JP3600265B2 - ボルト又はナットの締付・弛緩装置 - Google Patents

ボルト又はナットの締付・弛緩装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ボルトやナットを安定した締付けトルクで締付けることが出来るボルトとナットの締付・弛緩装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ボルトやナットの締結作業とか弛緩作業を頻繁に繰り返すような際、例えば図5に示すような締付・弛緩装置51を使用している。
【0003】
この締付・弛緩装置51は、工具本体52に対してソケットの断面角形の軸部53が着脱自在にされており、この軸部53をチャック部54のほぼ同じ断面形状の差込孔54aに差込んで、ボール55を軸部53の係合溝53aに係合させて抜け出し防止を図っている。
【0004】
そして、このボール55はチャック部54のボール孔54bから出没自在となり、チャック部54の外周に沿って摺動自在なホルダ56によって出没が規制される。
【0005】
すなわち、このホルダ56は、工具本体52との間に弾装されたスプリング57によって図中右方に付勢されており、また、基端側内周部には、ボール55を没入させることの出来る凹部56aを設けている。
【0006】
また、このホルダ56の先端側外周部には操作リング58が螺合して一体化されており、ソケットを装着する際は、この操作リング58を引張り出してホルダ56の凹部56aをボール55の位置に臨ませ、軸部53を挿入した後、操作リング58を離してスプリング57力でホルダ56を復帰させ、ボール55の没入を規制する。
そして、不図示のスピンドルの回転をチャック部54に伝達し、このチャック部54を回転させることでソケットに回転を伝達する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような装置ではソケット軸部53とチャック部54との嵌合隙間が比較的大きく、しかもボール55と係合溝53aとの係合隙間も大きいため、回転方向、軸線方向ともにガタがあり、締付けトルクに誤差が生じやすいという問題があった。
このため、時にはその後の振動等に起因してボルトやナットが弛むような不具合が生ずることがあった。
従って、簡易な構成でソケットと工具本体を確固として連結し、締付けトルクの安定化を図ることの出来るような装置が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明は、工具本体のチャック部にソケットの軸部を差込んで外周を締付け把持し、スピンドルの正・逆回転を前記チャック部を介してソケットに伝達するようにしたボルト又はナットの締付・弛緩装置において、ソケットの軸部の軸径を変化させて外面に外周テーパ部を設けるとともに、軸部の差込基端部にスリット溝付の嵌入孔を設けて工具本体の嵌入突起に嵌合可能とした。
そして、チャック部が外周テーパ部に対する把持力を強めた際、ソケットが差込み方向に押圧されて嵌入孔が嵌入突起に深く入り込み、これによって軸部基端部が半径方向に拡がってチャック部との差込み間隙が無くなるようにした。
【0009】
また、チャック部の締付け把持力の調整を、チャック部の外周に螺合するホルダの締付け部によってチャック部端部を締め付けることによって行うようにし、このホルダの締付け部を、外周テーパ部の傾斜方向とは逆方向に傾斜する内周テーパ部として構成した。
【0010】
【作用】
チャック部で外周テーパ部を締付けることでソケットを奥深くまで差込み、これによって差込基端部の嵌入孔を工具本体の嵌入突起に深く入り込ませ、スリット溝を開かせて軸部基端部を半径方向に拡開させる。
従って、ソケットは軸方向に確固として保持されるばかりでなく、軸部とチャック部の間の隙間もなくなって回転方向にも確固として保持され、安定した締付けトルクで締結することが出来る。
【0011】
そして、チャック部で軸部の外周テーパ部を締付け把持する際の締付け把持力の調整は、チャック部の外周に螺合するホルダの内周テーパ部でチャック部端部を締付けることで行うが、軸部の外周テーパ部とホルダの内周テーパ部の傾斜方向が逆方向であるため、ホルダの内周テーパ部とチャック部端部間の緊締力を高めることが出来る。
【0012】
つまり、ホルダはチャック部からの反力によって確固として保持され、例えば締付・弛緩作業のようにチャック部の正・逆回転を繰り返しても、ホルダの螺合が弛むようなことはない。
また、ホルダを螺合構造にすることで簡易に構成出来る。
【0013】
【実施例】
本発明のボルト又はナットの締付・弛緩装置の実施例について添付した図面に基づき説明する。
図1は本装置の全体概要図、図2はソケットの結合状態を示す一部断面図、図3はソケットを抜いた状態を示す一部断面図、図4はソケットの差込基端部の正面図である。
【0014】
図1に示すように、本発明のボルト又はナットの締付・弛緩装置1は、工具本体2に対して着脱自在なソケット3を備え、工具本体2側に設けた不図示のスピンドルの回転をソケット3に伝達するにあたり、ソケット3に先端ブレを生じさせることがなく、また、正・逆回転を繰り返してもソケット3が確固として保持されるよう構成している。
【0015】
このため、図2及至図4に示すように、工具本体2にはスピンドルに連なるチャック部4が設けられ、このチャック部4はフロントカバー5から前面に突出するとともに、回転軸受部6によって回転自在に支えられている。
【0016】
そしてこのチャック部4は、ソケット3の軸部7を挿入させることが出来るように筒状に構成され、突出側先端部には、図3に示すように、直径方向に複数のスリット溝8aを備えた把持部8が設けられている。
【0017】
また、チャック部4の奥側の筒内の断面形状は六角形状部9とされ、更にその奥には嵌入突起10が突設されている。そしてこの嵌入突起10は先端側が先細りになるテーパ形状とされている。
【0018】
そして、このチャック部4の外周にはねじ溝が刻設され、このねじ溝にホルダ11が螺合している。
【0019】
ホルダ11の先端部内周には、先端開口側の面積が狭まるような内周テーパ部12が形成されている。
【0020】
そして、ホルダ11を螺合させてゆくと、この内周テーパ部12がチャック部4の先端外周部に当接して、チャック部4を締め付けることが出来るようにしている。
【0021】
一方、ソケット3の先端部には、図2に示すように、ナット又はボルト頭部に嵌合する角穴部14が設けられ、また、後端側に延出する軸部7には、軸径を変化させた外周テーパ部15と、複数のスリット溝16aを備えた六角柱部16が形成されている。
【0022】
そして、外周テーパ部15の軸径は後端側に向かう程軸径が太くなるように変化しており、このため、外面は軸方向に沿って後端側に向けて拡がるような傾斜面とされている。
【0023】
また、軸部7の差込基端部17には、図4に示すような嵌入孔18を設け、この嵌入孔18は、前記工具本体2側の嵌入突起10を嵌入せしめることが出来るようにしている。
【0024】
そして、この軸部7を前記チャック部4に差込んだ際、軸部7の六角柱部16がチャック部4の六角形状部9に嵌合し、軸部7の外周テーパ部15がチャック部4の把持部8に嵌合し、差込基端部17の嵌入孔18が嵌入突起10に嵌合するようにしている。
【0025】
かかる構成による締付・弛緩装置21において、工具本体2のチャック部4にソケット3の軸部7を差込み、次いでホルダ11を回転させて内周テーパ部12でチャック部4の把持部8先端を締め付ける。
【0026】
すると、チャック部4の把持部8はスリット溝8aの間隔を狭めながら縮径し、軸部7の外周テーパ部15を締付け把持する。
【0027】
このため、ソケット3は外周テーパ部15の傾斜角の作用で差込み方向に向けて押圧され、締付け把持力が高まるに連れて嵌入突起10が嵌入孔18の奥深くまで入り込む。
そして、嵌入突起10は基端側ほど大径であることから、嵌入突起10が深く入り込むに連れてスリット溝16aの間隔が開いて軸部7基端部が半径方向に拡開する。
【0028】
つまり、チャック部4の六角形状部9内周と、軸部7の六角柱部16外周との間のクリアランスがなくなって両者が密着し合う。
また、ソケット3はチャック部4の把持部8から受ける後方圧と嵌入突起10から受ける前方圧によって軸方向に対しても確固として保持される。
【0029】
そして、かかる状態でスピンドルの回転力をチャック部4を介してソケット3に伝達するが、ソケット3の軸部7とチャック部4は緊密に結合しているため、回転方向にも軸方向にもガタつきはなく、安定した締付けトルクで締め付けることが出来る。
【0030】
またこのように、ホルダ11の内周テーパ部12がチャック部4の先端外周部を締付け、このチャック部4が軸部7の外周テーパ部15を締め付けている状態は、逆にチャック部4が外周テーパ部15から反力を受け、また、内周テーパ部12もチャック部4から反力を受けている状態でもある。
【0031】
そして、このような力状態では、内周テーパ部12と外周テーパ部15の傾斜方向を逆にすることによって、内周テーパ部15とチャック部4先端外周部との緊密度を高めることが出来る。
【0032】
すなわち、ホルダ11とチャック部4とが常に密着するような力が作用し、仮令ホルダ11が弛むような方向にチャック部4を回転させたとしても、ホルダ11の螺合は弛みにくくなる。
【0033】
このため、従来であれば、締付・弛緩装置のように正・逆回転を伴うような装置では、回転締付け方式は採用されないのであるが、本案の場合は螺合方式のホルダ11を採用することが可能となり、かかる螺合方式を採用することで構成の簡素化が図れた。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、本発明のボルト又はナットの締付・弛緩装置は、チャック部で軸部の外周テーパ部を締付けることでソケットを差込み方向の奥深くまで押込み、これによって差込基端部の嵌入孔を工具本体の嵌入突起に深く入り込ませ、スリット溝を開かせて軸部基端部を半径方向に拡開させるようにしたため、ソケットを軸方向に確固として保持出来るだけでなく、軸部外周とチャック部内周の間のクリアランスもなくなって回転方向にも確固として保持することが出来る。
つまり、安定した締付けトルクで締結することが出来る。
また、チャック部を締め付けるホルダの内周テーパ部と、チャック部によって締付け把持される軸部の外周テーパ部の傾斜方向を逆方向にすることで、ホルダの内周テーパ部とチャック部外周端部の緊締力を高めることが出来、ホルダの弛み防止が図られる。
そして、ホルダを螺合方式にすることで、簡素な構成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本装置の全体概要図
【図2】ソケットの結合状態を示す一部断面図
【図3】ソケットを抜いた状態を示す一部断面図
【図4】ソケットの差込基端部の正面図
【図5】従来図
【符号の説明】
1 締付・弛緩装置
2 工具本体
3 ソケット
4 チャック部
7 軸部
10 嵌入突起
11 ホルダ
12 内周テーパ部
15 外周テーパ部
16a スリット溝
17 差込基端部
18 嵌入孔

Claims (1)

  1. 工具本体(2)のチャック部(4)にソケット(3)の軸部(7)を差し込んで外周を締付け把持し、スピンドルの正・逆回転を前記チャック部(4)を介してソケット(3)に伝達するようにしたボルト又はナットの締付・弛緩装置において、
    前記ソケット(3)の軸部(7)に外面の軸径を変化させた外周テーパ部(15)と、それに続く六角柱部(16)を設け、前記六角柱部(16)の差込基端部(17)にスリット溝(16a)付きの嵌入孔(18)を設け、前記外周テーパ部(15)がホルダ(11)の内周テーパ部(12)に、前記六角柱部(16)が前記チャック部(4)の六角形状部(9)に、前記嵌入孔(18)が前記工具本体(2)の嵌入突起(10)にそれぞれ嵌合可能とし、前記チャック部(4)が前記外周テーパ部(15)に対する把持力を強めた際、ソケット(3)が差込み方向に押圧されて前記嵌入孔(18)が前記嵌入突起(10)に深く入り込み、これによって軸部(7)の差込基端部(17)が半径方向に拡がってチャック部(4)との差込間隔を無くすようにしたことを特徴とするボルト又はナットの締付・弛緩装置。
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