JP3577485B2 - バチルス・サーキュランス新規菌を用いた大豆粕由来の植物成長肥料 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、タンパク質分解酵素を産生して大豆粕のタンパク質が特異的早期に低分子化分解される新規菌株を用いて生成した植物に対する根毛増殖を伴う大豆粕由来の植物成長肥料に関するものである。
【0002】
【技術的背景】
日本国内において大正10年頃までは、植物に対する肥料として大豆粕などの植物油搾り粕類の肥料や魚肥が広く利用されていたが、これら有機質肥料は高分子タンパク質を主成分とするために植物への吸収が長期化し、また、安価な硫安や尿素の化学肥料が激増し、更には、今では硫安等より効果の高い化学肥料や農薬が開発されたために、大豆粕の肥料はほとんど利用されていないのが現状である。
ところで、化学肥料の使用初期効果は非常に優れているが、使用を回数が重なるに伴ない土中への蓄積を増大することになり、それにより土中微生物の存在種類及び量が限定減少され、且つ、土壌が硬くなり、根毛を張ることができずに植物の成長を逆に阻害してしまう点が指摘されることになった。
このような状況下であっても、大豆油の搾り粕である大豆粕には顧みられなく、ほとんど利用されず、一部家畜の飼料として利用されている以外は埋め立てや海洋投棄されているのが現状である。
本発明者等は、この大豆粕の有効利用を図るべく鋭意研究する中で、大豆粕のタンパク質を特異的早期に低分子化分解する新規菌株を見い出し、この新規菌株を用いて、短期間にタンパク質を低分子化分解して植物への吸収をよくし、且つ根毛の増殖を伴う植物成長肥料が完成されるに至った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、プロテアーゼを産生し、タンパク質を早期に低分子化分解する新規菌株を提供し、この新規菌株が用いられて大豆粕のタンパク質を短期間に低分子化分解し、植物に対する根毛増殖を伴なう植物成長肥料として有効に利用し、従来の化学肥料では絶対に不可能なタンパク質の低分子化分解による早期吸収を可能とする。しかも、原料が安価で且つ環境や人体に悪影響を及ぼす惧れのない大豆粕とされ、大豆粕の利用促進を図ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
斯る目的を達成する本発明の微生物は、バチルス属に属し、タンパク質分解酵素を産生し、大豆粕を特異的早期に低分子化分解する菌株であり、詳しくはバチルス・サーキュランスHA12(FERM P−13428)及び/又はバチルス・ステアロサーモフィルスHA19(FERM P−13429)の新規菌株である。
また、本発明に係る大豆粕由来植物成長肥料としては、大豆粕に水を加えた溶液を原料とし、この溶液のタンパク質を新規菌株で分解し、早期に、且つ効率的に低分子化することにより生成できることを特徴とし、大豆粕のタンパク質を分解する新規菌株がバチルス・サーキュランスHA12(FERM P−13428)である事を特徴としたものである。
【0005】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明する。
【0006】
[大豆粕分解微生物のスクリーニング]
<大豆粕液体培地の調整>
大豆粕1gに蒸留水100mlを加えて、500ml振盪培養フラスコでオートクレーブ(121℃/20min )を行ない大豆粕液体培地とした。
【0007】
<スクリーニング用培地の調整>
300ml三角フラスコに、ペプトン1gと酵母エキス0.5g,塩化ナトリウム0.5g,寒天0.5g,カゼイン2g及び蒸留水100mlを加え、蓋をして高圧蒸気滅菌(121℃/20min )を行ない、オートクレーブ終了後、培地が60〜70℃に冷えてから、三角フラスコの底部に濃く溶けた寒天を良く振り混ぜながら、乾熱滅菌したシャーレに分注して、LB+寒天+カゼインのプレート(培地)を作成した。
【0008】
<前培養用LB液体培地の調整>
ペプトン1gと酵母エキス0.5g,塩化ナトリウム0.5g及び蒸留水100mlを加えて、前培養用のLB液体培地となし、オートクレーブにて滅菌した後滅菌試験管10本に5mlずつ分注した。
【0009】
而して、自然界から採集してきた土壌サンプル1gを前記大豆粕液体培地に加え、150回転/min の振盪培養器で50℃に保持して24時間振盪培養した。振盪培養終了後、その培養液100μl を10mlの希釈用滅菌水が入った試験管に分注して希釈し、さらにその希釈培養液100μl を希釈用滅菌水10ml入りの試験管に分注する操作を2回行なって、培養液を106 倍に希釈した。
【0010】
この希釈培養液100μl をスクリーニング用培地である前記LB+寒天+カゼインのプレートに分注して、コンラジ棒にて広げ、50℃で12時間培養し、生育したコロニーの数,色,形態,ハローの様子などを観察した。
【0011】
そして、生育したコロニーの中からハローが観察されたシングルコロニーを、滅菌した爪楊枝でもって前記LB+寒天+カゼインのプレート(スクリーニング用培地)に植菌し、50℃で12時間培養した。
然る後、生育したそれぞれのシングルコロニーから1白金耳の量を採取し、それを前培養用LB液体培地を入れた試験管内に加え、50℃で12時間培養した(前培養)。
【0012】
次に、上記前培養した前培養液を大豆粕液体培地に1mlずつ加え、150回転/min の振盪培養器で50℃に保持して24〜72時間振盪培養した。
その結果、振盪培養器内の大豆粕がドロドロになっていた場合、その菌をプラス(+)とし、それ以外をマイナス(−)と判定した。尚、表皮の堅い部分は除いて考えた。
【0013】
[大豆粕資化の判定と各菌株の生育温度]
<培養条件>
300ml三角フラスコに、ペプトン1gと酵母エキス0.5g,塩化ナトリウム0.5g,寒天2g及び蒸留水100mlを加え、オートクレーブで滅菌後、乾熱滅菌したシャーレに分注して、LB+寒天のプレート(培地)を作成した。
【0014】
大豆粕分解微生物のスクリーニングでプラス(+)と判定された菌を滅菌した爪楊枝で採取し、上記LB+寒天のプレート(培地)に植菌し、30℃以下と、37.5℃,50℃,70℃,75℃及び80℃に設定した恒温器で12時間培養した。
そして、カゼインを分解してタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)を産生しているハローが観察された菌をプラス(+)とし、それ以外の菌をマイナス(−)と判定した。その結果、大豆粕培地で生育する菌株を合計20株取得することができ、それぞれHA1〜HA20と命名した。
【0015】
取得した大豆粕分解菌と培養条件(温度)をまとめて下記の表1に示す。
【表1】
【0016】
[菌株の同定]
分離選別した大豆粕分解菌の菌学的性質を調べるために、グラム染色を始めとした種々の確認試験をそれぞれ下記の手法により行なった。
【0017】
1.グラム染色
Huckerの変法に従って、スライドガラス上に塗抹し、乾燥後火炎固定した菌液について、Huckerの液(1.5%クリスタルバイオレット−エタノール溶液)で30秒間染色した。染色後ただちに水洗いし、Lugol 液で1分間媒染した。媒染終了後水洗し、さらにアルコールで30秒間脱色し、ただちに水洗した。水をよく切った後、サフラニンで30秒間染色を行なった。染色した標本を顕微鏡で観察し、紫色に染色された菌をグラム陽性とし、赤色に染色された菌をグラム陰性とした。また、検鏡により菌の形態を観察した。
【0018】
2.生育温度
下記組成の液状チオグリコレート培地を121℃で15分間滅菌し、試験管に5ml分注した。この培地にコロニーから採取した菌を植え、37℃,25℃のそれぞれの中温域温度で静置培養して、12時間または24時間後に培地が混濁したものを生成したと判断した。
<液状チオグリコレート培地の組成>
L−シスチン 0.75g
NaCl 2.5g
ブドウ糖 5.0g
酵母エキス 5.0g
寒天 0.75g
カゼイン消化物 15.0g
チオグリコール酸ナトリウム 0.5g
0.1%レザズリン 1.0ml
蒸留水 1000ml
pH 7.2
【0019】
3.オキシダーゼ
テルモ(株)製バクトラボ オキシダーゼ・テストを用いて試験した。即ち、二塩化N,N,N’,N’−テトラメチル−p−フェニレンジアミンを含んだ綿棒に菌体を付け、オキシダーゼ活性により生成する青紫色を生じた場合に、オキシダーゼ陽性と判断した。
【0020】
4.カタラーゼ
毛細管の一端に菌を付けた後、毛細管の菌を付けた一端から3%過酸化水素水を吸い上げて菌体と過酸化水素水とを毛細管内で混合させた。毛細管内で過酸化水素分解にともない酸素の気泡が発生した場合をカタラーゼ陽性とした。
【0021】
5.硝酸塩還元能
0.1%硝酸ナトリウム加ブイヨン培地に菌を接種し、最適生育温度で5日間培養した。得られた培養液に、α− ナフチルアミン液(α− ナフチルアミン0.1gを30%酢酸水溶液200mlに溶解したもの)1.0mlとスルファニル酸液(スルファニル酸0.5gを30%酢酸水溶液150mlに溶解したもの)1.0mlを加えてよく混和させた後、30分以内に硝酸還元により生成した亜硝酸による桃赤色を呈した場合を陽性とした。
【0022】
6.クリグラー培地
下記組成のクリグラー培地を試験管に分注した後、121℃で15分間高圧蒸気滅菌して高層斜面に固めた。斜面部分および高層部分に被検菌を植え、各菌の生育温度で18〜24時間培養した。培養後、斜面部分が黄変色した場合を斜面部陽性(乳糖を分解し酸を生成)とし、高層部分で黄変色した場合を高層部陽性(ブドウ糖を分解し酸を生成)とした。
尚、表2に示した(NC)は斜面部陰性を、(Y)は高層部陽性を、(R)は高層部陰性を、それぞれ意味する。
<クリグラー培地の組成>
肉エキス 4.0g ペプトン 15.0g
乳糖 10.0g ブドウ糖 1.0g
塩化ナトリウム 5.0g チオ硫酸ナトリウム 0.08g
亜硫酸ナトリウム 0.4g 硫酸第一鉄 0.2g
フェノール赤 0.02g 寒天末 15.0g
精製水 1000ml pH 7.2
【0023】
7.SC培地
下記組成の培地を蒸留水に溶し約2mlずつ試験管に分注し、121℃で15分間高圧蒸気滅菌し全斜面に固めた。斜面部分に被検菌を植え、各菌の生育温度で18〜24時間培養した。この培地に含まれる唯一の炭素源であるクエン酸を利用し生育した場合を陽性とした。陽性の場合に、培地に含まれるブロム・チモールが緑色から深青色に変色した。
<SC培地の組成>
塩化ナトリウム 5.0g
硫酸マグネシウム 0.2g
リン酸二水素アンモニウム 1.0g
リン酸二水素カリウム 1.0g
クエン酸ナトリウム 2.0g
ブロム・チモール青 0.08g
寒天末 15.0g
精製水 1000ml
pH 6.8
【0024】
8.SIM培地
下記組成の培地を1000mlの蒸留水に加温溶解して約3mlずつ試験管に分注し、121℃で15分間高圧蒸気滅菌した後高層に固めた。被検菌を高層部分に穿刺し、それぞれの菌の生育温度で18〜24時間培養した。培養後培地が黒変した場合を硫化水素発生(+)とし、穿刺部分から広がって生育した場合を運動性(+)とし、さらに培地上部にクロロホルム1mlを重層し、その上にコバック試薬1mlを重層してクロロホルム層が赤変した場合をインドール(+)とした。
<SIM培地の組成>
エールリッヒ肉エキス 3.0g
プロテオーゼペプトン 10.0g
ポリペプトン 20.0g
チオ硫酸ナトリウム 0.2g
クエン酸鉄アンモニウム 0.2g
寒天末 3.0g
精製水 1000ml
pH 7.3
【0025】
9.メチルレッド
下記組成のグルコース−リン酸塩−ペプトン水を試験管に3ml分注し、100℃で30分間の滅菌操作を3回繰返した。この培地に被検菌を植え、各菌の生育温度で3日間培養した。得られた培養液1mlを別の試験管に移し、メチルレッドを滴下し、培地色調が赤変した場合を陽性とした。
<グルコース−リン酸塩−ペプトン水の組成>
ペプトン 7.0g リン酸二水素カリウム 5.0g
ブドウ糖 5.0g 蒸留水 1000ml
【0026】
10.フォゲスプロスカウエル(VP)
上記グルコース−リン酸塩−ペプトン水を試験管に3ml分注し、100℃で30分間の滅菌操作を3回繰返した。この培地に被検菌を植え、各菌の生育温度で3日間培養した。得られた培養液1mlを別の試験管に移し、これにα−ナフトール液(5%α−ナフトール−無水エタノール溶液)0.6mlと40%KOH水溶液0.2mlを加えてよく混和させた後、試験管を斜めに傾けて静置した。静置後15分後と1時間後にそれぞれ培地色調の変化を観察し、培地色調が濃赤色となったものを陽性とした。
【0027】
11.OF(Oxidation or Fermentation )
Hugh−Leifsonの方法に従って、下記組成のOF培地を121℃で15分間高圧蒸気滅菌し、培地が60℃程度に冷めたところで終濃度1%となるように濾過滅菌したグルコースを加え、得られた培地を2本の試験管にそれぞれ3ml分注し、高層に固めた。この培地に被検菌を穿刺し、1本の試験管には流動パラフィンを1〜2cmの厚さに重層して嫌気的に培養し、他方の試験管はそのまま好気的に培養した。各菌体の生育温度で3〜4日間培養した後、酸化的糖分解を行なう菌で好気的条件で培養した培地色調が黄変したものを(O)と結果に表記し、発酵的糖分解を行なう菌で好気的及び嫌気的両条件で培地色調が黄変したものを(F)と結果に表記し、また4日間の培養後さらに次の7日間に糖分解が観察されたものを(W)と結果に表記した。
<OF培地の組成>
トリプトン 2.0g 塩化ナトリウム 5.0g
寒 天 2.5g リン酸二水素カリウム 0.3g
B.T.B. 0.03g 蒸留水 1000ml
pH 7.1
【0028】
12.Urease
下記組成の栄研化学(株)製ウレアーゼ確認用尿素培地(滅菌済み)を用い、0.5〜1.0mlを滅菌済の試験管に分注し、被検菌を接種した。この培地を各被検菌の生育温度で6〜24時間培養し、アンモニアの生成にともなう培地の赤変を生じた場合を陽性とした。
<尿素培地の組成>
ペプトン 2.0g 尿素 30.0g
塩化ナトリウム 5.0g リン酸1カリウム 9.0g
リン酸2ナトリウム 3.0g フェノールレッド 0.01g
pH 6.2
【0029】
13.NaCl
1%ペプトン水に種々の濃度のNaClを加え、滅菌した培地(pH7.2)を約3ml試験管に加えて被検菌を植菌後、各菌体の生育温度で18〜24時間静置培養した。そして培養液が混濁したものを陽性とした。
【0030】
14.マンニット食塩(MS)培地
下記組成の栄研化学(株)製マンニット食塩培地「栄研」を用い、この培地112gを蒸留水1000mlに溶解して、121℃で15分間高圧蒸気滅菌した。滅菌した培地を滅菌したシャーレに約20mlずつ分注し、平板に固めた。得られた平板培地に被検菌を植菌し、各菌体の生育温度で24〜48時間培養した。
マンニットを分解しコロニーの周囲が黄変したものをMS陽性とし、黄変せず生育しコロニーを形成したものをNaCl陽性とした。
<マンニット食塩培地「栄研」の組成>
肉エキス「栄研」 2.5g ペプトン「栄研」 10.0g
マンニット 10.0g 塩化ナトリウム 75.0g
フェノールレッド 0.025g 寒 天 15.0g
【0031】
15.Hemolysis
普通寒天15mlを溶解し45℃に保ちながら、これに5%の割合で脱繊維素血液を加えた。この培地に微量の被検菌を植えてよく混和し、滅菌シャーレに注ぎ平板に固めた。各菌の生育温度で24時間培養し、溶血の有無により判定した。溶血を起しハローを生じたものを陽性とした。
【0032】
16.エスクリン
121℃で15分間高圧蒸気滅菌した下記組成のBarsiekow 培地が80℃に冷えたところで濾過滅菌したエスクリン(配糖体)を0.5%の割合で加え、滅菌試験管に2ml分注した。この培地に被検菌を植菌し、各菌体の生育温度で18〜24時間培養し、エスクリン分解により培地色調が青色から黄変した場合を陽性とした。
<Barsiekow培地の組成>
ペプトン水 100ml
0.2%B.T.B溶液 1.2ml
【0033】
17.ゼラチンの液化
普通ブイヨン1000mlに精製ゼラチン100gを加え、121℃で12分間高圧蒸気滅菌した培地を滅菌試験管に3ml分注し、高層に固めた。被検菌を高層部分に穿刺し、各菌体の生育温度で1週間培養した。穿刺線に沿ったゼラチン液化の有無を観察し、液化が観察されたものを陽性とした。
【0034】
18.オルニチンからの脱炭酸試験
Difco 社製 Standard Dehydrated Culture Medium 10.5g及びL−オルニチン10.0gを蒸留水1000mlに溶解させ、121℃で15分間高圧蒸気滅菌し、滅菌試験管に3ml分注した。この培地に被検菌を植菌し、各菌体の生育温度で18〜24時間培養し、培地色調が小豆色から黄変したものを陽性とした。
【0035】
19.リジンからの脱炭酸試験
Difco 社製 Standard Dehydrated Culture Medium 10.5g及びL−オルニチン10.0gを蒸留水1000mlに溶解させ、121℃で15分間高圧蒸気滅菌し、滅菌試験管に3ml分注した。この培地に被検菌を植菌し、各菌体の生育温度で18〜24時間培養し、培地色調が赤紫色から黄変したものを陽性とした。
【0036】
20.アルギニンからの脱炭酸試験
Difco 社製 Standard Dehydrated Culture Medium 10.5g及びL−オルニチン10.0gを蒸留水1000mlに溶解させ、121℃で15分間高圧蒸気滅菌し、滅菌試験管に3ml分注した。この培地に被検菌を植菌し、各菌体の生育温度で18〜24時間培養し、培地色調が茶褐色から黄変したものを陽性とした。
【0037】
21.糖の資化能判定
前記OF培地を121℃で15分間高圧蒸気滅菌し、培地温度が60℃程度に冷めたところで濾過滅菌した糖を1%の割合で加え、よく混和した後、試験管に3ml分注し、高層に固めた。この培地に被検菌を穿刺し、各菌体の生育温度で24時間培養し、培地色調が黄変したものを陽性とした。
【0038】
以上の試験の結果を表2に示す。
【表2】
【0039】
上記表2に示した種々の同定確認試験の結果から、ここで分離選別した菌株はグラム陽性の中桿菌であり、内胞子を形成し、またオキシダーゼやカタラーゼを産生する、等の性質を有することが確認された。
また、両菌株ともバチルス(Bacillus)属に属する菌株であることが判明し、種名はHA12がサーキュランス(circulans )、HA19がステアロサーモフィルス( stearothermophilus)であると同定され、それぞれバチルス・サーキュランス(Bacillus circulans)HA12並びにバチルス・ステアロサーモフィルス(Bacillus stearothermophilus )HA19と命名した。(以後、これら菌株をそれぞれHA12,HA19と称する。)
これらは、タンパク質を特異的早期に低分子化分解する未知の新規菌株である。そこで、これらの新規菌株は、1993年2月12日に工業技術院微生物工業技術研究所においてFERM P−13428及びFERM P−13429として寄託した。
【0040】
そこで、大豆粕に水を加えた溶液を原料とし、この溶液のタンパク質を早期に低分子化分解するバチルス・サーキュランスHA12(FERM P−13428)新規菌株を用いて高速且つ効率的に低分子化分解し、これを水で希釈の上、使用に給する大豆粕由来の植物成長肥料が得られることになった。
次に、これら新菌株HA12(FERM P−13428)を用いた大豆粕分解物の挙動について説明する。
新菌株HA12(FERM P−13428)を用いた大豆粕分解過程におけるタンパク質濃度の経時変化をBCA法を用いて測定した。
【0041】
[大豆粕液体培地及び試薬の調整]
<大豆粕液体培地の調整>
大豆粕1.5gに蒸留水150mlを加えて、500ml振盪培養フラスコでオートクレーブ(121℃/20min )を行ない大豆粕液体培地とした。
<BCA試薬の調整>
試薬A:100溶+試薬B:2溶
【0042】
<検量線用標準溶液(ウシアルブミン)の調整>
下記の表3に従い、種々のタンパク質濃度の標準溶液を調整した。
【表3】
【0043】
而して、調整した検量線用アルブミン標準溶液0.1mlとBCA試薬2.0mlとを試験管内で撹拌した後、37℃の恒温槽内に30分間放置することによりBCA反応を行なった。
反応終了後、各試験管を室温まで放置し、同時に測定した水0.1mlとBCA試薬0.2mlの溶液をブランクとして562nmにおける吸光度を測定し、検量線を作成した。
【0044】
次に、オートクレーブした1wt%大豆粕液体培地(150ml)から1mlを無菌的に採取し、1万rpm/15min 遠心して得られた上清についてBCA法によるタンパク質濃度測定を行ない、この操作により得られたタンパク質濃度を培養時間0(ゼロ)におけるタンパク質濃度とした。
同様にして、1wt%大豆粕液体培地から1mlを無菌的に採取し、その培地に、予め大豆粕液体培地で前培養したHA12(FERM P−13428)の菌液1.5mlをそれぞれ植菌し、50℃,150rpm/15min の条件で培養を行ない、この培養液から経時的に培養液を無菌的に採取し、各培養時間におけるタンパク質濃度を測定した。新菌株HA12(FERM P−13428)を用いた大豆粕分解過程におけるタンパク質濃度の経時変化を別紙図1に示す。
【0045】
この図1から理解されるように、新菌株HA12(FERM P−13428)は大豆粕タンパク質を高速で効率良く低分子化分解している。
尚、図1中の白丸はプロテインの濃度を示し、黒丸はペプチドの濃度を示す。
【0046】
次に、大豆粕に水を加えた溶液を原料とし、この溶液のタンパク質を早期に低分子化分解するバチルス・サーキュラスHA12(FERM P−13428)新規菌株を用いて高速且つ効率的に低分子化分解し、これを水で希釈の上、使用に給する大豆粕由来の植物成長肥料を散布した場合における植物に対する肥料効果について説明する。
(1)小松菜を用いた例
[種子の前処理]
種子に水を吸収させ発芽を促進させるために、種子を蒸留水中に入れ15時間放置した。
[苗の育成]
採取した土を篩にかけて草の根などを取り除き、市販の腐葉土を一割ほど加えてよく混ぜ合わせ、底に小石を敷いたプランターに約8cmの厚さに入れた。
そして、前処理した種子を約5cm間隔で数粒ずつ1.5cmほどの深さに植え、毎日朝に水をかけ、通常室温に置き雨を避け、天気の日は外に出し日に当てて、小松菜がある程度成長し間引きを必要とするようになってから実験に使用した。
【0047】
[発芽促進剤(市販品)及び化学肥料の調整]
発芽促進剤(商品名:メネデール,メネデール社製)20mlを蒸留水で希釈し1リットルとした。
化学肥料は、リッチェル社製化学肥料50号(組成:窒素9.0 %,リン11.0%,カリ10.0%)を用い、1株につき5gを直接土中に入れて使用した。
[実験用土の前処理]
採取した土を篩にかけて草の根などを取り除き、その土を金属容器に入れアルミホイルで蓋をし、180℃で5時間乾熱滅菌を行なった。
【0048】
[栽培の実施]
家庭栽培用の小型プランターを栽培容器として用い、その内に上記前処理した土を入れ、小松菜の苗を8株ずつ植えた。
そして、新菌株HA12(FERM P−13428)でタンパク質の低分子化分解生成した大豆粕由来の植物成長肥料溶液を毎日200mlずつ与える。
比較例として、前記発芽促進剤を使用したものと化学肥料を使用したものを同時に栽培した。
【0049】
栽培の結果を下記の表4に示す。
【表4】
【0050】
上記表4の数値は、32日間(7月6日〜8月7日)栽培後の小松菜重量をグラム単位で表し、括弧内の数値は水のみで栽培した小松菜重量を1.0 とした場合の各栽培条件における小松菜重量比を表す。
【0051】
また、栽培の結果を下記の表5で示す。
【表5】
【0052】
上記表5の数値は、42日間(7月30日〜9月9日)栽培後の小松菜重量をグラム単位で表し、括弧内の数値は水のみで栽培した小松菜重量を1.0 とした場合の各栽培条件における小松菜重量比を表す。
【0053】
前記表4の栽培結果から、新菌株HA12(FERM P−13428)由来の植物成長肥料は顕著な肥料効果を示すことが理解され、また表5の栽培結果からは、新菌株HA12(FERM P−13428)由来の植物成長肥料が従来の化学肥料とほぼ同様の肥料効果を示すことが理解される。
【0054】
(2)かいわれ大根を用いた例
[種子の前処理]
かいわれ大根の種子を80個とり、蒸留水中に入れ3分間放置した。
[苗の育成]
各栽培容器に180℃で5時間乾燥させた土100cm3 を入れ、前処理した種子を1cm間隔で5列に並べ、21℃インキュベータ内で栽培した。
【0055】
[微生物肥料の調整]
新菌株HA12(FERM P−13428)で分解生成した大豆粕由来の植物成長肥料溶液をそれぞれ1%,10%,25%,50%,及び100%になるように調整した。
【0056】
[栽培の実施]
プラスチック製容器(寸法19×14×3cm)を栽培容器として用い、18×13×1.5cmのロックウール(ニチアス製)を敷き、その上に前処理した種子20粒を等間隔に蒔いた。
次に、各濃度に調整した植物成長肥料各260mlを各栽培容器に入れ、その上から前処理した土60cm3 を均等の厚さにかぶせ、25℃インキュベータ内で栽培した。尚、水分蒸発を防ぐために、実験開始2日後に水20mlをそれぞれの栽培容器に加えた。
【0057】
栽培の結果を下記の表6に示す。
【表6】
【0058】
上記表6の数値は、8日間(12月18日〜12月25日)にわたって栽培したかいわれ大根の各日における成長(長さ)をセンチ(cm)単位で表すと共に、最終的に収穫したかいわれ大根の重量をグラム(g)単位で表したものである。なお、括弧内の数値は水のみで栽培したかいわれ大根の長さ及び重量を100%とした場合の各栽培条件におけるかいわれ大根の各比を表す。
【0059】
前記表6の栽培結果から、新菌株HA12(FERM P−13428)由来の植物成長肥料はいずれも低濃度で長さ重量とも増加し、顕著な肥料効果を示すことが理解され、また低濃度においては早期(2〜3日早く)に水のみの場合の最終長さに達し、栽培期間を短縮し得ることが理解される。
【0060】
従って、本発明のバチルス・サーキュランスHA12(FERM P−13428)新規菌株を用いた大豆粕由来の植物成長肥料は、早期(約20時間程)にタンパク質を低分子化分解した溶液であって、濃度を約10%に希釈して使用することが最も良好である。
【0061】
【発明の効果】
本発明に係るバチルス属に属するバチルス・サーキュランスHA12(FERM P−13428)新規菌株は、従来において未知のものであったが、このHA12(FERM P−13428)新規菌株によって、大豆粕のタンパク質を特異的早期に低分子化分解することができるようになった。そして、このHA12(FERM P−13428)新規菌株が用いられて大豆粕のタンパク質を短期間に低分子化分解する大豆粕由来の根毛増殖を伴なう植物成長肥料である。この植物成長肥料は、従来の化学肥料や、有機質肥料だけでは得られない肥料効果を有する。
有機質肥料は、従来において、化学肥料では絶対に不可能とするタンパク質の生成を可能とし、しかも植物の根は有機質肥料を好むことも一応知られていることであったが、それも植物が要求するタンパク質を有機質肥料から直接吸収できるからである。しかしながら実際上、高分子タンパク質であるがために、植物が直接それらを吸収するには問題があり、低分子化分解されなければ円滑な吸収がされにくかった。現状では、植物へ吸収されるために、高分子タンパク質を低分子化分解するのに長期化し、1年以上も要するので、化学肥料のようなすぐにも吸収出来るようになっている肥料と同じであるとはいえず、まして大豆粕が有機質肥料として十分な肥料効果要件を備えていながらも、未使用状態であった。
ところで、HA12(FERM P−13428)新規菌株を用いて大豆粕のタンパク質を短期間に低分子化分解し、これを水で希釈の上、使用に給する大豆粕由来の根毛増殖を伴なう植物成長肥料が産出されたことによって、植物へ低分子化分解されたタンパク質、即ちペプチドの吸収が行われ易く、且つ早くなり、これに伴って、植物の根毛に好まれるペプチドの吸収で根毛の増殖をすることになり、また、含有するHA12(FERM P−13428)新規菌株によって、地中の有機物が分解されて、更なる吸収増殖をすることになって、結果的には、植物の生育を旺盛にする。
まして、大豆粕は、安価で、且つ環境や人体に悪影響を及ぼす惧れがないので、植物の根毛増殖をする有機質肥料として大豆粕由来の植物成長肥料が提供できることになる。
従って、大豆粕を肥料として有効利用し得ると共に、大豆粕の利用促進を図ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る新菌株HA12による大豆粕分解過程におけるタンパク質濃度の経時変化を示す図。
【図2】本発明に係る新菌株HA19による大豆粕分解過程におけるタンパク質濃度の経時変化を示す図。
Claims (1)
- 大豆粕に水を加えた溶液を原料とし、この溶液のタンパク質がプロテアーゼを産出して低分子化分解される、37℃、25℃の中温域の生育温度、オキシダーゼ、カタラーゼ、メチルレッド、そしてマンニット、ラクトース、シュクロース、サリシン等の糖の資化能判定などの種々の確認試験で陽性と判断されるバチルス・サーキュランス(Bacillus circulans)HA12(FERM P−13428)新規菌株を用いて10〜30時間の高速で、5.0〜7.0 mg / ml なる効率良い低分子化(ペプチド)分解をし、これが水で5〜25%の濃度に希釈された上で、使用に供し、30日間で水のみの栽培に対してそれの重量の10〜30倍に栽培される植物に対する根毛増殖を伴う大豆粕由来の植物成長肥料。
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