JP3558040B2 - 電子機器、電子機器の外部調整装置、電子機器の調整方法 - Google Patents

電子機器、電子機器の外部調整装置、電子機器の調整方法 Download PDF

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は、電子機器、電子機器の外部調整装置、電子機器の調整方法に係り、特にアナログ時計、ディジタル時計などの計時装置あるいは各種センサを内蔵した電子機器、これらの電子機器の調整を行うための外部調整装置並びに電子機器の調整方法に関する。
【0002】
(背景技術)
従来のアナログ電子時計においては、水晶発振器の発振信号を分周器で分周し、分周された発振信号に基づいて、駆動モータを駆動して指針を動かすのが一般的である。さらに、使用時の環境温度が変化しても正確な計時が行えるように、温度補正機能を備えたアナログ電子時計が開発されている。このようなアナログ電子時計は、温度に応じて発振周波数が変化する感温発振器を備え、その発振周波数に基づいて分周器の分周比を設定している。
【0003】
しかし、水晶発振器の発振周波数は、個々の水晶振動子の特性や水晶発振器を構成する回路素子等によってバラツキ、また、感温発振器の温度に対する発振周波数の特性も一様ではない。
【0004】
このため、温度補正機能を備えたアナログ電子時計では、回路ブロックまたはムーブメント状態において、水晶発振器の発振周波数と感温発振器の発振周波数を計測し、検査結果に応じて補正データを不揮発性メモリに書込み、この補正データに基づいて分周器の分周比を調整していた。この場合、発振周波数の測定は、所定のテスト端子に測定用プローブを押し当てることによって行われていた。
【0005】
ところで、発振周波数の測定には、測定用プローブが用いられるため、回路ブロックやムーブメントを外装に組み込む前に、上述した調整を行う必要がある。 しかしながら、回路ブロックをムーブメントに組み込んだり、ムーブメントを外装に組み込んだりした場合には、浮遊容量や応力が変化するため、水晶発振器および感温発振器の発振周波数特性が組み込みの前後でシフトしてしまう。このため、調整が不正確になってしまうとともに、製品の歩留まりが悪くなってしまうという問題点があった。
【0006】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的はムーブメントや外装に組み込んだ際にも調整精度を確保することができ、調整の自由度および調整速度の向上を図ることが可能な電子機器およびその外部調整装置並びに電子機器の調整方法を提供することにある。
【0007】
(発明の開示)
本発明の第1の態様は、外部から送信される信号を、被駆動ユニットのモータコイルを介して受信する受信部と、前記受信部で受信した信号の種別を検知する検知部と、機器の内部温度を検出して温度信号を生成する温度検出部と、前記検知部の検知結果に基づいて、前記温度信号あるいは当該温度信号を変換することにより得られる温度ディジタルデータを前記モータコイルを介して外部装置に出力する検査部と、周波数変化が温度を入力変数とした関数で表される基準信号を生成する基準信号生成部と、前記検査部により出力された前記温度信号あるいは温度ディジタルデータに基づき前記外部装置が算出した関数の係数および定数を、補正データとして記憶する記憶部と、前記温度信号と前記補正データとを前記関数に代入し、前記基準信号の周波数変化を求めて、当該変化をなくすように前記基準信号の周波数補正する補正部と、前記補正部の出力信号に基づいて駆動信号を生成し、前記モータコイルに前記駆動信号を出力する駆動部とを備えることを特徴としている。
【0011】
本発明の第の態様は、本発明の第1の態様において、検査部は、温度信号あるいは温度ディジタルデータをモータコイルを介して外部に出力する期間中、モータコイルの駆動を停止するように駆動部を制御することを特徴としている。
【0012】
本発明の第の態様は、本発明の第1の態様において、検査部は、検知部の検知結果に基づいて、基準信号の周波数に応じた信号と温度信号をモータコイルを介して選択的に外部に出力することを特徴としている。
【0013】
本発明の第の態様は、本発明の第の態様において、検査部は、補正部の補正動作を禁止することにより、基準信号の周波数に応じた信号を駆動信号としてモータコイルから出力することを特徴としている。
【0014】
本発明の第の態様は、本発明の第の態様において、温度検出部は、機器の内部温度に応じて周波数が変化する感温発振信号を温度信号として出力すること特徴としている。
【0015】
本発明の第の態様は、本発明の第の態様において、基準信号生成部は、水晶振動子を用いた発振回路を備え、被駆動ユニットは、アナログ指針により計時動作を行うアナログ計時ユニットであることを特徴としている。
【0016】
本発明の第の態様は、モータコイルを有する外部の電子機器を調整する外部調整装置であって、モータコイルと電磁結合するコイルと、コイルを介して電子機器からの信号である温度信号あるいは温度ディジタルデータを受信する受信部と、コイルを介して電子機器へ信号を送信する送信部と、受信部によって受信された温度信号あるいは温度ディジタルデータと、受信部によって受信されたモータコイルの駆動信号とに基づいて、補正信号を生成し、当該補正信号を送信部に出力する補正信号生成部とを備えることを特徴としている。
【0017】
本発明の第の態様は、本発明の第の態様において、温度信号あるいは温度ディジタルデータの出力を指示する第1信号および補正動作の禁止を指示する第2信号を生成し、送信部に出力する信号生成部を備えたことを特徴としている。
【0018】
本発明の第の態様は、機器の内部温度に応じて周波数が変化する感温発振信号を温度信号あるいは感温発振信号を変換することにより得られる温度ディジタルデータとして出力するためのモータコイルと、温度信号あるいは温度ディジタルデータのいずれか一方および補正データに基づいて、基準信号の周波数を内部温度に応じて補正する補正部と、を有する外部の電子機器を調整する外部調整装置であって、モータコイルと電磁結合するコイルと、コイルを介して電子機器からの信号である温度信号あるいは温度ディジタルデータを受信する受信部と、コイルを介して電子機器へ信号を送信する送信部と、受信部によって受信された温度信号あるいは温度ディジタルデータと、受信部によって受信されたモータコイルの駆動信号とに基づいて、補正信号を生成し、当該補正信号を送信部に出力する補正信号生成部とを備えることを特徴としている。
本発明の第10の態様は、本発明の第の態様において、補正信号生成部は、補正部の補正動作が禁止されている期間中に受信部によって受信された駆動信号に基づいて補正信号を生成することを特徴としている。
【0019】
本発明の第11の態様は、機器の内部温度に応じて周波数が変化する感温発振信号を温度信号あるいは感温発振信号を変換することにより得られる温度ディジタルデータとして出力するためのモータコイルと、温度信号あるいは温度ディジタルデータのいずれか一方および補正データに基づいて、基準信号の周波数を内部温度に応じて補正する補正部と、を有する外部の電子機器を調整する外部調整装置であって、モータコイルと電磁結合するコイルと、コイルを介して電子機器からの信号を受信する受信部と、コイルを介して電子機器へ信号を送信する送信部と、受信部によって受信された温度信号と、補正部の補正動作が禁止されている期間中に受信部によって受信された駆動信号との周波数を各々検出する周波数検出部と、周波数検出部の検出結果に基づいて補正信号を生成し、当該補正信号を送信部に出力する補正信号生成部とを備えることを特徴としている。
【0020】
本発明の第12の態様は、モータコイルを有する外部の電子機器を調整する調整方法であって、電子機器において検出された温度に対応する温度信号あるいは当該温度信号を変換することにより得られる温度ディジタル信号を出力することを指示する信号をモータコイルを介して電子機器に送信する第1工程と、モータコイルから送信される温度信号あるいは温度ディジタル信号を受信して電子機器において検出された温度を検知する第2工程と、補正動作の禁止開始を指示する信号をモータコイルを介して電子機器に送信する第3工程と、モータコイルから送信される駆動信号を受信して当該駆動信号の周波数を計測する第4工程と、第1工程から第4工程を複数回繰り返し、検知した温度と周波数とに基づいて補正信号を生成する第5工程と、補正信号をモータコイルを介して電子機器に送信する第6工程とを備えたことを特徴としている。
【0021】
本発明の第13の態様は、モータコイルを有する外部の電子機器を調整する調整方法であって、補正動作の禁止開始を指示する信号をモータコイルを介して電子機器に送信する第1工程と、モータコイルから送信される駆動信号を受信して当該駆動信号の周波数を計測する第2工程と、電子機器の温度検出部において検出された温度に対応する温度信号あるいは当該温度信号を変換することにより得られる温度ディジタル信号を出力することを指示する信号をモータコイルを介して電子機器に送信する第3工程と、モータコイルから送信される温度信号あるいは温度ディジタル信号を受信して温度検出部で検出された温度を検知する第4工程と、第1工程から第4工程を複数回繰り返し、検知した温度と周波数とに基づいて補正信号を生成する第5工程と、補正信号をモータコイルを介して電子機器に送信する第6工程とを備えたことを特徴としている。
【0022】
(発明を実施するための最良の形態)
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
[1] 第1実施形態
まず、第1実施形態について説明する。
本第1実施形態にあっては、電子機器としてのアナログ電子時計と、この電子時計を調整するための外部調整装置を一例として説明するが、本発明をこれらに限定する趣旨ではなく、被駆動ユニットを駆動するための駆動用モータコイル(アナログ電子時計における運針用駆動モータコイルに相当)を有する電子機器と駆動用モータコイルを介して通信を行い、調整を行う外部調整装置であれば、本発明の適用が可能である。
【0024】
[1.1] アナログ電子時計の構成
まず、アナログ電子時計の構成について説明する。図1にアナログ電子時計の概要構成ブロック図を示す。アナログ電子時計10は、指針を駆動するための基本的な構成として、発振ユニット11、分周ユニット12、駆動パルス発生ユニット13、モータコイル14およびモータドライバ15を備えている。なお、モータコイル14は、アナログ指針により計時動作を行うアナログ計時ユニットに組み込まれている駆動モータのコイルである。
【0025】
発振ユニット11は、水晶振動子および発振回路等から構成され、基準発振信号を生成する。一般に、水晶振動子の温度に対する共振周波数の特性は二次曲線で近似できるため、発振ユニット11の温度に対する発振周波数の特性は、二次式で与えられる。分周ユニット12は、分周比を設定可能な分周カウンタ等によって構成され、基準発振信号を分周して分周発振信号を出力する。
【0026】
駆動パルス発生ユニット13は、第2制御信号C2によって動作が制御され、その論理レベルが“L”レベルの場合に分周発振信号(基準信号)に基づいて駆動パルス信号を生成する一方、論理レベルが“H”レベルの場合に駆動パルス信号の生成を停止する。したがって、第2制御信号C2の論理レベルを適宜設定することによって、駆動パルス信号の生成を禁止したり、あるいは禁止を解除した することができる。
【0027】
モータドライバ15は、駆動パルス信号に基づいて指針駆動用のモータコイル14を駆動する。なお、モータコイル14は、指針を駆動する他、各種のデータを送受信するためのアンテナとして作用する。
【0028】
これらの構成によれば、駆動パルス信号は基準発振信号に基づいて生成されるので、基準発振信号の周波数は駆動パルス信号の周波数に比例したものとなる。したがって、駆動パルス信号のパルス間隔からその周波数を計測すれば、計測結果の基づいて基準発振信号の周波数を検知することができる。また、分周ユニット12によって分周比を適宜設定することによって、歩度(時計の時間が標準時間と異なっている量;秒/日)を調整することが可能である。
【0029】
さらにアナログ電子時計10は、温度に対する歩度の特性を調整するための構成として、受信ユニット20、データ制御ユニット21、記憶ユニット22、感温発振ユニット23、温度補正ユニット24、感温発振テストユニット25、リュウズスイッチ(リセットスイッチ)26およびリセットユニット27を備えている。
【0030】
まず、受信ユニット20は、コンパレータ、シフトレジスタなどにより構成されるとともにモータコイル14と接続されており、外部のコイルとモータコイル14とが電磁結合することにより入力される各種データを受信し、これを波形整形して受信データとして出力する。
【0031】
次に、データ制御ユニット21は、カウンタやゲート類で構成され、受信ユニット20の後段に設けられており、受信データに基づいて各種制御を行う。より具体的には受信データのパルスパターンを識別し、識別結果に基づいて“H”レベルでアクティブとなる第1制御信号C1および第2制御信号C2を生成するとともに、受信データの一部である温度補正データを記憶ユニット22に出力する。
また、記憶ユニット22は、温度補正データを記憶するためのEEPROM等から構成されている。
【0032】
次に、感温発振ユニット23は温度によって駆動電流が変化するリングオシレータ等で構成され、温度に対する発振周波数が一次式で与えられる周波数特性を有し、感温発振信号を生成する。
【0033】
次に、温度補正ユニット24は、カウンタやゲート類で構成され、記憶ユニット22に記憶されている補正データと感温発振信号の発振周波数とに基づいて、分周ユニット12を制御する。これにより、温度に対する歩度の特性が調整される。
【0034】
次に、感温発振テストユニット25は、温度によって発振周波数が変化するリングオシレータ等で構成され、感温発振信号の発振周波数を示す感温発振テスト信号を第1制御信号C1が有効な期間中に出力するよう構成されている。感温発振テストユニット25は、例えば、感温発振信号を固定の分周比で分周する分周器、分周器の出力信号を遅延する遅延回路、分周器の出力信号と遅延回路の出力信号との排他的論理和を生成する排他的論理和回路、排他的論理和回路の出力信号が一方の入力端子に供給されるともに他方の入力端子に第1制御信号C1が供給されるアンド回路から構成される。この構成によれば、第1制御信号C1が“H”レベルの期間に、感温発振信号の発振周波数に応じた数のパルスを感温発振テスト信号としてアンド回路の出力端子から取り出すことができる。この感温発振テスト信号はモータドライバ15に供給されるが、そのパルス幅は、モータ駆動に影響を与えないように、モータ駆動信号のパルス幅と比べて十分短く設定されている。
【0035】
次に、リセットユニット27はユーザによりリュウズスイッチ26が操作されたことを検出して、分周ユニット12のリセット処理を行う
てここで、温度に対する歩度特性の補正について説明する
2(a)は、発振ユニット 11の発振周波数特性を温度に対する歩度特性として示したものであり、同図(b)は、感温発振ユニット23の温度に対する発振周波数特性を示したものである。
【0036】
図2(a)に示すように発振ユニット11の発振周波数特性は、凸型の2次曲線で表される。一般にこの曲線は以下に示す式(1)で与えられる。
【0037】
y=−β(θ−θt) +y0 ……(1)
【0038】
但し、yは使用温度における歩度、βは傾き、θは使用温度、θtは頂点の温度、y0は頂点の歩度である。したがって、この特性を予め測定して既知にしておけば、使用時の温度と既知の特性から基準発振信号の歩度yを求めることができ、これに基づいて歩度yが「0」となるように補正を行うことが可能となる。 上述したアナログ電子時計10においては、機器の内部温度を感温発振ユニット23を用いて計測している。感温発振信号の周波数は、図2(b)に示すように温度を変数とした、以下に示す式(2)で与えられる。
【0039】
f=a・θ+f0 ……(2)
【0040】
但し、fは使用温度における周波数、aは傾き、θは使用温度、f0は切片の周波数である。
【0041】
式(1)および式(2)から、以下に示す式(3)が導かれる。
【0042】
y=−β’(f−ft) +y0 ……(3)
【0043】
但し、β’=β/a 、ftは頂点の温度に対応する感温発振信号の周波数である。式(3)において、感温発振信号の周波数は、アナログ電子時計を使用中に知ることができる。したがって、使用中に歩度yを算出するためには、β’、ft、y0を予め算出しておく必要がある。
【0044】
このため、本実施形態では、アナログ電子時計10を温度T1、T2、T3といった3点で恒温状態に保ち、各温度において歩度y1、y2、y3を測定する。ここで、各温度の感温発振信号の周波数をf1、f2、f3とすれば、以下に示す式(4)〜(6)が与えられる。
【0045】
y1=−β’(f1−ft) +y0 ……(4)
y2=−β’(f2−ft) +y0 ……(5)
y3=−β’(f3−ft) +y0 ……(6)
【0046】
本実施形態では、後述する外部調整装置30において、式(4)〜(6)を満たすβ’、ft、y0を求め、これらを温度補正データとしてアナログ電子時計10に送信している。そして、アナログ電子時計10は温度補正データを記憶ユニット22に記憶しておき、温度補正ユニット24が使用温度における感温発振信号の周波数fと温度補正データ(β’、ft、y0)に基づいて、式(3)の演算を行い、使用時の歩度yを算出し、これが「0」になるように分周ユニット12の分周比を補正している。
【0047】
これにより、アナログ電子時計10は、環境温度が変化しても極めて高精度な計時を行うことができる。
【0048】
[1.2] 外部調整装置の構成
次に、外部調整装置の構成について説明する。図3に外部調整装置の概要構成ブロック図を示す。
【0049】
外部調整装置30は、アナログ電子時計10のモータコイル14と電磁結合するコイル31と、シフトレジスタ、出力バッファトランジスタ等で構成され、コイル31を介してアナログ電子時計10と間でデータの送受信を行う送信ユニット40と、コンパレータ、シフトレジスタなどで構成され、コイル31を介して受信動作を行う受信ユニット32と、カウンタなどで構成され周波数測定を行う周波数測定ユニット33と、カウンタやゲート類等で構成され温度補正データを作成する温度補正データ作成ユニット34と、カウンタやゲート類等で構成され外部調整装置30全体の制御を行う制御ユニット35と、カウンタやゲート類等で構成されテスト信号を作成するテスト信号作成ユニット36と、カウンタやゲート類等で構成され補正データ信号を作成する補正データ信号作成ユニット37と、を備えている。
【0050】
周波数測定ユニット33は、感温発振テスト信号や駆動パルス信号の周波数を測定し、これを温度補正データ作成ユニット34に出力する。
温度補正データ作成ユニット34は、感温発振テスト信号の周波数に基づいて感温発振信号の周波数fを算出し、駆動パルス信号の周波数に基づいて歩度yを算出する。この動作を、3点の各温度について行い式(4)〜(6)に示す(y1,f1)、(y2,f2)、(y3,f3)を求め、これらに基づいて温度補正データ(β’、ft、y0)を算出する。補正データ信号作成ユニット37は、作成された温度補正データに基づいて送信に用いられる温度補正データ信号を作成する。
【0051】
また、制御ユニット35は外部調整装置30全体を制御する。テスト信号作成ユニット36は、制御ユニット35の制御の下、第1〜第4テスト信号TS1〜TS4を所定のタイミングで作成する。第1〜第4テスト信号TS1〜TS4は、アナログ電子時計10に対して、動作モードの切り換えを指示する信号であって、それらのパルスパターンは上述したデータ制御ユニット21において既知である。
【0052】
[1.3] 第1実施形態の動作
次に図4および図5を参照して第1実施形態の動作について説明する。図4に動作タイミングチャートを示し、図5に動作処理フローチャートを示す。以下、アナログ電子時計10を通常に動作させる通常モード、外部調整装置30を用いてアナログ電子時計10の諸特性を温度T1、T2およびT3において測定する測定モード、および3点の測定結果に基づいて温度補正データを算出しこれをアナログ電子時計10に書き込む書込モードに分けて説明する。
【0053】
[1.3.1] 通常モードの動作
まず、通常モードにおいて、アナログ電子時計10の温度補正ユニット24は、感温発振ユニット23の発振周波数と記憶ユニット22に記憶されている感温補正データとに基づいて、分周ユニット12を構成する分周カウンタの一部をセットまたはリセットする。これにより、分周比が調整されるので、発振ユニット11の温度特性を補正することができる(ステップS1)。この場合の補正動作は、図4(e)に示すパルスタイミングで行われる。なお、この例では、2秒に1回の割合で補正動作を行うようにしているが、10秒〜320秒に1回の割合で補正動作を行うようにしてもよい。
【0054】
[1.3.2] 測定モードの動作
この後、アナログ電子時計10と外部調整装置30との間でデータ通信を行うことができるように、両者を近接させて配置する。そして、環境温度をT1に保ち、第1回目の測定動作を開始する。
【0055】
外部調整装置30において、制御ユニット35の制御の下、テスト信号作成ユニット36によって第1テスト信号TS1が時刻t1において生成されると、第1テスト信号TS1が、送信ユニット40→コイル31→モータコイル14→受信ユニット20の経路でアナログ電子時計10に伝送される(図4(b)参照)。なお、制御ユニット35は測定回数を管理するため、初期状態においてレジスタの記憶値を「1」にセットしておく(ステップS2)。
【0056】
そして、データ制御ユニット21は、受信データのパルスパターンを識別して、第1テスト信号TS1を受信したか否かを判定し(ステップS3)、第1テスト信号TS1を受信するまで、判定を繰り返す。
【0057】
次に、判定結果が「Yes」となり、データ制御ユニット21が第1テスト信号TS1の受信を検出すると、データ制御ユニット21は、時刻t1において第1制御信号C1の論理レベルを“H”レベルに設定する(図4(c)参照)。
“H”レベルの第1制御信号C1が駆動パルス発生ユニット13に供給されると、駆動パルス発生ユニット13は駆動パルス信号の生成を中止する(ステップS4)。また、“H”レベルの第1制御信号C1が感温発振テストユニット25に供給されると、感温発振テストユニット25は、感温発振信号を分周しこれを微分して得た感温発振テスト信号をモータドライバ15に出力する。すると、感温発振テスト信号(図4(a),(d)参照)が、モータドライバ15→モータコイル14→コイル31→受信ユニット32の経路で送信される(ステップS5)。
このように、感温発振テスト信号を送信する期間において、駆動パルス信号の生成を禁止したのは、駆動パルス信号のパルスと感温発振テスト信号のパルスとが重なってしまうと、外部調整装置30において両者を区別することができないからである。この例では、駆動パルス信号と感温発振テスト信号が排他的に送信されるので、外部調整装置30は感温発振テスト信号を確実に検知することが可能である。
【0058】
この後、周波数測定ユニット33は、制御ユニット35の制御の下、受信した感温発振テスト信号のパルス間隔を測定することにより、感温発振テスト信号の周波数を検出する。この場合、制御ユニット35は第1テスト信号TS1を生成してから第2テスト信号TS2を生成するまでの期間(時刻t1から時刻t2)に受信したパルス数をカウントするように周波数測定ユニット33を制御する。当該期間は予め定められた時間である。このため、周波数測定ユニット33は、その測定値に基づいて感温発振信号の周波数を検出することができる。
【0059】
次に、制御ユニット35の制御の下、テスト信号作成ユニット36は第2テスト信号TS2を時刻t2において生成する(図4(b)参照)。第2テスト信号TS2は、送信ユニット40→コイル31→モータコイル14→受信ユニット20の経路でアナログ電子時計10に伝送される。
【0060】
一方、アナログ電子時計10のデータ制御ユニット21は、第1テスト信号TS1を検出すると、第2テスト信号TS2の受信に備えて、それを受信したか否かの判定を開始する(ステップS6)。データ制御ユニット21は、受信データのパルスパターンを識別して、第2テスト信号TS2を受信するまで、判定を繰り返す。
【0061】
次に、判定結果が「Yes」となり、データ制御ユニット21が第2テスト信号TS2の受信を時刻t2において検出すると、データ制御ユニット21は、第1制御信号C1の論理レベルを“L”レベルに設定する。“L”レベルの第1制御信号C1が駆動パルス発生ユニット13に供給されると、駆動パルス発生ユニット13は駆動パルス信号の生成を時刻t2から再開する(ステップS7)。
【0062】
また、データ制御ユニット21は、第2テスト信号TS2の受信を検出すると、第2制御信号C2の論理レベルを“H”レベルに設定する(図4(f)参照)。“H”レベルの第2制御信号C2が温度補正ユニット24に供給されると、温度補正ユニット24は分周比の調整を停止し、予め定められた分周比で分周ユニット12が動作するように分周ユニット12を制御する。これにより、温度補正動作が禁止される(ステップS8)。なお、この分周比は、外部調整装置30の温度補正データ作成ユニット34において既知である。
【0063】
このように補正動作を禁止したのは、補正動作中の分周ユニット12の分周比を外部調整装置30で知ることができないので、駆動パルス信号を外部調整装置30で受信しても基準発振信号の周波数を算出することができないからである。これに対して、この例では、補正動作を禁止して、予め定められた分周比で基準発振信号を分周して駆動パルス信号を生成しているので、駆動パルス信号の周波数を外部調整装置30で測定することによって、基準発振信号の周波数を検知することができる。
【0064】
この後、駆動パルス信号がモータドライバ15に供給されると、駆動モータが駆動されるとともに、駆動パルス信号が「モータドライバ15→モータコイル14→コイル31→受信ユニット32」の経路で送信される。すると、周波数測定ユニット33は、駆動パルス信号の周波数を検出する。上述したように駆動パルス信号は、基準発振信号を予め定められた分周比で分周した分周発振信号に基づいて生成されるので、駆動パルス信号の周波数から温度T1における基準発振信号の周波数を知ることができる。
【0065】
次に、制御ユニット35の制御の下、テスト信号作成ユニット36は第3テスト信号TS3を時刻t3において生成する(図4(b)参照)。第3テスト信号TS3は、送信ユニット40→コイル31→モータコイル14→受信ユニット20の経路でアナログ電子時計10に伝送される。
【0066】
一方、アナログ電子時計10のデータ制御ユニット21は、第2テスト信号TS2を検出すると、第3テスト信号TS3の受信に備えて、それを受信したか否かの判定を開始する(ステップS9)。データ制御ユニット21は、受信データのパルスパターンを識別して、第3テスト信号TS3を受信するまで、判定を繰り返す。
【0067】
次に、判定結果が「Yes」となり、データ制御ユニット21が第3テスト信号TS3の受信を検出すると、データ制御ユニット21は、第2制御信号C2の論理レベルを“L”レベルに設定する。“L”レベルの第2制御信号C2が温度補正ユニット24に供給されると、温度補正ユニット24は分周比の調整を再開し、温度補正データに基づいて分周ユニット12を制御する。これにより、温度補正動作の禁止が解除される(ステップS10)。
【0068】
この後、ステップS11に進み、制御ユニット35はレジスタの記憶値が「3」であるか否かを判定し(ステップS11)、記憶値が「3」であるならば、後述する書込モードに移行させる。一方、記憶値が「3」でない場合には、レジスタの記憶値を「1」歩進して(ステップS12)、記憶値が「3」に達するまでステップS3からステップS12の処理を繰り返す。具体的には、第1回目の測定動作が終了すると、環境温度をT1からT2に変化させ、恒温状態になった時点で、第2回目の測定を行う。第2回目の測定が終了すると、環境温度をT2からT3に変化させ、恒温状態になった時点で、第3回目の測定を行う。
【0069】
このようにして、3回の測定が終了した時点で、温度補正データ作成ユニット34は、温度T1における基準発振信号の周波数F1および感温発振信号の周波数f1、温度T2における基準発振信号の周波数F2および感温発振信号の周波数f2、温度T3における基準発振信号の周波数F3および感温発振信号の周波数f3を、検知している。
【0070】
[1.3.3] 書込モードの動作
次に、書込モードに移行すると、温度補正データ作成ユニット34は、(f1,F1)、(f2,F2)、(f3,F3)に基づいて、温度補正データを生成する。温度補正データ作成ユニット34は、まず、F1、F2、F3に各々対応する歩度y1、y2、y3を算出する。
【0071】
次に、上述した式(4)〜(6)の全てを満たす係数β’、基準周波数ft、基準歩度y0を算出し、これらを温度補正データとして生成する。
このようにして、温度補正データが生成されると、テスト信号作成ユニット36は、制御ユニット35の制御の下、第4テスト信号TS4を生成する。また、第4テスト信号TS4が出力されると、これに続いて、送信用の温度補正データが、補正データ信号作成ユニット37から出力される。
【0072】
第4テスト信号TS4と温度補正データは、送信ユニット40→コイル31→モータコイル14→受信ユニット20の経路でアナログ電子時計10に伝送される。
一方、アナログ電子時計10のデータ制御ユニット21は、第3テスト信号TS3を検出すると、第4テスト信号TS4の受信に備えて、それを受信したか否かの判定を開始する(ステップS12)。データ制御ユニット21は、受信データのパルスパターンを識別して、第4テスト信号TS4を受信するまで、判定を繰り返す。
【0073】
次に、判定結果が「Yes」となり、データ制御ユニット21が第4テスト信号TS4の受信を検出すると、データ制御ユニット21は、次に送られて来るデータが温度補正データであることを検知し待機する。
【0074】
この後、温度補正データを受信すると(ステップS13)、データ制御ユニット21は温度補正データを記憶ユニット22に書き込む(ステップS14)。この書込みが終了すると、データ制御ユニット21は、書込モードから通常モードへ移行させ、処理を終了する。
【0075】
[1.4] 第1実施形態の効果
以上の説明したように、本実施形態によれば、以下に述べる効果を奏する。
(1)このアナログ電子時計10によれば、外装に組み込んだ状態で温度補正を行うことができる。このため、回路ブロックをムーブメントに組み込む際、およびムーブメントを外装に組み込む際に発生する浮遊容量によって基準発振信号の周波数特性がシフトするといった問題を根本的に解決することができる。この結果、極めて精度の高いアナログ電子時計10を生産することができる。
【0076】
(2)また、従来のアナログ電子時計は、回路ブロック又はムーブメント状態で温度特性を調整し、さらに外装に組み込んだ状態で最終的な検査を行って、検査で不合格となった製品については、外装からムーブメントを取り出して調整を再度行い。検査で合格となるまでこれを繰り返していた。これに対して、上述したアナログ電子時計10では、外装に組み込んだ状態で温度特性の調整を行うことができるので、製品の歩留まりを飛躍的に向上させることができる。
【0077】
(3)また、非接触で発振ユニット11と感温発振ユニット23の温度に対する発振周波数特性を測定することができるので、高精度な測定用プローブおよびテスト端子と測定用プローブとの位置決めを行うための位置決め装置といった設備を必要としないので、製造コストを低下させることができる。さらに、高精度の位置決めが不要であるから調整時間を大幅に短縮することができる。
【0078】
[2] 第2実施形態
次に本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。
[2.1] アナログ電子時計の構成
図6に第2実施形態のアナログ電子時計の概要構成ブロック図を示す。
図6において、図1のアナログ電子時計10と同様の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0079】
本第2実施形態のアナログ電子時計10Aが、アナログ電子時計10と異なる点は、感温発振ユニット23が出力する感温発振信号の周波数を測定し、感温発振信号の周波数に相当する値を有するディジタル発振周波数データを出力する周波数測定ユニット28と、データ制御ユニット21からの第1周波数制御信号SCF1および温度補正ユニット24からの第2周波数制御信号SCF2が入力され、両入力信号の論理和をとってスイッチングコンデンサ制御信号SSW1を出力するOR回路29と、発振ユニット11Aの発振周波数を微調整するためのスイッチングコンデンサCSWと、スイッチングコンデンサ制御信号SSW1に基づいてスイッチングコンデンサCSWを発振ユニット11Aに接続するためのスイッチSW1と、を備えた点である。
【0080】
[2.2] 外部調整装置の構成
次に、第2実施形態の外部調整装置の構成について説明する。
図7に外部調整装置の概要構成ブロック図を示す。
【0081】
外部調整装置30Aが図3の外部調整装置30と異なる点は、受信ユニット32を介して入力されるディジタル発振周波数データをデコードするデコーダユニット39と、アナログ電子時計10Aの動作モードを制御するためのモード制御信号を生成するモード制御信号作成ユニット38と、を備えた点である。
【0082】
[2.3] 第2実施形態の動作
次に本第2実施形態の動作について説明するが、通常モードの動作および書込モードの動作については第1実施形態と同様であるので、その詳細な説明を省略し、測定モードの動作を図8乃至図10を参照して説明する。
【0083】
定モードの動作
本第2実施形態における測定モードにおいては、アナログ電子時計10Aと外部調整装置30Aとの間でデータ通信を行うことができるように、両者を近接させて配置する。そして、環境温度をT1に保ち、第1回目の測定動作を開始する。
この場合において、制御ユニット35は測定回数を管理するため、初期状態においてレジスタの記憶値n=1にセットしておく(ステップS21)。
【0084】
そして、外部調整装置30Aにおいて、制御ユニット35の制御の下、モード制御信号作成ユニット38によって第1テスト信号TS11が生成されると、第1テスト信号TS11が、送信ユニット40→コイル31→モータコイル14→受信ユニット20の経路でアナログ電子時計10Aに伝送される(図9(b)参照)
そして、データ制御ユニット21は、受信データのパルスパターンを識別して、第1テスト信号TS11(図中、テスト信号1で示す)を受信したか否かを判定し(ステップS22)、第1テスト信号TS11を受信するまで、判定を繰り返す。
【0085】
次に、判定結果が「Yes」となり、データ制御ユニット21が時刻t11において第1テスト信号TS11の受信を検出すると、データ制御ユニット21は、時刻t11において第1制御信号C11の論理レベルを“H”レベルに設定する(図9(c)参照)。
【0086】
“H”レベルの第1制御信号C11が温度補正ユニット24に供給されると、温度補正ユニット24は分周比の調整を停止し、予め定められた分周比で分周ユニット12が動作するように分周ユニット12を制御する。これにより、温度補正動作が禁止される(ステップS23)。なお、この分周比は、外部調整装置30の温度補正データ作成ユニット34において既知である。
【0087】
このように補正動作を禁止したのは、補正動作中の分周ユニット12の分周比を外部調整装置30で知ることができないので、ディジタル発振周波数データの基準クロックが大幅にずれてしまい、ディジタル発振周波数データを外部調整装置30Aが受信し、デコードした場合に正確にデコードすることができず、基準発振信号の周波数を検知することができなくなってしまうからである。
【0088】
また、“H”レベルの第1制御信号C1が駆動パルス発生ユニット13に供給されると、駆動パルス発生ユニット13は駆動パルス信号の生成を中止する(ステップS24)。
【0089】
また、“H”レベルの第1制御信号C1が感温発振テストユニット25に供給されると、感温発振テストユニット25が周波数測定ユニット28を制御し、周波数測定ユニット28は、感温発信器の発振周波数の測定を行う(ステップS25)。
【0090】
この後、周波数測定ユニット28は、制御ユニット35の制御の下、受信した感温発振テスト信号のパルス間隔を測定することにより、感温発振テスト信号の周波数を検出する。この場合、制御ユニット35は第1テスト信号TS11を生成してから第2テスト信号TS12を生成するまでの期間(時刻t11から時刻t12)において、感温発振ユニット23の周波数を測定するように周波数測定ユニット28を制御する。
【0091】
次に、制御ユニット35の制御の下、モード制御信号作成ユニット38は第2テスト信号TS12を時刻t12において生成する(図9(b)参照)。
第2テスト信号TS12は、送信ユニット40→コイル31→モータコイル14→受信ユニット20の経路でアナログ電子時計10に伝送される。
一方、アナログ電子時計10Aのデータ制御ユニット21は、第1テスト信号TS11を検出すると、第2テスト信号TS12(図中、テスト信号2で示す。)の受信に備えて、それを受信したか否かの判定を開始する(ステップS26)。データ制御ユニット21は、受信データのパルスパターンを識別して、第2テスト信号TS12を受信するまで、判定を繰り返す。
【0092】
次に、判定結果が「Yes」となり、データ制御ユニット21が第2テスト信号TS12の受信を時刻t12において検出すると、データ制御ユニット21は、第1制御信号C11の論理レベルを“L”レベルに設定する。
また、データ制御ユニット21は、第2テスト信号TS12の受信を検出すると、第2制御信号C12の論理レベルを“H”レベルに設定する(図9(f)参照)。
【0093】
これにより周波数測定ユニット28は、ディジタル発振周波数データを測定結果として感温発振テストユニット25、モータドライバ15及びモータコイル14を介して送信する(ステップS27)。
【0094】
一方、外部調整装置30Aは、コイル31、受信ユニット32を介してデコーダユニット39においてディジタル発振周波数データのデコードを行い、温度補 正データ作成ユニット34は、温度T1における基準発振信号の周波数を知ることができる。
【0095】
次に、制御ユニット35の制御の下、テスト信号作成ユニット36は第3テスト信号TS13を時刻t13において生成する(図9(b)参照)。第3テスト信号TS3は、送信ユニット40→コイル31→モータコイル14→受信ユニット20の経路でアナログ電子時計10に伝送される。
【0096】
一方、アナログ電子時計10のデータ制御ユニット21は、第2テスト信号TS2を検出すると、第3テスト信号TS13の受信に備えて、それを受信したか否かの判定を開始する(ステップS28)。データ制御ユニット21は、受信データのパルスパターンを識別して、第3テスト信号TS13を受信するまで、判定を繰り返す。
【0097】
次に、判定結果が「Yes」となり、データ制御ユニット21が第3テスト信号TS13の受信を検出すると、データ制御ユニット21は、第2制御信号C12の論理レベルを“L”レベルに設定する。
【0098】
また、データ制御ユニット21は、第3テスト信号TS13の受信を検出すると、第3制御信号C13の論理レベルを“H”レベルに設定する(図9(g)参照)。
【0099】
これにともない、データ制御ユニット21は、第1周波数制御信号SCF1を“H”レベルとし、OR回路29の出力であるスイッチングコンデンサ制御信号SSW1を“H”レベルとする。
この結果、スイッチSW1はオン状態となり、スイッチングコンデンサCSWは発振ユニット11Aに接続され(ステップS29)、発振ユニット11Aの発振周波数がスイッチングコンデンサCSWの容量に応じて減少することとなる。
【0100】
また、“H”レベルの第3制御信号C13が駆動パルス発生ユニット13に供給されると、駆動パルス信号の生成禁止が解除され、駆動パルス発生ユニット13は駆動パルス信号の生成を再開する(ステップS30)。
【0101】
一方、アナログ電子時計10のデータ制御ユニット21は、第3テスト信号TS13を検出すると、第4テスト信号TS14の受信に備えて、それを受信したか否かの判定を開始する(ステップS31)。データ制御ユニット21は、受信データのパルスパターンを識別して、第4テスト信号TS14を受信するまで、判定を繰り返す。
【0102】
次に、判定結果が「Yes」となり、データ制御ユニット21が第4テスト信号TS14の受信を検出すると、第4制御信号C14の論理レベルを“H”レベルに設定する(図10(h)参照)。
【0103】
これにともない、データ制御ユニット21は、第1周波数制御信号SCF1を“L”レベルとし、OR回路29の出力であるスイッチングコンデンサ制御信号SSW1を“L”レベルとする。
【0104】
この結果、スイッチSW1はオフ状態となり、スイッチングコンデンサCSWは発振ユニット11Aに非接続状態とされ(ステップS32)、発振ユニット11Aの発振周波数が増加する(元に戻る)こととなる。
【0105】
一方、アナログ電子時計10のデータ制御ユニット21は、第4テスト信号TS14を検出すると、第4テスト信号TS14の受信に備えて、それを受信したか否かの判定を開始する(ステップS33)。データ制御ユニット21は、受信データのパルスパターンを識別して、第4テスト信号TS14を受信するまで、判定を繰り返す。
【0106】
次に、ステップS33の判定結果が「Yes」となり、データ制御ユニット21が第4テスト信号TS14の受信を検出すると、第5制御信号C15の論理レベルを“L”レベルに設定する(図10(h)参照)。
【0107】
これにより温度補正ユニット24は分周比の調整を再開し、温度補正データに基づいて分周ユニット12を制御する。これにより、温度補正動作の禁止が解除される(ステップS34)。
【0108】
次に制御ユニット35はレジスタの記憶値n=3であるか否かを判定し(ステップS35)、記憶値n=3であるならば、第1実施形態において説明した書込モードに移行させる。
【0109】
一方、記憶値n=3でない場合には、レジスタの記憶値n=n+1として(ステップS36)、記憶値n=3となるまでステップS22からステップS35の処理を繰り返す。
【0110】
具体的には、第1回目の測定動作が終了すると、環境温度をT1からT2に変化させ、恒温状態になった時点で、第2回目の測定を行う。第2回目の測定が終了すると、環境温度をT2からT3に変化させ、恒温状態になった時点で、第3回目の測定を行う。
【0111】
このようにして、3回の測定が終了した時点で、外部調整装置30Aの温度補正データ作成ユニット34は、温度T1における基準発振信号の周波数F1および感温発振信号の周波数f1、温度T2における基準発振信号の周波数F2および感温発振信号の周波数f2、温度T3における基準発振信号の周波数F3および感温発振信号の周波数f3を、検知し、対応する補正データ信号を補正データ信号作成ユニット37に生成させ、送信ユニット40及びコイル31を介してアナログ電子時計10に送信する。
【0112】
これによりアナログ電子時計10Aは書込モードとなり、モータコイル14及び受信ユニット20を介してデータ制御部は温度補正データを受信し(ステップS37)、記憶ユニットに温度補正データを書き込むこととなる(ステップS38)。
【0113】
[2.4] 第2実施形態の効果
以上の説明のように、本第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加えて、感温発信器の発振周波数をディジタルデータとして出力できるため、よりノイズに強い通信を行うことができる。また、アナログ電子時計内部で発振周波数測定を行っているため、水晶発振器の発振周波数との整合性をより高く採ることができ、測定精度を向上させることができる。
【0114】
また、外部調整装置からの信号(第1テスト信号)により測定を開始するため、感温発信器の周波数測定を任意のタイミングで行うことができ、測定データを送信する直前に測定することができるため、温度変化の影響を低減して、より高精度の測定が行える。
【0115】
また、水晶発振器として、スイッチングコンデンサにより発振周波数を微少に変化可能なタイプを用いた場合であっても測定を行うことができる。
【0116】
[3] 実施形態の変形例
[3.1] 第1変形例
上記実施形態においては、電子機器としてアナログ電子時計を例にとって説明したが、これに限らず、例えば、電動歯ブラシや、電動ひげ剃り、コードレス電話、携帯電話、パーソナルハンディフォン、モバイルパソコン、PDA(Personal Digital Assistants:個人向情報端末)などの各種電子機器の調整や、
内蔵センサの調整にも適用可能である。
【0117】
[3.2] 第2変形例
上記実施形態においては、機器の内部温度を感温発振ユニット23で測定し、内部温度情報を感温発振テスト信号の周波数あるいはそのディジタルデータとして出力したが、本発明はこれに限定されるものではなく、機器の内部温度を検出して温度信号を出力するのであれば、その信号形態は問わない。
【0118】
[3.3] 第3変形例
上記実施形態においては、歩度を補正するため、分周ユニット12の分周比を調整するようにしたが、発振ユニット11の素子定数を変更することにより歩度を補正するようにしてもよい。また、これらを組み合わせて歩度を補正するようにしてもよい。要は、検出された温度と予め記憶された温度補正データに基づいて、駆動パルス信号の周波数を補正するのであれば、どのような補正方法であってもよい。
【0119】
[3.4] 第4変形例
上記実施形態においては、第1〜第4テスト信号TS1〜TS4をテスト信号作成ユニット36で発生し、これをアナログ電子時計10に送信することによってアナログ電子時計10の動作モードを外部から制御したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1テスト信号TS1を外部調整装置30からアナログ電子時計10に伝送すると、データ制御ユニット21によって第1テスト信号TS1を検出し、後は予め定められたシーケンスに従って、感温発振テスト信号の出力と補正動作の禁止を行うようにしてもよい。
【0120】
[3.5] 第5変形例
上記実施形態においては、駆動パルス信号の生成を中止し(ステップS4)、感温発振テスト信号を送信(ステップS5)した後に、駆動パルス信号の生成を再開し(ステップS7)、温度補正動作を禁止(ステップS8)したが、本発明はこれに限定されるものではなく、先に温度補正動作を禁止して駆動パルス信号の周波数を測定し、この後、駆動パルス信号の生成を中止して感温発振テスト信号を生成してその周波数を測定するようにしても良いことは勿論である。
【0121】
[3.6] 第6変形例
上記実施形態において、アナログ電子時計10のデータ制御ユニット21を中央演算処理装置(CPU)によって構成し、ソフトウエアで上述した各種の処理を実行しても良いことは勿論である。また、モータコイル14は、指針を駆動するためのモータコイル14に限られず、発電用のモータにおけるモータコイルであっても良い。
【0122】
[3.7] 第7変形例
上記実施形態においては、温度補正動作を禁止した状態で駆動パルス信号をモータコイル14を介して外部に出力することにより、外部調整装置30で基準発振信号の周波数を検出できるようにしたが、要は外部調整装置30において基準発振信号の周波数を検知できればよいから、本発明はこれに限定されるものではなく、基準発振信号の周波数に応じた信号をモータコイル14を介して外部に出力するのであれば、どのように構成してもよいことは勿論である。なお、当該信号と感温発振信テスト信号とを区別するため、両者は選択的に出力することが望ましい。
【0123】
[4] 実施形態の効果
上記実施形態によれば、電子機器をより製品に近い状態で温度特性を調整でき、調整精度を向上させることが可能となる。また、調整時間を短縮することができ、さらに、電子機器の製造コストを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、第1実施形態に係るアナログ電子時計の概要構成ブロック図である。
図2は、温度に対する歩度特性の補正について説明するための図である。
図3は、第1実施形態の外部調整装置の概要構成ブロック図である。
図4は、第1実施形態の動作タイミングチャートである。
図5は、第1実施形態の動作処理フローチャートである。
図6は、第2実施形態に係るアナログ電子時計の概要構成ブロック図である。
図7は、第2実施形態の外部調整装置の概要構成ブロック図である。
図8は、第2実施形態の動作処理フローチャートである。
図9は、第2実施形態の動作タイミングチャート(その1)である。
図10は、第2実施形態の動作タイミングチャート(その2)である。

Claims (13)

  1. 外部から送信される信号を、被駆動ユニットのモータコイルを介して受信する受信部と、
    前記受信部で受信した信号の種別を検知する検知部と、
    機器の内部温度を検出して温度信号を生成する温度検出部と、
    前記検知部の検知結果に基づいて、前記温度信号あるいは当該温度信号を変換することにより得られる温度ディジタルデータを前記モータコイルを介して外部装置に出力する検査部と、
    周波数変化が温度を入力変数とした関数で表される基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記検査部により出力された前記温度信号あるいは温度ディジタルデータに基づき前記外部装置が算出した関数の係数および定数を、補正データとして記憶する記憶部と、
    前記温度信号と前記補正データとを前記関数に代入し、前記基準信号の周波数変化を求めて、当該変化をなくすように前記基準信号の周波数補正する補正部と、
    前記補正部の出力信号に基づいて駆動信号を生成し、前記モータコイルに前記駆動信号を出力する駆動部と
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 請求の範囲第1項記載の電子機器において、
    前記検査部は、前記温度信号あるいは前記温度ディジタルデータを前記モータコイルを介して外部に出力する期間中、前記モータコイルの駆動を停止するように前記駆動部を制御することを特徴とする電子機器。
  3. 請求の範囲第1項記載の電子機器において、
    前記検査部は、前記検知部の検知結果に基づいて、前記基準信号の周波数に応じた信号と前記温度信号を前記モータコイルを介して選択的に外部に出力することを特徴とする電子機器。
  4. 請求の範囲第3項記載の電子機器において、
    前記検査部は、前記補正部の補正動作を禁止することにより、前記基準信号の周波数に応じた信号を前記駆動信号として前記モータコイルから出力することを特徴とする電子機器。
  5. 請求の範囲第1項記載の電子機器において、
    前記温度検出部は、機器の内部温度に応じて周波数が変化する感温発振信号を前記温度信号として出力すること特徴とする電子機器。
  6. 請求の範囲第1項記載の電子機器において、
    前記基準信号生成部は、水晶振動子を用いた発振回路を備え、
    前記被駆動ユニットは、アナログ指針により計時動作を行うアナログ計時ユニットであることを特徴とする電子機器。
  7. モータコイルを有する外部の電子機器を調整する外部調整装置であって、
    前記モータコイルと電磁結合するコイルと、
    前記コイルを介して前記電子機器からの信号である温度信号あるいは前記温度ディジタルデータを受信する受信部と、
    前記コイルを介して前記電子機器へ信号を送信する送信部と、
    前記受信部によって受信された前記温度信号あるいは前記温度ディジタルデータと、前記受信部によって受信された前記モータコイルの駆動信号とに基づいて、補正信号を生成し、当該補正信号を前記送信部に出力する補正信号生成部と
    を備えることを特徴とする外部調整装置。
  8. 請求の範囲第7項に記載の外部調整装置において、
    前記温度信号あるいは前記温度ディジタルデータの出力を指示する第1信号および補正動作の禁止を指示する第2信号を生成し、前記送信部に出力する信号生成部を備えたことを特徴とする外部調整装置。
  9. 機器の内部温度に応じて周波数が変化する感温発振信号を温度信号あるいは前記感温発振信号を変換することにより得られる温度ディジタルデータとして出力するためのモータコイルと、前記温度信号あるいは前記温度ディジタルデータのいずれか一方および補正データに基づいて、基準信号の周波数を前記内部温度に応じて補正する補正部と、を有する外部の電子機器を調整する外部調整装置であって、
    前記モータコイルと電磁結合するコイルと、
    前記コイルを介して前記電子機器からの信号である温度信号あるいは前記温度ディジタルデータを受信する受信部と、
    前記コイルを介して前記電子機器へ信号を送信する送信部と、
    前記受信部によって受信された前記温度信号あるいは前記温度ディジタルデータと、前記受信部によって受信された前記モータコイルの駆動信号とに基づいて、補正信号を生成し、当該補正信号を前記送信部に出力する補正信号生成部と
    を備えることを特徴とする外部調整装置。
  10. 請求の範囲第9項記載の外部調整装置において、
    前記補正信号生成部は、前記前記補正部の補正動作が禁止されている期間中に前記受信部によって受信された前記駆動信号に基づいて前記補正信号を生成することを特徴とする外部調整装置。
  11. 機器の内部温度に応じて周波数が変化する感温発振信号を温度信号あるいは前記感温発振信号を変換することにより得られる温度ディジタルデータとして出力するためのモータコイルと、前記温度信号あるいは前記温度ディジタルデータのいずれか一方および補正データに基づいて、基準信号の周波数を前記内部温度に応じて補正する補正部と、を有する外部の電子機器を調整する外部調整装置であって、
    前記モータコイルと電磁結合するコイルと、
    前記コイルを介して前記電子機器からの信号を受信する受信部と、
    前記コイルを介して前記電子機器へ信号を送信する送信部と、
    前記受信部によって受信された前記温度信号と、前記補正部の補正動作が禁止されている期間中に前記受信部によって受信された前記駆動信号との周波数を各々検出する周波数検出部と、
    前記周波数検出部の検出結果に基づいて補正信号を生成し、当該補正信号を前記送信部に出力する補正信号生成部と
    を備えることを特徴とする外部調整装置。
  12. モータコイルを有する外部の電子機器を調整する調整方法であって、 前記電子機器において検出された温度に対応する温度信号あるいは当該温度信号を変換することにより得られる温度ディジタル信号を出力することを指示する信号を前記モータコイルを介して前記電子機器に送信する第1工程と、
    前記モータコイルから送信される前記温度信号あるいは前記温度ディジタル信号を受信して前記電子機器において検出された温度を検知する第2工程と、
    補正動作の禁止開始を指示する信号を前記モータコイルを介して前記電子機器に送信する第3工程と、
    前記モータコイルから送信される駆動信号を受信して当該駆動信号の周波数を計測する第4工程と、
    前記第1工程から前記第4工程を複数回繰り返し、検知した温度と周波数とに基づいて補正信号を生成する第5工程と、
    前記補正信号を前記モータコイルを介して前記電子機器に送信する第6工程と
    を備えたことを特徴とする電子機器の調整方法。
  13. モータコイルを有する外部の電子機器を調整する調整方法であって、
    補正動作の禁止開始を指示する信号を前記モータコイルを介して前記電子機器に送信する第1工程と、
    前記モータコイルから送信される駆動信号を受信して当該駆動信号の周波数を計測する第2工程と、
    前記電子機器の温度検出部において検出された温度に対応する温度信号あるいは当該温度信号を変換することにより得られる温度ディジタル信号を出力することを指示する信号を前記モータコイルを介して前記電子機器に送信する第3工程と、
    前記モータコイルから送信される前記温度信号あるいは前記温度ディジタル信号を受信して前記温度検出部で検出された温度を検知する第4工程と、
    前記第1工程から前記第4工程を複数回繰り返し、検知した温度と周波数とに基づいて補正信号を生成する第5工程と、
    前記補正信号を前記モータコイルを介して前記電子機器に送信する第6工程と
    を備えたことを特徴とする電子機器の調整方法。
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