JP3612221B2 - 遠心式送風機を備えた携帯型作業機 - Google Patents

遠心式送風機を備えた携帯型作業機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠心式の送風機を空冷2サイクル内燃エンジン等の原動機により回転駆動するようにされた、例えば、薬剤等の散布作業を行う背負式薬剤散布機や前記送風機から噴出せしめられる空気(送風)によって、落ち葉やゴミ等を寄せ集めて清掃する背負式送風掃除機等の、遠心式送風機を備えた携帯型作業機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の携帯型作業機は、その一つである背負式薬剤散布機を例にとれば、通常、実公平5−19549号公報等にも見られるように、背負いバンドが掛けられる側面視L字状の背負架台に、遠心式送風機が立てた姿勢で配置されるとともに、その後側(反背負架台側)に前記送風機を回転駆動するための空冷2サイクル内燃エンジン等の原動機が搭載保持されている。
【0003】
また、前記送風機におけるボリュートケースの上方には、別体の薬剤タンクが調量装置を介して連結され、前記薬剤タンク内の薬剤は、前記調量装置を介して前記ボリュートケース内に吸い込まれるとともに、そこを流れる空気に乗って、その一側部(一般的には右側)に斜め下に向けて突設されている空気噴出口から、曲り管、蛇腹状のフレキシブル管、噴管等を通じて、外部に噴出せしめられるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記した如くの従来の遠心式送風機を備えた携帯型作業機においては、次のような問題があった。
すなわち、前記送風機の空気吸込口は、通常、前記背負架台側に設けられているので、前記背負架台と前記送風機(のボリュートケース)との間には、必然的に、外部から空気を取り入れるための空気取入用間隙が形成される。このため、前記送風機、前記薬剤タンク、及び前記原動機等の重量部分は、前記背負架台から前記空気取入用間隙分だけ後方寄りとなる。ここで、前記送風機、前記薬剤タンク、及び前記原動機等の重量部分の重心位置が、前記背負架台から遠ざかるほど、それらで構成される作業機全体が、作業者の背中から離れやすくなるので、作業者は、該作業機を背負いにくくなり、作業性、携帯性等が低下する。
【0005】
また、従来の作業機においては、前記背負架台、前記送風機のボリュートケース、前記薬剤タンク、前記調量装置等は、通常は別々に作製した後に一体的に組み付けるようにされているので、部品点数が多い、重い、大きい、組み立てが難しい、装置コストが高い、等の問題もあった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、作業性、携帯性を向上できるとともに、部品点数及び装置コストの低減化、小型軽量化、組み立ての容易化等を図ることができるようにされた遠心式送風機を備えた携帯型作業機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成すべく、本発明に係る遠心式送風機を備えた携帯型作業機は、立てた姿勢で配置された遠心式送風機のボリュートケースの表面部側に支持連結部材の外周端縁を取付固定し、該支持連結部材を介して前記送風機を回転駆動するための原動機が搭載保持され、前記支持連結部材と前記原動機とは、その取付面の周囲に突設したフランジ部でボルト等により着脱自在に連結され、前記送風機の空気吸込口が前記ボリュートケースの前記原動機側に設けられていると共に、前記支持連結部材における前記送風機と前記原動機との間の部分に、前記送風機の前記空気吸込口に外部空気を導入するための空気取入口が形成されていることを特徴としている
【0007】
また、好ましくは、前記ボリュートケースの上方に薬剤タンクが設けられ、さらに好ましくは、前記ボリュートケースと前記薬剤タンクとがブロー成形等により一体成形される。
他の好ましい態様では、前記ボリュートケースにおける反原動機側に位置する裏面部が背負架台として機能するようにされ、さらに好ましくは、前記ボリュートケースの裏面部に背当てが取り付けられ、また、別の好ましい態様では、前記送風機における羽根車の回転軸が前記支持連結部材に設けられた軸受部で軸支される。
【0008】
さらに別の好ましい態様では、前記原動機の出力軸に前記羽根車の回転軸が遠心クラッチを介して断接可能に連結される。
また、他の好ましい態様では、前記ボリュートケースと前記薬剤タンクとの間に調量装置が設けられ、さらには、前記支持連結部材の下面部にスタンドが設けられる。
【0009】
前記した如くの構成とされた本発明に係る遠心式送風機を備えた携帯型作業機の好ましい態様においては、送風機の空気吸込口が原動機側に設けられて、外部の空気は、前記支持連結部材に形成された空気取入口から導入するようにされているので、前記送風機のボリュートケースにおける反原動機側に位置する裏面部を、背負架台として機能させることが可能となる。
【0010】
そのため、従来のように、送風機の空気吸込口が背負架台側に設けられている場合には必要であった背負架台が不要となると同時に、背負架台と送風機のボリュートケースとの間に空気取入用間隙を形成することも要せず、したがって、前記送風機、前記薬剤タンク、及び前記原動機等の、重量部分の重心位置が従来のものに比して作業者の背中により近くなる。
【0011】
その結果、当該作業機全体が、作業者の背中から離れにくくなるので、作業者は該作業機を背負いやすくなり、作業性、携帯性等が向上する。
また、前記送風機のボリュートケース、前記貯留タンク等を、ブロー成形等で一体成形することにより、部品点数及び装置コストの低減化、小型軽量化、組み立ての容易化等を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る遠心式送風機を備えた携帯型作業機の一つである背負式薬剤散布機の一実施形態を示している。図示実施形態の背負式薬剤散布機1は、ボリュートケース22及び羽根車24を有する遠心式送風機20が、立てた姿勢で配備されている。前記送風機20の前記ボリュートケース22は、渦巻室を形成する裏面部22Aと、表面部22Bと、からなっており、このボリュートケース22における前記表面部22B側に、支持連結部材30を介して、前記送風機20を回転駆動するための原動機としての、小型空冷2サイクル内燃エンジン50が、搭載保持されている。
【0013】
また、前記ボリュートケース22の上方には、粉粒体からなる散布物としての薬剤が貯留される薬剤タンク2が設けられている。この薬剤タンク2は、下部の出口9側が窄められた漏斗状をしており、その上部には、蓋部材4が蓋装される薬剤投入口3が設けられている。
前記ボリュートケース22の底面左右には、接地用クッションパッド43、44が、取着されている。
【0014】
前記薬剤タンク2と、前記ボリュートケース22と、の間には、後述する調量装置10が介装されている。この調量装置10は、前記薬剤タンク2の前記出口9に連なる通路部7を有している。該通路部7の横断面は、左右方向の幅(図3、図4の左右方向の幅)が長く、前後方向の幅(図1、図2の左右方向の幅)が短いスリット状となっている。ここでは、前記薬剤タンク2、前記ボリュートケース22、及び、前記調量装置10の通路部7は、合成樹脂材料を素材としてブロー成形等により一体成形されている。
【0015】
前記内燃エンジン50は、例えば草刈り機等にも使用可能な、排気量が35mL程度の、空冷2サイクル内燃エンジンであり、ピストン53が嵌挿されたシリンダ51には、周知の態様で排気ポート、掃気ポート等が設けられるとともに、そのクランク軸55の一端側(図1の右側)には、リコイルスターター56が設けられ、他端側には、マグネット58が鋳ぐるまれた冷却ファン兼フライホイール57が、一体回転可能に取り付けられている。また、前記マグネット58に対面するように、その上方位置に、点火コイル59が配設されている。なお、図1及び図2中の二点鎖線矢印は、エンジン冷却用空気の流れを示している。また、前記内燃エンジン50の下方には、クッションゴム80、81を介して燃料タンク46が配設されている。
【0016】
前記冷却ファン兼フライホイール57には、図2を参照すればよくわかるように、遠心クラッチ70のクラッチシュー72等が連結され、前記遠心クラッチ70のクラッチドラム71には、前記送風機20における羽根車24の回転軸23が一体に連結されている。言い換えれば、前記内燃エンジン50の前記クランク軸55に、前記羽根車24の前記回転軸23が、前記遠心クラッチ70を介して断接可能に連結されている。
【0017】
一方、前記支持連結部材30は、前記クランク軸55を中心とする概略短筒状をなしており、その前記送風機20側の外周端縁が、ボルト類61、62により、前記ボリュートケース22の表面部22B側に取付固定され、その下面部にはスタンド34が設けられている。また、前記支持連結部材30と前記内燃エンジン50との取付面44の周囲に適宜図示しないフランジ部を突設せしめて、ボルト等により、着脱自在に連結せしめている。この支持連結部材30の前記送風機20側には、前記羽根車24の前記回転軸23を軸支する軸受部37を有する内周支持部35が設けられている。この内周支持部35の外周、言い換えれば、前記ボリュートケース22から見て前記内燃エンジン50側には、前記送風機20の空気吸込口26が形成されるとともに、所定枚数の外部空気案内板36が、所定間隔で設けられている。
【0018】
そして、前記支持連結部材30の外周、つまり、前記送風機20と前記内燃エンジン50との間の部分には、前記送風機20の前記空気吸込口26に外部空気を導入するための空気取入口25が形成されており、前記内燃エンジン50により前記羽根車24が回転駆動せしめられると、外部の空気は、図1、図2において一点鎖線矢印で示される如くに、前記支持連結部材30に設けられた前記空気取入口25、前記空気吸込口26を介して、前記ボリュートケース22により画成された渦形室21に吸入され、そこで加圧・加速されて、右斜め下向きに突設されている噴出口29から外部に吹き出される(図3参照)。
【0019】
また、前記送風機20の前記ボリュートケース22における反内燃エンジン側に位置する前記裏面部22Aが、背負架台として機能するようになっており、前記裏面部22Aには、図示はされていないが、背負バンドが掛けられるようになっている。また、前記裏面部22Aには、クッション性を有する合成樹脂製の、内部が中空の背当て40が、接着等の手法により一体的に接合されている。この背当て40は、前記裏面部22Aから比較的大きく突出する、作業者の腰付近に当てられる下半部41と、間欠的に縦溝42a(図4参照)が形成された、背中に当てられる上半部42と、からなっている。
【0020】
一方、前記調量装置10は、図3、図4に加えて図5を参照すればよくわかるように、前記薬剤タンク2からの送給物としての薬剤が流下せしめられる前記通路部7を、左右幅方向(図3の左右方向)に横断するように挿入されて、該通路部7を塞ぐべく圧接せしめられる、ゴムあるいは合成樹脂発泡体等の弾性体からなる回動シャッター11を備えており、該回動シャッター11の回動角度に応じて、前記通路部を流下する前記薬剤の流量を、調節できるようにされている。
【0021】
すなわち、前記回動シャッター11は、その左右両端部は、前記通路部7の前後方向(図1、図2の左右方向)の幅と略等しいかそれより若干大きな外径を持つ円筒形であるが、中間部に、径方向に凹む、前記通路部7の左右方向の幅に略等しい長さを有する切欠部12が形成された切欠円筒状物からなっている。前記切欠部12は、図2の断面図を参照すればよくわかるように、円周方向に沿って円筒外周面からの深さが漸増するようになっている。
また、図2に示す如く、前記通路部7の一面(前記ボリュートケース22の前記裏面部22A)側は、前記回動シャッター11の外周面の略半分が密着する半月状の曲面とされ、他面(前記ボリュートケース22の前記表面部22B)側は、平面となっている。
【0022】
前記回動シャッター11の一端部側(図3の右側)には、前記通路部7に突設された段付き有底円筒状の軸受部7Bに回動可能に嵌挿される支軸部14が、固着され、その他端部(左)側には、前記通路部7に突設された雄ねじ部付きの円筒状の装着口7Aに螺着せしめられる蓋部材15の軸受穴15aに嵌挿される段付きの支軸部13が、固着されている。
【0023】
該段付きの支軸部13は、前記蓋部材15の前記軸受穴15aに嵌挿される嵌挿部13Aと、面取り部13aを有する非円形断面の回動軸部13Bと、からなっており、該回動軸部13Bには、レバー部材16が外嵌される。該レバー部材16は、前記蓋部材15の外面側に位置せしめられる円筒基体部16Aと、該円筒基体部16Aから径方向に突出するレバー部16Bと、前記円筒基体部16Aに同軸で連設された、前記回動軸部13Bが回り止め嵌挿される嵌合穴(図示せず)が設けられた嵌挿部16Cと、からなっている。
【0024】
前記レバー部材16は、その外側から座金18を介して、前記回動軸部13Bに形成された雌ねじ部13bにねじ込まれる止めねじ17により、前記左側支軸部13に、一体回転可能に連結されている。なお、前記レバー部材16は、前記ボリュートケース22の左斜め下に配設された操作部材取付ボックス80(図3)に設けられている操作レバー(図示省略)を操作することにより、ボーデンケーブル、リンク機構、あるいは、歯車機構等を介して、適宜回動せしめられるようになっており、このレバー部材16の回動に伴って、前記回動シャッター11も回動する。
【0025】
該回動シャッター11は、前記右側支軸部14を先頭にして、前記装着口7Aから前記通路部7を左右方向に横断するように挿入されるとともに、前記左側支軸部13側において、前記蓋部材15により、前記通路部7内に脱着可能に装着される。
かかる構成の前記調量装置10においては、非作動時(散布作業を行わないとき)には、前記回動シャッター11は、図6(A)に示される如くに、その切欠部12が上側に位置せしめられており、該切欠部12が形成されていない部分が、前記通路部7に弾発的に圧接して、該通路部7を完全に密閉する閉状態をとるようにされ、このときには、前記薬剤タンク2内の薬剤が、前記回動シャッター11により止められて、下方に流下しない。
【0026】
それに対し、作動時(散布作業を行うとき)には、前記レバー部材16が回動せしめられることに伴って、前記回動シャッター11が、図6(A)の閉状態から時計回りの方向に回動せしめられる。これにより、前記切欠部12と、前記通路部7内壁面と、の間に、前記切欠部12の深さに相当する隙間tが生じ、該隙間tを通じて、前記薬剤タンク2の薬剤が、下方に流下せしめられる。この場合、前記切欠部12は、前記回動シャッター11の円周方向に沿って、その円筒外周面からの深さが漸増するようになっているので、前記薬剤の流下量は、前記回動シャッター11の回動角度が増えるに従って増加し、前記隙間tが最大となる、図6(B)に示される如くの回動位置で、薬剤流下量が最大となる。
【0027】
前記調量装置10の前記回動シャッター11を通過した前記薬剤タンク2内の薬剤は、前記ボリュートケース22内に吸い込まれるとともに、そこを流れる空気に乗って、その一側部に斜め下に向けて突設されている前記空気噴出口29(図3、図4)から、図示していない曲り管、蛇腹状のフレキシブル管、噴管等を通じて、外部に噴出せしめられて散布される。
【0028】
前記した如くの構成とされた本実施形態の背負い式薬剤散布機1においては、前記送風機20の前記空気吸込口26が、前記内燃エンジン50側に設けられて、外部の空気は、前記支持連結部材30に形成された前記空気取入口25から導入するようにされているので、前記送風機20の前記ボリュートケース22における反内燃エンジン側に位置する、前記裏面部22Aを、背負架台として機能させることが可能となる。
【0029】
そのため、従来のように、送風機の空気吸込口が背負架台側に設けられている場合には必要であった、背負架台が不要となると同時に、背負架台と送風機のボリュートケースとの間に、空気取入用間隙を形成することも要せず、したがって、前記送風機20、前記薬剤タンク2、及び前記内燃エンジン50等の重量部分の重心位置が、従来のものに比して作業者の背中により近くなる。
その結果、当該背負式薬剤散布機1全体が、作業者の背中から離れにくくなるので、作業者は該散布機1を背負いやすくなり、作業性、携帯性等が向上する。
【0030】
また、前記送風機20の前記ボリュートケース22、前記薬剤タンク2、前記調量装置10の通路部7等を、ブロー成形で一体成形することにより、部品点数及び装置コストの低減化、小型軽量化、組み立ての容易化等を図ることができる。
上記に加え、前記内燃エンジン50の前記クランク軸55に、前記羽根車24の回転軸23が、前記遠心クラッチ70を介して断接可能に連結されているので、前記リコイルスタータ56により前記内燃エンジンを始動するとき、大きな負となる前記羽根車24を回さなくて済み、始動が容易となる。
【0031】
また、本実施形態においては、図3及び図4を参照すればよくわかるように、前記薬剤タンク2と、前記送風機20の前記噴出口29近傍と、に、それぞれ雄ねじ部が設けられた筒状接続口65、67が設けられており、必要に応じて、それら接続口65、67間をフレキシブル管64等で接続して、前記送風機20からの送風の一部を前記薬剤タンク2内に吹き込んで、該薬剤タンク2内を加圧し、薬剤が、前記出口9や前記回動シャッター11付近で詰まりにくくなるようにされている。なお、前記薬剤タンク2内に空気を吹き込む必要がないときには、前記両接続口65、67には、蓋部材66、68を螺着して、塞いでおくようにされる。
【0032】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において適宜変更できるものである。
例えば、遠心式送風機を備えた携帯型作業機として、前記実施形態では、背負式薬剤散布機を取り挙げたが、それに限られるわけではなく、薬剤タンクが不要の、例えば、背負式送風掃除機等にも、本発明を同様に適用できる。
また、原動機としては、空冷2サイクル内燃エンジン50に代えて、電動モーター等を使用することもできる。
【0033】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明に係る遠心式送風機を備えた携帯型作業機は、送風機の空気吸込口が、原動機側に設けられて、外部の空気は、支持連結部材に形成された空気取入口から導入するようにされているので、送風機のボリュートケースにおける反原動機側に位置する裏面部を、背負架台として機能させることが可能となり、そのため、従来のように送風機の空気吸込口が背負架台側に設けられている場合には必要であった、背負架台が不要となると同時に、背負架台と送風機のボリュートケースとの間に、空気取入用間隙を形成することも要せず、したがって、送風機、薬剤タンク、及び原動機等の、重量部分の重心位置が、従来のものに比して、作業者の背中により近くなる。
【0034】
その結果、当該作業機全体が、作業者の背中から離れにくくなるので、作業者は、該作業機を背負いやすくなり、作業性、携帯性等が向上する。
また、送風機のボリュートケース、薬剤タンク等をブロー成形等で一体成形することにより、部品点数及び装置コストの低減化、小型軽量化、組み立ての容易化等を図ることができる。
更に、ボリュートケースに支持連結部材を介して原動機を搭載保持せしめるようにしたので、一つの原動機を、他の用途にも使用することができ、好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遠心式送風機を備えた携帯型作業機の一つである背負式薬剤散布機の一実施形態を示す部分切欠左側面図。
【図2】図1の送風機及び内燃エンジン周辺部分等を示す拡大縦断面図。
【図3】図1のIII矢視線に従う部分切欠正面図。
【図4】図1のIV矢視線に従う背面図。
【図5】図1に示される薬剤散布機に備えられる調量装置を示す分解斜視図。
【図6】図5に示される調量装置の動作説明に供される断面図。
【符号の説明】
1 背負式薬剤散布機(遠心式送風機を備えた携帯型作業機)
2 薬剤タンク
10 調量装置
20 遠心式送風機
22 ボリュートケース
22A 裏面部
23 回転軸
24 羽根車
25 空気取入口
26 空気吸込口
30 支持連結部材
34 スタンド
37 軸受部
40 背当て
50 空冷2サイクル内燃エンジン(原動機)
55 クランク軸(出力軸)
70 遠心クラッチ

Claims (9)

  1. 立てた姿勢で配置された遠心式送風機(20)のボリュートケース(22)の表面部(22B)側に支持連結部材(30)の外周端縁を取付固定し、該支持連結部材(30)を介して前記送風機(20)を回転駆動するための原動機(50)が搭載保持された携帯作業機(1)であって、
    前記支持連結部材(30)と前記原動機(50)とは、その取付面(44)の周囲に突設したフランジ部でボルト等により着脱自在に連結され、前記送風機(20)の空気吸込口(26)が前記ボリュートケース(22)の前記原動機(50)側に設けられていると共に、前記支持連結部材(30)における前記送風機(20)と前記原動機(50)との間の部分に、前記送風機(20)の前記空気吸込口(26)に外部空気を導入するための空気取入口(25)が形成されていることを特徴とする遠心式送風機を備えた携帯型作業機。
  2. 前記ボリュートケース(22)の上方に薬剤タンク(2)が設けられていることを特徴とする請求項に記載の遠心式送風機を備えた携帯型作業機。
  3. 前記ボリュートケース(22)と前記薬剤タンク(2)とがブロー成形等により一体成形されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遠心式送風機を備えた携帯型作業機
  4. 前記ボリュートケース(22)における反原動機側に位置する裏面部(22A)が背負架台として機能するようになっている請求項1から3のいずれか一項に記載の遠心式送風機を備えた携帯型作業機。
  5. 前記送風機(20)における羽根車(24)の回転軸(23)が前記支持連結部材(30)に設けられた軸受部(37)で軸支されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の遠心式送風機を備えた携帯型作業機。
  6. 前記原動機(50)の出力軸(55)に前記羽根車(24)の回転軸(23)が遠心クラッチ(70)を介して断接可能に連結されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の遠心式送風機を備えた携帯型作業機。
  7. 前記ボリュートケース(22)と前記薬剤タンク(2)との間に調量装置(10)が設けられていることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の遠心式送風機を備えた携帯型作業機。
  8. 前記ボリュートケース(22)の前記裏面部(22A)に背当て(40)が取り付けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の遠心式送風機を備えた携帯型作業機。
  9. 前記支持連結部材(30)の下面部にスタンド(34)が設けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の遠心式送風機を備えた携帯型作業機
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