JP3616584B2 - パターン形成方法及びそれを用いた表示装置の製造方法 - Google Patents

パターン形成方法及びそれを用いた表示装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜トランジスタ等の半導体装置用のパターン形成方法およびそれを用いた表示装置の製造方法に関し、とくにレジストのリフロー技術を用いたパターン形成方法およびそれを用いた表示装置用の薄膜トランジスタ基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の高集積化は、微細パターンの形成手段であるフォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術とに支えられて達成されてきた。しかし、このようにして半導体装置が高性能化されてくると、その製造工程が高度化し製造コストが増加するようになる。
【0003】
そこで、最近では、(1)プロセスの高度化の1つである配線パターンの順テーパー化、(2)半導体装置の製造コストを大幅に低減すべく、パターンの製造工程を統合させて全体の工程数を短縮させることが強く要求されてきている。
【0004】
それに対する従来の技術のうち上記順テーパー化に対する通常の配線の形成(以下、第1の従来例と記す)の場合、及び公知例の配線形成(以下、第2の従来例と記す)の場合を図に基づいて説明する。
【0005】
図25は、第1の従来例を説明するための配線パターンの製造工程順の模式断面図である。
【0006】
図25(a)に示すように、例えば、ガラス基板等の絶縁基板401上にアルミ合金等の金属膜402が形成される。ここで、金属膜402の膜厚は1μm程度である。そして、この金属膜402上の所定の領域に、公知のフォトリソグラフィ技術でもってレジストマスク407が形成される。
【0007】
次に、図25(b)に示すように、レジストマスク407がエッチングのマスクにされ、金属膜402に第1のエッチングが施されて、第1の順テーパー層415が形成される。
【0008】
次に、図25(c)に示すように、150〜200℃に全体を加熱処理することによりレジストマスク407が熱リフローを起こし、横に垂れ下がり、熱リフローレジストマスク413となる。
【0009】
次に、図25(d)に示すように、この熱リフローレジストマスク413をエッチングマスクとして、残存する金属膜402に第2のエッチングが施され、下層に第2の順テーパー層416を有する配線411が形成される。
【0010】
図26は、第2の従来例(特願2000−133636号公報)の製造方法を製造工程順に示す模式断面図である。
【0011】
図26(a)に示すように、例えば、絶縁基板421上にアルミ合金等の金属膜422が形成される。ここで、金属膜422の膜厚は1μm程度である。そして、この金属膜422上の所定の領域に、公知のフォトリソグラフィ技術でもってレジストマスク427が形成される。
【0012】
次に、図26(b)に示すように、レジストマスク427がエッチングのマスクにされ、金属膜422に第1のエッチングが施されて第1の順テーパー層435が形成される。
【0013】
次に、図26(b)に示した第1の順テーパー層435の形成後、レジストマスク427が絶縁基板421と共にシリル化剤である有機シラン溶液中に浸漬される。或いは、レジストマスク427が有機シラン蒸気中に曝される。このようにして、レジストマスク427がシリル化される。
【0014】
このシリル化の処理により、レジストマスク427が体積膨張して、図26(c)に示すように、膨張したシリル化レジストマスク433が形成される。このシリル化で、膨張したシリル化レジストマスク433のパターン幅は、図中破線で示すレジストマスク427のパターン幅より大きくなる。ここで、シリル化剤としてシラザン等が用いられる。
【0015】
次に、この膨張したシリル化レジストマスク433がエッチングのマスクにされ、残存する金属膜422に第2のエッチングが施されて、下層に第2の順テーパー層436を有する配線431が形成される。但し、膨張したシリル化レジストマスク433の密着力が弱いので、第1の順テーパー層435の下部がサイドエッチングされ、第1の順テーパー層435にいびつな形状のサイドエッチング部432が形成されてしまう場合があった。このようにして配線431が形成される。
【0016】
また、従来の技術のうち、製造工程を短縮させるという要請に対して、その要請がなされる原因となっている現状の重畳な配線形成(以下、第3の従来例と記す)の場合及びその要請を受けて工程の短縮がなされた配線形成(以下、第4の従来例と記す)の場合を図に基づいて説明する。
【0017】
図27は、第3の従来例を説明するための逆スタガード型のTFTの一部の製造工程の模式断面図である。
【0018】
図27(a)に示すように、ガラス等の透明基板からなる絶縁基板441上にゲート電極442を形成し、ゲート絶縁膜443、アモルファスシリコン(a−Si)膜444とn+型アモルファスシリコン(n+型a−Si)膜445と金属膜446とが積層して堆積され、さらに、公知のフォトリソグラフィ技術で、金属膜446上に第1のレジストマスク447、448が形成される。
【0019】
次に、図27(b)に示すように、これらの第1のレジストマスク447、448がエッチングのマスクにされ金属膜446及びn+型a−Si膜445がドライエッチングされる。
【0020】
このようにして、ソース電極451及びソース電極用のオーミックコンタクト層449とドレイン電極452及びドレイン電極用のオーミックコンタクト層450とが形成される。この後、1回目形成のレジストマスク447、448は、剥離除去される。
【0021】
次に、図27(c)に示すように、ソース電極451、オーミックコンタクト層449、ドレイン電極452、オーミックコンタクト層450が被覆され、a−Si膜444表面の一部が被覆されるようにして、公知のフォトリソグラフィ技術で第2のレジストマスク453が形成される。
【0022】
次に、第2のレジストマスク453がエッチングマスクにされてa−Si膜444がエッチングされ、アイランド層454が形成される。そして、この第2のレジストマスク453が剥離除去される。
【0023】
このようにして、逆スタガード型のTFTが形成される。これ以降の工程の説明は省略されるが、例として、画素電極、パッシベーション絶縁膜等が形成されて、アクティブマトリクスTFT―LCD素子が形成されることになる。
【0024】
図28は、特開2000−133636号公報に示されている第4の従来例を説明するための逆スタガード型のTFTの一部の製造工程の模式断面図である。ここで、図28(a)までは、第3の従来例で説明した図27(a)、(b)と同様である。
【0025】
次に、レジストマスク467、468が有機シラン溶液中に浸漬される。或いは、有機シラン蒸気中に曝される。このようにして、レジストマスク467、468がシリル化される。このシリル化の処理により、レジストマスク467、468が体積膨張して、図28(b)に示すように合体し、1つの膨張したシリル化レジストマスク473となる。この場合の膨張では、図中破線で示すレジストマスク467、468の寸法は0.1〜2.0μmの体積膨張を起こす。
【0026】
次に、膨張したシリル化レジストマスク473がエッチングマスクにされて第2のエッチングが施され、a−Si膜464がエッチングされる。
【0027】
このようにして、図28(c)に示すように、アイランド層474が形成される。この後、膨張したシリル化レジストマスク473が剥離除去される。
【0028】
このようにして、逆スタガード型のTFTが形成される。これ以降の工程の説明は省略されるが、例として、画素電極、パッシベーション絶縁膜等が形成されて、アクティブマトリクスTFT―LCD素子が形成されることになる。
【0029】
図29は、特開2000−131719号公報に示されている第5の従来例を説明するための逆スタガード型TFTの一部の製造工程の模式断面図である。ここで、図29(a)までは、第3の従来例で説明した図27(a)、(b)と同様である。
【0030】
次に、第1の従来例と同様に150〜250℃に全体を加熱処理することによりレジストマスク487、488が熱リフローを起こし、横に垂れ下がり、熱リフローレジストマスク493、494となる。この場合に、チャネル間の距離Lが、0.1〜2.0μmまでは、処理時間を長くとることで、合体可能であるが、熱リフローの欠点である粘度が高いリフローのため、先端が波打った不均一なリフローとなり、レジストの合体も不完全となり易く、更に2.0μmを超える熱リフロー自体は、処理時間を大幅に長くしてもほとんど不可能であるため、図29(b)のように、熱リフローレジストマスク493、494が完全に合体しない場合も有り得る。又レジストマスクの合体が不十分であることと、下層膜との密着性が悪いことにより、このままの状態で、下層のa−Si膜484をエッチングすると、図29(c)に示すように、合体したアイランド層が形成されず、分離したアイランド層495、496となりTFTチャネル部が、正常に形成されない。
【0031】
このようにして、逆スタガード型のTFTが形成される。これ以降の工程の説明は省略されるが、例として、画素電極、パッシベーション絶縁膜等が形成されて、アクティブマトリクスTFT―LCD素子が形成されるが、第5の従来例の熱リフローによるTFT素子を形成可能なチャネル間の距離Lは、0.1〜2.0μm以下に限定されることとなる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
以上に説明した従来の技術のうち前記(1)の配線パターンの順テーパー化に対する図25の第1の従来例の場合には、レジストマスク407の熱処理による熱リフローでは、リフローと共にレジスト内部の成分の蒸発も促進されるので、体積としては、収縮する。また、レジストマスク407の横方向への寸法膨張も0.5〜2.0μm程度が限度で、しかも熱リフローは、粘度が高いリフローのため、先端が波打った不均一なリフローとなり、エッチングマスクとしてはサイドエッチングを起こし易く、不十分なテーパー形状の配線、すなわち配線の断面は垂直形状あるいは一部逆テーパー形状になり易かった。
【0033】
上述した第2の従来例はレジストの体積膨張を利用することにより、上述した第1の従来例の欠点を解消したものである。その点では、大きな効果を得ている。しかしながら発明者の更なる実験により、膨張を大きくし過ぎると、膨張したレジストとその下にある下層膜(被エッチング膜)との密着力が弱まり、その結果サイドエッチングが起こる場合がある、という現象をその後見いだした。実験では、体積膨張を利用して0.1〜2.0μmまでは横方向にレジストを広げても全く問題はない、という結果を得ており、通常の範囲なら問題はないが、更に広げようとすると上述した問題を考慮する必要がある。
【0034】
次に、従来の技術のうち前記(2)半導体装置の製造コストを大幅に低減すべく、パターンの製造工程を短絡させて全体の工程数を短縮させることに対する図27の第3の従来例では、スタガード型のTFTの製造において、ソース電極451、ソース電極用のオーミックコンタクト層449とドレイン電極452、ドレイン電極用のオーミックコンタクト層450の形成およびアイランド層454の形成のために2回のフォトリソグラフィ工程が必要になるという問題点があった。
【0035】
上述した第4の従来例も第1の従来例と同じ原理を用いたものであり、第4の従来例の場合は、TFT素子部のソースとドレイン電極の間隔が0.1〜2.0μm以下のみで可能で4μm以上になると、前述した理由から実用上レジストマスクの合体は困難になる、という問題がある。
【0036】
上述した第5の従来例も第2の従来例1と同じ原理を用いたものであり、第5の従来例では、チャネル間の距離が、0.1〜2.0μmまでは、処理時間を長くとることで、合体可能であるが、熱リフローの欠点である粘度が高いリフローのため、先端が波打った不均一なリフローとなり、レジストの合体も不完全となり易く、更に2.0μmを超える熱リフロー自体は、処理時間を大幅に長くしてもほとんど不可能であるため、完全に合体しない場合も有り得る。又レジストマスクの合体が不十分であることと、下層膜との密着性が悪いことにより、合体したアイランド層が形成されず、分離したアイランド層となりTFTチャネル部が、正常に形成されない。
【0037】
そのため、第5の従来例の熱リフローによるTFT素子を形成可能なチャネル部の距離は、0.1〜2.0μm以下に限定され、しかもTFT素子も不完全な場合が多いこととなる、という問題がある。
【0038】
本発明の目的は、半導体素子のパターン形成方法において、従来2PRを必要としていたパターンサイズの異なるパターン形成を1PRで行うことが出来るパターン形成方法を提供することにある。
【0039】
【課題を解決するための手段】
上述の問題に鑑み、本発明はレジスト有機膜を溶解する薬液をレジスト有機膜に浸透させて、薬液によりレジスト有機膜を溶解してリフロー(薬液溶解リフロー、溶解リフローまたは薬液リフローと呼ぶ)するものである。
【0040】
すなわち、被エッチング膜をエッチング処理を用いて所望のパターンに形成パターン形成方法において、被エッチング膜上にレジスト膜を形成したのちレジスト膜を第1のマスクにパターンニングし、次に、第1のマスクを用いて被エッチング膜をエッチングし、次に、第1のマスクを薬液によりリフローして第2のマスクを形成した後、第2のマスクを用いてエッチングを続行するものである。
【0041】
ここで、1回目のエッチングで1つの層を全部エッチングして2回目のエッチングではその下の異なる層をエッチングしても良いし、1回目のエッチングで1つの層を途中までエッチングして2回目のエッチングでも該層のエッチングをしても良い。
【0042】
上述の方法により、前述の問題を解消したものである。即ち、従来例2では、レジストの体積膨張のみを利用していたのでレジストと接触する被エッチング層の密着力の問題が起きたものであり、本発明ではリフローを利用するので前述の従来例2の問題も解消したものである。以降に具体的な実施形態を図面を用いて説明することとする。
【0043】
本発明のパターン形成方法は、被エッチング膜の上に所定のパターンを有する有機膜を形成する工程と、前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在する変形有機膜とする工程と、前記変形有機膜をマスクとして前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程とを有するパターン形成方法であって、前記変形有機膜を形成する工程が、前記有機膜に有機溶剤の溶液ゆ薬液を浸透させ、前記有機膜の溶解を生じさせる溶解リフローにより行われる、という構成を基本構成としている。
【0044】
前記有機膜は、有機系材料と有機溶剤で主に構成されている有機膜と、無機系材料と有機溶剤で主に構成されている有機膜である。前者の有機系材料は、レジスト膜、アクリル、ポリイミド、ポリアクリルアミド等の樹脂及び、高分子有機材料であり、後者の無機材料として、シロキサン又は、ポリシロキサン、ポリシラン、ポリシリーン、カルボシラン、シリコン、無機ガラス等であり、両者に用いる有機溶剤は、既に記載した有機溶剤薬液が全て使用可能であり、そのうち有機溶媒として適切なものを使用した有機膜である。
【0045】
また前記有機膜が、水溶性材料であるとき、その水溶性材料が、ポリアクリル酸、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンイミン、ポリエチレンオキシド、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、オキサゾリン基含有水溶性樹脂、水溶性メラミン樹脂、水溶性尿素樹脂、アルキッド樹脂、スルホンアミドのうち1種類、又はこれらの2種類以上の混合物、或いは、これらの塩を主成分とする材料、または、以上に記載した材料に無機材料を混合した材料のいずれかの材料を用いた有機膜である。
【0046】
有機膜が有機溶剤に溶解性の有る有機材料、又は無機材料で主に構成されている場合には、薬液として有機溶剤の溶液を用い、水に溶解性のある有機溶剤と有機材料、又は有機溶剤と無機材料で主に構成されている場合には、薬液として少なくとも水を含む水溶液を用いることで同様の処理効果を起こすことも可能である。
【0047】
以下では、特に有機溶剤に溶解性のある有機系材料で有機膜が構成されている場合で、薬液に有機溶剤の溶液を用い、リフロー方法として前述の第1のリフロー方法、すなわち薬液蒸気に暴露するリフロー方法を用いた例を示す。しかしながら、有機膜には、前述したように無機系材料と有機溶剤で主に構成されている有機膜、水溶性材料で主に構成された有機膜、水溶性材料と無機材料を混合したものを材料として用いることも可能であり、リフロー方法としては、第2のリフロー方法、すなわち薬液中へ浸漬するリフロー方法を用いることも可能である。本発明の基本構成のパターン形成方法は、以下のような種々の適用形態を採る。
【0048】
まず、前記有機膜を形成する工程において、前記有機膜と隣接する隣接有機膜が形成され、前記変形有機膜を形成する工程において、前記隣接有機膜は隣接変形有機膜となり、かつ、前記変形有機膜と結合する。
【0049】
また、前記変形有機膜を形成する工程と前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程との間に、前記変形有機膜の一部を除去する工程を有し、前記変形有機膜の一部を除去する工程が、前記変形有機膜に対して酸素を用いたアッシング処理または紫外線を用いたオゾン処理を行って、前記変形有機膜の面積を小さくすることにより行われる。
【0050】
また、前記変形有機膜を形成する工程から前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程までの工程が、前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程の後に少なくとも1回繰り返される。
【0051】
また、前記被エッチング膜のエッチングのうち、少なくとも最後に行われるエッチングが、ウェットエッチングにより行われる。
【0052】
また、前記有機溶剤の溶液は、以下に示す有機溶剤のうち少なくとも一つを含む。有機溶剤(Rはアルキル基又は置換アルキル基、Arはフェニル基又はフェニル基以外の芳香環を示す):
・アルコール類(R−OH)
・アルコキシアルコール類
・エーテル類(R−O−R、Ar−O−R、Ar−O−Ar)
・エステル類
・ケトン類
・グリコール類
・アルキレングリコール類
・グリコールエーテル類
また、前記溶解リフローが、前記有機溶剤の溶液の蒸気中にさらすことにより行われる、或いは、前記有機溶剤の溶液に浸漬することにより行われる。
【0053】
また、前記有機膜は、膜厚の異なる複数の有機膜からなり、前記有機膜が感光性有機膜であるとき、前記膜厚の異なる複数の有機膜は、前記感光性有機膜に対する露光量を変えることにより得られ、具体的には、前記有機膜は膜厚の異なる複数の有機膜からなり、前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在する変形有機膜とする工程の間に、前記有機膜をエッチングして前記有機膜を構成する膜厚の異なる複数の有機膜のうち相対的に薄い膜厚の有機膜を除去して、前記相対的に薄い膜厚の有機膜より厚い膜厚の有機膜を残す工程を行い、さらに具体的には、前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在する変形有機膜とする工程の間に、前記有機膜の表面の変質層を除去する工程を行う。さらに、前記有機膜の表面の変質層を除去する工程が、前記有機膜をプラズマ処理、または、UVオゾン処理することにより行われ、前記プラズマ処理が、O2ガスを含むプラズマ処理用ガス、フッ素系ガスを含むプラズマ処理用ガス、O2ガスとフッ素系ガスの混合ガスを含むプラズマ処理用ガスのいずれかのプラズマ処理用ガスを用いて行われ、前記プラズマ処理用ガスがフッ素系ガスを含むプラズマ処理用ガスであるときは、SF、CF、CHFのいずれかを含むガスであり、前記プラズマ処理用ガスがO2ガスとフッ素系ガスの混合ガスを含むプラズマ処理用ガスであるときは、SF/O、CF/O、CHF/Oのいずれかのガスを含む。
【0054】
また、前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在する変形有機膜とする工程の間に、前記被エッチング膜及び前記有機膜をフッ酸溶液に浸漬する工程を行う。
【0055】
また、前記被エッチング膜は、下から順に第1の膜及び第2の膜からなり、前記第2の膜を前記有機膜をマスクとしてエッチング除去し、前記第1の膜を前記変形有機膜をマスクとしてエッチング除去し、前記第1の膜が第1の金属膜であり、前記第2の膜が、前記第1の金属膜とは異なる材料からなる第2の金属膜である、或いは、前記第1の膜がシリコン膜であり、前記第2の膜が、下から順に高濃度の不純物を含むオーミックコンタクト用シリコン膜及び金属膜である、或いは、前記第1の膜が下から順にシリコン膜及び高濃度の不純物を含むオーミックコンタクト用シリコン膜であり、前記第2の膜が金属膜であり、後者の2つの場合、前記シリコン膜は、薄膜トランジスタの半導体層を構成し、前記オーミックコンタクト用シリコン膜及び前記金属膜は、薄膜トランジスタのソース電極及びドレイン電極を構成し、前記有機膜が複数の膜厚の有機膜からなるとき、前記有機膜は、前記半導体層のチャネル側に厚く形成された厚膜有機膜と、前記半導体層のチャネルから離れた側で薄く形成された薄膜有機膜とからなり、前記薄膜トランジスタのソース電極及びドレイン電極を形成した後、前記有機膜をその表面からエッチングして前記ソース電極及び前記ドレイン電極の上に前記厚膜有機膜のみを残し、前記厚膜有機膜を変形させて変形有機膜とする。
【0056】
以上の本発明のパターン形成方法における有機膜としてはフォトレジスト膜が適している。
【0057】
ここで使用するレジストマスクの材料としては、次のような有機レジストが好ましい。例えば、高分子化合物と感光剤及びその他添加剤から形成されるものとして、有機材料のみからなるレジストや有機材料と無機材料との混合からなるレジストがある。
【0058】
有機材料のみからなるレジストでは、ポリビニル系の例としてポリビニルケイ皮酸エステルがある。また、ゴム系の例としては、環化ポリイソプレンや環化ポリブタジエンにビスアジド化合物を混合した物がある。ノボラック樹脂系の例としては、クレゾールノボラック樹脂とナフトキノンジアジド−5−スルフォン酸エステルを混合した物がある。さらにアクリル酸の共重合樹脂系の例としてポリアクリルアミドやポリアミド酸がある。その他の例としては、臭素、ヨウ素を添加又は、多く含むレジストがある。
【0059】
一方、有機材料と無機材料からなるレジストとしては、Si含有レジストの例としてのシロキサン又は、ポリシロキサン、ポリシラン、ポリシリーン、カルボシランを含むレジストがあり、Si以外の金属含有レジストの例としてゲルマニウムを含有するレジストがある。
【0060】
また、レジストマスクは、ネガ型あるいはポジ型のいずれのレジストで形成されていてもよい。ポジ型としては、ノボラック樹脂系の、例えば、クレゾールノボラック樹脂とナフトキノンジアジド−5−スルフォン酸エステルを混合した物が適している。ネガ型としては、ゴム系の、例えば、環化ポリイソプレンや環化ポリブタジエンにビスアジド化合物を混合した物が適している。
【0061】
本発明の上記パターン形成方法は、液晶表示装置やEL表示装置などの表示装置を構成するTFT基板などのアクティブマトリクス基板の製法に適している。すなわち、表示装置用TFT基板の製造方法において、基板上にゲート電極を形成する工程と、ゲート電極を覆うようにゲート絶縁膜、半導体層、金属層を順次形成する工程と、金属層をパターニングしてソース電極およびドレイン電極を形成するためのマスクを形成する工程と、金属層をパターニング後にマスクに有機溶剤を浸透させてマスクを溶解させることによりマスクをリフローして、ソース電極とドレイン電極との間に位置するマスクを連結する工程と、マスクを連結する工程により得られた連結マスクを用いて半導体層をパターニングする工程とを有するTFT基板の製造方法が得られる。このような、表示装置用TFT基板の製造方法において、金属層と半導体層との間にオーミック層が形成される工程をさらに有し、金属層のパターニング工程においてオーミック層もパターニングされる。また、上記表示装置用TFT基板の製造方法において、金属層と半導体層との間にオーミック層が形成される工程を有し、半導体層のパターニング工程においてオーミック層もパターニングされるとともに、連結マスクを除去した後にソース電極およびドレイン電極をマスクとしてオーミック層をパターニングすることをも特徴とする。さらに上記表示装置用TFT基板の製造方法において、ゲート電極の形成時に、共通電極をも基板上に形成する工程を有し、さらにゲート絶縁膜、半導体層、金属層を順次形成する工程時に共通電極を覆うようにゲート絶縁膜、半導体層、金属層を順次形成するとともに、金属層をパターニングしてソース電極およびドレイン電極を形成する工程時に共通電極の上方に位置する画素電極を形成する工程を有することも特徴とする。また、ソース電極およびドレイン電極にそれぞれ対応するように隣り合うマスクの厚みが、隣り合う側の厚みより遠い側で薄くなる薄膜領域を有することをも特徴とする。本発明のパターン形成方法を液晶表示装置へ適用した場合の例については、以下のとおりである。
【0062】
本発明の第1の液晶表示装置の製造方法は、第1基板上にゲート線及びゲート電極を形成し、続いて、前記第1基板上に前記ゲート線及び前記ゲート電極を覆うゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に下から順に半導体膜、オーミック用半導体膜、ソース・ドレイン用金属膜を堆積させる工程と、前記ソース・ドレイン用金属膜上に前記ゲート電極の上方に位置するソース電極用レジストマスク及びドレイン電極用レジストマスクを形成する工程と、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクをマスクとして前記ソース・ドレイン用金属膜及び前記オーミック用半導体膜をエッチング除去し、前記オーミック用半導体膜及び前記ソース・ドレイン用金属膜からなる積層パターンを形成する工程と、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを横方向にリフローさせることにより前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを連結させて連結レジストマスクとし、前記連結レジストマスクで前記積層パターンの少なくとも一部を覆う工程と、前記連結レジストマスクをマスクとして前記半導体膜をエッチング除去して半導体アイランドを形成する工程とを有する製造方法によりTFT基板を形成し、続いて、前記第1基板の前記半導体アイランド側に前記第1基板と対向する第2基板を配置して対向基板を形成し、さらに、前記TFT基板と前記対向基板との間に液晶組成物を充填する液晶表示装置の製造方法であって、前記連結レジストマスクを形成する工程が、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクに有機溶剤の溶液を浸透させ、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクの溶解を生じさせる溶解リフローにより行われることを特徴とする。
【0063】
次に、本発明の第2の液晶表示装置の製造方法は、第1基板上にゲート線及びゲート電極を形成し、続いて、前記第1基板上に前記ゲート線及び前記ゲート電極を覆うゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に下から順に半導体膜、オーミック用半導体膜、ソース・ドレイン用金属膜を堆積させる工程と、前記ソース・ドレイン用金属膜上に前記ゲート電極の上方に位置するソース電極用レジストマスク及びドレイン電極用レジストマスクを形成する工程と、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクをマスクとして前記ソース・ドレイン用金属膜をエッチング除去して、ソース電極用金属膜パターン及びドレイン電極用金属膜パターンを形成する工程と、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを横方向にリフローさせることにより前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを連結させて連結レジストマスクとし、前記連結レジストマスクで前記ソース電極用金属膜パターン及び前記ドレイン電極用金属膜パターンの少なくとも一部を覆う工程と、前記連結レジストマスクをマスクとして前記オーミック用半導体膜及び前記半導体膜をエッチング除去して半導体膜積層アイランドを形成する工程と、前記連結レジストマスクを剥離した後、前記半導体膜積層アイランドのオーミック用半導体膜を前記ソース電極用金属膜パターン及び前記ドレイン電極用金属膜パターンをマスクとしてエッチング除去し、前記オーミック用半導体膜及び前記ソース・ドレイン用金属膜からなる積層パターンを形成すると共に前記半導体膜からなる半導体アイランドを形成する工程とを有する製造方法によりTFT基板を形成し、続いて、前記第1基板の前記半導体アイランド側に前記第1基板と対向する第2基板を配置して対向基板を形成し、さらに、前記TFT基板と前記対向基板との間に液晶組成物を充填する液晶表示装置の製造方法であって、前記連結レジストマスクを形成する工程が、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクに有機溶剤の溶液を浸透させ、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクの溶解を生じさせる溶解リフローにより行われることを特徴とする。
【0064】
次に、本発明の第3の液晶表示装置の製造方法は、第1基板上にゲート線及び櫛歯状の共通電極を形成し、続いて、前記第1基板上に前記ゲート線及び前記共通電極を覆うゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に下から順に半導体膜、オーミック用半導体膜、ソース・ドレイン用金属膜を堆積させる工程と、前記ソース・ドレイン用金属膜上に前記ゲート線の上方に位置するソース電極用レジストマスク及びドレイン電極用レジストマスクを形成すると共に、前記共通電極の櫛歯状の電極間に電極が形成されるべく画素電極用レジストマスクを形成する工程と、前記ソース電極用レジストマスク、前記ドレイン電極用レジストマスク及び前記画素電極用レジストマスクをマスクとして前記ソース・ドレイン用金属膜及び前記オーミック用半導体膜をエッチング除去し、前記オーミック用半導体膜及び前記ソース・ドレイン用金属膜からなるソース電極積層パターン、ドレイン電極積層パターン及び画素電極積層パターンを形成して少なくとも前記画素電極積層パターンの櫛歯状の電極が前記共通電極の櫛歯状の電極間に挟まれるべく前記画素電極積層パターンを形成する工程と、前記ソース電極用レジストマスク、前記ドレイン電極用レジストマスク及び前記画素電極用レジストマスクを横方向にリフローさせて少なくとも前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを連結させて連結レジストマスクとし、前記連結レジストマスクで前記積層パターンの少なくとも一部を覆う工程と、前記連結レジストマスクをマスクとして前記半導体膜をエッチング除去して半導体アイランドを形成する工程とを有する製造方法によりTFT基板を形成し、続いて、前記第1基板の前記半導体アイランド側に前記第1基板と対向する第2基板を配置して対向基板を形成し、さらに、前記TFT基板と前記対向基板との間に液晶組成物を充填する液晶表示装置の製造方法であって、前記連結レジストマスクを形成する工程が、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクに有機溶剤の溶液を浸透させ、前記ソース電極用レジストマスク、前記ドレイン電極用レジストマスク及び前記画素電極用レジストマスクの溶解を生じさせる溶解リフローにより行われることを特徴とする。
【0065】
上記本発明の第1、2、3の液晶表示装置の製造方法において、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを形成する工程が、前記ソース・ドレイン用金属膜の上に前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクが互いに向き合う側に膜厚の厚い厚レジストマスクを形成し、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクが互いに遠ざかる側に前記厚レジストマスクよりも薄い薄レジストマスクを形成することにより行われ、前記連結レジストマスクを形成する工程が、前記厚レジストマスク及び前記薄レジストマスクを溶解リフローさせることにより行われ、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクに挟まれたチャネル領域近傍で前記連結レジストマスクの横方向の広がりが大きく、前記チャネル領域から遠ざかるに従って前記連結レジストマスクの横方向の広がりが徐々に小さくなり、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを形成する工程と前記連結レジストマスクを形成する工程との間で、前記連結レジストマスクを形成する工程の直前に、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクをエッチングして前記薄レジストマスクのみを除去して前記厚レジストマスクを少なくとも残存させて残存レジストマスクとする工程を有し、前記連結レジストマスクを形成する工程が、前記残存レジストマスクを溶解リフローさせて連結レジストマスクを形成することにより行われる。さらに、これらの連結レジストマスクは、前記連結レジストマスクが、少なくとも前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクに挟まれたチャネル領域を覆う形状に形成される。
【0066】
また、上記本発明の第1、2、3の液晶表示装置の製造方法において、前記半導体アイランドを形成する工程の後に、前記ゲート絶縁膜上に前記積層パターン及び前記半導体アイランドを覆う保護絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート線の上では前記保護絶縁膜及び前記ゲート絶縁膜を開口し、前記積層パターンの上では前記保護絶縁膜を開口してそれぞれゲート線用コンタクトホール及びソース・ドレイン用コンタクトホールを形成する工程と、前記保護絶縁膜上に前記ゲート線用コンタクトホール及び前記ソース・ドレイン用コンタクトホールを介してそれぞれ前記ゲート線及び前記積層パターンと接続するゲート線端子電極及びソース・ドレイン用上部電極を形成する工程が続く。
【0067】
また、上記本発明の第1、2、3の液晶表示装置の製造方法において、前記ゲート線、前記ゲート電極を構成するゲート金属膜及び前記ソース・ドレイン用金属膜は、それぞれ下記構成の金属膜のいずれかである。
【0068】
・ITO膜
・インジウムスズ合金
・アルミニウムまたはアルミニウム合金の1層構造
・クロムまたはクロム合金の1層構造
・1層がアルミニウムまたはアルミニウム合金で、他の層がクロムまたはクロム合金の2層構造
・1層がアルミニウムまたはアルミニウム合金で、他の層がチタンまたはチタン合金の2層構造
・1層がアルミニウムまたはアルミニウム合金で、他の層が窒化チタンまたは窒化チタン合金の2層構造
・1層がアルミニウムまたはアルミニウム合金で、他の層がモリブデンまたはモリブデン合金の2層構造
・1層がクロムまたはクロム合金で、他の層がモリブデンまたはモリブデン合金の2層構造
・1層目及び3層目がクロムまたはクロム合金で、2層目がアルミニウムまたはアルミニウム合金の3層構造
・1層目及び3層目がモリブデンまたはモリブデン合金で、2層目がアルミニウムまたはアルミニウム合金の3層構造
・アルミニウムまたはアルミニウム合金、モリブデンまたはモリブデン合金、クロムまたはクロム合金の3層構造
・アルミニウムまたはアルミニウム合金、モリブデンまたはモリブデン合金、チタンまたはチタン合金の3層構造
・アルミニウムまたはアルミニウム合金、窒化チタンまたは窒化チタン合金、チタンまたはチタン合金の3層構造
【0069】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態を図1に基づいて説明する。ここで、第1の実施形態は、以下に述べる実施形態の基本形をなす実施形態であり、図1は、本実施形態の配線パターンの形成方法を工程順に示す模式断面図である。更に以下の本発明の実施の形態において、前記有機膜がレジスト膜である場合について説明するが、本発明は、これに限らず前記有機膜でも可能である。
【0070】
本発明の第1の実施形態によれば、図1(a)に示すように、従来の技術で説明したのと同様に、絶縁基板1上にアルミ・銅合金の金属膜2が形成される。ここで、金属膜2の膜厚は1μm程度である。そして、この金属膜2上の所定の領域に、公知のフォトリソグラフィ技術でもってレジストマスク7が形成される。ここで、金属膜2の下地を絶縁基板1としたが、この絶縁基板は液晶表示装置に用いられるガラス等の透明基板、アモルファスシリコン、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、半導体集積回路に用いられるシリコン酸化膜、シリコン窒化膜等の絶縁膜であっても良い。
【0071】
次に、図1(b)に示すように、レジストマスク7がエッチングのマスクにされ、金属膜2に第1のエッチングが施されて第1の順テーパー層15が形成される。ここで、上記のエッチングは、塩素、酸素等を反応ガスとするプラズマエッチングで行われ、形成される配線の断面は順テーパ形状になる。
【0072】
次に、第1の順テーパー層15の形成後、レジストマスク7が絶縁基板1と共に薬液(すなわち、有機溶剤の溶液、アルカリ溶液又は酸性溶液のうち少なくとも一つを含む)の蒸気中に曝されるか、或いは、極希薄な(例として、1/100〜1/1000)濃度の薬液中に浸漬する。
【0073】
以下では、特に薬液に、有機溶剤の溶液を用いた例を示すが、アルカリ溶液、酸性溶液でも可能である。
【0074】
有機溶剤の溶液の蒸気中への暴露の場合には、処理時の蒸気密度の影響があり有機溶剤の温度、基板温度共に常温(20℃付近)で処理する場合で、蒸気密度の高いアセトンやプロピレングリコールモノエチルエーテルを用いる場合には、0.1〜3分の蒸気暴露処理だが、蒸気密度の低いトリプロピレングリコールモノエチルエーテルや、N−メチル−2−ピロリドンを用いる場合には、5〜20分を要する場合もある。又、有機溶剤の温度、基板温度が、高くなると処理時間は、長く、低くなると処理時間は、短時間の蒸気暴露処理で目標の溶解リフロー処理が達成される。
【0075】
後者の極希薄な濃度の有機溶剤溶液中への浸漬処理においては、有機溶剤濃度が高いと有機溶剤溶液中にレジストが溶解し剥離を起こす為、溶解剥離を起こさずに、しかもレジスト中に有機溶剤の一部が浸透するように溶液中の有機溶剤濃度を極希薄に調整する必要がある。
【0076】
ここで、本実施形態においては、有機溶剤としてアセトン、プロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、N−メチル−2−ピロリドンを用いたが、有機溶剤は、以下に示す有機溶剤のうち少なくとも一つを含むものであれば、本実施形態の変形例として適用可能であり、以下に述べる実施形態においても、同様のことが言える。以下には、有機溶剤を上位概念としての有機溶剤と、それを具体化した下位概念の有機溶剤とに分けて示している。(Rはアルキル基又は置換アルキル基、Arはフェニル基又はフェニル基以外の芳香環を示す)有機溶剤:
・アルコール類(R−OH)
・アルコキシアルコール類
・エーテル類(R−O−R、Ar−O−R、Ar−O−Ar)
・エステル類
・ケトン類
・グリコール類
・アルキレングリコール類
・グリコールエーテル類
上記有機溶剤の具体例:
・CHOH、COH、CH(CH)XOH
・イソプロピルアルコール(IPA)
・エトキシエタノール
・メトキシアルコール
・長鎖アルキルエステル
・モノエタノールアミン(MEA)
・アセトン
・アセチルアセトン
・ジオキサン
・酢酸エチル
・酢酸ブチル
・トルエン
・メチルエチルケトン(MEK)
・ジエチルケトン
・ジメチルスルホキシド(DMSO)
・メチルイソブチルケトン(MIBK)
・ブチルカルビトール
・n−ブチルアセテート(nBA)
・ガンマーブチロラクトン
・エチルセロソルブアセテート(ECA)
・乳酸エチル
・ピルビン酸エチル
・2−ヘプタノン(MAK)
・3−メトキシブチルアセテート
・エチレングリコール
・プロピレングリコール
・ブチレングリコール
・エチレングリコールモノエチルエーテル
・ジエチレングリコールモノエチルエーテル
・エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート
・エチレングリコールモノメチルエーテル
・エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート
・エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル
・ポリエチレングリコール
・ポリプロレングリコール
・ポリブチレングリコール
・ポリエチレングリコールモノエチルエーテル
・ポリジエチレングリコールモノエチルエーテル
・ポリエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート
・ポリエチレングリコールモノメチルエーテル
・ポリエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート
・ポリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル
・メチル−3−メトキシプロピオネート(MMP)
・プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)
・プロピレングリコールモノプロピルエーテル(PGP)
・プロピレングリコールモノエチルエーテル(PGEE)
・エチル−3−エトキシプロピオネート(FEP)
・ジプロピレングリコールモノエチルエーテル
・トリプロピレングリコールモノエチルエーテル
・ポリプロピレングリコールモノエチルエーテル
・プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート
・3−メトキシプロピオン酸メチル
・3−エトキシプロピオン酸エチル
・N−メチル−2−ピロリドン(NMP)
これ以降の薬液溶解リフローの為の処理として、主に有機溶剤の溶液の蒸気中に曝される方法を採用して説明する。
【0077】
本処理方法の具体例として、図24に示すように、深さ20mmのステンレスバット容器510に、N−メチル−2−ピロリドン等の有機溶剤520を5〜15mmの深さに入れ、処理面を裏返しにし、バット容器510の上に被せ、さらに有機溶剤520の蒸気雰囲気をステンレスバット容器510と基板530との間の空間に密閉するために基板530の上に重り540を載せる。基板530と有機溶剤520の温度は、常温(20℃付近)に保つようにする。こうして、有機溶剤の蒸気に処理基板530をさらし、蒸気暴露処理する。ここで蒸気密度の高いアセトンやプロピレングリコールモノエチルエーテルを用いる場合には、0.1〜3分の蒸気暴露処理だが、蒸気密度の低いトリプロピレングリコールモノエチルエーテルや、N−メチル−2−ピロリドンを用いる場合には、5〜20分の処理を行なう。
【0078】
レジストに上述した薬液すなわち有機溶剤の溶液が浸透している状態ではレジストが溶解してリフローが起きる(薬液溶解リフロー)、薬液の供給を絶つと薬液は数十秒〜数分以内(有機溶剤の種類による)にレジスト中の有機溶剤が蒸発してレジストが固まる現象が見られた。また、溶解中は薬液が浸透しているのでレジストは膨張状態になるが、薬液が蒸発した後では体積が元に戻ることも見い出した。この薬液リフローによるレジストがリフローし図1(c)に示すようにレジストが横方向に広がる。この薬液リフローは前述の熱リフローに比較すると、リフロー時のレジスト粘度が低いので、本発明では図1(c)にも示すように第1の順テーパー層15を完全に覆い、更に残りの被エッチング膜である金属膜2の表面の一部も覆うようにリフローする。一方、熱リフローでは図25に示す構造になりやすい。また、この薬液リフローは、20℃で、蒸気密度の高いアセトン、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の有機溶剤溶液の蒸気中に3分間暴露する処理条件の元で約10μm、5分間以上では、20μm以上にも横方向にリフロー出来た。この場合の有機溶剤の温度、基板温度が、高くなると処理時間は、長く、低くなると処理時間は、短時間で目標の溶解リフロー距離を達成出来る。
【0079】
ここで、薬液溶解リフロー後に、下層膜との密着力を促進させる目的で、薬液リフロー処理後でエッチング処理前に、100〜200℃の加熱処理を5〜60分間行う場合もある。
【0080】
次に、この溶解リフローレジストマスク13がエッチングのマスクにされ、残存する金属膜2に第2のエッチングが施されて第2の順テーパー層16が形成される。この場合も、塩素、酸素等を反応ガスとするプラズマエッチングで行われる。そして、形成される配線11の断面は一部階段状に形成されるが、全体的には順テーパ形状になる。
【0081】
上記の第1の実施形態では、第1のエッチングと第2のエッチングで金属膜2がエッチングされる場合について説明されている。本発明はこのような方法に限定されるものでない。
【0082】
ここで、被エッチング材料が、1種類の金属膜でなく、積層する2種類以上の被エッチング材料で構成され、レジストマスクでもって上記の積層膜のうち上層の被エッチング材料がエッチングされ、溶解リフローレジストマスクでもって下層の被エッチング材料がエッチングされてもよい。この場合には、1回のフォトリソグラフィ工程でもって、2種類のパターンが形成されることになる。
【0083】
このレジストマスクの溶解リフロー化を促進するために、第1のエッチングの工程後、この第1のエッチングによるレジストマスク表面の変質層除去する為に、酸素プラズマ処理、すなわちO2流量300sccm、100Pa、RFパワー1000Wのプラズマ中で、120秒処理を行う。或いは、UVオゾン処理、すなわち100〜200℃基板加熱しオゾンガス雰囲気中で、UV光を当てて処理する等を行う場合もある。その処理により、変質化したレジスト表面層が除去され、内部と外部の差の少ない均一な溶解リフローが起こるようになる。
【0084】
従来の技術のうち、第1の従来例(加熱による熱リフロー)では、加熱による溶剤分の蒸発による体積収縮分が、リフロー時の平面寸法広がりにマイナス要因となり、又、リフロー時の粘度が加熱温度にも関係するので、粘度を低下させ、広がりを大きくする為には、加熱温度を上げる必要があるが、これも体積収縮要因となっていた。そのため、レジストの平面寸法を大きくすることにより順テーパー化を実現する本発明の方法に対して、第1の従来例はある程度の加熱を必要とし、しかもレジストの体積収縮を伴うという点において、不利であった。
【0085】
これに対して、本発明の上記の第1の実施形態では、レジストマスク中に溶媒等を浸透させることによる溶解リフローである為、体積収縮を伴わず、加熱をほとんど必要とせず、しかも大きな粘度低下をさせられるので、第2回目のエッチングの前にレジストマスクの平面寸法を簡便な方法でもって大きく、しかも密着性良く形成出来るので、順テーパー構造の配線が容易に形成できるようになる。これによって、従来例1の課題を完全に克服できた。
【0086】
次に、本発明の第2の実施形態を図2、3に基づいて説明する。ここで、図2および図3は本発明のスタガード型のTFTの一部の製造工程の模式断面図である。
【0087】
図2(a)に示すように、第3の従来例と同様に、ガラス等の透明基板からなる絶縁基板21上にゲート電極22を形成し、膜厚350nmのゲート絶縁膜23と膜厚200nmのa−Si膜24と膜厚50nmのn+型a−Si膜25と膜厚250nmのCr/Al合金等の金属膜26とが積層して堆積される。
【0088】
次に、公知のフォトリソグラフィ技術で、上記の金属膜26上にレジストマスク27、28が形成される。そして、これらのレジストマスク27、28が第1のエッチングのマスクにされ、金属膜26及びn+型a−Si膜25がドライエッチングされる。
【0089】
このようにして、図2(b)に示すように、ソース電極用のオーミックコンタクト層29とソース電極31とドレイン電極用のオーミックコンタクト層30とドレイン電極32が形成される。
【0090】
次に、第1の実施形態で説明したように、レジストマスク27、28が絶縁基板21と共にアセトンからなる有機溶剤の蒸気中に1〜3分間曝される。このようにして、レジストマスク27、28にアセトンが徐々に浸透し、レジストマスクの溶解を起こし、リフロー(以下、薬液溶解リフロー、溶解リフロー又は薬液リフローと呼ぶ)するようになる。このレジストマスクの溶解リフロー化の処理により、レジストマスク27、28の面積が広がり、図2(c)に示すように、溶解リフローしてレジストマスク27、28は、近接部が合体して一体となった溶解リフローレジストマスク33となる。
【0091】
この溶解リフロー化は、粘度が低いので、溶解リフローレジストマスク33は、第1のエッチングで形成したオーミックコンタクト層29とソース電極31とオーミックコンタクト層30とドレイン電極32を完全に覆い、更に、下層のa−Si膜24の表面の一部も覆うようにリフローする。ちなみに、この溶解リフローでは、処理条件により、最大20μmまで広げることが可能であることが確認されている。
【0092】
ここで、このレジストマスクの溶解リフロー化を促進するために、第1のエッチングの工程後、この第1のエッチングによるレジストマスク表面の変質層除去する為に、酸素プラズマ処理、すなわちO流量300sccm、100Pa、RFパワー1000Wのプラズマ中で、120秒処理を行う、又は、UVオゾン処理、すなわち100〜200℃基板加熱しオゾンガス雰囲気中で、UV光を当てて処理する等を行う場合もある。その処理により、変質化したレジスト表面層が除去され、内部と外部の差の少ない均一な溶解リフローが起こるようになる。
【0093】
また、上記酸素プラズマ処理、およびUVオゾン処理は、レジストで覆われていない膜表面の濡れ性を改善する効果もあり、溶解したレジストが膜表面をリフローし易くなるという効果もある。
【0094】
さらに、薬液リフロー処理前に下地(ここでは、a−Si膜、金属膜)に対し濡れ性のみを改善する目的には、(1)基板をフッ酸溶液に浸漬する。(2)プラズマ(O、フッ素系ガス(SF、CF、CHF等)又はフッ素系ガスと酸素(SF/O、CF/O、CHF/O等))で表面処理する。(3)上層膜のエッチングをドライエッチングではなくウェットエッチングのみで行う等により、薬液リフロー前の膜表面を滑らか、或は親水性にし濡れ性を改善する方法が上げられる。
【0095】
この薬液リフロー処理前に行う前処理方法、条件の選択は、レジスト表面変質層の除去率、薬液リフローする膜表面の濡れ性の改善率を測定し必要に応じ使い分ける。
【0096】
次に、溶解リフローレジストマスク33がエッチングマスクにされて、a−Si膜24に第2のエッチングが施される。このようにして、図3(a)に示すように、アイランド層34が形成される。そして、溶解リフローレジストマスク33が除去され、図3(b)に示すように、絶縁基板21上の所定の領域に逆スタガード型のTFTが形成される。これ以降の工程の説明は省略されるが、例として画素電極、パッシベーション絶縁膜、配向膜等が形成されてTFT基板が完成し、続いて、絶縁基板21に対向する第2の絶縁基板を用意して、その上にカラーフィルタ、ブラックマトリクス、透明電極、パッシベーション膜、配向膜等を形成して対向基板を完成させ、縦電界型の液晶表示装置を製造する場合には、さらに、TFT基板と対向基板を接着し、スペーサで所定の間隔を保つようにした上でTFT基板と対向基板との間に液晶組成物を充填すると液晶表示装置が完成することになる。
【0097】
以下に述べるいずれの実施形態においても、縦電界型の液晶表示装置を製造する場合には、図示した製造工程以降に上述の製造工程が続くこととなる。
【0098】
従来の技術のうち第3の従来例では、2回のフォトリソグラフィ工程が必要であったが、本発明の第2の実施形態では、これが1回に削減されるようになる。このようにして、スタガード型のTFTの製造工程が大幅に削減され、製造コストが低減するようになる。これによって、第3の従来例の課題を完全に克服できた。
【0099】
また、上記の第2の実施形態では、レジストマスクの溶解による寸法膨張のためのリフロー化がレジストマスク27、28をアセトンからなる有機溶剤の蒸気中に1〜3分間曝し、レジストマスク27、28にアセトンが徐々に浸透しレジストマスクの溶解を起こすようにしているが、本発明はこの方法に限定されるものではない。他の方法としては、既に本発明の第1の実施形態において記述した、極希薄な(例として1/100〜1/1000)濃度の有機溶剤溶液中に浸漬する方法でも可能である。但し極希薄な濃度の有機溶剤溶液中への浸漬処理においては、有機溶剤濃度が高いと有機溶剤溶液中にレジストが溶解し剥離を起こす為、溶解剥離を起こさずに、しかもレジスト中に有機溶剤の一部が浸透するように溶液中の有機溶剤濃度を極希薄に調整する必要がある。使用する有機溶剤としては、既に本発明の第1の実施形態において列記した有機溶剤すなわち(アルコール類(R−OH)、アルコキシアルコール類、エーテル類(R−O−R、Ar−O−R、Ar−O−Ar)、エステル類、ケトン類、グリコール類、アルキレングリコール類、グリコールエーテル類及びそれら有機溶剤の具体例とその混合溶剤)が、使用可能である。
【0100】
なお、第1、2の実施形態で説明したアセトンに適したレジストマスクの材料としては、次のような有機レジストが好ましい。例えば、高分子化合物と感光剤及びその他添加剤から形成されるものとして、有機材料のみからなるレジストや有機材料と無機材料との混合からなるレジストがある。有機材料のみからなるレジストでは、ポリビニル系の例としてポリビニルケイ皮酸エステルがある。また、ゴム系の例としては、環化ポリイソプレンや環化ポリブタジエンにビスアジド化合物を混合した物がある。ノボラック樹脂系の例としては、クレゾールノボラック樹脂とナフトキノンジアジド−5−スルフォン酸エステルを混合した物がある。さらにアクリル酸の共重合樹脂系の例としてポリアクリルアミドやポリアミド酸がある。その他の例としては、臭素、ヨウ素を添加又は、多く含むレジストがある。一方、有機材料と無機材料からなるレジストとしては、Si含有レジストの例としてのシロキサン又は、ポリシロキサン、ポリシラン、ポリシリーン、カルボシランを含むレジストがあり、Si以外の金属含有レジストの例としてゲルマニウムを含有するレジストがある。また、第1、2の実施形態で説明したレジストマスクは、ネガ型あるいはポジ型のいずれのレジストで形成されていてもよい。ポジ型としては、ノボラック樹脂系の、例えば、クレゾールノボラック樹脂とナフトキノンジアジド−5−スルフォン酸エステルを混合した物が適している。ネガ型としては、ゴム系の、例えば、環化ポリイソプレンや環化ポリブタジエンにビスアジド化合物を混合した物が適している。
【0101】
また、本発明で説明した方法に追加し、レジストマスクの溶解リフロー化した後に、例えば、レジストマスクのOアッシング処理や、UVオゾン処理を行うとレジストマスクのうちの余分にリフローし広がった部分の除去によるレジストマスクの面積を縮小化することで、レジストマスクの広がり大きさを再調整してから、エッチングすることで目的とするエッチングパターンの微調整も可能であることを付け加えておく。
【0102】
さらに、本発明で説明した方法に追加し、レジストマスクの溶解リフロー化後のエッチング処理を行った後、レジストマスクの膜厚のマスクとしての機能を損なわない限りにおいて、更にもう一度レジストマスクの溶解リフロー化を行い再度エッチングを行う方法を用いれば、これによる複雑な形状のパターンニングも可能なことにも言及しておく。
【0103】
更に、本発明で説明したように、レジストマスクの溶解リフロー化による寸法膨張化と、例えば、レジストマスクのO2アッシング処理等による寸法縮少化とエッチング処理を数回以上組み合わせる事によるパターン形成についても可能でありこれによる複雑な形状のパターンニングも可能なことにも言及しておく。
【0104】
次に、以上述べた本発明の基本的な実施形態を第3の実施形態以降においてさらに具体的に説明する。図4〜7は、第3の実施形態の製造方法を製造工程順に示す図であり、それぞれの図において、(a)はTFT近傍の様子を示す模式平面図であり、(b)は、(a)における切断線A−A’に沿った模式断面図である。また、(a)においてはゲート電極が外部に導出される端子部も併せて示しているが、これは、ゲート電極の導出される端子部の端子構造がドレイン電極が導出される端子部の構造と異なるためである。ドレイン電極が導出される端子部は、図7(b)に示す画素電極構造と同じであるので図示を省略している。端子部の構造は、第4、5の実施形態についても第3の実施形態と同じである。
【0105】
第3の実施形態の製造方法を示す図4(b)、図5(b)は、それぞれ本発明の第2の実施形態の図2(a)、図2(b)と同じであるので、詳細な説明は省略する。
【0106】
第2の実施形態と同様にして、図4(a)に示すように、絶縁基板41上にゲート電極42(ゲート端子電極142に導出される)、ゲート絶縁膜43、アイランド層となるa−Si膜44、n+型a−Si膜からなるオーミックコンタクト層49、50、ソース電極51、ドレイン電極52がレジストマスク47、48をマスクとして形成される。
【0107】
次に、図5(b)に示すように、溶解リフローし合体した溶解リフローレジストマスク53が形成され、それをマスクとし、a−Si膜44をエッチングすると、a−Si膜44からなるアイランド層54が形成される。更にその後、溶解リフローレジストマスク53を、剥離除去する。剥離液としては、DMSO(ジメチエルスルホキシド)とモノエタノールアミンを混合した剥離液を用い、ウェット剥離処理する。又更にその後、Oプラズマ、又はUVオゾン中で処理する。
【0108】
次に、図6(b)に示すように、パッシベーション膜55を成膜後、フォトリソグラフィ工程とSF/Heガス=50/150sccm、10Pa、1000W、250秒のドライエッチング処理によりソース電極51の上にコンタクトホール56を形成する。このとき、ゲート端子電極142の上にはゲート絶縁膜43及びパッシベーション膜55が覆っているので、ゲート端子電極142のコンタクトホール56はそれらを貫通する形に形成される。
【0109】
最後に、図7(b)に示すように、ITO等からなる透明金属膜を成膜後、フォトリソグラフィ工程と塩化第2鉄系エッチング液により画素電極57及び端子部電極58を形成する。これにより液晶ディスプレイ用薄膜トランジスタアレイ及び画素電極が形成される。
【0110】
本実施形態においては、図5(a)の模式平面図に示すように、溶解リフローレジストマスク53が、ソース電極51及びドレイン電極52を完全に、或る所定のマージンを有して覆い、かつ、ソース電極51とドレイン電極52とに挟まれたTFTのチャネル領域59をも完全に覆うように横方向にリフローし、アイランド層54が溶解リフローレジストマスク53のパターン通りにパターニングされることがことがわかる。
【0111】
次に、本発明の第4の実施形態の製造方法を図8〜11を参照して説明する。それぞれの図において、(a)はTFT近傍の様子を示す模式平面図であり、(b)は、(a)における切断線A−A’に沿った模式断面図である。この実施形態は、第3の実施形態と基本的構造及びプロセスは同様である。
【0112】
本実施形態が第3の実施形態と異なる点について説明すると、図8(b)に示すように、レジストマスクを通常の膜厚(約3μm)の厚レジストマスク67と薄い膜厚(約0.2〜0.7μm)の薄レジストマスク68により形成する。
【0113】
これは、図8(a)に示すように、ソース電極71及びドレイン電極72の上にあって、チャネル領域79側に位置する部分のレジストマスクの膜厚のみを厚くして厚レジストマスク67とし、チャネル領域79から離れた部分のレジストマスクの膜厚を薄くして薄レジストマスク68とする。
【0114】
このレジストマスクの部分的膜厚の制御方法としては、(1)露光工程で使用するレチクルのマスクパターンにおいて遮光部と少なくとも2段階以上の透過光量に制御した半遮光部とが形成され、前記遮光部と半遮光部とがレジスト膜に転写され前記レジストマスクが形成される様にする方法、(2)露光工程で2種以上のレチクルマスクを使用し、露光量をすくなくとも2段階以上に変化させ露光することで前記レジストマスクが形成される様にする方法が、例として挙げられる。
【0115】
このように形成したレジストマスクを基に、第1のエッチングを施しオーミックコンタクト層69、70、ソース電極71、ドレイン電極72を形成する。
【0116】
次に、図9(b)に示すように、厚レジストマスク67及び薄レジストマスク68に対し、絶縁基板61と共に有機溶剤の蒸気中に1〜3分間曝すと、厚レジストマスク67及び薄レジストマスク68にアセトンが徐々に浸透し、レジストマスクの溶解を起こし、リフローするようになる。このレジストマスクの溶解リフロー化の処理により、図9(a)に示すように、厚レジストマスク67及び薄レジストマスク68の面積が広がり、溶解リフローレジストマスク73となる。
【0117】
但しこの場合、溶解リフローレジストマスク73のうち、厚レジストマスク67の部分は面積の広がりが大きく、チャネル領域79を中心として大きく横方向に広がり、溶解リフローレジストマスク73のうち薄レジストマスク68の部分は、厚レジストマスク67の広がりに比べて面積の広がりが小さくなる。
【0118】
次に、この溶解リフローレジストマスク73をマスクに、第2のエッチングをa−Si膜64に施すと、図9(b)に示すように、チャネル領域79を中心として幅広にパターニングされたアイランド層74が形成される。
【0119】
この場合に、溶解リフローレジストマスク73を使用することで、図10(a)に示すように、アイランド層74の寸法が、チャネル領域79近傍では大きく、チャネル領域79から離れたソース電極71、ドレイン電極72の周辺では小さく形成されるように制御され、この点が第3の実施形態と異なる点である。これは、ソース、ドレイン電極形成用のレジストマスク67、68を利用してTFTのチャネル領域近傍のアイランド層を幅広に形成して、TFTとして半導体活性層が余裕をもって形成されるようにし、半導体活性層から遠ざかる領域のアイランド層は、特にその下に配線されたゲート電極(ゲート配線)との寄生容量を小さくするためにソース電極71及びドレイン電極72の幅に近い幅で形成しようとするものである。これにより、第3の実施形態に比較して、ソース配線及びドレイン配線周辺に余分なアイランド層が形成されないようにするというメリットがある。
【0120】
この後に続くプロセスは、溶解リフローレジストマスク73を、剥離除去し、第3の実施形態と同様、図10(b)、図11(b)に示すように、パッシベーション膜75、コンタクトホール76、画素電極77及び端子部電極78を形成して、液晶ディスプレイ用薄膜トランジスタアレイ及び画素電極が得られる。
【0121】
次に、本発明の第5の実施形態の製造方法を図12〜15を参照して説明する。それぞれの図において、(a)はTFT近傍の様子を示す模式平面図であり、(b)は、(a)における切断線A−A’に沿った模式断面図である。この実施形態は、第4の実施形態と基本的構造及びプロセスは同様である。
【0122】
本実施形態が第4の実施形態と異なる点について説明すると、図12(b)に示すように、レジストマスクを形成する場合に、レジストマスクを通常の膜厚(約3μm)の厚レジストマスク87と薄い膜厚(約0.2〜0.7μm)の薄レジストマスク88とからなるように形成する。
【0123】
これは、ソース電極91及びドレイン電極92の上にあってチャネル領域99側に位置する部分のレジストマスクの膜厚のみを厚くして厚レジストマスク87とし、チャネル領域99から離れた部分のレジストマスクの膜厚を薄くして薄レジストマスク88とする。このように形成したレジストマスクを基に第1のエッチングを施し、オーミックコンタクト層89、90及びソース電極91、ドレイン電極92を形成する。
【0124】
本実施形態が、第4の実施形態と異なるのは、この第1のエッチングの後に、O2プラズマ雰囲気中でアッシング処理し、レジストマスクのうち薄レジストマスク88(膜厚約0.2〜0.7μm)を完全に除去する。これにより、図13(b)に示すように、レジストマスクのうち厚レジストマスク87のみが残存レジストマスク100となって残存するようになる。
【0125】
次に、厚レジストマスク87の一部のみ残存した残存レジストマスク100を絶縁基板81と共に有機溶剤の蒸気中に1〜3分間曝すと、残存レジストマスク100に有機溶剤が徐々に浸透し、残存レジストマスク100の溶解を起こし、リフロー(以下溶解リフローと呼ぶ)するようになる。この残存レジストマスク100の溶解リフロー化の処理により、図14(b)に示すように、残存レジストマスク100の面積が広がり、溶解リフローレジストマスク93となる。
【0126】
但しこの場合、図13(a)に示すように、残存レジストマスク100がソース電極91及びドレイン電極92の上のチャネル領域99側にのみに形成され、この2つの残存レジストマスク100が溶解リフローにより合体し、図14(a)に示すように、溶解リフローレジストマスク93となって、a−Si膜84のうち、チャネル領域99近傍のみが覆われている。ここで、チャネル領域99から離れたところに位置するソース電極91及びドレイン電極92は、溶解リフローレジストマスク93で覆われていない。
【0127】
次に、図14(b)に示すように、この溶解リフローレジストマスク93をマスクに第2のエッチングをa−Si膜84に施し、アイランド層94を形成する。この場合に、図14(a)に示すように、溶解リフローレジストマスク93を使用することで、アイランド層94は、チャネル領域99の近傍で大きく広がって形成され、チャネル領域99から離れた領域では、溶解リフローレジストマスク93はなく、レジストに代わってソース電極91及びドレイン電極92がエッチングマスクとなり、ソース電極91及びドレイン電極92(この2つに加えて、ソース電極91及びドレイン電極92に接続する配線も含む)のパターンに自己整合してa−Si膜84がエッチングされるので、第4の実施形態に比べて、アイランド層94をチャネル領域99から離れた領域において余分な広がりを持たずに形成することが出来る。この点が第4の実施形態と異なる点である。これは、ソース、ドレイン電極形成用のレジストマスク88、87を利用してアイランド層を、TFTのチャネル領域近傍とチャネル近傍以外の領域とで異なる形状になるように形成するのが本実施形態の目的であり、これにより、第4の実施形態において述べたように、特にアイランド層94とその下に配線されたゲート配線との寄生容量を第4の実施形態よりもさらに減らすことが出来るというメリットがある。
【0128】
アイランド層94形成後に続くプロセスは、溶解リフローレジストマスク93を剥離除去し、第3の実施形態と同様、図15(a)、(b)に示すように、パッシベーション膜95、コンタクトホール96、画素電極97及び端子部電極98を形成して、液晶ディスプレイ用薄膜トランジスタアレイ及び画素電極が得られる。
【0129】
次に、本発明を横電界型の液晶表示装置に適用した例を第6の実施形態として図16〜22に示す。図16は、1画素分の表示セルについて、TFT基板の様子を示すもので、図16(a)は、TFT基板をその上面から眺めたときの平面図であり、図16(b)は、図16(a)における切断線C−C’を通りTFT基板に直交する平面でTFT基板、液晶、CF基板(TFT基板に対向するカラーフィルタ基板を指し、以下、CF基板と記載する)を切断したときの断面図である。また、図17〜22は、横電界型の液晶表示装置のTFT基板の製造方法を工程順に示す製造工程断面図であり、各図において(a)は図16(a)の切断線C−C’に沿った断面図であり、(b)、(c)は図16(a)には示されないが、それぞれゲート配線の外部取出し用端子としてのゲート端子、ドレイン配線の外部取出し用端子としてのドレイン端子の断面図である。
【0130】
横電界型の液晶表示装置の動作について図16を参照して簡単に説明すると次のようになる。
【0131】
ガラス基板等の絶縁性の第1透明基板201の上にはまずゲート電極222を兼ねるゲート配線322が基板上を並行して配線され、同時に共通電極342も形成される。共通電極342は櫛歯状に形成され、後の工程で形成されるやはり櫛歯状の画素電極と対をなして電界を発生させる。ゲート線322、共通電極342の上にはゲート絶縁膜223が形成され、その上をドレイン配線332がゲート配線322と交差するようにして形成される。ドレイン配線332はドレイン電極232を兼ね、ドレイン配線332の形成と同時にソース電極231及びその延長線である櫛歯状の画素電極257が形成される。ドレイン配線332、ソース電極231、画素電極257を覆ってパッシベーション膜255が形成されるが、ゲート配線322及びドレイン配線332は基板端部においては外部との接続用にその上の絶縁膜が開口され、図16には示されないが、コンタクトホールが形成され、コンタクトホールを通して外部からゲート配線322及びドレイン配線332に電気信号が印加される。
【0132】
画素電極257は、図16(a)に示すように、下方に形成された共通電極342と共に互いに平行する電極を形成し、これらの間に電圧を印加することにより、第1透明基板201の表面に概略平行な電界を生じさせ、第1透明基板201とそれに対向する基板との間に充填されることとなる液晶318の向きを制御する。
【0133】
次に、第6の実施形態の横電界型の液晶表示装置の製造方法について図17〜23を参照して説明する。
【0134】
まず、第1透明基板201の上にCr等のゲート電極222を形成するが、このとき同時に第1透明基板201の他の領域上に共通電極342及びゲート端子電極242とを形成する(図17・・・第1PR工程)。
【0135】
次に、シリコン酸化膜及びシリコン窒化膜(SiNx)を順に第1透明基板201上全面に堆積してゲート絶縁膜223とし、続いて、a−Si膜224、n+型a−Si膜225、ソース・ドレイン用の金属膜226を順に堆積し、さらに金属膜226の上にレジストマスク227、228、229を形成する。このレジストマスク227、228、229をマスクとして、金属膜226及びn+型a−Si膜225を同じパターンにパターニングする(図18・・・第2PR工程)。このとき、レジストマスク227は、図16(a)に示されるように、画素中央部では櫛歯状の画素電極のマスクをも兼ねており、画素電極257及びその下のオーミックコンタクト層(図示略)が形成される。
【0136】
次に、レジストマスク227、228、229が第1透明基板201と共にアセトンからなる有機溶剤の蒸気中に1〜3分間曝される。このようにすると、レジストマスク227、228、229にアセトンが徐々に浸透し、レジストマスクの溶解を起こし、リフローするようになる。このレジストマスクの溶解リフロー化の処理により、レジストマスク227、228、229の面積が広がり、図19(a)に示すように、溶解リフローしてレジストマスク227、228は、近接部が合体して一体となった溶解リフローレジストマスク233となり、レジストマスク229は溶解リフロー化の処理により、面積が広がり溶解リフローレジストマスク253となる。
【0137】
この溶解リフロー化は、粘度が低いので、溶解リフローレジストマスク233は、第1のエッチングで形成したオーミックコンタクト層249とソース電極231とオーミック層250とドレイン電極232を完全に覆い、更に、下層のa−Si膜224の表面の一部も覆うようにリフローする。また、ドレイン端子では、溶解リフロー化の処理により、レジストマスク229が広がって溶解リフローレジストマスク253となって、第1のエッチングで形成したドレイン端子電極252、オーミックコンタクト層を完全に覆う。この溶解リフローでは、処理条件により、最大20μmまで広げることが可能であることが確認されている。
【0138】
ここで、このレジストマスクの溶解リフロー化を促進するために、第1のエッチングの工程後、この第1のエッチングによるレジストマスク表面の変質層除去する為の酸素プラズマ処理を既に述べた方法に従って行うことも可能である。さらに、薬液リフロー処理前に下地に対し濡れ性のみを改善するための処理を既に述べた方法に従って行うことも可能である。
【0139】
次に、溶解リフローレジストマスク233、253がエッチングマスクにされて、a−Si膜224に第2のエッチングが施される。このようにして、アイランド層234、254が形成される(図19)。
【0140】
次に、溶解リフローレジストマスク233、253が除去され、パッシベーション膜255を成膜後、フォトリソグラフィ工程とSF6/Heガス=50/150sccm、10Pa、1000W、250秒のドライエッチング処理によりゲート端子及びドレイン端子にそれぞれコンタクトホール256、276を形成する。ここで、ゲート端子では、コンタクトホール256はゲート絶縁膜223及びパッシベーション膜255を貫通し、ドレイン端子では、コンタクトホール276はパッシベーション膜255のみを貫通する構成となる(図20・・・第3PR工程)。
【0141】
次に、端子領域を除く表示部の表面を配向膜317で覆う(図21)。或いは、別の形態として、コンタクトホール256、276を覆うようにしてITO等からなる透明金属膜を成膜後、フォトリソグラフィ工程と塩化第2鉄系エッチング液によりゲート端子透明電極267及びドレイン端子透明電極268を形成し、端子部における配線引出抵抗を下げ、その上で端子領域を除く表示部の表面を配向膜317で覆う(図22・・・第4PR工程)。
【0142】
ここで、本発明の特徴は、1回のPRで2つの異なるマスクパターンを形成してそれぞれのマスクを用いて2回エッチングすることにあるが、1回目のエッチングによる形成パターンと2回目のエッチングによる形成パターンの相違が図16(a)の平面図では微細すぎて表現しきれないので、図16(a)の破線で囲んだ円形領域の拡大平面図及び断面図を図23に改めて示すこととする。図23(b)は図23(a)の切断線D−D’に沿った断面図である。
【0143】
図23(a)に示すように、1回目のエッチングでは、ソース電極232及びドレイン電極231とそれらの下のオーミック層が同じ形状に形成され、2回目のエッチングに際しては、ソース電極231とドレイン電極232とに挟まれたチャネル領域299が、図19(a)に示す本発明のレジスト溶解リフロー処理により、図18(a)のレジストマスク227及びレジストマスク228が連結して図19(a)の溶解リフローレジストマスク233となるので、完全にレジストマスク233により覆われる。また、溶解リフローレジストマスク233は、チャネル領域299以外では、ソース電極231とドレイン電極232の幅を一様に太くした形でソース電極231、ドレイン電極232及びa−Si膜224を覆うので、2回目のエッチングによりa−Si膜のチャネル領域(アイランド層234の一部)が形成されると同時に、チャネル領域以外では、ソース電極231とドレイン電極232の幅を一様に太くした形のアイランド層234が形成される。勿論、画素電極257(及びその下のオーミック層)の下方のアイランド層も、画素電極257の幅を一様に太くした形状となる。
【0144】
尚、第6の実施形態では、図18から図19に渡る製造工程について1種類の膜厚のレジストマスクを用いる方法について説明したが、図8、9に示す第4の実施形態のレジストマスクの形成方法、図12〜14に示す第5の実施形態のレジストマスクの形成方法を本実施形態に適用してアイランド層を形成することもできることは言うまでもない。
【0145】
以上のようにして横電界型の液晶表示装置のアクティブマトリクス基板を形成することができるが、上述の図19における工程は、従来の製造方法では1PR工程を必要としていたが、本発明の製造方法により不要となる。従って、本発明の製造方法によれば、従来の製造方法が5回のPR工程を必要としていたところを4PR工程で済ますことができる。さらに、上述の図22における透明金属膜の端子電極を形成する工程を省けば、3回のPR工程で横電界型の液晶表示装置のアクティブマトリクス基板を製造できることになり、製造コスト低減効果がさらに大きくなる。
【0146】
最後に、第1透明基板201の裏面(TFTの形成されていない第1透明基板201の面を裏面と呼ぶ)には偏光板210を形成すると、横電界型の液晶表示装置のTFT基板が完成する(図16(b))。
【0147】
液晶表示装置の色表示は、図16(b)に示すように、第1透明基板201の裏面から光356を入射させてTFT基板200に対向するカラーフィルタ(以降、CFと略記する)基板300を照射することにより行われる。
【0148】
一方、CF基板300は次のようにして形成される。
【0149】
まず、ガラス等の透明絶縁材料からなる第2透明基板301及び第2透明基板301の一方の面上のブラックマトリクス311、色層313、シリコン窒化膜(SiNx)等からなる第2絶縁膜314と、第2透明基板301の他方の面上の導電膜315、偏光板316とを備え、基板の最上層の表面にオフセット印刷等による方法で配向膜343を印刷することにより形成される。
【0150】
こうして得られたTFT基板200とCF基板300の配向膜をラビング処理し、所定の方向に配向膜分子を並べ、この2枚の基板が所定の間隔を持つようにセルギャップ材を挟みこませて組み合わせ、その間隙に液晶318を封止する。
【0151】
また、TFT基板200の表面に対して実効的に横方向の電界を発生させる櫛歯状の画素電極257と共通電極342との相互間隔は、およそ7μmが設定される。
【0152】
また、偏光板210、偏光板316はおよそ0.2mmの厚さに設定される。導電膜315は、およそ50nmの厚さに設定される。第1透明基板及び第2透明基板は、およそ0.7mmの厚さに設定される。ブラックマトリクス311は、およそ1μmの厚さに設定される。色層313は、およそ1μmの厚さに設定される。第2絶縁膜314の厚さはおよそ1μmの厚さに設定される。配向膜は、およそ50nmの厚さに設定される。ゲート絶縁膜223は、およそ500nmの厚さに設定される。パッシベーション膜255は、およそ300nmの厚さに設定される。共通電極342は、およそ400nmの厚さに設定される。また、液晶318の厚さ(セルギャップ)は、セル内スペーサを適度な散布密度にて配置し、4.5μmと設定される。
【0153】
このようにして得られた液晶パネルは、ラビング方法により規定した液晶の配向方向にTFT基板200の偏光板210の透過軸を一致させ、かつ、CF基板300にはTFT基板200側と吸収軸を直交させた偏光板316を貼り合わせ、光356をTFT基板200側から照射し、画素電極257と共通電極342の間に自在に電位差を与えることで、黒表示から白表示までフルカラー表示を行うことができる。
【0154】
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、他にも種々の適用形態、或いは、上記実施形態の変形例がその中に含むものである。
【0155】
まず、本発明の第2〜6の実施形態のn+型a−Si膜のエッチングによる各実施形態のオーミックコンタクト層の形成は、本実施形態記載のソース・ドレイン電極用の金属膜のエッチング直後でなく、溶解リフローする前のレジストマスクをマスクとしてまず金属膜のみをエッチングし、その後、溶解リフローレジストマスクをマスクとして、n+型a−Si膜及びa−Si膜をエッチングしアイランド層をa−Si膜及びn+型a−Si膜の積層膜の構成とすることも可能である。この後は、溶解リフローレジストマスクの剥離後に、ドレイン電極、ソース電極をマスクとして、積層膜のうち、n+型a−Si膜のみをエッチングすることでa−Si膜からなるアイランド層を形成しても良い。この場合、先に記述の場合に比較し、溶解リフロー時のパターン段差が小さいこと、及びエッチングによる表面荒れが少ないことにより溶解リフローし易いというメリットがある。
【0156】
また、本発明の第2〜6の実施形態では、レジストマスクの溶解による溶解リフロー化が各レジストマスクを有機溶剤の蒸気中に1〜3分間曝し、レジストマスクに有機溶剤が徐々に浸透しレジストマスクの溶解を起こすようにしているが、本発明はこの方法に限定されるものではない。他の方法としては、既に本発明の第1の実施形態において記述した、薬液(すなわち、有機溶剤の溶液、アルカリ溶液、又は酸性液のうち少なくとも一つを含む溶液)による蒸気暴露、及び極希薄な(例として1/100〜1/1000)濃度の薬液(すなわち、有機溶剤の溶液、アルカリ溶液、又は酸性液のうち少なくとも一つを含む溶液)中に浸漬する方法でも可能である。但し極希薄な濃度の薬液(すなわち、有機溶剤の溶液、アルカリ溶液、又は酸性液のうち少なくとも一つを含む溶液)中への浸漬処理においては、薬液(すなわち、有機溶剤の溶液、アルカリ溶液、又は酸性液のうち少なくとも一つを含む溶液)濃度が高いと薬液(すなわち、有機溶剤の溶液、アルカリ溶液、又は酸性液のうち少なくとも一つを含む溶液)中にレジストが溶解し剥離を起こす為、溶解剥離を起こさずに、しかもレジスト中に薬液の一部が浸透するように溶液中の薬液濃度を極希薄に調整する必要がある。薬液のうち、有機溶剤の溶液として使用する有機溶剤としては、既に本発明の第1の実施形態において列記した有機溶剤すなわち(アルコール類(R−OH)、アルコキシアルコール類、エーテル類(R−O−R、Ar−O−R、Ar−O−Ar)、エステル類、ケトン類、グリコール類、アルキレングリコール類、グリコールエーテル類及び列記したそれら有機溶剤の具体例とその混合溶剤)が、使用可能である。
【0157】
なお、第3〜6の実施形態で説明したレジストマスクは、ネガ型あるいはポジ型のいずれのレジストで形成されていてもよい。
【0158】
更に、本発明で説明した方法に追加し、レジストマスクの溶解リフロー化した後に、例えば、レジストマスクのO2アッシング処理や、UVオゾン処理を行うとレジストマスクのうちの余分にリフローし広がった部分の除去によるレジストマスクの面積縮小化することで、レジストマスクの広がり大きさを再調整してから、エッチングすることで目的とするエッチングパターンの微調整も可能である。
【0159】
また、本発明で説明した方法に追加し、レジストマスクの溶解リフロー化にエッチング処理を行った後、更にもう一度レジストマスクの溶解リフロー化を行い再度エッチングを行う方法を用いれば、これによる複雑な形状のパターンニングも可能なことにも言及しておく。
【0160】
上述の第3〜6の実施形態でこのレジストマスクの溶解リフロー化を更に促進するために、第1のエッチングの工程後、この第1のエッチングによるレジストマスク表面の変質層を除去する為に、酸素プラズマ処理、すなわちO2流量300sccm、10〜200Pa、RFパワー1000Wのプラズマ中で、100秒処理を行う。或いは、UVオゾン処理、すなわち100〜200℃基板加熱しオゾンガス雰囲気中で、UV光を当てて処理する。その処理により、変質化したレジスト表面層が除去され、内部と外部の差の少ない均一な溶解リフローが起こるようになる。
【0161】
また、上記酸素プラズマ処理、およびUVオゾン処理は、レジストで覆われていない膜表面の濡れ性を改善する効果もあり、溶解したレジストが膜表面をリフローし易くなるという効果もある。この時の処理方法、条件の選択は、レジスト表面変質層の除去率、薬液リフローする膜表面の濡れ性の改善率を測定し必要に応じ使い分ける。
【0162】
また、第4の従来例(シリル化による体積膨張を利用した方法)では、体積膨張を利用して0.1〜2.0μmまでは横方向にレジストを広げても全く問題はないが、更に広げようとする約5μm程度のチャネル部の形成では、密着性の問題があるが、本発明の第3、4、5の実施形態では、密着力は、20μmでも良好であり約5μm程度のチャネル部の形成であれば問題は、全くなく第3の従来例の課題を完全に克服出来た。
【0163】
また、上述の本発明の第1〜6の実施形態で示した金属膜、ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、共通電極、画素電極は、具体例として、ITO膜、その他透明導電膜、インジウムスズ合金、アルミニウム(または、アルミニウムの合金)の1層構造、または、クロム(または、クロムの合金)の1層構造、または、アルミニウム(または、アルミニウムの合金)とクロム(または、クロムの合金)との2層構造、または、アルミニウム(または、アルミニウムの合金)とチタン(または、チタンの合金)との2層構造、または、アルミニウム(または、アルミニウムの合金)と窒化チタン(または、窒化チタンの合金)との2層構造、または、アルミニウム(または、アルミニウムの合金)とモリブデン(または、モリブデンの合金)との2層構造、または、クロム(または、クロムの合金)とモリブデン(または、モリブデンの合金)との2層構造、または、クロム(または、クロムの合金)とアルミニウム(または、アルミニウムの合金)とクロム(または、クロムの合金)との3層構造、または、モリブデン(または、モリブデンの合金)とアルミニウム(または、アルミニウムの合金)とモリブデン(または、モリブデンの合金)との3層構造、または、アルミニウム(または、アルミニウムの合金)とモリブデン(または、モリブデンの合金)とクロム(または、クロムの合金)との3層構造、または、アルミニウム(または、アルミニウムの合金)とモリブデン(または、モリブデンの合金)とチタン(または、チタンの合金)との3層構造、または、アルミニウム(または、アルミニウムの合金)と窒化チタン(または、窒化チタンの合金)とチタン(または、チタンの合金)との3層構造で形成した場合について、実際に試作し、本プロセスの適用上、問題なくパターンが形成されることを確認し、本パターン形成方法において、適した材料である。金属層の厚みの例としては、Cr単層の場合150nm、Cr/Alの場合100/150nm、Ti/TiN/Alの場合50/50/150nm、Ti/Al/Tiの場合50/150/50nm、TiN/Al/TiNの場合50/150/50nmである。
【0164】
また、本発明の第3、4、5の実施形態は、逆スタガード型のTFTパターンまでの形成方法であるが、本発明のパターン形成方法はこれに限らず、前記TFTパターンの形成方法のうち、画素電極の下部に色(カラーフィルタ)層、又は平坦化膜と色(カラーフィルタ)層を形成したカラーフィルタ付きTFTパターンの形成方法でも実施可能である。
【0165】
最後に、上述の本発明の第1〜6の実施形態に示すパターン形成方法は、例えばフラットディスプレイパネルの液晶表示装置(LCD)、エレクトロルミネッセンス表示装置(EL)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、蛍光表示装置、プラズマディスプレイパネル(PDP)のアクティブ素子基板、または、集積回路を備えた基板の製造工程において製造方法として用いられる。
【0166】
また、上述の説明では、基板としてガラス基板を例に挙げたが、本発明が適用できる基板はこれに限らず、窒化膜基板、窒化アルミニウム基板等の絶縁基板やシリコン基板等の半導体基板にも適用できる。
【0167】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のパターン形成方法では、半導体装置の製造工程の中で一度エッチングマスクに使用したレジストマスクを溶解リフロー化し、溶解リフローする前の体積を保ちつつ寸法膨張させて別のエッチングマスクに変える。このようにすることで、配線等のパターンの順テーパー化が容易になる。また、1回のフォトリソグラフィ工程を通して、被エッチング材料に2種類以上のパターンが形成できるので、製造工程を短縮することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を製造工程順に示す模式断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態を製造工程順に示す模式断面図である。
【図3】図2に続く製造工程を示す模式断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態の製造工程を示す模式平面図及び模式断面図である。
【図5】図4に続く製造工程を示す模式平面図及び模式断面図である。
【図6】図5に続く製造工程を示す模式平面図及び模式断面図である。
【図7】図6に続く製造工程を示す模式平面図及び模式断面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態の製造工程を示す模式平面図及び模式断面図である。
【図9】図8に続く製造工程を示す模式平面図及び模式断面図である。
【図10】図9に続く製造工程を示す模式平面図及び模式断面図である。
【図11】図10に続く製造工程を示す模式平面図及び模式断面図である。
【図12】本発明の第5の実施形態の製造工程を示す模式平面図及び模式断面図である。
【図13】図12に続く製造工程を示す模式平面図及び模式断面図である。
【図14】図13に続く製造工程を示す模式平面図及び模式断面図である。
【図15】図14に続く製造工程を示す模式平面図及び模式断面図である。
【図16】本発明の第6の実施形態の液晶表示装置を示す模式平面図及び模式断面図である。
【図17】本発明の第6の実施形態の製造工程を示す模式断面図である。
【図18】図17に続く製造工程を示す模式断面図である。
【図19】図18に続く製造工程を示す模式断面図である。
【図20】図19に続く製造工程を示す模式断面図である。
【図21】図20に続く製造工程を示す模式断面図である。
【図22】図20に続く図21とは異なる製造工程を示す模式断面図である。
【図23】本発明の第6の実施形態の液晶表示装置を示す拡大模式平面図及び拡大模式断面図である。
【図24】本発明の実施形態に用いられる溶解リフロー装置の模式断面図である。
【図25】第1の従来例の製造工程を示す模式断面図である。
【図26】第2の従来例の製造工程を示す模式断面図である。
【図27】第3の従来例の製造工程を示す模式断面図である。
【図28】第4の従来例の製造工程を示す模式断面図である。
【図29】第5の従来例の製造工程を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1、21、41、61、81、401、421、441 絶縁基板
2、26、102、122、146、226、402、422、446 金属膜
7、27、28、47、48、107、227、228、229、407、427、467、468、487、488 レジストマスク
11、411、431 配線
13、33、53、73、93、233、253 溶解リフローレジストマスク
15、415、435 第1の順テーパー層
16、416、436 第2の順テーパー層
22、42、62、82、222、442 ゲート電極
23、43、63、83、223、443 ゲート絶縁膜
24、44、64、84、224、444、464、484 a−Si膜
25、225、445 n+型a−Si膜
29、30、49、50、69、70、89、90、249、250、449、450 オーミックコンタクト層
31、51、71、91、151、231、451 ソース電極
32、52、72、92、152、232、452 ドレイン電極
34、54、74、94、234、254、454、474、495、496アイランド層
55、75、95、255 パッシベーション膜
56、76、96、256、276 コンタクトホール
57、77、97、257 画素電極
58、78、98 端子部電極
79、99、299 チャネル領域
67、87 厚レジストマスク
68、88 薄レジストマスク
100 残存レジストマスク
447、448 第1のレジストマスク
142、162、182、242 ゲート端子電極
200 TFT基板
201 第1透明基板
210、316 偏光板
252 ドレイン端子電極
267 ゲート端子透明電極
268 ドレイン端子透明電極
300 CF基板
311 ブラックマトリクス
313 色層
314 第2絶縁膜
315 導電膜
317 配向膜
318 液晶
322 ゲート配線
332 ドレイン配線
342 共通電極
356 光
413、493、494 熱リフローレジストマスク
432 サイドエッチング部
433、473 シリル化レジストマスク
453 第2のレジストマスク
510 ステンレスバット容器
520 有機溶剤
530 処理基板
540 重り

Claims (101)

  1. 被エッチング膜の上に所定のパターンを有する有機膜を形成する工程と、前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在させ且つ前記所定のパターンと異なるパターンを有する変形有機膜を形成する工程と、前記変形有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をエッチングする工程とを含むパターン形成方法であって、前記変形有機膜を形成する工程が、前記有機膜に有機溶剤を浸透させるか曝すことで、前記有機膜の溶解を生じさせる溶解リフローにより行われるパターン形成方法。
  2. 前記有機膜を形成する工程において、前記有機膜と隣接する隣接有機膜が形成され、前記変形有機膜を形成する工程において、前記隣接有機膜は隣接変形有機膜となり、かつ、前記変形有機膜と結合する請求項1記載のパターン形成方法。
  3. 前記変形有機膜を形成する工程と前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程との間に、前記変形有機膜の一部を除去する工程を有する請求項1又は2記載のパターン形成方法。
  4. 前記変形有機膜の一部を除去する工程が、前記変形有機膜に対して酸素を用いたアッシング処理または紫外線を用いたオゾン処理を行って、前記変形有機膜の面積を小さくすることにより行われる請求項3記載のパターン形成方法。
  5. 前記変形有機膜を形成する工程から前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程までの工程が、前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程の後に少なくとも1回繰り返される請求項1乃至4のいずれかに記載のパターン形成方法。
  6. 前記被エッチング膜のエッチングのうち、少なくとも最後に行われるエッチングが、ウェットエッチングにより行われる請求項1乃至5のいずれかに記載のパターン形成方法。
  7. 前記有機溶剤の溶液は、以下に示す有機溶剤のうち少なくとも一つを含む請求項1乃至6のいずれかに記載のパターン形成方法。有機溶剤(Rはアルキル基又は置換アルキル基、Arはフェニル基又はフェニル基以外の芳香環を示す):
    ・アルコール類(R−OH)
    ・アルコキシアルコール類
    ・エーテル類(R−O−R、Ar−O−R、Ar−O−Ar)
    ・エステル類
    ・ケトン類
    ・グリコール類
    ・アルキレングリコール類
    ・グリコールエーテル類
  8. 前記溶解リフローが、前記有機溶剤の溶液の蒸気中にさらすことにより行われる請求項1乃至7のいずれかに記載のパターン形成方法。
  9. 前記溶解リフローが、前記有機溶剤の溶液に浸漬することにより行われる請求項1乃至7のいずれかに記載のパターン形成方法。
  10. 前記有機膜は、膜厚の異なる複数の有機膜からなる請求項1乃至9のいずれかに記載のパターン形成方法。
  11. 前記有機膜が感光性有機膜であるとき、前記膜厚の異なる複数の有機膜は、前記感光性有機膜に対する露光量を変えることにより得られる請求項10記載のパターン形成方法。
  12. 前記有機膜は膜厚の異なる複数の有機膜からなり、前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在する変形有機膜とする工程の間に、前記有機膜をエッチングして前記有機膜を構成する膜厚の異なる複数の有機膜のうち相対的に薄い膜厚の有機膜を除去して、前記相対的に薄い膜厚の有機膜より厚い膜厚の有機膜を残す工程を行う請求項10又は11記載のパターン形成方法。
  13. 前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在する変形有機膜を形成する工程の間に、前記有機膜の表面の変質層を除去する工程を行う請求項1乃至12のいずれかに記載のパターン形成方法。
  14. 前記有機膜の表面の変質層を除去する工程が、前記有機膜をプラズマ処理、または、UVオゾン処理することにより行われる請求項13記載のパターン形成方法。
  15. 前記プラズマ処理が、Oガスを含むプラズマ処理用ガス、フッ素系ガスを含むプラズマ処理用ガス、Oガスとフッ素系ガスの混合ガスを含むプラズマ処理用ガスのいずれかのプラズマ処理用ガスを用いて行われる請求項14記載のパターン形成方法。
  16. 前記プラズマ処理用ガスがフッ素系ガスを含むプラズマ処理用ガスであるときは、SF、CF、CHFのいずれかを含むガスであり、前記プラズマ処理用ガスがOガスとフッ素系ガスの混合ガスを含むプラズマ処理用ガスであるときは、SF/O、CF/O、CHF/Oのいずれかのガスを含む請求項14記載のパターン形成方法。
  17. 前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在する変形有機膜とする工程の間に、前記被エッチング膜及び前記有機膜をフッ酸溶液に浸漬する工程を行う請求項1乃至13のいずれかに記載のパターン形成方法。
  18. 前記被エッチング膜は、下から順に第1の膜及び第2の膜からなり、前記第2の膜を前記有機膜をマスクとしてエッチング除去し、前記第1の膜を前記変形有機膜をマスクとしてエッチング除去する請求項1乃至17のいずれかに記載のパターン形成方法。
  19. 前記第1の膜が第1の金属膜であり、前記第2の膜が、前記第1の金属膜とは異なる材料からなる第2の金属膜である請求項18記載のパターン形成方法。
  20. 前記第1の膜がシリコン膜であり、前記第2の膜が、下から順に高濃度の不純物を含むオーミックコンタクト用シリコン膜及び金属膜である請求項18記載のパターン形成方法。
  21. 前記第1の膜が下から順にシリコン膜及び高濃度の不純物を含むオーミックコンタクト用シリコン膜であり、前記第2の膜が金属膜である請求項18記載のパターン形成方法。
  22. 前記シリコン膜は、薄膜トランジスタの半導体層を構成し、前記オーミックコンタクト用シリコン膜及び前記金属膜は、薄膜トランジスタのソース電極及びドレイン電極を構成し、前記有機膜が複数の膜厚の有機膜からなるとき、前記有機膜は、前記半導体層のチャネル側に厚く形成された厚膜有機膜と、前記半導体層のチャネルから離れた側で薄く形成された薄膜有機膜とからなる請求項20又は21記載のパターン形成方法。
  23. 前記薄膜トランジスタのソース電極及びドレイン電極を形成した後、前記有機膜をその表面からエッチングして前記ソース電極及び前記ドレイン電極の上に前記厚膜有機膜のみを残し、前記厚膜有機膜を変形させて変形有機膜とする請求項22記載のパターン形成方法。
  24. 前記有機膜がレジスト膜である請求項1乃至23のいずれかに記載のパターン形成方法。
  25. 前記変形有機膜でエッチングした後の前記被エッチング膜の断面形状をテーパー化、又は階段状にする請求項1乃至23のいずれかに記載のパターン形成方 法。
  26. 第1基板上にゲート線及びゲート電極を形成し、続いて、前記第1基板上に前記ゲート線及び前記ゲート電極を覆うゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に下から順に半導体膜、オーミック用半導体膜、ソース・ドレイン用金属膜を堆積させる工程と、前記ソース・ドレイン用金属膜上に前記ゲート電極の上方に位置するソース電極用レジストマスク及びドレイン電極用レジストマスクを形成する工程と、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクをマスクとして前記ソース・ドレイン用金属膜及び前記オーミック用半導体膜をエッチング除去し、前記オーミック用半導体膜及び前記ソース・ドレイン用金属膜からなる積層パターンを形成する工程と、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを横方向にリフローさせることにより前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを連結させて連結レジストマスクとし、前記連結レジストマスクで前記積層パターンの少なくとも一部を覆う工程と、前記連結レジストマスクをマスクとして前記半導体膜をエッチング除去して半導体アイランドを形成する工程とを有する製造方法によりTFT基板を形成し、続いて、前記第1基板の前記半導体アイランド側に前記第1基板と対向する第2基板を配置して対向基板を形成し、さらに、前記TFT基板と前記対向基板との間に液晶組成物を充填する液晶表示装置の製造方法であって、前記連結レジストマスクを形成する工程が、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクに有機溶剤の溶液を浸透させ、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクの溶解を生じさせる溶解リフローにより行われ、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを形成する工程が、前記ソース・ドレイン用金属膜の上に前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクが互いに向き合う側の少なくとも一部に膜厚の厚い厚レジストマスクを形成し、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクが互いに遠ざかる側の少なくとも一部の領域に前記厚レジストマスクよりも薄い薄レジストマスクを形成することにより行われることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  27. 第1基板上にゲート線及びゲート電極を形成し、続いて、前記第1基板上に前記ゲート線及び前記ゲート電極を覆うゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に下から順に半導体膜、オーミック用半導体膜、ソース・ドレイン用金属膜を堆積させる工程と、前記ソース・ドレイン用金属膜上に前記ゲート電極の上方に位置するソース電極用レジストマスク及びドレイン電極用レジストマスクを形成する工程と、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクをマスクとして前記ソース・ドレイン用金属膜をエッチング除去して、ソース電極用金属膜パターン及びドレイン電極用金属膜パターンを形成する工程と、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを横方向にリフローさせることにより前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを連結させて連結レジストマスクとし、前記連結レジストマスクで前記ソース電極用金属膜パターン及び前記ドレイン電極用金属膜パターンの少なくとも一部を覆う工程と、前記連結レジストマスクをマスクとして前記オーミック用半導体膜及び前記半導体膜をエッチング除去して半導体膜積層アイランドを形成する工程と、前記連結レジストマスクを剥離した後、前記半導体膜積層アイランドのオーミック用半導体膜を前記ソース電極用金属膜パターン及び前記ドレイン電極用金属膜パターンをマスクとしてエッチング除去し、前記オーミック用半導体膜及び前記ソース・ドレイン用金属膜からなる積層パターンを形成すると共に前記半導体膜からなる半導体アイランドを形成する工程とを有する製造方法によりTFT基板を形成し、続いて、前記第1基板の前記半導体アイランド側に前記第1基板と対向する第2基板を配置して対向基板を形成し、さらに、前記TFT基板と前記対向基板との間に液晶組成物を充填する液晶表示装置の製造方法であって、前記連結レジストマスクを形成する工程が、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクに有機溶剤の溶液を浸透させ、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクの溶解を生じさせる溶解リフローにより行われ、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイ ン電極用レジストマスクを形成する工程が、前記ソース・ドレイン用金属膜の上に前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクが互いに向き合う側の少なくとも一部に膜厚の厚い厚レジストマスクを形成し、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクが互いに遠ざかる側の少なくとも一部の領域に前記厚レジストマスクよりも薄い薄レジストマスクを形成することにより行われることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  28. 第1基板上にゲート線及び櫛歯状の共通電極を形成し、続いて、前記第1基板上に前記ゲート線及び前記共通電極を覆うゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に下から順に半導体膜、オーミック用半導体膜、ソース・ドレイン用金属膜を堆積させる工程と、前記ソース・ドレイン用金属膜上に前記ゲート線の上方に位置するソース電極用レジストマスク及びドレイン電極用レジストマスクを形成すると共に、前記共通電極の櫛歯状の電極間に電極が形成されるべく画素電極用レジストマスクを形成する工程と、前記ソース電極用レジストマスク、前記ドレイン電極用レジストマスク及び前記画素電極用レジストマスクをマスクとして前記ソース・ドレイン用金属膜及び前記オーミック用半導体膜をエッチング除去し、前記オーミック用半導体膜及び前記ソース・ドレイン用金属膜からなるソース電極積層パターン、ドレイン電極積層パターン及び画素電極積層パターンを形成して少なくとも前記画素電極積層パターンの櫛歯状の電極が前記共通電極の櫛歯状の電極間に挟まれるべく前記画素電極積層パターンを形成する工程と、前記ソース電極用レジストマスク、前記ドレイン電極用レジストマスク及び前記画素電極用レジストマスクを横方向にリフローさせて少なくとも前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを連結させて連結レジストマスクとし、前記連結レジストマスクで前記積層パターンの少なくとも一部を覆う工程と、前記連結レジストマスクをマスクとして前記半導体膜をエッチング除去して半導体アイランドを形成する工程とを有する製造方法によりTFT基板を形成し、続いて、前記第1基板の前記半導体アイランド側に前記第1基板と対向する第2基板を配置して対向基板を形成し、さらに、前記TFT基板と前記対向基板との間に液晶組成物を充填する液晶表示装置の製造方法であって、前記連結レジストマスクを形成する工程が、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクに有機溶剤の溶液を浸透させ、前記ソース電極用レジストマスク、前記ドレイン電極用レジストマスク及び前記画素電極用レジストマスクの溶解を生じさせる溶解リフローにより行われ、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを形成する工程が、前記ソース・ドレイン用金属膜の上に前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクが互いに向き合う側の少なくとも一部に膜厚の厚い厚レジストマスクを形成し、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクが互いに遠ざかる側の少なくとも一部の領域に前記厚レジストマスクよりも薄い薄レジストマスクを形成することにより行われることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  29. 前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクを形成する工程と前記連結レジストマスクを形成する工程との間で、前記連結レジストマスクを形成する工程の直前に、前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクをエッチングして前記薄レジストマスクのみを除去して前記厚レジストマスクを少なくとも残存させて残存レジストマスクとする工程を有する請求項26乃至28のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  30. 前記連結レジストマスクを形成する工程が、前記残存レジストマスクを溶解リフローさせて連結レジストマスクを形成することにより行われる請求項29記載の液晶表示装置の製造方法。
  31. 前記連結レジストマスクを形成する工程が、前記連結レジストマスクが前記ソース電極用レジストマスクと前記ドレイン電極用レジストマスクとに挟まれたチャネル領域を少なくとも覆い、かつ、前記チャネル領域から遠ざかるに従って前記連結レジストマスクの横方向の広がりが徐々に小さくなるよう形成される請求項26乃至30のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  32. 前記連結レジストマスクが、少なくとも前記ソース電極用レジストマスク及び前記ドレイン電極用レジストマスクに挟まれたチャネル領域を覆う形状に形成される請求項29又は31記載の液晶表示装置の製造方法。
  33. 前記半導体アイランドを形成する工程の後に、前記ゲート絶縁膜上に前記積層パターン及び前記半導体アイランドを覆う保護絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート線の上では前記保護絶縁膜及び前記ゲート絶縁膜を開口し、前記積層パターンの上では前記保護絶縁膜を開口してそれぞれゲート線用コンタクトホール及びソース・ドレイン用コンタクトホールを形成する工程と、前記保護絶縁膜上に前記ゲート線用コンタクトホール及び前記ソース・ドレイン用コンタクトホールを介してそれぞれ前記ゲート線及び前記積層パターンと接続するゲート線端子電極及びソース・ドレイン用上部電極を形成する工程が続く請求項26乃至32のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
  34. 前記ゲート線、前記ゲート電極を構成するゲート金属膜及び前記ソース・ドレイン用金属膜は、それぞれ下記構成の金属膜のいずれかである請求項26乃至33のいずれかに記載の液晶表示装置の製造方法。
    ・ITO膜
    ・インジウムスズ合金
    ・アルミニウムまたはアルミニウム合金の1層構造
    ・クロムまたはクロム合金の1層構造
    ・1層がアルミニウムまたはアルミニウム合金で、他の層がクロムまたはクロム合金の2層構造
    ・1層がアルミニウムまたはアルミニウム合金で、他の層がチタンまたはチタン合金の2層構造
    ・1層がアルミニウムまたはアルミニウム合金で、他の層が窒化チタンまたは窒化チタン合金の2層構造
    ・1層がアルミニウムまたはアルミニウム合金で、他の層がモリブデンまたはモリブデン合金の2層構造
    ・1層がクロムまたはクロム合金で、他の層がモリブデンまたはモリブデン合金の2層構造
    ・1層目及び3層目がクロムまたはクロム合金で、2層目がアルミニウムまたはアルミニウム合金の3層構造
    ・1層目及び3層目がモリブデンまたはモリブデン合金で、2層目がアルミニウムまたはアルミニウム合金の3層構造
    ・アルミニウムまたはアルミニウム合金、モリブデンまたはモリブデン合金、クロムまたはクロム合金の3層構造
    ・アルミニウムまたはアルミニウム合金、モリブデンまたはモリブデン合金、チタンまたはチタン合金の3層構造
    ・アルミニウムまたはアルミニウム合金、窒化チタンまたは窒化チタン合金、チタンまたはチタン合金の3層構造
  35. TFT基板の製造方法において、基板上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極を覆うようにゲート絶縁膜、半導体層、金属層を順次形成する工程と、前記金属層をパターニングしてソース電極およびドレイン電極を形成するため、前記金属層上に膜厚の異なる複数の有機膜からなるマスクを形成する工程と、前記マスクを変形させ変形マスクを形成する工程と、前記変形マスクを用いて前記半導体層をパターニングする工程とを含むTFT基板の製造方法。
  36. TFT基板の製造方法において、基板上にゲート電極を形成する工程と、前記ゲート電極を覆うようにゲート絶縁膜、半導体層、金属層を順次形成する工程と、前記ソース・ドレイン用金属膜の上に膜厚の異なる複数の有機膜からなるマスクを形成する工程と、前記マスクを使用して前記金属層をパターニングしてソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、前記金属層のパターニング後に前記マスクを変形させ変形マスクとする工程と、前記変形マスクを用いて前記金属層をパターニングした後に前記マ スクを変形させ変形有機膜マスクに、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に位置する前記マスクを連結する工程と、前記マスクを連結する工程により得られた連結マスクを用いて前記半導体層をパターニングする工程とを含むTFT基板の製造方法。
  37. 前記金属層と前記半導体層との間にオーミック層が形成される工程を有し、前記金属層のパターニング工程において前記オーミック層もパターニングされる請求項35又は36に記載のTFT基板の製造方法。
  38. 前記金属層と前記半導体層との間にオーミック層が形成される工程を有し、前記半導体層のパターニング工程において前記オーミック層もパターニングされるとともに、前記連結マスクを除去した後に前記ソース電極および前記ドレイン電極をマスクとして前記オーミック層をパターニングする請求項35又は36に記載のTFT基板の製造方法。
  39. 前記ゲート電極の形成時に、共通電極をも前記基板上に形成する工程を有し、さらに前記ゲート絶縁膜、前記半導体層、前記金属層を順次形成する工程時に前記共通電極を覆うように前記ゲート絶縁膜、前記半導体層、前記金属層を順次形成するとともに、前記金属層をパターニングして前記ソース電極およびドレイン電極を形成する工程時に前記共通電極の上方に位置する画素電極を形成する工程を含む請求項35又は36に記載のTFT基板の製造方法。
  40. 前記ソース電極および前記ドレイン電極にそれぞれ対応するように隣り合う前記マスクの厚みが、隣り合う側の厚みより遠い側で薄くなる薄膜領域を有することを特徴とする請求項35又は36に記載のTFT基板の製造方法。
  41. 前記変形有機膜を形成する工程が、前記有機膜に薬液を浸透させ、前記有機膜の溶解を生じさせる溶解リフローにより行われることを特徴とする請求項35乃至39のいずれかに記載のTFT基板の製造方法。
  42. 前記有機膜が、感光性有機膜である請求項35乃至39のいずれかに記載のTFT基板の製造方法。
  43. 前記有機膜が感光性有機膜であるとき、前記膜厚の異なる複数の有機膜は、前記感光性有機膜に対する露光量を変えることにより得られる請求項35乃至39のいずれかに記載のTFT基板の製造方法。
  44. 前記ソース電極および前記ドレイン電極にそれぞれ対応するように隣り合う前記マスクの厚みが、隣り合う側の厚みより遠い側で薄くなる薄膜領域を有する請求項41乃至43のいずれかに記載のTFT基板の製造方法。
  45. 前記薄膜領域が前記連結マスクを形成する前に除去される請求項44に記載のTFT基板の製造方法。
  46. 被エッチング膜の上に所定のパターンを有する有機膜を形成する工程と、前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜の表面の少なくとも一部を除去する工程と、前記表面の少なくとも一部が除去された有機膜に有機溶剤を浸透させるか曝すことで、前記有機膜の溶解を生じさせる溶解リフローにより前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在させ且つ前記所定のパターンと異なるパターンを有する変形有機膜を形成する工程と、前記変形有機膜をマスクとして前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程とを含むパターン形成方法。
  47. 前記有機膜の表面の少なくとも一部を除去する工程は、前記有機膜の表面の変質層を含む部分を除去する工程からなる請求項46に記載のパターン形成方法。
  48. 前記有機膜の表面の少なくとも一部を除去する工程は、前記有機膜をプラズマ処理、または、UVオゾン処理することにより行われる請求項46又は47に記載のパターン形成方法。
  49. 前記プラズマ処理が、O ガスを含むプラズマ処理用ガス、フッ素系ガスを含むプラズマ処理用ガス、O ガスとフッ素系ガスの混合ガスを含むプラズマ処理用ガスのいずれかのプラズマ処理用ガスを用いて行われる請求項48に記載のパターン 形成方法。
  50. 前記プラズマ処理用ガスがフッ素系ガスを含むプラズマ処理用ガスであるときは、SF 、CF 、CHF のいずれかを含むガスであり、前記プラズマ処理用ガスがO ガスとフッ素系ガスの混合ガスを含むプラズマ処理用ガスであるときは、SF /O 、CF /O 、CHF /O のいずれかのガスを含む請求項49に記載のパターン形成方法。
  51. 前記有機膜の表面の少なくとも一部を除去する工程は、前記被エッチング膜及び前記有機膜をフッ酸溶液に浸漬する工程からなる請求項46又は47に記載のパターン形成方法。
  52. 前記有機膜を形成する工程において、前記有機膜と隣接する隣接有機膜が形成され、前記変形有機膜を形成する工程において、前記隣接有機膜は隣接変形有機膜となり、かつ、前記変形有機膜と結合する請求項46乃至51のいずれかに記載のパターン形成方法。
  53. 前記変形有機膜を形成する工程と前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程との間に、前記変形有機膜の一部を除去する工程を有する請求項46乃至52のいずれかに記載のパターン形成方法。
  54. 前記変形有機膜の一部を除去する工程が、前記変形有機膜に対して酸素を用いたアッシング処理または紫外線を用いたオゾン処理を行って、前記変形有機膜の面積を小さくすることにより行われる請求項53記載のパターン形成方法。
  55. 前記変形有機膜を形成する工程から前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程までの工程が、前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程の後に少なくとも1回繰り返される請求項46乃至54のいずれかに記載のパターン形成方法。
  56. 前記被エッチング膜のエッチングのうち、少なくとも最後に行われるエッチングが、ウェットエッチングにより行われる請求項46乃至55のいずれかに記載のパターン形成方法。
  57. 前記有機溶剤の溶液は、以下に示す有機溶剤のうち少なくとも一つを含む請求項46乃至56のいずれかに記載のパターン形成方法。有機溶剤(Rはアルキル基又は置換アルキル基、Arはフェニル基又はフェニル基以外の芳香環を示す):
    アルコール類(R−OH)
    アルコキシアルコール類
    エーテル類(R−O−R、Ar−O−R、Ar−O−Ar)
    エステル類
    ケトン類
    グリコール類
    アルキレングリコール類
    グリコールエーテル類
  58. 前記溶解リフローが、前記有機溶剤の溶液の蒸気中にさらすことにより行われる請求項46乃至57のいずれかに記載のパターン形成方法。
  59. 前記溶解リフローが、前記有機溶剤の溶液に浸漬することにより行われる請求項46乃至57のいずれかに記載のパターン形成方法。
  60. 前記有機膜は、膜厚の異なる複数の有機膜からなる請求項46乃至59のいずれかに記載のパターン形成方法。
  61. 前記有機膜が感光性有機膜であるとき、前記膜厚の異なる複数の有機膜は、前記感光性有機膜に対する露光量を変えることにより得られる請求項60記載のパターン形成方法。
  62. 前記有機膜は膜厚の異なる複数の有機膜からなり、前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在する変形有機膜とする工程の間に、前記有機膜をエッチングして前記有機 膜を構成する膜厚の異なる複数の有機膜のうち相対的に薄い膜厚の有機膜を除去して、前記相対的に薄い膜厚の有機膜より厚い膜厚の有機膜を残す工程を行う請求項60又は61に記載のパターン形成方法。
  63. 前記被エッチング膜は、下から順に第1の膜及び第2の膜からなり、前記第2の膜を前記有機膜をマスクとしてエッチング除去し、前記第1の膜を前記変形有機膜をマスクとしてエッチング除去する請求項46乃至62のいずれかに記載のパターン形成方法。
  64. 前記第1の膜が第1の金属膜であり、前記第2の膜が、前記第1の金属膜とは異なる材料からなる第2の金属膜である請求項63記載のパターン形成方法。
  65. 前記第1の膜がシリコン膜であり、前記第2の膜が、下から順に高濃度の不純物を含むオーミックコンタクト用シリコン膜及び金属膜である請求項63記載のパターン形成方法。
  66. 前記第1の膜が下から順にシリコン膜及び高濃度の不純物を含むオーミックコンタクト用シリコン膜であり、前記第2の膜が金属膜である請求項63記載のパターン形成方法。
  67. 前記シリコン膜は、薄膜トランジスタの半導体層を構成し、前記オーミックコンタクト用シリコン膜及び前記金属膜は、薄膜トランジスタのソース電極及びドレイン電極を構成し、前記有機膜が複数の膜厚の有機膜からなるとき、前記有機膜は、前記半導体層のチャネル側に厚く形成された厚膜有機膜と、前記半導体層のチャネルから離れた側で薄く形成された薄膜有機膜とからなる請求項65又は66記載のパターン形成方法。
  68. 前記薄膜トランジスタのソース電極及びドレイン電極を形成した後、前記有機膜をその表面からエッチングして前記ソース電極及び前記ドレイン電極の上に前記厚膜有機膜のみを残し、前記厚膜有機膜を変形させて変形有機膜とする請求項67記載のパターン形成方法。
  69. 前記変形有機膜でエッチングした後の前記被エッチング膜の断面形状をテーパー化、又は階段状にする請求項46乃至68のいずれかに記載のパターン形成方法。
  70. 前記有機膜がレジスト膜である請求項46乃至69のいずれかに記載のパターン形成方法。
  71. 被エッチング膜の上に所定のパターンを有する有機膜を形成する工程と、前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜に有機溶剤を浸透させるか曝すことで、前記有機膜の溶解を生じさせる溶解リフローにより、前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在させ且つ前記所定のパターンと異なるパターンを有する変形有機膜とする工程と、前記変形有機膜をマスクとして前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程とを含むパターン形成方法であって、前記有機膜は、膜厚の異なる複数の有機膜からなるパターン形成方法。
  72. 前記有機膜が感光性有機膜であるとき、前記膜厚の異なる複数の有機膜は、前記感光性有機膜に対する露光量を変えることにより得られる請求項71記載のパターン形成方法。
  73. 前記有機膜は膜厚の異なる複数の有機膜からなり、前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在する変形有機膜とする工程の間に、前記有機膜をエッチングして前記有機膜を構成する膜厚の異なる複数の有機膜のうち相対的に薄い膜厚の有機膜を除去して、前記相対的に薄い膜厚の有機膜より厚い膜厚の有機膜を残す工程を行う請求項71又は72に記載のパターン形成方法。
  74. 前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程 と、前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在する変形有機膜を形成する工程との間に、前記有機膜の表面の変質層を除去する工程を行う請求項65乃至67のいずれかに記載のパターン形成方法。
  75. 前記変形有機膜でエッチングした後の前記被エッチング膜の断面形状をテーパー化、又は階段状にする請求項71乃至74のいずれかに記載のパターン形成方法。
  76. 被エッチング膜の上に所定のパターンを有する有機膜を形成する工程と、前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜の表面の少なくとも一部を除去する工程と、前記表面の少なくとも一部が除去された有機膜に有機溶剤を浸透させるか曝すことで、前記有機膜の溶解を生じさせる溶解リフローにより前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在させ且つ前記所定のパターンと異なるパターンを有する変形有機膜を形成する工程と、前記変形有機膜をマスクとして前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程とを含むパターン形成方法であって、前記有機膜は、膜厚の異なる複数の有機膜からなるパターン形成方法。
  77. 被エッチング膜の上に所定のパターンを有する有機膜を形成する工程と、前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記被エッチング膜の前記露出領域の表面を滑らか或いは親水性にする処理を行うことで、前記露出領域の濡れ性を向上させる工程と、前記有機膜に有機溶剤を浸透させるか曝すことで、前記有機膜の溶解を生じさせる溶解リフローにより前記有機膜を変形させて前記濡れ性が向上した露出領域にまで延在させ且つ前記所定のパターンと異なるパターンを有する変形有機膜を形成する工程と、前記変形有機膜をマスクとして前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程とを含むパターン形成方法。
  78. 前記濡れ性を向上させる工程は、前記被エッチング膜をフッ酸溶液に浸漬する工程からなる請求項77に記載のパターン形成方法。
  79. 前記濡れ性を向上させる工程は、プラズマ又はフッ素系ガスと酸素で表面処理する工程からなる請求項77に記載のパターン形成方法。
  80. 前記濡れ性を向上させる工程は、前記有機膜のプラズマ処理、または、UVオゾン処理からなる請求項77に記載のパターン形成方法。
  81. 前記濡れ性を向上させる工程は、前記有機膜の表面の変質層を含む部分を除去する工程からなる請求項80に記載のパターン形成方法。
  82. 前記濡れ性を向上させる工程は、前記被エッチング膜及び前記有機膜をフッ酸溶液に浸漬する工程からなる請求項77に記載のパターン形成方法。
  83. 前記有機膜を形成する工程において、前記有機膜と隣接する隣接有機膜が形成され、前記変形有機膜を形成する工程において、前記隣接有機膜は隣接変形有機膜となり、かつ、前記変形有機膜と結合する請求項77乃至82のいずれかに記載のパターン形成方法。
  84. 前記変形有機膜を形成する工程と前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程との間に、前記変形有機膜の一部を除去する工程を有する請求項77乃至83のいずれかに記載のパターン形成方法。
  85. 前記変形有機膜の一部を除去する工程が、前記変形有機膜に対して酸素を用いたアッシング処理または紫外線を用いたオゾン処理を行って、前記変形有機膜の面積を小さくすることにより行われる請求項84記載のパターン形成方法。
  86. 前記変形有機膜を形成する工程から前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程までの工程が、前記被エッチング膜の露出領域をエッチングする工程の後に少なくとも1回繰り返される請求項77乃至85のいずれかに記載のパターン形成方法。
  87. 前記被エッチング膜のエッチングのうち、少なくとも最後に行われるエッチングが、ウェットエッチングにより行われる請求項77乃至86のいずれかに記 載のパターン形成方法。
  88. 前記溶解リフローが、前記有機溶剤の溶液の蒸気中にさらすことにより行われる請求項77乃至87のいずれかに記載のパターン形成方法。
  89. 前記溶解リフローが、前記有機溶剤の溶液に浸漬することにより行われる請求項77乃至88のいずれかに記載のパターン形成方法。
  90. 前記有機膜は、膜厚の異なる複数の有機膜からなる請求項77乃至89のいずれかに記載のパターン形成方法。
  91. 前記有機膜が感光性有機膜であるとき、前記膜厚の異なる複数の有機膜は、前記感光性有機膜に対する露光量を変えることにより得られる請求項90記載のパターン形成方法。
  92. 前記有機膜は膜厚の異なる複数の有機膜からなり、前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在する変形有機膜とする工程の間に、前記有機膜をエッチングして前記有機膜を構成する膜厚の異なる複数の有機膜のうち相対的に薄い膜厚の有機膜を除去して、前記相対的に薄い膜厚の有機膜より厚い膜厚の有機膜を残す工程を行う請求項90又は91記載のパターン形成方法。
  93. 前記被エッチング膜は、下から順に第1の膜及び第2の膜からなり、前記第2の膜を前記有機膜をマスクとしてエッチング除去し、前記第1の膜を前記変形有機膜をマスクとしてエッチング除去する請求項77乃至92のいずれかに記載のパターン形成方法。
  94. 前記第1の膜が第1の金属膜であり、前記第2の膜が、前記第1の金属膜とは異なる材料からなる第2の金属膜である請求項93に記載のパターン形成方法。
  95. 前記第1の膜がシリコン膜であり、前記第2の膜が、下から順に高濃度の不純物を含むオーミックコンタクト用シリコン膜及び金属膜である請求項94記載のパターン形成方法。
  96. 前記第1の膜が下から順にシリコン膜及び高濃度の不純物を含むオーミックコンタクト用シリコン膜であり、前記第2の膜が金属膜である請求項93記載のパターン形成方法。
  97. 前記シリコン膜は、薄膜トランジスタの半導体層を構成し、前記オーミックコンタクト用シリコン膜及び前記金属膜は、薄膜トランジスタのソース電極及びドレイン電極を構成し、前記有機膜が複数の膜厚の有機膜からなるとき、前記有機膜は、前記半導体層のチャネル側に厚く形成された厚膜有機膜と、前記半導体層のチャネルから離れた側で薄く形成された薄膜有機膜とからなる請求項95又は96に記載のパターン形成方法。
  98. 前記薄膜トランジスタのソース電極及びドレイン電極を形成した後、前記有機膜をその表面からエッチングして前記ソース電極及び前記ドレイン電極の上に前記厚膜有機膜のみを残し、前記厚膜有機膜を変形させて変形有機膜とする請求項97記載のパターン形成方法。
  99. 前記変形有機膜でエッチングした後の前記被エッチング膜の断面形状をテーパー化、又は階段状にする請求項77乃至98のいずれかに記載のパターン形成方法。
  100. 前記有機膜がレジスト膜である請求項77乃至99のいずれかに記載のパターン形成方法。
  101. 被エッチング膜の上に所定のパターンを有する有機膜を形成する工程と、前記有機膜をマスクとして前記被エッチング膜をその表面から一部除去して、前記被エッチング膜を露出領域と前記有機膜に被覆された被覆領域とする工程と、前記有機膜を変形させて前記露出領域にまで延在させ且つ前記所定のパターンと異なるパターンを有する変形有機膜を形成する工程と、前記変形有機膜をマスクとして前記被エッチング エッチングする工程とを含むパターン形成方法であって、前記変形有機膜を形成する工程が、前記有機膜に有機溶剤を浸透させるか曝すことで、前記有機膜の溶解を生じさせる溶解リフローにより行われ、前記変形有機膜でエッチングした後の前記被エッチング膜の断面形状をテーパー化、又は階段状にするパターン形成方法。
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