JP3575511B2 - 内燃機関のシール構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
自動車に搭載するエンジンには動弁駆動装置を備え、タイミングチェーンによって連結したものがある。同装置を保護収納するチェーンカバーはシリンダヘッドとシリンダブロックとにまたがって装着されるので、取付面の精度やシール剤の塗布を的確に行うことがなされている。
本発明は、上記チェーンカバーの取付箇所等における内燃機関のシール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、シリンダヘッドとシリンダブロックとからなるエンジン本体にチェーンカバーを取り付ける場合、図7に示すように、チェーンカバー1の周縁とシリンダブロック2およびシリンダヘッド3の端部の取付面とをボルト4で結合させている。また、シリンダブロック2とシリンダヘッド3とは互いに重なる接合面sにヘッドガスケット5(図6参照)を介装してボルト(図示略)で連結されている。チェーンカバー1は前記取付面に、図8、図9に示す周縁の合わせ面6を当接させ、ボルト4で締め付けるようになっている。
【0003】
さらに、図9に示すように、チェーンカバー1の周縁の合わせ面6には、ボルト孔7のほかシール溝8が形成され、シール溝8は溝幅W、深さDを一定にして全周にわたって断続に設けられている。このシール溝8にシール剤mを盛り上げるように充填し、合わせ面6をエンジン本体の取付面に接合したときに、シール剤mが押しつぶれ、わずかの寸法誤差による隙間にシール剤mが流入して密閉性を向上させている。このようにしてシールしたことにより、カバー内のオイルが外部に洩れないようになっている。また、実開平4−110347号公報ではオイルポンプボディーがシリンダブロックと上端を合わせて配設され、上端でヘッドガスケットと当接する構造が開示され、オイルポンプボディーが熱膨張したときにヘッドガスケットを持ち上げる状態になってシール性を維持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図6に示すように、シリンダブロック2およびシリンダヘッド3の各端面は製造公差のバラツキにより、取付時に接合面部tに段差部pを生じる。シール剤mはこの箇所にも流入して隙間を埋めるのでシール性が維持される。
しかしながら、シリンダヘッド3を固定する締付ボルト4aのヘッドガスケット間のピッチaは、シリンダブロック2を固定する締付ボルト4bのヘッドガスケット間のピッチbよりも短く、締め付け力も強弱の差がつき、チェーンカバー1の合わせ面6の面圧が略均一に確保できないことがある。このため、エンジン運転時の振動によりシール剤mに影響を与えることがある場合には、シール性の点検も回数多く行う必要がある。
【0005】
また、煩雑な点検作業を軽減し、シリンダブロック2の締付ボルト4bの位置をシリンダヘッド3に合わせ、接合面部tを中心に締付ボルト4aと対象な位置に配設することが考えられるが、合わせ面側のチェーンカバー1を設計変更したり、強度を維持させる構造にしたりするのでコストがかかり、また、部品点数が増え、得策とはいえないものである。
【0006】
本発明は、カバー形状を変更せず、かつ、部品点数、コストを増加させずにシール性向上を実施できるようにした内燃機関のシール構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、シリンダブロックとシリンダヘッドとを接合したエンジン本体の端部の取付面にチェーンカバーを装着し、隙間にシール剤を充填する内燃機関のシール構造において、前記チェーンカバーの周縁に沿って設けた合わせ面にシール溝を形成し、該シール溝の幅および深さを前記シリンダブロックとシリンダヘッドとの接合面部に近付くにしたがって大きく形成し、さらに、前記シール溝の溝幅および深さを大きくした箇所に、溝幅を分断し、かつ、溝方向に延長するリブを設けたことを特徴とする。
【0008】
また、シリンダブロックとシリンダヘッドとを接合したエンジン本体の端部の取付面にチェーンカバーを装着し、隙間にシール剤を充填する内燃機関のシール構造において、前記チェーンカバーの周縁に沿って設けた合わせ面にシール溝を形成し、該シール溝の幅および深さを前記シリンダブロックとシリンダヘッドとの接合面部に近付くにしたがって大きく形成し、さらに、前記シリンダブロックとシリンダヘッドとの取付面にチェーンカバーを取り付ける各締付ボルトのうち、シリンダの接合面部と締付ボルトまでの距離が長い方側に、前記シール溝を設けたことを特徴とする。
【0009】
さらに、シリンダブロックとシリンダヘッドとを接合したエンジン本体の端部の取付面にチェーンカバーを装着し、隙間にシール剤を充填する内燃機関のシール構造において、前記チェーンカバーの周縁に沿って設けた合わせ面にシール溝を形成し、該シール溝の幅および深さを前記シリンダブロックとシリンダヘッドとの接合面部に近付くにしたがって大きく形成し、さらに、前記シール溝の溝幅および深さを大きくした箇所に、溝幅を分断し、かつ、溝方向に延長するリブを設け、かつ、前記シリンダブロックとシリンダヘッドとの取付面にチェーンカバーを取り付ける各締付ボルトのうち、シリンダの接合面部と締付ボルトまでの距離が長い方側に、前記シール溝を設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
エンジン本体の取付面にチェーンカバーを取り付けるとき、チェーンカバーの周縁に沿って設けた合わせ面にシール剤を着けるが、シール溝があるので合わせ面より高く盛り上げられる。このとき、溝幅の広い箇所が高く盛り込め、また、溝深さのあるものが盛り上げた高さを保持し易い。
したがって、チェーンカバーを合わせるとき、シール剤が流動して、通常の隙間より大きい隙間でもシール剤が多目に盛られているので確実に充填できる。また、ねじ締めも歪みが発生しない程度に強く締めることができる。
【0011】
また、チェーンカバーの取付構造上、シリンダの接合面部から各締付ボルトとの間隔が長くなると、それだけ合わせ面に段差が出来易く締め付け力では吸収されにくい。したがって、シリンダの接合面部と締付ボルトまでの距離が長い方側に溝幅、溝深さの大きいシール溝を形成し、シール剤を多く使用する。これにより、隙間が充填される。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。図1、図2に示すように、チェーンカバー1の合わせ面6にはボルト孔7およびシール溝8,9が設けられている。また、シリンダヘッド2とシリンダブロック3とが重なる接合面sは端部の取付面に線状に接合面部tを形成している。この接合面部tに対して、チェーンカバー1のシリンダヘッド3側に形成したボルト孔7よりシリンダブロック2側に形成したボルト孔7の方が遠くに位置している。
【0013】
接合面部tに最も近いシリンダブロック2側のシール溝9は、接合面部tに近いほど幅が広くなり、近い方の溝幅W1は遠い方の溝幅W2よりも拡大されている。また、図2に示すように、接合面部tに近い方の溝の深さD1は遠い方の溝の深さD2よりも拡大されている。
【0014】
このようにチェーンカバー1のシール溝8,9が形成されることによって、接合面部tに最も近いシール溝9に充填されるシール剤mの量を従来よりも多く保持することができ、図2に示すように、合わせ面6にシール剤mを従来よりも多く盛り上げることができる。そして、ボルト4、ボルト4a,4bでチェーンカバー1をエンジン本体に装着したとき、ボルト4bを使用したシリンダブロック2側の端部が引っ込むようにして接合面部tに段差pができるようになる。
【0015】
本発明の構成では、シリンダブロック2とシリンダヘッド3との接合面部tの段差pが大きくなった場合でも、段差pがシール剤mで埋まり、接合面部tのシール性が向上する。また、従来品のチェーンカバー1に形成されているシール溝8の幅Wと深さDを一部広げるだけであるので、カバーの強度に影響することなく、かつ、部品点数を増やさず、コストアップすることなく容易に実施できる。また、振動への対応もシール剤mの厚み・幅等が大きくなって耐振性が良くなり、寿命を延ばすことになる。
【0016】
上記幅広のシール溝9について中央部にリブ10を設けたものを図3ないし図5を参照して説明する。シール溝9の接合面部側端から中間部まで延びるリブ10は溝幅を2分しており、シール剤mは充填時に2分した溝に亙って盛り上げられる。この場合、チェーンカバー周縁の合わせ面6の接合面部tに近い箇所の隙間も容易に充填され、シール性が向上する。また、リブ10の強度とリブ10によるシール剤の盛り上がりが容易にされ、合わせ面6の剛性が増し、面圧が向上する。そして、この構成も部品点数は変わらず、コストの変動も少ないので容易に実施できる。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したものであるので、チェーンカバーの合わせ面にシール剤を従来より多く盛り付ける箇所ができ、エンジン本体との取付面に生じた段差にシール剤を十分に充填することができ、取付時の歪みを軽減しシール性向上を図ることができる。また、各部の寿命を延ばすことになる。また、合わせ面のシール溝の大きさを変えただけであるので、部品点数およびコストは従来と変わらず、容易に実施できる。
さらに、シール溝内にリブを設けることにより、剛性が増し、面圧の向上および、シール性の向上を図ることができる。
また、上記シール溝はシリンダブロックとシリンダヘッドとにおいて、接合面部とボルトとの間隔が長い方のみに設けられるものであり、変更作業も簡単なので普及性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例のチェーンカバーの部分裏面図である。
【図2】図1に示すチェーンカバーの部分側面図である。
【図3】他の実施例のチェーンカバーの部分裏面図である。
【図4】図3に示すチェーンカバーの部分側面図である。
【図5】図3に示すA−A断面図である。
【図6】従来のチェーンカバーの部分側面図である。
【図7】従来のエンジン本体とチェーンカバーとの正面図である。
【図8】図7に示すチェーンカバーの裏面図である。
【図9】図7に示すチェーンカバーの部分裏面図である。
【符号の説明】
1 チェーンカバー
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4a,4b 締付ボルト
6 合わせ面
9 シール溝
10 リブ
m シール剤
t 接合面部

Claims (3)

  1. シリンダブロックとシリンダヘッドとを接合したエンジン本体の端部の取付面にチェーンカバーを装着し、隙間にシール剤を充填する内燃機関のシール構造において、前記チェーンカバーの周縁に沿って設けた合わせ面にシール溝を形成し、該シール溝の幅および深さを前記シリンダブロックとシリンダヘッドとの接合面部に近付くにしたがって大きく形成し、さらに、
    前記シール溝の溝幅および深さを大きくした箇所に、溝幅を分断し、かつ、溝方向に延長するリブを設けたことを特徴とする内燃機関のシール構造。
  2. シリンダブロックとシリンダヘッドとを接合したエンジン本体の端部の取付面にチェーンカバーを装着し、隙間にシール剤を充填する内燃機関のシール構造において、前記チェーンカバーの周縁に沿って設けた合わせ面にシール溝を形成し、該シール溝の幅および深さを前記シリンダブロックとシリンダヘッドとの接合面部に近付くにしたがって大きく形成し、さらに、
    前記シリンダブロックとシリンダヘッドとの取付面にチェーンカバーを取り付ける各締付ボルトのうち、シリンダの接合面部と締付ボルトまでの距離が長い方側に、前記シール溝を設けたことを特徴とする内燃機関のシール構造。
  3. シリンダブロックとシリンダヘッドとを接合したエンジン本体の端部の取付面にチェーンカバーを装着し、隙間にシール剤を充填する内燃機関のシール構造において、前記チェーンカバーの周縁に沿って設けた合わせ面にシール溝を形成し、該シール溝の幅および深さを前記シリンダブロックとシリンダヘッドとの接合面部に近付くにしたがって大きく形成し、さらに、
    前記シール溝の溝幅および深さを大きくした箇所に、溝幅を分断し、かつ、溝方向に延長するリブを設け、かつ、
    前記シリンダブロックとシリンダヘッドとの取付面にチェーンカバーを取り付ける各締付ボルトのうち、シリンダの接合面部と締付ボルトまでの距離が長い方側に、前記シール溝を設けたことを特徴とする内燃機関のシール構造。
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