JP6395075B2 - インパクト工具用アタッチメント及びインパクト工具 - Google Patents

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Description

本発明は、インパクト工具の出力軸と、この出力軸に装着されるソケットとの連結に用いるアタッチメント及びインパクト工具に関するものである。
インパクト工具における出力軸は、通常、ソケットを介してボルトやナット等の被締め付け部材が接続されて、回転打撃衝撃は出力軸からソケットを通じて被締め付け部材に加えられる。
ところで、出力軸の先端に断面が角型の角軸部を設けるとともに、ソケット側に角孔を設けて、ソケットの角孔に角軸部を嵌め付けることで、出力軸へのソケットの装着を行うが、角軸部と角孔とには相応のクリアランスが必要であり、このクリアランスのために出力軸とソケットとの間には回転方向の遊びが必ず生じる。
このような遊びは、連続的なトルクを加える時には別に問題とならないが、回転打撃衝撃を加えるインパクト工具においては、動力効率が低下することになる。また、締め付けトルクが設定値に達した時点でシャットオフすることで締め付け動作を停止させるものでは、締め付けトルクの検出値の精度が大きく低下することになる。
特開2002−210671号公報には、ソケットと出力軸との間の回転方向のがたつきをなくすための部材をソケットに設けたものが示されているが、ソケットは被締め付け部材の呼び径や形状等に応じて各種のものが必要であるとともに、汎用品を使用するのが一般的であり、専用のソケットを必要とすることは実用的ではない。
特開2002−210671号公報
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、汎用品としてのソケットを用いる場合でも、出力軸とソケットとの間の回転方向のがたつきを効果的に抑制してインパクト工具の動力効率を高めることができるとともに、締め付けトルク管理を行う場合の管理精度を高めることができるインパクト工具用アタッチメント及びインパクト工具を提供することを課題とする。
本発明にかかるインパクト工具用アタッチメントは、インパクト発生機構によって軸回りの回転打撃が加えられるとともにソケットが着脱自在に連結される出力軸を備えたインパクト工具用であって、上記ソケットが有している角孔に嵌る角軸部を備えた上記出力軸に装着されるとともに上記ソケットの外周面に接触して出力軸に対するソケットの軸回りの動きを規制する規制部材を備えており、上記規制部材は、弾性体であることに特徴を有している。
本発明にかかるインパクト工具用アタッチメントは、インパクト発生機構によって軸回りの回転打撃が加えられるとともにソケットが着脱自在に連結される出力軸を備えているインパクト工具用アタッチメントであって、上記ソケットが有している角孔に嵌る角軸部を備えた上記出力軸に装着されるとともに上記ソケットの外周面に接触して出力軸に対するソケットの軸回りの動きを規制する規制部材を備えており、上記規制部材は、ソケットの出力軸に対する軸回りの一回転方向についての抵抗が小で逆回転方向についての抵抗が大である摩擦抵抗材であることに特徴を有する。
本発明にかかるインパクト工具用アタッチメントは、インパクト発生機構によって軸回りの回転打撃が加えられるとともにソケットが着脱自在に連結される出力軸を備えているインパクト工具用アタッチメントであって、上記ソケットが有している角孔に嵌る角軸部を備えた上記出力軸に装着されるとともに上記ソケットの外周面に接触して出力軸に対するソケットの軸回りの動きを規制する規制部材を備えており、上記規制部材は、軸回りの一回転方向にソケットを付勢することに特徴を有する。
本発明にかかるインパクト工具用アタッチメントは、インパクト発生機構によって軸回りの回転打撃が加えられるとともにソケットが着脱自在に連結される出力軸を備えているインパクト工具用アタッチメントであって、上記ソケットが有している角孔に嵌る角軸部を備えた上記出力軸に装着されるとともに上記ソケットの外周面に接触して出力軸に対するソケットの軸回りの動きを規制する規制部材を備えており、上記規制部材は、ワンウェイクラッチであることに特徴を有する。
そして本発明にかかるインパクト工具は、上記の各発明におけるアタッチメントを備えていることに特徴を有している。
本発明は、インパクト発生機構によって軸回りの回転打撃が加えられるとともにソケットが着脱自在に連結される出力軸を備えているインパクト工具において、出力軸の角軸部の外面を囲んでソケットの角孔内に角軸部と共に嵌るとともに出力軸の軸回り方向及び軸と直交する方向において角軸部に対して可動となっている可動片と、該可動片に対する角軸部の回転で角孔内面に外面を接触させた上記可動片と上記角軸部との間の位置関係を定めるクリック係合部とを備えていることに更に他の特徴を有している。
さらには、インパクト発生機構によって軸回りの回転打撃が加えられるとともにソケットが着脱自在に連結される出力軸を備えているインパクト工具において、上記ソケットが有している角孔に嵌る角軸部を備えている上記出力軸は、その角軸部に抜け止め用のピンが挿通される貫通孔を備えるとともに、貫通孔が角軸部外面に対して軸回り方向に傾斜したものとして形成されていることに別の特徴を有している。
そして、上記のいずれかのインパクト工具において、出力軸にかかるトルクを計測するトルクセンサと、このトルクセンサの出力を基に上記ソケットを介して駆動される締め付け部材に加えられる締め付けトルクを演算する演算部と、得られた締め付けトルクの値に応じてインパクト発生機構の動作を制御する制御部とを備えていることにも特徴を有している。
本発明においては、出力軸に対するソケットの軸回りの動きが規制されるために、インパクト機構による打撃が出力軸に加えられた際に、出力軸とソケットとの間のクリアランスに起因するがたつきを抑制するものであり、この抑制により、動力の無駄を削減することができる上に、トルク制御のための締め付けボルトの測定をより精確に行うことができることになる。
本発明の一実施例のブロック図である。 同上の加速度算出のための回転角についての説明図である。 同上の出力軸とソケットの部分縦断面図である。 他例における出力軸とソケットの部分縦断面図である。 更に他例における出力軸とソケットの部分縦断面図である。 他の例の破断側面図である。 同上の出力軸とソケットの連結時の破断側面図である。 更に他の例の破断側面図である。 同上の出力軸とソケットの連結時の破断側面図である。 別の例の断面図である。 更に別の例を示すもので、(a)は縦断面図、(b)は断面図である。 他例を示すもので、(a)は縦断面図、(b)はA−A線断面図である。 他の例の縦断面図である。 更に他の例の縦断面図である。 別の例の縦断面図である。 異なる例の縦断面図である。 同上の動作を示す断面図である。 同上の他の例を示すもので、(a)は分解縦断面図、(b)はB−B線縦断面図である。 同上のクリック係合時の断面図である。 他例の断面図である。 更に他例の断面図である。 別の例の断面図である。 (a)(b)(c)は夫々異なる例の断面図である。
以下、本発明を図示実施例に基づいて詳述すると、図中1は駆動源としてのモータであり、このモータ1の回転は所定の減速比を有する減速機10を介して駆動軸11に伝達される。駆動軸11にはカム機構(図示せず)を介してハンマー2が取り付けられているとともに、このハンマー2はばね12によって出力軸3側に向けて付勢されている。
出力軸3は上記ハンマー2と回転方向において係合する係合部を有するアンビル30を有しており、出力軸3に負荷がかかっていない時には、ハンマー2と出力軸3とは一体に回転する。しかし、出力軸3に所定値以上の負荷がかかった時には、ハンマー2がばね12に抗して後退し、アンビル30との係合が外れた次点でハンマー2は回転しながら前進してアンビル30(出力軸3)に回転方向の打撃衝撃を与え、出力軸3を回転させる。従って、この実施例では、ハンマー2とばね12と上記カム機構がインパクト機構を構成している。
出力軸3はその先端部に角軸部31を備える。図示例において、軸方向と直交する方向の断面が四角形となっている角軸部31は、ソケット4の一端側に設けられた角孔41に嵌ることで、ソケット4に連結される。
ソケット4は、他端側に軸方向と直交する方向の断面が例えば六角形となっている第2角孔42を備えており、この第2角孔42は、被締め付け部材であるボルトの頭部やナットと嵌合する。従って出力軸3に装着したソケット4をボルトの頭部やナット等の被締め付け部材に嵌めてインパクト機構を作動させれば、出力軸3に加えられた回転打撃が出力軸3とソケット4を介して被締め付け部材に加えられる。
また、このインパクト工具では、出力軸3にかかるトルクTsを計測するトルクセンサ7と、このトルクセンサ7の出力を基に上記ソケット4を介して駆動される被締め付け部材に加えられる締め付けトルクTbを演算する演算部8と、得られた締め付けトルクTbの値に応じてインパクト発生機構の動作を制御する制御部9とを備えている。上記トルクセンサ7としては、出力軸7に貼付した歪センサを用いることができる。
上記演算部8は、締め付けトルクTbを、測定したトルクTsから、出力軸3先端部とソケット4とを合わせたものの慣性モーメントIと角加速度αとの乗算値を減算することで求める。角加速度αは、インパクト機構が出力軸3及びソケット4を介して被締め付け部材を締め付ける際の回転角θから算出する。つまり、回転角θの変化をエンコーダで取得し、図2に示すように前打撃の際の回転角最大値θmaxと、現打撃の回転角最大値θmaxとから、角加速度αを微分で算出するための回転角θ(図2中の区間Tの回転角)を得る。慣性モーメントIは、既知情報として得てもよい。
演算部8によって算出された締め付けトルクTbの値は、制御部9において、予め設定されたトルク値と比較され、締め付けトルクTbが設定トルク以上となれば、制御部9はモータ1を停止させることでインパクト機構の動作を止める。なお、この演算制御は、インパクト機構が出力軸3を打撃する度に行われて、次の打撃が必要かどうかが判断されることになる。
ここにおいて、締め付けトルクTbを精確に検出するという点において、出力軸3の角軸部31と、ソケット4の角孔41との間のクリアランスが問題となる。ハンマー2によって叩かれて出力軸3(アンビル30)が回転する時、角軸部31とソケット4の角孔41内面とが同じ接触状態を保っておれば、締め付けトルクを精確に算出することができる。しかし、角孔41と、この角孔41内に入る角軸部31との間には、クリアランスのために軸回りの遊びがどうしても生じる。また、ハンマー2によるアンビル30の1回の打撃で、出力軸3の角軸部31の角部が角孔41の内面を叩いては離れることを複数回繰り返してしまうことが生じる。これは、上記の締め付けトルクTbの算出にあたっての角加速度αの精確な検出の妨げとなり、算出した締め付けトルクTbの値の誤差を大きくする。
このために、ここでは出力軸3の角軸部31とソケット4の角孔41との間の上記遊びの影響を受けることなく、締め付けトルクTbを精確に算出することができるようにするために、以下の構成を備えたものとしている。
図3に示す実施例では、出力軸3の先端部に角軸部31の外面を間隔をおいて囲む筒部32を一体に設け、この筒部32の内周面に摩擦抵抗材33を配置している。この摩擦抵抗材33は、ソケット4の角孔41内に角軸部31を嵌め込んだ時、ソケット4における角孔41が設けられている一端部外周面に接触し、出力軸3に対するソケット4の軸回り回転について摩擦抵抗を付与することで、出力軸3に対するソケット4の軸回りの回転を規制する。
今、出力軸3先端の角軸部30にソケット4を嵌めると、この時点での出力軸3とソケット4との位置関係は、両者の軸回りの遊びの範囲内で不定である。しかし、ソケット4の第2角孔42にボルトやナット等の被締め付け部材を連結してインパクト機構を作動させることで締め付け作業を行えば、その初期に、上記位置関係が固定される。
すなわち、締め付け動作に伴ってソケット4と出力軸3との間に働くトルクは、上記摩擦抵抗を大きく上回ることから、ソケット4に対して出力軸3は両者の間の遊びの範囲内で締め付け方向に回転し、角軸部31の角部が角孔41の内面に接する状態となる。そして、ソケット4に対する出力軸3の締め付け方向と逆の方向の動きは、ソケット4と出力軸3との間の摩擦抵抗材33による摩擦抵抗によって抑えられる。このために、締め付け作業を開始した直後から、角軸部31の角部が角孔41の内面に接した状態が維持される。
図4に示すように、筒部32は出力軸3と別体のアタッチメントとして形成して、出力軸3に装着したものとしてもよい。ただし、出力軸3と筒部32との間に軸回りの遊びがあると、これが新たな問題を招くことになるために、ここでは出力軸3の角軸部31に筒部32を圧入固定することで、遊びが生じないようにしておく。図5に示すように、摩擦抵抗材33自体が筒部32を構成するようにしてもよい。
また、出力軸3とソケット4との相対回転を摩擦抵抗材33で規制する場合、図6及び図7に示すように出力軸3の外周に螺旋状もしくは軸方向に対して傾いた突起34を形成しておいてもよい。そして、摩擦抵抗材33をソケット4の外面に例えば圧入固定で嵌め付けておき、この状態でソケット4を出力軸3に装着する。
上記の装着時、出力軸3外周に周方向において間隔をおいて設けた複数の突起34が摩擦抵抗材33の内周面に接して、摩擦抵抗材33及びソケット4を軸回りに回転させる。この回転で出力軸3の角軸部31の角部が角孔41の内面に接する状態となる。従って、この場合は、締め付け作業の開始時から、締め付け回転方向において出力軸3とソケット4との間に軸回りの相対回転が生じない状態となる。
図8及び図9に示すように、ソケット4の外面に圧入固定した摩擦抵抗材33の内面に螺旋状または傾斜した溝44を設けておき、出力軸3の外面に溝44に入る突起34を設けても、上記の例と同じく、締め付け作業の開始時から、出力軸3とソケット4との間に締め付け方向において軸回りの相対回転が生じない状態となる。なお、ここでは出力軸3の角軸部31の根本部に圧入固定した板状部材35の外周面に突起34を設けている。
摩擦抵抗材33としては、弾性体からなるものを好適に用いることができる。また、出力軸3とソケット4の相対回転の方向によって摩擦抵抗値が異なるものを用いてもよい。つまり、出力軸3を締め付け方向に回転させる際に生じるソケット4と出力軸3との間の相対回転についての摩擦抵抗が小さく、逆方向の相対回転についての摩擦抵抗が大となる摩擦異方性のものを用いるのである。同じ観点からすれば、図10に示すように摩擦抵抗材33に変えて、ワンウェイクラッチ35を用いてもよい。
この他、図11に示すように、出力軸3の外面から突出させた凸部36と、ソケット4の外面に圧入固定した筒部32から軸方向に突出させた凸部37との間に、出力軸3に対してソケット4を軸回り方向に付勢する弾性体38を配してもよい。上記凸部36は出力軸3に一体に形成したものでも、出力軸3に圧入固定したものでもよい。後者の場合、凸部36,37と弾性体38とがアタッチメントを構成することになる。いずれにしても、図示例ではコイルばねとなっている弾性体38は、締め付け時にソケット4の角孔41内面に接することになる角軸部31の角部が、角孔41内面に常時接触する状態を保つ。
上記凸部37そのものを弾性材で形成して、凸部36との係合で凸部37が出力軸3に対してソケット4を軸回り方向に付勢する弾性体38としての機能も果たすようにしてもよい。
図12に他の実施例を示す。これは出力軸3に設けた複数本の可動爪51がソケット4の外面を掴んでソケット4の相対回転を阻止するもので、各可動爪51は出力軸3から外周方向に突出する鍔片39に軸50で支持されている。鍔片39はその外周面に雄ねじが形成されており、可動爪51の外周側に位置する筒52の内周面の雌ねじと螺合している。筒52はソケット4側の一端に可動爪51の外面を押す押圧部53を備えている。
ここで、締め付けのために出力軸3を正転させた時、上記筒52はその慣性のために出力軸3との間に相対回転が生じる。この時、上記雄ねじと雌ねじは、逆ねじで形成されているために、上記相対回転で筒52はソケット4側に前進移動する。手動で筒52を回転させることで筒52を前進移動させてもよい。
この移動で押圧部53が可動爪51を押して内周側に移動させるために、可動爪51はソケット4の外周を締め付ける。また、この時点では、出力軸3とソケット4との間の遊びの範囲内での相対回転で出力軸3の角軸部31の角部が角孔41の内面に接する状態となっている。従って、ソケット4はこの状態で出力軸4に固定されたことになる。出力軸3からソケット4を外す場合は、筒52を回転させて筒52を後退させれば、可動爪51によるソケット4の締め付けが解除されるから、この状態でソケット4を抜けばよい。
本例においても、鍔片39を出力軸3に後付けで固定するものとした場合、鍔片39と可動爪51と筒52がアタッチメントを構成することになる。
図13に別の実施例を示す。出力軸3にはソケット4の装着時にソケット4の後端面(角孔41の開口縁)が当たる鍔片39を設けている。また鍔片39の背後にはソケット4を鍔片39に吸着するための磁石55を配置してある。本例では、ソケット4の軸方向端面と鍔片39との接触面における摩擦抵抗が、図3などに示したものと同様に、出力軸3に対するソケット4の無用な相対回転を防ぐ。
なお、被締め付け材の締め付けを行う場合、インパクト工具は被締め付け材に押しつけるようにして作業を行うが、この押しつけ力は出力軸3とソケット4との軸方向接触面の接触圧を大きくする。このために、軸方向接触では接触面積をあまり大きくとることができないものの、接触圧の大きさから、相対回転防止について十分な大きさの摩擦抵抗を得ることができる。
鍔片39は出力軸3に後付けで固定されるアタッチメントとして構成してもよいのはもちろんである。
出力軸3に対するソケット4の抜け止めのために、出力軸3の角軸部31及びソケット4を貫通するピン5を備えるものでは、図14に示すように、出力軸3の外周面に設けた雄ねじと螺合する雌ねじを内周面に備えた筒56を設けたものとしてもよい。ソケット4を装着してピン5を挿通した後、筒56を回転させて前進移動させると、ソケット4の軸方向端面と筒56とが接触する。この接触面での摩擦抵抗を利用することで、出力軸3に対するソケット4の無用な相対回転を防ぐ。
出力軸3とソケット4とにおける軸方向端面での摩擦抵抗を利用する場合、図15に示すように、出力軸3の角軸部31の先端面と、ソケット4の角孔41の底面を接触させるようにしてもよい。
図16及び図17に更に別の実施例を示す。出力軸3の角軸部31の各外面には、夫々可動片6を配してある。これら可動片6は、角軸部31の先端面にピン65で取り付けた支持板64に連結されている。また、角軸部31の軸回り方向に回転自在となっている支持板64における可動片6の連結部付近は、可動片6を角軸部31外面に接触させる方向のばね付勢力を発揮するものとしてある。また、各可動片6の角軸部31外面に面した部分の一辺寄りに、クリック溝60を設けてある。
ソケット4を出力軸3に装着するために角孔41に角軸部31を挿入して、角軸部31と角孔41内面との間に可動片6を位置させ、この状態で出力軸3を締め付け方向に回転させると、可動片6は角軸部31によって押し広げられて角孔41内面に接する。また、可動片6のクリック溝60に角軸部31の角部が嵌り、ソケット4と出力軸3との間の相対回転が規制された状態となる。角軸部31への装着をピン65によらずに上記ばね付勢力によるものとしてもよい。
図18及び図19に示すように、角軸部31の端面と、この端面に対向する支持板64とにクリック用の突起66とクリック溝67とを設けても、ソケット4と出力軸3との間の相対回転を規制するための状態を得ることができる。
この他、出力軸3に対するソケット4の抜け止めのためのピン5を備えたものでは、角軸部31に形成されてピン5が挿通される貫通孔72を、図20に示すように、角軸部31外面に対して軸回り方向に傾斜したものとしてもよい。なお、図20に示す例では、軸回り方向に傾斜していない貫通孔72の両端の孔縁の異なる側に突起73を設けることで、実質的に傾斜した貫通孔72を得ている。ピン5をソケット4及び角軸部31に挿通すれば、角軸部31に対してソケット4が一方向に回転した状態で固定され、出力軸3とソケット4との遊びの範囲内での回転規制がなされる。
出力軸3の角軸部31外面の片側に、ソケット4の角孔41内面に接して角軸部31に対してソケット4を軸回りの一方向に押圧する突起75を設けてもよい。
図21は出力軸3に対するソケット4の抜け止めを角軸部31に設けたボールディテント機構で行っているものにおけるボール70を突起75として利用したものを示している。ボールディテント機構を構成するボール70及びばね71を配置するために角軸部31に設けた貫通孔72を、角軸部31の外面に対して軸回り方向に傾斜したものとしている。突起75(ボール70)が角軸部31に対してソケット4を回転させて、出力軸3とソケット4との遊びの範囲内での回転を規制する。
図22は角軸部31の外面にホーローセット(イモネジ)からなる突起75を設けた例を示す。ホーローセットを用いたものでは、ソケット4の角孔寸法に合わせて角軸部31外面からの高さを調整することができる。突起75は図23に示すように、板ばね、ゴム等からなる弾性体で形成してもよい。
いずれの例においても、締め付け作業時におけるソケット4と出力軸3との間のクリアランス(遊び)に起因して生じるソケット4に対する出力軸3の相対回転が抑制されるために、締め付けトルクの算出に必要な前述の回転角θを精確に検出することができるようになるために、より精確な締め付けトルクの管理を行うことができるものとなる。
なお、締め付けトルクの検出に関しては、各種の方法が知られており、出力軸3に加えられるトルクや、出力軸3の角加速度αを用いることなく、締め付けトルクの算出推定を行う方法も知られている。本発明における上記の出力軸3とソケット4との間の軸回りの遊びの影響を避ける構成は、どのような締め付けトルク検出を行うものにおいても、精確なトルク検出という点において有効である。
1 モータ
2 インパクト機構
3 出力軸
4 ソケット
31 角軸部
41 角孔

Claims (9)

  1. インパクト発生機構によって軸回りの回転打撃が加えられるとともにソケットが着脱自在に連結される出力軸を備えているインパクト工具用アタッチメントであって、
    上記ソケットが有している角孔に嵌る角軸部を備えた上記出力軸に装着されるとともに上記ソケットの外周面に接触して出力軸に対するソケットの軸回りの動きを規制する規制部材を備えており、
    上記規制部材は、弾性体であることを特徴とするインパクト工具用アタッチメント。
  2. インパクト発生機構によって軸回りの回転打撃が加えられるとともにソケットが着脱自在に連結される出力軸を備えているインパクト工具用アタッチメントであって、
    上記ソケットが有している角孔に嵌る角軸部を備えた上記出力軸に装着されるとともに上記ソケットの外周面に接触して出力軸に対するソケットの軸回りの動きを規制する規制部材を備えており、
    上記規制部材は、ソケットの出力軸に対する軸回りの一回転方向についての抵抗が小で逆回転方向についての抵抗が大である摩擦抵抗材であることを特徴とするインパクト工具用アタッチメント。
  3. 上記規制部材は、弾性体であることを特徴とする請求項2記載のインパクト工具用アタッチメント。
  4. インパクト発生機構によって軸回りの回転打撃が加えられるとともにソケットが着脱自在に連結される出力軸を備えているインパクト工具用アタッチメントであって、
    上記ソケットが有している角孔に嵌る角軸部を備えた上記出力軸に装着されるとともに上記ソケットの外周面に接触して出力軸に対するソケットの軸回りの動きを規制する規制部材を備えており、
    上記規制部材は、軸回りの一回転方向にソケットを付勢するものであることを特徴とするインパクト工具用アタッチメント。
  5. インパクト発生機構によって軸回りの回転打撃が加えられるとともにソケットが着脱自在に連結される出力軸を備えているインパクト工具用アタッチメントであって、
    上記ソケットが有している角孔に嵌る角軸部を備えた上記出力軸に装着されるとともに上記ソケットの外周面に接触して出力軸に対するソケットの軸回りの動きを規制する規制部材を備えており、
    上記規制部材は、ワンウェイクラッチであることを特徴とするインパクト工具用アタッチメント。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のインパクト工具用アタッチメントを備えていることを特徴とするインパクト工具
  7. インパクト発生機構によって軸回りの回転打撃が加えられるとともにソケットが着脱自在に連結される出力軸を備えているインパクト工具であって、
    出力軸の角軸部の外面を囲んでソケットの角孔内に角軸部と共に嵌るとともに出力軸の軸回り方向及び軸と直交する方向において角軸部に対して可動となっている可動片と、該可動片に対する角軸部の回転で角孔内面に外面を接触させた上記可動片と上記角軸部との間の位置関係を定めるクリック係合部とを備えていることを特徴とするインパクト工具。
  8. インパクト発生機構によって軸回りの回転打撃が加えられるとともにソケットが着脱自在に連結される出力軸を備えているインパクト工具であって、
    上記ソケットが有している角孔に嵌る角軸部を備えている上記出力軸は、その角軸部に抜け止め用のピンが挿通される貫通孔を備えるとともに、貫通孔が角軸部外面に対して軸回り方向に傾斜したものとして形成されていることを特徴とするインパクト工具。
  9. 出力軸にかかるトルクを計測するトルクセンサと、このトルクセンサの出力を基に上記ソケットを介して駆動される締め付け部材に加えられる締め付けトルクを演算する演算部と、得られた締め付けトルクの値に応じてインパクト発生機構の動作を制御する制御部とを備えていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のインパクト工具。
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