JP3598646B2 - 画像読取り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿を原稿読取位置まで搬送する原稿自動送り装置を備えた画像読取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、原稿自動送り装置を備えた複写機においては、操作者が、原稿給紙トレイに原稿をセットしてスタートキーを操作すると、当該原稿自動送り装置の給紙ローラや搬送ベルトが駆動して、原稿を1枚ずつ画像読取部の原稿読取基準位置まで送り、これをCCDイメージセンサによってスキャンして画像データを得るようになっている。
【0003】
このような原稿自動送り装置における原稿送り量が、正しく設定されていないと原稿は原稿読取基準位置まで正しく搬送されずに位置ずれが生じ、これをスキャンして画像を形成しても、原稿通り再現することができず、コピー不良の原因となる。
そのため、複写機の製造工場での組立時やユーザに納入して据え付ける際には、作業員もしくはサービスマンが原稿自動送り装置による原稿送りが適正になるように調整するようになっている。
【0004】
このような調整の方法としては、原稿自動送り装置を複写機本体に取り付けた後、実際に動作させて原稿をプラテンガラス上に送り、次に原稿自動送り装置を上方に開放して、実際に搬送された原稿のプラテンガラス上の位置と原稿読取基準位置との位置ずれ量を目視し、あるいは、実際に転写紙上にコピーさせてその印字状態から上記位置ずれ量を判断して、原稿自動送り装置の送り量を制御するパラメータを変更したり、取付位置を調整したりしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来の調整方法によれば、位置ずれ解消のために大変手間がかかっていた。
すなわち、原稿自動送り装置を上に開放して位置ずれ量を目視する場合には、当該原稿自動送り装置を上方に開放する際に原稿が動いて正しく位置ずれ量を測定できないおそれがあり、また、実際に印字されたコピーから位置ずれ量を判断する場合でも、必ずしも現実の位置ずれ量を正しく判断できない場合があり、また、転写紙やトナーを無駄に消費してしまう結果となる。
【0006】
さらに、実際の位置ずれ量を確実に測定できたとしても上記パラメータをどれだけ変化させればよいかは経験に頼るしかなく、結局は何回も調整を繰り返すことにより、ずれ量を0に収束させていくしかなかった。
このような画像読取部における原稿の位置ずれは、上述のような副走査方向への送り量との関係で生じるのみならず、その送り方向と直交する方向(主走査方向)との関係でも生じ、さらには、原稿が上記副走査方向と傾いて搬送されるような場合にも生じ、それぞれの位置ずれを解消するため、大変な手間と労力を要していた。
【0007】
上述のような位置ずれ調整の手間を省く方法として、原稿自動送り装置により送られてきた原稿の画像データをそのまま読み取って、当該原稿の位置ずれをデータ上で修正処理する方法が考えられている。
例えば、特公昭64−5509号公報には、プラテンガラスに送られてきた原稿の画像データからその原稿の傾き量を求め、その傾き分だけ、画像データを回転処理してからプリントアウトするようにしている。
【0008】
しかしながら、このような技術によれば、データの回転処理の分だけ余分な処理時間が必要となって高速処理に対応できないばかりか、原稿がプラテンガラスからはみ出すなどして、原稿の一部のデータが読み取れない場合には、もはや修正のしようがない。
したがって、高速処理で原稿を正しく読み取るためには、やはり、原稿自動送り装置の調整が不可欠であり、そのための煩雑さは、上述の通りである。
【0009】
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであって、原稿の位置ずれ解消のための原稿自動送り装置による原稿搬送位置の調整が容易に行える画像読取り装置を提供することを目的とする。
【0010】
【発明を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、原稿送り手段により原稿を副走査方向に送って画像読取部に搬送し、この原稿に対して画像読取手段を相対的に移動させて当該原稿の画像データを得る画像読取り装置において、前記原稿の画像データに基づき、前記画像読取部に設定された原稿読取基準位置に対する、前記原稿送り手段により搬送された原稿の傾き量を検出すると共に、前記原稿の傾き量が是正された場合における原稿の搬送位置を求め、この求められた原稿搬送位置と前記原稿読取基準位置との主走査方向および副走査方向における位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段と、前記検出された傾き量、主走査方向および副走査方向における位置ずれ量のうち、少なくとも傾き量と主走査方向における位置ずれ量を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、前記原稿送り手段が、前記画像読取部における副走査方向に対する原稿送り方向の角度を調整する原稿送り方向是正手段を備え、前記表示手段は、前記傾き量を前記原稿送り方向是正手段の調整量に換算して表示することを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明は、前記原稿送り手段が、原稿の搬送位置を主走査方向に調整する主走査方向位置是正手段を備え、前記表示手段は、前記主走査方向における位置ずれ量を前記主走査方向位置是正手段の調整量に換算して表示することを特徴とする。
【0013】
また、さらに、本発明は、所定のパラメータにより前記原稿送り手段による原稿の送り量を制御する送り量制御手段を備え、前記表示手段は、前記副走査方向における位置ずれ量を前記パラメータの調整量に換算して表示することを特徴とする。
【0014】
また、さらに、本発明は、前記原稿送り手段による原稿の送り量を制御する送り量制御手段を備え、前記送り量制御手段は、前記副走査方向における位置ずれ量が0になるように前記原稿送り手段の原稿送り量を修正することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像読取り装置の実施の形態を、デジタル複写機に適用した場合について説明する。
(1)デジタル複写機全体の構成
まず、デジタル複写機(以下、単に「複写機」という。)の全体の構成を図1により説明する。
【0018】
同図に示すように、この複写機は大きく分けて、原稿自動送り装置(以下「Auto Document Feeder」を略して単に「ADF」という場合もある。)10と、画像読取部30と、プリンタ部50と、給紙部70とからなる。
原稿自動送り装置10は、原稿を自動的に画像読取部30に送る装置であって、原稿給紙トレイ11に載置された原稿は、給紙ローラ12、捌きローラ13、捌きパッド14により1枚ずつ分離されてガイド15に沿って下方に送られ、さらにレジストローラ16および搬送ベルト17によって、プラテンガラス31上に設定された所定の原稿読取基準位置まで搬送される。なお、プラテンガラス31の左端には、上記原稿読取基準位置の副走査方向の基準となる原稿スケール32が設けられている。
【0019】
原稿読取基準位置に搬送された原稿は、画像読取部30のスキャナ33によりスキャンされた後、再び、搬送ベルト17により図の右方向に送られ、排紙ローラ18を経て原稿排紙トレイ19上に排出される。
この原稿の裏面もスキャンする場合には、切換爪20により原稿の搬送路を反転ローラ21方向に切り換え、当該反転ローラ21により原稿を反転させて再びプラテンガラス31方向へ移送し、さらに搬送ベルト17によりプラテンガラス31の上記原稿読取基準位置まで搬送する。
【0020】
そして、当該原稿の裏面がスキャンされると、搬送ベルト17が駆動して原稿が図の右方向に搬送され、上述の排紙動作によって原稿排紙トレイ19上に排出されると共に、原稿給紙トレイ11に載置された次の原稿が原稿読取基準位置まで送られるようになっている。
なお、この原稿自動送り装置10は、後述するように奥側の一辺を軸として上方に開放可能となっており、原稿をマニュアルでもプラテンガラス31上に設置できるようになっている。
【0021】
画像読取部30には、プラテンガラス31の下方をスキャナモータM2の駆動により図の矢印方向に移動するスキャナ33がある。このスキャナ33には、露光ランプ34とこの露光ランプ34の照射による原稿からの反射光をプラテンガラス31に平行な方向に反射するミラー35が設置され、この反射光はさらにミラー36、37および集光レンズ38を介してCCDイメージセンサ(以下「CCDセンサ」という)39まで導かれる。
【0022】
当該CCDセンサ39によって光電変換されて得られた画像データは、画像信号処理部200においてA/D変換されてデジタル信号となり、さらにシェーディング補正や濃度変換、エッジ強調などの処理を加えられた後、メモリユニット部300に格納される。
メモリユニット部300に格納された画像データは、印字処理部400に読み出され、プリンタ部50におけるレーザダイオード51の出力を制御する制御信号となる。
【0023】
当該レーザダイオード51から発光されたレーザ光は、所定の角速度で回転するポリゴンミラー52側面のミラー面で反射され、fθレンズ53、ミラー54、55を介して、感光体ドラム56の表面を露光走査する。
この感光体ドラム56は、上記露光を受ける前にクリーニング部57で感光体表面の残留トナーを除去され、さらにイレーサランプ(図示せず)の照射を受けて除電された後、帯電チャージャ58により一様に帯電されており、このように一様に帯電した状態で上記露光を受けると、感光体ドラム56表面に静電潜像が形成される。
【0024】
現像器59には、黒色トナーとキャリアの2成分からなる現像剤が収納されており、トナーを供給して感光体ドラム56表面に形成された上記静電潜像を現像する。
一方、給紙部70には、2つの用紙カセット71、72が設けられており、これらのカセットに積載された転写紙やOHP用のフィルムなどの記録シートのサイズは、光電式の用紙サイズ検出センサSE4、SE5によって検出され、その検出信号は、後述のCPU106(図6)に送られる。
【0025】
そして、上述の感光体ドラム56の露光および現像の動作と同期して、必要なサイズの記録シートが、用紙カセット71、72のいずれかから、給紙ローラ711もしくは712の駆動により給紙され、感光体ドラム56の下方で当該感光体ドラム56の表面に接触し、転写チャージャ60の静電力により、感光体ドラム56表面に形成されていたトナー像が当該記録シート表面に転写される。
【0026】
その後、記録シートは、分離チャージャ61によって感光体ドラム56の表面から引き剥され、搬送ベルト62により定着部63に搬送される。
記録シートに転写されたトナー像は、触れるとすぐに剥がれる不安定な状態であるので、上記定着部63において内部にヒータを備えた定着ローラ64で加熱しながら押圧することにより、トナー粒を紙の繊維の間に浸透させて定着させる。定着後の記録シートは、排出ローラ65により排紙トレイ66上に排出される。
【0027】
なお、SE1は、原稿給紙トレイ11上の原稿の有無を検出する原稿検出センサであり、また、SE2、SE3は、それぞれ送られてきた原稿の端(エッジ)を検出する原稿エッジ検出センサであって、これらの作用については後述する。図2は、上記原稿自動送り装置10を上方に開放したときの複写機上部の様子を示す斜視図である。同図に示すように原稿自動送り装置10は、画像読取部30の上面に蝶番501、502を介して上方に開放可能に取り付けられている。なお、この蝶番501、502には、通常、原稿自動送り装置10を上方に開放した状態で停止できるように、その蝶番を押し開く方向に付勢するバネが設けられているが、本図では省略されている。
【0028】
図3(a)、(b)は、それぞれ蝶番501、502の画像読取部30上面への取付部分のみを拡大した図であって、両図に示すように蝶番501は、丸穴501aと長穴501bを備え、蝶番502は、長穴502aを備えている。図中、破線で示された円は、それぞれ画像読取部30上面に設けられたネジ穴503〜506であって、原稿自動送り装置10を取り付ける際は、まず、蝶番501、502の各穴を図示しない4本のボルトでネジ穴503〜506に仮止めしておき、原稿自動送り装置10の原稿送り方向が、画像読取部30の副走査方向に平行になるように、丸穴501aを固定するボルトを支点として、図の矢印方向に回転させ、取付位置を破線で示すように移動させて角度調整してから各ボルトを堅く締め付けて固定するようになっている。
【0029】
なお、蝶番502に設けられた目盛り502bは、前記副走査方向に対する原稿送り方向の調整角度の大きさを例えば、1度単位で示しており、画像読取部30上面に設けられた三角矢印502cと目盛りを合わせることにより、原稿自動送り装置10による原稿送り方向を正確に調整できるようになっている。
また、図4は、原稿自動送り装置10を上面から見た図である。同図に示すように原稿給紙トレイ11は、原稿ガイド22、23を備えており、原稿ガイド22は、長穴22aを介してボルト22bにより原稿給紙トレイ11に固定され、このボルト22bを緩めることにより図の矢印方向に移動可能となって、後述するように搬送された原稿の側縁が、プラテンガラス31上の主走査方向の基準位置に来るように調整される。
【0030】
一方、原稿ガイド23は、原稿給紙トレイ11上面の原稿送り方向と直交する方向に設けられた長溝23aに、原稿ガイド23の裏面に設けられた突起23bを係合させて、図の矢印方向に大きく摺動可能に取り付けられており、原稿サイズに応じて両ガイド22、23間の幅を調節できるようになっている。
なお、原稿ガイド22に設けられた目盛り22cは、例えば1mm単位で設けられており、原稿給紙トレイ11の三角矢印22dと合わせることにより、原稿ガイド22の主走査方向の位置を正確に調整できるようになっている。
【0031】
図2に戻り、複写機本体前面の操作しやすい位置には、操作パネル90が設置されており、これにより操作者が所定の入力をすることができるようになっている。
図5は、この操作パネル90の構成の1例を示すものであって、各種のモードを表示する液晶タッチパネル91、複写枚数や複写倍率などを入力するためのテンキー92、設定された複写枚数を標準値「1」に戻すクリアキー93、複写機内部に設定された諸条件を標準値に戻すパネルリセットキー94、印字動作を中止させるストップキー95、コピー動作の開始を指示するスタートキー96および後述するADF調整モード設定キー97が設けられている。
【0032】
ADF調整モード表示LED98は、上記ADF調整モード設定キー97によりADF調整モードが設定されると点灯して、その旨を操作者に知らせる。
また、液晶タッチパネル91は、液晶表示板の表面にタッチパネルを設けたものであって、図に示す複写枚数、複写濃度、複写倍率および記録シートのサイズなどの他に、紙詰まり(ジャム)の発生、記録シートの不足(ペーパーエンプティ)の表示などの複写機の各種の異常状態の情報を表示すると共に、所定の表示の表面にタッチすることにより、目的の入力が可能なようになっている。
(2)制御部の構成
次に、上記複写機内部に設置される制御部100の構成を図6のブロック図により説明する。
【0033】
この制御部100は、7個のCPU101〜107を中心として構成され、各CPU101〜107には、それぞれの制御に必要なプログラムを格納したROM111〜117およびプログラム実行時のワークエリアとなるRAM121〜127が設けられている。
各CPU101〜107は、データバス150、151やシリアルI/Oを介して接続されており、割り込み制御により相互にデータやコマンドの授受を行うことができる。
【0034】
また、各CPU101〜107は、装置本体に電源が投入されると、それぞれのROMの初期化プログラムを読み出して初期状態に設定されると共に、内部タイマにより計時を開始して、各ルーチンの時間が所定時間内となるように監視するようになっている。
以下、制御部100各部の構成及びその動作を、操作者のキー入力を受け付けて、原稿を読取り、当該画像データを処理して印字に到るまでの順に従って説明していく。
【0035】
まず、CPU101は、操作パネル90から指示内容を各CPUに伝えると共に、操作パネル90の表示を制御するものであって、操作パネル90の各種操作キーからの信号をI/Oポート131を介して受信し、また、I/Oポート141を介して液晶タッチパネル91の表示内容やADF調整モード表示LED98の点灯を制御する。
【0036】
すなわち、ROM111には、パネル表示プログラムや初期表示モードのデータが保存されており、装置本体に電源が投入されると、初期表示モードのデータが読み込まれて液晶タッチパネル91に初期画面が表示される。操作者が、例えば、液晶タッチパネル91の「用紙」の部分(図5参照)に触れると、ROM111の表示プログラムにより、用紙カセットに設定されている用紙サイズのリストが、初期画面に代わって表示され、この中から操作者が用紙サイズを指定すると、その設定内容がRAM121に格納される。
【0037】
このように、操作パネル90から必要なモードを設定してスタートキー96を操作してコピー開始を指示すると、CPU102により原稿自動送り装置10の動作が制御され、原稿が画像読取部30に搬送される。
すなわち、CPU102は、上記コピー開始の指示を受けて、まず、I/Oポート132を介して得た原稿検出センサSE1(図1)からの信号により原稿の有無を判断する。この原稿検出センサSE1は、例えば、発光素子と光電変換素子を備えた反射式の光電センサであって、原稿が原稿給紙トレイ11に載置されているとその反射光を光電変換素子が受けて検出信号を発し、これにより原稿の有無を判断できるようになっている。
【0038】
このようにして原稿の存在が確認されると、図示しないモータを起動して、原稿自動送り装置10の給紙ローラ12、捌きローラ13、レジストローラ16を駆動させて原稿の給紙を開始し、さらに搬送ベルト17によって当該原稿をプラテンガラス31の原稿読取基準位置まで送る。
この原稿自動送り装置10による原稿送り量は、例えば、次のようにして制御される。
【0039】
上記給紙ローラ12、捌きローラ13、レジストローラ16などにより送られたきた原稿の後縁が、原稿エッジ検出センサSE2(図1)により検出されると、この信号を受けてCPU102は内部クロックパルス発生回路のクロックパルスのカウントを開始し、予めROM112に格納された第1のカウント数になると当該搬送ベルト17による搬送を停止する。これによって原稿の後縁を原稿スケール32に合わした状態で設置することが可能となる。
【0040】
また、原稿の裏面もスキャンする場合には、反転ローラ21により反転されて送られてきた原稿の前縁を原稿エッジ検出センサSE3で検出し、この信号を受けてCPU102は上述と同様クロックパルスのカウントを開始し、予めROM112に格納された第2のカウント数になると当該搬送ベルト17による搬送を停止させて、これにより、原稿の前縁を原稿スケール32に合わした状態で設置する。
【0041】
このような、原稿エッジ検出センサSE2、SE3は、上記原稿検出センサSE1と同じ反射型の光電センサのほか、発光素子と光電変換素子を対向配置させた透過型の光電センサであってもよく、さらにはリミットスイッチであってもよい。
なお、原稿の前縁、後縁の検出は、当該原稿エッジ検出センサの出力の変化(エッジ)をCPU102でモニターすればよく、例えば、原稿を検出しているときのセンサ出力がHレベルであって、原稿がない場合のセンサ出力がLレベルである場合、HレベルからLレベルへ変化したときが後縁の検出となり、LレベルからHレベルへ変化したときが前縁の検出となる。
【0042】
また、原稿自動送り装置10による原稿送り量は、上述のようにクロックパルスのカウント数をパラメータとして制御してもよいし、その他、例えば、搬送ベルト17の駆動ローラの回転数を光エンコーダで検出し、そのカウント数をパラメータとして制御してもよい。
原稿自動送り装置10の取付状態や、機種ごとに原稿読取基準位置が異なる場合には、それらに応じて上記第1、第2のカウント数を調整する必要があるが、この調整方法については後述する。
【0043】
さて、上述のようにして原稿自動送り装置10により原稿が原稿読取基準位置まで送られると、CPU102は、CPU107にその旨連絡し、これによりCPU107はタイミングを取ってCPU103にスキャン要求を送る。
CPU103は、CPU107からの上記スキャン要求を受けて、画像読取部30による原稿スキャン動作を制御する。
【0044】
すなわち、ROM113には、上記制御に必要なプログラムが格納されており、CPU103は、上記プログラムを読み出してこれに基づきタイミングを取りながら各種の制御信号を発し、露光ランプ34をオンにしてスキャナモータM2を駆動制御し、当該CCDセンサ39により読み取った原稿の画像データD1を、画像信号処理部200に送る。
【0045】
この画像信号処理部200は、A/Dコンバータ、シェーディング補正部、MTF補正部や、変倍部、γ補正部などを備えており、入力された画像データD1は、CPU104の制御を受けて、A/Dコンバータでデジタルの多値信号に変換され、シェーディング補正部で露光ランプ34の照度ムラや当該CCDセンサ39の感度ムラを補正された後、MTF補正部でエッジ強調などの画質改善のための処理を受け、さらに変倍部やγ補正部で変倍処理やγ補正処理を加えられた後に、画像データD2としてメモリユニット部300に転送される。
【0046】
メモリユニット部300は、図7のブロック図に示すように、2値化処理部301、画像メモリ302、符号処理部303、符号メモリ304、回転処理部305、多値化処理部306およびこれらを制御するCPU105、その制御プログラムを格納するROM115、およびワークエリアとなるRAM125とからなる。
【0047】
2値化処理部301は、入力された多値の画像データを、予めCPU105から与えられたパラメータに基づき2値データに変換し、一方、多値化処理部306は、同じくCPU105から与えられたパラメータに基づき多値データを作成する。
また、画像メモリ302は、例えば400dpiの画素密度でA4サイズ1ページ分の画像データを記憶する容量を有するマルチポートのメモリである。
【0048】
符号処理部303は、内部に圧縮器307と伸長器308を備え、画像データの圧縮/伸長の処理をそれぞれ独立して行うことができるようになっており、一方、符号メモリ304は、マルチポートを有し、上記圧縮器307で符号化して得られた符号データを格納する。
このように画像メモリ302と符号メモリ304は、それぞれマルチポートを有し、符号処理部303も圧縮処理と伸長処理を独立して同時に行うことができるので、画像メモリ302から画像データを読み出して圧縮して符号メモリ304に格納する動作と、符号メモリ304から読み出して伸長して画像メモリ302に格納する動作を同時に行うことができ、データ処理を迅速に行うことができる。
【0049】
また、符号メモリ304への格納時にページごとの符号データのメモリ領域を示す管理テーブルが作成されてRAM125内に格納され、読出し時には、この管理テーブルを参照しながら目的のページの符号データを読み出せるようになっている。
回転処理部305は、操作者の指示に基づいて、例えば、原稿の画像が、記録シート上に90度回転して再現されるように画像データの表示位置を所定角度回転させる公知の回路からなる。
【0050】
このように構成されたメモリユニット部300は、CPU105の制御を受けて、次のようにして画像データの書込み/読出し動作を行う。
スキャナ33によって原稿1ページ分の読取りが終了し、その画像データが2値化処理部301により2値化されて画像メモリ302に書き込まれるとCPU103およびCPU105からCPU107に対して読取り完了レポートがそれぞれ送られ、これを受けてCPU107は、CPU105に対して圧縮要求を発する。
【0051】
これによりCPU105は、画像メモリ302から当該2値化後の画像データを読み出して、符号メモリ304への書き込みアドレス、XYレングス情報、および圧縮器307のモード(例えばMH方式)などを設定して符号処理部303に圧縮処理を指示する。圧縮されて得られた符号データは、符号メモリ304に格納されて、これにより圧縮処理が完了し、CPU105は、CPU107に圧縮完了レポートを送る。
【0052】
読出し動作においては、まず、CPU107からCPU105に対して伸長要求が出され、これを受けて、CPU105は、符号メモリ304から当該符号データを読出し、画像メモリ302への書き込みアドレス、XYレングス情報、および伸長器308のモード設定(例えば上記MH方式)等を設定して起動をかける。これによって伸長処理が行われ、画像データが画像メモリ302に書き込まれる。この伸長処理が完了すると、CPU105からCPU107に伸長完了レポートが出される。
【0053】
次に、CPU107からCPU105に対し、画像メモリ302から画像データを読み出すためのメモリ準備要求を出す。これを受けて、CPU105は、画像メモリ302から印字処理部400へ画像データD3を出力するため、画像メモリ302の読み出し開始アドレスの設定などの読み出し準備を行い、これらの準備が完了すると、CPU107に対してメモリ準備完了レポートを出す。このレポートを受けて、CPU107からCPU105およびCPU106に対して印字要求が出される。
【0054】
これによりCPU105は、画像メモリ302から該当する画像データを読み出して必要に応じて回転処理部305において回転処理した後、多値化処理部306で多値化データに変換し、当該画像データD3として印字処理部400に送る。
CPU106は、上記印字処理部400のほか、プリンタ部50および給紙部70の動作を統一的に制御して、記録シート上に画像を形成させる。
【0055】
すなわち、ROM116には、当該印字制御のプログラムが格納されており、CPU106は、このプログラムに基づき、メモリユニット部300から上述のようにして読み出された画像データD3を印字処理部400に入力して、レーザダイオード(LD)51の出力を制御させる一方で、I/Oポート146を介してメインモータM1の回転や、この回転を感光体ドラムや搬送ベルト62のローラなどの回転軸に伝達するクラッチ機構のON/OFF動作を制御して、記録シートへの印字を実行する。
【0056】
この際、CPU106にはI/Oポート136を介して作像系の各種センサの検出信号が入力され、例えば、感光体ドラム56へのトナーの付着量を検出する濃度検出センサのほか、温度センサや湿度センサなどの検出値(これらのセンサは、いずれも図示していない)により、帯電チャージャ58や転写チャージャ60などの出力を調整して再現画像が最適になるように制御し、また、用紙サイズ検出センサSE4、SE5からのサイズ検出信号により、用紙カセットを適切に選択して給紙動作を制御し、あるいは、図示しないジャム検知センサからの信号により紙詰まりを検知して、CPU101を介して操作パネル90の液晶タッチパネル91にその旨を表示させる。
【0057】
このようにしてメモリ302から読み出された画像データD3に基づいて必要部数の印字が実行されると、CPU105およびCPU106からCPU107に対して印字完了レポートが出される。これを受けて、CPU107は、CPU105に対してメモリクリア要求を出し、CPU105は、画像メモリ302、符号メモリ304内の印字済みの画像データを消去するとともに、管理テーブル内の当該情報も消去され、以上により一連のコピー動作が完了する。
【0058】
なお、上述の各CPU101〜106における制御動作は、全てCPU107によってタイミングを取りながら制御されるようになっており、CPU107は、当該ROM117から必要な制御プログラムを読み出して、内部タイマーにより時間を管理しながら、全体の処理ルーチンを統一的に制御することにより、上述のコピー動作が円滑に行えるように制御する。
(3)原稿の位置ずれ調整
上述したように、原稿自動送り装置10が適正な位置に取り付けられていない場合や、機種ごとに原稿読取基準位置が異なる場合には、当該原稿自動送り装置10の送り量や取付状態を調整する必要がある。以下、これらの調整(「ADF調整」という。)について説明する。
【0059】
まず、作業員もしくはサービスマン(以下、単に「操作者」という。)が操作パネル90のADF調整モード設定キー97(図5)を押すことにより、CPU101を介してCPU107にADF調整モードが設定される。
図8は、上記ADF調整モード設定時のCPU101における入力制御のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0060】
この入力制御においては、ADF調整モード設定キー97を押してオンにする度に、「ADF調整モード」と「通常コピーモード」が交互に切り換えられ(ステップS1、S2)、この切り換えられた状態が、通常のコピーモードである場合は、通常コピーモードを設定し(ステップS3、S4)、ADF調整モードである場合には、ADF調整モードを設定して(ステップS3、S5)、その他の入力処理、例えば、テンキー等のキー入力処理を行って(ステップS6)、リターンされる。
【0061】
また、ステップS1において、ADF調整モード設定キー97がオンされない場合には、そのままステップS6に移り、その他のキー入力処理を行ってリターンされる。
このようにして、操作パネル90によりADF調整モードが設定された状態で、操作者がスタートキー96を操作すると、この指示がCPU101からCPU107に伝達され、CPU107は、まずCPU102に指示して原稿を画像読取部30に搬送させた後、CPU103に指示して当該原稿をスキャンさせ、さらにCPU104に指示して当該画像データを画像信号処理部200で画像処理させた後、メモリユニット部300のCPU105に指示して当該画像データを2値化して画像メモリ302に格納させる。この原稿送りとスキャンの動作は、載置された原稿がなくなるまで行われ、CPU105は、これらの画像データに基づいて後述するようにADF調整量を算出する。
【0062】
図9は、上記CPU105の制御動作を示すフローチャートである。
CPU105内部の各レジスタ等は、装置本体への電源投入時にROM115に格納されたプログラムにより初期化されており(ステップS21)、他のCPUからの受信処理と他のCPUへの送信処理を行い(ステップS22、S23)、さらに画像信号処理部200で処理された画像データを画像メモリ302(図7)へ書き込むための書込み制御を行う(ステップS24)。
【0063】
次に、ADF調整モードが設定されているかどうかを判断して(ステップS25)、当該モードが設定されていなければ、上記画像メモリ302に書き込まれた画像データを圧縮する圧縮制御を行って符号メモリ304に格納する。そして、CPU107からの印字要求を受けて、上記符号メモリ304から該当する符号データを読み出して伸長して画像メモリ302に書き込む伸長制御を行い(ステップS27)、さらに画像メモリ302から当該画像データを読み出す読出し制御を行い(ステップS28)、さらに回転処理や多値化などのその他の処理を行って(ステップS29)、印字処理部400に画像データを転送し、次の受信処理を行う(ステップS22)。
【0064】
ステップS25において、ADF調整モードが設定されていた場合には、当該ADF調整量を計算し(ステップS30)、その計算値をCPU107に送る。このADF調整モードでは、印字を行う必要がないので、ADF調整量を計算した後は、ステップS26〜ステップS29の動作を行わずにステップS22に戻り次のコマンドを待つ。
【0065】
図10は、上記図9のステップS30におけるADF調整量の計算処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
なお、このフローチャートにおいては、プラテンガラス31の左隅に原稿の左隅を合わせた位置が原稿の読取基準位置とされている場合において、当該原稿が図11の実線で示すABCDのように搬送された場合のADF調整量の計算処理が開示されている。
【0066】
図11において、点Oは、プラテンガラス31の外に設けられた原稿自動送り装置10の取付基準点(図3の穴501aの中心に相当)であり、上述のようにこの点Oを中心に原稿自動送り装置10を回転させて原稿の送り方向を調整できるようになっており、この点Oを原点として、副走査方向をY軸、主走査方向をX軸とするX−Y座標系を設定し、このX−Y座標系において原稿と原稿読取基準位置との位置ずれ量(ADF調整量)が計算される。
【0067】
点Opは、プラテンガラス31の左上角の点であり、原稿読取基準位置を決定するための基準点であって、上述のように原稿の頂点Aを点Opに重ねて隅を合わせることにより原稿の読取基準位置が設定される。
図10のフローチャートにおいて、AFD調整前に原稿自動送り装置10により、原稿がプラテン上の図11の実線で示した位置に送り込まれると、この画像を画像読取部30で読み込んで得られた画像データを画像メモリ302(図7)に書き込む(ステップS301)、このように新たに1ページ分の画像データの書き込みがなされると、メモリユニット部300のCPU105は、ROM115に格納された位置ずれ量検出のプログラムに基づき、まず、当該画像データから原稿の頂点A、Bの座標を検出する(ステップS302)。
【0068】
このように画像メモリ302に書き込まれた画像データから頂点A,Bの座標を求めるには、例えば、次のようにすればよい。
すなわち、画像メモリ302の所定のメモリ域に1ページ分の画像データが書き込まれると、当該メモリ域において、図11の上から下(主走査方向)に対応するメモリについて検索を行い、最初に原稿の画像データを検出したときのメモリのアドレスが、頂点Aのメモリアドレスであって、さらに下方に検索しながら原稿の画像データを有する画素数をカウントしていき、この画素数が増加から減少に転じたときのメモリのアドレスが、頂点Bのメモリアドレスとなる(なお、原稿が図と逆方向に傾いているときは、上の説明において頂点AとBが入れ替わることになる。)。
【0069】
このようにして頂点A、Bのメモリ上のアドレスが検出されると、X−Y座標系における頂点A、Bの座標が容易に確定できる。すなわち、画像メモリ302には画素単位で画像データが書き込まれているので、主走査方向(X方向)の距離は、CCDセンサ39のセンサ幅を単位センサの数で除算した値を基準にして当該X方向のアドレス数により算定できるし、一方、副走査方向(Y方向)の距離は、スキャナ33の移動速度と画素読取りのためのクロックパルスの発生間隔により、隣接する画素間の距離が求まり、これとY方向のアドレス数から求めることができる。
【0070】
このようにして、頂点A、Bのそれぞれの座標値(xa、ya)、(xb,yb)が求まると、次に、原稿の傾き量θおよびX方向、Y方向への位置ずれ量が求められる。
まず、原稿の傾き量θは、一般的に知られた次式により求められる。
【0071】
【数1】
そして、図11から容易にわかるように、この傾き量θだけ、原稿自動送り装置10をO点を中心に回転させることにより、原稿は、破線A’B’C’D’で示される位置に送り込まれるようになる。したがって、点Aを原点Oを中心にθだけ回転移動した頂点A’の座標を求め、この点を図中の矢印のように、点Opに移動させるようにすれば、原稿を当該原稿読取基準位置に送り込むことが可能となる。
【0072】
頂点Aを回転移動させた頂点A’の座標は、やはり一般的に知られた次式により求めることができる。
【0073】
【数2】
これにより、頂点A’の座標値(xa’、ya’)が求まり、X方向すなわち主走査方向に(xa’−xp)、Y方向すなわち副走査方向に(ya’−yp)だけ移動させてやれば、原稿読取基準位置まで搬送でき、これにより原稿の位置ずれが解消されることが分かる。
【0074】
もっとも、上述の傾き量θ、主走査方向、副走査方向の位置ずれ量は、1回の原稿搬送時のみでは正しく検出されない場合もありうるので、本実施の形態では、後述するように複数枚の原稿を搬送させて、各搬送ごとにそれぞれの位置ずれ量を求め、その平均値に基づいて最終的に各位置ずれを調整することにしている。
【0075】
なお、前述のように主走査方向の位置ずれは、図4における原稿給紙トレイ11の原稿ガイド22の矢印方向の移動により、副走査方向の位置ずれは、原稿自動送り装置10の送り量を調整することにより、それぞれ是正することができるので、以下、主走査方向の位置ずれ量を給紙トレイ調整量と、副走査方向の位置ずれ量を原稿送り調整量として表現する。
【0076】
このようにして、ステップS303において求められた各位置ずれ量、すなわち原稿傾き量θ、原稿送り調整量(ya’−ya)、給紙トレイ調整量(xa’−xa)は、ADF調整量としてCPU107に送信され(ステップS304)、リターンされる。
なお、本発明では上述のように原稿の画像データの領域に基づいてADF調整量を算出するので、ADF調整モードで使用される原稿の色は、得られた画像データが当該原稿の画像データか、搬送ベルトの画像データかを明確に区別できるような色にしておく方が望ましい。通常、搬送ベルトの色は白または黄色が多いので、ADF調整用の原稿は、できるだけ明度の低い色をベタ塗り状にしたものがよい。
【0077】
図12は、CPU107に入力されたデータを解析処理するサブルーチンを示すフローチャートである。
まず、入力されたデータが、上記ADF調整量か否かを判断し(ステップS31)、入力データがADF調整量でなければ、ステップS36に移ってその他の入力データの解析を行い、ADF調整量であれば、最初の原稿からのADF調整量の平均値と加えて、さらに平均値を計算する(ステップS32)。
【0078】
この計算は、原稿検出センサSE1により検出される原稿がなくなるまで繰り返され(ステップS33)、当該原稿がなくなれば、各平均値が出力データとしてセットされて、まず、傾き調整量と給紙トレイ調整量の各平均値が、CPU101に送信され(ステップS34)、一方、原稿送り調整量は、CPU102に送信され(ステップS35)、その他の入力データの解析を行う(ステップS36)。
【0079】
このように、CPU107は、複数の原稿の送りについてCPU105において求められた各ADF調整量について平均値を求めて、これを最終的な調整量とするので、より確実なADF調整量を得ることができる。
図13は、ADF調整モード設定時のCPU101における操作パネル90の表示制御のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0080】
上記ADF調整モード設定キー97の操作を受け付けてADF調整モードが設定されると(ステップS41)、ADF調整モード表示LED98を点灯すると共に、その旨をCPU107に知らせる。この際、原稿検出センサSE1により原稿の有無を検出し、原稿が載置されていなければ、原稿を載置するように指示するメッセージを液晶タッチパネル91に表示させるようにすれば、操作しやすくなる。
【0081】
そして、操作者が原稿給紙トレイ11に原稿が載置されていることを確認して、スタートキー96を操作すると、上述のように原稿自動送り装置10の傾き調整量と給紙トレイの調整量がCPU105において求められ、その量を受信してこれらの値を実際の調整量に変換して液晶タッチパネル91に表示する(ステップS42,S43)。
【0082】
このように実際の調整量に変換してから表示するのは、CPU105において求められた調整量は、あくまでもX−Y座標系で求められた値なので、実際に操作者が、すぐに調整できる値に変換して表示する方が便利だあるからである。本実施の形態では、すでに述べたように原稿自動送り装置10の取付角度調整のための目盛り502b(図3(b))、や原稿給紙トレイの主走査方向の位置調整のための目盛り22c(図4)が設けられており、CPU101は、ROM111に予め設定されている変換係数に基づいて、上記各ADF調整量を目盛り502b、22cで示される単位の調整量に変換して表示するようになっている。これにより、操作者は極めて容易に位置ずれの調整を行うことができる。
【0083】
このようにしてADF調整量を表示した後、自動的にADF調整モードが解除されて、ADF調整モード表示LED98を消灯し、その他の表示制御を行う(ステップS44)。
図14は、CPU102により原稿自動送り装置10の搬送量の設定が行われる場合のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0084】
まず、現在、ADF調整モードが設定されているか否かを判断し、設定されておれば、原稿送り量として基準値Aを選択する(ステップS51、S52)。一方、ADF調整モードが設定されていなければ、搬送量として基準値Bを選択する(ステップS51、S53)。ここで、基準値A、Bは、例えばCPU102で原稿送り量を制御するためのパラメータ(上述のカウント数)で表されており、このうち基準値Aは、原稿が、副走査方向の読取基準位置からプラテンガラス31側に原稿をずらしてセットするような値に設定され、ADF調整モードにおいて、原稿の一部がプラテンガラス31から副走査方向にはみ出てしまうことがないようにしている。そして、原稿ガイド22の位置ができるだけ図4の下方にくるように調整して原稿を搬送すると、原稿全部が必ずプラテンガラス31上に送られることになるので、当該原稿の画像データを全て得ることができ、上述のADF調整量の計算が確実に行える。
【0085】
また、基準値Bは、上述のADF調整量の算定により、すでに原稿が読取基準位置と一致するように、調整された値である。
そして、ステップS54において、CPU107からの原稿送り調整量の出力データを受信すると、この値に基づいて基準値Aを補正し(ステップS55)、以下、この値を基準値Bとして原稿自動送り装置10による原稿搬送量が制御されることになる。この際、原稿送り調整量は距離の大きさで示されているので、これをカウント数の調整量に変換する必要があるが、そのため予め設定された変換係数がROM112に格納されており、CPU102はこの変換係数によりカウント数の調整量を求めてRAM122に基準値Bとして格納し、以下この値に基づき原稿送り量の制御を行う。
【0086】
なお、以上は、原稿の表面を複写する場合の送り量の調整について述べたが、反転ローラ21で反転させて原稿裏面の複写を行う場合の送り量の調整も上記基準値Bの設定と同時に行うことができる。すなわち、原稿エッジ検出センサSE2とSE3との位置関係は一定なので、原稿の表面を読み取るため、原稿エッジ検出センサSE2で原稿後縁を検出してからの第1のカウント値と、原稿の裏面を複写するため原稿エッジ検出センサSE3で原稿の前縁を検出してからなされる第2のカウント値とは、一定の相関関係にあり、例えば、第1のカウント値をNだけ減少して調整すれば、第2のカウント値は、Nだけ増加して調整させることによって、位置合わせを行うことが可能となる。
(4) 以上、本発明に係る複写機を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論である。
【0087】
(4−1)上記実施の形態においては、位置ずれ検出により求められた副走査方向の調整量をCPU102に送って、これにより自動的に送り量を調整するようにしたが、これに代えてCPU101に当該送り調整量のデータを入力し、これをCPU102に設定するパラメータ(カウント数)の値に換算して、液晶タッチパネル91に表示させ、これにより操作者が、操作パネル90等から当該カウント値を補正入力するようにしてもよい。
【0088】
(4−2)上記実施の形態では、原稿をプラテンガラス31の左上隅を基準位置として読み取るものについて説明したが、原稿の中心線をプラテンガラス31の主走査方向のほぼ中心に合わせて基準位置とする場合には、原稿給紙トレイの調整量の算出方法が若干異なる。
図15は、このような原稿読取基準位置を有する原稿読取部に対して原稿が原稿自動送り装置10により図の実線で示す位置に搬送された場合を示す図である。
【0089】
前述の図11と異なるのは、原稿読取基準位置を規定する基準点が、プラテンガラス31の主走査方向の端のほぼ中央の点Op’(xp’、yp’)となっている点である。
また、図16は、上記原稿読取基準位置を有する複写機に対応して設けられる原稿自動送り装置10の原稿給紙トレイ11の構成を示す図であり、原稿給紙トレイ11は、長穴24、25を介して原稿自動送り装置10の上部にボルト24a、25aで固定され、このボルト24a、25aをゆるめることにより、原稿給紙トレイ11全体が主走査方向に移動可能となっている。
【0090】
原稿ガイド26、27は、それぞれ図の矢印方向に摺動可能な状態で原稿給紙トレイ11に保持されており、その裏面においてクランク28により相互に連結されている。このクランク28は、支軸28aを中心に原稿給紙トレイ11に揺動可能に固定されており、当該支軸28aに対象な位置に設けられた長穴28b,28cには原稿ガイド26、27の裏面に設けられた突起26a、27aが係合する。これにより一方の原稿ガイドの移動に合わせて他の原稿ガイドも同量だけ反対方向に変移し、載置された原稿の中心線の位置が原稿給紙トレイ11に対して常に同じになるようになっている。
【0091】
したがって、一度原稿給紙トレイ11の位置を合わせておけば、どのようなサイズの原稿を載置しても必ず、その中心線を図15の基準点Op’に合わせることができる。また、原稿給紙トレイ11に設けられた目盛り11bおよび三角矢印11bにより原稿給紙トレイ11の調整量を確認できるようになっている。
さて、図15において、原稿の傾き量θは、2点A,Bの座標値から上述の(数1)により同様にして求められ、これにより原稿の傾きを修正したときの点A’の座標(xa’、ya’)も(数2)から求めることができる。傾き是正後の辺A’B’の中点M’の座標は、ADF調整用の原稿の一辺ADの長さをLとしたとき、(xa’+L/2、ya’)となるから、基準点Op’(xp’、yp’)とこの中点M’との位置ずれ量は、副走査方向に(yp’−ya’)、主走査方向に(xa’+L/2−xp’)となる。なお、この一辺ADの長さLの値は、ADF調整用の原稿サイズおよびその送り方向が特定されている場合は、その長さを予めROM115に格納しておいてもよいし、また、原稿給紙トレイ11に原稿サイズ検出センサを設置しておき、このセンサからの検出信号により該当するサイズの一辺の長さを特定させるようにしてもよい。
【0092】
前者の副走査方向の位置ずれ量(原稿送り調整量)は、CPU102に送られて、これにより自動的に送り量が調整され、後者の主走査方向の位置ずれ量(給紙トレイ調整量)は、実際の調整量に変換されて操作パネル90に表示され、この表示を見て操作者が、図16の目盛り11aに基づき当該調整量だけ図の上方向にずらして調整する。
【0093】
(4−3)上述の図10におけるADF調整量の計算処理では、原稿全体が、プラテンガラス31上にある場合を述べたが、この原稿の一部が、プラテンガラス31よりはみ出しているような場合には、上述のような算出方法ではもはや各調整量を求めることができない。そのため、図14の搬送量の設定のサブルーチンにおいて説明したようにADF調整モード設定時の基準値Aは、副走査方向にはみ出さない値に設定されているのであるが、必ずしもこのようにしなくても原稿の一部がプラテンガラス31からはみ出した場合でも各ADF調整量を求めることは可能である。
【0094】
例えば、図11において原稿の頂点A、Bがプラテンガラス31から図の上方向にはみ出した場合には、次のようにして調整量を求めることができる。
まず、原稿給紙トレイ11に原稿サイズ検出センサを設置しておくと共に、読み取った原稿の画像データから上述したのと同様な方法で、頂点C,Dの座標値から辺CDの傾きを求め(この際、D点もプラテンガラス31からはみ出す場合も考えられるが、このような場合には、辺CD上の任意の1点で代用すれば、容易に辺CDの傾きを求めることができる。)、さらにこの傾きが是正された場合の頂点C’の座標値(xc’、yc’)を求める。
【0095】
そして、定型の原稿サイズの検出により、原稿の縦、横の長さが分かるので、上記C’の座標値からそれぞれ縦、横の長さを差し引けば、A’の座標値が容易に分かり、これにより上記調整量が判明する。すなわち、原稿サイズと、いずれか一つの頂点、及びいずれか1辺の傾き量が分かれば、各調整量は算出できるのであって、上述の実施の態様で説明したものはあくまでも計算の一例に過ぎない。
【0096】
なお、ADF調整時に使用する原稿のサイズとその送り方向を特定しておき、予めその縦・横の長さをROM115内に格納しておけば、原稿給紙トレイ11に上記原稿サイズ検出センサを設置する必要はない。
(4−4)また、上記実施の形態においては、原稿の傾き量θを求めて、この傾きが是正された場合を予想して、予め主走査方向および副走査方向の調整量を算出したが、このようなADFの調整を傾きの調整と主・副走査方向の調整の2段階に分け、まず、原稿傾き量θを検出して、これを操作パネルに表示させ、操作者が原稿自動送り装置の取付方向を調整して原稿が副走査方向に平行に搬送されるようにした後、再び原稿を読み込ませて、その画像データから主・副走査方向の調整量を検出するようにしてもよい。この場合には、主走査方向の位置ずれ量(給紙トレイ調整量)および副走査方向の位置ずれ量(原稿送り調整量)は、(数2)のような計算式を用いずに、検出された原稿の頂点Aの位置から直接求めることができる。
【0097】
(4−5)上記実施の形態においては、原稿自動送り装置の取付位置を原点としたX−Y座標を設定して位置ずれ量を算出し、最終的に実際的な調整量に変換してから操作パネルに表示させるようにしているので、これにより操作者が極めて容易に位置ずれの調整をできる。しかし、X−Y座標軸の単位の取り方によっては、位置ずれ量をそのまま実際の調整量に適用できる場合もあり、この場合には操作パネル表示の際にわざわざ換算する必要はない。
【0098】
また、原稿自動送り装置の取付用の蝶番の目盛り502b(図3(b))や原稿給紙トレイの目盛り22c、11a(図4、図16)などは、必ずしも本発明に必須のものではなく、操作者が操作パネルに表示された調整量を参考にして、手持ちのメジャーなどで測りながら調整してもよい。
(4−6)上記実施の形態においては、原稿自動送り装置10により原稿をプラテンガラス31上の原稿読取基準位置に設置してから、画像読取部30のスキャナを副走査方向に移動させて画像を読み取る複写機について説明したが、これとは別に、原稿自動送り装置10により、原稿を所定の速度Vで、プラテンガラス31上を搬送しながら、画像読取部に固定されたスキャナにより画像を読み込む、いわゆるシートスルー型の複写機にあっても、原稿とスキャナの位置関係が相対的に変化する点では全く同じであり、上述の場合と同様にして位置ずれ量を算出できる。但し、この場合には、スキャナによる原稿読取開始時に丁度原稿の先端がスキャナの位置に到達している状態が原稿読取基準位置として定義付けられ、原稿の送り方向の位置を示すY座標の座標値は、原稿自動送り装置10を制御するCPU102の内部タイマーの基準信号発生の時刻を0(ゼロ)として、y=Vtの式により、時間とY軸の座標(副走査方向の送り量)を関係付けておけば、上述したのと全く同じ方法により、ADF調整量が決められることになる。
【0099】
そして、この場合には、求められたY方向(副走査方向)の位置ずれ量をΔyとしたとき、上記基準信号を発生するタイミングを、Δt=Δy/Vだけずらすことによって位置ずれが解消されることになる。
(4−7)上述の実施の形態においては、主走査方向の位置ずれ調整を、原稿給紙トレイの位置を調整することによって行ったが、原稿自動送り装置全体を主走査方向に移動させることによっても実現可能である。この場合には、例えば、原稿自動送り装置の装置本体への取付部を主走査方向にスライド可能に構成し、その固定位置をボルトなどで調整できるようにしておけばよい。
【0100】
(4ー8)上記実施の形態においては、本発明に係る画像読取り装置を複写機に適用した例について述べたが、本発明は、その他ファクシミリ装置など、自動原稿送り装置を有する画像読取り装置を備えた全ての装置に適用可能である。
【0101】
【発明の効果】
以上、述べたように、本発明によれば、原稿の画像データに基づき、前記画像読取部に設定された原稿読取基準位置に対する、前記原稿送り手段により搬送された原稿の傾き量を検出すると共に、前記原稿の傾き量が是正された場合における原稿の搬送位置を求め、この求められた原稿搬送位置と前記原稿読取基準位置との主走査方向および副走査方向における位置ずれ量を検出するので、一度のADF調整モードの実行により、傾きの是正と主走査方向、副走査方向の位置ずれの是正を併せて行うことが可能となる。
また、この検出された傾き量、主走査方向および副走査方向における位置ずれ量のうち、少なくとも傾き量と主走査方向における位置ずれ量を表示するようにしているので、それらの位置ずれ量についての操作者の調整が容易に行える。
【0102】
また、本発明によれば、検出された原稿読取基準位置に対する原稿の搬送位置の傾き量を原稿送り方向是正手段の調整量に換算して表示するので、原稿の傾きを極めて容易に調整できる。
【0103】
また、さらに、本発明によれば、求められた主走査方向の位置ずれ量を実際の調整量に換算して表示するので、原稿の主走査方向における位置ずれを極めて容易に調整できる。
【0104】
また、本発明によれば、求められた副走査方向の位置ずれ量を原稿送り手段の送り量を制御するパラメータの調整量に換算してから表示するので、原稿送り量の調整が極めて容易に行える。
【0105】
また、本発明によれば、求められた副走査方向の位置ずれ量に基づき原稿送り量制御手段により当該位置ずれ量が0になるように原稿送り手段の原稿の送り量が制御されるので、自動的に副走査方向の位置ずれが解消され、この方向における操作者の調整の手間は全く不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取り装置が適用された複写機の実施の形態の全体の構成を示す図である。
【図2】上記複写機の原稿自動送り装置を上方に開放したときの様子を示す斜視図である。
【図3】上記原稿自動送り装置の複写機本体への取付部分の拡大図である。
【図4】上記原稿自動送り装置に設けられた原稿給紙トレイの構成を示す図である。
【図5】上記複写機の操作パネルの構成の一例を示す図である。
【図6】上記複写機の制御部のブロック図である。
【図7】上記制御部のメモリユニット部のブロック図である。
【図8】上記制御部においてADF調整モード設定時の入力制御のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】上記制御部のメモリユニット部における書込み、読出し制御およびADF調整量の計算の制御を示すフローチャートである。
【図10】上記メモリユニット部におけるADF調整量の計算のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図11】原稿の頂点をプラテンガラスの隅に設定された原稿読取基準位置に合わせる場合のADF調整量の計算を説明するため図である。
【図12】上記制御部のCPU107に入力されたデータがADF調整量である場合に、その平均値を求めて各CPUに送信するサブルーチンを示すフローチャートである。
【図13】上記制御部のCPU101においてADF調整モード設定における操作パネルの表示を制御するサブルーチンを示すフローチャートである。
【図14】上記制御部のCPU102において、ADF調整モードが設定されている場合の送り量補正のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図15】原稿の中心線をプラテンガラスの主走査方向のほぼ中心の位置に合わせて原稿読取基準位置とする場合のADF調整量の計算を説明するため図である。
【図16】図15の場合の原稿給紙トレイの構成を示す図である。
【符号の説明】
10 原稿自動送り装置
30 画像読取部
50 プリンタ部
70 給紙部
90 操作パネル
97 ADF調整モード設定キー
100 制御部
200 画像信号処理部
300 メモリユニット部
400 印字処理部
Claims (5)
- 原稿送り手段により原稿を副走査方向に送って画像読取部に搬送し、この原稿に対して画像読取手段を相対的に移動させて当該原稿の画像データを得る画像読取り装置において、
前記原稿の画像データに基づき、前記画像読取部に設定された原稿読取基準位置に対する、前記原稿送り手段により搬送された原稿の傾き量を検出すると共に、前記原稿の傾き量が是正された場合における原稿の搬送位置を求め、この求められた原稿搬送位置と前記原稿読取基準位置との主走査方向および副走査方向における位置ずれ量を検出する位置ずれ量検出手段と、
前記検出された傾き量、主走査方向および副走査方向における位置ずれ量のうち、少なくとも傾き量と主走査方向における位置ずれ量を表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする画像読取り装置。 - 前記原稿送り手段は、前記画像読取部における副走査方向に対する原稿送り方向の角度を調整する原稿送り方向是正手段を備え、
前記表示手段は、前記傾き量を前記原稿送り方向是正手段の調整量に換算して表示することを特徴とする請求項1記載の画像読取り装置。 - 前記原稿送り手段は、原稿の搬送位置を主走査方向に調整する主走査方向位置是正手段を備え、
前記表示手段は、前記主走査方向における位置ずれ量を前記主走査方向位置是正手段の調整量に換算して表示することを特徴とする請求項1記載の画像読取り装置。 - 所定のパラメータにより前記原稿送り手段による原稿の送り量を制御する送り量制御手段を備え、
前記表示手段は、前記副走査方向における位置ずれ量を前記パラメータの調整量に換算して表示することを特徴とする請求項1記載の画像読取り装置。 - 前記原稿送り手段による原稿の送り量を制御する送り量制御手段を備え、
前記送り量制御手段は、前記副走査方向における位置ずれ量が0になるように前記原稿送り手段の原稿送り量を制御することを特徴とする請求項1記載の画像読取り装置。
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