JP3609493B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、仕分け作業を自動で行う画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置の一つとして、多孔性の支持円筒体に樹脂あるいは金属網体のメッシュスクリーンを複数層巻装して構成された回転自在な版胴と、熱可塑性樹脂フィルム(厚みは1〜2μm程度のものが一般的に用いられる)に和紙繊維や合成繊維あるいは和紙繊維と合成繊維とを混抄したものからなる多孔質支持体を貼り合わせたラミネート構造の孔版マスタとを用い、このマスタのフィルム面をサーマルヘッドの発熱素子に接触させてサーマルヘッドを主走査方向(マスタ搬送方向と直交する方向)に作動させ、プラテンローラーや搬送ローラー等の搬送手段によってマスタを副走査方向(マスタ搬送方向)に搬送しながら、加熱穿孔製版したマスタを版胴に巻装した後、版胴内部に設けられたインキ供給手段よりインキを供給し、プレスローラー等の押圧手段によって印刷用紙を版胴外周面のマスタに対して連続的に押圧し、版胴開孔部、マスタ穿孔部よりインキを滲出させ、このインキを印刷用紙に転移させて印刷を行うデジタル孔版印刷装置がよく知られている。
【0003】
現在の市場では、製版動作、印刷動作、排版動作を自動的に行う全自動タイプの孔版印刷装置が主流となっている。この全自動タイプの孔版印刷装置では、原稿読取装置に原稿をセットし、スキャナー部(CCD等を用いて画像情報を電気信号に変換する)で原稿を読み取り、サーマルヘッド、プラテンローラー等からなる製版装置によってマスタと発熱素子とを接触させながら搬送し、発熱素子に画像情報に応じたパルス状の通電を行うことによりマスタを穿孔し、穿孔製版されたマスタを版胴に自動的に巻装して印刷用紙を給送し、プレスローラー等の押圧手段で連続的に押圧して印刷が行われる。大量の印刷物を高速かつ安価に得るために、このような孔版印刷装置が主に用いられており、印刷を簡単な操作で行うことができる。
【0004】
印刷終了後(印刷途中の場合もある)、排紙トレイに排出積載された印刷済み用紙の後処理の一つに、必要部数に応じて所定の枚数に仕分ける仕分け作業がある。従来は、オペレーターが仕分け枚数をカウンターに設定し、設定した枚数の印刷を行って印刷済み用紙を排紙トレイより取り除いては再度仕分け枚数を設定する方法や、積載された印刷済み用紙を数えて仕分ける方法が採用されていた。
【0005】
しかし、上述の方法では、オペレーターが印刷終了まで常時印刷装置に付きっきりとなって作業能率が低下したり、印刷済み用紙を数えるのが面倒であるという問題点があった。そこで、印刷装置にメモリー機能を持たせ、操作パネルのテンキー等で仕分け枚数を入力するメモリーモード、クラスモード等と呼ばれる入力方法が採用されるようになり、また、印刷済み用紙の境界を分ける仕分け方法としては、実開昭53−105806号公報に開示されているように、仕分けされる最後の印刷済み用紙あるいは次の仕分けの最初の印刷済み用紙を所定量ずらす方法や、実開平1−143760号公報に開示されているように、積載される印刷済み用紙の間に、テープカッター装置によって目印のテープを切断挿入する方法等が採用されるようになり、オペレーターの作業が軽減されるようになってきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、実開昭53−105806号公報に開示されている仕分け方法では、排紙時において、ずれた印刷済み用紙に次の印刷済み用紙が当接した場合等に、目印のためにずらした印刷済み用紙が次の印刷済み用紙に押される形で移動して判別しにくくなったり、オペレーターによる排紙トレイからの移動時にずれてしまうことで判別しにくくなってしまう等の問題点があった。
【0007】
また、実開平1−143760号公報に開示されている仕分け方法では、目印となるテープが再利用できずに無駄になってしまうことと、排紙される印刷済み用紙と接触して印刷済み用紙上に載置されたテープが外れてしまったり、排紙トレイ上に積載された印刷済み用紙を排紙トレイより移動する場合に、挟まれているテープが外れたりすることで、前述の方法と同様に判別不可となってしまうという問題点がある。
【0008】
本発明は、前記問題点を解消し、不変の目印を用紙に付けることができる給紙装置、並びに仕分け作業を効率よく行うことができる画像形成装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、積載した用紙を1枚ずつ給送する給紙装置と、前記給紙装置から給送される前記用紙の搬送をガイドするガイド板とを具備する画像形成装置において、前記ガイド板は前記用紙の先端角部が入り込む開口部を有し、前記ガイド板の近傍に前記開口部に対して没入・離間可能に設けられ、没入時において前記用紙の先端角部を前記開口部に案内する案内部材を有することを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、さらに印刷済み用紙を所定の枚数毎に複数のグループに分ける仕分けモードを有し、前記仕分けモードが選択された際に、前記グループの最初の1枚または最後の1枚の画像形成開始時には前記案内部材を前記開口部に没入させると共に前記給紙装置を作動させ、前記グループの最初の1枚以外または最後の1枚以外の用紙の画像形成開始時には前記案内部材を前記開口部から離間させると共に前記給紙装置を作動させることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、さらに印刷済み用紙を所定の枚数毎に複数のグループに分ける仕分けモードを有し、前記仕分けモードが選択された際に、前記グループのうちの奇数番目のグループまたは偶数番目のグループの何れか一方の画像形成開始時において前記案内部材をその自由端が前記開口部に没入する位置に移動させると共に前記給紙装置を作動させ、他方の画像形成開始時において前記案内部材をその自由端が前記開口部より離間する位置に移動させると共に前記給紙装置を作動させることを特徴とする。
【0012】
不変の目印を用紙に付けることができる給紙装置としては、用紙を積載し1枚ずつ給紙する給紙装置であって、積載された前記用紙の最上位の用紙の側縁部に対して接離自在に設けられた着色手段を具備する給紙装置が考えられる。
【0013】
仕分け作業を効率よく行うことができる画像形成装置としては、積載された用紙の最上位の用紙の側縁部に対して接離自在に設けられた着色手段を有する給紙装置を具備する画像形成装置であって、印刷済み用紙を所定の枚数毎に複数のグループに分ける仕分けモードを有し、前記仕分けモードが選択された際に、前記グループの最初の1枚または最後の1枚の画像形成開始時には前記着色手段を前記最上位の用紙に当接させた状態で該用紙を給送し、前記グループの最初の1枚以外または最後の1枚以外の用紙の画像形成開始時には前記着色手段を前記最上位の用紙から離間させた状態で該用紙を給送する画像形成装置が考えられる。
【0014】
さらに仕分け作業を効率よく行うことができる画像形成装置としては、積載された前記用紙の最上位の用紙の側縁部に対して接離自在に設けられた着色手段を有する給紙装置を具備する画像形成装置であって、印刷済み用紙を所定の枚数毎に複数のグループに仕分ける仕分けモードを有し、前記仕分けモードが選択された際に、前記グループのうちの奇数番目のグループまたは偶数番目のグループの何れか一方の画像形成時において前記着色手段を前記最上位の用紙に当接させた状態で該用紙を給送し、他方の画像形成時において前記着色手段を前記最上位の用紙より離間させた状態で該用紙を給送する画像形成装置が考えられる。
【0015】
さらに仕分け作業を効率よく行うことができる画像形成装置としては、積載した用紙を1枚ずつ給送する給紙装置を具備する画像形成装置において、互いに近接した状態で回転駆動され前記用紙の給送方向と直交する方向に移動自在に設けられた折りローラー対と、印刷済み用紙を所定の枚数毎に複数のグループに分ける仕分けモードとを有し、前記仕分けモードが選択された際に、前記グループの最初の1枚または最後の1枚の画像形成開始時には前記折りローラー対を前記用紙の一側部と対応する位置に移動させると共に前記給紙装置を作動させ、前記グループの最初の1枚以外または最後の1枚以外の用紙の画像形成開始時には前記折りローラー対を前記用紙の一側部より外れる位置に移動させると共に前記給紙装置を作動させる画像形成装置が考えられる。
【0016】
さらに仕分け作業を効率よく行うことができる画像形成装置としては、積載した用紙を1枚ずつ給送する給紙装置を具備する画像形成装置において、積載された用紙を給送方向と直交する方向に移動させる用紙移動手段と、互いに近接した状態で回転駆動される曲げローラー対と、印刷済み用紙を所定の枚数毎に複数のグループに分ける仕分けモードとを有し、前記仕分けモードが選択された際に、前記グループの最初の1枚または最後の1枚の画像形成開始時には前記積載された用紙をその一側縁が前記曲げローラー対と対応する位置に移動させると共に前記給紙装置を作動させ、前記グループの最初の1枚以外または最後の1枚以外の用紙の画像形成開始時には前記積載された用紙をその一側縁が前記曲げローラー対より外れる位置に移動させると共に前記給紙装置を作動させる画像形成装置が考えられる。
【0017】
【実施例】
本発明の第1の参考例を示す図1において、画像形成装置としての孔版印刷装置1は、給紙装置2、製版部3、印刷部4、排紙部5から主に構成されている。
【0018】
給紙装置2は、給紙トレイ6、給紙ローラー7、分離ローラー8、分離コロ9、着色手段10、レジストローラー対11等から主に構成されている。
【0019】
給紙トレイ6は、孔版印刷装置1に着脱自在に取り付けられており、そこには印刷用紙Pが積載される。積載された印刷用紙Pは、図示しない上下動機構により給紙ローラー7に押圧される。給紙ローラー7は、図示しない駆動手段で回転駆動され、その外周面に当接する印刷用紙Pをすくい上げて給送する。給紙ローラー7を駆動する駆動手段は、後述する制御手段でその作動を制御される。給紙ローラー7によってすくい上げられた印刷用紙Pは、図示しない駆動力伝達手段によって駆動力を伝達され給紙ローラー7と同じ周速度で同方向に回転駆動される分離ローラー8と、これと当接配置された分離コロ9とで重送を防止される。
【0020】
給紙ローラー7の右方には、着色手段10が配設されている。着色手段10は、図2に示すように、回動モーター14、アーム15、インキタンク16、インキコロ17等から主に構成されている。
【0021】
回動モーター14は給紙台側板18に固着されており、その出力軸にはアーム15の一端が固着されている。回動モーター14は、その動作を後述する制御手段42に制御される。
【0022】
アーム15の他端にはインキタンク16とインキコロ17とが配設されている。内部に着色剤としてのインキを貯容するインキタンク16は、インキコロ17を回転自在に支持している。インキタンク16とインキコロ17とは、給紙台側板18に形成された円弧状開口部18aからそれぞれ給紙台側板18の内側に臨むように設けられている。インキコロ17は、給紙トレイ6上に積載された最上位の印刷用紙Pの側縁部Aと、その外周面とが対応する位置に配設されている。
【0023】
分離ローラー8の左方には、孔版印刷装置1の図示しない側板に回転自在に支持され、図示しない駆動手段で回転駆動される、細切れローラーからなる周知のレジストローラー対11が配設されている。また、レジストローラー対11の近傍には、レジストローラー対11への印刷用紙Pの給送通路を形成するガイド板12,13が配設されている。各ガイド板12,13はそれぞれ孔版印刷装置1の図示しない側板に固設されており、各ガイド板12,13にはレジストローラー対11の周面を給送通路内に臨ませるための切欠がそれぞれ形成されている。
【0024】
給紙装置2の左上方には製版部3が配設されている。製版部3は、サーマルヘッド19、プラテンローラー20、搬送ローラー対21、切断手段22、ガイド板23等から主に構成されている。
【0025】
サーマルヘッド19とプラテンローラー20とは、図示しない付勢手段によって付勢され、互いに当接されている。マスタロール24からプラテンローラー20の回転によってマスタ25を引き出しつつ、サーマルヘッド19の発熱素子の加熱によってマスタ25に熱溶融穿孔製版を行い、製版済みマスタを作成する。
【0026】
サーマルヘッド19及びプラテンローラー20の配設位置よりマスタ搬送方向下流側には、搬送ローラー対21、切断手段22、ガイド板23がそれぞれ配設されている。回転駆動される駆動ローラーと、これに圧接された従動ローラーとからなる搬送ローラー対21は、マスタ25を挟持して搬送する。固定刃と、これに対して移動自在に設けられた移動刃とからなる切断手段22は、マスタ25を切断する。孔版印刷装置1の図示しない側板に固着されたガイド板23は、搬送時においてマスタ25をガイドする。
【0027】
給紙装置2と製版部3との間には、印刷部4が配設されている。印刷部4は、版胴26、プレスローラー27等から主に構成されている。
【0028】
版胴26は、孔版印刷装置1の図示しない側板に回転自在に支持されており、図示しない版胴駆動手段で回転駆動される。版胴26の内部には、版胴26の支持軸を兼ねたインキ供給パイプ28、インキローラー29、ドクターローラー30等から主に構成される周知のインキ供給手段31が配設されている。また、版胴26の外周面上には、マスタ25を挟持するためのステージ部32とクランパー33とが配設されている。
【0029】
版胴26の下方には、支持軸27aに回転自在に支持されたプレスローラー27が配設されている。支持軸27aは図示しない揺動手段によって揺動され、プレスローラー27は、その外周面を版胴26の外周面に対して接離自在に構成されている。
【0030】
印刷部4の左下方には、排紙部5が配設されている。排紙部5は、剥離爪34、吸着搬送ユニット35、排紙トレイ36等から主に構成されている。
【0031】
その基端を孔版印刷装置1に回動自在に取り付けられた剥離爪34は、図示しない回動手段によって回動され、その自由端に形成された爪部を、版胴26に近接させる位置と版胴26より離隔させる位置とに選択的に位置決めされる。
【0032】
吸着搬送ユニット35は孔版印刷装置1に取り付けられており、印刷された印刷用紙Pに腰付けを行った後、機外へ排出させる周知の構造のものである。排紙トレイ36は孔版印刷装置1に着脱自在に取り付けられており、吸着搬送ユニット35で機外に排出された印刷済みの印刷用紙Pを順次積載する。
【0033】
孔版印刷装置1の筐体上面には、操作パネル37が配設されている。操作パネル37には、図3に示すように、印刷済み用紙をいくつかのグループに分ける仕分けモードを選択するための仕分けキー38、印刷条件を設定するテンキー39、印刷を開始するためのスタートキー40、製版動作を開始するための製版スタートキー41等がそれぞれ配置されている。
【0034】
操作パネル37の下方であって孔版印刷装置1の筐体内部には、制御手段42が配設されている。CPU、RAM、ROMから主に構成された周知のマイクロコンピューターである制御手段42は、操作パネル37からの指令に基づき、回動モーター14の動作を制御する。
【0035】
上記構成に基づき、以下に動作を説明する。
印刷に先立ち、オペレーターは図示しない原稿読取装置に原稿をセットし、操作パネル37の製版スタートキー41を押す。製版スタートキー41が押下されると、使用済みマスタが図示しない排版装置によって版胴26の外周面より剥離され、版胴26が、クランパー33が真上に位置する給版待機位置まで回転されて停止し、図示しない開閉手段によってクランパー33が開放される。
【0036】
版胴26が給版待機状態となると、プラテンローラー20と搬送ローラー対21が回転駆動されてマスタロール24よりマスタ25が引き出されると共にサーマルヘッド19が作動し、原稿画像に基づいてマスタ25に穿孔製版画像が形成される。製版画像を形成された製版済みマスタは、プラテンローラー20と搬送ローラー対21とによって版胴26へと送られる。
【0037】
プラテンローラー20を回転駆動する図示しないステッピングモーターのステップ数より、製版済みマスタの先端がクランパー33まで届いたと判断されると、クランパー33が回動してステージ部32とで製版済みマスタの先端を挟持する。その後、版胴26が時計回り方向に回転を開始する。
【0038】
プラテンローラー20を回転駆動する図示しないステッピングモーターのステップ数より、1版分の製版が完了したと判断されると、プラテンローラー20と搬送ローラー対21の回転がそれぞれ停止されると共に、切断手段22が作動して製版済みマスタが切断される。切断された製版済みマスタは、版胴26の回転によって引き出され、版胴26の外周面上に巻装される。
【0039】
版胴26の外周面上に製版済みマスタが巻装された後、オペレーターによって仕分けキー38が押されると、制御手段42は仕分けモード時における動作プログラムを読み出す。次にオペレーターは、テンキー39で仕分け枚数とグループ数とを設定した後、スタートキー40を押す。ここで指定された仕分け枚数及びグループ数情報が制御手段42に入力される。
【0040】
スタートキー40が押されると、給紙ローラー7と分離ローラー8とが回転して印刷用紙Pを給送する。このとき印刷用紙Pは、分離ローラー8と分離コロ9とによって1枚ずつ分離されて給送され、その先端がレジストローラー対11に当接する位置まで達すると、給紙ローラー7と分離ローラー8との回転がそれぞれ停止される。
【0041】
版胴26の回転と同期して、レジストローラー対11は、印刷用紙Pを版胴26とプレスローラー27との間に給送する。給送された印刷用紙Pの先端を図示しないセンサーが検知すると、図示しない揺動手段が作動してプレスローラー27が版胴26と印刷用紙Pを介して当接する。
【0042】
印刷用紙Pは、プレスローラー27によって版胴26の外周面に押圧されて印刷画像を転写され、剥離爪34で版胴26の外周面より剥離される。その後、印刷用紙Pは、吸着搬送ユニット35へと搬送され、吸着搬送ユニット35で腰付けされつつ機外の排紙トレイ36上に排出される。この後、同様の動作によって設定された仕分け枚数を消化するまで印刷動作が行われる。
【0043】
印刷枚数をカウントする図示しないカウンターからの数値情報により、設定された仕分け枚数に達したと制御手段42が判断すると、制御手段42より指令が送られて回動モーター14が作動し、アーム15が反時計回り方向に回動してインキコロ17の外周面が印刷用紙Pの側縁部Aと当接する。印刷用紙Pは、給紙ローラー7と分離ローラー8との回転によって引き出され、その先端をレジストローラー対11に当接させる位置まで送られるが、このとき、印刷用紙Pの側縁部Aにはインキタンク16のインキがインキコロ17によって塗布される。
【0044】
レジストローラー対11によって印刷用紙Pが給送されると、これと同時に、制御手段42からの指令によって回動モーター14が作動し、アーム15が時計回り方向に回動してインキコロ17の外周面が印刷用紙Pより離間する。
【0045】
印刷用紙Pは、プレスローラー27によって版胴26の外周面に押圧されて印刷画像を転写され、剥離爪34で版胴26の外周面より剥離される。その後、印刷用紙Pは、吸着搬送ユニット35へと搬送され、吸着搬送ユニット35で腰付けされつつ機外の排紙トレイ36上に排出される。
【0046】
上述の動作により、インキコロ17によってインキを塗布された1枚の印刷用紙Pが印刷された後、設定された仕分け枚数を消化するまで再び印刷動作が行われ、設定された印刷枚数を消化するまでこの動作が繰り返される。
【0047】
上述の構成により、印刷がなされ排紙トレイ36上に積載された印刷用紙Pには、図5に示すように、側縁部Aにインキを塗布された印刷済みの印刷用紙Pが仕分け枚数毎に挟み込まれ、不変の目印であるインキを確認することにより、仕分け作業を確実にかつ効率よく行うことができる。
【0048】
第1の参考例では、制御手段42に、グループの最後の1枚を印刷する際に回動モーター14を作動させる動作プログラムを記憶させた構成としたが、グループの最初の1枚を印刷する際に回動モーター14を作動させる動作プログラムを記憶させた構成としてもよい。
【0049】
また、奇数番目のグループまたは偶数番目のグループの何れか一方の画像形成時において回動モーター14を作動させる動作プログラムを記憶させた構成としてもよい。この場合には、印刷済みの印刷用紙Pは、図15に示す状態で排紙トレイ36上に積載される。
【0050】
図6は、本発明の一実施例に用いられる給紙装置43を示している。本実施例は給紙装置2に代えて給紙装置43を用いた点においてのみ第1の参考例と相違し、他の同様の部材には同様の符号を付し、個々の詳細な説明は省略する。
【0051】
給紙装置43は、給紙トレイ6、給紙ローラー7、分離ローラー8、分離コロ9、レジストローラー対11、上ガイド板44、下ガイド板45、案内部材46等から主に構成されている。
【0052】
上ガイド板44と下ガイド板45とは、第1の実施例におけるガイド板12,13と同じ位置に配設されており、上ガイド板44の上方には案内部材46が配設されている。
【0053】
案内部材46は、支軸47と舌片48とから主に構成されている。支軸47は、給紙装置43の図示しない側板に回転自在に支持されており、制御手段42によって駆動制御される図示しない駆動手段によって回動される。舌片48は、その基端を支軸47に固着されている。
【0054】
上ガイド板44には、舌片48を給送通路内に臨ませるための図示しない切欠が設けられており、また、下ガイド板45には、図7に示すように、舌片48が回動して給送通路内に臨んだときに、その自由端が没入可能な開口部49が形成されている。舌片48の自由端の配設位置及び開口部49の形成位置は、レジストローラー対11の用紙搬送方向下流側であって、レジストローラー対11によって給送される印刷用紙Pの先端角部が、開口部49に入り込むことが可能な位置に決められている。
【0055】
上記構成に基づき、以下に動作を説明する。
印刷に先立ち、オペレーターは図示しない原稿読取装置に原稿をセットし、操作パネル37の製版スタートキー41を押す。製版スタートキー41が押下されると、第1の参考例と同様に製版動作が行われ、製版済みマスタが版胴26の外周面上に巻装される。
【0056】
この後、オペレーターは、仕分けキー38、テンキー39をそれぞれ押し、仕分けモード、仕分け枚数、グループ数をそれぞれ設定した後、スタートキー40を押す。ここで指定された仕分け枚数及びグループ数情報が制御手段42に入力される。
【0057】
スタートキー40が押されると、給紙ローラー7と分離ローラー8とが回転して印刷用紙Pが1枚ずつ分離給送され、印刷用紙Pの先端がレジストローラー対11に当接する位置まで達すると、給紙ローラー7と分離ローラー8との回転がそれぞれ停止される。
【0058】
版胴26の回転と同期して、レジストローラー対11は、印刷用紙Pを版胴26とプレスローラー27との間に給送する。給送された印刷用紙Pの先端を図示しないセンサーが検知すると、図示しない揺動手段が作動してプレスローラー27が版胴26と印刷用紙Pを介して当接する。
【0059】
印刷用紙Pは、プレスローラー27によって版胴26の外周面に押圧されて印刷画像を転写され、剥離爪34で版胴26の外周面より剥離される。その後、印刷用紙Pは、吸着搬送ユニット35へと搬送され、吸着搬送ユニット35で腰付けされつつ機外の排紙トレイ36上に排出される。この後、同様の動作によって設定された仕分け枚数を消化するまで印刷動作が行われる。
【0060】
印刷された枚数をカウントする図示しないカウンターからの数値情報により、設定された仕分け枚数に達したと制御手段42が判断すると、制御手段42より指令が送られて図示しない駆動手段が作動し、支軸47が図6において反時計回り方向に回動して舌片48の自由端が開口部49内に没入する。
【0061】
上述の状態でレジストローラー対11によって印刷用紙Pが給送されると、印刷用紙Pの先端の一方の角部は舌片48に案内されて開口部49に入り込む。その後、引き続いてレジストローラー対11の回転によって印刷用紙Pが給送されると、開口部49に入り込んだ角部が下方に折り曲げられる。
【0062】
印刷用紙Pは、プレスローラー27によって版胴26の外周面に押圧されて印刷画像を転写され、剥離爪34で版胴26の外周面より剥離される。このとき、折り曲げられた角部は、プレスローラー27によって版胴26の外周面に押圧されることにより、さらにその折れ具合を強化される。その後、印刷用紙Pは、吸着搬送ユニット35へと搬送され、吸着搬送ユニット35で腰付けされつつ機外の排紙トレイ36上に排出される。
【0063】
上述の動作により、角部を折り曲げられた1枚の印刷用紙Pが印刷された後、設定された仕分け枚数を消化するまで再び印刷動作が行われ、設定された印刷枚数を消化するまでこの動作が繰り返される。
【0064】
上述の構成により、印刷がなされ排紙トレイ36上に積載された印刷用紙Pには、図8に示すように、角部Bを折り曲げられた印刷済みの印刷用紙Pが仕分け枚数毎に挟み込まれ、先端角部を確認することにより、仕分け作業を確実にかつ効率よく行うことができる。
【0065】
上記実施例では、制御手段42に、グループの最後の1枚を印刷する際に支軸47を回動させる図示しない駆動手段を作動させる動作プログラムを記憶させた構成としたが、グループの最初の1枚を印刷する際に図示しない駆動手段を作動させる動作プログラムを記憶させた構成としてもよい。
【0066】
また、奇数番目のグループまたは偶数番目のグループの何れか一方の画像形成時において図示しない駆動手段を作動させる動作プログラムを記憶させた構成としてもよい。
【0067】
図9は、本発明の第2の参考例を採用した画像形成装置としての孔版印刷装置50を示している。この孔版印刷装置50は、第1の参考例に示した孔版印刷装置1と比較すると、給紙装置2に代えて給紙装置51を用いた点と、排紙部5に代えて排紙部52を用いた点とにおいて相違している。
【0068】
給紙装置51は、給紙トレイ6、給紙ローラー7、分離ローラー8、分離コロ9、レジストローラー対11、ガイド板12,13等から主に構成されている。
【0069】
排紙部52は、剥離爪34、吸着搬送ユニット35、排紙トレイ36、折りローラー対ユニット53等から主に構成されている。折りローラー対ユニット53は、移動ホルダー54、上折りローラー55aと下折りローラー55bとからなる折りローラー対55等から主に構成されている。
【0070】
移動ホルダー54は、孔版印刷装置本体に固設された図示しないレール上に移動自在に配設されている。移動ホルダー54には、図示しない軸受を介して支軸55c,55dがそれぞれ回転自在に支持されている。
【0071】
支軸55cの一端には周面にV溝55eを有する上折りローラー55aが、支軸55dの一端には周面に突部55fを有する下折りローラー55bがそれぞれ固着されており、各折りローラー55a,55bは互いの周面を当接させた状態でそれぞれ支持されている。各支軸55c,55dの他端にはそれぞれ図示しない駆動手段が接続されており、各支軸55c,55dは、吸着搬送ユニット35の用紙搬送速度と同じ周速度で、互いに逆方向に回転駆動される。各支軸55c,55dを回転駆動する図示しない駆動手段は、その動作を制御手段42にそれぞれ制御される。
【0072】
V溝55eと突部55fとは、印刷用紙Pを介してしっくりと嵌合するようにそれぞれの形状が決められており、各折りローラー55a,55bと各支軸55c,55dとは、吸着搬送ユニット35によって搬送される印刷用紙Pの搬送経路上に上折りローラー55aと下折りローラー55bとの当接位置が位置するように、それぞれの位置が決められている。
【0073】
移動ホルダー54は、用紙搬送方向と直交する方向である図9における紙面と垂直な方向に、図示しないホルダー移動手段によって移動され、図10に実線で示す、吸着搬送ユニット35によって搬送される印刷用紙Pの一側部から上折りローラー55aと下折りローラー55bとの当接部が離間した状態と、図10に二点鎖線で示す、印刷用紙Pの一側部を上折りローラー55aと下折りローラー55bとの当接部が挟み込む状態とにそれぞれ位置決めされる。図示しないホルダー移動手段は、その動作を制御手段42に制御される。
【0074】
上記構成に基づき、以下に動作を説明する。
印刷に先立ち、オペレーターは図示しない原稿読取装置に原稿をセットし、操作パネル37の製版スタートキー41を押す。製版スタートキー41が押下されると、第1の参考例と同様に製版動作が行われ、製版済みマスタが版胴26の外周面上に巻装される。
【0075】
この後、オペレーターは、仕分けキー38、テンキー39をそれぞれ押し、仕分けモード、仕分け枚数、グループ数をそれぞれ設定した後、スタートキー40を押す。ここで指定された仕分け枚数及びグループ数情報が制御手段42に入力される。
【0076】
スタートキー40が押されると、給紙ローラー7と分離ローラー8とが回転して印刷用紙Pが1枚ずつ分離給送され、印刷用紙Pの先端がレジストローラー対11に当接する位置まで達すると、給紙ローラー7と分離ローラー8との回転がそれぞれ停止される。
【0077】
版胴26の回転と同期して、レジストローラー対11は、印刷用紙Pを版胴26とプレスローラー27との間に給送する。給送された印刷用紙Pの先端を図示しないセンサーが検知すると、図示しない揺動手段が作動してプレスローラー27が版胴26と印刷用紙Pを介して当接する。
【0078】
印刷用紙Pは、プレスローラー27によって版胴26の外周面に押圧されて印刷画像を転写され、剥離爪34で版胴26の外周面より剥離される。その後、印刷用紙Pは吸着搬送ユニット35へと搬送され、吸着搬送ユニット35で腰付けされつつ機外の排紙トレイ36上に排出される。この後、同様の動作によって設定された仕分け枚数を消化するまで印刷動作が行われる。
【0079】
印刷された枚数をカウントする図示しないカウンターからの数値情報により、設定された仕分け枚数に達したと制御手段42が判断すると、制御手段42より指令が送られて図示しないホルダー移動手段が作動し、移動ホルダー54が図10の二点鎖線で示す位置に移動すると共に、各支軸55c,55dを回転駆動する図示しない駆動手段が作動して折りローラー対55が回転する。
【0080】
そして、レジストローラー対11の回転によって給送された印刷用紙Pは、プレスローラー27によって版胴26の外周面に押圧されて印刷画像を転写された後、剥離爪34で版胴26の外周面より剥離される。その後、印刷用紙Pは、吸着搬送ユニット35へと搬送され、上折りローラー55aと下折りローラー55bとの当接部を通過することにより、その一側部を山型に折られた後、吸着搬送ユニット35で腰付けされつつ機外の排紙トレイ36上に排出される。
【0081】
上述の動作により、一側部を折り曲げられた1枚の印刷用紙Pが印刷された後、設定された仕分け枚数を消化するまで再び印刷動作が行われ、設定された印刷枚数を消化するまでこの動作が繰り返される。
【0082】
上述の構成により、印刷がなされ排紙トレイ36上に積載された印刷用紙Pには、図11に示すように、一側部Cを折り曲げられた印刷済みの印刷用紙Pが仕分け枚数毎に挟み込まれ、仕分け作業を確実にかつ効率よく行うことができる。
【0083】
上記参考例では、制御手段42に、グループの最後の1枚を印刷する際に、図示しないホルダー移動手段、各支軸55c,55dを回転駆動する図示しない駆動手段をそれぞれ作動させる動作プログラムを記憶させた構成としたが、グループの最初の1枚を印刷する際に上記各手段を作動させる動作プログラムを記憶させた構成としてもよい。
【0084】
図12は、本発明の第3の参考例を採用した画像形成装置としての孔版印刷装置56を示している。この孔版印刷装置56は、第2の参考例に示した孔版印刷装置50と比較すると、給紙装置51に代えて給紙装置57を用いた点と、排紙部52に代えて排紙部58を用いた点とにおいて相違している。
【0085】
給紙装置57は、給紙トレイ60、給紙ローラー7、分離ローラー8、分離コロ9、レジストローラー対11、ガイド板12,13、用紙移動手段としての給紙トレイ移動手段59等から主に構成されている。
【0086】
給紙トレイ移動手段59は、送りネジ61と、送りネジ61を回転駆動するモーター62とから主に構成され、給紙トレイ60には、送りネジ61が螺合する雌ネジが形成されている。この構成より、モーター62が作動して送りネジ61が回転することにより、給紙トレイ60が図12における紙面と垂直な方向に移動される。モーター62の動作は、制御手段42によって制御される。
【0087】
排紙部58は、剥離爪34、吸着搬送ユニット35、排紙トレイ36、曲げローラー対ユニット63等から主に構成されている。曲げローラー対ユニット63は、移動ホルダー64、上曲げローラー65aと下曲げローラー65bとからなる曲げローラー対65等から主に構成されている。
【0088】
移動ホルダー64は、孔版印刷装置本体に固設された図示しないレール上に移動自在に配設されている。移動ホルダー64には、図示しない軸受を介して支軸65c,65dがそれぞれ回転自在に支持されている。
【0089】
支軸65cの一端には傘形状の上曲げローラー65aが、支軸65dの一端には円筒形状部65eと傘形状部65fとを有する下曲げローラー65bがそれぞれ固着されており、各曲げローラー65a,65bは、上曲げローラー65aの周縁と、下曲げローラー65bの円筒形状部65eと傘形状部65fとの境目とを対応させた状態でそれぞれ支持されている。各支軸65c,65dの他端にはそれぞれ図示しない駆動手段が接続されており、各支軸65c,65dは、吸着搬送ユニット35の用紙搬送速度と同じ周速度で、互いに逆方向に回転駆動される。各支軸65c,65dを回転駆動する図示しない駆動手段は、その動作を制御手段42にそれぞれ制御される。
【0090】
移動ホルダー64は、用紙搬送方向と直交する方向である図12における紙面と垂直な方向に、図示しないホルダー移動手段によって移動され、曲げローラー対65は、上曲げローラー65aの周縁が用紙側縁を規制する排紙トレイ36の図示しない側板位置に略対応する位置(図13に二点鎖線で示す位置)と、吸着搬送ユニット35によって搬送される印刷用紙Pの一側縁から離間する位置(図13に実線で示す位置)とにそれぞれ位置決めされる。図示しないホルダー移動手段は、その動作を制御手段42に制御される。
【0091】
上記構成に基づき、以下に動作を説明する。
印刷に先立ち、オペレーターは図示しない原稿読取装置に原稿をセットし、操作パネル37の製版スタートキー41を押す。製版スタートキー41が押下されると、第1の参考例と同様に製版動作が行われ、製版済みマスタが版胴26の外周面上に巻装される。
【0092】
この後、オペレーターは、仕分けキー38、テンキー39をそれぞれ押し、仕分けモード、仕分け枚数、グループ数をそれぞれ設定した後、スタートキー40を押す。ここで指定された仕分け枚数及びグループ数情報が制御手段42に入力される。
【0093】
スタートキー40が押されると、給紙ローラー7と分離ローラー8とが回転して印刷用紙Pが1枚ずつ分離給送され、印刷用紙Pの先端がレジストローラー対11に当接する位置まで達すると、給紙ローラー7と分離ローラー8との回転がそれぞれ停止される。
【0094】
版胴26の回転と同期して、レジストローラー対11は、印刷用紙Pを版胴26とプレスローラー27との間に給送する。給送された印刷用紙Pの先端を図示しないセンサーが検知すると、図示しない揺動手段が作動してプレスローラー27が版胴26と印刷用紙Pを介して当接する。
【0095】
印刷用紙Pは、プレスローラー27によって版胴26の外周面に押圧されて印刷画像を転写され、剥離爪34で版胴26の外周面より剥離される。その後、印刷用紙Pは、吸着搬送ユニット35へと搬送され、吸着搬送ユニット35で腰付けされつつ機外の排紙トレイ36上に排出される。この後、同様の動作によって設定された仕分け枚数を消化するまで印刷動作が行われる。
【0096】
印刷された枚数をカウントする図示しないカウンターからの数値情報により、設定された仕分け枚数に達したと制御手段42が判断すると、制御手段42より指令が送られて図示しないホルダー移動手段が作動し、移動ホルダー64が図13の二点鎖線で示す位置に移動すると共に、各支軸65c,65dを回転駆動する図示しない駆動手段が作動して曲げローラー対65が回転し、さらに、モーター62が作動して送りネジ61が回転し、給紙トレイ60が図12における紙面奥側に移動される。
【0097】
そして、給紙トレイ60からレジストローラー対11を経て給送された印刷用紙Pは、プレスローラー27によって版胴26の外周面に押圧されて印刷画像を転写された後、剥離爪34で版胴26の外周面より剥離される。その後、印刷用紙Pは吸着搬送ユニット35へと搬送され、上曲げローラー65aと下曲げローラー65bとの間を通過することにより、その一側縁を上向きに折られた後、吸着搬送ユニット35で腰付けされつつ機外の排紙トレイ36上に排出される。
【0098】
上述の動作により、一側縁を折り曲げられた1枚の印刷用紙Pが印刷された後、設定された仕分け枚数を消化するまで再び印刷動作が行われ、設定された印刷枚数を消化するまでこの動作が繰り返される。
【0099】
上述の構成により、印刷がなされ排紙トレイ36上に積載された印刷用紙Pには、図14に示すように、一側縁Dを折り曲げられた印刷済みの印刷用紙Pが仕分け枚数毎に挟み込まれ、仕分け作業を確実にかつ効率よく行うことができる。
【0100】
上記参考例では、制御手段42に、グループの最後の1枚を印刷する際に、図示しないホルダー移動手段、各支軸65c,65dを回転駆動する図示しない駆動手段、モーター62をそれぞれ作動させる動作プログラムを記憶させた構成としたが、グループの最初の1枚を印刷する際に上記各手段を作動させる動作プログラムを記憶させた構成としてもよい。
【0101】
上記実施例及び各参考例は、画像形成装置として孔版印刷装置を例示して説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、複写装置やファクシミリ等の他の画像形成装置に適用することもできる。
【0102】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、案内部材に案内された用紙はその先端角部を開口部に入れた後に搬送されることで先端角部が折られ、目印である折り目を用紙に付けることができる。
【0103】
請求項2記載の発明によれば、仕分けモード時において、案内手段がグループの最初の用紙または最終の用紙の先端角部を開口部に案内するので、目印である折り目が用紙に付けられ、これを確認することにより仕分け作業を確実にかつ効率よく行うことができる。
【0104】
請求項3記載の発明によれば、仕分けモード時において、案内手段が奇数番目のグループまたは偶数番目のグループの何れか一方の用紙の先端角部を開口部に案内するので、目印である折り目が用紙に付けられ、これを確認することにより仕分け作業を確実にかつ効率よく行うことができる。
【0105】
用紙を積載し1枚ずつ給紙する給紙装置であって、積載された前記用紙の最上位の用紙の側縁部に対して接離自在に設けられた着色手段を具備する給紙装置を用いることにより、着色手段が印刷用紙の側縁に着色を行うので、不変の目印である着色剤を用紙に付けることができる。
【0106】
積載された用紙の最上位の用紙の側縁部に対して接離自在に設けられた着色手段を有する給紙装置を具備する画像形成装置であって、印刷済み用紙を所定の枚数毎に複数のグループに分ける仕分けモードを有し、前記仕分けモードが選択された際に、前記グループの最初の1枚または最後の1枚の画像形成開始時には前記着色手段を前記最上位の用紙に当接させた状態で該用紙を給送し、前記グループの最初の1枚以外または最後の1枚以外の用紙の画像形成開始時には前記着色手段を前記最上位の用紙から離間させた状態で該用紙を給送する画像形成装置を用いることにより、仕分けモード時において着色手段がグループの最初の用紙または最終の用紙の側縁部に着色を行うので、不変の目印である着色剤が用紙に付けられ、これを確認することにより仕分け作業を確実にかつ効率よく行うことができる。
【0107】
積載された前記用紙の最上位の用紙の側縁部に対して接離自在に設けられた着色手段を有する給紙装置を具備する画像形成装置であって、印刷済み用紙を所定の枚数毎に複数のグループに仕分ける仕分けモードを有し、前記仕分けモードが選択された際に、前記グループのうちの奇数番目のグループまたは偶数番目のグループの何れか一方の画像形成時において前記着色手段を前記最上位の用紙に当接させた状態で該用紙を給送し、他方の画像形成時において前記着色手段を前記最上位の用紙より離間させた状態で該用紙を給送する画像形成装置を用いることにより、仕分けモード時において着色手段が奇数番目のグループまたは偶数番目のグループの何れか一方の用紙の側縁部に着色を行うので、不変の目印である着色剤が用紙に付けられ、これを確認することにより仕分け作業を確実にかつ効率よく行うことができる。
【0108】
積載した用紙を1枚ずつ給送する給紙装置を具備する画像形成装置において、互いに近接した状態で回転駆動され前記用紙の給送方向と直交する方向に移動自在に設けられた折りローラー対と、印刷済み用紙を所定の枚数毎に複数のグループに分ける仕分けモードとを有し、前記仕分けモードが選択された際に、前記グループの最初の1枚または最後の1枚の画像形成開始時には前記折りローラー対を前記用紙の一側部と対応する位置に移動させると共に前記給紙装置を作動させ、前記グループの最初の1枚以外または最後の1枚以外の用紙の画像形成開始時には前記折りローラー対を前記用紙の一側部より外れる位置に移動させると共に前記給紙装置を作動させる画像形成装置を用いることにより、仕分けモード時においてグループの最初の用紙または最終の用紙の一側部が折りローラー対を通過することにより目印である折り目が用紙の一側部に付けられ、これを確認することにより仕分け作業を確実にかつ効率よく行うことができる。
【0109】
積載した用紙を1枚ずつ給送する給紙装置を具備する画像形成装置において、積載された用紙を給送方向と直交する方向に移動させる用紙移動手段と、互いに近接した状態で回転駆動される曲げローラー対と、印刷済み用紙を所定の枚数毎に複数のグループに分ける仕分けモードとを有し、前記仕分けモードが選択された際に、前記グループの最初の1枚または最後の1枚の画像形成開始時には前記積載された用紙をその一側縁が前記曲げローラー対と対応する位置に移動させると共に前記給紙装置を作動させ、前記グループの最初の1枚以外または最後の1枚以外の用紙の画像形成開始時には前記積載された用紙をその一側縁が前記曲げローラー対より外れる位置に移動させると共に前記給紙装置を作動させる画像形成装置を用いることにより、仕分けモード時においてグループの最初の用紙または最終の用紙の一側部が曲げローラー対を通過することにより目印である折り目が用紙の一側部に付けられ、これを確認することにより仕分け作業を確実にかつ効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の参考例を採用した画像形成装置の概略正面図である。
【図2】本発明の第1の参考例を説明する着色手段周辺の平面図である。
【図3】本発明の一実施例及び第1ないし第3の参考例に用いられる操作パネルを示す図である。
【図4】本発明の第1の参考例に用いられる制御手段を説明する図である。
【図5】本発明の第1の参考例による印刷済み用紙の仕分け状態を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に用いられる給紙装置要部の概略正面図である。
【図7】本発明の一実施例を説明する案内部材近傍の平面図である。
【図8】本発明の一実施例による印刷済み用紙の仕分け状態を示す図である。
【図9】本発明の第2の参考例を採用した画像形成装置要部の概略正面図である。
【図10】本発明の第2の参考例を説明する折りローラー対ユニットの部分側面図である。
【図11】本発明の第2の参考例による印刷済み用紙の仕分け状態を示す図である。
【図12】本発明の第3の参考例を採用した画像形成装置要部の概略正面図である。
【図13】本発明の第3の参考例を説明する曲げローラー対ユニットの部分側面図である。
【図14】本発明の第3の参考例による印刷済み用紙の仕分け状態を示す図である。
【図15】本発明の第1の参考例の変形例による印刷済み用紙の仕分け状態を示す図である。
【符号の説明】
1,50,56 画像形成装置(孔版印刷装置)
2,43,51,57 給紙装置
10 着色手段
45 ガイド板(下ガイド板)
46 案内部材
49 開口部
55 折りローラー対
65 曲げローラー対
A 側縁部
B 先端角部
C 一側部
D 一側縁
P 印刷用紙
Claims (3)
- 積載した用紙を1枚ずつ給送する給紙装置と、前記給紙装置から給送される前記用紙の搬送をガイドするガイド板とを具備する画像形成装置において、
前記ガイド板は前記用紙の先端角部が入り込む開口部を有し、前記ガイド板の近傍に前記開口部に対して没入・離間可能に設けられ、没入時において前記用紙の先端角部を前記開口部に案内する案内部材を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
印刷済み用紙を所定の枚数毎に複数のグループに分ける仕分けモードを有し、前記仕分けモードが選択された際に、前記グループの最初の1枚または最後の1枚の画像形成開始時には前記案内部材を前記開口部に没入させると共に前記給紙装置を作動させ、前記グループの最初の1枚以外または最後の1枚以外の用紙の画像形成開始時には前記案内部材を前記開口部から離間させると共に前記給紙装置を作動させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
印刷済み用紙を所定の枚数毎に複数のグループに分ける仕分けモードを有し、前記仕分けモードが選択された際に、前記グループのうちの奇数番目のグループまたは偶数番目のグループの何れか一方の画像形成開始時において前記案内部材をその自由端が前記開口部に没入する位置に移動させると共に前記給紙装置を作動させ、他方の画像形成開始時において前記案内部材をその自由端が前記開口部より離間する位置に移動させると共に前記給紙装置を作動させることを特徴とする画像形成装置。
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