JP3594390B2 - 眼科測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被検眼の眼球に向けてレーザ光を照射し、眼球内部におけるレーザ散乱光を光電変換素子で検出、分析することによって眼球の状況を測定する眼科測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被検眼眼球に向けてレーザ光を斜め方向から収束させつつ照射し、水晶体や前房の粒子による散乱光を検出、分析することによって内部の状況を検査する測定装置が知られている。水晶体内部の蛋白質粒子の状況を測定、分析する装置は、白内障の早期発見、診断などに有効である。
【0003】
従来、この種の装置における測定部位へのアライメントは、散乱光を受光する受光光学系の光軸方向から被検眼を観察し、測定光束の収束位置を所望の測定位置に移動させていた。
また、被検眼を正面から観察する光学系を持つ装置も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、受光光学系の光軸方向から被検眼を観察する装置は、測定用のレ−ザ光だけでは、良質な観察像が得られない。また、眼球の斜め方向から照射されるレ−ザ光が成す像であり、視軸方向(或いはこれと平行な方向)の断面像ではないので、嚢、皮質、成人核、胎生核等の多層構造である水晶体に対してのレーザ光照射部位の把握が十分ではない。
【0005】
また、正面あるいはその近傍からの観察だけでは水晶体のそれらの各層の特定と、各層に対する測定部位の把握がしにくいという問題があった。
【0006】
本発明は上述の問題点に鑑み、水晶体の各層の層分けが特定でき、各層に対する測定部位の把握を容易にできる眼科測定装置を提供することを技術課題とする。
また、再測定時における測定部位の再現性を確保することができる眼科測定装置を提供することを技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を達成するために、以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 被検眼前眼部に向けてレーザ光を収束させて投光するレーザ投光光学系と、該レーザ光による前眼部組織による散乱光を検出する散乱光検出光学系とを備える眼科測定装置において、被検眼にスリット光を投影するスリット投影光学系と、該スリット投影光により光切断された前眼部断面をシャインプルークの原理に基づいて撮像する断面撮像手段と、該断面撮像手段による断面撮影像を表示する断面像表示手段と、該断面像表示手段による断面像の表示に対して測定部位を特定するためのレチクル像を形成するレチクル形成手段とを備え、レーザ光の収束位置を前眼部断面像で観察可能であることを特徴とする。
【0008】
(2) 被検眼前眼部に向けてレーザ光を収束させて投光するレーザ投光光学系と、該レーザ光による前眼部組織による散乱光を検出する散乱光検出光学系とを備える眼科測定装置において、被検眼にスリット光を投影するスリット投影光学系と、該スリット投影光により光切断された前眼部断面をシャインプルークの原理に基づいて撮像する断面撮像手段と、該断面撮像手段による断面撮影像を表示する断面像表示手段とを備え、レーザ光の収束位置を前眼部断面像で観察可能であるとともに、前記被検眼に対する基準位置を設定する基準位置設定手段と、被検眼に対して装置を移動する移動手段と、該移動手段による前記基準位置からの偏位を検出する偏位検出手段と、該偏位検出手段による検出情報を検者に報知する報知手段と、を具備することを特徴とする。
【0015】
【実施例】
本発明の実施例を図面に基づいて以下に説明する。
[全体構成]
図1は実施例である水晶体内部の蛋白質組成を検査する装置の外観略図を示す図である。
【0016】
1は基台であり、基台1には被検眼を固定するための顎台2が固設されている。3は本体部、4は後述する光学系を収納した測定部であり、5は本体部3と測定部4を移動するためのジョイスティックである。ジョイスティック5の操作により本体部3は基台1の水平面上を前後左右に、測定部4は本体部3に対して上下に移動する。基台1に対する本体部3の移動は、ジョイスティック5の軸の下方に形成された球面部及び下端部と、下端部が揺動する摺動板と、摺動板と接し基台1に貼り付けされた摩擦板と、本体部3と一体のハウジング3a内部の球軸受けの構成により、水平方向の微動が実現される。また、本体部3に対する測定部4の上下動は、ジョイスティック外周上部の回転ノブ5aと、回転ノブ5aとともに回転するスリット板と、スリット板を挟み軸に設けられた光源および受光素子とにより、受光素子の信号から回転ノブ5aの回転方向及び回転量を検出し、その検出結果に基づいて測定部4を上下させるモ−タを駆動制御することによりなされる(図2参照)。このジョイスティック機構の詳細については、本出願人による特開平6−7292に記載されているので、これを参照されたい。6はアライメントのための観察像や検者に報知する情報を表示するテレビモニタである。
【0017】
[各部の構成]
光学系
図3は装置の光学系を上から見たときの要部構成を示す図である。
<レーザ光照射系> 10はレーザ照射系であり、Lはその光軸を示す。レーザ照射光軸Lは、レ−ザ光を水晶体15に斜めから投光できるように、後述する正面観察系の光軸Lに対して20度前後に傾けられている。11は測定用のレーザ光を出射するレーザ光源であり、レーザ光源11には波長670nmのレ−ザ光を出射するダイオードレーザを使用している。12はエキスパンダレンズ、13は投光レンズである。
【0018】
<レ−ザ散乱光検出系> 20はレ−ザ散乱光検出系であり、Lはその光軸を示す。光軸Lは光軸Lと光軸L上で交差し、光軸Lと光軸Lの交差角度は、好ましくは40度前後が採用される。光軸L上には、結像レンズ21、入射光束を制限するためのアパーチャ22、シャッター板23、水晶体内部の分子によるレーザ光の微少散乱光を検出するためのPMT(光電子増倍管)24が配置されている。
【0019】
<正面観察系> 30は正面観察系であり、正面観察系の光軸L上には、ビームスプリッタ31、32、撮影レンズ33、ビームスプリッタ34及び可視域から赤外域まで感度を持つCCDカメラ35が配置されている。36は近赤外の光を出射する被検眼前眼部観察用の照明光源である。
【0020】
<固視・アライメント光投光系> 40は赤外領域の光を発するアライメント用の点光源、41は可視光を発する固視灯である。42は赤外光を透過し、可視光を反射する特性を持つコールドミラー、43はコリメータレンズである。
【0021】
点光源40を出射したアライメント用の指標光束はコールドミラー42を透過し、コリメータレンズ43で平行光束にされた後、ビームスプリッタ32で反射されビームスプリッタ31を通過して被検眼に投光される。
また、固視灯41を出射した光束はコールドミラー42で反射された後、コリメータレンズ43、ビームスプリッタ32、31を介して被検眼の眼底に向かう。
【0022】
<正面観察レチクル投影系> 45はレチクル用光源、46はリング状のレチクルマ−ク(図示せず)が形成されたレチクル板であり、47は投影レンズである。レチクル用光源45により照明されたレチクル板46のマ−クは、投影レンズ47によりビームスプリッタ34によりCCDカメラ35の撮像面に投影される。
【0023】
<スリット投影系> 50は断面撮影用のスリット投影系であり、51はスリット照明光源、52はコンデンサレンズ、53は投影光を近赤外光にするための波長選択フィルタ、54はスリット板、55はシャッタ板、56は投光レンズ、57は平面ミラーである。
【0024】
スリット光源51から出射された光は、コンデンサレンズ52により収束し、波長選択フィルタ53によって波長選択されてスリット板54を照明する。スリット板54によってスリット制限されたスリット光束は、シャッタ板55を通過後、投光レンズ56により平面ミラー57、ビームスプリッタ31を介して正面観察系の光軸Lと同軸にされた後、測定レ−ザ光の略収束位置である被検眼15の前眼部で結像する。このときスリット光束は、水晶体15を含む前眼部を縦方向に光切断する。
【0025】
<スリット断面撮影系> 60はスリット断面撮影系であり、Lはその光軸を示す。光軸Lは正面観察系の光軸Lに対して45度の傾き角度で設けてあり、光軸L、Lと同じ位置で交差する。光軸L上には撮影レンズ61、ビームスプリッタ62、可視域から赤外域まで感度を持つCCDカメラ63が設けられている。このCCDカメラ63及び撮影レンズ61は、シャインプルーク(Scheimpflug )の原理に基づき、CCDカメラ63の撮像面の延長線、光軸L (すなわちスリット投影系による被検眼を縦方向に光切断する前眼部断面)及び撮影レンズ61のレンズ面の延長線が一点で交差するように配置されている。実施例では、CCDカメラ63の撮像面は光軸Lに対して垂直になるように配置し、撮影レンズ61を傾けて配置している。
【0026】
65はレチクル用照明光源、66は照準用のマ−クが形成されたレチクル板、67は投影レンズであり、照明光源65により照明されたレチクル板66の照準マ−クは、ビームスプリッタ62を介して投影レンズ67によりCCDカメラ63の撮像面に投影される。
なお、上記の光学系における正面観察用及び断面撮影用のレチクル投影系は、レチクル像を表示画面に電気的に生成することにより省略することができる。
【0027】
制御系
図4は装置の制御系の要部構成を示す図である。
CCDカメラ35及び63からの映像信号は、それぞれA/D回路70、71を介して画像合成・切換装置72に取り込まれる。画像合成・切換装置72はCCDカメラ35及び63からの各画像を取り込むフレ−ムメモリ、同期タイミング回路、画像合成回路及び画像切換回路等から構成され、制御装置73の制御により処理された画像はD/A回路74を介してテレビモニタ6に表示される。画像合成・切換装置72には、文字や図形を生成するビデオグラフィック回路75が接続されており、CCDカメラ35及び63による撮影像と文字情報等との合成像をテレビモニタ6に表示したり、測定結果を表示したりする。
【0028】
76は撮影画像や測定結果等を記憶する記憶装置であり、記憶回路の他、フロッピディスク等の記憶媒体を用いることができる。
80は演算回路であり、PMT9からの出力信号に基づいて水晶体内部の状況を調べるために所定の演算処理を行う。
81はシャッタ板23の開閉駆動を行うシャッタ駆動装置であり、82はスリット光投影系のシャッタ板55の開閉駆動を行うシャッタ駆動装置である。
【0029】
83aは基台1に対する本体部3の左右(X)方向の位置を検出するX方向位置検出装置、83bは上下(Y)方向の位置を検出するY方向位置検出装置、83cは前後(Z)方向の位置を検出するZ方向位置検出装置であり、各位置検出装置はポテンショメータやエンコーダ、光学的な検出手段などの各種の検出装置が使用できる。各位置検出装置83による検出信号は制御装置73に入力され、制御装置73はこれらの信号に周知の処理を施し、設定された基準位置(後述する)に対する前後左右及び上下の偏位を得る。
【0030】
84は被検者のID番号や年齢などのデータを入力したり、アライメントのための基準位置設定スイッチやデ−タ読み出しをしたりする各種スイッチを持つ入力装置である。85は測定結果等を出力する出力装置である。
【0031】
上記のような構成を持つ装置において、その動作を説明する。
装置の電源を投入し各光源を点灯する。被検眼を顎台2の所定位置に位置させて固視灯41を注視させる。レーザ光源11から出射されたレ−ザ光は、エキスパンダレンズ12により一旦その光束を広げられ、投光レンズ13により測定部位で極細の収束光となるように、被検眼14に斜めから照射される。
【0032】
前眼部照明光源36の点灯により照明された被検眼14の前眼部像は、正面観察系を介し正面レチクル投影系によるレチクル像とともにCCDカメラ35に受像され、また、アライメント投光系により被検眼に投光されたアライメント光束は角膜反射によりアライメント輝点を形成し、アライメント輝点の光束は正面観察系を逆行してCCDカメラ35の撮像面に入射する。
【0033】
一方、スリット投影系50のスリット光源51により照明されたスリットは、被検眼の正面から投影され、測定レ−ザ光の収束位置付近に結像して被検眼前眼部を縦方向に光切断する。投影されるスリット光束は波長選択フィルタ53により近赤外の不可視光とされるため、被検眼には意識されずに不快感を与えることなく投光される。スリット光束により光切断された前眼部断面像(スリット光による分子散乱光像)は、スリット断面撮影系60を介してレチクル板66の照準マ−クとともにCCDカメラ63に捕らえられる。スリット断面撮影系60は、被検眼に正面から入るスリット光の光切断像を、真横からでなく45度に傾けられた斜めの軸で捕らえることになるが、シャインプルークの原理に基づき撮影系を配置したことにより、あたかも真横からとほぼ同じように全面にピントの合った像として捕らえることができる。
【0034】
CCDカメラ35及び63に捕らえられた像の映像信号は画像合成・切換装置72に入力され、制御装置73の制御により2つの撮影像が1画面の左右に合成され、同時にテレビモニタ6に表示される。図5はその表示例である。画面左側は正面観察系のCCDカメラ35に捕らえられた正面前眼部像であり、90はアライメント輝点、91はレチクル像を示す。画面右側はスリット断面撮影系のCCDカメラ63に捕らえられた前眼部断面像であり、92はレチクル像を示す。93及び94は、被検眼の斜め方向から収束しつつ投光された測定レ−ザ光束を示す。なお、測定レ−ザ光は測定時以外には観察できれば良いので、CCDカメラ35及び63の感度に合わせその出力は被検眼4の負担にならない程度に抑えられている(光学素子等を用いてレーザ光の強度調節を行うようにしても良い)。
【0035】
検者は、テレビモニタ6に表示された前眼部の正面像及び断面像を観察しながら、ジョイスティック5を操作して測定部4を被検眼に対し相対移動させ、次のようにしてアライメントを行う。
【0036】
まず、画面左側の正面像を見ながら、アライメント輝点90とレチクル91の位置関係を参考にして、所期する測定部位の上下左右方向を定める。正面像による左右上下のアライメントができたら、断面像を観察しながら奥行き方向(Z方向)のアライメントを行う。テレビモニタ6上には視軸方向とほぼ平行な方向に切断された断面像が表示されているので、水晶体の前嚢、皮質、成人核、周辺胎生核、中心胎生核及び後嚢等のおおよその層分けが特定でき、測定部位の把握を容易に行える。装置の測定部位はレ−ザ光が極細の収束光となる位置であるので、水晶体を通過するレ−ザ光束を観察することによって測定部位を定めることができ、レチクル像92に従うことによってさらに明確に定めることができる。
【0037】
また、測定部位へのアライメントは、位置検出装置83a、83b、83cによる偏位情報を利用することもできる。この場合は次のようにする。検者は、画面左側の正面像を見ながら、アライメント輝点90がレチクル91の中央に位置するように上下左右の調整を行う。次に、アライメント輝点の輝度が最大になるように(ピントが合うように)して前後調整する。被検眼とアライメント輝点が所期する状態になったら、入力装置84に設けられた基準位置設定スイッチを押す。制御装置73はこの位置を被検眼の測定部位に対する基準位置にとる。
【0038】
基準位置の設定ができたら、再びジョイスティック5を操作して、所期する測定部位へのアライメントを行う。本体部3及び測定部4を移動させると、各位置検出装置83a、83b、83cは設定した基準位置に対する移動位置の左右上下及び前後方向の偏位位置を検出し、その信号は制御装置73に入力される。制御装置73は入力された信号に所定の処理を施し、移動位置の座標位置(x,y,z)を得る。座標位置デ−タに基づきビデオグラフィック回路75では表示用の文字情報が生成され、画像合成・切換装置72を介して図5上に示した座標デ−タ95のようにテレビモニタ6の画面上にリアルタイムに数値表示される。
【0039】
このように測定部位のアライメントは、断面観察に加えて三次元の数値デ−タによる偏位情報を合わせて利用できるので、より一層測定部位の把握がしやすく、アライメントを容易に行うことができる。
【0040】
所期する測定部位へのアライメントができたら、検者は入力装置84に設けられた測定開始スイッチを押して測定を実行する。測定開始スイッチからの信号を受けると、制御装置73はシャッタ駆動装置81を作動させてシャッタ板55を閉じて被検眼へのスリット投影光を遮断すると共に、シャッタ駆動装置82を作動させてレーザ散乱光検出系のシャッタ板23を開く。シャッタ板55を閉じることによりスリット投影光がレ−ザ散乱光検出のためのノイズ光となることが防止される。さらには、同時に照明光源36、アライメント用の点光源40及び固視灯41を消灯し、これらの光もレ−ザ散乱光検出系に入射しないようにすることが好ましい。なお、スリット投影光及びアライメント光の遮断は、レ−ザ散乱光検出系の光路中に赤外カットフィルタを設けるようにしても良い。
【0041】
シャッタ板23が開くと、水晶体に投光された測定レ−ザ光による測定部位の蛋白粒子による散乱光(実施例では、略140度とする後方散乱光)が、結像レンズ21によりアパーチャ22の位置に集光され、所定の測定時間だけ開いているシャッタ板23を通過してPMT24に入射する。測定時にはPMT24が微弱な散乱光をより検出しやすくするために、シャッタ板23の開口に同期して測定レ−ザ光の出力が上げられる。
【0042】
PMT24に入射した散乱光はその強度に対応した電気信号として出力され、演算回路80に入力される。演算回路80は入力されてきた信号に基づき、所定の演算処理を行って散乱光強度の時間的変動の相関関数を求め、水晶体内部の蛋白質組成の測定結果を得る。この測定については、例えば、特表平6−505650号(発明の名称「白内障の発生を検出する方法及び装置」)に記載されるように、散乱光強度の時間的変動の相関関数は、
【数1】
Figure 0003594390
の式で表され、この式中のI(凝集していない粒子からの散乱光強度)とI(凝集している粒子からの散乱光強度)の割合(量)から水晶体内部の蛋白質組成が算出される。
【0043】
得られた測定結果は、制御装置73に送られビデオグラフィック回路75、画像合成・切換装置72を介してテレビモニタ6に表示されるとともに、記憶装置76に記憶される。また、測定時における断面画像(必要なら正面画像も)の静止画、測定部位の設定基準位置からの偏位情報(座標位置デ−タ)、及び被検者のID番号や年齢などの入力デ−タも同時に記憶装置76に記憶される。記憶装置76に記憶した測定結果や断面画像の情報は、出力装置85によりプリントアウト(あるいはコンピュ−タ等へデ−タ転送)することができる。
【0044】
経時変化等を調べる再測定時には、患者のID番号をなどを入力装置84で入力指定して、記憶装置76に記憶された前回の測定部位の座標位置デ−タや断面撮影画像等を呼び出し、これをアライメントに使用する。例えば、正面観察像による上下左右のアライメントを完了させた後、入力装置84に設けられた画像表示切換えスイッチを操作して、テレビモニタ6上の左半分に前回測定時の断面画像を表示させ、右半分には現在測定の断面画像を表示させる。検者は両者の画面を比較観察しながら、現測定側のレ−ザ収束位置やレチクル像の位置が前回のものと同じになるように装置を移動する。これにより、前回と同一の測定部位に極めて容易にアライメントすることができる。テレビモニタ6の画面上で比較する代わりに、前回測定時の断面画像を別の表示モニタに表示させても良いし、プリントアウトした画像を使用しても良い。
【0045】
また、前回の測定部位の基準位置に対する偏位情報を併用すると、さらに正確なアライメントを行うことができる。例えば、呼び出した前回測定部位の座標位置デ−タをテレビモニタ6に表示する。再測定時には前回期測定時と同様に、まず、テレビモニタ6に映し出されたアライメント輝点がレチクル中央にフォーカスするように行い、基準位置設定スイッチを押して基準位置を再定義し、テレビモニタ画面の座標位置デ−タ95をリセットする。その後、テレビモニタ6を見ながら現測定の座標位置デ−タが前回の座標位置デ−タと同じになるようにジョイスティック5を操作して装置を移動することにより、前回と同一の測定部位にアライメントすることができる。
【0046】
以上の実施例では、一つのモニタに正面像と断面像とを同時に表示するようにしたが、切り換えスイッチ等によりこれらを切り換えるようにしても良い。また、別のモニタに表示させても良い。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、前眼部各層の層分けが特定でき、各層に対する測定部位の把握を極めて容易に行うことができる。
また、再測定時における測定部位の再現性を確保することができ、正確な経時変化の測定を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の装置の外観略図を示す図である。
【図2】ジョイスティックによる移動機構を説明する図である。
【図3】実施例の装置の光学系要部構成を示す図である。
【図4】実施例の装置の制御系要部構成を示す図である。
【図5】テレビモニタに表示される画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
6 テレビモニタ
10 レーザ照射系
20 レーザ散乱光検出系
23 シャッター板
30 正面観察系
50 スリット投影系
60 スリット断面撮影系
66 レチクル板
72 画面合成・切換装置
76 記憶装置

Claims (2)

  1. 被検眼前眼部に向けてレーザ光を収束させて投光するレーザ投光光学系と、該レーザ光による前眼部組織による散乱光を検出する散乱光検出光学系とを備える眼科測定装置において、被検眼にスリット光を投影するスリット投影光学系と、該スリット投影光により光切断された前眼部断面をシャインプルークの原理に基づいて撮像する断面撮像手段と、該断面撮像手段による断面撮影像を表示する断面像表示手段と、該断面像表示手段による断面像の表示に対して測定部位を特定するためのレチクル像を形成するレチクル形成手段とを備え、レーザ光の収束位置を前眼部断面像で観察可能であることを特徴とする眼科測定装置。
  2. 被検眼前眼部に向けてレーザ光を収束させて投光するレーザ投光光学系と、該レーザ光による前眼部組織による散乱光を検出する散乱光検出光学系とを備える眼科測定装置において、被検眼にスリット光を投影するスリット投影光学系と、該スリット投影光により光切断された前眼部断面をシャインプルークの原理に基づいて撮像する断面撮像手段と、該断面撮像手段による断面撮影像を表示する断面像表示手段とを備え、レーザ光の収束位置を前眼部断面像で観察可能であるとともに、前記被検眼に対する基準位置を設定する基準位置設定手段と、被検眼に対して装置を移動する移動手段と、該移動手段による前記基準位置からの偏位を検出する偏位検出手段と、該偏位検出手段による検出情報を検者に報知する報知手段と、を具備することを特徴とする眼科測定装置。
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