JP3615162B2 - 画像符号化方法及び画像符号化装置 - Google Patents

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  • Image Analysis (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像符号化方法及び画像符号化装置に関し、特に大量の電子文書の内容を高速に認識する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、森林資源の有効活用や事務処理コストを削減するために、IT(Information Technology)を利用したペーパーレス化が進められている。このようなペーパーレス化の1つの方法として、紙媒体に記録された情報をスキャナで読み取って電子データに変換し、これを電子文書として情報処理装置に格納しておき、利用者は、情報処理装置に格納されている電子文書を読み出して表示させ、以て記録された情報を閲覧することが行われている。
【0003】
このような情報処理装置は、一般に、大量の電子文書の中から目的の電子文書を探し出すために、検索ツールを備えている。この検索ツールを使用するために、情報処理装置に格納される電子文書にはキーワードが付される。そして、検索時は、このキーワードを情報処理装置に入力することにより目的の電子文書が検索される。
【0004】
また、紙媒体に記録された情報を電子文書に変換する場合、電子文書の保存や伝送の効率を上げるために、電子文書を構成する電子データを符号化することによりデータ量を小さくすることが行われている。
【0005】
更に、電子文書を伝送して表示する場合、最初に、解像度、階調性、周波数帯域等が不十分な品質の悪い画像を伝送して表示し、段階的に付加情報を加えながら画像の品質を向上させ、最終的に最大品質の画像を伝送して表示するというプログレッシブ方式が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、現在提供されている、電子文書を処理する情報処理装置は紙媒体より使い勝手が悪いことから、上述したペーパーレス化は進んでいない。
【0007】
また、このような情報処理装置で使用される検索ツールは、キーワードを予め用意する必要があるが、適切なキーワードを作成することが難しいという問題がある。例えば、「センスのよい服」といった抽象的、個人的な趣向が入るキーワードでは、目的の電子文書を検索できない。
【0008】
また、雑誌や新聞等は、一般に、予め決めておいた目的の記事だけを読むのではなく、先ず全体を概観し、その中から興味のある記事を見つけて詳細に読むということが行われている。しかし、文字情報と多値の絵や写真情報が混在している文書や多量の情報量を含む文章の場合、単なる復号化で表示や伝送を行ったとしても、結局全データが揃うのを待たなければならず、電子文書の内容を認識するのに時間がかかるという問題がある。
【0009】
更に、利用者が情報処理装置を使って、多数頁で構成されるカタログ掲載等を眺めながら、その中から興味のある頁を探そうとした場合に電子文書の表示や伝送に時間がかかり、紙媒体より扱い難いという問題がある。
【0010】
本発明は、上述した諸問題を解消するためになされたものであり、その目的は、人間の認識特性に合わせて電子文書の内容を表示や伝送することにより、大量の電子文書の内容を高速に認識できる画像符号化方法及び画像符号化装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の態様に係る画像符号化方法は、上記目的を達成するために、入力された画像データの属性に従って該画像データを区分するレイアウト解析を行うステップと、該レイアウト解析により区分された領域の各々をタイルに分割するステップと、該分割により得られたタイルに含まれる前記画像データの属性を該タイルの属性として対応付けするステップと、該対応付けされたタイルの属性に従って該タイルのプログレッシブ順序を切り替えて前記画像データを符号化するステップ、とを備えている。
【0012】
この第1の態様に係る画像符号化方法によれば、入力された画像データの特性に好適なプログレッシブ順序で、その画像データを符号化するので、この符号化されたデータを伝送又は表示する場合に、完全なデータが送信又は表示される前に利用者がデータの内容を把握できる。
【0013】
この第1の態様に係る画像符号化方法では、前記符号化は、JPEG2000に規定される仕様に従って行われるように構成できる。
【0014】
この場合、前記プログレッシブ順序として、前記タイルの属性が文字であることを表している場合はSNRプログレッシブが用いられ、文字でないことを表している場合は解像度プログレッシブが用いられるように構成できる。
【0015】
また、前記プログレッシブ順序として、前記タイルの属性がコントラストが強いことを表している場合はSNRプログレッシブが用いられ、コントラストが弱いことを表している場合は解像度プログレッシブ方式が用いられるように構成できる。
【0016】
また、前記プログレッシブ順序として、前記タイルの属性が表題でないことを表している場合はSNRプログレッシブが用いられ、表題であることを表している場合は解像度プログレッシブが用いられるように構成できる。
【0017】
更に、前記タイルの属性が罫線で囲まれた枠の中又は細かい情報であることを表している場合はSNRプログレッシブが用いられ、罫線で囲まれた枠の外又は大まかな情報であることを表している場合は解像度プログレッシブが用いられるように構成できる。
【0018】
また、本発明の第1の態様に係る画像符号化方法は、前記対応付けされたタイルの属性に従って前記タイルの量子化の方法を切り替えるステップ、を更に備え、前記量子化は、前記タイルに含まれる画像データの符号化前に係数を変化させることによって行われるスカラー量子化及び前記タイルに含まれる画像データの符号化後にパラメータを変化させることによって行われるポスト量子化を含むように構成できる。
【0019】
この場合、前記タイルの属性が文字であることを表している場合は、前記プログレッシブ順序としてSNRプログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では所定の係数で量子化し、且つ前記ポスト量子化では所定のパラメータで量子化し、文字でないことを表している場合は、前記プログレッシブ順序として解像度プログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では前記所定の係数より大きい係数で量子化し、且つ前記ポスト量子化では前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化するように構成できる。
【0020】
また、前記タイルの属性がコントラストが強いことを表している場合は、前記プログレッシブ順序としてSNRプログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では所定の係数で量子化し、且つ前記ポスト量子化では所定のパラメータで量子化し、前記タイルの属性がコントラストが弱いことを表している場合は、前記プログレッシブ順序として解像度プログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では前記所定の係数より大きい係数で量子化し、前記ポスト量子化では前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化するように構成できる。
【0021】
また、前記タイルの属性が表題でないことを表している場合は、前記プログレッシブ順序としてSNRプログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では所定の係数で量子化し、且つ前記ポスト量子化では所定のパラメータで量子化し、表題であることを表している場合は、前記プログレッシブ順序として解像度プログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では前記所定の係数より大きい係数で量子化し、前記ポスト量子化では前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化するように構成できる。
【0022】
更に、前記タイルの属性が罫線で囲まれた枠の中又は細かい情報であることを表している場合は、前記プログレッシブ順序としてSNRプログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では所定の係数で量子化し、且つ前記ポスト量子化では所定のパラメータで量子化し、罫線で囲まれた枠の外又は大まかな情報であることを表している場合は、前記プログレッシブ順序として解像度プログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では前記所定の係数より大きい係数で量子化し、前記ポスト量子化では前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化するように構成できる。
【0023】
また、本発明の第2の態様に係る画像符号化方法は、上記と同様の目的で、入力された画像データの属性に従って該画像データを区分するレイアウト解析を行うステップと、該レイアウト解析により区分された領域の各々をタイルに分割するステップと、該分割により得られたタイルに含まれる前記画像データの属性を該タイルの属性として対応付けするステップと、該対応付けされたタイルの属性に従って該タイルの量子化の方法を切り替えて前記画像データを圧縮するステップ、とを備えている。
【0024】
この第2の態様に係る画像符号化方法では、前記量子化は、前記タイルに含まれる画像データの符号化前に係数を変化させることによって行われるスカラー量子化及び前記タイルに含まれる画像データの符号化後にパラメータを変化させることによって行われるポスト量子化を含むように構成できる。
【0025】
この場合、前記スカラー量子化では、前記タイルの属性が文字であることを表している場合は、所定の係数で量子化し、文字でないことを表している場合は、前記所定の係数より大きい係数で量子化するように構成できる。
【0026】
また、前記スカラー量子化では、前記タイルの属性がコントラストが強いことを表している場合は、所定の係数で量子化し、コントラストが弱いことを表している場合は、前記所定の係数より大きい係数で量子化するように構成できる。
【0027】
また、前記スカラー量子化では、前記タイルの属性が表題でないことを表している場合は、所定の係数で量子化し、表題であることを表している場合は、前記所定の係数より大きい係数で量子化するように構成できる。
【0028】
また、前記スカラー量子化では、前記タイルの属性が罫線で囲まれた枠の中又は細かい情報であることを表している場合は、所定の係数で量子化し、罫線で囲まれた枠の外又は大まかな情報であることを表している場合は、前記所定の係数より大きい係数で量子化するように構成できる。
【0029】
また、前記ポスト量子化では、前記タイルの属性が文字であることを表している場合は、所定のパラメータで量子化し、文字でないことを表している場合は、前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化するように構成できる。
【0030】
また、前記ポスト量子化では、前記タイルの属性がコントラストが強いことを表している場合は、所定のパラメータで量子化し、コントラストが弱いことを表している場合は前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化するように構成できる。
【0031】
また、前記ポスト量子化では、前記タイルの属性が表題でないことを表している場合は所定のパラメータで量子化し、表題であることを表している場合は前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化するように構成できる。
【0032】
更に、前記ポスト量子化では、前記タイルの属性が罫線で囲まれた枠の中又は細かい情報であることを表している場合は所定のパラメータで量子化し、罫線で囲まれた枠の外又は大まかな情報であることを表している場合は前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化するように構成できる。
【0033】
また、本発明の第2の態様に係る画像符号化装置は、上記と同様の目的で、
入力された画像データの属性に従って該画像データを区分するレイアウト解析を行うレイアウト解析部と、前記レイアウト解析部におけるレイアウト解析により区分された領域の各々をタイルに分割するタイル分割部と、前記タイル分割部における分割により得られたタイルに含まれる前記画像データの属性を該タイルの属性として対応付けする対応付け部と、前記対応付け部により対応付けされたタイルの属性に従って該タイルのプログレッシブ順序を切り替える切り替え部と、前記切り替え部によって切り替えられたプログレッシブ順序に従って前記画像データを符号化する符号化部、とを備えている。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、JPEG2000を例に挙げて、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0035】
先ず、この実施の形態で使用されるプログレッシブ方式について説明する。プログレッシブ方式とは、解像度、階調性、周波数帯域等が不十分な品質の悪い画像を伝送して表示し、段階的に付加情報を加えながら画像の品質を向上させ、最終的に最大品質の画像を伝送して表示するという画像の表示方式である。
【0036】
JPEG2000part1では、このプログレッシブ方式として、解像度(resolution level)、プレシンクト(precinct:position)、色成分(component)及びレイヤ(Layer)の組合せによる5つのプログレッシブ順序を規定している。以下では、この実施の形態で一例として採用する「解像度プログレッシブ」及び「SNRプログレッシブ」について説明する。
【0037】
SNRプログレッシブは、Layer−resolution level−component−position(LRCP)のプログレッシブ順序を有し、ビットプレーンを最上位から符号化する方式である。このSNRプログレッシブで画像を表示すると、利用者からは、少ない色数から徐々に色数が増えてくるように見える。これを文字や写真等が混在した文書に適用した場合、写真は中間調が見えないのでほぼ完全に復元されないと認識できない。一方、文字はエッジが強いので完全に復元される前に認識できる。
【0038】
これに対し、解像度プログレッシブは、resolution level−Layer−component−position(RLCP)のプログレッシブ順序を有し、ウエーブレット変換の多重解像度性を利用して、小さい解像度から符号化することで、画像を画像の木目細かさや荒さで圧縮する。復号化において、低い解像度から徐々に解像度が上がる解像度プログレッシブを用いて画像を表示すると、利用者からは、ピントがぼけた状態から徐々にピントが合ってくるように見える。これを文字及び写真等が混在した文書に適用すると、写真は完全に復元される前に大まかな内容を認識することができ、文字はほぼ完全に復元されないと認識できないことが分かる。
【0039】
本発明の実施の形態に係る画像符号化方法及び画像符号化装置は、このような両プログレッシブの特徴を利用して、文字の場合はSNRプログレッシブ、写真の場合は解像度プログレッシブを用いて表示及び伝送を行うように構成する。これにより、利用者は、画像データの表示や伝送の途中でも、その画像の内容を認識することができる。
【0040】
次に、実施の形態で使用される量子化について説明する。量子化は、係数のダイナミックレンジを削減する方法である。JPEG2000では、スカラー量子化とポスト量子化といった2種類の量子化方法が定義されている。
【0041】
スカラー量子化は、効率のよい圧縮を行うために、ウエーブレット変換された係数に対して実行される。このスカラー量子化は、周知の画素単位の量子化であり、種々の量子化方法が提案されている。
【0042】
この実施の形態では、スカラー量子化の対象が文字であるか写真であるかによって、量子化ステップ幅を指定する係数(≧1)を変更し、それぞれに合致する量子化を行う。より具体的には、文字であれば小さい圧縮率で圧縮するような小さい係数(「1」の近傍の所定値)を用いて量子化する。極端な場合(係数が「1」の場合)は、文字であれば量子化をしない。一方、写真であれば、大きい圧縮率で圧縮するような大きい係数を用いて量子化する。写真の場合は、大きい係数を用いて圧縮しても、見た目に及ぼす影響が少ない。
【0043】
一方、ポスト量子化は、量子化の後に行われる符号化がビットプレーンであることを利用して、完成した符号列の下位ビットプレーンを切り捨てることによって行う量子化である。スカラー量子化では、符号量の制御を行うためには、量子化ステップ幅を適宜変更しながら符号化を行う必要があるが、ポスト量子化では、符号化後の符号列に対して量子化を行うので再度符号化を行う必要がなく、符号量の制御を1パスで実現可能であるという特徴を有する。
【0044】
この実施の形態では、ポスト量子化の対象が文字であるか写真であるかによってパラメータ(≧1)を変更し、それぞれに合致する量子化を行う。より具体的には、写真であればパラメータを小さくすることにより切り捨てるビットプレーンを少なくして量子化を行う。極端な場合(パラメータが「1」の場合)は、写真であれば量子化をしない。一方、文字であればパラメータを大きくして量子化を行う。この場合、より多くの情報が切り捨てられるが、文字であることにより見た目に及ぼす影響が少ない。
【0045】
(実施の形態1)
次に、本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置の構成を説明する。図1は、本発明の実施の形態1で使用される画像符号化装置の概略構成を示すブロック図である。この画像符号化装置は、処理装置10、スキャナ11、記憶装置12及び表示装置13から構成されている。
【0046】
処理装置10は、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、汎用コンピュータといったコンピュータで構成することができる。なお、この画像符号化装置が、例えば多機能ファクシミリ装置や複写機とプリンタとが複合された複合装置のような一体型の装置である場合は、処理装置10は、その画像符号化装置の内部に搭載される中央処理装置(CPU)、画像処理専用のLSI等で構成することができる。この処理装置10は、画像符号化装置の全体を制御する。この処理装置10の動作は、後にフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0047】
スキャナ11は、紙媒体である文書に記載された文字、記号、図形、写真等をスキャンし、このスキャンにより得られた画像信号を処理装置10に送る。
【0048】
記憶装置12は、処理装置10から送られてくる符号化データを格納する。この記憶装置12に格納された符号化データは、処理装置10によって読み出され、表示装置13に送られる。
【0049】
表示装置13は、処理装置10から送られてくる符号化データに基づいて文書を再生して表示する。この表示装置13と処理装置10との間は、ワイヤで直接に接続されてもよいし、無線、公衆回線、或いはインターネットのようなネットワーク介して接続されていてもよい。
【0050】
次に、上記のように構成される本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置の動作を図2に示したフローチャートを参照しながら説明する。
【0051】
先ず、電子化したい紙媒体の文書がスキャンされる(ステップS10)。即ち、図3に示すような文字と写真とが混在する文書をスキャナ11でスキャンする。
【0052】
次いで、ビットマップデータが生成される(ステップS11)。即ち、処理装置10は、スキャナ11から送られてくる画像信号に基づいてピットマップ形式のデータを生成し、ビットマップデータとして、その内部のワークメモリ(図示は省略する)に一時的に記憶する。
【0053】
次いで、レイアウト解析が行われる(ステップS12)。即ち、ワークメモリに格納されたビットマップデータに基づいて、光学文字認識(OCR:Optical Character Recognition)の一種であるレイアウト解析が行われる。このレイアウト解析により、文書が文字領域と写真領域とに分類される。
【0054】
今、レイアウト解析の結果により、図4に示すように、写真領域1、文字領域2及び文字領域3といった3つの領域が認識されたものとすると、各領域の属性を「文字」と「文字以外(写真)」とに分ける。そして、符号化フォーマットとは別に、各々に属性を指定する。
【0055】
次いで、JPEG2000の符号化を行う前の前処理として、タイル分割が行われる(ステップS13)。このタイル分割の一例を図5に示す。この図5では、写真領域1が6個、文字領域2が8個及び文字領域3が6個のタイルにそれぞれ分割された例を示す。なお、各タイルの大きさは同じである。また、タイル分割方法及びタイルの形は、上記に限らず、他の種々の分割の方法及び形を用いることができる。
【0056】
次いで、各タイルに含まれるビットマップデータに解析情報が付加される(ステップS14)。ここで、解析情報を付加する方法の一例として、タイル番号に対応するテーブルを備える方法を説明する。タイル番号とは、JPEG2000で規定されているSOTマーカセグメントの中のパラメータの1つで、「0」から始まるラスター順に付された番号である。このタイル番号に、例えば、「0」を文字、「1」を文字以外とする解析情報を対応付けたテーブルを作成し、これを図示しないワークメモリに格納する。以上のタイル番号と解析情報の対応付けは、全てのタイルに対して実行される。
【0057】
次いで、ワークメモリから1つのタイルが取り出され、その属性は文字であるかどうかが調べられる(ステップS15)。この属性の判断は、上記テーブルを参照することにより行われる。このステップS15で、文字であることが判断されると、タイル内のデータが離散ウエーブレット変換(DWT)により係数に変換され、この変換により得られた係数に対して、文字用の量子化係数を用いてスカラー量子化が行われる(ステップS16)。文字用の量子化係数としては、量子化を行わないような係数又は小さい圧縮率で圧縮するような小さい係数が用いられる。
【0058】
次いで、量子化された係数がSNRプログレッシブ方式で符号化される(ステップS17)。符号化の方式は、上掲のJPEG2000の仕様書を参照されたい。次いで、符号化により得られた符号化データに対して文字用の量子化パラメータを用いてポスト量子化が行われる(ステップS18)。文字用の量子化パラメータとしては、大きい圧縮率で圧縮するような大きな値のパラメータが用いられる。これにより、符号量及び画質が制御されるが、利用者の閲覧に影響が出ない範囲に抑えられるようになっている。次いで、ポスト量子化された符号化データが記憶装置12に格納される(ステップS22)。
【0059】
上記ステップS15で、タイルの属性が文字でない、つまり写真や絵であることが判断されると、タイル内のデータが離散ウエーブレット変換により係数に変換され、この変換により得られた係数に対して、写真用の量子化係数を用いてスカラー量子化が行われる(ステップS19)。写真用の量子化係数としては、大きい圧縮率で圧縮するような大きい係数が用いられる。
【0060】
次いで、量子化された係数が、解像度プログレッシブ方式で符号化される(ステップS20)。符号化の方式は、上掲のJPEG2000の仕様書を参照されたい。次いで、符号化により得られた符号化データに対して写真用の量子化パラメータを用いてポスト量子化が行われる(ステップS21)。写真用の量子化パラメータとしては、小さい圧縮率で圧縮するような小さい値のパラメータが用いられる。即ち、写真用の量子化パラメータは文字用の量子化パラメータより小さい。これにより、符号量及び画質が制御されるが、利用者の閲覧に影響が出ない範囲に抑えられるようになっている。その後、シーケンスはステップS22へ分岐し、ポスト量子化が行われた符号化データが記憶装置12に格納される。以上のステップS15〜S22の処理は全てのタイルについて実行される。
【0061】
以上説明したように、この実施の形態1に係る画像符号化装置によれば、入力された画像が文字であればSNRプログレッシブによる符号化が行われ、文字以外であれば解像度プログレッシブによる符号化が行われる。従って、このようにして符号化されたデータを復号して利用者の閲覧に供する情報処理装置は、各タイルに付された属性情報に基づいて、画像が文字であればSNRプログレッシブを、文字以外であれば解像度プログレッシブをそれぞれ選択して復号化するように構成できる。これにより、最適な復号方式が選択されることになり、利用者は、データが完全に復号化される前に、その画像の内容を認識できる。
【0062】
また、入力された画像の符号化データはポスト量子化により圧縮されるので符号量の制御が簡単になり、特に、文字は、ポスト量子化により写真より大きい圧縮率で圧縮されるので、文字の多い文書等では、伝送及び表示の高速化が図れる。
【0063】
なお、上述した実施の形態1では、各タイルに属性情報を付するように構成したが、最適なプログレッシブ順序を表す情報を付加するように構成してもよい。この場合は、タイルと属性情報とを対応付けるテーブルは不要になるので、画像符号化装置の構成が簡単になる。
【0064】
また、プログレッシブの方式として、写真及び文字に最適な方式をそれぞれ解像度プログレッシブ及びSNRプログレッシブに限定せずに、JPEG2000part1等で規定されている5つのプログレッシブ順序の中から任意のものを用いてもよいし、他の最適なプログレッシブ順序を用いてもよい。
【0065】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、コントラストの強弱によってプログレッシブ順序を切り替えるように構成されている。
【0066】
この実施の形態2に係る画像符号化装置の構成は、図1に示した実施の形態1に係る画像符号化装置の構成と同じである。
【0067】
次に、本発明の実施の形態2に係る画像符号化装置の動作を図6に示したフローチャートを参照しながら説明する。なお、図2に示した実施の形態1に係る画像符号化装置の動作を示すフローチャートと同一又は相当する処理を行うステップには図2と同一の符号を付して説明する。
【0068】
先ず、電子化したい紙媒体の文書がスキャンされ(ステップS10)、ビットマップデータが生成される(ステップS11)。次いで、レイアウト解析が行われる(ステップS12)。即ち、ワークメモリに格納されたビットマップデータに基づいて、コントラストが強い領域とコントラストが弱い領域とに分類される。このレイアウト解析により、文字領域はコントラストが強い領域に、写真領域はコントラストが弱い領域に分類される。
【0069】
次いで、タイル分割が行われる(ステップS13)。次いで、各タイルに含まれるビットマップデータに解析情報が付加される(ステップS14)。ここで、タイル番号に、例えば、「0」をコントラストが強い領域、「1」をコントラストが弱い領域とする解析情報を対応付けたテーブルを作成し、これを図示しないワークメモリに格納する。以上のタイル番号と解析情報の対応付けは、全てのタイルに対して実行される。
【0070】
次いで、ワークメモリから1つのタイルが取り出され、その属性がコントラストが強い領域を表しているかどうかが調べられる(ステップS30)。この属性の判断は、上記テーブルを参照することにより行われる。このステップS30で、コントラストが強い領域を表していることが判断されると、タイル内のデータが離散ウエーブレット変換により係数に変換され、この変換により得られた係数に対して文字用の量子化係数を用いてスカラー量子化が行われる(ステップS16)。文字用の量子化係数は、実施の形態1のそれと同じ性質を有する。
【0071】
次いで、量子化された係数が、SNRプログレッシブ方式で符号化される(ステップS17)。次いで、符号化により得られた符号化データに対して文字用の量子化パラメータを用いてポスト量子化が行われ(ステップS18)、ポスト量子化された符号化データが記憶装置12に格納される(ステップS22)。文字用の量子化パラメータは、実施の形態1のそれと同じ性質を有する。
【0072】
上記ステップS30で、タイルの属性が、コントラストが弱い領域を表していることが判断されると、タイル内のデータが離散ウエーブレット変換により係数に変換され、この変換により得られた係数に対して写真用の量子化係数を用いてスカラー量子化が行われる(ステップS19)。写真用の量子化係数は、実施の形態1のそれと同じ性質を有する。次いで、量子化された係数が、解像度プログレッシブ方式で符号化される(ステップS20)。次いで、符号化により得られた符号化データに対して写真用の量子化パラメータを用いてポスト量子化が行われる(ステップS21)。写真用の量子化パラメータは、実施の形態1のそれと同じ性質を有する。その後、シーケンスはステップS22へ分岐し、ポスト量子化が行われた符号化データが記憶装置12に格納される。以上のステップS15〜S21の処理は全てのタイルについて実行される。
【0073】
以上説明したように、この実施の形態2に係る画像符号化装置によれば、入力された画像のコントラストが強い領域であればSNRプログレッシブによる符号化が行われ、コントラストが弱い領域であれば解像度プログレッシブによる符号化が行われる。従って、このようにして符号化されたデータを復号して利用者の閲覧に供する情報処理装置は、各タイルに付された属性情報に基づいて、画像のコントラストが強い領域であれば文字であると判断してSNRプログレッシブを、コントラストが弱い領域であれば文字以外であると判断して解像度プログレッシブをそれぞれ選択して復号化するように構成できる。これにより、最適な復号方式が選択されることになり、利用者は、データが完全に復号化される前に、その画像の内容を認識できる。
【0074】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、表題であるか本文であるかによってプログレッシブ順序を切り替えるように構成されている。
【0075】
この実施の形態3に係る画像符号化装置の構成は、図1に示した実施の形態1に係る画像符号化装置の構成と同じである。
【0076】
次に、本発明の実施の形態3に係る画像符号化装置の動作を図7に示したフローチャートを参照しながら説明する。なお、図2に示した実施の形態1に係る画像符号化装置の動作を示すフローチャートと同一又は相当する処理を行うステップには図2と同一の符号を付して説明する。
【0077】
先ず、電子化したい紙媒体の文書がスキャンされ(ステップS10)、ビットマップデータが生成される(ステップS11)。次いで、レイアウト解析が行われる(ステップS12)。即ち、ワークメモリに格納されたビットマップデータに基づいて、表題と本文とに分類される。
【0078】
次いで、タイル分割が行われる(ステップS13)。次いで、各タイルに含まれるビットマップデータに解析情報が付加される(ステップS14)。ここで、タイル番号に、例えば、「0」を表題、「1」を本文とする解析情報を対応付けたテーブルを作成し、これを図示しないワークメモリに格納する。以上のタイル番号と解析情報の対応付けは、全てのタイルに対して実行される。
【0079】
次いで、ワークメモリから1つのタイルが取り出され、その属性は表題であるかどうかが調べられる(ステップS40)。この属性の判断は、上記テーブルを参照することにより行われる。このステップS40で、表題でないことが判断されると、タイル内のデータが離散ウエーブレット変換により係数に変換され、この変換により得られた係数に対して文字用の量子化係数を用いてスカラー量子化が行われる(ステップS16)。文字用の量子化係数は、実施の形態1のそれと同じ性質を有する。
【0080】
次いで、量子化された係数が、SNRプログレッシブ方式で符号化される(ステップS17)。次いで、符号化により得られた符号化データに対して文字用の量子化パラメータを用いてポスト量子化が行われ(ステップS18)、ポスト量子化された符号化データが記憶装置12に格納される(ステップS22)。文字用の量子化パラメータは、実施の形態1のそれと同じ性質を有する。
【0081】
上記ステップS40で、タイルの属性が表題であることが判断されると、タイル内のデータが離散ウエーブレット変換により係数に変換され、この変換により得られた係数に対して表題用の量子化係数を用いてスカラー量子化が行われる(ステップS41)。表題用の量子化係数としては、実施の形態1の写真用の量子化係数と同じ性質を有する。次いで、量子化された係数が、解像度プログレッシブ方式で符号化される(ステップS20)。次いで、符号化により得られた符号化データに対して表題用の量子化パラメータを用いてポスト量子化が行われる(ステップS42)。表題用の量子化パラメータは、実施の形態1の写真用の量子化パラメータと同じ性質を有する。その後、シーケンスはステップS22へ分岐し、ポスト量子化が行われた符号化データが記憶装置12に格納される。以上のステップS15〜S22の処理は全てのタイルについて実行される。
【0082】
以上説明したように、この実施の形態3に係る画像符号化装置によれば、入力された画像が表題であればSNRプログレッシブによる符号化が行われ、本文であれば解像度プログレッシブによる符号化が行われる。一般に、表題は大きい文字や彩色された絵で描かれることが多いので解像度プログレッシブが好適であり、本文は細かい実施の形態で書かれていることが多いのでSNRプログレッシブが好適である。
【0083】
従って、この画像符号化装置で符号化されたデータを復号して利用者の閲覧に供する情報処理装置は、各タイルに付された属性情報に基づいて、表題であれば解像度プログレッシブを、本文であればSNRプログレッシブをそれぞれ選択して復号化するように構成できる。これにより、最適な復号方式が選択されることになり、利用者は、データが完全に復号化される前に、その画像の内容を認識できる。
【0084】
なお、上述した構成とは逆に、表題にSNRプログレッシブを、本文に解像度プログレッシブを用いるように構成することもできる。この構成により、表題だけを早く認識できるので、目的とする文書を高速に検索できる。また、表題及び本文の各々に、解像度プログレッシブを用いるかSNRプログレッシブを用いるかを選択するように構成することもできる。この構成によれば、利用者の目的に応じた電子文書の検索が可能になる。
【0085】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4は、枠の内外によってプログレッシブ順序を切り替えるように構成されている。
【0086】
この実施の形態4に係る画像符号化装置の構成は、図1に示した実施の形態1に係る画像符号化装置の構成と同じである。
【0087】
次に、本発明の実施の形態4に係る画像符号化装置の動作を図8に示したフローチャートを参照しながら説明する。なお、図2に示した実施の形態1に係る画像符号化装置の動作を示すフローチャートと同一又は相当する処理を行うステップには図2と同一の符号を付して説明する。
【0088】
先ず、電子化したい紙媒体の文書がスキャンされ(ステップS10)、ビットマップデータが生成される(ステップS11)。次いで、レイアウト解析が行われる(ステップS12)。即ち、ワークメモリに格納されたビットマップデータに基づいて、枠内と枠外とに分類される。
【0089】
次いで、タイル分割が行われる(ステップS13)。次いで、各タイルに含まれるビットマップデータに解析情報が付加される(ステップS14)。ここで、タイル番号に、例えば、「0」を枠内、「1」を枠外とする解析情報を対応付けたテーブルを作成し、これを図示しないワークメモリに格納する。以上のタイル番号と解析情報の対応付けは、全てのタイルに対して実行される。
【0090】
次いで、ワークメモリから1つのタイルが取り出され、その属性は枠内を表しているかどうかが調べられる(ステップS50)。この属性の判断は、上記テーブルを参照することにより行われる。このステップS50で、枠内であることが判断されると、タイル内のデータが離散ウエーブレット変換により係数に変換され、この変換により得られた係数に対して文字用の量子化係数を用いてスカラー量子化が行われる(ステップS16)。文字用の量子化係数は、実施の形態1のそれと同じ性質を有する。
【0091】
次いで、量子化されたデータが、SNRプログレッシブ方式で符号化される(ステップS17)。次いで、符号化により得られた符号化データに対して文字用の量子化パラメータを用いてポスト量子化が行われ(ステップS18)、ポスト量子化された符号化データが記憶装置12に格納される(ステップS22)。文字用の量子化パラメータは、実施の形態1のそれと同じ性質を有する。
【0092】
上記ステップS50で、タイルの属性が枠外を表していることが判断されると、タイル内のデータが離散ウエーブレット変換により係数に変換され、この変換により得られた係数に対して枠外用の量子化係数を用いてスカラー量子化が行われる(ステップS51)。枠外用の量子化係数は、実施の形態1の写真用の量子化係数と同じ性質を有する。次いで、量子化された係数が、解像度プログレッシブ方式で符号化される(ステップS20)。次いで、符号化により得られた符号化データに対して枠外用の量子化パラメータを用いてポスト量子化が行われる(ステップS52)。枠外用の量子化パラメータは、実施の形態1の写真用の量子化パラメータと同じ性質を有する。その後、シーケンスはステップS22へ分岐し、ポスト量子化が行われた符号化データが記憶装置12に格納される。以上のステップS15〜S22の処理は全てのタイルについて実行される。
【0093】
以上説明したように、この実施の形態4に係る画像符号化装置によれば、入力された画像が枠内であればSNRプログレッシブによる符号化が行われ、枠外であれば解像度プログレッシブによる符号化が行われる。例えば帳票のように、枠内に細かい文字が書かれている場合はSNRプログレッシブが好適である。
【0094】
従って、この画像符号化装置で符号化されたデータを復号して利用者の閲覧に供する情報処理装置は、各タイルに付された属性情報に基づいて、枠外であれば解像度プログレッシブを、枠内であればSNRプログレッシブをそれぞれ選択して復号化するように構成できる。これにより、最適な復号方式が選択されることになり、利用者は、データが完全に復号化される前に、その画像の内容を認識できる。その結果、高速に必要な情報を得ることができる。
【0095】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、人間の認識特性に合わせて電子文書の内容を表示や伝送することにより、大量の電子文書の内容を高速に認識できる画像符号化方法及び画像符号化装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1〜4に係る画像符号化装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置の動作を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置の動作を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る画像符号化装置の動作を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る画像符号化装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態3に係る画像符号化装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態4に係る画像符号化装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 処理装置
11 スキャナ
12 記憶装置
13 表示装置

Claims (22)

  1. 入力された画像データの属性に従って該画像データを複数の領域に区分するレイアウト解析を行うステップと、
    該レイアウト解析により区分された領域の各々をタイルに分割するステップと、
    該分割により得られたタイルに含まれる前記属性を該タイルの属性として対応付けするステップと、
    前記画像データの属性が示すものが文字であるか否かに応じて定まるプログレッシブ方式を使用し、該対応付けされたタイルの属性に従って該タイルのプログレッシブ順序を切り替えて前記画像データを符号化するステップ、
    とを備えた画像符号化方法。
  2. 前記符号化は、JPEG2000に規定される仕様に従って行われる、請求項1に記載の画像符号化方法。
  3. 前記プログレッシブ順序として、前記タイルの属性が文字であることを表している場合はSNRプログレッシブが用いられ、文字でないことを表している場合は解像度プログレッシブが用いられる、請求項1又は2に記載の画像符号化方法。
  4. 前記プログレッシブ順序として、前記タイルの属性がコントラストが強いことを表している場合はSNRプログレッシブが用いられ、コントラストが弱いことを表している場合は解像度プログレッシブ方式が用いられる、請求項1又は2に記載の画像符号化方法。
  5. 前記プログレッシブ順序として、前記タイルの属性が表題でないことを表している場合はSNRプログレッシブが用いられ、表題であることを表している場合は解像度プログレッシブが用いられる、請求項1又は2に記載の画像符号化方法。
  6. 前記プログレッシブ順序として、前記タイルの属性が罫線で囲まれた枠の中又は細かい情報であることを表している場合はSNRプログレッシブが用いられ、罫線で囲まれた枠の外又は大まかな情報であることを表している場合は解像度プログレッシブが用いられる、請求項1又は2に記載の画像符号化方法。
  7. 前記量子化の対象が文字であるか否かに応じて定まる圧縮率で圧縮し、前記対応付けされたタイルの属性に従って前記タイルの量子化の方法を切り替えるステップ、を更に備えた請求項1又は2に記載の画像符号化方法。
  8. 前記量子化は、前記タイルに含まれる画像データの符号化前に係数を変化させることによって行われるスカラー量子化及び前記タイルに含まれる画像データの符号化後にパラメータを変化させることによって行われるポスト量子化を含む、請求項7に記載の画像符号化方法。
  9. 前記タイルの属性が文字であることを表している場合は、前記プログレッシブ順序としてSNRプログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では所定の係数で量子化し、且つ前記ポスト量子化では所定のパラメータで量子化し、
    文字でないことを表している場合は、前記プログレッシブ順序として解像度プログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では前記所定の係数より大きい係数で量子化し、且つ前記ポスト量子化では前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化する、請求項8に記載の画像符号化方法。
  10. 前記タイルの属性がコントラストが強いことを表している場合は、前記プログレッシブ順序としてSNRプログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では所定の係数で量子化し、且つ前記ポスト量子化では所定のパラメータで量子化し、
    前記タイルの属性がコントラストが弱いことを表している場合は、前記プログレッシブ順序として解像度プログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では前記所定の係数より大きい係数で量子化し、前記ポスト量子化では前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化する、請求項8に記載の画像符号化方法。
  11. 前記タイルの属性が表題でないことを表している場合は、前記プログレッシブ順序としてSNRプログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では所定の係数で量子化し、且つ前記ポスト量子化では所定のパラメータで量子化し、
    表題であることを表している場合は、前記プログレッシブ順序として解像度プログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では前記所定の係数より大きい係数で量子化し、前記ポスト量子化では前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化する、請求項8に記載の画像符号化方法。
  12. 前記タイルの属性が罫線で囲まれた枠の中又は細かい情報であることを表している場合は、前記プログレッシブ順序としてSNRプログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では所定の係数で量子化し、且つ前記ポスト量子化では所定のパラメータで量子化し、
    罫線で囲まれた枠の外又は大まかな情報であることを表している場合は、前記プログレッシブ順序として解像度プログレッシブが用いられ、且つ前記スカラー量子化では前記所定の係数より大きい係数で量子化し、前記ポスト量子化では前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化する、請求項8に記載の画像符号化方法。
  13. 入力された画像データの属性に従って該画像データを複数の領域に区分するレイアウト解析を行うステップと、
    該レイアウト解析により区分された領域の各々をタイルに分割するステップと、
    該分割により得られたタイルに含まれる前記属性を該タイルの属性として対応付けするステップと、
    前記タイルの属性に従って前記タイル内データを係数に変換し、前記係数に対して前記タイルの属性に応じた量子化係数を用いてスカラー量子化を行うステップと、
    前記スカラー量子化により量子化された前記係数を、前記タイルの属性に応じたプログレッシブ方式で符号化するステップと、
    前記符号化により得られた符号化データに対して前記タイルの属性に応じたパラメータを用いてポスト量子化を行うステップ、
    とを備えた画像符号化方法。
  14. 前記スカラー量子化では、前記タイルの属性が文字であることを表している場合は、所定の係数で量子化し、文字でないことを表している場合は、前記所定の係数より大きい係数で量子化する、請求項13に記載の画像符号化方法。
  15. 前記スカラー量子化では、前記タイルの属性がコントラストが強いことを表している場合は、所定の係数で量子化し、コントラストが弱いことを表している場合は、前記所定の係数より大きい係数で量子化する、請求項13に記載の画像符号化方法。
  16. 前記スカラー量子化では、前記タイルの属性が表題でないことを表している場合は、所定の係数で量子化し、表題であることを表している場合は、前記所定の係数より大きい係数で量子化する、請求項13に記載の画像符号化方法。
  17. 前記スカラー量子化では、前記タイルの属性が罫線で囲まれた枠の中又は細かい情報であることを表している場合は、所定の係数で量子化し、罫線で囲まれた枠の外又は大まかな情報であることを表している場合は、前記所定の係数より大きい係数で量子化する、請求項13に記載の画像符号化方法。
  18. 前記ポスト量子化では、前記量子化の対象が文字であるか否かに応じたパラメータを使用し、前記タイルの属性が文字であることを表している場合は、所定のパラメータで量子化し、文字でないことを表している場合は、前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化する、請求項13又は14に記載の画像符号化方法。
  19. 前記ポスト量子化では、前記量子化の対象のコントラストが強いと文字に、コントラストが弱いと文字以外に分類し、前記量子化の対象が文字であるか否かに応じたパラメータを使用し、前記タイルの属性がコントラストが強いことを表している場合は、所定のパラメータで量子化し、コントラストが弱いことを表している場合は前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化する、請求項13又は15に記載の画像符号化方法。
  20. 前記ポスト量子化では、前記量子化の対象が表題でないと文字に、表題であると文字以外に分類し、前記量子化の対象が文字であるか否かに応じたパラメー タを使用し、前記タイルの属性が表題でないことを表している場合は所定のパラメータで量子化し、表題であることを表している場合は前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化する、請求項13又は16に記載の画像符号化方法。
  21. 前記ポスト量子化では、前記量子化の対象が枠内であると文字に、前記量子化の対象が枠外であると文字以外に分類し、前記量子化の対象が文字であるか否かに応じたパラメータを使用し、前記タイルの属性が罫線で囲まれた枠の中又は細かい情報であることを表している場合は所定のパラメータで量子化し、罫線で囲まれた枠の外又は大まかな情報であることを表している場合は前記所定のパラメータより小さいパラメータで量子化する、請求項13又は17に記載の画像符号化方法。
  22. 入力された画像データの属性に従って該画像データを区分するレイアウト解析を行うレイアウト解析部と、
    前記レイアウト解析部におけるレイアウト解析により区分された領域の各々をタイルに分割するタイル分割部と、
    前記タイル分割部における分割により得られたタイルに含まれる前記画像データの属性を該タイルの属性として対応付けする対応付け部と、
    前記画像データの属性が示すものが文字であるか否かに応じて定まるプログレッシブ方式を使用し、前記対応付け部により対応付けされたタイルの属性に従って該タイルのプログレッシブ順序を切り替える切り替え部と、
    前記切り替え部によって切り替えられたプログレッシブ順序に従って前記画像データを符号化する符号化部、
    とを備えた画像符号化装置。
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