JP2002019248A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JP2002019248A
JP2002019248A JP2000203800A JP2000203800A JP2002019248A JP 2002019248 A JP2002019248 A JP 2002019248A JP 2000203800 A JP2000203800 A JP 2000203800A JP 2000203800 A JP2000203800 A JP 2000203800A JP 2002019248 A JP2002019248 A JP 2002019248A
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JP2000203800A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Chiba
浩幸 千葉
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数枚の原稿を、作業効率を低下させること
なくその原稿毎の製版モードで連続して印刷することが
可能な孔版印刷装置を提供する。 【解決手段】 画像読取部2と製版部4と版胴60を有
する印刷部5に向けて印刷用紙Pを給送する給紙部3と
を備え、製版部4によるマスタ48への製版パターンを
変化させる複数の製版モードを設定可能であると共に画
像読取部2により読み取られた原稿画像を画像データと
して複数記憶可能な画像メモリ56を有し、製版動作前
に複数の原稿を画像読取部2で読み取り、各原稿の原稿
画像をそれぞれの製版モードに応じて画像データに変換
して画像メモリ56に記憶させ、画像メモリ56内の画
像データを順次呼び出して製版動作及び印刷動作を繰り
返し行うことを特徴とする孔版印刷装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、版胴上にマスタを
巻装して印刷を行う孔版印刷装置に関し、詳しくは製版
動作と印刷動作とを連続して繰り返し行うことが可能な
孔版印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、簡便な印刷方法としてデジタル式
感熱孔版印刷が知られている。これは、熱可塑性樹脂フ
ィルムと多孔性支持体とを貼り合わせてなる感熱孔版マ
スタ(以下「マスタ」という)に微細な発熱素子が1列
に並んだサーマルヘッドを接触させ、この発熱素子に対
し原稿画像に応じてパルス的に通電を行いつつマスタを
プラテンローラー等の搬送手段で搬送することにより、
マスタの熱可塑性樹脂フィルムに画像情報に基づいた穿
孔画像を熱溶融穿孔製版した後、この穿孔製版されたマ
スタを多孔性円筒状の版胴に巻装させ、プレスローラー
等の押圧部材によって印刷用紙を版胴の外周面に押圧さ
せることで、版胴の開孔部及びマスタの穿孔部から滲出
したインキを印刷用紙に転移させて印刷画像を得るもの
である。この孔版印刷を行う孔版印刷装置として、最近
では画像読取動作、排版動作、製版動作、巻装動作、版
付け動作、印刷動作を連続的に行うことができる一体型
孔版印刷装置が市販されており、また、画像精度の向上
並びに印刷コストの低下が達成されてきているため、あ
る程度の部数(およそ10部)以上の画像形成を行うユ
ーザーでは複写機に代わって孔版印刷装置が用いられて
いる。
【0003】ここで、一般的な一体型孔版印刷装置の動
作を簡単に説明する。先ず、原稿読取部に印刷すべき原
稿をセットして製版スタートキーを押下することによ
り、原稿読取部において原稿の読取動作が行われると共
に、版胴が回転して所定の排版位置で停止する。版胴が
停止すると排版部が作動して版胴上のマスタをすくい上
げると共に版胴が再び回転を開始して、版胴外周面上か
ら前版のマスタを剥離する排版動作が行われる。読取動
作完了後、排版動作と並行して製版動作が行われる。製
版部ではプラテンローラー及びマスタ搬送ローラー等が
回転を開始し、マスタ貯容部に貯容されているマスタロ
ールからマスタが引き出されると共に、プラテンローラ
ーに接触配置されたサーマルヘッドの発熱素子が画像情
報に応じて選択的に発熱して、引き出されたマスタに製
版画像が形成される。製版されたマスタは給版位置で停
止した版胴の外周面上に設けられ開放状態にあるクラン
パーに向けて搬送され、クランパーが閉じられることで
その先端部を版胴外周面上に係止される。マスタの先端
部がクランパーに係止されると版胴が製版速度と同じ周
速度で回転を開始し、版胴へのマスタ巻装動作が行われ
る。そして一版分のマスタが製版されると切断手段が作
動してマスタが切断され、切断されたマスタは版胴の回
転によって引き出されて巻装動作が完了する。巻装動作
完了後、給紙部より1枚の印刷用紙が給送され、印刷用
紙はプレスローラーや圧胴等の押圧手段によって版胴外
周面に圧接される。この押圧により、版胴内部に設けら
れたインキ供給手段から版胴内周面に供給されたインキ
が、版胴開口部を介してマスタの多孔性支持体に浸透す
る。インキを転写された印刷用紙は排紙部によって搬送
され、機外へと排出されて版付け動作が完了する。版付
け動作完了後、印刷枚数や印刷速度等を設定した後に印
刷スタートキーを押下することにより、版胴が版付け時
よりも高速で回転されると共に給紙部より印刷用紙が連
続的に給送され、設定された印刷枚数までの印刷動作が
行われる。
【0004】最近では、複写や印刷等の画像形成によっ
て様々な画像形成物が得られるようになってきており、
上述した一体型孔版印刷装置においても文字モードや写
真モード等の複数の製版モードを備え、多様化する原稿
に対応した印刷が可能なものが提供されている。また、
上述したように低コスト化が進んでいるため、一体型孔
版印刷装置を用いた多種少量印刷も行われるようになっ
てきており、複数枚の原稿を載置して自動的に読取を行
うADFユニットを搭載した一体型孔版印刷装置が提供
されている。このADFユニットを搭載した一体型孔版
印刷装置では、製版動作と印刷動作とを連続的に行う連
続モードを備えたものがある。この連続モード時には、
一度製版スタートキーが押下されると原稿読取、排版、
製版、給版、版付け、印刷の各動作を連続して行い、A
DFユニットに載置された原稿がなくなるまで各動作を
繰り返す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、AD
Fユニットと連続モードとを備えた一体型孔版印刷装置
では、連続モードを設定すると原稿読取から印刷までの
各動作が全自動で行われるため、オペレーターは最初の
製版スタートキー押下時のみ装置を操作すればよく、こ
の他は装置から離れることで他の作業を行うことがで
き、作業効率が格段に向上している。しかし、ADFユ
ニットと連続モードと複数の製版モードとを具備する一
体型孔版印刷装置の場合には、製版モードの設定は製版
スタートキーの押下前にしか行うことができないため、
ADFユニットを用い複数の原稿を連続モードで印刷す
る場合には単一の製版モードに限定されてしまうという
問題点がある。原稿毎に製版モードを変更する場合に
は、ADFユニットを用いずに手動で原稿を読み取らせ
るか、あるいはADFユニット上に1枚のみ原稿を載置
して、次の原稿の読み込み時に製版モードを変更した後
に製版スタートキーを押下することとなり、各原稿の印
刷終了後にオペレーターが操作を行う必要が生じて作業
効率が低下してしまう。本発明は上記問題点を解決し、
複数枚の原稿を作業効率を低下させることなくその原稿
毎の製版モードで連続して印刷することが可能な孔版印
刷装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
原稿画像を読み取る画像読取部と、読み取られた原稿画
像に応じてマスタを製版する製版部と、版胴を有する印
刷部に向けて印刷用紙を給送する給紙部とを備え、原稿
画像を読み取って製版動作を行った後に連続して印刷動
作を行うことが可能な孔版印刷装置において、前記製版
部による前記マスタへの製版パターンを変化させる複数
の製版モードを設定可能であると共に、前記画像読取部
により読み取られた前記原稿画像を画像データとして複
数記憶可能な画像メモリを有し、製版動作前に複数の原
稿を前記画像読取部で読み取り、各原稿の原稿画像をそ
れぞれの製版モードに応じて画像データに変換して前記
画像メモリに記憶させ、前記画像メモリ内の前記画像デ
ータを順次呼び出して製版動作及び印刷動作を繰り返し
行うことを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、原稿画像を読み取
る画像読取部と、読み取られた原稿画像に応じてマスタ
を製版する製版部と、版胴を有する印刷部に向けて印刷
用紙を給送する給紙部とを備え、原稿画像を読み取って
製版動作を行った後に連続して印刷動作を行うことが可
能な孔版印刷装置において、前記製版部による前記マス
タへの製版パターンを変化させる複数の製版モードを設
定可能であると共に、前記画像読取部により読み取られ
た前記原稿画像を画像データとして複数記憶可能な画像
メモリを有し、最初の原稿画像に対する製版動作中に以
降の原稿を前記画像読取部で読み取り、各原稿の原稿画
像をそれぞれの製版モードに応じて画像データに変換し
て前記画像メモリに記憶させ、最初の原稿の印刷動作後
に前記画像メモリ内の前記画像データを順次呼び出して
製版動作及び印刷動作を繰り返し行うことを特徴とす
る。
【0008】請求項3記載の発明は、原稿画像を読み取
る画像読取部と、読み取られた原稿画像に応じてマスタ
を製版する製版部と、版胴を有する印刷部に向けて印刷
用紙を給送する給紙部とを備え、原稿画像を読み取って
製版動作を行った後に連続して印刷動作を行うことが可
能な孔版印刷装置において、前記製版部による前記マス
タへの製版パターンを変化させる複数の製版モードを設
定可能であると共に、前記画像読取部により読み取られ
た前記原稿画像を画像データとして複数記憶可能な画像
メモリを有し、最初の原稿画像に対する印刷動作中に以
降の原稿を前記画像読取部で読み取り、各原稿の原稿画
像をそれぞれの製版モードに応じて画像データに変換し
て前記画像メモリに記憶させ、最初の原稿の印刷動作後
に前記画像メモリ内の前記画像データを順次呼び出して
製版動作及び印刷動作を繰り返し行うことを特徴とす
る。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1、請求項
2または請求項3記載の孔版印刷装置において、さらに
前記画像読取部がADFユニットを有することを特徴と
する。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1ないし請
求項4のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置におい
て、さらに前記給紙部が複数サイズの用紙を貯容可能で
あることを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1ないし請
求項5のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置におい
て、さらに前記製版部がマスタストック手段を有するこ
とを特徴とする。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例を採用した孔
版印刷装置の概略正面図である。同図において孔版印刷
装置1は、画像読取部2、給紙部3、製版部4、印刷部
5、排紙部6、排版部7、制御部8から主に構成されて
いる。
【0013】筐体9の上部に配設された画像読取部2
は、手動読取時に原稿を載置するコンタクトガラス1
0、自動読取時に原稿を載置する原稿載置台11、原稿
載置台11上の原稿を搬送する原稿搬送ローラー対12
及び原稿搬送ローラー13、搬送される原稿をガイドす
るガイド板14,15、コンタクトガラス10に沿って
原稿を搬送する原稿搬送ベルト16、読み取られた原稿
の排出方向を切り換える切換板17、読み取られた原稿
が排出される原稿排紙台18、原稿画像を走査して読み
取る反射ミラー19,20及び蛍光灯21、走査された
原稿を集束するレンズ22、集束された画像を処理する
CCD等の画像センサー23等から主に構成されてい
る。
【0014】上述の構成のうち、原稿載置台11、原稿
搬送ローラー対12、原稿搬送ローラー13、ガイド板
14,15、原稿搬送ベルト16、切換板17、原稿排
紙台18はコンタクトガラス10に対して接離自在な圧
板27上に一体的に設けられており、複数枚の原稿を順
次コンタクトガラス10上に搬送するADFユニット2
4を構成している。ADFユニット24には、原稿載置
台11上での原稿の有無を検知する原稿検知センサー2
5と、コンタクトガラス10上の原稿の有無及びサイズ
を検知する原稿サイズ検知センサー26とが設けられて
いる。
【0015】筐体9の下方には給紙部3が配設されてい
る。給紙部3は、特開平5−124737号公報に開示
されたものと同様に、小サイズの印刷用紙P1,P2
(本実施例ではA5またはB5またはA4)を積載可能
な第1給紙トレイ28及び第2給紙トレイ29、大サイ
ズの印刷用紙P3(本実施例ではB4またはA3)を積
載可能な第3給紙トレイ30、印刷用紙P1と印刷用紙
P2とが同サイズの場合であって第1給紙トレイ28上
の印刷用紙P1が使い切られたときに第2給紙トレイ2
9上の印刷用紙P2を第1給紙トレイ28上に一括して
移動させる用紙移動部材31、第1給紙トレイ28上よ
り印刷用紙P1を給送する給紙ローラー32、第3給紙
トレイ30上より印刷用紙P3を給送する給紙ローラー
33、印刷用紙P1を給紙ローラー32に押圧させる押
し上げ部材34、印刷用紙P3を給紙ローラー33に押
圧させる押し上げ部材35、押し上げ部材34により押
し上げられた印刷用紙P1に接触して第1給紙トレイ2
8上の印刷用紙P1の有無を検知する第1用紙有無検知
センサー36、給紙ローラー32によって給送される印
刷用紙P1を1枚ずつに分離する分離ローラー対37、
給紙ローラー33によって給送される印刷用紙P3を1
枚ずつに分離する分離ローラー対38、分離ローラー対
38によって分離給送された印刷用紙P3を上部へと搬
送する用紙搬送ローラー対39、分離ローラー対37に
よって分離給送された印刷用紙P1及び用紙搬送ローラ
ー対39によって搬送された印刷用紙P3の搬送方向を
変更してさらに搬送する用紙搬送ローラー群41、用紙
搬送ローラー群41によって搬送された印刷用紙P1,
P3を搬送する用紙搬送ローラー対40、用紙搬送ロー
ラー対40によって給送された印刷用紙P1,P3を一
時停留させた後に印刷部5に向けて給送するレジストロ
ーラー対42等を有しており、孔版印刷装置1の作動中
に第2給紙トレイ29の引き出しが可能に構成されてい
る。各給紙トレイ28,29,30には、各印刷用紙P
1,P2,P3の幅方向をガイドする図示しないサイド
フェンスが移動可能に設けられている。
【0016】給紙部3には、さらに、第2給紙トレイ2
9上の印刷用紙P2の有無を検知する第2用紙有無検知
センサー43、第1用紙有無検知センサー36と同様に
第3給紙トレイ30上の印刷用紙P3の有無を検知する
第3用紙有無検知センサー44、各給紙トレイ28,2
9,30上の各印刷用紙P1,P2,P3のサイズを検
知する第1用紙サイズ検知センサー45及び第2用紙サ
イズ検知センサー46及び第3用紙サイズ検知センサー
47、押し上げ部材34による第1給紙トレイ28の上
昇量から第1給紙トレイ28上の印刷用紙P1の残量を
検知する第1用紙残量検知センサー57、押し上げ部材
35による第3給紙トレイ30の上昇量から第3給紙ト
レイ30上の印刷用紙P3の残量を検知する第2用紙残
量検知センサー58が配設されている。
【0017】給紙部3の上方には製版部4が配設されて
いる。製版部4は、マスタ48をロール状に巻成してな
るマスタロール48aを支持する支持部材49、マスタ
48を加熱穿孔製版するサーマルヘッド50、マスタ4
8とサーマルヘッド50とを互いに圧接させた状態でマ
スタ48を搬送するプラテンローラー51、マスタ48
を切断する切断手段52、マスタ48を搬送するマスタ
搬送ローラー対53,54等を有している。製版部4は
一体的なユニットに構成されており、筐体9に対して着
脱自在に構成されている。
【0018】マスタロール48aは、その芯部48bを
支持部材49に回転自在かつ着脱自在に支持されてい
る。複数の発熱素子を有するサーマルヘッド50は図示
しない付勢手段によって図の上方へ向けて付勢されてお
り、図示しないステッピングモーターで回転駆動される
プラテンローラー51は、図示しないプラテンローラー
接離手段によって所定の圧力でサーマルヘッド50に圧
接する図に実線で示す圧接位置とサーマルヘッド50か
ら離間する図に二点鎖線で示す離間位置とに選択的に位
置決めされる。可動刃である上刃52aと固定刃である
下刃52bとを有する切断手段52は、上刃52aが下
刃52bに対して回転移動あるいは上下動する周知の構
成である。
【0019】製版部4の左方には印刷部5が配設されて
いる。印刷部5は、版胴60、インキ供給手段61、プ
レスローラー62等を有している。多孔性の支持円筒体
に樹脂あるいは金属の網体であるメッシュスクリーンを
複数層巻装してなる版胴60は、インキ供給パイプを兼
ねた支軸63に回転自在に支持された図示しないフラン
ジにその両側端部を固着されており、図示しない版胴駆
動手段からの駆動力によりレジストローラー対42と同
期して回転駆動される。版胴60は筐体9に対して着脱
自在に構成されており、その外周面上にはマスタ48の
先端を係止するクランパー64が開閉自在に設けられて
いる。クランパー64は、版胴60が所定位置に到達し
た際に図示しない開閉手段によって開閉される。
【0020】版胴60の内部に配設されたインキ供給手
段61は、支軸63、インキローラー65、ドクターロ
ーラー66等を有している。支軸63に固設された図示
しない側板に回転自在に支持されたインキローラー65
は、ギヤやベルト等の図示しない駆動力伝達手段からの
駆動力を受けて図の時計回り方向に回転駆動される。イ
ンキローラー65の近傍には、インキローラー65の外
周面に対してその外周面を近接させてドクターローラー
66が配設されている。ドクターローラー66はインキ
ローラー65と並行に配設されており、図示しない駆動
力伝達手段からの駆動力を受けて図の反時計回り方向に
回転駆動される。インキローラー65とドクターローラ
ー66との近接部に断面楔状に供給されたインキ溜まり
67のインキは、インキローラー65とドクターローラ
ー66との隙間を通過する際に引き延ばされ、インキロ
ーラー65の外周面上に薄膜状に供給される。
【0021】版胴60の下方にはプレスローラー62が
配設されている。図示しないアーム部材に両側端部を回
転自在に支持されたプレスローラー62は、このアーム
部材がカム等の図示しない揺動手段によって揺動される
ことにより、その外周面を版胴60の外周面に対して接
離自在に設けられている。プレスローラー62には図示
しない付勢手段からの付勢力が付与されており、版胴6
0とプレスローラー62との接触時において版胴60の
外周面には所定の圧接力が付与される。また、プレスロ
ーラー62の近傍には、プレスローラー62を版胴60
の外周面から離間した位置で保持する図示しない保持手
段が配設されている。
【0022】印刷部5の左方には排紙部6が配設されて
いる。排紙部6は、剥離爪71、ガイド板72,73、
排紙搬送部材74、電動排紙台75等を有している。版
胴60の外周面より印刷済みの印刷用紙P(印刷用紙P
1,P2,P3を総じて印刷用紙Pとする)を剥離する
剥離爪71は筐体9の図示しない側板に揺動自在に支持
されており、その先端を版胴60の外周面に対して近接
離間自在に配設されている。筐体9の図示しない側板に
固設されたガイド板72,73は、剥離爪71によって
剥離された印刷用紙Pを排紙搬送部材74へと案内す
る。駆動ローラー76、従動ローラー77、複数の無端
ベルト78、吸引ファン79から構成される排紙搬送部
材74は、吸引ファン79の吸引力によって無端ベルト
78上に印刷用紙Pを保持し、駆動ローラー76の回転
によって印刷用紙Pを図の矢印方向に搬送する。排紙搬
送部材74によって搬送される印刷用紙Pを積載する電
動排紙台75は、用紙を積載する排紙トレイ80、一対
のサイドフェンス81、エンドフェンス83を有してお
り、給紙部3から送られる印刷用紙Pのサイズに基づい
て一対のサイドフェンス81及びエンドフェンス83が
所定の位置に位置決めされる。
【0023】排紙部6の上方には排版部7が配設されて
いる。排版部7は、上排版部材88、下排版部材89、
排版ボックス90、圧縮板91等を有している。上排版
部材88は、駆動ローラー92、従動ローラー93、無
端ベルト94から構成され、駆動ローラー92が図の時
計回り方向に回転することにより無端ベルト94が図の
矢印方向に移動する。下排版部材89も上排版部材88
と同様に駆動ローラー95、従動ローラー96、無端ベ
ルト97から構成されており、駆動ローラー95が図の
反時計回り方向に回転することにより無端ベルト97が
図の矢印方向に移動する。また、下排版部材89は図示
しない移動手段によって移動自在に設けられており、図
に示す位置と駆動ローラー95の外周面が版胴60の外
周面上に巻装された使用済みマスタ98に当接する位置
とに選択的に位置決めされる。排版ボックス90の内部
に使用済みマスタ98を押し込む圧縮板91は、図示し
ない昇降手段によって上下動自在に支持されている。上
排版部材88、下排版部材89、排版ボックス90、圧
縮板91は一体的なユニットに構成されており、筐体9
に対して着脱自在に構成されている。
【0024】図2は、孔版印刷装置1の操作パネルを示
している。この操作パネル100は筐体9の上方、すな
わち画像読取部2の上面に配設されている。操作パネル
100上には、製版スタートキー101、印刷スタート
キー102、試し刷りキー103、クリア・ストップキ
ー104、テンキー105、エンターキー106、プロ
グラムキー107、連続キー108、モードクリアキー
109、印刷速度設定キー110、クラスキー111、
集約キー112、階層表示可能なLCD表示装置11
3、LCD表示装置113に表示された表示内容に対応
して各種選択及び設定を行う4個のキー114a,11
4b,114c,114d、4方向キー115、7セグ
メントLED表示装置116、原稿読取キー117等が
配設されている。LCD表示装置113の上部に設けら
れた表示欄113aにはオペレーターの行うべきジョブ
内容が表示されており、図示の例では「製版・プリント
できます」と表示されていて、製版動作及び印刷動作が
可能であることを示している。この表示欄113aには
オペレーターのジョブ内容の他、印刷用紙Pやマスタ4
8のジャムといった不具合時の情報も表示される。4個
のキー114a,114b,114c,114dの働き
はLCD表示装置113に表示された内容によってそれ
ぞれ変化し、図示の例ではキー114aが製版モード設
定キー、キー114bが拡大縮小キー、キー114cが
用紙選択キー、キー114dが画像位置調整キーとして
機能している。
【0025】筐体9の内部下方には制御部8が配設され
ている。制御部8は、図3に示すように、周知のマイク
ロコンピューターである制御手段82、画像処理部5
5、画像メモリ56等を有している。制御手段82は、
CPU84、RAM85、ROM86、I/Oポート8
7を有しており、CPU84には孔版印刷装置1に設け
られた図示しないセンサーからの出力信号、図示しない
ステッピングモーターからのステップ数信号、及び操作
パネル100からの出力信号等が入力される。入力され
た各信号はROM86に記憶されている動作プログラム
に基づいて演算処理され、画像読取部2、給紙部3、製
版部4、印刷部5、排紙部6、排版部7の作動を制御す
る各駆動回路にそれぞれ動作信号として出力されると共
に、操作パネル100に表示信号として出力される。
【0026】A/D変換器を含む画像処理部55は、制
御手段82の近傍に配設されている。画像処理部55は
制御手段82によってその作動を制御され、図3に破線
で示すように、画像読取部2によって読み取られた画像
データをA/D変換した後、製版部4のサーマルヘッド
50に画像信号として出力する。サーマルヘッド50は
複数の発熱素子を有しており、この発熱素子が画像処理
部55から送られる画像信号に基づいて選択的に発熱す
る。画像処理部55の近傍には画像メモリ56が配設さ
れている。画像メモリ56は、画像回転や集約時に用い
られるメモリと同様に構成されており、画像処理部55
によってA/D変換された画像信号を一時的に格納する
機能を有する。画像メモリ56への画像信号の格納及び
画像メモリ56からの画像信号の呼び出しは、制御手段
82からの指令に基づき画像処理部55により実行され
る。
【0027】上述の構成に基づき、以下に孔版印刷装置
1の動作を説明する。なお、本発明が適用可能な状態
は、印刷すべき原稿が2枚以上あり、各原稿において製
版モードを変更する必要があり、かつ連続キー108が
押下されて連続モードが設定される場合である。印刷す
べき原稿が1枚の場合、印刷すべき原稿が2枚以上でも
各原稿の製版モードを変更する必要がない場合、及び連
続モードを使用しない場合には従来の技術の欄で述べた
動作と同様の動作となる。オペレーターは異なる製版モ
ードで印刷に供される2枚以上の原稿を用意し、連続キ
ー108を押下する。これにより孔版印刷装置1は連続
モードとなり、図4に示すように表示欄113aにその
旨が表示される。次に、オペレーターはコンタクトガラ
ス10上あるいは原稿載置台11上に原稿を載置する。
【0028】コンタクトガラス10上に原稿が載置され
ると、原稿サイズ検知センサー26が原稿の存在を検知
して制御手段82に信号を送り、孔版印刷装置1は製版
モード設定状態となる。原稿載置台11上に原稿が載置
された場合も同様に原稿検知センサー25から制御手段
82に信号が送られ、孔版印刷装置1は製版モード設定
状態となる。オペレーターはキー114aを押下して原
稿に対応した製版モードを設定する。本実施例に示した
孔版印刷装置1は、設定可能な製版モードとして文字モ
ード、写真モード、文字・写真モード、鉛筆モード、淡
色モードを備えており、オペレーターはこのうちの何れ
かを選択する。
【0029】製版モードが設定されると孔版印刷装置1
は入力待ち状態となり、表示欄113aの表示が図5に
示すように変化する。先ず、ADFユニット24を使用
せずにコンタクトガラス10上に原稿が載置され、原稿
サイズ検知センサー26が原稿を検知した場合を説明す
る。入力待ち状態の孔版印刷装置1に対してテンキー1
05により印刷枚数が表示装置116に置数された後に
製版スタートキー101が押下されると、孔版印刷装置
1は原稿が1枚であると判断して従来と同様に読取、製
版、排版、給版、巻装、版付けの各動作を行った後に設
定された枚数分の印刷を行う。入力待ち状態から原稿読
取キー117が押下されると、孔版印刷装置1は原稿の
読取動作のみを行う。原稿読取キー117が押下される
と、反射ミラー19,20及び蛍光灯21が一体的に図
1の右方に移動して、コンタクトガラス10上の原稿画
像を走査する。走査された原稿画像はレンズ22で集束
された後に画像センサー23へと送られ、画像データと
された後に画像処理部55へと送られる。画像データを
受け取った画像処理部55は、このデータをA/D変換
してデジタルの画像信号として画像メモリ56へと格納
する。画像メモリ56に画像信号が格納されると、画像
処理部55から制御手段82に信号が送られる。信号を
受けた制御手段82は操作パネル100に信号を送り、
表示欄113aの表示を図6に示すように変化させる。
【0030】オペレーターはコンタクトガラス10上に
次の原稿をセットし、製版モードを設定した後に原稿読
取キー117を押下する。すると、上述と同様に読取動
作が行われ、読み取られた原稿画像は画像データとして
画像メモリ56に格納される。以下、用意した原稿が全
て読み取られるまでこの動作を繰り返す。なお、画像メ
モリ56に画像データを格納した後に画像メモリ56内
に画像データを格納するための空き領域がなくなった場
合には、表示欄113aにその旨が表示されると共に原
稿読取キー117の入力が禁止され、製版スタートキー
101の入力のみが有効となる。
【0031】次に、ADFユニット24を使用すべく原
稿載置台11上に原稿が載置され、原稿検知センサー2
5が原稿を検知した場合を説明する。入力待ち状態の孔
版印刷装置1に対してテンキー105により印刷枚数が
表示装置116に置数された後に製版スタートキー10
1が押下されると、孔版印刷装置1は従来と同様に読
取、製版、排版、給版、巻装、版付けの各動作を行った
後に設定された枚数分の印刷を行う。孔版印刷装置1の
この動作は原稿載置台11上の原稿がなくなるまで繰り
返される。入力待ち状態から原稿読取キー117が押下
されると、原稿搬送ローラー対12及び原稿搬送ベルト
16が作動し、原稿載置台11上の最上位の原稿のみが
コンタクトガラス10上の所定位置に搬送される。原稿
がコンタクトガラス10上に搬送され、これを原稿サイ
ズ検知センサー26が検知すると、反射ミラー19,2
0及び蛍光灯21が一体的に図1の右方に移動してコン
タクトガラス10上の原稿画像を走査する。走査された
原稿画像はレンズ22で集束された後に画像センサー2
3へと送られ、画像データとされた後に画像処理部55
へと送られる。画像データを受け取った画像処理部55
は、このデータをA/D変換してデジタルの画像信号と
して画像メモリ56へと格納する。画像メモリ56に画
像信号が格納されると、画像処理部55から制御手段8
2に信号が送られる。原稿画像走査後、原稿搬送ベルト
16及び原稿搬送ローラー13が作動し、画像を読み取
られた原稿は原稿排紙台18上に排出される。
【0032】1枚目の原稿が原稿排紙台18上に排出さ
れると、制御手段82は原稿検知センサー25からの信
号をチェックする。そして、原稿検知センサー25から
信号が送られている場合に孔版印刷装置1は再び製版モ
ード設定状態となり、制御手段82は操作パネル100
に信号を送って表示欄113aの表示を図7に示すよう
に変化させる。オペレーターにより製版モードが設定さ
れた後に原稿読取キー117が押下されると、上述と同
様に読取動作が行われ、読み取られた原稿画像は画像デ
ータとして画像メモリ56に格納される。以下、原稿検
知センサー25が原稿を検知しなくなるまでこの動作が
繰り返される。なお、画像メモリ56に画像データを格
納した後に画像メモリ56内に画像データを格納するた
めの空き領域がなくなった場合には、表示欄113aに
その旨が表示されると共に原稿読取キー117の入力が
禁止され、製版スタートキー101の入力のみが有効と
なる。
【0033】上述の構成では、コンタクトガラス10上
に原稿が載置されて原稿サイズ検知センサー26が原稿
を検知した場合にはADFユニット24を作動させず、
原稿載置台11上に原稿が載置されて原稿検知センサー
25が原稿を検知した場合にはADFユニット24を作
動させる構成とした。しかし、原稿載置台11上に複数
枚の原稿が載置されADFユニット24を使用する場合
であっても、複数枚の原稿中にADFユニット24を通
過できないあるいは通過しにくい原稿(厚紙原稿、切り
貼り原稿、ブック原稿、不定形原稿等)がある場合に
は、オペレーターがこの原稿のみを抜き出してコンタク
トガラス10上に載置することが考えられる。この場合
には、原稿読取キー117の押下時において原稿検知セ
ンサー25と原稿サイズ検知センサー26との双方から
原稿を検知した信号が出力されることとなるが、この場
合において制御手段82は原稿サイズ検知センサー26
からの信号を優先させ、原稿読取キー117が押下され
たときにADFユニット24を作動させない構成となっ
ている。すなわち、原稿読取キー117の押下時にAD
Fユニット24が作動する場合とは、原稿検知センサー
25のみから原稿検知信号が出力された場合である。上
述したADFユニット24の不使用時及び使用時におけ
る原稿読取動作の流れを図8に示す。
【0034】印刷すべき原稿が画像読取部2によって全
て読み取られると、孔版印刷装置1は製版待機状態とな
る。この状態からオペレーターによって印刷速度、印刷
枚数、拡大縮小倍率等の各種設定が各原稿毎になされた
後に製版スタートキー101が押下されると、制御手段
82より給紙部3に動作信号が送られ、原稿サイズ検知
センサー26によって検知された原稿サイズに基づいた
トレイに対応する押し上げ部材34,35が印刷用紙P
1,P3を給紙ローラー32,33に圧接させる位置ま
で回動して印刷用紙Pの有無が検知される。このとき、
印刷用紙P3がない場合には押し上げ部材35が図1に
示す初期位置に戻されると共に表示欄113aにその旨
が表示され、印刷用紙P1及び印刷用紙P2がない場合
には押し上げ部材34が初期位置に戻されると共に表示
欄113aにその旨が表示され、印刷用紙P1がなく印
刷用紙P2がある場合には押し上げ部材34が初期位置
に戻された後に用紙移動部材31が印刷用紙P2を第1
給紙トレイ28上に移動させると共に表示欄113aに
印刷用紙P2がないという表示がなされる。
【0035】給紙部3の動作と並行して、排版部7では
版胴60の外周面上から使用済みマスタ98を剥離する
排版動作が行われる。外周面上に使用済みマスタ98を
巻装している版胴60は、図示しない版胴駆動手段によ
って図1の反時計回り方向に回転する。そして、版胴6
0が、その外周面上に巻装した使用済みマスタ98の後
端が駆動ローラー95と対応する所定の排版位置に到達
したことを制御手段82が図示しないセンサーあるいは
エンコーダーからの出力によって検出すると、制御手段
82からの指令により図示しない移動手段と駆動手段と
が作動し、各駆動ローラー92,95が回転すると共に
下排版部材89を版胴60側に移動させる。駆動ローラ
ー95の外周面が版胴60上の使用済みマスタ98と当
接したとき、版胴60は反時計回り方向への回転を継続
しており、駆動ローラー95と当接してすくい上げられ
た使用済みマスタ98は下排版部材89と上排版部材8
8とで挟持され、版胴60の外周面より剥離される。剥
離された使用済みマスタ98は下排版部材89と上排版
部材88とで搬送されて排版ボックス90内に廃棄され
た後、圧縮板91によって圧縮される。版胴60の外周
面より使用済みマスタ98が全て剥離されると、版胴6
0はさらに回転を継続して給版位置に位置決めされる。
その後、制御手段82より図示しない開閉手段に動作信
号が送られてクランパー64が開放され、版胴60が給
版待機状態となって排版動作が完了する。
【0036】排版動作完了後、製版部4では製版動作が
行われる。版胴60が給版待機状態となると、制御手段
82からの動作指令によって図示しないステッピングモ
ーターが作動し、プラテンローラー51及び各マスタ搬
送ローラー対53,54が回転駆動され、マスタロール
48aからマスタ48が引き出される。そして、引き出
されたマスタ48の製版領域先端部がサーマルヘッド5
0とプラテンローラー51との圧接部に到達すると、画
像処理部55が1枚目の原稿に対応する画像データを画
像メモリ56より呼び出し、この画像データに基づいた
動作指令をサーマルヘッド50に向けて送る。サーマル
ヘッド50は複数の発熱素子を選択的に発熱させること
により、マスタ48の熱可塑性樹脂フィルム面に1枚目
原稿の製版画像をその製版モードに応じて加熱溶融穿孔
製版する。
【0037】製版されたマスタ48は、プラテンローラ
ー51及び各マスタ搬送ローラー対53,54によって
クランパー64へと搬送される。そして、プラテンロー
ラー51を駆動する図示しないステッピングモーターの
ステップ数より、マスタ48の先端がクランパー64に
挟持される所定位置まで到達したと制御手段82が判断
すると、制御手段82より図示しない開閉手段に動作信
号が送られてクランパー64が閉じられ、マスタ48が
版胴60上に係止される。クランパー64が閉じられた
後、版胴60がマスタ48の搬送速度と同じ周速度で図
1の時計回り方向に回転駆動され、版胴60へのマスタ
48の巻装動作が行われる。そして、プラテンローラー
51を駆動する図示しないステッピングモーターのステ
ップ数より、1版分の製版が完了したと制御手段82が
判断すると、プラテンローラー51及び各マスタ搬送ロ
ーラー対53,54の回転が停止すると共に、上刃52
aが移動してマスタ48が切断される。切断されたマス
タ48は版胴60の回転によって引き出され、版胴60
へのマスタ48の巻装動作が完了する。版胴60はホー
ムポジションまで回転して停止する。
【0038】巻装動作に引き続き、版付け動作が行われ
る。版胴60がホームポジションで停止すると、制御手
段82より動作指令が送られて版胴60が低速で回転駆
動されると共に、給紙ローラー32あるいは給紙ローラ
ー33、分離ローラー対37あるいは分離ローラー対3
8、用紙搬送ローラー対39,40、用紙搬送ローラー
群41がそれぞれ回転駆動される。このときに回転駆動
される給紙ローラー及び分離ローラー対は、原稿サイズ
検知センサー26によって検知された原稿サイズ及び拡
大縮小倍率に基づいて制御手段82により選択された給
紙トレイに対応したものが自動的に選択される。給紙ロ
ーラー及び分離ローラー対の回転により、第1給紙トレ
イ28あるいは第3給紙トレイ30上に積載された印刷
用紙Pの最上位の1枚が引き出され、引き出された印刷
用紙Pはその先端をレジストローラー対42にくわえ込
まれる。
【0039】版胴60に巻装されたマスタ48の画像領
域先端部がプレスローラー62と対応する位置に到達す
る直前の所定のタイミングにおいて、制御手段82から
動作指令が送られてレジストローラー対42が回転して
版胴60とプレスローラー62との間に向けて印刷用紙
Pが給送される。制御手段82は、レジストローラー対
42への動作指令とほぼ同時にプレスローラー62を保
持する図示しない保持手段に動作指令を送り、プレスロ
ーラー62を揺動させる。レジストローラー対42によ
り給送された印刷用紙Pは、プレスローラー62によっ
て版胴60に巻装されたマスタ48に押圧される。この
押圧動作によりプレスローラー62と印刷用紙Pとマス
タ48と版胴60の外周面とが圧接し、インキローラー
65によって版胴60の内周面に供給されたインキが版
胴60の開口部及びメッシュスクリーンより滲出した後
に版胴60の外周面とマスタ48との空隙部に充填さ
れ、マスタ48の穿孔部を介して印刷用紙Pに転移され
る。
【0040】インキを転移された印刷用紙Pは剥離爪7
1の先端で版胴60の外周面より剥離され、ガイド板7
2,73間を通って排紙搬送部材74に案内される。排
紙搬送部材74に送られた印刷用紙Pは、吸引ファン7
9の吸引力によって無端ベルト78の上面に引き付けら
れつつ左方へと搬送され、排紙トレイ80上に排出され
て版付け動作が完了する。版付け動作完了後、版胴60
が版付け時よりも高速である設定された印刷速度に応じ
た周速度で回転駆動されると共に、版付け時に選択され
たトレイから印刷用紙Pが連続的に供給されて印刷動作
が行われる。供給された印刷用紙Pはレジストローラー
対42で一時停留された後に版付け時と同様の所定のタ
イミングで印刷部5に向けて給送され、プレスローラー
62によって版胴60に押圧されて印刷画像を転写され
た後、排紙トレイ80上に排出される。そして、設定さ
れた枚数の印刷が完了すると、孔版印刷装置1は版胴6
0をホームポジションに戻して全ての動作を一時停止す
る。
【0041】1枚目の原稿に対する設定された枚数の印
刷動作が完了すると、再び版胴60が作動して上述と同
様に排版動作が行われる。排版動作が完了し、版胴60
が給版位置を占めた後にクランパー64が開放される
と、製版部4において製版動作が行われる。プラテンロ
ーラー51及びマスタ搬送ローラー対53,54の作動
によりマスタロール48aよりマスタ48が引き出さ
れ、引き出されたマスタ48の製版領域先端部がサーマ
ルヘッド50とプラテンローラー51との圧接部に到達
すると、画像処理部55が2枚目の原稿に対応する画像
データを画像メモリより呼び出し、この画像データに基
づいた動作指令をサーマルヘッド50に向けて送る。サ
ーマルヘッド50は、マスタ48に2枚目原稿の製版画
像をその製版モードに応じて加熱穿孔製版する。製版さ
れたマスタ48はクランパー64へと送られ、クランパ
ー64が閉じられることでその先端部を版胴60上に係
止される。クランパー64が閉じられた後に版胴60が
マスタ48の搬送速度と同じ周速度で回転することによ
り、版胴60へのマスタ48の巻装が行われる。その
後、切断手段52が作動してマスタ48が切断され、切
断されたマスタ48は版胴60の回転によって引き出さ
れて巻装動作が完了する。
【0042】巻装動作完了後、版胴60が低速で回転駆
動されると共に給紙部3より1枚の印刷用紙Pが給送さ
れ、上述と同様に版付け動作が行われる。版付け動作完
了後、版胴60が高速で回転駆動されると共に給紙部3
より印刷用紙Pが連続的に給送されて印刷動作が行われ
る。印刷動作完了後、孔版印刷装置1は一時停止し、画
像メモリ56に画像データが残存している場合には上述
と同様に排版、製版、給版、版付け、印刷の各動作を繰
り返す。上述した一連の動作の流れを図9に示す。
【0043】上述の構成とすることにより、複数の原稿
の画像データを各原稿の製版モードに応じて画像メモリ
56内に格納した後、オペレーターは各種設定を行い1
度製版スタートキー101を押下するだけで読み取られ
た原稿の印刷を自動的に行うことができるので、オペレ
ーターがその場にいなくとも所望の製版モードに応じた
複数種類の印刷物を得ることができ、かつオペレーター
の作業効率を格段に向上させることができる。また、A
DFユニット24を使用することにより各原稿をコンタ
クトガラス10上にセットする手間が省け、操作性が向
上する。さらに、給紙部3として複数サイズの印刷用紙
Pを貯容可能なものを用いることにより、複数サイズの
原稿をも一度に読み取ることができ、作業性を向上させ
ることができる。
【0044】上記実施例の変形例として、製版部4に代
えて例えば特開平7―304243号に記載されている
ような製版されたマスタを貯容するマスタストック手段
を有する製版部を用いる構成としてもよい。この構成と
することにより、1枚目の原稿画像の印刷中に2枚目の
原稿画像の製版動作を行い、製版されたマスタをマスタ
ストック手段に貯容させておくことで、1枚目の印刷動
作完了後に製版動作を行うことがなく、さらに排版動作
完了後に版胴を高速で回転させつつ巻装動作を行うこと
ができるので、ファーストプリントタイムを短縮させる
ことができる。
【0045】さらに、上記実施例では製版スタートキー
101を押下する前に全ての原稿の画像を画像読取部2
で読み取って画像メモリ56に画像データとして格納す
る構成としたが、1枚目の原稿画像に対する製版動作中
あるいは印刷動作中に2枚目以降の原稿の読取動作を上
述と同様に行う構成としても同様の作用効果を得ること
ができる。この構成の場合、1枚目の原稿の読取動作を
行った後に1枚目の原稿に対する印刷設定を行い、製版
スタートキー101を押下して孔版印刷装置1に一連の
動作を行わせて、設定された印刷枚数が印刷された時点
で孔版印刷装置1を一時停止させる。その後、2枚目以
降の原稿に対する印刷設定をそれぞれ行った後に製版ス
タートキー101を再度押下する。通常は製版動作時間
よりも印刷動作時間の方が長いので、印刷すべき原稿枚
数が多い場合は印刷動作中に原稿読取動作を行う構成と
することが望ましい。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、複数の原
稿の画像データを各原稿の製版モードに応じて画像メモ
リ内に格納した後、オペレーターは各種設定を行い1度
製版スタートキーを押下するだけで読み取られた原稿の
印刷を自動的に行うことができるので、オペレーターが
その場にいなくとも所望の製版モードに応じた複数種類
の印刷物を得ることができ、かつオペレーターの作業効
率を格段に向上させることができる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、1枚目の原
稿画像に対する製版動作中に以下の原稿の画像データを
各原稿の製版モードに応じて画像メモリ内に格納するこ
とにより、オペレーターがその場にいなくとも所望の製
版モードに応じた複数種類の印刷物を得ることができ、
かつオペレーターの作業効率を格段に向上させることが
できる。
【0048】請求項3記載の発明によれば、1枚目の原
稿画像に対する印刷動作中に以下の原稿の画像データを
各原稿の製版モードに応じて画像メモリ内に格納するこ
とにより、オペレーターがその場にいなくとも所望の製
版モードに応じた複数種類の印刷物を得ることができ、
かつオペレーターの作業効率を格段に向上させることが
できる。
【0049】請求項4記載の発明によれば、ADFユニ
ットを使用することにより各原稿を画像読取部にセット
する手間が省け、操作性が向上する。
【0050】請求項5記載の発明によれば、複数サイズ
の用紙を貯容可能な給紙部を用いることにより、複数サ
イズの原稿をも一度に読み取ることができ、作業性を向
上させることができる。
【0051】請求項6記載の発明によれば、マスタスト
ック手段を有する製版部を用いることにより、先の原稿
画像の印刷中に後の原稿画像の製版動作を行い製版され
たマスタをマスタストック手段に貯容させておくことが
でき、先の印刷動作完了後に製版動作を省略することが
できると共に排版動作完了後に版胴を高速で回転させつ
つ巻装動作を行うことができるので、ファーストプリン
トタイムを短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した孔版印刷装置の要
部正面図である。
【図2】本発明の一実施例に用いられる操作パネルを示
す図である。
【図3】本発明の一実施例に用いられる制御部のブロッ
ク図である。
【図4】本発明の一実施例における読取動作時での操作
パネルの表示を説明する図である。
【図5】本発明の一実施例における読取動作時での操作
パネルの表示を説明する図である。
【図6】本発明の一実施例における読取動作時での操作
パネルの表示を説明する図である。
【図7】本発明の一実施例における読取動作時での操作
パネルの表示を説明する図である。
【図8】本発明の一実施例における読取動作の流れを説
明するフローチャートである。
【図9】本発明の一実施例における製版スターとキー押
下後の一連の動作の流れを説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置 2 画像読取部 3 給紙部 4 製版部 5 印刷部 24 ADFユニット 48 マスタ 56 画像メモリ 60 版胴 P 印刷用紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を読み取る画像読取部と、読み取
    られた原稿画像に応じてマスタを製版する製版部と、版
    胴を有する印刷部に向けて印刷用紙を給送する給紙部と
    を備え、原稿画像を読み取って製版動作を行った後に連
    続して印刷動作を行うことが可能な孔版印刷装置におい
    て、 前記製版部による前記マスタへの製版パターンを変化さ
    せる複数の製版モードを設定可能であると共に、前記画
    像読取部により読み取られた前記原稿画像を画像データ
    として複数記憶可能な画像メモリを有し、 製版動作前に複数の原稿を前記画像読取部で読み取り、
    各原稿の原稿画像をそれぞれの製版モードに応じて画像
    データに変換して前記画像メモリに記憶させ、前記画像
    メモリ内の前記画像データを順次呼び出して製版動作及
    び印刷動作を繰り返し行うことを特徴とする孔版印刷装
    置。
  2. 【請求項2】原稿画像を読み取る画像読取部と、読み取
    られた原稿画像に応じてマスタを製版する製版部と、版
    胴を有する印刷部に向けて印刷用紙を給送する給紙部と
    を備え、原稿画像を読み取って製版動作を行った後に連
    続して印刷動作を行うことが可能な孔版印刷装置におい
    て、 前記製版部による前記マスタへの製版パターンを変化さ
    せる複数の製版モードを設定可能であると共に、前記画
    像読取部により読み取られた前記原稿画像を画像データ
    として複数記憶可能な画像メモリを有し、 最初の原稿画像に対する製版動作中に以降の原稿を前記
    画像読取部で読み取り、各原稿の原稿画像をそれぞれの
    製版モードに応じて画像データに変換して前記画像メモ
    リに記憶させ、最初の原稿の印刷動作後に前記画像メモ
    リ内の前記画像データを順次呼び出して製版動作及び印
    刷動作を繰り返し行うことを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 【請求項3】原稿画像を読み取る画像読取部と、読み取
    られた原稿画像に応じてマスタを製版する製版部と、版
    胴を有する印刷部に向けて印刷用紙を給送する給紙部と
    を備え、原稿画像を読み取って製版動作を行った後に連
    続して印刷動作を行うことが可能な孔版印刷装置におい
    て、 前記製版部による前記マスタへの製版パターンを変化さ
    せる複数の製版モードを設定可能であると共に、前記画
    像読取部により読み取られた前記原稿画像を画像データ
    として複数記憶可能な画像メモリを有し、 最初の原稿画像に対する印刷動作中に以降の原稿を前記
    画像読取部で読み取り、各原稿の原稿画像をそれぞれの
    製版モードに応じて画像データに変換して前記画像メモ
    リに記憶させ、最初の原稿の印刷動作後に前記画像メモ
    リ内の前記画像データを順次呼び出して製版動作及び印
    刷動作を繰り返し行うことを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】前記画像読取部がADFユニットを有する
    ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記
    載の孔版印刷装置。
  5. 【請求項5】前記給紙部が複数サイズの用紙を貯容可能
    であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうち
    の何れか1つに記載の孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】前記製版部がマスタストック手段を有する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちの何れ
    か1つに記載の孔版印刷装置。
JP2000203800A 2000-07-05 2000-07-05 孔版印刷装置 Pending JP2002019248A (ja)

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JP2000203800A JP2002019248A (ja) 2000-07-05 2000-07-05 孔版印刷装置

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