JP3567821B2 - チャンネルベース - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明制御、動力制御等の配電機器を収納する自立型配電盤等の配電設備を床面に据付するためのチャンネルベースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、照明制御、動力制御等の配電機器を収納する配電盤等の配電設備を床面に据付するものは、図6に示すように、自立型電設盤とも呼ばれている配電設備盤がチャンネルベースAを介して据え付けられる。
【0003】
このチャンネルベースAは、例えば図7に示す、L型鋼のような板厚の厚い長尺鋼材を切断し、溶接にて組み合わせスカート部Bを形成したものが知られている。この場合、下方が開放しており、上記と同じL型鋼にて形成されたアンカー取付用の据付部Dが、同図(b)に示すように、上記の水平片Cの内側端部から垂下させて内側に向け溶接されて固着されている。したがって、このチャンネルベースAは、アンカー取付用の据付部Dを介して床面Fに固定され、配電設備盤本体10が、上記水平片C上に載置されてその内側からボルト固定され床面に据え付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術においては、スカート部B及び据付部Dの両方が板厚の厚い材料にて形成されている。そのため、チャンネルベースA自体は強度的に頑丈であるものの、重量の大きいものとなりその運搬上問題があった。
【0005】
ところで、上記のチャンネルベースAの場合、床面Fに不陸があったときにその下面と床面Fとの間に生ずる隙間がガタツキの原因となるという問題もあり、そのときには、チャンネルベースA下面にスペーサを挿入させて据付を行う必要があった。したがって、配電設備の施工に多くの時間のかかることがあった。
【0006】
本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、強度面での頑丈さを維持しながらより軽量化することができ、また、床面の不陸に容易に対応可能なチャンネルベースを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のチャンネルベースにあっては、自立型配電盤等の配電設備盤を床面に据付するためのチャンネルベースであって、配電設備盤本体の下部周縁に略沿うよう、所定厚さの鋼板材にて形成された平面視四角状のスカート部の内側四隅に、床面への据付部及び配電設備盤本体への取着部を有する、該スカート部より厚い板厚をもった鋼板材製の据付部材を固着させ、前記据付部として、床面の不陸による前記配電設備盤本体の傾きを是正するボルト部を有するアジャスト脚を螺着させた第1据付部と、同第1据付部より内側位置に設けたアンカー取付用の板状取付片である第2据付部とを設けたことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1乃至図5は、本発明の請求項1乃至5全てに対応する一実施の形態を示し、図1は、本発明の一実施の形態のチャンネルベースを示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。図2は、同チャンネルベースの概略構成を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は部分側面図である。図3は、同チャンネルベースの据付部材を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。図4は、同チャンネルベースのアジャスト脚を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。図5は、同チャンネルベースのアジャスト脚の説明図である。
【0014】
この実施の形態のチャンネルベース1は、自立型配電盤等の配電設備盤を床面Fに据付するためのチャンネルベースであって、配電設備盤本体10の下部周縁に略沿うよう、所定厚さの鋼板材にて形成されたスカート部2の内側に、床面Fへの据付部5及び配電設備盤本体10への取着部6を有する、該スカート部2より厚い板厚をもった鋼板材製の据付部材4を配設させてなる。
【0015】
又、該実施の形態のチャンネルベース1においては、前記スカート部2を平面視四角状とし、前記据付部材4をその四隅に固着させてもいる。又、該実施の形態のチャンネルベース1においては、前記据付部5として、床面の不陸による前記配電設備盤本体10の傾きを是正するボルト部9を有するアジャスト脚8を螺着させた第1据付部51と、同第1据付部51より内側位置に設けたアンカー取付用の板状取付片である第2据付部52とを設けてもいる。又、該実施の形態のチャンネルベース1においては、前記スカート部2の上端を内側に折曲させて前記配電設備盤本体10の下面と当接する当接片3とし、前記据付部材4を、それに一体形成した固着片7を同当接片3の裏面に溶接し固着させてもいる。又、該実施の形態のチャンネルベース1においては、前記ボルト部9の上部にそのボルト部9を回動させる係合部91を設け、前記当接片3を、該ボルト部9を回動させる開口部31を設けて形成してもいる。
【0016】
詳しくは、このチャンネルベース1は、従来の技術の項にて、図6に示して説明したような、照明制御、動力制御等の配電機器を収納する収納箱体である配電設備盤本体10を床面Fに据付するときに、その床面Fと配電設備盤本体10との間に介在させるもので、鋼板材料製のスカート部2及び据付部材4と、据付部材4に螺着されるアジャスト脚8とを備えている。
【0017】
スカート部2は、この場合、1.2mmの板厚をもった長尺の鋼板材の当接片3となる一側を長手方向にわたって略直角に折曲させ、次いで、その平面視にて四角状となるよう短手方向に折曲させて、該長尺材の始端及び終端をスポット溶接にて接合し形成している。そして、当接片3には、予めその隣り合うものどうしを斜めに切断させて突き合わせるようにしてあり、また、その突き合わせ部に、後述するボルト部9を回動させる開口部31の円孔が形成されるよう半円状に切欠が形成されている。この当接片3には、据付部材4の配電設備盤本体10への取着部6がその裏面側に固着される、スカート部2の一対向辺の所定箇所に、配電設備盤本体10をこのチャンネルベース1へ取り付けるための取付孔32が設けられている。
【0018】
据付部材4は、この場合、4mm程度の板厚をもった鋼板材を折曲させ、床面への据付部5となる第1据付部51及び第2据付部52と、配電設備盤本体10への取着部6とを有して形成されている。この据付部材4は、詳しくは図3に示すように、取着部6から平面視略L字状となるよう、第1据付部51及び第2据付部52が所定の段差をもつように垂下させ、一体に形成されており、その第1据付部51には後述するアジャスト脚8を螺着させる角ナットが溶接してあり、その第2据付部52には後述するアンカー取付用の取付孔が穿設されている。図2にに示すように、前記スカート部2の四角状の四隅に分散させて固着されるため、板厚を厚くしても部材自体が小さいためチャンネルベース1全体の重量を増加させることが無い。
【0019】
この据付部材4は、上記取着部6及び、第1据付部51から延出させて上方へ屈曲されている固着片7を、上記スカート部2の当接片3の裏面に固着させる固着片としてあり、同固着片をスポット溶接し固着させるので、据付状態にてその溶接箇所が外部から隠されることとなり、チャンネルベース1の美観を高めている。また、このものの取着部6には、第1据付部51と同じように角ナットが溶接してあり、配電設備盤本体10へのチャンネルベース1の取着する際のトルク強度をより高くすることを可能としている。なお、この発明においては、据付部材4は、上記によるものの他、例えば短手方向の2つを一体化させても良い。
【0020】
アジャスト脚8は、上記第1据付部51の角ナットに螺着されるボルト部9の下部に、このボルト部9とは回転自在に係合されている座部81が設けられて形成されている。このアジャスト脚8は、ボルト部9を第1据付部51に対して回動させることにより座部81が上下動自在となり、配電設備盤本体10の傾きを床面の不陸に対応させ是正させるが、該ボルト部9の上端面にそのボルト部9を回動させる回動具であるドライバに対応する溝が係合部91として形成されており、スカート部2の当接片3四隅の開口部31を介してそのドライバを差し込んで容易に回動させ微調節することができる。なお、このアジャスト脚8の場合、座部81と第1据付部51の角ナットとの間には、座部81の高さを適切に調節した後にそれを角ナット側に向け回動させることでボルト部9の回動を防止する、ゆるみ止めナット82が設けられている。
【0021】
上記のチャンネルベース1において、配電設備盤本体10を床面Fに据付するときには、まず、配電設備盤本体10の床面F上の据え付け位置にチャンネルベース1を載置させる。そして、図5に示すように、スカート部2の下面と床面Fとの間に隙間が生じていた場合、その平面視四角状のスカート部2の当接片3四隅の開口部31を介して、同スカート部2の内側に固着し配設された据付部材4の、第1据付部51のアジャスト脚8のボルト部9の係合部91に回動具となるドライバを係合させ、上面側から回動させてアジャスト脚8の高さを適切な高さとする。このとき、アジャスト脚8のボルト部9をその上面側から容易に回動させることができるので、より短時間に是正させることができる。
【0022】
そして、床面の不陸にてチャンネルベース1自体がガタツキが無いかどうか確認を行った後、ゆるみ止めナット82を締め付け、第2据付部52をアンカー取付させチャンネルベース1を床面Fに取付固定する。次いで、チャンネルベース1の当接片3上面に配電設備盤本体10を載置させ、上記取付孔32裏面側からその箱体の底板に形成されている取付孔に向けて取付ボルトを挿通させ、内側から配電設備盤本体10をチャンネルベース1へボルト止めし据え付けさせる。
【0023】
なお、このとき、配電設備盤本体10の底板にもその下部周縁に略沿う平面視四角状のスカート部2の当接片3四隅の開口部31に対応する開口を設けておくことにより、第1据付部51のアジャスト脚8のボルト部9の係合部91に回動具を係合させて回動させることができ、床面Fの不陸による配電設備盤本体10の傾きをより是正させて据え付けすることができる。
【0024】
したがって、以上説明したチャンネルベース1によると、自立型配電盤等の配電設備盤本体10が、所定厚さの鋼板材にて形成された、その配電設備盤本体10の下部周縁に略沿うチャンネルベース1のスカート部2内側に配設される、同スカート部2より厚い板厚の、床面Fへの据付部5及び配電設備盤本体10への取着部6をもった鋼板材製の据付部材4を介して据え付けられるので、強度面での頑丈さを維持しながらより軽量化することができる。
【0025】
そして、配電設備盤本体10の下部周縁に略沿う平面視四角状のスカート部2の内側に配設される、同スカート部2の四隅に固着される、それより厚い板厚の床面Fへの据付部5及び配電設備盤本体10への取着部6をもった鋼板材製の据付部材4を介して据え付けられるので、さらなる軽量化を達成できる。また、配電設備盤本体10を、その下部周縁に略沿う平面視四角状のスカート部2の内側に配設される、同スカート部2の最も遠い箇所どうしである四隅に固着される、据付部材4のボルト部9を有するアジャスト脚8を螺着させた第1据付部51にて床面Fの不陸による配電設備盤本体10の傾きが是正されて、同第1据付部51より内側位置に設けたアンカー取付用の板状取付片である第2据付部52をアンカー取付させ据え付けできるので、配電設備盤本体10の傾きをより高い精度で是正で行うことができ、しかも、スペーサを挿入させる必要も無く床面Fの不陸に容易に対応させ据え付けされる。
【0026】
また、この場合、所定厚さの鋼板材にて形成された、配電設備盤本体10の下部周縁に略沿うよう、上端を内側に折曲させてその下面と当接するスカート部2の当接片3の裏面に、それに一体形成された該スカート部2より厚い板厚の固着片7を溶接され、据付部材が固着されるので、美観良く溶接固定をすることができる。しかも、配電設備盤本体10を、その下部周縁に略沿う平面視四角状のスカート部2の当接片3四隅の開口部31を介して、同スカート部2の内側に固着し配設された据付部材4の、床面Fの不陸による前記配電設備盤本体10の傾きを是正する第1据付部51のアジャスト脚8のボルト部9の係合部91に回動具を係合させて回動させ据え付けできるので、上面側から回動させて、容易に回動させることができるので、より短時間に是正させることができて使い勝手は良好である。
【0028】
【発明の効果】
本発明のチャンネルベースによれば、配電設備盤本体の下部周縁に略沿うよう、所定厚さの鋼板材にて形成された平面視四角状のスカート部の内側四隅に、床面への据付部及び配電設備盤本体への取着部を有する、該スカート部より厚い板厚をもった鋼板材製の据付部材を固着しているので、強度面での頑丈さを維持しながらより軽量化することができる。また、据付部として、床面の不陸による前記配電設備盤本体の傾きを是正するボルト部を有するアジャスト脚を螺着させた第1据付部と、同第1据付部より内側位置に設けたアンカー取付用の板状取付片である第2据付部とを設けたので、配電設備盤本体の傾きをより高い精度で是正することができ、しかも、スペーサを挿入させる必要も無く床面の不陸に容易に対応させ据え付けされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のチャンネルベースを示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図2】同チャンネルベースの概略構成を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は部分側面図である。
【図3】同チャンネルベースの据付部材を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図4】同チャンネルベースのアジャスト脚を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図5】同チャンネルベースのアジャスト脚の説明図である。
【図6】チャンネルベースの一使用状態を示す概略正面図である。
【図7】本発明の従来例であるチャンネルベースを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 チャンネルベース
2 スカート部
3 当接片
4 据付部材
5 据付部
51 第1据付部
52 第2据付部
6 取着部
7 固着片
8 アジャスト脚
9 ボルト部
91 係合部
10 配電設備盤本体
F 床面
【発明の属する技術分野】
本発明は、照明制御、動力制御等の配電機器を収納する自立型配電盤等の配電設備を床面に据付するためのチャンネルベースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えば、照明制御、動力制御等の配電機器を収納する配電盤等の配電設備を床面に据付するものは、図6に示すように、自立型電設盤とも呼ばれている配電設備盤がチャンネルベースAを介して据え付けられる。
【0003】
このチャンネルベースAは、例えば図7に示す、L型鋼のような板厚の厚い長尺鋼材を切断し、溶接にて組み合わせスカート部Bを形成したものが知られている。この場合、下方が開放しており、上記と同じL型鋼にて形成されたアンカー取付用の据付部Dが、同図(b)に示すように、上記の水平片Cの内側端部から垂下させて内側に向け溶接されて固着されている。したがって、このチャンネルベースAは、アンカー取付用の据付部Dを介して床面Fに固定され、配電設備盤本体10が、上記水平片C上に載置されてその内側からボルト固定され床面に据え付けられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術においては、スカート部B及び据付部Dの両方が板厚の厚い材料にて形成されている。そのため、チャンネルベースA自体は強度的に頑丈であるものの、重量の大きいものとなりその運搬上問題があった。
【0005】
ところで、上記のチャンネルベースAの場合、床面Fに不陸があったときにその下面と床面Fとの間に生ずる隙間がガタツキの原因となるという問題もあり、そのときには、チャンネルベースA下面にスペーサを挿入させて据付を行う必要があった。したがって、配電設備の施工に多くの時間のかかることがあった。
【0006】
本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、強度面での頑丈さを維持しながらより軽量化することができ、また、床面の不陸に容易に対応可能なチャンネルベースを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のチャンネルベースにあっては、自立型配電盤等の配電設備盤を床面に据付するためのチャンネルベースであって、配電設備盤本体の下部周縁に略沿うよう、所定厚さの鋼板材にて形成された平面視四角状のスカート部の内側四隅に、床面への据付部及び配電設備盤本体への取着部を有する、該スカート部より厚い板厚をもった鋼板材製の据付部材を固着させ、前記据付部として、床面の不陸による前記配電設備盤本体の傾きを是正するボルト部を有するアジャスト脚を螺着させた第1据付部と、同第1据付部より内側位置に設けたアンカー取付用の板状取付片である第2据付部とを設けたことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1乃至図5は、本発明の請求項1乃至5全てに対応する一実施の形態を示し、図1は、本発明の一実施の形態のチャンネルベースを示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。図2は、同チャンネルベースの概略構成を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は部分側面図である。図3は、同チャンネルベースの据付部材を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。図4は、同チャンネルベースのアジャスト脚を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。図5は、同チャンネルベースのアジャスト脚の説明図である。
【0014】
この実施の形態のチャンネルベース1は、自立型配電盤等の配電設備盤を床面Fに据付するためのチャンネルベースであって、配電設備盤本体10の下部周縁に略沿うよう、所定厚さの鋼板材にて形成されたスカート部2の内側に、床面Fへの据付部5及び配電設備盤本体10への取着部6を有する、該スカート部2より厚い板厚をもった鋼板材製の据付部材4を配設させてなる。
【0015】
又、該実施の形態のチャンネルベース1においては、前記スカート部2を平面視四角状とし、前記据付部材4をその四隅に固着させてもいる。又、該実施の形態のチャンネルベース1においては、前記据付部5として、床面の不陸による前記配電設備盤本体10の傾きを是正するボルト部9を有するアジャスト脚8を螺着させた第1据付部51と、同第1据付部51より内側位置に設けたアンカー取付用の板状取付片である第2据付部52とを設けてもいる。又、該実施の形態のチャンネルベース1においては、前記スカート部2の上端を内側に折曲させて前記配電設備盤本体10の下面と当接する当接片3とし、前記据付部材4を、それに一体形成した固着片7を同当接片3の裏面に溶接し固着させてもいる。又、該実施の形態のチャンネルベース1においては、前記ボルト部9の上部にそのボルト部9を回動させる係合部91を設け、前記当接片3を、該ボルト部9を回動させる開口部31を設けて形成してもいる。
【0016】
詳しくは、このチャンネルベース1は、従来の技術の項にて、図6に示して説明したような、照明制御、動力制御等の配電機器を収納する収納箱体である配電設備盤本体10を床面Fに据付するときに、その床面Fと配電設備盤本体10との間に介在させるもので、鋼板材料製のスカート部2及び据付部材4と、据付部材4に螺着されるアジャスト脚8とを備えている。
【0017】
スカート部2は、この場合、1.2mmの板厚をもった長尺の鋼板材の当接片3となる一側を長手方向にわたって略直角に折曲させ、次いで、その平面視にて四角状となるよう短手方向に折曲させて、該長尺材の始端及び終端をスポット溶接にて接合し形成している。そして、当接片3には、予めその隣り合うものどうしを斜めに切断させて突き合わせるようにしてあり、また、その突き合わせ部に、後述するボルト部9を回動させる開口部31の円孔が形成されるよう半円状に切欠が形成されている。この当接片3には、据付部材4の配電設備盤本体10への取着部6がその裏面側に固着される、スカート部2の一対向辺の所定箇所に、配電設備盤本体10をこのチャンネルベース1へ取り付けるための取付孔32が設けられている。
【0018】
据付部材4は、この場合、4mm程度の板厚をもった鋼板材を折曲させ、床面への据付部5となる第1据付部51及び第2据付部52と、配電設備盤本体10への取着部6とを有して形成されている。この据付部材4は、詳しくは図3に示すように、取着部6から平面視略L字状となるよう、第1据付部51及び第2据付部52が所定の段差をもつように垂下させ、一体に形成されており、その第1据付部51には後述するアジャスト脚8を螺着させる角ナットが溶接してあり、その第2据付部52には後述するアンカー取付用の取付孔が穿設されている。図2にに示すように、前記スカート部2の四角状の四隅に分散させて固着されるため、板厚を厚くしても部材自体が小さいためチャンネルベース1全体の重量を増加させることが無い。
【0019】
この据付部材4は、上記取着部6及び、第1据付部51から延出させて上方へ屈曲されている固着片7を、上記スカート部2の当接片3の裏面に固着させる固着片としてあり、同固着片をスポット溶接し固着させるので、据付状態にてその溶接箇所が外部から隠されることとなり、チャンネルベース1の美観を高めている。また、このものの取着部6には、第1据付部51と同じように角ナットが溶接してあり、配電設備盤本体10へのチャンネルベース1の取着する際のトルク強度をより高くすることを可能としている。なお、この発明においては、据付部材4は、上記によるものの他、例えば短手方向の2つを一体化させても良い。
【0020】
アジャスト脚8は、上記第1据付部51の角ナットに螺着されるボルト部9の下部に、このボルト部9とは回転自在に係合されている座部81が設けられて形成されている。このアジャスト脚8は、ボルト部9を第1据付部51に対して回動させることにより座部81が上下動自在となり、配電設備盤本体10の傾きを床面の不陸に対応させ是正させるが、該ボルト部9の上端面にそのボルト部9を回動させる回動具であるドライバに対応する溝が係合部91として形成されており、スカート部2の当接片3四隅の開口部31を介してそのドライバを差し込んで容易に回動させ微調節することができる。なお、このアジャスト脚8の場合、座部81と第1据付部51の角ナットとの間には、座部81の高さを適切に調節した後にそれを角ナット側に向け回動させることでボルト部9の回動を防止する、ゆるみ止めナット82が設けられている。
【0021】
上記のチャンネルベース1において、配電設備盤本体10を床面Fに据付するときには、まず、配電設備盤本体10の床面F上の据え付け位置にチャンネルベース1を載置させる。そして、図5に示すように、スカート部2の下面と床面Fとの間に隙間が生じていた場合、その平面視四角状のスカート部2の当接片3四隅の開口部31を介して、同スカート部2の内側に固着し配設された据付部材4の、第1据付部51のアジャスト脚8のボルト部9の係合部91に回動具となるドライバを係合させ、上面側から回動させてアジャスト脚8の高さを適切な高さとする。このとき、アジャスト脚8のボルト部9をその上面側から容易に回動させることができるので、より短時間に是正させることができる。
【0022】
そして、床面の不陸にてチャンネルベース1自体がガタツキが無いかどうか確認を行った後、ゆるみ止めナット82を締め付け、第2据付部52をアンカー取付させチャンネルベース1を床面Fに取付固定する。次いで、チャンネルベース1の当接片3上面に配電設備盤本体10を載置させ、上記取付孔32裏面側からその箱体の底板に形成されている取付孔に向けて取付ボルトを挿通させ、内側から配電設備盤本体10をチャンネルベース1へボルト止めし据え付けさせる。
【0023】
なお、このとき、配電設備盤本体10の底板にもその下部周縁に略沿う平面視四角状のスカート部2の当接片3四隅の開口部31に対応する開口を設けておくことにより、第1据付部51のアジャスト脚8のボルト部9の係合部91に回動具を係合させて回動させることができ、床面Fの不陸による配電設備盤本体10の傾きをより是正させて据え付けすることができる。
【0024】
したがって、以上説明したチャンネルベース1によると、自立型配電盤等の配電設備盤本体10が、所定厚さの鋼板材にて形成された、その配電設備盤本体10の下部周縁に略沿うチャンネルベース1のスカート部2内側に配設される、同スカート部2より厚い板厚の、床面Fへの据付部5及び配電設備盤本体10への取着部6をもった鋼板材製の据付部材4を介して据え付けられるので、強度面での頑丈さを維持しながらより軽量化することができる。
【0025】
そして、配電設備盤本体10の下部周縁に略沿う平面視四角状のスカート部2の内側に配設される、同スカート部2の四隅に固着される、それより厚い板厚の床面Fへの据付部5及び配電設備盤本体10への取着部6をもった鋼板材製の据付部材4を介して据え付けられるので、さらなる軽量化を達成できる。また、配電設備盤本体10を、その下部周縁に略沿う平面視四角状のスカート部2の内側に配設される、同スカート部2の最も遠い箇所どうしである四隅に固着される、据付部材4のボルト部9を有するアジャスト脚8を螺着させた第1据付部51にて床面Fの不陸による配電設備盤本体10の傾きが是正されて、同第1据付部51より内側位置に設けたアンカー取付用の板状取付片である第2据付部52をアンカー取付させ据え付けできるので、配電設備盤本体10の傾きをより高い精度で是正で行うことができ、しかも、スペーサを挿入させる必要も無く床面Fの不陸に容易に対応させ据え付けされる。
【0026】
また、この場合、所定厚さの鋼板材にて形成された、配電設備盤本体10の下部周縁に略沿うよう、上端を内側に折曲させてその下面と当接するスカート部2の当接片3の裏面に、それに一体形成された該スカート部2より厚い板厚の固着片7を溶接され、据付部材が固着されるので、美観良く溶接固定をすることができる。しかも、配電設備盤本体10を、その下部周縁に略沿う平面視四角状のスカート部2の当接片3四隅の開口部31を介して、同スカート部2の内側に固着し配設された据付部材4の、床面Fの不陸による前記配電設備盤本体10の傾きを是正する第1据付部51のアジャスト脚8のボルト部9の係合部91に回動具を係合させて回動させ据え付けできるので、上面側から回動させて、容易に回動させることができるので、より短時間に是正させることができて使い勝手は良好である。
【0028】
【発明の効果】
本発明のチャンネルベースによれば、配電設備盤本体の下部周縁に略沿うよう、所定厚さの鋼板材にて形成された平面視四角状のスカート部の内側四隅に、床面への据付部及び配電設備盤本体への取着部を有する、該スカート部より厚い板厚をもった鋼板材製の据付部材を固着しているので、強度面での頑丈さを維持しながらより軽量化することができる。また、据付部として、床面の不陸による前記配電設備盤本体の傾きを是正するボルト部を有するアジャスト脚を螺着させた第1据付部と、同第1据付部より内側位置に設けたアンカー取付用の板状取付片である第2据付部とを設けたので、配電設備盤本体の傾きをより高い精度で是正することができ、しかも、スペーサを挿入させる必要も無く床面の不陸に容易に対応させ据え付けされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のチャンネルベースを示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図2】同チャンネルベースの概略構成を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は部分側面図である。
【図3】同チャンネルベースの据付部材を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図4】同チャンネルベースのアジャスト脚を示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図5】同チャンネルベースのアジャスト脚の説明図である。
【図6】チャンネルベースの一使用状態を示す概略正面図である。
【図7】本発明の従来例であるチャンネルベースを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 チャンネルベース
2 スカート部
3 当接片
4 据付部材
5 据付部
51 第1据付部
52 第2据付部
6 取着部
7 固着片
8 アジャスト脚
9 ボルト部
91 係合部
10 配電設備盤本体
F 床面
Claims (1)
- 自立型配電盤等の配電設備盤を床面に据付するためのチャンネルベースであって、配電設備盤本体の下部周縁に略沿うよう、所定厚さの鋼板材にて形成された平面視四角状のスカート部の内側四隅に、床面への据付部及び配電設備盤本体への取着部を有する、該スカート部より厚い板厚をもった鋼板材製の据付部材を固着させ、
前記据付部として、床面の不陸による前記配電設備盤本体の傾きを是正するボルト部を有するアジャスト脚を螺着させた第1据付部と、同第1据付部より内側位置に設けたアンカー取付用の板状取付片である第2据付部とを設けたことを特徴とするチャンネルベース。
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JP30205299A JP3567821B2 (ja) | 1999-10-25 | 1999-10-25 | チャンネルベース |
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JP30205299A JP3567821B2 (ja) | 1999-10-25 | 1999-10-25 | チャンネルベース |
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-
1999
- 1999-10-25 JP JP30205299A patent/JP3567821B2/ja not_active Expired - Fee Related
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