JP3614687B2 - 火災警報器の点検方法およびその記録媒体 - Google Patents

火災警報器の点検方法およびその記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火災警報器の点検方法およびその記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来の火災警報器の一例を示すブロック図である。
従来、火災警報器600は、例えば、電源601、温度センサであるサーミスタ603、点検用スイッチ605、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称す)607、駆動回路609およびスピーカ611等を備えて構成される。サーミスタ603には、温度が上昇するにつれて電気抵抗が指数関数的に低下する負特性をもったNTCサーミスタ、または所定の温度域で電気抵抗が急激に低下するCTRサーミスタが用いられる。また、点検用スイッチ605はサーミスタ603に並列接続されている。
【0003】
次に、従来の火災警報器600の動作およびその点検方法を説明する。
火災等により火災警報器600内部のサーミスタ603の温度が上昇すると、サーミスタ603の電気抵抗が低下する。電源601によりサーミスタ603に印加される電圧は一定なので、サーミスタ603の電気抵抗が低下することにより電源601からサーミスタ603に電流が流れ、サーミスタ603が導通状態となる。サーミスタ603が導通することによって、サーミスタ603を介して電源601からマイコン607へ電流が流れる。この電流によってマイコン607は火災警報器600の周囲温度が上昇したことを判断する。前記電流がマイコン607に入力されると、マイコン607はスピーカ611を駆動させるための駆動回路609に駆動信号を出力し、該駆動信号が駆動回路609に入力されると、駆動回路609は警報音をスピーカ611から発生させるためのスピーカ駆動信号を出力し、スピーカ611は警報音を発する。
【0004】
また、点検時においては、点検用スイッチ605はサーミスタ603と並列に接続されているため、点検用スイッチ605を押圧等により閉じられると、電源601から点検用スイッチ605を介してマイコン607へ電流が流れる。このため上記と同様にマイコン607から駆動信号が出力されることとなり、スピーカ611は警報音を発する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の火災警報器600およびその点検方法では、実際にサーミスタ603が熱を感知して作動していないため、(1)サーミスタ603の断線による故障を発見できない、(2)サーミスタ603の短絡による故障を正常な警報と判別できない、(3)サーミスタ603の特性変化による故障を発見できないといったように、サーミスタ603の特性変化または状態については点検できないという問題点がある。よって、点検時には通常に動作した火災警報器600が、実際の火災の場合にはサーミスタ603が故障または特性変化したことにより作動しないといった恐れがある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、火災警報器のサーミスタの故障や特性変化等を点検可能な火災警報器、その点検方法および記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、請求項記載の発明は、少なくとも火災検知用の温度センサを備えた火災警報器の点検方法において、前記温度センサの初期温度を検出し、前記温度センサに近接した点検用発熱体に点検電圧を印加することによって前記点検用発熱体が発熱し、前記点検用発熱体によって加熱された前記温度センサのセンサ温度を検出し、前記初期温度、前記点検用発熱体の発熱量、前記温度センサまたは前記点検用発熱体の熱的特性から所定の許容範囲をもった点検温度を算出し、前記センサ温度と前記点検温度とを比較し、前記センサ温度が前記点検温度の許容範囲内にあるか否かを検知して前記温度センサの良否状態を判定することを特徴とする火災警報器の点検方法である。
【0010】
また、請求項記載の発明は、前記センサ温度が前記点検温度の許容範囲外のときは、前記温度センサの特性が変化したと判断し、警報することを特徴とする請求項記載の火災警報器の点検方法である。
【0011】
また、請求項記載の発明は、前記センサ温度が前記点検温度の許容範囲内にあるが、前記センサ温度が前記初期温度と略同一でありかつ前記初期温度が所定の温度以上であるときは、前記温度センサが短絡していると判断し、警報することを特徴とする請求項記載の火災警報器の点検方法である。
【0012】
また、請求項記載の発明は、前記センサ温度が前記点検温度の許容範囲内にあるが、前記センサ温度が前記初期温度と略同一でありかつ前記初期温度が所定の温度未満であるときは、前記温度センサが断線していると判断し、警報することを特徴とする請求項記載の火災警報器の点検方法である。
【0013】
さらに、請求項に係るコンピュータにより読み取り可能な記録媒体は、請求項またはに記載の火災警報器の点検方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして記憶したものである。
【0014】
本発明の請求項1に係る火災警報器の点検方法および請求項に係る記録媒体では、加熱されていない温度センサの初期温度を検出し、温度センサに近接した点検用発熱体に点検電圧を印加することによって点検用発熱体が発熱し、点検用発熱体によって加熱された温度センサのセンサ温度を検出し、前記初期温度、前記点検用発熱体の発熱量、前記温度センサまたは前記点検用発熱体の熱的特性から所定の許容範囲をもった点検温度を算出し、センサ温度と点検温度とを比較し、この比較結果によって温度センサの良否状態を判定する。これにより、火災警報器の重要な素子である温度センサの故障を発見することが可能となる。
【0016】
また、請求項に係る火災警報器の点検方法では、センサ温度が点検温度の許容範囲外のときは、温度センサの特性が変化したと判断し、警報する。これにより、温度センサの異常な特性変化を知ることができ、温度センサの故障を発見することが可能となる。よって、実際に火災等がおこったとき、温度センサの特性変化によって、警報が遅れるといった不具合を排除できる。
【0017】
また、請求項に係る火災警報器の点検方法では、センサ温度が点検温度の許容範囲内にあるが、センサ温度が初期温度と略同一でありかつ初期温度が所定の温度以上であるときは、温度センサが短絡していると判断し、警報する。これにより、温度センサの短絡を発見することが可能となる。よって、誤動作による警報が起こった後の点検において、温度センサによる短絡によって生じたものかを確認することができる。
【0018】
また、請求項に係る火災警報器の点検方法では、センサ温度が点検温度の許容範囲内にあるが、センサ温度が初期温度と略同一でありかつ初期温度が所定の温度未満であるときは、温度センサが断線していると判断し、警報する。これにより、温度センサの断線を発見することが可能となる。よって、予め点検を行うことで、実際に火災等が起こったときに、火災警報器が動作しないといった不具合を排除できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の火災警報器、その点検方法および記録媒体の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、実施形態の説明では、本発明に係る火災警報器およびその点検方法について詳述するが、本発明に係る記録媒体については、点検方法を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であることから、その説明は以下の点検方法の説明に含まれるものである。
【0020】
図1は、本発明の一実施形態に係る火災警報器を示す回路構成図である。同図において、本実施形態の火災警報器100は、電源101、発熱体103と特許請求の範囲の温度センサに該当するサーミスタ105とを備えた発熱体付きサーミスタ107、OPアンプ109、トランジスタ111、点検用スイッチ113、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと称す)115、メモリ117、駆動回路119およびスピーカ121を備えて構成されている。
【0021】
図2は、発熱体付きサーミスタ107の外観を示す説明図である。発熱体付きサーミスタ107は、発熱体103およびサーミスタ105が半導体チップ上に近接して形成されており、コモン端子123、サーミスタ端子125および発熱体端子127の計3本の端子を有する。サーミスタ端子125−コモン端子123間にはサーミスタ105が形成されており、発熱体端子127−コモン端子123間には発熱体103が形成されている。また、本実施形態では、コモン端子123は接地されており、サーミスタ端子125は抵抗129を介して電源101に接続されており、発熱体端子127はトランジスタ111を介して電源101に接続されている。
【0022】
サーミスタ105は、従来のサーミスタ105と同様に、温度が上昇するにつれて電気抵抗が指数関数的に低下する負特性をもったNTCサーミスタ、または所定の温度域で電気抵抗が急激に低下するCTRサーミスタ等が用いられる。火災等でサーミスタ105の温度が上昇すると、この温度に応じてサーミスタ105の抵抗値が低下するため、電源101からサーミスタ105に電流が供給される。
【0023】
また、発熱体103は、電源101から供給される電流によってそれ自体がジュール発熱する素子である。このとき、発熱体103およびサーミスタ105は半導体チップ上に近接して形成されているため、発熱体103が発した熱は、サーミスタ105を加熱する。
【0024】
また、OPアンプ109は、マイコン115のD/A出力端子から+入力端子に供給される制御信号の電圧と、発熱体端子127から−入力端子に印加される電圧との差電圧を、場合によってはさらにこの差電圧を増幅した出力電圧を、トランジスタ111のベースに印加する。
【0025】
また、トランジスタ111は、電源101から発熱体103に供給される電流をスイッチング動作により開閉制御する。本実施形態ではトランジスタ111にNPN型バイポーラトランジスタを用いているため、ベースに正の電圧を印加したときオン動作し、電流が発熱体103に供給される。但し、このとき発熱体103に供給される電流値は、ベースに印加される電圧値によって異なり、発熱体103に電流が供給されているときの発熱体端子127の電圧を点検電圧と称する。なお、本実施形態において、発熱体103への電流制御のためにNPN型バイポーラトランジスタを用いているが、他の半導体スイッチング素子等を用いても良い。
【0026】
また、点検用スイッチ113は、一端がマイコン115のI/O入力端子に接続され、他端が接地されている。火災警報器100の点検を行う際には、点検用スイッチ113を閉じることにより開始される。なお、点検用スイッチ113は、押圧等により手動で操作されるスイッチの他に、周辺磁界が所定の磁界強度に達すると電気的に導通するリードリレー等を用いても良い。
【0027】
また、マイコン115は、サーミスタ端子125に接続されたA/D入力端子、点検用スイッチ113に接続されたI/O入力端子、およびOPアンプ109の+入力端子に接続されたD/A出力端子等を備える。マイコン115は、点検用スイッチ113が閉じられると点検を開始する。点検が開始されると、A/D入力端子からサーミスタ端子125の電位を得、またD/A出力端子からOPアンプ109の+入力端子に正の電位をもった制御信号を供給する。このとき、マイコン115は、A/D入力端子から得られたサーミスタ端子125の電圧値からサーミスタ105の抵抗値を計算によって求め、続いて、この抵抗値とメモリ117に記憶された抵抗値/温度変換表とからサーミスタ105の温度を計算によって求める。マイコン115は、求められたサーミスタ105の温度からサーミスタ105が所望の特性と異なると判断したときは、スピーカ121を駆動させるための駆動回路119に駆動信号を出力する。
【0028】
次に、本実施形態の火災警報器100に係るサーミスタ105の点検方法を以下に述べる。
図3および図4は本実施形態に係る火災警報器の点検方法を示すフローチャートである。また、図5はサーミスタの温度と抵抗値との関係を示すグラフである。
【0029】
ステップS101では、火災警報器100が待機状態のときまたは警報停止から約10分経過した後、点検者が点検用スイッチ113を閉じる。このとき点検が開始され、マイコン115はA/D入力端子からサーミスタ端子125の電圧レベルの信号を得て、これをA/D変換した後、サーミスタ105の抵抗値を計算により求める。ステップS103において、マイコン115は、求められた抵抗値とメモリ117に記憶された抵抗値/温度変換表とを用いてサーミスタ105の温度を求める。このときの周囲温度を初期温度とし、図5では(1)で示される。
【0030】
初期温度を求めた後、マイコン115は、第1制御信号をD/A出力端子からOPアンプ109の+入力端子に供給し、OPアンプ109は出力端子から第1出力電圧をトランジスタ111のベースに印加する。ステップS105では、この第1出力電圧によりトランジスタ111がオン動作すると、電源101は発熱体103に第1点検電圧を印加する。この第1点検電圧によって発熱体103は発熱し、サーミスタ105を加熱する。加熱されるとサーミスタ105の抵抗値は小さくなり、ステップS107において、発熱体103はサーミスタ105の温度とサーミスタ105の周囲温度とが平衡状態となるまで加熱を続ける。
【0031】
サーミスタ105の温度が平衡状態となった後、ステップS109では、マイコン115はサーミスタ端子125の電圧値からサーミスタ105の抵抗値を計算によって求め、初期温度の検出と同様に、抵抗値/温度変換表を用いてサーミスタ105の温度(特許請求の範囲のセンサ温度に該当)を求める。このときの温度を第1温度とし、図5では(2)で示される。次に、ステップS111では、初期温度や発熱体103が発する熱量やサーミスタ105の熱抵抗(周囲への熱の逃げ難さ、既定値等)等から計算によって求められた温度に許容差(許容範囲)を加えた第1点検温度を算出する。但し、許容差は風による熱抵抗の変化等により異なる。
【0032】
次に、ステップS113では得られた第1温度と第1点検温度とを比較し、第1温度が第1点検温度の範囲内になければ、ステップS115においてマイコン115はサーミスタ105の温度特性に変化があったと判断して、ステップS117において警報を発する。一方、第1温度が第1点検温度の範囲内にあれば、ステップS119において第1温度が初期温度と異なるかを判断する。
【0033】
このとき、ステップS121において、第1温度が初期温度と略同一であるときは、次に初期温度が異常に高いかを判断する。ここで、初期温度が異常に高いとき、ステップS123においてマイコン115はサーミスタ105が短絡していると判断して、ステップS125において警報を発する。一方、初期温度がそれ程高くないとき、ステップS127においてマイコン115はサーミスタ105が断線していると判断して、ステップS125において警報を発する。
【0034】
一方、第1温度が初期温度と異なるとき、マイコン115はサーミスタ105が所望の動作を行っていると判断する。このとき、次のステップとして、マイコン115は、第2制御信号をD/A出力端子からOPアンプ109の+入力端子に供給し、OPアンプ109は出力端子から第2出力電圧をトランジスタ111のベースに印加する。この第2出力電圧によりトランジスタ111がオン動作すると、ステップS129では、電源101は第1点検電圧よりも高い第2点検電圧を発熱体103に印加する。この第2点検電圧によって発熱体103は発熱し、サーミスタ105をさらに加熱する。このとき、サーミスタ105の抵抗値はさらに小さくなり、ステップS131において、発熱体103はサーミスタ105の温度とサーミスタ105の周囲温度とが平衡状態となるまで加熱を続ける。
【0035】
サーミスタ105の温度が平衡状態となった後、ステップS133では、マイコン115はサーミスタ端子125の電位からサーミスタ105の抵抗値を計算によって求め、この抵抗値と抵抗値/温度変換表とを用いてサーミスタ105の温度(特許請求の範囲のセンサ温度に該当)を求める。このときの温度を第2温度とする。次に、ステップS135では、第1温度や発熱体103が発する熱量やサーミスタ105の熱抵抗等から計算によって求められた温度に許容差を加えた第2点検温度を算出する。但し、許容差は風による熱抵抗の変化等により異なる。
【0036】
次に、ステップS137では、得られた第2温度および第2点検温度とを比較し、第2温度が第2点検温度の範囲内になければ、ステップS115において、マイコン115はサーミスタ105の温度特性に変化があったと判断して、ステップS117において警報を発する。一方、第温度が第点検温度の範囲内にあれば、マイコン115はサーミスタ105が所望の温度特性のままであると判断して点検を終了する。
【0037】
なお、第1温度が初期温度と比較して変化が少ないとき、マイコン115は風の影響により熱抵抗が低下していると判断し、熱抵抗値を逆算しても良い。また、火災等による実際の警報音と、サーミスタ105の温度特性の変化を知らせる警報音と、サーミスタ105が断線していることを知らせる警報音と、サーミスタ105が短絡していることを知らせる警報音とは、それぞれ異なるものとするとなお良い。また、火災報知器に表示部を備え、警報と同時にサーミスタ105が特性変化、短絡または断線しているという旨を表示部に表示しても良い。
【0038】
以上のように、本実施形態の火災警報器では、半導体チップ上に近接して発熱体103が形成された発熱体付きサーミスタ107を用いて、点検時に発熱体103を発熱することによって実際にサーミスタ105を加熱してサーミスタ105の点検を行う。また、本実施形態の火災警報器の点検方法では、加熱される前のサーミスタ105の初期温度を測定した後、第1点検電圧を印加することによって発熱体を発熱し、サーミスタ105が平衡状態となったところで第1温度を測定し、これをマイコン115によって算出された第1点検温度と比較する。この比較結果および初期温度および第1温度との比較によって、サーミスタ105が特性変化、短絡または断線していれば、警報を行う。次に、第2点検電圧を印加してさらにサーミスタ105を加熱した後、第2温度を測定し、これをマイコン115によって算出された第2点検温度と比較して、この比較結果によってサーミスタ105が特性変化していれば、警報を行う。
【0039】
これにより、火災警報器の重要な素子であるサーミスタ105の特性変化や短絡、断線を知ることができため、サーミスタ105の故障を発見することができる。特に、短絡に関しては誤動作による警報の停止後に、また断線に関しては待機状態に点検されると効果的である。このようにして、予め点検を行っておくと、実際に火災等が起こったとき、サーミスタ105の特性変化や状態変化等による故障によって、警報が遅れたり火災警報器が動作しないといった不具合を排除できる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の火災警報器の点検方法および記録媒体によれば、温度センサの初期温度を検出し、温度センサに近接した点検用発熱体に点検電圧を印加することによって点検用発熱体が発熱し、点検用発熱体によって加熱された温度センサのセンサ温度を検出し、前記初期温度、前記点検用発熱体の発熱量、前記温度センサまたは前記点検用発熱体の熱的特性から所定の許容範囲をもった点検温度を算出し、センサ温度と点検温度とを比較し、この比較結果によって温度センサの状態を点検するため、火災警報器の重要な素子である温度センサのより詳細な状態を知ることができ、温度センサの故障を発見することができる。よって、実際に火災等が起こったとき、温度センサの特性変化や故障等により警報が遅れたり火災警報器が動作しないといった不具合を排除できる。
【0042】
また、本発明の火災警報器の点検方法および記録媒体によれば、センサ温度が点検温度の許容範囲外のときは、温度センサの特性が変化したと判断し、警報するため、温度センサの異常な特性変化を知ることができ、温度センサの故障を発見することが可能となる。よって、実際に火災等がおこったとき、温度センサの特性変化によって、警報が遅れるといった不具合を排除できる。
【0043】
また、本発明の火災警報器の点検方法および記録媒体によれば、センサ温度が点検温度の許容範囲内にあるが、センサ温度が初期温度と略同一でありかつ初期温度が所定の温度以上であるときは、温度センサが短絡していると判断し、警報する。これにより、温度センサの短絡を発見することが可能となる。よって、誤動作による警報が起こった後の点検において、温度センサによる短絡によって生じたものかを確認することができる。
【0044】
また、本発明の火災警報器の点検方法および記録媒体によれば、センサ温度が点検温度の許容範囲内にあるが、センサ温度が初期温度と略同一でありかつ初期温度が所定の温度未満であるときは、温度センサが断線していると判断し、警報する。これにより、温度センサの断線を発見することが可能となる。よって、予め点検を行うことで、実際に火災等が起こったときに、火災警報器が動作しないといった不具合を排除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る火災警報器を示す回路構成図である。
【図2】発熱体付きサーミスタの外観を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る火災警報器の点検方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係る火災警報器の点検方法を示すフローチャートである。
【図5】サーミスタの周囲温度と抵抗値との関係を示すグラフである。
【図6】従来の火災警報器を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 電源
103 発熱体
105 サーミスタ
107 発熱体付きサーミスタ
109 OPアンプ
111 トランジスタ
113 点検用スイッチ
115 マイコン
117 メモリ
119 駆動回路
121 スピーカ
123 コモン端子
125 サーミスタ端子
127 発熱体端子

Claims (5)

  1. 少なくとも火災検知用の温度センサを備えた火災警報器の点検方法において、
    前記温度センサの初期温度を検出し、
    前記温度センサに近接した点検用発熱体に点検電圧を印加することによって前記点検用発熱体が発熱し、
    前記点検用発熱体によって加熱された前記温度センサのセンサ温度を検出し、
    前記初期温度、前記点検用発熱体の発熱量、前記温度センサまたは前記点検用発熱体の熱的特性から所定の許容範囲をもった点検温度を算出し、
    前記センサ温度と前記点検温度とを比較し、
    前記センサ温度が前記点検温度の許容範囲内にあるか否かを検知して前記温度センサの良否状態を判定することを特徴とする火災警報器の点検方法。
  2. 前記センサ温度が前記点検温度の許容範囲外にあるときは、前記温度センサの特性が変化していると判断し、警報することを特徴とする請求項記載の火災警報器の点検方法。
  3. 前記センサ温度が前記点検温度の許容範囲内にあるが、前記センサ温度が前記初期温度と略同一でありかつ前記初期温度が所定の温度以上であるときは、前記温度センサが短絡していると判断し、警報することを特徴とする請求項記載の火災警報器の点検方法。
  4. 前記センサ温度が前記点検温度の許容範囲内にあるが、前記センサ温度が前記初期温度と略同一でありかつ前記初期温度が所定の温度未満であるときは、前記温度センサが断線していると判断し、警報することを特徴とする請求項記載の火災警報器の点検方法。
  5. 請求項または記載の火災警報器の点検方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして記憶したコンピュータにより読み取り可能な記録媒体。
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