JP3632116B2 - パチンコ機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、遊技者に対して大きな遊技価値を付与することが可能な特別遊技状態を生起せしめるパチンコ機であって、より詳細には特別遊技状態が生起したことにより実施する特典付与に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、弾球遊技機には、特開平5ー137837号公報に開示されているように、可変表示部に表示される図柄が予め定められた表示態様と同じであるとき、当りとなり、当り時の表示態様に関する情報を表示器に表示するようにして、可変表示部の図柄が変動してしまっても表示器に表示されている態様によって、当り(特別遊技状態)が終了したときに、遊技者に特典を付与するか否か、即ち、遊技者が獲得した賞品球で、そのまま遊技の継続を許可するか否かの決定をしている。
又、特開平5ー168753号公報には、特別遊技状態が終了したときに、特典を付与するか否かを、別途に設けた可変表示器の表示態様によって決定する遊技機が開示されている。
尚、特別遊技状態において獲得した遊技球を使用しての継続遊技は、金銭等を用いて借り受けた遊技球を使用しての遊技と比較して、景品交換率の関係から、一般的に遊技者にとって有利となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記の各遊技機において、当りや権利等(特別遊技状態)が終了後に特典を付与するか否かは、特別遊技状態が発生した時の図柄が予め定められた特定図柄であるか否かや、新たに設置の可変表示器での図柄が特定図柄となったか否かで、決定されている。
例えば、「3回権利もの」のパチンコ機では、3回の当りを1セットとして、当りとなる確率が低確率となっている遊技中に1回目の権利発生となり、遊技者はその間に多量の遊技球を獲得することができる。そして、1回目の権利が終了後、当りとなる確率が高確率状態となり、獲得した遊技球により遊技を続行することができる。この間、当りとなる確率が高確率となっているので、ほとんどの場合が1回目の権利中に獲得した遊技球で2回目の権利発生を得ることになり、1回目の権利中に獲得した遊技球と2回目の権利中において獲得した遊技球を加えた賞品球を得ることになる。同様に、2回目の権利の終了後においても、当りの高確率状態の間、獲得した遊技球により遊技を続行することができて、最終的に1回目と2回目の権利中において獲得した遊技球に3回目の権利中において獲得した遊技球を加えた賞品球を得ることになる。
そして、1セットの当り(3回の権利)で獲得した賞品球は、基本的にその後の遊技での使用を認めず景品と交換するようにさせ、遊技を続けたい場合には新たに遊技球を借り受けることとしている。
【0004】
しかし、高確率状態であってもなかなか当りとならない場合があり、遊技者はせっかく獲得した遊技球を数多く使用してしまったり、場合によっては獲得した遊技球を全て遊技に使用してしまうことになり、獲得した遊技球での遊技を生かすことができなかったり、1セット(3回の権利)の当りの後の賞品球の獲得数が各遊技者によってかなり異なってしまうことになり、不公平感があった。尚、1回目の権利発生となった図柄が遊技店により予め決めていた図柄であった場合には、3回目の権利の終了後も獲得した遊技球での継続遊技を認めている場合もある。この場合には、遊技者は1回目の権利発生となった時点で1セットの当りの終了後に継続遊技を認められるか、否かが認識できて、その後の遊技の興趣をそぐことにもなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の遊技機は、複数の図柄を表示可能な図柄表示部に予め決められた図柄が表示されると当りとなり、この当りにより普通電動役物の開閉扉が開状態になり、この普通電動役物に入賞した遊技球が特別装置作動領域を通過すると権利発生になり、この権利発生中に遊技球が始動入賞口に入賞すると大入賞口が開放する。また、この遊技機は、低確率状態において生起する当りにより発生した権利が消滅すると、その後の当りとなる確率は、予め決められた回数に限り、高確率となる。
そして、遊技機に、遊技店において特典を付与するか否かの判断を可能とする表示態様を表示するラッキー表示部を設け、
前記予め決められた回数目の当りによる権利発生に関し、
前記低確率状態で生起の当りによる権利発生から、予め決められた回数目の当りによる権利発生前までの遊技状態を考慮する抽選手段で選ばれた表示態様を前記ラッキー表示部に表示する。
そのため、遊技店の従業員は、そのラッキー表示部を見ることによって特典を付与するか否かを判断することができる。
【0006】
又、請求項2の遊技機は、抽選手段が権利発生前における図柄表示部の図柄の可変回数、又はリーチ回数を考慮して表示態様を選ぶので、遊技者間の不公平是正を図ることができる。
【0007】
【実施例】
(実施例1)
本発明の一実施例を、所謂、「3回権利もの」パチンコ機を例として説明する。図1はパチンコ機の正面を示し、遊技板2の上に、ほぼ円状に設けられた外レール3aと内レール3bに囲まれた領域が遊技領域となり、該遊技領域のほぼ中央には後記で詳述する図柄表示器5が配置されている。この図柄表示器5は、1枚の液晶板、或は複数枚の液晶板等で構成可能で、各種の図柄、メッセージ等が表示可能としてあり、ここでは、表示位置に対応して、図柄表示部L1、L2、L3と特定表示部Lに区分して説明する。これらの図柄表示器5の図柄表示部L1、L2、L3は、左右に図柄表示部L1、L2を配置し、中央に図柄表示部L3が配置してあり、下記する麻雀パイを模した図柄等が表示される。具体的には、図柄表示部L1、L2には、「一萬」「三萬」「五萬」「七萬」「九萬」「東」「南」「西」「北」「春」「夏」「秋」「冬」の13種類が、図柄表示部L3には「一萬」「三萬」「五萬」「七萬」「九萬」「東」「南」「西」「北」「春」「夏」「秋」「冬」「白」「發」「中」の16種類が表示可能となっている。又、特定表示部Lの左端部には、後述の特典付与を遊技者に報知する報知手段として、サイコロの目を模した「1」から「6」までの図柄と「?」マークが表示されるラッキー表示器Rが配設され、これらの図柄と、「白」「發」「中」の3種類の図柄の他に、「1局目」、「勝負」、「ドラ」、「ロン」等の麻雀ゲームに関連する用語も併せて、或は、前記図柄表示部L1、L2、L3と共に全体にわたって「デモンストレーション図」、「大当り」等の表示が可能となっている。
【0008】
前記図柄表示器5の下には、遊技球の通過が可能なゲート7が設けられ、遊技球がこのゲート7を通過すると、前記図柄表示部L1、L2、L3の図柄は変動を開始する。24は入賞口であり、その下部には普通電動役物8が配設してある。この普通電動役物8は、図2の斜視図に示すように、本体8a内に開閉可能な開閉扉9が取着してあり、この開閉扉9には、開状態の時、落下する遊技球を保持する保持部10が中央に形成され、その保持部10の両側には通過部11が設けてある。又、保持部10に載置された遊技球は、前記開閉扉9を閉じたときには、普通電動役物8の後下部に設置の特別装置作動領域12を通過可能に形成してある。又、図柄表示器5の右側には、図3の斜視図で示す始動入賞装置4が配設してあり、基板25と該基板25に垂設し、頂部に始動口27を設けたガード筒26により構成されている。ガード筒26内にはモータ28を介して回転自在の回転体29が取り付けられており、この回転体29には遊技球を保持するU字状の保持部30が形成されている。一方、基板25には始動口27と離隔した位置に始動入賞口31が形成されていて、遊技球はガイド体32を介して排出される。即ち、始動口27に導かれた遊技球は、保持部30が始動口27と一致したとき、保持部30内に保持された状態で回転体29で案内されて、始動入賞口31から排出される。尚、前記回転体29は反時計方向に、10秒で1回転する速度で回転している。15は大入賞口であり、後述の権利発生中に、前記始動入賞口31に遊技球が入ることによって、所定時間(例えば、約9.8秒)開口状態を維持した後閉となるか、前記所定時間内であっても、遊技球が所定個数(例えば、10個)入賞すると閉となる。
6はランプ風車であり、前記図柄表示器5の左右上部に配置してある。16は入賞器であって、前記普通電動役物8の両側に備えてある。19は誘導通路19aが形成されているサイドランプであり、外レール3a、内レール3bに沿って落下する遊技球は、該誘導通路19a内を落下可能であるため、そのような誘導路を形成していないサイドランプを設置した遊技機に較べて、遊技領域が大きく取れて、面白味を奏している。又、21は上皿、22は下皿、23は発射ハンドルである。
【0009】
前記発射ハンドル23を回転することによって、図4に示す発射装置40に備えられた発射杆35を介して、上皿21から順次送られてくる遊技球を遊技板2に向かって発射する。発射トレイ41は発射杆35方向に下り傾斜状に形成されていて、左端部には上皿21と連通する遊技球口44を備えている。発射トレイ41の下端部の側壁には発射杆35を臨む発射部へ遊技球45を排出する出口46が形成されていて、該出口46を開閉する揺動片48が軸48aで揺動可能に軸支されている。尚、該揺動片48は遊技球45を出口46から排出し易いように、側面視山形で出口46から反対方向に下向きの傾斜状に形成されている。一方、前記揺動片48に対向する位置に軸50aを中心に昇降可能なL字の操作片50を設け、前記発射杆35とのタイミングをとってソレノイド51のロッド51aの昇降によって上下動し、上動したとき出口46から発射杆35を臨む発射部へ送り込む。その時、揺動片48は遊技球を介して上動し、検出器(リミットスイッチ形式)49の検出端49aが入状態となって、パチンコ機制御装置に、遊技球が発射部に送られた信号を送り、計数回路を介して発射数を計数する。尚、この検出器49は発射トレイ41或は発射後の内レール3bに付設してもよいことはいうまでもないし、検出器49の形式として、発光素子と受光素子で構成する光電管方式として、発射待機中の遊技球の遮断をもって検出してもよいし、発射トレイ41からの遊技球を近接スイッチで検出する方式等であってもよい。又、操作片50の発射トレイ41の対向位置には、発射トレイ41内の遊技球を排出する排出口53が発射トレイ41の反出口46側方向の側壁に設けられている。該排出口53の開閉をなす停止板55は、軸55aを中心に回動可能なU字型であって、操作棒56と一体に回転するR状の爪57を介して開閉可能に構成されている。尚、爪57のロックを解除された停止板55は、軸55aを中心に反時計方向に回転できるような重量バランスに形成されていて、遊技球を排出口53に導出可能とする。
【0010】
尚、図5は本発明に関するパチンコ機の主要部の制御ブロック図であり、制御装置は、従来の3回権利もののパチンコ機の主要部の制御である、ゲート7で遊技球を検出すると図柄表示部L1、L2、L3を変動表示したり、「当り」等が発生すると特定表示部Lに所定の図柄等を表示可能に構成してある他に、後記で詳述するが、検出器49の信号によって遊技球(或は、図柄変動の回数、リーチの回数)を計数したり、特典付与を遊技者に報知する報知手段(ラッキー表示器R等)の制御をする。
【0011】
次に、前記のパチンコ機における、遊技内容について説明する。
パチンコ機の電源を入れると、先ず、メモリ等の初期化前に、特定のメモリに残存のON、OFFを基準に、特定表示部Lに表示する麻雀パイの「白」「發」「中」の何れかの図柄(以下、「特定図柄」と称す。)を決定し、その後、メモリ等の初期化を行う。そして、図柄表示器5の図柄表示部L1、L2、L3と特定表示部Lの全体にわたって図示略の「デモンストレーション」図柄と、図6に示す、各図柄が図柄表示部L1、L2、L3に表される「春」、「夏」、「發」と、特定表示部Lの左端に、「?」の他に、ラッキー図柄としてのサイコロの目の1〜6を可変表示可能な報知手段としてのラッキー表示器Rに表される「?」マークと、図柄表示部L3の上部に前記で抽出された特定図柄(今回の例では、「發」)と、図柄表示部L1の上部には「一局目」と、図柄表示部L2の上部には「勝負」とを表示する図柄が、交互に表示される。
この状態で、遊技者が発射ハンドル23を介して遊技球を打ち出し、これらの遊技球がゲート7を通過すると、図示略の検出器を介して検出され、前記図柄表示部L1、L2、L3の図柄が、図7に示すように、手前の方に1枚毎スライドさせて、奥の麻雀パイが表れるように変動表示する。そして、変動を開始して、所定時間(例えば、6.1秒)後に、順次、図柄表示部L1、L2、そして、L3と、図柄を停止させるが、図柄表示部L1と図柄表示部L2の図柄が一致していないときには、「当り」となる可能性がないため、図柄表示部L3の図柄を早期に停止して、当りとならなかった処理を行う。反対に、図柄表示部L1と図柄表示部の図柄L2とが一致したときには、所謂、「リーチ」となり、2ケースに区分して処理を行い、後記で詳述する。
【0012】
最終的に、前記図柄表示部L1、L2、L3の各図柄が全て停止し、表示された停止図柄が、「一萬」「一萬」「一萬」、「三萬」「三萬」「三萬」、「五萬」「五萬」「五萬」、「七萬」「七萬」「七萬」、「九萬」「九萬」「九萬」、「東」「東」「東」、「南」「南」「南」、「西」「西」「西」、「北」「北」「北」、「春」「春」「春」、「夏」「夏」「夏」、「秋」「秋」「秋」、「冬」「冬」「冬」のように全て同じ図柄が表示される場合(13種類)と、「一萬」「一萬」「發」、「三萬」「三萬」「發」、「五萬」「五萬」「發」、「七萬」「七萬」「發」、「九萬」「九萬」「發」のように図柄表示部L1、L2に表示された数字を含んだ図柄が同じで、図柄表示部L3に表示された図柄が特定表示部Lに表示されているものと同じ図柄である場合(5種類)に「当り」とし、全部で18通りの組合せとしている。
【0013】
次に、「当り」であるか否かの判定方法と図柄表示部L1、L2、L3の停止図柄の抽出の具体的な方法について記載する。
「当り」の判定は判定カウンタCで行う。即ち、電源投入時に判定カウンタCを「0」とし、1割り込み(2.048ms)毎に1を加算し、「255」となったとき、再度「0」に戻す演算を行う。そして、遊技球がゲート7を通過したことを検出した時か、或は検出した後の所定時間経過後に、判定カウンタCの値が、当りの確率が低確率のときには「77」、高確率のときには「246〜255」のとき「当り」と判定する。
各図柄表示部L1、L2、L3に表示する停止図柄は、当り図柄格納エリア(Ma、Mb、Mc)と外れ図柄格納エリア(Na、Nb、Nc)に格納されている図柄とし、下記の要領で決定する。
図8に示すように、図柄表示部L1、L2、L3に表示される図柄に対応するカウンタC1、C2、C3を設けて、各カウンタC1、C2、C3の値に対応する図柄を決定しておく。即ち、カウンタC1、C2の値が0〜12に対応して「一萬」〜「冬」を、カウンタC3の値が0〜15に対応して「一萬」〜「中」とする。そして、電源投入時に全てのカウンタC1、C2、C3を「0」として、2割り込み(4.096ms)毎に、カウンタC3に1を加算し、カウンタC3が15から0となる毎に、カウンタC2に1を加算し、カウンタC2が12から0になる毎に、カウンタC1に1を加算し、カウンタC1は12に1を加算されると0に戻る演算を行う。尚、停止図柄の片寄を防止するため、遊技球がゲート7を通過して、図柄表示部L1、L2、L3の図柄が変動を開始するとき、「当り」か否かを判断する判定カウンタCの下位3ビット(0〜7)の値を、前記カウンタC3に加算する処理を行っている。尚、前記各カウンタC1、C2、C3の演算を行ったとき、カウンタC1、C2、C3の値の組合せが所定の場合、すなわちカウンタC1、C2、C3に対応する図柄の組合せが、前記した当りの組合せ「一萬」「一萬」「一萬」〜「九萬」「九萬」「發」(18通り)の場合には、当り図柄格納エリア(Ma、Mb、Mc)にカウンタC1〜C3の値を格納し、それ以外の組合せのときには、外れ図柄格納エリア(Na、Nb、Nc)に格納する。以上によって、判定カウンタCが当りのときには、図柄表示部L1、L2、L3に表示される停止図柄は当り図柄格納エリア(Ma、Mb、Mc)の値に対応する図柄が抽出され、外れのときには外れ図柄格納エリア(Na、Nb、Nc)の値に対応する図柄が停止図柄となる。
【0014】
次に、図柄表示部L1、L2の停止図柄が一致したとき、所謂、「リーチ」となったときの取扱について説明する。尚、「リーチ」はリーチパタン1とリーチパタン2に区分する。
遊技球がゲート7を通過したとき、前記した様に、判定カウンタCで「当り」か否かを判定し、関連する図柄格納エリア(当り図柄格納エリア(Ma、Mb、Mc)、或いは外れ図柄格納エリア(Na、Nb、Nc))に格納されている値を取り出す。そして、C1とC2が一致(図柄表示部L1、L2の図柄が一致)し、且つ、カウンタC3(図柄表示部L3の停止図柄)がカウンタC1(C2)と同じか或は前後の値のとき、更には、カウンタC1、C2が0〜4(一萬〜九萬)の何れかで且つカウンタC3が13(白)、14(發)、15(中)の何れかのときには下記するリーチパタン2として処理を行い、それ以外の時には下記するリーチパターン1として処理を行う。
リーチパターン1、リーチパターン2の何れの場合にも、基本的には、図柄表示部L1、L2が数字以外で一致したときには、図9と図10が、数字で一致したときには図11と図12が交互に表示される。
【0015】
リーチパターン1について、具体的に説明すると、図柄表示部L1、L2が数字以外で一致したときには、特定表示部Lの図柄表示部L1の上部に「リーチ」と表示すると共に、図柄表示部L2の上部に「点棒」を表示し、0.5秒毎に点滅表示し、特定図柄を表示しない(図9、図10)。これは、前記の当り図柄の組合せによって、最後に停止する図柄表示部L3の図柄が、特定図柄「發」で停止しても「当り」とならないため、図柄表示部L3に表示された停止図柄が「發」であった場合でも、遊技者に「当り」と勘違いされないためである。一方、図柄表示部L1、L2が数字で一致したときには、「リーチ」と「点棒」の図(図11)と、「ドラ」と特定図柄「發」である旨を強調する矢印と、特定図柄「發」及び図柄「一三五七九」で構成する図(図12)とを、交互に表示する。そして、前記何れの場合にも、図柄表示部L1、L2、L3の図柄が変動を開始し、所定時間(例えば、6.1秒)後に、図柄表示部L1の図柄、そして、図柄表示部L2の図柄を順次停止する。その後、図柄表示部の図柄L3は、1図柄を、図12とは異なって、図7に示す、544ms毎に手前方向に麻雀パイをスライド変動させ、7図柄変動後に、停止図柄と一致するまで変動表示して停止する。尚、このリーチパターン1の場合には「外れ」であり、図柄表示部L1、L2、L3に表示される停止図柄は前記外れ図柄格納エリア(Na、Nb、Nc)の図柄が抽出される。
【0016】
一方、リーチパターン2においては、前記した様に、図柄表示部L1、L2の図柄が数字以外の図柄で一致している場合には図9と図10で示すパターンとなり、数字(「一萬〜九萬」)で一致している場合には図11と図12で示すパターンとなり、0.5秒毎に交互に表示する。そして、図柄表示部L1、L2を所定時間(例えば、6.1秒)後に、順次停止させる。又、図柄表示部L3の図柄は、先ず、1図柄1.544秒とゆっくりと23図柄を図12と異なって図7に示すように、手前方向にスライド変動させる。その後、図12に示すように、1図柄を1.544秒毎に変動する速度で、麻雀パイを8図柄、横(左右)回転させる。そして、図柄表示部L1、L2の停止図柄が、「一萬〜九萬」である場合には、前記で決定した特定図柄(この場合は「發」)の4図柄前、即ち、カウンタC3が10(「夏」)となるまで、一方、図柄表示部L1、L2の停止図柄が、「一萬〜九萬」でない場合には、図柄表示部L1、L2の停止図柄の4図柄前まで変動させ、その後は、最初の1図柄を0.544秒で回転させ、2図柄以降を1.033秒毎に回転させて、停止図柄と一致したときに停止させる。尚、図柄表示部L1、L2、L3に表示される停止図柄は、「当り」のときには、前記当り図柄格納エリアに格納(Ma、Mb、Mc)の図柄が抽出され、外れのときには外れ図柄格納エリア(Na、Nb、Nc)に格納の図柄が抽出される。
【0017】
この様に、リーチパターン1においては、図柄表示部L1、L2及びL3の変動時間は短く設定してあり、早期に「当り」でない旨を表示する。一方、リーチパターン2においては、いままでスライド変動していた図柄表示部L3に表示の麻雀パイが横回転をするようになり、回転毎に次の図柄が表示され、図柄表示部L3に表示される停止図柄は「当り」となる図柄か、「当り」となる前後の図柄で停止するので、「当り」になる可能性を増したことを遊技者に認識させ、期待感を増すことになる。又、前記図柄表示部L3に表示の麻雀パイを、図12に示す横回転の他、上下、更には傾斜状に回転させることも可能であって、係る回転状態の麻雀パイは立体的に認識でき、異なるリーチ状態を奏して興趣の向上をより一層図ることができる。
【0018】
前記した様に、図柄表示部L1、L2、L3が「当り」図柄で停止すると、図柄表示部L3上部付近に「ロン」と表示され、「デモンストレーション」画面が表示される(何れも図略)。そして、「当り」となってから、約2秒後に普通電動役物8の開閉扉9が所定時間(例えば、5.8秒間)、開状態を維持する。遊技板上を落下してきた遊技球は、開閉扉9を開いた状態で区分される通過口11を通過するか、保持部10で保持される。そして、開閉扉9が閉じられると、保持部10に留まっている遊技球は、普通電動役物8の下に落下し、特別装置作動領域12を通過し、「権利発生」となり、図13に示す、大当りとなった図柄が、図柄表示部L1、L2、L3及び特定表示部Lにわたって表示される。
かかる権利発生状態において、図柄表示部L1、L2、L3の上部に、矢印と共に「右打ち」と表示する(図14)。これは、通常の遊技球の発射態様であると、発射された遊技球がゲート7を通過し、図柄表示部L1、L2、L3の図柄が変動停止後、「当り」となり、普通電動役物の開閉扉9が開き遊技球が特別装置作動領域12を通過し、権利が消滅してしまうおそれあるため、発射力を強くして(右打ち)、遊技球がゲート7を通過しないようにするのが遊技者にとって有利な遊技方法であるため、遊技方法をよく理解していない遊技者のために表示する。尚、右打ちした場合は、遊技球がゲート7を通過しないように、或は通過が困難となるように障害釘が配置されていると共に、始動口48に入賞しやすく構成してある。
この権利発生中に、始動入賞装置4の回転体29は、1回転10秒の速度で反時計方向に回転しており、遊技球が始動口27に流下してきたときに回転体の保持部30が始動口27と一致していれば、遊技球は回転体の保持部30に保持される。一方、回転体の保持部30が始動口27と一致していなければ、遊技球は始動口27に一時停留し、回転体の保持部30が始動口27と一致したときに保持部30に保持される。その後、遊技球は回転体29により始動入賞口31に誘導されて入賞すると大入賞口15が9.8秒間、開放する。開放した大入賞口15に遊技球が10個入賞したのを検出すると、9.8秒以内でも大入賞口15は閉鎖する。この間、特定表示部Lには「権利中)」となった時の図柄、始動口への入賞個数、大入賞口への入賞個数、その他の図柄が表示される。
【0019】
尚、権利消滅は、前記した権利発生中に、再度、「当り」となり、遊技球が特別装置作動領域12を通過する場合と、始動口48への遊技球の入賞個数を16個検出する場合である。又、図柄表示装置の図柄表示部L1、L2、L3が変動中、或は、普通電動役物8が作動しているときに遊技球がゲート7を通過した場合には、図柄変動開始の記憶を所定個数(例えば、4個)まで記憶する。
又、所謂「3回権利もの」と呼ばれるパチンコ機においては、「当り」となる確率を図15に示すように変動させている。「最初の当り」となる確率は、電源投入時には低確率状態(1/256)となっており、一度「当り」となって権利が発生すると、当りとなる確率は一時的に低確率となり、前記した権利消滅原因となる「当り」の発生を低確率でもって防止する。そして、権利が消滅すると高確率(1/25.6)に変化させ、特定表示部Lの図柄表示部L1上部に「二局目」、図柄表示部L2上部に「勝負」と表示して、遊技者に高確率状態である旨を知らせ遊技続行を促す。その後、「2回目の当り」図柄で停止すると、上記と同様に権利が発生し、遊技者はその間に多量の賞品球を獲得する。そして、権利が消滅すると、もう一度「当り」図柄で停止する確率が高くなる高確率状態となり、前記と同様に、特定表示部Lの図柄表示部L1上部に「三局目」、図柄表示部L2上部に「勝負」と表示され、遊技者に高確率状態となっていることを報知する。そして、「最後の当り」が発生して、上記と同様に権利が発生すると、「当り」となる確率は低確率状態に戻り、この状態を維持する。
【0020】
この様に、「3回権利もの」のパチンコ機に対しては、「当り」が3回生じ、3回目の当りが終了したときに、今までの特定図柄(前記例では、「發」)に替えて、「白」か「中」の何れか、或は「發」、「白」か「中」の何れかを、乱数等により抽出し直して遊技続行可能とする。
尚、この「3回権利もの」のパチンコ機においては、3回目の権利発生が生じた後に、特定図柄を再抽出することもでき、この場合には特定表示部Lへの表示を特別遊技状態終了(3回目の権利終了)後に行うことによっても同じ結果となり、特定図柄を特別遊技状態が終了後に変更可能とすればよい。又、この特定図柄は、前記の「3回権利もの」のパチンコ機に対してばかりでなく、他のパチンコ機、ゲーム機等に対しても有効であり、前記と異なり、1回毎の当りの消滅後に抽出し直して表示したり、或は、権利が発生後に再抽出して、特別遊技状態が終了後に特定表示部Lに表示して遊技を続行することもできる。又、特定表示部Lは、前記実施例では、図柄表示部L1、L2、L3に付設したものを使用しているが、別途独立したもので表示してもよいことはいうまでもない。
【0021】
前記した「3回権利もの」のパチンコ機において、特別遊技状態が終了(3回目の権利消滅)後に、特典(賞品球を景品に交換しなくて遊技の続行が可能)を付与するか否かは、従来例では、1回目の当りとなったときに前もって停止した図柄表示部L1、L2、L3の図柄で決定したり、或は、特別遊技状態終了後に、別途の可変表示器を使用して乱数等を介して、継続の可否を決定している。しかしながら、最初の当りから2回目の当り、2回目の当りから3回目の当りの過程において、当りの確率が高確率であるのも拘らず、相当数の遊技球を発射した後に権利発生となることがあるため、3回の権利を得たにもかかわらず、トータルの賞品球数が少ないこととなって、遊技者間に不公平が生ずる。
そこで、本実施例は、下記の手段によって、特典(特別遊技状態終了後、賞品球の交換なく遊技の続行ができる。)を付与するか否かの判定を行う。
尚、特定表示部Lの左端に設けた図柄可変可能な報知手段としてのラッキー表示器Rには、サイコロの目をラッキー図柄として特典付与を遊技者に報知する。又、ラッキー表示器Rには、図15に示す様に、電源投入時から3回目の権利発生までは「?」マークが表示され、3回目の権利発生のときには、図16に示す、図柄表示部Lの全体に渡って右上部に「?運だめし」と表示され、左部にラッキー図柄のサイコロの目の「1」から「6」が立体的に大きく回転するように可変表示されて、所定時間後に停止表示される。その後は、図17に示すように、当りのデモンストレーション表示に移り、ラッキー表示器Rには、1回目の権利終了後に高確率となってから3回目の権利発生となる時まで、後述の要項で決定されるサイコロの目の「1」から「6」の何れかが表示され、次回の1回目の権利終了後の高確率となるまで維持される。
【0022】
判定カウンタとして、H、Ha、Hbを採用し、判定カウンタHaは、電源投入時に0からスタートし、2割り込み(4.096ms)毎に1づつ加算され、19から0に戻るループカウンタである。又、判定カウンタHbは、電源投入時に0からスタートし、判定カウンタHaが19から0に戻る毎に1づつ加算され、9から0に戻るループカウンタである。一方、判定カウンタHは、後記で詳述する、1回目の権利発生から3回目の権利発生時までに発射した遊技球数、図柄表示部L1、L2、L3の図柄の可変回数、図柄表示部L1、L2、L3のリーチ回数、或は、発射した遊技球数と獲得した遊技球数(賞品球数)との差等である。
前記判定カウンタH、Ha、Hbとラッキー図柄との対応は、図18に示すように、0〜X1、X1+1〜X2、X2+1〜X3、X3+1以上の4区分の判定カウンタHと、前記の判定カウンタHa、Hbの値で抽出する。尚、前記4区分目のX3+1以上を、パチンコ機の機種によっては、上限値となったときには、再度ゼロから計数可能に構成してもよい。
例えば、判定カウンタHが0〜X1、判定カウンタHaが0〜5、判定カウンタHbが0か1のときには、ラッキー図柄は、サイコロ目の「1」とする。尚、判定カウンタHの値が大きいほど、ラッキー図柄のサイコロの目「1」を抽出する確率が高くしてあり、判定カウンタHが0〜X1のときは、サイコロの目「1」が抽出される確率は100分の6(6/20×2/10)、「2」が抽出される確率は100分の9(6/20×3/10)、又、判定カウンタHがX3+1以上の時には、サイコロの目「1」が抽出される確率は20分の19(19/20×10/10)、「2」或いは「5」が抽出される確率は40分の1(1/20×1/2)である。
【0023】
図19は、「3回権利もの」のパチンコ機のフローチャートであって、通常の処理形態に付随して処理される。
判定カウンタHは初期化され(S1)、1回目の権利が発生したかを判断し(S2)、権利が発生していない時にはこの処理を終了する。反対に、1回目の権利が発生したときには、判定カウンタHは、発射された遊技球数を、検出器49(図4)の入力を介して、3回目の権利発生まで計数する(S3、S4)。そして、前記した要領で値が変更されている判定カウンタHa、Hbの値とで、図18に示す表から、ラッキー図柄を抽出する(S5)。そして、直ちに、ラッキー表示器Rに前記抽出されたラッキー図柄だけを表示してもよいが、遊技者の興趣をより向上させるため、ラッキー図柄(サイコロの目1〜6)を順次可変表示して、所定時間後に、前記抽出したラッキー図柄を表示して終了する(S6)。尚、その後、3回目の権利が終了して特別遊技状態が終るが、前記ラッキー図柄は、次の1回目の権利消滅時点まで、ラッキー表示器Rに表示維持されているため、特典を付与するか否か容易に判定できる。
前記のように、ラッキー図柄が抽出されるが、ラッキー図柄の、例えば、「1」を特典付与の番号と定めておくことによって、遊技球の発射数が多い場合には、より高確率で特典付与(賞品球の交換なく、継続して遊技の続行が可能)できる。即ち、最初の権利発生から3回目の権利発生までに獲得した賞品球数が少ない遊技者にとっては、賞品球の交換なく遊技の続行が可能な特典が付与される確率が高いため遊技者間の不公平感の解消となる。
尚、前記例では、判定カウンタHの値を遊技球の発射数としているが、ゲート7を通過する遊技球数、即ち、図柄表示部L1、L2、L3の図柄が変動する回数を採用することもでき、この場合の図18に示す各値の具体例として、X1を50、X2を150、X3を250に設定することが考えられる。
更には、判定カウンタHの値を、図柄表示部L1、L2の図柄が揃った「リーチ」(リーチパタン1とリーチパタン2の合計か、何れかの単独回数)回数に設定してもよい。尚、この場合、X1、X2、Xの値を適宜変更することは言うまでもない。
又、判定カウンタHの値を、判定前に発射した遊技球数と、獲得した遊技球数(賞品球数)との差とすることもでき、この場合、遊技者が取得した遊技球数に関連して判定するため、より公平を図ることができる。
【0024】
以上のように、「3回権利もの」のパチンコ機においては、3回の権利が1セットとして賞品球の排出を行い、かかる3回の権利を特別遊技状態が生起したとして、最初の権利発生から3回目の権利発生までに使用した遊技球の発射数、図柄表示部の図柄回転数或はリーチ数、或は実際に獲得した遊技球数に関連して、特別遊技状態終了(3回目の権利終了)後に特典を付与するかを決定するため、遊技者の公平を確保できる。
尚、前記実施例の特典付与の判定時を、3回目の権利発生後に判定を行っているが、3回目の権利が終了した直後に、特典を付与するか否かを遊技者に報知できればよいため、3回目の権利中、或は、権利終了後であってもよい。
又、判定カウンタHの計数(遊技球の発射数、図柄表示器の図柄回転数或はリーチ回数)は、2回目の当り(或は権利発生)から開始してもよい。又、3回目の当り(或は権利発生)の終了後、更には電源投入時から判定カウンタHの計数を行ってもよい。この様にすることによって、低確率時に多量の遊技球を消費した遊技者に対して、特典を付与する確率が高くなる。一方、判定カウンタHの計数終了時点も3回目の権利中の特定時点や権利消滅時とすることもできる。更に、判定カウンタHの計数を、最初の当りから権利消滅までの所定期間中の発射球数、或は所定期間中の発射球数と獲得球数との差等を考慮したり、所定期間中の発射球数と所定期間中の発射球数と獲得球との差を合わせて考慮したり等、パチンコ機の機種によってラッキー図柄の出現率との関連付けをしてもよい。更には、前記で求めた判定カウンタHの値を図18に示すのと異なり、単に、特定数以上か否かの基準で、ラッキー図柄の出現率とを関連付けてもよい。
又、特典付与を報知する報知手段として、前記した可変表示可能なラッキー表示器Rの他、何等可変せず、単に、特典付与を図柄や点灯で表示する表示器であってもよいし、サイコロ目に対応する6個のLEDを配列して、順次点滅し、所定時間後に、前記のサイコロの目に対応させて停止する点灯表示器や、音声ROM、アンプ及びスピーカを付設して、順次、音声や擬音を変化させながら、特典付与の判定を遊技者に知らせたり、更には前記各種の表示器の表示と共に音声を発するように構成してもよい。
【0025】
(実施例2)
図20は可変表示部の図柄が予め決められた図柄と一致したときに、特別遊技状態となり、所定条件で特別遊技状態が終了する、他の形式のパチンコ機80の正面図であって、82はパチンコ遊技機の木枠(図示略)の表面に固着されている前面枠であって、この前面枠82に開閉自在のガラス扉枠84が取り付けられている。又、ガラス扉枠84の下部には前面板85が開閉自在に取り付けられていて、この前面板85には賞品球を貯留し、且つ遊技球を発射位置に供給するための上皿21が固定されている。発射ハンドル23は上皿21の右下部に、又、上皿21から溢れた遊技球を貯留する下皿22が発射ハンドル23の左部に各々配設されている。前面枠82の裏面には各種の入賞口を備えた遊技板86が装着されていて、ほぼ円状に設けられた外レール3aと内レール3bに囲まれた領域が遊技領域となり、該遊技領域のほぼ中央には後記で詳述する図柄表示器95が配置されている。又、この遊技板86には普通入賞口87〜89、後述する図柄表示器95の図柄表示部L(L1、L2、L3)の図柄を変動させる始動口90、91が配置してある。又、大入賞口92は図柄表示器95の下部に配設されていて、前記図柄表示器95の各表示部の図柄が予め決められた組合せとなって大当りとなったとき、一定時間開状態を維持するか特定球数の遊技球を受け入れる。尚、遊技板86の裏面には、入賞球を処理する機構、賞品球を払い出す機構、各種ランプの点灯を制御する制御装置等が設けられているが、よく知られた機構であるため詳細図を省略する。
【0026】
又、前記発射ハンドル23を回転することによって、前記実施例1に示す図4の発射装置40に備えられた発射杆35を介して、上皿21から順次送られてくる遊技球を遊技板86に向かって発射し、該発射遊技球は検出器49を介して検出されて、計数されている。尚、その他の詳細な構成は図4と同じであるため、説明を略す。
図21は図柄表示器95の正面図であって、中央部に1枚のカラー液晶に表示される図柄表示部Lを有し、異なる表示内容を表す3箇所の表示部L1、L2、L3に区分して表示される。尚、図柄表示部L1、L2、L3は、例えば、数字の「0〜9」を示す10通りの図柄が可変表示され、遊技球が始動口90、91に入って図柄が可変し、予め決められた時間経過後に図柄が停止する。そして、表示部L1、L2、L3の図柄が全て一致(10通り)したとき、特別遊技状態として処理を行う。又、Rは図柄可変可能なラッキー表示器である。
尚、前記構成のパチンコ機の本発明に関係する主要部の制御ブロックは、図5とほぼ同じである。
【0027】
前記構成のパチンコ機は、遊技球が始動口90、91の何れかに入ると、図柄表示器95の図柄が可変し、所定時間後、先ず、図柄表示部L1、L2が停止し、図柄表示部L1、L2の図柄が一致していないときには、特別遊技状態とはならないため、図柄表示部L3の停止を早める。他方、図柄表示部L1、L2の図柄が一致した時には、「リーチ」として、最後の図柄表示部L3の図柄の変化を遅くしたりして、遊技者に特別遊技状態となることに期待感を抱かせている。
図柄表示部L1、L2、L3の図柄が全て揃ったときには、特別遊技状態となり、大入賞口92が設定時間あるいは設定個数まで、開放する。
【0028】
この特別遊技状態が発生し、終了すると、特別遊技状態が生起したとして、特典を付与するか否かが判定されるが、前回の特別遊技状態において特典が付与された場合、引き続いて同じ遊技者が遊技を継続していることを考慮し、今回の特別遊技状態となるまでに、相当数の遊技球を使用すると、遊技者にとって他の遊技者との不公平感を考慮して下記の要項で、特典を付与するかを判定する。
尚、判定カウンタH、Ha、Hbによるラッキー図柄の選定、特典付与の表示をラッキー表示器Rで行う等は、実施例1と同じであるため、詳細説明を略し、図22に示すフローチャートに従って処理を行う。
先ず、判定カウンタHを初期化し(S10)、前回の特別遊技状態が終了したかを判断し(S11)、終了していないときには、この処理を終了する。特別遊技状態が終了しているときには、終了後に特典を付与されたかを判断し(S12)、特典が付与されていない場合にはこの処理を終了する。反対に特典が付与されている場合には、判定カウンタHは、発射された遊技球数を、検出器49(図4)の入力を介して、今回の特別遊技状態が発生するまで計数する(S13、S14)。そして、判定カウンタH、Ha、Hbの値によって、図18に示す表から、ラッキー図柄を抽出する(S15)。その後、ラッキー表示器Rにかかる図柄を直ちに表示してもよいが、遊技者の興趣を向上させるため、ラッキー図柄を可変して、所定時間後に、前記抽出したラッキー図柄を表示して終了する(S16)。その後、特別遊技状態は終了するが、前記ラッキー図柄はラッキー表示器Rに表されているため、特典を付与するかの判定ができる。尚、特典付与の判定時期は、特別遊技状態終了時でなくて、特別遊技状態開始時であっても、特別遊技状態中であってもよい。
【0029】
この様に、実施例1の「3回権利もの」と異なり、単に、図柄表示部L1、L2、L3の図柄が揃ったとき、特別遊技状態となる遊技機であっても、前回の特別遊技状態において特典(獲得した遊技球を使用しての継続遊技)が付与された場合には、同じ遊技者が遊技を継続していることが多いため、今回の特別遊技開始までに相当数の遊技球を使用した遊技者にとって不公平感を抱くので、更に継続して遊技を可能とすることは望ましい。そのため、特典を付与を、前回の特別遊技状態終了後の、遊技球の発射数、図柄表示部L1、L2、L3の図柄が変動する回数、或は、図柄表示部L1、L2の図柄が揃った「リーチ」回数に関連させて決定すると、遊技者に公平感を与えることができる。
尚、特典付与のラッキー図柄の出現確率に影響を与える発射遊技球数、図柄変動回数等の計数期間、特典付与を遊技者に知らせる報知手段等は、実施例1と同様に選定することができる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の遊技機は、当りとなる確率が変更する形式であって、遊技店において特典を付与するか否かの判断を可能とする表示態様を表示するラッキー表示部が設けてある。そして、このラッキー表示部には、予め決められた回数目の当りによる権利が発生する前の遊技状態を考慮する抽選手段で選ばれた表示態様を表示するので、遊技店の従業員は、そのラッキー表示部を見ることによって特典を付与するか否かを判断することができる。
又、請求項2の遊技機は、抽選手段は予め決められた回数目の当りによる権利発生前における図柄表示部の図柄の可変回数、又はリーチ回数を考慮して表示態様を選ぶので、遊技者間の不公平是正を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のパチンコ機の正面図である。
【図2】普通電動役物の斜視図である。
【図3】始動入賞装置の斜視図である。
【図4】発射装置を示す断面図である。
【図5】主要部の制御ブロック図を示す図である。
【図6】電源投入後の図柄表示部と特定表示部を示す図である。
【図7】図柄表示部と特定表示部を示し、図柄表示部の図柄変動状態を示す図である。
【図8】図柄表示部の停止図柄とカウンタとの対応を示す図である。
【図9】数字以外の図柄でリーチとなった状態の図柄表示部と特定表示部を示す図である。
【図10】数字以外の図柄でリーチとなった状態の図柄表示部と特定表示部を示す図である。
【図11】数字でリーチとなった状態の図柄表示部と特定表示部を示す図である。
【図12】数字でリーチとなった状態の図柄表示部と特定表示部を示す図である。
【図13】大当りの図柄表示部と特定表示部を示す図である。
【図14】大当り中の図柄表示部と特定表示部を示す図である。
【図15】特別遊技の確率変動とラッキー図柄の表示を状態を説明する図である。
【図16】ラッキー図柄を抽出する時の図柄表示部と特定表示部を示す図である。
【図17】抽出されたラッキー図柄が表示された状態の図柄表示部と特定表示部を示す図である。
【図18】ラッキー図柄とカウンタとの関係を示す図である。
【図19】特典付与の処理形態を示すフローチャートである。
【図20】実施例2のパチンコ機の正面図である。
【図21】実施例2のパチンコ機の表示器の正面拡大図である。
【図22】実施例2の特典付与の処理形態を示すフローチャートである。
【符号の説明】
5、95 図柄表示器
4 始動入賞装置
7 ゲート
8 普通電動役物
12 特別装置作動領域
49 検出器
L1、L2、L3 図柄表示部
L 特定表示部
R ラッキー表示器(報知手段)
Claims (2)
- 複数の図柄を表示可能な図柄表示部に予め決められた図柄が表示されると当りとなり、この当りにより普通電動役物の開閉扉が開状態になり、この普通電動役物に入賞した遊技球が特別装置作動領域を通過すると権利発生になり、この権利発生中に遊技球が始動入賞口に入賞すると大入賞口が開放し、 低確率状態において生起する当りにより発生した権利が消滅すると、その後の当りとなる確率は、予め決められた回数に限り、高確率となる遊技機であって、 遊技店において、特典を付与するか否かの判断を可能とする表示態様を表示するラッキー表示部を設け、
前記予め決められた回数目の当りによる権利発生に関し、
前記低確率状態で生起の当りによる権利発生から、予め決められた回数目の当りによる権利発生前までの遊技状態を考慮する抽選手段で選ばれた表示態様を前記ラッキー表示部に表示することを特徴とする遊技機。 - 前記抽選手段が考慮する遊技状態は、低確率状態において生起の当りによる権利発生から予め決められた回数目の当りによる権利発生前までの図柄表示部の図柄の可変回数、又はリーチ回数であることを特徴とする請求項1の遊技機。
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