JP3613848B2 - 浴槽用浄化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、浴槽内の水を生物濾過層を用いて浄化し循環させ、長期間、浴水を入れ替えることなく入浴を行う浴槽用浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
浴水をポンプで循環させ循環経路に設けられた濾過層で浄化する従来の浴槽用浄化装置において、濾過層には浴水の老廃物(Suspended Solid、以下SS分という)を分解細菌で生物分解させ浄化する生物濾過層を用い、濾材には麦飯石、セラミックボール、多孔質セラミック、活性炭等を単一または複合させ用いることが知られている。
【0003】
しかし、入浴頻度の多い場合には、濾過層に分解しきれないSS分が堆積していき、濾材同士を粘着させて塊状にしてしまう。このため、濾過層の一部が詰まってしまうとともに、この詰まり具合が不均一に発生してしまう。この結果、浴水が濾過層を部分的に流動することになり、浄化能力の低下、堆積したSS分が浴槽へ流出する等の問題点が生じる。
【0004】
これらの問題点を防止するためには、適時、濾過層を洗浄することが必要になる。そこで、ユーザー自身が濾材を取り出して手洗浄する方法や、自動機構でSS分を除去する逆洗浄方法、即ち、浴水の循環方向を切り替え、下から上へ循環させ、濾材を浮遊状態にし、濾材がこれまでの細密状態から隙間を有する状態になることにより、SS分を除去する方法等がある。
【0005】
しかしながら、手洗浄はユーザーにとっては非常に面倒であり、洗浄の加減が適切でなく、例えば、洗浄が不十分な場合には、上述の浄化能力の低下、SS分の浴槽への流出が生じてしまう。さらに、洗浄が過度に行われた場合には、分解細菌を過分に洗い落してしまったり、濾材を損傷してしまう。そのため、自動機構として逆洗浄機構を装置に組み込み、濾過層の洗浄を適切に行う方法が、より有効となる。
【0006】
そこで、逆洗浄機構としては、浴槽用浄化装置に組み込まれたポンプを用いて浴水の循環方向を逆にする方法が考えられるが、これだけでは濾材を十分な浮遊状態にはできず、洗浄効果は不十分である。このため、SS分の剥離機構の組み込み等が必要となる。
【0007】
一般的に剥離機構には、モーター駆動による撹拌羽での濾材の撹拌、ハブリングによる濾材の振動、連続式砂濾過装置に用いられるリフト式の濾材の巡回撹拌等の方式があり、単一または複合で浄化装置に組み込まれる。特にリフト式は、濾材を巡回撹拌させるには効果的な方式であるが、浴槽用浄化装置に用いられる濾材のうちセラミックボール、粒状活性炭等のような粒形が揃い比較的粒径の小さいものは巡回しやすく、逆に麦飯石、多孔質セラミックのような粒形が揃わず比較的粒径の大きいものは巡回困難である。また、セラミックボール、粒状活性炭等であっても、砂に比べると粒径はかなり大きいため、満遍なく十分に巡回させるには工夫を要する。
【0008】
また、浄化時には、浴水の浴槽内の目減りを抑える必要があるため、洗浄水は10リットル以下の少量を要求される。
よって、浴槽用浄化装置にリフト式を用いるには以上のことを考慮しなければならず、実用化には機構の改善と適切な濾材の選定を必要とする。
【0009】
ところで、リフト式の基本構造は、濾過槽の底部に洗浄用の配管またはノズルを設け、その上方に所定間隔をおいて両端を開口とするリフト管を立設し、上述の配管またはノズルの放出口近傍にエジェクタを構成することを特徴とする。そして、上述の配管またはノズルから洗浄水または洗浄空気を単一または複合して放出させ、リフト管の吸込口(下端開口)から濾材を吸い込み、放出口(上端開口)から放出させる。これにより、濾過層を巡回させ、この過程で濾材を洗浄するものである。
【0010】
以下、従来のリフト式の浄化装置について説明する。
まず、従来例1として、図9は例えば実開平1−101691号公報に記載されたリフト式の生物濾過装置の断面図である。詳細な説明は該公報に譲るが、構成について簡単に説明する。
【0011】
図において、実線は濾過時の原水の流れ、一点鎖線は洗浄時の洗浄水の流れをそれぞれ示し、濾過と洗浄は同時に行われる。処理槽1は中間部に濾材を充填した濾過層2(固定床)を有し、濾過層2は網状等の保持体3により濾材を保持することにより成形され、濾過層2底部は保持体3によりすり鉢状に構成される。処理槽1の上部には原水供給管4が設けられ、原水供給管4に設けられた複数の供給口4aから原水が濾過層2に供給される。
【0012】
5は濾材抜出管であり、その下端開口5aは濾過層2内底部のすり鉢状保持体3の谷部近傍に導かれ、上端開口5bは処理槽1外の分離装置(後述)に導かれる。6は処理槽1の底部から濾過層2に導かれる洗浄水配管であり、その放水口6aは濾材抜出管5の下端開口5aに挿入され、エジェクタ7を構成する。
【0013】
8はエジェクタ7により吹き上げられた濾材およびSS分を含む洗浄水から濾材を分離する分離装置であり、洗浄水はここから排出される。分離された濾材は、原水供給管4に設けられた濾材返送管9により原水と共に濾過層2に返送、供給され、濾過層2を巡回する。供給された原水は、濾過層2において濾過され、処理槽1に設けられた処理水抜出管10から還元される。
【0014】
また、従来例2として、図B10例えば特開平6−304586号公報に記載されたリフト式の浄化ユニットの断面図である。
図において、実線は濾過時の原水の流れ、一点鎖線は洗浄時の洗浄水の流れをそれぞれ示す。濾過槽11の中間部には濾材を充填した濾過層12を有し、仕切板13により保持されることで濾過層12が形成される。濾過槽11の上部には流路配管14が設けられる。
【0015】
仕切板13の上方には所定間隔を置いて案内筒15が立設され、その吸入口15aと洗浄水供給管16の放水口16aによりエジェクタ17を構成する。濾過槽11の底部には処理水抜出管18とその内部同心に上述の洗浄水供給管16が、その放出口16aが仕切板13に所定間隔を置いて、設けられる。
【0016】
上記構成において、濾過動作として、原水が流路配管14から濾過層12に供給され、濾過された後に、処理水抜出管18から還元される。
また、逆洗浄動作として、洗浄水が洗浄水供給管16から供給され、放出口16aにより噴流化されることで、エジェクタ17で濾材を吸入口15aから案内筒15へ引き込み、放出口15bから放出される。放出された濾材は、濾過層12に還元されることで濾過層12を巡回させる。また、放出された洗浄水は、SS分を含み、流路配管14を経て外部へ排出される。
【0017】
さらに、従来例3として、図11は特開平6−304586号公報に記載された他のリフト式の浄化ユニットの断面図である。
図において、実線は濾過時の原水の流れ、一点鎖線は逆洗浄時の洗浄水の流れをそれぞれ示す。また、図Bと同一または相当部分には同一符号を付け、説明を省略する。19は先例の洗浄水供給管16と等価の動作を行うノズルである。洗浄水の供給と処理水の抜き出しの切り替えは、処理水抜出管18に設けられた逆止弁(図示せず)で行われる。
【0018】
上記構成において、濾過時には、原水が流路配管14から濾過層12に供給され、濾過された後に、処理水抜出管18から還元される。
また、逆洗浄時には、逆止弁を切り替えることで処理水抜出管18から洗浄水を供給し、この洗浄水がノズル19により噴流化されることで、エジェクタ17で濾材を吸入口15aから案内筒15へ引き込み、放出口15bから放出される。放出された濾材は、濾過層12に還元されることで濾過層12を巡回させる。また、放出された洗浄水は、SS分を含み、流路配管14を経て外部へ排出される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
従来の浄化装置は以上のように構成されているので、以下に示すような問題点がある。
従来例1では、濾材抜出管5の放出口5bが処理槽1よりも高い位置に設けられるため、重み負荷が大きく、また、濾材抜出管5がL字型形状のため、スムーズに濾材が吹き上げられず、濾材が詰まってしまうという問題点があった。さらに、抜き出された濾材を、SS分を含む洗浄水から分離するために分離装置8が必要であり、装置全体のコンパクト性に欠けてしまうという問題点があった。
【0020】
従来例2、3では、案内筒15が濾過層12内に埋没しているため、濾過材が吹き上げられる時に案内筒15の放出口15Bに充塞してしまい、スムーズに吹き上げられず、詰まってしまうという問題点があった。また、案内筒15から抜き出た濾材を、SS分を含む洗浄水から分離するための分離機構を設けていないため、SS分が十分に排出されず、洗浄効果が不十分であるという問題点があった。さらに、濾過層12の案内筒15近傍の濾材は巡回しやすいが、濾過層12外周近傍の濾材は巡回しにくいため、濾過層12を満遍なく洗浄できないという問題点があった。
【0021】
この発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、濾材が円滑に吹き上がるリフト管の形状、ノズルの形状およびエジュクタを構成できるともに、分離装置を別途設けることなくSS分の排出を十分に行え、コンパクト性に優れ、濾過層を満遍なく洗浄できる浴槽用浄化装置を得ることを目的とする。
【0023】
この発明に係る浴槽用浄化装置は、濾材が充填された濾過槽と、この濾過槽の底部に設けられ、上方向に開口し所定径の噴出口を有するノズルと、このノズルの噴出口から所定間隔を有する前記濾過槽内に立設され、濾材を下部の吸入口から取り込み上部の放出口へ抜き出すリフト管と、前記濾過槽の底部に設けられ、濾過された浴水を前記濾過槽から流出させる浴水循環口と、前記浴水循環口に設けられ浄化時のみ開く第1の逆止弁と、前記ノズルに設けられ逆洗浄時のみ開く第2の逆止弁とを備え、前記ノズルの噴出口から前記リフト管の吸入口の部分でエジェクタを構成するものである。
【0024】
また、濾過内槽と濾過外槽の二重槽構造からなり、前記濾材を充填した前記濾過内槽を前記濾過外槽に挿入した濾過槽と、この濾過槽の底部に設けられ、上方向に開口し所定径の噴出口を有するノズルと、このノズルの噴出口から所定間隔を有する前記濾過槽内に立設され、濾材を下部の吸入口から取り込み上部の放出口へ抜き出すリフト管と、前記濾過外槽上部に嵌合される濾過槽上蓋と、この濾過槽上蓋の内面に設けられたスペーサとを備え、前記ノズルの噴出口から前記リフト管の吸入口の部分でエジェクタを構成し、スペーサにより濾過槽の上蓋内面と濾過内槽の上縁との間に、濾材よりも小さい空間を有する間隙流路を形成したものである。
【0025】
さらに、濾材が充填された濾過槽と、この濾過槽の底部に設けられ、上方向に開口し所定径の噴出口を有するノズルと、このノズルの噴出口から所定間隔を有する前記濾過槽内に立設され、濾材を下部の吸入口から取り込み上部の放出口へ抜き出すリフト管とを備え、前記ノズルの噴出口から前記リフト管の吸入口の部分でエジェクタを構成し、リフト管の吸入口を放射渦状に形成したものである。
また、前記ノズルと前記浴水循環口とは、前記第1および第2の逆止弁を介して単一の接続管に接続され、前記接続管は、前記濾過槽で濾過された浴水を浴槽に向けて通流させると共に、前記浴槽から汲み上げた浴水を洗浄水として前記濾過槽に向けて通流させたものである。
さらに、前記ノズルと前記接続管との間には、水圧を保ち、且つ減圧を防止する気密室が設けられたものである。
また、リフト管の放出口近傍に設けられ、上蓋への濾材の衝突による粉砕を防止するクッション部材を更に備えたものである
【0027】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の一実施の形態を示す浴槽用浄化装置の構成図、図2はその浴槽用浄化装置の濾過槽の断面図、図3はその浴槽用浄化装置の濾過槽の流路図であり、(a)は浄化(濾過)時、(b)は逆洗浄時をそれぞれ示す。
【0028】
図において、20は浴槽であり、浴水を吸い上げる吸水口21、浴水を還元する吐水口22が設けられる。23は浴水の循環経路であり、循環の動力であるDCポンプ24、濾過と逆洗浄の循環流路を切り替える三方弁25、26、濾材が充填された濾過槽(浄化槽)27、浴水を加熱するセラミックヒータ28、浴水を殺菌するオゾン発生器29、循環流量を検知するフローセンサ30、浴水の温度を検知するサーミスタ31、逆洗浄時の汚水を排出する排水口32が設けられる。
【0029】
33は循環流路23に接続される接続管34、35を有する円筒状の濾過外槽、36は底面に浴水循環口36aを有する円筒状の濾過内槽であり、濾過内槽36を濾過外槽33の同心位置に挿入し、その環状の槽間隔が浴水を通流する環状流路37を形成するように設置する。ここで、濾過外槽33と濾過内槽36の当接部分にはOリング38を配置し、両槽でOリング38を噛み合うことにより気密室39を形成する。
【0030】
また、40は濾材であり、例えば直径5mm、長さ5〜10mm程度の硬質成形の粒状活性炭を用いたものであり、粒形が揃い比較的小さく濾過槽27での圧力損失も少ない。この濾材40は濾過内槽36に充填され、濾過内槽36の下部に設けられたすり鉢状の保持板41に保持されて濾過層42を形成する。
【0031】
さらに、濾過内槽36の底面では、平面仕切板43とノズル44とが接合される。ノズル44は、DCポンプ24の性能、即ち循環流量に対して噴流の勢いが最も大きくなるように、噴出口44aの直径を接続管35の直径15mm程度に対しほぼ1/2の約7〜8mm程度に緩やかに絞り込んでいる。また、噴出口44aには、濾材40の填塞を防止するため、ネット44bを設けている。
【0032】
45は濾材微粉の浴槽への流出を防止するフィルタであり、本実施の形態1では平面仕切板43の上面に設けているが、すり鉢状の保持板41の上面に設けてもよい。
46は25〜30mm程度mの適度な直径を有するリフト管であり、下部吸入口46aはノズル44の噴出口44aから30〜40mm程度の適度な間隔を保ち、上部放出口46bは濾過層42の表面よりやや上方に位置するように、複数個の支柱41aに接合、立設される。そして、リフト管46とノズル44とでエジェクタ47を構成する。
【0033】
さらに、濾過外槽33の上部開口部分は、球面ドーム状の上蓋48で密閉される。すなわち、濾過外槽33の上縁と上蓋48の下縁は互いにネジ構造になっており、上蓋48の下縁外周にはOリング49が設けられ、濾過外槽33に上端48を回転させ取り付けることにより、Oリング49が締め付けられ密閉状態となる。この時に、濾過内槽36を下方向に圧迫し、Oリング38での気密度を補強する。
【0034】
また、上蓋48には同心状に複数個のスペーサー48aが設けられ、スペーサー48aは濾過内槽36の上縁と当接し、2〜3mm程度の間隔を持たせ、間隙流路48bを形成する。この間隙流路48bはリフト管46から放出された濾材40とSS分を含んだ洗浄水を分離し、洗浄水を環状流路37から排出する。
【0035】
さらに、上蓋48の内面のリフト管の上部放出口46b近傍には、シート状のクッション50が設けられ、上蓋48への濾材40の衝突による粉砕から保護している。
また、ノズル44の下部近傍には、逆洗浄時のみ開く逆止弁51と、浄化(濾過)時のみ開く逆止弁52が設けられ、水圧で開閉し循環流路を切り替える。
【0036】
次に動作について説明する。
まず、浄化(濾過)運転について説明する。
浴槽20の吸水口21からDCポンプ24により浴水が汲み上げられ、三方弁25をA−C方向に循環し、接続管34から濾過槽27に流入する。流入した浴水は、環状流路37、間隙流路48bを通流し、濾過層42で濾過される。濾過された浴水は、保持板41、フィルタ45、平面仕切板43、循環口36aの順に通流し、水圧で逆止弁52を開き、接続管35を経て、濾過槽27から流出する。
【0037】
この際に、逆止弁51は水圧で閉じ、ノズル44への通流を止め、循環口36aへのみ通流させる。流出した浴水は、三方弁26をC−B方向に循環し、セラミックヒータ28により加熱制御されて、設定温度に温められる。その後、サーミスタ31により温度を検知し、オゾン発生器29により生成されたオゾンで殺菌され、吐水口22から浴槽20へ戻される。
【0038】
次に、逆洗浄運転について説明する。
逆洗浄運転は、自動で、例えば毎日1回またはユーザーによる割り込み操作により、適時行われる。
浴槽20の吸水口21からDCポンプ24により汲み上げられた浴水は、洗浄水として、三方弁26をA−C方向に循環し、接続管35から濾過槽27に流入する。流入した洗浄水は気密室39に水圧を加え、逆止弁52を閉じ、逆止弁51を開く。
【0039】
よって、洗浄水はノズル44に集中して流入し、噴出口44aから噴流を発生させ、エジェクタ47を負圧にする。この負圧により、濾材40、対流する洗浄水がリフト管46の吸入口46aから引き込まれ、リフト管46内を吹き上がる。吹き上げられた濾材40は、放出口46から濾過層42の表面に還元される。
【0040】
この時に、DCポンプ24による浴水循環流量に対して、ノズル44の噴出口44aをゆるやかに例えば7〜8mm程度絞り込むことにより、運動エネルギーの最も大きい状態で噴流を発生させることができる。また、気密室39を設けることにより、水圧を保ち、減圧を防止でき、噴流をより大きく発生できる。さらに、ノズル44からの噴流は、例えば約40mm程度はほとんど拡散しないという特性を利用して、リフト管46の吸入口46aをノズル44の噴出口44aから例えば30〜40mm程度に位置することで、エジェクタ47の吸い込み効率を最も大きくすることができる。
【0041】
また、リフト管46の直径を例えば25〜30mm程度にすることにより、リフト管46の吹き上げの水流を保つことができ、かつ、リフト管46内で濾材40が噛み合うことがない。さらに、リフト管46の放出口46bを濾過層42の表面よりやや上方に位置することにより、濾材40の放出時には濾過層42自体にせき止められることなく、かつ、リフト管46内の水と粒状の濾材40の重み負荷も小さく抑えることができる。
以上より、引き込みと吹き上げの状態が最も効果的に行われ、この状態を継続したまま濾過層42を順次巡回させる。
【0042】
さらに、細かくみてみると、SS分の剥離は、主に巡回による濾材40同士の擦れ合いの過程で行われ、遊離はリフト管46内で吹き上げの過程で行われる。また、この濾過層42の巡回において、すり鉢状の保持板41と球面ドーム状の上蓋48により、濾過槽27は角部を有しない形状となる。これにより、角部に洗浄水の対流の勢いを奪われにくく、巡回の流れに対する損失が少なくなる。
【0043】
また、すり鉢状のフィルタ41は、濾過内槽36底面に対し45度程度の傾斜を形成するため、濾過層42の外周近傍の濾材40もエジェクタ47に引き込まれ、濾材40が満遍なくエジェクタ47に寄せるようになる。この保持板41の45度程度の傾斜角度は、濾過層42の容量の損失を少なく抑えるとともに、濾材40のエジェクタ47へ寄せる力も十分に確保するものである。
【0044】
さらに、SS分を含んだ洗浄水および濾材40が間隙流路48bに達した時には、間隙流路48bの間隔が2〜3mm程度であるため、洗浄水は通流するが、濾材40は通過できない。これにより、濾材40が確実に分離されることになる。この際に、洗浄水は環状流路37に放射状に迅速に排水されるので、SS分を満遍なく効率的に排出できる。
その後、洗浄水は環状流路37を通流し、接続管34を介して濾過槽27から流出する。流出した洗浄水は三方弁26をC−B方向に循環し、排水口32から外部へ排出される。
【0045】
また、循環流路に設けられた保持板41は、髪等により目詰まりを起こす。その結果、圧力損失が大きくなり、浴水循環量が減少し、一定時間内での洗浄水の供給量も減少する。ここで、装置に流量検知するフローセンサ30で洗浄水の流量を検知し、その値に基づき洗浄水の供給時間の増減を制御してもよい。
【0046】
実施の形態2.
図4はこの発明の他の一実施の形態を示す浴槽用浄化装置であり、(a)は浴槽用浄化装置の濾過槽の断面図、(b)は(a)のA方向からみた放射渦状羽を示す図である。図において、実施の形態1と同一または相当部分は説明を省略する。53はリフト管46の吸入口46aに複数個設けられた放射渦状羽である。
【0047】
次に、動作について説明する。
浄化(濾過)運転については、実施の形態1と同一であるため説明を省略し、逆洗浄運転についても同一部分は省略し、異なる部分を説明する。
洗浄水がノズル44に集中して流入し、噴流を発生させ、エジェクタ47を負圧にした時に、濾材40、対流する洗浄水がリフト管46の吸入口46aから引き込まれる。この際に、放射渦状羽53がリフト管46内に渦流を発生させ、これにより、SS分をより効果的に遊離させることができる。
【0048】
実施の形態3.
図5はこの発明の他の一実施の形態を示す浴槽用浄化装置の濾過槽の断面図であり、図において、実施の形態1と同一または相当部分は説明を省略する。54はリフト管46の放出口46bを放射状に滑らかに広げて形成された広径部である。また、広径部54の中心部上方には、下向きの円錐状の整流体55が設置され、広径部54と組み合わされている。なお、広径部54を形成することに伴い、クッション50が上蓋48の内面のリフト管の上部放出口46b近傍に環状に設けられている。
【0049】
次に、動作について説明する。
浄化(濾過)運転については、実施の形態1と同一であるため説明を省略し、逆洗浄運転についても同一部分は省略し、異なる部分を説明する。
リフト管46から抜き出るSS分を含んだ洗浄水は、広径部54により間隙流路48bに誘導されることによって、SS分の排出効果を向上させるとともに、より潤滑に濾過層42を巡回できる。
【0050】
【実施例】
次に、この発明による評価を以下に示す。
この発明のように生物浄化を用いた浴槽用浄化装置では、逆洗浄で濾材に堆積したSS分を十分に洗浄排出できる他、濾材である活性炭中の菌数を、浄化に十分な値である活性炭1g中に10 個から10 個のオーダーで保持することが望ましい。しかし、上述の逆洗浄運転時には、SS分を洗浄排出するとともに、菌についても洗浄間引きされ、その数が減少してしまう。
【0051】
この発明の浴槽用浄化装置による逆洗浄においては、洗浄排水の過マンガン酸消費量、SS分量および濾材中の菌数を評価した結果、濾材の洗浄効果が十分であると共に、逆洗浄後も上記の10 個のオーダー以下に菌数が間引きされることがなく、常に浄化に十分な値の菌数を保持していることが判っている。
ここで、評価内容について説明する。
大型浴場において約50人が入浴を終えた後、浴槽用浄化装置を動作させ、浴水を約7時間浄化した後に、洗浄水供給量5〜6リットル/分の逆洗浄を2分間行った。
表1は入浴後の特性を示す。
【0052】
【表1】
Figure 0003613848
【0053】
図6は逆洗浄における活性炭中の菌数の推移を示す図、図7は洗浄排水の過マンガン酸消費量の推移を示す図、図8は洗浄排水のSS分量の推移を示す図である。図6、7、8においてサンプリングは、逆洗浄前、30秒洗浄後、60秒洗浄後、90秒洗浄後、120秒洗浄後に行った。
【0054】
図7の過マンガン酸消費量については、洗浄90秒、120秒の値はほぼ洗浄前の値を同じであり、洗浄30秒、60秒の値は洗浄前の値より大きく、特に30秒の値は顕著であった。
また、図8のSS分量についても同様であった。よって、上記の過マンガン酸消費量、SS分量は共に大きい値であるほど洗浄効果が高いことを示すことから、濾材は初期の60秒間、洗浄水供給5〜6リットルでほぼ洗浄されることが判った。
【0055】
しかしながら、図6の活性炭中の菌数については、洗浄前の値1.2×10 個が洗浄30秒、60秒、90秒、120秒で共に10 個のオーダー以下にならず、浄化に十分な値以下までに間引きされないことが判った。
よって、本発明の逆洗浄機構において、少ない洗浄水供給で濾材の洗浄能力が高く、濾材中の分解菌数を常に十分な値に保持できることが判った。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、濾過槽を濾過内槽と濾過外槽からなる二重槽構造とし、濾材を充填した濾過内槽を濾過外槽に挿入し、濾過内槽の外周と濾過外槽の内周との間に浴水を流通させる環状流路を形成したことによって、濾層からの洗浄水は放射状に迅速に環状流路から排出され、SS分を満遍なく排出でき、濾材の洗浄能力の大きい逆洗浄機能を有する浴槽用浄化装置が得られるという効果がある。
【0058】
さらに、スペーサにより濾過槽の上蓋内面と濾過内槽の上縁との間に、濾材よりも小さい空間を有する間隙流路を形成したことによって、分離装置を設けることなく、SS分を含んだ洗浄水とリフト管で抜き出された濾材を確実に分離でき、コンパクト性に優れた浴槽用浄化装置が得られるという効果がある。
【0059】
また、リフト管の吸入口を放射渦状に形成したことによって、エジェクタに濾材と対流する洗浄水を吸入口に引き込む時に、放射渦状の吸入口によりリフト管内に渦流を発生させ、SS分の遊離をより効果的に行える浴槽用浄化装置が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す浴槽用浄化装置の構成図である。
【図2】この発明の一実施の形態を示す浴槽用浄化装置の濾過槽の断面図である。
【図3】この発明の一実施の形態を示す浴槽用浄化装置の濾過槽の流路図である。
【図4】この発明の一実施の形態を示す浴槽用浄化装置の濾過槽の断面図である。
【図5】この発明の一実施の形態を示す浴槽用浄化装置の濾過槽の断面図である。
【図6】この発明の浴槽用浄化装置による逆洗浄における活性炭中の菌数の推移を示す図である。
【図7】この発明の浴槽用浄化装置による洗浄排水の過マンガン酸消費量の推移を示す図である。
【図8】この発明の浴槽用浄化装置による洗浄排水のSS分量の推移を示す図である。
【図9】従来のリフト式の生物濾過装置の断面図である。
【図10】従来のリフト式の浄化ユニットの断面図である。
【図11】従来のリフト式の浄化ユニットの断面図である。
【符号の説明】
27 濾過槽、33 濾過外槽、36 濾過内槽、37 環状流路、40 濾材、44 ノズル、44a 噴出口、46 リフト管、46a 吸入口、46b放出口、47 エジェクタ、48 上蓋、48a スペーサ、48b 間隙流路、53 放射渦状羽、54 広径部、55 整流体

Claims (6)

  1. 浴槽内の浴水を濾過する浄化機能および濾過部分を洗浄する逆洗浄機能を有する浴槽用浄化装置において、濾材が充填された濾過槽と、この濾過槽の底部に設けられ、上方向に開口し所定径の噴出口を有するノズルと、このノズルの噴出口から所定間隔を有する前記濾過槽内に立設され、濾材を下部の吸入口から取り込み上部の放出口へ抜き出すリフト管と、前記濾過槽の底部に設けられ、濾過された浴水を前記濾過槽から流出させる浴水循環口と、前記浴水循環口に設けられ浄化時のみ開く第1の逆止弁と、前記ノズルに設けられ逆洗浄時のみ開く第2の逆止弁とを備え、前記ノズルの噴出口から前記リフト管の吸入口の部分でエジェクタを構成することを特徴とする浴槽用浄化装置。
  2. 浴槽内の浴水を濾過する浄化機能および濾過部分を洗浄する逆洗浄機能を有する浴槽用浄化装置において、濾過内槽と濾過外槽の二重槽構造からなり、前記濾材を充填した前記濾過内槽を前記濾過外槽に挿入した濾過槽と、この濾過槽の底部に設けられ、上方向に開口し所定径の噴出口を有するノズルと、このノズルの噴出口から所定間隔を有する前記濾過槽内に立設され、濾材を下部の吸入口から取り込み上部の放出口へ抜き出すリフト管と、前記濾過外槽上部に嵌合される濾過槽上蓋と、この濾過槽上蓋の内面に設けられたスペーサとを備え、
    前記ノズルの噴出口から前記リフト管の吸入口の部分でエジェクタを構成し、前記スペーサにより前記濾過槽の上蓋内面と前記濾過内槽の上縁との間に、前記濾材よりも小さい空間を有する間隙流路を形成したことを特徴とする浴槽用浄化装置。
  3. 浴槽内の浴水を濾過する浄化機能および濾過部分を洗浄する逆洗浄機能を有する浴槽用浄化装置において、濾材が充填された濾過槽と、この濾過槽の底部に設けられ、上方向に開口し所定径の噴出口を有するノズルと、このノズルの噴出口から所定間隔を有する前記濾過槽内に立設され、濾材を下部の吸入口から取り込み上部の放出口へ抜き出すリフト管とを備え、前記ノズルの噴出口から前記リフト管の吸入口の部分でエジェクタを構成し、前記リフト管の吸入口を放射渦状に形成したことを特徴とする浴槽用浄化装置。
  4. 前記ノズルと前記浴水循環口とは、前記第1および第2の逆止弁を介して単一の接続管に接続され、前記接続管は、前記濾過槽で濾過された浴水を浴槽に向けて通流させると共に、前記浴槽から汲み上げた浴水を洗浄水として前記濾過槽に向けて通流させることを特徴とする請求項1記載の浴槽用浄化装置。
  5. 前記ノズルと前記接続管との間には、水圧を保ち、且つ減圧を防止する気密室が設けられていることを特徴とする請求項4記載の浴槽用浄化装置。
  6. 前記リフト管の放出口近傍に設けられ、上蓋への濾材の衝突による粉砕を防止するクッション部材を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の浴槽用浄化装置。
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