JP3556806B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は洗浄剤原液塗布により頑固な油汚れでも良好な洗浄力を有し、つけ置き洗いでも実用的な洗濯が行える液体洗浄剤に関し、更に詳細にはシルク製品、ウ−ル製品、おしゃれ着などわずかな汚れでも洗浄の必要が生じる衣類に対し、つけ置き洗いにより実用的な洗浄力と形態保持機能を有し、特に、水洗いでは汚れ落ちが困難な油性汚れまで、洗浄剤組成物原液を塗布することで非常に高い洗浄力を有し、かつ、従来の洗浄剤組成物よりも優れた風合いを生じるつけ置き洗い専用の洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のつけ置き洗いとは一般に洗濯機、手洗い(もみ洗い)等で洗濯する前の予洗のことを指したり、酵素を配合し洗浄力を強化した洗剤溶液につけておくこと等を指していた。従って長時間(例えば一晩)つけておかないと十分に汚れが落ちなかった為、シルクやウ−ルの衣料をこのように長時間つけておくと、衣類が縮むという問題が多々生じていた。従って、ここでいうつけ置き洗いとは極めて短時間10〜30分でよいため、シルクやウ−ル等デリケ−トな衣類の縮み等の不都合もなく、汚れを落とし、風合いも良く洗濯して仕上げることが出来る利点がある。
家庭における衣類の洗濯は、従来よりアニオン界面活性剤或いはノニオン界面活性剤を主成分とする洗浄剤で洗浄を行った後、繊維の風合い及び帯電防止能を付与するために、カチオン界面活性剤を主成分とする柔軟剤で更に柔軟処理を行っている。しかし、この方法では洗浄及び柔軟性付与という2操作が必要となり煩雑さを伴う。そこで、特公昭47−4750号公報及び特開昭57−126896号公報には、上記2液型とは異なり、上記操作を同時に行う1液型の洗浄方法が開示されている。
この1液型組成物は主として、ノニオン界面活性剤或いは半極性界面活性剤を主成分とし、分子内に長鎖の飽和基を有するモノアルキルまたはジアルキル型カチオン界面活性剤を柔軟剤成分として配合しているものである。この系は配合当初においては常温で透明であるが、長期にわたり保存すると不溶化物を析出したり、低温で白濁や沈澱を生じ商品価値を著しく低下させる。その結果、性能面では適度な洗浄力と風合いを保持しながらも、安定性の面で問題があり、産業的実施を困難にしていた。
【0003】
そこで、特開平4−4298号公報及び特開平4−153300号公報、米国4222905号公報、米国4259217号公報、米国4239659号公報などには、ノニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤を基本骨格とする中性透明液体洗浄剤が開示されている。これら1液型の洗浄方法で適度な洗浄力を有し、優れた風合いを損なわず、しかも保存安定性に優れた中性透明液体洗浄剤が記載されている。しかし、おしゃれ着、特にシルク製品、ウ−ル製品は通常の洗濯方法(具体的には洗濯機でのマイルドな水流での洗浄方法やもんだり、押したりして手の動作を加えて洗浄する方法)では洗浄後の衣料が収縮したり、型くずれしたりして、衣料の商品価値を著しく低下させる。衣料の収縮や型くずれを防止する洗濯方法として、つけ置き洗浄法が知られているが、上記の洗浄剤では洗浄力が不十分であり、特にしみ汚れ等部分的に目立つ汚れを除去する効果に劣る。また、おしゃれ着、特にシルク製品、ウ−ル製品には、衣料の風合・形態保持機能に優れ、且つ洗浄機能にも優れる洗浄方法及び洗浄剤が求められていた。そこで、特開平7−54264号公報、特開平6−313193号公報、特開平8−48993号公報、特開平8−48994号公報及び特開平8−48995号公報には、水に易溶性の溶剤を配合することにより、水系での洗濯で落ち難い油汚れが落ちやすくなるとされている。
【0004】
一方、ドライクリ−ニングもフロン、パ−クロロエチレン、石油等、環境に悪影響を与える溶剤を大量に使用することから最近では大きな環境問題になってきており、水溶性汚れの除去が十分でない点が、最近注目されてきている。しかし、おしゃれ着、特にシルク製品、ウ−ル製品は通常の洗濯方法(具体的には洗濯機でのマイルドな水流での洗浄方法やもんだり、押したりして手の動作を加えて洗浄する方法)が行なえないため、頑固な油汚れを落とすためにはドライクリ−ニングを行なわなければならない。そこで、特開平5−51598公報には、グリコ−ルエ−テル系溶剤を用いる新しいドライクリ−ニング溶剤に関する記載で、環境安全性と水溶性汚れの除去がこれまでより改善された報告がなされている。ところが、水溶性汚れの除去は、水系の洗濯と比較するとまだまだ不十分であり、溶剤中心としたドライクリ−ニングでは、いまだに十分解決されるに至っていない。
こうした、背景からおしゃれ着、特にシルク製品、ウ−ル製品等の通常の洗濯方法が不向きな衣料に関しては、水溶性汚れもしくは頑固な油汚れのどちらかに重点をおいた洗濯方法しかなされていなかった。
【0005】
そこで、従来のつけおき洗剤と同等以上の洗浄力と風合いを有し、且つ、これまでドライクリ−ニングでしか落とせなかった頑固な油汚れを、手軽に落とす事が出来る、水溶性汚れ及び頑固な油汚れ共に汚れ落ち効果の高い洗浄剤組成物が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、おしゃれ着、特にシルク製品、ウ−ル製品に対して実用的な洗浄力と形態保持機能を有し、洗浄後の衣料に優れた柔軟性と風合いを付与すると共に、頑固な油汚れ部分に洗浄剤原液を塗布することで落ちが良く、常温及び低温において低粘度で安定なつけ置き洗い専用の洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(A)式(1):
【0008】
【化19】
【0009】
式中、[R1 は炭素数10〜22の直鎖もしくは分岐アルキル基及びアルケニル基、または炭素数6〜12のアルキル基をもつアルキルフェニル基を、またnは5〜15を表す]で示されるノニオン界面活性剤、
(B)式(2):
【0010】
【化20】
【0011】
[式中、R2 、R3 、R4 及びR5 は互いに独立で、そのうち2つは炭素数12〜24のアルキル基またはアルケニル基、残り2つはメチル基、エチル基、ポリオキシエチレン基またはポリオキシプロピレン基を表し、Xはハロゲン原子、CH3 SO4 またはC2 H5 SO4 のいずれかを表す]で示される1種又は2種以上で且つその全体のヨウ素価が40〜100であるカチオン性界面活性剤、(C) 式(4)
【0014】
【化22】
【0015】
式中、[R7 は炭素数5〜12の直鎖もしくは分岐のアルキル基、炭素数5〜12の直鎖もしくは分岐のアルキル基をもつアルキルフェニル基のいずれかを表し、R8 は炭素数2〜5のアルキレン基、またmは1〜3を表す]で示される水難溶性溶剤の1種または2種以上、及び(D) 式(6):
【0018】
【化24】
【0019】
式中、[R10は炭素数4以下のの直鎖もしくは分岐アルキル基またはアルケニル基、フェニル基、ベンジル基及び水素のいずれかを表し、R11は炭素数2〜5の直鎖もしくは分岐のアルキレン基、またlは1〜3を表す]で示される水易溶性溶剤の1種または2種以上、(E)アミドベタイン系両性界面活性剤、さらに任意成分として(F)水に対する溶解度が10重量%以上の塩を含有する洗浄剤組成物を提供するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明に用いる式(1)で示すノニオン界面活性剤はエチレンオキシド付加型のノニオン界面活性剤であって、エチレンオキシドの付加モル数が5〜15で、炭素数10〜22のアルキル基またはアルケニル基を有するポリオキシエチレンアルキルまたはアルケニルエーテル、あるいは炭素数が6〜12のアルキル基を持つポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルである。本発明では、これらの1種又は2種以上を用いることができ、その配合量は組成物全量に対して好ましくは10〜50重量%、より好ましくは15〜40重量%である。配合量が10重量%未満では洗浄力が弱いばかりでなく、低温での安定性が低下する。一方、50重量%超えて配合すると常温での溶解性が悪くゲル状となりがちである。特に好ましくは30重量以下である。
【0021】
本発明に用いる式(2)で示されるカチオン界面活性剤はジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩の1種又は2種以上であって、カチオン界面活性剤全体のヨウ素価として40〜100である。そのジ長鎖アルキルは、アルキル基またはアルケニル基の何れであってもよく、その炭素数は12〜24、好ましくは16〜20であり、長鎖アルキルの炭素数が12未満の場合は洗浄後の布地に充分な柔軟性や風合いが得られず、炭素数が24を超えると低温で透明に溶解しない。また2つの長鎖アルキルは同一でも異なっていてもよい。
他のアルキルとしてはメチル基、エチル基、また好ましくは付加モル数が1〜5のポリオキシエチレン基またはポリオキシプロピレン基が挙げられ、特に好ましくはメチル基である。Xは塩素、臭素またはヨウ素などのハロゲン原子、CH3 SO4 、C2 H5 SO4 のいずれかであり、好ましくは塩素である。
【0022】
ジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩は、ジオレイルジメチルアンモニウムクロリド、オレイン酸や牛脂脂肪酸由来或いは大豆油脂肪酸由来の混合不飽和アルキル基のジアルキルジメチルアンモニウムクロリドなどが好ましく、特にジオレイルジメチルアンモニウムクロリドが好ましい。又2種以上を組み合わせて用いる場合には上記ジオレイルジメチルアンモニウムクロリド等の不飽和アルキル基を含むものに加え、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド等の飽和アルキル基を含むものを用いてもよい。
また、本発明のカチオン界面活性剤では、そのヨウ素価が40〜100であり、好ましくは60〜90である。ただし、2種以上のジ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩を組み合わせて用いる場合には、この範囲に調整しなければならない。ヨウ素価が40未満の場合、低温での安定性が損なわれ、100を超えると保存安定性が損なわれる。
これらカチオン界面活性剤の配合量は組成物全量に対して好ましくは1〜15重量%、より好ましくは2〜10重量%である。配合量が1重量%未満では、洗浄後の繊維に柔軟性が付与されず、15重量%を超えて配合すると低温安定性が損なわれ、洗浄力が低下する。特に好ましくは7重量%以下である。
【0023】
本発明に用いる水難溶性溶剤は式(4):
【0026】
【化26】
【0027】
式中、[R7 は炭素数5〜12の直鎖もしくは分岐アルキル基、炭素数5〜12の直鎖もしくは分岐のアルキル基をもつアルキルフェニル基のいずれかを表し、R8 は炭素数2〜5のアルキレン基、またmは1〜3を表す]で示される水難溶性グリコールエーテル系溶剤から選ばれる1種または2種以上である。
【0028】
水難溶性グリコールエーテル系溶剤として、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル等が例示できる。これら水難溶性溶剤では、水難溶性グリコールエーテル系溶剤が好ましく、中でも、ジエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル等が特に好ましい。これらの配合量は組成物全量に対して好ましくは1〜40重量%、より好ましくは1〜20重量%で、特に5〜20重量%が好ましい。配合量が1重量%に満たないと、油汚れ落ちが十分でなく、40重量%を超えて配合すると保存安定性に問題が生じる。本発明に用いる水易溶性溶剤は、式(6):
【0031】
【化28】
【0032】
式中、[R10は炭素数4以下の直鎖もしくは分岐のアルキル基またはアルケニル基、フェニル基、ベンジル基及び水素のいずれかを表し、R11は炭素数2〜5のアルキレン、またlは1〜3を表す]で示される水易溶性グリコールエーテル系溶剤の1種又は2種以上である。
【0033】
水易溶性グリコールエーテル系溶剤としてエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、イソプロピレングリコールモノメチルエーテル、イソプロピレングリコールモノエチルエーテル、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノールなどが挙げられ、中でも水易溶性グリコールエーテル系溶剤が好ましく、特にイソプロピレングリコールモノメチルエーテル、イソプロピレングリコールモノエチルエーテル、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−メトキシブタノールが好ましい。これら水易溶性溶剤の配合量は好ましくは0.1〜30重量%であり、より好ましくは0.1〜20重量%、さらに好ましくは2〜20重量%である。配合量がこれらの範囲以外では保存安定性が損なわれる。特に好ましくは15重量%以下である。
【0034】
本発明に用いることができるアミドベタイン系両性界面活性剤としては、ステアリルアミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノスルホベタイン等が例示でき、特にヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインが好ましい。その配合量は組成物全量に対して0.01〜2.0重量%であり、特に0.1〜1.0重量%が好ましい。アミドベタイン系両性界面活性剤を上記の範囲の量添加すると、衣類の仕上がりがより改善される。
【0035】
本発明に用いることができる水に対する溶解度(標準状態(25℃))が10重量%以上である塩は、無機酸の塩及び有機酸の塩の何れであっても良く、塩の形態を用いても、組成物の製造過程で酸とアルカリから調整しても良い。無機酸の塩として、ナトリウム、カリウム、アンモニウム等の塩化塩、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、硼酸塩等が挙げられ、有機酸の塩としては、クエン酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、乳酸塩等が挙げられ、好適には、無機酸の塩として、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、また、有機酸の塩としてクエン酸ナトリウムが挙げられる。これら塩は、その1種または2種以上を用いる事ができ、その配合量は0.01〜5.0重量%、特に2.0重量%以下が好ましい。配合量が5.0重量%以下が安定性の面から好ましい。
【0036】
本発明の組成物は、常法により製造することができ、衣料用、浴室用などの種々の汚れに対して利用でき、衣料用、特につけ置き洗い用の低粘度(5〜500cp;B型粘度計、スピンドル#2)液体洗浄剤として用いるのが好適である。
【0037】
本発明では、本発明の効果を損なわない限り、従来公知のポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシプロピルメチルセルローズ、ヒドロキシブチルセルローズなどの水溶性ポリマー、アニオン界面活性剤、アミンオキシド等の半極性界面活性剤、香料、酵素(例えば、酵素としてはタンパク質加水分解酵素、脂質加水分解酵素、デンプン加水分解酵素、溶菌酵素等)、殺菌剤、顔料、染料なども適宜配合することができる。
【0038】
【実施例】
本発明を実施例を用いて、さらに詳しく説明する。言うまでもなく、本発明はこれら実施例に限られるものでなく、又、特に断らない限り[%]は[重量%]を表す。
表1に示す実施例(及び比較例)を常法により調製し、安定性試験、柔軟性試験、原液塗布洗浄試験及びつけ置き洗浄力試験にて評価した。評価方法を示す。なお、各試験には水道水を用いた。
【0039】
<評価方法>
1.安定性試験
各実施例及び比較例を100ml容のスクリュー管に取り、−5℃、0℃、5℃及び25℃の恒温槽に1ヶ月間放置して、その外観を目視により判定した。
評価基準は以下の通りであり、○を良好と判断する。
○ :透明、流動性あり
△ :半透明、流動性あり
× :白濁、結晶析出または固化
【0040】
2.柔軟性試験
各実施例及び比較例(30℃、0.1%水溶液500ml)の中に、20cm ×20cm のシルク布(絹100%の平織布)を10分間浸漬し、振り濯ぎを2回行った後、10秒間脱水し風乾する洗浄操作を1サイクルとし、これを5サイクル繰返した。5サイクル終了後、低温のアイロンをかけて試験布とし、官能評価より、未洗浄布との一対比較にて判定した。
評価基準は以下の通りであり、◎、○を合格とする。
◎ : 未洗浄シルク布より非常に柔らかい。
○ : 未洗浄シルク布より柔らかい。
△ : 未洗浄シルク布よりわずかにかたい。
× : 未洗浄シルク布よりかたい。
【0041】
3.原液塗布洗浄力試験
5cm ×5cmのラード汚染布5枚と口紅汚染布5枚に、それぞれ実施例及び比較例を各汚染布1枚当たり1mlずつ塗布し15分間放置した。次に、これらを水10リットル中に浸漬し、つけ置き洗浄した。洗浄後、ラード汚染布の洗浄率は、人工汚染布の洗浄前と洗浄後、白布(対照)の各々の反射率を測色色差計ZE−2000(日本電色工業製)で測定し、次式により洗浄率を算出した。なお、洗浄率は5枚の平均値で示し、60%以上が有効である。
【0042】
【数1】
【0043】
また、口紅汚染布の洗浄率は、5名のモニターにより、洗浄前の汚染布の状態を5点、元の白布を1点として目視判定により1〜5点の点数をつけ、5枚の平均値で評価する。評価基準は下記のとおりであり、2.5以下を合格とする。
1:口紅が完全にとれた。
2:口紅がわずかにのこった。(輪郭がわかる程度。)
3:口紅がのこった。
4:口紅が殆ど落ちていない。
5:口紅が洗浄前と変わらない。
【0044】
試験に供したラード汚染布と口紅汚染布の作成方法及び洗浄条件は以下の通りである。
<口紅汚染布の作成方法>
市販の口紅を5cm ×5cm の綿金巾3号布に25mg/1枚ずつ薄く塗布する。
<洗浄条件>
洗浄時間(つけ置き時間) 15分間
洗浄温度 25℃
すすぎ 振りすすぎ
脱水 洗濯乾燥後の白色タオルにはさみ脱水
【0045】
4.つけ置き洗浄力試験
実施例及び比較例の水溶液1リットル中に5cm×5cmの洗濯科学協会の湿式人工汚染布5枚を浸漬し、つけ置き洗浄を行った後、洗浄率により洗浄力を評価した。洗浄率は、人工汚染布の洗浄前と洗浄後、白布(対照)を測色色差計ZE−2000(日本電色工業製)で測定し、次式により洗浄率を算出した。
【0046】
【数2】
【0047】
なお、洗浄率は5枚の平均値で示し、15%以上が有効である。また、洗浄条件は以下の通りである。
<洗浄条件>
洗浄時間 15分間
洗浄剤組成物 0.1%
洗浄温度 25℃
すすぎ 振りすすぎ
脱水 洗濯乾燥後の白色タオルにはさみ脱水
【0048】
【表1】
【0049】
本発明の洗浄剤組成物は、表1の実施例と比較例を比較して、安定性、柔軟性、頑固な油汚れに対する洗浄力、及び、つけ置き洗浄による洗浄力とも優れていると認められた。従って本発明ではノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、水難溶性溶剤、水易溶性溶剤、アミドベタイン系両性界面活性剤、及び無機塩を配合すると、低温でも粘度安定な液体のため簡便に利用でき、頑固な油汚れを簡単に落とすことが出来、実用的な洗浄力、形態保持機能、洗浄後の繊維の柔軟性、風合いなどの諸特性までをも有する洗浄剤組成物を得ることができたと認められた。
【0050】
【発明の効果】
本発明の洗浄剤組成物はシルク製品、ウ−ル製品、おしゃれ着などの洗浄に際し、実用的な洗浄力と形態保持機能を有し、洗浄後の繊維に優れた柔軟性及び風合いを付与することができ、特に洗浄剤組成物そのものを塗布することにより頑固な油汚れ落ちが良い。
Claims (6)
- (A)式(1):
(B)式(2):
(C)式(4):
(D)式(6):
(E)アミドベタイン系両性界面活性剤
を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。 - (A)式(1):
(B)式(2):
(C)式(4):
(D)式(6):
(E)アミドベタイン系両性界面活性剤
を含有する請求項1項記載の洗浄剤組成物。 - (A)式(1):
(B)式(2):
(C)式(4):
(D)式(6):
(E)アミドベタイン系両性界面活性剤
を含有する請求項1項、又は請求項2の何れか1項記載の洗浄剤組成物。 - 組成物全量に対して(A)ノニオン界面活性剤の配合量が10〜50重量%、(B)カチオン界面活性剤の配合量が1〜15重量%、(C)水難溶性溶剤の配合量が1〜40重量%、(D)水易溶性溶剤の配合量が0.1〜30重量%、(E)アミドベタイン系両性界面活性剤を0.01〜2重量%である特許請求項第1項、第2項及び第3項の何れか1項に記載の洗浄剤組成物。
- (F)水への溶解度が10重量%以上の塩を0.01〜5重量%配合したことを特徴とする特許請求項第1項、第2項、第3項及び第4項の何れか1項に記載の洗浄剤組成物。
- つけ置き洗い用の衣料用液体洗浄剤である特許請求項第1項、第2項、第3項、第4項及び第5項の何れか1項に記載の洗浄剤組成物。
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