JP3610660B2 - パネルの連続切削装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば軽量気泡コンクリート(以下ALCという)パネル等を製造する工程で、水平に搬送されてくるパネルの長辺小口面(長手方向の小口面)と、長辺小口面に直角な短辺小口面とを、一直線の同一ライン上で連続的に切削加工する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般にALCパネルを製造する工程で、パネルの小口面に溝加工や面取り加工等を施する場合には、通常はパネルの長辺小口面を搬送ラインに平行にしてパネルを搬送コンベアに載せ、搬送ラインの両側に設置した切削加工機を用いて、パネルを搬送しながらその両側の長辺小口面を切削加工している。
【0003】
また、パネルの短辺小口面を切削加工する必要がある場合には、長辺小口面を搬送ラインと平行にして搬送されてくるパネルを一旦直角方向に移載し直してから、搬送ラインに添わせたパネルの両側の短辺小口面を、上記と同様の切削加工機を用いて搬送中に切削加工している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の加工方法では、長辺小口面と短辺小口面を共に切削加工したい場合、片方の切削加工の後にパネルを直角方向に移載し直す必要があり、作業が面倒で非能率的であった。また、パネルを直角方向に移載するため、長辺小口面と短辺小口面の長さが大幅に変わると対応が困難であり、短辺小口面を片側ずつ加工しなければならなかったり、あるいは長辺小口面が非常に長いパネルでは移載し直すことさえ困難であった。
【0005】
この発明は、かかる従来の事情に鑑み、水平に搬送されてくるパネルの長辺小口面と短辺小口面を同一搬送ライン上で、移載し直すことなく連続的に切削加工できる装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、水平に搬送されてくるパネルの長辺小口面と短辺小口面を同一搬送ライン上で連続的に切削加工する装置であって、搬送ラインの両側に設置されパネルの移動中にその長辺小口面を切削加工する一対の長辺加工機と、搬送ライン上にパネルを停止して位置決めするパネルの位置決め固定機構と、搬送ラインに沿い前後して配置され切削刃を搬送ラインと直角方向に移動させながら前記位置決め固定されたパネルの短辺小口面を同時に切削加工する一対の短辺加工機とを備え、片方の短辺加工機は搬送ラインに沿い移動可能に設けられ、且つ片方の短辺加工機が移動する範囲の搬送ラインが各ローラー間隔を変更可能なローラーコンベアからなることを特徴とするパネルの連続切削装置を提供するものである。
【0007】
上記短辺加工機は、切削刃と共に、パネルを長辺小口面に対して直角方法に切断するための切断ホイールを備えることができる。また、切削刃と切断ホイールは搬送ラインと直角方向に移動可能であると共に、上下方向にも移動可能であり、パネルの短辺小口面を切削加工した後の切削刃がパネルより高い位置まで上昇してから初期位置に復帰することができる。
【0008】
上記連続切削装置のパネルの位置決め固定機構は、パネルの両短辺小口面にそれぞれ当接して搬送ライン方向の位置決めをする前後のストッパーと、基準板にパネルの長辺小口面を押し付けて搬送ラインに直角方向の位置決めをする押し板と、位置決めされたパネルを上方からローラーコンベアに押し付けて固定する押圧板とからなっている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明においては、従来使用されている長辺小口面を切削する一対の長辺加工機に加えて、切削刃を搬送ラインに直角方向に移動させることにより短辺小口面を切削する一対の短辺加工機を配置し、水平に搬送されてくるパネルの長辺小口面と短辺小口面を同じ搬送ラインで切削加工するようにしたので、パネルを移載し直して方向転換することなく、連続して全ての小口面の切削加工を行うことができる。
【0010】
また、一対の短辺加工機のうち、一方の加工機は固定するが、他方の加工機はパネルの長手方向に移動可能に配設すると共に、この移動可能な短辺加工機の移動する範囲の搬送コンベアは各ローラーの間隔が変更可能なローラーコンベアにしたので、パネルの長さ(両側の短辺小口面間の距離)が大幅に変わっても、切削刃の通過に支障を来さないようにローラーを移動させることができ、両側の短辺小口面を同時に加工することができる。
【0011】
短辺小口面の切削加工機は、切削刃をパネルの長手方向と直角方向に往復して移動させながら短辺小口面を切削加工してもよいが、切削刃を上下方向にも移動可能に設け、切削加工後の切削刃を一旦パネル面よりも高い位置まで上昇させてから初期位置に復帰するようにすれば、切削刃の復帰時にも次のパネルを搬送することができるので、作業能率を更に向上させることができる。
【0012】
しかも、短辺小口面の切削加工時には、パネルを位置決めして固定してから加工するので、加工中にパネルの位置がずれることがなくなり、複数枚を重ねて同時に加工することも可能である。尚、短辺加工機には、切削刃と共に切断刃を取り付けてもよく、その場合には細長いパネルを長手方向の所定位置で直角に切断すると同時に、切断により得られた短辺小口面に切削加工を施すことができる。
【0013】
【実施例】
以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1に示すように、このパネルの連続切削装置は、パネルを水平に支持して直線的に搬送する搬送コンベアラインと、搬送コンベアラインの第1搬送コンベア2の両側にそれぞれ配設され、パネルの移動中にその両側の長辺小口面を切削加工する長辺加工機10、10と、第2搬送コンベア3上にパネルを停止して位置決め固定した後に、切削刃をパネルの長手方向と直角な方向(搬送ラインに直角方向)に移動させながら、相対する側の短辺小口面を切削加工する一対の加工機20a、20bとから構成されている。
【0014】
パネルを水平に搬送する搬送コンベアラインとしては、パネルを第1搬送コンベア2に搬入する搬入コンベア1と、パネルを上下から挟んで一対の長辺加工機10、10の間を移動させる2段のベルトコンベアからなる第1搬送コンベア2と、パネルを2つの短辺加工機20a、20bに順に移送するローラーコンベアからなる第2コンベア3と、加工後のパネルを次工程に搬出する搬出コンベア4とからなっている。これらのコンベアは一直線上に配設されており、第2搬送コンベア3のローラーコンベアのうち一部のローラー31は、後述するようにその間隔が変更できるようになっている。
【0015】
第1搬送コンベア2の両側には、図1及び図2に示すように、パネル5の長辺小口面を切削加工する一対の長辺加工機10、10が相対する位置に配設されている。この加工機10、10は従来の装置とほぼ同じ構造で、垂直軸11に固定した3本のアーム12にそれぞれ異なる3種類の切削刃13a、13b、13cを取り付けてあり、モーター14により垂直軸11を回転させることにより所望形状の切削刃、例えば切削刃13aを選択して使用できるようになっている。
【0016】
各切削刃13a、13b、13cは、アーム12に取り付けたモーター15により回転し、パネル5は第1コンベア2である上下2段のベルトコンベア2a、2bの間に挟持されて、長手方向に搬送される。そして、パネル5が一対の長辺加工機10、10の間を通過する間に、両側の長辺小口面が切削加工される。また、加工面は切削刃の種類を適宜選定することにより、平面、溝切り、面取り等の加工をすることがきる。
【0017】
尚、図2に示す16は、切削により発生する粉塵を吸引して排出するためのダクトである。また、必要に応じて、この第1搬送コンベアー2の周辺に他の加工機を配設することにより、パネル5の長辺小口面に種々な加工を施すこともできる。
【0018】
パネルの短辺小口面を切削加工する短辺加工機20a、20bは、図1に示すように、ローラーコンベアからなる第2搬送コンベア3を跨ぐように、2基が一対として第2搬送コンベア3に平行に設けてある。一方の短辺加工機20bは機台が固定されており、他方の短辺加工機20aは第2搬送コンベア3と平行に移動可能になっている。即ち、移動可能な短辺加工機20aは、機台21の脚部がスクリュー捩子21aに螺合し、図1に示すサーボモーター21bを正逆回転することにより、カウンターシャフト21cから前記スクリュー捩子21aを介して、2対の平行なレール21dに沿って往復動可能になっている。
【0019】
これらの短辺加工機20a、20bは、他方が移動可能である点を除き全く同様な構造となっている。図3に示す移動可能な短辺加工機20を例にとって説明すると、門型の機台21に切削刃22と切断ホイール23が連結して懸吊されており、機台21に取り付けたモーター24を正逆回転させることにより、チェン24aを介して第2搬送コンベア3と直角方向に水平に往復動可能になっている。また、この切削刃22はモーター22aによって垂直軸の回りに回転できるようになっており、更にシリンダー22bによって垂直方向に昇降可能になっている。切断ホイール23も同様に、モーター23aによって水平軸が回転できるようになっており、更にシリンダー23bによって垂直方向に昇降可能になっている。
【0020】
そして、パネル5の短辺小口面を切削又は切断する際には、図3に矢印で示すように、シリンダー22b又は23b切削刃22又は切削ホイール23を降下させてから、モーター22a又は23aでこれらを駆動し、モーター24を始動して切削刃22又は切断ホイール23を前進させる。また加工が終了したら、使用した切削刃22又は切断ホイール23の回転を停止し、シリンダー22b又は23bを逆作動させて切削刃22又は切断ホイール23を引上げてから、モーター24を逆回転させて元の位置に復帰させる。尚、使用しない切削刃22又は切断ホイール23は、下降させずに上方に懸吊したままとする。
【0021】
第2搬送コンベア3はローラーコンベアであるが、図1及び図4に示すように、少なくとも移動可能な短辺加工機20aの移動する範囲のローラー31は、これらを軸支した機台31aが一対の水平なレール32a上を搬送ライン方向にに移動自在に配設され、各ローラー31はそれぞれに直結されたモーター31cによって回転駆動されるようになっている。そして、ローラー31の下方には、レール32aと平行にサーボモーター32bで回転駆動されるスクリュー捩子32cが配設され、このスクリュー捩子32cにはシリンダー33が螺合している。このシリンダー33の先端33aを突出させた状態で、スクリュー捩子32cを回転させると、先端33aはスクリュー捩子32cに沿って移動するが、その際に移動方向のローラー31の機台31aを押し又は引いて移動させる。
【0022】
従って、このシリンダー33とサーボモーター32bを制御することにより、所望のローラー31を所望の位置に移動させて、隣接するローラーとの間隔を任意に変更することができる。その結果、パネルの寸法に合わせて前述のごとく短辺加工機20aを移動させた場合でも、ローラー31の間隔を調整することにより、切削刃や切削ホイールをローラー31の間に支障なく通過させることができる。尚、各ローラー31は夫々独立したモーター31cによって回転駆動されるので、ローラー31の位置に関係なく回転させることができる。また、固定した短辺加工機20b側の加工位置は、任意のローラーの間に予め定めればよい。
【0023】
次に、パネルの位置決め固定機構について説明する。図5に示すように、先ずパネル5の長手方向の位置決めは、固定された短辺加工機20bの下方に垂直に設けた板状のストッパー51により行う。このストッパー51はシリンダー51aによって昇降可能に設けられており、位置決めする際にはストッパー51が上昇して先端部が第2搬送コンベア3又は搬出コンベア4の上に突出し、パネル5の進行方向先端に当接して移動を規制する。
【0024】
移動可能な短辺加工機20aに隣接して設けた固定台53には、先端に押し板52を垂直方向にに取着した水平なシリンダー52aが、垂直なシリンダー52bによって固定台53に摺動して昇降可能に配設されている。そして、シリンダー52bで押し板52を降下させた状態でシリンダー52aを作動させ、押し板52でパネル5の後端を進行方向に押すことにより、パネル5の先端を前記ストッパー51に当接させ、長手方向の位置決めをすることができる。
【0025】
また、後述する固定した短辺加工機20b側には別の固定台54が設けてあり、この固定台54の上端に取り付けた垂直なシリンダー54aのロッド下端に一対のローラー54bが並列して回転自在に配設されている。従って、長手方向の位置決めの際にローラー54bを降下させて、パネル5の上面を転圧すればパネル5のずれを防止できるので、複数のパネル5を重ねた状態で加工する場合に有効である。
【0026】
次に、パネル5の幅方向の位置決めは、前記固定台53及び54にそれぞれ取り付けた基準板55a、55bにより行う。基準板55a、55bは、パネル5の長辺小口面に平行するように垂直に設けてあり、パネル5の位置に合わせて上下方向に若干調整可能になっている。この基準板55a、55bに対向して、固定台53、54の反対側にパネル5を挟んで円板状の押し板56a、56bが設けてあり、それぞれ固定台53、54に固定したシリンダー57a、57bにより水平方向に移動できるようになっている。
【0027】
従って、シリンダー57a、57bを作動させ、押し板56a、56bでパネル5の長辺小口面を押圧して反対側の基準板55a、55bに当接させることにより、パネル5の幅方向の位置決めをすることができる。このようにして両方向の位置決めが収量したパネル5を固定するには、固定台53、54にそれぞれ固定した一対の垂直なシリンダー53a、54aのロッド下端に設けた水平な押し板53b、54bを降下させ、パネル5の上面の四隅部をそれぞれ押圧すればよい。
【0028】
以上個別に説明した本発明装置の動作について以下に説明する。尚、ここでは、予め所望長さに切断済みのパネルの長辺及び短辺小口面を切削加工する場合について説明する。先ず加工するパネルの仕様に応じて、一対の長辺加工機10と一対の短辺加工機20a、20bに所望の切削刃を選択し、それぞれ初期位置に待機させておく。次に、移動可能な短辺加工機20aの移動用のサーボモーター21bを駆動し、スクリュー捩子21aを回転させて所望位置に移動し、同時に第2搬送コンベア3の移動可能なローラー31もシリンダー32bにより切削刃が通過可能な位置にセットする。
【0029】
また、位置決め固定機構については、シリンダー53a、54aを逆作動させて上下の押し板53b、54bを上昇させておき、同時にシリンダー57a、57bを逆作動させて左右の押し板56a、56bは基準板55a、55bの反対側に後退させておく。ストッパー51はシリンダー51aを作動させて先端部を第2搬送コンベア3のローラーの上に突出させた状態とし、押し板52はシリンダー52bにより上昇させておく。これらの操作は主コンピューターに入力されたデーターか、操作盤に必要なデーターを入力することにより、自動的に制御されて必要な位置に設定される。
【0030】
この状態で、パネル5を搬入コンベア1に載置し、一対の長辺加工機10と搬入コンベア1及び第1搬送コンベア2であるベルトコンベアを始動する。パネル5は搬送ラインに沿って長手方向に搬送されながら、図2に示すように上下2段の第1搬送コンベア2a、2bに挟まれて移動しながら、切削刃13aによって長辺小口面が切削加工される。加工が終了したら、切削刃13aを停止し、パネル5は次の第2搬送コンベア3に移送される。尚、パネル5を連続して切削加工する場合には、切削刃13aを停止させず、第1搬送コンベア2に次々にパネル5を供給して長辺小口面を加工した後、第2搬送コンベア3に移送する。
【0031】
パネル5の先端がストッパー51に近付くと、センサー(図示せず)が検知して第2搬送コンベア3は停止する。すると位置決め固定機構のシリンダー54aが作動し、ローラー54aが降下してパネル5を上面から弾圧すると同時に、シリンダー52bが作動してシリンダー52aを降下させた後、シリンダー52aの駆動により押し板52がパネル5の後端を押圧して、先端を前記ストッパー51に当接させる。そこでシリンダー57a、57bを作動させて、押し板56a、56bでパネル5を基準板55a、55bに当接するまで押しつける。この状態でシリンダー53a、54aが作動して押し板53b、54bが降下し、パネル5の四隅部を押圧固定すると共に、各位置決め機構はされて元の位置に戻される。
【0032】
次に、短辺加工機20a、20bのシリンダー22bにより切削刃22を所定位置まで下降させ、切削刃用のモーター22aと走行用のモーター24を始動させて、切削刃22を回転させながら移動させてパネル5の前後の短辺小口面を同時に切削加工する。加工が終了したら、削刃用のモーター22aと走行用のモーター24は停止し、切削刃22は図3に示すようにシリンダー22bにより一旦上昇してから、モーター24の逆回転により最初の位置に復帰する。
【0033】
同時にパネル5の固定も解除され、第2搬送コンベア3が始動し、長辺及び短辺の各小口面の切削が終了したパネル5は次の工程に移送するため搬出コンベア4から搬出される。また、パネル5を所望の長さに切断する場合には、上記のごとくパネル5を固定した後に、移動可能な短辺加工機20aの切断ホイール23を使用して、上記と同様な操作で切断すればよい。尚、切断ホイール23と切削刃22を前後して駆動することにより、切断ホイール23でパネル5を所望の長さに切断すると共に、切断により得られた短辺小口面を連続して切削刃22で切削加工することもできる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、水平に搬送されてくるパネルの長辺小口面と短辺小口面を一直線上の同一ライン上で連続して切削加工するので、パネルを方向転換させるべき移載し直す必要がなくなり、極めて能率的な加工ができる。しかも、短辺加工機のうちの一方はパネルの長手方向に移動可能に配設し、両者の間のローラーコンベアのローラー間隔を変更可能に設けたので、パネルの長さが変わっても、切削刃が通過する位置のローラーを移動させて対応することにより、パネル両側の短辺小口面を同時に加工することができる。
【0035】
また、この短辺小口面の加工時には、パネルを位置決めし且つ固定してから加工するので、パネルの位置がずれることがなく、複数枚のパネルを重ねて同時に加工することも可能である。更に、短辺加工機の切削刃を、パネルの短辺小口面を切削加工した後、一旦パネル面よりも高い位置まで上昇させてから初期位置に復帰するようにすれば、切削刃の復帰中にも次のパネルを加工位置に移動させて準備することができるので、作業能率を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパネルの連続切削装置の全体を示す概略の平面図である。
【図2】パネルの長辺小口面を加工する長辺加工機の概略の正面図である。
【図3】本発明装置の移動可能な短辺加工機の概略の正面図である。
【図4】本発明装置の移動可能なローラを備えた第2搬送コンベアの概略の側面図である。
【図5】本発明装置の位置決め固定機構の概略の側面図である。
【符号の説明】
1 搬入コンベア
2 第1搬送コンベア
3 第2搬送コンベア
4 搬出コンベア
5 パネル
10 長辺加工機
13a、13b、13c 切削刃
20a、20b 短辺加工機
21a スクリュー捩子
21b サーボモーター
22 切削刃
23 切断ホイール
31 ローラー
31c モーター
51 ストッパー
55a、55b 基準板
52、56a、56b、53b、54b 押し板
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば軽量気泡コンクリート(以下ALCという)パネル等を製造する工程で、水平に搬送されてくるパネルの長辺小口面(長手方向の小口面)と、長辺小口面に直角な短辺小口面とを、一直線の同一ライン上で連続的に切削加工する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般にALCパネルを製造する工程で、パネルの小口面に溝加工や面取り加工等を施する場合には、通常はパネルの長辺小口面を搬送ラインに平行にしてパネルを搬送コンベアに載せ、搬送ラインの両側に設置した切削加工機を用いて、パネルを搬送しながらその両側の長辺小口面を切削加工している。
【0003】
また、パネルの短辺小口面を切削加工する必要がある場合には、長辺小口面を搬送ラインと平行にして搬送されてくるパネルを一旦直角方向に移載し直してから、搬送ラインに添わせたパネルの両側の短辺小口面を、上記と同様の切削加工機を用いて搬送中に切削加工している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の加工方法では、長辺小口面と短辺小口面を共に切削加工したい場合、片方の切削加工の後にパネルを直角方向に移載し直す必要があり、作業が面倒で非能率的であった。また、パネルを直角方向に移載するため、長辺小口面と短辺小口面の長さが大幅に変わると対応が困難であり、短辺小口面を片側ずつ加工しなければならなかったり、あるいは長辺小口面が非常に長いパネルでは移載し直すことさえ困難であった。
【0005】
この発明は、かかる従来の事情に鑑み、水平に搬送されてくるパネルの長辺小口面と短辺小口面を同一搬送ライン上で、移載し直すことなく連続的に切削加工できる装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、水平に搬送されてくるパネルの長辺小口面と短辺小口面を同一搬送ライン上で連続的に切削加工する装置であって、搬送ラインの両側に設置されパネルの移動中にその長辺小口面を切削加工する一対の長辺加工機と、搬送ライン上にパネルを停止して位置決めするパネルの位置決め固定機構と、搬送ラインに沿い前後して配置され切削刃を搬送ラインと直角方向に移動させながら前記位置決め固定されたパネルの短辺小口面を同時に切削加工する一対の短辺加工機とを備え、片方の短辺加工機は搬送ラインに沿い移動可能に設けられ、且つ片方の短辺加工機が移動する範囲の搬送ラインが各ローラー間隔を変更可能なローラーコンベアからなることを特徴とするパネルの連続切削装置を提供するものである。
【0007】
上記短辺加工機は、切削刃と共に、パネルを長辺小口面に対して直角方法に切断するための切断ホイールを備えることができる。また、切削刃と切断ホイールは搬送ラインと直角方向に移動可能であると共に、上下方向にも移動可能であり、パネルの短辺小口面を切削加工した後の切削刃がパネルより高い位置まで上昇してから初期位置に復帰することができる。
【0008】
上記連続切削装置のパネルの位置決め固定機構は、パネルの両短辺小口面にそれぞれ当接して搬送ライン方向の位置決めをする前後のストッパーと、基準板にパネルの長辺小口面を押し付けて搬送ラインに直角方向の位置決めをする押し板と、位置決めされたパネルを上方からローラーコンベアに押し付けて固定する押圧板とからなっている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明においては、従来使用されている長辺小口面を切削する一対の長辺加工機に加えて、切削刃を搬送ラインに直角方向に移動させることにより短辺小口面を切削する一対の短辺加工機を配置し、水平に搬送されてくるパネルの長辺小口面と短辺小口面を同じ搬送ラインで切削加工するようにしたので、パネルを移載し直して方向転換することなく、連続して全ての小口面の切削加工を行うことができる。
【0010】
また、一対の短辺加工機のうち、一方の加工機は固定するが、他方の加工機はパネルの長手方向に移動可能に配設すると共に、この移動可能な短辺加工機の移動する範囲の搬送コンベアは各ローラーの間隔が変更可能なローラーコンベアにしたので、パネルの長さ(両側の短辺小口面間の距離)が大幅に変わっても、切削刃の通過に支障を来さないようにローラーを移動させることができ、両側の短辺小口面を同時に加工することができる。
【0011】
短辺小口面の切削加工機は、切削刃をパネルの長手方向と直角方向に往復して移動させながら短辺小口面を切削加工してもよいが、切削刃を上下方向にも移動可能に設け、切削加工後の切削刃を一旦パネル面よりも高い位置まで上昇させてから初期位置に復帰するようにすれば、切削刃の復帰時にも次のパネルを搬送することができるので、作業能率を更に向上させることができる。
【0012】
しかも、短辺小口面の切削加工時には、パネルを位置決めして固定してから加工するので、加工中にパネルの位置がずれることがなくなり、複数枚を重ねて同時に加工することも可能である。尚、短辺加工機には、切削刃と共に切断刃を取り付けてもよく、その場合には細長いパネルを長手方向の所定位置で直角に切断すると同時に、切断により得られた短辺小口面に切削加工を施すことができる。
【0013】
【実施例】
以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1に示すように、このパネルの連続切削装置は、パネルを水平に支持して直線的に搬送する搬送コンベアラインと、搬送コンベアラインの第1搬送コンベア2の両側にそれぞれ配設され、パネルの移動中にその両側の長辺小口面を切削加工する長辺加工機10、10と、第2搬送コンベア3上にパネルを停止して位置決め固定した後に、切削刃をパネルの長手方向と直角な方向(搬送ラインに直角方向)に移動させながら、相対する側の短辺小口面を切削加工する一対の加工機20a、20bとから構成されている。
【0014】
パネルを水平に搬送する搬送コンベアラインとしては、パネルを第1搬送コンベア2に搬入する搬入コンベア1と、パネルを上下から挟んで一対の長辺加工機10、10の間を移動させる2段のベルトコンベアからなる第1搬送コンベア2と、パネルを2つの短辺加工機20a、20bに順に移送するローラーコンベアからなる第2コンベア3と、加工後のパネルを次工程に搬出する搬出コンベア4とからなっている。これらのコンベアは一直線上に配設されており、第2搬送コンベア3のローラーコンベアのうち一部のローラー31は、後述するようにその間隔が変更できるようになっている。
【0015】
第1搬送コンベア2の両側には、図1及び図2に示すように、パネル5の長辺小口面を切削加工する一対の長辺加工機10、10が相対する位置に配設されている。この加工機10、10は従来の装置とほぼ同じ構造で、垂直軸11に固定した3本のアーム12にそれぞれ異なる3種類の切削刃13a、13b、13cを取り付けてあり、モーター14により垂直軸11を回転させることにより所望形状の切削刃、例えば切削刃13aを選択して使用できるようになっている。
【0016】
各切削刃13a、13b、13cは、アーム12に取り付けたモーター15により回転し、パネル5は第1コンベア2である上下2段のベルトコンベア2a、2bの間に挟持されて、長手方向に搬送される。そして、パネル5が一対の長辺加工機10、10の間を通過する間に、両側の長辺小口面が切削加工される。また、加工面は切削刃の種類を適宜選定することにより、平面、溝切り、面取り等の加工をすることがきる。
【0017】
尚、図2に示す16は、切削により発生する粉塵を吸引して排出するためのダクトである。また、必要に応じて、この第1搬送コンベアー2の周辺に他の加工機を配設することにより、パネル5の長辺小口面に種々な加工を施すこともできる。
【0018】
パネルの短辺小口面を切削加工する短辺加工機20a、20bは、図1に示すように、ローラーコンベアからなる第2搬送コンベア3を跨ぐように、2基が一対として第2搬送コンベア3に平行に設けてある。一方の短辺加工機20bは機台が固定されており、他方の短辺加工機20aは第2搬送コンベア3と平行に移動可能になっている。即ち、移動可能な短辺加工機20aは、機台21の脚部がスクリュー捩子21aに螺合し、図1に示すサーボモーター21bを正逆回転することにより、カウンターシャフト21cから前記スクリュー捩子21aを介して、2対の平行なレール21dに沿って往復動可能になっている。
【0019】
これらの短辺加工機20a、20bは、他方が移動可能である点を除き全く同様な構造となっている。図3に示す移動可能な短辺加工機20を例にとって説明すると、門型の機台21に切削刃22と切断ホイール23が連結して懸吊されており、機台21に取り付けたモーター24を正逆回転させることにより、チェン24aを介して第2搬送コンベア3と直角方向に水平に往復動可能になっている。また、この切削刃22はモーター22aによって垂直軸の回りに回転できるようになっており、更にシリンダー22bによって垂直方向に昇降可能になっている。切断ホイール23も同様に、モーター23aによって水平軸が回転できるようになっており、更にシリンダー23bによって垂直方向に昇降可能になっている。
【0020】
そして、パネル5の短辺小口面を切削又は切断する際には、図3に矢印で示すように、シリンダー22b又は23b切削刃22又は切削ホイール23を降下させてから、モーター22a又は23aでこれらを駆動し、モーター24を始動して切削刃22又は切断ホイール23を前進させる。また加工が終了したら、使用した切削刃22又は切断ホイール23の回転を停止し、シリンダー22b又は23bを逆作動させて切削刃22又は切断ホイール23を引上げてから、モーター24を逆回転させて元の位置に復帰させる。尚、使用しない切削刃22又は切断ホイール23は、下降させずに上方に懸吊したままとする。
【0021】
第2搬送コンベア3はローラーコンベアであるが、図1及び図4に示すように、少なくとも移動可能な短辺加工機20aの移動する範囲のローラー31は、これらを軸支した機台31aが一対の水平なレール32a上を搬送ライン方向にに移動自在に配設され、各ローラー31はそれぞれに直結されたモーター31cによって回転駆動されるようになっている。そして、ローラー31の下方には、レール32aと平行にサーボモーター32bで回転駆動されるスクリュー捩子32cが配設され、このスクリュー捩子32cにはシリンダー33が螺合している。このシリンダー33の先端33aを突出させた状態で、スクリュー捩子32cを回転させると、先端33aはスクリュー捩子32cに沿って移動するが、その際に移動方向のローラー31の機台31aを押し又は引いて移動させる。
【0022】
従って、このシリンダー33とサーボモーター32bを制御することにより、所望のローラー31を所望の位置に移動させて、隣接するローラーとの間隔を任意に変更することができる。その結果、パネルの寸法に合わせて前述のごとく短辺加工機20aを移動させた場合でも、ローラー31の間隔を調整することにより、切削刃や切削ホイールをローラー31の間に支障なく通過させることができる。尚、各ローラー31は夫々独立したモーター31cによって回転駆動されるので、ローラー31の位置に関係なく回転させることができる。また、固定した短辺加工機20b側の加工位置は、任意のローラーの間に予め定めればよい。
【0023】
次に、パネルの位置決め固定機構について説明する。図5に示すように、先ずパネル5の長手方向の位置決めは、固定された短辺加工機20bの下方に垂直に設けた板状のストッパー51により行う。このストッパー51はシリンダー51aによって昇降可能に設けられており、位置決めする際にはストッパー51が上昇して先端部が第2搬送コンベア3又は搬出コンベア4の上に突出し、パネル5の進行方向先端に当接して移動を規制する。
【0024】
移動可能な短辺加工機20aに隣接して設けた固定台53には、先端に押し板52を垂直方向にに取着した水平なシリンダー52aが、垂直なシリンダー52bによって固定台53に摺動して昇降可能に配設されている。そして、シリンダー52bで押し板52を降下させた状態でシリンダー52aを作動させ、押し板52でパネル5の後端を進行方向に押すことにより、パネル5の先端を前記ストッパー51に当接させ、長手方向の位置決めをすることができる。
【0025】
また、後述する固定した短辺加工機20b側には別の固定台54が設けてあり、この固定台54の上端に取り付けた垂直なシリンダー54aのロッド下端に一対のローラー54bが並列して回転自在に配設されている。従って、長手方向の位置決めの際にローラー54bを降下させて、パネル5の上面を転圧すればパネル5のずれを防止できるので、複数のパネル5を重ねた状態で加工する場合に有効である。
【0026】
次に、パネル5の幅方向の位置決めは、前記固定台53及び54にそれぞれ取り付けた基準板55a、55bにより行う。基準板55a、55bは、パネル5の長辺小口面に平行するように垂直に設けてあり、パネル5の位置に合わせて上下方向に若干調整可能になっている。この基準板55a、55bに対向して、固定台53、54の反対側にパネル5を挟んで円板状の押し板56a、56bが設けてあり、それぞれ固定台53、54に固定したシリンダー57a、57bにより水平方向に移動できるようになっている。
【0027】
従って、シリンダー57a、57bを作動させ、押し板56a、56bでパネル5の長辺小口面を押圧して反対側の基準板55a、55bに当接させることにより、パネル5の幅方向の位置決めをすることができる。このようにして両方向の位置決めが収量したパネル5を固定するには、固定台53、54にそれぞれ固定した一対の垂直なシリンダー53a、54aのロッド下端に設けた水平な押し板53b、54bを降下させ、パネル5の上面の四隅部をそれぞれ押圧すればよい。
【0028】
以上個別に説明した本発明装置の動作について以下に説明する。尚、ここでは、予め所望長さに切断済みのパネルの長辺及び短辺小口面を切削加工する場合について説明する。先ず加工するパネルの仕様に応じて、一対の長辺加工機10と一対の短辺加工機20a、20bに所望の切削刃を選択し、それぞれ初期位置に待機させておく。次に、移動可能な短辺加工機20aの移動用のサーボモーター21bを駆動し、スクリュー捩子21aを回転させて所望位置に移動し、同時に第2搬送コンベア3の移動可能なローラー31もシリンダー32bにより切削刃が通過可能な位置にセットする。
【0029】
また、位置決め固定機構については、シリンダー53a、54aを逆作動させて上下の押し板53b、54bを上昇させておき、同時にシリンダー57a、57bを逆作動させて左右の押し板56a、56bは基準板55a、55bの反対側に後退させておく。ストッパー51はシリンダー51aを作動させて先端部を第2搬送コンベア3のローラーの上に突出させた状態とし、押し板52はシリンダー52bにより上昇させておく。これらの操作は主コンピューターに入力されたデーターか、操作盤に必要なデーターを入力することにより、自動的に制御されて必要な位置に設定される。
【0030】
この状態で、パネル5を搬入コンベア1に載置し、一対の長辺加工機10と搬入コンベア1及び第1搬送コンベア2であるベルトコンベアを始動する。パネル5は搬送ラインに沿って長手方向に搬送されながら、図2に示すように上下2段の第1搬送コンベア2a、2bに挟まれて移動しながら、切削刃13aによって長辺小口面が切削加工される。加工が終了したら、切削刃13aを停止し、パネル5は次の第2搬送コンベア3に移送される。尚、パネル5を連続して切削加工する場合には、切削刃13aを停止させず、第1搬送コンベア2に次々にパネル5を供給して長辺小口面を加工した後、第2搬送コンベア3に移送する。
【0031】
パネル5の先端がストッパー51に近付くと、センサー(図示せず)が検知して第2搬送コンベア3は停止する。すると位置決め固定機構のシリンダー54aが作動し、ローラー54aが降下してパネル5を上面から弾圧すると同時に、シリンダー52bが作動してシリンダー52aを降下させた後、シリンダー52aの駆動により押し板52がパネル5の後端を押圧して、先端を前記ストッパー51に当接させる。そこでシリンダー57a、57bを作動させて、押し板56a、56bでパネル5を基準板55a、55bに当接するまで押しつける。この状態でシリンダー53a、54aが作動して押し板53b、54bが降下し、パネル5の四隅部を押圧固定すると共に、各位置決め機構はされて元の位置に戻される。
【0032】
次に、短辺加工機20a、20bのシリンダー22bにより切削刃22を所定位置まで下降させ、切削刃用のモーター22aと走行用のモーター24を始動させて、切削刃22を回転させながら移動させてパネル5の前後の短辺小口面を同時に切削加工する。加工が終了したら、削刃用のモーター22aと走行用のモーター24は停止し、切削刃22は図3に示すようにシリンダー22bにより一旦上昇してから、モーター24の逆回転により最初の位置に復帰する。
【0033】
同時にパネル5の固定も解除され、第2搬送コンベア3が始動し、長辺及び短辺の各小口面の切削が終了したパネル5は次の工程に移送するため搬出コンベア4から搬出される。また、パネル5を所望の長さに切断する場合には、上記のごとくパネル5を固定した後に、移動可能な短辺加工機20aの切断ホイール23を使用して、上記と同様な操作で切断すればよい。尚、切断ホイール23と切削刃22を前後して駆動することにより、切断ホイール23でパネル5を所望の長さに切断すると共に、切断により得られた短辺小口面を連続して切削刃22で切削加工することもできる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、水平に搬送されてくるパネルの長辺小口面と短辺小口面を一直線上の同一ライン上で連続して切削加工するので、パネルを方向転換させるべき移載し直す必要がなくなり、極めて能率的な加工ができる。しかも、短辺加工機のうちの一方はパネルの長手方向に移動可能に配設し、両者の間のローラーコンベアのローラー間隔を変更可能に設けたので、パネルの長さが変わっても、切削刃が通過する位置のローラーを移動させて対応することにより、パネル両側の短辺小口面を同時に加工することができる。
【0035】
また、この短辺小口面の加工時には、パネルを位置決めし且つ固定してから加工するので、パネルの位置がずれることがなく、複数枚のパネルを重ねて同時に加工することも可能である。更に、短辺加工機の切削刃を、パネルの短辺小口面を切削加工した後、一旦パネル面よりも高い位置まで上昇させてから初期位置に復帰するようにすれば、切削刃の復帰中にも次のパネルを加工位置に移動させて準備することができるので、作業能率を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパネルの連続切削装置の全体を示す概略の平面図である。
【図2】パネルの長辺小口面を加工する長辺加工機の概略の正面図である。
【図3】本発明装置の移動可能な短辺加工機の概略の正面図である。
【図4】本発明装置の移動可能なローラを備えた第2搬送コンベアの概略の側面図である。
【図5】本発明装置の位置決め固定機構の概略の側面図である。
【符号の説明】
1 搬入コンベア
2 第1搬送コンベア
3 第2搬送コンベア
4 搬出コンベア
5 パネル
10 長辺加工機
13a、13b、13c 切削刃
20a、20b 短辺加工機
21a スクリュー捩子
21b サーボモーター
22 切削刃
23 切断ホイール
31 ローラー
31c モーター
51 ストッパー
55a、55b 基準板
52、56a、56b、53b、54b 押し板
Claims (4)
- 水平に搬送されてくるパネルの長辺小口面と短辺小口面を同一搬送ライン上で連続的に切削加工する装置であって、搬送ラインの両側に設置されパネルの移動中にその長辺小口面を切削加工する一対の長辺加工機と、搬送ライン上にパネルを停止して位置決めするパネルの位置決め固定機構と、搬送ラインに沿い前後して配置され切削刃を搬送ラインと直角方向に移動させながら前記位置決め固定されたパネルの短辺小口面を同時に切削加工する一対の短辺加工機とを備え、片方の短辺加工機は搬送ラインに沿い移動可能に設けられ、且つ片方の短辺加工機が移動する範囲の搬送ラインが各ローラー間隔を変更可能なローラーコンベアからなることを特徴とするパネルの連続切削装置。
- 上記短辺加工機は、切削刃と共に、パネルを長辺小口面と直角方向に切断する切断ホイールを備えることを特徴とする、請求項1に記載のパネルの連続切削装置。
- 上記短辺加工機の切削刃及び切断ホイールは、搬送ラインと直角方向に移動可能であると共に、上下方向にも移動可能であり、パネルの短辺小口面を加工した後、パネルより高い位置まで上昇してから初期位置に復帰することを特徴とする、請求項1又は2に記載のパネルの連続切削装置。
- 上記パネルの位置決め固定機構は、パネルの両短辺小口面にそれぞれ当接して搬送ライン方向の位置決めをする前後のストッパーと、基準板にパネルの長辺小口面を押し付けて搬送ラインに直角方向の位置決めをする押し板と、位置決めされたパネルを上方からローラーコンベアに押し付けて固定する押圧板とからなることを特徴とする、請求項1に記載のパネルの連続切削装置。
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