JP3569379B2 - 撮影レンズ系 - Google Patents
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Description
【0001】
【技術分野】
本発明は、固体撮像素子で撮影するITVカメラ、ビデオカメラ、電子スチルカメラ等に適した撮影レンズ系に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
近年、固体撮像素子(CCD等)で撮影画像を記録するいわゆる電子スチルカメラ等の要望が高まっている。このような電気的画像素子を使用するカメラの撮影レンズ系は、フィルムを使用する写真レンズに比べて、次のような特性が要求される。
【0003】
▲1▼電気的画像素子は一般的にフィルムよりラチチュードが狭いため、周辺光量を充分にとるべく開口効率をほぼ100%にする。
▲2▼上記▲1▼を満足しても、電気的画像素子の構造上、周辺光量の低下や色ズレが発生するため、主光線を全画面に対して垂直に近い角度で入射させる。
▲3▼レンズと結像面の間に、モアレ除去のための光学的ローパスフィルター、分光感度を補正するための赤外カットフィルター、あるいは結像面の保護と防塵のための光学部材等の配置スペースを確保する必要があり、長いバックフォーカスを要する。
【0004】
このような目的で既に、▲1▼特開昭49−53036号公報、▲2▼特開昭57−164708号公報、▲3▼特公平7−95141号公報等の撮影レンズ系が提案されている。しかし、▲1▼は半画角が16.5°と狭く、▲2▼は口径比が1:4.3程度で暗く、▲3▼は半画角19.5°で口径比1:2.8であり、しかも、▲1▼〜▲3▼のいずれも、最小の屈折面の曲率半径は焦点距離の半分程度またはそれ以下と小さいため、画面サイズが小さくなる程レンズ加工が困難になり製造コストが高くなるという問題点がある。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、半画角20゜程度で、口径比1:2.0程度と明るく、しかも収差補正が良好で、レンズ加工が簡単で安価にできる、固体撮像素子を利用したカメラに適した撮影レンズ系を得ることを目的とする。特に、各レンズの曲率半径が比較的大きく、画面サイズが小さくなっても、レンズ加工が容易な撮影レンズ系を得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】
本発明の撮像レンズ系は、物体側から順に、両凸の第1レンズと、物体側に強い凹面を向けた両凹の第2レンズと、像側に強い凸面を向けた正の第3レンズと、物体側に強い凸面を向けた第4レンズとの4枚の単レンズからなり、第4レンズのシェイピングファクターが下記条件式(1)を満足し、第2レンズの両面の曲率半径の比が、下記条件式(2)を満足することを特徴としている。
(1)0.5527≦(r8 +r7 )/(r8 -r7 )≦0.9021
(2)0.4<|r3 /r4 |<1.2
但し、
r 7 :第4レンズの物体側の面の曲率半径、
r 8 :第4レンズの像側の面の曲率半径、
r 3 :第2レンズの物体側の面の曲率半径、
r 4 :第2レンズの像側の面の曲率半径、
である。
【0008】
本発明の撮影レンズ系は、第2レンズと第3レンズの互いに対向する面のパワーの和が、条件式(3)を満足することが好ましい。
(3)-1.1<φr4+φr5<-0.1
但し、
φr4:第2レンズの像側の面の面パワー、
φr5:第3レンズの物体側の面の面パワー、
である。
【0009】
また、第1レンズの像側の面r2 より、第4レンズの像側の面r7 までの軸上寸法が、条件式(4)を満足することが好ましい。
(4)1.1<Σdi <1.7 (i=2〜7)
但し、
di :物体側から数えて第i面と第(i+1)面の軸上間隔、
である。
【0010】
絞は、第1レンズと第2レンズの間に配置する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の撮影レンズ系は、物体側より順に、両凸の第1レンズと、物体側に強い凹面を向けた両凹の第2レンズと、像側に強い凸面を向けた正の第3レンズと、物体側に強い凸面を向けた第4レンズとの4枚の単レンズから構成し、比較的各レンズの曲率半径を大きくして、画面サイズが小さくなってもレンズ加工が簡単で安価にでき、かつ口径比1:2.0程度と明るく収差補正が良好で、しかも固定撮像素子を利用したカメラに適した撮影レンズ系を得たものである。
【0012】
条件式(1)は、最も像側の第4レンズのシェイピングファクターに関するもので、5°程度以下のテレセントリックにするために必要な条件である。条件式(1)の下限を越えると、テレセントリック角(結像面に入射する軸外主光線の入射角)がマイナス(内側に傾く)になり過ぎる。上限を越えると、テレセントリック角が5°以上となり本発明の目的が達成できなくなる。
【0013】
条件式(2)は、レンズ全系中、唯一の負レンズである第2レンズの両側の面の曲率半径の比の範囲に関し、球面収差とコマ収差を良好に補正するための条件である。第2レンズの物体側の屈折面r3 の曲率半径が小さくなるか、または像側の屈折面r4 の曲率半径が大きくなって条件式の下限を越えると、過剰の球面収差の補正ができなくなり、内方コマが大きく発生する。逆にr3 が大きくなるか、r4 が小さくなって条件式の上限を越えると、球面収差が補正不足となり、外方コマが発生し良好な結像性能が得られなくなる。
【0014】
条件式(3)は、第2レンズと第3レンズの対向面間によって構成される空気レンズの面のパワーの和の範囲を表し、コマフレアーの発生を抑え、像面のバランスをとるための条件である。下限を越えて負のパワーが強くなると、下光線によるコマフレアーが外側に大きく発生し、像面湾曲が補正過剰となる。上限を越えて負のパワーが弱くなると、下光線によるコマフレアーが内側に大きく発生し、像面湾曲が補正不足となるので、結像性能が保てなくなる。
【0015】
条件式(4)は、開放絞が配置される第1レンズと第2レンズの間隔と第2レンズから第4レンズまでの軸上寸法の合計の範囲を規定するもので、軸外主光線を結像面(撮像面)に対して5°程度以下で入射させるために必要な条件である。したがって条件式(4)の下限を越えて軸上寸法が短くなると、結像面に入射する軸外主光線の入射角を5°程度以下に抑えることができなくなり、同時に第3レンズ及び第4レンズのコバ厚が薄くなるので、特に画面サイズが小さい場合に、レンズの加工、組立が困難になる。上限を越えて、この軸上寸法が長くなると、バックフォーカスが短くなり、ローパスフィルターや赤外カットフィルター等の光学部材の配置が困難になる。
【0016】
以下、具体的な数値実施例について、本発明を説明する。以下の実施例1ないし4は、いずれも、物体側から順に、両凸の第1レンズ10、絞S、両凹の第2レンズ20、正の第3レンズ30及び両凸の第4レンズ40からなっている。第3レンズは、メニスカスレンズからなる実施例2を除いて両凸レンズからなり、いずれも、像側に強い凸面を備えている。第4レンズの後方には、実施例1ないし実施例4では、ローパスフィルター及び撮像素子のカバーガラスCGが配置され、実施例5及び実施例6では、撮像素子のカバーガラスCGのみが配置されている。カバーガラスCGの像側の面は撮像面である。
【0017】
[実施例1]
図1及び図2は、本発明の撮影レンズ系の第1の実施例を示すもので、図1はそのレンズ構成図、図2はその諸収差図である。
このレンズ系の具体的数値データを表1に示す。諸収差図中、SAは球面収差、SCは正弦条件、d線、g線、C線、それぞれの波長における、球面収差によって示される色収差、Sはサジタル、Mはメリディオナルを示している。
【0018】
表および図面中、FNO はFナンバー、F は焦点距離、W は半画角、fBはバックフォーカスを表す。Rは曲率半径、Dはレンズ厚またはレンズ間隔、Nd はd線の屈折率、νはd線のアッベ数を示す。バックフォーカスfBは、第4レンズ最終面(r8面)からカバーガラスCGの像側面(撮像面、r11 )迄の距離の空気換算距離である(fB=d8+(d9/N9)+(d10/N10))。
【0019】
【表1】
【0020】
[実施例2]
図3及び図4は、本発明の撮影レンズ系の第2の実施例を示すもので、図3はレンズ構成図、図4は諸収差図、表2は具体的数値データである。
【0021】
【表2】
【0026】
[実施例3]
図5及び図6は、本発明の撮影レンズ系の第3の実施例を示すもので、図5はレンズ構成図、図6は諸収差図、表3は具体的数値データである。
【0027】
【表3】
【0028】
[実施例4]
図7及び図8は、本発明の撮影レンズ系の第4の実施例を示すもので、図7はレンズ構成図、図8は諸収差図、表4は具体的数値データである。
【0029】
【表4】
【0030】
次に、実施例1ないし4の各条件式に対する値を表5に示す。
【表5】
【0031】
表5から明らかなように、実施例1ないし実施例4の数値は、条件式(1)ないし(4)を満足している。また、収差図から明らかなように、各収差も良好に補正されている。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、半画角20゜程度で、口径比1:2.0程度と明るく、しかも収差補正が良好で、レンズ加工が簡単で安価にできる、固体撮像素子を利用したカメラに適した撮影レンズ系を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による撮影レンズ系の第1の実施例のレンズ構成図である。
【図2】図1のレンズ系の諸収差図である。
【図3】本発明による撮影レンズ系の第2の実施例のレンズ構成図である。
【図4】図3のレンズ系の諸収差図である。
【図5】本発明による撮影レンズ系の第3の実施例のレンズ構成図である。
【図6】図5のレンズ系の諸収差図である。
【図7】本発明による撮影レンズ系の第4の実施例のレンズ構成図である。
【図8】図7のレンズ系の諸収差図である。
【技術分野】
本発明は、固体撮像素子で撮影するITVカメラ、ビデオカメラ、電子スチルカメラ等に適した撮影レンズ系に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】
近年、固体撮像素子(CCD等)で撮影画像を記録するいわゆる電子スチルカメラ等の要望が高まっている。このような電気的画像素子を使用するカメラの撮影レンズ系は、フィルムを使用する写真レンズに比べて、次のような特性が要求される。
【0003】
▲1▼電気的画像素子は一般的にフィルムよりラチチュードが狭いため、周辺光量を充分にとるべく開口効率をほぼ100%にする。
▲2▼上記▲1▼を満足しても、電気的画像素子の構造上、周辺光量の低下や色ズレが発生するため、主光線を全画面に対して垂直に近い角度で入射させる。
▲3▼レンズと結像面の間に、モアレ除去のための光学的ローパスフィルター、分光感度を補正するための赤外カットフィルター、あるいは結像面の保護と防塵のための光学部材等の配置スペースを確保する必要があり、長いバックフォーカスを要する。
【0004】
このような目的で既に、▲1▼特開昭49−53036号公報、▲2▼特開昭57−164708号公報、▲3▼特公平7−95141号公報等の撮影レンズ系が提案されている。しかし、▲1▼は半画角が16.5°と狭く、▲2▼は口径比が1:4.3程度で暗く、▲3▼は半画角19.5°で口径比1:2.8であり、しかも、▲1▼〜▲3▼のいずれも、最小の屈折面の曲率半径は焦点距離の半分程度またはそれ以下と小さいため、画面サイズが小さくなる程レンズ加工が困難になり製造コストが高くなるという問題点がある。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、半画角20゜程度で、口径比1:2.0程度と明るく、しかも収差補正が良好で、レンズ加工が簡単で安価にできる、固体撮像素子を利用したカメラに適した撮影レンズ系を得ることを目的とする。特に、各レンズの曲率半径が比較的大きく、画面サイズが小さくなっても、レンズ加工が容易な撮影レンズ系を得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】
本発明の撮像レンズ系は、物体側から順に、両凸の第1レンズと、物体側に強い凹面を向けた両凹の第2レンズと、像側に強い凸面を向けた正の第3レンズと、物体側に強い凸面を向けた第4レンズとの4枚の単レンズからなり、第4レンズのシェイピングファクターが下記条件式(1)を満足し、第2レンズの両面の曲率半径の比が、下記条件式(2)を満足することを特徴としている。
(1)0.5527≦(r8 +r7 )/(r8 -r7 )≦0.9021
(2)0.4<|r3 /r4 |<1.2
但し、
r 7 :第4レンズの物体側の面の曲率半径、
r 8 :第4レンズの像側の面の曲率半径、
r 3 :第2レンズの物体側の面の曲率半径、
r 4 :第2レンズの像側の面の曲率半径、
である。
【0008】
本発明の撮影レンズ系は、第2レンズと第3レンズの互いに対向する面のパワーの和が、条件式(3)を満足することが好ましい。
(3)-1.1<φr4+φr5<-0.1
但し、
φr4:第2レンズの像側の面の面パワー、
φr5:第3レンズの物体側の面の面パワー、
である。
【0009】
また、第1レンズの像側の面r2 より、第4レンズの像側の面r7 までの軸上寸法が、条件式(4)を満足することが好ましい。
(4)1.1<Σdi <1.7 (i=2〜7)
但し、
di :物体側から数えて第i面と第(i+1)面の軸上間隔、
である。
【0010】
絞は、第1レンズと第2レンズの間に配置する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の撮影レンズ系は、物体側より順に、両凸の第1レンズと、物体側に強い凹面を向けた両凹の第2レンズと、像側に強い凸面を向けた正の第3レンズと、物体側に強い凸面を向けた第4レンズとの4枚の単レンズから構成し、比較的各レンズの曲率半径を大きくして、画面サイズが小さくなってもレンズ加工が簡単で安価にでき、かつ口径比1:2.0程度と明るく収差補正が良好で、しかも固定撮像素子を利用したカメラに適した撮影レンズ系を得たものである。
【0012】
条件式(1)は、最も像側の第4レンズのシェイピングファクターに関するもので、5°程度以下のテレセントリックにするために必要な条件である。条件式(1)の下限を越えると、テレセントリック角(結像面に入射する軸外主光線の入射角)がマイナス(内側に傾く)になり過ぎる。上限を越えると、テレセントリック角が5°以上となり本発明の目的が達成できなくなる。
【0013】
条件式(2)は、レンズ全系中、唯一の負レンズである第2レンズの両側の面の曲率半径の比の範囲に関し、球面収差とコマ収差を良好に補正するための条件である。第2レンズの物体側の屈折面r3 の曲率半径が小さくなるか、または像側の屈折面r4 の曲率半径が大きくなって条件式の下限を越えると、過剰の球面収差の補正ができなくなり、内方コマが大きく発生する。逆にr3 が大きくなるか、r4 が小さくなって条件式の上限を越えると、球面収差が補正不足となり、外方コマが発生し良好な結像性能が得られなくなる。
【0014】
条件式(3)は、第2レンズと第3レンズの対向面間によって構成される空気レンズの面のパワーの和の範囲を表し、コマフレアーの発生を抑え、像面のバランスをとるための条件である。下限を越えて負のパワーが強くなると、下光線によるコマフレアーが外側に大きく発生し、像面湾曲が補正過剰となる。上限を越えて負のパワーが弱くなると、下光線によるコマフレアーが内側に大きく発生し、像面湾曲が補正不足となるので、結像性能が保てなくなる。
【0015】
条件式(4)は、開放絞が配置される第1レンズと第2レンズの間隔と第2レンズから第4レンズまでの軸上寸法の合計の範囲を規定するもので、軸外主光線を結像面(撮像面)に対して5°程度以下で入射させるために必要な条件である。したがって条件式(4)の下限を越えて軸上寸法が短くなると、結像面に入射する軸外主光線の入射角を5°程度以下に抑えることができなくなり、同時に第3レンズ及び第4レンズのコバ厚が薄くなるので、特に画面サイズが小さい場合に、レンズの加工、組立が困難になる。上限を越えて、この軸上寸法が長くなると、バックフォーカスが短くなり、ローパスフィルターや赤外カットフィルター等の光学部材の配置が困難になる。
【0016】
以下、具体的な数値実施例について、本発明を説明する。以下の実施例1ないし4は、いずれも、物体側から順に、両凸の第1レンズ10、絞S、両凹の第2レンズ20、正の第3レンズ30及び両凸の第4レンズ40からなっている。第3レンズは、メニスカスレンズからなる実施例2を除いて両凸レンズからなり、いずれも、像側に強い凸面を備えている。第4レンズの後方には、実施例1ないし実施例4では、ローパスフィルター及び撮像素子のカバーガラスCGが配置され、実施例5及び実施例6では、撮像素子のカバーガラスCGのみが配置されている。カバーガラスCGの像側の面は撮像面である。
【0017】
[実施例1]
図1及び図2は、本発明の撮影レンズ系の第1の実施例を示すもので、図1はそのレンズ構成図、図2はその諸収差図である。
このレンズ系の具体的数値データを表1に示す。諸収差図中、SAは球面収差、SCは正弦条件、d線、g線、C線、それぞれの波長における、球面収差によって示される色収差、Sはサジタル、Mはメリディオナルを示している。
【0018】
表および図面中、FNO はFナンバー、F は焦点距離、W は半画角、fBはバックフォーカスを表す。Rは曲率半径、Dはレンズ厚またはレンズ間隔、Nd はd線の屈折率、νはd線のアッベ数を示す。バックフォーカスfBは、第4レンズ最終面(r8面)からカバーガラスCGの像側面(撮像面、r11 )迄の距離の空気換算距離である(fB=d8+(d9/N9)+(d10/N10))。
【0019】
【表1】
【0020】
[実施例2]
図3及び図4は、本発明の撮影レンズ系の第2の実施例を示すもので、図3はレンズ構成図、図4は諸収差図、表2は具体的数値データである。
【0021】
【表2】
【0026】
[実施例3]
図5及び図6は、本発明の撮影レンズ系の第3の実施例を示すもので、図5はレンズ構成図、図6は諸収差図、表3は具体的数値データである。
【0027】
【表3】
【0028】
[実施例4]
図7及び図8は、本発明の撮影レンズ系の第4の実施例を示すもので、図7はレンズ構成図、図8は諸収差図、表4は具体的数値データである。
【0029】
【表4】
【0030】
次に、実施例1ないし4の各条件式に対する値を表5に示す。
【表5】
【0031】
表5から明らかなように、実施例1ないし実施例4の数値は、条件式(1)ないし(4)を満足している。また、収差図から明らかなように、各収差も良好に補正されている。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、半画角20゜程度で、口径比1:2.0程度と明るく、しかも収差補正が良好で、レンズ加工が簡単で安価にできる、固体撮像素子を利用したカメラに適した撮影レンズ系を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による撮影レンズ系の第1の実施例のレンズ構成図である。
【図2】図1のレンズ系の諸収差図である。
【図3】本発明による撮影レンズ系の第2の実施例のレンズ構成図である。
【図4】図3のレンズ系の諸収差図である。
【図5】本発明による撮影レンズ系の第3の実施例のレンズ構成図である。
【図6】図5のレンズ系の諸収差図である。
【図7】本発明による撮影レンズ系の第4の実施例のレンズ構成図である。
【図8】図7のレンズ系の諸収差図である。
Claims (4)
- 物体側から順に、両凸の第1レンズと、物体側に強い凹面を向けた両凹の第2レンズと、像側に強い凸面を向けた正の第3レンズと、物体側に強い凸面を向けた第4レンズとの4枚の単レンズからなり、
第4レンズのシェイピングファクターが下記条件式(1)を満足し、
第2レンズの両面の曲率半径の比が、下記条件式(2)を満足することを特徴とする撮影レンズ系。
(1)0.5527≦(r8 +r7 )/(r8 -r7 )≦0.9021
(2)0.4<|r3 /r4 |<1.2
但し、
r 7 :第4レンズの物体側の面の曲率半径、
r 8 :第4レンズの像側の面の曲率半径、
r 3 :第2レンズの物体側の面の曲率半径、
r 4 :第2レンズの像側の面の曲率半径。 - 請求項1記載の撮影レンズ系において、第2レンズと第3レンズの互いに対向する面のパワーの和が下記条件式(3)を満足する撮影レンズ系。
(3)-1.1<φr4+φr5<-0.1
但し、
φr4:第2レンズの像側の面の面パワー、
φr5:第3レンズの物体側の面の面パワー。 - 請求項1または2記載の撮影レンズ系において、第1レンズの像側の面r2 より、第4レンズの像側の面r7 までの軸上寸法が、下記条件式(4)を満足する撮影レンズ系。
(4)1.1<Σdi <1.7 (i=2〜7)
但し、
di :物体側から数えて第i面と第(i+1)面の軸上間隔。 - 請求項1ないし3のいずれか1項記載の撮影レンズ系において、第1レンズと第2レンズの間には、絞が配置されている撮影レンズ系。
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JP06351696A JP3569379B2 (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 撮影レンズ系 |
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JP06351696A JP3569379B2 (ja) | 1996-03-19 | 1996-03-19 | 撮影レンズ系 |
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JPH09258100A JPH09258100A (ja) | 1997-10-03 |
JP3569379B2 true JP3569379B2 (ja) | 2004-09-22 |
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1996
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