JP3592838B2 - Tab部品の圧着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶セルの互いに対向する一対のガラス基板にTAB部品である液晶駆動用ICを仮圧着するTAB部品の圧着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶パネルの製造工程では、液晶セルを構成するガラス基板の表面に形成された端子と、樹脂モールドされたQFP(Quad Flat Package )など、回路基板に表面実装されてなる液晶ドライバICのアウタリードとを接続する工程がある。
【0003】
従来、このガラス基板と液晶ドライバICとの接続は、ゴムコネクタなどを用いて行っていた。しかし、近年の液晶パネルの小型、軽量化の要請のほか、バックライトの取付け要請があり、上述のゴムコネクタなどによる接続には限界がきている。
【0004】
そこで、最近では、図8に示すように、液晶駆動用ICとして、表面に所定の回路パタ−ン3が形成されてなる薄いシネフィルム状のフィルムキャリア4に、半導体素子5をインナ−リ−ドボンディングしてなるTAB部品(Tape Automated Bonding)2が用いられている。
【0005】
このようなTAB部品2を用いた液晶パネルの製造工程では、図7に示すように、2枚のガラス基板である第1,第2の液晶ガラス基板1a,1bを対向させて形成される液晶セル1の周囲に、上記液晶駆動用IC(TAB部品2)が実装することが行われている。
【0006】
そして、上記TAB部品2を上記液晶セル1に実装するには、先に図8で示すように、異方性導電膜6が用いられる。この異方性導電膜6は、熱硬化性あるいは熱可塑性の樹脂フィルム中に着中に導電粒子を混入させたテ−プ状のものであり、上記TAB部品2の一端側に突設された複数本のアウタリ−ド7…に、長手方向をこのアウタリ−ド7と直交させた状態で貼着されている。
【0007】
従来、上述の接続作業は人手により、TAB部品2のアウタリ−ド7と第1,第2のガラス基板1a,1bの配線パタ−ンの端子とを位置合わせし、ガラス基板1a,1bにTAB部品2を仮圧着したあと、ボンディング装置によってこれらを本圧着する。このことで、上記異方性導電膜6は軟化し、アウタリード7と第1,第2のガラス基板1a,1bの配線パターンは電気的、かつ機械的に接合されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、A4版相当のガラス基板1a,1bにおいては、接続するTAB部品2の数は12P〜24Pと極めて多いのが現状である。このため、TAB部品2のアウタリ−ド7…のピッチは0.09〜0.74mmと非常に狭くならざるを得ない。
【0009】
したがって、人手による位置合わせは、非常に時間がかかるとともに、装着精度に限界があるために接続不良が生じる恐れがある。また、作業中に接続部分に塵埃が付着し、接続不良が生じる恐れもある。
【0010】
そして、離型紙6aの剥離後にTAB部品2をガラス基板1a,1bに対して位置合わせをなし、しかる後、上記異方性導電膜6を介してTAB部品をガラス基板に圧着するのであるが、ここでは所定最小値の圧力を加えるのみの仮圧着である。
【0011】
したがって、異方性導電膜6のタック性が十分でなく、仮圧着から本圧着工程への移動中にガラス基板1a,1bからTAB部品2が落下する現象が多々見られる。
【0012】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ガラス基板にTAB部品をボンディングする場合において、必要な一連の作業を全て自動化し、それによって作業時間の短縮化図るとともに、予め異方性導電膜を加熱してから仮圧着することにより、異方性導電膜のタック性低下を阻止して、TAB部品の圧着に対する信頼性の向上を図ったTAB部品の圧着装置を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を満足するため、本発明のTAB部品の圧着装置は、請求項1として、液晶セルを構成するガラス基板に液晶駆動用ICを圧着するTAB部品の圧着装置において、前記ガラス基板のリード部に接続されるアウタリ−ドに離型紙付きの異方性導電膜が貼着されたTAB部品を供給する部品供給機構と、この部品供給機構と並設され、液晶セルを収容し、この液晶セルを給出するセル供給機構と、このセル供給機構から給出された液晶セルを支持し、この液晶セルのガラス基板に設けられた端子を所定の圧着位置に位置決めするセルステ−ジと、上記部品供給機構から上記TAB部品を受取り、このTAB部品を圧着位置へ搬送するTAB部品搬送機構と、このTAB部品搬送機構の搬送経路途中に配置され、TAB部品の異方性導電膜から離型紙を剥離する離型紙剥離機構と、離型紙が剥離されたTAB部品の異方性導電膜部分のみを予め加熱する加熱機構と、TAB部品のアウタリ−ドとガラス基板に設けられた端子とを認識し、この認識結果にもとづきこれらの位置合わせを行い、互いに位置合せされたTAB部品のアウタリ−ドと上記ガラス基板の端子とを加熱機構によって予め加熱された異方性導電膜を介して押圧し圧着する圧着機構とを具備する。
【0014】
上記目的を満足するため、本発明のTAB部品の圧着装置は、請求項2として、液晶セルを構成するガラス基板に液晶駆動用ICを圧着するTAB部品の圧着装置において、前記ガラス基板のリード部に接続されるアウタリ−ドに離型紙付きの異方性導電膜が貼着されたTAB部品を供給する部品供給機構と、この部品供給機構と並設され液晶セルを収容し、この液晶セルを給出するセル供給機構と、このセル供給機構から給出された液晶セルを支持し、この液晶セルのガラス基板に設けられた端子を所定の圧着位置に位置決めするセルステ−ジと、部品供給機構からTAB部品を受取りこのTAB部品を圧着位置へ搬送するTAB部品搬送機構と、TAB部品搬送機構の搬送経路途中に配置されTAB部品の異方性導電膜から離型紙を剥離する離型紙剥離機構と、TAB部品のアウタリ−ドとガラス基板に設けられた端子とを認識し、この認識結果にもとづきこれらの位置合わせを行う位置合わせ手段と、この位置合わせ手段によって位置合わせされたTAB部品を加熱する加熱機構と、互いに位置合わせされたTAB部品のアウタリ−ドとガラス基板の端子とを加熱機構によって予め加熱された異方性導電膜を介して押圧し圧着する仮圧着機構とを具備し、上記加熱機構は、TAB部品に対して赤外線を照射する赤外線照射体と、この赤外線照射体から照射される赤外線の所定領域を透過させるスリットを有し、TAB部品と前記赤外線照射体との間に配置されるスクリーンとを具備する。
【0015】
請求項3として、請求項2記載の上記スリットは、上記赤外線照射体から照射される赤外線の所定領域を透過させて、上記TAB部品に貼着される異方性導電膜のみを照射する形状寸法を有することを特徴とする。
【0016】
上記のような請求項1ないし請求項3記載の発明にもとづく課題を解決する手段を備えることにより、異方性導電膜を貼着したTAB部品を液晶セルを構成するガラス基板に接着するのにあたって、連続的にかつ自動的に行うことができるとともに、TAB部品のタック性の向上化を得られ、よって信頼性の高いTAB部品の圧着を行える。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、従来例で説明した構成要素と同一の構成要素には同一符号を付してその説明は省略する。
この装置は、先に図7に示すように、図示しない透明電極と配向膜(配線パタ−ン)が形成された第1、第2のガラス基板1a、1bを対向させ、これらを所定隙間を存して張り合わせてなる液晶セル1に、第1、第2のTAB部品2a、2b(液晶駆動用IC)を仮圧着する装置である。
【0018】
図1および図2に示すように、架台17上に、上記液晶セル1を供給する液晶セル供給機構18と、この液晶セル供給機構18から供給された液晶セル1を搬送し、仮圧着位置(後述するD)で保持するセルステ−ジ19とを具備する。
【0019】
さらに、先に図8で示す半導体素子5が所定の間隔でインナ−リ−ドボンディングされているともにアウタリ−ド7となる部分にあらかじめ離型紙6a付きの異方性導電膜6が貼着されてなる長尺テ−プ状のフィルムキャリア4を供給するフィルムキャリア供給機構20(部品供給機構)、
このフィルムキャリア4を打ち抜きTAB部品2を成形する打ち抜き機構21(同じく部品供給機構)、
上記TAB部品2を受取り離型紙6aを剥離するとともに、このTAB部品を所定の姿勢に位置決めし、離型紙を隔離した異方性導電膜6に対する加熱作用をなし、異方性導電膜のタック性低下によるTAB部品の落下を阻止する異方性導電膜加熱機構10を介して仮圧着位置Dに供給するTAB部品搬送機構23、
TAB部品2のアウタリ−ド7と液晶セル1の端子(配線パタ−ン)とを異方性導電膜6を介して仮圧着する仮圧着機構24とを具備する。
【0020】
次に、これらの構成をさらに詳しく説明する。
上記液晶セル供給機構18は、エレベ−タ手段26を具備する。このエレベ−タ手段26は、液晶セル1を複数枚積層した状態で収容する図示しないマガジンを保持する保持テ−ブル28と、この保持テ−ブル28を上下駆動するZ駆動部29とからなる。
【0021】
また、この液晶セル供給機構18は、液晶セル1を上記マガジンから取り出すための供給ア−ム30を具備する。この供給ア−ム30は、X駆動部31に保持され、その先端部がコの字形状に形成されている。この先端部をマガジン内に挿入し、内部から液晶セル1を取り出してセルステ−ジ19の方向に搬送する。
【0022】
上記セルステ−ジ19は、X方向に沿って設けられたガイドレ−ル33上にX方向移動自在に設けられたXYテ−ブル34と、このXYテ−ブル上に立設されたθ駆動部35と、このθ駆動部の上面設けられたX字形状の吸着ア−ム36とからなる。
【0023】
上記θ駆動部35には、この上面から突没自在に設けられ、突出することで上端で上記液晶セル1を保持することができる、図示しない少なくとも3つのリフトピンが設けられている。
【0024】
このセルステ−ジ19に上記液晶セル1を受け渡す場合には、まず、このセルステ−ジ19の上方にセル供給装置機構18の供給ア−ム30の上面に保持された液晶セル1が位置決めされる。ついで、セルステ−ジ19は、上記リフトピンを上昇させることで、供給ア−ム30の上面から液晶セル1を持ち上げる。そして、供給ア−ム30をセルステ−ジ19から後退させた後、リフトピンをθ駆動部35内に収納する。このことで、液晶セル1は、X字形状の吸着ア−ム36の上面に受け渡され、この吸着ア−ム先端部に吸着保持される。
【0025】
上記フィルムキャリア供給機構20は、テ−プ状のフィルムキャリア4を巻回収納する供給リ−ル38を回転自在に保持したフィルムキャリア収納部39を具備する。供給リ−ル38に巻回されたフィルムキャリア4には、半導体素子5…が所定間隔でインナ−リ−ドボンディングされているとともに、アウタリ−ド7となる部位にはあらかじめ、離型紙6a付きの異方性導電膜6が貼着される。
【0026】
この異方性導電膜6は、熱硬化性あるいは熱可塑性の樹脂フィルム中に導電粒子を混入させたテ−プ状のものであり、上記TAB部品2の一端側に突設された複数本のアウタリ−ド7…に、長手方向をこのアウタリ−ドと直交させた状態で貼着されている。
【0027】
また、上記フィルムキャリア供給機構20は、テンションプ−リ40および送り用スプロケット41を具備し、上記供給リ−ル38の上方に設けられた巻取リ−ル42でスペーサテ−プ(フィルムキャリア4の表面に貼付されている保護テ−プ)を剥がしながら、フィルムキャリアを間欠送り駆動し、上記打ち抜き機構21に供給する。
【0028】
上記打ち抜き機構21は、上型43および下型44を具備する。上記フィルムキャリア4は、図示しないが、この上型43と下型44との間に供給され、上記半導体素子5がインナ−リ−ドボンディングされた部位をこの位置に順次停止させる。
【0029】
上記上型43は、下型44に対して上下駆動されるようになっていて、下型に接離する方向に駆動されることで、フィルムキャリア4を打ち抜く。このことで、TAB部品2(第1、第2のTAB部品2a、2b)が成形される。
【0030】
上記下型43はY駆動部45によってY方向移動自在に保持されていて、TAB部品2を上面に保持した状態で、架台17上をY方向手前側に移動し、このTAB部品2を上記打ち抜き機構21から取り出すようになっている。
【0031】
上記フィルムキャリア供給機構20および打ち抜き機構21は、並列に2組設けられている。これは、液晶セル1の第1、第2のガラス基板1a、1bのそれぞれに仮圧着される異なる種類の第1、第2のTAB部品2a、2bを成形するためである。
【0032】
一方、上記架台17上には門型のフレ−ム46が設けられている。このフレ−ム46の上部の水平梁部46aはX方向に沿って設けられ、この水平梁部に、水平梁部に沿ってX方向に位置決め駆動されるTAB部品搬送ヘッド47が設けられている。
【0033】
このTAB部品搬送ヘッド47には吸着ノズル48が設けられ、この吸着ノズルを上下方向に駆動することで、上記下型43に保持されたTAB部品2を下型から上方に取り出すことができる。そして、このTAB部品搬送ヘッド47は、X方向に駆動されることで、TAB部品2をTAB部品搬送機構23の方向に移送する。
【0034】
上記TAB部品搬送機構23は、水平面内で90°毎に間欠回転可能なロ−タリインデックステ−ブル49を具備する。このロ−タリインデックステ−ブル49の外周縁には、下面でTAB部品2を吸着保持可能なTABチャック50が、一端部をこのロ−タリインデックステ−ブルから径方向外側に突出させた状態で周方向に90°毎に設けられている。
【0035】
そして、このTABチャック50は、ロ−タリインデックステ−ブル49が90°毎に間欠回転駆動されることで、図3に示す、部品受け渡しステ−ジAから、離型紙剥離ステ−ジB、TAB仮位置決めステ−ジ兼異方性導電膜加熱ステージC、および仮圧着ステ−ジDの4つのステ−ジに順次対向位置決めされる。なお、同図において上記TABチャック50は図示を省略した。
【0036】
上記部品受け渡しステ−ジAには、架台17上にX方向に移動可能かつ上下動可能な部品受け渡しテ−ブル51が設けられている。この部品受け渡しテ−ブル51は上記TAB部品搬送ヘッド47からTAB部品2を受取り、これを部品受け渡しステ−ジAに位置するTABチャック50の下方に搬送する。
【0037】
そして、この位置で、TAB部品2を上昇させることで、このTAB部品をTABチャック50の下面に当接させる。このことでTAB部品2はTABチャック50の下面に吸着保持され、受け渡しが完了する。
【0038】
上記離型紙剥離ステ−ジBには、離型紙剥離機構52が設けられている。この離型紙剥離機構52は、一面側のみを粘着面とした長尺なる粘着テ−プ53を、その粘着面を上方に向けた状態で間欠送り駆動する。
【0039】
上記ロ−タリインデックステ−ブル49は90°回動し、TAB部品2を受け渡しステ−ジAから離型紙剥離ステ−ジBに搬送する。このことで、TAB部品2に貼着される異方性導電膜6の離型紙6aは、粘着テ−プ53の粘着面に対向させられる。
【0040】
ついで、上記離型紙剥離機構52は粘着テ−プ53を上昇させ、粘着面を離型紙6aに接触させて粘着テ−プ53に離型紙6aを転写する。そして、この粘着テ−プ53を下降させることで、離型紙6aを異方性導電膜6から剥離する。
【0041】
ついで、上記離型紙剥離機構52は、粘着テ−プ53をリ−ルに巻き取る。このことで、剥離された離型紙6aは粘着テ−プ53と一緒にリ−ルに巻き取られるとともに、粘着テ−プの未だ離型紙が転写されていない部位が繰り出されTABチャック50に対向する。
【0042】
上記TAB仮位置決めステ−ジCには、TAB部品2に当接することで、この部品の姿勢を機械的に補正(粗位置決め)する粗位置決めユニット55が設けられている。
【0043】
上記ロ−タリインデックステ−ブル49は、離型紙剥離ステ−ジBからさらに90°間欠的に回動することで、離型紙6aが剥離されたTAB部品2を上記TAB仮位置決めステ−ジCに停止させ、上記粗位置決めユニット55を用いてTAB部品の粗位置決めを行わせる。
【0044】
このTAB仮位置決めステ−ジCには、また、異方性導電膜加熱機構10が配置される。そして、異方性導電膜加熱機構10は粗位置決めされたTAB部品2を加熱する。
【0045】
この異方性導電膜加熱機構10は、図6に示すように、仮位置決めされたTAB部品2に対して赤外線を照射する赤外線照射体11と、この赤外線照射体11と仮位置決めされたTAB部品2との間に適宜な手段で介在保持されるスクリーン12とから構成される。
【0046】
上記スクリーン12には、矩形状の開口部であるスリット13が設けられている。図4に示すように、上記TAB部品2に貼着される異方性導電膜6が縦La寸法で、横Lb寸法の横長矩形状であるとき、図5に示すように、上記スクリーン12に設けられるスリット13は、縦La寸法で、横Lb寸法の横長矩形状である。すなわち、異方性導電膜6の形状寸法とスリット13の形状寸法とは一致する。
【0047】
そして、スクリーン12のスリット13が赤外線照射体10から照射される赤外線を透過させた状態で、この赤外線が正しく異方性導電膜6のみを照射し、この周辺からTAB部品2面にはみ出さないよう、上記スクリーン12の位置が設定されている。
【0048】
このことにより、TAB仮位置決めステ−ジCで仮位置決めされたTAB部品2に赤外線が照射される。赤外線は、TAB部品2に貼着された異方性導電膜6のみを照射する設定であるところから、異方性導電膜のみが加熱され、周辺のTAB部品面は少しも加熱されない。
【0049】
TAB部品2における異方性導電膜6はある程度の温度上昇があり、極く僅かの加圧があれば接着し易い状態となる。そして、TAB部品2は直接加熱されることがなく、したがって本来の素材がシネフィルム状でありながら、伸びによる精度低下を防止できる。
【0050】
そして、このTAB部品仮位置決めステージCで粗位置決めされるとともに異方性導電膜6のみ加熱されたTAB部品2は、再び図1ないし図3に示すように、上記ロータリインデックステーブル49がさらに90°移動することで、上記仮圧着ステ−ジDに搬送される。
【0051】
上記仮圧着ステ−ジDの下側には、この仮圧着位置を視野に収め、TAB部品2のアウタリ−ド7とガラス基板1aの端子とを認識することで、両者の位置合わせを行わせる位置合わせ手段である位置認識光学系60が設けられている。
【0052】
上記セルステージ19は、上記液晶セル1を駆動し、この液晶セルの第1のガラス基板1aに設けられた端子を上記仮圧着ステージDに移動させ第1のTAB部品(仮圧着位置)2aに対向させる。
【0053】
上記位置認識光学系60は、この仮圧着位置で互いに対向させられるTAB部品2のアウタリ−ド7と第1のガラス基板1aの端子とを同時に視野に収めて撮像し、その位置検出信号を画像処理装置を経て演算制御部(いずれも図示しない)に送る。
【0054】
上記演算制御部は、画像処理装置からの位置検出信号に基づき上記セルステ−ジ19を作動させ、第1のガラス基板1aを移動させることで、両者を精密に位置合わせ(補正)する。
【0055】
このようにして、互いに位置合わせがなされたならば、第1のガラス基板1aは、端子をTAB部品2のアウタリ−ド7の下側に位置させられる。このことで、アウタリ−ド7と端子とは仮圧着位置において精密に対向位置決めされる。
【0056】
また、上記仮圧着ステ−ジDには、上述したように第1のTAB部品2aを第1のガラス基板1aに仮圧着する仮圧着機構24が設けられている。この仮圧着機構24は、第1のガラス基板1a下面を保持する圧力支持機構69を具備する。さらに仮圧着機構24は、上記圧力支持機構69と第1のガラス基板1aを挟んで対向する位置に、仮圧着ブロック70を有する。この仮圧着ブロック70は、圧力支持機構69が第1のガラス基板1aの下面を保持したならば下降し、第1のTAB部品2aのアウタリ−ド7を第1のガラス基板1aの端子方向に押圧して、この第1のTAB部品を第1のガラス基板に仮圧着する。
【0057】
第1のTAB部品2aと第1のガラス基板1aとは、上記異方性導電膜6の粘着力によりに仮圧着される。しかも、異方性導電膜6は異方性導電膜加熱機構10の作用によって加熱され温度上昇しているから、極めて容易にかつ確実に仮圧着される。
【0058】
このようにして、第1のガラス基板1aの一方のX辺には、第1のTAB部品2a…が順次装着されていく。途中、セルステ−ジ19は液晶セル1を水平方向に180°回動させる。仮圧着機構24は、上述の動作を繰返し、このX辺にも第1のTAB部品2aを順次仮圧着していく。
【0059】
また、この仮圧着ステ−ジDの側方には、液晶セル反転装置72が設けられている。上記セルステ−ジ19は、液晶セル1を上記反転装置72の方向に駆動し、この液晶セルを挿入する。
【0060】
上記反転装置72は、液晶セル1を裏返し(反転)する。そして、この液晶セル1をセルステ−ジ19上に再び載置する。上記セルステ−ジ19は、液晶セル1を水平面内で90°回動させ、第2のガラス基板1bのY辺の各仮圧着部位と第2のTAB部品2b…とを位置合わせし、順次仮圧着していく。
【0061】
第2のガラス基板1bに第2のTAB部品2bがすべて仮圧着されたならば、上記セルステ−ジ19は、この液晶セル1を図1に矢印(イ)で示す方向に駆動し、この架台17の端部に停止させる。
【0062】
図3のみに示すように、この仮圧着機構24の横側には本圧着装置16が接続されている。架台17の端部に位置決めされた液晶セル1は、この本圧着装置16に受け渡される。
【0063】
このような構成によれば、TAB部品2や液晶セル1の搬送および反転を自動で行うため、人手によるゴミの付着、ワーク破損がなく、また作業時間も短縮することができる。
【0064】
TAB部品2に貼着される異方性導電膜6に対する離型紙6aの剥離動作、TAB部品2の仮位置決め、液晶セル1の搬送位置決め、仮圧着などをそれぞれ並行して同時に行うことができるため、大幅な作業時間の短縮となる。
【0065】
そして、特に、仮位置決めをなしたTAB部品2を液晶セル1に仮圧着する以前に、赤外線をTAB部品2の異方性導電膜6に照射して、異方性導電膜6を予め加熱するようにしたので、TAB部品2の仮タック性が向上し、仮圧着したあと本圧着するまでの間に液晶セル1から落下するようなことが全くなく、高い信頼性を図れる。
【0066】
そして、加熱機構10にスリット13を有するスクリーン12を備え、これをTAB部品2の直前位置に配置したので、赤外線は正しく異方性導電膜6のみを照射し、TAB部品面を照射しない。したがって、赤外線照射によるTAB部品2の伸びがなく、位置ずれなどの不具合は全く生じない。
【0067】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
たとえば、上記異方性導電膜6はTAB部品2を打ち抜く前に、既に離型紙6a付きの状態で上記フィルムキャリア4に貼着されていたが、これに限定されるものではない。
【0068】
すなわち、異方性導電膜6を仮圧着ステージDに位置決めする直前に、TAB部品2のアウタリード7に貼着するようにしてもよい。この場合には、離型紙付きでない異方性導電膜を使用する。このため上記離型紙剥離機構52は不要となる。
【0069】
また、異方性導電膜6を液晶セル1を構成する第1,第2のガラス基板1a,1b側に貼着するようにしてもよい。このようにした場合には、上記セルステージ19の側方に離型紙剥離機構52を設け、セルステージを回転させることで順次上記異方性導電膜から離型紙を剥離すればよい。
【0070】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1の発明によれば、アウタリ−ドに離型紙付きの異方性導電膜が貼着されたTAB部品を順次供給し、液晶セルを給出して支持し、この液晶セルに設けられた端子を所定の圧着位置に位置決めし、TAB部品を受取り圧着位置へ搬送し、この搬送経路途中で異方性導電膜から離型紙を剥離し、アウタリ−ドと基板端子とを認識して位置合わせを行い、ここで異方性導電膜加熱機構によって異方性導電膜を予め加熱したあと、液晶セルに圧着したから、液晶セルを構成する基板に複数個のTAB部品を仮圧着および本圧着する場合において、必要な一連の作業をすべて自動化し、それによって作業時間の短縮化と精度の向上を図るとともに、異方性導電膜を予め加熱することにより、異方性導電膜のタック性低下を阻止して信頼性の向上を図れるなどの効果を奏する。
【0071】
請求項2の発明によれば、上記加熱機構は、TAB部品に対して赤外線を照射する赤外線照射体と、この赤外線照射体から照射される赤外線の所定領域を透過させるスリットを有し、TAB部品と赤外線照射体との間に配置されるスクリーンとを具備したから、比較的簡単な構成、異方性導電膜のタック性低下を確実に阻止して信頼性の向上を図れる。
【0072】
請求項3の発明によれば、上記スリットは、上記赤外線照射体から照射される赤外線の所定領域を透過させて、上記TAB部品に貼着される異方性導電膜のみを照射する形状寸法を有するようにしたから、赤外線照射によるTAB部品の伸びを確実に阻止して、位置ずれを規制する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の、TAB部品の仮圧着装置の正面側斜視図。
【図2】同実施の形態の、TAB部品の仮圧着装置の背面側斜視図。
【図3】同実施の形態の、TAB部品の仮圧着装置の平面図。
【図4】TAB部品の正面図。
【図5】同実施の形態の、スクリーンの正面図。
【図6】同実施の形態の、異方性導電膜加熱機構と、その加熱状態の斜視図。
【図7】TAB部品が仮圧着された液晶セルの斜視図。
【図8】TAB部品の斜視図。
【符号の説明】
1…液晶セル、
1a,1b…第1,第2のガラス基板、
2a,2b…第1,第2の液晶駆動用IC(TAB部品)、
7…アウタリ−ド、
6a…離型紙、
6…異方性導電膜、
20…部品供給機構(フィルムキャリア供給機構)、
18…(液晶)セル供給機構、
19…セルステ−ジ、
23…液晶駆動用IC搬送機構(TAB部品搬送機構)、
52…離型紙剥離機構、
55…位置合わせ手段(粗位置決めユニット)、
10…異方性導電膜加熱機構、
24…仮圧着機構、
11…赤外線照射体、
13…スリット、
12…スクリーン。

Claims (3)

  1. 液晶セルを構成するガラス基板に液晶駆動用ICを圧着するTAB部品の圧着装置において、
    前記ガラス基板のリード部に接続されるアウタリ−ドに離型紙付きの異方性導電膜が貼着されたTAB部品を供給する部品供給機構と、
    この部品供給機構と並設され、上記液晶セルを収容し、この液晶セルを給出するセル供給機構と、
    このセル供給機構から給出された液晶セルを支持し、この液晶セルのガラス基板に設けられた端子を所定の圧着位置に位置決めするセルステ−ジと、
    上記部品供給機構から上記TAB部品を受取り、このTAB部品を圧着位置へ搬送するTAB部品搬送機構と、
    このTAB部品搬送機構の搬送経路途中に配置され、上記TAB部品の異方性導電膜から上記離型紙を剥離する離型紙剥離機構と、
    上記離型紙が剥離された上記TAB部品の上記異方性導電膜部分のみを予め加熱する加熱機構と、
    上記TAB部品のアウタリ−ドと上記ガラス基板に設けられた端子とを認識し、この認識結果にもとづきこれらの位置合わせを行い、互いに位置合せされたTAB部品のアウタリ−ドと上記ガラス基板の端子とを、上記加熱機構によって加熱された上記異方性導電膜を介して押圧し圧着する仮圧着機構とを具備することを特徴とするTAB部品の圧着装置。
  2. 液晶セルを構成するガラス基板に液晶駆動用ICを圧着するTAB部品の圧着装置において、
    前記ガラス基板のリード部に接続されるアウタリ−ドに離型紙付きの異方性導電膜が貼着されたTAB部品を供給する部品供給機構と、
    この部品供給機構と並設され、上記液晶セルを収容し、この液晶セルを給出するセル供給機構と、
    このセル供給機構から給出された液晶セルを支持し、この液晶セルのガラス基板に設けられた端子を所定の圧着位置に位置決めするセルステ−ジと、
    上記部品供給機構から上記TAB部品を受取り、このTAB部品を圧着位置へ搬送するTAB部品搬送機構と、
    このTAB部品搬送機構の搬送経路途中に配置され、上記TAB部品の異方性導電膜から上記離型紙を剥離する離型紙剥離機構と、
    上記TAB部品のアウタリ−ドと上記ガラス基板に設けられた端子とを認識し、この認識結果にもとづきこれらの位置合わせを行う位置合わせ手段と、
    この位置合わせ手段によって位置合わせされた上記TAB部品を加熱する加熱機構と、
    互いに位置合わせされたTAB部品のアウタリ−ドと上記ガラス基板の端子とを、上記加熱機構によって予め加熱された上記異方性導電膜を介して押圧し圧着する仮圧着機構とを具備し、
    上記加熱機構は、TAB部品に対して赤外線を照射する赤外線照射体と、この赤外線照射体から照射される赤外線の所定領域を透過させるスリットを有しTAB部品と前記赤外線照射体との間に配置されるスクリーンとを具備することを特徴とするTAB部品の圧着装置。
  3. 上記スリットは、上記赤外線照射体から照射される赤外線の所定領域を透過させて、上記TAB部品に貼着される異方性導電膜のみを照射する形状寸法を有することを特徴とする請求項2記載のTAB部品の圧着装置。
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