JP3613177B2 - 入力対象選択装置及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば時計型情報端末機等に装備されて文字入力等に利用される入力対象選択装置、それを装備する携帯型情報機器及び腕着脱型情報機器、並び入力対象選択方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
時計型情報端末機、携帯電話、及びPDA(Personal Digital Assistant)等のユーザに携帯されたり装着されたりする情報機器では、小型化のために、文字入力や機能選択のための操作部の配置スペース縮小が望まれる。
【0003】
文字入力等の操作部の配置スペース縮小を図る従来技術としては、タッチパネルを利用したり、携帯電話で採用されているようにテンキーの各キーに複数個の文字や機能を割り当て、キーを複数回、押して、所望の文字や機能を選択したり、限定された個数の複数のキーの1個を上階層で選択すると、該上階層では該キーに割り当てられていた複数の文字又は文字群が、次の下階層では、全部のキーに再割り当てされ、これを下層方向へ順次繰り返して、所望の文字へ到達させたりする(例:特開平7−152469号公報)ものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
例えば平仮名入力では、50以上もある平仮名の中から所望の1個を選択することになる。タッチパネルは、カーナビゲーション装置に装備される場合のように十分な面積を有する場合には、文字入力の操作効率が確保されるが、それが時計型情報端末機に装備される場合のように、指先の面積に近い面積程度になると、1個の画面でユーザに選択させる選択対象の個数が僅かとなり、多数の入力対象の中から1個の入力対象をユーザが選択するときには、選択回数が大幅に増大し、操作効率が著しく悪化する。キーを使った入力対象の選択では、ユーザが指で各キーを円滑に操作するために、キー自体やキー間の間隔を所定寸法以上に確保する必要があり、10個のキーを確保するためのスペースが増大する。また、キー数を低減すると、所望の対応付けへ到達するまでにユーザがキーを押下しなければならない回数が増大して、操作効率が悪化する。
【0005】
本発明の目的は、小さいスペースにも支障なく配置でき、かつ全体の入力対象の個数が増大しても、十分な操作効率を得ることのできる入力対象選択装置、それを装備する携帯型情報機器及び腕着脱型情報機器、並び入力対象選択方法提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の入力対象選択装置は次のものを有している。
・線状に所定範囲にわたり延びユーザが指を延び方向の任意位置で接触させかつ延び方向へ摺動させるようになっている線状接触部
・線状接触部への指の接触の有無及び接触位置を検出する接触検出器
・複数個の入力対象の各々を、線状接触部上の延び方向へ第1の間隔で配列された各位置へ、所定順番(以下、この所定順番を「所定順番A」と言う。)に従って対応付ける第1の対応付け手段(以下、該第1の対応付け手段による対応付けを「第1の対応付け」と言う。)
・線状接触部への指の接触開始位置に対して第1の対応付けにより対応付けられている入力対象を内に含みかつ所定順番Aに従って複数個の入力対象を含む順番範囲(以下、該順番範囲を「順番範囲B」と言う。)を検出する範囲検出手段
・順番範囲B内にある各入力対象を、第1の間隔より大きい第2の間隔で線状接触部に配列された各位置に所定順番Aに従って対応付ける第2の対応付け手段(以下、該第2の対応付け手段による対応付けを「第2の対応付け」と言う。)
・線状接触部への指の接触開始から接触終了までの期間(以下、該期間を「指接触期間」と言う。)における線状接触部への指の接触位置の変化に対しては第2の対応付けにより線状接触部への現在の接触位置に対応付けられる入力対象を検出する対応入力対象検出手段
・接触終了位置に対して入力対象検出手段により検出された入力対象を今回のユーザ入力として決定する入力決定手段
【0007】
線状接触部は、例えば直線状、曲線状、ジクザグ状に延びている。線状接触部は例えば平面部や曲面部に配置される。線状接触部は、当然に所定寸法の線幅をもつ。例えば、入力対象選択装置の装備される情報機器が液晶表示部を有している場合には、液晶表示部内に配置してもよいし、本体ケースの正面及び側面の部位に配置されてもよい。線状接触部は、指の接触圧を感知する抗膜方式、指の電位を感知する結合容量方式、線状接触部の表面に超音波を伝播する超音波方式のものがある。各第1の間隔は、典型的には、等間隔であるが、多少、相違していてもよい。同様に、各第2の間隔も、典型的には、等間隔であるが、多少、相違していてもよい。接触検出器は、例えばディジタル式の場合は、一定時間間隔で線状接触部への指の接触の有無及び現在の接触位置を検出し、これに基づいて接触開始位置及び接触終了位置、並びに指接触期間であるか否かを検出する。なお、線状接触部へ指を接触させたユーザが線状接触部から指を離すと、接触終了となる。
【0008】
以下、説明の便宜上、全体の入力対象の中からユーザが今回選択しようとしている入力対象を「目標入力対象」と呼ぶことにする。日本語入力における平仮名の選択操作では、入力対象全体の個数は50以上にも達する。また、情報端末機に装備される機能が増大すると、入力対象の合計数が増大する。このため、多数の入力対象の中から目標入力対象を選択する操作の能率化が要望される。該入力対象選択装置では、各入力対象は、所定順番に従って、線状接触部上に第1の間隔で配列された各位置に対応付けられる。ユーザは、線状接触部上の目標入力対象の対応位置を目掛けて、指を接触させる。指が目標入力対象の対応位置に正確に接触した場合には、直ちに線状接触部から指を離すことにより、目標入力対象が入力される。しかし、通常は、多数の入力対象が線状接触部上に高密度で配置されているために、線状接触部への指の接触開始位置が、目標入力対象の対応位置にならず、その近傍の位置になる。その場合、ユーザは、指を線状接触部から離すことなく、線状接触部上を目標入力対象の対応位置の方へ摺動させる。一方、指接触期間は、線状接触部上に位置を対応付けられる入力対象は、入力対象全体ではなく、順番範囲Bに含まれる入力対象のみとされる。また、線状接触部上の入力対象の対応付けは、指接触期間では第1の対応付けから第2の対応付けへ切替えられている。こうして、第2の対応付けによる第2の間隔は、十分に大きい寸法とすることが可能となり、実際に、そのように設定されている。ユーザは、線状接触部への接触開始位置が目標入力対象からずれていても、第2の間隔で位置を対応付けられている順番範囲B内の目標入力対象の対応位置まで指を摺動させ、そこで正確に停止させることができる。そして、第2の対応付けにより目標入力対象に対応付けられている位置で指を線状接触部から離すことにより、目標入力対象の入力が終了する。こうして、長さの限定された線状接触部に多数の入力対象を対応付けて、多数の入力対象から目標入力対象の選択を可能にするとともに、目標入力対象を正確、かつ能率的に選択できる。
【0009】
第2の発明の入力対象選択装置は、第1の発明の入力対象選択装置において、第1の対応付けを表示する第1の表示手段を有している。
【0010】
第1の表示手段による表示の概念には、入力対象選択装置の装備される情報機器等の液晶表示部等、状況に応じて表示内容を適宜変更可能な表示部への表示だけでなく、情報機器等のケース本体における印刷も含まれるとする。第1の対応付けは、その全部を表示することなく、代表的な入力対象とそれらの線状接触部上の対応位置との関係のみ、又は所定順番Aの配列で所定個数ずつ間を空けた順番となっている入力対象とそれらの線状接触部上の対応位置との関係のみ、を表示しても可とする。
【0011】
ユーザは、第1の表示部による表示に基づいて目標入力対象の、線状接触部上の対応位置を目掛けて指を接触させることにより、線状接触部への指の接触開始位置を目標入力対象の対応付け位置に近付けることができ、これにより、その後の操作の能率を高めることができる。
【0012】
第3の発明の入力対象選択装置は、第1又は第2の発明の入力対象選択装置において、指接触期間に第2の対応付けを表示する第2の表示手段を有している。
【0013】
第2の表示手段による表示も、第2の対応付けの全部を表示することなく、第2の対応付けの全部から適当に間引きした対応付けのみの表示であってもよいとする。ユーザは、第2の表示部による表示に基づいて指を目標入力対象の方へ摺動させて、目標入力対象の対応位置へ能率的に指を到達させることができる。
【0014】
なお、好ましい入力対象選択装置では、線状接触部への指の接触位置に対応付けられている入力対象は、入力表示部にエコーバックされ、ユーザは、現在の指接触位置に対応付けられている入力対象が何であるかを、第1及び第2の表示手段による表示を見なくても、知ることができる。
【0015】
第4の発明の入力対象選択装置によれば、第3の発明の入力対象選択装置において、第1の対応付けを表示する第1の表示手段を有し、該第1の表示手段は、指接触期間では、表示作動を中止する。
【0016】
指接触期間では、第1の表示手段による表示が中止されることにより、ユーザは、線状接触部上の各位置への入力対象の割り当てについて現在有効な表示のみを見ることができ、円滑に線状接触部への指の最初の接触及び線状接触部からの指の離反を行うことができる。また、第1及び第2の表示手段による表示を共通部分に行うようになっている場合には、表示面積を低減できる。
【0017】
第5の発明の入力対象選択装置は、第1〜第4のいずれかの入力対象選択装置において、次のものを有している。
・線状接触部への指の接触圧についての相互に異なる第1及び第2の圧力範囲を検出する圧力検出手段
・指接触期間において線状接触部への指の接触圧が第1の圧力範囲であるときは第2の圧力範囲にあるときよりも第2の間隔を大きくする間隔制御手段
【0018】
典型的には、第1の圧力範囲は、第2の圧力範囲よりも接触圧大の範囲として設定される。例えば、接触有りと判定されている位置において、該位置の接触圧が所定値以上及び所定値未満であるとき、接触圧の検出は、例えば線状接触部の全長にわたり分布させた圧電素子を利用することにより実施できる。
【0019】
ユーザは、接触圧を第1の圧力範囲に維持しつつ、指を線状接触部上に摺動させれば、入力対象に対応付けられて線状接触部上に配置されている各位置の間隔を広げて、目標入力対象への指の到達をやり易くできる。
【0020】
第6の発明の入力対象選択装置によれば、第1〜第5のいずれかの入力対象選択装置において、次のものを有している。
・線状接触部への指の接触圧が第1の所定値以上か未満かを検出する圧力検出手段
・指接触期間において線状接触部への指の接触圧が第1の所定値未満から第1の所定値以上へ切替えられるごとに第2の間隔を切替える間隔制御手段
【0021】
間隔制御手段による第2の間隔の変更は、大と小との二段切替えであってもよいし、第2の間隔を3段階以上用意し、ユーザが指を線状接触部へ強く押し込むごとに各値へサイクリックに第2の間隔を切替えるものであってもよい。
【0022】
ユーザは、指接触期間において、線状接触部へ指を強く押し込むごとに、第2の間隔を適宜、変更して、状況(例:日本語の平仮名入力のときか否か、機能選択のときかの状況や各ユーザの操作についてのスキル、及び入力対象選択装置を複数のユーザが共用している場合には、各ユーザの好み。)に応じた第2の間隔を選択して、入力対象の選択を能率化できる。
【0023】
第7の発明の入力対象選択装置は、第1〜第6のいずれかの発明の入力対象選択装置において、次のものを有している。
・線状接触部への指の接触圧についての相互に異なる第3及び第4の範囲を検出する圧力検出手段
・指接触期間において線状接触部への指の接触圧が第3の範囲であるときは第2の対応付けにより各入力対象が対応付けられる線状接触部上の位置は線状接触部への指の摺動に対しては不変とし、また、第4の範囲であるときは第2の対応付けにより各入力対象が対応付けられる線状接触部上の位置は線状接触部への指の摺動に合わせてその摺動方向へ移動させる入力対象位置移動手段
【0024】
典型的には、第4の圧力範囲は、第3の圧力範囲よりも接触圧大の範囲として設定される。
【0025】
目標入力対象が第1の対応付けでは線状接触部の延び方向一端側へ偏倚してあって、かつ、線状接触部への指の接触開始位置が目標入力対象の対応位置より線状接触部の延び方向へ偏倚した場合、接触開始位置から線状接触部の一端までの長さが短く、目標入力対象の対応位置が線状接触部の一端より外になってしまって、目標入力対象の位置へ線状接触部上を指を摺動できない事態が起きることがある。このようなときには、ユーザは、指を例えば強く線状接触部に押し込みつつ、線状接触部の中央の方へ指を摺動させることにより、接触開始位置に対応の入力対象(以下、該入力対象を「接触開始時の入力対象」と言う。)についての線状接触部上の対応位置を、線状接触部の延び方向ほぼ中央の方へ移動させて、接触開始時の入力対象に対応の線状接触部上の位置から線状接触部の一端までの長さを増加させ、目標入力対象に対応の位置を線状接触部内へ持ち込むことができる。こうして、線状接触部上の対応位置が線状接触部の端へ偏倚した入力対象の選択を能率化できる。
【0026】
第8の発明の入力対象選択装置によれば、第1〜第7のいずれかの発明の入力対象選択装置において、線状接触部には、凹部及び/又は凸部が所定間隔で設けられている。
【0027】
線状接触部には、凹部だけ又は凸部だけが設けられても、また、線状接触部の延び方向へ凹部と凸部とか交互に設けられてもよい。凹部及び/凸部の概念には、線状接触部の接触面が線状接触部の延び方向へ波状に起伏を繰り返している構成も含むものとする。好ましくは、凹部及ぶ/又は凸部の間隔と、第2の対応付けにより隣接入力対象の対応付けられる線状接触部上の位置の間隔とは等しく設定される。ユーザは、接触開始位置から目標線状接触部の対応位置まで線状接触部上に指を摺動させるとき、凹部及び/又は凸部の感触を目安に摺動距離を感知し、目標入力対象の選択を能率化できる。
【0028】
第9の発明の入力対象選択装置は、第1〜第8のいずれかの発明の入力対象選択装置において、指接触期間に、指を、接触開始位置から所定長さ以上、線状接触部上を摺動させた場合には、入力対象の選択以外の処理を実施する処理手段を有している。
【0029】
入力決定以外の処理としては、例えば、入力取り消し(キャンセル)がある。接触開始位置を間違えた場合、線状接触部から指を離すと、その間違えた位置に対応付けられている入力対象が選択されてしまう。そのようなときは、間違った入力を敢えて実施してから、削除機能により削除する方法もあるが、指の摺動長さを大きくして、入力取り消しを行えば、能率化できる。
【0030】
第10の発明の入力対象選択装置によれば、第1〜第9のいずれかの発明の入力対象選択装置において、入力対象は、文字、又はメニュー項目である。
【0031】
メニュー項目の選択の概念には、各種機能の選択や、命令の選択、及びモードの選択が含まれる。モードの選択には、例えば、平仮名入力モード、アルファベット入力モード等の切替がある。メニュー項目を各種機能の選択のみ、命令の選択のみ、モードの選択のみに設定してもよいし、あらゆる選択を網羅するように、設定してもよい。すなわち、線状接触部の最初の範囲の各位置は、各種機能の選択に割り当て、次の範囲の各位置は命令の選択に割り当てるようにしてもよい。
【0032】
第11の発明の携帯型情報機器は第1〜第10のいずれかの発明の入力対象選択装置を装備する。
【0033】
情報機器の概念には、インターネットやLAN等のネットワークへの接続可能な情報端末機や、携帯電話機能を装備するものが包含される。
【0034】
第12の発明の腕着脱型情報機器は、第1〜第10のいずれかの発明の入力対象選択装置を装備する。
【0035】
腕着脱型情報機器は、ユーザの腕に着脱自在になっている。また、腕着脱型情報機器の概念には、インターネットやLAN等のネットワークへの接続可能な情報端末機や、携帯電話機能を装備するものが包含される。
【0036】
第13の発明の腕着脱型情報機器によれば、第12の発明の腕着脱型情報機器において、線状接触部は、液晶表示部の周辺枠に設けられている。
【0037】
第14の発明の入力対象選択方法は次の工程を有している。
・線状に所定範囲にわたり延びユーザが指を延び方向の任意位置で接触させかつ延び方向へ摺動させるようになっている線状接触部と、線状接触部への指の接触の有無及び接触位置を検出する接触検出器とを用意する。
・複数個の入力対象の各々を、線状接触部上の延び方向へ第1の間隔で配列された各位置へ、所定順番(以下、この所定順番を「所定順番A」と言う。)に従って対応付ける(以下、該対応付けを「第1の対応付け」と言う。)。
・線状接触部への指の接触開始位置に対して第1の対応付けにより対応付けられている入力対象を内に含みかつ所定順番Aに従って複数個の入力対象を含む順番範囲(以下、該順番範囲を「順番範囲B」と言う。)を検出する。
・順番範囲B内にある各入力対象を、第1の間隔より大きい第2の間隔で線状接触部に配列された各位置に所定順番Aに従って対応付ける(以下、対応付けを「第2の対応付け」と言う。)。
・線状接触部への指の接触開始から接触終了までの期間(以下、該期間を「指接触期間」と言う。)における線状接触部への指の接触位置の変化に対しては第2の対応付けにより線状接触部への現在の接触位置に対応付けられる入力対象を検出し
・接触終了位置に対して入力対象検出手段により検出された入力対象を今回のユーザ入力として決定する。
【0038】
第15の発明の入力対象選択方法は、第14の発明の入力対象選択方法において、第1の対応付けを表示する。
【0039】
第16の発明の入力対象選択方法は、第14又は第15の発明の入力対象選択方法において、指接触期間に第2の対応付けを表示する。
【0040】
第17の発明の入力対象選択方法は、第14〜第16のいずれかの発明の入力対象選択方法において、次の工程を有している。
・第1の対応付けを表示する。
・指接触期間では、第1の対応付けについての表示を中止する。
【0041】
第18の発明の入力対象選択方法は、第14〜第17のいずれかの発明の入力対象選択方法において、次の工程を有している。
・線状接触部への指の接触圧についての相互に異なる第1及び第2の圧力範囲を検出する。
・指接触期間において線状接触部への指の接触圧が第1の圧力範囲であるときは第2の圧力範囲にあるときよりも第2の間隔を大きくする。
【0042】
第19の発明の入力対象選択方法は、第14〜第18のいずれかの発明の入力対象選択方法において、次の工程を有している。
・線状接触部への指の接触圧が第1の所定値以上か未満かを検出する。
・指接触期間において線状接触部への指の接触圧が第1の所定値未満から第1の所定値以上へ切替えられるごとに第2の間隔を切替える。
【0043】
第20の発明の入力対象選択方法は、第14〜第19のいずれかの発明の入力対象選択方法において、次の工程を有している。
・線状接触部への指の接触圧についての相互に異なる第3及び第4の範囲を検出する。
・指接触期間において線状接触部への指の接触圧が第3の範囲であるときは第2の対応付けにより各入力対象が対応付けられる線状接触部上の位置は線状接触部への指の摺動に対しては不変とし、また、第4の範囲であるときは第2の対応付けにより各入力対象が対応付けられる線状接触部上の位置は線状接触部への指の摺動に合わせてその摺動方向へ移動させる。
【0044】
第21の発明の入力対象選択方法は、第14〜第20のいずれかの発明の入力対象選択方法において、線状接触部には、凹部及び/又は凸部が所定間隔で設けられている。
【0045】
第22の発明の入力対象選択方法は、第14〜第21のいずれかの発明の入力対象選択方法において、指接触期間に、指を、接触開始位置から所定長さ以上、線状接触部上を摺動させた場合には、入力対象の選択以外の処理を実施する。
【0046】
第23の発明の入力対象選択方法は、第14〜第22のいずれかの発明の入力対象選択方法において、入力対象は、文字、又はメニュー項目である。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は平仮名の入力モードにおいて各対応付けにより対応付けされている指接触型入力選択装置10の各位置と平仮名との関係を種々の状況について示す図である。図1(a)の対応付けは第1の対応付けを示し、図1(b)〜(d)は第2の対応付けを示している。指接触型入力選択装置10は、ユーザの指の接触部を兼ねており、後述される図12のベゼル83に組み込まれて、時計型情報端末機80等に配備される。平仮名の文字が五十音順で「あ」から「ん」まで一列に配列されて、図1(a)のように、指接触型入力選択装置10上に等間隔L1で割り当てられた各位置に対応付けられる。なお。図示されている平仮名の配列はあくまで発明の説明のための例示であり、製品へ実際の適用における平仮名入力には、他に濁点や記号の選択も同一の入力系列で行われる。ユーザが指接触型入力選択装置10に指を接触する前では、指接触型入力選択装置10の各位置は第1の対応付けにより所定の平仮名に対応付けられている。第1の対応付けでは、平仮名全部が指接触型入力選択装置10の所定位置に対応付けられている。ユーザが指を第1の対応付けにおける「ぬ」に接触させたとする。これに伴い、指接触型入力選択装置10の各位置と各位置に割り当てられる平仮名との対応付けは、第1の対応付けから第2の対応付けとしての図1(b)のものへ切り替わる。図1(b)の第2の対応付けでは、接触開始位置に第1の対応付けにより対応付けられている平仮名としての「ぬ」の中心位置は、図示の例では、第1の対応付けのときと同一に保持されているが、線状接触部上の各平仮名の占有長さは、指接触型入力選択装置10上にL1より大の別の等間隔L2(L2>L1。L2は例えばL1の5倍。)で指接触型入力選択装置10の各位置に割り当てられる。
【0048】
なお、接触開始位置に第1の対応付けにより対応付けられている平仮名の、第2の対応付けにおける位置を、指接触型入力選択装置10上において、第1の対応付けのときの位置からずらしてもよい。例えば、第2の対応付けは、接触開始位置に第1の対応付けにより対応付けられている平仮名の属する列の中心の平仮名が指接触型入力選択装置10の長さ方向中心に来るように、第2の対応付けを設定してもよい。具体的に言うと、例えば、接触開始位置に第1の対応付けに対応付けられている平仮名が「き」であるときには、「き」が属する列は「かきくけこ」の列となり、第2の対応付けでは、「かきくけこ」の列の真中にある「く」が指接触型入力選択装置10の長さ方向中心に来るようにしてもよく、このときは、接触開始位置に対応付けられている「き」の位置は、第1の対応付けから第2の対応付けへの切替に伴い変化する。
【0049】
第1の対応付けから第2の対応付けへの切替に伴う接触開始位置に対応付けられる平仮名の対応付け位置が変化するかしないかに関係なく、指接触型入力選択装置10の全長は(a)と(b)とで不変であるので、第2の対応付けによっては、全部の平仮名を指接触型入力選択装置10に対応付けられない。五十音順で「ぬ」を含む所定順番範囲の平仮名のみが第2の対応付けにおいて選択可能になる。ユーザは、「ぬ」が今回、入力する平仮名(以下、該平仮名「目標平仮名」と言う。)であれば、指を指接触型入力選択装置10から離す。これにより、「ぬ」の入力が決定する。なお、ユーザの指の接触位置がどの平仮名に対応しているかは、後述されるように、例えば液晶表示部84のエコーバックによりユーザは認知できる。
【0050】
L1は、非常に小さい値であるので、ユーザは目標平仮名に第1の対応付けにより対応付けられている指接触型入力選択装置10上の位置に指を当てようとしても、通常の場合では、目標平仮名の対応位置に近い位置にあって目標平仮名とは別の平仮名の対応位置に指を接触させることになる。例えば、目標平仮名が「の」であるにもかかわらず、接触開始位置が「ぬ」であった場合を想定する。ユーザは、図1(b)の状態において、指を指接触型入力選択装置10から離すことなく、指を第2の対応付けによる「の」の対応位置まで摺動させる。ユーザは、入力表示部のエコーバックより指の接触位置が目標平仮名の「の」の対応位置に到達ことを知り、そこで指を指接触型入力選択装置10から離す。これにより、目標平仮名の「の」の入力が決定される。
【0051】
目標平仮名が「ふ」であるにもかかわらず、接触開始位置が「ふ」から少し遠い「ぬ」であった場合を想定する。「ぬ」は、第1の対応付けにおいて指接触型入力選択装置10の長さの中心から後端(「あ」の方を指接触型入力選択装置10の前端、「ん」の方を指接触型入力選択装置10の後端と定義する。)寄りであるので、「ぬ」の対応位置に指を当ててしまった場合、目標平仮名の「ふ」の対応位置は、指接触型入力選択装置10の後端より外に存在することになり、指を指接触型入力選択装置10の後端方向へ摺動させても、「ふ」に到達し得ない。このような場合には、指を通常より強く押したまま、指接触型入力選択装置10の長さ方向中央の方へ摺動させる。これにより、図1(c)で示すように、第2の対応付けにより対応付けられる「ぬ」の対応位置が、現在の接触位置となるように、現在の接触位置の変化に伴って、指接触型入力選択装置10の長さ方向中央の方へ移動する。ユーザは、「ぬ」の対応付け位置が指接触型入力選択装置10の前端の方へ十分に移動すると、すなわち、目標平仮名の対応付け位置が指接触型入力選択装置10の後端から指接触型入力選択装置10内の適当位置になると、指接触型入力選択装置10への指の押し込み力を所定値以下まで弱め、すなわち元の接触力に戻す。そして、指を目標平仮名の「ふ」まで摺動させてから、指接触型入力選択装置10から指を離して、目標平仮名の「ふ」の入力が決定される。
【0052】
図1(d)では、ユーザが指を指接触型入力選択装置10に強く押し込んだときの処理が、図1(c)の処理とは異なって、第2の対応付けにおける距離L2が別の長さへ切り替わることを示している。間隔L2を2段階に切替え自在にすることにより、第2の対応付けにおいて指接触型入力選択装置10の全長に割り当てることのできる平仮名の個数を切替えることができる。
【0053】
図2は機能又は命令の入力モードにおいて各対応付けにより対応付けされている指接触型入力選択装置10の各位置と機能又は命令のとの関係を種々の状況について示す図である。機能には、例えば、スケジュール作成及び更新、トゥードゥー(To Do:しなければならない仕事)リストの作成及び更新、並びにアドレス帳の作成及び更新等がある。図2(a)の対応付けは第1の対応付けを示し、図2(b)〜(d)は第2の対応付けを示している。図2において機能又は命令は記号fで指示されており、機能又は命令は、0番から99番まで全部で100個、あると仮定している。実際の機能又は命令は、記号ではなく、例えば「検索」、「送受信」、「現在地検出」と言うように、ユーザが内容を理解できる具体的用語で表されている。モード切替により平仮名の選択モードから機能又は命令選択モードへ切替えられることにより、共通の指接触型入力選択装置10が平仮名選択、及び機能又は命令選択に兼用される。機能又は命令が予め設定されている順番(以下、「設定順番」と言う。)で「f0」から「f99」まで一列に配列されて、図2(a)のように、指接触型入力選択装置10上に等間隔L1で一列に配列された各位置に対応付けられる。なお、L1は、機能又は命令選択モードの第1の対応付けにおける間隔としての値を意味し、図1の場合、すなわち入力平仮名の選択モードの場合の第1の対応付けにおける間隔としてのL1の値と一致させる必要はない。同様に、後述のL2も、入力平仮名の選択モードと機能又は命令の選択モードとで一致させる必要はない。ユーザが指接触型入力選択装置10に指を接触する前では、指接触型入力選択装置10の各位置と各機能又は命令との対応関係は第1の対応付けに設定されている。第1の対応付けでは、機能又は命令全部が指接触型入力選択装置10の所定位置に対応付けられている。ユーザが指を第1の対応付けにおける「f86」に接触させたとする。指接触型入力選択装置10の各位置と各位置に割り当てられる機能又は命令との対応付けは、図2(a)から図2(b)へ切り替わる。接触開始位置に第1の対応付けにより対応付けられている機能又は命令としての「f86」の中心位置は、第2の対応付けへ切替わっても、同一位置に保持されているが、各機能又は命令は、指接触型入力選択装置10上にL1より大の別の等間隔L2(L2>L1)で指接触型入力選択装置10の各位置に割り当てられる。指接触型入力選択装置10の全長は(a)と(b)とで不変であるので、第2の対応付けによっては、全部の機能又は命令を指接触型入力選択装置10に割り当てられない。設定順番で「f86」を含む所定順番範囲の機能又は命令のみが第2の対応付けにおいて選択可能になる。ユーザは、「f86」が今回、入力する機能又は命令(以下、該機能又は命令「目標機能又は命令」と言う。)であれば、指を指接触型入力選択装置10から離す。これにより、「f86」の入力が決定する。なお、ユーザの指の接触位置がどの機能又は命令に対応しているかは、後述されるように、例えば液晶表示部84のエコーバックによりユーザは認知できる。
【0054】
L1は、非常に小さい値であるので、ユーザは目標機能又は命令に第1の対応付けにより対応付けられている指接触型入力選択装置10上の位置に指を当てようとしても、通常の場合では、目標機能又は命令の対応位置に近い位置にあって目標機能又は命令とは別の機能又は命令の対応位置に指を接触させることになる。例えば、目標機能又は命令が「f88」であるにもかかわらず、接触開始位置が「f86」であった場合を想定する。ユーザは、図2(b)の状態において、指を指接触型入力選択装置10から離すことなく、指を第2の対応付けによる「f88」の対応位置まで摺動させる。ユーザは、入力表示部のエコーバックより指の接触位置が目標機能又は命令の「f88」の対応位置に到達ことを知り、そこで指を指接触型入力選択装置10から離す。これにより、目標機能又は命令の「f88」の入力が決定される。
【0055】
目標機能又は命令が「f90」であるにもかかわらず、接触開始位置が「f90」から少し遠い「f86」であった場合を想定する。「f86」は、第1の対応付けにおいて指接触型入力選択装置10の長さの中心から後端(「f0」の方を指接触型入力選択装置10の前端、「f99」の方を指接触型入力選択装置10の後端と定義する。)寄りであるので、「f86」の対応位置に指を当ててしまった場合、目標機能又は命令の「f90」の対応位置は、指接触型入力選択装置10の後端より外に存在することになり、指を指接触型入力選択装置10の後端方向へ摺動させても、「f90」に到達し得ない。このような場合には、指を通常より強く押したまま、指接触型入力選択装置10の長さ方向中央の方へ摺動させる。これにより、図2(c)で示すように、第2の対応付けにより対応付けられる「f86」の対応位置が、現在の接触位置となるように、現在の接触位置の変化に伴って、指接触型入力選択装置10の長さ方向中央の方へ移動する。ユーザは、「f86」の対応付け位置が指接触型入力選択装置10の前端の方へ十分に移動すると、すなわち、目標機能又は命令の対応付け位置が指接触型入力選択装置10の後端から指接触型入力選択装置10内の適当位置になると、指接触型入力選択装置10への指の押し込み力を所定値以下まで弱め、すなわち元の接触力に戻す。そして、指を目標機能又は命令の「f90」まで摺動させてから、指接触型入力選択装置10から指を離して、目標機能又は命令の「f90」の入力が決定される。
【0056】
図2(d)では、ユーザが指を指接触型入力選択装置10に強く押し込んだときの処理が、図2(c)の処理とは異なって、第2の対応付けにおける距離L2が別の長さへ切り替わることを示している。間隔L2を2段階に切替え自在にすることにより、第2の対応付けにおいて指接触型入力選択装置10の全長に割り当てることのできる機能又は命令の個数を切替えることができる。
【0057】
図3はアルファベットの入力モードにおいて各対応付けにより対応付けされている指接触型入力選択装置10の各位置とアルファベットとの関係を種々の状況について示す図である。図3(a)の対応付けは第1の対応付けを示し、図3(b)〜(d)は第2の対応付けを示している。説明の便宜上、アルファベットは大文字のみとしている。モード切替により平仮名の選択モード等、他の選択モードからアルファベット選択モードへ切替えられることにより、共通の指接触型入力選択装置10がアルファベット選択にも共用される。アルファベットの文字がアルファベット順で一列に配列されて、図3(a)のように、指接触型入力選択装置10上に等間隔L1で一列に配列された各位置に対応付けられる。なお、L1は、アルファベット選択モードの第1の対応付けにおける間隔としての値を意味し、図1の場合、すなわち入力平仮名の選択モードの場合の第1の対応付けにおける間隔としてのL1の値と一致させる必要はない。同様に、後述のL2も、入力平仮名の選択モードとアルファベットの選択モードとで一致させる必要はない。ユーザが指接触型入力選択装置10に指を接触する前では、指接触型入力選択装置10の各位置と各アルファベットとの対応関係は第1の対応付けに設定されている。第1の対応付けでは、アルファベット全部が指接触型入力選択装置10の所定位置に対応付けられている。ユーザが指を第1の対応付けにおける「r」に接触させたとする。指接触型入力選択装置10の各位置と各位置に割り当てられるアルファベットとの対応付けは、図3(a)から図3(b)へ切り替わる。接触開始位置に第1の対応付けにより対応付けられているアルファベットとしての「r」の中心位置は、第2の対応付けへ切替わっても、同一位置に保持されているが、各アルファベットは、指接触型入力選択装置10上にL1より大の別の等間隔L2(L2>L1)で指接触型入力選択装置10の各位置に割り当てられる。指接触型入力選択装置10の全長は(a)と(b)とで不変であるので、第2の対応付けによっては、全部のアルファベットを指接触型入力選択装置10に割り当てられない。設定順番で「r」を含む所定順番範囲のアルファベットのみが第2の対応付けにおいて選択可能になる。ユーザは、「r」が今回、入力するアルファベット(以下、該アルファベット「目標アルファベット」と言う。)であれば、指を指接触型入力選択装置10から離す。これにより、「r」の入力が決定する。なお、ユーザの指の接触位置がどのアルファベットに対応しているかは、後述されるように、例えば液晶表示部84のエコーバックによりユーザは認知できる。
【0058】
L1は、非常に小さい値であるので、ユーザは目標アルファベットに第1の対応付けにより対応付けられている指接触型入力選択装置10上の位置に指を当てようとしても、通常の場合では、目標アルファベットの対応位置に近い位置にあって目標アルファベットとは別のアルファベットの対応位置に指を接触させることになる。例えば、目標アルファベットが「t」であるにもかかわらず、接触開始位置が「r」であった場合を想定する。ユーザは、図3(b)の状態において、指を指接触型入力選択装置10から離すことなく、指を第2の対応付けによる「t」の対応位置まで摺動させる。ユーザは、入力表示部のエコーバックより指の接触位置が目標アルファベットの「t」の対応位置に到達ことを知り、そこで指を指接触型入力選択装置10から離す。これにより、目標アルファベットの「t」の入力が決定される。
【0059】
目標アルファベットが「v」であるにもかかわらず、接触開始位置が「v」から少し遠い「r」であった場合を想定する。「r」は、第1の対応付けにおいて指接触型入力選択装置10の長さの中心から後端(「A」の方を指接触型入力選択装置10の前端、「Z」の方を指接触型入力選択装置10の後端と定義する。)寄りであるので、「r」の対応位置に指を当ててしまった場合、目標アルファベットの「v」の対応位置は、指接触型入力選択装置10の後端より外に存在することになり、指を指接触型入力選択装置10の後端方向へ摺動させても、「v」に到達し得ない。このような場合には、指を通常より強く押したまま、指接触型入力選択装置10の長さ方向中央の方へ摺動させる。これにより、図3(c)で示すように、第2の対応付けにより対応付けられる「r」の対応位置が、現在の接触位置となるように、現在の接触位置の変化に伴って、指接触型入力選択装置10の長さ方向中央の方へ移動する。ユーザは、「r」の対応付け位置が指接触型入力選択装置10の前端の方へ十分に移動すると、すなわち、目標アルファベットの対応付け位置が指接触型入力選択装置10の後端から指接触型入力選択装置10内の適当位置になると、指接触型入力選択装置10への指の押し込み力を所定値以下まで弱め、すなわち元の接触力に戻す。そして、指を目標アルファベットの「v」まで摺動させてから、指接触型入力選択装置10から指を離して、目標アルファベットの「v」の入力が決定される。
【0060】
図3(d)では、ユーザが指を指接触型入力選択装置10に強く押し込んだときの処理が、図3(c)の処理とは異なって、第2の対応付けにおける距離L2が別の長さへ切り替わることを示している。間隔L2を2段階に切替え自在にすることにより、第2の対応付けにおいて指接触型入力選択装置10の全長に割り当てることのできるアルファベットの個数を切替えることができる。
【0061】
図4は入力対象選択装置の機能ブロック図である。線状接触部21及び接触検出器22は前述の指接触型入力選択装置10を構成する。ユーザは、線状接触部21への指の接触を介して所望の入力対象を選択して入力する。接触検出器22は線状接触部21への指の接触位置を検出する。接触検出器22は、また、線状接触部21への指の接触位置が見つからないときは、線状接触部21への指の接触は無しと判断することにより、線状接触部21の指の接触の有無を検出できる。第1の対応付け手段23は、線状接触部21に対して第1の対応付けを実施し、すなわち、現在の入力モードにおける全部の平仮名や全部の機能又は命令等の全部の入力対象を、五十音順等の予め設定された設定順番で線状接触部21の延び方向へ等間隔L1で配列した各位置へ割り当てる。範囲検出手段24は、接触検出器22及び第1の対応付け手段23からそれぞれ接触開始位置及び第1の対応付けに係る情報を受け、接触開始位置に基づいて設定順番の所定範囲を検出する。範囲検出手段24が検出する順番範囲とは、第1の対応付けにより接触開始位置に対応付けられる入力対象を基準に設定順番で前後に所定個数の入力対象を含む範囲である。第2の対応付け手段25は、範囲検出手段24により検出された順番範囲に基づいてかつ第2の対応付けに従い線状接触部21上の各位置に入力対象を割り当てる。第2の対応付けでは、次の条件を満足する。
(a)線状接触部21を等間隔L2(L2>L1)で分割して、各分割部分に入力対象を設定順番に従い割り当てる。
(b)第1の対応付けにより接触開始位置に対応付けられる入力対象(以下、該入力対象を「接触開始時の入力対象」と言う。)は、線状接触部21上の同一位置に保持する。
【0062】
対応入力検出手段26は、接触検出器22及び第2の対応付け手段25からそれぞれ線状接触部21における現在の指接触位置及び第2の対応付けに関する情報を入力され、線状接触部21における現在の指接触位置に対して第2の対応付けにより対応付けされる入力対象(以下、該入力対象を「現在位置対応入力対象」と言う。)を検出する。入力決定手段27は、接触検出器22及び対応入力検出手段26からそれぞれ線状接触部21からの指の離反及び現在位置対応入力対象に関する情報を入力され、線状接触部21からの指の離反時の現在位置対応入力対象を今回の入力に決定して、処理する。
【0063】
図5は図4の機能ブロックに第1の表示手段32及び第2の表示手段33を追加した機能ブロック図である。図5では、図4の機能ブロックに対して追加した機能ブロックを実線で示し、共通の機能ブロックは破線で示されているか、図示を省略されている。第1の表示手段32及び第2の表示手段33は、それぞれ第1及び第2の対応付けにより線状接触部21の各位置に対応付けられている入力対象が何かをユーザに分からせる表示を行う。第2の表示手段33による表示は、液晶等の電子的表示体へのかつ表示内容を適宜変更自在の表示となっているが、第1の対応付けによる表示は、第1の表示手段32に代えて、指接触型入力選択装置10を装備する情報機器のケースに記入しておくことも可能である。第2の表示手段33は、接触検出器22から指接触期間か否かの情報を、また、第2の対応付け手段25からは第2の対応付けに関する情報を、それぞれ入力され、指接触期間の各時点において線状接触部21の各位置に対応付けられている入力対象が何かをユーザに知らせる表示を行う。第1の表示手段32は、第2の表示手段33による表示の実施中は、表示を中止し、また、第2の表示手段33による表示の中止期間では、表示を実施する。これにより、ユーザは、現時点で線状接触部21の各位置に割り当てられている入力対象として有効な情報のみを見ることができ、操作上の混乱を回避できる。
【0064】
図6は図4の機能ブロックに圧力検出器36及び間隔制御手段37を追加した機能ブロック図である。図6では、図4の機能ブロックに対して追加した機能ブロックを実線で示し、共通の機能ブロックは破線で示されているか、図示を省略されている。第1の表示手段32は圧力検出器36を内蔵し、圧力検出器36は線状接触部21への指の接触圧を検出する。間隔制御手段37は、圧力検出器36の検出した圧力に応じて、第2の対応付けに基づく間隔L2を増減する。間隔制御手段37は、線状接触部21への指の接触圧が所定値未満であるとき、すなわち、指を線状接触部21にあまり強く押し込んでいないときは、L2を通常値にし、また、線状接触部21への指の接触圧が第1の所定値以上であるとき、すなわち、指を線状接触部21に強く押し込んでいるときは、L2を通常値より大きくする。ユーザは、線状接触部21への指の接触圧を所定値以上に維持したまま、線状接触部21上に指を摺動させれば、大きなL2に基づいて現在位置入力対象を変更できる。こうして、ユーザは、L2を入力モード等の状況に合わせて変更し、入力対象の選択を能率化できる。
【0065】
間隔制御手段37は、線状接触部21への指の接触圧が所定値以上か未満かに応じてL2を大にするか小にするかとは異なる機能を実施することもできる。該異なる機能とは、例えば、間隔制御手段37は、線状接触部21への指の接触圧の情報を圧力検出器36から入力され、線状接触部21への指の接触圧が別の所定値未満から該別の所定値以上に切替えられるごとに、L2を大と小とへ交互に切替えるものである。ユーザは、指を一旦、線状接触部21へ強く押し込んで、L2を切替えた後は、強い押し込み力を解除して、元の小さい押し込み力へ戻しても、L2は切替え後の値を保持されるので、操作性が高まる。
【0066】
図7は図4の機能ブロックに圧力検出器36及び入力対象位置移動手段40を追加した機能ブロック図である。図6では、図4の機能ブロックに対して追加した機能ブロックを実線で示し、共通の機能ブロックは破線で示されているか、図示を省略されている。圧力検出器36は、図6の圧力検出器36と同一の機能を果たす。入力対象位置移動手段40は、圧力検出器36から線状接触部21への指の接触圧に関する情報を入力され、指の接触圧が所定値(該所定値は、図6に関連して説明した所定値とは独立に設定できる。)以上であるか否かを判断する。指の接触圧が所定値以上になった時の接触位置に第2の対応付けにより対応付けされる入力対象を「指定入力対象」と呼ぶことにする。入力対象位置移動手段40は、接触検出器22からの情報より指定入力対象を検出し、指接触期間では、指定入力対象が線状接触部21上の指の摺動にもかかわらず、現在接触位置に対応付けられるように、第2の対応付け手段25に第2の対応付けの修正を指示する。こうして、接触開始位置が、線状接触部21の一端の方へ偏倚し、かつ、目標入力対象に対応の位置が、接触開始位置より該一端側にあって、最初の第2の対応付けでは、線状接触部21内の割り当てから外へ出てしまっていても、指定入力対象の移動により線状接触部21内へへ持ち込むことができる。そして、ユーザは、次に、指の接触圧を所定値未満にして、すなわち弱めて、指を目標入力対象に対応の位置の方へ摺動させることにより、目標入力対象を支障なく選択できる。
【0067】
図8は入力対象選択プログラムのフローチャートである。S45において、ユーザの指が線状接触部21へ接触開始したか否かを判定し、該判定がYesであれば、S46へ進み、Noであれば、該プログラムに関する処理を終了する。S46では、第2の対応付けに基づいて線状接触部21の各位置に入力対象を割り当てる。第2の対応付けでは、線状接触部21をその延び方向へ等間隔L2で分割し、第1の対応付けにより線状接触部21への接触開始位置に対応付けられている入力対象(以下、該入力対象を「接触開始位置対応入力対象」と言う。)については、第2の対応付けにおいても第1の対応付けのときと線状接触部21上において同一位置を割り当て、ただし、割り当てられる長さはL1からL2へ切替えられ、接触開始位置対応入力対象を内に含む所定の設定順番範囲内の複数個の入力対象は、設定順番と第2の対応付けとに従って線状接触部21の各位置へ対応付けられる。S47では、第2の対応付けに従った表示を行う。S48では、指が線状接触部21に接触中か否かを判定し、該判定がYesであるならば、S49へ進み、Noであるならば、S50へ進む。S49では、現在の接触位置を検出して、S48へ戻る。こうして、指接触期間では、現在の接触位置が常時、更新される。S50では、最後の接触位置を接触終了位置とする。S51では、第2の対応付けにより接触終了位置に対応付けられている入力対象を今回の入力対象に決定する。
【0068】
図9は図8のフローチャートの第1の一部変更例の主要部フローチャートである。S53がS45の前に挿入され、S54がS46とS47との間に挿入される。S53では、第1の対応付けに基づく表示が実施される。ユーザはこの表示により線状接触部21への接触開始する位置を適切に選択できる。S54では、S47の第2の対応付けに基づく表示に先立ち、第1の対応付けに基づく表示を中止する。こうして、線状接触部21への操作に対して有効な表示のみが表示されるので、ユーザは、第1及び第2の対応付けのどちらが有効になっているかについて混乱することなく、適切な操作を実施できる。
【0069】
図10は図8のフローチャートの第2の一部変更例の主要部フローチャートである。S58〜S62がS45とS48との間に挿入される。また、S49の実行後は、S58へ戻る。S58では、線状接触部21への指の接触圧Pを検出する。S59では、Pと所定値P1とを対比し、P≦P1であれば、S60へ進み、P>P1であれば、S61へ進む。S60,61では。第2の間隔L2をそれぞれV1,V2とし、S62へ進む。ただし、V2>V1である。S62では、S61又はS62で設定されたL2に基づいて第2の対応付けを実行する。こうして、ユーザが指を線状接触部21へ強く押したときは、設定順番範囲の入力対象が線状接触部21上に占める長さは増大し、目標入力対象の選択がやり易くなる。
【0070】
図11は図8のフローチャートの第3の一部変更例の主要部フローチャートである。S66〜S69がS49の後ろに挿入される。また、S68,S69の実行後はS46へ戻る。S66では、線状接触部21への指の接触圧が検出される。S67では、Pと所定値P2とを対比し、P<P2であれば、S68へ進み、P≧P2であれば、S69へ進む。S68では、第2の対応付けを固定する。すなわち、指接触期間における線状接触部21上の指の摺動にもかかわらず、第2の対応付けにより線状接触部21上の各位置に対応付けられた入力対象は変化しないものとされる。これに対して、S69では、第2の対応付けにより線状接触部21上の各位置に対応付けられた入力対象は、指接触期間では、線状接触部21上の指の摺動に伴い、指定入力対象が現在の指接触位置に対応付けられるように、かつ設定順番は変化しないように、変化する。こうして、接触開始位置が線状接触部21の一端の方へ偏倚し、かつ、目標入力対象が、接触開始位置対応の入力対象より該一端側にあって、最初の第2の対応付けでは、目標入力対象の対応位置が線状接触部21の外へはみ出たとしても、指定入力対象の移動により線状接触部21内へ該対応位置を持ち込んで、次のP2以下の接触圧による摺動により目標入力対象を的確に入力することができる。
【0071】
図12は指接触型入力選択装置10をベゼル83として装備する時計型情報端末機80の正面図である。時計型情報端末機80は、本体81と、本体81をユーザの手首近傍の部位に着脱自在に装着させるためのバンド82とを有し、ブルートゥース(Bluetooth)プロトコルを介して他の端末機とデータを送受自在の通信機能を装備している。本体81は、周辺のベゼル83と、周囲をベゼル83により包囲され所定面積の液晶から成る中央の液晶表示部84とを有している。この時計型情報端末機80は、左手に装着されることを想定しており、ベゼル83のほぼ右半部より少し大きい周方向範囲は、例えば時計の時刻目盛りでは右回りで12からほぼ7に至る周方向範囲は、図1〜図3で説明した指接触型入力選択装置10から構成されている。凸部85は、ベゼル83の指接触型入力選択装置10の範囲に等間隔L1で形成されている。なお、凸部85は省略可能である。各凸部85の位置には、第1の対応付けにより各凸部85の位置に対応付けられている平仮名又はアルファベットが記入されている。五十音順及びアルファベット順で前の方及び後ろの方の文字を割り当てれる指接触型入力選択装置10の部位を前端及び後端と定義する。この時計型情報端末機80では、五十音の入力系列とアルファベット及び数字の入力系列の2系列が用意されており、数字1,2,・・・,9,0はアルファベット及び数字の入力系列としてアルファベットの後端に続けて配列されている。入力系列は、「モード」と記入されている、指接触型入力選択装置10の最後端の凸部85を指で所定圧で押圧するごとに、切替えられるようになっている。図12では、ユーザは「とけいがた」を液晶表示部84に入力しようとしており、「とけいが」までは入力が終了し、これから「た」を入力するところであり、入力位置ポインタ86が「た」の位置に表示されている。
【0072】
図13は図12の時計型情報端末機80においてユーザが平仮名を入力しているときの液晶表示部84の表示状態を示している。なお、図13の時計型情報端末機80では、凸部85が省略されている。指接触型入力選択装置10には小さいL1の間隔で配列された各部位に平仮名が五十音順で対応付けられているので、ユーザは、最初から目標平仮名(=今回液晶表示部84に入力しようと意図している平仮名)の対応部位に正確に指87を接触させることは通常、無理である。図13では、ユーザは「とけいがた」の入力を終了し、次に「に」を入力するところである。「に」を入力しようとするユーザは、「に」の部位としておおよそ見当をつけた指接触型入力選択装置10上の部位を目掛けて指87を接触させる。接触開始点91は指接触型入力選択装置10への指87の接触開始点である。第1の対応付けにより接触開始点91に対応付けられている平仮名は入力位置ポインタ86にエコーバックされる。幸運にも、接触開始点91が「に」の部位であれば、ユーザは指接触型入力選択装置10から指87を離して、「に」の入力を決定することができる。しかしながら、通常は、指接触型入力選択装置10への指87の最初の接触が目標平仮名の部位となることはなく、図13(a)に示されるように、第1の対応付けにより接触開始点91に対応付けられている平仮名は、目標平仮名としての「に」の近傍の例えば「な」となる。一方、指接触型入力選択装置10への接触後である指接触期間では、指接触型入力選択装置10の各位置への平仮名の対応付けは第1の対応付けから第2の対応付けへ切替えられる。第2の対応付けでは、接触開始点91に対応付けられる平仮名は第1の対応付けにおいて接触開始点91に対応付けられている平仮名(この例では、「な」)に一致させられ、かつ指接触型入力選択装置10において各平仮名に割り当てる位置の間隔は広いL2とされる。こうして、L2の間隔で配列されて指接触型入力選択装置10の両端範囲にある各位置には五十音順で平仮名が第2の対応付けとして対応付けられる。図13(b)では、L2は、第1の対応付けでは5個の平仮名が割り当てられていた長さ範囲に相当している。ユーザは、指接触型入力選択装置10において指を後端方向へL2だけ摺動させ、これにより、入力位置ポインタ86は「な」から「に」へ変化し、入力位置ポインタ86におけるエコーバックが目標平仮名としての「に」になったとき、指87を指接触型入力選択装置10から離して、入力位置ポインタ86への「に」の入力が決定される。
【0073】
図14は第1の対応付けに基づく表示が液晶表示部84において行われるようになっている時計型情報端末機90の正面図である。時計型情報端末機90において、図12の時計型情報端末機80と同一の要素は、同符号で指示して、説明は省略し、相違点について説明する。液晶表示部84は、ベゼル83の内周に沿って延びる円周部分92と、円周部分92を周辺を包囲されている中央の円形部分93とを有している。時計型情報端末機90は、前述の時計型情報端末機80とは異なり、ベゼル83への第1の対応付けに対応付けられている代表文字についてのベゼル83への記入が省略されている。ユーザが指接触型入力選択装置10から指87を離している状態において、円周部分92には、液晶表示部84の中心に対して図12の時計型情報端末機80のベゼル83と同一角度位置に同一の平仮名が表示される。なお、図14は、入力モード選択において平仮名をユーザが選択した場合の円周部分92の表示を示しており、ユーザが入力モード選択においてアルファベットを選択した場合の円周部分92には、液晶表示部84の中心に対して図12の時計型情報端末機80のベゼル83と同一角度位置に同一のアルファベットが表示される。
【0074】
図15は図14の時計型情報端末機90においてユーザが平仮名を入力しているときの液晶表示部84の表示状態を示している。指接触型入力選択装置10には小さいL1の間隔で配列された各部位に平仮名が五十音順で対応付けられているので、ユーザは、最初から目標平仮名(=今回液晶表示部84に入力しようと意図している平仮名)の対応部位に正確に指87を接触させることは通常、無理である。図15では、ユーザは「とけいがた」の入力を終了し、次に「に」を入力するところである。「に」を入力しようとするユーザは、「に」の部位としておおよそ見当をつけた部位を目掛けて指87を接触させる。接触開始点91は指接触型入力選択装置10への指87の接触開始点である。第1の対応付けにより接触開始点91に対応付けられている平仮名は入力位置ポインタ86にエコーバックされる。幸運にも、接触開始点91が「に」の部位であれば、ユーザは指接触型入力選択装置10から指87を離して、「に」の入力を決定することができる。しかしながら、通常は、指接触型入力選択装置10への指87の最初の接触が目標平仮名の部位となることはなく、図15(a)に示されるように、第1の対応付けにより接触開始点91に対応付けられている平仮名は、目標平仮名としての「に」の近傍の例えば「な」となる。一方、指接触型入力選択装置10への接触後である指接触期間では、指接触型入力選択装置10の各位置への平仮名の対応付けは第1の対応付けから第2の対応付けへ切替えられる。第2の対応付けでは、接触開始点91に対応付けられる平仮名は第1の対応付けにおいて接触開始点91に対応付けられている平仮名(この例では、「な」)に一致させられ、かつ指接触型入力選択装置10において各平仮名を対応付ける位置の間隔は広いL2とされ、このようにL2の間隔で配列され指接触型入力選択装置10の両端範囲の各位置には五十音で平仮名が割り当てられる。図15(b)では、L2は、第1の対応付けでは3個の平仮名が割り当てられていた長さ範囲に相当して対応付けられる。ユーザは、指接触型入力選択装置10において指を後端方向へL2だけ摺動させ、これにより、入力位置ポインタ86は「な」から「に」へ変化し、入力位置ポインタ86におけるエコーバックが目標平仮名としての「に」になったとき、指87を指接触型入力選択装置10から離して、入力位置ポインタ86への「に」の入力が決定される。
【0075】
図16は図12の時計型情報端末機80においてユーザがアルファベットを入力しているときの液晶表示部84の表示状態を示している。なお、図16の時計型情報端末機80では、凸部85が省略されている。指接触型入力選択装置10には小さいL1の間隔で配列された各部位にアルファベットがアルファベット順で対応付けられているので、ユーザは、最初から目標アルファベット(=今回液晶表示部84に入力しようと意図しているアルファベット)の対応部位に正確に指87を接触させることは通常、無理である。図16では、ユーザは「watch a」の入力を終了し、次に「n」を入力するところである。「n」を入力しようとするユーザは、「n」の部位としておおよそ見当をつけた部位を目掛けて指87を接触させる。接触開始点91は指接触型入力選択装置10への指87の接触開始点である。第1の対応付けにより接触開始点91に対応付けられているアルファベットは入力位置ポインタ86にエコーバックされる。幸運にも、接触開始点91が「n」の部位であれば、ユーザは指接触型入力選択装置10から指87を離して、「n」の入力を決定することができる。しかしながら、通常は、指接触型入力選択装置10への指87の最初の接触が目標アルファベットの部位となることはなく、図16(a)に示されるように、第1の対応付けにより接触開始点91に対応付けられているアルファベットは、目標アルファベットとしての「n」の近傍の例えば「m」となる。一方、指接触型入力選択装置10への接触後である指接触期間では、指接触型入力選択装置10の各位置へのアルファベットの対応付けは第1の対応付けから第2の対応付けへ切替えられる。第2の対応付けでは、接触開始点91に対応付けられるアルファベットは第1の対応付けにおいて接触開始点91に対応付けられているアルファベット(この例では、「m」)に一致させられ、かつ指接触型入力選択装置10において各アルファベットを対応付ける位置の間隔は広いL2とされ、このようにL2の間隔で配列され指接触型入力選択装置10の両端範囲の各位置にはアルファベット順でアルファベットが割り当てられる。図15(b)では、L2は、第1の対応付けでは3個のアルファベットが割り当てられていた長さ範囲に相当して対応付けられる。ユーザは、指接触型入力選択装置10において指を後端方向へL2だけ摺動させ、これにより、入力位置ポインタ86は「m」から「n」へ変化し、入力位置ポインタ86におけるエコーバックが目標アルファベットとしての「n」になったとき、指87を指接触型入力選択装置10から離して、入力位置ポインタ86への「n」の入力が決定される。
【0076】
図17は図14の時計型情報端末機90においてスケジュールの日付の日を入力開始しようとしているときの液晶表示部84の表示状態を示している。指接触型入力選択装置10の後端のモードに指87を接触させて、モード選択処理に入り、スケジュールを選択し、月の入力が済まされ、現在は、日の入力を行っている状態が図17に示されている。円周部分92には、日に関する第1の対応付けとして1〜31の数字が指接触型入力選択装置10の各部位に順番に割り当てられ、この割り当てについての代表的な数値としての1と5の整数倍のみがベゼル83内周側の円周部分92の対応部位に表示されている。
【0077】
図18は図17の時計型情報端末機90の状態から指87を指接触型入力選択装置10に接触したときの液晶表示部84の表示状態を示している。指87が接触開始点91に接触するや、円周部分92における表示は、図17のものから図18(a)のものへ切替わる。図18(a)の円周部分92には、第2の対応付けにより指接触型入力選択装置10の各位置に対応付けられている数値が表示されている。すなわち、第1の対応付けにより接触開始点91に対応付けられている数値は「6」であり、第2の対応付けても、第1の対応付け時と同一の指接触型入力選択装置10上の位置に割り当てられる。さらに、第2の対応付けでは、各数値が指接触型入力選択装置10において割り当てる位置の間隔は、図17の時計型情報端末機90の円周部分92における第1の対応付けの場合の間隔L1の5倍の長さに相当するL2とされ、このように広いL2の間隔で配列され指接触型入力選択装置10の両端範囲の各位置には昇順で数値が割り当てられる。図18では、ユーザはスケジュールの日として「7」を入力するところである。「7」を入力しようとするユーザは、「7」の部位としておおよそ見当をつけた指接触型入力選択装置10上の部位を目掛けて指87を接触させるが、第1の対応付けにより「7」に対応付けられた部位へ指87を接触させることができず、「7」の近傍位置としての「6」に対応付けられている接触開始点91へ指87が接触したものとする。第1の対応付けにより接触開始点91に対応付けられている数値は円形部分93の入力位置ポインタ86にエコーバックされる。また、この円周部分92では、現在有効な対応付けにより指接触型入力選択装置10における指87の現在の接触位置に対応付けられている数値には強調表示94が行われる。一方、指接触型入力選択装置10への接触後である指接触期間では、指接触型入力選択装置10における数値の割り当ては第1の対応付けから前述の第2の対応付けへ切替えられる。ユーザは、図15(b)に示すように、指接触型入力選択装置10において指を後端方向へL2だけ摺動させ、これにより、入力位置ポインタ86におけるエコーバックは「6」から目標数値としての「7」へ変化し、この時、指87を指接触型入力選択装置10から離して、入力位置ポインタ86への「7」の入力が決定される。時計型情報端末機90の円周部分92には、指接触型入力選択装置10への現在の接触操作において有効となっている対応付けが表示されるので、ユーザは混乱することなく、円滑に指接触型入力選択装置10への接触操作を実施できる。
【0078】
図19は指接触型入力選択装置10を装備するPDA又は携帯電話96の正面図である。PDA又は携帯電話96の正面には、各種情報を表示する長方形の液晶97、及び液晶97の下側に所定数の操作ボタン又はキー98が設けられる。指接触型入力選択装置10は、長方形の周辺を包囲するように設けられる。ユーザは、指接触型入力選択装置10に指で接触及びなぞって所望の入力対象を選択する。
【0079】
図20は図19のPDA又は携帯電話96の変形例である。図20のPDA又は携帯電話96では、指接触型入力選択装置10は、液晶97内の右辺部に沿って直線状に配備される。ユーザは、液晶97内の指接触型入力選択装置10に指で接触及びなぞって所望の入力対象を選択する。
【図面の簡単な説明】
【図1】平仮名の入力モードにおいて各対応付けにより対応付けされている指接触型入力選択装置の各位置と平仮名との関係を種々の状況について示す図である。
【図2】命令のとの関係を種々の状況について示す図である。
【図3】アルファベットの入力モードにおいて各対応付けにより対応付けされている指接触型入力選択装置の各位置とアルファベットのとの関係を種々の状況について示す図である。
【図4】入力対象選択装置の機能ブロック図である。
【図5】図4の機能ブロックに第1の表示手段及び第2の表示手段を追加した機能ブロック図である。
【図6】図4の機能ブロックに圧力検出器及び間隔制御手段を追加した機能ブロック図である。
【図7】図4の機能ブロックに圧力検出器及び入力対象位置移動手段を追加した機能ブロック図である。
【図8】入力対象選択プログラムのフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートの第1の一部変更例の主要部フローチャートである。
【図10】図8のフローチャートの第2の一部変更例の主要部フローチャートである。
【図11】図8のフローチャートの第3の一部変更例の主要部フローチャートである。
【図12】指接触型入力選択装置をベゼルとして装備する時計型情報端末機の正面図である。
【図13】図12の時計型情報端末機においてユーザが平仮名を入力しているときの液晶表示部の表示状態を示す図である。
【図14】第1の対応付けに基づく表示が液晶表示部において行われるようになっている時計型情報端末機の正面図である。
【図15】図14の時計型情報端末機においてユーザが平仮名を入力しているときの液晶表示部の表示状態を示す図である。
【図16】図12の時計型情報端末機においてユーザがアルファベットを入力しているときの液晶表示部の表示状態を示す図である。
【図17】図14の時計型情報端末機においてスケジュールの日付の日を入力開始しようとしているときの液晶表示部の表示状態を示す図である。
【図18】図17の時計型情報端末機の状態から指を指接触型入力選択装置に接触したときの液晶表示部の表示状態を示す図である。
【図19】指接触型入力選択装置を装備するPDA又は携帯電話の正面図である
【図20】図19のPDA又は携帯電話の変形例である
【符号の説明】
10 指接触型入力選択装置(入力対象選択装置)
21 線状接触部
22 接触検出器
23 第1の対応付け手段
24 範囲検出手段
25 第2の対応付け手段
26 対応入力検出手段
27 入力決定手段
32 第1の表示手段
33 第2の表示手段
36 圧力検出器
37 間隔制御手段
40 入力対象位置移動手段
80 時計型情報端末機(入力対象選択装置)
90 時計型情報端末機(入力対象選択装置)
96 PDA又は携帯電話(入力対象選択装置)

Claims (23)

  1. 線状に所定範囲にわたり延びユーザが指を延び方向の任意位置で接触させかつ延び方向へ摺動させるようになっている線状接触部、
    前記線状接触部への指の接触の有無及び接触位置を検出する接触検出器、
    複数個の入力対象の各々を、前記線状接触部上の延び方向へ第1の間隔で配列された各位置へ、所定順番(以下、この所定順番を「所定順番A」と言う。)に従って対応付ける第1の対応付け手段(以下、該第1の対応付け手段による対応付けを「第1の対応付け」と言う。)、
    前記線状接触部への指の接触開始位置に対して第1の対応付けにより対応付けられている入力対象を内に含みかつ前記所定順番Aに従って複数個の入力対象を含む順番範囲(以下、該順番範囲を「順番範囲B」と言う。)を検出する範囲検出手段、
    前記順番範囲B内にある各入力対象を、前記第1の間隔より大きい第2の間隔で前記線状接触部に配列された各位置に前記所定順番Aに従って対応付ける第2の対応付け手段(以下、該第2の対応付け手段による対応付けを「第2の対応付け」と言う。)であって前記第2の対応付けは前記線状接触部への指の接触開始時の接触位置としての接触開始位置に対応付けられる入力対象を、前記線状接触部が前記第1の対応付けにあったときの前記線状接触部への指の接触開始位置に対応付けられる入力対象とする第2の対応付け手段
    前記線状接触部への指の接触開始から接触終了までの期間(以下、該期間を「指接触期間」と言う。)における前記線状接触部への指の接触位置の変化に対しては第2の対応付けにより前記線状接触部への現在の接触位置に対応付けられる入力対象を検出する対応入力対象検出手段、及び
    接触終了位置に対して前記入力対象検出手段により検出された入力対象を今回のユーザ入力として決定する入力決定手段、
    を有していることを特徴とする入力対象選択装置。
  2. 第1の対応付けを表示する第1の表示手段、
    を有していることを特徴とする請求項1記載の入力対象選択装置。
  3. 前記指接触期間に第2の対応付けを表示する第2の表示手段、
    を有していることを特徴とする請求項1記載の入力対象選択装置。
  4. 第1の対応付けを表示する第1の表示手段を有し、
    該第1の表示手段は、指接触期間では、表示作動を中止することを特徴とする請求項3記載の入力対象選択装置。
  5. 前記線状接触部への指の接触圧についての相互に異なる第1及び第2の圧力範囲を検出する圧力検出手段、及び
    指接触期間において前記線状接触部への指の接触圧が第1の圧力範囲であるときは第2の圧力範囲にあるときよりも前記第2の間隔を大きくする間隔制御手段、
    を有していることを特徴とする請求項1記載の入力対象選択装置。
  6. 前記線状接触部への指の接触圧が第1の所定値以上か未満かを検出する圧力検出手段、及び
    指接触期間において前記線状接触部への指の接触圧が第1の所定値未満から第1の所定値以上へ切替えられるごとに第2の間隔を切替える間隔制御手段、
    を有していることを特徴とする請求項1記載の入力対象選択装置。
  7. 前記線状接触部への指の接触圧についての第3及び第4の範囲であって第4の範囲は第3の範囲よりも接触圧大の範囲となっている第3及び第4の範囲を検出する圧力検出手段、
    前記指接触期間において前記線状接触部への指の接触圧が第3の範囲であるときは第2の対応付けにより各入力対象が対応付けられる線状接触部上の位置は前記線状接触部への指の摺動に対しては不変とし、また、第4の範囲であるときは第2の対応付けにより各入力対象が対応付けられる線状接触部上の位置は前記線状接触部への指の摺動に合わせてその摺動方向へ移動させる入力対象位置移動手段、
    を有していることを特徴とする請求項1記載の入力対象選択装置。
  8. 前記線状接触部には、凹部及び/又は凸部が所定間隔で設けられていることを特徴とする請求項1記載の入力対象選択装置。
  9. 指接触期間に、指を、接触開始位置から所定長さ以上、前記線状接触部上を摺動させた場合には、入力対象の選択以外の処理を実施する処理手段、
    を有していることを特徴とする請求項1記載の入力対象選択装置。
  10. 前記入力対象は、文字、又はメニュー項目であることを特徴とする請求項1記載の入力対象選択装置。
  11. 請求項1記載の入力対象選択装置を装備することを特徴とする携帯型情報機器。
  12. 請求項1記載の入力対象選択装置を装備することを特徴とする腕着脱型情報機器。
  13. 前記線状接触部は、液晶表示部の周辺枠に設けられていることを特徴とする請求項12記載の腕着脱型情報機器。
  14. 線状に所定範囲にわたり延びユーザが指を延び方向の任意位置で接触させかつ延び方向へ摺動させるようになっている線状接触部と、前記線状接触部への指の接触の有無及び接触位置を検出する接触検出器とを用意し、
    複数個の入力対象の各々を、前記線状接触部上の延び方向へ第1の間隔で配列された各位置へ、所定順番(以下、この所定順番を「所定順番A」と言う。)に従って対応付け(以下、該対応付けを「第1の対応付け」と言う。)、
    前記線状接触部への指の接触開始位置に対して第1の対応付けにより対応付けられている入力対象を内に含みかつ前記所定順番Aに従って複数個の入力対象を含む順番範囲(以下、該順番範囲を「順番範囲B」と言う。)を検出し、
    前記順番範囲B内にある各入力対象を、前記第1の間隔より大きい第2の間隔で前記線状接触部に配列された各位置に前記所定順番Aに従った対応付け(以下、この対応付けを「第2の対応付け」と言う。)であって前記第2の対応付けは前記線状接触部への指の接触開始時の接触位置としての接触開始位置に対応付けられる入力対象を、前記線状接触部が前記第1の対応付けにあったときの前記線状接触部への指の接触開始位置に対応付けられる入力対象とする前記第2の対応付けを行い
    前記線状接触部への指の接触開始から接触終了までの期間(以下、該期間を「指接触期間」と言う。)における前記線状接触部への指の接触位置の変化に対しては第2の対応付けにより前記線状接触部への現在の接触位置に対応付けられる入力対象を検出し、
    接触終了位置に対して前記入力対象検出手段により検出された入力対象を今回のユーザ入力として決定する、
    ことを特徴とする入力対象選択方法。
  15. 第1の対応付けを表示することを特徴とする請求項14記載の入力対象選択方法。
  16. 前記指接触期間に第2の対応付けを表示することを特徴とする請求項14記載の入力対象選択方法。
  17. 第1の対応付けを表示し、
    指接触期間では、第1の対応付けについての表示を中止することを特徴とする請求項16記載の入力対象選択方法。
  18. 前記線状接触部への指の接触圧についての相互に異なる第1及び第2の圧力範囲を検出し、
    指接触期間において前記線状接触部への指の接触圧が第1の圧力範囲であるときは第2の圧力範囲にあるときよりも前記第2の間隔を大きくする、
    ことを特徴とする請求項14記載の入力対象選択方法。
  19. 前記線状接触部への指の接触圧が第1の所定値以上か未満かを検出し、
    指接触期間において前記線状接触部への指の接触圧が第1の所定値未満から第1の所定値以上へ切替えられるごとに第2の間隔を切替える、
    ことを特徴とする請求項14記載の入力対象選択方法。
  20. 前記線状接触部への指の接触圧についての第3及び第4の範囲であって第4の範囲は第3の範囲よりも接触圧大の範囲となっている第3及び第4の範囲を検出し、
    前記指接触期間において前記線状接触部への指の接触圧が第3の範囲であるときは第2の対応付けにより各入力対象が対応付けられる線状接触部上の位置は前記線状接触部への指の摺動に対しては不変とし、また、第4の範囲であるときは第2の対応付けにより各入力対象が対応付けられる線状接触部上の位置は前記線状接触部への指の摺動に合わせてその摺動方向へ移動させる、
    ことを特徴とする請求項14記載の入力対象選択方法。
  21. 前記線状接触部には、凹部及び/又は凸部が所定間隔で設けられていることを特徴とする請求項14記載の入力対象選択方法。
  22. 指接触期間に、指を、接触開始位置から所定長さ以上、前記線状接触部上を摺動させた場合には、入力対象の選択以外の処理を実施することを特徴とする請求項14記載の入力対象選択方法。
  23. 前記入力対象は、文字、又はメニュー項目であることを特徴とする請求項14記載の入力対象選択方法。
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