JP3564005B2 - 鉄蓋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、滑り止め作用を長期にわたって働かすことのできるマンホール等の鉄蓋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
路面上に在るマンホール等の鉄蓋が道路のコーナ部(曲がり角)に設置されていると、ここを二輪車などがコーナリングの不安定な状態で通過するときにスリップし転倒につながるケースがあった。雨天模様になると、鉄蓋面の摩擦抵抗が低下するため、より転倒し易くなっていた。
こうしたことから、これまで鉄蓋に様々な凹凸部を設けて、スリップ防止の対策が講じられてきた(特開平11−131516号,特開平11−131517号,特開平9−235748号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前述の従来技術は、所定の効果が期待できるのが新品の状態または新品に近い状態のときのみであり、それが過ぎてしまうと、どれも鉄蓋面の摩擦抵抗が低下しスリップし易くなっていた。鉄蓋といえども、一旦使用に付されると、車両等がその上を行き来することで凹凸部が磨耗し丸みをおびた。その結果、摩擦抵抗が低下しスリップし易くなっていた。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するもので、新品に近い状態下だけに限らず、時が経過しても永きに亘ってスリップ防止に威力を発揮する鉄蓋を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく、請求項1記載の発明の要旨は、円板形した蓋の表面側で、一般面より小高く形成された主突起(1)と、該主突起より平面視で小形にして且つ一般面からの高さを該主突起の背の高さより低く形成された副突起(2)と、円周縁部で一般面より小高く形成され、円周縁から上段***部、中段***部、下段***部とその高さを順次低くしながら鉄蓋中央へと向かう縁突起(3)と、を具備し、且つ前記上段***部の一つ一つを弓形小ブロックの形をなし、該弓形小ブロックの繰り返しパターンで円周縁を囲むと共に各上段***部同士の間に中段***部の面高さの間隙が形成される一方、該縁突起の他の領域に前記主突起および副突起が蓋表面に多数島状に分布配置され、さらに前記主突起は円盤形のものを階段状に積み重ねたコーン状***体にしてその頂部中心を通って縦分割する溝が形成されてなることを特徴とする鉄蓋にある。
また、請求項2に記載の発明たる鉄蓋は、請求項1で、中段***部で蓋中央寄り側の内周縁には中段***部本体より少し盛り上がった堰(32a)が、また前記下段***部で蓋中央寄り側の内周縁にも下段***部本体より少し盛り上がった堰(33a)が設けられてなることを特徴とする。
請求項3に記載の発明たる鉄蓋は、請求項2で、主突起が円盤形のものを3段積みに積み重ねたコーン状***体で、且つ該主突起の1段目***部の傾斜角度が0〜10°、2段目***部の傾斜角度が10°〜20°、3段目***部の傾斜角度が20°〜40°の範囲にあり、さらに前記縁突起の部分を除外した領域において、前記主突起と副突起の両方を加えた凸部の専有面積をX、一般面の専有面積をYとしたとき、X/(X+Y)の値が0.1〜0.3の範囲にあることを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明のごとく、背丈の違う主突起と副突起が形成されると、副突起を新品状態で待機させ時期をズラして車両タイヤに当接させることができるので、主突起が摺り減っても副突起が現われて所定の摩擦力を保ち、スリップ防止を引き続き機能させることができる。主突起の頂部中心を通って縦分割する溝が形成されると、主突起が分割されその分割壁にも角部ができるので、摩擦力がアップし滑り止め効果が一段と高まる。さらに主突起が円盤形のものを階段状に積み重ねたコーン状***体からなると、階段状に形成された各***部の円弧縁が角部となって二輪車等の車両タイヤに対する摩擦力を高いものにする。
また、円周縁部で一般面より小高く形成され、円周縁から上段***部、中段***部、下段***部とその高さを順次低くしながら鉄蓋中央へと向かう縁突起が設けられると、路面から鉄蓋内への車両タイヤの侵入、また鉄蓋内から路面への車両タイヤの脱出をスムーズにする。さらに上段***部の一つ一つを弓形小ブロックの形をなし、該弓形小ブロックの繰り返しパターンで円周縁を囲むと共に各上段***部同士の間に中段***部の面高さの間隙が形成されると、鉄蓋内に入った雨水等を該間隙から鉄蓋の外へ放出しやすくする。
請求項2の発明ごとく、中段***部で蓋中央寄り側の内周縁には中段***部本体より少し盛り上がった堰が、また前記下段***部で蓋中央寄り側の内周縁にも下段***部本体より少し盛り上がった堰が設けられると、路面から鉄蓋内への雨水が侵入し難くなり、また、鉄蓋外へ排出した雨水が鉄蓋内へ戻ってこなくなるので、雨天時での鉄蓋の摩擦抵抗の低下を防ぐことができる。
請求項3の発明ごとく、主突起が円盤形のものを3段積みに積み重ねたコーン状***体で、且つ該主突起の1段目***部の傾斜角度が0〜10°、2段目***部の傾斜角度が10°〜20°、3段目***部の傾斜角度が20°〜40°の範囲にあると、車両タイヤが鉄蓋表面を通過する際、衝撃を緩和させて安全走行できる。主突起は滑り防止に機能し、しかもタイヤに優しい形状となる。角部でタイヤに傷をつけない。さらに前記縁突起の部分を除外した領域において、前記主突起と副突起の両方を加えた凸部の専有面積をX、一般面の専有面積をYとしたとき、X/(X+Y)の値が0.1〜0.3の範囲にあると、滑り止めに優れた性能を発揮できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る鉄蓋の実施形態について詳述する。図1〜図11は本発明の鉄蓋の一形態を表し、図1は鉄蓋の部分平面図、図2は(イ)が主突起の平面図で(ロ)が同図(イ)のIV−IV線矢視図、図3は主突起の説明縦断面図、図4は図2の主突起の経時変化を示す斜視図、図5は図4とは別態様の主突起の経時変化を示す斜視図、図6は副突起の平面図と側面図、図7は図6と別態様の副突起の平面図、図8は縁突起の部分拡大平面図、図9は図XI−XI線矢視図、図10は一般面と主突起,副突起との関係を示す説明断面図、図11は二輪車のタイヤに対する主突起と副突起の位置関係を示す説明断面図である。マンホール等に蓋をする円板形の鉄蓋に適用する。
【0008】
鉄蓋は、文字通り鉄製で、鉄蓋一般面5より少し小高く形成された主突起1と副突起2と縁突起3とを具備する。図1のごとく、円板形した蓋の表面側で、蓋周縁部7に縁突起3を設け、その他の領域に主突起1と副突起2を多数島状に分布配置している。主突起1と副突起2と縁突起3は、どれも鉄蓋のベース部6と一体形成される。
【0009】
ここでの主突起1は、円盤形のものを階段状(3段積み)に積み重ねたコーン状***体である。該主突起1には頂部中心を通って4つに縦分割する溝4が形成されて、図2のような格好になっている。4つの扇形ブロック1aが組み合わさって1個の主突起1となることを基本とする。主突起1が階段状に積み重ねられてなるだけでなく、扇形ブロック1aに分割されているため、同じ大きさの主突起1であっても角部分11a,12a,13a,14aが多くなり、二輪タイヤゴムに対する引っかかり抵抗が増す。
【0010】
主突起1の具体的な大きさについては、例えば図2のごとく1段目***部11の直径Daが約12mmφ、2段目***部12の直径Da2が約10mmφ、3段目***部13の直径Da3が約8mmφ、溝幅dが約2mmとなり、また、1段目***部11の高さHa1が約1mm、2段目***部12の高さHa2が約2mm、3段目***部13の高さHa3が約2mmとなって、トータルの主突起高さHaが5mm程度となる。階段状に形成された1段目***部11から3段目***部13の円弧縁が角部11a,12a,13aとなって二輪車等の車両タイヤTに対する摩擦力を高いものにしている。主突起1はこのままの形状(図5の左図)でもよいが、本実施形態では、さらに溝4の形成によって前記円弧の角部11a,12a,13aのみならず4つの扇形ブロック1aに係る半径側壁部分14も角部14aとなって車両タイヤTに対する摩擦力を高いものとする。
【0011】
主突起1の円弧縁の角部11a,12a,13aに関しては、1段目***部11〜3段目***部13で図3のごとく所定の傾斜角度A,B,Cをつけることができる。傾斜角度のAを0〜10゜、Bを10゜〜20゜、Cを20゜〜40゜の範囲に設定すれば、より好ましくなる。車両タイヤTが鉄蓋表面を通過する際、新品時で主突起高さHaが在るときの衝撃を緩和させて安全走行できるからである。主突起1は滑り防止に機能し、しかもタイヤTに優しい形状となる。角部11a〜13aでタイヤTを傷つけない。
【0012】
副突起2は、前記主突起1より平面視で小形にして且つ一般面5からの高さを該主突起1の高さより低く形成した***体である。副突起2の高さを該主突起1の背の高さより低く設定することにより、鉄蓋の引っかかり抵抗が長期に亘って確保される。鉄蓋といえども、使用により円弧の角部13a,12aや扇形ブロック1aに係る半径側壁部分の角部14aさらには3段目***部そのもの13等が磨耗し(図4)、鉄蓋全体の引っかかり抵抗が低下していく。こうした事態になったとき、背が低いため未使用状態にあった副突起2が顔を出し、引っかかり抵抗を回復させる役割を担う。副突起2の一般面5からの高さH2は、主突起1の一般面5からの高さH1に対し、その比率(H2/H1)で1/3〜2/3の範囲内に設定されると、より好適となる。(H2/H1)が1/3〜2/3の範囲内にあると、主突起1が磨耗し引っかかり抵抗が低下した段階で、該副突起2が車両等のタイヤ接地面に按配良く当たり、タイヤTの引っかかり抵抗(凝集抵抗)を上げる効果があるからである。
副突起2は原則的に主突起1間に分配配置される。斯る構成によって、鉄蓋全面でスリップを効果的に抑えることができる。
【0013】
本副突起2の形状は図1,図6のような平面視でほぼサクラ模様の5角形になっている。このような周壁23に窪み22を設けた5角形の柱状体とすることで、上面21と周壁23とでつくる角部23aが増え、摩擦力を高くする。ここでの副突起2は、直径Dbが約5mmφで高さHbが約2.5mmである(図6)。副突起2は図6の形状に限定されず、例えば図7のような形状品とすることもできる。ただし、いずれにしても、副突起2は主突起1より小形になる。副突起2を主突起1より平面視で小形にするのは、主突起1が滑り止め作用を働かすメイン***部分であって、使用により主突起1が摺り減ってきたときに、副突起2が主突起1の滑り止め低下を防ぎ寿命を永くもたす補助的役割を果たすものだからである。
なお、副突起2の磨耗を少し進めることになるが、新品時点で摩擦抵抗アップさせるために副突起2を補助的に参加させてもよい。
【0014】
縁突起3は円形の鉄蓋の円周縁部7で鉄蓋一般面5より小高く形成される***体である。縁突起3は鉄蓋の円周縁から上段***部31、中段***部32、下段***部33とその高さを順次低くしながら鉄蓋中央へと向かう(図1)。斯る構成を採ることによって、路面から鉄蓋内への車両タイヤTの侵入、また鉄蓋内から路面への車両タイヤTの脱出をスムーズにする。
中段***部32と下段***部33は波模様を形成し、下段***部33が突出する各突端間の間に主突起1を配する。上段***部31は一つ一つが弓形小ブロックの形をしており、該弓形小ブロックの繰り返しパターンで鉄蓋の円周縁7を囲む(図8)。各上段***部31同士の間には中段***部32の面高さの間隙34が形成されている。鉄蓋内に入った雨水等を該間隙34から鉄蓋の外へ放出しやすくするためである。
中段***部32で蓋中央寄り側の内周縁には中段***部本体より少し盛り上がった堰32aが、また、下段***部33で蓋中央寄り側の内周縁にも下段***部本体より少し盛り上がった堰33aが設けられる(図9)。これらの堰32a,33aが設けられると、路面から鉄蓋内への雨水が侵入し難くなり、また、鉄蓋外へ排出した雨水が鉄蓋内へ戻ってこなくなるので、雨天時での鉄蓋の摩擦抵抗の低下を防ぐことができる。
【0015】
本実施形態では、このように円形の鉄蓋表面の円周縁部7に縁突起3が形成され、該縁突起3に囲まれた鉄蓋表面に主突起1と副突起2が多数島状に分布配置される。
主突起1と副突起2の分布配置は規則正しく配置してもよいが、図1のように中心部から円周部7に向けて主突起1及び副突起2の密度をα,β,γゾーンで区分して変化させることもできる。図1の主突起1と副突起2の分布パターンα〜γは、二輪車の不安定なコーナリング走行における鉄蓋へのスムーズな侵入,脱出だけでなく、四輪車を含めたいろんなタイヤサイズ,パターンの通過ラインを想定,考慮して出来上ったものである。
【0016】
さらに、前記縁突起3の部分を除外した領域において、前記主突起1と副突起2の両方を加えた凸部の専有面積Xと一般面5の専有面積Yすなわち凹部との比率についても、本発明者は検討している。
図10の(イ)はX/(X+Y)の値が約0.5、同図(ロ)はX/(X+Y)の値が約0.7〜1.0、同図(ハ)はX/(X+Y)の値が約0.1〜0.3を模視的に表したものである。(イ),(ハ)が(ロ)に比べ摩擦抵抗が高く、単位面積当りの凹凸比率X/(X+Y)の値は0.5以下、好ましくは0.1〜0.3の範囲が滑り止めに優れた性能を発揮できることが判っている。
【0017】
このように構成した鉄蓋は、鉄蓋の一般面5より小高く形成された主突起1と副突起2が設けられ、主突起1の背の高さに比べ副突起2の背の高さを低くしているので、鉄蓋が新品に近い状態だけでなく、ある程度使い込んで主突起1の磨耗が進んできても滑り止め作用を維持できる。鉄蓋であっても使用下におかれると、車両走行等で鉄自身が削られる。頂部(3段***部13a)が摺り減り、主突起1は図4或いは図5の左図から右図のように背を低くしていく。また、***部のエッジ12aも丸くなりスリップ防止にあまり機能しなくなる。本発明品では、時間差をおいて副突起2を働かすことで長期に亘って滑り止め機能を維持できる。すなわち、鉄蓋が新品または新品に近い状態下では滑り止め機能を主突起1の角部11a〜13aに依存し、副突起2は図11のようにタイヤTに接することなく一般面5上で待ち構えさせる。その間、副突起2は原則傷まない。そして、時間経過して主突起1が磨耗し背が低くなり滑り止め機能が落ちてきたところで、副突起2が顔を出して新たに参加し、主突起1の摩擦抵抗の低下分を角部23aで補うのである。このとき、副突起2は勿論新品または新品に状態であって、その角部23aがまだ丸みを帯びておらず滑り止めにその威力をいかんなく発揮できる。
【0018】
そして、主突起1に縦分割する溝4があり、溝4による分割壁14の角部14aが追加形成されるので、同じ大きさの主突起1であっても車両タイヤTに対する摩擦力をアップさせ、スリップ事故防止が一層図られることになる。主突起1が円盤形のものを階段状に積み重ねたコーン状***体からなるので、階段状に形成された各***部11〜13の円弧縁が角部11a〜13aとなって二輪車等の車両タイヤTに対する摩擦力を高いものにする。
また、円周縁部7で一般面5より小高く形成され、円周縁から上段***部31、中段***部32、下段***部33とその高さを順次低くしながら鉄蓋中央へと向かう縁突起3が設けられており、路面から鉄蓋内への車両タイヤTの侵入、また鉄蓋内から路面への車両タイヤTの脱出をスムーズにする。さらに上段***部31の一つ一つを弓形小ブロックの形をなし、該弓形小ブロックの繰り返しパターンで円周縁を囲むと共に各上段***部31同士の間に中段***部32の面高さの間隙34が形成されているため、鉄蓋内に入った雨水等を該間隙34から鉄蓋の外へ放出しやすくする。
主突起1の一般面5からの高さH1に対する副突起2の一般面5からの高さH2の比率(H2/H1)が、1/3〜2/3の範囲内に設定されていると、主突起1の磨耗で背が低くなり、滑り止め機能が落ちてきた丁度その段階で、副突起2が車両タイヤTに当たることになるので、主突起1による滑り止め機能の低下分を副突起2が確実にカバーして摩擦抵抗を高めることができる。従って、永きに亘って鉄蓋上での二輪車等の転倒事故を未然に防止できる。
【0019】
また、本実施形態のごとく縁突起3に堰32a,33aが設けられると、鉄蓋内への雨水の侵入を阻止できるので、水はけが良くなる。その結果、鉄蓋は雨天であっても主突起1,副突起2によって所定の摩擦抵抗を維持できる。
主突起1が円盤形のものを3段積みに積み重ねたコーン状***体で、且つ該主突起1の1段目***部11の傾斜角度が0〜10°、2段目***部12の傾斜角度が10°〜20°、3段目***部13の傾斜角度が20°〜40°の範囲にあるので、車両タイヤTが鉄蓋表面を通過する際、新品時で主突起高さH a が在るときの衝撃を緩和させて安全走行できる。主突起1は滑り防止に機能し、しかもタイヤに優しい形状となる。角部11a〜13aでタイヤに傷をつけない。かくのごとくして、本発明の鉄蓋はこの上を二輪車等が走っても、必要な摩擦抵抗が長期に亘って維持されるので、二輪車等の転倒事故防止に極めて有益となる。
【0020】
尚、本発明においては、前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。主突起1,副突起2,縁突起3,溝4等の形状,大きさ等は用途に合わせて適宜選択できる。
【0021】
【発明の効果】
以上のごとく、本発明の鉄蓋は、新品に近い状態だけでなく長期に亘ってスリップ防止に機能し優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄蓋の一形態で、その部分平面図である。
【図2】(イ)が主突起の平面図で、(ロ)が同図(イ)のIV−IV線矢視図である。
【図3】主突起の説明縦断面図である。
【図4】図2の主突起の経時変化を示す斜視図である。
【図5】図4とは別態様の主突起の経時変化を示す斜視図である。
【図6】(イ)副突起の平面図と、(ロ)副突起の側面図である。
【図7】図6と別態様の副突起の平面図である。
【図8】縁突起の部分拡大平面図である。
【図9】図XI−XI線矢視図である。
【図10】一般面と主突起,副突起との関係を示す説明断面図である。
【図11】二輪車のタイヤに対する主突起と副突起の位置関係を示す説明断面図である。
【符号の説明】
1 主突起
2 副突起
4 溝
5 一般面
H1 主突起の一般面からの高さ
H2 副突起の一般面からの高さ
Claims (3)
- 円板形した蓋の表面側で、一般面より小高く形成された主突起(1)と、該主突起より平面視で小形にして且つ一般面からの高さを該主突起の背の高さより低く形成された副突起(2)と、円周縁部で一般面より小高く形成され、円周縁から上段***部、中段***部、下段***部とその高さを順次低くしながら鉄蓋中央へと向かう縁突起(3)と、を具備し、且つ前記上段***部の一つ一つを弓形小ブロックの形をなし、該弓形小ブロックの繰り返しパターンで円周縁を囲むと共に各上段***部同士の間に中段***部の面高さの間隙が形成される一方、該縁突起の他の領域に前記主突起および副突起が蓋表面に多数島状に分布配置され、さらに前記主突起は円盤形のものを階段状に積み重ねたコーン状***体にしてその頂部中心を通って縦分割する溝が形成されてなることを特徴とする鉄蓋。
- 前記中段***部で蓋中央寄り側の内周縁には中段***部本体より少し盛り上がった堰(32a)が、また前記下段***部で蓋中央寄り側の内周縁にも下段***部本体より少し盛り上がった堰(33a)が設けられてなる請求項1に記載の鉄蓋。
- 前記主突起が円盤形のものを3段積みに積み重ねたコーン状***体で、且つ該主突起の1段目***部の傾斜角度が0〜10°、2段目***部の傾斜角度が10°〜20°、3段目***部の傾斜角度が20°〜40°の範囲にあり、さらに前記縁突起の部分を除外した領域において、前記主突起と副突起の両方を加えた凸部の専有面積をX、一般面の専有面積をYとしたとき、X/(X+Y)の値が0.1〜0.3の範囲にある請求項2に記載の鉄蓋。
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