JP2000120727A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JP2000120727A
JP2000120727A JP10295415A JP29541598A JP2000120727A JP 2000120727 A JP2000120727 A JP 2000120727A JP 10295415 A JP10295415 A JP 10295415A JP 29541598 A JP29541598 A JP 29541598A JP 2000120727 A JP2000120727 A JP 2000120727A
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興三 西村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転力伝達体であるギアによる異状音の発生
を効果的に抑制する。 【解決手段】 フィールド14に回転可能に内嵌された
シャフト18、フィールド14内であってシャフト18
の外周に設けられた励磁コイル16、シャフト18の外
周に回転可能に設けられると共に、外部から回転力が与
えられるギア22、シャフト18の外周に回転可能に設
けられると共に、ギア22により板ばね26を介して回
転力が与えられるアーマチュア24、及びアーマチュア
24と対向する位置でシャフト18の外周に連結される
ロータ20を備える。ギア22は、軸方向両側における
ロータ20とリング状係止部材32とにより軸方向への
移動が規制されると共に、リング状係止部材32との間
に介挿されたウエーブワッシャ30によりロータ20側
に押圧される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸心回りに回転可
能なシャフトと該シャフトの外周に回転可能に配設され
た回転力伝達体との連結を電気的に行うようにした電磁
クラッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電磁クラッチは、断面を
示す図4のように構成されている。すなわち、この電磁
クラッチは、複写機の給紙機構等に適用されるものであ
り、中心に管状の嵌合部50を備えた有底二重筒状体か
らなるフィールド52に回転可能に内嵌されたシャフト
54を備えている。このシャフト54には、フィールド
52内においてリング状の励磁コイル56が外嵌される
と共に、この励磁コイル56に近接する位置に設けら
れ、周方向にスリット状の貫通孔58が形成されたロー
タ60が固着されている。
【0003】また、シャフト54の励磁コイル56とは
反対側の位置に外部から回転力が与えられるギア等の回
転力伝達体62が回転可能に外嵌され、この回転力伝達
体62のロータ60と対向する側にはアーマチュア64
が板ばね66を介して取り付けられている。また、シャ
フト54の両端部には係止用リング溝68,70が形成
されると共に、そこにリング状係止部材72,74が嵌
め込まれ、フィールド52及び回転力伝達体62がシャ
フト54から抜け出ないようになっている。なお、これ
ら構成部品のうち、少なくともフィールド52、シャフ
ト54、ロータ60、アーマチュア64は鉄系金属等の
磁性材料で構成されている。
【0004】このように構成された電磁クラッチでは、
励磁コイル56に通電されると、アーチュア64が板ば
ね66の弾性力に抗してロータ60に磁気的に吸着され
る。これにより、回転力伝達体62の回転がロータ60
に伝達され、シャフト54が回転する。また、励磁コイ
ル56への通電が遮断されると、アーチュア64は板ば
ね66の弾性力により回転力伝達体62側に引き戻され
てロータ60から離間する結果、シャフト54の回転が
停止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
電磁クラッチでは、回転力伝達体62をシャフト54に
対して回転可能に外嵌するため、回転力伝達体62の内
径をシャフト54の外径よりも大きくしなければならな
いことから回転力伝達体62とシャフト54間に不可避
的にギャップG1が形成され、回転力伝達体62に径方
向に対するがたつきが生じる。また、リング状係止部材
72,74の係止用リング溝68,70への取り付けを
容易にするため、係止用リング溝68,70間の寸法公
差を大きくする必要があることから回転力伝達体62と
係止用リング溝70間に不可避的にギャップG2が形成
され、回転力伝達体62に軸方向に対するがたつきが生
じる。このため、これらのがたつきに起因して回転力伝
達体62の回転時等に異状音が発生するという問題があ
った。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、回転力伝達体による異状音の発生を効果的に抑制
することができる電磁クラッチを提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、シャフトと、該シャフトに回転
可能に外嵌され、軸方向両側面に対向して設けられた係
止手段により軸方向への移動が規制される回転力伝達体
と、前記シャフトに回転可能に外嵌され、前記回転力伝
達体により回転力が与えられる入力側回転体と、該入力
側回転体と対向する位置で前記シャフトの外周に連結さ
れた出力側回転体とを備え、励磁コイルへの通電時に前
記入力側回転体が出力側回転体に磁気的に吸着されるこ
とにより前記回転力伝達体の回転が前記シャフトに伝達
されるようにした電磁クラッチにおいて、少なくとも一
方の前記係止手段と前記回転力伝達体の対向する面との
間に弾性部材が設けられたことを特徴としている。
【0008】この構成によれば、回転力伝達体が弾性部
材により両側面の係止手段間に弾性的に保持され、回転
力伝達体の径方向及び軸方向におけるがたつきがなくな
る結果、回転力伝達体が回転しても異常音が発生しない
ようになる。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1に係る
ものにおいて、前記弾性部材が円周方向の所定間隔毎に
円周面と直交する向きに屈曲形成された複数の起伏部を
有する環状体であることを特徴としている。この構成に
よれば、回転力伝達体が環状体の起伏部により生じる弾
性力により両側面の係止手段間に弾性的に保持されるよ
うになる結果、回転力伝達体が回転しても異常音が発生
しないようになる。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項2に係る
ものにおいて、前記起伏部が屈曲する向きを隣同士で逆
になるようにされていることを特徴とするものである。
この構成によれば、起伏部による弾性力が回転力伝達体
の円周方向にバランスよく作用し、回転力伝達体が正常
姿勢に保持される結果、回転力伝達体の回転力が入力側
回転体を介して正確にシャフトに伝達されるようにな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
る電磁クラッチの断面図である。この図において、電磁
クラッチ1は、一面に開口を有するハウジング10と、
ハウジング10の中心に取り付けられた筒状の嵌合部1
2とからなる有底二重筒状のフィールド14を備えてい
る。このフィールド14は、鉄系金属等の磁性材料で構
成されている。
【0012】フィールド14内には、リング状の励磁コ
イル16が嵌合部12の外周に移動不能に取り付けられ
ている。この励磁コイル16は、両端にフランジを有す
るボビン161に導線が巻回されてコイル162が形成
され、このコイル162の外周に絶縁シート163が巻
装されて構成されたもので、コイル162の両端の引出
線164がハウジング10の開口側に形成された切欠き
部101から外部に引き出されている。
【0013】また、フィールド14内の嵌合部12に
は、シャフト18が回転可能に内嵌されている。このシ
ャフト18は、磁性材料の粉末を成型した後に高温焼結
させて形成したもので、中心に外部シャフトが挿入され
る貫通孔181が形成されると共に、両端外周にワッシ
ャ等のリング状係止部材が嵌合されるリング状溝18
2,183が形成されたものである。なお、図中右端側
の貫通孔181は、断面D字型の回り止め形状とされて
いる。
【0014】また、フィールド14内の開口側には、シ
ャフト18の外周であって励磁コイル16に対向する位
置に出力側回転体であるロータ20が固着されている。
このロータ20は、鉄系金属等の磁性材料からなり、中
心にシャフト18が挿通される貫通孔201が形成され
ると共に、外周縁内側に貫通孔201を取り囲むように
スリット状の貫通孔202が形成され、励磁コイル16
の反対側面であって貫通孔201の周囲に凹部203が
形成されたものである。
【0015】なお、ロータ20の励磁コイル16側に合
成樹脂等からなる表面の滑らかなシート状部材をシャフ
ト18に外嵌させて配置するようにしてもよい。このよ
うにすると、ロータ20と嵌合部12の端面とが直接当
接されるのを阻止することができ、ロータ20をより円
滑に回転させることが可能となる。
【0016】また、シャフト18には、ロータ20に対
する励磁コイル16とは反対側の位置に回転力伝達体で
あるギア22がシャフト18の回りを回転可能となるよ
うに外嵌されている。このギア22は、例えば合成樹脂
からなり、中心にシャフト18が挿通される筒部221
が形成されると共に、外周面に複数の歯222が等ピッ
チで形成されて構成されたもので、筒部221のロータ
20側端面がロータ20の凹部203底面に当接した状
態で配置されるようになっている。なお、ロータ20
は、凹部203においてギア22の図中左方における位
置規制を行う係止手段を構成する。すなわち、ギア22
は、係止手段としてのロータ20の存在により、ロータ
20との当接位置よりも図中左方へは移動不能となる。
【0017】ギア22のロータ20との対向面側には、
リング状のアーマチュア24が厚さの薄い板ばね26を
介して取り付けられている。このアーマチュア24は、
鉄系金属等の磁性材料からなり、外径がロータ20の外
径に略等しい大きさを有すると共に、板ばね26がアー
マチュア24にピン261により例えば周方向の3箇所
で固定される一方、この板ばね26がギア22にねじ2
62により例えば周方向の3箇所で固定されることによ
りギア22に取り付けられている。これにより、アーマ
チュア24は、ロータ20側への引張力が作用したとき
にはギア22から離反する方向に移動し、その引張力が
除去されたときには元の位置に戻ることになる。なお、
アーマチュア24及び板ばね26は、ギア22により回
転力が与えられる入力側回転体を構成するものでさる。
【0018】また、シャフト18の一方のリング状溝1
82には、係止手段であるワッシャ等のリング状係止部
材28が嵌合され、フィールド14の位置を規制すると
共に、シャフト18から抜け出るのを阻止するようにな
っている。また、シャフト18の他方のリング状溝18
3には、弾性部材であるウエーブワッシャ30を介して
係止手段であるワッシャ等のリング状係止部材32が嵌
合され、ギア22の端面をウエーブワッシャ30の有す
る弾性力によりロータ20側に押圧して筒部221の端
面をロータ20の凹部203底面に当接させる一方、ギ
ア22の位置を規制してシャフト18から抜け出るのを
阻止するようになっている。なお、ウエーブワッシャ3
0は、ギア22をロータ20側に押圧するものである
が、その弾性力がギア22のシャフト18回りの回転に
支障が生じない大きさとなるようにされたものである。
【0019】図2は、ウエーブワッシャ30の構成を示
す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
すなわち、ウエーブワッシャ30は、厚さの薄いステン
レススチール板等で構成された環状体からなり、中心に
シャフト18が挿通される貫通孔301が形成されると
共に、図中の上下方向における径方向対向位置に一面側
(紙面手前側)が凸状となるように屈曲形成された一対
の起伏部302,303と、図中の左右方向(起伏部3
02,303を結ぶ軸線と直交する軸線上)における径
方向対向位置に他面側(紙面奥行側)が凸状となるよう
に屈曲形成された一対の起伏部304,305とを備え
たものである。
【0020】すなわち、このウエーブワッシャ30は、
円周方向の所定間隔毎に円周面と直交する向きに屈曲形
成された複数の起伏部を有するもので、その起伏部の屈
曲する向きが隣同士で互いに逆になるようにすると共
に、厚さ方向に弾性力が生じるようにしたものである。
【0021】上記のように構成された電磁クラッチ1
は、例えば複写機等の画像形成装置における給紙機構部
等の外部シャフトがシャフト18の貫通孔181に挿通
されて固定され、フィールド14に取り付けられた図略
の回り止め用突起部が画像形成装置等の機器内部の固定
部材に固定されてフィールド14が回転しないように取
り付けられる。この状態で、外部の駆動源からギア22
に回転力が与えられると、ギア22がアーマチュア24
と共にシャフト18の回りを回転する。
【0022】この状態で励磁コイル16に通電される
と、本来はフィールド14とロータ20とで形成される
磁路中に励磁コイル16による磁束が生成されることに
なるが、ロータ20における磁気抵抗が貫通孔202の
存在により大きくなるため、磁束はロータ20の近傍位
置にあるアーマチュア24を経由して生成されることに
なる。この結果、ロータ20にアーマチュア24を吸引
する磁気吸引力が発生し、図3に示すように、アーマチ
ュア24が板ばね26の付勢力に抗してロータ20側に
移動してロータ20に吸着されることになる。このた
め、ロータ20がアーマチュア24と共に回転する結
果、ギア22の回転力がシャフト18に伝達され、シャ
フト18がギア22の回転に応じて回転することにな
る。なお、図3中の符号Mは、励磁コイル16に通電さ
れたときに生成される磁束を示している。
【0023】一方、励磁コイル16への通電が遮断され
ると、フィールド14中の磁束Mも消滅するためにロー
タ20における磁気吸引力も消滅する。この結果、アー
マチュア24は板ばね26の付勢力によりロータ20か
ら離反した元の位置に引き戻されることになり、ギア2
2のシャフト18に対する回転力の伝達が遮断され、シ
ャフト18の回転が停止される。
【0024】本発明の実施形態に係る電磁クラッチ1
は、上記のようにギア22がシャフト18の左方ではロ
ータ20により位置規制されると共に、右方ではウエー
ブワッシャ30を介してリング状係止部材183により
位置規制されているので、ギア22はシャフト18上に
おいてロータ20とリング状係止部材183間に弾性的
に保持された状態となり、径方向及び軸方向への不用意
な移動が阻止される結果、従来構造において生じていた
ギア22の回転時等における異常音の発生が効果的に抑
制されることになる。
【0025】また、ウエーブワッシャ30は、円周方向
の所定間隔毎に複数の起伏部302乃至305が形成さ
れたものであるので、ウエーブワッシャ30の起伏部3
02乃至305により形成される弾性力がギア22の周
方向に対してバランスよく作用する結果、ギア22が正
常姿勢で保持されてギア22の回転力が正確にシャフト
18に伝達され、信頼性の高い電磁クラッチが実現され
ることになる。また、ウエーブワッシャ30は簡単な構
成であるので、電磁クラッチ1全体の構成に占めるコス
ト比率はきわめて僅かなものとなり、僅かなコストで異
常音の発生を効果的に抑制することができることにな
る。
【0026】なお、本発明に係る電磁クラッチ1は、上
記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、以
下に述べるような種々の変形態様を採用することが可能
である。
【0027】(1)上記実施形態では、ロータ20はギ
ア22のロータ20側における位置決めを行う係止手段
を構成するものであるが、シャフト18のロータ20近
傍位置の外周面に突起を形成すると共に、この突起をギ
ア22のロータ20側における係止手段としたり、シャ
フト18のロータ20近傍位置にリング状部材を嵌合さ
せると共に、このリング状部材をギア22のロータ20
側における係止手段としたりすることができる。また、
シャフト18のロータ20よりも図中の右方位置におけ
る外径を他の部分よりも小径に構成すると共に、大径部
と小径部間に形成される段差部分を係止手段とすること
も可能である。
【0028】(2)上記実施形態では、ウエーブワッシ
ャ30がギア22とリング状係止部材32との間に介挿
され、ギア22がロータ20側に押圧されるようになっ
ているが、ウエーブワッシャ30をギア22(ギア22
の筒部221)とロータ20との間に介挿し、ギア22
がリング状係止部材32側に押圧されるようにしてもよ
い。このようにした場合でもギア22がシャフト18に
弾性的に保持された状態となるので、ギア22の回転時
等における異常音の発生が効果的に抑制される。また、
ウエーブワッシャ30をギア22とリング状係止部材3
2との間及びギア22(ギア22の筒部221)とロー
タ20との間にそれぞれ介挿させるようにすることも可
能である。
【0029】(3)上記実施形態では、ウエーブワッシ
ャ30は、その起伏部302乃至305の屈曲する向き
が隣同士で互いに逆となるようにされたものであるが、
すべて同じ向きに屈曲させるようにすることも可能であ
る。また、起伏部302乃至305は、4箇所に形成さ
れているが、2又は3箇所でもよく、5箇所以上となっ
てもよい。
【0030】(4)上記実施形態では、ギア22とリン
グ状係止部材32との間に弾性部材であるウエーブワッ
シャ30を介挿させてギア22による異常音の発生を抑
制するようにしているが、ウエーブワッシャ30に代
え、渦巻状等に巻成したコイルばね、スポンジ等からな
る板状クッション部材等の他の弾性部材を介挿させるよ
うにすることも可能である。なお、上述のように、弾性
部材を介挿させる箇所はギア22(ギア22の筒部22
1)とロータ20との間であってもよいことは勿論であ
る。
【0031】(5)上記実施形態では、シャフト18が
磁性材料で構成されているが、合成樹脂等の非磁性材料
で構成することも可能である。このようにシャフト18
を非磁性材料で構成する場合には、シャフト18の少な
くともフィールド14の嵌合部12とアーマチュア24
が配設されている領域に鉄系金属等の磁性材料からなる
筒体を外嵌させるようにしておくと、励磁コイル16に
より生成される磁束通路の磁気抵抗を小さくすることが
可能となる。
【0032】(6)上記実施形態では、電磁クラッチ1
は、励磁コイル16の収納されたフィールド14、ロー
タ20、板ばね26を取り付けたアーマチュア24及び
ギア22をシャフト18の軸方向にこの記載順に設ける
ことにより構成されているが、例えばロータ20と、板
ばね26を取り付けたアーマチュア24とを励磁コイル
16を間にしてギア22とは反対側の位置に設けるよう
にすることも可能である。要するに、本発明は、回転力
伝達体であるギア22が軸方向両側に設けられている係
止手段によりシャフト18上において位置規制するよう
にしたものであれば、種々の構成の電磁クラッチに適用
可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、少なくとも一方の係止手段と回転力伝達体の対
向する端面との間に弾性部材が設けられているので、回
転力伝達体による異状音の発生を効果的に抑制すること
ができる電磁クラッチが実現される。
【0034】また、請求項2の発明によれば、弾性部材
が、円周方向の所定間隔毎に円周面と直交する向きに屈
曲形成された複数の起伏部を有する環状体であるので、
簡単な構成で回転力伝達体による異状音の発生を効果的
に抑制することができる電磁クラッチが実現される。
【0035】また、請求項3の発明によれば、起伏部
が、屈曲する向きを隣同士で逆となるようにしているの
で、起伏部により形成される弾性力が回転力伝達体の周
方向に対してバランスよく作用し、回転力伝達体が正常
姿勢で保持されて回転力が正確にシャフトに伝達される
結果、信頼性の高い電磁クラッチが実現される
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電磁クラッチの断面
図である。
【図2】図1に示す電磁クラッチに使用されるウエーブ
ワッシャの構成を示す図で、(a)は正面図、(b)は
側面図である。
【図3】図1に示す電磁クラッチの動作を説明するため
の断面図である。
【図4】従来例の電磁クラッチの構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 電磁クラッチ 10 ハウジング 12 嵌合部 14 フィールド 16 励磁コイル 18 シャフト 20 ロータ(出力側回転体) 22 ギア(回転力伝達体) 24 アーマチュア(入力側回転体) 26 板ばね(入力側回転体) 28,32 リング状係止部材(係止手段) 30 ウエーブワッシャ(弾性部材)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトと、該シャフトに回転可能に外
    嵌され、軸方向両側面に対向して設けられた係止手段に
    より軸方向への移動が規制される回転力伝達体と、前記
    シャフトに回転可能に外嵌され、前記回転力伝達体によ
    り回転力が与えられる入力側回転体と、該入力側回転体
    と対向する位置で前記シャフトの外周に連結された出力
    側回転体とを備え、励磁コイルへの通電時に前記入力側
    回転体が出力側回転体に磁気的に吸着されることにより
    前記回転力伝達体の回転が前記シャフトに伝達されるよ
    うにした電磁クラッチにおいて、少なくとも一方の前記
    係止手段と前記回転力伝達体の対向する端面と間に弾性
    部材が設けられたことを特徴とする電磁クラッチ。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材は、円周方向の所定間隔毎
    に円周面と直交する向きに屈曲形成された複数の起伏部
    を有する環状体であることを特徴とする請求項1記載の
    電磁クラッチ。
  3. 【請求項3】 前記起伏部は、屈曲する向きが隣同士で
    逆となっていることを特徴とする請求項2記載の電磁ク
    ラッチ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100390433C (zh) * 2004-12-15 2008-05-28 三菱电机株式会社 电磁离合器
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