JP3591302B2 - 手首血圧計用カフ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、手首部から血圧や脈波等を測定する際に手首部を圧迫するのに使用する手首血圧計用カフに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば図5に概略断面図を示すように、一般に手首血圧計用カフ31は、手首部10を圧迫する空気袋(図示せず)と、この空気袋を手首部10に装着する面ファスナ付きの帯状布(図示せず)とで構成されるカフ層32を備える。このカフ31では、面ファスナを利用して帯状布を手首部10に巻付けた状態で固定し、空気の供給による空気袋の膨張により手首部10内部の動脈13,14を圧迫・阻血している。なお、人間の手首部10には、手の親指側に橈骨11と橈骨動脈13が、小指側に尺骨12と尺骨動脈14が存在する。
【0003】
この手首血圧計カフ31では、空気袋の膨張により橈骨動脈13を橈骨11に向かって圧迫し、橈骨動脈13を橈骨11に押付けて阻血している。
しかしながら、上記のような従来の手首血圧計用カフには、次のような問題点がある。即ち、カフによる手首部の圧迫作用を示す図6(図中の点線は等圧線を表す)において、まず図6の(a)のようにカフ(特に図示せず)を手首部10に巻付けた状態では、手首部10は強く圧迫されないので、橈骨動脈13は橈骨11上に、尺骨動脈14は尺骨12上にほぼ位置する。ここで、空気の供給により空気袋が膨らむと、手首部10が全周から圧迫されるため、動脈13,14は、空気袋による圧迫力が増すに連れて手首部10の内部中心に移動する〔図6の(b),(c)参照〕。そのため、動脈13,14が橈骨11と尺骨12との間に移動してしまう場合がある。
【0004】
このような場合、特に測定動脈である橈骨動脈13が橈骨11と尺骨12との間に移動するので、カフの圧迫力(即ち空気袋の内圧)が橈骨動脈13に伝わらず、動脈圧の測定精度が悪化するという問題点が生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような問題点を解決するために、特開平1−265941号公報には、図7に示すような構造のカフが記載されている。このカフ41では、阻血袋(空気袋)43が橈骨動脈53を圧迫するのに必要最小限のサイズである一方、尺骨動脈54を個別に圧迫する阻血用突部47が一体に設けられている。
【0006】
このカフ41を手首部50に巻付けると、カフ41に一体の突部47により尺骨動脈54が圧迫される。この状態で、空気の供給により阻血袋43が膨張すると、橈骨動脈53が圧迫される。このとき、尺骨動脈54を含む尺骨52側の部分が突部47で手首部50の内部中心方向に押されているので、橈骨動脈53は橈骨51に向かって圧迫される。これにより、阻血袋43の圧迫力が橈骨動脈53に十分に伝わることになる。
【0007】
しかしながら、突部47はカフ41に一体になっているので、手首部50の尺骨52側の部分が突部47により押圧される力は、手首部50に対するカフ41の締付け力に依存し、被測定者によってばらつきが生じる。このため、前記公報に開示されたカフでも、動脈圧の測定精度を高めることができない。
本発明は、そのような従来の問題点に着目してなされたもので、カフの締付け方によらずに動脈圧を高精度に測定できる手首血圧計用カフを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の手首血圧計用カフは、手首部の動脈を圧迫する圧迫用流体袋と、この圧迫用流体袋の手首部に対する圧迫力を手首部内の橈骨側より尺骨側を大きくする押圧手段と、この押圧手段を含む圧迫用流体袋を手首部に装着する装着手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
このカフを手首部に装着して圧迫用流体袋を膨らませると、その圧迫力は押圧手段により橈骨側より尺骨側が大きくなる。この結果、橈骨動脈の圧迫による移動方向が誘導されて、橈骨動脈は尺骨と橈骨との間に逃げなくなり、圧迫力が損失無く橈骨動脈に伝わり、カフ圧と橈骨動脈の圧迫圧が等しくなり、動脈圧を正確に測定できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施の形態に基づいて説明する。
実施形態に係る手首血圧計用カフを手首部に装着した状態の概略断面図を図1に示す。図1のカフ1は、カフ層2の内側(手首部側)において、手首部10の尺骨12側部分に対向する部分に押圧手段7が設けられたものである。ここに、カフ層2は、図2及び図3に拡大図で示されているように、手首部10の動脈13,14を圧迫する圧迫用流体袋として、流体(空気)の出入により膨張・収縮する圧迫用空気袋3と、押圧手段7を含む空気袋3を手首部10に装着する装着手段としての面ファスナ付きの帯状布4とで構成される。
【0011】
押圧手段7は、空気袋3の手首部10に対する圧迫力を手首部10内の橈骨11側より尺骨12側を大きくするものであるが、この押圧手段7の態様としては、手首部10の尺骨12側部分に対向する空気袋3の内側部分(手首部側部分)に取付けられた固形体7(図2参照)、或いは空気袋3の外側部分(手首部側部分とは反対側部分)に取付けられた固形体7(図3参照)である。図2の固形体7の内面(皮膚接触面)7aが平坦面で、外面7bが曲面であり、図3の固形体7の内面7a及び外面7bが共に曲面であることにより、手首部10と固形体7を含むカフ層2との間に隙間が生じないようにすることができる。
【0012】
固形体7は、空気袋3の内側又は外側に例えば接着剤で固着されるが、空気袋3と一体になっていてもよい。又、固形体7は、空気袋3の膨張による圧迫力を手首部10の尺骨12側部分に確実に伝えることができる硬さを有するものであれば、材質や形状に制約はない。或いは、固形体7の代わりに、例えば予め所定量の空気又は水が封入された高圧バッグのように、カフ圧で変形しても潰れない押圧手段でも構わない。
【0013】
次に、このように構成した手首血圧計用カフ1の圧迫作用について、図4を参照して説明する。図4の(a)において、カフ1を手首部10に巻付けた状態では、固形体7により手首部10の尺骨12側の部分が適度に圧迫される。この状態で、空気の供給により空気袋3を膨らませると、その膨張が大きくなるに従って、カフ1の圧迫力(即ち空気袋3の内圧)は、固形体7の存在により橈骨11側より尺骨12側が大きくなる。これにより、手首部10の中央の肉等の軟組織が橈骨11側に移動する結果、橈骨動脈13は橈骨11に向かって移動し、橈骨11と尺骨12との間には移動しない。このため、カフ1の圧迫力が損失することなく橈骨動脈13に伝わり、カフ圧と橈骨動脈13の圧迫圧が等しくなり、橈骨動脈13が確実に阻血され、動脈圧を正確に測定できる。
【0014】
なお、このような作用は、図2に示す構造のカフは勿論のこと、図3に示す構造のカフでも同様である。つまり、図3では、空気袋3の外側に固形体7が位置するが、帯状布4を手首部10に巻付けてあるので、空気袋3が膨らむと、固形体7が帯状布4を押す力の反作用で、固形体7が空気袋3を押し、その空気袋3の部分で手首部10の尺骨12側部分が強く圧迫される。
【0015】
このカフ1は、空気袋3の膨張による圧迫力で手首部10の尺骨12側の部分を押圧する力が得られるので、即ち当該部分の押圧力を空気袋3の膨張度合によって調整できるので、手首部10に対するカフ1の締付け力が異なっても、前記公報に記載されたような、カフの締付け力によって押圧力がばらつくような問題は起こらない。
【0016】
上記実施形態では、圧迫用流体袋として空気袋を取り上げているが、空気以外の流体(酸素、二酸化炭素等の気体、又は水等の液体)を用いる流体袋であってもよい。特に、水等の液体を使用する場合は、その流路系を液密構造とし、液漏れが起こらないようにする必要がある。
【0017】
【発明の効果】
本発明の手首血圧計用カフは、以上説明したように構成されるので、圧迫用流体袋の圧迫力は押圧手段により橈骨側より尺骨側が大きくなるので、橈骨動脈の圧迫による移動方向が誘導されて、橈骨動脈は尺骨と橈骨との間に逃げなくなり、圧迫力が損失無く橈骨動脈に伝わり、カフ圧と橈骨動脈の圧迫圧が等しくなり、カフの締付け方によらずに動脈圧を正確に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る手首血圧計用カフを手首部に装着した状態の概略断面図である。
【図2】同実施形態のカフおける固形体の一態様を示す部分拡大概略断面図である。
【図3】同実施形態のカフおける固形体の別態様を示す部分拡大概略断面図である。
【図4】同実施形態のカフの圧迫作用を説明する図である。
【図5】従来例に係る手首血圧計用カフを手首部に装着した状態の概略断面図である。
【図6】同従来例のカフの圧迫作用を説明する図である。
【図7】別の従来例に係る手首血圧計用カフを手首部に装着した状態の断面図である。
【符号の説明】
1 手首血圧計用カフ
2 カフ層
3 圧迫用空気袋(圧迫用流体袋)
4 帯状布(装着手段)
7 固形体(押圧手段)
10 手首部
11,12 橈骨,尺骨
13,14 橈骨動脈,尺骨動脈

Claims (3)

  1. 手首部の動脈を圧迫する圧迫用流体袋と、この圧迫用流体袋の手首部に対する圧迫力を手首部内の橈骨側より尺骨側を大きくする押圧手段と、この押圧手段を含む圧迫用流体袋を手首部に装着する装着手段とを備えることを特徴とする手首血圧計用カフ。
  2. 前記押圧手段は、手首部の尺骨側部分に対向する圧迫用流体袋の内側部分(手首部側部分)に設けられた固形体であることを特徴とする請求項1記載の手首血圧計用カフ。
  3. 前記押圧手段は、手首部の尺骨側部分に対向する圧迫用流体袋の外側部分(手首部側部分とは反対側部分)に設けられた固形体であることを特徴とする請求項1記載の手首血圧計用カフ。
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