JP3598781B2

JP3598781B2 - エアベルト及びエアベルト装置

Info

Publication number: JP3598781B2
Application number: JP33287797A
Authority: JP
Inventors: 晃小ケ口
Original assignee: Takata Corp
Current assignee: Takata Corp
Priority date: 1997-12-03
Filing date: 1997-12-03
Publication date: 2004-12-08
Anticipated expiration: 2017-12-03
Also published as: JPH11165603A; DE69815488D1; EP0933263A2; EP0933263A3; EP0933263B1; DE69815488T2; US6082763A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両乗員を車両衝突時等に保護するためのシートベルト用のエアベルトに関するものであり、詳しくはガス発生装置からのガスによって袋状ベルトを膨張させるようにしたエアベルトと、それを用いたエアベルト装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種の従来のエアベルト装置として、特開平５−８５３０１号公報記載のものがある。第９図（ａ）は同号公報のエアベルト装置の斜視図、同（ｂ）は同（ａ）のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。
【０００３】
このエアベルト装置１は、乗員の右側から左側へ斜めに延設されるショルダーベルト２と、乗員の右側から左側へ延設されるラップベルト３と、車体床部等に配設されたバックル装置４と、ベルト装着時にバックル装置４に挿入係止されるタング５と、ショルダーベルト２を案内する中間ガイド６とを備えている。
【０００４】
ショルダーベルト２は、従来の一般的なシートベルトと同様のノーマルベルト２ａと、このノーマルベルト２ａの一端に連結されたエアベルト２ｂとから構成されている。ノーマルベルト２ａは中間ガイド６に摺動自在に案内掛通されている。ノーマルベルト２ａの他端は、車体に固定された緊急時ロック機構付きシートベルトリトラクタ（ＥＬＲ）７に連結されている。このシートベルトリトラクタ７によりノーマルベルト２ａは巻き取り可能とされている。
【０００５】
エアベルト２ｂは乗員が当接する部分に位置するようになっており、ノーマルベルト２ａとの連結端部と反対側の端部がタング５に連結されている。
【０００６】
ラップベルト３は、一般的なシートベルトと同様のノーマルベルトにより形成され、その一端がタング５に連結されているとともに、他端が車体に固定されたシートベルトリトラクタ（ＥＬＲ）８に連結されている。更にバックル装置４には、車両衝突時等の緊急必要時に作動して高圧のガスを発生するガス発生装置９が連結されている。
【０００７】
タング５及びバックル装置４には、ガス発生装置９からのガスをエアベルト２ｂに導くためのガス通路が設けられている。
【０００８】
エアベルト２ｂは、第９図（ｂ）に実線で示すように袋状ベルト２ｃを折り畳んでカバー２ｄにより覆うと共にこのカバー２ｄの両端を縫製２ｅすることにより、通常時には帯状に保形されている。このカバー２ｄは、ガス発生装置９の作動時には縫製２ｅがショルダーベルト２の膨張力で簡単に外れ、エアベルト２ｂは二点鎖線で示すように膨張展開する。
【０００９】
特開平６−５６００１号公報の図１７、米国特許第３，８０１，１５６の第３図、米国特許第３，８４１，６５４の第２図には、この袋状ベルトの折畳体において、折り畳まれて重なり合った部分同士をファスナ、スナップファスナあるいは縫合により接合し、折畳体を平たい帯状に保形させることが記載されている。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
従来のエアベルトにあっては、カバー２ｄは袋状ベルト２ｃを単に囲んで重なっているものとなっており、カバー２ｄを摘むと袋状ベルト２ｃから離反したり、あるいはカバー２ｄに力が加えられるとカバー２ｄがずれたりする。
【００１１】
本発明は、このようにカバーが袋状ベルトに対し自由に動くことを防止したエアベルトと、それを用いたエアベルト装置を提供することを目的とするものである。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明のエアベルトは、ガスが導入されることにより膨張する袋状ベルトを帯状に折り畳んでなる折畳体と、該袋状ベルトの折畳体を覆う伸長可能なカバーとを有するエアベルトであって、該折畳体の外面に該カバーの内面を付着させたエアベルトにおいて、該折畳体の外面のほぼ全体をカバーの内面に付着させており、該カバーは袋状ベルトの膨張時に長手方向の長さが短くなるニットカバーであることを特徴とするものである。
【００１３】
かかるエアベルトにあっては、折畳体の外面とカバーの内面とが付着しており、カバーが折畳体に対し自由に動くことがない。
【００１４】
この付着は、接着又は粘着であることが好ましい。接着を行う場合、折畳体とカバーとの間に介在された熱可塑性樹脂を加熱して両者を接着することが好ましい。
【００１５】
本発明のエアベルトは、ガスが導入されることにより膨張する袋状ベルトを帯状に折り畳んでなる折畳体と、該袋状ベルトの折畳体を覆う伸長可能なカバーとを有するエアベルトにおいて、ニットカバーの内面に熱可塑性樹脂フィルムをラミネートしておき、このニットカバーを袋状ベルトの折畳体に外嵌した後、偏平に押圧し、この状態で接着予定箇所だけを加熱することにより、該折畳体の外面の一部をカバーの内面に付着させたことを特徴とする。この場合、例えば付着部分は折畳体の長手方向に間隔をおいて配置される。
【００１６】
折畳体とカバーとの付着は、折畳体が膨張したときに解除される程度の付着強度のものであることが好ましい。
【００１７】
本発明では、折畳体の重なり合った部分同士を粘着、接着などによって付着させ、折畳体を保形させても良い。
【００１８】
本発明のエアベルト装置は、膨張可能なエアベルトと、該エアベルト内にガスを供給して膨張させるガス発生器と、該エアベルトが接続されたタング及び該タングが装着されるバックルよりなるベルト係止装置とを備えてなるエアベルト装置において、このエアベルトとして上記本発明のエアベルトを用いたものである。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。第１図（ａ）はこの実施の形態に係るエアベルト装置を備えた車両内部の斜視図、第１図（ｂ）はこのエアベルト装置を示す斜視図である。第２図（ａ）はショルダーベルトとラップベルトとの連結部付近の平面図、第２図（ｂ）は袋状ベルトの平面図、第２図（ｃ），（ｄ），（ｅ）はそれぞれ第２図（ａ）のＣ−Ｃ線、Ｄ−Ｄ線、Ｅ−Ｅ線に沿う断面図である。第３図（ａ）はエアベルトが膨張した状態におけるショルダーベルトの平面図、第３図（ｂ）は膨張した状態の袋状ベルトの平面図、第３図（ｃ）及び（ｄ）は第３図（ａ）のＣ−Ｃ線、Ｄ−Ｄ線に沿う断面図である。第４図はエアベルトの構成図である。第５図ないし第８図はベルト係止装置の説明図である。第１０，１１図はニットカバーの構成図である。
【００２０】
第２図〜第４図に示される通り、エアベルト２Ｂは、袋状ベルト１０と、該袋状ベルト１０を囲んでいる織物よりなるニットカバー１２とを備えている。袋状ベルト１０は、シートに座った乗員の胸から腹にかけた部分が広がった形状を有しており、第２図に示すように、この広がった部分を折り畳むことにより長い帯状とされる。
【００２１】
このニットカバー１２の内面と袋状ベルト１０の折畳体の外面とは接着層１１によって接着されている。
【００２２】
第４図は、この接着層１１の位置の具体例を示す模式的な断面図と断面斜視図である。なお、第４図ではエアベルト２Ｂが厚さ方向に拡大して示されている。エアベルト２Ｂは、実際には厚さ３〜６ｍｍ、幅５０〜７０ｍｍ程度のものである。
【００２３】
第４図（ａ），（ｂ）では接着層１１は袋状ベルト１０の折畳体の外面の全体（全面）とニットカバー１２の内面とを接着している。第４図（ａ）の場合、折畳体同士の重なり合った部分同士も接着層１１’によって接着されている。第４図（ｂ）では袋状ベルト１０の折畳体の外面の全体がニットカバー１２に接着されており、折畳体同士は接着されていない。
【００２４】
第４図（ｃ）では、接着層１１はビード状に設けられている。このビード状の接着層１１は袋状ベルト１０の幅方向に延在しており、袋状ベルト１０の長手方向に所定間隔をおいて配列されている。
【００２５】
第４図（ｄ）では、接着層１１はジグザグ状に袋状ベルト１０の長手方向に連続して設けられている。
【００２６】
なお、第４図（ｃ），（ｄ）は、ニットカバー１２と袋状ベルト１０とを部分的に接着する場合の一例であり、第４図（ｃ），（ｄ）以外のパターンとなる接着層を用いても良いことは明らかである。例えば、接着層を井桁状のパターンに配置しても良く、散点状のパターンに配置しても良い。また、接着領域と非接着領域とをこれらとは逆にしたパターンとしても良い。
【００２７】
第４図（ａ）〜（ｄ）では、ニットカバー１２が平たい偏平状となっており、ニットカバー１２の両側辺部に沿うニットカバー１２同士の重なり合った部分（重ね合せ部１２ａ）が接着層１１によって、接着されている。このようにすることにより、ニットカバー１２が偏平形状に保形される。
【００２８】
第４図（ａ）〜（ｄ）の接着層１１を形成するには、ニットカバー１２の内面に熱可塑性ポリウレタン等の熱可塑性樹脂フィルムをラミネートしておき、このニットカバー１２を袋状ベルト１０の折畳体に外嵌した後、偏平に押圧し、この状態で加熱するのが良い。この場合、全面を加熱することにより第４図（ａ）のように折畳体の外面全体とニットカバー１２とを接着することができる。また、接着予定箇所だけを加熱することにより、第４図（ｃ），（ｄ）のように部分的に接着することができる。
【００２９】
第４図（ａ）の折畳体同士を付着している接着層１１’を形成するには、袋状ベルト１０の外面に熱可塑性樹脂フィルムをラミネートしておけば良い。
【００３０】
本発明では、接着剤の代わりに粘着剤を用いても良い。この粘着剤は、とくに第４図（ａ）の符号１１’の接着層のように折り畳まれた袋状ベルトの重なり合う部分同士を付着させる場合に好適である。この場合、袋状ベルト１０の外面に粘着剤を塗着しておき、袋状ベルト１０を折り畳むことにより重なり合った部分同士を粘着させることができる。
【００３１】
このように、ニットカバー１２が袋状ベルト１０の折畳体の外面に付着しているエアベルト２Ｂにあっては、ニットカバー１２を摘んだりしてもニットカバー１２が袋状ベルト１０から離反せず、ニットカバー１２と袋状ベルト１０の折畳体とがズレたり袋状ベルト１０だけがニットカバー１２内で捻れたりすることがない。また、このようにニットカバー１２と袋状ベルト１０の折畳体とが一体化されることにより、エアベルト２Ｂに触れたときの感触が良好なものとなると共に、シートベルトリトラクタがロック作動した場合にベルト２Ｂが乗員身体をきわめてしっかりと拘束するようになる。（ニットカバー１２が乗員身体に引張られて袋状ベルト１０の表面を滑動することがない。）第４図（ａ）の実施の形態では、袋状ベルト１０の折畳体同士も接着層１１’で接着されており、折畳体の保形性もきわめて良好である。
【００３２】
ニットカバー１２は幅方向には柔軟に伸縮するが、長手方向には加熱延伸加工が施されることにより殆ど伸長しないものとなっており、このニットカバー１２はエアベルト２Ｂに加えられる引張負荷を負担する。第１０図及び第１１図の左側の図はニットカバーの編み方の一例を示している。第１０図は通常のたて編みであり、第１１図は挿入糸を入れることにより強度を高め且つ薄くしうるようにしたものである。
【００３３】
このエアベルト２Ｂの一端とノーマルベルト２ａとは縫合により接合されている。なお、袋状ベルト１０及びニットカバー１２の双方がノーマルベルト２ａに縫合されている。エアベルト２Ｂの他端にはタング１４が接続されている。このタング１４にも袋状ベルト１０及びニットカバー１２の双方が接続されている。
【００３４】
バックルにタング１４を装着した状態でガス発生装置が作動すると、エアベルト２Ｂが膨張する。この際、ニットカバー１２のエアベルト２Ｂ長手方向の長さが短くなり、エアベルト２Ｂが乗員に密着し、乗員をきわめて確実に保護することが可能となる。第１０図及び第１１図の右側の図は、このニットカバー１２がエアベルト２Ｂ（袋状ベルト１０）の膨張時にその長手方向の長さが短かくなる状況を示している。上記の通り、このニットカバーには加熱延伸加工が施されることによりベルト長手方向へは殆ど伸びないものとなっている。袋状ベルト１０が膨らんだときにニットカバー１２の編目が横方向に広がり、その結果としてニットカバー１２が長手方向に縮み、エアベルト２Ｂの長手方向の長さが短くなる。
【００３５】
次に、第５図〜第８図を参照して本発明のエアベルト装置の全体構成について説明する。第５図（ａ）はタング１４とバックル１６を示す斜視図、第５図（ｂ）は同（ａ）のバックルの拡大図である。第６図はこの実施の形態のバックルの構成図、第７図はタングの構成図、第８図はタングとバックルとを結合した状態の正面図と断面図である。
【００３６】
第７図に明瞭に示される通り、タング１４は、内部に第１の導気路２１及び第２の導気路２２が設けられたタングベース１８と、該タングベース１８に連結されたタングプレート２４及びアンカー２６と、エアベルト２Ｂをタングベース１８に留め付けているリング２８と、タングベース１８をくるんでいる合成樹脂カバー３２等を備えて構成されている。
【００３７】
タングベース１８は空洞状であり、この空洞部がタングの先端側（バックルへの装着側）に向って二股に分かれており、これにより前記第１の導気路２１と第２の導気路２２とが形成されている。
【００３８】
各導気路２１，２２はタングの先端面において開放するように設けられており、この開放口がそれぞれシール部材４１，４２によって閉鎖されている。このシール部材４１，４２は、後述の通り、ガス圧が加えられたときに開放しうるものとなっている。
【００３９】
前記アンカー２６には開口が設けられ、ラップベルト３の先端が該開口に挿通されてアンカー２６に連結されている。
【００４０】
タングプレート２４はバックル１６のタングプレート挿入口３４（第５，６図）に挿入され、ラッチ孔３６がバックル１６内のラッチ機構３８のラッチ爪によりラッチされる。バックル１６に設けられたプレスボタン４０を押すことによりこのラッチが解除されると共に、バネによってタングプレート２４がバックル１６から押し出される。
【００４１】
第６図に明示される通り、バックル１６内に第１のガス通路５１と第２のガス通路５２とが設けられている。第１のガス通路５１にはホース５４を介してインフレータ（ガス発生器）５８が接続されている。
【００４２】
バックル１６の上端面（タング対向面）には、第１のガス通路５１を閉じるシール部材６１と第２のガス通路５２を閉じるシール部材６２とが設けられている。
【００４３】
なお、この実施の形態にあっては、バックル１６の外面は合成樹脂カバー６４にて覆われており、この合成樹脂カバー６４と一体に上記シール部材６１，６２が形成されている。この合成樹脂カバー６４のうちガス通路５１，５２の上方部分にテアラインが設けられ、このテアラインで囲まれた領域がシール部材６１，６２となっている。ガス圧が加えられたときに、合成樹脂カバー６４がこのテアラインに沿って開裂することにより、シール部材６１，６２が第５図（ｂ）の通りフラップのように開き出す。
【００４４】
第２のガス通路５２の下端はバックル１６の下部において下向きに開放しており、第２のガス通路５２からのガスを下方に向って流出させるよう構成されている。
【００４５】
バックル１６及びインフレータ５８には、これらを車体メンバに固定するためのブラケット６６，６８が設けられている。
【００４６】
このように構成されたエアベルト装置の作動について次に説明する。乗員がシートに座り、タング１４をバックル１６に対し第５図の如く装着する。
【００４７】
この状態で、車両の衝突時等にインフレータ５８が作動すると、第８図の如くガス圧によってまずシール部材６１が押し開かれ、つづいてシール部材４１も押し開かれる。そして、タングベース１８内の第１の導気路２１を通ってガスがエアベルト２Ｂ内に供給され、エアベルト２Ｂが膨張する。この場合、インフレータ５８からのガスは第１のガス通路５１から第１の導気路２１を通って上向きに流れるため、シール部材４２にはガス圧は殆ど加えられず、シール部材４２，６２は閉じたままとなっている。
【００４８】
なお、エアベルト２Ｂが膨張した場合、前記の通り、エアベルト２Ｂの長さが短くなり、エアベルトが乗員の身体に密着する。
【００４９】
エアベルト２Ｂが十分に膨張するか、あるいは膨張したエアベルト２Ｂに乗員が押し付けられると、エアベルト２Ｂ内に充満していたガス圧が第２の導気路２２を通ってシール部材４２に加えられ、該シール部材４２が下向きに開き出し、これに続いてシール部材６２も下向きに開き出す。そして、第２のガス通路５２を通ってエアベルト２Ｂ内のガスが徐々に外部へ放出される。これにより、エアベルト２Ｂに押し付けられる乗員身体に加えられる衝撃が緩和される。
【００５０】
この第２のガス通路５２からの放出ガスはバックル１６から下向きに排出されるため、乗員に直に当ることがない。
【００５１】
なお、この実施の形態にあっては、タング１４を左右反転してもバックル１６に装着することができ、バックル１６とタング１４間を上記と同様にガスが流通する。
【００５２】
この実施の形態にあっては、第８図（ｂ）の如く、開き出したシール部材６１，４２がタング１４とバックル１６との間隙を横断しており、ガスがこの対峙面から側方にリークしにくくなっている。
【００５３】
【発明の効果】
以上の通り、本発明のエアベルト及びエアベルト装置にあっては、袋状ベルトの折畳体とニットカバーとが付着しており、カバーが袋状ベルト体から離れたりずれたりするように変形することがない。このため、カバーだけが繰り返し変形して劣化することがなく、カバーの耐久性が良好なものとなる。また、袋状ベルトがカバー内で捻れたりすることもない。本発明によると、エアベルトの触感も良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施の形態に係るエアベルト装置を備えた座席の斜視図と、該エアベルト装置の斜視図である。
【図２】エアベルトの構成図である。
【図３】エアベルトの膨張時の構成図である。
【図４】（ａ）図及び（ｂ）図はそれぞれエアベルトの断面図、（ｃ）図及び（ｄ）図はそれぞれエアベルトの内部構成を示す斜視図である。
【図５】本発明の実施の形態に係るエアベルト装置のタングとバックルの構成図である。
【図６】図５のバックルの構成図である。
【図７】図５のタングの構成図である。
【図８】図５のバックルとタングの結合状態の正面図と断面図である。
【図９】従来のエアベルト装置の構成図である。
【図１０】ニットカバーの構成図である。
【図１１】ニットカバーの構成図である。
【符号の説明】
２ａノーマルベルト
２ｂ，２Ｂエアベルト
３ラップベルト
１０袋状ベルト
１１，１１’ 接着層
１２ニットカバー
１４タング
１６バックル
２１第１の導気路
２２第２の導気路
３４タングプレート挿入口
４１，４２，６１シール部材
５１第１のガス通路
５２第２のガス通路

Claims

ガスが導入されることにより膨張する袋状ベルトを帯状に折り畳んでなる折畳体と、該袋状ベルトの折畳体を覆う伸長可能なカバーとを有するエアベルトであって、該折畳体の外面に該カバーの内面を付着させたエアベルトにおいて、
該折畳体の外面のほぼ全体をカバーの内面に付着させており、
該カバーは袋状ベルトの膨張時に長手方向の長さが短くなるニットカバーであることを特徴とするエアベルト。
請求項１において、前記付着は、折畳体とカバーとの間に介在された熱可塑性樹脂を加熱することにより行われたものであることを特徴とするエアベルト。
ガスが導入されることにより膨張する袋状ベルトを帯状に折り畳んでなる折畳体と、該袋状ベルトの折畳体を覆う伸長可能なカバーとを有するエアベルトにおいて、ニットカバーの内面に熱可塑性樹脂フィルムをラミネートしておき、このニットカバーを袋状ベルトの折畳体に外嵌した後、偏平に押圧し、この状態で接着予定箇所だけを加熱することにより、該折畳体の外面の一部をカバーの内面に付着させたことを特徴とするエアベルト。
請求項３において、該折畳体とカバーとの付着部分は、該折畳体の長手方向に間隔をおいて配置されていることを特徴とするエアベルト。
請求項１ないし４のいずれか１項において、前記カバーと折畳体との付着は、折畳体が膨張するときに解除される付着強度のものであることを特徴とするエアベルト。
請求項１ないし５のいずれか１項において、折り畳まれた袋状ベルトの重なり合った部分同士が付着していることを特徴とするエアベルト。
膨張可能なエアベルトと、
該エアベルト内にガスを供給して膨張させるガス発生器と、
該エアベルトが接続されたタング及び該タングが装着されるバックルよりなるベルト係止装置とを備えてなるエアベルト装置において、
該エアベルトが請求項１〜６のいずれか１項に記載のエアベルトであることを特徴とするエアベルト装置。