JP3572458B2 - ピンニング工法用注入ノズルおよびピンニング工法 - Google Patents

ピンニング工法用注入ノズルおよびピンニング工法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、「浮き」が生じた建物外壁面の補修(ピンニング)について使用するピンニング工法用注入ノズルおよびピンニング工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のピンニング工法として、例えば、特開平8−93239号公報に記載のものが知られている。このピンニング工法は、タイル等の仕上げ材を貫通し且つ駆体を所定の深さまで穿孔した挿填穴に対し、その開口部を布性ウエスで覆うと共に、布性ウエスを突破って注入ノズルを挿填穴の奥底部にまで挿入し、この状態で、接着系の樹脂を注入することで行われる。
この場合、注入ノズルは、硬質樹脂或いは金属材料で構成されると共に、基部側の所定位置から先端部の樹脂注入口に向かってテーパ状に形成され、このテーパ部分を利用して布性ウエスと共に、挿填穴の開口部を押圧封止した状態で樹脂を注入する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のピンニング工法においては、挿填穴の開口部の表面では穿孔に伴って微小な凹凸が生ずるため、布性ウエスが挿填穴開口部に充分に密着せず、そのシール性が悪い。このため、樹脂注入時に、注入ポンプの圧力で、樹脂が挿填穴から溢れ出てき、そのために開口部の拭取り作業を事後的に必要としていた。また、挿填穴内の圧力が開口部に逃げて下がる結果、仕上げ材と駆体との間に経時的に発生した隙間(「浮き」)に、樹脂が充分に流動してゆかない不具合があった。
もっとも、シール性を向上するべく、布性ウエスに代えてゴム構造のものを単純に使用すると、注入する樹脂によっては、ゴムが膨潤し或いは複数回使用によりゴムが溶解するおそれがある。このため、開口部の封止が損なわれたり、注入ノズルを損傷してしまう問題がある。
また、従来のピンニング工法は、施工効率が極めて悪いものとなっている。すなわち、挿填穴毎に布性ウエスを用意し且つその開口部を注入ノズルで適宜閉塞しなければならない。また、開口部から溢れた樹脂の拭取り作業では、溶剤の処理を含め、作業が極めて煩雑になる問題がある。
【0004】
本発明は、樹脂注入を適切に行うことができると共に、外壁面の補修作業の簡素化を図ることができるピンニング工法用注入ノズルおよびピンニング工法を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のピンニング工法用注入ノズルは、仕上げ材を貫通し且つ駆体を所定の深さまで穿孔して形成された挿填穴に対し、接着系の樹脂を注入するピンニング工法用注入ノズルであって、軸心に樹脂注入流路を有するノズル本体と、ノズル本体の軸心に進退自在に保持され、ノズル本体の樹脂注入流路に連なる樹脂注入流路を形成した注入針と、を備え、ノズル本体は、挿填穴に挿入される挿入部と、挿入部の尾端側に連続し挿填穴の開口部に密着し且つこれを押圧封止可能なテーパ部と、テーパ部の尾端側に連続した筒体とを有すると共に、樹脂に対し耐溶剤性を有する弾性材料で一体に形成されていることを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、弾性材料から成るテーパ部でもって、ノズル本体の挿填穴への挿入深さが規制されると共に、挿填穴の開口部に強密着し、開口部を微小な隙間無く封止することができる。これにより、挿填穴内の圧を逃がすことがないため、仕上げ材と駆体との間の隙間にも樹脂を適切に注入することができる。また、テーパ部が、注入樹脂に対し耐溶剤性(非反応性、不溶性)を有しているため、注入樹脂に接触しても変形することなく、封止状態を適切に且つ確実に維持することができる。なお、駆体は、コンクリートや木造モルタル等であり、また仕上げ材は、モルタル、タイル、石材等である。またさらに、樹脂としては、エポキシ樹脂を使用することが好ましい。
そのうえ、上記の構成によれば、別部材のテーパ部をノズル本体に装着した構造で想定され得る不具合を回避して、テーパ部の押圧封止状態をより確実に維持した状態とすることができる。すなわち、ノズル本体の押付け力およびテーパ部が樹脂注入時に受ける圧に起因した、装着関係にある両者の接触隙間に樹脂が浸入する不具合を回避することができる。また、ピンニング工法用注入ノズル自体を簡単に製造することができる。
なお、注入針は、ノズル本体の先端部にスライド自在に保持され且つ樹脂の注入力を受けて挿填穴の奥底部に向かって前進する構造とすることが、好ましい。このようにすれば、樹脂が注入されると、その注入力(樹脂の流動抵抗)を受けてノズル本体から注入針が前進してゆき、注入針が挿填穴の奥底部に達したところで、その樹脂注入口から樹脂が吐出する。これにより、樹脂注入口を挿填穴の奥底部に臨ませた状態で、樹脂の注入を開始することができ、樹脂を挿填穴の奥底部から手前に向かって注入することができる。
また、樹脂注入口は、注入針の先端部を斜めに切断して形成されていることが、好ましい。この構成によれば、樹脂注入口が挿填穴の奥底部に近接あるいは当接しても、樹脂を円滑に吐出(注入)させることができる。
【0009】
この場合、弾性材料は、フッ素ゴムであることが、好ましい。
【0010】
この構成によれば、シール性を好適に発揮すると共に、特に、この工法に一般的に使用される注入樹脂であるエポキシ樹脂に対し、有効に耐溶剤性を発揮する。なお、フッ素ゴムとしては、例えば、バイトン(デュポンダウエラストマーの登録商標)がある。
【0011】
本発明のピンニング工法は、駆体および仕上げ材から成る外壁の要補修箇所に仕上げ材を貫通し且つ駆体を所定の深さまで穿孔した挿填穴に対し、上記したピンニング工法用注入ノズルを用いて接着系の樹脂を注入し、仕上げ材を駆体に固定して外壁を補修するピンニング工法であって、外壁の穿孔に先立ち、要補修箇所に挿填穴の開口形成部を包含すると共に挿填穴と共に穿孔される弱粘着テープを貼着することを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、弱粘着テープを要補修箇所(穿孔位置)の目印とすることができる他、後工程においても活用することができる。すなわち、仮に、注入した樹脂が挿填穴から溢れ出たとしても、弱粘着テープを剥離することで、その樹脂垂れを一掃することができる。このため、事後処理となる開口部の清掃処理を省力することができる。
なお、貫通後の弱粘着テープは、一体に剥離される程度に、挿填穴の開口部よりも大きいことが好ましい。
なお、弱粘着テープの貼着は、打鍵テストやレントゲンテストなどの探査工程により決定された要補修箇所に基づいて行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係るピンニング工法用注入ノズルおよびピンニング工法について説明する。このピンニング工法は、外壁の「浮き部」などの要補修箇所に穿孔した挿填穴に対し、ピンニング工法用注入ノズルを有する樹脂注入器を使用して、その開口部を封止した状態で接着系の樹脂を注入することで、外壁の補修を行うものである。
【0014】
図1は、外壁に対して樹脂注入器を使用する模式図である。外壁1は、その下地であるコンクリート駆体2と、コンクリート駆体2の外面に所定の厚みを有して設けられた仕上げ材3とで構成されている。仕上げ材3は、接着剤の機能を持つモルタル層4、これに貼ったタイル5または石材などからなり、コンクリート駆体2の表面を装飾し且つ保護する。同図に表すように、外壁1は経時的に、コンクリート駆体2と仕上げ材3との界面において剥離して隙間6(「浮き」)を生じることがあり、その補修方法の一つとしてピンニング工法が一般化している。
【0015】
同図(a)は、仕上げ材3が、モルタル層4のみからなり、同図(b)は、仕上げ材3が、コンクリート駆体2側から順にモルタル層4とタイル5とからなり、タイル5がモルタル層4を介してコンクリート駆体2に接着されている様子を示している。以下の説明では、重複した記載を避けるため、同図(a)の場合について中心に説明する。
【0016】
外壁1には、これを補修するべく、モルタル層4を貫通しコンクリート駆体2を所定の深さまで穿孔した挿填穴7が形成されている。また、挿填穴7には、モルタル層4の部分における開口部において、コンクリート駆体2内の挿填穴7の径よりも大きい径の座ぐり穴8が形成されている。そして、挿填穴7に対し、樹脂注入器10による樹脂Rの注入とアンカーピン50(図4参照)の挿填とが行われることで、外壁の補修が行われる。座ぐり穴8は、アンカーピン50のピン頭部51に対応した形状に形成されている。
【0017】
ここで、樹脂注入器10について、図2および図3を参照して詳細に説明する。樹脂注入器10は、樹脂Rを供給するポンプ形式の注入器本体11と、注入器本体11に着脱自在に装着されたピンニング工法用注入ノズル12(以下、注入ノズル12という)とで構成されている。
【0018】
注入器本体11は、筒状のケーシング14と、ケーシング14が着脱自在に取り付けられるポンプ本体15と、ポンプ本体15に保持された略「L」字状レバー16とを備えている。ポンプ本体15には、樹脂Rが装填されたケーシング14が図2示右側からセットされ、図2示左側から注入ノズル12が装着される。そして、注入器本体11は、手動でレバー16を操作(往復回動)することにより、樹脂Rを一定量づつ注入ノズル12から吐出するようになっている。
【0019】
樹脂Rは、接着系の樹脂であり、ここではピンニング工法に一般的に使用されるエポキシ系樹脂を用いている。なお、挿填穴7への注入剤は、接着剤の機能を有するものであればよいため、例えば、酢酸ビニル系溶剤型接着剤であってもよい。
【0020】
注入ノズル12は、図3に表すように、樹脂注入口35(吐出口)を有する細径の注入針21と、注入針21を先端側にスライド自在に保持したノズル本体22と、ノズル本体22を注入器本体11に着脱自在に装着するためのジョイント金具23と、ノズル本体22をジョイント金具23に固定的に取り付ける略筒状の締結部材24とで構成されている。注入ノズル12は、注入針21の尾端側をノズル本体22に対し入れ子形式で係合させ、ノズル本体22に尾端側からジョイント金具23を差し込むと共に、先端側から締結部材24をかぶせ、締結部材24をジョイント金具23に螺合することにより、組み立てられている。
【0021】
ノズル本体22は、先端側に延在し挿填穴7に挿入される挿入部26と、挿入部26の尾端側に連続し且つ挿入部26側にかけてテーパ状に形成されたテーパ部27と、テーパ部27の尾端側に連続した大きな筒体28と、で一体に構成されている。ノズル本体22は、注入する樹脂Rに対し耐溶剤性を有する弾性材料で構成されている。弾性材料はフッ素ゴムを材料とし、この場合、フッ素ゴムとしてバイトン(デュポンダウエラストマーの登録商標)が用いられている。
【0022】
挿入部26は、挿填穴7の穿孔径よりも僅かに細径に形成されていて、挿填穴7に完全挿入可能に構成されている。挿入部26の先端部は、注入針21の径に対応して開口しており、ここから注入針21が露出している。テーパ部27は、先端側に向かってテーパ状になっており、注入ノズル12の挿填穴7への挿入深さを規制すると共に、この規制状態で、挿填穴7の座ぐり穴8の底部を封止する。
【0023】
すなわち、テーパ部27が座ぐり穴8の底部に当接し、これを封止するようになっている。この場合、テーパ部27は、弾性材料であるため、座ぐり穴8に強密着し且つこれを押圧封止するができ、座ぐり穴8に対し適切なシール効果を挙げることができるようになっている。このため、樹脂Rを注入する際に、挿填穴7からの樹脂Rの戻りを適切に且つ確実に阻止できるようになっている。また、テーパ部27の軸心には、挿入部26の軸心に形成された樹脂Rの流路(樹脂注入流路)と連通する同径の流路が形成されており、この流路が筒体28の軸心に形成された流路に連通している。
【0024】
筒体28は、テーパ部27に連続し略円錐形状に形成された外周部分を有するノズル側円錐部30と、ノズル側円錐部30に連続して尾端側に所定の長さ延在するノズル側円筒部31とから成る。ノズル側円錐部30は、テーパ部27内の流路と連通する同径の流路を内部に構成し、ノズル側円筒部31は、この流路に連通し且つこれよりも太径の装着口32を内部に構成している。装着口32は、尾端側を開口して形成され、ここにジョイント金具23のノズル連結部40が差し込まれ、ノズル連結部40内の流路とノズル側円錐部30の流路とが連通している。
【0025】
注入針21は、ステンレスなどの金属で形成された注射針様の形態を有し、ノズル本体22のテーパ部27内等で、軸心上を進退自在に保持されていると共に、同時に、弾性材料であるノズル本体22の心材として機能している。注入針21は、先端部に形成した樹脂注入口35と、尾端部にロート状に拡開形成した規制部36とを有し、樹脂注入口35に連なる内部の流路がノズル本体22(ジョイント金具23)の流路と連通している。樹脂注入口35は、注入針21の先端部を斜めに切断して形成した断面楕円状の開口となっており、これにより、注入針21の先端部を挿填穴7の奥底部に当接させた状態であっても、樹脂Rを注入することができるようになっている。
【0026】
規制部36は、ノズル本体22に差し込んだジョイント金具23内から流れてくる樹脂Rを注入針21内へと導入しやすいように拡開形成されていると共に、ノズル本体22に対する注入針21の先方へのスライドを規制するようになっている。すなわち、ノズル本体22に差し込まれたノズル連結部40は、内径が規制部36の形状よりも太径に形成されており、装着口32を除くノズル本体22の内径は、注入針21の外径と略同じに形成されている。したがって、注入針21は、ノズル本体22に対し最大にスライドしても、規制部36がノズル連結部40の先端部の位置で当接するため、ノズル本体22の先端から抜け落ちないようになっている。
【0027】
この場合、注入器本体11から供給される樹脂Rは、ジョイント金具23および注入針21(厳密にはノズル本体22の一部も)と順に伝播してゆくが、注入針21は、規制部36を利用してジョイント金具23から樹脂Rを誘い込む際に、このジョイント金具23を流れる樹脂Rの流動抵抗により規制部36が先端側へと押される。したがって、注入針21は、樹脂Rの注入力を受けてノズル本体22に対し先端側へとスライド移動すると共に、その先端部が挿填穴7の奥底部に当接した際に、スライド移動を抑止される。これにより、挿填穴7の穿孔深さに対応した注入ノズル12を適宜選択・調整することなく、注入ノズル12の樹脂注入口35を、挿填穴7の奥底部に常に臨ませることができるようになっている。
【0028】
なお、挿填穴7の穿孔深さに対し、ノズル本体22の挿入部26をその先端側において周方向に適宜切断して、挿入部26の軸方向長さを短くすることで、挿入部26の長さを適宜調整するようにしてもよい。これにより、挿填穴7の穿孔深さと挿填穴7に対するノズル本体22の挿入長さとの関係から、注入する樹脂Rの量を定量化しておくことで、適量の樹脂Rを挿填穴7に注入することができる。
【0029】
ジョイント金具23は、上記のノズル連結部40と、ノズル連結部40の尾端側に連続した中間の締結用雄ねじ部41と、締結用雄ねじ部41から注入器本体11側に延在するポンプ側雄ねじ部42とで構成されている。ジョイント金具は、ステンレス等で一体に構成され、その軸心には、注入針21の進退移動を許容する樹脂Rの流路が形成されている。ポンプ側雄ねじ部42は、注入器本体11のポンプ本体15に形成された雌ねじ部(図示省略)に螺合し、注入ノズル12を注入器本体11に着脱自在に装着させる。
【0030】
ノズル連結部40は、ノズル本体22の装着口32の内径と同一の外径を有して円筒状に形成されていると共に、装着口32の長さに対応した所定の長さを有して延在している。そして、ノズル連結部40を装着口32に差し込み、ノズル連結部40の先端部を装着口32の底部に当接させることで、ノズル連結部40の流路とノズル本体22の流路とが連通すると共に、ノズル本体22とジョイント金具23とが仮連結される。
【0031】
締結用雄ねじ部41は、ノズル本体22の筒体28の外径よりもやや太径に形成されていると共に、締結部材24に形成された締結用雌ねじ部48に螺合される。すなわち、締結用雄ねじ部41と締結用雌ねじ部48との螺合により、締結部材24がジョイント金具23に固定され、この締結力を受けた筒体28がノズル連結部40に強密着する。これにより、ノズル本体22とジョイント金具23との本連結がなされている。
【0032】
なお、この本連結により、ノズル本体22の筒体28が僅かに弾性変形する場合を考慮して、ノズル連結部40の長さを装着口32の長さよりも僅かに長く(例えば、2mm)形成しておくことが好ましく、締結用雄ねじ部41でノズル本体22を受けるノズル受け部を兼ねるようにするとよい。また、図3示中の符号43は、締結用雄ねじ部41の尾端側を面取りしたスパナ掛け部であり、スパナ掛け部43を介して注入ノズル12を注入器本体11に強く螺合することができるようになっている。
【0033】
締結部材24は、ノズル本体22のノズル側円錐部30に対応して形成した締結側円錐部46と、ノズル側円筒部31に対応して形成した締結側円筒部47とで、スチール等で一体に構成されている。締結側円筒部47内の後半部には、ジョイント金具23の締結用雄ねじ部41と螺合する締結用雌ねじ部48が形成されている。締結側円錐部46は、その内周部分の勾配とノズル側円錐部30の外周部分の勾配とが同一に構成されていると共に、その先端内径がノズル側円錐部30の先端外径に比してやや太径に形成されている。
【0034】
これにより、ジョイント金具23を仮連結した状態のノズル本体22の先端側から締結部材24をかぶせ、締結部材24をジョイント金具23に螺合すると、ノズル本体22が尾端側に押し込まれながら螺合されてゆき、上記の本連結がなされる。なお、締結部材24は、スパナ掛け部43を露出した(残した)状態でジョイント金具23に螺合するようになっている。
【0035】
次に、図4を参照して、アンカーピン50について説明する。アンカーピン50は、ステンレスなどで構成されており、座ぐり穴8の形状に対応した断面円形状のピン頭部51と、ピン頭部51と一体に形成された棒状のピン胴部52と、ピン胴部52のピン頭部51側のネック部位に装着したOリング53(シール部材)とから構成されている。挿填穴7に挿填したアンカーピン50は、そのピン頭部51およびOリング53が座ぐり穴8の部分に位置し、ピン胴部52が挿填穴7の最奥部まで達する。
【0036】
ピン胴部52には、引抜き強度を高めるべくその外周面に雄ねじが刻設されており、挿填穴7の径よりも幾分細径に形成されている。ピン頭部51は、天面である上端面が仕上げ材3(モルタル層4あるいはタイル5)の表面に合わせて、焼付け塗装などにより仕上げ処理がなされている。Oリング53は、ピン頭部51の形状よりもやや大きめの外径を有して、ピン胴部52に嵌装された状態でピン頭部51に接触している。
【0037】
そして、アンカーピン50は、挿填穴7に挿填されると、ピン胴部52が樹脂Rを介してコンクリート駆体2と仕上げ材3とをアンカリングし、Oリング53が座ぐり穴8の内周面に密接する。そして、ピン頭部51とOリング53とが座ぐり穴8を閉塞すると共に、ピン頭部51の天面が仕上げ材3の表面と面一になる。すなわち、アンカーピン50は、Oリング53により座ぐり穴8からの樹脂Rの溢れを防止し、この状態で樹脂Rが凝固することで、ピン胴部52が樹脂Rを介して挿填穴7に固着される。なお、アンカーピン50は、Oリング53を備えないものであってもよく、Oリング53の役割をピン頭部51で兼ねてもよい。
【0038】
次に、図5ないし図7の工程図を参照して、上記の樹脂注入器10およびアンカーピン50を用いた、外壁1の補修を行うピンニング工法について施工手順に従って説明する。このピンニング工法は、外壁1を打鍵して挿填穴7の穿孔位置を決定する打鍵工程と、その穿孔位置に弱粘着テープ57を貼着する貼着工程と、外壁1に挿填穴7を穿孔する穿孔工程と、樹脂注入器10を使用して挿填穴7に樹脂Rを注入する樹脂注入工程と、樹脂Rが注入された挿填穴7にアンカーピン50を挿填するピン挿填工程と、最終処理として、外壁1から弱粘着テープ57を剥離する剥離工程とから成る。
【0039】
打鍵工程では、ハンマー等を用いて外壁1を打鍵し、その打鍵音に基づいて外壁1の要補修箇所、すなわち仕上げ材3の駆体からの浮き部を探査し、挿填穴7の穿孔位置を決定する。これに続いて、この穿孔位置に適宜、弱粘着テープ57を貼着して穿孔位置をマーキングしていく貼着工程が行われる。すなわち、打鍵工程および貼着工程は、穿孔位置の数分繰り返して行われる。弱粘着テープ57は、図5(a)に表すように、挿填穴7の座ぐり穴8の穿孔径よりも大きな形状を有しており、形成される座ぐり穴8を包含する大きさに構成されている。
【0040】
穿孔工程では、同図(b)に表すように、ダイヤモンドコアドリル等などの穿孔工具58を使用して、外壁1の各穿孔位置を穿孔する。すなわち、弱粘着テープ57と共に仕上げ材3であるモルタル層4を貫通するようにして、コンクリート駆体2を所定の深さまで穿孔し、挿填穴7を形成する。この場合に、ダイヤモンドコアドリル58の基部に補助ビット59を装着したものを用い、挿填穴7と座ぐり穴8とを同時に形成するようにする(二段掘り作業)。その後、挿填穴7内に付着した切紛をブロワ等で吸引・清掃し、樹脂注入工程へと進む。
【0041】
樹脂注入工程では、ノズル本体22のテーパ部27が当接してその挿入深さを規制されるまで、挿填穴7に注入ノズル12を挿入し、テーパ部27で座ぐり穴8の底部を封止する。この状態では、図6(a)に表すように、注入針21の樹脂注入口35が挿填穴7の奥底部に達していないものとなっているが、この状態で、テーパ部27で座ぐり穴8を押し付けて、注入器本体11のレバー16を操作(ポンピング操作)して、樹脂Rを挿填穴7に注入していく。
【0042】
樹脂Rは、注入針21をノズル本体22に対し奥底部へと前進させ、注入針21の先端部を挿填穴7の奥底部に当接させた状態で、樹脂注入口35より吐出されて、挿填穴7の奥底部から注入され始める(図6(b)参照)。レバー16をさらに操作することで、樹脂Rは挿填穴7の奥底部から開口部に向かって注入されてゆく。これにより樹脂Rは、注入針21を包み込み続いてノズル本体22(挿入部26)も包み込んでゆき、さらにコンクリート駆体2とモルタル層4との界面の隙間6にも注入されてゆく。
【0043】
樹脂Rが座ぐり穴8の近傍まで充填されると、ポンピングが極端に重くなり、樹脂Rの注入が完了したことが体感される(図6(c)参照)。この場合に、テーパ部27で座ぐり穴8に強密着し且つこれを押圧封止した状態で樹脂Rを注入しているため、注入時に挿填穴7から樹脂Rが溢れ出てくることがない。また、挿填穴7の奥底部から樹脂Rが確実に注入されるため、奥底部に空隙(エアー溜まり)が生じることなく、適切に樹脂Rを注入することができるようになっている。そして、樹脂注入後、樹脂注入器10を挿填穴7から引き出し、ピン挿填工程へと進む。なお、挿填穴7にエアーが封入されないため、挿填穴7から注入ノズル12を引き抜いても樹脂Rが漏れ出ることはない(逆に挿填穴7内は負圧となる)。
【0044】
ピン挿填工程では、樹脂Rが注入された挿填穴7に対し、アンカーピン50のピン胴部52を案内させながら挿填していく(図7(a)参照)。アンカーピン50は、挿填穴7内の樹脂Rを押し込むように奥底部に対し挿填されていく。それに伴い、樹脂Rは、ピン胴部52となじむように隙間6に流動し、さらにその一部は座ぐり穴8に向かって押し出されていく。アンカーピン50のピン胴部52が奥底部に達するところで、Oリング53が座ぐり穴8の内周面に密接し、ピン頭部51が座ぐり穴8に収容され、ピン頭部51の天面がモルタル層4の表面と面一となる。
【0045】
したがって、座ぐり穴8はOリング53により封止され、注入された樹脂Rは挿填穴7から漏れることがなく、この状態で養生することにより、アンカーピン50は樹脂Rを介してコンクリート駆体2とモルタル層4とを十分な引抜き強度を持ってアンカリングする。(図7(b)参照)。なお、アンカーピン50の挿入に伴い、挿填穴7から樹脂Rが溢れ出ないようにするには、既述のように、ノズル本体22の挿入部26の長さを調整しておくとよい。
【0046】
剥離工程では、穿孔に伴い貫通した弱粘着テープ57を外壁1から剥離する。すなわち、全挿填穴7にアンカーピン50を装填した後、貫通した使用済み弱粘着テープ57を一体に剥離する。これにより、仮に、アンカーピン50の挿填等により挿填穴7から樹脂Rが溢れ出たとしても、弱粘着テープ57を剥離することで、その樹脂垂れを一掃することができる。このため、開口部の清掃処理を省力することができるようになっている。
【0047】
このように、上記工程により、外壁1を補修する工程の簡素化を図れると共に、十分なピンニングの強度を保つことができる。特に、注入ノズル12が挿填穴7の開口部を微小な隙間無く封止することができると共に、その封止部材が注入樹脂Rに対し耐溶剤性を有しているため、注入樹脂Rに接触しても変形することがない。このため、封止状態を適切に且つ確実に維持することができる。したがって、仕上げ材3および駆体間の隙間6にも樹脂Rを適切に流動させることができる。
【0048】
次に、注入ノズルの第2実施形態について図8を参照して説明する。本実施形態の注入ノズル61は、注入針62と、注入針62をスライド自在に保持するノズル本体63と、ノズル本体63の基端側に一体形成したジョイント部64と、ノズル本体63の外周面に装着したシール部材65とで構成されている。注入針62は、上記実施形態と同様の構成からなり、内部の流路がノズル本体63の軸心の流路と連通している。
【0049】
ジョイント部64は、注入器本体11のポンプ本体15に形成された雌ねじ部に螺合するポンプ側雄ねじ部68と、ポンプ側雄ねじ部68と一体に形成された突当て部69とからなり、軸心には樹脂Rの流路が形成されている。突当て部69は、ポンプ側雄ねじ部68を注入器本体11に螺合するための工具係合部と、シール部材65を受けるシール受け部とを兼ねている。
【0050】
ノズル本体63は、硬質樹脂で構成され、所定の長さを有して挿填穴7に挿入可能に形成されると共に、突当て部69に形成された樹脂Rの流路と連通する同径の流路を内部に有している。ノズル本体63は、先端部を除く内径が注入針62の規制部71の形状よりも大きい径を有し、且つ先端部の内径が注入針62の外径と略同じに形成されている。これにより、上記実施形態と同様に、注入針62は、ノズル本体63に対し最大にスライドしても、規制部71がノズル本体63の先端部の位置で当接するため、ノズル本体63の先端から抜け落ちないようになっている。
【0051】
シール部材65は、ノズル本体63の外径に対応した中空部分を有して略円筒状に形成されており、基端側の太径の円筒部73と、円筒部73と一体に先端側に向かってテーパ状に形成されたテーパ部74とで構成されている。シール部材65は、上記実施形態のノズル本体63と同様の弾性材料からなり、注入する樹脂Rに対し耐溶剤性を有している。シール部材65は、ノズル本体63の外周部分に圧入されることで、円筒部73が突当て部69を受けとしてノズル本体63に装着されている。そして、テーパ部74が、注入ノズル61の挿填穴7への挿入深さを規制し、この状態で、挿填穴7の座ぐり穴8の底部に当接してこれを封止する。
【0052】
このように、本実施形態によれば、注入ノズル61を単純構造として、挿填穴7の開口部8を微小な隙間無く封止した状態を適切に且つ確実に維持した状態で、挿填穴7に樹脂Rを注入することができる。なお、シール部材65をノズル本体63に対し、着脱自在に構成するようにしてよい。また、本実施形態の注入ノズル61を上記の複数工程から成るピンニング工法に適用できることは言うまでもない。
【0053】
【発明の効果】
本発明のピンニング工法用注入ノズルによれば、弾性材料であるテーパ部が挿填穴の開口部に押圧封止可能に強密着するため、挿填穴への樹脂注入を適切に且つ安定して行うことができる。また、注入樹脂に対しテーパ部が耐溶剤性を有しているため、ピンニング工法用注入ノズルを半恒久的に使用することができる。
【0054】
本発明のピンニング工法によれば、挿填穴の穿孔位置を示すマーキングを、挿填穴の穿孔径よりも大きな形状の弱粘着テープを貼着して行い、これを含めて仕上げ材を貫通して所定の穿孔深さの挿填穴を形成し、最終処理として、弱粘着テープを剥離している。このため、仮に注入した樹脂が挿填穴から溢れ出たとしても、これを弱粘着テープの剥離で簡単に一掃することができる。また、上述のピンニング工法用注入ノズルを使用することで、外壁補修に要する施工工程を一層減らすことができ、外壁補修工事の簡素化・スピード化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るピンニング工法用注入ノズルを有する樹脂注入器を、外壁に形成した挿填穴に対して使用する断面模式図である。
【図2】樹脂注入器を示す平面図である。
【図3】ピンニング工法用注入ノズルを示す平面図である。
【図4】アンカーピンの平面図である。
【図5】ピンニング工法の施工工程を示す(a)貼着工程図、および(b)穿孔工程図である。
【図6】ピンニング工法の施工工程を示す(a)樹脂注入工程前期図、(b)樹脂注入工程中期図、および(c)樹脂注入工程後期図である。
【図7】ピンニング工法の施工工程を示す(a)ピン挿填工程前期図、および(b)ピン挿填工程後期図である。
【図8】第2実施形態に係るピンニング工法用注入ノズルを示す(a)平面図、および(b)断面図である。
【符号の説明】
1 外壁
2 コンクリート駆体
3 仕上げ材
6 隙間
7 挿填穴
8 座ぐり穴
10 樹脂注入器
11 注入器本体
12 注入ノズル
21 注入針
22 ノズル本体
23 ジョイント金具
24 締結部材
27 テーパ部
50 アンカーピン
57 弱粘着テープ
R 樹脂

Claims (3)

  1. 仕上げ材を貫通し且つ駆体を所定の深さまで穿孔して形成された挿填穴に対し、接着系の樹脂を注入するピンニング工法用注入ノズルであって、
    軸心に樹脂注入流路を有するノズル本体と、前記ノズル本体の軸心に進退自在に保持され、前記ノズル本体の樹脂注入流路に連なる樹脂注入流路を形成した注入針と、を備え、
    前記ノズル本体は、前記挿填穴に挿入される挿入部と、前記挿入部の尾端側に連続し前記挿填穴の開口部に密着し且つこれを押圧封止可能なテーパ部と、テーパ部の尾端側に連続した筒体とを有すると共に、前記樹脂に対し耐溶剤性を有する弾性材料で一体に形成されていることを特徴とするピンニング工法用注入ノズル。
  2. 前記弾性材料は、フッ素ゴムであることを特徴とする請求項1に記載のピンニング工法用注入ノズル。
  3. 駆体および仕上げ材から成る外壁の要補修箇所に当該仕上げ材を貫通し且つ当該駆体を所定の深さまで穿孔した挿填穴に対し、請求項1または2に記載のピンニング工法用注入ノズルを用いて接着系の樹脂を注入し、前記仕上げ材を前記駆体に固定して前記外壁を補修するピンニング工法であって、
    前記外壁の穿孔に先立ち、前記要補修箇所に前記挿填穴の開口形成部を包含すると共に前記挿填穴と共に穿孔される弱粘着テープを貼着することを特徴とするピンニング工法。
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