JP3572118B2 - 建設機械の制御回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、油圧ショベル等の建設機械に備えられ、メータアウト側に重力が作用する状態と、メータイン側に負荷の反力が作用する状態とが選択的に生じ得るアクチュエータを備えるとともに、このアクチュエータの駆動をロードセンシング差圧に応じて制御する制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、この種の従来の建設機械の制御回路を示す回路図である。
この従来例は、例えば油圧ショベルに備えられるものであり、油圧ポンプとして可変容量油圧ポンプ1を備えるとともに、この油圧ポンプ1から吐出される圧油によって駆動し、矢印9で示すようにアーム等の負荷7によってメータアウト側に重力が作用する状態と、矢印10で示すように負荷7の接地に伴って、メータイン側に負荷7の反力が作用する状態とが選択的に生じ得るアクチュエータ、例えばアームシリンダ6を備えている。
【0003】
また、油圧ポンプ1からアームシリンダ6に供給される圧油の流れを制御するメータイン可変絞り3Aと、アームシリンダ6からタンク8に戻される圧油の流れを制御するメータアウト可変絞り3Bと、メータイン可変絞り3Aの下流側とアームシリンダ6のメータイン側6aとを連絡するメータイン主管路6Aと、メータアウト可変絞り3Bの上流側とアームシリンダ6のメータアウト側6bを連絡するメータアウト主管路6Bとを備えるとともに、アームシリンダ6のメータアウト側6bに重力が作用する状態のときに、メータアウト主管路6Bからメータイン主管路6Aへの圧油の供給が可能な再生管路6Cと、この再生管路6Cの通過流量を制御可能な制御絞り3Cと、再生管路6Cに設けられ、メータイン主管路6Aからメータアウト主管路6Bへの圧油の逆流を防止する逆止弁3Dとを備えている。
【0004】
さらに、油圧ポンプ1の吐出圧PPを検出するポンプ圧検出管路5と、アクチュエータ例えばアームシリンダ6の負荷圧を検出する負荷圧検出管路4とを備えている。負荷圧検出管路4の負荷圧の取出し点4aは、例えばメータイン可変絞り3Aの下流に位置するメータイン主管路6A上に設定されている。また、メータイン可変絞り3Aへの供給流量を、ポンプ圧検出管路5によって検出される油圧ポンプ1の吐出圧PPと、負荷圧検出管路4によって検出されるアームシリンダ6の負荷圧PLOとの差圧であるロードセンシング差圧ΔPLSに応じて制御可能な流量制御手段、例えば油圧ポンプ1の傾転角を制御するレギュレータ2を備えている。このレギュレータ2の一方のパイロット室には、負荷圧検出管路4を経てアームシリンダ6の負荷圧PLOが導かれ、レギュレータ2の他方のパイロット室には、ポンプ圧検出管路5を経て油圧ポンプ1の吐出圧PPが導かれ、吐出圧PPと負荷圧PLOとの差圧であるロードセンシング差圧ΔPLSが、ばね2Aの付勢力によって決まる目標とする設定差圧となるように油圧ポンプ1の吐出量QPOが制御される。
【0005】
この従来例では、負荷7が同図3の矢印9で示すように空中に位置する状態から、その負荷7の重力によって下降し、アームシリンダ6のメータアウト側6bに当該アームシリンダ6の駆動を制御する圧力が発生する状態、すなわち再生時には、メータアウト主管路6Bを流れる圧油の一部が、再生管路6Cに供給され、逆止弁3D、制御絞り3Cを経て、メータイン主管路6Aに供給される。このとき、レギュレータ2が油圧ポンプ1の吐出圧PPとアームシリンダ6の負荷圧PLOに応じて駆動し、ロードセンシング差圧(ΔPLS=PP−PLO)が、ばね2Aの付勢力で決まる設定差圧となるように油圧ポンプ1の吐出流量QPOが制御される。図4の特性線11は、このときのロードセンシング差圧ΔPLSとポンプ吐出流量QPOとの関係を示している。したがって、この再生時には再生管路6Cから供給される再生流量QSと、油圧ポンプ1から供給される吐出流量QPOとが合流(QPO+QS)されて、メータイン主管路6Aに供給される。
【0006】
このように再生流量QSを吐出流量QPOに合流させることにより、負荷7の重力エネルギーをアームシリンダ6の作動速度の増速に利用するとともに、アームシリンダ6のメータイン側6aでのキャビテーションの発生を防ぐようにしている。なお、アームシリンダ6の作動速度は、メータアウト主管路6Bの圧力、すなわち負荷7の重量と、メータアウト主管路6Bに設けたメータアウト可変絞り3Bの開口面積、すなわちメータアウト可変絞り3Bからタンク8への流出量と、再生管路6Cに設けた制御絞り3Cの開口面積、すなわち再生流量QSなどに応じて決められる。図4の特性線12は、このときにアームシリンダ6に供給される流量を示している。
【0007】
そして、上述のように負荷7が降下しながらも空中に位置する状態から接地する状態に変わると、負荷7の反力が矢印10に示すように作用し、これによりアームシリンダ6のメータイン側6aに当該アームシリンダ6の駆動を制御する圧力が発生する状態、すなわち再生解除の状態となる。この状態ではメータアウト主管路6Bから再生管路6Cに再生流量は流れない。したがって、メータイン主管路6Aには、ロードセンシング差圧ΔPLSに基づく油圧ポンプ1の吐出流量QPOだけが供給され、この比較的少ない流量(図4の特性線11に対応するもの)がアームシリンダ6に供給される。
【0008】
なお、この種の公知技術としては、例えば特開昭63−83808号公報に記載のものがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上述のように、図3に例示した従来例においては、再生流量QSが、メータアウト主管路6Bの圧力、すなわち負荷7の重量の大きさによって決まるが、ここで負荷7の重量は、降下する負荷7の位置の変化に伴って変り得るものである。したがって、再生流量QSはほとんどの場合一定流量とならず、場合によっては再生流量QSが少なくなって、アームシリンダ6のメータイン側6aに流入する流量が不足し、このメータイン側6aにキャビテーションを発生させてしまうことがある。このようなキャビテーションが発生すると、当該制御回路を構成する油圧機器及び管路に望ましくない振動を与えてしまい、これらの油圧機器及び管路の耐久性を劣化させる問題を生じる。
【0010】
本発明は、上記した従来技術における実情に鑑みてなされたもので、その目的は、再生時にアクチュエータに供給される流量を増加させることができる建設機械の制御回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、
油圧ポンプと、
この油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動し、メータアウト側に重力が作用する状態と、メータイン側に負荷の反力が作用する状態とが選択的に生じ得るアクチュエータと、
上記油圧ポンプから上記アクチュエータに供給される圧油の流れを制御するメータイン可変絞りと、
上記アクチュエータからタンクに戻される圧油の流れを制御するメータアウト可変絞りと、
上記メータイン可変絞りの下流側と上記アクチュエータの上記メータイン側とを連絡するメータイン主管路と、
上記メータアウト可変絞りの上流側と上記アクチュエータのメータアウト側を連絡するメータアウト主管路と、
上記メータアウト側に重力が作用する状態のときに、上記メータアウト主管路から上記メータイン主管路への圧油の供給が可能な再生管路と、
この再生管路の通過流量を制御可能な制御絞りと、
上記油圧ポンプの吐出圧を検出するポンプ圧検出管路と、
上記アクチュエータの負荷圧を検出する負荷圧検出管路と、
上記メータイン可変絞りへの供給流量を、上記ポンプ圧検出管路によって検出される上記油圧ポンプの吐出圧と、上記負荷圧検出管路によって検出される上記アクチュエータの負荷圧との差圧であるロードセンシング差圧に応じて制御可能な流量制御手段とを備えた建設機械の制御回路において、
上記制御絞りの下流側の上記再生管路部分を上記負荷圧検出管路に接続するとともに、この負荷圧検出管路と再生管路との接続点と、上記メータイン可変絞りの下流に位置する上記負荷圧検出管路の負荷圧の取出し点との間に位置する当該負荷圧検出管路部分に、この負荷圧検出管路部分を流れる圧油に抵抗を付与する抵抗要素を設け、
上記負荷圧検出管路で検出された圧力に応じて上記流量制御手段を駆動する構成にしてある。
【0012】
【作用】
本発明の請求項1に係る発明は、アクチュエータのメータイン側に負荷の反力が作用する状態である再生解除時には、再生管路には再生流量は流れず、これに伴い制御絞りの下流側の再生管路部分の圧力は、アクチュエータの負荷圧と等しくなる。したがって、流量制御手段は、ポンプ圧検出管路で検出される油圧ポンプの吐出圧と負荷圧検出管路で検出される負荷圧との差圧であるロードセンシング差圧に応じて駆動し、メータイン可変絞りに流入する流量は当該ロードセンシング差圧に応じた比較的少ない流量となり、この比較的少ない流量がアクチュエータに供給される。
【0013】
また、アクチュエータのメータアウト側に重力が作用する状態である再生時には、メータアウト主管路に流れる圧油の一部が再生管路に流れるが、この再生管路に流れた再生流量は、一旦、負荷圧検出管路に流入し、抵抗要素を経てメータイン可変絞りの下流に流入する。すなわち、メータイン可変絞りの下流において、ポンプ吐出流量に再生流量が合流し、その合流した流量がアクチュエータに接続される。このとき再生管路と負荷圧検出管路の接続点と、メータイン可変絞りの下流に位置する負荷圧検出管路の負荷圧の取出し点との間に位置する負荷圧検出管路には、抵抗要素を設けてあることから、再生流量に対して抵抗要素の上流側となる負荷圧検出管路部分の圧は、前述した負荷圧よりも抵抗要素の圧損分だけ高い圧力となる。すなわち、再生時にはこの高い圧力が負荷圧検出管路で検出される。したがって上述の流量制御手段は、ポンプ圧検出管路で検出される油圧ポンプの吐出圧と、負荷圧検出管路で検出される負荷圧よりも抵抗要素の圧損分だけ高い圧力との差圧に応じて制御される。このときロードセンシング差圧は、前述した再生解除時に比べて小さくなり、流量制御手段は、所定の設定差圧になろうとしてメータイン可変絞りに流入する流量を増加させるように駆動する。これに伴い、アクチュエータのメータイン側には、前述した再生解除時におけるメータイン可変絞りの通過流量よりも大きな通過流量と再生流量とを合流させた比較的大きな流量を供給することができる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の建設機械の制御回路の実施例を図に基づいて説明する。
図1は本発明の建設機械の制御回路の請求項1,2,3,6,7に係る発明に相当する一実施例を示す回路図である。図2は図1に示す実施例で得られる特性を示す図である。
【0015】
図1は前述した図3に対応させて描いたものであり、油圧ショベルに適応させた実施例を示している。この図1において前述した図3に示したものと同等のものは、同じ符号で示してある。すなわち、この図1に示す実施例にあっても、可変容量油圧ポンプ1と、この油圧ポンプ1から吐出される圧油によって駆動し、メータアウト側に負荷7の重力が作用する状態と、メータイン側に負荷7の反力が作用する状態とが選択的に生じ得るアクチュエータ、例えばアームシリンダ6とを備えている。
【0016】
また、アームシリンダ6に供給される圧油の流れを制御するメータイン可変絞り3Aと、タンク8に戻される圧油の流れを制御するメータアウト可変絞り3Bと、メータイン可変絞り3Aの下流側とアームシリンダ6のメータイン側6aとを連絡するメータイン主管路6Aと、メータアウト可変絞り3Bの上流側とアームシリンダ6のメータアウト側6bを連絡するメータアウト主管路6Bとを備えるとともに、アームシリンダ6のメータアウト側6bに重力が作用する状態のときに、メータアウト主管路6Bからメータイン主管路6A側への圧油の供給が可能な再生管路6Cと、この再生管路6Cの通過流量を制御可能な制御絞り3Cと、再生管路6Cに設けられ、メータイン主管路6A側からメータアウト主管路6Bへの圧油の逆流を防止する逆止弁3Dとを備えている。
【0017】
また、油圧ポンプ1の吐出圧PPを検出するポンプ圧検出管路5と、アームシリンダ6の負荷圧を検出する負荷圧検出管路4とを備えている。なお、負荷圧検出管路4の負荷圧の取り出し点4aは、例えばメータイン可変絞り3Aの下流に位置するメータイン主管路6A部分に設定してある。
【0018】
また、メータイン可変絞り3Aへの供給流量を、油圧ポンプ1の吐出圧PPとアームシリンダ6の負荷圧PLOとの差圧であるロードセンシング差圧ΔPLSに応じて制御可能な流量制御手段、例えば油圧ポンプ1の傾転角を制御するレギュレータ2を備えている。なお、ロードセンシング差圧の目標とする設定差圧は、ばね2Aの付勢力により決められる。
以上の構成については、前述した図3に示す従来例とほぼ同等である。
【0019】
本実施例では特に、上述した制御絞り3Cの下流側の再生管路6Cの端部を、上述した負荷圧検出管路4に接続してある。そして、その接続点4bと、メータイン可変絞り3Aの下流に位置する負荷圧検出管路4の負荷圧の取り出し点4aとの間に位置する負荷圧検出管路部分4Cに、この負荷圧検出管路部分4Cを流れる圧油に抵抗を付与する抵抗要素、例えば固定絞り11を設けてある。
【0020】
レギュレータ2の一方のパイロット室には、負荷圧検出管路4を経てアームシリンダ6の負荷圧PLO、あるいは後述するように負荷圧PLOに固定絞り13の圧損DLSを加えた圧力が導かれ、レギュレータ2の他方のパイロット室には、ポンプ圧検出管路5を経て油圧ポンプ1の吐出圧PPが導かれ、これに伴ってロードセンシング差圧ΔPLSが、ばね2Aの付勢力によって決まる設定差圧に一致する吐出量QPO(あるいはQPOよりも大きいQPX)とするように、レギュレータ2が駆動して油圧ポンプ1の傾転角が制御される。
【0021】
このように構成した実施例では、負荷7が同図1の矢印9で示すように空中に位置する状態から、その負荷7の重力によって下降し、アームシリンダ6のメータアウト側6bに当該アームシリンダ6の駆動を制御する圧力が発生する状態、すなわち再生時には、メータアウト主管路6Bを流れる圧油の一部が、再生管路6Cに供給され、逆止弁3D、制御絞り3Cを経て、一旦負荷圧検出管路4に入り、さらに固定絞り11を経てメータイン管路6Aに供給される。
【0022】
このとき、負荷圧検出管路4で検出される圧力は、負荷圧の取り出し点4aで検出されるアームシリンダ6の負荷圧PLOに固定絞り11の圧損DLS分を加えた比較的高い圧力である。また、ポンプ圧検出管路5によって油圧ポンプ1の吐出圧PPが検出される。レギュレータ2は、ポンプ圧検出管路5で検出された吐出圧PPと、負荷圧検出管路4で検出された負荷圧PLOと圧損DLSを含む圧力に応じて駆動する。このとき、ロードセンシング差圧ΔPLSは、
ΔPLS=PP−(PLO+DLS)
となる。すなわち見かけ上、ロードセンシング差圧は、設定差圧に比べて小さな値となる。
【0023】
上式を変形すると、
ΔPLS+DLS=PP−PLO
となり、メータイン可変絞り3Aの通過流量によって作られる差圧は、設定差圧よりも圧損DLS分だけ大きくなり、レギュレータ2は油圧ポンプ1の吐出量を増加させ、その増加させた吐出量QPX( >前述した吐出量QPO)をメータイン可変絞り3Aに流入させる。図2の特性線16は、このような再生時のポンプ吐出量の特性を示している。そして、この再生時には、図2の特性線17で示すように、再生管路6Cから供給される再生流量QSと、油圧ポンプ1から供給される吐出流量QPXとが合流(QPX+QS)されて、メータイン主管路6Aに供給される。
【0024】
このように再生流量QSを吐出流量QPXに合流させることにより、負荷7の重力エネルギーをアームシリンダ6の作動速度の増速に利用できるとともに、この再生時にはアームシリンダ6に供給される流量を増加させることができ、これによりアームシリンダ6のメータイン側6aでのキャビテーションの発生を抑制することができる。
【0025】
なお、上述のように負荷7が降下しながらも空中に位置する状態から、接地すると、負荷7の反力が図1の矢印10に示すように作用し、これによりアームシリンダ6のメータイン側6aに当該アームシリンダ6の駆動を制御する圧力が発生する状態、すなわち再生解除の状態となる。この状態ではメータアウト主管路6Bから再生管路6Cに再生流量は流れない。したがって、負荷圧検出管路4によって検出される圧力は、負荷圧PLOである。これに伴い、この再生がない状態のレギュレータ2に導かれるロードセンシング差圧ΔPLSは、
ΔPLS=PP−PLO
となる。したがって、メータイン可変絞り3A、メータイン主管路6Aには、ポンプ吐出圧PPと負荷圧PLOのみを考慮したロードセンシング差圧ΔPLSに基づく油圧ポンプ1の吐出流量QPOだけが供給され、この比較的少ない流量(図2の特性線15に対応するもの)がアームシリンダ6に供給される。
【0026】
この実施例によれば、上述のように、アームシリンダ6のメータアウト側6bに当該アームシリンダ6の駆動を制御する圧力が発生する再生時には、再生解除時のポンプ吐出流量QPOよりも大きな流量であるポンプ吐出流量QPXをメータイン可変絞り3Aに供給でき、これに伴って、アームシリンダ6にポンプ吐出流量QPXと再生流量QSとを合流させた大きな流量を供給でき、これによりアームシリンダ6のメータイン側6aのキャビテーションの発生を抑制でき、当該制御回路を構成する油圧機器及び管路のキャビテーションに伴う損傷を少なくすることができ、これらの油圧機器及び管路の耐久性を向上させることができる。
【0027】
なお、上記実施例では、負荷圧検出管路4と再生管路6Cとの接続点4bと、メータイン可変絞り3Aの下流の負荷圧の取り出し点4aとの間に位置する負荷圧検出管路部分4Cを流れる圧油に抵抗を付与する抵抗要素として、固定絞り11を設けてあるが、本発明は、これに限られず、固定絞り11に代えて可変絞りを設けてもよく、また固定絞り11を除き、当該負荷圧検出管路部分4Cの管径を所定の圧損DLSを付与し得る比較的小さな径に設定するようにしてもよい。また、上記実施例では、メータイン絞り3Aへの供給流量を、油圧ポンプ1の吐出圧PPと、アームシリンダ6の負荷圧PLOとの差圧であるロードセンシング差圧ΔPLSに応じて制御可能な流量制御手段として、油圧ポンプ1の傾転角を制御するレギュレータ2を挙げたが、本発明は、この構成に限られない。
【0028】
例えば、アームシリンダ6等のアクチュエータを駆動する圧油を供給する油圧ポンプが固定容量油圧ポンプから成るとともに、流量制御手段を、固定容量ポンプの吐出管路に設けられ、一方のパイロット部に油圧ポンプの吐出圧が、他方のパイロット部に負荷圧PLOが、それぞれ与えられるアンロード弁によって構成してもよい。
【0029】
また例えば、上述の流量制御手段を、メータイン可変絞り3Aの上流側の圧と下流側の圧との差圧である前後差圧を制御する圧力補償弁によって構成し、この圧力補償弁の一方のパイロット部に油圧ポンプの吐出圧が、他方のパイロット部に負荷圧PLOが、それぞれ与えられるようにしてもよい。
【0030】
また、上記実施例では、アクチュエータとして、アームシリンダ6を挙げたが、アクチュエータはアームシリンダ6に限られるものでなく、ブームシリンダであってもよく、また、アームシリンダ6とブームシリンダの双方であってもよい。
【0031】
また、上記実施例では、建設機械として油圧ショベルを挙げたが、本発明は油圧ショベルに限られず、ロードセンシングシステムを備えるとともに、油圧ショベルのアームやブームなどと同様な機能を有するフロント部材を備えた建設機械であれば、適用可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成してあるので、再生時にアクチュエータに供給される流量を増加させることができ、これにより、アクチュエータのメータイン側のキャビテーションの発生を従来技術に比べて抑制でき、当該制御回路を構成する油圧機器及び管路のキャビテーションに伴う損傷を少なくすることができ、これらの油圧機器及び管路の耐久性を従来技術よりも向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建設機械の制御回路の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1に示す実施例で得られる特性を示す図である。
【図3】従来の建設機械の制御回路の一例を示す回路図である。
【図4】図3に示す従来例で得られる特性を示す図である。
【符号の説明】
1 可変容量油圧ポンプ
2 レギュレータ(流量制御手段)
2A ばね
3A メータイン可変絞り
3B メータアウト可変絞り
3C 制御絞り
3D 逆止弁
4 負荷圧検出管路
4a 取り出し点
4b 接続点
4c 負荷圧検出管路部分
5 ポンプ圧検出管路
6 アームシリンダ(アクチュエータ)
6a メータイン側
6A メータイン主管路
6b メータアウト側
6B メータアウト主管路
6C 再生管路
7 負荷
8 タンク
15 特性線
16 特性線
17 特性線

Claims (7)

  1. 油圧ポンプと、
    この油圧ポンプから吐出される圧油によって駆動し、メータアウト側に重力が作用する状態と、メータイン側に負荷の反力が作用する状態とが選択的に生じ得るアクチュエータと、
    上記油圧ポンプから上記アクチュエータに供給される圧油の流れを制御するメータイン可変絞りと、
    上記アクチュエータからタンクに戻される圧油の流れを制御するメータアウト可変絞りと、
    上記メータイン可変絞りの下流側と上記アクチュエータの上記メータイン側とを連絡するメータイン主管路と、
    上記メータアウト可変絞りの上流側と上記アクチュエータのメータアウト側を連絡するメータアウト主管路と、
    上記メータアウト側に重力が作用する状態のときに、上記メータアウト主管路から上記メータイン主管路への圧油の供給が可能な再生管路と、
    この再生管路の通過流量を制御可能な制御絞りと、
    上記油圧ポンプの吐出圧を検出するポンプ圧検出管路と、
    上記アクチュエータの負荷圧を検出する負荷圧検出管路と、
    上記メータイン可変絞りへの供給流量を、上記ポンプ圧検出管路によって検出される上記油圧ポンプの吐出圧と、上記負荷圧検出管路によって検出される上記アクチュエータの負荷圧との差圧であるロードセンシング差圧に応じて制御可能な流量制御手段とを備えた建設機械の制御回路において、
    上記制御絞りの下流側の上記再生管路部分を上記負荷圧検出管路に接続するとともに、この負荷圧検出管路と再生管路との接続点と、上記メータイン可変絞りの下流に位置する上記負荷圧検出管路の負荷圧の取出し点との間に位置する当該負荷圧検出管路部分に、この負荷圧検出管路部分を流れる圧油に抵抗を付与する抵抗要素を設け、
    上記負荷圧検出管路で検出された圧力に応じて上記流量制御手段を駆動することを特徴とする建設機械の制御回路。
  2. 上記抵抗要素が固定絞りであることを特徴とする請求項1記載の建設機械の制御回路。
  3. 上記油圧ポンプが可変容量油圧ポンプから成るとともに、上記流量制御手段が上記可変容量油圧ポンプの傾転角を制御するレギュレータであることを特徴とする請求項1または2記載の建設機械の制御回路。
  4. 上記油圧ポンプが固定容量油圧ポンプから成るとともに、上記流量制御手段が上記固定容量油圧ポンプの吐出管路に設けたアンロード弁であることを特徴とする請求項1または2記載の建設機械の制御回路。
  5. 上記流量制御手段が、上記メータイン可変絞りの上流側の圧と下流側の圧との差圧である前後差圧を制御する圧力補償弁であることを特徴とする請求項1または2記載の建設機械の制御回路。
  6. 上記再生管路に、上記メータイン主管路から上記メータアウト主管路への逆流を防止する逆止弁を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の建設機械の制御回路。
  7. 建設機械が油圧ショベルであり、上記アクチュエータがブームを駆動するブームシリンダ、及びアームを駆動するアームシリンダのうちの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の建設機械の制御回路。
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