JP3242408B2 - 電子時計のデータ送受信システム - Google Patents

電子時計のデータ送受信システム

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JP3242408B2
JP3242408B2 JP51586794A JP51586794A JP3242408B2 JP 3242408 B2 JP3242408 B2 JP 3242408B2 JP 51586794 A JP51586794 A JP 51586794A JP 51586794 A JP51586794 A JP 51586794A JP 3242408 B2 JP3242408 B2 JP 3242408B2
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柵山  正男
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Citizen Watch Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、電子時計のデータ送受信システムに関する
ものであり、更に詳しくは、電子時計と外部のデータ送
受信装置との相互通信を前記電子時計より発生されるタ
イミング信号に基づいて確実に実行する事が出来るデー
タ送受信システムに関するものである。
背景技術 従来、デジタル時計に於ては電磁誘導によるパソコン
との通信を行なう腕コンピュータ機能を有する電子時計
が商品化されている。又アナログ時計においては指針駆
動用の変換機用コイルを兼用して外部の標準時間信号発
生装置から標準時間信号を受信して歩度調整を行なう指
針式電子時計が提案されている。(例えば、特公昭58−
7190号公報及び特公昭58−7191号公報)この時計は外部
からの1秒周期の標準時間信号を受信するために、リュ
ーズ等外部操作部材の操作により受信状態を設定し、同
時に分周回路をリセット状態にして標準時間信号が入力
されるのを待つ。1発目の標準時間信号が入力されると
分周回路のリセットが解除され、周波数偏差測定回路が
カウントを開始する。そして1秒後に2発目の標準時間
信号が入力されると周波数偏差測定回路がカウントした
周波数偏差を周波数偏差記憶回路に記憶させて自動歩度
調整を終了し、再度リセットがかけられ一定時間後自動
的にリセットが解除されて通常動作が開始されるように
したものである。すなわち上記動作においては外部から
供給される正確な1秒周期の標準時間信号を内部カウン
タで計数し、その計数値を以後の1秒の周期として時計
動作を行なう形式であり、その標準時間信号の受信に変
換機用コイルを利用しているものである。
上記方式は、完成時計においても歩度調整を行なう事
ができ大変便利な方式である。しかし、上記構成は、時
計が外部からの正確な1秒周期の標準時間信号を受信す
るだけの一方向通信方式であるため、同期動作を必要と
せず、標準時間信号を受信状態にするために、リューズ
等外部操作部材の操作を行なって、時計としての動作を
停止状態として、外部信号の到来を待つ(以下オープン
方式と言う)。
従って、自動歩度調整を行った後に再度時刻合わせを
する必要がある。
又、電子時計を製造する行程に於いて、モジュール部
と外装部とを別々の工程で製造し、最後にその両者を合
体させて、最終製品である電子時計を完成させるもので
あるが、係る電子時計に於ける各種調整、即ち歩度調
整、温度或いは圧力等の影響に対する歩度調整、その他
の特性値に対する調整、更には外装部を装着する事によ
って生ずる歩度や特性の変化等に対する調整を行う手順
としては、予め、外装部を装着する以前のモジュールの
段階で実行し、当該モジュールを外装に装着した段階
で、再度検査し、もし歩度やその他の特性がに狂いが生
じている場合には、外装部を取り外して再び調整すると
いう煩雑な調整作業が必要とされていた。
その為、特開昭56−158980号に於いては、係る問題を
解決する一つの方法として、提案されているものであっ
て、1MHz以下の交流磁界を用いて、電子時計の外部か
ら、金属製の外装部を取り外さないで、内部回路を制御
すると言う思想が開示されているが、何ら具体的な通信
方式や制御方式については開示がなく、更に係る従来例
では、前記したオープン方式を採用しているに過ぎない
ものである。
又、特開昭57−201886号に於いては、電子時計が持っ
ている、水晶発振器の発信信号をマイクロフォンで受信
し、その信号を基準信号と比較して、当該電子時計の歩
度のずれを判断して、調整信号を当該電子時計にフィー
ドバックする方法が示されているが、係る方法でも、調
整操作時には、電子時計は駆動を停止させるオープン方
式を用いる事が前提となっている。
更に、特開昭55−36764号に於いては、アナログ式電
子時計に於いて、ステップモータ駆動用コイルに駆動パ
ルスが入力されていない間に、該コイルで、他の信号を
受信するという技術思想が開示されているが、その目的
は、当該コイルに、発生している逆起電力を早期に減衰
させる為に該コイルにコンデンサを並列に取りつけたも
のであって、本発明の要旨である相互通信方式に関して
は、何らの開示もなく又、どの様な信号を如何なる方法
で処理するかに付いても、全くの開示が無い。
発明の開示 処で、従来に於いては、係る構成の電子時計に於い
て、特に各種の機能を搭載した多機能型電子時計に於い
ては、歩度調整を初め、各種の機能の調整を適宜かつ、
随時に行う事が必要であるが、従来に於いては、上記し
た様に、オープン方式方式が採用されている為、操作が
複雑且つ煩雑となっている事から、ユーザーが、容易に
その調整操作をする事が不可能であり、又、当該調整操
作を行えたとしても、それが、正確に調整が出来ないと
いう問題があり、更に、係る各種の調整操作に於いて
は、殆どの場合、電子時計の駆動を一時的に停止させた
上で、所定の調整操作を行い、当該調整操作終了後に、
時刻を当該調整操作を実行している間に遅れた分を、正
しい時間に合わせ込むと言う余計な操作をする必要が避
けられなかった。
その為、現在迄の処、係る多機能型電子時計を含む、
電子時計一般に於いては、完全に調整された状態で、充
分に使いこなされていないのが、現状である。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を改良し、
極めて簡単な構成を有し、然かも操作が簡便で、誰で
も、随時に当該電子時計に於ける歩度調整操作或いは、
当該電子時計に搭載されている各種の機能に対する調整
操作等が、容易に然かも正確に実行出来る、電子時計に
於ける操作システムを提供するものであり、特には、該
電子時計と該電子時計に所定の調整信号を供給するデー
タ送受信装置との間に於けるデータの送受信操作を、電
子時計と外部のデータ送受信装置との相互通信を前記電
子時計より発生されるタイミング信号に基づいて同期を
取りながら、確実に実行する事が出来る、データ送受信
システムを提供するものである。
更により具体例には、本発明の目的は、又リューズ等
外部操作部材の操作を行なうことなく通常に指針駆動状
態すなわち時計としての動作を維持したまま外部との送
受信を可能とした指針式電子時計のデータ受信システム
を提供するものである。
本発明に於けるデータ送受信システムの更に他の目的
は、上記したデータ送受信システムに於いては、電子時
計側が、データ送受信装置から送信されてくる第2のデ
ータ信号を受信する為の受信手段に於ける受信可能期間
を適宜に変更しえる様に構成し、ノイズの混入を防止す
る様にしたデータ送受信システムを提供するものであ
る。
本発明の更に他の目的はリューズ等外部操作部材の操
作を行なうことなく通常に指針駆動状態すなわち時計と
しての動作を維持したまま外部との送受信を可能とし、
かつ送受信している間に発生するモータ駆動パルスを記
憶し、送受信終了後記憶情報にしたがって指針の早送り
補正を行なう指針式電子時計のデータ受信システムを提
供するものである。
本発明は上記した目的を達成するため、本発明に係る
データ送受信システムは、基本的には、以下に記載され
たような技術構成を採用するものである。即ち、データ
信号を外部に送信するデータ送受信装置と、該データ送
受信装置からの該データ信号を受信する送受信手段を備
えた電子時計とから構成された電子時計のデータ送受信
システムに於いて、該電子時計にタイミング信号発生手
段を設けると共に、該データ送受信装置に、該電子時計
の送受信手段より出力されるタイミング信号を受信する
タイミング信号受信手段を設け、該データ送受信装置
は、当該受信したタイミング信号に同期してデータ送信
タイミングを決定し、を該電子時計に送信する様に構成
されている電子時計のデータ送受信システムである。
更に、本発明に係る電子時計を用いたデータ送受信シ
ステムに於ける他の態様としては、外部より、第1のデ
ータ信号を受信すると共に、当該受信されたデータ信号
に応答して、第2のデータ信号を発生させ、且つ当該第
2のデータ信号を外部に送信するデータ送受信装置と、
該データ送受信装置に対して第1のデータ信号を送信す
ると共に、該データ送受信装置からの該第2のデータ信
号を受信する送受信手段を備えた電子時計と、該電子時
計に外部条件の変化を与える条件可変手段とにより構成
された電子時計のデータ送受信システムに於いて、該電
子時計にタイミング信号発生手段を設けると共に、該デ
ータ送受信装置に該電子時計の送受信手段より出力され
るタイミング信号を受信するタイミング信号受信手段を
設け、且つ、該データ送受信装置は、受信したタイミン
グ信号に同期したデータ送信タイミングを決定し、第2
のデータ信号を送信すると同時に、該データ送受信装置
は、前記条件可変手段の条件設定を制御する電子時計の
データ送受信システムである。
尚、本発明に於いて使用される「第1のデータ信号」
とは、電子時計側から、外部のデータ送受信装置に対し
て送信される、タイミング信号を含む所定のデータ信号
を意味するものであり、又「第2のデータ信号」とは、
データ送受信装置側で、該電子時計側から送信される第
1のデータ信号を受信し、当該第1のデータ信号に基づ
いて、特定の演算処理を行い、その結果を所定のタイミ
ングに従って、データ送受信装置側から電子時計側に送
信される、演算処理結果のデータ信号を意味するもので
ある。
又、本発明に於いて、タイミング信号の重要性を説明
している部分に於いては該第1のデータ信号は、実質的
にはタイミング信号そのものを指す場合がある。
図面の簡単な説明 図1は本発明の第1実施例を示す歩度調整機能を備え
た指針式電子時計とデータ送受信装置とによるデータ送
受信システムのブロック図である。
図2は図1の指針式電子時計における主要構成部を示
すブロック図である。
図3は図1のデータ送受信装置における主要構成部を
示すブロック線図である。
図4は本発明の第1実施例の動作を示すタイムチャー
ト図である。
図5は本発明の第2実施例における指針式電子時計の
主要構成部を示すブロック線図である。
図6は本発明の指針式電子時計1における変換機駆動
回路14の回路構成図である。
図7は実施例3における指針式電子時計の主要構成部
を示すブロック線図である。
図8は本発明の第3実施例の動作を示すタイムチャー
ト図である。
第9図は実施例4に示す音響機能を備えた電子時計と
音量調整装置とによるデータ送受信システムのブロック
図である。
第10図は図9の電子時計における主要構成部を示すブ
ロック線図である。
第11図は図9の音量調整装置における主要構成部を示
すブロック線図である。
第12図は実施例4の動作を示すタイムチャート図であ
る。
図13は本発明の第5の実施例を示すセンサ機能を備え
た指針式電子時計と書き込み制御装置とによるデータ送
受信システムのブロック図である。
図14は図13の指針式電子時計における主要構成部を示
すブロック線図である。
図15は図13の書き込み制御装置における主要構成部を
示すブロック線図である。
図16は本発明の第5実施例の動作を示すタイムチャー
ト図である。
図17は本発明に係る第6の実施例において使用される
電子時計側の回路構成例を示すブロックダイアグラムで
ある。
図18は本発明に係る第6の実施例において使用される
データ送受信側の回路構成例を示すブロックダイアグラ
ムである。
発明実施する為の最良の形態 以下に、本発明に係る電子時計を用いたデータ送受信
システムの具体例を図面を参照しながら詳細に説明す
る。
即ち、図1〜図3は、本発明に係るデータ送受信シス
テムの基本的な構成の一例を示すブロックダイアグラム
が示されており、図中、外部より、第1のデータ信号を
受信すると共に、当該受信されたデータ信号に応答し
て、第2のデータ信号を発生させ、且つ当該第2のデー
タ信号を外部に送信する送受信手段31を有するデータ送
受信装置2と、該データ送受信装置2に対して第1のデ
ータ信号を送信すると共に、該データ送受信装置2から
の該第2のデータ信号を受信する送受信手段15aを備え
た電子時計1とから構成された電子時計のデータ送受信
システム100に於いて、該電子時計1にタイミング信号
発生手段13を設けると共に、該データ送受信装置2に、
該電子時計1の送受信手段15aより出力されるタイミン
グ信号TMを受信する送受信手段31を設け、該データ送受
信装置2は、当該受信したタイミング信号TMに同期して
前記第2のデータ信号を該電子時計1に送信する様に構
成されている電子時計のデータ送受信システム100が、
示されている。
実施例1 上記データ送受信システム100の構成を、実施例1と
して、より詳しく説明するならば、図1は本発明におけ
る第一実施例を示す歩度調整機能を備えた指針式電子時
計のデータ受信システムのブロック図である。1は指針
を駆動するための変換機用コイル15aを備えた指針式電
子時計である。2はデータ送受信装置であり、送受信用
コイル31を備えている。前記送受信用コイル31は前記変
換機用即ち指針駆動用コイル15aとの間で送受信を行な
う。前記データ送受信装置2は前記指針式電子時計1の
変換機用コイル15aから発生さるタイミング信号を前記
送受信用コイル31で受信し、受信したタイミング信号に
同期して送信データを前記変換機用コイル15aに送信す
る様構成されている。
又、図2は本発明における指針式電子時計1の回路ブ
ロック線図である。11は水晶振動子を基準信号とする発
振回路であり、12は発振回路11からの発振信号を入力と
して1Hz信号及び分周信号S1を出力する分周回路であ
る。13は駆動信号発生回路であり分周回路12からの1Hz
信号を入力とし指針を駆動するタイミング信号として変
換機駆動回路、即ち指針駆動回路14にモータ駆動用パル
スPMを出力する。
15aは指針駆動装置23を駆動するための変換機、即ち
指針駆動装置15に備えられた指針駆動用コイルであり、
前記データ送受信装置2との送受信を行なう送受信用コ
イルとしての機能を有する。
本実施例においては指針駆動用コイル15aに供給され
る運針パルスである指針駆動信号S11が前記データ送受
信装置2へ送信される第1のデータ信号S40に含まれる
タイミング信号TMとなり、従って駆動信号発生回路13が
タイミング信号発生回路としての機能を兼ね備えるもの
である。
16は制御信号発生回路であり、前記分周信号S1を入力
して、前記指針駆動回路14を受信状態にする受信可能信
号S2等の多くの制御信号を出力する。17はゲート回路で
あり前記制御信号発生回路16より出力される検出許可信
号S3によって、変換機用コイル15aからの受信信号S12の
通過を禁止したり、許可したりする。18は歩度調整信号
検出回路であり、前記ゲート回路17を通過した受信信号
を歩度調整信号S4に変換する。
19はシフトレジスタであり、歩度調整信号検出回路18
からの歩度調整信号S4を前記制御信号発生回路16より出
力されるデータシフト信号S5により記憶し、データ信号
D1、データ信号D2を出力する。
20は書き換え判定回路であり、前記制御信号発生回路
16より出力されるデータ判定信号S6により前記シフトレ
ジスタ19で記憶されたデータ信号を出力する出力信号D1
が有効であるかを判定し、正しければ前記制御信号発生
回路16にデータ書換許可信号S7を出力する。21は昇圧回
路であり、前記制御信号発生回路16より出力される消去
信号S8、書込信号S9により昇圧動作を行ない一定時間だ
け昇圧信号S10を出力する。22は不揮発性メモリ等で構
成される歩度調整量記憶回路であり、前記シフトレジス
タ19からのデータ信号D2と昇圧回路21からの昇圧信号S1
0を入力とし、前記制御信号発生回路16より出力される
消去信号S8、書込信号S9によりデータの消去、書込が行
なわれる。それによって該歩度調整記憶回路22から前記
分周回路12に歩度データD3を供給する。
第3図は本発明におけるデータ送受信装置2の回路ブ
ロック線図であり、本実施例に於けるデータ送受信装置
2は前記指針式電子時計1からの運針パルスを歩度検出
信号として受信し、これに基づいて歩度測定を行ない、
その結果に従う歩度調整データを送信す歩度調整装置で
ある。
31は前記送受信用コイルである。32は送受信切替回路
であり、後述する送受信制御回路39からの切替信号S21
により、前記指針駆動用コイル15aからのタイミング信
号TMを含む第1のデータ信号S40を受信したり、指針駆
動用コイル15aへデータを送信したりすることを切替制
御する。33はゲート回路であり、前記タイミング信号TM
を含む第1のデータ信号S40の通過を禁止したり、許可
したりする。
34は歩度信号検出回路であり、フィルタ回路34aと増
幅回路34bとで構成され、前記ゲート回路33からのタイ
ミング信号を入力し歩度検出パルスPTとして検出する。
35は周期測定回路であり前記歩度検出パルスPTを入力と
し、複数の歩度検出パルスPTの間隔を基準信号発生回路
36からの基準信号S13により測定し、測定データD4を出
力する。
尚、本発明に於いて使用される第1のデータ信号S40
及び後述する第2のデータ信号S41は、実際に、該電子
時計とデータ送受信装置との間で通信される場合には、
電磁信号の形態をとるものである事は言うまでもない。
37は測定開始記憶回路であり、スイッチ38の操作によ
りデータ送受信装置2を初期化するシステムクリア信号
S22を出力すると同時に受信許可信号S23を出力し、前記
ゲート回路33が前記指針駆動用コイル15aからの第1の
データ信号S40の通過を許可するよう制御している。39
は送受信制御回路であり、前記歩度検出パルスPTを入力
とし前記送受信切替回路32を送信状態にする切替信号S2
1等の多くの制御信号を出力する。41は歩度調整量演算
回路であり、前記測定データD4を入力し前記送受信制御
回路39より出力される演算命令信号S24により歩度調整
量の演算が開始される。演算が終了すると調整量データ
D5を出力するとともに前記送受信制御回路39に演算終了
信号S25を出力する。42は送信データ作成回路であり、
前記歩度調整量演算回路41からの調整量データD5を入力
し、バイナリコード形式のデータ信号D6に変換する。43
は書換コマンド作成回路であり、指針式電子時計1に対
して、これからデータ信号D6を送信するという意味のデ
ータ信号D7を作成する。45は表示回路であり、前記歩度
調整量演算回路41からの調整量データD5を入力とし、基
準値に対してppm又は目差に変換する変換回路と、LCD等
を備えた表示装置46を駆動する駆動回路で構成される。
44はデータ転送回路であり、前記データ信号D6、デー
タ信号D7を入力とし前記送受信制御回路39より出力され
るラッチ信号S26によりラッチし、後述するクロック発
生回路40から出力されるクロック信号S27により前記デ
ータ信号D7とデータ信号D6を直列データ化した送信信号
S28を出力する。該送信信号S28はコイル31より第2のデ
ータ信号S41として電子時計1側に送信される。
40はクロック発生回路であり、前記送受信制御回路39
より出力される起動信号S29により前記データ転送回路4
4を駆動するクロック信号S27を出力する。又前記送受信
制御回路39より出力される送信終了信号S30は前記測定
開始記憶回路37をリセットしてデータ送受信装置2を初
期化すると同時に前記ゲート回路33が前記指針駆動用コ
イル15aからのタイミング信号の通過を禁止する。
次に上記構成における歩度調整機能を備えた指針式電
子時計1のデータ受信システムの動作を図4に示すタイ
ムチャートに従って説明する。前記指針式電子時計1の
通常動作は、駆動信号発生回路13が分周回路12からの1H
z信号を入力してタイミング信号であるモータ駆動パル
スPMを出力する。該モータ駆動パルスPMを入力する指針
駆動回路14は指針駆動駆動信号S11を出力して指針駆動
用コイル15aに供給することにより、指針駆動用コイル1
5aが指針駆動装置23を駆動して1秒運針にて時刻表示を
行なう。1秒運針終了後分周回路12からの分周信号S1を
入力して前記制御信号発生回路16は受信可能信号S2を出
力し、データ送受信装置2からの送信信号S28を指針駆
動用コイル15aで受信できるように指針駆動回路14を受
信状態に切替える。同時に前記制御信号発生回路16は検
出許可信号S3を出力しゲート回路17に受信信号S12の通
過を許可する。これで指針式電子時計1は運針動作が終
了し、次の運針動作までの間に受信可能信号S2の時間だ
け受信可能状態に保持される。
一方データ送受信装置2は前記指針式電子時計1のタ
イミング信号TMを受信するために、先ずスイッチ38の操
作にて初期化を行なう。該スイッチ38の操作により前記
測定開始記憶回路37はシステムクリア信号S22および受
信許可信号S23を出力する。送受信制御回路39から出力
される切替信号S21又は、システムクリア信号S22によ
り、送受信切替回路32が受信モードを切替えられ、前記
指針式電子時計1からのタイミング信号TMを受信するこ
とができる受信状態にする。同時に、例えばシステムク
リア信号S22によって前記書換コマンド作成回路43はデ
ータ信号D7を作成して出力する。又、前記測定開始記憶
回路37からの受信許可信号S23は、ゲート回路33を制御
して前記送受信用コイル31からのタイミング信号TMの通
過を許可する。この状態で前記指針式電子時計1のタイ
ミング信号TMが受信されると、受信信号はゲート回路33
を通過して歩度信号検出回路34に入力され、該歩度信号
検出回路34は最初のタイミング信号TMである歩度検出パ
ルスPTを検出する。(図4タイムチャートt1のタイミン
グ)周期測定回路35は最初の歩度検出パルスPT1が入力
された時点t1から基準信号発生回路36からの基準信号S1
3のカウントを開始する。
次に指針式電子時計1からの次のタイミング信号TMが
出力され、このタイミング信号TMが前記送受信用コイル
31によって受信されることにより前記歩度信号検出回路
34から2番目の歩度検出パルスPT2が出力される(図4
タイムチャートt2のタイミング)と、周期測定回路35は
基準信号S13のカウントを終了し、測定データD4を出力
する。同時に2番目の歩度検出パルスPT2を入力すると
受信タイミング信号発生手段である送受信制御回路39か
ら演算命令信号S24が歩度調整量演算回路41に出力され
歩度調整量演算回路41は歩度調整量の演算を開始し、演
算が終了すると調整量データD5を出力するとともに前記
送受信制御回路39に演算終了信号S25を出力する。前記
歩度調整量演算回路41から出力された調整量データD5は
送信データ作成回路42でバイナリコード形式のデータ信
号D6に変換する。又調整量データD5は同時に表示回路45
で日差に変換されその値が表示装置46に表示される。
さらに指針式電子時計1からタイミング信号TMが出力
され、このタイミング信号TMが前記送受信用コイル31に
よって受信されることにより前記歩度信号検出回路34か
ら3番目の歩度検出パルスPT3が出力される(図4のタ
イムチャートt3′のタイミング)と、該歩度検出パルス
PT3を入力している送受信制御回路39はラッチ信号S26を
出力し、前記データ信号D7およびデータ信号D6をデータ
転送回路44に記憶する。
また前記歩度検出パルスPT3に同期して切替信号S21を
出力(図4のタイムチャートt3′)し、送受信切替回路
32を送信状態に設定する。そして送受信制御回路39から
次に出力される起動信号S29によって動作するクロック
発生回路40からのクロック信号S27によって、データ転
送回路44に記憶されているデータ信号D7およびデータ信
号D6を送信信号S28として順次出力する。
送信信号S28は送受信切替回路32、送受信用コイル31
を介して前記指針式電子時計1へ送信される。送信信号
S28を全て送信し終わると送受信制御回路39は送信終了
信号S30を出力する。前記一連の送信信号S28が送信され
るタイミングは図4のタイムチャートの切替信号S21と
前記指針式電子時計1の受信可能信号S2に示すごとく指
針式電子時計1の制御信号発生回路16が受信可能信号S2
を出力している状態すなわち指針式電子時計1の受信状
態に合っている。
前記送受信制御回路39からの送信終了信号S30は前記
測定開始記憶回路37に入力され、該測定開始記憶回路37
がリセットされることにより受信許可信号S23が停止
し、前記ゲート回路33を閉じられる。以上で1回の歩度
調整動作が終了し、再度歩度調整動作を行ないたい場合
はスイッチ38を押すことによって再開される。
一方前記データ送受信装置2より送信された送信信号
S28は、指針式電子時計1の指針駆動コイル15aによって
受信される事になるが、以下その動作を説明する。前記
指針式電子時計1は制御信号発生回路16が出力する受信
可能信号S2で、指針駆動回路14を受信状態に切替えて、
データ送受信装置2から送信されるデータ信号D7とデー
タ信号D6で構成された送信信号S28を指針駆動用コイル1
5aで受信信号S12として受信する。
受信した受信信号S12はゲート回路17を介して歩度調
整信号検出回路18にて検出され歩度調整信号S4として出
力される。検出される歩度調整信号S4は制御信号発生回
路16を出力するデータシフト信号S5でシフトレジスタ19
に順次記憶され、歩度調整信号S4の記憶が全て終了する
と、前記データ信号D7をデータ信号D1として前記書換判
定回路20へ出力し、前記データ信号D6をデータ信号D2と
して前記歩度調整記憶回路22へ出力する。
制御信号発生回路16はデータシフト信号S5を出力し終
わるとデータ判定信号S6を前記書換判定回路20へ出力
し、該書換判定回路20はデータ信号D1が正しいか否かを
判定し、正しく受信できていればデータ書換許可信号S7
を出力する。しかし、前記書換判定回路20の判定結果が
正しくないときはデータ書換許可信号S7が出力されず歩
度調整は行なわれない。
制御信号発生回路16はデータ書換許可信号S7が入力さ
れると消去信号S8を出力し、歩度調整量記憶回路22を消
去モードに設定し同時に昇圧回路S21を動作させ昇圧信
号S10により歩度調整量記憶回路22のデータを消去す
る。続いて制御信号発生回路16は書込信号S9を出力し、
歩度調整量記憶回路22を書込モードに設定し同時に昇圧
回路21を動作させ昇圧信号S10により調整量データであ
るデータ信号D2を歩度調整量記憶回路22に書込むことに
より歩度調整が終了する。
上記のごとく本実施例のような1秒毎に運針パルスが
出力される時計に於ては1秒周期の運針パルスそのもの
がタイミング信号として使用できるため特別のクロック
パルス回路を設ける必要がなくなる。
上記の具体例から明らかな様に、本発明に係る電子時
計を用いたデータ送受信システムに於ける技術的な特徴
としては、当該電子時計側に、該データ送受信操作に於
けるキャスティングボードを付与している事によって、
電子時計の駆動を停止させることなく、歩度調整を初
め、当該各種機能に関係するそれぞれの特性に関する調
整、補償操作を任意に且つ随時に行う事を可能とするも
ので有る。
つまり、従来の様に、電子時計1とデータ送受信装置
2との間で第1のデータ信号、或いは第2のデータ信号
を遣り取りする場合に、該データ送受信装置2側が、全
ての制御の指令を出し、データ信号の送受信操作を行お
うとすると、当該操作の為のパルス信号が、何時、送ら
れて来るかは、電子時計側では判らないので、当然、係
る調整操作を実行する際には、電子時計側は、その駆動
を停止する必要があり、前記した問題が発生する。
更に、電子時計の駆動を停止させない様にするには、
例えば、記憶回路を含めて演算回路を大きなものとする
必要が必然的に発生するので、電子時計のサイズ、コス
ト等に影響を与える事となる。
従って、本発明に於いては、大きな演算回路を内蔵し
えず、出来るだけ少ないパワーで駆動させると同時に、
電子時計の駆動を停止させない状態で、上記の各種の調
整操作を実行するに当たって、多くの制約を有する電子
時計側に、該データ送受信操作に於けるイニシアチブを
与え、所定のデータ送受信操作に於ける重要な処理を、
該電子時計側に持たせる様に構成したものである。
具体的には、電子時計1にタイミング信号発生手段を
持たせ、電子時計に於ける指針駆動用の指針駆動の駆動
信号が、入力されていない間に、該電子時計1から該デ
ータ送受信装置2に対して、所定のタイミング信号を送
信し、且つ該指針駆動用の指針駆動の駆動信号が、入力
されていない間に、該データ送受信装置2から、特定の
処理結果に関するデータを受入れられる様に構成されて
いるものである。
つまり、本発明に於いては、データ信号の送受信操作
を行う際には、各所定の操作のタイミングを全て、該電
子時計の都合に合わせる様に構成するものであるから、
構成そのものが簡素化され、消費エネルギーの低減化及
びコストの低減を図る事が可能となる。
即ち、本発明に係る上記第1の実施例に於いては、デ
ータ信号を発生するデータ送受信装置2と、指針駆動用
の指針駆動用コイル15aを兼用して前記データ送受信装
置2からのデータ信号を受信する電子時計1より構成さ
れる電子時計のデータ受信システム100に於て、前記電
子時計1にタイミング信号TMを発生するタイミング信号
発生手段13を設けると共に、データ送受信装置2に前記
指針駆動用コイル15aより出力される第1のデータ信号
であるタイミング信号TMを受信する送受信手段31を設
け、前記データ送受信装置2は受信したタイミング信号
TMに同期して特定の演算処理を行って得られた第2のデ
ータ信号を電子時計1に送信するようにしたものであ
る。
さらに、上記具体例において前記タイミング信号発生
手段13が駆動信号発生回路を兼ねるものであり、又前記
タイミング信号TMが前記指針を駆動するための指針駆動
信号S11となる。
さらに、データ送受信装置2は前記タイミング信号TM
に同期して動作し、連続したタイミング信号の間に前記
データ信号を送信するための送受信制御回路を有するも
のである。
つまり、本発明に係る電子時計を使用したデータ送受
信システムに於いては、該電子時計1は、該データ送受
信装置2から送信されて来た第2のデータ信号により、
該電子時計1内部のデータを書き換える様に構成されて
いる事が必要である。
又、本発明に於ける、該電子時計は、該タイミング信
号TMを発生した後、該データ送受信装置2から送信され
てくる該第2のデータ信号を、予め定められた受信可能
時間だけ、受信可能とするデータ信号検出許可手段17を
有しているものである。
更に、当該電子時計1は、指針駆動用の指針駆動15、
例えば、電圧を回転駆動力に変換する機能を有する変換
手段で有って、例えばパルスモータ等を備え、且つ、該
指針駆動用のコイル15aが、前記送受信手段の機能を兼
ねているが、これいに限定されるものではなく、別個に
送受信用コイルを設けても良い。
又、本発明に於いては、該データ信号検出許可手段17
は、該変換駆動信号S11の間の指針非駆動期間に受信可
能期間を設ける検出許可信号S3によって動作をする様に
構成されている。
更に、本発明に於いては、該データ送受信装置2は、
該電子時計1から送信されてきた、該第1のデータ信号
に含まれている該タイミング信号TMに同期して、所定の
演算処理を行って得られる第2のデータ信号S41を発生
させるものである。
実施例2 次に、本発明に係る電子時計を用いたデータ送受信シ
ステムに関する第2の具体例を、図5を参照しながら、
以下に説明する。
図5は本発明における第2実施例の指針式電子時計1
の回路ブロック線図である。本実施例は時分針のみのド
レスウォッチに適用したものであり、2針時計の場合に
はモータ駆動パルスPMは20秒毎にした出力されないため
従来の歩度測定器では測定時間が長くなってしまう。
そこで歩度信号発生回路52を設け分周回路50からの1H
z信号を入力し、1秒周期でかつパルスモータが駆動さ
れない程度のパルス幅の歩度測定用パルスPHを出力する
ようにして歩度測定の測定時間を短縮している。本実施
例は駆動信号発生回路51から出力される20秒周期のモー
タ駆動パルスPMに変えて、歩度信号発生回路52から出力
される歩度測定用パルスPHをタイミング信号TMとして使
用したものである。
図5で用いられている番号が図2の番号と同一の場合
は、同一構成を示すものとして、その説明を省略する。
図6は本発明に係る上記した第1と第2の実施例であ
る指針式電子時計1における指針駆動回路14の回路の具
体的な構成を例示する図である。
Tp1,Tp2,Tn1,Tn2は駆動用MOSトランジスタであり、前
記駆動信号発生回路13から出力されるモータ駆動パルス
PMによって制御される。DI1,DI2はダイオードであり、
前記指針駆動用コイル15aが受信した受信信号をクラン
プ整形し、前記ゲート回路17へ出力する。
次に上記構成を有する指針駆動回路14の動作を説明す
る。
通常運針状態ではTp1,Tn2がOFF,Tn1,Tp2がONあるいは
Tn1,Tp2がOFF,Tp1,Tn2がONの時に指針駆動用コイル15a
のA点とB点間に電圧が供給されて運針動作が行なわれ
る。又通常状態においてはTp1,Tp2がOFF,Tn1,Tn2がONで
あり、指針駆動用コイル15aのA点、B点にはVssが印加
されている。
この状態で前記制御信号発生回路16から受信可能信号
S2が入力されると、Tn1がON,Tn2,Tp1,Tp2がOFFになり、
指針駆動用コイル15aはA点がGND(Vss電位)に落ちB
点が浮いた状態になるので指針駆動用コイル15aは受信
コイルの機能となって前記送受信装置2からの送信信号
S28を受けることができる。B点に発生した受信信号は
ダイオードDI1,DI2でクランプ整形され、前記ゲート回
路17に送られる。
以上の説明で明らかなように上記した本発明の具体例
によれば、指針式電子時計における指針駆動用コイルを
外部からの信号を受信するための受信コイルと兼用する
機能に於て、機能動作時に時計を停止させることなく通
常運針状態にて送受信を行なうことができるので、従来
のように機能動作終了後に時刻合わせをすることが不要
になるためユーザーにとって使い易い機能を提供できる
と共に生産上も非常に効果がある。
実施例3 次に、本発明に係る該データ送受信システムの他の具
体例を実施例3として図7及び図8を参照しながら以下
に詳細に説明する。
即ち、上記した各具体例に於いては、第1のデータ信
号、或いは第2のデータ信号を互いに送受信する過程に
於いて、電子時計側が、データ送受信装置から送信され
てくる第2のデータ信号を受信する場合、該電子時計側
の受信許可状態を必要以上に長くしておくと、消費電力
が無駄となる他、余計なノイズも多く拾ってしまう危険
もあるので、該電子時計側の受信手段の受信可能期間
を、受信待機状態に於いては、短くすることにより電力
消費の削減とノイズが混入する危険を低減させ、必要な
該第2のデータ信号が入力される受信期間には、受信可
能時間を必要な範囲で延長する様に構成したものであ
る。
つまり、本具体例に於ける該データ送受信システムの
構成としては、該電子時計1側に前記したタイミング信
号TMを発生した後、該データ送受信装置2から送信され
てくる該第2のデータ信号の該受信可能時間の時間幅を
任意に変化させる事が可能な、許可時間可変手段118を
設けるもので有って、該許可時間可変手段118は、前記
第2のデータ信号の受信の通過を許可するデータ検出許
可手段14bと該データ検出許可手段14bの時間幅を変化さ
せる信号を出力する制御信号発生回路16を含んでいる。
即ち、予め定められた受信可能時間だけ、該電子時計
に於ける該第2のデータ信号を受信可能とするデータ信
号検出許可手段14bを設けるものである。
即ち、本具体例に於ける当該受信可能時間の長さは、
例えば、該電子時計1が受信待機状態にある時は短く設
定され、又該電子時計2が、受信状態にある時には、長
くなる様に設定される様に構成されるものである。
本具体例の基本的な構成は、図1乃至図3のデータ送
受信システム構成と略同一であり、電子時計1側の回路
構成が、図2と一部異なる部分が含まれているが、デー
タ送受信装置2側の回路構成は、図3のものと同一であ
るので、此処ではその説明を省略し、電子時計1の回路
構成について、図7を参照して、その相違する部分を中
心に以下に説明する。
先ず、本具体例に於けるデータ送受信システムの構成
は、データ信号を発生するデータ送受信装置2と、基準
発振回路11と、モータ駆動パルスを発生する駆動信号発
生回路13と、指針駆動回路14aと、該指針駆動回路14aの
出力信号S11によって駆動される指針駆動15と、指針駆
動装置23とを備え、前記指針駆動15を構成する指針駆動
用コイル15aを兼用して前記データ送受信装置2からの
第2のデータ信号を受信する電子時計1より構成される
データ受信システム100に於て、前記電子時計1に前記
データ送受信装置2からの第2のデータ信号を受信可能
状態にする送受信切換回路119、前記データ送受信装置
2からのデータ信号の有無を判定する判定回路20、前記
送受信切換回路119に制御信号を供給する制御信号発生
回路16を設け、前記制御信号発生回路16は前記モータ駆
動パルスPMと異なるタイミングで前記送受信切換回路11
9を短時間受信状態とする第1の制御パルスS102と前記
判定回路20からの受信判定信号により前記第1の制御パ
ルスS102に引き続いて前記送受信切換回路119の受信状
態を継続させる第2の制御パルスS103とを出力するよう
構成することにより、前記第1の制御パルスS102および
前記第2の制御パルスS103発生期間中に前記データ送受
信装置2からの送信信号を受信するように構成されてい
る。
さらに、前記制御信号発生回路16が前記第2の制御パ
ルスS103を出力している間に発生するモータ駆動パルス
PMを記憶するモータ駆動パルス記憶回路117を備え、前
記第2の制御パルスS103の終了後に前記指針駆動パルス
記憶回路117の記憶情報にしたがって、指針の早送り補
正を行なうように構成されている。
図7は本具体例における指針式電子時計1の回路ブロ
ック線図である。11は水晶振動子を基準信号とする発振
回路であり、12は発振回路11からの発振信号を入力とし
て時計信号としての1Hz信号及び分周信号S1を出力する
分周回路である。
13は駆動信号発生回路であり分周回路12からの1Hz信
号を入力とし指針駆動回路14aにモータ駆動パルスPMを
出力する。15aは指針駆動装置23を駆動するための指針
駆動15に備えられた指針駆動用コイルであり、データ送
受信装置である前記歩度調整装置2との送受信を行なう
送受信用コイルとしての機能を有する。
本実施例においては指針駆動用コイル15aに供給され
る指針駆動駆動信号S11が前記歩度調整装置2との送受
信動作に於けるタイミング信号TMとなり、従って駆動信
号発生回路13がタイミング信号発生回路としての機能を
兼ね備えるものである。前記指針駆動用コイル15aはモ
ータ駆動パルスPMが供給されると前記タイミング信号S1
1に同期した第1のデータ信号S40を発生する。
16は制御信号発生回路であり、前記分周信号S1を入力
して、前記指針駆動回路14aを受信状態にする前記第1
の制御パルスである第1受信可能信号S102及び前記第2
の制御パルスである第2受信可能信号S103等の多くの制
御信号を出力する。14bは受信許可回路であり、前記制
御信号発生回路16より出力される第1受信可能信号S102
及び第2受信可能信号S103によって、指針駆動用コイル
15aからの受信信号S12の通過を禁止したり、許可したり
する。
この受信許可回路14bと前記指針駆動回路14aとで前記
歩度調整装置であるデータ送受信装置2との送受信を行
なうための送受信切換回路119を構成している。117は前
記制御信号発生回路16が第2受信可能信号S103を出力し
ている間に発生する前記モータ駆動パルスPMを記憶する
駆動信号記憶回路であり、前記第2受信可能信号S103の
出力終了後に前記駆動信号記憶回路117の記憶情報にし
たがって、指針の早送り補正を行なう。
18は歩度調整信号検出回路であり、前記受信許可回路
14bを通過した前記指針駆動用コイル15aからの受信信号
S12を歩度調整信号S4に変換する。19はシフトレジスタ
であり、歩度調整信号検出回路18からの歩度調整信号S4
を前記制御信号発生回路16より出力されるデータシフト
信号S5により記憶し、データ信号D1、データ信号D2を出
力する。20は判定回路であり、前記制御信号発生回路16
より出力されるデータ判定信号S6により前記シフトレジ
スタ19にデータ信号D1が記憶されているか、即ち前記歩
度調整装置2からデータが送信されているかを判定し、
送信されていれば前記制御信号発生回路16にデータ書換
許可信号S7を出力する。前記制御信号発生回路16はデー
タ書換許可信号S7が入力されると、送受信切換回路119
の受信状態を継続させる第2受信可能信号S103を出力す
る。
尚、前記した様に、本具体例に於ける該データ送受信
装置2側の構成は、図3に示す実施例1及び2の構成と
同様であるので、此処ではその説明を省略する。
次に上記構成における歩度調整機能を備えた指針式電
子時計1のデータ受信システムの動作を図8のタイムチ
ャートに従って説明する。前記指針式電子時計1の通常
動作は、駆動信号発生回路13が分周回路12からの1Hz信
号を入力して送受信のタイミング信号を兼ねているモー
タ駆動パルスPMを出力する。該モータ駆動パルスPMを入
力する指針駆動回路14aは指針駆動駆動信号S11を出力し
て指針駆動用コイル15aに供給することにより、指針駆
動15が指針駆動装置23を駆動して1秒運針にて時刻表示
を行なうと同時に指針駆動用コイル15aよりタイミング
信号TMあるいはタイミング信号を含む第1のデータ信号
S40が発生する。
そして1秒運針が終了すると前記分周回路12からの分
周信号S1を入力して前記制御信号発生回路16は第1受信
可能信号S102を出力し、歩度調整装置2からの調整電磁
信号、即ち第2のデータ信号S41を指針駆動用コイル15a
で受信できるように指針駆動回路14aを受信状態に切替
える。同時に受信許可回路14bに受信信号S12の通過を許
可する。
しかしこの状態では、まだ前記歩度調整装置2からデ
ータが送信されていないので前記判定回路20はデータ書
換許可信号S7を出力しない。従って前記制御信号発生回
路16は第1受信可能信号S102の出力を停止し、受信状態
を維持するための第2受信可能信号S103の出力は行われ
ない。
以降同様の動作として、モータ駆動パルスPMによる1
秒運針終了ごとに前記制御信号発生回路16から第1受信
可能信号S102が出力されるが、この第1受信可能信号S1
02のパルスの間に前記歩度調整装置2からデータが送信
されていない時は前記制御信号発生回路16は受信状態を
維持する第2受信可能信号S103の出力を行わず、1秒ご
とに運針する通常の時計として動作している。
一方データ送受信装置である歩度調整装置2は前記指
針式電子時計1の第1のデータ信号S40を受信するため
に、先ずスイッチ38の操作にて初期化を行なう。該スイ
ッチ38の操作により前記測定開始記憶回路37はシステム
クリア信号S22および受信許可信号S23を出力する。シス
テムクリア信号S22により、送受信切替回路32が受信モ
ードに切替えられ、前記指針式電子時計1からの基準電
磁信号S40を受信することができる受信状態にする。同
時に、システムクリア信号S22によって前記書換コマン
ド作成回路43は信号D7を作成して出力する。又、前記測
定開始記憶回路37からの受信許可信号S23は、ゲート回
路33を制御して前記送受信用コイル31からのタイミング
信号TMである第1のデータ信号S40の通過を許可する。
この状態で前記指針式電子時計1のタイミング信号であ
る第1のデータ信号S40が受信されると、受信信号はゲ
ート回路33を通過して歩度信号検出回路34に入力され、
該歩度信号検出回路34は受信した第1のデータ信号S40
を回路的に処理して最初のタイミング信号である歩度検
出パルスPTを出力する。(図8タイムチャートt1のタイ
ミング)周期測定回路35は最初の歩度検出パルスPT1が
入力された時点t1から基準信号発生回路36からの基準信
号S13のカウントを開始する。
次に指針式電子時計1から次のタイミング信号である
第1のデータ信号S40が出力され、この第1のデータ信
号S40が前記送受信用コイル31によって受信されること
により前記歩度信号検出回路34から2番目の歩度検出パ
ルスPT2が出力される(図8タイムチャートt2のタイミ
ング)と、周期測定回路35は基準信号S13のカウントを
終了し、測定データD4を出力する。同時に2番目の歩度
検出パルスPT2を入力すると受信タイミング信号発生手
段である送受信制御回路39から演算命令信号S24が歩度
調整量演算回路41に出力され歩度調整量演算回路41は歩
度調整量の演算を開始し、演算が終了すると調整量デー
タD5を出力するとともに前記送受信制御回路39に演算終
了信号S25を出力する。前記歩度調整量演算回路41から
出力された調整量データD5は送信データ作成回路42でバ
イナリコード形式のデータ信号D6に変換する。又調整量
データD5は同時に表示回路45で日差に変換されその値が
表示装置46に表示される。
さらに指針式電子時計1から第1のデータ信号S40が
出力され、この第1のデータ信号S40が前記送受信用コ
イル31によって受信されることにより前記歩度信号検出
回路34から3番目の歩度検出パルスPT3が出力される
(図8タイムチャートt3のタイミング)と、該歩度検出
パルスPT3を入力している送受信制御回路39はラッチ信
号S26を出力し、前記信号D7およびデータ信号D6をデー
タ転送回路44に記憶する。また前記歩度検出パルスPT3
に同期して切替信号S21を出力(図8タイムチャートt
4)し、送受信切替回路32を送信状態に設定する。そし
て送受信制御回路39から次に出力される起動信号S29に
よって動作するブロック発生回路40からのクロック信号
S27によって、データ転送回路44に記憶されているID信
号D7およびデータ信号D6を送信信号S28として順次出力
する。送信信号S28は送受信切替回路32、送受信用コイ
ル31を介して調整電磁信号S41すなわち第2のデータ信
号として前記指針式電子時計1へ送信される。送信信号
S28を全て送信し終わると送受信制御回路39は送信終了
信号S30を出力する。前記一連の送信信号S28が送信され
るタイミングは図8のタイムチャートの切替信号S21と
前記指針式電子時計1の制御信号発生回路16が第1受信
可能信号S102を出力している状態すなわち指針式電子時
計1の受信状態に合っている。前記送受信制御回路39か
らの送信終了信号S30は前記測定開始記憶回路37に入力
され、該測定開始記憶回路37がリセットされることによ
り受信許可信号S23が停止し、前記ゲート回路33を閉じ
られる。(図8タイムチャートt7のタイミング)以上で
1回の歩度調整動作が終了し、再度歩度調整動作を行な
いたい場合はスイッチ38を押すことによって再開され
る。
一方前記歩度調整装置2より送信された第2のデータ
信号S41は、指針式電子時計1の指針駆動用コイル15aに
よって受信される事になるが、以下その動作を説明す
る。前述のごとく指針式電子時計1は制御信号発生回路
16が出力する第1受信可能信号S102で、送受信切替回路
119を受信状態に切替えて、歩度調整装置2から送信さ
れる第2のデータ信号S41を持ち続けている。
そして歩度調整装置2から第2のデータ信号S41の送
信が行われると信号D7とデータ信号D6で構成された前記
S41を第1受信可能信号S102のタイミングにて指針駆動
用コイル15aで受信信号S12として受信する。受信した受
信信号S12は受信許可回路14bを介して歩度調整信号検出
回路18にて検出され歩度調整信号S4として出力され、該
歩度調整信号S4は制御信号発生回路16が出力するデータ
シフト信号S5によりシフトレジスタ19に順次記憶され
る。歩度調整装置2から送信される信号D7に対応する歩
度調整信号S4が記憶されると、前記ID信号D7をデータ信
号D1として前記判定回路20へ出力する。
この時点で制御信号発生回路16はデータ判定信号S6を
前記判定回路20へ出力し、該判定回路20はデータ信号D1
の有無を判定し、データ信号D1が無いときはデータ書換
許可信号S7を出力しない。従って制御信号発生回路16は
送受信切換回路119の受信状態を継続させる第2受信可
能信号S3を出力せず歩度調整は行なわれない。
前記判定回路20はデータ信号D1が有ればデータ書換許
可信号S7を出力する。(図8タイムチャートt5のタイミ
ング)この結果制御信号発生回路16は送受信切換回路14
の受信状態を継続させる第2受信可能信号S103を出力
し、同時にデータシフト信号S5も出力して歩度調整装置
2から送信されるデータ信号D6に対応する歩度調整信号
S4を引き続きシフトレジスタ19に記憶する。
第2受信可能信号S103により前記駆動信号記憶回路11
7は前記モータ駆動パルスPΜの記憶を開始する。ここ
では図8タイムチャートt6の時点で1回記憶されてい
る。歩度調整装置2から送信される調整電磁信号S41が
全て受信し終わる時間が経過すると制御信号発生回路16
は第2受信可能信号S103の出力を停止し、送受信切替回
路14の受信状態を解除し、同時に前記駆動信号記憶回路
117の記憶情報にしたがって、指針の早送り補正を行な
う。(図8タイムチャートt7のタイミング)さらに、制
御信号発生回路16は消去信号S8を出力し、システムメモ
リである歩度調整量記憶回路22を消去モードに設定し同
時に昇圧回路S21を動作させ昇圧信号S10により該歩度調
整量記憶回路22のデータを消去する。続いて制御信号発
生回路16は書込信号S9を出力し、該歩度調整量記憶回路
22を書込モードに設定し同時に昇圧回路21を動作させ昇
圧信号S10による調整量データであるデータ信号D2を歩
度調整量記憶回路22に書込むことにより歩度調整が終了
する。
以上の説明で明らかなように本具体例によれば、指針
式電子時計における指針駆動用コイルを外部からの信号
を受信するための受信コイルと兼用し、先ず最小限の時
間幅の受信待機状態を設け、この状態で受信した信号が
正しい信号であれば受信状態に移行して、データ信号を
受信する事により、外乱により誤動作を防ぎ、更に、自
動歩度調整中に発生する1Hz信号を記憶して自動歩度調
整後に早送り修正をすることにより信頼性の高い指針式
電子時計をユーザーに提供できると共に生産上も非常に
効果がある。
即ち、上記した各具体例に於いては、調整すべき電子
時計の特性に付いては、時間の進み遅れを調整する所謂
歩度調整を実行する場合の例に付いて説明したが、該歩
度調整に替えて、多機能型の電子時計に於ける各種の機
能のそれぞれに対して個々に所定の調整操作を実施する
必要がある事は前記した通りである。
従って、本発明に於ける該電子時計のデータ送受信シ
ステムに於いても、当然係る調整操作が容易に実行しえ
る機構を有している事が要求される。
従って、本発明に於いては、該電子時計から出力され
る第1のデータ信号が、当該電子時計に関する特性情報
信号である様にしたもので有り、更に本具体例に於いて
は、該電子時計に、該特性情報信号を発生させる特性情
報発生手段137及び該特性情報設定値を記憶しておく記
憶手段とを設けるものである。
更に、本具体例に於いては、該データ送受信装置2
は、該電子時計1より出力される該特性情報信号を検出
する特性情報信号検出手段と、該特性情報信号に基づい
て該電子時計に送信する第2のデータ信号としての特性
情報信号設定値を作成するデータ信号作成手段を有する
様に構成されているものであり、該特性情報信号が、音
響信号、圧力特性信号、温度信号等から選択された一つ
である。
本発明に於いて、該特性情報信号が音響信号である場
合には、該特性情報信号検出手段が、該電子時計の音響
装置より出力される音響信号を検出する音響信号検出手
段であり、特性情報設定手段が音量設定値であり、該デ
ータ信号作成手段は、音量設定データ作成手段である様
に構成されるものである。
更に、該特性情報信号が圧力信号である場合には、該
特性情報信号検出手段が、該電子時計が配置される環境
での圧力信号を検出する圧力信号検出手段であり、特性
情報設定手段が圧力設定値であり、該データ信号作成手
段は、圧力設定データ作成手段である様に構成されるも
のである。
一方、該特性情報信号が温度信号である場合には、該
特性情報信号検出手段が、該電子時計が配置される環境
に於ける温度信号を検出する温度信号検出手段であり、
特性情報設定手段が温度設定値であり、該データ信号作
成手段は、温度設定データ作成手段である様に構成され
るものである。
実施例4 次に、本発明に係る電子時計を用いたデータ送受信シ
ステムの他の具体例に付いて、図9〜図12を参照しなが
ら以下に説明する。
本実施例では、音響機能を有する電子時計に於いて、
該音響装置から出力される音響信号、つまり音量信号を
検出し音量調整操作を行う場合の例に付いて、図9〜図
12を参照しながら説明する。
従来、音響機能を有する電子時計において、時計モジ
ュール状態において一定音量に設定しておいても音量が
時計ケース構造の違いにより低下するものがある。音量
を調整する方法としては予めIC内に鳴り周波数を設定す
るCR発振器を用意しておき、各々の時計ケース構造で音
量が最大になる鳴り周波数をトリマ容量又はトリマ抵抗
にてアナログ的に合わせ込むことにより音量を調整して
いるものがある。また実開平5−2575号公報によれば音
量が最大になる条件の鳴り周波数をデジタル的に設定
し、かつ設定した値を記憶できるようにした報知機能付
電子時計が出願されている。
上記方式はモジュール状態にて最大音に調整しても裏
蓋を締めると音量が変化してしまう。このため裏蓋を開
けて音量を調整して再度裏蓋を締めて最大音を確認する
ことを繰り返し行い最大音を設定する必要がある。本具
体例においては上記欠点を解決しようとするものであり
音量が最大になる条件の鳴り周波数の設定を完成時計状
態で裏蓋の着脱を行わずに設定可能な音響機能付電子時
計を提供するものである。
上記目的を達成するための本具体例における構成は次
の通りである。音響機能を有する電子時計1と前記電子
時計の音量を調整するための音量調整装置2とにより構
成され、前記電子時計1は音響装置137と該音響装置へ
の供給信号を変化させる音量調整回路と該音量調整回路
の制御信号を入力する入力手段を有することにより順次
異なる音響信号を出力するよう構成され、前記音量調整
装置は音響検出手段の一具体例であるマイクロフォン6
0、音量設定データ作成手段、出力手段を有することに
より、前記電子時計からの異なる音響信号を検出すると
ともに最適音量を判定してその判定信号を出力するよう
構成され、前記電子時計は入力手段に入力される前記音
量調整装置からの判定信号により音量調整回路に最適音
信号を設定することを特徴とする。
以下図面により本具体例の構成を説明する。図9は本
具体例における音響機能を備えた電子時計の音量調整シ
ステムのブロック図である。基本的構成は図1と同様で
あるが1は指針を駆動するための指針駆動用コイル15a
及び音響装置137を備えた電子時計である。2はデータ
送受信装置としての音量調整装置であり、送受信用コイ
ル31及び音響検出装置であるマイクロフォン60を備えて
おり、前記送受信用コイル31は前記指針駆動用コイル15
aとの間で送受信を行なう。
前記マイクロフォン60は前記音響装置137の音響を検
出するためのものである。前記音量調整装置2は前記電
子時計1の指針駆動用コイル15aから発生する第1のデ
ータ信号であるタイミング電磁信号S40を前記送受信用
コイル31で受信する毎にタイミング信号S40に同期して
第2のデータ信号としての音量設定データを設定電磁信
号S41として前記指針駆動用コイル15aに送信する。すな
わち前記音響装置137から出力される音量を順次測定
し、その測定結果より最大音量を判定し、最大音量を設
定した音量設定データを前記タイミング信号S40に同期
して設定電磁信号S41として前記指針駆動用コイル15aに
送信する様構成されている。
図10は本具体例における電子時計1の回路ブロック線
図である。11は水晶振動子を基準信号とする発振回路で
あり、12は発振回路11からの発振信号を入力として分周
信号S1,S125及び1Hz信号を出力する分周回路である。25
は時計回路であり分周回路12からの1Hz信号を入力とし
時計動作を行ない時刻情報Ptを出力する。
26は報時時刻設定回路であり、後述する機能選択回路
28で報時機能が選択されると修正回路29からの修正信号
S126により報時時刻を設定し、同時に設定された報時時
刻を報時時刻情報Paとして出力する。
27は一致検出回路であり前記時刻情報Ptと前記報時時
刻情報Paを比較し比較信号S113を出力する。28は機能選
択回路であり、外部操作部材に連動して動作する機能選
択スイッチKSの操作により時計機能と報時機能を選択す
る選択信号S114を出力する。29は修正回路であり、外部
操作部材に連動して動作する修正スイッチSSの操作によ
り、前記機能選択回路28で選択された時計機能または報
時機能の時刻修正を行なう修正信号S126を出力する。
30は鳴り選択回路であり、外部操作部材に連動して動
作する鳴り選択スイッチNSの操作によって制御され、前
記一致検出回路27で前記時刻情報Ptと前記報時時刻情報
Paが一致した時に報時するか否かを制御する鳴り制御信
号S115を交互に出力する。
131は表示切替回路であり、時刻情報Ptと前記報時時
刻情報Paを入力とし、機能選択回路28の選択信号S114に
応じてどちらか一方を選択して表示情報Pxとして出力す
る。132はデコーダ・ドライバ回路であり、表示情報Px
を入力して、各機能情報を表示装置133に表示させる。1
35はゲート回路であり、鳴り制御信号S115と比較信号S1
13を入力し音響装置137を駆動可能にする鳴り出力許可
信号S123を出力する。
13は駆動信号発生回路であり分周回路12からの1Hz信
号を入力とし指針を駆動するタイミング信号として指針
駆動回路14にモータ駆動用パルスPΜを出力する。15a
は指針駆動装置23を駆動するための指針駆動15に備えら
れた指針駆動用コイルであり、前記した音量自動設定装
置2との送受信を行なう送受信用コイルとしての機能を
有する。
本具体例においては指針駆動用コイル15aに供給され
る指針駆動駆動信号S11が前記音量調整装置2へ送信さ
れるタイミング信号となり、従って駆動信号発生回路13
がタイミング信号発生回路としての機能を兼ね備えるも
のである。24は時刻修正を行うためのリューズである。
16は制御信号発生回路であり、前記分周信号S1を入力
して、前記指針駆動回路14を受信状態にする受信許可信
号S2等の多くの制御信号を出力する。17はゲート回路で
あり前記制御信号発生回路16より出力される検出許可信
号S3によって、指針駆動用コイル15aからの受信信号S12
の通過を禁止したり、許可したりする。
18′は音量設定信号検出回路であり、前記ゲート回路
17を通過した受信信号を音量設定信号S4′に変換する。
190は音量選択データ作成回路であり、前記制御信号発
生回路16より出力されるデータシフト信号S5により音量
設定信号検出回路18′からの音量設定信号S4′を記憶
し、音量選択データ信号D11を出力する。
120はデータデコーダであり、前記制御信号発生回路1
6より出力されるデータ判定信号S6により前記音量選択
データ作成回路190で記憶された音量選択データ信号D11
を解読し、テスト信号S119を後述する制御回路122cに供
給したり、データ書換許可信号S7′を前記制御信号発生
回路16に供給する。21は昇圧回路であり、前記制御信号
発生回路16より出力される消去信号S8、書込信号S9によ
り昇圧動作を行ない一定時間だけ昇圧信号S10を出力す
る。
122は音量調整回路であり以下のように構成されてい
る。122aは分周回路12からの分周信号S125を入力とし、
複数の音響信号S117を作成する音量信号発生回路であ
る。122bは不揮発性メモリ等で構成される音響信号設定
回路であり、前記音量選択データ作成回路190からの音
量設定データ信号D1と昇圧回路21からの昇圧信号S10を
入力とし、前記制御信号発生回路16より出力される消去
信号S8、書込信号S9によりデータの消去、書込が行なわ
れることにより、後述する選択回路122dに音量選択信号
S118を供給する。前記音響信号設定回路122bは不揮発性
メモリ等で記憶されているため記憶された音量選択デー
タ信号D1は電池交換時でも消えることなく残っている。
122cは前記データデコーダ120からのテスト信号S119を
入力する制御回路であり、後述する選択回路122dにテス
ト用選択信号S120を供給すると同時に後述する音響駆動
回路136にモニタ駆動信号S121を供給する。122dは選択
回路であり、前記制御回路122cからのテスト用選択信号
S120または音響信号設定回路122bからの音量選択信号S1
18により前記音響信号S117を選択して鳴り信号S122を出
力する。136は音響駆動回路であり、モニタ駆動信号S12
1または前記ゲート回路135からの鳴り出力許可信号S123
により選択回路122dで選択された鳴り信号S122を入力
し、音響装置137を駆動するための音響駆動信号S124を
出力する。
図11は本具体例におけるデータ送受信装置として使用
される音量自動設定装置2の回路ブロック線図であり、
本実施例に於ける音量自動設定装置2は前記電子時計1
の指針駆動用コイル15aから発生する第1のデータ信号S
40を前記送受信用コイル31で受信すると同時に前記音響
装置137からの音量をマイクロフォン60により検出して
順次測定する。そしてその測定結果より電子時計1の音
量が最大である音量設定データを作成し、前記第1のデ
ータ信号S40に同期して前記音量設定データを第2のデ
ータ信号S41として前記指針駆動用コイル15aに送信す
る。
31は前記送受信用コイルである。141は送受信切替回
路であり、後述する送受信制御回路145からの切替信号S
46により、前記指針駆動用コイル15aからのタイミング
信号を受信したり、指針駆動用コイル15aへ音量設定デ
ータを送信したりすることを切替制御する。142はゲー
ト回路であり、前記タイミング電磁信号S40の通過を禁
止したり許可したりする。143は受信信号検出回路であ
り、フィルタ回路143aと増幅回路143bとで構成され、前
記ゲート回路142からのタイミング信号S40を入力し受信
信号検出パルスPTとして出力する。
154は測定開始記憶回路であり、スイッチ153の操作に
より、データ送受信装置の他の形態である音量調整装置
2を初期化するシステムクリア信号S49を出力すると同
時に受信許可信号S48を出力し、前記ゲート回路142が前
記指針駆動用コイル15aからのタイミング信号の通過を
許可するよう制御している。145は送受信制御回路であ
り、前記受信信号検出パルスPTを入力とし前記送受信切
替回路141を送信状態にする切替信号S46等の多くの制御
信号を出力する。144はアドレスカウンタであり前記受
信信号検出パルスPTを入力とし、後述する音量データ記
憶回路147のアドレスを指定するアドレスデータD1を出
力する。
146は音量測定回路であり、フィルタ回路146aと増幅
回路146bとA−D変換回路146cので構成され、前記マイ
クロフォン60によって検出される音響信号を入力し、デ
ジタル信号に変換した音量測定データD7を出力する。14
7は音量データ記憶回路であり、音量測定回路146で測定
した音量測定データD7をアドレスカウンタ144のアドレ
スデータD1で指定された場所に記憶し、送受信制御回路
145からの読出し信号S141により、記憶した測定データ
を音量記憶データD4として順次出力する。
148は最大音検出回路であり、音量記憶データD4を入
力し前記送受信制御回路145より出力される演算命令信
号S43により音量データ記憶回路147に記憶された音量記
憶データD4の中から最大音量値を算出する演算が開始さ
れる。演算が終了すると最大音量値が記憶されている音
量データ記憶回路147のアドレスを音量設定データD5と
して出力するとともに前記送受信制御回路145に演算終
了信号S42を出力する。前記音量測定回路146と前記音量
データ記憶回路147および前記最大音検出回路148とで音
量設定データ作成手段1000を構成している。149は送信
データ作成回路であり、前記最大音検出回路148からの
音量設定データD5を入力し、バイナリコード形式の送信
データ信号D6に変換する。
150は転送回路であり、前記送信データ信号D6を入力
とし前記送受信制御回路145より出力されるラッチ信号S
50によりラッチし、後述するクロック発生回路152から
出力されるクロック信号S45により前記送信データ信号D
6を直列データ化した送信信号S41を出力する。152はク
ロック発生回路であり、前記送受信制御回路145より出
力される駆動信号S44により前記転送回路150を駆動する
クロック信号S45を出力する。又前記送受信制御回路145
より出力される送信終了信号S47は前記測定開始記憶回
路154をリセットして音量調整装置2を初期化すると同
時に前記ゲート回路142が前記指針駆動用コイル15aから
のタイミング信号の通過を禁止する。
次に上記構成における電子時計1の音量調整システム
の動作をタイムチャートを図12に従って説明する。前記
電子時計1の通常動作は、駆動信号発生回路13が分周回
路12からの1Hz信号を入力してタイミング信号であるモ
ータ駆動パルスPΜを出力する。該モータ駆動パルスP
Μを入力する指針駆動回路14は指針駆動駆動信号S11を
出力して指針駆動用コイル15aに供給することにより、
指針駆動用コイル15aが指針駆動装置23を駆動して1秒
運針にて時刻表示を行なう。
1秒運針終了後前記分周回路12からの分周信号S1を入
力して前記制御信号発生回路16は受信可能信号S2を出力
し、データ送受信装置2からの送信信号S41を指針駆動
用コイル15aで受信できるように指針駆動回路14を受信
状態に切替える。同時に前記制御信号発生回路16は検出
許可信号S3を出力しゲート回路17に受信信号S12の通過
を許可する。これで電子時計1は運針動作が終了し、次
の運針動作までの間に受信可能信号S2の時間だけ受信可
能状態に保持される。
この受信可能状態において前記制御信号発生回路16は
データシフト信号S5を出力して音量設定信号S4′を音量
選択データ作成回路190に記憶する。データデコーダ120
は音量選択データ作成回路190からの音量選択データ信
号D1を解読し、テスト信号S119又はデータ書換許可信号
S7′を出力するがこの時点では音量調整装置2からデー
タが送信されていないのでテスト信号S119を出力する。
制御回路122cはテスト信号S119が入力される毎に歩進さ
れたテスト用選択信号S120を選択回路122dに供給し、同
時に音響駆動回路136にモニタ駆動信号S121を供給す
る。この結果選択回路122dで選択された鳴り信号S122が
音響駆動回路136に供給され音響装置137により音響音が
出力される。
一方音量調整装置2は前記電子時計1のタイミング信
号を受信するために、先ずスイッチ153の操作にて初期
化を行なう。該スイッチ153の操作により前記測定開始
記憶回路154はシステムクリア信号S49および受信許可信
号S48を出力する。システムクリア信号S49により、送受
信切替回路141が受信モードを切替えられ、前記電子時
計1からのタイミング信号を受信することができる受信
状態にする。同時にアドレスカウンタ144を初期化して
音量記憶データD7を記憶する音量データ記憶回路147の
0番地を指定する。又、前記測定開始記憶回路154から
の受信許可信号S48は、ゲート回路142を制御して前記送
受信用コイル31からのタイミング信号の通過を許可す
る。
この状態で前記電子時計1からの第1のデータ信号S4
0が受信されると、受信信号はゲート回路142を通過して
受信信号検出回路143に入力され、該受信信号検出回路1
43は最初のタイミング信号である受信信号検出パルスPT
1を検出する。(図12のタイムチャートt1のタイミン
グ)受信信号検出パルスPT1を検出すると一定時間後に
アドレスカウンタ144のアドレス値を歩進し、電子時計
1の音響装置137から発生する音をマイクロフォン60に
て検出した音響信号を音量測定回路146にて測定し音量
測定データD7を音量データ記憶回路147に記憶する。
以上の動作を前記電子時計1の音響信号発生回路であ
り又音量調整回路122にて作成された音響信号S117の回
数(本実施例では10回)行う。そして電子時計1から11
回目のタイミング信号が出力され、このタイミング信号
が前記送受信用コイル31によって受信されることにより
前記受信信号検出回路143から11番目の受信信号検出パ
ルスPT11が出力される。(図12のタイムチャートt11の
タイミング) そしてこの受信信号検出パルスPT11により送受信制御
回路145は音量データ記憶回路147に記憶された測定デー
タから最大値を算出するための制御信号を出力する。先
ず音量データ記憶回路147に記憶された測定データを順
次出力するための読出し信号S41を出力し、測定データ
から最大値を算出する最大音検出回路148に対し演算命
令信号S43を出力する。最大音検出回路148は演算が終了
すると最大音量値が記憶されている音量データ記憶回路
のアドレスを音量設定データD5として出力するとともに
送受信制御回路145に演算終了信号S43を出力する。音量
設定データD5は送信データ作成回路149にて送信データ
信号D6に変換される。
送受信制御回路145は演算終了信号S42が入力されると
送信データ信号D6を転送回路150に記憶するためのラッ
チ信号S50を出力する。同時に切換信号S46を出力して送
受信切替回路141を送信状態に切り替える。さらに起動
信号S44を出力し、クロック発生回路152を起動する。
該クロック発生回路152は転送回路150を駆動するクロ
ック信号S45を出力する。転送回路150より出力される送
信データS28は送受信コイル31にて設定電磁信号S41とし
て前記指針駆動用コイル15aに送信される。送受信制御
回路145は送信が終了すると送受信切替回路141を受信状
態にする切替信号S46を出力すると同時に測定開始記憶
回路154をリセットする送信終了信号S47を出力する。
一方前記音量調整装置2より送信された設定電磁信号
S41は、電子時計1の指針駆動用コイル15aによって受信
される事になるが、以下その動作を説明する。前記電子
時計1は制御信号発生回路16が出力する受信可能信号S2
で、指針駆動回路14を受信状態に切替えて、音量調整装
置2からの送信信号を指針駆動用コイル15aで受信信号S
12として受信する。
受信した受信信号S12はゲート回路17を介して音量設
定信号検出回路18′にて検出され音量設定信号S4′とし
て出力される。検出された音量設定信号S4′は制御信号
発生回路16が出力するデータシフト信号S5で音量選択デ
ータ作成回路190に順次記憶され、音量設定信号S4′の
記憶が全て終了すると、前記データデコーダ120にて音
量選択データ信号D11を解読し、音量調整装置2よりデ
ータが送信されていることがわかるとデータ書換許可信
号S7′を前記制御信号発生回路16に出力する。
制御信号発生回路16はデータ書換許可信号S7′が入力
されると消去信号S8を出力し、音響信号設定回路122bを
消去モードに設定し同時に昇圧回路S121を動作させ昇圧
信号S10により音響信号設定回路122bのデータを消去す
る。続いて制御信号発生回路16は書込信号S9を出力し、
音響信号設定回路122bを書込モードに設定し同時に昇圧
回路21を動作させ昇圧信号S10により音量選択データ信
号D11を音響信号設定回路122b書込むことにより音量調
整が終了する。
尚、本発明においては1秒間隔で音量の測定を行って
最大音量を検出しているが時間短縮するために測定間隔
を短くすることも可能である。
以上の説明で明らかなように、本具体例ではいかなる
時計ケース構造でも最大の音量を得るための鳴り周波数
を簡単に選択でき、かつデジタル的に選択された値を記
憶するので衝撃等の外的要因にも影響されず、長期的信
頼性のある音響機能を備えた電子時計を提供することが
できる。
即ち、本具体例に於ける様な、第2のデータ信号に応
答して、音響信号を発生する音響装置を内蔵した電子時
計1は、前記した様に、電子時計を製造する工程に於い
て、計時回路と該音響信号発生回路を搭載するモジュー
ル部と外装部とを別々の工程で製造し、最後にその両者
を合体させて、最終製品である電子時計を完成させるも
のであるが、係る電子時計に於ける、該音響信号の調整
に有っては、通常、該モジュール部を該外装部に合体さ
せた後に得られる音響信号が最大となる様に、予め該モ
ジュール部の製造工程で調整される。
然しながら、当該外装部と該モジュール部とを合体さ
せた場合には、多くの要因の変化によって、必ずしも設
計通りの最大音響信号が得られるとは限らない場合が多
い。
従って、かかる場合には、折角完成した電子時計に於
ける当該外装部を、一端、取り外して、再び調整をやり
直し、前回との偏差データを基に、従来からの経験を加
味して、所定の調整範囲を予想しながら調整すると言う
操作を繰り返している。
係る再調整操作により、正確な音響信号が、常に発生
される様になるとの保証は、全くないのが現状であっ
た。
従って、本発明に於ける上記具体例に於いては、当該
モジュール部と当該外装部とを一体化した後において、
該音響信号が、最大の音量を出力しえる様に、外部から
のデータ送信手段を用いて正確に調整する事が可能とな
る様なデータ送受信システムを提供するものである。
具体的には、上記した様に、該モジュール部側に設け
られている当該音響信号発生手段に、複数の互いに異な
る手段レベルを有する音響信号手段回路を設けておき、
データ送受信装置2に対して、所定のタイミングでそれ
ぞれの音響信号出力回路から、所定の音響信号を個々に
出力させ、それを該データ送受信装置2が、所定のマイ
クロフォンで受信して、それぞれの音響信号の出力レベ
ルを検出してその結果を、送信を受けた順番に従って所
定の記憶手段に記憶しておく。
全ての音響信号が、該電子時計1から、該データ送受
信装置2に送信されると、該電子時計1から、例えば適
宜の質問データを出力し、今送信した、複数出力の音響
信号の内、出力レベルが最大となった音響信号に関する
データ信号を返送する様要求すると、該データ送受信装
置2では、該記憶手段に記憶されているデータから、出
力レベルが最大となった音響信号の送信番号と場合によ
ってはその出力レベルを該電子時計1に返送し、該電子
時計では、当該データ信号に基づいて、該複数個の音響
信号出力回路の中から、出力レベルが最大となった音響
信号出力回路のみを選択し、他の音響信号出力回路の機
能を停止させる様にするものである。
実施例5 次に、本発明に係る電子時計を使用したデータ送受信
システムに於ける第2の態様であるセンサ機能付きの電
子時計を使用したデータ送受信システムの具体例に付い
て、図13〜図13を参照して説明する。
前記した様に、電子時計の中には、多機能型の電子時
計が多く含まれており、その中でも、気圧測定機能、温
度測定機能、高度測定機能等のセンサ機能を搭載した多
機能型の電子時計が一般的となっている。
係る多機能型の電子時計に於いては、それぞれのセン
サ機能が常時正確に動作する事が要求されているが、各
電子時計がおかれている現在の時点での、環境条件によ
り、各機能の動作が微妙に異なり、正確な必要データを
得る事が出来ない事が多い。
例えば、気圧表示機能を有する電子時計に於いて、当
該気圧情報は、一般には、モジュールの段階で、所定の
調整操作を行うが、時計として組み込んだ後で、その調
整結果にずれが生じ気圧表示が正しい値を示さない場合
が生じると言う問題も有った。
係る従来の問題を解決する方法の一例として、特願昭
62−266311号公報或いは、米国特許第4879669号等に示
される様にセンサ機能付電子時計においてはセンサの出
力信号を増幅する増幅回路と、該増幅回路の出力をA/D
変換するA/D変換回路と、該A/D変換回路からの2つの出
力データを外部制御端子の操作により2つのメモリを順
次選択してメモリに記憶し、該2つのメモリに記憶され
ている2つのデータからセンサ特性式を算出し、このセ
ンサ特性式に従って前記A/D変換回路からの出力データ
をセンサ情報として表示装置に表示する方式の電子時計
が提案されている。(例えば、特願昭62−266311号公
報、USP4879669) 上記方式の調整方法は、デジタル的に行うことが出来
るため以前のように調整抵抗等で機械的に調整する方法
より長期的に安定した製品が実現可能である。しかし、
外部制御端子の操作を必要としているため時計モジュー
ル状態では調整が可能である完成時計状態での調整は困
難である。
更には、わざわざ完成された電子時計の外装部を取り
外して、当該多機能回路の調整を再実行すると言う煩雑
な工程を必要としている。
その為、既に外装部が設けられ、完成された多機能型
の電子時計を、分解する事なく、外部から第2のデータ
信号を電子時計に送り、所定の調整操作を容易に且つ正
確に実行出来る電子時計が求められて来ている。
そこで、本具体例の目的は、完成電子時計の状態で、
センサ特性式を算出するための基準値を外部操作部材の
操作を行なうことなく、2つのメモリに自動的に記憶す
ることを可能としたセンサ機能付電子時計の基準値書き
込みシステムを提供するものである。
即ち、本具体例に於ける電子時計を用いたデータ送受
信システムに於いては、外部より、第2のデータ信号を
受信すると共に、当該受信されたデータ信号に応答し
て、第1のデータ信号を発生させ、且つ当該第1のデー
タ信号を外部に送信するデータ送受信装置と、該データ
送受信装置に対して第1のデータ信号を送信すると共
に、該データ送受信装置からの該第2のデータ信号を受
信する送受信手段を備えた電子時計と、該電子時計に外
部条件の変化を与える条件可変手段とにより構成された
電子時計のデータ送受信システムに於いて、該電子時計
にタイミング信号発生手段を設けると共に、該データ送
受信装置に該電子時計の送受信手段より出力されるタイ
ミング信号を受信するタイミング信号受信手段を設け、
且つ、該データ送受信装置は、受信したタイミング信号
に同期した該データを送信すると同時に、該データ送受
信装置は、前記条件可変手段の条件設定を制御する電子
時計のデータ送受信システムである。
つまり、本発明の本具体例に於けるデータ送受信シス
テムに於いては、多機能型の電子時計で特にセンサ機能
を有する電子時計の、センサ機能の調整を行うに当た
り、完成された該電子時計を、そのままの形で然かも当
該電子時計の駆動を停止させる事なく、所定の調整操作
を実行しえる様にしたものであり、特に、調整操作を必
要とする多機能型の電子時計を所定の環境条件変化装
置、例えば、環境気圧変化装置、或いは環境温度変化装
置等の、該電子時計が実際に使用される可能性のある環
境を設定しえる手段を併用して、当該電子時計を係る環
境条件変化装置内に配置させ、当該環境条件を外部から
データ信号を送り込む事により、意識的に変化させて、
当該電子時計に於ける多機能の特性を分析し、その結果
に基づいて、ある環境条件に対する当該センサーの出力
を記憶しておき、以後は、電子時計内部で自動調整を行
う様に構成されたものである。
より具体的には、該電子時計は、センサー機能を有し
ており、該条件可変手段は、該センサー機能に対する条
件を変化させる手段である。
又、該センサー機能が、例えば圧力センサー機能であ
る場合には、該条件可変手段は、圧力可変装置であり、
又該電子時計は、基準発振器に対する温度補償機能を有
している場合には、該条件可変手段は、温度可変装置で
ある。
本具体例に於ける電子時計を用いたデータ送受信シス
テムのより具体的な構成例を図13〜図16を参照しながら
詳細に説明する。
即ち、図13〜図15は、本具体例に於ける電多機能型の
電子時計1と該多機能型の電子時計の所定の機能を調整
する為のデータ送受信装置2の具体的構成の一例を示す
ブロックダイアグラムである。
つまり、その基本的な構成は、線形性のセンサと、該
センサの出力信号を増幅する増幅回路と、該増幅回路の
出力をA/D変換するA/D変換回路で構成されるセンサ信号
処理回路260と、前記A/D変換回路からの2つの出力デー
タを記憶する第1のメモリと第2のメモリと、該2つの
メモリに記憶されている2つのデータを入力とし、セン
サ特性式を算出するセンサ特性式算出手段62eを有し、
該センサ特性式算出手段が算出したセンサ特性式に従っ
て前記A/D変換回路からの出力データをセンサ情報デー
タに変換するセンサ情報データ処理回路とを備えたセン
サ機能付電子時計と、前記電子時計の第1のメモリと第
2のメモリに前記A/D変換回路からの2つの出力データ
を記憶させるための制御信号を発生するデータ送受信装
置とにより構成され、前記電子時計は前記センサ信号処
理回路と前記センサ情報データ処理回路261への制御信
号を供給する制御信号発生回路16と、該制御信号発生回
路16の制御信号を入力する入力手段を有することにより
前記A/D変換回路を作動させ第1のメモリと第2のメモ
リに前記A/D変換回路からの2つの出力データを記憶さ
せるよう構成され、前記データ送受信装置は電子時計側
1に設けられる加圧装置を制御する出力手段245を有す
ることにより、前記電子時計のA/D変換回路からの終了
信号を検出し、第1のメモリと第2のメモリに前記A/D
変換回路からの2つの出力データを記憶させる記憶制御
信号を出力するよう構成され、前記電子時計は入力手段
に入力される前記記憶制御信号により第1のメモリと第
2のメモリに前記A/D変換回路からの2つの出力データ
を記憶させるようにしたものである。
以下図面により本具体例を説明する。図13は本発明に
おける第一実施例を示すセンサ機能を備えた指針式電子
時計の基準値書き込みシステムのブロック図である。1
は指針を駆動するための指針駆動用コイル15aを備えた
指針式電子時計である。2はデータ送受信装置であり、
送受信コイル31を備えている。前記送受信コイル31は前
記指針駆動用コイル15aとの間で送受信を行なう。前記
データ送受信装置2は前記指針式電子時計1の指針駆動
用コイル15aから発生さるタイミング信号を前記送受信
用コイル31で受信し、受信したタイミング信号に同期し
て送信データを前記指針駆動用コイル15aに送信する様
構成されている。尚、本具体例では電子時計側1にセン
サー機能が検出すべき状態を創成しうる手段、即ち、加
圧装置等の255が設けられている。
図14は本発明における指針式電子時計1の回路ブロッ
ク線図である。11は水晶振動子を基準信号とする発振回
路であり、12は発振回路11からの発振信号を入力として
1Hz信号及び分周信号S1を出力する分周回路である。13
は駆動信号発生回路であり分周回路12からの1Hz信号を
入力とし指針を駆動するタイミング信号として指針駆動
回路14にモータ駆動用パルスPΜを出力する。15aは指
針駆動装置23を駆動するための指針駆動15に備えられた
指針駆動用コイルであり、前記データ送受信装置2との
送受信を行なう送受信用コイルとしての機能を有する。
本実施例においては指針駆動用コイル15aに供給される
指針駆動駆動信号S11が前記データ送受信装置2へ送信
されるタイミング信号となり、従って駆動信号発生回路
13がタイミング信号発生回路としての機能を兼ね備える
ものである。
16は制御信号発生回路であり、前記分周信号S1を入力
して、前記指針駆動回路14を受信状態にする受信可能信
号S2等の多くの制御信号を出力する。17はゲート回路で
あり前記制御信号発生回路16より出力される検出許可信
号S3によって、指針駆動用コイル15aからの受信信号S12
の通過を禁止したり、許可したりする。
18″は制御信号検出回路であり、前記ゲート回路17を
通過した受信信号S12を制御データS7″に変換する。219
はシフトレジスタであり、制御信号検出回路18″からの
制御データS7″を前記制御信号発生回路16より出力され
るデータシフト信号S5により記憶し、制御信号S6および
書き込み信号S213を出力する。
260はセンサ信号処理回路であり、気圧センサ260a、
センサ駆動回路260b、増幅回路260c、A/D変換回路260d
より構成されており前記制御信号発生回路16より出力さ
れるA/D開始信号S261により動作する。260aは気圧セン
サであり、気圧に対して比例したセンサ信号Psを出力す
る。260bはセンサ駆動回路であり、前記気圧センサ260a
に定電流を流して駆動する駆動回路である。260cは増幅
回路であり、該増幅回路260cは感度およびオフセットの
調整を行わずに定まった増幅率を持っている。したがっ
てセンサ信号Psは一定倍率に増幅され増幅信号Paとして
出力された後、A/D変換回路260dによりA/D変換された変
換データDcとなる。
262はセンサ情報データ処理回路であり、メモリ設定
回路262a、第1のメモリであるメモリA262b、第2のメ
モリであるメモリB262c、データ選択回路262d、センサ
特性式算出手段である演算制御回路262eより構成されて
いる。メモリ設定回路262aは、前記A/D変換回路260dか
ら端子Iに入力される変換データDcを、端子Cに入力さ
れる前記制御信号発生回路16からの選択信号Pcに従い、
端子01または端子02より出力し、メモリA(262b)また
はメモリB(262c)に記憶させる。
前記メモリ設定回路262aの端子01より変換データDcが
出力されると、その変換データDcは前記シフトレジスタ
219からの書き込み信号S213によりメモリA262bにメモリ
データDaとして記憶される。
一方、端子02より変換データDcが出力されると、その
変換データDcは前記シフトレジスタ219からの書き込み
信号S213によりメモリB262cにメモリデータDbとして記
憶される。なお、メモリA262bおよびメモリB262cは不揮
発性メモリであり前記メモリ設定回路262aおよび前記シ
フトレジスタ219からの書き込み信号S213により記憶さ
せられると電源を切ってもその内容は保持されている。
データ選択回路262dは端子Cに供給される演算制御回路
262eの制御信号により、端子I1に入力されている変換デ
ータDc、端子I3に入力されている前記メモリA262bの記
憶内容であるメモリデータDa、または、端子I2に入力さ
れている前記メモリB262cの記憶内容であるメモリデー
タDbを選択的に端子Oより出力し、演算制御回路262eに
供給する。
第15図は本発明におけるデータ送受信装置2の回路ブ
ロック線図であり、本実施例に於けるデータ送受信装置
2は前記指針式電子時計1からの運針パルスをタイミン
グ信号として受信し、これに基づいて制御信号を出力
し、前記指針式電子時計1との間で信号の送受信を行な
い、前記A/D変換回路260dから端子Iに入力される変換
データDcを前記メモリA262b、メモリB262cに基準値を記
憶させる書き込み制御装置である。31は前記送受信用コ
イルである。241は送受信切替回路であり、後述する送
受信制御回路245からの切替信号S246により、前記指針
駆動用コイル15aからのタイミング信号を受信したり、
指針駆動用コイル15aへデータを送信したりすることを
切替制御する。242はゲート回路であり、前記タイミン
グ信号の通過を禁止したり、許可したりする。243は信
号検出回路であり、フィルタ回路243aと増幅回路243bと
で構成され、前記ゲート回路242からのタイミング信号
を入力して受信信号PTとして出力する。244はカウント
回路であり前記受信信号PTを入力とし、カウントしてカ
ウント信号S251を出力する。
254は測定開始記憶回路であり、スイッチ253の操作に
より書き込み制御装置2および加圧装置255の圧力を初
期状態にするシステムクリア信号S249を出力すると同時
に受信許可信号S223を出力し、前記ゲート回路242が前
記指針駆動用コイル15aからのタイミング信号の通過を
許可するよう制御している。245は送受信制御回路であ
り、前記受信信号PTを入力とし前記送受信切替回路241
を送信状態にする切替信号S246等の多くの制御信号を出
力する。255は前記指針式電子時計1を入れて調整する
ための加圧装置であり、前記送受信制御回路245からの
加圧指令信号S253により加圧動作を開始し、設定された
加圧状態になると加圧終了信号S252を出力する。
250はデータ転送回路であり、前記カウント信号S251
を入力とし前記送受信制御回路245より出力されるラッ
チ信号S250によりラッチし、後述するクロック発生回路
252から出力されるクロック信号S245により前記カウン
ト信号S251を直列データ化した送信信号S228を出力す
る。252はクロック発生回路であり、前記送受信制御回
路245より出力される起動信号S244により前記データ転
送回路250を駆動するクロック信号S245を出力する。又
前記送受信制御回路245より出力される送信終了信号S24
7は前記測定開始記憶回路254をリセットして書き込み制
御装置であるデータ送受信装置2を初期化すると同時に
前記ゲート回路242が前記指針駆動用コイル15aからのタ
イミング信号の通過を禁止する。
次に上記構成におけるセンサ機能を備えた指針式電子
時計1の基準値書き込みシステムの動作を図16のタイム
チャートに従って説明する。前記指針式電子時計1の通
常動作は、駆動信号発生回路13が分周回路12からの1Hz
信号を入力してタイミング信号であるモータ駆動パルス
PΜを出力する。該モータ駆動パルスPΜを入力する指
針駆動回路14は指針駆動駆動信号S11を出力して指針駆
動用コイル15aに供給することにより、指針駆動用コイ
ル15aが指針駆動装置23を駆動して1秒運針にて時刻表
示を行なう。1秒運針終了後分周回路12からの分周信号
S1を入力して前記制御信号発生回路16は受信可能信号S2
を出力し、書き込み制御装置2からの送信信号S228を指
針駆動用コイル15aで受信できるように指針駆動回路14
を受信状態に切替える。同時に前記制御信号発生回路16
は検出許可信号S3を出力しゲート回路17に受信信号S12
の通過を許可する。これで指針式電子時計1は運針動作
が終了し、次の運針動作までの間に受信可能信号S2の間
隔だけ受信可能状態に保持される。
一方書き込み制御装置2は前記指針式電子時計1のタ
イミング信号を受信するために、先ずスイッチ253の操
作にて初期化を行なう。該スイッチ253の操作により前
記測定開始記憶回路254はシステムクリア信号S249およ
び受信許可信号S223を出力する。システムクリア信号S2
49により、送受信切替回路241が受信モードを切替えら
れ、前記指針式電子時計1からのタイミング信号S40を
受信することができる受信状態にする。同時に、受信許
可信号S223は、ゲート回路242を制御して前記送受信コ
イル31からのタイミング信号の通過を許可する。この状
態で前記指針式電子時計1のタイミング信号S40が受信
されると、受信信号はゲート回路242を通過して信号検
出回路243に入力され、該信号検出回路243は最初のタイ
ミング信号である受信信号PTを検出する。(図16タイム
チャートt1のタイミング)カウンタ回路244は最初の受
信信号PT1をカウントし、カウント信号S251を出力す
る。
前記送受信制御回路245は受信信号PTが入力される
と、ラッチ信号S250を出力し、該ラッチ信号S250により
データ転送回路250はカウント信号S251を記憶する。同
時に、受送信制御回路245は起動信号S244を出力し、該
起動信号S244によりクロック発生回路252は作動し、ク
ロック信号S245を出力する。データ転送回路250は記憶
したカウント信号S251をクロック信号S245により送信信
号S228を出力す。(図16タイムチャートt2のタイミン
グ)送信信号S228は送受信切替回路241、送受信用コイ
ル31を介して前記指針式電子時計1へ送信される。
前記指針式電子時計1は制御信号発生回路16が出力す
る受信可能信号S2で、指針駆動回路14を受信状態に切替
えて、書き込み制御装置2から送信される送信信号S228
を指針駆動用コイル15aで受信信号S12として受信する。
受信した受信信号S12はゲート回路17を介して制御信号
検出回路18″にて検出され制御データS7″として出力さ
れる。検出された制御データS7″は制御信号発生回路16
が出力するデータシフト信号S5でシフトレジスタ219に
順次記憶され、制御データS7″の記憶が全て終了する
と、制御信号S6を出力する。
該制御信号S6により制御信号発生回路16はA/D開始信
号S261を出力し、前記センサ信号処理回路260を作動さ
る。(図16タイムチャートt2のタイミング) 該センサ信号処理回路260はA/D変換が終わるとA/D終
了信号S262を出力する。(図16タイムチャートt3のタイ
ミング) 該A/D終了信号S262は指針駆動回路14、指針駆動用コ
イル15aを介して電磁信号として前記書き込み制御装置
2に送信される。
書き込み制御装置2はA/D終了信号S262を受信する
と、受信信号はゲート回路242を通過して信号検出回路2
43に入力され、該信号検出回路243は受信信号PTを検出
する。(図16タイムチャートt3のタイミング)カウンタ
回路244はこの受信信号PT2をカウントし、カウント信号
S251を出力する。前記送受信制御回路245は受信信号PT
が入力されると、ラッチ信号S250を出力し、該ラッチ信
号S250によりデータ転送回路250はカウント信号S251を
記憶する。同時に、起動信号S244を出力し、該起動信号
S244によりクロック発生回路252は作動し、クロック信
号S245を出力する。データ転送回路250は記憶したカウ
ント信号S251をクロック信号S245により送信信号S228を
出力する。(図16タイムチャートt4のタイミング)送信
信号S228は送受信切替回路241、送受信用コイル31を介
して前記指針式電子時計1へ送信される。
前記指針式電子時計1は制御信号発生回路16が出力す
る受信可能信号S2で、指針駆動回路14を受信状態に切替
えて、書き込み制御装置2から送信される送信信号S228
を指針駆動用コイル15aで受信信号S12として受信する。
受信した受信信号S12はゲート回路17を介して制御信号
検出回路18″にて検出され制御データS7″として出力さ
れる。検出された制御データS7″は制御信号発生回路16
が出力するデータシフト信号S5でシフトレジスタ219に
順次記憶され、制御データS7″の記憶が全て終了する
と、制御信号S6および書き込み信号S213を出力する。該
制御信号S6により制御信号発生回路16は選択信号Pcを出
力する。メモリ設定回路262aは、前記A/D変換回路260d
から端子Iに入力される変換データDcを端子Cに入力さ
れる前記制御信号発生回路16からの選択信号Pcに従い、
端子01より出力し、書き込み信号S213によりメモリA262
bに記憶される。(図16タイムチャートt4のタイミン
グ) 一方前記書き込み制御装置2は書き込み信号S213を送
信した後、加圧指令信号S253を出力して加圧装置255を
動作させ2番目の圧力基準値を測定するための準備を行
う。(図16タイムチャートt5のタイミング)加圧装置25
5は圧力安定時間(図16タイムチャートt5−t6間のタイ
ミング)を経て加圧終了信号S252を前記送受信制御回路
245に出力する。次に指針式電子時計1から次のタイミ
ング信号が出力され、このタイミング信号が前記送受信
用コイル31によって受信されることにより前記信号検出
回路243から3番目の受信信号PT3が出力される(図16タ
イムチャートt7のタイミング)と、前記送受信制御回路
245は受信信号PTが入力されると、ラッチ信号S250を出
力し、該ラッチ信号S250によりデータ転送回路250はカ
ウント信号S251を記憶する。同時に、起動信号S244を出
力し、該起動信号S244によりクロック発生回路252は作
動し、クロック信号S245を出力する。データ転送回路25
0は記憶したカウント信号S251をクロック信号S245によ
り送信信号S228を出力する。(図16タイムチャートt8の
タイミング)送信信号S228は送受信切替回路241、送受
信用コイル31を介して前記指針式電子時計1へ送信され
る。
以下タイムチャート図16のt7,t8,t9のタイミングは以
前のt1,t2,t3タイミングと同様の動作を行うので説明を
省き、タイムチャート図16のt10タイミングから説明す
る。前記指針式電子時計1は制御信号発生回路16が出力
する受信可能信号S2で、指針駆動回路14を受信状態に切
替えて、書き込み制御装置2から送信される送信信号S2
28を指針駆動用コイル15aで受信信号S12として受信す
る。受信した受信信号S12はゲート回路17を介して制御
信号検出回路18″にて検出され制御データS7″として出
力される。検出された制御データS7″は制御信号発生回
路16が出力するデータシフト信号S5でシフトレジスタ21
9に順次記憶され、制御データS7″の記憶が全て終了す
ると、制御信号S6および書き込み信号S213を出力する。
該制御信号S6により制御信号発生回路16は選択信号Pcを
出力する。メモリ設定回路262aは、前記A/D変換回路260
dから端子Iに入力される変換データDcを端子Cに入力
される前記制御信号発生回路16からの選択信号Pcに従
い、端子02より出力し、書き込み信号S213によりメモリ
B262cに記憶される。(図16のタイムチャートt10のタイ
ミング) さらに指針式電子時計1からタイミング信号が出力さ
れ、このタイミング信号が前記送受信コイル31によって
受信されることにより前記信号検出回路243から5番目
の受信信号PT5が出力される(図16タイムチャートt11の
タイミング)と、該受信信号PT5を入力している送受信
制御回路245は送信終了信号S247を出力する。前記送受
信制御回路245からの送信終了信号S247は前記測定開始
記憶回路254に入力され、該測定開始記憶回路254がリセ
ットされることにより受信許可信号S223が停止し、前記
ゲート回路242を閉じられる。以上で1回の基準値書き
込み動作が終了し、再度基準値書き込み動作を行ないた
い場合はスイッチ253を押すことによって再開される。
以上の説明で明らかなように本発明によれば、指針式
電子時計における指針駆動用コイルを外部からの信号を
受信するための受信コイルと兼用する機能に於て、完成
時計状態でセンサ特性式を算出するための基準値を2つ
のメモリに自動的に記憶することを可能とするので、生
産上で非常に効果がある。
実施例6 次に、本発明に係るデータ送受信システムの他の応用
例を実施例6として、図17及び図18を参照しながら説明
する。
本具体例は、多機能型の電子時計の中で、特に高精度
の電子時計に関するものであって、特に、歩度が、年差
数秒といった極めて高精度な電子時計であって、通常、
電子時計に於いては、駆動回路の特に発振回路が温度に
より変化する為、温度変化、感光変化により、標準時間
との偏差が変わってくる。
その為、温度変化による歩度調整を行う為、温度補正
機能回路を付加して、調整を行う方法があるが、従来の
方法では、モジュール状態で調整するが、ケース等に嵌
め込むと、折角調整したにも係わらず、ずれが生じ、高
精度が得られないと言う問題点が、係る具体例でも適用
されている。
その為、本具体例に於いては、係る従来の問題を解決
して、外部から第1のデータ信号を送り込むだけで、電
子時計の駆動を停止させず、しかも電子時計を分解する
必要もなしに、温度補正機能を作動させて、簡単に且つ
正確に歩度調整を行う事が出来る高精度電子時計を実現
する為のデータ送受信システムを提供するものである。
図17は、係る本具体例を構成の一例に於ける電子時計
側の構成を示すブロックダイアグラムである。
基本的な構成は、図2に示されている電子時計の構成
と略同一であり、同一構成部分に関しては、図2の同一
の番号を付与してある。
11は、水晶振動子を基準信号とする発振回路であり、
温度補正データ記憶回路326からの温度補正信号D3によ
り、発振用のコンデンサを時分割に制御して歩度の調整
と、温度補正とが出来る様に構成されている。
該温度補正データ記憶回路326は、不揮発性メモリ等
で構成されるデータメモリとそのデータから温度補正信
号D3を算出する演算手段を備えており、シフトレジスタ
19から、温度の異なった3個の歩度データよりなるデー
タ信号D2を入力し、3個の歩度データから温度演算式を
算出して該記憶させ、該温度演算式に沿った補正量を演
算して発振回路11に温度補正信号D3として供給する。
325は温度センサであり、制御信号発生回路16の出力
するセンサ駆動信号S315によって動作し、該温度補正デ
ータ記憶回路326が、温度補正信号D3を算出する為の温
度データ信号S316を供給する。
図18は、図17に示す温度補正機能を有する電子時計1
に対するデータ送受信装置2としての温度補正データ送
信装置2と該電子時計1に外部条件の変化を与える条件
可変装置としての温度槽47を示すブロックダイアグラム
である。
該回路の基本的な構成は、図3のものと略同一であ
り、図3と同一の構成部分に対しては同一の番号が付さ
れている。
又、該温度槽47には、該電子時計1が収納されてい
る。
図17と図18と沿って、本具体例の温度補正動作を説明
する。
先ず、温度補正機能設定動作は、温度槽47に電子時計
1を収納し、該データ送受信装置2としての温度補正デ
ータ送信装置2のスイッチ38を操作する事により、該温
度補正データ送信装置2を初期化する。
これにより、送受信制御回路39は、該温度槽47を温度
T1に設定する温度指定指令信号S52を出力する。
該温度槽47が所定の温度T1に到達すると温度設定終了
信号S53を出力する。
この状態で、前記図2及び図3で説明した様に、該電
子時計1からの歩度検出パルスPTを受信して温度T1の歩
度データH1を測定し、歩度データH1を第2のデータ信号
D6としてデータ転送回路44にセットする。
同時に、温度槽47に温度T2を設定する温度指定指令信
号S52を供給し、温度槽47よりの温度T2の温度設定終了
信号S53を受けると、温度T2の歩度データHを測定し
て、同じく歩度データH2を第2のデータ信号D6としてデ
ータ転送回路44にセットする。
次に、3回目の歩度データH3を測定する為に、温度槽
47を温度T3に設定し、歩度データH3を測定し、同じく歩
度データH3を第2のデータ信号D6としてデータ転送回路
44にセットする。
3回目の歩度データの測定が終わると、前記図2及び
図3で説明した様に、該電子時計1からのタイミング信
号に同期して、データ転送回路44は、歩度データH1,H2,
H3を第2のデータ信号D6に相当する送信信号S28として
出力する。
該電子時計1は、該温度補正データ送信装置2からの
送信信号S28を受信して歩度信号S4としてシフトレジス
タ19に入力する。
該シフトレジスタ19は、入力された歩度信号S4をデー
タ信号D2として出力する。
該温度補正データ記憶回路326は、3個の歩度信号よ
りなるデータ信号D2から温度補正信号D3を算出する為の
温度演算式を算出して記憶することにより温度補正機能
が設定される。
該電子時計1は通常使用においては、制御信号発生回
路16から周期的に発生されるセンサ駆動信号S15によっ
て、温度センサ325が動作し、該温度センサ325は温度に
対した温度データ信号S316を出力する。
該温度補正データ記憶回路326は、温度データ信号S31
6と温度演算式とにより温度補正信号D3を算出し、発振
回路11に供給する。
該発振回路11は、温度補正信号D3により、発振用コン
デンサの時分割比を制御して温度に対応しての歩度調整
を行うことにより、高精度な電子時計が実現可能とな
る。
本実施例に於いては、常に相互通信を行う方式につい
てのみ説明したが、本発明は、係る実施例に限定される
ものではなく、例えば、電子時計のリューズを引くこと
等の操作によって、相互通信モードを設定し、この設定
期間のみ相互通信を行う様にすれば、無駄な消費電流を
削減する事が出来、又ノイズが混入する危険性も減少す
る。
以上説明した様に、本発明に係る電子時計を用いたデ
ータ送受信システムに於いては、電子時計1側から、当
該調整操作に必要な、同期信号(タイミング信号)を送
信し、外部装置であるデータ送受信装置2が、当該タイ
ミング信号に合わせて、電子時計の調整に適した第2の
データ信号を電子時計1に送信する様にした双方向通信
を可能とする同期通信システムが構築される。
上記した本発明の方式によれば、タイミング信号を用
いた同期動作により相互通信を確実に行わせる事が出来
る。又、小型電池を電源としているためエネルギーに余
裕のない電子時計側が、タイミング信号を発生して相互
通信動作のタイミングコントロールを行い、エネルギー
に余裕のある外部の送受信装置が、これに従属する方式
を採用している為、電子時計側のエネルギー消費を節約
して、長寿命化を達成することが可能となる。
さらに、同期動作を採用することによって、電子時計
の基本動作を停止させることなく相互通信を行う事が出
来る為、従来のオープン方式の様な通信終了後の時刻修
正作業を必要とせず、更には、電子時計よりのタイミン
グ信号に同期して外部の送受信装置及び環境可変装置を
連続制御する事により、電子時計の完成状態における各
種特性の調整が可能となる。
更に、本発明に於いては、上記した同期信号、つまり
タイミング信号を、指針を駆動するパルスモータの駆動
信号を利用して兼用したものである。
更には、本発明に於いては、係る同期信号に同期し
て、データ送受信装置2から送信されてくる、調整信号
データである第2のデータ信号を該電子時計に於いて所
定の期間、受信可能に出来る受信許可信号を使用すると
共に、該同期信号に同期して、当該受信許可期間を可変
しうる受信許可期間可変信号を出力させる様にしたもの
である。
係る受信許可期間可変信号は、係る受信許可期間中
に、外部からの信号を受信すると該受信許可信号の幅を
広げる様に作動するものである。
又、本発明に於いては、該タイミング信号に使用する
パルスモータの駆動信号を停止させる事なく、当該パル
ス信号の非駆動期間に上記双方向の通信を行う様に構成
されたものである。
更に、本発明に係るデータ送受信システムに於いて
は、外部からの第2のデータ信号を受信開始した後、一
時的に該パルスモータの駆動を停止させ、その間の遅延
分を当該データ信号の送信が終了した後に時刻復帰操作
を行って、正確な時刻に復帰させる方法も含まれてい
る。
更に本発明に於いては、歩度の自動緩急調整操作も実
行しうる。
又、本発明に於けるデータ送受信システムに於いて対
象となる多機能型の電子時計に於ける各種の機能の調整
操作としては、例えば、音量調整、センサの特性カーブ
による調整、時計設定値の呼出し操作、つまり、例えば
予め定められた情報(ID、イニシャル、電話番号、暗唱
番号等)を電子時計内に記憶させておき、その情報を外
部からのデータ信号により読出し、或いは呼出し操作を
行う事も可能である。
フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平5−299485 (32)優先日 平成5年11月30日(1993.11.30) (33)優先権主張国 日本(JP) 前置審査 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04C 11/02 G04C 3/02 G04D 7/12 H04L 1/00 - 29/00

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ信号を外部に送信するデータ送受信
    装置と、該データ送受信装置からの該データ信号を受信
    する送受信手段を備えた電子時計とから構成された電子
    時計のデータ送受信システムであって、 該電子時計がタイミング信号発生手段とタイミング信号
    送信手段とを有すると共に、前記データ送受信装置が、
    該タイミング信号送信手段より出力されるタイミング信
    号を受信するタイミング信号受信手段を有し、前記デー
    タ送受信装置は、受信した前記タイミング信号に基づい
    てデータ送信タイミングを決定し、前記データ信号を前
    記タイミング信号のいずれかのタイミングに基づいて前
    記電子時計に送信する様に動作する事を特徴とする電子
    時計のデータ送受信システム。
  2. 【請求項2】前記電子時計は、前記データ送信装置から
    送信されて来たデータ信号により、前記電子時計内部の
    データを書き換える様に構成されている事を特徴とする
    請求の範囲第1項記載のデータ送受信システム。
  3. 【請求項3】前記電子時計は、前記タイミング信号を発
    生した後、前記データ送信装置から送信されてくる前記
    データ信号を、予め定められた受信可能時間だけ、受信
    可能とするデータ信号検出許可手段を有している事を特
    徴とする請求の範囲第1項記載のデータ送受信システ
    ム。
  4. 【請求項4】前記データ信号検出許可手段は、前記受信
    可能時計の時間幅を変化させる許可時間可変手段を有す
    る事を特徴とする請求の範囲第3項記載のデータ送受信
    システム。
  5. 【請求項5】前記受信可能時間の長さは、前記電子時計
    が受信待機状態にある時は短く設定され、又、前記電子
    時計が、受信状態にある時には、長くなる様に設定され
    るものである事を特徴とする請求の範囲第4項記載のデ
    ータ送受信システム。
  6. 【請求項6】前記電子時計は、指針駆動用コイルを備
    え、且つ、該指針駆動用コイルが、前記タイミング信号
    送信手段及び前記受信手段の機能を兼ねる様に構成され
    ている事を特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項の何
    れか1項に記載のデータ送受信システム。
  7. 【請求項7】前記タイミング信号発生手段が、前記指針
    駆動用コイルの駆動信号発生回路であり、前記タイミン
    グ信号が、指針を駆動する為の変換駆動信号である事を
    特徴とする請求の範囲第6項記載のデータ送受信システ
    ム。
  8. 【請求項8】前記データ信号検出許可手段は、前記変換
    駆動信号の間の指針非駆動期間に受信可能期間を設けた
    事を特徴とする請求の範囲第7項記載のデータ送受信シ
    ステム。
  9. 【請求項9】前記データ送信装置は、前記電子時計から
    送信されてきた、前記タイミング信号を含む第1のデー
    タ信号に対して、前記タイミング信号と同期して、所定
    の演算処理を行って得られる第2のデータ信号を発生さ
    せるものである事を特徴とする請求の範囲第1項記載の
    データ送受信システム。
  10. 【請求項10】前記タイミング信号発生手段から発生さ
    れるタイミング信号が、前記変換駆動信号より駆動力が
    小さく、且つそれが、前記指針駆動用のコイルに印加さ
    れても、前記指針を駆動させる事のない程度のパルス幅
    を有している事を特徴とする請求の範囲第7項記載のデ
    ータ送受信システム。
  11. 【請求項11】前記タイミング信号発生手段が、歩度検
    出パルス発生回路であり、前記タイミング信号が、前記
    指針駆動用のコイルに印加される歩度検出パルスである
    事を特徴とする請求の範囲第10項記載のデータ送受信シ
    ステム。
  12. 【請求項12】前記電子時計は前記データ送信装置に対
    し、第1のデータ信号を出力すると共に、該第1のデー
    タ信号が前記電子時計に関する特性情報信号である事を
    特徴とする請求の範囲第1項記載のデータ送受信システ
    ム。
  13. 【請求項13】前記電子時計に、前記特性情報信号を発
    生させる回路及び前記特性情報信号を記憶しておく記憶
    手段とが設けられている事を特徴とする請求の範囲第12
    項記載のデータ送受信システム。
  14. 【請求項14】前記データ送信装置は、前記電子時計よ
    り出力される前記特性情報信号を検出する特性情報信号
    検出手段と、前記特性情報信号に基づいて前記電子時計
    に送信する第2のデータ信号を作成するデータ信号作成
    手段を有するものである事を特徴とする請求の範囲第12
    項又は第13項記載のデータ送受信システム。
  15. 【請求項15】前記特性情報信号が、歩度信号、音響信
    号、圧力特性信号等から選択された一つである事を特徴
    とする請求の範囲第12項記載のデータ送受信システム。
  16. 【請求項16】前記特性情報信号検出手段が、前記電子
    時計の歩度信号検出手段であり、前記データ信号作成手
    段は、歩度調整量データ信号作成手段である事を特徴と
    する請求の範囲第15項記載のデータ送受信システム。
  17. 【請求項17】前記特性情報信号検出手段が、前記電子
    時計の音響装置より出力される音響信号を検出する音響
    信号検出手段であり、前記データ信号作成手段は、音響
    データ作成手段である事を特徴とする請求の範囲第15項
    記載のデータ送受信システム。
  18. 【請求項18】外部より、第1のデータ信号を受信する
    と共に、前記受信された第1のデータ信号に対応して、
    第2のデータ信号を発生させ、且つ前記第2のデータ信
    号を外部に送信するデータ送受信装置と、該データ送受
    信装置に対して前記第1のデータ信号を送信すると共
    に、前記データ送受信装置からの前記第2のデータ信号
    を受信する送受信手段を備えた電子時計と、該電子時計
    に外部条件の変化を与える条件可変手段とにより構成さ
    れる電子時計のデータ送受信システムであって、 前記電子時計がタイミング信号発生手段を有すると共
    に、前記データ送受信装置が前記電子時計の送受信手段
    より出力されるタイミング信号を受信するタイミング信
    号受信手段を有し、且つ、前記データを送受信装置は、
    受信したタイミング信号に同期したデータ送信タイミン
    グを決定し、前記第2のデータ信号を送信すると同時
    に、前記データ送受信装置は、前記条件可変手段の条件
    設定を制御する事を特徴とする電子時計のデータ送受信
    システム。
  19. 【請求項19】前記電子時計は、センサー機能を有して
    おり、前記条件可変手段は、前記センサー機能に対する
    条件を変化させる事を特徴とする請求の範囲第18項記載
    のデータ送受信システム。
  20. 【請求項20】前記センサー機能は、圧力センサー機能
    であり、前記条件可変手段は、圧力可変装置である事を
    特徴とする請求の範囲第19項記載のデータ送受信システ
    ム。
  21. 【請求項21】前記電子時計は、基準発振器に対する温
    度補償機能を有しており、前記条件可変手段は、温度可
    変装置である事を特徴とする請求の範囲第18項記載のデ
    ータ送受信システム。
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