JP3602347B2 - 電磁クラッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸心回りに回転可能なシャフトと該シャフトの外周に回転可能に配設された回転力伝達体との連結を電気的に行うようにした電磁クラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電磁クラッチは、断面を示す図4のように構成されている。すなわち、この電磁クラッチは、複写機の給紙機構等に適用されるものであり、中心に管状の嵌合部50を備えた有底二重筒状体からなるフィールド52に回転可能に内嵌されたシャフト54を備えている。このシャフト54には、フィールド52内においてリング状の励磁コイル56が外嵌されると共に、この励磁コイル56に近接する位置に設けられ、周方向にスリット状の貫通孔58が形成されたロータ60が固着されている。
【0003】
また、シャフト54の励磁コイル56とは反対側の位置に外部から回転力が与えられるギア等の回転力伝達体62が回転可能に外嵌され、この回転力伝達体62のロータ60と対向する側にはアーマチュア64が板ばね66を介して取り付けられている。また、シャフト54の両端部には係止用リング溝68,70が形成されると共に、そこにリング状係止部材72,74が嵌め込まれ、フィールド52及び回転力伝達体62がシャフト54から抜け出ないようになっている。なお、これら構成部品のうち、少なくともフィールド52、シャフト54、ロータ60、アーマチュア64は鉄系金属等の磁性材料で構成されている。
【0004】
このように構成された電磁クラッチでは、励磁コイル56に通電されると、アーチュア64が板ばね66の弾性力に抗してロータ60に磁気的に吸着される。これにより、回転力伝達体62の回転がロータ60に伝達され、シャフト54が回転する。また、励磁コイル56への通電が遮断されると、アーチュア64は板ばね66の弾性力により回転力伝達体62側に引き戻されてロータ60から離間する結果、シャフト54の回転が停止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の電磁クラッチでは、回転力伝達体62をシャフト54に対して回転可能に外嵌するため、回転力伝達体62の内径をシャフト54の外径よりも大きくしなければならないことから回転力伝達体62とシャフト54間に不可避的にギャップG1が形成され、回転力伝達体62に径方向に対するがたつきが生じる。また、リング状係止部材72,74の係止用リング溝68,70への取り付けを容易にするため、係止用リング溝68,70間の寸法公差を大きくする必要があることから回転力伝達体62と係止用リング溝70間に不可避的にギャップG2が形成され、回転力伝達体62に軸方向に対するがたつきが生じる。このため、これらのがたつきに起因して回転力伝達体62の回転時等に異状音が発生するという問題があった。
【0006】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、回転力伝達体による異状音の発生を効果的に抑制することができる電磁クラッチを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、シャフトと、該シャフトに回転可能に外嵌された回転力伝達体と、前記シャフトに回転可能に外嵌され、前記回転力伝達体により回転力が与えられる入力側回転体と、該入力側回転体と対向する位置で前記シャフトの外周に連結された出力側回転体とを備え、励磁コイルへの通電時に前記入力側回転体が出力側回転体に磁気的に吸着されることにより前記回転力伝達体の回転が前記シャフトに伝達されるようにした電磁クラッチにおいて、前記回転力伝達体の前記出力側回転体側における位置決めを行う第1の係止手段と、前記回転力伝達体の前記出力側回転体とは反対側におけるシャフトからの抜けを阻止する第2の係止手段と、前記回転力伝達体と前記第2の係止手段との間に介挿され、前記回転力伝達体を前記第1の係止手段に対し押圧する弾性部材とを備え、前記入力側回転体は、前記回転力伝達体にアーマチュアが板ばねを介して取り付けられると共に、前記出力側回転体から離反した位置に配設されたもので、前記励磁コイルへの通電時に前記アーマチュアが前記板ばねの付勢力に抗して前記出力側回転体側に移動して当該出力側回転体に磁気的に吸着されるように構成されたものであることを特徴としている。
【0008】
この構成によれば、回転力伝達体が弾性部材により第1の係止手段に対し押圧された状態で第1、第2の係止手段間に弾性的に保持されることで、回転力伝達体の径方向及び軸方向におけるがたつきがなくなる結果、回転力伝達体が回転しても異状音が発生しないようになる。また、入力側回転体は、励磁コイルへの通電時にアーマチュアが板ばねの付勢力に抗して出力側回転体側に移動し、出力側回転体に磁気的に吸着される。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1に係るものにおいて、前記弾性部材が円周方向の所定間隔毎に円周面と直交する向きに屈曲形成された複数の起伏部を有する環状体であることを特徴としている。
【0010】
この構成によれば、回転力伝達体が環状体の起伏部により生じる弾性力により両側面の係止手段間に弾性的に保持されるようになる結果、回転力伝達体が回転しても異状音が発生しないようになる。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項2に係るものにおいて、前記起伏部が屈曲する向きを隣同士で逆になるようにされていることを特徴とするものである。
【0012】
この構成によれば、起伏部による弾性力が回転力伝達体の円周方向にバランスよく作用し、回転力伝達体が正常姿勢に保持される結果、回転力伝達体の回転力が入力側回転体を介して正確にシャフトに伝達されるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態に係る電磁クラッチの断面図である。この図において、電磁クラッチ1は、一面に開口を有するハウジング10と、ハウジング10の中心に取り付けられた筒状の嵌合部12とからなる有底二重筒状のフィールド14を備えている。このフィールド14は、鉄系金属等の磁性材料で構成されている。
【0014】
フィールド14内には、リング状の励磁コイル16が嵌合部12の外周に移動不能に取り付けられている。この励磁コイル16は、両端にフランジを有するボビン161に導線が巻回されてコイル162が形成され、このコイル162の外周に絶縁シート163が巻装されて構成されたもので、コイル162の両端の引出線164がハウジング10の開口側に形成された切欠き部101から外部に引き出されている。
【0015】
また、フィールド14内の嵌合部12には、シャフト18が回転可能に内嵌されている。このシャフト18は、磁性材料の粉末を成型した後に高温焼結させて形成したもので、中心に外部シャフトが挿入される貫通孔181が形成されると共に、両端外周にワッシャ等のリング状係止部材が嵌合されるリング状溝182,183が形成されたものである。なお、図中右端側の貫通孔181は、断面D字型の回り止め形状とされている。
【0016】
また、フィールド14内の開口側には、シャフト18の外周であって励磁コイル16に対向する位置に出力側回転体であるロータ20が固着されている。このロータ20は、鉄系金属等の磁性材料からなり、中心にシャフト18が挿通される貫通孔201が形成されると共に、外周縁内側に貫通孔201を取り囲むようにスリット状の貫通孔202が形成され、励磁コイル16の反対側面であって貫通孔201の周囲に凹部203が形成されたものである。
【0017】
なお、ロータ20の励磁コイル16側に合成樹脂等からなる表面の滑らかなシート状部材をシャフト18に外嵌させて配置するようにしてもよい。このようにすると、ロータ20と嵌合部12の端面とが直接当接されるのを阻止することができ、ロータ20をより円滑に回転させることが可能となる。
【0018】
また、シャフト18には、ロータ20に対する励磁コイル16とは反対側の位置に回転力伝達体であるギア22がシャフト18の回りを回転可能となるように外嵌されている。このギア22は、例えば合成樹脂からなり、中心にシャフト18が挿通される筒部221が形成されると共に、外周面に複数の歯222が等ピッチで形成されて構成されたもので、筒部221のロータ20側端面がロータ20の凹部203底面に当接した状態で配置されるようになっている。なお、ロータ20は、凹部203においてギア22の図中左方における位置規制を行う係止手段を構成する。すなわち、ギア22は、係止手段としてのロータ20の存在により、ロータ20との当接位置よりも図中左方へは移動不能となる。
【0019】
ギア22のロータ20との対向面側には、リング状のアーマチュア24が厚さの薄い板ばね26を介して取り付けられている。このアーマチュア24は、鉄系金属等の磁性材料からなり、外径がロータ20の外径に略等しい大きさを有すると共に、板ばね26がアーマチュア24にピン261により例えば周方向の3箇所で固定される一方、この板ばね26がギア22にねじ262により例えば周方向の3箇所で固定されることによりギア22に取り付けられている。これにより、アーマチュア24は、ロータ20側への引張力が作用したときにはギア22から離反する方向に移動し、その引張力が除去されたときには元の位置に戻ることになる。なお、アーマチュア24及び板ばね26は、ギア22により回転力が与えられる入力側回転体を構成するものである。
【0020】
また、シャフト18の一方のリング状溝182には、係止手段であるワッシャ等のリング状係止部材28が嵌合され、フィールド14の位置を規制すると共に、シャフト18から抜け出るのを阻止するようになっている。また、シャフト18の他方のリング状溝183には、弾性部材であるウエーブワッシャ30を介して係止手段であるワッシャ等のリング状係止部材32が嵌合され、ギア22の端面をウエーブワッシャ30の有する弾性力によりロータ20側に押圧して筒部221の端面をロータ20の凹部203底面に当接させる一方、ギア22の位置を規制してシャフト18から抜け出るのを阻止するようになっている。なお、ウエーブワッシャ30は、ギア22をロータ20側に押圧するものであるが、その弾性力がギア22のシャフト18回りの回転に支障が生じない大きさとなるようにされたものである。
【0021】
図2は、ウエーブワッシャ30の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。すなわち、ウエーブワッシャ30は、厚さの薄いステンレススチール板等で構成された環状体からなり、中心にシャフト18が挿通される貫通孔301が形成されると共に、図中の上下方向における径方向対向位置に一面側(紙面手前側)が凸状となるように屈曲形成された一対の起伏部302,303と、図中の左右方向(起伏部302,303を結ぶ軸線と直交する軸線上)における径方向対向位置に他面側(紙面奥行側)が凸状となるように屈曲形成された一対の起伏部304,305とを備えたものである。
【0022】
すなわち、このウエーブワッシャ30は、円周方向の所定間隔毎に円周面と直交する向きに屈曲形成された複数の起伏部を有するもので、その起伏部の屈曲する向きが隣同士で互いに逆になるようにすると共に、厚さ方向に弾性力が生じるようにしたものである。
【0023】
上記のように構成された電磁クラッチ1は、例えば複写機等の画像形成装置における給紙機構部等の外部シャフトがシャフト18の貫通孔181に挿通されて固定され、フィールド14に取り付けられた図略の回り止め用突起部が画像形成装置等の機器内部の固定部材に固定されてフィールド14が回転しないように取り付けられる。この状態で、外部の駆動源からギア22に回転力が与えられると、ギア22がアーマチュア24と共にシャフト18の回りを回転する。
【0024】
この状態で励磁コイル16に通電されると、本来はフィールド14とロータ20とで形成される磁路中に励磁コイル16による磁束が生成されることになるが、ロータ20における磁気抵抗が貫通孔202の存在により大きくなるため、磁束はロータ20の近傍位置にあるアーマチュア24を経由して生成されることになる。この結果、ロータ20にアーマチュア24を吸引する磁気吸引力が発生し、図3に示すように、アーマチュア24が板ばね26の付勢力に抗してロータ20側に移動してロータ20に吸着されることになる。このため、ロータ20がアーマチュア24と共に回転する結果、ギア22の回転力がシャフト18に伝達され、シャフト18がギア22の回転に応じて回転することになる。なお、図3中の符号Mは、励磁コイル16に通電されたときに生成される磁束を示している。
【0025】
一方、励磁コイル16への通電が遮断されると、フィールド14中の磁束Mも消滅するためにロータ20における磁気吸引力も消滅する。この結果、アーマチュア24は板ばね26の付勢力によりロータ20から離反した元の位置に引き戻されることになり、ギア22のシャフト18に対する回転力の伝達が遮断され、シャフト18の回転が停止される。
【0026】
本発明の実施形態に係る電磁クラッチ1は、上記のようにギア22がシャフト18の左方ではロータ20により位置規制されると共に、右方ではウエーブワッシャ30を介してリング状係止部材183により位置規制されている。このため、ギア22は、ウエーブワッシャ30によりロータ20に対し押圧され、シャフト18上においてロータ20とリング状係止部材183間に弾性的に保持された状態となり、径方向及び軸方向への不用意な移動が阻止される結果、従来構造において生じていたギア22の回転時等における異状音の発生が効果的に抑制されることになる。
【0027】
また、ウエーブワッシャ30は、円周方向の所定間隔毎に複数の起伏部302乃至305が形成されたものであるので、ウエーブワッシャ30の起伏部302乃至305により形成される弾性力がギア22の周方向に対してバランスよく作用する結果、ギア22が正常姿勢で保持されてギア22の回転力が正確にシャフト18に伝達され、信頼性の高い電磁クラッチが実現されることになる。また、ウエーブワッシャ30は簡単な構成であるので、電磁クラッチ1全体の構成に占めるコスト比率はきわめて僅かなものとなり、僅かなコストで異状音の発生を効果的に抑制することができることになる。
【0028】
なお、本発明に係る電磁クラッチ1は、上記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、以下に述べるような種々の変形態様を採用することが可能である。
【0029】
(1)上記実施形態では、ロータ20はギア22のロータ20側における位置決めを行う係止手段を構成するものであるが、シャフト18のロータ20近傍位置の外周面に突起を形成すると共に、この突起をギア22のロータ20側における係止手段としたり、シャフト18のロータ20近傍位置にリング状部材を嵌合させると共に、このリング状部材をギア22のロータ20側における係止手段としたりすることができる。また、シャフト18のロータ20よりも図中の右方位置における外径を他の部分よりも小径に構成すると共に、大径部と小径部間に形成される段差部分を係止手段とすることも可能である。
【0030】
(2)上記実施形態では、ウエーブワッシャ30がギア22とリング状係止部材32との間に介挿され、ギア22がロータ20側に押圧されるようになっているが、ウエーブワッシャ30をギア22(ギア22の筒部221)とロータ20との間に介挿し、ギア22がリング状係止部材32側に押圧されるようにしてもよい。このようにした場合でもギア22がシャフト18に弾性的に保持された状態となるので、ギア22の回転時等における異状音の発生が効果的に抑制される。また、ウエーブワッシャ30をギア22とリング状係止部材32との間及びギア22(ギア22の筒部221)とロータ20との間にそれぞれ介挿させるようにすることも可能である。
【0031】
(3)上記実施形態では、ウエーブワッシャ30は、その起伏部302乃至305の屈曲する向きが隣同士で互いに逆となるようにされたものであるが、すべて同じ向きに屈曲させるようにすることも可能である。また、起伏部302乃至305は、4箇所に形成されているが、2又は3箇所でもよく、5箇所以上となってもよい。
【0032】
(4)上記実施形態では、ギア22とリング状係止部材32との間に弾性部材であるウエーブワッシャ30を介挿させてギア22による異状音の発生を抑制するようにしているが、ウエーブワッシャ30に代え、渦巻状等に巻成したコイルばね、スポンジ等からなる板状クッション部材等の他の弾性部材を介挿させるようにすることも可能である。なお、上述のように、弾性部材を介挿させる箇所はギア22(ギア22の筒部221)とロータ20との間であってもよいことは勿論である。
【0033】
(5)上記実施形態では、シャフト18が磁性材料で構成されているが、合成樹脂等の非磁性材料で構成することも可能である。このようにシャフト18を非磁性材料で構成する場合には、シャフト18の少なくともフィールド14の嵌合部12とアーマチュア24が配設されている領域に鉄系金属等の磁性材料からなる筒体を外嵌させるようにしておくと、励磁コイル16により生成される磁束通路の磁気抵抗を小さくすることが可能となる。
【0034】
(6)上記実施形態では、電磁クラッチ1は、励磁コイル16の収納されたフィールド14、ロータ20、板ばね26を取り付けたアーマチュア24及びギア22をシャフト18の軸方向にこの記載順に設けることにより構成されているが、例えばロータ20と、板ばね26を取り付けたアーマチュア24とを励磁コイル16を間にしてギア22とは反対側の位置に設けるようにすることも可能である。要するに、本発明は、回転力伝達体であるギア22が軸方向両側に設けられている係止手段によりシャフト18上において位置規制するようにしたものであれば、種々の構成の電磁クラッチに適用可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、回転力伝達体を第1の係止手段に対し押圧する弾性部材を備えているので、回転力伝達体が第1の係止手段に対し押圧された状態で第1、第2の係止手段間に弾性的に保持され、回転力伝達体の径方向及び軸方向におけるがたつきがなくなる結果、回転力伝達体による異状音の発生を効果的に抑制することができる電磁クラッチが実現される。
【0036】
また、請求項2の発明によれば、弾性部材が、円周方向の所定間隔毎に円周面と直交する向きに屈曲形成された複数の起伏部を有する環状体であるので、簡単な構成で回転力伝達体による異状音の発生を効果的に抑制することができる電磁クラッチが実現される。
【0037】
また、請求項3の発明によれば、起伏部が、屈曲する向きを隣同士で逆となるようにしているので、起伏部により形成される弾性力が回転力伝達体の周方向に対してバランスよく作用し、回転力伝達体が正常姿勢で保持されて回転力が正確にシャフトに伝達される結果、信頼性の高い電磁クラッチが実現される
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電磁クラッチの断面図である。
【図2】図1に示す電磁クラッチに使用されるウエーブワッシャの構成を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図3】図1に示す電磁クラッチの動作を説明するための断面図である。
【図4】従来例の電磁クラッチの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 電磁クラッチ
10 ハウジング
12 嵌合部
14 フィールド
16 励磁コイル
18 シャフト
20 ロータ(出力側回転体)
22 ギア(回転力伝達体)
24 アーマチュア(入力側回転体)
26 板ばね(入力側回転体)
28,32 リング状係止部材(係止手段)
30 ウエーブワッシャ(弾性部材)
Claims (3)
- シャフトと、該シャフトに回転可能に外嵌された回転力伝達体と、前記シャフトに回転可能に外嵌され、前記回転力伝達体により回転力が与えられる入力側回転体と、該入力側回転体と対向する位置で前記シャフトの外周に連結された出力側回転体とを備え、励磁コイルへの通電時に前記入力側回転体が出力側回転体に磁気的に吸着されることにより前記回転力伝達体の回転が前記シャフトに伝達されるようにした電磁クラッチにおいて、前記回転力伝達体の前記出力側回転体側における位置決めを行う第1の係止手段と、前記回転力伝達体の前記出力側回転体とは反対側におけるシャフトからの抜けを阻止する第2の係止手段と、前記回転力伝達体と前記第2の係止手段との間に介挿され、前記回転力伝達体を前記第1の係止手段に対し押圧する弾性部材とを備え、前記入力側回転体は、前記回転力伝達体にアーマチュアが板ばねを介して取り付けられると共に、前記出力側回転体から離反した位置に配設されたもので、前記励磁コイルへの通電時に前記アーマチュアが前記板ばねの付勢力に抗して前記出力側回転体側に移動して当該出力側回転体に磁気的に吸着されるように構成されたものであることを特徴とする電磁クラッチ。
- 前記弾性部材は、円周方向の所定間隔毎に円周面と直交する向きに屈曲形成された複数の起伏部を有する環状体であることを特徴とする請求項1記載の電磁クラッチ。
- 前記起伏部は、屈曲する向きが隣同士で逆となっていることを特徴とする請求項2記載の電磁クラッチ。
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