JP3584052B2 - 切断機のストローク調整機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
発明は、切断機のストローク調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
硬脆性材料等のワークに切断刃を押し当て、研磨材を介在させ、その切断刃を往復動させてそのワークを切断する切断機においては、切断刃が磨耗するため、切断刃の往復動のストロークを調整する必要があり、ストローク調整機構が設けられている。
このようなストローク調整機構を有する切断機としては、従来、図4および図5に示すような切断機がある。図4は切断機の正面図であり、図5は図4の切断機の平面図である。
【0003】
70はフライホイルであり、ベルト71を介してモータ72によって回転される回転体である。
73はブレード枠であり、この枠内に切断刃(以下、ブレード74という)とスペーサとを交互に重ね合わせて固定され、複数のブレード74が平行に並べられた状態で張設されている。75はレールであり、ブレード枠73を所定の範囲で往復動自在に案内する案内部材を構成している。なお、ブレード枠73は、レール75上をスライドするスライダー77に固定されている。
78はクランクロッドであり、フライホイル70の回転動を、ブレード枠73の往復動に変換すべく、フライホイル70とブレード枠73とを連繋する。このクランクロッド78は、一端が前記のスライダー77に回動自在に軸着されており、他端がフライホイル70上に設けられたクランクピン79に回動自在に軸着されている。クランクピン79は、フライホイル70の回転軸心80から所定の距離に偏心された位置に装着されており、これによってクランク機構が構成されている。このクランクピン79の前記回転軸心からの偏心量を変更することによって、ブレード枠73の往復動のストロークを変更することができる。
【0004】
81はスライド台であり、基体に固定して設けられた案内シャフト82に沿って上下動可能に設けられている。このスライド台81の上端部に設けられたワークホルダー83にワーク84が保持されている。図4では、このワーク84が、ブレード74に下方から所定の押圧力で当接されている状態を示している。このようにワーク84をブレード74に押接させるには、基体に固定された支持軸85を中心に回転するバランスバー86を介して梃の原理でウェイト87の荷重をスライド台81の下方から作用させている。すなわち、支持軸85が支点、バランスバー86のウェイト87が垂下されたところが力点、バランスバー86の一端でスライド台81の下面に当接しているところが作用点となっている。なお、ウェイト87は、調整部88によってバランスバー86に沿って移動可能に設けられており、これにより、スライド台81を押し上げ、ワーク84をブレード74に当接させる荷重量を調整している。
また、89はノズルであり、このノズル89から、砥粒が混入された液状研磨剤が、ブレード74とワーク84の接触部に供給される。
【0005】
このような複数のブレート74を有する多刃式切断機によれば、ワーク84を多数の薄板に好適にスライスすることができる。
しかしながら、このような切断機では、各ブレード74(一般的には帯状の鋼板)が図6のように磨耗する。このブレード74の磨耗は、ワーク84をブレード74に押し当て、研磨剤を介在させ、ブレード74を往復動させて切断加工を行うため避けられない。このとき、ブレード74の磨耗部の両端部90は、磨耗されにくく、磨耗残留部が斜めに形成され易い。
このようにブレード74が磨耗したまま、ワーク84の切断を続行すると、ブレード74の磨耗部の両端部90にワーク84が当たるため、ワーク84を押し下げる力が徐々に大きくなる。このワーク84を押し下げる力と、ウェイト87の荷重によってワーク84を押し上げる力との作用による上下動の量が小さい間は、ブレード74とワーク84の接触部においてスラリーの除去、供給が有効になされ、ワーク84の切断にとって有効に作用する。しかし、ワーク84の上下動が大きくなると、ワーク84に衝撃力が作用し、切断精度の悪化やチッピング、クラック等を発生させる原因となる。
【0006】
このため、ワーク84の切断の進行に伴って、ブレード枠73のストロークを段階的に変更する(徐々に小さくする)必要がある。従来は、フライホイル70に装着されるクランクピン79の装着位置を人手で変更し、ブレード枠73のストロークを変更している。すなわち、フライホイル70には回転軸心から種々の距離にネジ部が多数設けられており、この多数のネジ部の中から所望するストロークに対応するネジ部を選定し、そのネジ部にクランクピン79を螺合する。
このようにして、ワーク84の切断が進行するのに従って、定期的にブレード枠73のストロークを段階的に小さくし、上記のようなブレード74の磨耗によるワーク84の切断精度の悪化やチッピング、クラック等の発生を防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の切断機のストローク調整機構によれば、ストローク調整を人手により行うため、以下のような課題があった。
ストローク調整作業は、フライホイル70の回転停止し、クランクピン79をクランクロッド78と共にフライホイル70のネジ部から取り外し、他の所定のネジ部に螺合・取り付ける。
このストローク調整は、段階的かつ定期的に行う必要があり、調整の際に人手を要し、ロスタイムが発生するという課題がある。
また、ストローク調整時期の判断も人が管理するため、定められた時間通りにストローク調整ができない場合がある。ストロークの調整時期が夜間および休日におよぶ場合は管理者に負担がかかるという課題がある
【0008】
こで、本発明の目的は、回転体に移動可能に設けられた移動体の回転体の軸心からの偏心量を自動的に調整できる偏心量の調整機構を利用し、ストロークの調整を自動的に行うことができる切断機のストローク調整機構を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は次の構成を備える。
すなわち、本発明の切断機ストローク調整機構は、複数の切断刃が平行に並べられて張設されたブレード枠と、該ブレード枠を所定の範囲で往復動自在に案内する案内部材と、回転軸を中心に回転する回転体と、該回転体を回転させる回転駆動装置と、前記回転体に設けられたガイド部に案内されて回転体の回転軸に直交する方向に移動可能に設けられた移動体と、該移動体に連繋され、前記回転体の回転動を、前記ブレード枠の往復動に変換するクランクロッドと、前記回転体の回転軸内にその軸心に沿って穿設された軸心孔と、該軸心孔内に挿入され、前記回転軸の軸線を中心として回転自在に設られたシャフトと、前記回転体と前記シャフトとの連結を断続することで、該シャフトが回転体と連結されて一体に回転可能な状態と、連結が解除されて該回転体と該シャフトとが相対的に回転可能な状態と切り換え可能断続装置と、前記回転体と前記シャフトとが相対的に回転する回転力を前記移動体を移動させる駆動力に変換する駆動力変換機構とを具備し、前記断続装置によって前記回転体と前記シャフトとの連結を解除させるとともに、前記回転駆動装置によって該回転体を回転させることで、該回転体と該シャフトとを相対的に回転させて、前記駆動力変換機構を介して前記移動体を移動させることを特徴とする。これにより、他の駆動装置を必要とせずに、回転体上の移動体の偏心量を調整して、ブレード枠の往復動にかかるストロークを適切かつ容易に調整できる。
【0010】
また、前記断続装置により前記回転体と前記シャフトとの連結が解除されている際に、該シャフトが該回転体と連れ回りすることを規制するよう、該シャフトの回転を規制する規制装置を備えることで、回転駆動装置により回転されている回転体に対してシャフトの回転を規制して、回転体とシャフトとを合理的に相対回転させることができる。
【0011】
また、前記断続装置が、電磁石によって断続作用を発生する第1電磁クラッチであり、前記規制装置が、前記シャフトと共に回転するようシャフトに固定された第1ベルト車と、該第1ベルト車にベルトを介して連繋される第2ベルト車と、前記回転体と前記シャフトが共に回転する際には第2ベルト車の回転を許容し、該回転体と該シャフトとの連結が解除された際には該シャフトが該回転体と連れ回りすること規制するよう、第2ベルト車の回転を規制する第2電磁クラッチとから構成されていることを特徴とする
【0012】
また、前記駆動力変換機構が、前記シャフトに設けられたウォームギアと、該ウォームギアにかみあい、回転することで前記移動体を移動させるように駆動力を出力するウォームホイールとによって構成されていることで、減速比を大きくとることができ、回転動を往復動に好適に変換することができる。
【0013】
また、前記回転体の回転数と回転方向を検知可能に、複数個の非接触センサを配設し、前記移動体の移動量の限度を管理可能に、移動体の移動する最大位置と最小位置に対応して非接触センサを配設したことで、装置の完全自動化を図ることができる
【0014】
【作用】
発明の切断機ストローク調整機構によれば、他の駆動装置を駆動することなく前記回転体と前記シャフトとが相対的に回転する回転力を有効に利用して移動体の偏心量を自動的に調整することで、ブレード枠の往復動にかかるストロークを自動的に調整できる。このため、従来のように人手によるネジの脱着等の作業を要することがない。
【0015】
また、シャフトの回転を規制する規制装置を備えることで、回転駆動装置により回転されている回転体に対してシャフトの回転を規制して、合理的に回転体とシャフトとを相対的に回転させることができる。
【0016】
さらに、回転体の回転数と回転方向を検知する非接触センサ、および移動体の移動量の限度を管理する非接触センサを設けることによって、偏心量の調整にかかる管理を自動的に行うことができるよう設定できる。従って、装置の起動から被切断材料の切断が完了するまでの工程の人手が不要となる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明にかかる切断機のストローク調整機構に用いられる偏心量の調整機構の一実施例を示す説明図である。また、図2は、図1の実施例のセンサ部の詳細を説明する平面図である。
10は回転体であり、回転軸12の端部に一体に固着されており、この回転軸12を中心に回転する。なお、回転軸12はベアリング13を介して装置の基体(図示せず)に回転可能に支持されている。
14は移動体であり、回転体10に設けられたガイド部16に案内されて回転体10の回転軸12に直交する方向に移動可能に設けられている。この移動体14は、断面が台形に形成されたブロック状の部材であり、アリ溝状に形成されたガイド部16に嵌め込まれ、図1上では上下方向に移動可能に案内されている。
なお、15は連結ピン部であり、クランクロッド等を連結するために、移動体14から突設されている。
18は軸心孔であり、回転体10の回転軸12内にその軸心に沿って貫通されている。
【0018】
20はシャフトであり、軸心孔18内に挿入され、回転軸12の軸線を中心として回転自在に設られている。このシャフト20は、軸心孔18内に配設されたベアリング22内に挿入されており、回転軸12とは相対的に回転可能に支持されている。
24は第1電磁クラッチであり、シャフト20が回転体10と共に回転可能に、回転体10とシャフト20とを断続可能に連結する断続装置を構成する。この第1電磁クラッチ24は電磁石の作用によって断続作用を発生する。すなわち、回転軸12の側に固着された円盤24aとシャフト20側に固着されたシャフト側円盤24bとが磁力によって吸着された際には回転体10とシャフト20とを連結できる。
【0019】
26は第1ベルト車であり、シャフト20と共に回転するようシャフト20に固定されている。
28は第2ベルト車であり、第1ベルト車26とベルト30を介して連繋されている。
32は第2電磁クラッチであり、回転体10とシャフト20が共に回転する際には第2ベルト車28の回転を許容し、回転体10とシャフト20との連結関係が解除された際にはシャフト20が回転体10と連れ回りすること規制するよう、第2ベルト車28の回転を規制する。すなわち、回転体10とシャフト20との連結が解除され、装置の基体(図示せず)に固定された円盤32aと第2ベルト車28に固定された円盤32bとが磁力によって吸着された際には、第2ベルト車28の回転が阻止され、ベルト30および第1ベルト車26を介して連繋されたシャフト20の回転が阻止される。
このように、第1ベルト車26、第2ベルト車28、ベルト30、第2電磁クラッチ32とによって、第1電磁クラッチ24により回転体10とシャフト20との連結関係が解除されている際に、シャフト20が回転体10と連れ回りすることを規制するよう、シャフト10の回転を規制する規制装置が構成されている。
【0020】
34はVプーリであり、回転軸12に固定され、この回転軸12と一体に回転する。このVプーリ34は、Vベルト48を介してモータ50(図2参照)に連繋されている。このようにVプーリ34、Vベルト48およびモータ50によって、回転体10を回転させる回転駆動装置が構成されている。
この回転駆動装置は、第1電磁クラッチ24によって、回転体10とシャフト20とが連結されたときには回転体10とシャフト20を一体回転させ、回転体10とシャフト20との連結が解除されている際には、前記規制装置によって固定されているシャフト20に対して、回転体10を回転させることによって後述する駆動力変換機構を介して移動体14を所望の位置に移動させることができる。
【0021】
36はウォームギアであり、シャフト20の一端側に設けられている。
38はウォームホイールであり、ウォームギア36にかみあい、回転することで移動体14を移動させるように駆動力を出力する。
39はネジ部であり、ウォームホイール38と同軸且つ一体に形成され、移動体14を貫通して螺設された雌ねじに螺合されている。このネジ部39は、ウォームホイール38と一体に回転自在に設けられているが、回転体上にあって移動しないように軸受けされている(図3参照)。
ウォームギア36が回転体10と相対的に回転すると、ウォームホイール38を介してネジ部39が回転される。このネジ部39の回転によって、移動体14は、ガイド部16によって規制されているため、回転軸12に直交する方向に移動する。
【0022】
以上のようなウォームギア36、ウォームホイール38およびネジ部39を含むギア機構およびネジ機構によって、回転体10とシャフト20とが相対的に回転する回転力を移動体14を移動させる駆動力に変換する駆動力変換機構が構成されている。
なお、駆動力の変換機構としては、上記にようなウォームギア機構に限らず、例えば、ラックとピニオンによるギア機構、かさ歯車等を利用することができるのは勿論のことである。
【0023】
40は回転検知用センサ部であり、図1及び図2に示すように、二個の非接触センサが回転円盤35の外周部に沿って配設されている。この非接触センサに対向する回転円盤35の外周縁部には円周等分に多数の凹部41が形成されている。この凹部41の数を非接触センサでカウントすることによって回転体10の回転数を検知し、二個の非接触センサを利用することで回転方向を検知することができる。
【0024】
42は移動量検知用センサ部であり、移動体14の移動量の限度を管理するため、図2に示すように外側非接触センサ42aと内側非接触センサ42bとが、回転体10上を往復動可能に設けられた移動体14の裏面に突出して設けられているドグ14aを検知可能に、回転体10に裏面に対向して配設されている。すなわち、外側非接触センサ42aが移動体14が外側の限度位置に達した際に信号を発することができるように配設され、内側非接触センサ42bが移動体14が内側の限度位置に達した際に信号を発することができるように配設されている。
【0025】
このように回転検知用センサ部40と移動量検知用センサ部42によって、回転体10の回転数の検知および移動体14の偏心量の検知を好適に行うことができる。このため、これらのセンサ部で検知した情報を制御手段(図示せず)にインプットすれば、回転体10の回転数の管理、および移動体14の限界移動位置の管理を自動化することができる。これを、切断機のストローク調整機構に利用すれば、装置の起動からワークの切断が完了するまでの工程を自動化できる。
【0026】
次に以上の構成からなる偏心量の調整機構を備える切断機のストローク調整機構の実施例について説明する。
図3は移動体14に突設された連結ピン部15に、細窓枠54aを備えるクランクロッド54を連繋し、回転体10の回転動をブレード枠60の往復動に変換する機構を示している。
【0027】
連結ピン部15にはコマ52が回転可能に嵌合しており、このコマ52は細窓枠54a内を往復動(スライド)できるよう、その細窓枠54a内に嵌め込まれている。移動体14は、上述した偏心量の調整機構の作用によってネジ部39の中途部に位置され、保持されている。なお、ネジ部39は回転体10に固定された軸受け部10a、10bに回転可能に支持されている。また、62はレールであり、ブレード枠60がこのレール62に沿って往復動自在に設けられている。
このように構成されているため、回転体10が回転され、コマ52が連結ピン部15を中心に回転しつつ細窓枠54a内を往復動する間に、コマ52の偏心量の二倍の距離をストロークとしてブレード枠60を往復動させることができる。
【0028】
この切断機のストローク調整機構の使用例について以下に説明する。
先ず、移動体14を、移動量検知用センサ部42の外側の非接触センサで検知する位置まで移動させる。その位置を原点として、回転検知用センサ部40によって回転体10の回転数をカウントし、移動体14を所望の位置に移動させる。このようにして、切断機のブレード枠60が初期のストロークを得るべく、移動体14を位置させることができる。
【0029】
移動体14を移動させるには、第1電磁クラッチ24による回転軸12とシャフト20との連結関係を解除し、シャフト20が回転しないように第2電磁クラッチ32を作動させる。そして、モータ50の駆動力によって回転体10を回転させる。このとき、シャフト20の先端に設けられたウォームギア36は、回転されないように規制されているから、ウォームギア36とウォームホイール38とが相対的に回転する。これにより、ウォームホイール38と同軸上に設けられたネジ部39が回転し、移動体14が移動する。この移動体14に移動量は回転検知用センサ部40で回転体10の回転数を検知して管理できる。
このように移動体14を移動させることで、移動体14に突設されてクランクロッド54と連繋する連結ピン部15の偏心量を、人手を要せず、容易に調整してブレード枠60にかかる所望のストロークを得ることができる。
【0030】
次に、第1電磁クラッチ24によって回転軸12とシャフト20を連結し、第2電磁クラッチ32による規制を解除して第2ベルト車28を回転可能とする。この状態で、モータ50の駆動力によって回転体10を回転させると、回転体10の回転動が、ブレード枠60の往復動に変換され、ワークを切断することができる。このとき、回転体10とシャフト20とは、一体に回転しているため移動体14は移動することなく所定の位置に保持されている。
【0031】
そして、ストローク調整は、回転数を回転検知用センサ部40で検知し、設定された回転数となったとき定期的になされる。すなわち、設定された回転数がカウントされると、モータ50が停止され、上記の移動体14を移動させる手順と同様の要領によって、連結ピン部15の偏心量が調整され、ブレード枠60のストロークが所定の値(ストロークを段階的に小さくする)に設定される。
【0032】
ところで、回転検知用センサ部40によって、回転体10の回転数と回転方向を認識し、ストローク調整時期、ストロークの調整距離および移動体14の移動方向の制御に反映させている。また、移動量検知用センサ部42では、ストロークの最大位置と最小位置に対応させて非接触センサ42a、42bをそれぞれ設けているため、ストローク限度を管理することができる。
このように各センサ部40、42で検出されたデータを利用し、制御装置を介してこの切断機を制御すれば、ワークの切断精度の悪化やチッピング、クラック等の発生を防止できるよう、ワークの切断機への着脱を除いてワークの切断工程を完全に自動化することができ、切断精度向上(品質向上)と共に切断効率を向上させることができる。
なお、切断機の他の構成については従来技術の欄(図4および図5を参照)で説明したとおりである
【0033】
上、本発明の好適な実施例について種々述べてきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内でさらに多くの改変を施し得るのは勿論のことである。
【0034】
【発明の効果】
本発明の切断機ストローク調整機構によれば、他の駆動装置を駆動することなく前記回転体と前記シャフトとが相対的に回転する回転力を有効に利用して移動体の偏心量を自動的に調整することで、ブレード枠の往復動にかかるストロークを自動的に調整できる。このため、従来のように人手によるネジの脱着等の作業を要することなく、ブレード枠ストロークを自動的に調整できるという著効を奏する。
また、シャフトの回転を規制する規制装置を備えることで、回転駆動装置により回転されている回転体に対してシャフトの回転を規制して、合理的に回転体とシャフトとを相対的に回転させることができるという著効を奏する。
さらに、回転体の回転数と回転方向を検知する非接触センサ、および移動体の移動量の限度を管理する非接触センサを設けることによって、ストロークの調整にかかる管理を自動的に行うことができるよう制御装置の設定が可能となり、人手が不要となるという著効を奏する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる偏心量の調整機構の一実施例を示す説明図。
【図2】図1の実施例のセンサ部の詳細を説明する平面図。
【図3】図1の実施例を切断機のストローク調整機構に利用した状態を示す説明図。
【図4】従来の技術を示す正面図。
【図5】従来の技術を示す平面図。
【図6】ブレードの磨耗状態を説明する説明図。
【符号の説明】
10 回転体
12 回転軸
14 移動体
16 ガイド部
18 軸心孔
20 シャフト
24 第1電磁クラッチ
26 第1ベルト車
28 第2ベルト車
30 ベルト
32 第2電磁クラッチ
34 Vプーリ
36 ウォームギア
38 ウォームホイール
40 回転検知用センサ部
42 移動量検知用センサ部
48 Vベルト
50 モータ
54 クランクロッド
60 ブレード枠
62 レール

Claims (5)

  1. 複数の切断刃が平行に並べられて張設されたブレード枠と、
    該ブレード枠を所定の範囲で往復動自在に案内する案内部材と、
    回転軸を中心に回転する回転体と、
    該回転体を回転させる回転駆動装置と、
    前記回転体に設けられたガイド部に案内されて回転体の回転軸に直交する方向に移動可能に設けられた移動体と、
    該移動体に連繋され、前記回転体の回転動を、前記ブレード枠の往復動に変換するクランクロッドと、
    前記回転体の回転軸内にその軸心に沿って穿設された軸心孔と、
    該軸心孔内に挿入され、前記回転軸の軸線を中心として回転自在に設られたシャフトと、
    前記回転体と前記シャフトとの連結を断続することで、該シャフトが回転体と連結されて一体に回転可能な状態と、連結が解除されて該回転体と該シャフトとが相対的に回転可能な状態と切り換え可能断続装置と、
    前記回転体と前記シャフトとが相対的に回転する回転力を前記移動体を移動させる駆動力に変換する駆動力変換機構とを具備し、
    前記断続装置によって前記回転体と前記シャフトとの連結を解除させるとともに、前記回転駆動装置によって該回転体を回転させることで、該回転体と該シャフトとを相対的に回転させて、前記駆動力変換機構を介して前記移動体を移動させることを特徴とする切断機ストローク調整機構。
  2. 前記断続装置により前記回転体と前記シャフトとの連結が解除されている際に、該シャフトが該回転体と連れ回りすることを規制するよう、該シャフトの回転を規制する規制装置を備えることを特徴とする請求項1記載の切断機ストローク調整機構。
  3. 前記断続装置が、電磁石によって断続作用を発生する第1電磁クラッチであり、
    前記規制装置が、前記シャフトと共に回転するようシャフトに固定された第1ベルト車と、該第1ベルト車にベルトを介して連繋される第2ベルト車と、前記回転体と前記シャフトが共に回転する際には第2ベルト車の回転を許容し、該回転体と該シャフトとの連結が解除された際には該シャフトが該回転体と連れ回りすること規制するよう、第2ベルト車の回転を規制する第2電磁クラッチとから構成されていることを特徴とする請求項2記載の切断機ストローク調整機構。
  4. 前記駆動力変換機構が、前記シャフトに設けられたウォームギアと、
    該ウォームギアにかみあい、回転することで前記移動体を移動させるように駆動力を出力するウォームホイールとによって構成されていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項記載の切断機ストローク調整機構。
  5. 前記回転体の回転数と回転方向を検知可能に、複数個の非接触センサを配設し、前記移動体の移動量の限度を管理可能に、移動体の移動する最大位置と最小位置に対応して非接触センサを配設したことを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項記載の切断機ストローク調整機構
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