JPH10309716A - 板状体の溝形成方法及びその装置 - Google Patents

板状体の溝形成方法及びその装置

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JPH10309716A
JPH10309716A JP1278398A JP1278398A JPH10309716A JP H10309716 A JPH10309716 A JP H10309716A JP 1278398 A JP1278398 A JP 1278398A JP 1278398 A JP1278398 A JP 1278398A JP H10309716 A JPH10309716 A JP H10309716A
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groove
wall material
cutter
plate
grooves
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JP1278398A
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English (en)
Inventor
Nobukazu Yamazaki
信和 山崎
Akira Sugano
亮 菅野
Shuichi Yoshii
修一 吉井
Atsushi Matsuo
厚志 松尾
Yasuhiro Ushiro
保浩 卯城
Daiyu Kato
大雄 加藤
Masahiko Murazaki
雅彦 村崎
Masaki Kawakami
正樹 川上
Masataka Kikuchi
正孝 菊地
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外壁材の反りを矯正し、且つ均一な深さの溝を
加工する。 【解決手段】外壁材18をテーブル28上に搬入して位
置決めしたのち、外壁材18をテーブル28と押さえバ
ー48とで挟み込んで外壁材18の反りを矯正する。そ
して、押さえバー48に形成された平坦面をガイド面4
8Bとしてカッターユニット30を走行移動させて溝3
2を切削加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板状体の溝形成方法
及びその装置に係り、特に住宅の外壁材として用いられ
る板状体の表面にタイル模様を形成するための板状体の
溝形成方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の外壁材の溝形成装置は、テーブル
と、このテーブルの上方で所定間隔に並設された複数の
カッターとを備えている。この溝形成装置によれば、ま
ず、外壁材を前記テーブル上に載置して位置決めする。
次に、前記複数のカッターを同時に下降移動させて、外
壁材に形成する溝の深さを設定する。次いで、各カッタ
ーを溝の形成方向に同時に直進移動させて、外壁材の表
面に複数本の溝を形成する。これにより、外壁材の表面
に一方向の溝が形成される。そして、外壁材の位置を変
えたのち、前記溝と直交する複数本の溝を前述した手順
に従って形成する。これにより、外壁材に格子状のタイ
ル模様が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の溝形成装置は、
溝の深さをカッターの下降移動量で設定しているが、こ
のカッターの下降移動量はテーブルの表面を基準として
設定されている。また外壁材は、その製法上どうして
も、たとえ同一外壁材上でも厚み偏差が生じる。したが
って、従来の溝形成装置は、厚みの異なる外壁材毎に溝
の深さがばらついてしまうという欠点がある。このよう
に溝の深さがばらつくと、複数枚の外壁材を連結して外
壁を構築した時に、タイル模様の見映えが悪くなる。
【0004】また、従来の溝形成装置では、外壁材に反
りがあっても、その反りを矯正しないまま溝形成するの
で、これもまた、溝の深さがばらつく原因となってい
る。本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、
厚みの異なる板状体であっても深さの均一な溝を形成す
ることができる板状体の溝形成方法及びその装置を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、板状体の表面に溝を形成する板状体の溝形成
方法において、前記板状体をテーブル上に載置すると共
に、該板状体を該テーブルと押さえ部材とで挟み込んで
板状体の反りを矯正した後、前記押さえ部材に形成され
た平坦面をガイド面としてカッターを移動させることに
より、板状体の表面を切削し溝を形成することを特徴と
する。
【0006】本発明によれば、まず、テーブル上に板状
体を載置して位置決めしたのち、この板状体をテーブル
と押さえ部材とで挟み込んで板状体の反りを矯正する。
そして、押さえ部材に形成された平坦面をガイド面とし
てカッターを移動させることにより、カッターで板状体
の表面に溝を形成する。したがって、本発明は、押さえ
部材のガイド面を介することにより、板状体の表面を基
準面として溝深さを設定したので、厚みの異なる板状体
でも深さの均一な溝を形成することができる。また、板
状体に反りがあっても、この反りはテーブルと押さえ部
材とによって矯正されているので、溝の深さは均一にな
る。
【0007】また、本発明によれば、前記カッターで溝
を形成した後、テーブルを板状体と供にカッターの移動
方向に対し直交する方向に所定量移動させて、カッター
で次の溝を形成する。このようにテーブルを移動させて
溝の形成を連続して行うと、カッターの台数を増やすこ
となく多数本の溝を形成することができる。多数本の溝
を形成する手段として、溝形成する毎にカッターの配置
ピッチを変えることが考えられる。しかしながら、カッ
ターの配置ピッチを狭くしようとすると隣接するカッタ
ー同士が接触するので、配置ピッチを狭くするには限界
がある。よって、前記手段では、きめの細かいタイル模
様を板状体に形成することができない。
【0008】これに対して本発明は、テーブルを移動さ
せるようにしたので、溝のピッチを限界まで狭くするこ
とができる。したがって、本発明は、板状体にきめの細
かいタイル模様を形成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る板状体の溝形成方法及びその装置の好ましい実施の形
態について詳説する。図1は、本発明の実施の形態に係
る外壁材用溝形成装置10を示す全体上面図、図2は、
図1において2−2線から見た溝形成装置10の側面図
である。図1、図2に示すように溝形成装置10は、大
別して搬入装置12、溝形成機14、及び搬出装置16
から構成されている。
【0010】ここで、溝形成装置10による外壁材18
の流れを、図3に示す溝形成装置10の模式図を参照し
て説明する。搬入装置12は、吸着パッド20、20…
が設けられた移送装置22とベルトコンベア24とから
構成されている。前記移送装置22は、2列に積み重ね
られている溝形成前の外壁材18の集積位置26と、前
記ベルトコンベア24の上方位置との範囲内で往復移動
するように駆動される。集積位置26に積み重ねられて
いる外壁材18は、上段から順に2枚ずつ、前記吸着パ
ッド20、20…に保持されたのち、移送装置22の矢
印Aで示す移動によってベルトコンベア24上に順次移
送される。なお、図3では2個の吸着パッド20、20
を図示しているが、実際には2枚の外壁材18、18を
安定して移送できる数だけ設けられている。
【0011】ベルトコンベア24に移送された2枚の外
壁材18、18は、ベルトコンベア24の矢印Bで示す
タクト搬送によって溝形成機14のテーブル28(図2
参照)上に搬入される。この2枚の外壁材18、18
は、複数台のカッターユニット30、30…の矢印Cで
示す走行移動によって、その表面に複数本の溝32、3
2…が短手方向に所定の間隔で形成される。
【0012】溝形成後の外壁材18、18は、搬出用ベ
ルトコンベア34の矢印Dで示すタクト搬送によって搬
出装置16まで移動され、ここで、搬出装置16に設け
られた移送装置36の吸着パッド38、38…に保持さ
れる。そして、矢印Eで示す移送装置36の移動によっ
て、前記外壁材18、18は、集積位置40に積み重ね
られて集積されたのち、図示しない次工程に搬送され
る。以上が、溝形成装置10による外壁材18の流れで
ある。
【0013】図4は、溝形成機14のテーブル28上に
搬送された2枚の外壁材18、18の位置決め装置を示
す斜視図である。ベルトコンベア24で搬入されてきた
外壁材18、18は、ベルトコンベア24の矢印Bで示
す搬送力によって、ベルトコンベア24と対向するスト
ッパ42にその短辺18Aが押さえ付けられる。これに
よって、外壁材18の長手方向が位置決めされる。そし
て、外壁材18、18間に2ヵ所設けられている一対の
爪44、44が、外壁材18、18間の隙間から突出
し、更に互いに離れる方向に移動されることにより、爪
44、44に対向するストッパ46、46にその長辺1
8Bが押さえ付けられる。これによって、外壁材18の
短手方向が位置決めされることにより、外壁材18、1
8の全体がテーブル28上で完全に位置決めされる。ま
た位置決めされた外壁材は、後記押さえバー48にて、
テーブル28との間で挟み込まれることにより固定され
る。なお、前記ストッパ42及び爪44、44は、外壁
材18がテーブル28に搬入されるタイミングに合わせ
てテーブル28から突出され、外壁材18の位置決め終
了後、又は、溝形成後に元の位置であるテーブル28の
下方に移動される。
【0014】図5は、押さえバー48、48の側面図で
ある。テーブル28上で位置決めされた外壁材18、1
8は、この押さえバー48、48とテーブル28との間
で挟み込まれてその反り及び肉厚偏差が矯正される。図
5に示す2本を1セットとする押さえバー48、48
は、外壁材18の短手方向に配設されると共に、外壁材
18の長手方向に溝の間隔と等しい間隔をもって配置さ
れている。
【0015】1セットの押さえバーを構成する図5中左
側の押さえバー48は、その左端部がエアシリンダ50
のロッド52に連結され、図中右側の押さえバー48は
その右端がエアシリンダ54のロッド56に連結されて
いる。そして、図中左側の押さえバー48の右端部と図
中右側の押さえバー48の左端部とが、エアシリンダ5
8のロッド60にジョイント62を介して連結されてい
る。したがって、各ロッド52、56、60を同時に収
縮させると、前記外壁材18、18が、押さえバー4
8、48とテーブル28との間で挟まれる。符号64
は、溝形成装置10のベースであり、このベース62上
に前記エアシリンダ50、54、58が設置されてい
る。
【0016】前記押さえバー48は、その押さえ面であ
る下面48Aが平坦に形成されると共に、後述するカッ
ターユニット30の走行用ガイド面48Bが前記下面4
8Aと平行な平坦面に形成されている。これにより、外
壁材18を押さえバー48とテーブル28とで挟み込ん
だ時には、外壁材18の表面と押さえバー48のガイド
面Bとが平行に設定される。
【0017】図6は、厚みの異なる2枚の外壁材18
a、18bが押さえバー48、48とテーブル28とで
挟まれた状態を示す側面図である。この場合、ジョイン
ト62は、各押さえバー48に形成された水平方向の長
孔49、49にピン係合されているので、各押さえバー
48、48は外壁材18a、18bの厚みの差にかかわ
らず、外壁材18a、18bの表面に密着される。した
がって、厚みの異なる外壁材18a、18bがテーブル
28上に搬入されても、ジョイント62で厚みの差を吸
収できるので、外壁材18a、18bの表面と押さえバ
ー48のガイド面Bとが常に平行に維持される。
【0018】なお、前記押さえバー48、48は、外壁
材18、18がテーブル28上で位置決めされた直後に
外壁材18、18を押し付る方向に移動され、そして、
溝形成終了後に外壁材18、18から退避移動される。
図7は、4台のカッターユニット30、30…が押さえ
バー48のガイド面48Aに沿って走行移動されて、外
壁材18の表面に溝32、32…が形成されている状態
を示す斜視図である。
【0019】同図に示すようにカッターユニット30、
30…は、隣接するカッターユニット30、30…同士
が接触しないように前後に互い違いに配置され、前段の
カッターユニット30、30…が送りねじ棒66を介し
てカッター走行装置68(図2、図3参照)に、そし
て、後段のカッターユニット30、30…が送りねじ棒
70を介してカッター走行装置68に支持されている。
【0020】前記カッターユニット30は図8に示すよ
うに円板状のカッター72、カッタ用モータ74、ガイ
ドローラ76、カッタ昇降用シリンダ78、ガイドロー
ラ昇降用ハンドル80、及びユニット移動用モータによ
って構成されている。前記ユニット移動用モータは、前
記送りねじ棒66(70)が貫通されたケーシング82
に内蔵されており、その出力軸に設けられたウォーム等
の駆動力伝達ギアを介して前記送りねじ棒66(70)
に噛合されている。したがって、ユニット移動用モータ
を駆動すると、その駆動力が駆動力伝達ギアを介して送
りねじ棒66(70)に伝達されるので、カッターユニ
ット30が送りねじ棒66(70)に沿って図中矢印方
向に移動する。このカッターユニット30の動作によっ
て、溝32、32…のピッチが変更され、また、この時
に、図に示すようにカッターユニット30側の一対のロ
ーラ82、82で押さえバー48を保持させておけば、
押さえバー48もカッターユニット30と一緒に移動さ
れる。
【0021】前記ケーシング82には、前記カッタ昇降
用シリンダ78が設けられている。このシリンダ78の
ロッド84の下端部には、前記カッタ用モータ74が支
持されている架台86が固定されている。したがって、
シリンダ78でロッド84を伸縮させると、外壁材18
の表面に対するカッター72の高さが調節される。な
お、前記架台86の端部は、くの字状に折曲されてお
り、その折曲部87の先端に前述した一対のローラ8
2、82が回動自在に設けられている。
【0022】次に、カッター72の切り込み深さの設定
機構について図8、図9を参照して説明する。この機構
は、前述したガイドローラ76、及びガイドローラ昇降
用ハンドル80等から構成される。前記ガイドローラ7
6は、溝32の形成時に押さえバー48のガイド面48
Bに当接される。このガイドローラ76は、∩状に形成
されたフレーム88の下部に回動自在に設けられ、ガイ
ドローラ76とフレーム88とで囲まれる空間に、カッ
タ用モータ74の出力軸90とハブ92とが挿通されて
いる。図9中符号94は、カッター72を覆うカバーで
ある。
【0023】フレーム88の上部には、ねじ棒96の下
端部が螺合されている。また、フレーム88は、図示し
ない回転止め機構により回転が規制されている。したが
って、ねじ棒96を回転させると、前記フレーム88
は、ねじの作用と前記回転止め機構の作用により上下移
動することができる。前記ねじ棒96は、架台86に形
成された貫通孔98に挿通され、その上端部が回転量検
出器100を介して前記ガイドローラ昇降用ハンドル8
0に連結されている。したがって、ハンドル80を回せ
ば、前記フレーム88を介してガイドローラ76を上下
移動させることができる。
【0024】このように構成された切り込み深さの設定
機構によれば、カッター72の刃73の磨耗量が図10
に示すように許容値を越えると、前記ガイドローラ昇降
用ハンドル80を回して、ガイドローラ76をねじ棒9
6及びフレーム88を介して上昇移動させる。そして、
ガイドローラ76とカッタ用モータ74の出力軸90と
の間隔をL1から図11に示すL2に狭くする。この狭
くする量(L1−L2)は、刃73が磨耗した量と等し
く、またこの量は、ねじ棒96のねじピッチと回転数と
で決まるので、回転数を前記回転量検出器100を見な
がらハンドル80を回すことで正確に設定することがで
きる。そして、図11に示した状態から、カッタ昇降用
シリンダ78のロッド84(図9参照)を伸長させてガ
イドローラ76を図12に示す押さえバー48のガイド
面48Bに当接させる。これにより、溝32の切り込み
深さが正規の深さDに再設定される。
【0025】次に、前記の如く構成された溝形成装置1
0の溝形成機14の作用について説明する。図4に示し
たように、溝形成機14のテーブル28上に外壁材1
8、18が搬入されると、外壁材18、18は、ストッ
パ42、42によって長手方向が位置決めされ、そして
爪44、44とストッパ46、46とによって短手方向
が位置決めされることにより、完全に位置決めされる。
【0026】外壁材18、18が位置決めされると図5
に示したように、3台のエアシリンダ50、54、58
を駆動して、外壁材18、18を押さえバー48、48
とテーブル28との間で挟み込む。この時、反りのある
外壁材18はその反り矯正され、また、外壁材18の肉
厚偏差も同時に矯正される。そして、図8、図9に示す
ようにカッターユニット30、30…の各々のガイドロ
ーラ76を押さえバー48のガイド面48Bに当接させ
る。そして、このガイド面48Bに沿ってカッターユニ
ット30を、例えば図5中右側の押さえバー48の右端
から左側の押さえバー48の左端まで走行移動させる。
【0027】これにより、外壁材18、18には、その
短手方向に複数本の溝32、32…が所定の間隔で形成
される。これで、2枚の外壁材18、18の溝形成が終
了する。そして、この外壁材18、18を搬出装置16
側に搬出した後、搬入装置12側から順次搬入されてく
る、溝形成前の外壁材18を2枚ずつ先の手順で溝形成
する。
【0028】このように、本実施の形態の溝形成機14
は、押さえ部材48のガイド面48Aを介すことによ
り、このガイド面48Bを介して外壁材18の表面を基
準面として溝32を形成している。したがって、この溝
形成機14によれば、厚みの異なる外壁材18、18…
でも深さの均一な溝32を形成することができる。ま
た、外壁材18に反りがあっても、この反りはテーブル
28と押さえバー48とによって矯正されているので、
溝の深さは均一になる。
【0029】また、外壁材18、18の搬出と同時に搬
入を行えば、多数枚の外壁材18、18…の溝形成を効
率良く行うことができる。なお、本実施の形態では、外
壁材18の短手方向に溝32を形成する溝形成装置10
について説明したが、長手方向に形成する場合も同様の
溝形成装置10を適用することができる。このように、
方向が互いに直交する溝を形成することにより、外壁材
18の表面に深さの均一なタイル模様を形成することが
できる。
【0030】また、本実施の形態では、外壁材18の溝
形成装置10について説明したが、これに限られるもの
ではなく、別の板状体の溝形成装置にも適用することが
できる。図13は第2の実施の形態のテーブル110上
に2枚の外壁材18、18が位置決めされた状態を示す
斜視図である。なお、図13の説明において、図4に示
した第1の実施の形態のテーブル28と同一若しくは類
似の部材については、同一の符号を付して説明する。
【0031】図13に示すテーブル110は矩形状に形
成されると共に、矢印Bで示す外壁材搬送方向と平行に
4本のスリット112、112…が所定の間隔で形成さ
れている。これらのスリット112、112…には、図
13上点線で示すベルトコンベア114、114…がス
リット112の形成方向に沿って配置されている。した
がって、テーブル110の前段に搬送されてきた外壁材
18、18は、前記ベルトコンベア114、114…に
よってテーブル110上に搬送され、そして、溝の形成
後にベルトコンベア114、114…によってテーブル
110の後段に搬送される。
【0032】ベルトコンベア114でテーブル110上
に搬送された外壁材18は、位置決め機構によって設定
位置に位置決めされる。前記位置決め機構は、ストッパ
42、116、爪46、118から構成され、その作用
は次の通りである。ベルトコンベア114、114…で
搬入されてきた外壁材18、18は、ベルトコンベア1
14、114…の搬送力によってストッパ42、42に
その短辺18Aが押さえ付けられる。そして、ベルトコ
ンベア114、114…の前段に設けた爪118がテー
ブル110の上面から突出し、更に前記ストッパ42、
42に向けて移動されることによって、外壁材18の両
短辺18Aがストッパ42と爪118とで挟まれる。こ
れによって、外壁材18の長手方向が位置決めされる。
【0033】次に、外壁材18、18の外側に設けられ
ている爪46、46…が、テーブル110の上面から突
出し、更に外壁材18に向けて移動されることによっ
て、外壁材18の両長辺18Bがストッパ116と爪4
6とで挟まれる。これによって、外壁材18の長手方向
が位置決めされ、結果的に外壁材18全体がテーブル1
10上において位置決めされる。以上が前記位置決め機
構の作用である。
【0034】ところで、前記4本のベルトコンベア11
4、114…は、図14に示す連結部材120を介して
互いに連結されている。この連結部材120の両側に
は、昇降シリンダ122、122のピストン124、1
24が固定されている。したがって、ピストン124、
124が伸長すると、前記4本のベルトコンベア11
4、114…は図14上実線で示すように、テーブル1
10の上面から若干量突出した位置(外壁材18の搬送
位置)に位置される。また、ピストン124、124が
収縮すると、4本のベルトコンベア114、114…は
図14上二点鎖線で示すテーブル110の下方に退避し
た位置に位置される。
【0035】一方、前記テーブル110は、直動ガイド
部材126、126を介してレール128、128にス
ライド移動自在に支持されている。前記レール128、
128は図13に示すように、テーブル110の両側に
配置されると共に外壁材18の搬送方向に沿って設けら
れている。これによって、テーブル110は、図3に示
したカッターユニット30、30…の走行方向と直交す
る方向に移動することができる。
【0036】テーブル110の下面には図14に示すよ
うに、テーブル移動装置130が設けられている。前記
テーブル移動装置130はモータ132、ねじ棒13
4、及びナット部材136から成るねじ送り装置であ
る。前記ナット部材136は、テーブル110の下面に
固定されると共に、ナット部材136のねじ孔137の
軸が外壁材18の搬送方向に向く位置に設定されてい
る。このナット部材136のねじ孔137に前記ねじ棒
134が螺合され、このねじ棒134に前記モータ13
2の出力軸133が連結されている。したがって、モー
タ132を駆動してねじ棒134を正転/逆転すると、
テーブル110は、ねじ送り装置の作用によってカッタ
ーユニット30、30…の走行方向と直交する方向に移
動する。
【0037】次に、前記の如く構成されたテーブル11
0による溝形成方法について説明する。まず、ベルトコ
ンベア114で搬送されてきた外壁材18を、前記位置
決め機構によってテーブル110上に位置決めする。そ
して、カッターユニット30、30…を走行させて外壁
材18上に1回目の溝32、32…を形成する。これに
よって、図15に示すP(ピッチ)1の溝32、32…
が外壁材18に形成される。なお、溝32の形成時に
は、前記ベルトコンベア114をテーブル110の下方
に退避させておく。
【0038】次に、テーブル110をテーブル移動装置
130で所定量(P2量)移動させて位置決めした後、
再度カッターユニット30、30…を走行させて外壁材
18上に2回目の溝32A、32A…を形成する。これ
により、1回目の溝32に対してP2ずれた位置に前記
2回目の溝32A、32A…が形成される。次いで、テ
ーブル110を同方向に同量(P2量)移動させて位置
決めした後、カッターユニット30、30…を走行させ
て外壁材18上に3回目の溝32B、32B…を形成す
る。これにより、2回目の溝32Aに対してP2ずれた
位置に3回目の溝32B、32B…が形成される。した
がって、外壁材18全体として多数本の溝32、32
A、32BがP2間隔で形成される。
【0039】このようにテーブル110を移動させて溝
の形成を連続して行うと、カッターの台数を増やすこと
なく多数本の溝を形成することができ、また、溝のピッ
チを限界まで狭くすることができるので、外壁材18に
きめの細かいタイル模様を形成することができる。な
お、カッターによる切削回数は、所望する溝ピッチに応
じて設定されるので3回に限定されず、例えば2回でも
4回以上でも良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る板状体
の溝形成方法及びその装置によれば、押さえ部材のガイ
ド面を介することにより、板状体の表面を基準面として
溝深さを設定したので、厚みの異なる板状体でも深さの
均一な溝を形成することができ、また、板状体に反りが
あっても、この反りはテーブルと押さえ部材とによって
矯正されているので、溝の深さは均一になる。
【0041】また、本発明によれば、カッターで溝を形
成した後、テーブルを板状体と供にカッターの移動方向
に対し直交する方向に所定量移動させて、カッターで次
の溝を形成するようにしたので、カッターの台数を増や
すことなく、きめの細かいタイル模様を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の溝形成装置を示す全体上面図
【図2】図1に示した溝形成装置を2−2線から見た側
面図
【図3】図1、図2に示した溝形成装置による外壁材の
流れを説明する模式図
【図4】溝形成機のテーブル上で位置決めされた外壁材
を示す斜視図
【図5】外壁材がテーブルと押さえバーとで挟まれた状
態を示す説明図
【図6】厚みの異なる2枚の外壁材がテーブルと押さえ
バーとで挟まれた状態を示す説明図
【図7】外壁材が複数のカッターユニットによって溝形
成されている状態を示す要部斜視図
【図8】カッターユニットの拡大斜視図
【図9】カッターユニットの一部破断を含む正面図
【図10】カッターの刃の磨耗による切り込み深さ調整
を説明するための図
【図11】カッターの刃の磨耗による切り込み深さ調整
を説明するための図
【図12】カッターの刃の磨耗による切り込み深さ調整
を説明するための図
【図13】第2の実施の形態のテーブル上に外壁材が位
置決めされた状態を示す斜視図
【図14】図13に示したテーブルの14−14線に沿
う断面図
【図15】多数本の溝が形成された外壁材の一部破断部
を含む拡大図
【符号の説明】
10…溝形成装置 14…溝形成機 18…外壁材 28…テーブル 30…カッターユニット 32…溝 48…押さえバー 72…カッター 76…ガイドローラ 110…テーブル 130…テーブル移動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松尾 厚志 福岡県北九州市戸畑区牧山5丁目1番1号 旭硝子株式会社内 (72)発明者 卯城 保浩 福岡県北九州市戸畑区牧山5丁目1番1号 旭硝子株式会社内 (72)発明者 加藤 大雄 福岡県北九州市戸畑区牧山5丁目1番1号 旭硝子株式会社内 (72)発明者 村崎 雅彦 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田25番地 旭 硝子株式会社内 (72)発明者 川上 正樹 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田25番地 旭 硝子株式会社内 (72)発明者 菊地 正孝 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田25番地 旭 硝子株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状体の表面に溝を形成する板状体の溝形
    成方法において、 前記板状体をテーブル上に載置すると共に、該板状体を
    該テーブルと押さえ部材とで挟み込んで板状体の反りを
    矯正した後、 前記押さえ部材に形成された平坦面をガイド面としてカ
    ッターを移動させることにより、板状体の表面を切削し
    溝を形成することを特徴とする板状体の溝形成方法。
  2. 【請求項2】前記カッターで前記溝を形成した後、前記
    テーブルを前記板状体と供にカッターの移動方向に対し
    て直交する方向に所定量移動させて、前記カッターで次
    の溝を形成することを特徴とする請求項1記載の板状体
    の溝形成方法。
  3. 【請求項3】板状体の表面に溝を形成する板状体の溝形
    成装置において、 前記板状体が載置されるテーブルと、 前記板状体を前記テーブルとの間で挟み込んで板状体の
    反りを矯正すると共に、その長手方向に平坦面が形成さ
    れた押さえ部材と、 前記押さえ部材の前記平坦面をガイド面として走行移動
    することにより、板状体の表面を切削して溝を形成する
    カッターと、 を備えたことを特徴とする板状体の溝形成装置
  4. 【請求項4】前記テーブルを前記カッターの移動方向に
    対して直交する方向に移動自在に設けると共に、該テー
    ブルを前記直交する方向に移動させる移動手段を設けた
    ことを特徴とする請求項3記載の板状体の溝形成装置
JP1278398A 1997-03-10 1998-01-26 板状体の溝形成方法及びその装置 Pending JPH10309716A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006297521A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Kawamura Seiki Kk 板材の溝加工装置
KR101003771B1 (ko) * 2009-06-10 2010-12-28 문종선 부직포 난방패드 가공시스템

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006297521A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Kawamura Seiki Kk 板材の溝加工装置
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