JP3596313B2 - 印刷装置、印刷方法および記録媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷方法および記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を該複数ページ以上の大きさの印刷媒体に印刷する印刷装置、印刷方法およびそのためのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンピュータの出力装置として、ヘッドに備えられた複数のノズルから吐出される数色のインクによりドットを形成して画像を記録するインクジェットプリンタが提案されており、コンピュータ等が処理した画像を多色多階調で印刷するのに広く用いられている。かかるプリンタの中には、例えばロール紙のような大判の印刷媒体に画像を印刷可能な印刷装置(以下、大判プリンタとよぶ)も提案されている。大判プリンタは、横断幕のような数十メートルにわたる印刷媒体に画像を印刷可能である。
【0003】
かかる大判プリンタには、通常、複数のページに分割して印刷用のデータが供給される。画像データを提供するアプリケーションプロラムで扱い得るデータ量に制限があるからである。一般のプリンタでは、複数のページ間には印刷を行わない余白が存在するが、大判プリンタではこの余白部分をなくすことにより、複数のページに分割されたデータの供給を受けつつ、連続した画像の印刷を可能としている。このように複数のページに分割された画像データを余白部分をなくして印刷するモードを長尺モードとよぶものとする。なお、大判プリンタは、標準モードとして、各ページごとに余白を設けて印刷を実行し、印刷後に所定の大きさに切断することにより、いわゆる定型サイズの用紙に印刷することも可能である。
【0004】
ところで、インクジェットプリンタでは、印刷速度を向上するために、副走査方向に多数のノズルが配列されたヘッドを用いることが通常である。大判プリンタでもこのようなヘッドを用いられる。かかるヘッドを用いたプリンタにおいて、画質を向上させる記録方式の一つとして、米国特許第4,198,642号や特開昭53−2040号公報等に開示されている「インタレース方式」と呼ばれる技術がある。
【0005】
図18は、インタレース方式の一例を示す説明図である。まず、以下の説明で用いられる各種のパラメータについて説明する。図18の例では、ドットの形成に使用されるノズルの個数Nは3個である。図18中のノズルピッチk[ドット]は、記録ヘッドにおけるノズルの中心点間隔が、記録画像のピッチ(ドットピッチw)の何個分であるかを示している。図18の例ではk=2である。図18の例では1回の主走査で各ラスタが埋めつくされているので、何回の主走査で各主走査ライン(以下、「ラスタ」という)をドットで埋めつくすかを示すスキャン繰り返し回数sは1回である。後述するように、スキャン繰り返し回数sが2以上の時には、各主走査においては、主走査方向に沿って間欠的にドットが形成されることになる。図18中のLは、副走査における紙送り量を意味しており、この例では3ラスタに相当する。図18において、2桁の数字を含む丸は、それぞれドットの記録位置を示している。丸の中の2桁の数字のうち、左側の数字はノズル番号を示しており、右側の数字は記録順番(何回目の主走査で記録されたか)を示している。
【0006】
図18に示す、インタレース方式の記録では、1回目の主走査において、2番ノズル、3番ノズルにより各ラスタのドットを形成する。1番ノズルではドットを形成しない。次に、図18に示す通り、3ラスタ分の紙送りを行った後、2回目の主走査を行いつつ、1番ノズルから3番ノズルまでを用いて各ラスタを形成する。以後、同様に3ラスタ分の紙送りと、主走査によるラスタの形成とを繰り返し実行することにより、画像を記録する。ここで明らかな通り、1回目の主走査において1番ノズルによりラスタを形成しなかったのは、該ラスタの下に隣接するラスタは2回目以降の主走査で形成され得ないからである。
【0007】
インタレース方式とは、このようにラスタを副走査方向に間欠的に形成しつつ、画像を記録する方式をいう。このインタレース方式には、ノズルのピッチやインク吐出特性等のばらつきを、記録画像上で分散させることができるという利点がある。従って、ノズルのピッチや吐出特性にばらつきがあっても、これらの影響を緩和して画質を向上させることができるという効果を奏する。図18では、特定のノズルピッチにおいて各ラスタを1回の主走査で形成する場合について説明したが、ノズルピッチ、ノズル個数、スキャン繰り返し数等に応じて種々の送り量でのインタレース方式による記録が可能である。
【0008】
インタレース方式による記録は、大判プリンタでも適用されている。但し、インタレース方式による記録では、図18から明らかな通り、上方および下方にそれぞれ完全には画像を形成し得ないラスタが数本存在する。一方、大判プリンタでは、先に説明した通り、長尺モードを実行する際には、各ページ間の余白なしで画像を印刷する必要がある。かかる印刷を実現するために、従来の大判プリンタではページごとに上端処理および下端処理を施して印刷を実行している。
【0009】
図19に、大判プリンタにおける印刷の様子を示す。図示する通り、連続した印刷媒体の所定領域にNページに分割された画像データを印刷する。この際、以下に説明する通り、各ページの上側では上端処理を行い、下側では下端処理を行うことによってページ間に余白が存在しない印刷を実現している。
【0010】
下端処理の例を図20に示す。ここでは、副走査方向に4ドットピッチで7つのノズルを備えるヘッドを例にとって説明する。図中の実線の丸がノズルを意味している。丸の中の番号は、ノズル番号である。破線の丸は、ノズルピッチを示す便宜のために示した。図は、左側から順に各主走査ごとに、ヘッドの副走査方向の位置を示している。図示する通り、下端処理が始まるまでは、各主走査ごとに7ラスタ相当の副走査が実行される。下端処理が開始されると、まず、4ラスタの送りを行い、次に3ラスタの送りを4回行い、その後、1ラスタの微少送りを4回実行する。かかる送りを行うことにより、最後の主走査時に7番ノズルが位置するラスタまで、ラスタの抜けを生じることなく画像を記録することができる。
【0011】
次に上端処理の例を図21に示す。図中の記号の意味は図20と同様である。上端処理では、最初に1ラスタずつの微少送りを4回実行し、次に3ラスタの送りを4回実行し、4ラスタの送りを行う。この後、標準の送り、即ち7ラスタずつの送りに移行する。こうすることにより、図21に示す通り、最初の主走査で1番ノズルが位置するラスタから画像を記録することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の大判プリンタでは、各ページの境界部分でドットの形成位置のずれ、いわゆるバンディングが生じていた。先に説明した通り、従来の大判プリンタでは、下端処理を行って各ページの最下端まで画像を印刷した後、大きな送りの副走査を行い、続くページの画像を印刷する。例えば、図20に示した下端処理を実行して1ページ目の画像の記録を終えると、図21に示す態様ですぐ下側に隣接するラスタの記録を開始するために、ヘッド全体のサイズに相当する送り量の副走査を実行する。図20、図21の例では、4ドットピッチで7つのノズルを備えているから、ページの境界では、25ラスタ分の副走査を行う。
【0013】
一般に副走査は送り量が大きくなるほど、送りの精度が低下する。従来の大判プリンタではこの送り精度の低下によって、前ページの最下端のラスタと次ページの最上端のラスタとの間隔が、その他のラスタ同士の間隔と極端に異なることがあった。このため、ページの境界においてバンディングが生じることがあった。
【0014】
また、従来の大判プリンタでは、下端処理および上端処理の部分でもバンディングを生じていた。図20および図21に示すように余白部分なしで各ページの画像を完成するためには、下端処理および上端処理で1ラスタの微少送りを行う必要がある。微少送りを行った場合には、同じノズルで形成されるラスタが複数本隣接して現れる。例えば、図20の下端に位置する4本のラスタはいずれも7番ノズルで形成されている。また、図21の上端に位置する4本のラスタはいずれも1番ノズルで形成されている。この場合に1番ノズルまたは7番ノズルが機械的製造誤差などの原因によりインクの吐出方向にずれがあるものとすれば、それぞれのノズルにより形成される4本のラスタの形成位置がまとめてずれる。かかるずれはバンディングとして視認される。
【0015】
この発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、大判プリンタにおいて、各ページの境界に生じるバンディングを抑制し、画質を向上するための技術を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、次の構成を採用した。
本発明の印刷装置は、
ラスタを形成する形成要素が一方向に所定の間隔で複数配列されたヘッドにより、印刷媒体上へのラスタの形成と前記一方向への相対的な送りとを繰り返し実行して、該一方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を該複数ページ分以上の大きさの印刷媒体に印刷する印刷装置であって、
前記連続画像の画像データを入力する入力手段と、
最終ページであるか否かを該画像データに基づいて判定する判定手段と、
最終ページ以外のページでは、該ページに続くページとの境界をまたいで前記ヘッドが位置することを許容して前記送りを行う送り手段と、
前記ヘッドが前記境界をまたぐ位置にある場合には、前記ヘッドの一部の形成要素により一方のページの画像を印刷しつつ、残余の形成要素により他方のページの画像を印刷する印刷手段とを備えることを要旨とする。
【0017】
かかる印刷装置では、複数のページに亘って入力された画像データについて、各ページが最終ページであるか否かを判定し、現在印刷中のページに続いて印刷されるページがある場合には、ページ間の境界をまたいでヘッドが位置することを許容して副走査を行う。しかも、ヘッドが境界をまたぐ位置にあるときは、それぞれの形成要素の位置に該当するページの画像データを供給して印刷を行う。つまり本発明の印刷装置によれば、連続するページの下端側の領域と上端側の領域とを同時に印刷することができる。
【0018】
従来の印刷装置では各ページごとに一旦印刷を完了していた。これは、従来の印刷装置においては、複数ページに亘る画像データを混在してヘッドに供給することができなかったからである。従来の印刷装置では、画像データの供給を順次受けつつ印刷を実行し、該画像データの最後に改ページを指示する信号が入力されると、該信号に従って改ページを実行していた。改ページを指示する信号からは次のページが存在するか否かを判定することはできない。かかる条件下で、前記境界をまたいで副走査を行うことを許容すれば、該ヘッドに対し、次のページのデータを供給可能であるか否かの判定ができず、印刷を適切に実行することができなくなる。
【0019】
そもそも、従来の印刷装置では各ページの境界をまたいでヘッドを副走査することが許容されていなかった。上述の理由により連続するページの画像データを同時にヘッドに供給することができない条件下で、境界をまたいでヘッドを副走査した場合、次ページの上端部分の余白の設定によっては、次ページの印刷開始時に印刷媒体を副走査と逆方向に戻す必要が生じる。例えば、図18に示した例によれば、印刷可能な領域は1回目の主走査で2番ノズルが位置するラスタよりも下方の領域である。ところが、境界をまたいでヘッドを副走査することを無条件に許容した場合、前ページの印刷終了時に2番ノズルの位置が次ページにおいて印刷を開始すべき上端のラスタよりも下方に位置する可能性もある。
【0020】
従来の印刷装置では、上述の事情を考慮し、図19に示す通り、ヘッドが各ページの境界をまたぐことがないように副走査を行っていた。これに対し、本発明の印刷装置では、上記判定手段により、画像データが最終ページであるか否かを判定することができるから、前記境界をまたいでヘッドが位置することを許容する副走査を実行しても、前記印刷手段は該ヘッドに適切にデータを供給し、印刷を実現することができる。
【0021】
この結果、本発明の印刷装置では、各ページの境界部分で大きな送り量の副走査を行うことを回避できる。また、各ページごとに印刷を完了する必要がないため、微少送りを含む下端処理や上端処理を行う必要がない。従って、本発明の印刷装置では、ページの境界部分で視認可能なほどにラスタの形成位置がずれることを回避でき、画質を向上することができる。なお、本発明の印刷装置は、ページの境界部分を含んで連続した画像(以下、連続画像と呼ぶ)を印刷する場合に特に有効である。
【0022】
上記印刷装置において、最終ページであるか否かの判定手段としては種々の手段が適用可能である。例えば、あるページの画像データの入力を開始した時点で、該ページを最終ページと一旦判定し、該ページに続くページの画像データの入力が開始した時点で、先のページは最終ページではないと判定しなおすものとしてもよい。また、あるページの画像データの入力を開始した時点で、該ページは最終ページではないと一旦判定し、該ページに続くページの画像データの入力が実行されないことが確定した時点で、該ページが最終ページであると判定しなおすものとしてもよい。さらに、予めページ数の入力を受け、該ページ数に基づいて最終ページを判定するものとしてもよい。
【0023】
なお、上述の印刷装置において、先頭ページの上端および最終ページの下端には、従来通り、上端処理および下端処理を施すことができるのはいうまでもない。また、上記印刷装置は、ページの境界部分でその他の部分と異なる送り量で副走査を行うものとしても構わない。
【0024】
上述の印刷装置において、
前記送り手段は、前記ヘッドが前記境界をまたがない場合に主として適用される送り量と同じ送り量で前記相対的な送りを行う手段であるものとすることが望ましい。
【0025】
こうすれば、ページの境界を含む領域でも、その他の領域、つまり各ページに内包される領域の印刷時と同じ画質で印刷を行うことができる。この結果、より均一な画質で連続画像の印刷を実現することができる。「主として適用される送り量」とは、前記ヘッドが境界をまたがない場合に適用される送り量のうち、回数が多いものを適用する意である。例えば、印刷開始時の上端処理や印刷終了時に下端処理を施す印刷装置において、これらの処理で適用される送り量は、比較的制限された回数で用いられるため、「主として適用される送り量」には該当しない。なお、「主として適用される送り量」は必ずしも1種類の送り量には限られない。例えば、各ページに包含される領域の印刷が、異なる送り量の組み合わせで実現される場合には、そこに適用される種々の送り量を「主として適用される送り量」として用いることができる。
【0026】
本発明の印刷装置は、複数の装置の組み合わせで実現することもできる。
例えば、本発明の印刷装置は、
前記入力手段と、前記判定手段とを備える画像処理装置と、
前記送り手段と、前記印刷手段とを備えるプリンタと、
該画像処理装置から該プリンタへデータを転送する転送手段とを備えるものとし、
該画像処理装置は、さらに、
前記画像データを前記プリンタで扱い得る印刷データに変換する変換手段と、
該判定手段により判定された結果を表すフラグを設定するフラグ設定手段と、
前記印刷データと前記フラグとを前記プリンタに出力する出力手段とを有し、前記プリンタは、さらに、
前記印刷データを入力する印刷データ入力手段と、
前記フラグに基づいて、該入力された印刷データに対応するページが最終ページであるか否かを判定する手段とを備えるものとすることができる。
【0027】
かかる印刷装置では、画像処理装置で生成した印刷データおよび前記フラグをプリンタに転送し、該プリンタで画像を印刷することができる。プリンタ側には、前記フラグに基づいて、最終ページを識別することができるとともに、先に説明した送り手段と、印刷手段が備えられているため、ページの境界部分でバンディングを抑制した高画質な印刷を実現することができる。
【0028】
上記印刷装置では、印刷データと前記フラグとをプリンタに出力する。プリンタは印刷データの全体の転送を待つまでなく、かかるフラグに基づいて最終ページであるか否かを判断することができる。従って、上記印刷装置によれば、かかるフラグを付したデータをプリンタに出力することによって、印刷データの転送と、画像の印刷とを並行して行うことができる。このように画像の印刷を並行して実行すれば、プリンタは膨大な印刷データを全て記憶する必要がない。従って、上記印刷装置によれば、プリンタ側でかかる記憶に用いられる記憶部の容量の増加を回避できる。
【0029】
画像データから印刷データへの変換処理としては、画像データの階調値をプリンタで表現可能な階調値に変えるためのハーフトーン処理や、画像データの解像度をプリンタで表現可能な解像度に変換する処理などが挙げられる。かかる処理を実行する画像処理装置は、例えば汎用のコンピュータを適用することができる。また、前記処理専用のハードウェアを用いることもできる。もちろん、プリンタと同じ筐体内に備えられるものとしても構わない。
【0030】
画像処理装置とプリンタとを備える印刷装置において、前記フラグは印刷データのいずれの箇所に付して出力することも可能であるが、
前記出力手段は、各ページの印刷データに先だって、該ページのフラグを出力する手段であるものとすることが望ましい。
【0031】
こうすれば、プリンタは、各ページの印刷データ全体の入力を待つことなく、ページの連続性を判定することができる。従って、印刷データの入力と印刷とをより無駄のない状態で並行処理することが可能となる。なお、印刷データに先だってフラグを出力する態様としては、種々の態様が可能である。例えば、各ページごとにフラグを出力した後、印刷データを出力するものとできる。また、全ページのフラグを出力した後、各ページの印刷データを出力するものとしてもよい。
【0032】
本発明の印刷装置と主要部を同一にする装置として、本発明は以下に示すプリンタの態様で構成することもできる。
即ち、ラスタを形成する形成要素が一方向に所定の間隔で複数配列されたヘッドにより、印刷媒体上へのラスタの形成と前記一方向への相対的な送りとを繰り返し実行して、該一方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を該複数ページ以上の大きさの印刷媒体に印刷するプリンタであって、
前記画像の画像データを各ページが最終ページであるか否かを示すフラグとともに入力する入力手段と、
該フラグに基づいて、該入力された印刷データに対応するページが最終ページであるか否かを判定する手段と、
最終ページ以外のページでは、該ページに続くページとの境界をまたいで前記ヘッドが位置することを許容して前記送りを行う送り手段と、
前記ヘッドが前記境界をまたぐ位置にある場合には、前記ヘッドの一部の形成要素により一方のページの画像を印刷しつつ、残余の形成要素により他方のページの画像を印刷する印刷手段とを備えるプリンタである。
【0033】
かかるプリンタは、先に印刷装置の主要部と同様の送り手段と、印刷装置とを備える。従って、ページの境界でバンディングを生じることなく、画像を高画質で印刷することができる。
【0034】
さらに本発明は以下に示す印刷方法の発明として構成することもできる。
つまり、ラスタを形成する形成要素が一方向に所定の間隔で複数配列されたヘッドにより、印刷媒体上へのラスタの形成と前記一方向への相対的な送りとを繰り返し実行して、該一方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を該複数ページ以上の大きさの印刷媒体に印刷する印刷方法であって、
(a) 前記画像の画像データを入力する工程と、
(b) 最終ページであるか否かを該画像データに基づいて判定する工程と、
(c) 最終ページ以外のページでは、該ページに続くページとの境界をまたいで前記ヘッドが位置することを許容して前記送りを行う工程と、
(d) 前記ヘッドが前記境界をまたぐ位置にある場合には、前記ヘッドの一部の形成要素により一方のページの画像を印刷しつつ、残余の形成要素により他方のページの画像を印刷する工程とを備える印刷方法である。
かかる印刷方法によれば、先に印刷装置として説明したのと同様の作用により、画像の高画質な印刷を実現することができる。
【0035】
また、本発明は以下に示す記録媒体の発明として構成することもできる。
本発明の第1の記録媒体は、
一方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を該複数ページ以上の大きさの印刷媒体に印刷するプリンタに提供される印刷データを、前記画像の画像データから生成するプログラムをコンピュータ読みとり可能に記録した記録媒体であって、
前記画像データを入力する機能と、
前記画像データを前記プリンタで扱い得る印刷データに変換する機能と、
前記複数のページのそれぞれが最終ページであるか否かを示すフラグと、前記印刷データとを出力する機能とを実現するプログラムを記録した記録媒体である。
【0036】
本発明の第2の記録媒体は、
ラスタを形成する形成要素が一方向に所定の間隔で複数配列されたヘッドにより、印刷媒体上へのラスタの形成と前記一方向への相対的な送りとを繰り返し実行して、該一方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を該複数ページ以上の大きさの印刷媒体に印刷するプリンタを駆動するためのプログラムをコンピュータ読みとり可能に記録した記録媒体であって、
前記画像の画像データを各ページが最終ページであるか否かを示すフラグとともに入力する機能と、
該フラグに基づいて、該入力された印刷データに対応するページが最終ページであるか否かを判定する機能と、
最終ページ以外のページでは、該ページに続くページとの境界をまたいで前記ヘッドが位置することを許容して前記送りを行う機能と、
前記ヘッドが前記境界をまたぐ位置にある場合には、前記ヘッドの一部の形成要素により一方のページの画像を印刷しつつ、残余の形成要素により他方のページの画像を印刷する機能とを実現するプログラムを記録した記録媒体である。
【0037】
第1の記録媒体に記録されたプログラムが実行されると、先に説明した画像処理装置を実現し、最終ページであるか否かを判定可能なフラグを含むデータを生成することができる。かかるデータを所定のプリンタに提供すれば、先に説明した作用に基づいて高画質な印刷を実現することができる。一方、第2の記録媒体に記録されたプログラムが実行されると、上述した印刷データおよびフラグの供給を受けて、ページの境界でバンディングを生じることなく連続画像を印刷可能なプリンタを実現することができる。
【0038】
なお、記憶媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。また、上述のコンピュータプログラムを通信経路を介してコンピュータに供給するプログラム供給装置としての態様も含む。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき説明する。
(1)装置の構成:
図1は、本発明の実施例としての印刷装置の構成を示すブロック図である。図示するように、コンピュータ90にカラープリンタ22とが接続されている。このコンピュータ90に所定のプログラムがロードされ実行されることによりプリンタ22と併せて印刷装置として機能する。このコンピュータ90は、プログラムに従って各種演算処理を実行するCPU81を中心に、バス80により相互に接続された次の各部を備える。ROM82は、CPU81で各種演算処理を実行するのに必要なプログラムやデータを予め格納しており、RAM83は、同じくCPU81で各種演算処理を実行するのに必要な各種プログラムやデータが一時的に読み書きされるメモリである。入力インターフェイス84はキーボード14などからの信号の入力を司り、出力インタフェース85は、プリンタ22へのデータの出力を司る。CRTC86は、カラー表示可能なCRT21への信号出力を制御し、ディスクコントローラ(DDC)87は、ハードディスク16やCD−ROMドライブ15あるいは図示しないフレキシブルディスクドライブとの間のデータの授受を制御する。ハードディスク16には、RAM83にロードされて実行される各種プログラムやデバイスドライバの形式で提供される各種プログラムなどが記憶されている。
【0040】
このほか、バス80には、シリアル入出力インタフェース(SIO)88が接続されている。このSIO88は、モデム18に接続されており、モデム18を介して、公衆電話回線PNTに接続されている。コンピュータ90は、このSIO88およびモデム18を介して、外部のネットワークに接続されており、特定のサーバーSVに接続することにより、種々のプログラムをハードディスク16にダウンロードすることも可能である。また、必要なプログラムをフレキシブルディスクFDやCD−ROMによりロードし、コンピュータ90に実行させることも可能である。
【0041】
プリンタ22はインクジェットプリンタである。詳細な構成は後述するが、インクを吐出するためのノズルを複数備えたヘッドを印刷用紙の一方向に往復動する主走査を行うとともに、主走査と直交する方向にヘッドと印刷用紙とを相対的に移動する副走査を行うことによって画像を印刷する。
【0042】
図2は印刷装置のソフトウェアの構成を示すブロック図である。コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からはこれらのドライバを介して、プリンタ22に転送するための画像データFNLが出力される。アプリケーションプログラム95は、キーボード14などからの指示に従って、例えば横断幕のような大判の印刷媒体に印刷するための画像を生成するとともに、その画像をビデオドライバ91を介してCRTディスプレイ21に画像を表示している。アプリケーションプログラム95で生成される画像データORGは、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色の色成分からなるデータである。
【0043】
このアプリケーションプログラム95が、印刷命令を発すると、コンピュータ90のプリンタドライバ96が、画像データORGをアプリケーションプログラム95から受け取る。アプリケーションプログラム95で生成した大判の印刷媒体用の画像データは膨大な量であるため、まとめてプリンタドライバ96に転送することはできない。アプリケーションプログラム95は画像データを所定の大きさのページに分割して順次プリンタドライバ96に転送する。
【0044】
図2に示した例では、プリンタドライバ96の内部には、ハーフトーンモジュール99と、ページフラグ設定部100とが備えられている。ハーフトーンモジュール99は、まず画像データORGの色成分をR,G,Bからプリンタ22が表現可能な色成分(ここではシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各色)に補正する。本実施例のプリンタ22は各画素ごとにはドットのオン・オフの2値しか採り得ない。従って、ハーフトーンモジュール99は、プリンタ22で形成するドットの分散性によって補正された画像データの階調値を表現できるように各画素ごとのドットのオン・オフを設定する。
【0045】
ページフラグ設定部100は、アプリケーションプログラム95から複数のページに分割して受け渡された画像データに基づいて、最終ページであるか否かを表すフラグを設定する。本実施例では、次に続くページが存在する場合には、ページフラグに値1が設定される。続くページが存在しない場合には、値0が設定される。なお、このようにフラグの設定が行われるのは、アプリケーションプログラム95から長尺モードでの印刷が指定された場合のみである。長尺モードとは、複数のページに分割された画像データについて、ページ間で余白部分を設けることなく印刷することにより連続画像を印刷するモードをいう。長尺モードが指定されると、後述する通り、いわゆる改ページのための処理が行われない。長尺モードが指定されていない場合には、各ページごとに改ページ処理を行うため、ページフラグは全て値0に設定される。
【0046】
プリンタドライバ96は、以上の処理を実行し、ハーフトーン処理された印刷データと、ページフラグとを最終的なデータFNLとしてプリンタ22に出力する。以上の処理を実行するコンピュータ90は本発明における画像処理装置に相当する。
【0047】
プリンタ22では、入力部202がコンピュータ90から出力されたデータFNLを受け取る。このデータFNLのうち、印刷データはバッファ206に一時的に蓄えられる。ページフラグは改ページ判定部204に送られる。改ページ判定部204はページフラグに基づいて、処理中のページに連続するページが存在するか否かを認識する。かかる認識結果は、送り量設定部208に送られる。送り量設定部208では、連続するページが存在するか否かに基づいて、送り量テーブル212を参照しつつ、印刷時の副走査の送り量を設定する。こうして設定された送り量は、副走査を実行する副走査部216に出力されるとともに、ラスタライザ210にも出力される。
【0048】
ラスタライザ210は、送り量に基づいて、プリンタ22の各ノズルで形成すべきラスタに対応したデータをバッファ206から読みとる。また、ヘッドの主走査方向に合わせて各ラスタの印刷データをヘッドに出力する順序に並べ替える。こうして用意されたデータは主走査部214に出力される。主走査部214は、ヘッドの主走査を行いつつ、ラスタライザ210から受け取ったデータに基づいてインクを吐出する。主走査部214によりラスタが形成されると、副走査部216が先に設定された送り量で印刷用紙を送る。入力部202は、主走査部214および副走査部216が印刷を実行している間に残りの部分のデータを次々と入力する。
【0049】
次に、図3によりプリンタ22の概略構成を説明する。図示するように、このプリンタ22は、紙送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャリッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭載された印字ヘッド28を駆動してインクの吐出およびドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ23,キャリッジモータ24,印字ヘッド28および操作パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とから構成されている。
【0050】
キャリッジ31をプラテン26の軸方向に往復動させる機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31の原点位置を検出する位置検出センサ39等から構成されている。
【0051】
なお、このキャリッジ31には、黒インク(Bk)用のカートリッジ71とシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)の3色のインクを収納したカラーインク用カートリッジ72が搭載可能である。キャリッジ31の下部の印字ヘッド28には計4個のインク吐出用ヘッド61ないし64が形成されている。キャリッジ31に黒(Bk)インク用のカートリッジ71およびカラーインク用カートリッジ72を上方から装着すると、各カートリッジから吐出用ヘッド61ないし64へのインクの供給が可能となる。
【0052】
図4は、本実施例のプリンタ22の側断面図である。本実施例のプリンタ22は印刷用紙Pとしてロール紙を用いる。プリンタ22の内部には、ロール紙を保持するための保持部S1,S2が備えられている。印刷時の指定に応じていずれかの保持部に保持されたロール紙が選択的に給紙される。キャリッジ31、インクカートリッジ71および摺動軸34については図3で説明した通りである。保持部S1,S2から給紙されたロール紙は、キャリッジ31の主走査によって一部のラスタが形成されると、副走査として所定の量だけ外部に送られる。こうして主走査と副走査とが繰り返し実行されてロール紙に画像が印刷される。画像の印刷が終了すると、切断部29の位置まで送られ、切断部29によって切断される。切断部29は手動で用紙の切断をすることもできるし、制御回路40からの信号によって自動的に用紙の切断を行うこともできる。本実施例のプリンタ22はこのようにロール紙を用いることにより、数十メートルに亘る画像を印刷することができる。
【0053】
インクの吐出およびドット形成を行う機構について説明する。図5はインク吐出用ヘッド28の内部の概略構成を示す説明図である。各色のヘッド61ないし64には、後で説明する通り、各色毎に48個のノズルNzが設けられており、各ノズル毎にピエゾ素子PEが配置されている。ピエゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示したのが図5である。図示の都合上、イエロのヘッドについては図示を省略した。図5(a)に示すように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路68に接する位置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周知のように、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電気−機械エネルギの変換を行う素子である。本実施例では、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧を印加することにより、図5(b)に示すように、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路68の一側壁を変形させる。この結果、インク通路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクが、粒子Ipとなって、ノズルNzの先端から高速に吐出される。このインク粒子Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み込むことにより印刷が行われる。
【0054】
図6(a)は、インク吐出用ヘッド61〜64におけるインクジェットノズルNzの配列を示す説明図である。これらのノズルの配置は、各色ごとにインクを吐出する4組のノズルアレイから成っており、48個のノズルNzが一定のノズルピッチkで千鳥状に配列されている。各ノズルアレイの副走査方向の位置は互いに一致している。なお、各ノズルアレイに含まれる48個のノズルNzは、千鳥状に配列されている必要はなく、一直線上に配置されていてもよい。但し、図6(a)に示すように千鳥状に配列すれば、製造上、ノズルピッチkを小さく設定し易いという利点がある。図6(b)は、ノズルおよび該ノズルによって形成されるドットの拡大図である。図示する通り、本実施例のノズルの副走査方向の間隔、つまりノズルピッチkは6ドット分に相当する。
【0055】
次にプリンタ22の制御回路40の内部構成を説明する。図7は制御回路40の内部構成を示す説明図である。図7に示す通り、この制御回路40の内部には、CPU41,PROM42,RAM43の他、コンピュータ90とのデータのやりとりを行うPCインタフェース44と、紙送りモータ23、キャリッジモータ24および操作パネル32などとの信号をやりとりする周辺入出力部(PIO)45と、計時を行うタイマ46と、ヘッド61〜64にドットのオン・オフの信号を出力する駆動用バッファ47などが設けられており、これらの素子および回路はバス48で相互に接続されている。また、制御回路40には、所定周波数で各ノズルのピエゾ素子PEを駆動するための駆動波形を出力する発信器51、および発信器51からの出力をヘッド61〜64に分配する分配器55も設けられている。
【0056】
制御回路40は、コンピュータ90で処理されたドットデータを受け取り、これを一時的にRAM43に蓄え、所定のタイミングで駆動用バッファ47に出力する。駆動用バッファ47からは、各ノズルごとにドットのオン・オフを示すデータが分配出力器55に出力される。この結果、ドットを形成すべきノズルに対してはピエゾ素子PEを駆動するための駆動波形が出力され、ドットが形成される。
【0057】
図6に示す通り、ヘッド61〜64は、主走査方向に沿って配列されているから、それぞれのノズル列が用紙Pに対して同一の位置に至るタイミングはずれている。図示を省略したが、分配出力器55の出力側にはディレイ回路が設けられており、ヘッド61〜64の各ノズルの間隔およびキャリッジ31の搬送速度に応じ、各ノズルにより形成されるドットの主走査方向の位置が合うタイミングで駆動波形が出力される。また、図6に示した通り、各ヘッド61〜64がノズルが2列に形成されている点も同様に考慮されている。
【0058】
なお、本実施例では、上述の通りピエゾ素子PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ22を用いているが、他の方法によりインクを吐出するプリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク通路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリンタに適用するものとしてもよい。
【0059】
(2)ドット形成制御:
次に本実施例におけるドット形成の制御処理について説明する。ここでは、長尺モードによる印刷が指定された場合の制御処理について説明する。長尺モードで画像を印刷した場合の様子を図8に示す。図示する通り、長尺モードでは、Nページ(Nは2以上の整数)に分割された画像を各ページ間で余白を設けることなく印刷用紙Pに印刷して連続画像の印刷を実現する。印刷が開始される1ページ目の上端部分では、印刷領域を拡張するための上端処理を行う。また、最終ページの下端部分でも、印刷領域を拡張するための下端処理を行う。
【0060】
かかる印刷は、大判の画像をアプリケーションプログラムで生成し、長尺モードでの印刷を指定することにより開始される。アプリケーションプログラムを実行するのはコンピュータ90内のCPU81である。アプリケーションプログラムを実行するCPU81は画像データを所定サイズのページに分割して、ページサイズなどのデータとともに一旦RAM83に記憶する。
【0061】
一方、CPU81はプリンタ22を駆動して印刷を実行するためのプログラムであるプリンタドライバプログラムをも実行する。プリンタドライバプログラムを実行する際のCPU81の処理の一部である印刷データ生成処理の内容を図9に示す。
【0062】
この処理が開始されると、CPU81は画像データおよび印刷モードの入力を行う(ステップS100)。そして、入力された印刷モードに基づいて、長尺モードが指定されているか否かを判定する(ステップS105)。長尺モードが指定されていない場合には、各ページごとに後述する下端処理を実行することによって改ページを行う。従って、かかる処理を施すことを意味するデータとしてページフラグに値0を代入する(ステップS115)。
【0063】
長尺モードが指定されている場合には、次に画像データが最終ページのものであるか否かを判定する(ステップS120)。最終ページである場合には、やはり下端処理を実行するため、ページフラグに値0を代入する(ステップS115)。最終ページでない場合には、余白を設けることなく下側に続いて印刷されるページが存在することを意味するため、下端処理を施さないことを意味するデータとしてページフラグに値1を代入する。
【0064】
こうしてページフラグを設定すると、CPU81は画像データの色補正処理を行う(ステップS125)。色補正処理とは、画像データを特定するR,G,Bの色成分をプリンタ22で使用可能なC,M,Y,Kの色成分に補正する処理をいう。この処理は、R,G,Bの色系で表された色相に対してC,M,Y,Kの色成分を与える色補正テーブルを用いて行われる。色補正処理は周知の処理内容であるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
【0065】
CPU81は色補正された画像データのハーフトーン処理を行う(ステップS130)。ハーフトーン処理の方法としては、いわゆる誤差拡散法やディザ法などの周知の方法を適用することができる。それぞれの処理内容は周知であるため省略する。ハーフトーン処理されたデータを印刷データと呼ぶものとする。
【0066】
次に、CPU81は以上の処理で設定されたデータをプリンタ22に出力する。最初にページフラグを出力し(ステップS135)、次に印刷データを出力する(ステップS140)。これらの処理を全てのページが終了するまで繰り返し実行する(ステップS145)。なお、図9ではステップS100で各ページの画像データを全て入力するものとして示したが、色補正処理、ハーフトーン処理を実行しつつ、徐々に画像データを入力することもできる。
【0067】
プリンタ22は、以上の処理によってコンピュータ90から出力されたページフラグおよび印刷データに基づいて、図8に示した態様での印刷を行う。かかる印刷を実現するためのドット形成制御処理ルーチンのフローチャートを図10に示す。この処理は、プリンタ22の制御回路40に備えられたCPU41が実行する処理である。
【0068】
この処理が開始されると、CPU41はまずデータを入力する(ステップS10)。このデータは、プリンタドライバ96でハーフトーン処理された印刷データと、各ページ間の連続性を示すページフラグである。各ページ間の連続性とは、言い換えればページごとに該ページに続くページが存在するか、さらに言い換えれば各ページが最終ページであるかを意味する。データは、印刷データのラスタ単位で入力される。ステップS10で何本分のラスタに相当するデータを入力するかは、後述する副走査の送り量に基づいて設定される。このルーチンが開始された時点では、印刷ヘッドの副走査方向の幅に等しい本数分のデータが入力される。
【0069】
印刷データの入力の様子を図12に示す。左側に数字を丸で囲んで示したのがノズルを意味している。図示の都合上、3ドットピッチで4つのノズルを備える印刷ヘッドを示した。ここでは、1回目から3回目までの3回の主走査に対応させて、印刷ヘッドの副走査方向の位置を示した。右側に丸印で示したのが、画像データである。主走査方向および副走査方向に所定の解像度で配列された画素を表している。上述の通り、ステップS10では、印刷ヘッドの副走査方向の幅に等しい本数分の印刷データが入力される。このデータは図12中の領域A1の印刷データに相当する。もっとも、先に図18を用いて説明した通り、インタレース方式による記録を行う場合には、上端付近に画像を印刷することができないラスタが数本存在する。かかるラスタの本数は上端処理の送り量に応じて定まる。
【0070】
ステップS10では、印刷することができないラスタも含めて図12中の領域A1となるように印刷データを入力する。印刷することができないラスタに相当する部分には、ドットの非形成を意味するマスクデータが入力されている。図12の例では、破線で示した丸の部分がマスクデータに相当する。本実施例のプリンタ22は、6ドットのノズルピッチで48本のノズルを備えているから、領域A1の幅は283ラスタに相当する。入力された印刷データは、制御回路40内のRAM83に設けられたバッファ(図2参照)に一時的に記憶される。バッファは上述の領域A1分の印刷データを記憶する容量を有している。
【0071】
なお、本実施例では、プリンタ22が入力するデータは、ページフラグと印刷データを所定の配列で並べた構造を有している。データ構造の様子を図11に示す。図中のPFはページフラグを示し、Dは印刷データを示す。かっこ内の数字は各データが対応するページ数である。図示する通り、本実施例では、各ページごとにページフラグ、印刷データの順に配列したデータ構造となっている。1ページ目からN−1ページ目は、それぞれ下側に連続して印刷されるページがあるから、各ページのページフラグPF(1)〜PF(N−1)は、連続するページの存在を意味する値となっている。Nページ目は最終ページであるから、ページフラグPF(N)は、下側に連続して印刷されるページが存在しないことを意味する値となっている。
【0072】
先に説明した通り、ステップS10では、複数ラスタ分のデータを入力する。ページの境界を含む領域のデータを入力する際には、印刷データとページフラグの双方が入力される。その他の場合には、印刷データのみが入力される。印刷データは予め主走査方向および副走査方向のデータ数が特定されている。従って、CPU41は入力したデータ数から、ページフラグと印刷データとを識別することができる。CPU41はこのようにして、入力されたデータにページフラグが含まれているか否かを判定し(ステップS15)、ページフラグが含まれている場合には、テーブルフラグを設定する(ステップS20)。なお、印刷データとは明確に識別可能な構造のデータからなるヘッダ情報をページフラグに付すことによって、ページフラグを識別するものとしてもよい。
【0073】
テーブルフラグとは、副走査の送り量を与えるテーブルの使い分けを指定するためのフラグである。本実施例では、先頭ページ用のテーブル、最終ページ用のテーブル、その他の部分用の標準テーブルの3通りに対応した送り量テーブルを用意している。ステップS20で最初にページフラグPF(1)に基づいてテーブルフラグが設定される際には、先頭ページを意味する値が代入される。次に、この処理が実行される際には、ページフラグPF(2)に基づいてテーブルフラグの設定が更新される。ページフラグ(2)には連続したページの存在を意味する値が設定されているから、テーブルフラグには標準テーブルを特定する値が代入される。以後、同様にしてページフラグPF(3)〜PF(N−1)に対しても標準テーブルを特定する値が代入される。最終ページのページフラグPF(N)には、連続したページが存在しないことを意味する値が設定されているため、テーブルフラグは最終ページを意味する値が代入される。
【0074】
次に、CPU41はこうして設定されたテーブルフラグに基づいて送り量テーブルを使い分け、副走査の送り量を設定する。つまり、テーブルフラグが先頭ページを意味する値である場合には、先頭ページ用テーブルを用いて送り量を設定する(ステップS25,S30)。テーブルフラグが最終ページを意味する値である場合には、最終ページ用テーブルを用いて送り量を設定する(ステップS35,S40)。その他の場合には、標準テーブルを用いて送り量を設定する(ステップS45)。
【0075】
本実施例の送り量テーブルを図13に示す。送り量テーブルは先頭ページ用テーブル、標準テーブル、最終ページテーブルに分けて、それぞれのページを印刷する際の副走査量を記憶している。先頭ページ用テーブルでは、図8に示した通り、上端処理を施す。上端処理とは、印刷領域を拡張するための処理をいう。上端処理について図14、図15を用いて説明する。図示の都合上、4ドットピッチで8つのノズルを備えるヘッドを例にとって示した。また、各ラスタを2回の主走査で形成する場合を示した。
【0076】
図14は上端処理を施さない場合を示している。ここで例示するノズルピッチおよびノズル数では、「5ラスタ→2ラスタ→3ラスタ→6ラスタ」の送りを周期的に実行することにより、各ラスタを2回の主走査で形成することができる。印刷を開始した当初からかかる送りで印刷を行った場合、図14に示す通り、各ラスタが2回の主走査で形成可能となるまでに23ラスタの印刷不可領域が生じる。
【0077】
図15は、上端処理を施した例である。ここでは、上端処理として3ラスタの送りを7回行っている。かかる送りを行ってから、「5ラスタ→2ラスタ→3ラスタ→6ラスタ」の標準的な送りに移行した場合は、各ラスタを2回の主走査で形成可能となるまでの印刷不可領域は、18ラスタ相当となる。つまり、上端処理を行わない場合に比較して、5ラスタ分印刷領域が拡張される。
【0078】
本実施例では、先頭ページに対して、かかる上端処理を施して印刷領域の拡張を図っている。従って、先頭ページ用のテーブルでは、上端処理に対応した送り量と、その後に続く領域の印刷を行うための標準の送り量を記憶している。図13に示した例では、上端処理として3ラスタの送りを7回分、標準の送りとして「5ラスタ→2ラスタ→3ラスタ→6ラスタ」の繰り返しを記憶している。これらの値は、印刷ヘッドに備えられたノズル数およびノズルピッチに応じて種々の値を設定可能である。当然、上端処理を施さないものとしても構わない。
【0079】
標準テーブルでは、一様に繰り返される「5ラスタ→2ラスタ→3ラスタ→6ラスタ」の送りを記憶している。最終ページでは、図8に示した通り、標準の送りを行った後、下端処理を施す。下端処理も上端処理と同様、印刷可能領域を拡張するための処理である。
【0080】
下端処理について図16,図17を用いて説明する。図16は、標準の送りを最後まで繰り返し実行した場合の印刷可能領域を示している。この場合は、「RN=5」で示されたラスタまで、オーバラップ方式による記録が可能である。RNはラスタの位置を示すために便宜的につけたラスタ番号である。図17は下端処理を施した場合の例である。ここでは、下端処理として3ラスタ分の送りを繰り返し行うものとした。かかる下端処理を施すと、「RN=0」のラスタまでオーバラップ方式による記録が可能となる。ラスタ番号は図16と図17とで対応づけられている。かかる下端処理を施すことにより、印刷可能領域が5ラスタ分拡張される。
【0081】
本実施例では、最終ページでは、標準の送りに続いて、下端処理を施し印刷領域の拡張を図っている。従って、最終ページ用のテーブルは、標準の送りとして「5ラスタ→2ラスタ→3ラスタ→6ラスタ」の繰り返しを記憶し、その後、下端処理に対応した送り量として3ラスタの送りの繰り返しを記憶している。標準の送りおよび下端処理の送りも、印刷ヘッドに備えられたノズル数およびノズルピッチに応じて種々の値を設定可能である。
【0082】
こうして送り量が設定されると、CPU41は印刷データのラスタライズを行う(ステップS50)。ラスタライズとは、印刷データを各ノズルに出力する順序に並べ替えることをいう。図12の例に基づいて説明する。先に入力された領域A1のデータのうち、1回目の主走査で形成されるのは、ノズルの位置に対応した4本のラスタのみである。CPU41は、領域A1のデータの中から、ノズルが位置するラスタに対応するデータをまず特定する。各ラスタを図12中の左側から右側への1回の主走査で完成する場合には、特定されたラスタのデータをこの順にノズルに出力すればよい。CPU41はこのようにラスタライズされたデータを駆動用バッファ(図7参照)に出力する。
【0083】
一方、印刷モードの指定によっては、各ラスタを2回以上の主走査で形成する場合、いわゆるオーバラップ方式により形成する場合もある。2回の主走査で各ラスタを形成するオーバラップ方式の場合には、1回目の主走査で各ラスタの奇数番目の画素を形成し、2回目の主走査で偶数番目の画素を形成する。従って、CPU41は、ラスタライズの処理として、各ラスタから奇数番目または偶数番目の画素をピックアップしつつ、残余の画素にドットの非形成を意味するマスクデータを挿入する。また、場合によっては、ヘッドの往復双方向でドットを形成する場合もある。かかる場合には、CPU41は、ラスタを形成する際のヘッドの移動方向に応じて、各ラスタのデータを左側から、または右側から順に駆動用バッファに転送する。
【0084】
こうしてラスタライズが完了すると、CPU41は主走査を行い各ラスタ上のドットを形成する(ステップS55)。また、送り量テーブルで設定された送り量で副走査を実行する(ステップS60)。CPU41は印刷が終了したか否かを判定し(ステップS65)、終了していない場合には、再びデータ入力(ステップS10)を行う。ここでは、ステップS60で行われた副走査の送り量に相当する本数分のラスタのデータを入力する。
【0085】
図12の例に基づいて説明する。図12の例では、1回目の主走査が終了すると、4ラスタ分の副走査を実行する。2回目の主走査に対応する印刷データは、図12中の領域A2である。領域A2の印刷データのうち、領域A1にも含まれているデータは既に入力済みである。従って、2回目の主走査を行う際には、領域A1に含まれていない分のデータを入力すればよい。このデータは図12中のハッチングを施したデータであり、副走査の送り量分のラスタに相当する。なお、1回目の主走査が完了すると、領域A1の上側の数本分の印刷データは不要となる。不要となるデータ量も副走査の送り量に等しい。この不要となるデータを置換する形で新たな印刷データを入力するものとすれば、バッファの容量を一定に抑えることができる。
【0086】
本実施例では、下側に連続して印刷されるページが存在する場合には、標準テーブルに基づいて送り量を設定する。そして、ステップS10では、この送り量に相当する本数のラスタのデータを入力する。従って、2つのページに亘る印刷データがバッファに記憶される場合もある。
【0087】
図12の例に基づいて説明する。2回目の主走査では1ページ目の印刷データを入力していたものとする。その後、4ラスタ分の副走査を実行した結果、4番ノズルに対応するラスタおよびその上側に隣接するラスタが1ページ目から外れたとする。本実施例では、かかる場合には、これらの2つのラスタに2ページ目の印刷データを入力する。この結果、3回目の主走査に際しては、バッファには領域A3で示す印刷データが記憶されることになり、1ページ目と2ページ目のデータが混在することになる。また、ヘッドの一部のノズルには1ページ目の印刷データが出力され、残余のノズルには2ページ目の印刷データが出力される。このようにして、本実施例では、連続したページ間では、ページが異なるか否かの区別なく、所定の本数分のラスタの印刷データを入力し、印刷を実行する。
【0088】
以上で説明した本実施例の印刷装置によれば、複数のページに亘る印刷データをバッファに混在して記憶することを許容することによって、ページの境界を含む領域と、単一のページに包含される領域とを区別することなく印刷を実行することができる。従って、ページの境界部分でバンディングが生じることを回避できる。この結果、本実施例の印刷装置によれば、複数ページに分割された印刷データに基づく大判印刷の画質を大きく向上することができる。
【0089】
また、本実施例の印刷装置は、図11に示したデータ構造を採用することにより上記印刷を効率良く実現している。本実施例では、各ページの印刷データを入力するのに先だって、該ページに連続するページが存在するか否かを特定するフラグを入力している。従って、各ページの印刷データを全て入力しなくても、該ページの副走査の送り量を設定することができる。この結果、データの入力と印刷とを並行して行うことができるとともに、プリンタ22のバッファの容量の増加を防ぐことができる。
【0090】
以上で説明した印刷装置では、コンピュータ90で印刷データの生成を行った後、この印刷データをプリンタ22で印刷する態様を採っている。これに対し、印刷データの生成および印刷の双方をプリンタ22で実現するものとしてもよい。かかる場合には、ページフラグを用いることなく、図9の処理内容(ステップS105、S110)に基づいて、プリンタ22で直接ページの連続関係を判定するものとすることができる。
【0091】
以上で説明した印刷装置は、図9および図10に示した処理をコンピュータで実現していることから、かかる処理を実現するためのプログラムを記録した記録媒体としての実施の態様を採ることもできる。両者の処理をそれぞれ記録した個別の記録媒体としての態様を採ることもできるし、両者をまとめて記録した記録媒体としての態様を採ることもできる。図9に示した印刷データ生成処理をプリンタ22側のCPU41で実行することも可能であるから、かかる場合には、図9および図10の処理を併合したプログラムを記録した記録媒体としての態様を採るものとしてもよい。
【0092】
このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。また、上記で説明した処理を行うコンピュータプログラムを通信経路を介してコンピュータに供給するプログラム供給装置としての態様も可能である。
【0093】
以上、本発明の種々の実施例について説明してきたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実施が可能である。例えば、上記実施例で説明した種々の制御処理は、その一部または全部をハードウェアにより実現してもよい。上記実施例では、ロール紙を主として用いたプリンタを例にとって説明したが、いわゆる定型サイズの用紙を主として使用するプリンタにロール紙を供給可能な補助具を取り付けて適用するものとしてもよい。また、印刷媒体は、大判の画像を印刷可能な媒体であればロール紙に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例としての印刷装置を適用した印刷システムの概略構成図である。
【図2】ソフトウェアの構成を示す説明図である。
【図3】実施例としてのプリンタの概略構成図である。
【図4】実施例としてのプリンタの側断面図である。
【図5】ドットの形成原理を示す説明図である。
【図6】ヘッドにおけるノズルの配置を示す説明図である。
【図7】プリンタの制御装置の内部構成を示す説明図である。
【図8】長尺モードでの印刷の様子を示す説明図である。
【図9】印刷データ生成処理ルーチンのフローチャートである。
【図10】ドット形成制御処理ルーチンのフローチャートである。
【図11】プリンタに転送されるデータの構造を示す説明図である。
【図12】バッファに記憶されるデータと画像データとの関係を示す説明図である。
【図13】送り量設定テーブルの内容を示す説明図である。
【図14】上端処理を行わない場合のドットの記録の様子を示す説明図である。
【図15】上端処理の例を示す説明図である。
【図16】下端処理を行わない場合のドットの記録の様子を示す説明図である。
【図17】下端処理の例を示す説明図である。
【図18】インタレース方式によるドットの記録の様子を示す説明図である。
【図19】従来技術としての長尺モードの印刷の様子を示す説明図である。
【図20】従来の長尺モードの印刷における下端処理の例を示す説明図である。
【図21】従来の長尺モードの印刷における上端処理の例を示す説明図である。
【符号の説明】
14…キーボード
16…ハードディスク
18…モデム
22…プリンタ
23…モータ
24…キャリッジモータ
26…プラテン
28…インク吐出用ヘッド
29…切断部
31…キャリッジ
32…操作パネル
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
39…位置検出センサ
40…制御回路
45…周辺入出力部
46…タイマ
47…駆動用バッファ
48…バス
51…発信器
55…分配器
61〜64…インク吐出用ヘッド
68…インク通路
71…インクカートリッジ
72…カラーインク用カートリッジ
80…バス
81…CPU
82…ROM
83…RAM
84…入力インターフェイス
85…出力インタフェース
86…CRTコントローラ
87…ディスクコントローラ
88…シリアル入出力インタフェース
90…コンピュータ
91…ビデオドライバ
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
99…ハーフトーンモジュール
100…ページフラグ設定部
202…入力部
204…改ページ判定部
206…バッファ
208…量設定部
210…ラスタライザ
212…量テーブル
214…主走査部
216…副走査部

Claims (7)

  1. ラスタを形成する形成要素が一方向に所定の間隔で複数配列されたヘッドにより、印刷媒体上へのラスタの形成と前記一方向への相対的な送りとを繰り返し実行して、該一方向に配列された複数ページに亘って入力された連続画像を該複数ページ分以上の大きさの印刷媒体に印刷する印刷装置であって、
    画像処理装置と、プリンタと、該画像処理装置から該プリンタへデータを転送する転送手段とを備え、
    前記画像処理装置は、
    前記連続画像の画像データを入力する入力手段と、
    最終ページであるか否かを該画像データに基づいて判定する判定手段と、
    前記画像データを前記プリンタで扱い得る印刷データに変換する変換手段と、
    前記判定手段により判定された結果を表すフラグを設定するフラグ設定手段と、
    前記印刷データと前記フラグとを前記プリンタに出力する出力手段とを有し、
    前記プリンタは、
    前記印刷データを前記フラグとともに入力する印刷データ入力手段と、
    前記フラグに基づいて、該入力された印刷データに対応するページが最終ページであるか否かを判定する手段と、
    最終ページ以外のページでは、該ページに続くページとの境界をまたいで前記ヘッドが位置することを許容して前記送りを行う送り手段と、
    前記ヘッドが前記境界をまたぐ位置にある場合には、前記ヘッドの一部の形成要素により一方のページの画像を印刷しつつ、残余の形成要素により他方のページの画像を印刷する印刷手段とを備える印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記送り手段は、前記ヘッドが前記境界をまたがない場合に主として適用される送り量と同じ送り量で前記相対的な送りを行う手段である印刷装置。
  3. 前記出力手段は、各ページの印刷データに先だって、該ページのフラグを出力する手段である請求項1記載の印刷装置。
  4. ラスタを形成する形成要素が一方向に所定の間隔で複数配列されたヘッドにより、印刷媒体上へのラスタの形成と前記一方向への相対的な送りとを繰り返し実行して、該一方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を該複数ページ以上の大きさの印刷媒体に印刷するプリンタであって、
    前記画像を表す印刷データを各ページが最終ページであるか否かを示すフラグとともに入力する入力手段と、
    該フラグに基づいて、該入力された印刷データに対応するページが最終ページであるか否かを判定する手段と、
    最終ページ以外のページでは、該ページに続くページとの境界をまたいで前記ヘッドが位置することを許容して前記送りを行う送り手段と、
    前記ヘッドが前記境界をまたぐ位置にある場合には、前記ヘッドの一部の形成要素により一方のページの画像を印刷しつつ、残余の形成要素により他方のページの画像を印刷する印刷手段とを備えるプリンタ。
  5. 画像処理装置と、プリンタと、該画像処理装置から該プリンタへデータを転送する転送手段とを備える印刷装置において、ラスタを形成する形成要素が一方向に所定の間隔で複数配列されたヘッドにより、印刷媒体上へのラスタの形成と前記一方向への相対的な送りとを繰り返し実行して、該一方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を該複数ページ以上の大きさの印刷媒体に印刷する印刷方法であって、
    前記画像処理装置が実行する工程として、
    (a) 前記画像の画像データを入力し、前記画像データを前記プリンタで扱い得る印刷データに変換する工程と、
    (b) 最終ページであるか否かを該画像データに基づいて判定するとともに、前記判定手段により判定された結果を表すフラグを設定し、前記印刷データと前記フラグとを前記プリンタに出力する工程とを有し、
    前記プリンタが実行する工程として、
    (c) 前記印刷データとともに入力する前記フラグに基づいて、該入力された印刷データに対応するページが最終ページであるか否かを判定し、最終ページ以外のページでは、該ページに続くページとの境界をまたいで前記ヘッドが位置することを許容して前記送りを行う工程と、
    (d) 前記ヘッドが前記境界をまたぐ位置にある場合には、前記ヘッドの一部の形成要素により一方のページの画像を印刷しつつ、残余の形成要素により他方のページの画像を印刷する工程とを備える印刷方法。
  6. 一方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を該複数ページ以上の大きさの印刷媒体に印刷するプリンタに提供される印刷データを、前記画像の画像データから生成するプログラムをコンピュータ読みとり可能に記録した記録媒体であって、
    前記画像データを入力する機能と、
    前記画像データを前記プリンタで扱い得る印刷データに変換する機能と
    最終ページであるか否かを前記画像データに基づいて判定して前記複数のページのそれぞれが最終ページであるか否かを示すフラグを設定し、前記フラグと、前記印刷データとを前記プリンタに出力する機能とを実現するプログラムを記録した記録媒体。
  7. ラスタを形成する形成要素が一方向に所定の間隔で複数配列されたヘッドにより、印刷媒体上へのラスタの形成と前記一方向への相対的な送りとを繰り返し実行して、該一方向に配列された複数ページに亘って入力された画像を該複数ページ以上の大きさの印刷媒体に印刷するプリンタを駆動するためのプログラムをコンピュータ読みとり可能に記録した記録媒体であって、
    前記画像を表す印刷データを各ページが最終ページであるか否かを示すフラグとともに入力する機能と、
    該フラグに基づいて、該入力された印刷データに対応するページが最終ページであるか否かを判定する機能と、
    最終ページ以外のページでは、該ページに続くページとの境界をまたいで前記ヘッドが位置することを許容して前記送りを行う機能と、
    前記ヘッドが前記境界をまたぐ位置にある場合には、前記ヘッドの一部の形成要素により一方のページの画像を印刷しつつ、残余の形成要素により他方のページの画像を印刷する機能とを実現するプログラムを記録した記録媒体。
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