JP2007005844A - 符号化処理装置、符号化処理方法、プログラム及び情報記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】部分アクセス性の高いJPM符号化データを生成する装置又は方法。
【解決手段】原画像データを背景、1以上の前景とマスクデータのペアに分解する(ステップ1101−1105)。前景とマスクに対し、タイル分割又はプリシンクト分割を用いるJPEG2000符号化を行う(ステップ1106,1107)。したがって、前景の符号及びマスクの符号について、タイル又はプリシンクトを単位とした部分アクセスが可能となる。マスクなどを複数の部分領域に分割し、各部分領域を個別に符号化することによっても、マスク等の符号の部分アクセスが可能となる。
【選択図】図12
【解決手段】原画像データを背景、1以上の前景とマスクデータのペアに分解する(ステップ1101−1105)。前景とマスクに対し、タイル分割又はプリシンクト分割を用いるJPEG2000符号化を行う(ステップ1106,1107)。したがって、前景の符号及びマスクの符号について、タイル又はプリシンクトを単位とした部分アクセスが可能となる。マスクなどを複数の部分領域に分割し、各部分領域を個別に符号化することによっても、マスク等の符号の部分アクセスが可能となる。
【選択図】図12
Description
本発明は、文字・線画と写真等の混在文書のページ画像等を符号する装置及び方法に係り、より詳しくは、原画像データをそのまま符号化するのではなく、原画像データを分解した背景データ、少なくとも1の前景データとマスクデータのペアを符号化する装置及び方法に関する。
ここで、本発明において、「原画像データを分解した背景データ、少なくとも1の前景データとマスクデータのペア」とは、「原画像データを分解した背景データ1、n個の前景データiとマスクデータiのペア(ただし、nは1以上の整数;i=1,2,...n)において、マスクデータiに従って、前景データiと背景データiの一方を画素毎に選択する方法、又は、前景データiと背景データiの値の加重平均を画素毎にとる方法により背景データi+1を合成する手順を、i=1からi=nまで順に繰り返し、最終的に合成された背景データn+1として原画像データが再現されるもの」と定義される。
なお、以下の説明及び参照する図面において、背景データ、前景データ、マスクデータをそれぞれ背景、前景、マスクと略記することがある。
一般に文書は文字・線画と画像の混在で構成される。近年、こうした混在文書を効率的に符号化するために、文書のページ(原画像データ)を背景データ、1又は複数の前景データとマスクデータのペアに分解し、それらデータを別々に符号化する手法が提案されている。
例えば、MRC(ミクスト・ラスター・コンテント)では、図1に模式的に例示するように、原画像データを文字の色情報である前景データ、文字領域情報であるマスクデータ、画像情報である背景データに分解し、背景データ、前景データ、マスクデータを別々に符号化する。原画像データを再現する場合には、マスクデータに従って前景データ又は背景データを画素毎に選択することにより再現画像を合成する。なお、原画像データを背景データ、2以上の「前景データとマスクデータのペア」に分解し、それぞれのデータを符号化することも可能である。
MRCに関しては、例えば特許文献1に、原画像の絵柄部分を表す多値の絵柄画像(背景)、原画像の文字・線画部分の色情報を表す多値の文字色画像(前景)、原画像の文字・線画の形状を表す2値の選択データ(マスク)をそれぞれJPEG、Lempel−Ziv、MMRで符号化した符号を取り込み、各符号を伸長し、伸長された絵柄画像データ又は文字色画像データを、伸長された選択データに従って画素毎に選択することにより画像を合成復元する画像処理装置の発明が記載されている。そして、この発明は、同特許文献の段落(0003)〜(0005)等の記載によれば、高圧縮率時の文字・線画の劣化を防止することを主要な目的とするものである。
近年、新たな符号化方式JPEG2000の登場とともに、前記MRCモデルの前景データ、マスクデータ、背景データの圧縮方式としてJPEG2000の選択を可能にしたJPM(JPEG2000 Multi Layer)が提案されている。また、ネットワーク環境下で「JPEG2000で符号化された画像中の所望の領域の符号だけを送受信する」仕組みであるJPIP(JPEG2000 Interactive Protocol)が提案されている。以下、これらについて簡単に説明する。
まず、JPMについて説明する。JPMでは、原画像データは、1つの背景データ(BasePage)、1又は複数のレイアウトオブジェクト(Layout Object)と呼ばれる「前景データとマスクデータのペア」に分解される。JPMの背景データは、レイアウトオブジェクトが描画される初期的なページとして扱われる。これら背景データ、前景データ、マスクデータはそれぞれ独立に符号されるが、その符号化方式としてJPEG2000を選択可能である。
例えば、背景データ、前景データ1とマスクデータ1のペア、前景データ2とマスクデータ2のペアに分解された原画像データを再現する場合は、マスクデータ1に従って前景データ1と背景データから背景データ2を合成する。次に、マスクデータ2に従って前景データ2と背景データ2から背景データ3を合成する。この例では、合成された背景データ3が再現画像データとなる。前景データとマスクデータのペアが増加した場合も同様の合成手順の繰り返しにより画像が再現される。
上に述べた背景データと前景データの合成法としては、
(i)前景データ又は背景データを画素毎に選択する方法、
(ii)前景データと背景データの値の加重平均を画素毎にとる方法、
の2つが可能である。
(i)前景データ又は背景データを画素毎に選択する方法、
(ii)前景データと背景データの値の加重平均を画素毎にとる方法、
の2つが可能である。
(i)の方法の場合、マスクデータを2値データとし、マスクデータの値が”1”の画素位置で前景データを、”0”の画素位置で背景データをそれぞれ選択させることが可能である。(ii)の方法の場合、マスクデータに例えば8ビットの正の値を持たせ、前景データと背景データの値の加重平均を画素毎にとることが可能である。すなわち、
合成画像=(マスク値/255)×前景+{(255―マスク値)/255}×背景
によって、合成画像の画素値を算出することができる。いずれの合成方法をとるかは、前景データとマスクデータのペアごとに指定可能であり、その指定は各ペア用のヘッダ(後述)に記載される。
合成画像=(マスク値/255)×前景+{(255―マスク値)/255}×背景
によって、合成画像の画素値を算出することができる。いずれの合成方法をとるかは、前景データとマスクデータのペアごとに指定可能であり、その指定は各ペア用のヘッダ(後述)に記載される。
次にJPEG2000について説明する。JPEG2000は、2001年に国際標準になったJPEG後継の画像符号化方式であり、その符号化処理は概ね図2に示す流れで行われる。まず、画像は矩形のタイルに分割される(分割数≧1)。各タイルは、輝度・色差等のコンポ−ネントへ色変換される。変換後のコンポ−ネント(タイルコンポ−ネントと呼ばれる)は、ウェーブレット変換によって、LL、HL、LH、HHと略称される4つのサブバンドに分割される。そしてLLサブバンドに対して再帰的にウェーブレット変換(デコンポジション)を繰返すと、最終的に1つのLLサブバンドと複数のHL、LH、HHサブバンドが生成される。
次に、各サブバンドはプリシンクトと呼ばれる矩形に分割される(図3参照)。プリシンクトとは、サブバンドを矩形に分割したもので、HL、LH、HH各サブバンドの対応したプリシンクト(合計3個)がひとまとまりとして扱われる。ただし、LLサブバンドを分割した各プリシンクトはそれぞれ単独でプリシンクトとして扱われる。プリシンクトは、大まかには画像中の場所(Position)を表すものである。プリシンクトはサブバンドと同じサイズにできる。プリシンクトをさらに矩形に分割したものがコードブロックである(図3参照)。よって、物理的な大きさの序列は、画像≧タイル>サブバンド≧プリシンクト≧コードブロックとなる。
図4にサブバンド分割の例を示す。LL,HL,LH,HHの接頭の数字は、当該係数が得られるまでに適用されたウェーブレット変換の回数(デコンポジションレベル)を示す。図4には、デコンポジションレベルと解像度レベルの関係も示されている。
以上の分割の後、各サブバンド係数に対し(9×7変換と呼ばれる非可逆ウェーブレット変換が用いられる場合はサブバンド毎に線形量子化された後)、コードブロック毎かつビットプレーン順にエントロピー符号化(ビットプレーン符号化)が行われる。
プリシンクトに含まれる全てのコードブロックから、ビットプレーンの符号の一部を取り出して集めたもの(例えば、全てのコードブロックのMSBから3枚目までのビットプレーンの符号を集めたもの)にヘッダをつけたものをパケットと呼ぶ。上記「一部」は空(から)でもいいので、パケットの中身が符号的には空(から)ということもある。パケットヘッダには、当該パケットに含まれる符号に関する情報が含まれ、各パケットは独立に扱うことができる。いわばパケットは符号の単位である。
全てのプリシンクト(=全てコードブロック=全てのサブバンド)のパケットを集めると、画像全域の符号の一部(例えば画像全域のウェーブレット係数の、MSBから3枚目までのビットプレーンの符号)ができるが、これをレイヤーと呼ぶ。レイヤーは大まかには画像全体のビットプレーンの符号の一部であるから、復号されるレイヤー数が増えれば画質は上がることになる。すなわち。レイヤーはビット深さ方向に形成された画質の単位である。すべてのレイヤーを集めると、画像全域の全てのビットプレーンの符号になる。
図5に、デコンポジションレベル数=2、プリシンクトサイズ=サブバンドサイズとしたときのレイヤーと、それに含まれるパケットの例を示す。パケットは、プリシンクトを単位とするものであるから、プリシンクトサイズ=サブバンドサイズとした場合、HL〜HHサブバンドをまたいだものとなる。なお、図中、いくつかのパケットのみ太線で囲んで示されている。
さて、以上で生成されたパケットやレイヤの区切りに従い、パケットを並べる作業を符号形成とよぶ。以上の様にパケットは
・どのコンポ−ネント(記号C)に属するか、
・どの解像度レベル(記号R)に属するか、
・どのプリシンクト("場所")(記号P)に属するか、
・どのレイヤ(記号L)に属するか
という4つの属性を有する。パケットの配列とは、パケットをどの属性の順に階層的に並べるかを意味する。この配列順をプログレッションオーダと呼び、図6の5通りが規定されている。
・どのコンポ−ネント(記号C)に属するか、
・どの解像度レベル(記号R)に属するか、
・どのプリシンクト("場所")(記号P)に属するか、
・どのレイヤ(記号L)に属するか
という4つの属性を有する。パケットの配列とは、パケットをどの属性の順に階層的に並べるかを意味する。この配列順をプログレッションオーダと呼び、図6の5通りが規定されている。
例えば、LRCPプログレッションオーダの場合、次のようなforループ
for(レイヤ){
for(解像度){
for(コンポ−ネント){
for(プリシンクト){
エンコード時:パケットを配置
デコード時:パケットの属性を解釈
}
}
}
}
により、パケットの配列(エンコード時)又は解釈(デコード時)がなされる。
for(レイヤ){
for(解像度){
for(コンポ−ネント){
for(プリシンクト){
エンコード時:パケットを配置
デコード時:パケットの属性を解釈
}
}
}
}
により、パケットの配列(エンコード時)又は解釈(デコード時)がなされる。
各パケットはパケットヘッダを有するが、パケットヘッダには、
・そのパケットが空かどうか、
・そのパケットにどのコードブロックが含まれるか、
・そのパケットに含まれる各コードブロックのゼロビットプレーン数、
・そのパケットに含まれる各コードブロック符号のコーディングパス数(ビットプレーン数)、
・そのパケットに含まれる各コードブロックの符号長、
が記載されているが、レイヤ番号や解像度番号等は一切記載されていない。デコード時に、そのパケットがどのレイヤのどの解像度のものかを判別するには、メインヘッダ中のCODマーカに記載されたプログレッションオーダから上記のようなforループを形成し、そのパケットに含まれる各コードブロックの符号長の和からパケットの切れ目を判別し、各パケットがforループ内のどの位置でハンドリングされたかを見ればよい。これは、パケットヘッダ中の符号長さえ読み出せば、エントロピー符号自体をデコードしなくても、次のパケットを検出できること、すなわち任意のパケットにアクセスできることを意味する。
・そのパケットが空かどうか、
・そのパケットにどのコードブロックが含まれるか、
・そのパケットに含まれる各コードブロックのゼロビットプレーン数、
・そのパケットに含まれる各コードブロック符号のコーディングパス数(ビットプレーン数)、
・そのパケットに含まれる各コードブロックの符号長、
が記載されているが、レイヤ番号や解像度番号等は一切記載されていない。デコード時に、そのパケットがどのレイヤのどの解像度のものかを判別するには、メインヘッダ中のCODマーカに記載されたプログレッションオーダから上記のようなforループを形成し、そのパケットに含まれる各コードブロックの符号長の和からパケットの切れ目を判別し、各パケットがforループ内のどの位置でハンドリングされたかを見ればよい。これは、パケットヘッダ中の符号長さえ読み出せば、エントロピー符号自体をデコードしなくても、次のパケットを検出できること、すなわち任意のパケットにアクセスできることを意味する。
さて、以上に説明したようにJPEG2000の符号はパケット単位でのアクセスが可能である。これは、原符号から必要な符号だけを抜き出して、新たな符号を生成できることを意味し、また、原符号から必要に応じて部分的な符号だけを復号できることを意味する。
例えば、サーバにある大きな画像をクライアント側で表示する場合に、必要な画質だけの符号、必要な解像度だけの符号、見たい場所だけの符号、見たいコンポ−ネントだけの符号をサーバから受信し、復号することができるのである。この様に、サーバにあるJPEG2000の符号から、必要な符号だけを受信するためのプロトコルが前記JPIP(JPEG2000 Interactive Protocol)であり、現在標準化の途上にある。
JPIPでは、クライアントからサーバに、描画したい領域と画質を指定できるようにすることが提案されている。領域が指定された場合、サーバは当該領域をカバーするプリシンクトのパケットを送信する。つまり
for(プリシンクト){
パケットを解釈
}
というループにおいて、必要なプリシンクトのパケットのみを送信することができる。また、これと同時に画質が指定された場合、
for(レイヤ){
‥‥
for (プリシンクト){
パケットを解釈
}
‥‥
}
というループにおいて、必要なレイヤのパケットのみを送信することができる。
for(プリシンクト){
パケットを解釈
}
というループにおいて、必要なプリシンクトのパケットのみを送信することができる。また、これと同時に画質が指定された場合、
for(レイヤ){
‥‥
for (プリシンクト){
パケットを解釈
}
‥‥
}
というループにおいて、必要なレイヤのパケットのみを送信することができる。
このような階層的な画像を部分的にアクセスするためのプロトコルは、古くは、画像の多重解像度表現であるFlashPixと、それにアクセスするためのプロトコルであるIIP(Internet Imaging Protocol)に見ることができる。IIPに関する先行技術文献として例えば特許文献2がある。また、JPIPにおけるキャッシュモデル等に関する先行技術文献として例えば特許文献3がある。
さて、JPMの符号化データに対し、画像の所望部分のみをJPIPを通じてアクセスしようとした場合、前景、マスク、背景のいずれに関しても、所望部分の符号のみを送受信できることが望ましい。しかし、従来のJPMの符号化データでは、このような部分アクセス性は考慮されていなかった。例えば、マスクデータは多くの場合に2値画像データであるが、従来は、JPMにおいても2値画像データであるマスクデータの圧縮にはFAXで広く利用されているMMRやJBIG等の2値画像用の符号化方式が用いられており、部分アクセスは不可能であった。MRCの符号化データについても同様であった。
よって、本発明は、原画像データを分解した背景データ、及び、1以上又は複数の前景データとマスクデータのペアを符号化する装置及び方法において、部分アクセス性の高い符号化データを生成することにある。
繰り返しになるが、本発明において「原画像データを分解した背景データ、少なくとも1の前景データとマスクデータのペア」とは、「原画像データを分解した背景データ1、n個の前景データiとマスクデータiのペア(ただし、nは1以上の整数;i=1,2,...n)において、マスクデータiに従って、前景データiと背景データiの一方を画素毎に選択する方法、又は、前景データiと背景データiの値の加重平均を画素毎にとる方法により背景データi+1を合成する手順を、i=1からi=nまで順に繰り返し、最終的に合成された背景データn+1として原画像データが再現されるもの」と定義されるものである。
部分アクセスを可能にするアプローチは2つ考えられる。1つは、たとえマスクデータが2値画像データであっても、部分アクセスが可能な符号化方式を適用する工夫をすることである。そこで、発明者は、JPMではマスクデータに対してもJPEG2000を適用可能であることに注目した。
先に述べたように、JPEG2000においては、タイル分割やプリシンクト分割の適用が可能である。そして、マスクデータにタイル分割又はプリシンクト分割を用いるJPEG2000符号化を適用すれば、所望部分の符号へのアクセスが可能となるのである。また、JPEG2000では、ウェーブレット変換を適用しない符号化も可能である。そして、マスクデータが2値画像データである場合には、一般にウェーブレット変換を適用しない方が、マスクデータの符号サイズを小さくすることができる。またマスクデータが多値画像データであっても、例えば3つの値しかとらず、それらの絶対値が0又は2のべき乗に限定されるような場合には、ウェーブレット変換を適用しなければ3つのビットプレーン以外は0で埋まるため一般に符号化効率がよい。
部分アクセスを可能とするもう一つのアプローチは、例えばマスクデータを複数の領域部分に分割し、それら領域部分を個別に(別々の画像として扱って)符号化する方法である。このようにマスクデータそのものを複数の領域部分(別画像)に分割しても、復号の際に、分割した個々の領域部分を統合する仕組みをJPMが備えているので不都合はない。なお、この場合におけるマスクデータに対する符号化方式は、JPEG2000のようなタイル分割やプリシンクト分割などが可能な方式に限定されない。
本発明は以上の考察を基づいたものである。以下、各請求項に係る発明について順に説明する。
請求項1の発明は、原画像データを分解した背景データ、少なくとも1の前景データとマスクデータのペアを取得するデータ取得手段と、このデータ取得手段により取得された背景データ、前景データ及びマスクデータをそれぞれ符号化する符号化手段とを有し、前記符号化手段において、マスクデータに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行うことを特徴とする符号化処理装置である。かかる構成によれば、マスクデータに対する部分アクセスが容易になる。
請求項2の発明は、原画像データを分解した背景データ、少なくとも1の前景データとマスクデータのペアを取得するデータ取得手段と、このデータ取得手段により取得された背景データ、前景データ及びマスクデータをそれぞれ符号化する符号化手段とを有し、前記符号化手段において、マスクデータを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化することを特徴とする符号化処理装置である。かかる構成によれば、マスクデータへの部分アクセスが容易になる。
請求項3の発明は、請求項1の発明に係る符号化処理装置であって、前記符号化手段において、マスクデータの各画素位置の絶対値が0又は2のべき乗のみをとる場合に、マスクデータの符号化の際にウェーブレット変換を適用しないことを特徴とする符号化処理装置である。かかる構成によれば、マスクデータの部分アクセスが容易になるとともに、マスクデータの符号化効率を高めることができる。
請求項4の発明は、請求項1又は2の発明に係る符号化処理装置であって、前記符号化手段において、前景データに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行い、前景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする符号化処理装置である。かかる構成によれば、マスクデータ及び前景データへの部分アクセスが容易になる。
請求項5の発明は、請求項1又は2の発明に係る符号化処理装置であって、前記符号化手段において、前景データを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化し、前景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする符号化処理装置である。かかる構成によれば、マスクデータ及び前景データへの部分アクセスが容易になる。
さて、JPMにおける背景データ(狭義)は単色のページからなる様規定されている。このような単色の背景データについては、符号化時に領域分割を行わなくとも部分アクセスは容易である。しかし、図1に例示したような単色ではない背景データが許容されるMRCの場合、背景データについても部分アクセスを容易にする工夫が望まれる。請求項6,7の発明は、かかる考察に基づいたもので、背景データについても部分アクセスが容易になる。
すなわち、請求項6の発明は、請求項1又は2の発明に係る符号化処理装置であって、前記符号化手段において、背景データに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行い、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする符号化処理装置である。
また、請求項7の発明は、請求項1又は2の発明に係る符号化処理装置であって、前記符号化手段において、背景データを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化し、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする符号化処理装置である。
また、請求項8,9の発明は、マスクデータ、前景データ、背景データのすべてについて部分アクセスを容易にするものである。
すなわち、請求項8の発明は、請求項4又は5の発明に係る符号化処理装置であって、前記符号化手段において、背景データに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行い、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする符号化処理装置である。
請求項9の発明は、請求項4又は5の発明に係る符号化処理装置であって、前記符号化手段において、背景データを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化し、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする符号化処理装置である。
JPMでは、1つの背景データに、前景データとマスクデータのペア(レイアウトオブジェクト)を合成し、その合成画像データを新たな背景データと見なして、次のレイアウトオブジェクトを合成するという手順をとるため、レイアウトオブジェクトが複数ある場合には、全てのレイアウトオブジェクトで部分アクセスのための分割境界を一致させることが望ましい。
よって、請求項10の発明は、請求項4又は5の発明に係る符号化処理装置であって、前景データとマスクデータのペアは複数あり、全てのペアの前景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする符号化処理装置である。かかる構成によれば、前景データとマスクデータのペアが複数ある場合における前景データ及びマスクデータへの部分アクセス性を高めることができる。
JPMでは、異なるレイアウトオブジェクト間でマスクデータや前景データを共有することが可能である。請求項2の発明のようにマスクデータを複数の領域部分に分割し、各領域部分を別画像データとして符号化した場合でも、前景データを1つの画像データ(ただし部分アクセスは可能)として符号化し、これを異なるマスクデータ間で共有させることが可能である。すなわち、前景データを複数の別画像にあえて分割する必要はなく、また、分割しないことによって前景データの符号量が増えるということもない。
かかる点に鑑み、請求項11の発明は、原画像データを分解した背景データ、少なくとも1の前景データとマスクデータのペアを取得するデータ取得手段と、このデータ取得手段により取得された背景データ、前景データ及びマスクデータをそれぞれ符号化する符号化手段と、この符号化手段により生成された背景データ、前景データ及びマスクデータの符号を結合して所定フォーマットの符号化データを形成する符号形成手段とを有し、前記符号化手段において、マスクデータは複数の部分領域からなり、それら部分領域をそれぞれ個別に符号化し、前記符号形成手段において、前景データの符号をマスクデータの複数の部分領域の符号間で共有させることを特徴とする符号化処理装置である。かかる構成によれば、符号量の増加を招かず、かつ、前景データを複数の別画像に分ける煩わしさを避けることができる。
請求項12乃至19の発明は、請求項1,2,4乃至9の発明の内容に対応した符号化処理方法である。
すなわち、請求項12の発明は、原画像データを分解した背景データ、少なくとも1の前景データとマスクデータのペアを取得するデータ取得工程と、このデータ取得工程により取得された背景データ、前景データ及びマスクデータをそれぞれ符号化する符号化工程とを有し、前記符号化工程において、マスクデータに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行うことを特徴とする符号化処理方法である。
請求項13の発明は、原画像データを分解した背景データ、少なくとも1の前景データとマスクデータのペアを取得するデータ取得工程と、このデータ取得工程により取得された背景データ、前景データ及びマスクデータをそれぞれ符号化する符号化工程とを有し、前記符号化工程において、マスクデータを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化することを特徴とする符号化処理方法である。
請求項14の発明は、請求項12又は13の発明に係る符号化処理方法であって、前記符号化工程において、前景データに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行い、前景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする符号化処理方法である。
請求項15の発明は、請求項12又は13の発明に係る符号化処理方法であって、前記符号化工程において、前景データを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化し、前景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする符号化処理方法である。
請求項16の発明は、請求項12又は13の発明に係る符号化処理方法であって、前記符号化工程において、背景データに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行い、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする符号化処理方法である。
請求項17の発明は、請求項12又は13の発明に係る符号化処理方法であって、前記符号化工程において、背景データを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化し、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする符号化処理方法である。
請求項18の発明は、請求項14又は15の発明に係る符号化処理方法であって、前記符号化工程において、背景データに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行い、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする符号化処理方法である。
請求項19の発明は、請求項14又は15の発明に係る符号化処理方法であって、前記符号化工程において、背景データを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化し、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする符号化処理方法である。
また、請求項20又は21の発明は、請求項1乃至9の発明に係る符号化処理装置をコンピュータを利用し実現可能とするものである。すなわち、請求項20の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項の発明に係る符号化処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラムである。また、請求項21の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項の発明に係る符号化処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体である。
以上に説明したように、請求項1乃至19の発明によれば、部分アクセス性の高い符号化データを得ることができる。すなわち、請求項1,2,12,13の発明によれば、マスクデータに対する部分アクセスが容易になる。請求項3の発明によれば、マスクデータの部分アクセスが容易になるとともに、マスクデータの符号化効率を高めることができる。請求項4,5,14,15の発明によれば、マスクデータ及び前景データへの部分アクセスが容易になる。請求項6,7,16,17の発明によれば、マスクデータ及び背景データへの部分アクセスが容易になる。請求項8,9,18,19の発明によれば、マスクデータ、前景データ、背景データのすべてについて部分アクセスが容易になる。さらに、請求項10の発明によれば、前景データとマスクデータのペアが複数ある場合における前景データ及びマスクデータへの部分アクセス性を高めることができる。また、請求項11の発明によれば、符号量の増加を招かず、かつ、前景データを複数の別画像に分ける煩わしさを避けることができる。
また、請求項20,21の発明に係るプログラム又は情報記録媒体を利用することにより、コンピュータを用いて請求項1乃至9の発明に係る符号化処理装置を容易に実現することが可能になる。
図7は、本発明の実施形態を説明するためのブロック図である。ここに示す符号化処理装置は、原画像データを分解した背景データ、少なくとも1の前景データとマスクデータのペアを取得するデータ取得手段100、このデータ取得手段100により取得された背景データ、前景データ、マスクデータを別々に符号化する符号化手段110を備える。この符号化手段110で生成された背景データの符号、前景データの符号及びマスクデータの符号は、個々独立に扱うことは不都合であるので、所定のフォーマットの1つのファイルにまとめられるのが通常である。したがって、本実施形態に係る符号化処理装置においても、符号化手段110によって生成された背景データの符号、前景データの符号及びマスクデータの符号を結合するとともに必要なヘッダを付加することによりJPMフォーマットもしくはMRCフォーマットの符号化データ(ファイル)を形成する符号形成手段111と、その符号化データを外部装置へ出力したり内部の記憶装置に書き出したりする符号出力手段112を備える。
本実施形態に係るデータ取得手段100は、外部より原画像データを入力する手段101と、この手段101により入力された原画像データを背景データ、1又は複数の「前景データとマスクデータのペア」に分解する手段102を含む。また、データ取得手段100は、予め原画像データを分解した背景データ、1又は複数の前景データとマスクデータのペアを外部より入力する手段103を含む。また、データ取得手段100は、JPM又はMRCの符号化データを外部より入力する手段104と、この手段により入力された符号化データを復号して背景データ、1又は複数の前景データとマスクデータのペアを生成する手段105を含む。なお、データ取得手段100として、手段101,102のみを含む形態、手段103のみを含む形態、手段104,105のみ含む形態のいずれをとることも可能であり、そのいずれの形態も本発明に包含される。
図7は、本発明に係る符号化方法の実施形態を示すものでもあり、データ取得手段100はデータ取得工程に、符号化手段110は符号化工程に、符号形成手段111は符号形成工程に、符号出力手段112は符号出力工程にそれぞれ対応する。そして、データ取得工程については、上に述べたような3つの形態のいずれをとることも可能である。
このような本発明に係る符号化処理装置又は方法は、例えば図8に示すようなCPU200、メモリ201、ハードディスク装置202などをシステムバス203で相互接続した如き一般的な構成のコンピュータを利用し、1以上のプログラム(アプリケーションプログラムやデバイスドライバ等)によって実現可能である。
このようなプログラム、すなわち、データ取得手段(又は工程)100、符号化手段(又は工程)110及び符号形成手段(又は工程)111、符号出力手段(又は工程)112としてコンピュータを機能させるプログラムは、通常、ハードディスク装置202に格納されており、必要時にメモリ201にロードされてCPU200により実行されることにより、コンピュータ上で本発明に係る符号化処理装置が構築され、あるいは、本発明に係る符号化処理方法が実施される。このようなプログラム、及び、同プログラムが記録された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体記憶素子等のコンピュータが読み取り可能な各種の情報記録(記憶)媒体も本発明に包含される。
データ取得手段100の手段101,102を用いる場合、コンピュータにおける処理は例えば次のような流れとなる。(1)ハードディスク装置202に格納されている原画像データが、CPU200からの命令によってメモリ201に読み込まれる。(2)CPU200はメモリ201上の原画像データを読み込み、背景データ、1又は複数の前景データとマスクデータのペアを生成し、それら各データを符号化し、生成された符号を結合したJPMフォーマットもしくはMRCフォーマットの符号化データを生成し、(3)その符号化データをメモリ201の別の領域に書き込む。(4)CPU200からの命令によって、メモリ201上に生成された符号化データはハードディスク装置202に格納される。
さて、MRC符号化データ(符号ファイル)の典型的なフォーマットは図9に示す通りである。すなわち、MRCの符号化データは、MRC符号であること等を示す全体のヘッダ、1つの背景符号とそのヘッダ、1つ又は2以上の「前景符号とマスク符号のペア」とそのヘッダで構成される。
また、前述のようにJPMは背景データ、前景データ及びマスクデータの符号化方式としてJPEG2000を許容したMRCタイプの符号化方式であり、その符号化データはMRCと同様なフォーマットであり、ヘッダとそれに続く符号の列からなる。
図10にJPM符号化データ(符号ファイル)の構成例を示すが、点線部分はオプションであるので、実線部分を中心に簡単に説明する。図10において、「JPEG2000 Signature Box」は、当該符号がJPEG2000ファミリーに属することを示す全体のヘッダである。「File Type Box」は当該符号がJPMフォーマットであることを示す全体のヘッダである。「Compound Image Header Box」は、当該符号の全般的な情報を含む全体のヘッダである。「Page Collection box」は、当該符号がマルチページからなる場合に各ページの順番を示す目次的なものである。「Page Box」はページの解像度等を示す全体のヘッダである。ここで、ページとは、画像を順次重ねて(合成して)いくためのキャンバスであり、合成が終わった後の画像と同じ大きさを持つ。JPMの場合、ページには、前景とマスクのペアで構成される「layout object(レイアウト・オブジェクト)」が順次描画される。「Layout Object box」は、前景とマスクのサイズや位置等を示す、前景及びマスク用のヘッダである。「Media Data box」や「Contiguous Codestream box」は、前景やマスクの符号を含む部分である。なお、JPMでは、背景(BasePage)は、レイアウト・オブジェクトが描画される前の初期的なページとして扱われる。
以下、本発明の実施形態を、いくつかの実施例について詳細に説明する。なお、特に断らない限り、データ取得手段100においては、手段101により原画像データを入力し、その原画像データを手段102により背景データと、1又は複数のレイアウトオブジェクト(前景データとマスクデータのペア)に分解するものとして説明する。
本実施例では、原画像データを、図11に模式的に例示したような背景データ、前景データ1とマスクデータ1のペア、前景データ2とマスクデータ2のペアに分解する。
図12は、本実施例における処理の流れを説明するための概略フローチャートである。図中、ステップ1100〜1105はデータ取得手段100中の手段102による処理ステップであり、ステップ1106〜1108は符号化手段110による処理ステップであり、また、ステップ1109は符号形成手段111による処理ステップである。換言すれば、手段102はステップ1100〜1105に対応した手段を含み、また、符号化手段110はステップ1106〜1108に対応した手段を含む。
まず、ステップ1100で、入力された原画像データを4つのタイル(図11参照)に分割する。なお、タイル分割数は増減可能である。本実施例では、タイルが符号化データに対する分割アクセス可能な最小領域となるので、その最小領域の大きさと原画像データのサイズとからタイル分割数を選べばよい。
次のステップ1101で、原画像データの各画素について、文字(線画)を構成する画素(文字画素)であるか、それ以外の画素(非文字画素)であるかの判別を行い、文字画素に対応する位置の値を1、それ以外の画素に対応する位置の値を0にした、原画像データのサイズと同サイズの2値のマスクデータ2を作成する。マスクデータ2の画素と原画像データの画素は1対1に対応しており、マスクデータ2は原画像データと同一の分割境界でタイル分割された形となる(図11参照)。
ここで、文字画素とそれ以外の画素の判別は公知の像域判別の手法によることができるが、本実施例では例えば次の手法が用いられる。まず、原画像データの各画素に対し、エッジ検出オペレータとして周知のSobelフィルタを作用させる。すなわち、注目画素を中心とした3×3画素に対し、図13に示す第1の重みマトリクス(Sobleオペレータ)を乗算し、その和HSを算出し、同様に図14に示す第2の重みマトリクスを乗算して、その和VSを算出する。そして、HSとVSの2乗和の平方根√(HS^2+VS^2)を、注目画素についてのフィルタの出力値とする。そして、フィルタ出力値が所定の閾値th(例えば30)以上ならば注目画素を文字画素と判断し、マスクデータの対応画素位置に1をセットし、そうでなければ対応画素位置に0をセットする。同様の処理手順を全画素について繰り返すことにより、マスクデータ2を作成する。なお、このステップにおける文字画素/非文字画素の判別結果はステップ1102,1103でも利用される。
次のステップ1102で、原画像データの非文字画素の色を、当該非文字画素の最も近傍に位置する文字画素の色で置換した、多値の前景データ2を作成する。ただし、原画像データそのものは保存されている。この前景データ2は原画像データと同一サイズで、画素は1対1に対応している。前景データ2も、原画像データと同一の分割境界でタイル分割された形となる(図11参照)。
次のステップ1103で、原画像データの文字画素の色を、当該文字画素の最も近傍に位置する非文字画素の色で置換した、多値の前景データ1を作成する。この前景データ1は原画像データと同一サイズで、画素は1対1に対応している。前景データ1も、原画像データと同一の分割境界でタイル分割された形となる(図11参照)。
次のステップ1104で、原画像データと同一サイズで全画素値を1にセットした2値のマスクデータ1を作成する。このマスクデータ1も、原画像データと画素が1対1に対応し、原画像データと同一の分割境界でタイル分割された形となる(図11参照)。
次のステップ1105で、原画像データと同一サイズの全画素値を0(白)にセットした多値の背景データを作成する。
以上で、原画像データを分解した(当該原画像データを再現するための)背景データ、前景データ1とマスクデータ2のペア、前景データ1とマスクデータ2のペアが取得された。
次のステップ1106で、多値の前景データ1及び前景データ2に対し、タイル分割を用いるJPEG2000符号化を行う。図15の上段に模式的に示すように、各前景データは4つのタイルに分割されて符号化されるが、各前景データは1つの画像データとして扱われるので、各前景データに対し生成される符号は1つである。このようなタイル分割によって、前景データ1,2の符号は、画像の左上、右上、左下、右下に対し部分アクセス可能となる。なお、この符号化においては、デコンポジションレベル3までのウェーブレット変換が行われるが、デコンポジションレベル数は増減可能である。
次のステップ1107で、2値のマスクデータ1及びマスクデータ2に対し、タイル分割を用いるJPEG2000符号化を行う。図15の下段に模式的に示すように、各マスクデータは4つのタイルに分割されて符号化されるが、各マスクデータは1つの画像データとして扱われるので、各マスクデータに対し生成される符号は1つである。このようなタイル分割によって、マスクデータ1,2の符号は、画像の左上、右上、左下、右下に対し部分アクセス可能となる。なお、この符号化ではウェーブレット変換は行われない(デコンポジションレベル=0)。ただし、ウェーブレット変換を行うことも可能である。
次のステップ1108で、背景データをJPM仕様で符号化する(エントロピー符号化は行わず、符号として背景色を指定する)。
最後のステップ1109で、前景データ1,2、マスクデータ1,2及び背景の符号を結合し、必要なヘッダを付してJPMフォーマットの符号化データを形成する。
以上に述べたように、本実施例では、前景1とマスク1のペア(レイアウトオブジェクト1)のタイル境界すなわち分割境界は一致しており、かつ、前景1とマスク1のペア(レイアウトオブジェクト1)および前景2とマスク2のペア(レイアウトオブジェクト2)においても分割境界は一致している。
なお、本実施例ではステップ1100で原画像データをタイル分割したが、符号化のステップ1106,1107でタイル分割を行うようにしてもよく、かかる態様は当然に本発明に含まれる。
付言すれば、データ取得手段100において、手段103により原画像データを分解した背景、前景、マスクを直接入力する場合、又は、手段104により符号化データを入力し、それを手段105で復号する場合には、ステップ1101〜1105の処理は不要となる。
本実施例においても、原画像データを図11に模式的に示すような背景データ1,前景データ1,2、マスクデータ1,2に分解するが、タイル分割に代えてプリシンクト分割が用いられる。
本実施例における処理の全体的な流れは前記実施例1と同様であるので、前記実施例1に係る図12のフローチャートを参照して説明する。
本実施例では、原画像データのタイル分割処理(ステップ1100)は行われない。
マスクデータ2の作成処理(ステップ1101)、前景データ2の作成処理(ステップ1102)、前景データ1の作成処理(ステップ1103)、マスクデータ1の作成処理(ステップ1104)は、それぞれがタイル分割されないこと以外は前記実施例1と同様である。背景データの作成処理(ステップ1105)は前記実施例1と同様である。
ステップ1106の前景データ1,2のJPEG2000符号化では、タイル分割は行われず、図16の上段に模式的に示すようなプリシンクト分割が行われる(つまり、サブバンドは4つのプリシンクトに分割される)。このようなプリシンクト分割によって、前景データ1,2の符号は画像の左上、右上、左下、右下のそれぞれに対し部分アクセス可能となる。
また、ステップ1107のマスクデータ1,2のJPEG2000符号化では、タイル分割は行われず、図16の下段に模式的に示すようなプリシンクト分割が行われる(つまり、サブバンドは4つのプリシンクトに分割される)。このようなプリシンクト分割によって、マスクデータ1,2の符号は、画像の左上、右上、左下、右下に対し部分アクセス可能となる。
ステップ1108,1109は前記実施例1と同様である。
本実施例においては、図16より理解されるように、前景データ1,2及びマスクデータ1,2のすべてについて、プリシンクト境界つまり分割境界は一致している。
図17は、本実施例における処理の流れを説明するための概略フローチャートである。図中、ステップ1600〜1605はデータ取得手段100中の手段102による処理ステップであり、ステップ1606〜1608は符号化手段110による処理ステップであり、また、ステップ1609は符号形成手段111による処理ステップである。換言すれば、手段102はステップ1600〜1605に対応する手段を含み、また、符号化手段110はステップ1606〜1608に対応する手段を含む。
ステップ1600〜1605の処理内容は図12中の対応したステップ1100〜1105と同様であるので、説明を省略する。
ステップ1606では、多値の前景データ1及び前景データ2に対しタイル分割を用いるJPEG2000符号化を行う。図18の上段に模式的に示すように、各前景データは4つのタイルに分割されて符号化されるが、各前景データは1つの画像データとして扱われるので、各前景データに対し生成される符号は1つである。このようなタイル分割によって、前景データ1,2の符号は、画像の左上、右上、左下、右下に対し部分アクセス可能となる。なお、この符号化においては、デコンポジションレベル3までのウェーブレット変換が行われるが、デコンポジションレベル数は増減可能である。
ステップ1607では、マスクデータ1,2をそれぞれ、図18の下段に模式的に示すように、タイル境界と同じ位置で4つの領域部分(画像0,1,2,3)に分割し、各領域部分を個別に(独立した画像として)JBIGで符号化する。したがって、マスクデータ1に対して4つの符号が生成され、マスクデータ2に対し4つの符号が生成される。かくして、マスクデータ1,2の符号について、画像の左上、右上、左下、右下に対し部分アクセス可能となる。
ステップ1608で、背景データをJPM仕様で符号化する(エントロピー符号化は行わず、符号として背景色を指定する)。
最後のステップ1609で、前景データ1,2、マスクデータ1,2及び背景データの符号を結合し、必要なヘッダを付してJPMフォーマットの符号化データを形成する。ただし、本実施例においては、各マスクデータは4つの独立画像として符号化されているので、レイアウトオブジェクトの構造が前記実施例1,2とは異なる。
すなわち、マスクデータ1の4つの領域部分(分割画像)は、タイリングされた前景データ1をJPMで規定された共有データ(shared data)として4つのレイアウトオブジェクトを構成し、また、マスクデータ2の4つの分割画像は前景データ2を共有データとして4つのレイアウトオブジェクトを構成する(請求項11)。
JPMの場合、各レイアウトオブジェクトにIDが振られ、このIDは図10に示した「Layout Object Header box」に記載される。レイアウトオブジェクトは、これまで記載したように原則として”ペア”であるが、「Layout Object Style」として”個別(Separate objects for image and mask components)”を指定すれば、同一IDのレイアウトオブジェクトについて、前景とマスクを別々に扱うことができる(つまり、前景だけにIDが振られた状態になる)。
そして、JPMファイル全体のヘッダである「Shared Data Entry box」には、共有されるレイアウトオブジェクト(本例の場合は前景)のIDを記入し、前景を共有したいレイアウトオブジェクトの側は、「Shared Data Reference box」を用い、前景のIDを指定して共有を実現する。
なお、本実施例においても、図18より理解されるように、前景データ1,2及びマスクデータ1,2のすべてについて分割境界は一致している。
また、ステップ1600を省き、ステップ1606でタイル分割をおこなうことも可能であり、かかる態様も本発明に含まれる。
なお、本実施例において、前景データのタイル分割を行わないようにする態様も可能であり、これも本発明に包含される。
付言すれば、データ取得手段100において、手段103により原画像データを分解した背景、前景、マスクを直接入力する場合、又は、手段104により符号化データを入力し、それを手段105で復号する場合には、ステップ1601〜1605の処理は不要となる。
本実施例における処理の全体的な流れは前記実施例3と同様であるので、前記実施例3に係る図17のフローチャートを参照して説明する。
本実施例では、原画像データのタイル分割処理(ステップ1600)は行われない。
マスクデータ2の作成処理(ステップ1601)、前景データ2の作成処理(ステップ1602)、前景データ1の作成処理(ステップ1603)、マスクデータ1の作成処理(ステップ1604)は、それぞれがタイル分割されないこと以外は前記実施例3と同様である。背景データの作成処理(ステップ1605)は前記実施例3と同様である。
ステップ1606の前景データ1,2のJPEG2000符号化では、タイル分割に代えて、図19の上段に模式的に示すようなプリシンクト分割が行われる(つまり、サブバンドは4つのプリシンクトに分割される)。このようなプリシンクト分割によって、前景データ1,2の符号は画像の左上、右上、左下、右下のそれぞれに対し部分アクセス可能となる。
また、ステップ1607では、マスクデータ1,2は、それぞれ図19の下段に示すように、独立した4つの領域部分(画像0,1,2,3)に分割され、各領域部分は個別に、すなわち独立した画像してJPIGで符号化される。マスクデータの分割境界は、前景データ1,2のプリシンクト境界と一致している。したがって、前景データ1,2、マスクデータ1,2の符号は、いずれも画像の左上、右上、左下、右下に対し部分アクセス可能となる。
ステップ1608,1609は前記実施例3と同様である。
なお、本実施例において、前景データのプリシンクト分割を行わないようにする態様も可能であり、これも本発明に包含される。
<他の実施例>
前記実施例3,4において、前景データについても複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化することも可能であり、かかる態様も本発明に含まれる。
前記実施例3,4において、前景データについても複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化することも可能であり、かかる態様も本発明に含まれる。
また、前記実施例1〜4では、前景およびマスクの分割領域のサイズ及び境界がすべて一致していた。しかし、前景とマスクの分割境界を一致させつつ、それらの分割サイズを異ならせることも可能である。
例えば、本発明の他の一実施例によれば、マスク(又は前景)の分割領域のサイズは前景(又はマスク)の分割領域のサイズの整数倍とされる。すなわち、図20に模式的に例示するように、前景を8タイルに分割し、マスクを4タイルに分割する。この例に見られるように、部分アクセス可能ならしめるような境界で分割するが、前景とマスクの分割領域のサイズもしくは分割数は同一である必要はないということである。ここではタイル分割の例を挙げたが、プリシンクト分割を行う態様も可能であり、また、前記実施例3,4のようにマスクの分割領域を独立した画像として扱って符号化する態様でも可能である。このような実施例の全体的な処理の流れは前記実施例1又は3と同様でよいので、説明は割愛する。
なお、以上では1つのマスク画像があり、それを複数に分割し、各領域を独立に符号化するという流れで説明した。しかし、最初からマスク画像として、隣接し合う(あるいは重なり合う)複数の領域を想定し、それら複数の領域を個別に符号化し、それら複数のマスク画像の領域間で同一の前景を共有する態様も請求項11に係る発明の意図するところである。
なお、以上では1つのマスク画像があり、それを複数に分割し、各領域を独立に符号化するという流れで説明した。しかし、最初からマスク画像として、隣接し合う(あるいは重なり合う)複数の領域を想定し、それら複数の領域を個別に符号化し、それら複数のマスク画像の領域間で同一の前景を共有する態様も請求項11に係る発明の意図するところである。
また、前記実施例1〜4では、マスクはページ全体をカバーした。しかし、マスクの役割を考えれば明らかなように、マスクは、例えば文字画素の描画に必要な場所だけに存在すれば十分であり、必ずしもページ全体(MRC画像全体)をカバーする必要はない。よって、本発明の他の一実施例によれば、例えば図21の上段に示すように、前景は4タイルに分割されJPEG2000符号化されるが、マスクは、各タイル領域に対応する領域毎に、文字画素の描画に必要な場所をカバーする図21の下段に示すような4つの画像に分割され、それぞれの分割画像が個別にJBIG符号化される。このような実施例の全体的な処理の流れは前記実施例3と同様でよいので、その説明は割愛する。
このように、最初から、重なり合わない複数の領域をマスク画像として想定し、これら複数の領域を個別に符号化し、これらマスク画像間で同一の前景を共有する態様も、請求項11に係る発明の意図するところである。
このように、最初から、重なり合わない複数の領域をマスク画像として想定し、これら複数の領域を個別に符号化し、これらマスク画像間で同一の前景を共有する態様も、請求項11に係る発明の意図するところである。
以上に説明した実施例では、背景が単色のJPMを例としたが、背景が単色でない場合には、背景についても部分アクセス可能なように領域分割をして符号化するのが有効であることは、先に請求項8,9の発明に関連して述べた通りである。例えば、原画像データを図1に示すような前景とマスクと背景(図11中の前景1に対応した背景と、図11中のマスク2に対応したマスクと、図11中の前景2に対応した前景)に分解し、それぞれを前記実施例と同様に分割して符号化することができる。その分割符号化の例を図22〜図25に模式的に示す。
図22は、前景、マスク、背景に対し分割境界を一致させたタイル分割を用いるJP2000符号化を行う例を模式的に示している。図23は、前景、マスク、背景をプリシンクト分割してJPEG2000で符号化する例を模式的に示している。図24は、前景と背景をタイル分割してJPEG2000で符号化し、マスクをタイル境界に一致させた4つの領域部分(画像0,1,2,3)に分割し、各領域部分を個別にJBIGで符号化する例を模式的に示している。図25は、前景と背景をプリシンクト分割してJPEG2000で符号化し、マスクをプリシンクト境界に一致させた領域部分に分割し、各領域部分を個別にJBIG符号化した例を模式的に示している。
このような態様における処理は前記実施例1〜4から容易に類推可能であるため、その説明は割愛する。
また、以上の説明は本発明に係る符号化処理方法の実施形態の説明でもあることは明らかであるので、符号化処理方法の説明は繰り返さない。
100 データ取得手段
110 符号化手段
111 符号形成手段
112 符号出力手段
110 符号化手段
111 符号形成手段
112 符号出力手段
Claims (21)
- 原画像データを分解した背景データ、少なくとも1の前景データとマスクデータのペアを取得するデータ取得手段と、このデータ取得手段により取得された背景データ、前景データ及びマスクデータをそれぞれ符号化する符号化手段とを有し、
前記符号化手段において、マスクデータに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行うことを特徴とする符号化処理装置。 - 原画像データを分解した背景データ、少なくとも1の前景データとマスクデータのペアを取得するデータ取得手段と、このデータ取得手段により取得された背景データ、前景データ及びマスクデータをそれぞれ符号化する符号化手段とを有し、
前記符号化手段において、マスクデータを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化することを特徴とする符号化処理装置。 - 前記符号化手段において、マスクデータの各画素位置の絶対値が0又は2のべき乗のみをとる場合に、マスクデータの符号化の際にウェーブレット変換を適用しないことを特徴とする請求項1記載の符号化処理装置。
- 前記符号化手段において、前景データに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行い、前景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする請求項1又は2記載の符号化処理装置。
- 前記符号化手段において、前景データを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化し、前景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする請求項1又は2記載の符号化処理装置。
- 前記符号化手段において、背景データに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行い、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする請求項1又は2記載の符号化処理装置。
- 前記符号化手段において、背景データを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化し、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする請求項1又は2記載の符号化処理装置。
- 前記符号化手段において、背景データに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行い、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする請求項4又は5記載の符号化処理装置。
- 前記符号化手段において、背景データを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化し、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする請求項4又は5記載の符号化処理装置。
- 前景データとマスクデータのペアは複数あり、全てのペアの前景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする請求項4又は5記載の符号化処理装置。
- 原画像データを分解した背景データ、少なくとも1の前景データとマスクデータのペアを取得するデータ取得手段と、このデータ取得手段により取得された背景データ、前景データ及びマスクデータをそれぞれ符号化する符号化手段と、この符号化手段により生成された背景データ、前景データ及びマスクデータの符号を結合して所定フォーマットの符号化データを形成する符号形成手段とを有し、
前記符号化手段において、マスクデータは複数の部分領域からなり、それら部分領域をそれぞれ個別に符号化し、
前記符号形成手段において、前景データの符号をマスクデータの複数の部分領域の符号間で共有させることを特徴とする符号化処理装置。 - 原画像データを分解した背景データ、少なくとも1の前景データとマスクデータのペアを取得するデータ取得工程と、このデータ取得工程により取得された背景データ、前景データ及びマスクデータをそれぞれ符号化する符号化工程とを有し、
前記符号化工程において、マスクデータに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行うことを特徴とする符号化処理方法。 - 原画像データを分解した背景データ、少なくとも1の前景データとマスクデータのペアを取得するデータ取得工程と、このデータ取得工程により取得された背景データ、前景データ及びマスクデータをそれぞれ符号化する符号化工程とを有し、
前記符号化工程において、マスクデータを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化することを特徴とする符号化処理方法。 - 前記符号化工程において、前景データに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行い、前景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする請求項12又は13記載の符号化処理方法。
- 前記符号化工程において、前景データを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化し、前景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする請求項12又は13記載の符号化処理方法。
- 前記符号化工程において、背景データに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行い、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする請求項12又は13記載の符号化処理方法。
- 前記符号化工程において、背景データを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化し、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする請求項12又は13記載の符号化処理方法。
- 前記符号化工程において、背景データに対しタイル分割又はプリシンクト分割を用いたJPEG2000符号化を行い、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする請求項14又は15記載の符号化処理方法。
- 前記符号化工程において、背景データを複数の領域部分に分割し、各領域部分を個別に符号化し、背景データの分割境界とマスクデータの分割境界を一致させることを特徴とする請求項14又は15記載の符号化処理方法。
- 請求項1乃至9のいずれか1項記載の符号化処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
- 請求項1乃至9のいずれか1項記載の符号化処理装置の各手段としてコンピュータを機能させるプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体。
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