JP3569054B2 - 浴槽ユニットの支持構造 - Google Patents

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一成 津田
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積水ホームテクノ株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室ユニット等に設置される浴槽ユニットの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建物の浴室に配設される浴槽ユニットの支持構造は、図3、及び図4に示すように、浴槽100の底部120を、浴槽100の土間コンクリート等の設置面に予め積上げられたコンクリートブロック200の上に直接載置し、更に、浴槽ユニットの周囲の浴槽の嵌合部材300は、その角部310を浴槽100とは別途に高さ調整可能な支持材210により支持された構造となっている。
【0003】
又、上記の浴槽ユニットとは別の支持構造として、図5、及び図6に示すように、建物の基礎上に載置された土台500、500間に梁材600を、土台500、500より垂下された受金具700、700により保持して架け渡し、この梁材600、600により浴槽100を支持し、更に、浴槽の嵌合部材110を土台500上の支持材800により支持して設置するようにしたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記前者のような従来の浴槽ユニットをコンクリートブロック200により支持する構造においては、これらが別工事が必要となり、又、浴槽100と嵌合部材300とがそれぞれ独立して支持されているので、上記嵌合部材300が不安定となり、この床面と一体となった嵌合部材300の浴室内での揺れが発生するといった問題がある。
【0005】
又、後者の場合には、住宅等の建物の基礎上の土台500を利用する構造であるため、設置条件が制約を受けることになり、最適箇所に浴室を設けることができないなどの問題がある。
【0006】
本発明は、上記のこのような問題点に着眼してなされたものであり、その目的とするところは、これらの問題点を解消し、浴槽ユニットの浴槽、及び床面を含む浴槽の嵌合部材の揺れ等の発生がなく安定した設置が可能で、又、建物の構造体等から独立して設置され、設置条件の制約を受けることがない浴槽ユニットの支持構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の浴槽ユニットの支持構造においては、浴槽の底部と、浴槽の嵌め込まれた周囲の嵌合部材とを支持するようになされた浴槽ユニットの支持構造において、浴槽の下方に浴槽の底部を支持する横梁と、この横梁の端部を保持する縦梁とが井桁状に組まれた架台が設けられ、又、上記縦梁より上記嵌合部材の四隅を支持する支柱が立設され、この支柱には嵌合部材の高さの設定と水平度を調整するためのネジ調整部が設けられ、上記架台の縦枠の四隅が土間より立設された高さ調整可能な支持脚により支持されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】
本発明の浴槽ユニットの支持構造においては、浴槽の下方に浴槽の底部を支持する架台が設けられ、又、上記架台の縦梁より上記嵌合部材の四隅を支持する支柱が立設され、この支柱には嵌合部材の高さの設定と水平度を調整するためのネジ調整部が設けられ、上記架台の縦枠の四隅が土間より立設された高さ調整可能な支持脚により支持されているので、浴槽ユニットの浴槽、及び床面を含む嵌合部材の揺れ等の発生がなく安定した設置が可能で、又、建物の構造体等から独立して設置され、設置条件の制約を受けることがない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の浴槽ユニットの支持構造の一例を示す断面図であり、図2は、図1のA−A断面図である。
図1、及び図2において、浴槽ユニット10は、コンクリート土間1の上方に設置されるようになっており、この浴槽ユニット10は、浴槽11と、この浴槽11が嵌め込まれる嵌合部材12とりより構成されている。
又、上記嵌合部材12は、その側面にエプロン12aと、このエプロン12aの下端より延設された洗い場床12bとにより構成されている。
【0010】
上記嵌合部材12の洗い場床12bは、別途に立設された支持柱により支持される構造となっている。
【0011】
浴槽11の下方には、浴槽11を支持する架台20が設けられており、この架台20は、浴槽11の底部11aを直接支持する横梁21、21が並設され、この横梁21、21の両端近傍に、横梁21、21と直交する方向に縦梁22、22が架け渡され井桁状に組まれて形成されている。
【0012】
又、上記架台20の縦梁22、22の端部の上面からは、上記嵌合部材12の四隅を支持する支柱30がそれぞれに立設されている。
この支柱30の上寄りには、嵌合部材12の高さの設定と水平度を調整するためのネジ調整部30aが設けられている。
【0013】
更に、上記架台20の縦梁22、22の端部4箇所と、横梁21の中央部がコンクリート土間1より立設されたネジ調整部40a、41aによるそれぞれ独立した高さ調整可能な支持脚40、41によりそれぞれに支持され、架台20により浴槽ユニット10の安定した支持とともに全体の高さと水平度の調整がなされるようになっている。
【0014】
従って、前述の従来のような浴槽ユニットの支持構造とことなり、浴槽11と嵌合部材12を一体化された架台20により支持し、更に、全体的な高さと水平度の調整を行うことが可能となり、浴槽ユニット10の揺れがなく安定した支持による設置が可能となり、又、浴槽ユニット10は、建物の構造体(例えば土台)等から独立して設置され、設置条件の制約を受けることがないものとすることが可能となった。
【0015】
【発明の効果】
本発明の浴槽ユニットの支持構造においては、浴槽の下方に浴槽の底部を支持する架台が設けられ、又、上記架台の縦梁より上記嵌合部材の四隅を支持する支柱が立設され、この支柱には嵌合部材の高さの設定と水平度を調整するためのネジ調整部が設けられ、上記架台の縦枠の四隅が土間より立設された高さ調整可能な支持脚により支持されているので、浴槽ユニットの浴槽、及び床面を含む嵌合部材の揺れ等の発生がなく安定した設置が可能で、又、建物の構造体等から独立して設置され、設置条件の制約を受けることがないようにできた。
【0016】
又、浴槽と嵌合部材とを一体に支持し、それぞれを独立して支持する必要がなくなり、従来のようなそれぞれの独立直立状態の維持や位置決め等の問題を解消できるようになった。
更に、浴槽と嵌合部材との高さと水平度の調整が簡単にできるようになり、施工工数の軽減が可能となった。
従って、浴槽ユニットの支持構造として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浴槽ユニットの支持構造の一例を示す断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】従来の浴槽ユニットの支持構造を示す正面図。
【図4】図3の側面図。
【図5】従来の浴槽ユニットの支持構造を示す正面図。
【図6】図5の側面図。
【符号の説明】
1 コンクリート土間
10 浴槽ユニット
11 浴槽
11a 底部
12 嵌合部材
12a エプロン
12b 洗い場床
20 架台
21 横梁
22 縦梁
30 支柱
30a、40a、41a ネジ調整部
40、41 支持

Claims (1)

  1. 浴槽の底部と、浴槽の嵌め込まれた周囲の嵌合部材とを支持するようになされた浴槽ユニットの支持構造において、浴槽の下方に浴槽の底部を支持する横梁と、この横梁の端部を保持する縦梁とが井桁状に組まれた架台が設けられ、又、上記縦梁より上記嵌合部材の四隅を支持する支柱が立設され、この支柱には嵌合部材の高さの設定と水平度を調整するためのネジ調整部が設けられ、上記架台の縦枠の四隅が土間より立設された高さ調整可能な支持脚により支持されていることを特徴とする浴槽ユニットの支持構造。
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