JP3562601B2 - スクータ型自動二輪車の補助ステップ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は2人乗りのスクータ型自動二輪車の補助ステップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、2人乗りのスクータ型自動二輪車は、運転者並びに同乗者が着座するダブルシートを備え、更に、運転者が足を掛けるフロアパネルを車体前部に備え、同乗者が足を掛ける補助ステップを車体後部に備える。
補助ステップは、同乗者が楽な姿勢で乗れるように種々の改良がなされており、例えば、▲1▼特公平6−13307号公報「スクータ型車両の補助足置台装置」の技術や、▲2▼ボディカバーに補助ステップを直接設けた技術がある。
【0003】
上記▲1▼の技術はその公報の第1図及び第3図によれば、後部フレーム16(番号は公報に記載されたものを引用した。以下同じ。)に後輪32の上縁高さ相当の前段部16Aを設け、この前段部16Aの後部付近に可倒式の補助足置台66a,66b(補助ステップに相当)を固定したものである。補助足置台66a,66bはバータイプ(ピリオンステップ)であり、同乗者がない場合に、リヤカバー48の下縁に沿うように倒して収納される。
【0004】
上記▲2▼の技術は、ボディカバーの両側面の後部下縁に、補助ステップを一体に形成したものであり、この補助ステップは動力ユニットよりも上方に配置される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記▲1▼の技術は、後輪32の上縁高さ近くに補助足置台66a,66bを配置したので、補助足置台66a,66bは必然的に高位置となり、しかも、バータイプである。このため、同乗者にとって乗降は必ずしも容易でなく、また、足を曲げたままになるので楽とはいえない。
また上記▲2▼の技術は、ボディカバーの成形の都合上、補助ステップの位置が制限されるとともに、ステップ幅も小さいものになる。このため、補助ステップは同乗者にとって乗降及び長時間の足掛けが楽なものとはいえない。
【0006】
そこで本発明の目的は、同乗者が乗降し易く、また、楽な姿勢で同乗することができるスクータ型自動二輪車の補助ステップ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、車体フレームに同乗者の座部を備えるシートを設け、前記車体フレームと前記シート下部周囲とを覆うボディカバーを備えたスクータ型自動二輪車において、
前記ボディカバー内の車体フレームのうち、後輪の上側に配置された後部のリヤフレームからステップ用フレームを垂下し、このステップ用フレームを前記ボディカバー下縁より下方に露出させて延出し、これの延出部にプレート状のステップを車体側方に突出させて取付けるように構成し、
ステップ用フレームは、前記リヤフレームの前部に前端を止めるとともに後方へ延びる水平部と、この水平部の後端から上方へ延びて前記リヤフレームの後部に上端を止める後部垂直部とからなり、前記水平部の前端とこの水平部の略中間と前記後部垂直部の上端との3箇所を前記リヤフレームに止め、
前記水平部のうち前記後部垂直部とのコーナ近傍に前記ステップを取り付けたことを特徴とする。
ここで、プレート状のステップとは、同乗者が足を掛けるステップが平板からなるものを総称し、例えば、平面視略長方形状体である。
ステップスペースが広く足を掛け易いプレート状のステップを、同乗者が使い易い位置に大きく延すことができるので、同乗者が乗降し易く、また、楽な姿勢でスクータ型自動二輪車に同乗することができる。例えば、運転者が足を掛けるフロアパネルと同じ高さに設定することで、同乗者は運転者と同様の楽な姿勢で同乗できる。しかも、ステップ用フレームの大部分がボディカバーで覆われるので、外観性(見栄え)が良い。
更に、プレート状のステップがボディカバーの外側にあるので、ボディカバーの着脱が容易であり、パワーユニット等の保守・点検作業性が良い。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記ステップ用フレームを、前記ボディカバーの下縁と、上限位置でのスイング式パワーユニットとの間に通したことを特徴とする。プレート状のステップの位置は、スイング式パワーユニットの配置による制限がなく、取付高さを含めて配置を自由に設定でき、設計の自由度が増す。
【0009】
請求項3記載の発明は、前記プレート状のステップを前記延出部に固定したことを特徴とする。
ステップの強度が一層高まり、同乗者が足を掛けて乗り降りすることもできる。
また、同乗者が乗る際に、従来の可倒型のようにステップの出し入れ操作がなく、手が汚れない。
【0010】
請求項4記載の発明は、前記プレート状のステップを前記延出部に上下可倒自在に取付け、しかも、ばねにて露出側に弾発したことを特徴とする。
ステップに外力が作用した際に、ステップはばねの弾発力に抗して一時的に倒れる。このため、ステップに衝撃荷重等が作用しても十分に吸収できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
先ず、第1実施例を図1〜図8に基づき説明する。
図1は本発明に係るスクータ型自動二輪車の側面図であり、スクータ型自動二輪車1は2人乗り自動二輪車であり、車体フレーム2と、この車体フレーム2を覆うボディカバー10と、前輪21と、後輪22と、シート(座席)23と、パワーユニット41等からなる。シート23は、運転者並びに同乗者が着座可能な座部を備えたダブルシートである。
25はスペアタイヤであり、車体フレーム2の後部にリヤキャリア26とサポート27にて取付けられる。
【0014】
車体フレーム2はヘッドパイプ3と、このヘッドパイプ3に操向可能に支承したフロントフォーク4と、このフロントフォーク4に連結したハンドル5と、ヘッドパイプ3から後下方に延出したダウンチューブ6と、このダウンチューブ6の下端から後方に連設したリヤフレーム7とからなる。フロントフォーク4の下端部には前輪21が懸架される。
リヤフレーム7は平面視略楕円状を呈し、ダウンチューブ6の下端から後方に略水平に延びる左右1対の前部フレーム部7a(この図では一方のみを示す)と、これらの前部フレーム部7aの後部から後上方に斜めに延びる左右1対の中間フレーム部7bと、これらの中間フレーム部7bの後端を相互に連結する後部フレーム部7cとからなる。
【0015】
ボディカバー10は、ヘッドパイプ3の前部及び前輪21の上部を覆うフロントカバー11並びにフロントサイドカバー12と、ハンドル5周りを覆うハンドルカバー13と、運転者の脚部前方を覆うレッグシールド14と、運転者の足元を支持するフロアパネル15と、中間フレーム部7bの前部を覆うセンターカバー16と、車体フレーム2の後部両側面を覆うサイドカバー17並びにアンダーカバー18と、車体フレーム2の後部上部を覆うリヤアッパカバー19とからなる。サイドカバー17の後部には、後輪22の上部を覆うリヤフェンダ31が配置される。このように、ボディカバー10は車体フレーム2とシート23下部周囲とを覆う。
【0016】
図2は本発明に係るスクータ型自動二輪車の後部の側面図であり、パワーユニット41は2サイクル強制空冷型エンジン42と、このエンジン42の出力を後輪22に伝達する無段変速機43とからなり、この無段変速機43は後輪22と連結したものである。なお、44はエンジン用エアクリーナである。
【0017】
自動二輪車1のリヤサスペンションは、パワーユニット41をスイングアームとし、パワーユニット41をリヤクッション(ダンパ)47でリヤフレーム7後部に吊下げた、スイングアーム方式である。すなわちリヤサスペンションは、パワーユニット41の前部を、リンク機構46を介して中間フレーム部7bの前部に上下揺動可能に取付け、パワーユニット41の後部を、リヤクッション47を介して中間フレーム部7bの後部に取付けた構成である。
【0018】
自動二輪車1は後部に、シート23の下方に前側の収納ボックス51並びに後側の燃料タンク52を配置し、これらの収納ボックス51と燃料タンク52を中間フレーム部7bに固定してなる。収納ボックス51は上側開放のボックス状であり、それのフランジ51aの上部前部にシート23をヒンジ53で取付けたものである。収納ボックス51には、例えばヘルメット54を収納する。
また自動二輪車1は、後部下部の車体左側(この図の手前側)に、同乗者が足を掛けるための補助ステップ装置60を配置してなる。
なお、56はバッテリ、57はメインスタンドである。
【0019】
図3は本発明に係る補助ステップ装置(第1実施例)の側面図であり、補助ステップ装置60はリヤフレーム7の中間フレーム部7bから垂下したステップ用フレーム61と、このステップ用フレーム61の下方の延出部65に固定したプレート状のステップ72とからなる。
中間フレーム部7bは、上述のように前部フレーム部7aの後部から後上方に傾斜しており、中間フレーム部7bの傾斜に対応して、ステップ用フレーム61は、水平部62と後部垂直部63とからなる略逆L字状を呈し、パイプ材からなる。
【0020】
ステップ用フレーム61は、水平部62の前端と、水平部62の略中間から立設したアーム64の上端と、後部垂直部63の上端との3箇所を、中間フレーム部7bにボルト止めしたものである。
図8にても詳細するが、ステップ用フレーム61は水平部62と後部垂直部63とのコーナ近傍、すなわちこの図のハッチングにて示す延出部65が、外(この図の手前側)へ延出し、この延出部65はプレート状のステップ72を水平に配置した構成である。
【0021】
なお、81はリヤクッション47を取付けるブラケット、82は収納ボックス51の後部並びに燃料タンク52の前部を取付けるブラケット、83は燃料タンク52の後部を取付けるブラケット、84はメインスタンド57を取付けるブラケットであり、各ブラケット81〜84は中間フレーム部7bに溶接される。85は補強板であり、中間フレーム部7bとブラケット84の基部との間を補強するものである。
【0022】
図4は図3の4−4線断面図であり、水平部62は前端に平面視L字状のサポート66を固定し、このサポート66は中間フレーム部7bに溶接された補強板85と、ボルト69にて結合している。
【0023】
図5は図3の5−5線断面図であり、中間フレーム部7bに溶接されたブラケット88は平面視外側開放のハット状断面体である。アーム64は上端に筒状のサポート67を備え、このサポート67はブラケット88にボルト69にて結合している。
【0024】
図6は図3の6−6線断面図であり、中間フレーム部7bに溶接されたブラケット89は平面視内側開放のハット状断面体である。後部垂直部63は上端に、平面視内側開放のチャンネル状のサポート68を固定し、このサポート68はブラケット89のハット状断面の突出した背面に嵌合し、且つボルト69にて結合している。
【0025】
図7は図3の7−7線断面図であり、補助ステップ装置60は延出部65から外へ斜め上方にステップ用アーム71を延出し、このステップ用アーム71の先端にプレート状のステップ72を固定し、このプレート状のステップ72の上面にゴム材のステップラバー73を被せてビス74にて固定した構成である。このため、プレート状のステップ72は延出部65に固定される。
プレート状のステップ72は、同乗者が足を掛けるステップを平板で構成したものであり、例えば、平面視略長方形状体である。
【0026】
図8は本発明に係る補助ステップ装置(第1実施例)の背面図であり、自動二輪車を背面から見た場合の、補助ステップ装置60の配置関係を示す。
後輪22の上側に配置されたリヤフレーム7は、左側の中間フレーム部7bからステップ用フレーム61を垂下し、このステップ用フレーム61はサイドカバー17内から下縁17aを迂回させて外へ延出し、これの延出部65にプレート状のステップ72を取付けたものである。
すなわちリヤフレーム7は、ボディカバー10内の車体フレーム2からステップ用フレーム61を垂下し、このステップ用フレーム61をボディカバー10下縁より下方に露出させて延出し、これの延出部65にプレート状のステップ72を車体側方に突出させて取付けたものである。
このため、ステップ用フレーム61は、サイドカバー17の下縁17aと、想像線にて示す上限位置でのスイング式パワーユニット41との間を通っている。
【0027】
ところで、図3に再び戻って説明すると、サポート68の取付位置はサポート66の取付位置とサポート67の取付位置とを結ぶラインLから下方に離れた位置にある。すなわち、3つのサポート66,67,68の取付位置は、側面視で(この図で)三角形をなす配列である。このため、各サポート66,67,68はステップ72の荷重に対して安定的に支持することができる。
【0028】
次に、上記構成の補助ステップ装置60の作用を図8に基づき説明する。
ステップ用フレーム61は、サイドカバー17の下縁17aよりも下方に露出して延出(サイドカバー17内から下縁17aを迂回して外へ延出)したものであり、これの延出部65は、同乗者が使い易い位置へプレート状のステップ72を配置するために、外へ大きく延されている。このため、プレート状のステップ72はサイドカバー17の配置による制限がなく、取付高さを含めて配置を自由に設定でき、設計の自由度が増す。従って、プレート状のステップ72の配置は、同乗者が自動二輪車1に乗降し易く、また、楽な姿勢で同乗することができるように設定できる。
【0029】
例えば、図1に示すようにプレート状のステップ72の高さは、比較的高さの低いフロアパネル15と概ね同一に設定され、従って、フロアパネル15からシート23上面までの高さと、プレート状のステップ72からシート23上面までの高さも概ね同一である。このため、プレート状のステップ72の高さが低いので、同乗者は運転者と同様に乗降し易い。
プレート状のステップ72からシート23上面までの高さ寸法は、小さ過ぎると同乗者は足を無理に曲げた姿勢で同乗することになるが、本発明ではフロアパネル15からシート23上面までの高さと概ね同一の、適度な高さに設定されており、同乗者は運転者と同様に楽な姿勢で同乗することができるので、疲れ難い。
【0030】
一方、スイング式パワーユニット41は、図8の実線で示す位置と想像線で示す位置との間で上下揺動する。しかし、ステップ用フレーム61が上限位置でのパワーユニット41の上を通るので、補助ステップ装置60はパワーユニット41に当たることはない。このため、プレート状のステップ72はパワーユニット41の配置による制限がなく、取付高さを含めて配置を自由に設定でき、設計の自由度が増す。従って、プレート状のステップ72の配置は、同乗者が自動二輪車1に乗降し易く、また、楽な姿勢で同乗することができるように設定できる。補助ステップ装置60は足を掛け易いようにプレート状のステップ72を備え、ステップスペースを広くしてある。このため、同乗者は乗降し易く、また、楽な姿勢で同乗でき、長時間足を掛けても疲れ難い。
【0031】
次に、第2実施例を図9に基づき説明する。なお、上記第1実施例と同じ構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
図9は本発明に係る補助ステップ装置(第2実施例)の側面図であり、延出部65にプレート状のステップ72を上下可倒自在に取付け、しかも、ねじりばね91(弾発手段であるばね)にて、この図の実線で示す露出側に弾発したことを特徴とする。
すなわち、補助ステップ装置60は延出部65にステップ用アーム71をピン92にて上下可倒自在に取付け、このステップ用アーム71の先端にプレート状のステップ72を固定したものである。93はステップ用アーム71の露出位置を決めるためのストッパである。
この第2実施例によれば、プレート状のステップ72に外力Fが作用した際に、プレート状のステップ72はねじりばね91の弾発力に抗して一時的に倒れる。このため、プレート状のステップ72に衝撃荷重等が作用しても十分に吸収できる。
【0032】
次に、第3実施例を図10に基づき説明する。なお、上記第1実施例と同じ構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
図10は本発明に係る補助ステップ装置(第3実施例)の側面図であり、中間フレーム部7bからステップ用第1フレーム94を垂下し、この第1フレーム94の下部をサイドカバー17を介してステップ用第2フレーム95の基部にボルト96で連結し、第2フレーム95にプレート状のステップ72を取付けたことを特徴とする。
この第3実施例によれば、第1フレーム94が、サイドカバー17の固定手段と第2フレーム95の固定手段とを兼ねるので、中間フレーム部7bへの取付け作業が簡単になる。また、ボルト連結を外すだけでサイドカバー17並びにプレート状のステップ72を外すことができ、パワーユニット41等の保守・点検作業性が良い。
【0033】
次に、第4実施例を図11に基づき説明する。なお、上記第1実施例と同じ構成については同一符号を付し、その説明を省略する。
図11は本発明に係る補助ステップ装置(第4実施例)の側面図であり、サイドカバー17の内面にステップ用フレーム98の基部をボルト止めし、このステップ用フレーム98をサイドカバー17の下縁17aより下方に露出させて延出し、これの延出部98aにプレート状のステップ72を車体側方に突出させて取付けたことを特徴とする。
【0034】
すなわち、第4実施例はサイドカバー17の内面にブラケット97を設け、このブラケット97にステップ用フレーム98の基部をボルト99で止め、ステップ用フレーム98をサイドカバー17の下縁17aを迂回させて外へ延出し、これの延出部98aにステップ用アーム71を介してプレート状のステップ72を取付けたものである。
この第4実施例によれば、ステップ用フレーム98をサイドカバー17に取付けたので、サイドカバー17を外すだけでプレート状のステップ72も外すことができ、パワーユニット41等の保守・点検作業性が良い。
【0035】
なお、上記第1〜第4実施例において、補助ステップ装置60は自動二輪車1の車体左側に配置した構成に限定するものではなく、例えば、車体右側に配置した構成や、車体両側に配置した構成でもよい。補助ステップ装置60を車体の左側又は右側だけに配置した場合には、同乗者がシート23に横乗りして、プレート状のステップ72に足を掛けることができる。また、補助ステップ装置60を車体の両側に配置した場合には、同乗者がシート23を跨いで乗り、両プレート状のステップ72,72に足を掛けることができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1記載の発明は、ボディカバー内の車体フレームのうち、後輪の上側に配置された後部のリヤフレームからステップ用フレームを垂下し、このステップ用フレームをボディカバー下縁より下方に露出させて延出し、これの延出部にプレート状のステップを車体側方に突出させて取付けるように構成し、ステップ用フレームを、リヤフレームの前部に前端を止めるとともに後方へ延びる水平部と、この水平部の後端から上方へ延びてリヤフレームの後部に上端を止める後部垂直部とで構成し、水平部の前端とこの水平部の略中間と後部垂直部の上端との3箇所をリヤフレームに止め、水平部のうち後部垂直部とのコーナ近傍にステップを取り付けたことにより、ステップスペースが広く足を掛け易いプレート状のステップを、同乗者が使い易い位置に大きく延すことができるので、同乗者が乗降し易く、また、楽な姿勢でスクータ型自動二輪車に同乗することができる。例えば、運転者が足を掛けるフロアパネルと同じ高さに設定することで、同乗者は運転者と同様の楽な姿勢で同乗できる。しかも、ステップ用フレームの大部分がボディカバーで覆われるので、外観性(見栄え)が良い。
更に、プレート状のステップがボディカバーの外側にあるので、ボディカバーの着脱が容易であり、パワーユニット等の保守・点検作業性が良い。
【0037】
請求項2記載の発明は、ステップ用フレームを、ボディカバーの下縁と、上限位置でのスイング式パワーユニットとの間に通したことにより、ステップの位置がスイング式パワーユニットの配置により制限されることがなく、取付高さを含めて配置を自由に設定でき、設計の自由度が増す。
【0038】
請求項3記載の発明は、プレート状のステップを延出部に固定したことにより、ステップの強度が一層高まり、同乗者が足を掛けて乗り降りすることもできる。
また、同乗者が乗る際に、従来の可倒型のようにステップの出し入れ操作がなく、手が汚れない。
【0039】
請求項4記載の発明は、プレート状のステップを延出部に上下可倒自在に取付け、しかも、ばねにて露出側に弾発したことにより、ステップに外力が作用した際に、ステップはばねの弾発力に抗して一時的に倒れる。このため、ステップに衝撃荷重等が作用しても十分に吸収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクータ型自動二輪車の側面図
【図2】本発明に係るスクータ型自動二輪車の後部の側面図
【図3】本発明に係る補助ステップ装置(第1実施例)の側面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図3の6−6線断面図
【図7】図3の7−7線断面図
【図8】本発明に係る補助ステップ装置(第1実施例)の背面図
【図9】本発明に係る補助ステップ装置(第2実施例)の側面図
【図10】本発明に係る補助ステップ装置(第3実施例)の側面図
【図11】本発明に係る補助ステップ装置(第4実施例)の側面図
【符号の説明】
1…スクータ型自動二輪車、2…車体フレーム、7…リヤフレーム、7b…中間フレーム部、10…ボディカバー、17…サイドカバー、17a…下縁、41…スイング式パワーユニット、42…エンジン、43…無段変速機、60…補助ステップ装置、61…ステップ用フレーム、65…延出部、72…プレート状のステップ、91…ばね(ねじりばね)、94…ステップ用第1フレーム、95…ステップ用第2フレーム、97…ブラケット、98…ステップ用フレーム、98a…延出部。
Claims (4)
- 車体フレームに同乗者の座部を備えるシートを設け、前記車体フレームと前記シート下部周囲とを覆うボディカバーを備えたスクータ型自動二輪車において、
前記ボディカバー内の車体フレームのうち、後輪の上側に配置された後部のリヤフレームからステップ用フレームを垂下し、このステップ用フレームを前記ボディカバー下縁より下方に露出させて延出し、これの延出部にプレート状のステップを車体側方に突出させて取付けるように構成し、
ステップ用フレームは、前記リヤフレームの前部に前端を止めるとともに後方へ延びる水平部と、この水平部の後端から上方へ延びて前記リヤフレームの後部に上端を止める後部垂直部とからなり、前記水平部の前端とこの水平部の略中間と前記後部垂直部の上端との3箇所を前記リヤフレームに止め、
前記水平部のうち前記後部垂直部とのコーナ近傍に前記ステップを取り付けたことを特徴とするスクータ型自動二輪車の補助ステップ装置。 - 前記ステップ用フレームは、前記ボディカバーの下縁と、上限位置でのスイング式パワーユニットとの間を通したことを特徴とする請求項1記載のスクータ型自動二輪車の補助ステップ装置。
- 前記プレート状のステップは前記延出部に固定されていることを特徴とした請求項1又は請求項2記載のスクータ型自動二輪車の補助ステップ装置。
- 前記プレート状のステップは、前記延出部に上下可倒自在に取付けられ、しかも、ばねにて露出側に弾発されていることを特徴とした請求項1又は請求項2記載のスクータ型自動二輪車の補助ステップ装置。
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