JP5988922B2 - 注入口付アンカーピン、これを用いたピンニング工法およびネットバリヤー工法 - Google Patents
注入口付アンカーピン、これを用いたピンニング工法およびネットバリヤー工法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5988922B2 JP5988922B2 JP2013122138A JP2013122138A JP5988922B2 JP 5988922 B2 JP5988922 B2 JP 5988922B2 JP 2013122138 A JP2013122138 A JP 2013122138A JP 2013122138 A JP2013122138 A JP 2013122138A JP 5988922 B2 JP5988922 B2 JP 5988922B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- expansion
- anchor pin
- insertion hole
- injection port
- net
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
注入口付アンカーピンは、筒状のアンカー本体と、アンカー本体の拡開部を押し開く拡張コーン(拡張栓)とで構成されている。アンカー本体は、拡張コーンが打ち込まれる拡開部と、これに連なる胴部と、胴部に連なり仕上げ材を押さえるフランジ部とから構成されている。拡開部には複数の割スリットが形成され、胴部には接着剤を挿填穴の穴壁側に導く複数の開口(横孔)が形成されている。また、挿填穴の開口部が形成されたタイルには、フランジ部が着座するザグリ穴(開口凹部)が形成されている。
したがって、この打込み衝撃により、ザグリ穴を中心にタイルにひび割れが生じ(モルタル仕上げの場合には、モルタルに割れが生じ)、施工不良となる問題があった。また、張付けモルタルが薄い場合(例えば、コンクリート直張り工法)では、打込み衝撃により、モルタルが破壊される問題や、「浮き」が閉じてしまって「浮き」に接着剤を注入することができなくなる問題があった。
このように、拡開部が拡開するときには、拡張カラーが挿填穴の穴底に突き当っているため、拡張コーンが打ち込まれても筒状アンカーが前進することがない。すなわち、拡張コーンの打込みに際しその打込み衝撃は、拡張カラーを介して挿填穴の穴底に吸収されるため、筒状アンカーに作用することがない。したがって、仕上げ材が破損し、或いは仕上げ材に生じた「浮き」が閉じてしまうことがない。また、拡開部は、拡張カラーにより、広がり難い基部側に拡開力を受けて広がるため、挿填穴に対し拡開部全体が圧接されグリップ力を発揮する。したがって、引抜き強度を高め得ることができる。
ネット張り工程では、硬化した下地調整剤61の上にネット張付け剤62を塗り付け、これにネット13をローラー64で毛羽立たせながら張り付ける(図7(c)参照)。
図9(a)の第1変形例に係る拡張カラー24では、上記の複数のスリット部31に代えて、外周面に複数の薄肉部37が形成されている。各薄肉部37は、軸方向において拡張カラー24の基端から先端まで直線状に延在しており、プレスや研削により形成されている。拡張カラー24に拡張コーン23を打ち込むと、拡張カラー24は、薄肉部37が基端側から破断し外側に拡開する。
Claims (8)
- 仕上げ材を貫通してコンクリート躯体に穿孔した挿填穴にアンカリングされる注入口付アンカーピンであって、
先端側に拡開部を有し、挿填穴にアンカリングされる筒状アンカーと、
前記筒状アンカーに打ち込まれ、前記拡開部を押し広げる拡張コーンと、
前記拡開部の内周面に添設された拡張カラーと、を備え、
前記拡開部は、打ち込んだ前記拡張コーンにより押し広げられた前記拡張カラーを介して押し広げられることを特徴とする注入口付アンカーピン。 - 前記拡張カラーの先端部が、前記筒状アンカーの先端から突出していることを特徴とする請求項1に記載の注入口付アンカーピン。
- 前記拡張カラーは、前記拡張コーン側から切り込んだ複数のスリット部を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の注入口付アンカーピン。
- 前記拡張カラーは、軸方向において前記拡開部より長い寸法に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の注入口付アンカーピン。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載の注入口付アンカーピンを用いて、仕上げ材およびコンクリート躯体から成る壁体を補修するピンニング工法であって、
前記壁体の要補修箇所に対し、前記仕上げ材を貫通して前記コンクリート躯体に前記挿填穴を穿孔する穿孔工程と、
穿孔した前記挿填穴に、前記注入口付アンカーピンを挿填する挿填工程と、
挿填した前記注入口付アンカーピンの前記拡張コーンを打ち込むアンカリング工程と、
前記注入口付アンカーピンを介して、前記挿填穴に接着剤を注入する接着剤注入工程と、を備えたことを特徴とするピンニング工法。 - 前記穿孔工程と前記挿填工程との間に、
前記挿填穴の穴底部に拡径部を形成する拡径工程を、更に備えたことを特徴とする請求項5に記載のピンニング工法。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の注入口付アンカーピンを用いて、装飾材、張付け材およびコンクリート躯体から成る壁体を補修するネットバリヤー工法であって、
前記壁体に対し、前記装飾材および前記張付け材を貫通して前記コンクリート躯体に複数の前記挿填穴を穿孔する穿孔工程と、
前記壁体の表面に、下地調整剤を塗布する調整剤塗布工程と、
前記下地調整剤上に、ネット張付け剤を介してネットを張り付けるネット張り工程と、
前記各挿填穴に対し、前記注入口付アンカーピンを打ち込むと共に注入口から接着剤を注入して、ネットを押さえるネット固定工程と、
前記ネット上に張付け材を介して新たに装飾材を張る装飾材張り工程と、を備えたことを特徴とするネットバリヤー工法。 - 前記穿孔工程と前記調整剤塗布工程との間に、
前記挿填穴の穴底部に拡径部を形成する拡径工程を、更に備えたことを特徴とする請求項7に記載のネットバリヤー工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013122138A JP5988922B2 (ja) | 2013-06-10 | 2013-06-10 | 注入口付アンカーピン、これを用いたピンニング工法およびネットバリヤー工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013122138A JP5988922B2 (ja) | 2013-06-10 | 2013-06-10 | 注入口付アンカーピン、これを用いたピンニング工法およびネットバリヤー工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014237987A JP2014237987A (ja) | 2014-12-18 |
JP5988922B2 true JP5988922B2 (ja) | 2016-09-07 |
Family
ID=52135336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013122138A Active JP5988922B2 (ja) | 2013-06-10 | 2013-06-10 | 注入口付アンカーピン、これを用いたピンニング工法およびネットバリヤー工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5988922B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018003418A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | リノ・ハピア株式会社 | 外壁補強方法 |
JP7031130B2 (ja) * | 2017-03-21 | 2022-03-08 | 株式会社大林組 | 既存外壁の改修構造、及び、既存外壁の改修方法 |
KR101823875B1 (ko) * | 2017-05-04 | 2018-01-31 | 주식회사 가림이앤씨 | 지하 박스 구조물의 전단 보강 공법 |
JP6903346B2 (ja) * | 2018-07-18 | 2021-07-14 | 日本樹脂施工協同組合 | 外壁の浮き補修工法、及び注入口付きアンカーピン |
JP7297290B2 (ja) | 2019-05-30 | 2023-06-26 | Fsテクニカル株式会社 | ピンニング工法用のアンカーピンおよびピンニング工法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3312141A1 (de) * | 1983-04-02 | 1984-10-04 | Heinrich 6102 Pfungstadt Liebig | Formschluessige duebel-befestigungsanordnung |
JPH09177328A (ja) * | 1995-12-22 | 1997-07-08 | Atsushi Sasaki | 建築物用外壁 |
JP2005023550A (ja) * | 2003-06-30 | 2005-01-27 | Dia Giken Kk | 外壁補修用アンカーピン |
JP5620683B2 (ja) * | 2010-01-18 | 2014-11-05 | 豊且 西川 | タイル張り外壁の補修方法 |
-
2013
- 2013-06-10 JP JP2013122138A patent/JP5988922B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014237987A (ja) | 2014-12-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5988922B2 (ja) | 注入口付アンカーピン、これを用いたピンニング工法およびネットバリヤー工法 | |
KR20170112717A (ko) | 외부마감재의 보수 보강용 앵커체 및 이를 이용한 보수 보강 공법 | |
JP5896978B2 (ja) | ピンニング工法 | |
JP6486122B2 (ja) | 壁体補修工法 | |
JP2008115527A (ja) | ピンニング工法用の注入ノズルおよびこれを用いたピンニング工法 | |
JP5339252B2 (ja) | ピンニング工法用の注入ノズルおよびこれを用いたピンニング工法 | |
JP4777199B2 (ja) | 注入ノズルおよびこれを用いたピンニング工法 | |
JP4587886B2 (ja) | ピンニング工法用の注入ノズルおよびこれを用いたピンニング工法 | |
JP2017082478A (ja) | アンカーピン及びその設置方法、アンカーピン設置構造 | |
JP4721848B2 (ja) | ピンニング工法用の拡張アンカーおよびこれを用いたピンニング工法 | |
JP3572458B2 (ja) | ピンニング工法用注入ノズルおよびピンニング工法 | |
KR100367676B1 (ko) | 콘크리트 구조물의 균열 보수용 패커 및 이를 이용한균열보수 시공방법 | |
JP2018035510A (ja) | あと施工アンカーの施工方法及びあと施工アンカー | |
JP2006219970A (ja) | 注入口付アンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法、並びにインサートアンカー | |
JP2004278302A (ja) | 注入ノズル、樹脂注入器およびピンニング工法 | |
JP3958226B2 (ja) | ピンニング工法用のアンカーピンおよびこれを用いたピンニング工法 | |
JP4777062B2 (ja) | ピンニング工法 | |
JP2018204378A (ja) | ピンニング工法 | |
KR100981679B1 (ko) | 타공장치 | |
JP2020122277A (ja) | ピンニング工法用の注入ノズルおよびこれを用いたピンニング工法 | |
JP7339789B2 (ja) | アンカー及びアンカー施工方法 | |
JP7427297B2 (ja) | 螺合治具 | |
JP3946196B2 (ja) | 注入ノズル | |
CN112302276B (zh) | 钉固方法及其所用的钉固法用锚钉 | |
JPH07180368A (ja) | 建造物の外壁補修方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160204 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20160404 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20160526 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160607 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160621 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160809 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160809 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5988922 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |