JP3604750B2 - 自動合焦装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、電子スチルカメラやビデオカメラ等に利用される自動合焦装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に電子スチルカメラやビデオカメラのオートフォーカス装置(以下AF装置と言う)においては、ステッピングモータを用いてフォーカスレンズを駆動する方式が用いられている。周知のようにステッピングモータはフィードバック制御を必要としない、いわゆるオープンループ制御が可能であり、またパルス数をカウントすることにより高精度のフォーカスレンズ位置情報が得られるので、AF装置に適したモータであるといえる。上述のようにパルス数をカウントしてフォーカスレンズの位置情報を得る場合、従来はまずはじめにフォーカスレンズを所定の位置(以下リセット位置と言う)まで移動させ、その位置からのパルス数とモータの1ステップあたりのレンズ移動量とからレンズ位置情報を得るようにしていた。尚、リセット位置の検出はフォトインタラプタなどが用いられている。
【0003】
また従来から動画を記憶するビデオカメラのAF方式としては、撮像素子から読みだされた映像信号から輝度信号を抽出し、その高周波成分を焦点検出信号として用いるいわゆる山登りAF方式が用いられている、この方式では焦点検出信号が最大になる位置にフォーカスレンズを移動させて合焦動作を行っている。またこの方式は撮像素子から読みだされた信号を使ってAF動作を行うので、特別なAF用のセンサが必要なく、安価に実現できる。
【0004】
また従来から電子スチルカメラやビデオカメラには様々な撮影モードが備えられており、その中には被写体距離がある程度限定されるものがある。例えば非常に近くの被写体を撮影するいわゆるマクロモードや、特定の大きさの被写体を接近して撮影するモード、例えば銀塩写真のフィルムをアダプタなどに装填し、そのアダプタをレンズ先端に装着して撮影するモード(以下フィルムアダプタモード)や、クレジットカードや免許証、名刺などを撮影するモード(以下カードモード)などがある。これらの近接撮影モードと通常の撮影モードとでは被写***置が異なるため、近傍撮影モードではAF動作における合焦点検出のためのスキャン範囲が通常撮影モードとは異なる。さらにはストロボ撮影をおこなう場合にも、発光能力によって照明範囲が限られるため実質的には被写体距離が限定されるといえる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の山登りAF方式では、AF動作に要する時間が撮像素子に蓄積された電荷を読みだす時間間隔に依存するので速い動作ができなかった。つまり焦点検出信号は単位時間内に所定回数(NTSCでは1秒間に60回)しか得られないことになる。静止画を撮影する電子スチルカメラにおいては、高速でAF動作を行うことが要求されるが、前述のような通常撮影モードとは異なる撮影モードを有するカメラの場合、被写体距離がある程度限定される、言い換えればフォーカスレンズの移動範囲が限定されるのにもかかわらず、フォーカスレンズをリセット位置に移動した後、何ら特別の制御を行うことなく通常撮影時と同じ制御を行っていた。このため前述したマクロモードやフィルムアダプタモードでは被写体が至近側にあるので、至近端から所定範囲以内に合焦点があるにもかかわらず、リセット位置からAF動作を開始したのではレンズが合焦点付近まで移動するのに時間がかかるし、合焦点範囲以外の領域をスキャンすることは無駄である。もしリセット位置が至近端から遠い位置にあった場合は、AF動作自体の時間もより多くかかってしまい、高速のAF動作に不利な山登りAF方式を用いた場合非常に不都合であった。
【0006】
逆に通常撮影モード時にはマクロモードやフィルムアダプタモードに比べて被写体距離が遠いにもかかわらず至近端付近をスキャンすることは無駄であるし、より多くの時間を要することになってしまう。
【0007】
またステッピングモータの1ステップあたりのレンズ移動量が十数μmと非常に小さいことから、製造時にフォトインタラプタの取付位置を調整することによってリセット位置を所望の位置に設定することが非常に困難であった。
【0008】
さらにストロボ撮影時には照明可能範囲以外をスキャンして仮にピントがあったとしても実際には露出量不足の写真しか撮れず、そのような写真は意味の無いものとなってしまう。
【0009】
本発明は前述したような従来のAF制御の問題点を解決するものであり、その目的は電子スチルカメラにおいて山登りAF方式を用いたときに、撮影モードに応じたAF動作の時間短縮を達成することにある。またストロボ撮影時に有効な距離範囲にわたってAF動作を行うことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の自動合焦装置は、被写体像の焦点調節を行うフォーカスレンズと、上記フォーカスレンズを第1の範囲または当該第1の範囲よりも至近であって狭い第2の範囲でそれぞれ合焦のための焦点検出信号を取得するようスキャン駆動するフォーカスレンズ駆動手段と、上記フォーカスレンズの初期位置を検出するレンズ初期位置検出手段と、動作モードを設定するモード設定手段と、上記レンズ初期位置検出手段が上記初期位置を検出し、かつ上記第1の範囲内のリセット位置に上記フォーカスレンズを止めた後、上記モード設定手段が上記フォーカスレンズを上記第2の範囲で駆動する所定の動作モードを設定したとき上記フォーカスレンズを一旦上記第2の範囲よりも至近端側に移動させてから無限端側へ移動させながらスキャンすることによって得られる映像信号から輝度信号を抽出し、抽出した輝度信号の高周波成分を上記焦点検出信号とするように上記フォーカスレンズ駆動手段を制御し、上記モード設定手段が上記フォーカスレンズを上記第1の範囲で駆動する所定の動作モードを設定したとき上記フォーカスレンズを一旦上記第1の範囲よりも無限端側に移動させてから至近端側へ移動させながらスキャンすることによって得られる映像信号から輝度信号を抽出し、抽出した輝度信号の高周波成分を上記焦点検出信号とするように上記フォーカスレンズ駆動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】
本発明は上記技術手段を有するので、フォーカスレンズの移動が初期位置から所定位置まで制限されるためにAFに要する時間を短縮することができるとともに、動作モードに応じたそれぞれのフォーカスレンズの駆動範囲における至近端側から無限端側までを確実にスキャンすることができる。
【0016】
【実施例】
(第1の実施例)
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。図1は本発明を適用した電子カメラのブロック図である。図1において、101は固定レンズ、102は絞り及びシャッタなどの光量制御部材、103は絞り、シャッタ102を駆動するモータ、104は絞りやシャッタなどを駆動するメカ系駆動回路、105は後述する撮像素子109上に焦点を合わせるためのフォーカスレンズ、106はフォーカスレンズ105のリセット位置を検出するレンズ初期位置検出手段としてのフォトインタラプタ、107はフォーカスレンズ105を動かすモータ、108はモータ107を駆動してフォーカスレンズ105を動かすフォーカスレンズ駆動回路であり、モータ107と共にフォーカスレンズ駆動手段を構成する。
【0017】
109は被写体からの反射光を電気信号に変換する光量変換手段としての撮像素子、110は撮像素子109を動作させるために必要なタイミング信号を発生するタイミング信号発生回路、111は撮像素子109の出力ノイズ除去のためのCDS回路やA/D変換前に行う非線形増幅回路を備えた前置処理回路、112はA/D変換器、113はバッファメモリ、114はバッファメモリ113の読み書きやDRAMのリフレッシュ動作を制御するためのメモリコントローラ、115は撮影シーケンスなどシステムを制御するためのCPUを含むマイクロコントローラ、などの制御手段抽出手段を兼ねる制御部、116は操作補助のための表示やカメラの状態を表わす操作表示部、117はカメラを外部から操作するための操作部、118は電気的に書き換え可能な不揮発性メモリである。
【0018】
119は後述する拡張ユニット120とのインタフェース、120は電子カメラ本体に接続して各種処理や操作を行うための着脱自在な拡張ユニット、121は後述する記録媒体122との接続のためのインターフェース、122はメモリカードやハードディスクなどの記録媒体、123はシステムに電源を投入するためのメインスイッチ、124はAFやAE(自動露光)等の撮影スタンバイ動作を行うためのスイッチ(以下SW1とする)、125は撮影スタンバイスイッチ124の操作後、撮影を行う撮影スイッチ(以下SW2とする)、126は撮影モードを設定するモード設定手段としてのモードスイッチ、127はストロボ、128は銀塩フィルムの画像を撮影するためにフィルムを装填して使用するフィルムアダプタである。
【0019】
次に図2のフローチャートを使って本発明によるAF装置の動作について説明する。まず、ステップS201(以下、ステップを省略する)ではメインスイッチ123の状態を検出し、電源ONであればS202へ進む。S202では記録媒体122の残容量を調べ、残容量が0であればS203へ進み、そうでなければS204へ進む。S203では記録媒体122の残容量が0であることを警告してからS201へ戻る。尚、警告は操作表示部116に表示するか又は図示しない音声出力部から警告音を出すか、又はその両方を行う。S204では後述する図3のフローチャートに従ってフォーカスレンズ105をリセットする。
【0020】
次にS205ではモードスイッチ126の状態を検出し、マクロモード又はフィルムアダプタモードに設定されていたらS206へ、そうでなければS208へ進む。S206ではリセット位置からのモータ107のステップ数によりフォーカスレンズ105の位置を検出し、レンズが至近端にあればS210へ、至近端になければS207へ進む。S207ではフォーカスレンズ105を駆動して至近端まで移動させる。この場合の至近端とはマクロモード又はフィルムアダプタモードにおける至近端であり、通常撮影モードにおける至近端よりも更に近くの被写体にピントを合わせることができる位置である。S208ではリセット位置からのステップ数によりフォーカスレンズ105の位置を検出し、レンズが無限端にあればS210へ、無限端になければS209へ進む。S209ではフォーカスレンズ105を駆動して無限端まで移動させる。
【0021】
S210ではSW1の状態を調べ、ONであればS212へ進み、そうでなければS211へ進む。S211ではメインスイッチ123の状態を調べ、ONであればS205へ、そうでなければS201へ戻る。S212では後述する図5のフローチャートにしたがってAF動作を含む撮影スタンバイ動作を行う。S213ではSW2の状態を調べ、ONであればS215へ、そうでなければS214へ進む。S214ではSW1の状態を調べ、ONであればS213へ進み、そうでなければS205へ進む。S215では後述する図6のフローチャートに従って撮影動作を行う。
【0022】
S216では記録媒体122の残容量を調べ、残容量が0であればS218へ進み、そうでなければS217へ進む。S217ではSW2の状態を調べ、ONでなければS214へ進む。S218ではS203と同様に記録媒体122の残容量が0であることを警告してS219へ進む。警告は操作表示部116に表示するか又は図示しない音声出力部から警告音を出すか、又はその両方を行う。S219ではメインスイッチ123の状態を調べ、ONであればS216へ、そうでなければS201へ戻る。
【0023】
図3は図2におけるS204のフォーカスレンズリセットの内容を示すサブルーチンである。ここで図4に示すように、フォーカスレンズ105が図4のフォトインタラプタ出力切り替え位置に対して無限端側にあるときはフォトインタラプタ106の出力は「Lo」、至近端側にあるときは「Hi」になるものとする。まずS301ではフォトインタラプタ106の出力の状態を調べ、「Lo」であればS302へ進み、そうでなければS303へ進む。S302ではS301でフォトインタラプタ106の出力によりフォーカスレンズ105はフォトインタラプタ出力切り替え位置に対して無限端側にあると判定されるので、フォーカスレンズ105を至近端側へ1ステップ移動する。S303ではフォトインタラプタ106の出力の状態を調べ、「Hi」であればS304へ進み、そうでなければメインルーチンへリターンする。S304ではS303でフォトインタラプタ106の出力によりフォーカスレンズ105はフォトインタラプタ出力切り替え位置に対して至近端側にあると判定されるので、フォーカスレンズ105を無限端側へ1ステップ移動する。
【0024】
次に上述のようにしてフォーカスレンズ105をリセットした場合の動作について説明する。まずメインスイッチ123をONにしたときのフォーカスレンズ105の位置がフォトインタラプタ出力切り替え位置に対して無限端側にあった場合、フォトインタラプタ106の出力は「Lo」であるので、図3のS301、S302によってフォーカスレンズ105はフォトインタラプタ106の出力が「Hi」になるまで至近端側へ1ステップづつ移動される。図4のフォトインタラプタ出力切り替え位置を越えたところでフォトインタラプタ106の出力は「Hi」に切り替わるので、今度は図3のS303、S304にしたがってフォトインタラプタ106の出力が「Lo」になるまで無限端側へ1ステップづつ移動される。
【0025】
このようにして最終的にはフォーカスレンズ105は図4のリセット位置に止まる。メインスイッチ123をONにしたときのフォーカスレンズ105の位置がフォトインタラプタ出力切り替え位置に対して至近端側にあった場合は、無限端側へのみフォーカスレンズ105を移動して、フォトインタラプタ106の出力が「Lo」になったら止める。こうして前述のメインスイッチ123をONにしたときのフォーカスレンズ105の位置がフォトインタラプタ出力切り替え位置に対して無限端側にあった場合と同様に、最終的にはフォーカスレンズ105は図4のリセット位置に止まる。
【0026】
図5は図2におけるS212の撮影スタンバイ動作の内容を表わすサブルーチンである。まずS501ではモードスイッチ126の状態を検出し、マクロモードになっていればS502へ、そうでなければS506へ進む。S502では被写体輝度を測定する。S503ではS502で測定した被写体輝度が所定値以上かどうか調べ、所定値以上であればS504へ、そうでなければS505へ進む。S504ではAF動作のスキャン範囲、つまりフォーカスモータ105を移動させる範囲を所定値(1)に設定する。マクロ撮影時は被写体が非常に近いところにあるので近くのみスキャンすればよい。よってこの場合の所定値(1)は、固定レンズ101から近い範囲、例として5〜50cmの範囲に設定する。
【0027】
S505ではS504と同様にAF動作のスキャン範囲を所定値(2)に設定する。この場合はS503で被写体輝度が所定値以下と判定されているので、ストロボ127を使用した撮影になる。このためあまり近すぎるとストロボ光がけられてしまうため、光がけられない範囲、例として15〜50cmの範囲に設定する。S506ではモードスイッチ126の状態を検出し、フィルムアダプタモードになっていればS507へ、そうでなければS508へ進む。S507ではAF動作のスキャン範囲を所定値(3)に設定する。このとき例として固定レンズ101からフィルムアダプタ128に装填された銀塩フィルムまでの距離が設計値で10.5cmであったとすると、所定値(3)としてスキャン範囲を10〜11cmに設定する。
【0028】
S508では被写体輝度を測定する。S509ではS508で測定した被写体輝度が所定値以上かどうか調べ、所定値以上であればS511へ、そうでなければS510へ進む。S510ではスキャン範囲を所定値(4)に設定する。この場合はマクロモードでもフィルムアダプタモードでもないので、近い範囲をスキャンする必要はない。さらにS509で被写体輝度が所定値以下と判定されているので、ストロボ127を使用した撮影になる。ストロボ127の照明可能な範囲は限られているので、その照明可能な範囲が例として5mまでであったとすると、スキャン範囲として所定値(4)を50cm〜5mとする。
【0029】
S511ではマクロモードでもフィルムアダプタモードでもないので、近い範囲をスキャンする必要はなく、さらにS509で被写体輝度が所定値以上と判定されているので、ストロボを使用することもない。よってこの場合は例としてスキャン範囲50cm以上とする。これら設定するスキャン範囲はあらかじめカメラに記憶された値だけでなく、使用者が設定できるようになっていても良い。
【0030】
次にS512ではS504、S505、S507、S510、S511で設定したスキャン範囲内でフォーカスレンズ105を動かしてAF動作をする。このときのAF方式としては前述の山登りAF方式を用いる。焦点検出信号の最大値が所定値以下の場合は前述の山登りAFをくり返し、所定回数行っても結果が同じであれば、焦点検出信号の最大値が所定値以下であることを記憶してS513へ進む。S513では前述の山登りAFによって得られた焦点検出信号の最大値が所定値以下であるかどうか調べる。周知のように山登りAFでは前述した焦点検出信号が最大になる位置にフォーカスレンズを移動させることにより合焦動作を行うので、最大値を検出できなくては合焦動作を行うことができない。
【0031】
したがって焦点検出信号の最大値が所定値以下である場合は、所定の位置にフォーカスレンズ105を移動させる。焦点検出信号の最大値が所定値以下であればS514へ進み、そうでなければこのサブルーチンをぬけてメインルーチンへ戻る。S514ではモードスイッチ126の状態を検出し、マクロモードになっていればS515へ、そうでなければS516へ進む。S515ではフォーカスレンズ105を所定位置(1)へ移動させる。このときの所定位置(1)はマクロ撮影において一般的な被写体距離に相当する位置に設定する。または画角が名刺のサイズと一致したときに相当する位置に設定してもよい。
【0032】
S516ではモードスイッチ126の状態を検出し、フィルムアダプタモードになっていればS517へ、そうでなければS518へ進む。S517ではフォーカスレンズ105を所定位置(2)へ移動させる。このときの所定位置(2)は例として固定レンズ101からフィルムアダプタ128に装填された銀塩フィルムまでの距離が設計値で10.5cmであったとすると、被写体距離10.5cmに相当する位置にフォーカスレンズ105を移動させる。S518ではフォーカスレンズ105を所定位置(3)へ移動させる。この場合はマクロモードでもフィルムアダプタモードでもないのでフォーカスレンズ105を無限端に移動させる。
【0033】
図6は図2におけるS215の撮影動作の内容を表わすサブルーチンである。まずS601では被写体輝度を測定する。S602ではS601で測定した被写体輝度に応じて撮像素子109への露光を行う。次にS603では撮像素子109の出力ノイズ除去やA/D変換前に行う非線形処理などを行う。S604では前置処理回路111からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。S605ではA/D変換器112からの出力データをメモリコントローラ114を介してバッファメモリ113へ一時的に格納する。S606ではバッファメモリ113内のデータをメモリコントローラ114、記録媒体インターフェース121を介してカメラ本体に装着されたメモリカードなどの記録媒体122へ転送する。
【0034】
図7は撮影モードに対するフォーカスレンズ105のスキャン範囲を示したものである。(a)はフォーカスレンズ105の全スキャン範囲を示している。フォーカスレンズ105は以下に説明するように、撮影モードに応じてこの範囲のうちの特定部分をスキャンする。またリセット位置は図に示した位置にあるとする。撮影モードがマクロモードでありストロボを使用しなければ、図7の(b)の範囲をスキャンする。すなわち、通常の至近端とそれよりも更に近くの被写体にピントを合わせることができるマクロ至近端との間をスキャンする。
【0035】
マクロモードでかつストロボを使用した場合は、(c)の範囲をスキャンする。このスキャン範囲は先程のストロボを使用しないマクロモードでのスキャン範囲よりもマクロ至近側が短くなっている。これはあまり近い距離ではストロボ光がけられてしまうためである。フィルムアダプタモードのときは(d)の範囲をスキャンする。このスキャン範囲は通常の至近端とマクロ至近端との間のごく短い範囲である。フィルムアダプタモードの場合には被写体距離がほぼ特定できるのでスキャン範囲はごく短い範囲でよい。通常撮影モードのときは(e)の範囲をスキャンする。このスキャン範囲は通常の至近端と無限端の間である。ストロボ撮影モードのときは(f)の範囲をスキャンする。このスキャン範囲は通常撮影モードのスキャン範囲よりも無限端側が短くなっている。これはストロボ光が届かない範囲をスキャンしないためである。
【0036】
図1のように構成した場合、カメラがマクロモード又はフィルムアダプタモードに設定されていれば、フォーカスレンズ105をリセットした後至近端へ移動させる。通常撮影モードなら、フォーカスレンズ105をリセットした後無限端へ移動させる。こうすれば次にSW1がONとなり、AF動作が開始されたときにスキャンしなくてよい範囲をフォーカスレンズ105が移動する時間を短縮することができる。また撮影モードや撮影条件に応じてスキャン範囲を変えて設定しているので無駄な範囲をスキャンしなくてよく、AF動作に要する時間を短縮することができる。
【0037】
またストロボ127を使用するときには有効な照明範囲に応じたスキャン範囲に設定するので、ストロボ光が届かない範囲をスキャンするような無駄をなくすことができる。さらにAF動作を行った結果焦点検出信号の最大値が所定値以下であるときはピントを合わせることができないので、あらかじめ設定された、撮影モードに応じた位置にフォーカスレンズ105を移動させるので、少なくとも大ボケの撮影をすることは避けられる。
【0038】
(第2の実施例)
次に図8を用いて本発明の第2の実施例を説明する。これは前述の第1の実施例における図2のS207、S209をS807、S809に変更したものである。その他のS201〜S208、S210〜S219の処理は図2と同じなので説明を省略する。図8において、S807ではフォーカスレンズ105を至近側の測距範囲外、つまり至近端から数ステップ分だけ実際に測距可能な範囲外に移動させる。このようにすることにより、実際のAF動作時には、測距範囲の至近端を確実にスキャンすることができる。同様にS809ではフォーカスレンズ105を無限側の測距範囲外、つまり無限端から数ステップ分だけ実際に測距可能な範囲外に移動させる。このようにすることにより実際のAF動作時には、測距範囲の無限端を確実にスキャンすることができる。
【0039】
以上説明したように各実施例により、撮影モードがマクロモードやフィルムアダプタモードに設定されているときには、フォーカスレンズ105のリセット後にフォーカスレンズ105を至近端まで移動させるようにしている。また撮影モードが通常撮影モードに設定されているときは、フォーカスレンズ105のリセット後にフォーカスレンズ105を無限端まで移動させるようにしている。また撮影モードや撮影条件に応じてAFのスキャン範囲を変えて設定するようにしている。さらに焦点検出が困難な場合にはあらかじめ設定された位置にフォーカスレンズを移動するようにしている。
【0040】
尚、上述の説明においては、各モードや撮影条件に応じたスキャン範囲や、焦点検出信号の最大値が所定値以下であった場合のフォーカスレンズ105を移動する所定位置を具体的な数値で示したが、これはあくまでも一例であり、これに限定されるものではない。また焦点検出信号の最大値が所定値以下であった場合に警告をし、撮影を行わないように構成してもよい。またフィルムアダプタモードにおいてフォーカスレンズ105をリセット後に至近端に移動したが、至近端ではなくスキャン範囲内の所定位置に移動してもよい。さらにフィルムアダプタモードだけでなくクレジットカードや免許証、名刺などを撮影するモードにおいて同様の制御をしてもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、AFに要する時間を短縮することができるとともに、動作モードに応じたそれぞれのフォーカスレンズの駆動範囲における至近端側から無限端側までを確実にスキャンすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第2の実施例を示す電子カメラのブロック図である。
【図2】第1の実施例による電子カメラの基本的な動作を示すフローチャートである。
【図3】図2におけるフォーカスレンズのリセット動作を示すフローチャートである。
【図4】動作の説明図である。
【図5】図2の撮影スタンバイの動作を示すフローチャートである。
【図6】図2の撮影の動作を示すフローチャートである。
【図7】動作モードとレンズ位置との関係を示す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
105 フォーカスレンズ
106 フォトインタラプタ
107 モータ
108 フォーカスレンズ駆動回路
109 撮像素子
115 制御部
117 操作部
126 モードスイッチ

Claims (4)

  1. 被写体像の焦点調節を行うフォーカスレンズと、
    上記フォーカスレンズを第1の範囲または当該第1の範囲よりも至近であって狭い第2の範囲でそれぞれ合焦のための焦点検出信号を取得するようスキャン駆動するフォーカスレンズ駆動手段と、
    上記フォーカスレンズの初期位置を検出するレンズ初期位置検出手段と、
    動作モードを設定するモード設定手段と、
    上記レンズ初期位置検出手段が上記初期位置を検出し、かつ上記第1の範囲内のリセット位置に上記フォーカスレンズを止めた後、
    上記モード設定手段が上記フォーカスレンズを上記第2の範囲で駆動する所定の動作モードを設定したとき上記フォーカスレンズを一旦上記第2の範囲よりも至近端側に移動させてから無限端側へ移動させながらスキャンすることによって得られる映像信号から輝度信号を抽出し、抽出した輝度信号の高周波成分を上記焦点検出信号とするように上記フォーカスレンズ駆動手段を制御し、
    上記モード設定手段が上記フォーカスレンズを上記第1の範囲で駆動する所定の動作モードを設定したとき上記フォーカスレンズを一旦上記第1の範囲よりも無限端側に移動させてから至近端側へ移動させながらスキャンすることによって得られる映像信号から輝度信号を抽出し、抽出した輝度信号の高周波成分を上記焦点検出信号とするように上記フォーカスレンズ駆動手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする自動合焦装置。
  2. 上記フォーカスレンズを上記第2の範囲で駆動する所定の動作モードとは近接撮影モードであることを特徴とする請求項1に記載の自動合焦装置。
  3. 上記フォーカスレンズを上記第2の範囲で駆動する所定の動作モードとは所定の距離と大きさの被写体を撮影するモードであることを特徴とする請求項1に記載の自動合焦装置。
  4. 上記フォーカスレンズを上記第1の範囲で駆動する所定の動作モードとは通常撮影モードであることを特徴とする請求項2に記載の自動合焦装置。
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