JPH07164304A - 偏心量の調整機構および切断機のストローク調整機構 - Google Patents

偏心量の調整機構および切断機のストローク調整機構

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JPH07164304A
JPH07164304A JP31627093A JP31627093A JPH07164304A JP H07164304 A JPH07164304 A JP H07164304A JP 31627093 A JP31627093 A JP 31627093A JP 31627093 A JP31627093 A JP 31627093A JP H07164304 A JPH07164304 A JP H07164304A
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安雄 稲田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転体に移動可能に設けられた移動体の回転
体の軸心からの偏心量を、自動的に調整できる偏心量の
調整機構を提供する。 【構成】 回転軸12を中心に回転する回転体10と、
回転体10に設けられたガイド部16に案内されて回転
体10の回転軸12に直交する方向に移動可能に設けら
れた移動体14と、回転体10の回転軸10内にその軸
心に沿って穿設された軸心孔18と、軸心孔18内に挿
入され、回転軸12の軸線を中心として回転自在に設ら
れたシャフト20と、シャフト20が回転体10と共に
回転可能に、回転体10とシャフト20とを断続可能に
連結する第1電磁クラッチ24と、回転体10とシャフ
ト20とが相対的に回転する回転力を移動体14を移動
させる駆動力に変換するウォームギア36およびウォー
ムホイール38とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏心量の調整機構およ
び切断機のストローク調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】硬脆性材料等のワークに切断刃を押し当
て、研磨材を介在させ、その切断刃を往復動させてその
ワークを切断する切断機においては、切断刃が磨耗する
ため、切断刃の往復動のストロークを調整する必要があ
り、ストローク調整機構が設けられている。このような
ストローク調整機構を有する切断機としては、従来、図
4および図5に示すような切断機がある。図4は切断機
の正面図であり、図5は図4の切断機の平面図である。
【0003】70はフライホイルであり、ベルト71を
介してモータ72によって回転される回転体である。7
3はブレード枠であり、この枠内に切断刃(以下、ブレ
ード74という)とスペーサとを交互に重ね合わせて固
定され、複数のブレード74が平行に並べられた状態で
張設されている。75はレールであり、ブレード枠73
を所定の範囲で往復動自在に案内する案内部材を構成し
ている。なお、ブレード枠73は、レール75上をスラ
イドするスライダー77に固定されている。78はクラ
ンクロッドであり、フライホイル70の回転動を、ブレ
ード枠73の往復動に変換すべく、フライホイル70と
ブレード枠73とを連繋する。このクランクロッド78
は、一端が前記のスライダー77に回動自在に軸着され
ており、他端がフライホイル70上に設けられたクラン
クピン79に回動自在に軸着されている。クランクピン
79は、フライホイル70の回転軸心80から所定の距
離に偏心された位置に装着されており、これによってク
ランク機構が構成されている。このクランクピン79の
前記回転軸心からの偏心量を変更することによって、ブ
レード枠73の往復動のストロークを変更することがで
きる。
【0004】81はスライド台であり、基体に固定して
設けられた案内シャフト82に沿って上下動可能に設け
られている。このスライド台81の上端部に設けられた
ワークホルダー83にワーク84が保持されている。図
4では、このワーク84が、ブレード74に下方から所
定の押圧力で当接されている状態を示している。このよ
うにワーク84をブレード74に押接させるには、基体
に固定された支持軸85を中心に回転するバランスバー
86を介して梃の原理でウェイト87の荷重をスライド
台81の下方から作用させている。すなわち、支持軸8
5が支点、バランスバー86のウェイト87が垂下され
たところが力点、バランスバー86の一端でスライド台
81の下面に当接しているところが作用点となってい
る。なお、ウェイト87は、調整部88によってバラン
スバー86に沿って移動可能に設けられており、これに
より、スライド台81を押し上げ、ワーク84をブレー
ド74に当接させる荷重量を調整している。また、89
はノズルであり、このノズル89から、砥粒が混入され
た液状研磨材が、ブレード74とワーク84の接触部に
供給される。
【0005】このような多数のブレート74を有する多
刃式切断機によれば、ワーク84を多数の薄板に好適に
スライスすることができる。しかしながら、このような
切断機では、各ブレード74(一般的には帯状の鋼板)
が図6のように磨耗する。このブレード74の磨耗は、
ワーク84をブレード74に押し当て、研磨材を介在さ
せ、ブレード74を往復動させて切断加工を行うため避
けられない。このとき、ブレード74の磨耗部の両端部
90は、磨耗されにくく、磨耗残留部が斜めに形成され
易い。このようにブレード74が磨耗したまま、ワーク
84の切断を続行すると、ブレード74の磨耗部の両端
部90にワーク84が当たるため、ワーク84を押し下
げる力が徐々に大きくなる。このワーク84を押し下げ
る力と、ウェイト87の荷重によってワーク84を押し
上げる力との作用による上下動の量が小さい間は、ブレ
ード74とワーク84の接触部においてスラリーの除
去、供給が有効になされ、ワーク84の切断にとって有
効に作用する。しかし、ワーク84の上下動が大きくな
ると、ワーク84に衝撃力が作用し、切断精度の悪化や
チッピング、クラック等を発生させる原因となる。
【0006】このため、ワーク84の切断の進行に伴っ
て、ブレード枠73のストロークを段階的に変更する
(徐々に小さくする)必要がある。従来は、フライホイ
ル70に装着されるクランクピン79の装着位置を人手
で変更し、ブレード枠73のストロークを変更してい
る。すなわち、フライホイル70には回転軸心から種々
の距離にネジ部が多数設けられており、この多数のネジ
部の中から所望するストロークに対応するネジ部を選定
し、そのネジ部にクランクピン79を螺合する。このよ
うにして、ワーク84の切断が進行するのに従って、定
期的にブレード枠73のストロークを段階的に小さく
し、上記のようなブレード74の磨耗によるワーク84
の切断精度の悪化やチッピング、クラック等の発生を防
止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の切断機のストローク調整機構によれば、ストローク
調整を人手により行うため、以下のような課題があっ
た。ストローク調整作業は、フライホイル70の回転停
止し、クランクピン79をクランクロッド78と共にフ
ライホイル70のネジ部から取り外し、他の所定のネジ
部に螺合・取り付ける。このストローク調整は、段階的
かつ定期的に行う必要があり、調整の際に人手を要し、
ロスタイムが発生するという課題がある。また、ストロ
ーク調整時期の判断も人が管理するため、定められた時
間通りにストローク調整ができない場合がある。ストロ
ークの調整時期が夜間および休日におよぶ場合は管理者
に負担がかかるという課題がある。
【0008】さらに、上記のような切断機に限らず、一
般に回転動を往復動に変換する往復動機構において、往
復動のストロークを調整する場合等においても、上記の
ような作業を必要とし、煩雑であるという課題があっ
た。このため、従来から、回転体の回転軸心に対して、
上記クランクピンの如き部材の偏心量を自動的に調整で
きる機構の開発が望まれていた。
【0009】そこで、本発明の目的は、回転体に移動可
能に設けられた移動体の回転体の軸心からの偏心量を、
自動的に調整できる偏心量の調整機構、および、その偏
心量の調整機を利用し、ストロークの調整を自動的に行
うことができる切断機のストローク調整機構を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、本発明の偏
心量の調整機構は、回転軸を中心に回転する回転体と、
該回転体に設けられたガイド部に案内されて回転体の回
転軸に直交する方向に移動可能に設けられた移動体と、
前記回転体の回転軸内にその軸心に沿って穿設された軸
心孔と、該軸心孔内に挿入され、前記回転軸の軸線を中
心として回転自在に設られたシャフトと、前記シャフト
が前記回転体と共に回転可能に、該回転体と該シャフト
とを断続可能に連結する断続装置と、前記回転体と前記
シャフトとが相対的に回転する回転力を前記移動体を移
動させる駆動力に変換する駆動力変換機構とを具備す
る。
【0011】また、上記の偏心量の調整装置において、
前記断続装置により前記回転体と前記シャフトとの連結
が解除されている際に、該シャフトが該回転体と連れ回
りすることを規制するよう、該シャフトの回転を規制す
る規制装置と、前記断続装置によって、前記回転体と前
記シャフトとが連結されたときには該回転体と該シャフ
トを一体回転させ、該回転体と該シャフトとの連結が解
除されている際には該回転体を回転させることによって
前記シャフト、駆動力変換機構を介して前記移動体を所
望の位置に移動させる回転駆動装置とを備えることで、
他の駆動装置を必要とせず、合理的な構成とすることが
できる。
【0012】また、上記の偏心量の調整装置において、
前記断続装置が、電磁石によって断続作用を発生する第
1電磁クラッチであり、前記規制装置が、前記シャフト
と共に回転するようシャフトに固定された第1ベルト車
と、該第1ベルト車にベルトを介して連繋される第2ベ
ルト車と、前記回転体と前記シャフトが共に回転する際
には第2ベルト車の回転を許容し、該回転体と該シャフ
トとの連結が解除された際には該シャフトが該回転体と
連れ回りすること規制するよう、第2ベルト車の回転を
規制する第2電磁クラッチとを具備することによって、
前記回転体と前記シャフトとが相対的に回転する回転力
を好適に取り出すことができる。
【0013】また、上記の偏心量の調整装置において、
前記駆動力変換機構が、前記シャフトに設けられたウォ
ームギアと、該ウォームギアにかみあい、回転すること
で前記移動体を移動させるように駆動力を出力するウォ
ームホイールとを具備することで、減速比を大きくとる
ことができ、回転動を往復動に好適に変換することがで
きる。
【0014】また、上記の偏心量の調整装置において、
前記回転体の回転数と回転方向を検知可能に、複数個の
非接触センサを配設し、前記移動体の移動量の限度を管
理可能に、移動体の移動する最大位置と最小位置に対応
して非接触センサを配設したことで、装置の完全自動化
を図ることができる。
【0015】回転軸を中心に回転する回転体と、複数の
切断刃が平行に並べられて張設されたブレード枠と、該
ブレード枠を所定の範囲で往復動自在に案内する案内部
材と、前記回転体に設けられたガイド部に案内されて回
転体の回転軸に直交する方向に移動可能に設けられた移
動体と、前記移動体に連繋され、前記回転体の回転動
を、前記ブレード枠の往復動に変換するクランクロッド
とを備える切断機のストローク調整機構に、上記の偏心
量の調整装置を利用することで、ブレード枠の往復動に
かかるストロークを適切かつ容易に調整できる。
【0016】
【作用】本発明の偏心量の調整機構によれば、前記回転
体と前記シャフトとが相対的に回転する回転力を有効に
利用して移動体の偏心量を調整することができる。この
ため、従来のように人手によるネジの脱着等の作業を要
することなく、移動体の偏心量を自動的に調整できる。
また、この偏心量の調整機構を、切断機に利用すれば、
ブレード枠の往復動にかかるストロークを自動的に調整
できる。
【0017】また、シャフトの回転を規制する規制装置
と、回転体とシャフトとが連結されたときには回転体と
シャフトを一体回転させ、回転体とシャフトとの連結が
解除されている際には回転体を回転させることによって
シャフト、駆動力変換機構を介して移動体を所望の位置
に移動させる回転駆動装置とを備えることで、回転体と
シャフトとを相対的に回転させるために他の駆動装置を
必要とせず、装置を複雑化することなく、合理的な構成
とすることができる。
【0018】さらに、回転体の回転数と回転方向を検知
する非接触センサ、および移動体の移動量の限度を管理
する非接触センサを設けることによって、偏心量の調整
にかかる管理を自動的に行うことができるよう設定でき
る。これを、切断機のストローク調整機構に利用すれ
ば、装置の起動から被切断材料の切断が完了するまでの
工程の人手が不要となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明にかかる偏心量の
調整機構の一実施例を示す説明図である。また、図2
は、図1の実施例のセンサ部の詳細を説明する平面図で
ある。10は回転体であり、回転軸12の端部に一体に
固着されており、この回転軸12を中心に回転する。な
お、回転軸12はベアリング13を介して装置の基体
(図示せず)に回転可能に支持されている。14は移動
体であり、回転体10に設けられたガイド部16に案内
されて回転体10の回転軸12に直交する方向に移動可
能に設けられている。この移動体14は、断面が台形に
形成されたブロック状の部材であり、アリ溝状に形成さ
れたガイド部16に嵌め込まれ、図1上では上下方向に
移動可能に案内されている。なお、15は連結ピン部で
あり、クランクロッド等を連結するために、移動体14
から突設されている。18は軸心孔であり、回転体10
の回転軸12内にその軸心に沿って貫通されている。
【0020】20はシャフトであり、軸心孔18内に挿
入され、回転軸12の軸線を中心として回転自在に設ら
れている。このシャフト20は、軸心孔18内に配設さ
れたベアリング22内に挿入されており、回転軸12と
は相対的に回転可能に支持されている。24は第1電磁
クラッチであり、シャフト20が回転体10と共に回転
可能に、回転体10とシャフト20とを断続可能に連結
する断続装置を構成する。この第1電磁クラッチ24は
電磁石の作用によって断続作用を発生する。すなわち、
回転軸12の側に固着された円盤24aとシャフト20
側に固着されたシャフト側円盤24bとが磁力によって
吸着された際には回転体10とシャフト20とを連結で
きる。
【0021】26は第1ベルト車であり、シャフト20
と共に回転するようシャフト20に固定されている。2
8は第2ベルト車であり、第1ベルト車26とベルト3
0を介して連繋されている。32は第2電磁クラッチで
あり、回転体10とシャフト20が共に回転する際には
第2ベルト車28の回転を許容し、回転体10とシャフ
ト20との連結関係が解除された際にはシャフト20が
回転体10と連れ回りすること規制するよう、第2ベル
ト車28の回転を規制する。すなわち、回転体10とシ
ャフト20との連結が解除され、装置の基体(図示せ
ず)に固定された円盤32aと第2ベルト車28に固定
された円盤32bとが磁力によって吸着された際には、
第2ベルト車28の回転が阻止され、ベルト30および
第1ベルト車26を介して連繋されたシャフト20の回
転が阻止される。このように、第1ベルト車26、第2
ベルト車28、ベルト30、第2電磁クラッチ32とに
よって、第1電磁クラッチ24により回転体10とシャ
フト20との連結関係が解除されている際に、シャフト
20が回転体10と連れ回りすることを規制するよう、
シャフト10の回転を規制する規制装置が構成されてい
る。
【0022】34はVプーリであり、回転軸12に固定
され、この回転軸12と一体に回転する。このVプーリ
34は、Vベルト48を介してモータ50(図2参照)
に連繋されている。このようにVプーリ34、Vベルト
48およびモータ50によって、回転体10を回転させ
る回転駆動装置が構成されている。この回転駆動装置
は、第1電磁クラッチ24によって、回転体10とシャ
フト20とが連結されたときには回転体10とシャフト
20を一体回転させ、回転体10とシャフト20との連
結が解除されている際には、前記規制装置によって固定
されているシャフト20に対して、回転体10を回転さ
せることによって後述する駆動力変換機構を介して移動
体14を所望の位置に移動させることができる。
【0023】36はウォームギアであり、シャフト20
の一端側に設けられている。38はウォームホイールで
あり、ウォームギア36にかみあい、回転することで移
動体14を移動させるように駆動力を出力する。39は
ネジ部であり、ウォームホイール38と同軸且つ一体に
形成され、移動体14を貫通して螺設された雌ねじに螺
合されている。このネジ部39は、ウォームホイール3
8と一体に回転自在に設けられているが、回転体上にあ
って移動しないように軸受けされている(図3参照)。
ウォームギア36が回転体10と相対的に回転すると、
ウォームホイール38を介してネジ部39が回転され
る。このネジ部39の回転によって、移動体14は、ガ
イド部16によって規制されているため、回転軸12に
直交する方向に移動する。
【0024】以上のようなウォームギア36、ウォーム
ホイール38およびネジ部39を含むギア機構およびネ
ジ機構によって、回転体10とシャフト20とが相対的
に回転する回転力を移動体14を移動させる駆動力に変
換する駆動力変換機構が構成されている。なお、駆動力
の変換機構としては、上記にようなウォームギア機構に
限らず、例えば、ラックとピニオンによるギア機構、か
さ歯車等を利用することができるのは勿論のことであ
る。
【0025】40は回転検知用センサ部であり、図1及
び図2に示すように、二個の非接触センサが回転円盤3
5の外周部に沿って配設されている。この非接触センサ
に対向する回転円盤35の外周縁部には円周等分に多数
の凹部41が形成されている。この凹部41の数を非接
触センサでカウントすることによって回転体10の回転
数を検知し、二個の非接触センサを利用することで回転
方向を検知することができる。
【0026】42は移動量検知用センサ部であり、移動
体14の移動量の限度を管理するため、図2に示すよう
に外側非接触センサ42aと内側非接触センサ42bと
が、回転体10上を往復動可能に設けられた移動体14
の裏面に突出して設けられてたドグ14aを検知可能
に、回転体10に裏面に対向して配設されている。すな
わち、外側非接触センサ42aが移動体14が外側の限
度位置に達した際に信号を発することができるように配
設され、内側非接触センサ42bが移動体14が内側の
限度位置に達した際に信号を発することができるように
配設されている。
【0027】このように回転検知用センサ部40と移動
量検知用センサ部42によって、回転体10の回転数の
検知および移動体14の偏心量の検知を好適に行うこと
ができる。このため、これらのセンサ部で検知した情報
を制御手段(図示せず)にインプットすれば、回転体1
0の回転数の管理、および移動体14の限界移動位置の
管理を自動化することができる。これを、切断機のスト
ローク調整機構に利用すれば、装置の起動からワークの
切断が完了するまでの工程を自動化できる。
【0028】次に以上の構成からなる偏心量の調整機構
を切断機のストローク調整機構に利用した場合について
説明する。図3は移動体14に突設された連結ピン部1
5に、細窓枠54aを備えるクランクロッド54を連繋
し、回転体10の回転動をブレード枠60の往復動に変
換する機構を示している。
【0029】連結ピン部15にはコマ52が回転可能に
嵌合しており、このコマ52は細窓枠54a内を往復動
(スライド)できるよう、その細窓枠54a内に嵌め込
まれている。移動体14は、上述した偏心量の調整機構
の作用によってネジ部39の中途部に位置され、保持さ
れている。なお、ネジ部39は回転体10に固定された
軸受け部10a、10bに回転可能に支持されている。
また、62はレールであり、ブレード枠60がこのレー
ル62に沿って往復動自在に設けられている。このよう
に構成されているため、回転体10が回転され、コマ5
2が連結ピン部15を中心に回転しつつ細窓枠54a内
を往復動する間に、コマ52の偏心量の二倍の距離をス
トロークとしてブレード枠60を往復動させることがで
きる。
【0030】この切断機のストローク調整機構の使用例
について以下に説明する。先ず、移動体14を、移動量
検知用センサ部42の外側の非接触センサで検知する位
置まで移動させる。その位置を原点として、回転検知用
センサ部40によって回転体10の回転数をカウント
し、移動体14を所望の位置に移動させる。このように
して、切断機のブレード枠60が初期のストロークを得
るべく、移動体14を位置させることができる。
【0031】移動体14を移動させるには、第1電磁ク
ラッチ24による回転軸12とシャフト20との連結関
係を解除し、シャフト20が回転しないように第2電磁
クラッチ32を作動させる。そして、モータ50の駆動
力によって回転体10を回転させる。このとき、シャフ
ト20の先端に設けられたウォームギア36は、回転さ
れないように規制されているから、ウォームギア36と
ウォームホイール38とが相対的に回転する。これによ
り、ウォームホイール38と同軸上に設けられたネジ部
39が回転し、移動体14が移動する。この移動体14
に移動量は回転検知用センサ部40で回転体10の回転
数を検知して管理できる。このように移動体14を移動
させることで、移動体14に突設されてクランクロッド
54と連繋する連結ピン部15の偏心量を、人手を要せ
ず、容易に調整してブレード枠60にかかる所望のスト
ロークを得ることができる。
【0032】次に、第1電磁クラッチ24によって回転
軸12とシャフト20を連結し、第2電磁クラッチ32
による規制を解除して第2ベルト車28を回転可能とす
る。この状態で、モータ50の駆動力によって回転体1
0を回転させると、回転体10の回転動が、ブレード枠
60の往復動に変換され、ワークを切断することができ
る。このとき、回転体10とシャフト20とは、一体に
回転しているため移動体14は移動することなく所定の
位置に保持されている。
【0033】そして、ストローク調整は、回転数を回転
検知用センサ部40で検知し、設定された回転数となっ
たとき定期的になされる。すなわち、設定された回転数
がカウントされると、モータ50が停止され、上記の移
動体14を移動させる手順と同様の要領によって、連結
ピン部15の偏心量が調整され、ブレード枠60のスト
ロークが所定の値(ストロークを段階的に小さくする)
に設定される。
【0034】ところで、回転検知用センサ部40によっ
て、回転体10の回転数と回転方向を認識し、ストロー
ク調整時期、ストロークの調整距離および移動体14の
移動方向の制御に反映させている。また、移動量検知用
センサ部42では、ストロークの最大位置と最小位置に
対応させて非接触センサ42a、42bをそれぞれ設け
ているため、ストローク限度を管理することができる。
このように各センサ部40、42で検出されたデータを
利用し、制御装置を介してこの切断機を制御すれば、ワ
ークの切断精度の悪化やチッピング、クラック等の発生
を防止できるよう、ワークの切断機への着脱を除いてワ
ークの切断工程を完全に自動化することができ、切断精
度向上(品質向上)と共に切断効率を向上させることが
できる。なお、切断機の他の構成については従来技術の
欄(図4および図5を参照)で説明したとおりである。
【0035】この偏心量の調整機は、上記のような切断
機に限らず、回転体に移動可能に設けられた移動体の偏
心量を自動的に調整する機構に広く適用することができ
る。以上、本発明の好適な実施例について種々述べてき
たが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、
発明の精神を逸脱しない範囲内でさらに多くの改変を施
し得るのは勿論のことである。
【0036】
【発明の効果】本発明の偏心量の調整機構によれば、前
記回転体と前記シャフトとが相対的に回転する回転力を
有効に利用して移動体の偏心量を調整することができ
る。このため、従来のように人手によるネジの脱着等の
作業を要することなく、移動体の偏心量を自動的に調整
できるという著効を奏する。また、回転体とシャフトと
が連結されたときには回転体とシャフトを一体回転さ
せ、回転体とシャフトとの連結が解除されている際には
回転体とシャフトを相対的に回転させて移動体を所望の
位置に移動させる回転駆動装置とを備えることで、回転
体とシャフトとを相対的に回転させるために他の駆動装
置を必要とせず、装置を複雑化することなく、合理的な
構成とすることができるという著効を奏する。さらに、
回転体の回転数と回転方向を検知する非接触センサ、お
よび移動体の移動量の限度を管理する非接触センサを設
けることによって、偏心量の調整にかかる管理を自動的
に行うことができるよう制御装置の設定が可能となり、
人手が不要となるという著効を奏する。そして、この偏
心量の調整機構を、切断機に利用すれば、ブレード枠の
往復動のストロークを容易に調整でき、そのストローク
調整機構の自動化が可能となるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる偏心量の調整機構の一実施例を
示す説明図。
【図2】図1の実施例のセンサ部の詳細を説明する平面
図。
【図3】図1の実施例を切断機のストローク調整機構に
利用した状態を示す説明図。
【図4】従来の技術を示す正面図。
【図5】従来の技術を示す平面図。
【図6】ブレードの磨耗状態を説明する説明図。
【符号の説明】
10 回転体 12 回転軸 14 移動体 16 ガイド部 18 軸心孔 20 シャフト 24 第1電磁クラッチ 26 第1ベルト車 28 第2ベルト車 30 ベルト 32 第2電磁クラッチ 34 Vプーリ 36 ウォームギア 38 ウォームホイール 40 回転検知用センサ部 42 移動量検知用センサ部 48 Vベルト 50 モータ 54 クランクロッド 60 ブレード枠 62 レール
フロントページの続き (72)発明者 稲田 安雄 長野県長野市松代町清野1650番地 不二越 機械工業株式会社内 (72)発明者 西本 吉伸 長野県長野市松代町清野1650番地 不二越 機械工業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を中心に回転する回転体と、 該回転体に設けられたガイド部に案内されて回転体の回
    転軸に直交する方向に移動可能に設けられた移動体と、 前記回転体の回転軸内にその軸心に沿って穿設された軸
    心孔と、 該軸心孔内に挿入され、前記回転軸の軸線を中心として
    回転自在に設られたシャフトと、 前記シャフトが前記回転体と共に回転可能に、該回転体
    と該シャフトとを断続可能に連結する断続装置と、 前記回転体と前記シャフトとが相対的に回転する回転力
    を前記移動体を移動させる駆動力に変換する駆動力変換
    機構とを具備することを特徴とする偏心量の調整機構。
  2. 【請求項2】 前記断続装置により前記回転体と前記シ
    ャフトとの連結が解除されている際に、該シャフトが該
    回転体と連れ回りすることを規制するよう、該シャフト
    の回転を規制する規制装置と、 前記断続装置によって、前記回転体と前記シャフトとが
    連結されたときには該回転体と該シャフトを一体回転さ
    せ、該回転体と該シャフトとの連結が解除されている際
    には該回転体を回転させることによって前記シャフト、
    駆動力変換機構を介して前記移動体を所望の位置に移動
    させる回転駆動装置とを備えることを特徴とする請求項
    1記載の偏心量の調整機構。
  3. 【請求項3】 前記断続装置が、電磁石によって断続作
    用を発生する第1電磁クラッチであり、 前記規制装置が、前記シャフトと共に回転するようシャ
    フトに固定された第1ベルト車と、該第1ベルト車にベ
    ルトを介して連繋される第2ベルト車と、前記回転体と
    前記シャフトが共に回転する際には第2ベルト車の回転
    を許容し、該回転体と該シャフトとの連結が解除された
    際には該シャフトが該回転体と連れ回りすること規制す
    るよう、第2ベルト車の回転を規制する第2電磁クラッ
    チとを具備することを特徴とする請求項2記載の偏心量
    の調整機構。
  4. 【請求項4】 前記駆動力変換機構が、前記シャフトに
    設けられたウォームギアと、 該ウォームギアにかみあい、回転することで前記移動体
    を移動させるように駆動力を出力するウォームホイール
    とを具備することを特徴とする請求項1記載の偏心量の
    調整機構。
  5. 【請求項5】 前記回転体の回転数と回転方向を検知可
    能に、複数個の非接触センサを配設し、前記移動体の移
    動量の限度を管理可能に、移動体の移動する最大位置と
    最小位置に対応して非接触センサを配設したことを特徴
    とする請求項1および請求項2記載の偏心量の調整機
    構。
  6. 【請求項6】 回転軸を中心に回転する回転体と、 複数の切断刃が平行に並べられて張設されたブレード枠
    と、 該ブレード枠を所定の範囲で往復動自在に案内する案内
    部材と、 前記回転体に設けられたガイド部に案内されて回転体の
    回転軸に直交する方向に移動可能に設けられた移動体
    と、 前記移動体に連繋され、前記回転体の回転動を、前記ブ
    レード枠の往復動に変換するクランクロッドと、 前記回転体の回転軸内にその軸心に沿って穿設された軸
    心孔と、 該軸心孔内に挿入され、前記回転軸の軸線を中心として
    回転自在に設られたシャフトと、 前記シャフトが前記回転体と共に回転可能に、該回転体
    と該シャフトとを断続可能に連結する断続装置と、 前記回転体と前記シャフトとが相対的に回転する回転力
    を前記移動体を移動させる駆動力に変換する駆動力変換
    機構とを具備することを特徴とする切断機のストローク
    調整機構。
  7. 【請求項7】 前記断続装置により前記回転体と前記シ
    ャフトとの連結が解除されている際に、該シャフトが該
    回転体と連れ回りすることを規制するよう、該シャフト
    の回転を規制する規制装置と、 前記断続装置によって、前記回転体と前記シャフトとが
    連結されたときには該回転体と該シャフトを一体回転さ
    せ、該回転体と該シャフトとの連結が解除されている際
    には該回転体を回転させることによって前記シャフト、
    駆動力変換機構を介して前記移動体を所望の位置に移動
    させる回転駆動装置とを備えることを特徴とする請求項
    6記載の切断機のストローク調整機構。
  8. 【請求項8】 前記断続装置が、電磁石によって断続作
    用を発生する第1電磁クラッチであり、 前記規制装置が、前記シャフトと共に回転するようシャ
    フトに固定された第1ベルト車と、該第1ベルト車にベ
    ルトを介して連繋される第2ベルト車と、前記回転体と
    前記シャフトが共に回転する際には第2ベルト車の回転
    を許容し、該回転体と該シャフトとの連結が解除された
    際には該シャフトが該回転体と連れ回りすること規制す
    るよう、第2ベルト車の回転を規制する第2電磁クラッ
    チとから構成されていることを特徴とする請求項7記載
    の切断機のストローク調整機構。
  9. 【請求項9】 前記駆動力変換機構が、前記シャフトに
    設けられたウォームギアと、 該ウォームギアにかみあい、回転することで前記移動体
    を移動させるように駆動力を出力するウォームホイール
    とによって構成されていることを特徴とする請求項6記
    載の切断機のストローク調整機構。
  10. 【請求項10】 前記回転体の回転数と回転方向を検知
    可能に、複数個の非接触センサを配設し、前記移動体の
    移動量の限度を管理可能に、移動体の移動する最大位置
    と最小位置に対応して非接触センサを配設したことを特
    徴とする請求項6および請求項7記載の切断機のストロ
    ーク調整機構。
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