JP3623118B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釜を加熱する加熱手段と、前記釜の底の温度を検出する温度検出手段と、その温度検出手段の検出温度が加熱停止用設定温度以上になることに基づいて、前記加熱手段の加熱作動を停止させる制御手段が設けられた炊飯器に関する。
【0002】
【従来の技術】
かかる炊飯器においては、加熱手段による釜の加熱により、釜内の水分を炊飯対象物(米粒等)に吸収させると共に蒸発させて炊飯するものであり、釜内の水分が少なくなって、釜の底の温度を検出する温度検出手段の検出温度が加熱停止用設定温度以上になると、制御手段により加熱手段の加熱作動を停止させるようになっている。
釜内に水分が十分残っていてその水分が沸騰している間は、温度検出手段の検出温度は釜内で水分が沸騰している状態に対応する温度(例えば100°Cあるいは100°Cより多少低い温度)で略一定となっているが、釜内の水分が少なくなってくると、温度検出手段の検出温度は沸騰状態に対応する略一定状態から上昇する。そこで、加熱停止用設定温度としては、沸騰状態に対応する温度よりも高い所定の温度に設定する。
従来では、温度検出手段の検出温度が加熱停止用設定温度以上になると、制御手段により、一律に(即ち、例外なく)加熱手段の加熱作動を停止させるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる炊飯器では、白米を炊飯する場合でも、種々の炊飯量で炊飯を行うし、白米以外に炊き込み御飯やバターライス等の種々の炊飯メニューで炊飯を行うというように、種々の炊飯条件で炊飯が行われる。
しかしながら、温度検出手段の検出温度が加熱停止用設定温度以上になると一律に加熱手段の加熱作動を停止させるようにしていた従来の炊飯器では、炊飯条件によっては、釜内の残存水分が多くて炊飯対象物が充分に炊き上がっていない(以下、未炊飯状態と略記する場合がある)にもかかわらず、温度検出手段の検出温度が加熱停止用設定温度以上になって、加熱手段の加熱作動が停止されてしまう場合があるという問題があった。
【0004】
本発明の発明者は、このような、未炊飯状態であるにもかかわらず温度検出手段の検出温度が加熱停止用設定温度以上になる現象を検証したところ、このような現象は下記のような場合に起こることが分かった。
例えば、白米を炊飯する場合においても、炊飯量によって起こる場合があるが、特に、炊き込み御飯やバターライス等の白米以外の炊飯を行う場合に起こり易いということが分かった。炊き込み御飯やバターライス等の炊飯を行う場合は、釜内に水分が多量に残っている状態でも、釜の底に油分や醤油分が溜まる状態となるため、温度検出手段の検出温度が加熱停止用設定温度以上になる場合が起こり得るのである。
【0005】
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、炊飯条件にかかわらず適切に炊飯することができる炊飯器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の特徴構成によれば、制御手段は、加熱手段の加熱作動を開始した時点からの経過時間を計時すると共に、その計時時間が加熱維持用設定時間を経過するまでの間は、温度検出手段の検出温度が加熱停止用設定温度以上になっても加熱手段の加熱作動を継続し、計時時間が加熱維持用設定時間を経過した後は、検出温度が加熱停止用設定温度以上になると加熱手段の加熱作動を停止させる。
加熱維持用設定時間としては、例えば、短くとも、米粒等の炊飯対象物を違和感なく食することができる程度にまで炊き上げるのに必要な時間に設定する。
従って、加熱開始後、加熱維持用設定時間を経過するまでに、釜内の残存水分が多くて炊飯対象物が充分に炊き上がっていないにもかかわらず温度検出手段の検出温度が加熱停止用設定温度以上になっても、短くとも加熱維持用設定時間を経過するまでは加熱手段の加熱作動が継続されることになる。
その結果、炊飯条件にかかわらず、短くとも加熱維持用設定時間の間は加熱手段による加熱が継続されるので、炊飯条件にかかわらず適切に炊飯することができるようになった。
【0007】
請求項2に記載の特徴構成によれば、制御手段は、計時時間が加熱維持用設定時間を経過するまでの間に、温度検出手段の検出温度が加熱停止用設定温度よりも高い異常加熱判別用設定温度以上になると、加熱手段の加熱作動を停止させる。
例えば、釜底に異物が付着した状態で釜がセットされると、温度検出手段の検出温度が異常に高くなる場合がある。又、加熱手段がガスバーナの場合、釜が浮いた状態でセットされたり傾斜状態でセットされると、ガスバーナの炎が風等によって温度検出手段に近づいて、温度検出手段の検出温度が異常に高くなる場合がある。
そして、異常加熱判別用設定温度としては、例えば、炊飯条件が種々に変わっても、釜が正常にセットされていると、上がり得ない温度に設定する。
従って、釜のセッティングが不適切なとき等で、釜底の温度が異常に高くなると、加熱手段の加熱作動が停止されるので、釜のセッティングが不適切であること等に起因した異常炊飯を極力早く停止させることができる。
【0008】
請求項3に記載の特徴構成によれば、制御手段は、計時時間が加熱維持用設定時間よりも短い初期異常判別用設定時間を経過するまでの間に、温度検出手段の検出温度が加熱停止用設定温度よりも低い初期異常判別用設定温度以上になると、加熱手段の加熱作動を停止させる。
例えば、水が入っていない状態で釜がセットされたり(所謂、空炊き)、釜底に異物が付着した状態で釜がセットされたり、釜が異常姿勢(浮いた状態や傾斜状)でセットされたりすると、通常の炊飯状態(つまり、所定量の水が入った状態で釜が正常にセットされている)において水が沸騰するのに要する時間よりも短い時間で、温度検出手段の検出温度は水が沸騰する状態に対応する検出温度よりも高くなる。
そして、初期異常判別用設定時間としては、例えば、通常の炊飯状態において水が沸騰するのに要する時間よりも短い時間に設定し、初期異常判別用設定温度としては、例えば、水が沸騰している状態に対応する温度検出手段の検出温度又はその温度よりもやや低い程度に設定する。
従って、空炊きや不適切な釜のセッティング等に起因した異常炊飯を極力早く停止させることができる。
【0009】
請求項4に記載の特徴構成によれば、制御手段は、計時時間が加熱維持用設定時間よりも長い最長加熱用設定時間に達すると、加熱手段の加熱作動を停止させる。
例えば、温度検出手段を釜底の外面に接当させて、釜の底の温度を検出する場合、温度検出手段と釜底の間に異物が挟まっているようなときは、炊飯対象物が炊き上がっているのもかかわらず、温度検出手段の検出温度が加熱停止用設定温度に達しない場合がある。
そして、最長加熱用設定時間としては、加熱維持用設定時間よりも長い状態で、例えば、炊飯対象物の焦げ付きを回避することができる時間、あるいは、焦げ付きを可及的に少なくすることができる時間に設定する。
従って、温度検出手段が故障していたり、炊飯対象物が炊き上がっているにもかかわらず温度検出手段の検出温度が加熱停止用設定温度に達しないといった温度検出異常が起こっても、加熱手段の加熱作動は長くとも最長加熱用設定時間が経過すると停止されるので、焦げ付きによる損失を可及的に少なくすることができる。
【0010】
請求項5に記載の特徴構成によれば、加熱維持用設定時間及び前記加熱停止用設定温度を変更設定する設定手段が設けられている。
即ち、炊飯対象物をなるべく良好に炊き上げるためには、加熱手段による加熱作動の継続時間や、加熱手段の加熱作動を停止させるときの温度は、炊飯量や、炊き込み御飯やバターライスといった炊飯メニューに応じて、設定するのが好ましい。
そこで、設定手段により、炊飯量や炊飯メニューといった炊飯条件に応じて、加熱維持用設定時間や加熱停止用設定温度を変更設定することができるので、炊飯条件にかかわらず、炊飯状態を可及的に適切にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。
図1に示すように、炊飯器は、釜1を加熱する加熱手段としてのガスバーナ2と、釜1の底の温度を検出する温度検出手段としての温度センサ3と、炊飯器の各種制御を司る制御部4と、その制御部4に各種制御情報を指令する各種スイッチや各種情報を表示する各種表示部を備えた操作盤5を主な構成要素として構成してある。
【0012】
ガスバーナ2に燃料ガスを供給する燃料供給路6には、ガスバーナ2の燃焼量を調節すべくガスバーナ2への燃料供給量を調節する電磁操作式の比例弁7と、燃料供給を断続する電磁操作式の2個の開閉弁8を介装してある。又、ガスバーナ2の近くには、ガスバーナ2に点火するイグナイタ9、及び、着火したことを検出するフレームロッド10を設けてある。
温度センサ3は、釜1を設置するとその釜1の底外面に接当するように配置してある。
又、釜1は、ガスバーナ2等を備えた本体部に対して着脱自在なように構成してある。
【0013】
操作盤5には、炊飯の開始を指令する運転スイッチ11、炊飯の停止を指令する停止スイッチ17、後述する炊飯モードを切り換える炊飯モード切り換えスイッチ12、後述する加熱維持用設定時間H2及び加熱停止用設定温度T2を変更設定する設定手段としての設定部13、その設定部による設定情報を表示する表示部14、炊飯中であることを表示する炊飯中ランプ15、及び、異常が発生したことを表示する異常報知ランプ16等を設けてある。
【0014】
尚、炊飯モード切り換えスイッチ12では、炊飯モードを、洗米後、所定時間以上洗い置きした米を炊飯するときの「通常モード」と、洗い置き無しの米を炊飯するときの「直ぐ炊きモード」とに切り換えることができる。
又、設定部13は、加熱維持用設定時間H2を変更設定するモードと、加熱停止用設定温度T2を変更設定するモードとに切り換える設定モード切り換えスイッチ13a、及び、設定値を変更設定する設定スイッチ13bとから構成してある。
【0015】
制御部4はマイクロコンピュータを利用して構成してあり、その制御部4は、運転スイッチ11、停止スイッチ17、炊飯モード切り換えスイッチ12、設定モード切り換えスイッチ13a及び設定スイッチ13b夫々の設定情報や、温度センサ3及びフレームロッド10夫々の検出情報が入力され、それら各種入力情報に基づいて、比例弁7、開閉弁8、イグナイタ9、表示部14、炊飯中ランプ15及び異常報知ランプ16夫々の作動を制御するように構成してある。
【0016】
以下、制御部の制御作動について説明する。
図2に示すフローチャートのように、制御部4は、基本的には、運転スイッチ11にて炊飯の開始が指令されると、イグナイタ9を作動させると共に開閉弁8を開弁してガスバーナ2に点火して、フレームロッド10によりガスバーナ2の着火を確認し、並びに、炊飯中ランプ15を点灯し、続いて、炊飯モード切り換えスイッチ12にて設定されている炊飯モードを実行し、炊飯モードの実行が終了すると、炊飯中ランプ15を消灯して、炊飯が終了したことを報知する。
【0017】
図2に示すように、制御部4は、基本的には、炊飯モード切り換えスイッチ12にて通常モードが指令されているときは、温度センサ3の検出温度に基づいて、本炊き工程及び蒸らし工程を記載順に実行するように、ガスバーナ2の加熱作動を制御し、直ぐ炊きモードが指令されているときは、温度センサ3の検出温度に基づいて、予備炊き工程、本炊き工程及び蒸らし工程を記載順に実行するように、ガスバーナ2の加熱作動を制御する。
図4及び図5に、炊飯時における温度センサ3の検出温度Tと経過時間との関係を示す。図4は、炊飯容量が6リットルの炊飯器で6リットルの白米を通常モードで炊飯したときの検出温度Tと経過時間との関係を示し、図5は、同じく炊飯容量が6リットルの炊飯器で6リットルの白米を直ぐ炊きモードで炊飯したときの検出温度Tと経過時間との関係を示す。図中、Mpで示す時間帯が予備炊き工程を、Mmで示す時間帯が本炊き工程を、並びに、Maで示す時間帯が蒸らし工程を夫々示す。
【0018】
予備炊き工程Mpにおいては、図5に示すように、温度センサ3の検出温度が予め制御部4の記憶部に記憶させてある予備炊き用設定温度(例えば40〜50°C程度)に、予め記憶させてある予備炊き用設定時間(例えば10〜15分間程度)の間維持されるようにガスバーナ2の燃焼量を調節する(即ち、比例弁7の開度を調節する)。
本炊き工程Mmにおいては、図4及び図5に示すように、温度センサ3の検出温度が設定部13にて設定される加熱停止用設定温度T2以上になると、開閉弁8の閉弁によりガスバーナ2を消火して加熱作動を停止させるが、加熱作動を停止させるまでの間は、ガスバーナ2を本炊き工程用の燃焼条件にて燃焼させる。本炊き工程用の燃焼条件としては、例えば、温度センサ3の検出温度が予め記憶させてある温度カーブで変化するように燃焼量を調節しながら、ガスバーナ2を燃焼させる。
図4及び図5に示すように、蒸らし工程maは、本炊き工程Mmの終了後、予め記憶させてある蒸らし用設定時間(例えば15〜20分間程度)の間継続する。
【0019】
本発明においては、制御部4は、本炊き工程Mmを開始した時点(即ち、ガスバーナ2の加熱作動を開始した時点に相当する)からの経過時間Hを計時すると共に、その計時時間Hが設定部13にて設定される加熱維持用設定時間H2を経過するまでの間は、温度センサ3の検出温度Tが加熱停止用設定温度T2以上になってもガスバーナ2の加熱作動を継続し、計時時間Hが加熱維持用設定時間H2を経過した後は、検出温度Tが加熱停止用設定温度以T2以上になるとガスバーナ2を消火させる(即ち、ガスバーナ2の加熱作動を停止させる)ように構成してある。
【0020】
又、制御部4は、計時時間Hが加熱維持用設定時間H2を経過するまでの間に、検出温度Tが加熱停止用設定温度T2よりも高い異常加熱判別用設定温度T3以上になると、ガスバーナ2を消火させる(即ち、ガスバーナ2の加熱作動を停止させる)ように構成してある。
【0021】
更に、制御手部4は、計時時間Hが加熱維持用設定時間H2よりも短い初期異常判別用設定時間H1を経過するまでの間に、検出温度Tが加熱停止用設定温度T2よりも低い初期異常判別用設定温度T1以上になると、ガスバーナ2を消火させる(即ち、ガスバーナ2の加熱作動を停止させる)ように構成してある。
更に、制御部4は、計時時間Hが加熱維持用設定時間H2よりも長い最長加熱用設定時間H3に達すると、ガスバーナ2を消火させる(即ち、ガスバーナ2の加熱作動を停止させる)ように構成してある。
尚、初期異常判別用設定温度T1、加熱停止用設定温度T2及び異常加熱判別用設定温度T3は、T1<T2<T3の関係にあり、初期異常判別用設定温度T1、加熱維持用設定時間H2及び最長加熱用設定時間H3は、H1<H2<H3の関係にある。
【0022】
加熱維持用設定時間H2及び加熱停止用設定温度T2は、設定部13により、炊飯器の使用者が炊飯量等に応じて適宜変更設定することができるようになっている。
ちなみに、図4及び図5は、加熱停止用設定温度T2を125°Cに設定したときのデータである。
図4及び図5に示すように、炊飯容量が6リットルの炊飯器で6リットルの白米を通常モードで炊飯したとき、及び、直ぐ炊きモードで炊飯したときのいずれも、本炊き工程Mmを開始した時点から、温度センサ3の検出温度Tが加熱停止用設定温度T2以上になって本炊き工程Mmが終了するまでの本炊き工程Mmの経過時間は、略17分程度である。従って、加熱維持用設定時間H2は、6リットルの炊飯容量の炊飯器で6リットルの白米を炊飯するときは、例えば、実際の本炊き工程Mmの経過時間の17分より多少短い16分程度に設定する。又、6リットルの炊飯容量の炊飯器で3リットルの白米を炊飯するときは、実際の本炊き工程Mmの経過時間は15分30秒程度であるので、加熱維持用設定時間H2は例えば15分程度に設定する。尚、加熱維持用設定時間H2や加熱停止用設定温度T2を設定する際の目安等については、取扱説明書等において明記しておく。
【0023】
初期異常判別用設定時間H1、最長加熱用設定時間H3、初期異常判別用設定温度T1及び異常加熱判別用設定温度T3は、対象とする炊飯器の炊飯容量等に基づく機種に応じて予め設定して、制御部4の記憶部に記憶させてある。以下、初期異常判別用設定時間H1、最長加熱用設定時間H3、初期異常判別用設定温度T1及び異常加熱判別用設定温度T3夫々の設定の仕方について説明する。
【0024】
釜1が、水が入った状態で正常にセットされている限り、本炊き工程Mmを開始後、釜1内の水分が沸騰するのに要する時間(図4及び図5では略10分間)が経過するまでに、温度センサ3の検出温度Tが、釜1内で水分が沸騰している状態に対応する温度(図3及び図4では略100°C)以上にはなり得ない。
従って、例えば、炊飯容量が6リットルの炊飯器の場合は、初期異常判別用設定時間H1としては例えば5分程度に設定し、初期異常判別用設定温度T1としては例えば100°C程度に設定する。
【0025】
最長加熱用設定時間H3は、炊飯条件の違い(炊飯量や、白米、炊き込み御飯、バターライス等の炊飯の種類)を考慮して、予想される本炊き工程Mmの経過時間よりも多少長い時間に設定する。例えば、炊飯容量が6リットルの炊飯器の場合は、図4及び図5に示すように本炊き工程Mmの経過時間は17分程度であるので、最長加熱用設定時間H3は例えば22分程度に設定する。
【0026】
異常加熱判別用設定温度T3は、釜1が正常にセットされている場合、本炊き工程Mmにおいて上がり得ることがない温度に、炊飯条件の違いを考慮して設定する。例えば、炊飯容量が6リットルの炊飯器の場合は、図4及び図5に示すように本炊き工程Mmにおける最高温度は140°C以下であるので、異常加熱判別用設定温度T3は例えば200°C程度に設定する。
【0027】
次に、図3に示すフローチャートに基づいて、本炊き工程における制御部4の制御作動を説明する。
通常モードのときは運転スイッチ11による炊飯開始指令に基づいて、又、直ぐ炊きモードのときは予備炊き工程の終了に基づいて、本炊き工程開始の指令があると、ガスバーナ2を本炊き工程用の燃焼条件にて燃焼させると共に、経過時間Hの計時を開始する(ステップ#1、#2)。
続いて、計時時間Hが初期異常判別用設定時間H1を経過するまでの間は、検出温度Tが初期異常判別用設定温度T1以上か否かを判別する(ステップ#3、#4)。
計時時間Hが初期異常判別用設定時間H1を経過するまでの間に、検出温度Tが初期異常判別用設定温度T1以上にならなかった場合は、続いて、計時時間Hが加熱維持用設定時間H2を経過するまでの間、検出温度Tが異常加熱判別用設定温度T3以上か否かを判別する(ステップ#5、#6)。
計時時間Hが初期異常判別用設定時間H1を経過後、加熱維持用設定時間H2を経過するまでの間に、検出温度Tが異常加熱判別用設定温度T3以上にならなかった場合は、続いて、計時時間Hが最長加熱用設定時間H3を経過するまでの間、検出温度Tが加熱停止用設定温度T2以上か否かを判別し、加熱停止用設定温度以T2以上になると、開閉弁8を閉弁してガスバーナ2を消火して本炊き工程を終了し、次の蒸らし工程を開始する(ステップ#7〜#9)。
計時時間Hが加熱維持用設定時間H2を経過後、最長加熱用設定時間H3を経過するまでの間に、検出温度Tが加熱停止用設定温度以T2以上にならなかった場合は、計時時間Hが最長加熱用設定時間H3に達すると、ガスバーナ2を消火して本炊き工程を終了し、次の蒸らし工程を開始する。
【0028】
計時時間Hが初期異常判別用設定時間H1を経過するまでの間に、検出温度Tが初期異常判別用設定温度T1以上になったとき、及び、計時時間Hが初期異常判別用設定時間H1を経過後、加熱維持用設定時間H2を経過するまでの間に、検出温度Tが異常加熱判別用設定温度T3以上になったときは、ガスバーナ2を消火するとともに、異常報知ランプ16を点灯して待機する(ステップ#10、#11)。
尚、異常報知ランプ16を点灯して待機している状態では、停止スイッチ17がオン操作されて待機状態がリセットされるまでは、運転スイッチ11による炊飯開始指令を受け付けず、停止スイッチ17によりリセット操作されて、運転スイッチ11により炊飯開始が指令されると、図2に示す主制御を実行する。
【0029】
従って、計時時間Hが初期異常判別用設定時間H1を経過後、加熱維持用設定時間H2を経過するまでの間は、検出温度Tが加熱停止用設定温度T2以上になっても、異常加熱判別用設定温度T3以上にならない限りは、ガスバーナ2の加熱作動が継続され、計時時間Hが加熱維持用設定時間H2を経過してからは、検出温度Tが加熱停止用設定温度T2以上になると、ガスバーナ2の加熱作動が停止され、本炊き工程が終了することになる。
【0030】
〔別実施形態〕
次に別実施形態を説明する。
(イ) 上記の実施形態においては、加熱維持用設定時間H2及び加熱停止用設定温度T2を変更設定可能なように構成する場合について例示したが、これらのうちのいずれか一方、あるいは、両方を、炊飯器の炊飯容量等に基づく機種に応じて予め設定して、制御部4の記憶部に記憶させておいても良い。
加熱停止用設定温度T2は、例えば、炊飯容量が4リットル及び6リットルの機種のときは125°C程度に、炊飯容量が9リットルの機種のときは120°C程度に夫々設定する。
又、加熱維持用設定時間H2は、例えば、炊飯容量が6リットルの機種のときは、17分程度に設定する。
【0031】
又、加熱維持用設定時間H2や加熱停止用設定温度T2を予め設定して記憶させておく場合、炊飯量毎に設定して記憶させるようにしても良い。
この場合、炊飯量を設定する炊飯量設定部を設け、その炊飯量設定部にて設定された炊飯量に対応する記憶情報を読み出して使用することになる。
加熱維持用設定時間H2は、例えば、炊飯容量が6リットルの機種のとき及び炊飯量が6リットルのときは17分程度に、炊飯量が3リットルのときは15分30秒程度に夫々設定する。
従って、炊飯量に応じた適切な条件で炊飯することができるので、炊飯状態を一層良好なものにすることができる
【0032】
又、加熱維持用設定時間H2や加熱停止用設定温度T2を予め設定して記憶させておく場合、「通常モード」及び「直ぐ炊きモード」の炊飯モードごとに設定して記憶させておき、設定部13にて設定された炊飯モードに対応する記憶情報を読み出して使用するようにしてもよい。従って、炊飯モードに応じた適切な条件で炊飯することができるので、炊飯状態を一層良好なものにすることができる。
又、白米、炊き込み御飯やバターライス等の炊飯メニューを設定するメニュー設定スイッチを設けるとともに、加熱維持用設定時間H2や加熱停止用設定温度T2を炊飯メニュー毎に設定して記憶させておき、メニュー設定スイッチにて設定されたメニューに対応する記憶情報を読み出して使用するようにしても良い。従って、炊飯メニューに応じた適切な条件で炊飯することができるので、炊飯状態を一層良好なものにすることができる。
【0033】
(ロ) 初期異常判別用設定時間H1、最長加熱用設定時間H3、初期異常判別用設定温度T1及び異常加熱判別用設定温度T3を予め設定して制御部4の記憶部に記憶させておく場合、炊飯量毎に設定して記憶させるようにしても良い。この場合、炊飯量を設定する炊飯量設定部を設け、その炊飯量設定部にて設定された炊飯量に対応する記憶情報を読み出して使用することになる。従って、炊飯量に応じた適切な条件で炊飯することができるので、炊飯状態を一層良好なものにすることができる
【0034】
又、「通常モード」及び「直ぐ炊きモード」の炊飯モードごとに設定して記憶させておき、設定部13にて設定された炊飯モードに対応する記憶情報を読み出して使用するようにしてもよい。従って、炊飯モードに応じた適切な条件で炊飯することができるので、炊飯状態を一層良好なものにすることができる。
又、炊飯メニュー毎に設定すると共に、炊飯メニューを設定するメニュー設定スイッチを設け、そのメニュー設定スイッチにて設定されたメニューに対応する記憶情報を読み出して使用するようにしても良い。従って、炊飯メニューに応じた適切な条件で炊飯することができるので、炊飯状態を一層良好なものにすることができる。
【0035】
(ハ) 初期異常判別用設定時間H1、加熱維持用設定時間H2、最長加熱用設定時間H3、初期異常判別用設定温度T1、加熱停止用設定温度T2及び異常加熱判別用設定温度T3を設定するに当たっての具体値は、上記実施形態において例示した値に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0036】
(ニ) 本炊き工程Mm用の燃焼条件としては、上記の実施形態において例示した如き、温度センサ3の検出温度が予め記憶させてある温度カーブで変化するように燃焼量を調節するものに限定されるものではない。
例えば、温度センサ3の検出温度が予め設定して記憶させてある温度(加熱停止用設定温度T2よりも低く設定されている)になるまでは大燃焼量で、それ以降は、温度センサ3の検出温度が加熱停止用設定温度T2になるまでは小燃焼量でガスバーナ2を燃焼させるようにしても良い。
【0037】
(ホ) 保温用の加熱手段を設け、蒸らし工程の後に、保温用の加熱手段の加熱作用により炊飯後の白米等を保温する保温工程を自動的に実行するように構成しても良い。
(ヘ) 加熱手段の具体構成としては、上記の実施形態において例示したガスバーナ2に限定されるものではない。電気ヒータ等種々のものを用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる炊飯器のブロック図
【図2】本発明の実施形態にかかる炊飯器の制御作動のフローチャートを示す図
【図3】本発明の実施形態にかかる炊飯器の制御作動のフローチャートを示す図
【図4】温度センサの検出温度と経過時間との関係を示す図
【図5】温度センサの検出温度と経過時間との関係を示す図
【符号の説明】
1 釜
2 加熱手段
3 温度検出手段
4 制御手段
13 設定手段

Claims (5)

  1. 釜を加熱する加熱手段と、
    前記釜の底の温度を検出する温度検出手段と、
    その温度検出手段の検出温度が加熱停止用設定温度以上になることに基づいて、前記加熱手段の加熱作動を停止させる制御手段が設けられた炊飯器であって、
    前記制御手段は、前記加熱手段の加熱作動を開始した時点からの経過時間を計時すると共に、その計時時間が加熱維持用設定時間を経過するまでの間は、前記温度検出手段の検出温度が前記加熱停止用設定温度以上になっても前記加熱手段の加熱作動を継続し、前記計時時間が前記加熱維持用設定時間を経過した後は、前記検出温度が前記加熱停止用設定温度以上になると前記加熱手段の加熱作動を停止させるように構成されている炊飯器。
  2. 前記制御手段は、前記計時時間が前記加熱維持用設定時間を経過するまでの間に、前記検出温度が前記加熱停止用設定温度よりも高い異常加熱判別用設定温度以上になると、前記加熱手段の加熱作動を停止させるように構成されている請求項1記載の炊飯器。
  3. 前記制御手段は、前記計時時間が前記加熱維持用設定時間よりも短い初期異常判別用設定時間を経過するまでの間に、前記検出温度が前記加熱停止用設定温度よりも低い初期異常判別用設定温度以上になると、前記加熱手段の加熱作動を停止させるように構成されている請求項1又は2記載の炊飯器。
  4. 前記制御手段は、前記計時時間が前記加熱維持用設定時間よりも長い最長加熱用設定時間に達すると、前記加熱手段の加熱作動を停止させるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
  5. 前記加熱維持用設定時間及び前記加熱停止用設定温度を変更設定する設定手段が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の炊飯器。
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