JP3571545B2 - コネクタを備えたユニットの結合構造 - Google Patents

コネクタを備えたユニットの結合構造 Download PDF

Info

Publication number
JP3571545B2
JP3571545B2 JP27594598A JP27594598A JP3571545B2 JP 3571545 B2 JP3571545 B2 JP 3571545B2 JP 27594598 A JP27594598 A JP 27594598A JP 27594598 A JP27594598 A JP 27594598A JP 3571545 B2 JP3571545 B2 JP 3571545B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
unit
units
connectors
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27594598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000106241A (ja
Inventor
琢也 猪上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP27594598A priority Critical patent/JP3571545B2/ja
Publication of JP2000106241A publication Critical patent/JP2000106241A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3571545B2 publication Critical patent/JP3571545B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各ユニットに取付けたコネクタを互いに接続しながらユニット同士を結合させことにより両ユニットを電気的に接続するようにしたコネクタを備えたユニットの結合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電気ユニット同士の接続においてコネクタを用いることが行われており、例えば、相互に結合される第1のユニットと第2のユニットがある場合、予め、第1のユニットに第1のコネクタを固定するとともに、第2のユニットに第2のコネクタを固定しておき、両ユニットの結合の際に、各コネクタのハウジングを相互に嵌合させることは一般に行われている。
【0003】
例えば、車両の組立てにおいては、ワイヤーハーネスのコネクタ(第1のコネクタ)をドア本体(第1のユニット)に固定する一方、ドアパネル(第2のユニット)にパワーウインド操作用のスイッチ類とそのコネクタ(第2のコネクタ)を固定し、ドアパネルをドア本体に一定位置関係で取り付けつつ両コネクタを接続することが行われている。すなわち、ドア本体へのドアパネルの取付けと同時にスイッチ類をワイヤーハーネスに接続することにより、車両の組立て性を向上させ得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなドア本体とドアパネルとの結合構造では、ドア本体とパネルとの結合方向と両コネクタの接続方向とが一致しており、両ユニットの結合後、ドア本体とドアパネルとの隙間が拡大すると、ワイヤーハーネスとスイッチ類とを接続しているコネクタが相互に離脱してしまうことが考えられる。例えば、ドアパネルに形成されたノブに運転者が肘をついたり、あるいはドアを閉じる際に、ドア本体に対してドアパネルが室内側に引っ張られることにより、ドア本体とドアパネルとの隙間が拡大してコネクタが離脱することが考えられる。
【0005】
そのため、ドア本体とドアパネルとを結合した後は、ドア本体とドアパネルとの隙間の拡大により容易にコネクタ同士が離脱しないように結合をロックする必要がある。しかし、この場合、その結合ロックによってコネクタ同士が全く動けないようすると破損の虞れがある。また、一旦コネクタを接続した後に両コネクタを一切離脱不能とすると、メンテナンス等の際のドアパネルの脱着が不便となる。従って、コネクタ同士が離脱しないように結合をロックする場合には、これらの点を考慮する必要もある。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、コネクタを備えたユニットの結合構造において、ユニット間の隙間の拡大によるコネクタの離脱を有効に防止することができるコネクタを備えたユニットの結合構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、第1のコネクタを備えた第1のユニットと第2のコネクタを備えた第2のユニットとを、各コネクタを接続させつつ結合するユニットの結合構造において、少なくとも第1のコネクタを両コネクタの接続状態において第1のユニットに対してコネクタ接続方向に相対変位可能に、かつ両ユニットの間隔が拡大するときにのみその変位が許容されるように設けたものである(請求項1)。
【0008】
この構造によると、両ユニットの隙間が拡大してもこれに追従するように少なくとも第1のコネクタが第1のユニットに対して相対的に変位するため、両ユニットの隙間の拡大によるコネクタの離脱やコネクタの破損を有効に防止することができる。しかも、両ユニット結合の際にはコネクタが互いに逃げる方向に動かないのでコネクタの接続も良好に行うことができる。
【0010】
お、上記の場合には、変位可能なコネクタを、該コネクタを備えるユニット側に付勢する付勢手段を設けるのが好ましい(請求項)。このようにすれば、コネクタを常にユニット側に配設しておくことができるので、コネクタ接続の際にコネクタが逃げる方向に動くのを適切に阻止することができる。
【0011】
また、上記の構造においては、第1のユニットと第2のユニットとの間が所定間隔を超えると上記両コネクタが相互に離脱可能となるようにするのが好ましい(請求項)。
【0012】
このようにすれば、両ユニットを分離する際に容易にコネクタを離脱させることができるため、メンテナンス等のために両ユニットを分離する場合に有効となる。この場合には、一方のコネクタに、他方のコネクタに係合して各コネクタの接続状態をロックする一方、各ユニットが所定間隔に達すると上記ロックを解除可能とする係合部を設けるようにすればよい(請求項)。具体的には、各ユニット同士の間隔が上記所定間隔に達するまでは相手方コネクタを備えるユニットに設けられた部材によって係合部が外側から拘束されて相手側のコネクタに係合し、各ユニット同士の間隔が上記所定間隔に達すると、外方に開放されてその開放側に係合部が離脱可能となるように構成することができる(請求項)。
【0013】
さらに、上記の構造においては、少なくとも一方のコネクタをそのコネクタを備えたユニットに対してコネクタの接続方向と直交する方向に相対変位可能に設けるのが望ましい(請求項)。
【0014】
このようにすれば、各ユニットにおけるコネクタの取付け位置がコネクタの接続方向と直交する方向にずれているような場合等でも、各コネクタを良好に接続することがで可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、例えば自動車のドア本体とドアパネル等、互いに結合される第1及び第2のユニットを示す断面図で、図2はこれら各ユニットに取付けられるコネクタ等の部品を取外した斜視図(ユニット自体は省略)を示している。なお、以下の説明において方向は、同図中に示す方向を用いるものとする。
【0016】
これらの図に示すように、第1のユニットU1には第1のコネクタ10が、第2のユニットU2には第2のコネクタ14がそれぞれ設けられており、第1のユニットU1と第2のユニットU2とを所定の位置関係で結合すると、すなわち、図中の結合方向に重ね合わせると、両コネクタ10,14が互いに接続されて第1のユニットU1と第2のユニットU2とが電気的に接続されるようになっている。
【0017】
上記第1のコネクタ10は、図1に示すようにホルダー12内に保持されているとともに、このホルダー12を介して第1のユニットU1における上記第2のユニットU2に対向する面に取付けられており、その取付け位置は、上記第2のコネクタ14に対向するように設定されている。
【0018】
第1のコネクタ10のハウジングは、平面視で左右に細長の略長方形とされ、ホルダー12による被保持部20と二段構成の端子保持部22a,22bとを第1のユニットU1側から順に備えている。端子保持部22a、22bのうち第2のユニットU2側の単位保持部22bは、上記被保持部20側の端子保持部22aに対して後方にオフセットされており、これによりハウジングの第2のコネクタ14に対する接続部が階段状に形成されている。
【0019】
各端子保持部22a,22bには、左右方向に一定の間隔で多数の端子収納部24が並設されている。各端子収納部24は前後方向に延びており、電線28の端部にかしめられた雄型端子26がそれぞれハウジングの後側から各端子収納部24に収納されて保持されている。そして、各端子先端の接続部26aが端子保持部22a,22bの前端部に形成された開口部からハウジング前方に突出している。
【0020】
第1のコネクタ10のハウジングの左右両側部には一対の案内部30が設けられている。この案内部30は、第2のユニットU2の後記ホルダー16に対して第1のコネクタ10を案内するためのもので、各案内部30には、所定幅で上下方向に延びる案内用の切欠き32が形成されているとともに、第1のコネクタ10を第2のコネクタ16に係止するための係止片34がこの切欠き32の部分に設けられている。各係止片34は、薄板状に形成されるとともに、図3及び図4に示すように、下方が2つに分岐しており、これら分岐片34aの下端にはそれぞれフック35が一体形成されている。フック35は、対向する係止片34に向かって突出していて、係合面35aは対向する係止片34に向かって適度に先下がり(図4で先下がり)に形成されている。
【0021】
上記ホルダー12は、図2に示すようにコネクタ支持凹部38を有した左右に細長の直方形とされ、コネクタ支持凹部38が第2のユニットU2に向かって開口するように図外のボルト等により第1のユニットU1に固定されている。
【0022】
コネクタ支持凹部38内には、各側面に第1のコネクタ10を保持するための複数のアーム39が突設されている。各アーム39は、側面から斜め上方に向かって延びて、相対向する側面に向かって弾性変形可能に形成されている。
【0023】
そして、このように構成されたホルダー12の上記コネクタ支持凹部38内に第1のコネクタ10が挿入されることにより、第1のコネクタ10がホルダー12に保持されている。すなわち、第1のコネクタ10が上記被保持部20側からコネクタ支持凹部38内に挿入され、被保持部20の外側面に形成された支持フック36に対してホルダー12の各アーム39が係合させられるこれにより第1のコネクタ10がホルダー12内に保持されている。
【0024】
このように第1のコネクタ10が第2のユニットU2に取付けられた状態では、上記アーム39の弾性変形により第1のユニットU1に対する第1のコネクタ10の前後及び左右方向の変位は可能で、結合方向への変位は不能となっている。
【0025】
一方、第2のコネクタ14は、図1に示すようにホルダー16を介して第2のユニットU2の上記第1のユニットU1に対向する面に取付けられており、その取付け位置は、上記第1のコネクタ10に対向するように設定されている。
【0026】
第2のコネクタ14のハウジングも上記第1のコネクタ10同様に平面視で左右に細長の長方形状とされているとともに、結合方向に二段構成の端子保持部42a,42bを備えている。端子保持部42a、42bのうち第1のユニットU1側の端子保持部42aは第2のユニットU2側の端子保持部42bに対して前方にオフセットされており、これによりハウジングにおける第1のユニットU1側に、第1のコネクタ10の上記接続部に合致する階段状の接続部を形成している。
【0027】
各端子保持部42a,42bには、左右方向に一定の間隔で多数の端子収納部44が並設されている。各端子収納部44は、前後方向に延びており、電線47の端部にかしめられた雌型端子46がそれぞれハウジングの前方側から各端子収納部44に収納されている。そして、各端子先端の接続部46aがそれぞれ各端子保持部42a,42bの上部に形成された開口部からハウジングの上方に臨んでいる。
【0028】
第2のコネクタ14のハウジングには、さらにその四角部分に脚48が連設されている。各脚48には、上下方向に延びる断面円形の凹部52が形成されるとともに、前側の脚48の前面及び後側の脚48の後面には、後述するように、第2のコネクタ14の変位を規制するための規制片50が突設されている。
【0029】
また、ハウジングの左右両側部には、上記係止片34の被係止部となる凹部56が形成されているとともに、この凹部56の上部に、上記係止片34を案内するためのテーパ状の案内面57が形成されている。上記凹部56は角孔からなり、図3に示すように、その幅(前後方向の寸法)が上記係止片34のフック部分の幅hと略等しく形成されている。
【0030】
上記ホルダー16は、図2に示すように、中央に第2のコネクタ14の介設スペース16aを具備した平面視で略長方形の角筒状に形成されている。
【0031】
ホルダー16には、その左右両側壁の内側に、上記第1のコネクタ10を案内するための上下方向に延びる案内凸部64が形成され、この案内凸部64の表面に、さらに第1のコネクタ10の係止片34を案内するための案内凹部66が形成されている。この案内凹部66は、コネクタ接続の際に、第2のコネクタ14の凹部56に対向するように形成されており、図3に示すように、その幅h′(前後方向の幅)は、上記係止片34のフック部分における幅hよりも狭く形成されている。
【0032】
また、ホルダー16の四角部分には、第2のコネクタ14の脚48を案内するための上下方向に延びる案内部60が形成され、この案内部60の上端部分には、第2のコネクタ14の脱落防止用の当たり60aが設けられている。さらに、上記脚48の規制片50を案内するための上下方向に延びる案内口62が各案内部60に対応してホルダー16の前後側面に形成されている。
【0033】
そして、図2に示すように、第2のコネクタ14の脚48に形成された凹部52にコイルばね68が挿入されてから、各脚48が案内部60に、また各脚48の規制片50がホルダー16の案内口62内に配設されるようにホルダー16が第2のコネクタ14に嵌め合わされ、さらに、図外のボルト等によりホルダー16が第2のユニットU2に固定されることにより、第2のコネクタ14が上記第2のユニットU2に取付けられている。
【0034】
このように第2のコネクタ14がホルダー16により第2のユニットU2に取付けられることにより、脚48が上記当たり60aに、また規制片50が上記案内口62の第2のユニットU2側の端部にそれぞれ当接する範囲で第2のコネクタ14が第2のユニットU2に対して結合方向に変位可能となっている。なお、第1のユニットU1との結合前は、第2のコネクタ14の脚48とホルダー16の当たり60aとの間に上記コイルばね68が介設されていることにより、第2のコネクタ14が第2のユニットU2側に付勢されている。
【0035】
次に、第1のユニットU1と第2のユニットU2の結合、分離について上記構造の作用と共に図5〜図9を用いて説明する。
【0036】
上記の第1のユニットU1と第2のユニットU2を結合するには、まず、第1のユニットU1と第2のユニットU2とを対向させ、図5(a)に示すように、第2のコネクタ14に第1のコネクタ10を合わせながら、例えば、ボルト等により第1のユニットU1を第2のユニットU2に固定する。
【0037】
この過程で、第2のコネクタ14に第1のコネクタ10を接近させると、第1のコネクタ10の案内部30に形成された切欠き32にホルダー16の案内突部64が介装され、これにより案内突部64に沿って第1のコネクタ10が案内されるとともに、図5(b)に示すように、第1のコネクタ10の各係止片34がホルダー16の各案内凹部66内に案内される。この際、案内凹部66の幅h′が係止片34のフック部分の幅hよりも狭く形成されていることにより、同図に示すように、間隔が縮小するように各分岐片34aが前後に撓められるとともに、図7(a)に示すように各係止片34が第2のコネクタ14の案内面57に沿って左右外側に撓められながら案内される。
【0038】
そして、さらに第2のコネクタ14に第1のコネクタ10が接近すると、図5(6)及び図7(b)に示すように、各係止片34のフック35がコネクタ10の凹部56内に突入し、これにより第1のコネクタ10が第2のコネクタ14に係合する。この際、上記のように、凹部56の前後方向の幅と係止片34のフック部分の幅hとが略同一とされているため、フック35がコネクタ10の凹部56内に突入すると、図8に示すように、係止片34の各分岐片34aが復帰して凹部56内でフック部分が前後に広がることとなる。
【0039】
このように第1のコネクタ10の係止片34が第2のコネクタ14に係合すると、図9に示すように、第1のコネクタ10のハウジングにおける両端子保持部22a,22bの前端に対して第2のコネクタ14のハウジングにおける端子保持部42a,42bの後端が当接し、第1のコネクタ10に収納、保持された雄型端子26の先端接続部26aと、第2のコネクタ14に収納、保持された雌型端子46の先端接続部46aとが結合方向に相互に圧接される。これにより第1のコネクタ10と第2のコネクタ14とが接続されることとなる。
【0040】
そして、このように第1のユニットU1と第2のユニットU2とを結合すると、その後、第1のユニットU1と第2のユニットU2との間隔が拡大しても、上記のように第2のコネクタ14が結合方向に変位可能となっているため、図6(b)に示すように、第2のコネクタ14が第1のコネクタ10と一体に第1のユニットU1側へと変位する。しかも、係止片34のフック35がホルダー16によって外側から拘束されているため、第2のコネクタ14に対する係止片34の係合状態が維持され、これにより両コネクタ10,14の離脱が防止される。
【0041】
一方、第1のユニットU1と第2のユニットU2とを分離するには、ボルト等を取外して、例えば、第1のユニットU1を第2のユニットU2から引き離す方向に力を加える。
【0042】
第2のコネクタ14から第1のコネクタ10を分離する過程で、係止片34のフック35がホルダー16の上方に至るまでは、上記のようにフック部分が凹部56内で前後に広がった状態で係止片34が第2のコネクタ14に係合しているため、図7(c)に示すように、ホルダー16によって凹部56からのフック35の離脱が阻止される。これにより第2のコネクタ14に対する係止片34の係合状態が維持されて第2のコネクタ14が第1のコネクタ10と一体に第1のユニットU1側に引き寄せられることとなる。
【0043】
そして、係止片34のフック35がホルダー16の上方に達すると、ホルダー16からフック35が抜け出して外側に開放されるため、図7(d)に示すように、フック35が凹部56から外側に離脱して第2のコネクタ14に対する係止片34の係合状態が解除される。この際、上記のようにフック35の係合面35aが先下がりに形成されていることにより、フック35が凹部56からスムーズに離脱する。
【0044】
こうして両コネクタ10,14が相互に離脱することにより、第1のユニットU1と第2のユニットU2とが分離される。なお、分離後、第2のユニットU2においては、上記コイルばね68の付勢力により第2のコネクタ14が第2のユニットU2側に押し戻される。
【0045】
以上説明した結合構造によれば、第1のユニットU1に第1のコネクタ10を、第2のユニットU2に第2のコネクタ14を取付け、第1のユニットU1と第2のユニットU2とを結合すると、両コネクタが接続されて両各ユニットU1,U2を電気的に接続できるようになっているため、組立て性を効果的に向上させることができる。
【0046】
しかも、上記のように、一定の範囲、具体的には係止片34のフック35がホルダー16の上方に達するまでの範囲では、第2のコネクタ14がコネクタ接続方向に変位可能となっているため、ユニット結合後にユニット間隔が拡大しても両コネクタ10,14の接続状態が良好に維持される。従って、例えば、車両のドア本体とドアパネルとの結合構造として上記の構造を採用すれば、ドアパネルに形成されたノブに運転者が肘をついたり、あるいはドアを閉じる際にドアパネルをドア本体に対してドアパネルが室内側に引っ張る等してドア本体とドアパネルとの隙間が拡大するような場合でも、コネクタ相互の離脱を防止することができ、従来のこの種の結合構造において問題となっていたコネクタの離脱に起因した断線を有効に回避することができる。
【0047】
その上、両ユニットU1,U2の間隔が一定の間隔以上になると、第1のコネクタ10と第2のコネクタ14との係合状態が解除されて相互に離脱し得るようになっているので、一旦両ユニットU1,U2を結合した後でも、ユニットU1,U2の間隔が上記の間隔以上になるように力を加えることで、両ユニットU1,U2を比較的容易に分離させることができる。従って、上記のように車両のドア本体とドアパネルとの結合構造として上記の構造を採用した場合であれば、ドア本体とドアパネルとの間に配索されるワイヤーハーネスの修理、交換、追加あるいはドアパネルの交換等のメンテナンスの際に容易にドアパネルを取外して作業を行うことができ、メンテナンス性能が向上するという利点もある。
【0048】
ところで、上記実施の形態の結合構造は、本発明に係るコネクタを備えたユニットの結合構造の一例であって、その具体的な構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0049】
例えば、上記実施の形態の結合構造では、第1のユニットU1において、第1のコネクタ10をホルダー12を介して取付け、これにより第1のコネクタ10の前後、左右方向の変位を可能としているが、この構成は、コネクタ10,12の取付け位置の誤差等を吸収するための構成であり、このような位置誤差等を考慮する必要がない場合は必ずしも設ける必要なく、省略してもよい。
【0050】
また、上記実施の形態では、第2のユニットU2において、第2のコネクタ14とホルダー16との間にコイルばね68を介設し、これにより第2のコネクタ14を第2のユニットU2側に付勢するようにしているが、このコイルばね68を省略するようにしてもよい。但し、コイルばね68を設けておけば、ユニット結合まえには、第2のコネクタ14を常に第2のユニットU2側に保持しておくことができるので、ユニット欠後の際に第2のコネクタ14が逃げる方向に動くことがなく、第1のコネクタ10と第2のコネクタ14とをスムーズに接続することができるという利点がある。そればかりか、コイルばね68により第2のコネクタ14を一方向に付勢しておくことで、ホルダー16に対する第2のコネクタ14の動きが抑えられ、第2のコネクタ14とホルダー16の衝突音(異音)の発生が防止される。そのため、振動の多い車両等においては有効となる。
【0051】
さらに、上記の構造では、第1のユニットU1と第2のユニットU2との間隔を一定間隔以上に拡げると、第1のコネクタ10と第2のコネクタ14との係合状態が自動的に解除されるようにしているが、例えば、通常のコネクタ同様に作業者の操作により両コネクタ10,14の接続状態を解除するようにしてもよい。但し、これは両ユニットU1,U2を殆ど分離させる必要がない場合であって、例えば、頻繁に両ユニットU1,U2を分離させる必要がある場合等には、上記のように両コネクタ10,14の接続状態を自動的に解除できるようにしておくのが望ましい。この場合、上記実施の形態では、係止片34を第2のコネクタ14に係合させて両コネクタの接続状態をロックし、両ユニットU1,U2の間隔が一定の間隔となるまではフック35をホルダー16により拘束してその離脱を阻止する一方、両ユニットU1,U2の間隔が上記の間隔を超えると、フック35が外側に開放されてフック35の離脱が可能となるようにしているが、両ユニットU1,U2の間隔が一定の間隔を超えたときに両コネクタ10,14の接続状態を解除できれば、解除するための具体的な構成は上記のような構成に限らず他の構成であっても構わない。例えば、フック35の第2のコネクタ14からの離脱をホルダー16により拘束する代わりに、第2のユニットU2によりそのようなフック35の離脱を阻止する部材を設けるようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、本発明は、第1のコネクタを備えた第1のユニットと第2のコネクタを備えた第2のユニットとを、各コネクタを接続させつつ結合するユニットの結合構造において、少なくとも第1のコネクタを両コネクタの接続状態において第1のユニットに対してコネクタ接続方向に相対変位可能に設け、これにより両ユニットの隙間が拡大してもこれに追従するように少なくとも第1のコネクタが第1のユニットに対して相対的に変位するようにしたため、両ユニットの隙間の拡大によるコネクタの離脱やコネクタの破損を有効に防止することができる。
【0053】
特に、変位可能なコネクタについては、両ユニットの間隔が拡大するときにのみ変位を許容するように構成し、これにより両ユニット結合の際にはコネクタが互いに逃げる方向に動かないようにしているので、コネクタの接続を良好に行わせることもできる。
【0054】
また、第1のユニットと第2のユニットとの間が所定間隔を超えると上記両コネクタが相互に離脱可能となるようにすれば、両ユニットを分離する際に容易にコネクタを離脱させることができるため、メンテナンス等のために両ユニットを分離する場合に有効となる。
【0055】
さらに、少なくとも一方のコネクタをそのコネクタを備えたユニットに対してコネクタの接続方向と直交する方向に相対変位可能に設けるようにすれば、各ユニットにおけるコネクタの取付け位置がコネクタの接続方向と直交する方向にずれているような場合等でも、各コネクタを良好に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1のユニットおよび第2のユニットを示す断面図である。
【図2】第1のユニットおよび第2のユニットに取付けられるコネクタ及びホルダーを示す斜視図である。
【図3】第1のコネクタの係止片、第2のユニットの凹部およびホルダーの案内凹部の構成を説明する図である。
【図4】第1のコネクタの係止片、第2のユニットの凹部およびホルダーの案内凹部の構成を説明する図3の断面図である。
【図5】第1のユニットと第2のユニットとの結合を説明する図(一部断面図)である。
【図6】第1のユニットと第2のユニットとの結合を説明する図(一部断面図)である。
【図7】第1のユニットと第2のユニットとの結合および分離過程における第1のコネクタと第2のコネクタとの関係を示す断面図である。
【図8】第1のコネクタと第2のコネクタとの関係を示す結合方向と直交する方向の断面図である。
【図9】第1のコネクタと第2のコネクタとの接続状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 第1のコネクタ
12,16 ホルダー
16 介設スペース
14 第2のコネクタ
20 被保持部
22a,22b,42a,42b 端子保持部
26 雄型端子
28 電線
30 案内部
38 支持凹部
39 アーム
U1 第1のユニット
U2 第2のユニット

Claims (6)

  1. 第1のコネクタを備えた第1のユニットと第2のコネクタを備えた第2のユニットとを、各コネクタを接続させつつ結合するユニットの結合構造において、少なくとも第1のコネクタを両コネクタの接続状態において第1のユニットに対してコネクタ接続方向に相対変位可能に、かつ両ユニットの間隔が拡大するときにのみその変位が許容されるように設けたことを特徴とするコネクタを備えたユニットの結合構造。
  2. 上記変位可能なコネクタを、該コネクタを備えるユニット側に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とする請求項記載のコネクタを備えたユニットの結合構造。
  3. 第1のユニットと第2のユニットとの間が所定間隔を超えると上記両コネクタが相互に離脱可能となるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタを備えたユニットの結合構造。
  4. 一方のコネクタに、他方のコネクタに係合して各コネクタの接続状態をロックする一方、各ユニットが所定間隔に達すると上記ロックを解除可能とする係合部を設けたことを特徴とする請求項記載のコネクタを備えたユニットの結合構造。
  5. 上記係合部は、各ユニット同士の間隔が上記所定間隔に達するまでは相手方コネクタを備えるユニットに設けられた部材によって外側から拘束されて相手側のコネクタに係合し、各ユニット同士の間隔が上記所定間隔に達すると、外方に開放されてその開放側に離脱可能となるように構成されていることを特徴とする請求項記載のコネクタを備えたユニットの結合構造。
  6. 少なくとも一方のコネクタをそのコネクタを備えたユニットに対してコネクタの接続方向と直交する方向に相対変位可能に設けたことを特徴とする請求項1乃至のコネクタを備えたユニットの結合構造。
JP27594598A 1998-09-29 1998-09-29 コネクタを備えたユニットの結合構造 Expired - Fee Related JP3571545B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27594598A JP3571545B2 (ja) 1998-09-29 1998-09-29 コネクタを備えたユニットの結合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27594598A JP3571545B2 (ja) 1998-09-29 1998-09-29 コネクタを備えたユニットの結合構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000106241A JP2000106241A (ja) 2000-04-11
JP3571545B2 true JP3571545B2 (ja) 2004-09-29

Family

ID=17562625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27594598A Expired - Fee Related JP3571545B2 (ja) 1998-09-29 1998-09-29 コネクタを備えたユニットの結合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3571545B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000106241A (ja) 2000-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5487678A (en) Connector housing having a lock mechanism
JP3748301B2 (ja) コネクタの結合構造
JP2003031303A (ja) 防水式低挿入力コネクタ
JPH0945433A (ja) 可動コネクタ取付け構造
JPH0554933A (ja) コネクタ接続装置
US6217358B1 (en) Connector coupling structure
WO1998057827A1 (en) Self-aligning connection system
JP2002042960A (ja) コネクタ支持機構
JP5482220B2 (ja) 電気接続箱における嵌合部材のロック構造
KR20060124684A (ko) 모듈 홀더에 커넥터 모듈을 체결시키기 위한 장치
JP3216788B2 (ja) コネクタ保持構造
JPH11135178A (ja) コネクタソケット
JP3276324B2 (ja) コネクタの嵌脱構造
JP3571545B2 (ja) コネクタを備えたユニットの結合構造
JPH0660981U (ja) パネル固定型コネクタ
JPH0554934A (ja) コネクタの接続方法および接続装置
US5941731A (en) Connector holding structure
JP2000151129A (ja) ケースの固定構造
JP3276311B2 (ja) コネクタの嵌脱構造
JP3276313B2 (ja) コネクタの嵌脱構造
JP3292281B2 (ja) コネクタの可動取付構造
JPH1167346A (ja) コネクタの嵌脱構造
JP3276312B2 (ja) コネクタの嵌脱構造
JP2000299151A (ja) コネクタの接続構造
JP4009031B2 (ja) 補機用コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees