JP3583047B2 - 射出成形機用制御装置のドリフト検出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロードセル等の圧力検出器から検出される圧力検出値のドリフトを検出する射出成形機用制御装置のドリフト検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、射出成形機用制御装置は、ロードセル等の圧力検出器から検出される圧力検出値と予め設定した圧力指令値に基づいて、射出圧力,背圧等の圧力に対するフィードバック制御を行う圧力制御系を備えている(特公平7−67720号公報等参照)。また、この種の制御装置では、圧力検出器(ロードセル)自身の特性のバラツキや取付部位における機構上の誤差等が存在するため、圧力検出器から検出される圧力検出値に対してゼロ調整を行っているが、外部環境や経年変化等により初期調整されたゼロ点はドリフトすることも多く、通常、定期的又は必要に応じてドリフトを除去するゼロ調整(再調整)を行っている。
【0003】
従来、このようなゼロ調整を行う方法としては、特許第2657352号公報で開示される方法が知られており、この方法によれば、電源投入に基づく初期化が終了した後の所定期間又は射出工程が終了した後の所定期間等の射出成形機の稼働中における圧力検出値が原理的にゼロになる期間に当該圧力検出値を求め、この圧力検出値に基づいて補正を行うもので、これにより、正確な補正(ゼロ調整)を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の方法は、次のような改善すべき課題も存在した。
【0005】
第一に、絶対的なゼロ点を検出し、かつこのゼロ点を基準に補正を行うため、ゼロ点がスクリュの位置等の外乱に影響を受けやすくなり、ドリフトを正確かつ安定に検出することができない。
【0006】
第二に、射出成形機の稼働中における圧力検出値が原理的にゼロになる期間を利用して検出及び補正を行うため、期間的(時間的)な制約を受け、検出処理及び補正処理を行うための自由度が低くなる。
【0007】
本発明は、このような従来の技術に存在する課題を解決したものであり、正確かつ安定したドリフト検出を行うことができるとともに、期間的な制約を緩和して、検出処理及び補正処理を行うための自由度を飛躍的に高めることができる射出成形機用制御装置のドリフト検出方法の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】
本発明に係る射出成形機用制御装置1のドリフト検出方法は、圧力検出器2から検出される圧力検出値Pdのドリフトを検出するに際し、運転を開始し、数ショット成形した後の安定した状態における任意の成形サイクルの圧力指令値に基づく圧力制御を行わない領域となる非圧力制御領域における予め設定した検出点で圧力検出器2により圧力を検出し、検出した圧力検出値Pdを基準値として設定するとともに、以後の成形サイクルの非圧力制御領域における上記検出点と同一の検出点で圧力検出器2により圧力を検出し、検出した圧力検出値Pdと基準値の偏差を求めることにより、当該偏差が予め設定した設定値以上のときは、ドリフトを検出したことに伴う処理を行うようにしたことを特徴とする。
【0009】
この場合、好適な実施の態様により、検出点は、時間又はスクリュ位置により設定することができる。また、ドリフトを検出したことに伴う処理には、ドリフトを検出したことに伴う報知処理とドリフトを除去する補正処理の一方又は双方を含む。なお、圧力検出器2には、ロードセル2sを適用できる。
【0010】
【実施例】
次に、本発明の好適な実施例を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0011】
まず、本実施例に係るドリフト検出方法を実施できる制御装置1を含む射出成形機Mの構成について、図2及び図3を参照して説明する。
【0012】
図2に示す射出成形機Mは、型締装置を除いた射出装置Miのみを示す。射出装置Miは、離間して配した射出台11と駆動台12を備え、この射出台11の前面に加熱筒13の後端が支持される。加熱筒13は、前端に射出ノズル14を、また、後部に当該加熱筒13に成形材料を供給するホッパ15をそれぞれ備えるとともに、加熱筒13の内部にはスクリュ16を挿通させる。一方、射出台11と駆動台12間には、四本のタイバー17…を架設し、このタイバー17…にスライドブロック18をスライド自在に装填する。スライドブロック18の前端には、被動プーリ19を一体に有するロータリブロック20を回動自在に支持し、このロータリブロック20の中央にスクリュ16の後端を結合する。さらに、スライドブロック18の側面には、スクリュ回転用のサーボモータ21を取付け、このサーボモータ21の回転シャフトに固定した駆動プーリ22と被動プーリ19間に、無端タイミングベルト23を架け渡してスクリュ回転用の駆動機構を構成する。
【0013】
また、スライドブロック18の後部には、ナット部25を同軸上一体に設けるとともに、駆動台12に回動自在に支持されたボールねじ部26の前側をナット部25に螺合させることにより、ボールねじ機構24を構成する。さらに、駆動台12から後方に突出したボールねじ部26の後端には、被動プーリ27を取付けるとともに、駆動台12に取付けた支持盤28には、スクリュ進退用のサーボモータ29を取付け、このサーボモータ29の回転シャフトに固定した駆動プーリ30と被動プーリ27間に、無端タイミングベルト31を架け渡してスクリュ進退用の駆動機構を構成する。
【0014】
一方、1は制御装置であり、特に、圧力制御系Cpを抽出して示す。2sはスクリュ16に加わる圧力を検出するロードセル(圧力検出器2)であり、ロータリブロック20とスライドブロック18間に介在させる。そして、このロードセル2sは、スクリュ進退用のサーボモータ29を駆動制御するコントローラ32に接続する。
【0015】
図3に、コントローラ32の具体的なブロック構成を示す。同図において、29は上述したサーボモータ、Mmはサーボモータ29により駆動するスクリュ16及びボールねじ機構24を含む射出機構を示す。サーボモータ29はサーボアンプ33の出力部に接続するとともに、サーボアンプ33の入力部は切換機能部34を介して圧力制御部35の出力部に接続する。一方、ロードセル2sはアンプ部36の入力部に接続するとともに、このアンプ部36の出力部は、補正部37及び演算部38の入力部にそれぞれ接続する。この補正部37及び演算部38の処理は、コントローラ32に備えるコンピュータ機能により実行される。また、補正部37の出力部は、圧力制御部35の入力部に接続する。この圧力制御部35には圧力指令部39から圧力指令値Pcが付与される。さらに、演算部38の出力部は、サーボアンプ33及び補正部37にそれぞれ接続する。なお、Cvは速度制御部40及び速度指令部41を含む速度制御系を示し、速度制御系Cvによる速度制御時には、切換機能部34が切換えられることにより、サーボアンプ33に速度制御部40が接続される。
【0016】
次に、制御装置1を用いた本実施例に係るドリフト検出方法について、図2及び図3を参照しつつ図1に示すフローチャートに従って説明する。
【0017】
まず、コントローラ32には、予め、成形サイクルの非圧力制御領域における検出点を設定する。この場合、非圧力制御領域とは、圧力指令値に基づく圧力制御を行なわない領域であり、例えば、速度に対するフィードバック制御を行う速度制御領域,計量工程と射出工程間におけるスクリュ停止期間等が含まれる。また、検出点は、非圧力制御領域内に設定するもので、例えば、時間又はスクリュ位置により設定することができる。具体的には、速度制御領域の場合、射出開始後、スクリュ16が一定距離前進した位置(又は一定時間経過した時点)を検出点として設定することができるし、計量工程と射出工程間におけるスクリュ停止期間では、計量工程終了後、一定距離だけ(又は一定位置まで)スクリュ16を後退させるデコンプレッション処理の終了位置を検出点として設定することができる。
【0018】
一方、ドリフトの検出は次のように行う。今、射出成形機Mが稼働しており、通常の成形工程(成形サイクル)が行われているものとする(ステップS1)。コントローラ32は、任意の成形サイクルにおける成形工程が上述した非圧力制御領域に移行し、かつ予め設定した検出点になったか否かを監視する(ステップS2,S3)。この場合、任意の成形サイクルは、射出成形機Mが運転を開始し、数ショット成形した後の安定した状態における成形サイクルを選択することが望ましい。
【0019】
そして、任意の成形サイクルが非圧力制御領域に移行し、かつ予め設定した検出点に達したなら、スクリュ16に加わる圧力をロードセル2sにより検出する(ステップS4)。ロードセル2sにより検出された検出信号は、アンプ部36に付与され、アンプ部36からは、増幅され、かつノイズフィルタによりノイズが除去された圧力検出値Pdが得られる。この圧力検出値Pdは演算部38に付与され、基準値Dsとして設定される(ステップS5)。この場合、基準値Dsは、通常、所定の大きさを有する値となり、ゼロである必要はない。
【0020】
他方、成形工程は、このような検出処理に影響されることなくそのまま続行するため、コントローラ32は、以後の成形サイクルが非圧力制御領域に移行し、かつ予め設定した検出点になったか否かを監視する(ステップS6,S7,S8)。この場合、以後の成形サイクルとは、上述した任意の成形サイクルに対して、直後の成形サイクルであってもよいし、一又は二以上の成形サイクルを経た後の成形サイクルであってもよい。
【0021】
そして、以後の成形サイクルが非圧力制御領域に移行し、かつ予め設定した検出点に達したなら、スクリュ16に加わる圧力をロードセル2sにより検出する(ステップS9)。ロードセル2sにより検出された検出信号は、アンプ部36に付与され、このアンプ部36から圧力検出値Pdが得られる。圧力検出値Pdは、現在値Dnとして演算部38に付与される。これにより、演算部38では、設定された基準値Dsと検出した現在値Dnの偏差Eoを演算により求める(ステップS10)。この結果、求めた偏差Eoが予め設定した設定値Es以上のときは、ドリフトが生じているものと判断されるため、コントローラ32はドリフトを検出したことに伴う処理を実行する(ステップS11…)。即ち、アラーム表示等によりドリフトを検出した旨を報知する報知処理を行うとともに(ステップS12)、成形工程を終了させた後、求めた偏差Eoがゼロになるようにゼロ調整してドリフトを除去する補正処理を行う(ステップS13,S14)。
【0022】
次に、補正処理の一例について、図5を参照しつつ図4に示すフローチャートに従って説明する。
【0023】
補正に際しては、成形工程を終了させ、まず、スクリュ16を前進させることにより、加熱筒13内に残留している樹脂を射出ノズル14から排出させる(ステップS51)。次いで、スクリュ16を若干後退させることにより、排出し切れていない樹脂による前方からの残留負荷を排除する(ステップS52)。また、スクリュ16を所定角度、例えば、半回転程度回転させることにより、ベアリング等の機構部品による周方向からの残留負荷を排除する(ステップS53)。
【0024】
以上の処理が終了したなら、スクリュ16を一回転以上回転させる(ステップS54)。この場合、スクリュ16の回転は、前記ステップS53によるスクリュ16の回転後、停止させることなくそのまま継続させればよい。そして、回転中に、スクリュ16に加わる圧力をロードセル2sにより検出する。ロードセル2sにより検出された検出信号は、アンプ部36に付与され、アンプ部36からは、増幅され、かつノイズフィルタによりノイズが除去された圧力検出値Pdが得られる。この圧力検出値Pdは、補正部37と演算部38にそれぞれ付与される。
【0025】
この際に検出される圧力検出値Pdは、図5に示すように、スクリュ16の回転方向位置により生ずるリプルによる誤差分となるため、演算部38は、検出された圧力検出値Pdを監視する(ステップS55)。そして、スクリュ16の一回転中における圧力検出値Pdの最小値Pddと最大値Pduを検出する。即ち、図5において、ts時点がステップS54に基づいて一回転以上回転させるための始点とすれば、演算部38は、ts時点から一回転後のta時点までの圧力検出値Pdを監視し、一回転後に、圧力検出値Pdにおける最小値Pddと最大値Pduを検出するとともに、最小値Pddと最大値Pduを検出したなら速やかに最小値Pddと最大値Pdu間の中心値Pdcを演算により求める(ステップS56,S57)。この場合、中心値Pdcとは、必ずしも最小値Pddと最大値Pduの中央を意味するものではなく、例えば、一定の割合で最小値Pdd又は最大値Pdu側に片寄っている場合も含まれる。
【0026】
他方、スクリュ16は回転を継続させるとともに、演算部38は圧力検出値Pdを監視する。そして、検出された圧力検出値Pdが上述した中心値Pdcになったらスクリュ16の回転を停止させる(ステップS58,S59,S60)。図5の場合、圧力検出値Pdはta時点の経過後、t3時点で中心値Pdcになるため、t3時点でスクリュ16の回転を停止させる。スクリュ16の回転が停止したなら、スクリュ16に加わる圧力、即ち、圧力検出値Pdを検出する(ステップS61)。そして、圧力検出値Pdが初期値(ゼロ)となるように、補正部37においてゼロ調整(補正)を行う(ステップS62,S63)。
【0027】
なお、圧力制御系Cpの基本動作は次のようになる。即ち、圧力検出値Pdが圧力制御部35の入力部に付与されれば、圧力制御部35において、圧力指令部39から付与される圧力指令値Pcと圧力検出値Pdが比較演算され、その偏差が得られる。そして、圧力制御部35では、その偏差を相殺するための制御信号が生成され、当該制御信号がサーボモータ29は付与されることにより、圧力に対するフィードバック制御が行われる。
【0028】
よって、このような本実施例に係るドリフト検出方法によれば、運転を開始し、数ショット成形した後の安定した状態における任意の成形サイクルの非圧力制御領域における予め設定した検出点でロードセル2sにより圧力を検出し、検出した圧力検出値Pdを基準値Dsとして設定するとともに、以後の成形サイクルの非圧力制御領域における前記検出点と同一の検出点でロードセル2sにより圧力を検出し、検出した圧力検出値Pd(現在値Dn)と基準値Dsの偏差Eoを求めることにより、当該偏差Eoが予め設定した設定値Es以上のときは、ドリフトを検出したことに伴う処理を行うようにしたため、従来のように、圧力検出値Pdが原理的にゼロになる期間のみではなく、非圧力制御領域全体を利用することができる。したがって、期間的(時間的)な制約が緩和され、検出処理及び補正処理のための自由度が飛躍的に高められる。また、絶対的なゼロ点を検出するものではなく、相対的な偏差を監視するようにしたため、スクリュの位置等の外乱に影響を受けにくくなり、正確かつ安定したドリフト検出が可能となる。
【0029】
以上、実施例について詳細に説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、細部の構成,形状,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができ、例えば、圧力検出器2は、ロードセル2s以外の使用を排除するものではない。
【0030】
【発明の効果】
このように、本発明に係る射出成形機用制御装置のドリフト検出方法は、運転を開始し、数ショット成形した後の安定した状態における任意の成形サイクルの圧力指令値に基づく圧力制御を行わない領域となる非圧力制御領域における予め設定した検出点で圧力検出器により圧力を検出し、検出した圧力検出値を基準値として設定するとともに、以後の成形サイクルの非圧力制御領域における上記検出点と同一の検出点で圧力検出器により圧力を検出し、検出した圧力検出値と基準値の偏差を求めることにより、当該偏差が予め設定した設定値以上のときは、ドリフトを検出したことに伴う処理を行うようにしたため、次のような顕著な効果を奏する。
【0031】
(1) 絶対的なゼロ点を検出するものではなく、相対的な偏差を監視するようにしたため、スクリュの位置等の外乱に影響を受けにくくなり、正確かつ安定したドリフト検出を行うことができる。
【0032】
(2) 圧力検出値が原理的にゼロになる期間のみではなく、非圧力制御領域全体を利用することができるため、期間的な制約が緩和され、検出処理及び補正処理のための自由度を飛躍的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るドリフト検出方法を順を追って示すフローチャート、
【図2】同ドリフト検出方法を実施できる制御装置を備える射出成形機の一部断面平面図、
【図3】同制御装置の要部を示すブロック構成図、
【図4】同ドリフト検出方法を実施した際における補正処理を示すフローチャート、
【図5】同ドリフト検出方法を実施した際における補正処理時に検出される圧力検出値の変化を示すタイムチャート、
【符号の説明】
1 制御装置
2 圧力検出器
2s ロードセル
Pd 圧力検出値
Claims (4)
- 圧力検出器から検出される圧力検出値のドリフトを検出する射出成形機用制御装置のドリフト検出方法において、運転を開始し、数ショット成形した後の安定した状態における任意の成形サイクルの圧力指令値に基づく圧力制御を行わない領域となる非圧力制御領域における予め設定した検出点で前記圧力検出器により圧力を検出し、検出した圧力検出値を基準値として設定するとともに、以後の成形サイクルの非圧力制御領域における前記検出点と同一の検出点で前記圧力検出器により圧力を検出し、検出した圧力検出値と前記基準値の偏差を求めることにより、当該偏差が予め設定した設定値以上のときは、ドリフトを検出したことに伴う処理を行うことを特徴とする射出成形機用制御装置のドリフト検出方法。
- 前記検出点は、時間又はスクリュ位置により設定することを特徴とする請求項1記載の射出成形機用制御装置のドリフト検出方法。
- 前記ドリフトを検出したことに伴う処理には、ドリフトを検出したことに伴う報知処理とドリフトを除去する補正処理の一方又は双方を含むことを特徴とする請求項1記載の射出成形機用制御装置のドリフト検出方法。
- 前記圧力検出器は、ロードセルであることを特徴とする請求項1記載の射出成形機用制御装置のドリフト検出方法。
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