JP3573787B2 - パチンコ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、パチンコ、特に、特定の入賞部への入賞によって始動する変動表示部を備え、該変動表示部がある特定の状態(例えば、”777”)になると、急激に入賞率の高まるような機構を備えたパチンコ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、パチンコは、日本において、国民的娯楽として定着している。特に、一般庶民の間では、身近な娯楽として広く愛され、その遊技者層は、老若男女をとわず広範囲に渡っている。
【0003】
以下、パチンコ装置および遊び方の概要を図9を用いて説明する。図10に示したのは、いわゆる”デジパチ(デジタル式パチンコ)”と呼ばれ、現在主流となっているタイプの一つである。
【0004】
パチンコ装置は、外見上は、遊技盤2と、該遊技盤2内にパチンコ玉を送り出す発射装置3と、パチンコ玉を溜めておく貯留部4と、から主に構成されている。
【0005】
発射装置3は、発射ダイヤル3と、玉弾き機構(図示せず)とにより構成されている。この発射装置3は、遊技者が発射ダイヤル3を所望の角度だけ回転させると、その回転角度に応じた強さで、貯留部4に置かれている玉を、一つずつ、自動的に、発射してゆくものである。
【0006】
遊技盤2は、略垂直に設置されており、その盤内には、下側から左上にかけて、発射装置3によって発射された玉を導くためのガイドレール20a,20bが設けられている。該ガイドレール20a,bよりも右側の領域が、パチンコ玉による実質的な遊技が行われる部分である(以下”遊技部”という)。該遊技部の各所には、パチンコ玉の入る入賞孔を備えた、通常入賞部220、変動入賞部221’、始動入賞部222、特別変動入賞部223が設けられている(以下、これらを総称して”入賞部22”と呼ぶ)。上方から落下してきたパチンコ玉が、いずれかの入賞部22の入賞孔に入ると、おのおのの入賞部22について予め定められた個数のパチンコ玉が、貯留部4に払い出される。なお、遊技盤の背面側には、入賞孔と連通した入賞玉回収機構が設けられている。入賞したパチンコ玉の回収は、これによって行われている。
【0007】
遊技盤2の略中央には、絵柄が表示されるとともに、その表示絵柄が適宜変更される変動表示部21が設置されている。該変動表示部21の絵柄の表示状態に応じて、特別変動入賞部223の入賞のしやすさが変化するようになっている。
【0008】
遊技盤2の遊技部には、パチンコ玉の動きに干渉するための障害釘23や風車24が、各所に配置されている。これらの傾き具合等は、調整することができる。これによって、各入賞部への入賞の確率を各パチンコ装置毎に調整することができる。
【0009】
遊技部の下端部には、アウト玉入り口25が設けられている。いずれの入賞部22にも入賞することのなかったパチンコ玉は、すべてここに入るようになっている。そして、アウト玉入り口25に入ったパチンコ玉は、図示していないアウト玉回収機構によって回収される。
【0010】
なお、パチンコ店には、店全体規模でのパチンコ玉管理システムが設けられている。アウト玉回収機構や入賞玉回収機構によって回収されたパチンコ玉は、一旦、該パチンコ玉管理システムに戻され、その後、再び、貯留部4への払い出しや、玉の貸し出しに用いられる。
【0011】
貯留部4は、賞品玉排出口40、発射玉皿41、賞品玉排出口42、予備玉皿43からなる。発射玉皿41は、発射装置3に供給する玉を溜めておく部分である。入賞した場合の賞品玉の払出は、賞品玉排出口40を通じて、該発射玉皿41に行われる。入賞が多く、該発射玉皿41が一杯になったときには、玉の払出経路が自動的に変わり、賞品玉の払出は、賞品玉排出口42から予備玉皿43へ行われるようになっている。
【0012】
この他、パチンコ装置には、アラームや装飾ランプが設けられている。これらは、発射装置3からパチンコ玉を発射している時、パチンコ玉が入賞した時などに作動し、遊技の雰囲気を盛り上げる。
【0013】
パチンコ装置による遊技方法について説明する。
【0014】
遊技者は、あらかじめパチンコ玉を玉貸出し機からを購入し、貯留部4の発射玉皿41に投入する。そして、発射ダイヤル30を所望の角度だけ回転させると、玉弾き機構31によって自動的にパチンコ玉が発射されてゆく。発射されたパチンコ玉は、ガイドレール20aとガイドレール20bとの間を通って上昇し、遊技盤2の遊技部の上部に達する。そして、ここから自由落下を始める。この落下途中、パチンコ玉は、障害釘23等にぶつかって、進路を不規則に変えてゆく。途中、入賞部22に入賞すると、上述した規則に従って、賞品パチンコ玉が貯留部4の発射玉皿41あるいは予備玉皿43に払いだされる。一方、入賞しなかったパチンコ玉は、アウト玉入り口25を通じて回収される。
【0015】
以上でパチンコ装置及び遊技方法の概要についての説明を終わる。
【0016】
このようなパチンコにおいては、どれだけ多くのパチンコ玉を獲得できるかということを目的として遊技を楽しむことになる。そして、これは、実質的には、大当たり状態とすることができるか否かに掛かっている。そのために、遊技者は、個々のパチンコ装置毎に障害釘23等が始動入賞部22に入賞しやすい状態になっているか否かを見極め、また、障害釘23の状態にあわせてパチンコ玉の発射の強さを調整することによって、自らの技両を発揮することになる。また、パチンコ関連の雑誌等から各種の情報(例えば、大当たり状態の内容等)を収集することによって、より大量のパチンコ玉を獲得可能な機種を知り、そのような機種を選んで遊技を行っていた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
このようなパチンコが広く受け入れられた理由の一つは、その遊び方が、基本的に、パチンコ玉をはじいて、遊技盤2の入賞部22に入れるという、極めて単純で判り易い点が挙げられる。このように遊び方が単純でわかりやすいという点こそが、広くに受け入れられた理由ではあるものの、逆に、遊技者が飽きやすいという問題点があった。
【0018】
パチンコが広く受け入れられたもう一つの理由は、そのギャンブル性にある。パチンコ店には各種の景品が用意されており、遊技者は、獲得した玉を、その数に応じていずれかの景品と交換することができる。パチンコ店の付近には、通常、該景品を現金に引き換える交換所が設けられており、パチンコは、実質的には、現金を目的としたギャンブルとなっていた。
【0019】
これまで、パチンコ業界では、遊技者に飽きられないように、各社が知恵を絞って、上記基本構成そのものは同じではあるものの様々なタイプのパチンコ装置を開発してきた。ところが、上述したギャンブル性により、遊技者の興味は、入賞率や、獲得可能な玉数(金額)に集中しがちであるため、新機種の開発においては、いきおいギャンブル性を高めることのみに偏りがちであった。上述した、”デジパチ”タイプのパチンコ装置も、このような観点から開発されてきたものである(注:デジタル式パチンコが、登場するまでのパチンコ装置は、入賞部として、上述の通常入賞部220、変動入賞部221のみを備えた、より単純なものであった)。
【0020】
しかし、パチンコを一般庶民の”健全な娯楽”との観点から見た場合には、ギャンブル性を高めて、射幸心をあまりに煽ることには問題がある。そのため、大当たり状態となる確率を制限することが行われる場合がある。例えば、現在、日本国内においては、大当たり状態となる確率が230分の1以下に規制されている。しかし、現在出回っているパチンコ装置では、大当たりとなる確率が、既に該規制値ぎりぎりにまで達しており、ギャンブル性の追及は、行き着くところまで行った感があった。
【0021】
さらには、現在までに開発されてきたパチンコ装置は、ギャンブル性は高められているものの、変動表示部21の停止時の表示絵柄は、あくまでも、パチンコ装置の側が一方的に決定するものであった。そのため、遊技者は、単調に玉をはじきながら、自らの遊技状態を第三者的な感覚で眺めてしまうような場合もあり、これが、遊技者が飽きやすい原因の一つにもなっていた。
【0022】
また、上述のデジタル式のパチンコ装置が登場して以来、パチンコ装置のデザインは、遊技盤2の模様や各入賞部22の配置等が多少異なるのみで、総じて画一的なものとなっている。例えば、遊技盤2の中央に3桁表示のデジタル式の変動表示部21を設けるという点は、ほぼすべての機種において共通の構成となっている。遊技盤2や変動表示部21等のデザインは、遊技者を引き付けるための大きな要素であるため、外見上、遊技者に強くアピールする特徴点がなく、デザイン的に他社との差別化が十分に図られていないということは、パチンコ装置の製造業者にとって大きな問題であった。また、遊技者にとっても、所望の機種を探し出すことが困難であるという問題もあった。
【0023】
以上述べたような事情から、現在、パチンコ業界においては、これまでとは異なる新たな観点からの新機種開発が求められていた。本願発明者は、このような問題点を考慮しつつ、パチンコ装置の将来進むべき方向を様々な角度から検討した結果、遊技者が遊技に参加意識を抱くことができるようにすれば、ギャンブル性に頼らずとも、遊技者を十分楽しませることができることを発見した。すなわち、遊技者が参加意識を抱いて遊ぶことができるようなパチンコ装置こそが、今後のパチンコ装置のあるべき姿であるとの結論に達した。また、その一方で、健全なギャンブルとしてのパチンコのあるべき姿を踏まえると、遊技者の過度のプロ化を防ぐために、遊技者の技両によってその成果にあまりに差が出すぎないようなパチンコ装置とすることが必要であるとの結論に達した。さらに、従来の延長上にない、より斬新なデザインを提案することが必要との結論に達した。本発明は、このような観点からなされたものである。
【0024】
本発明は、遊技者自身が参加意識を抱いて遊ぶことのできるパチンコ装置を提供することを目的とする。
【0025】
本発明は、遊技者自身が遊技の行方に影響を与え得る(あるいは、影響を与えているような感覚を生じさせ得る)ようにすることで、実質的にはギャンブル性を高めることなく、遊技者が、従来にない参加意識を抱いて遊ぶことのできるパチンコ装置を提供することを目的とする。
【0026】
本発明は、従来にない、より斬新なデザインのパチンコ装置を提供することを目的とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになされたもので、その第1の態様としては、パチンコ玉の入賞を受け付ける始動入賞部と、パチンコ玉の入賞しやすさを変更可能に構成された特別変動入賞部と、予め用意された複数種類の絵柄を備え、表示絵柄が変動し該変動に伴って上記絵柄のうちいのいずれかが順次表示される表示領域を備え、上記始動入賞部へのパチンコ玉の入賞を契機として上記絵柄の変動が開始され、ある不特定な量だけ変動した後、変動が停止される変動表示部と、上記始動入賞部へのパチンコ玉の入賞があった場合に、上記特別変動入賞部への入賞のしやすさと一定の対応関係を有する当たり状態を決定する当たり決定手段と、上記始動入賞部への最初の入賞(以下”初期入賞”という)に対して、上記当たり決定手段が当たりとすることを決定した場合、該初期入賞から予め定められた制限時間内に上記当たり決定手段に当たりを発生させようとする回数(以下、”繰返し数”という)を決定する繰返し数決定手段と、上記当たり決定手段が当たりとすることを決定した場合には、上記特別変動入賞部の入賞のしやすさを変更させる制御手段と、を備え、上記あたり決定手段は、上記初期入賞以後上記制限時間内においては、上記繰返し数を用いて決定されるあるタイミングにおいて強制的に当たりとすることを決定するものであること、を特徴とするパチンコ装置が提供される。
【0028】
上記当たり決定手段は、過去におけるある一定期間(Tx)における始動入賞部への入賞回数(M)を計数する手段をさらに備え、上記当たり決定手段は、上記制限時間内の上記始動入賞部への入賞について、前回当たりとした後における上記始動入賞部への入賞回数が、下記数3に基づいて決定される敷居値(N)以上となった場合に強制的に当たりとするものであってもよい。
【0029】
【数3】
Figure 0003573787
【0030】
上記繰返し数を表示する繰返し数表示部を有することが好ましい。
【0031】
上記変動表示部は、上記繰返し数表示部を兼ねるものであってもよい。
【0032】
上記変動表示部は、上記始動入賞部への入賞を契機とした絵柄の変動が停止した後に上記繰返し数を表示するものであってもよい。
【0033】
上記繰返し数決定手段は、上記制限時間経過後における上記始動入賞部への最初の入賞を、再び、上記初期入賞として扱うものであってもよい。
【0042】
【作用】
第1の態様の作用を説明する。
【0043】
当たり決定手段は、始動入賞部への入賞があると、当たり状態を決定する。この場合、始動入賞部への入賞が初期入賞(つまり、制限時間経過後最初の始動入賞部への入賞)であり、かつ、上記当たり決定手段が当たりとすることを決定した場合には、さらに、繰返し数決定手段が繰返し数を決定する。該繰返し数は繰返し数表示部に表示される。変動表示部が繰返し数表示部を兼ねる場合には、上記変動表示部は、上記始動入賞部への入賞を契機とした絵柄の変動が停止した後に繰返し数を表示する。
【0044】
初期入賞以後制限時間内においては、当たり決定手段は、あるタイミング(例えば、上記数3によって決定されるタイミング)において、上記当たり状態を強制的に当たりとする。
【0045】
制御手段は、このようにして決定された当たり状態に応じて、特別変動入賞部の入賞のしやすさを変更させる。
【0050】
【実施例】
本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
【0051】
本実施例のパチンコ装置の外観を図1に示した。
【0052】
該パチンコ装置1は、外観上は、遊技板2と、該遊技板2内にパチンコ玉を送り出す発射装置3と、パチンコ玉を溜めておく貯留部4と、チャンスボタン5と、から主に構成されている。
【0053】
発射装置3は、発射ダイヤル30と、玉弾き機構31(図3参照)とにより構成されている。この発射装置3は、遊技者が発射ダイヤル3を所望の角度だけ回転させると、貯留部4に置かれている玉を、一つずつ、その回転角度に応じた強さで、自動的に、発射してゆくものである。
【0054】
遊技板2は、略垂直に設置されている。該遊技板2には、下側から左上にかけて、発射装置3によって発射された玉を導くためのガイドレール20a,20bが設けられている。該ガイドレール20bで囲まれる領域であって、ガイドレール20aよりも右側の領域が、パチンコ玉による実質的な遊技が行われる部分である(以下”遊技部”という)。該遊技部の各所には、パチンコ玉の入る入賞孔を備えた、通常入賞部220,変動入賞部221,始動入賞部222,特別変動入賞部223が設けられている(以下、これらを総称して”入賞部22”という)。上方から落下してきたパチンコ玉が、いずれかの入賞部22の入賞孔に入ると、各入賞部22ごとに定められた個数のパチンコ玉が、貯留部4に払い出される。
【0055】
通常入賞部220では、パチンコ玉が一つ入賞する毎に、パチンコ玉が所定個数(一般的には、10個程度)払い出される。該通常入賞部220は、上側にほぼパチンコ玉1子分の開口広さを有したポケット状に構成されている。該通常入賞部220へは、該開口部からのみ入賞することができる。この開口広さは固定的なものであり、入賞のしやすさが変化することはない。なお、該通常入賞部220は、複数個設けられている。
【0056】
変動入賞部221は、入賞しにくい状態と、入賞しやすい状態と、の二つの異なる形態をとることができ、適宜その状態が遷移する。図1中、左側の変動入賞部221(l)が入賞しにくい状態となっている。この状態での入賞のしやすさは、上記通常入賞部220とほぼ等しいものとされている。一方、右側の変動入賞部221(r)が、入賞しやすい状態となっている。この状態では、変動入賞部221の左右壁部が、その下端部に設けられた軸を中心として回動して外側に開き、”翼”を開いたような状態となっている。そして、この”翼”上に到達したパチンコ玉は、該翼によって、変動入賞部221内に設置されている入賞孔に導かれる。つまり、該翼の長さ分だけ、入賞しやすくなっている。本実施例においては、該形態の変更を、パチンコ玉が一つ入賞する毎に行っている。該形態の変更は、入賞したパチンコ玉から受ける力によって、機械的になされるものである。なお、パチンコ玉が、1個入賞する毎に、所定個数のパチンコ玉が払い出される点は、通常入賞部220と同様である。
【0057】
始動入賞部222は、後述する変動表示部21の始動スイッチとしての機能を備えており、該始動入賞部222にパチンコ玉が入賞すると、これを契機として変動表示部21が始動される。これ以外の基本的な構成は、上記通常入賞部220と同様である。本実施例においては、該始動入賞部222を、遊技部の中段左右に一つづつ設けている。
【0058】
特別変動入賞部223は、遊技部2のほぼ中央やや下側に設置されている。特別変動入賞部223は、パチンコ玉を受け入れるための開口部2232(図2参照)が、他の入賞部に較べて非常に大きく構成されている。また、該特別変動入賞部223は、開口部2232を閉じるための、開閉可能な蓋2231を備えている。該蓋2231は、図2に示すとおり、その下端部を軸2233によって回動可能な状態で支えられている。開いた状態における該蓋2231は遊技板2の盤面よりも前側に突出した状態となるため、パチンコ玉を捕捉し、開口部2232に取り込むように作用する。一方、閉じられた状態における該蓋2231は、遊技板2の盤面とほぼ同じ高さとなって、遊技板2の盤面上を落下してくるパチンコ玉に影響を与えることはない。該図中、蓋2231を閉じた状態を点線で示した。該特別変動入賞部223は、通常、蓋2231が閉じられており、パチンコ玉は、該変動入賞部2223の位置に到達しても入賞することはできない。しかし、一旦、蓋2231が開くと、開口部2232が大きいだけに、極めて入賞率の高い状態となる。該特別変動入賞部223は、後述する当たりの場合だけ、予め定められたタイミング、期間、回数だけ開くようになっている。なお、後述するとおり、本実施例においては、当たり状態を2段階(当たり、はずれ)に分けて設定している。
【0059】
該特別変動入賞部223は、このようにして決定された期間が経過する以前であっても、あらかじめ定められた個数分だけの入賞があった場合には、閉じるようになっている。
【0060】
なお、遊技板の背面側には、各入賞部22入賞孔と連通した入賞玉回収機構が設けられており、入賞したパチンコ玉の回収は、これによって行われている。
【0061】
遊技板2の下側には、変動表示部21が設置されている。変動表示部21は、液晶表示板を用いて構成され、その表示画面上には、絵柄が1つだけ表示される絵柄表示領域(表示窓)210a,210b,210c(以下、絵柄表示領域210a,210b,210cを総称して、”絵柄表示領域210”という)が、画像によって設けられている。そして、各表示領域210には、予め用意された複数の絵柄(本実施例においては、1〜9の数字)のうちのいずれかが、適宜、変動表示されるようになっている。該絵柄の変動は、スロットマシンのごとく、絵柄が上下方向に滑らかに移動するようにして行われる。該絵柄の変更は、視覚上、3つの表示領域に対して同時に行うことも、1つの表示領域のみに対して行なう(注:この場合、残りの二つの表示領域に表示されている絵柄は静止状態を保つ)ことも可能な構成となっている。絵柄の変動は、始動入賞部222への入賞を契機として開始され、不特定量だけ移動後に停止される。変動表示部21の駆動は、変動表示部駆動部2100(図3参照)によってなされている。
【0062】
この他、遊技板2の遊技部には、パチンコ玉の動きを妨げるための障害釘23や風車24が、各所に配置されている。特に、本実施例においては、変動表示部21が遊技部の下側に配置しているため、従来、障害釘等を配置できなかった遊技部中央部分(注:従来、この部分には、変動表示部が配置されており障害釘を設けることは、困難であった)にまでこれらを配置することができる。従って、障害釘の配置を、より変化に富んだ動きをパチンコ玉に与えることのできるようなものとすることができている。図1に示した障害釘の配置は、単なる一例であって、その具体的な配置はこれに限定されないことは言うまでもない。
【0063】
遊技部の下端部には、アウト玉入り口25が設けられており、いずれの入賞部22にも入賞することのなかったパチンコ玉は、すべてここに入るようになっている。そして、アウト玉入り口25に入ったパチンコ玉は、図示していないアウト玉回収機構によって回収される。なお、アウト玉回収機構や入賞玉回収機構によって回収されたパチンコ玉は、一旦、店全体規模で設けられているパチンコ玉管理システムに戻された後、再び、貯留部4への払い出しや玉の貸し出しに用いられる。
【0064】
貯留部4は、賞品玉排出口40、発射玉皿41、賞品玉排出口42、予備玉皿43等を含んで構成される。発射玉皿41は、発射装置3に供給する玉を溜めておく部分である。入賞した場合のパチンコ玉に払い出しは、賞品玉排出口40を通じて、該発射玉皿41に行われる。入賞が多く、該発射玉皿41が一杯になったときには、パチンコ玉の払出経路が自動的に変わり、払出は、賞品玉排出口42を通じて予備玉皿43へ行われるようになっている。
【0065】
この他、パチンコ装置には、効果音を発生するアラーム、装飾ランプが設けられている。これらは、発射装置3からパチンコ玉を発射しているときや、パチンコ玉が入賞したときなどに作動し、遊技の雰囲気を盛り上げるためのものである。
【0066】
チャンスボタン5は、後述する当たり処理を繰返し実行する回数(繰返し数)の再決定を求める指示を、遊技者が入力するためのものである。該当たり処理、繰返し数の意味については後述する。本実施例では、該チャンスボタン5をマイクロスイッチを含んで構成している。該チャンスボタン5は、操作を受ける度ごとに、操作されたことを示す信号を制御部6へ出力するように構成されている。
【0067】
次に、該パチンコ装置の制御上の構成を、図3を用いて説明する。
【0068】
該パチンコ装置の制御動作は、ダイヤル角度検出センサ32と、入賞検出センサ70と、絵柄検出センサ71と、変動表示部21を駆動する変動表示部駆動部2100と、特別変動入賞部23を開閉させる特別変動入賞部駆動部2230と、パチンコ玉を払い出すための払出機構80と、装飾用のライトや効果音を発する装飾部26を制御するための装飾制御部2600と、チャンスボタン5と、パチンコ装置全体を統括制御する制御部6と、を含んで構成されている。
【0069】
ダイヤル角度検出センサ32は、発射ダイヤル30の回転角度を検出するためのものである。該センサ32の検出結果は制御部6に出力されて、パチンコ玉を弾く強さが決定されている。該決定された強さは、制御部6から玉弾き機構31に出力され、玉弾き機構31はこれに従って、パチンコ玉を弾いている。
【0070】
入賞検出センサ70は、上記入賞部22へのパチンコ玉の入賞を検知して、制御部6に知らせるためのものである。該入賞検出センサ70は、個々の入賞部220,221,222,223毎に設けられ、制御部6への入力も独立的に行われている。そのため、制御部6は、いずれの入賞部(220,221,222,223)における入賞であるかを判別することができる。
【0071】
チャンスボタン5については上述したとおりである。
【0072】
制御部6は、上記各部を統括制御するためのものである。本実施例の制御部6は、▲1▼当たり状態の決定(つまり、当たり処理を行うか否か)の判定、▲2▼当たり処理を繰り返す回数(以下”繰返し数”という)の決定、▲3▼当たり状態にあわせた表示絵柄の決定、▲4▼当たり処理およびはずれ処理の実行、等を行う機能を備えている。本実施例においては該制御部6を、マイクロコンピュータ、メモリ等の電気的回路と、該メモリに格納されている各種のプログラムとを含んで構成している。制御部6の機能ブロックの一部を図4に、また、制御部6がメモリ中に備えている各種データの一例を図5に示した。但し、図4に示したのは、始動入賞部222への入賞があった場合の処理に関係する部分のうちの一部であり、他の処理に関連する機能部分については省略した。
【0073】
▲1▼の当たりとなっているか否かの判定は、当たり決定手段60行う。当たり決定手段60は、1〜230の数値を循環してカウントするカウンタ機能を備えている。そして、該カウンタを停止させたときの値が1であれば、当たり、2〜229であれば、はずれとしている。
【0074】
▲2▼の繰返し数の決定は、繰返し数決定手段61が行っている。該繰返し数決定手段61は、1〜9の数値を循環してカウントするカウンタ機能を備えている。そして、該カウンタを停止させたときの値を、繰返し数の候補値として記憶する。繰返し数決定手段61は、該候補値決定の処理を2回繰り返し、1回目の値をr1として、また、2回目の値をr2としている。繰返し数としていずれを用いるかは、遊技者からの指示(チャンスボタン5の操作状態)によって決まる。なお、該繰返し数決定手段61は、繰返し数の決定に伴った絵柄の表示処理なども行わせる機能を備えている。
【0075】
▲3▼の表示絵柄の決定は、絵柄決定手段62が行っている。絵柄決定手段61は、1〜727の数値を循環的にカウントするカウンタ機能を備えている。そして、当たり決定手段60がはずれとすることを、決定した場合には、該カウンタを停止させ、絵柄テーブルPT1(図5参照)においてその時の値に対し対応づけられている絵柄を、表示絵柄とすることを決定する。なお、当たり決定手段60が、あたりとすることを決定した場合には、絵柄テーブルPT2(図5参照)に格納されている当たり絵柄”777”を表示することを決定する。
【0076】
▲4▼当たり処理、はずれ処理は、当たり/はずれ処理手段63が行っている。1回の当たり処理は、特別変動入賞部223を所定時間、所定回数だけ(本実施例では、10秒間ずつ16回)開かせる処理である。該時間、回数に関する情報は、当たり/はずれ処理手段63が予め備えている。当たり/はずれ処理手段63は、当たり処理などにともなった絵柄の表示処理などを行わせる機能も備えている。
【0077】
タイマ64およびTタイマ65は、時間を計時するためのものである。Tタイマ64は、後述する30分という制限時間を計時するためのものである。Tタイマ65の役割は、動作説明において行う。
【0078】
図5において、Rは繰返し数、r1,r2は、繰返し数Rの候補値である。Tは、過去一定期間T(本実施例では、10分間)における、始動入賞部222への入賞(時間)間隔の平均である。Tは、1800秒を繰返し数Rで割った値(つまり、30分間に等間隔でR回の当たり処理を行う場合における、当たり処理と当たり処理との時間間隔)である。敷居値Nは、TをTで割った値である。敷居値Nを、より直接的に定義すれば、下記数5とおりとなる。
【0079】
【数5】
Figure 0003573787
【0080】
つまり、始動入賞部222への入賞N回に1回の割合で、強制的に当たり状態とすれば、30分の間にほぼ等間隔でR回の当たり状態を作り出すことができる。
【0081】
絵柄テーブルPT1は、はずれに対応する絵柄の表示情報を格納したものである。該テーブル上、該絵柄の表示情報PT11は、絵柄決定手段62の備えるカウンタのカウンタ値PT10と対応づけて格納されている。
【0082】
絵柄テーブルPT2は、あたりの絵柄”777”の表示情報を格納したものである。
【0083】
絵柄テーブルPT3は、繰返し数を決定する際に変動表示部21に表示させる絵柄の表示情報PT31を、繰返し数決定手段61の備えるカウンタのカウンタ値PT30と対応づけて格納したものである。
【0084】
この他の、K,M等の意味、役割については、後ほど動作説明において述べる。
【0085】
図4に示した変動表示部駆動部2100、特別変動入賞部駆動部2230、払出機構80、装飾制御部2600は、制御部6からの指示に従って動作している。
【0086】
なお、特許請求の範囲においていう”変動表示部”とは、本実施例における変動表示部21および変動表示部駆動部2100等に相当するものである。”当たり決定手段”とは、制御部6(特に、当たり決定手段60)に相当するものである。”制限時間”とは、本実施例においては、上述の30分(1800秒)に相当するものである。”候補値”とは、本実施例におけるr1,r2に相当するものである。”指示手段”とは、チャンスボタン5を含んで構成されるものである。”繰返し数表示部””候補値表示部”とは、本実施例においては、変動表示部21(特に、表示領域210b)に該当するものである。”決定手段”とは、制御部6(特に、繰返し数決定手段61)に相当するものである。”制御手段”とは、制御部6(特に、絵柄決定手段62、当たり/はずれ処理手段63)に相当するものである。”限度回数”は、本実施例では1回に設定されている場合に相当する。ただし、係る対応関係は厳密なものではない。全体として上記機能が実現されていれば、その役割分担はなんら限定されるものではない。
【0087】
次に、本実施例のパチンコ装置の動作を、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0088】
動作中、制御部6は、入賞検出センサ70の出力状態を確認することによって入賞の有無を監視している(ステップ600)。入賞がなければ、Tタイマ64のカウント値が1800秒を越えているか否かを判断する(ステップ601)。越えていなければ、そのままステップ600に戻る。逆に、越えていれば、変数Kに0を代入し(ステップ602)、その後、ステップ600に戻る。なお、変数Kは、ステップ607乃至ステップ619の処理と、ステップ620乃至ステップ625の処理とのうちのいずれを行うかを判断するために用いられるものである。
【0089】
ステップ600において、入賞があった場合には、その入賞のあった入賞部の種類を判定して(ステップ603)、その種類に応じた処理を行わせる。
【0090】
通常入賞部220あるいは、変動入賞部221、特別変動入賞部223への入賞であった場合には、制御部6は、装飾制御部2600に対して効果音等を発生させるように指示を出す。また、払出機構駆80に対しては、入賞の種類ごとに予め定められている個数のパチンコ玉を払い出すように指示を出す(ステップ604)。これに応じて、装飾制御部2600は装飾部26に効果音を発生させるなどする。また、払出機構80は、貯留部4の発射玉皿41あるいは予備玉皿43にパチンコ玉を払いだす。なお、払出機構80は、制御部6からの該指示の回数を記憶するメモリを備えており、入賞が連続してあった場合に対応することができる。
【0091】
始動入賞部222への入賞であった場合も同様に、制御部6は、効果音等の発生指示を出すとともに、パチンコ玉の払い出し指示を出力する(ステップ605)。
【0092】
さらに、制御部6は、K=0であるか否かを判定し(ステップ606)、その結果に応じて異なる処理を行う。K=0であった場合には、ステップ607乃至ステップ620の処理を行う。すなわち、当たり決定手段60が、当たり状態を決定し(ステップ607)、はずれであった場合には、絵柄決定手段62は、変動表示部21に表示させるはずれの絵柄を絵柄テーブルPT1を用いて決定する。この後、当たり/はずれ処理手段63は、変動表示部駆動部2100を介して、変動表示部21の表示の変動を開始させ、不特定なある量だけ変動させた後絵柄決定手段62が決定した絵柄を表示させる(ステップ608)。この後は、ステップ600に戻る。
【0093】
ステップ607において、当たりとすることが決定された場合には、繰返し数決定手段61はr1,r2を決定し、メモリ中に記憶する(ステップ609)。なお、これ以後の説明においては、該ステップ609において、r1=3、r2=5が決定されたものとして説明を行う。繰返し数決定手段61は、変動表示部駆動部2100を介して、変動表示部21の表示の変動を開始させ、不特定なある量だけ変動させた後、絵柄テーブルPT2に記憶されている当たりの絵柄”777”を、変動表示部21に表示させる(ステップ610、図8(a)参照)。さらに、この後、絵柄決定手段62は、絵柄テーブルPT3においてr1に対応づけられている絵柄を読みだす。すると、繰返し数決定手段61は、変動表示部駆動部2100を介して、変動表示部21の表示領域210bの表示の変動を開始させ、不特定なある量だけ変動させた後、絵柄決定手段62が決定した絵柄を表示させる(ステップ610)。上述したとおりここでは、r1=3であったものと仮定しているから、変動表示部21の絵柄は、図8(b)のごとく、”737”とされる。
【0094】
この後、繰返し数決定手段61は、一定時間内にチャンスボタン5からの入力があるか否かを監視する(ステップ612)。チャンスボタン5からの入力があれば、再び、表示領域210bの変動を開始させて、r2に対応づけられている絵柄を表示させる。ここでは、r2=5であると仮定しているから、変動表示部21の絵柄は、”757”とされる(図8(c)参照)。この後、繰返し数決定手段61は、r2の値(ここでは、5)を、繰返し数Rとして設定する(ステップ614)。
【0095】
ステップ612において、チャンスボタン5の入力がなかった場合(言い替えれば、チャンスボタン5を操作しないことによる消極的な選択があった場合)は、該候補値r1を承認した(”可”とする選択が行われた)ものとみなし、繰返し数決定手段61は、r1の値(ここでは、3)を、繰返し数Rとして設定する(ステップ615)。
【0096】
つまり、遊技者は、r1に不満がある場合には、チャンスボタン5を操作することによって(言い替えれば、チャンスボタン5を操作しないことによる積極的な選択があった場合)、繰返し数をr2に変更することができる。これは、厳密には、繰返し回数の再決定を行っているわけではない(r2は既に決まっている)が、遊技者からは、チャンスボタン5を操作することによって、繰返し回数の再決定を行っているように見え、また、それと同等の意味合いを持つ。
【0097】
ステップ614あるいはステップ615の後、当たり/はずれ処理手段63は、T(=制限時間/R)を求める(ステップ616)。さらに、該求めたTと、別途求めたT(注:後ほど図7を用いて説明する)とを用いて、N(=T/T)を算出する(ステップ617)。Tは、始動入賞部222への入賞が生じる時間間隔である。なお、本実施例では、制限時間を1800秒、つまり30分、としているが、これに限定されるものではない。また、後述するとおり、本実施例では、該Tiをある一定期間T(本実施例では10分)毎の平均値として求めている。一方、Tは、制限時間(ここでは、1800秒)内にR回の当たりを等間隔で発生させる場合における、時間間隔である。従って、前回当たりとした後における始動入賞部222への入賞回数Nが、敷居値N回以上となった時の入賞時に強制的に当たり状態とするようにすれば、原理的には、制限時間内にR回の当たりを等間隔で発生させることができるはずである。
【0098】
続いて、当たり/はずれ処理手段63は、当たり処理を行わせる。つまり、特別変動入賞部駆動部2230を介して、特別変動入賞部駆動部2230に指令を出力し、特別変動入賞部223の蓋2231を作動させる。これにより、特別変動入賞部223は、所定時間、所定回数だけ開かれて、この間の入賞率は飛躍的に向上することとなる(ステップ618)。当たり処理が終了した後、Tタイマ64は、カウント値を初期化(=0)した後、計時を開始する(ステップ619)。そして、当たり/はずれ処理手段63は、Kに1を代入し(ステップ620)、ステップ600に戻る。
【0099】
ステップ606においてK=0でなかった場合、すなわち、ステップ620においてK=1が設定されてから、1800秒が経過する以前に始動入賞部222に入賞があった場合には、ステップ621に進む。
【0100】
ステップ621において、当たり決定手段は60は、前回ステップ625において当たり処理を行ってからの始動入賞部222への入賞回数NがN以上になったか否かを判定する。その結果、Nよりも小さかった場合には、当たり決定手段60は、Nに1を加える(ステップ622)。続いて、当たり/はずれ処理手段63が、はずれ処理を行う(ステップ623)。該はずれ処理の内容は、ステップ608と同様である。はずれ処理の後は、ステップ600に戻る。
【0101】
ステップ621において、入賞回数Nが、N以上になっていた場合には、当たり決定手段60は、強制的に当たりとすることを決定する。絵柄決定手段62は、これに従って変動表示部21に”777”を表示させる(ステップ624)。この後、当たり/はずれ処理手段63は、特別変動入賞部223を作動させて当たり処理を実行させる(ステップ625)。当たり処理が終了した後は、当たり決定手段60は、Nを初期化(=0)し、ステップ600に戻る。
【0102】
パチンコ装置の電源が投入されている間、制御部6は、該フローチャートに示した処理を実行しつづけている。
【0103】
図6のフローチャートには示していないが、変動表示部21が作動している間に始動入賞222部への入賞があった場合でも該入賞の事実(回数)は制御部6内のメモリに保留されて、変動表示部21は作動が保証されている。他の入賞部22への入賞があった場合についても、同様にして、玉の払出が保証がされている。
【0104】
次に、Tiを求める処理について図7を用いて説明する。
【0105】
動作開始後、まず、変数Mを初期化(=0)する(ステップ700)。また、Tタイマを初期化(=0)した後、計時を開始する(ステップ701)。
【0106】
この後、始動入賞部222への入賞が発生したか否かを判定する(ステップ702)。入賞が発生していれば、変数Mに1を加え(ステップ703)、ステップ704に進む。入賞が生じていなければ、そのまま、ステップ704に進む。
【0107】
ステップ704においては、Tタイマ65による計時を開始してから600秒、すなわち、10分が経過したか否かを判定する。600秒が経過していなければ、再びステップ702に戻り、同様の処理を繰り返す。600秒が経過していた場合には、T(=600/M)を求める(ステップ705)。つまり、Tは始動入賞部222への入賞が発生する時間間隔の10分間毎の平均値である例えば、T=30であれば、30秒に1回は、始動入賞部222への入賞が発生していることになる。このようにして求めたTは、図6のステップ617において強制的に当たり状態とする始動入賞部222への入賞間隔(回数)Nを決定するのに用いられる。
【0108】
ステップ705の後は、再び、ステップ700に戻り、その時点から10分間におけるTを新たにもとめることとなる。
【0109】
該図7の処理は、パチンコ装置が作動されている間、継続して行われつづけている。
【0110】
以上説明したとおり、本発明のパチンコ装置では、遊技者の参加意識が高まる。例えば、チャンスボタン5を操作して繰返し数の再決定を求めた場合には、繰返し数(の候補値)r1は、無効とされるため、かえって損をすることもある。最初に決定された繰返し数(の候補値)r1が6であったにもかかわらず、改めて決定された繰返し数R(=r2)が3であるようなこともある。そして、このようなことが、かえって遊技者を一喜一憂させることとなり、遊技への参加意識をいやが上でも高める。
【0111】
また、本実施例においては、最初に当たり状態となってから30分以内に、繰返し数R回だけ、再び当たり状態とすることができる。しかしながら、該R回という回数は、遊技者に対して保証されたものではない。特別変動入賞部222への入賞を意識しすぎて始動入賞部222への入賞回数が今までより少なくなると、R回に達することなく30分が経過してしまう。そして、30分が経過してしまうと、もはや、強制的にあたり状態とされることはない。つまり、遊技者に、当たりをR回という可能性を与えてはいるものの、それを保証してはいない。当たりをR回という可能性を十分に活かすには、遊技者は、始動入賞部222への入賞率を低下させてはならない。その一方で、特別変動入賞部223へも入賞させなければ、その時の当たり状態を活かしてパチンコ玉を獲得することはできない。従って、遊技者にとっては、始動入賞部222への入賞と、特別変動入賞部223への入賞とを、いかに高い次元でバランスさせるかという点において、自らの技両を発揮させることになる。特に、本実施例においては、特別変動入賞部223と始動入賞部222との設置位置を左右にずらしているため、ただ漫然とパチンコ玉を発射しているだけでは、両者をうまくバランスさせることはできず、チャンスをみすみす逃がしてしまうことになる。例えば、繰返し数が6となっているにもかかわらず、30分間に4回しか当たり状態を発生させられないようなこともありうる。そのため、遊技者は、R回の当たりが生じる可能性を獲得したあとでも、息を抜くことができない。つまり、常に、参加意識を持って遊技を行うことになり、遊技者を飽きさせることがない。
【0112】
また、遊技者にとっても当たりが連続的に発生しうる回数(繰返し数)が示されるため、ある程度、遊技終了の見極めをつけやすくなる。従って、不用意に、大金をつぎ込んでしまう恐れもなくなる。これは、遊技者の射幸心をある程度抑制することにもなり、パチンコの健全化という面から見ても好ましいものである。
【0113】
さらに、上記実施例のパチンコ装置では、変動表示部21を、従来なかったほど下側位置に配置している。そのため、パチンコ装置がデザイン上、極めて斬新なものとなり、外見上、従来機種との明確な差別化を図ることができた。さらに、変動表示部21を下側に配置したことによって、遊技部中央付近に障害釘を自由に配置することができるようになった。そのため、よりデザインの自由度が高まった。
【0114】
本実施例では、30分という制限時間を設けていたが、制限時間の具体的数値は、これに限定されるものではない。さらには、制限を設けることなく、必ずR回の当たり状態を作り出すようにしてもよい。この場合には、一定時間ごとに、あるいは、始動入賞部222への入賞一定回数ごとに、当たり状態となるようにしてもよい。また、該制限時間内において、強制的にあたりとするタイミングの決定方法についても、同様に、上記実施例に示したものには限定されない。
【0115】
上記実施例では、チャンスボタン5の操作に応じて、繰返し数(の候補値)を変更を求めることができるようにしていた。しかし、このようなことをすることなく単に、決定した繰返し数を表示する構成としてもよい。この場合には、繰返し数決定手段62は、繰返し数の候補値を複数決定する必要はない。最初に決定した値を、そのまま繰返し数Rとして設定すればよい。
【0116】
上記実施例では、繰返し数の候補値の変更の限度を1回としていた。しかし、該限度(回数)は、これに限定されるものではなく、さらに多数回の変更を認めるようにしてもよい。
【0117】
上記実施例では、変動表示部21の表示領域210bを”繰返し数表示部””候補値表示部”としていた。しかし、これに限定されるものではなく、繰返し数(あるいは、候補値)を表示するための表示部90を別途設けても構わない(図9参照)。この場合、該表示部90が特許請求の範囲において言う”繰返し数表示部”、”候補値表示部”に該当する。
【0118】
【発明の効果】
本発明のパチンコ装置は、遊技者へのアピール力が強い。また、遊技者が参加意識をもって、飽きることなく、遊ぶことができる。さらに、上級者だけでなく初心者も、自らの経験、勘を活かしつつ、楽しく遊ぶことができる。当たり状態が連続して生じる回数の目安を示すことで、射幸心をある程度抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるパチンコ装置の正面図である。
【図2】特別変動入賞部223の構造を示す模式図である。
【図3】制御上の構成を示すブロック図である。
【図4】制御部6内における機能ブロック図である。
【図5】制御部6内のメモリに記憶されている各種データを示す図である。
【図6】制御部6の動作概要を示すフローチャートである。
【図7】Ti決定処理を示すフローチャートである。
【図8】変動表示部21の表示内容の変化の様子を示す図である。
【図9】繰返し数(あるいは、候補値)を表示する表示部90を独立して設けたパチンコ装置を示す正面図である。
【図10】従来のパチンコ装置の正面図である。
【符号の説明】
1:パチンコ装置、2:遊技盤、 3:発射装置、 4:玉貯留部、 5:チャンスボタン、 6:制御部、 20:ガイドレール、 21:変動表示部、 22:入賞部、 23:障害釘、 24:風車、 25:アウト玉入り口、 26:装飾部、 30:発射ダイヤル、 31:玉弾き機構、 32:ダイヤル角度検出センサ、 40:賞品玉排出口、 41:発射玉皿、 42:賞品玉排出口、 43:予備玉皿、60:当たり決定手段、 61:繰返し数決定手段、 62:絵柄決定手段、 63:当たり/はずれ処理手段、 64:Tタイマ、65:Tタイマ、 70:入賞検出センサ、 80:払出機構、 210:回転ドラム、 212:マーカ、 220:通常入賞部、 221:変動入賞部、 222:始動入賞部、 223:特別変動入賞部、 260:ランプ、 2100:変動表示部駆動部、 2110:表示領域、 2230:特別変動入賞部駆動部、 2231:蓋、 2232:開口部、 2600:装飾制御部

Claims (6)

  1. パチンコ玉の入賞を受け付ける始動入賞部と、
    パチンコ玉の入賞しやすさを変更可能に構成された特別変動入賞部と、
    予め用意された複数種類の絵柄を備え、表示絵柄が変動し該変動に伴って上記絵柄のうちのいずれかが順次表示される表示領域を備え、上記始動入賞部へのパチンコ玉の入賞を契機として上記絵柄の変動が開始され、ある不特定な量だけ変動した後、変動が停止される変動表示部と、
    上記始動入賞部へのパチンコ玉の入賞があった場合に、上記特別変動入賞部への入賞のしやすさと一定の対応関係を有する当たり状態を決定する当たり決定手段と、
    上記始動入賞部への最初の入賞(以下”初期入賞”という)に対して、上記当たり決定手段が当たりとすることを決定した場合、該初期入賞から予め定められた制限時間内に上記当たり決定手段に当たりを発生させようとする回数(以下、”繰返し数”という)を決定する繰返し数決定手段と、
    上記当たり決定手段が当たりとすることを決定した場合には、上記特別変動入賞部の入賞のしやすさを変更させる制御手段と、を備え、
    上記当たり決定手段は、上記初期入賞以後上記制限時間内においては、上記繰返し数を用いて決定されるあるタイミングにおいて強制的に当たりとすることを決定するものであること、
    を特徴とするパチンコ装置。
  2. 上記当たり決定手段は、過去におけるある一定期間(Tx)における始動入賞部への入賞回数(M)を計数する手段をさらに備え、
    上記当たり決定手段は上記制限時間内の上記始動入賞部への入賞について、前回当たりとした後における上記始動入賞部への入賞回数が、下記数1に基づいて決定される敷居値(N)以上となった場合に強制的に当たりとするものであること、
    Figure 0003573787
    を特徴とする請求項1記載のパチンコ装置。
  3. 上記繰返し数を表示する繰返し数表示部を有すること、
    を特徴とする請求項1記載のパチンコ装置。
  4. 上記変動表示部は、上記繰返し数表示部を兼ねるものであること、
    を特徴とする請求項3記載のパチンコ装置。
  5. 上記変動表示部は、上記始動入賞部への入賞を契機とした絵柄の変動が停止した後に上記繰返し数を表示するものであること、
    を特徴とする請求項4記載のパチンコ装置。
  6. 上記繰返し数決定手段は、上記制限時間経過後における上記始動入賞部への最初の入賞を、再び、上記初期入賞として扱うものであること、
    を特徴とする請求項1記載のパチンコ装置。
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