JP3551498B2 - 貯湯式給湯装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、貯湯式の給湯装置、例えばセミ貯湯式の給湯装置に関し、湯式缶体内に貯湯された高温の温水を水と混合して、所定の設定給湯温度にして給湯することができると共に、貯湯缶体内に風呂追い焚き用の熱交換コイルや暖房用の熱交換コイルを通して風呂追い焚き運転や暖房運転を可能とした貯湯式給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、セミ貯湯タイプといわれる、比較的貯湯量の小さい貯湯缶体を備えた給湯装置で、同時に暖房運転機能や風呂追い焚き運転機能を兼ね備えるようにしたものでは、前記貯湯缶体内に配設された暖房用の熱交換コイルや風呂追い焚き用の熱交換コイルによって暖房用水や風呂循環水を十分の高温に加熱する必要もあるため、前記セミ貯湯の比較的小さい貯湯缶体に貯湯される温水をかなりの高温、例えば80℃に保持し、給湯が行われる際には、この高温温水を混合調節器により水と混合して設定給湯温度の温水に調節するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の貯湯式給湯装置において、高温水を水と混合調節する混合調節器が取り付け不良等のために正常に動作しなくなる等の理由から、例えば40℃の設定給湯温度に対して50℃を越える温度の給湯がなされる等、実際の給湯温度が設定された給湯温度よりもかなり高い状態になってしまうという制御異常の問題があった。よって給湯使用者が予期しない高温の給湯によって火傷を負ったりし得る問題をも含んでいた。その一方、給湯温度が設定給湯温度よりもかなり高い状態に制御異常となることをもって、バーナの燃焼運転を停止し、安全を期してしまう場合には、関係のない風呂追い焚き運転や暖房運転もできなくなるという問題があった。
【0004】
そこで本発明は、上記従来装置の欠点を解消し、混合調節器の取り付け不良等により実際の給湯が設定給湯温度よりもかなり高い温度で行われてしまうという制御異常が生じたときに、これによって給湯使用者が火傷等を負うのを予防し、しかも暖房運転や風呂追い焚き運転を引き続き行うことができる貯湯式給湯装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の貯湯式給湯装置は、加熱用のバーナと該バーナによって加熱される給湯用の貯湯槽を備え且つ暖房や風呂追い焚きのための熱交換コイルを前記貯湯槽内に配設した貯湯缶体と、該貯湯缶体への入水管と、前記貯湯缶体からの出湯管と、前記入水管の途中から分岐して出湯管へ直接接続する混水用のバイパス管と、該バイパス管と前記出湯管との合流点にあって前記バイパス管側からの水量と前記出湯管側からの温水量との混合比を調節して設定給湯温度の温水とする混合調節器と、該混合調節器から下流に配設される給湯管と、該給湯管に設けられる給湯温度センサとを備えた貯湯式給湯装置であって、前記貯湯槽の貯湯温度が70℃以上の一定温度に設定されている場合に前記給湯温度センサが設定給湯温度よりも一定温度以上高い温度を検出した場合には、安全動作として前記貯湯槽での設定貯湯温度を前記70℃以上の一定温度から60℃以下50℃以上の一定温度に設定変更すると共に前記混合調節器に対してバイパス管側通路全開状態を指令するコントローラを設けたことを特徴としている。
【0006】
【作用】
上記本発明の特徴によれば、給湯運転中において給湯温度センサが検出する実際の給湯温度が設定給湯温度よりも一定温度以上高くなった場合には、コントローラによって貯湯槽での貯湯保持温度が70℃以上の一定温度に制御されている場合には、その設定貯湯温度が60℃以下50℃以上の一定温度に設定変更される。またコントローラによって混合調節器がバイパス管側通路全開状態となるように指令される。よってその後の給湯については貯湯槽からの出湯温度自体が60℃以下50℃以上の一定温度に抑えられ、しかも混合調節器がバイパス管側通路全開状態になるように指令されているので、バイパス管側からの十分な量の水、少なくとも多少の水が流れてくる状況となり、その結果、火傷を負うような給湯は解消される。また一方、風呂追い焚き運転や暖房運転については、バーナの運転が中止せられてしまうことがなく、やや低い温度ながらも貯湯温度が60℃以下50℃以上の一定温度に保持されることから、引き続き運転を行うことができる。
【0007】
【実施例】
以下に本発明を実施例に基づいて説明する。図1は本発明実施例を示す貯湯式給湯装置の全体構成図、図2はコントローラによる制御フローチャートである。
【0008】
図1において、貯湯缶体10に対して入水管20と出湯管40が接続されており、貯湯缶体10の近くで前記入水管20から分岐されたバイパス管30が出湯管40に接続されている。バイパス管30の出湯管40への合流点には混合調節器50が設けられている。混合調節器50よりも下流は給湯管60になっている。
前記貯湯缶体10は、セミ貯湯タイプの貯湯缶体とし、缶体10内下部に燃焼室11が設けられ、石油バーナ12による燃焼が行われる。前記石油バーナ12はガスバーナであってもよい。前記燃焼室11から立設する排気管13の外側は貯湯槽14となっており、温水が貯湯される。貯湯槽14には前記排気管13に近い方に暖房用熱交換コイル15が設けられ、遠い方に風呂追い焚き用熱交換コイル16が設けられている。また貯湯缶体10内の貯湯温度を検出する貯湯温度センサ17が設けられている。
【0009】
前記入水管20には入水温度センサ21と入水流量センサ22とが設けられている。また前記混合調節器50よりも下流の給湯管60に給湯温度センサ61、給湯流量センサ62が設けられている。混合調節器50を通って給湯管60に送り込まれた温水は末端の給湯カラン63から供され、また途中で分岐された風呂給湯管64を通って浴槽に供されたりする。
70は装置の動作を制御するコントローラで、マイコンを内蔵し、装置各部のセンサからの情報やリモコンからの指令を入力し、所定のプログラムに従って所定の制御動作を石油バーナ12や混合調節器50、その他に出力する。
【0010】
前記コントローラ70による給湯運転制御例を、図2も参照して説明すると、今、給湯カラン63等が開いて、給湯が開始されると、コントローラ70は、入水温度センサ21からの入水温度、貯湯温度センサ17からの貯湯温度、及び使用者等によって設定された設定給湯温度とから、設定給湯温度の温水が給湯管60に給湯されるように混合調節器50によるバイパス管30からの水と出湯管40からの温水との混合比を演算して、その混合比となるように混合調節器50を調節制御する(S1)。給湯運転中は一定の時間間隔毎に、また設定給湯温度が変更される都度に再演算して適当な混合比を確保する。
前記において、貯湯槽14の貯湯温度は平常時において70℃以上の一定温度、例えば80℃に設定されるが、給湯運転のみが行われる場合には、コントローラ70は貯湯槽14の温度を設定給湯温度、もしくは設定給湯温度よりも少し高い温度に調節するようにしてもよい。勿論、暖房運転や風呂追い焚き運転が行われる場合には前記コントローラ70は貯湯槽の設定貯湯温度として、70℃以上の一定温度、例えば80℃を設定し、その設定貯湯温度になるように石油バーナ12の燃焼を制御する。
【0011】
前記給湯運転中において、前記貯湯槽14の設定貯湯温度が70℃以上の一定温度、実施例では80℃、とされている場合において(S2でイエス)、給湯温度センサ61が設定給湯温度よりも一定以上高い温度、例えば10℃以上高い温度を検出した場合には(S3でイエス)、その温度情報を入力したコントローラ70は、安全動作として、貯湯槽14の設定貯湯温度を60℃以下で50℃以上の一定温度、例えば60℃に設定変更し、また前記混合調節器50をバイパス管30側通路全開状態になるよう指令する(S4)。またコントローラ70は装置の故障表示をコントローラ70やリモコン等の表示部に行う(S3)。
設定貯湯温度が60℃以下で50℃以上の一定温度に下げられることで、貯湯槽14からの出湯温度自体が低減され、混合調節器50の混合調節が不良であっても、高温の給湯がなされるの減じることができる。しかもコントローラ70によって混合調節器50がバイパス管30側空路全開状態に指令されるので、混合調節器50の制御異常がある場合でも、多少なりともバイパス管30側からの水量の増加が見込まれるので、これによっても設定給湯温度をかなり越えるような高温の給湯が一層確実に予防され得る。
【0012】
【発明の効果】
本発明は以上の構成よりなり、請求項1に記載の貯湯式給湯装置によれば、貯湯槽の貯湯温度が70℃以上の一定温度に設定されている場合に給湯温度センサが設定給湯温度よりも一定温度以上高い温度を検出した場合には、安全動作として貯湯槽での設定貯湯温度を前記70℃以上の一定温度から60℃以下50℃以上の一定温度に設定変更すると共に混合調節器に対してバイパス管側通路全開状態を指令するコントローラを設けたので、その後の給湯については貯湯槽からの出湯温度自体を60℃以下50℃以上の一定温度に抑えることができ、しかもバイパス管側通路全開状態になるように指令された混合調節器を通って水の増加が期待できるので、一層確実に給湯温度をさげることができ、給湯使用者が火傷等を負うような高温の給湯は解消される。
また一方、風呂追い焚き運転や暖房運転についても、バーナの運転が中止せられてしまうことなく、やや低い温度ながらも貯湯温度が60℃以下50℃以上の一定温度に保持されることから、引き続き運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例を示す貯湯式給湯装置の全体構成図である。
【図2】コントローラによる制御フローチャートである。
【符号の説明】
10 貯湯缶体
12 石油バーナ
14 貯湯槽
15 暖房用熱交換コイル
16 風呂追い焚き用熱交換コイル
20 入水管
30 バイパス管
40 出湯管
50 混合調節器
60 給湯管
61 給湯温度センサ
70 コントローラ
【産業上の利用分野】
本発明は、貯湯式の給湯装置、例えばセミ貯湯式の給湯装置に関し、湯式缶体内に貯湯された高温の温水を水と混合して、所定の設定給湯温度にして給湯することができると共に、貯湯缶体内に風呂追い焚き用の熱交換コイルや暖房用の熱交換コイルを通して風呂追い焚き運転や暖房運転を可能とした貯湯式給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、セミ貯湯タイプといわれる、比較的貯湯量の小さい貯湯缶体を備えた給湯装置で、同時に暖房運転機能や風呂追い焚き運転機能を兼ね備えるようにしたものでは、前記貯湯缶体内に配設された暖房用の熱交換コイルや風呂追い焚き用の熱交換コイルによって暖房用水や風呂循環水を十分の高温に加熱する必要もあるため、前記セミ貯湯の比較的小さい貯湯缶体に貯湯される温水をかなりの高温、例えば80℃に保持し、給湯が行われる際には、この高温温水を混合調節器により水と混合して設定給湯温度の温水に調節するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の貯湯式給湯装置において、高温水を水と混合調節する混合調節器が取り付け不良等のために正常に動作しなくなる等の理由から、例えば40℃の設定給湯温度に対して50℃を越える温度の給湯がなされる等、実際の給湯温度が設定された給湯温度よりもかなり高い状態になってしまうという制御異常の問題があった。よって給湯使用者が予期しない高温の給湯によって火傷を負ったりし得る問題をも含んでいた。その一方、給湯温度が設定給湯温度よりもかなり高い状態に制御異常となることをもって、バーナの燃焼運転を停止し、安全を期してしまう場合には、関係のない風呂追い焚き運転や暖房運転もできなくなるという問題があった。
【0004】
そこで本発明は、上記従来装置の欠点を解消し、混合調節器の取り付け不良等により実際の給湯が設定給湯温度よりもかなり高い温度で行われてしまうという制御異常が生じたときに、これによって給湯使用者が火傷等を負うのを予防し、しかも暖房運転や風呂追い焚き運転を引き続き行うことができる貯湯式給湯装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の貯湯式給湯装置は、加熱用のバーナと該バーナによって加熱される給湯用の貯湯槽を備え且つ暖房や風呂追い焚きのための熱交換コイルを前記貯湯槽内に配設した貯湯缶体と、該貯湯缶体への入水管と、前記貯湯缶体からの出湯管と、前記入水管の途中から分岐して出湯管へ直接接続する混水用のバイパス管と、該バイパス管と前記出湯管との合流点にあって前記バイパス管側からの水量と前記出湯管側からの温水量との混合比を調節して設定給湯温度の温水とする混合調節器と、該混合調節器から下流に配設される給湯管と、該給湯管に設けられる給湯温度センサとを備えた貯湯式給湯装置であって、前記貯湯槽の貯湯温度が70℃以上の一定温度に設定されている場合に前記給湯温度センサが設定給湯温度よりも一定温度以上高い温度を検出した場合には、安全動作として前記貯湯槽での設定貯湯温度を前記70℃以上の一定温度から60℃以下50℃以上の一定温度に設定変更すると共に前記混合調節器に対してバイパス管側通路全開状態を指令するコントローラを設けたことを特徴としている。
【0006】
【作用】
上記本発明の特徴によれば、給湯運転中において給湯温度センサが検出する実際の給湯温度が設定給湯温度よりも一定温度以上高くなった場合には、コントローラによって貯湯槽での貯湯保持温度が70℃以上の一定温度に制御されている場合には、その設定貯湯温度が60℃以下50℃以上の一定温度に設定変更される。またコントローラによって混合調節器がバイパス管側通路全開状態となるように指令される。よってその後の給湯については貯湯槽からの出湯温度自体が60℃以下50℃以上の一定温度に抑えられ、しかも混合調節器がバイパス管側通路全開状態になるように指令されているので、バイパス管側からの十分な量の水、少なくとも多少の水が流れてくる状況となり、その結果、火傷を負うような給湯は解消される。また一方、風呂追い焚き運転や暖房運転については、バーナの運転が中止せられてしまうことがなく、やや低い温度ながらも貯湯温度が60℃以下50℃以上の一定温度に保持されることから、引き続き運転を行うことができる。
【0007】
【実施例】
以下に本発明を実施例に基づいて説明する。図1は本発明実施例を示す貯湯式給湯装置の全体構成図、図2はコントローラによる制御フローチャートである。
【0008】
図1において、貯湯缶体10に対して入水管20と出湯管40が接続されており、貯湯缶体10の近くで前記入水管20から分岐されたバイパス管30が出湯管40に接続されている。バイパス管30の出湯管40への合流点には混合調節器50が設けられている。混合調節器50よりも下流は給湯管60になっている。
前記貯湯缶体10は、セミ貯湯タイプの貯湯缶体とし、缶体10内下部に燃焼室11が設けられ、石油バーナ12による燃焼が行われる。前記石油バーナ12はガスバーナであってもよい。前記燃焼室11から立設する排気管13の外側は貯湯槽14となっており、温水が貯湯される。貯湯槽14には前記排気管13に近い方に暖房用熱交換コイル15が設けられ、遠い方に風呂追い焚き用熱交換コイル16が設けられている。また貯湯缶体10内の貯湯温度を検出する貯湯温度センサ17が設けられている。
【0009】
前記入水管20には入水温度センサ21と入水流量センサ22とが設けられている。また前記混合調節器50よりも下流の給湯管60に給湯温度センサ61、給湯流量センサ62が設けられている。混合調節器50を通って給湯管60に送り込まれた温水は末端の給湯カラン63から供され、また途中で分岐された風呂給湯管64を通って浴槽に供されたりする。
70は装置の動作を制御するコントローラで、マイコンを内蔵し、装置各部のセンサからの情報やリモコンからの指令を入力し、所定のプログラムに従って所定の制御動作を石油バーナ12や混合調節器50、その他に出力する。
【0010】
前記コントローラ70による給湯運転制御例を、図2も参照して説明すると、今、給湯カラン63等が開いて、給湯が開始されると、コントローラ70は、入水温度センサ21からの入水温度、貯湯温度センサ17からの貯湯温度、及び使用者等によって設定された設定給湯温度とから、設定給湯温度の温水が給湯管60に給湯されるように混合調節器50によるバイパス管30からの水と出湯管40からの温水との混合比を演算して、その混合比となるように混合調節器50を調節制御する(S1)。給湯運転中は一定の時間間隔毎に、また設定給湯温度が変更される都度に再演算して適当な混合比を確保する。
前記において、貯湯槽14の貯湯温度は平常時において70℃以上の一定温度、例えば80℃に設定されるが、給湯運転のみが行われる場合には、コントローラ70は貯湯槽14の温度を設定給湯温度、もしくは設定給湯温度よりも少し高い温度に調節するようにしてもよい。勿論、暖房運転や風呂追い焚き運転が行われる場合には前記コントローラ70は貯湯槽の設定貯湯温度として、70℃以上の一定温度、例えば80℃を設定し、その設定貯湯温度になるように石油バーナ12の燃焼を制御する。
【0011】
前記給湯運転中において、前記貯湯槽14の設定貯湯温度が70℃以上の一定温度、実施例では80℃、とされている場合において(S2でイエス)、給湯温度センサ61が設定給湯温度よりも一定以上高い温度、例えば10℃以上高い温度を検出した場合には(S3でイエス)、その温度情報を入力したコントローラ70は、安全動作として、貯湯槽14の設定貯湯温度を60℃以下で50℃以上の一定温度、例えば60℃に設定変更し、また前記混合調節器50をバイパス管30側通路全開状態になるよう指令する(S4)。またコントローラ70は装置の故障表示をコントローラ70やリモコン等の表示部に行う(S3)。
設定貯湯温度が60℃以下で50℃以上の一定温度に下げられることで、貯湯槽14からの出湯温度自体が低減され、混合調節器50の混合調節が不良であっても、高温の給湯がなされるの減じることができる。しかもコントローラ70によって混合調節器50がバイパス管30側空路全開状態に指令されるので、混合調節器50の制御異常がある場合でも、多少なりともバイパス管30側からの水量の増加が見込まれるので、これによっても設定給湯温度をかなり越えるような高温の給湯が一層確実に予防され得る。
【0012】
【発明の効果】
本発明は以上の構成よりなり、請求項1に記載の貯湯式給湯装置によれば、貯湯槽の貯湯温度が70℃以上の一定温度に設定されている場合に給湯温度センサが設定給湯温度よりも一定温度以上高い温度を検出した場合には、安全動作として貯湯槽での設定貯湯温度を前記70℃以上の一定温度から60℃以下50℃以上の一定温度に設定変更すると共に混合調節器に対してバイパス管側通路全開状態を指令するコントローラを設けたので、その後の給湯については貯湯槽からの出湯温度自体を60℃以下50℃以上の一定温度に抑えることができ、しかもバイパス管側通路全開状態になるように指令された混合調節器を通って水の増加が期待できるので、一層確実に給湯温度をさげることができ、給湯使用者が火傷等を負うような高温の給湯は解消される。
また一方、風呂追い焚き運転や暖房運転についても、バーナの運転が中止せられてしまうことなく、やや低い温度ながらも貯湯温度が60℃以下50℃以上の一定温度に保持されることから、引き続き運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例を示す貯湯式給湯装置の全体構成図である。
【図2】コントローラによる制御フローチャートである。
【符号の説明】
10 貯湯缶体
12 石油バーナ
14 貯湯槽
15 暖房用熱交換コイル
16 風呂追い焚き用熱交換コイル
20 入水管
30 バイパス管
40 出湯管
50 混合調節器
60 給湯管
61 給湯温度センサ
70 コントローラ
Claims (1)
- 加熱用のバーナと該バーナによって加熱される給湯用の貯湯槽を備え且つ暖房や風呂追い焚きのための熱交換コイルを前記貯湯槽内に配設した貯湯缶体と、該貯湯缶体への入水管と、前記貯湯缶体からの出湯管と、前記入水管の途中から分岐して出湯管へ直接接続する混水用のバイパス管と、該バイパス管と前記出湯管との合流点にあって前記バイパス管側からの水量と前記出湯管側からの温水量との混合比を調節して設定給湯温度の温水とする混合調節器と、該混合調節器から下流に配設される給湯管と、該給湯管に設けられる給湯温度センサとを備えた貯湯式給湯装置であって、前記貯湯槽の貯湯温度が70℃以上の一定温度に設定されている場合に前記給湯温度センサが設定給湯温度よりも一定温度以上高い温度を検出した場合には、安全動作として前記貯湯槽での設定貯湯温度を前記70℃以上の一定温度から60℃以下50℃以上の一定温度に設定変更すると共に前記混合調節器に対してバイパス管側通路全開状態を指令するコントローラを設けたことを特徴とする貯湯式給湯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26115894A JP3551498B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 貯湯式給湯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26115894A JP3551498B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 貯湯式給湯装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08100952A JPH08100952A (ja) | 1996-04-16 |
JP3551498B2 true JP3551498B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=17357923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26115894A Expired - Fee Related JP3551498B2 (ja) | 1994-09-30 | 1994-09-30 | 貯湯式給湯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3551498B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5859404B2 (ja) * | 2012-08-27 | 2016-02-10 | 株式会社コロナ | 給湯風呂装置 |
-
1994
- 1994-09-30 JP JP26115894A patent/JP3551498B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08100952A (ja) | 1996-04-16 |
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