JP3546073B2 - 摩擦クラッチ - Google Patents

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
摩擦クラッチ、特に自動車用の摩擦クラッチであって、回転不能ではあるが、軸方向に制限されて移動可能にケーシングと結合されており、ケーシングと押圧板との間に皿ばねが作用しており、該皿ばねによって押圧板が押圧板と対応押圧板との間に締込まれるクラッチ板の方向に負荷可能であり、クラッチが作動手段を介して接続・遮断可能であり、かつクラッチ板の摩擦ライニングの摩耗を自動的に保証する後調節装置を備えている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばDE−OS4092382号によって公知である前記形式の摩擦クラッチは、クラッチ円板の摩擦ライニングが摩耗した場合にも摩擦クラッチの圧着力が常に等しく保たれ、しかも皿ばねと押圧板との間に設けられた、軸方向に移動可能な2つのリングの形をした後調節装置により、押圧板における皿ばねの支持点の軸方向の高さをライニングの摩耗に相応して修正し、これによって皿ばねが常に摩擦ライニングの新しい状態に相応する位置に留まることを保証しようとしている。
【0003】
このようなクラッチ装置においては外側の支持リングと内側の支持リングとの間の半径方向の間隔が小さすぎる。特にリングの段付けのための製作誤差に基づきかつ皿ばねと支持部との間に━運転期間に亙って━発生する摩耗に基づき正確な調整と後調節は不可能である。外側と内側の支持部間の間隔の著しい変化は、これによって押圧板離反距離が不都合に小さくされ、ひいてはクラッチの機能が保証されなくなるのでかのうではない。
【0004】
別の欠点は、公知の形式では板ばねを介してクラッチのケーシングに固定されているクラッチ押圧板が、クラッチの遮断された状態で軸方向に振動することがあることである。この場合には支持リングは押圧板が皿ばねから離れると、支持リングが押圧板に対して相対的に皿ばねに向かって移動することがある。クラッチを再接続したあとで皿ばねは誤った(部分的に遮断された)位置をとり、その結果として圧着力が変化させられ、完全な遮断が保証されなくなる。
【0005】
【発明の課題】
本発明の課題は冒頭に述べた形式の後調節装置であって、簡単な構造を有し、確実な後調節装置機能が保証され、意図しない調節が行われない形式のものを提供することである、後調節装置は構造的に場所をとらず、費用的に安く製作可能にしたい。さらに後調節装置は引張型のクラッチにも押し型のクラッチにも適するものにしたい。
【0006】
【課題を解決する手段】
本発明の課題は以下の特徴の少なくとも2つの組合せによって解決された。すなわち、
(イ) 後調節装置が互いに半径方向の間隔をおいて設けられた2つのリングを有し、該リングがそれぞれ、搬送手段の影響下で周方向に回動可能な後調節装置、例えばランプ装置の作用下で軸方向に皿ばねに向かって移動彼のであること。
【0007】
(ロ) 皿ばねが第1の半径方向の範囲で、クラッチが接続された状態で一方の第1のリング━摩耗補償リング━に支えられ、その際に該リングの後調節装置の回動を阻止していること。
【0008】
(ハ) 第2のリング━摩耗フィーラリング━の後調節装置が、センサを有する、回動を阻止する抑止装置の作用に晒されており、該抑止装置の作用が摩擦クラッチの摩耗及び接続状態で除かれ得るようになっており、これによって第2のリングが摩耗に相応する軸方向の移動を、後調節装置の適当な移動により行うことができるようになっており、摩擦クラッチの遮断の間は抑止装置の作用があること。
【0009】
(ニ) 第1のリングの後調節装置が摩耗に続く遮断過程に際して、先に行われた第2のリングの回動後にかつこれに相応して回動のためにロック装置によって解放可能であること。
【0010】
この場合、後調節装置はリング自体がランプを有しかつ周方向に有効な蓄力器の作用に晒されるように構成しておくことができる。
【0011】
抑止装置の作用は種々の基準に関連して、例えば摩耗に関連して行われる皿ばねの円錐性の変化に関連して、又は有利には皿ばね舌状部自体によって形成されていることのできる遮断部材の起立に関連して除かれ得るか又は少なくとも減少可能であることができる。さらに抑止装置の作用は摩耗に関連して行われる押圧板の軸方向の位置の変化に関連して除かれ得るか又は少なくとも減少可能にすることもできる。
【0012】
周方向に回動可能な両方の後調節装置は摩擦のクラッチの軸方向に移動可能な構成部材、例えば押圧板の上に設けるか又は摩擦クラッチの軸方向で不動の構成部材、例えばカバーの上にかつ使用例に応じて押圧板と皿ばねとの間で有効にかつ押圧板と皿ばねとの間の軸方向の空間的に配置されていることができる。他の使用例のためには後調節装置が皿ばねとカバーとの間で有効でかつ軸方向で皿ばねとカバーとの間に配置されていると有利である。
【0013】
例えばブレーキとして構成されていることのできる抑止装置はセンサ自体によって形成することができる。この場合には、センサが摩擦クラッチの遮断過程に関連してより強い作用、例えばブレーキ作用を第2のリングに発生させると特に有利である。この場合には構成は、センサが摩擦クラッチの接続された状態で、摩耗フィーラリングの後調節を保証し(これはリングの回動可能性の解放によって行うことができる)、しかも皿ばね(又は遮断部材)の円錐性の変化に関連して又はカバーに対する押圧板の軸方向の位置の変化に関連して行うことができる。この場合にはセンサは軸方向に強制的に従動可能な少なくとも1つの部材から成っていることができ、該部材は摩擦クラッチが接続された、新しい状態で又は後調節装置が摩耗に相応して後調節された状態で次のような力成分でクラッチ構成部材の1つ━カバー、皿ばね又は押圧板━と第2のリングの上に支承され、周方向に作用する搬送装置の作用下にあるリングの回動、ひいては軸方向の移動が阻止されているが、しかし摩耗に基づき皿ばねの円錐性が変化した場合又は押圧板の軸方向の位置が変化した場合には摩擦クラッチが接続された状態でセンサの支持範囲が第2のリングにかかる負荷を少なくとも軽減させるか又はリングから離され(制動作用は少なくとも減少される)かつ第2のリングが搬送装置によって回動され、ひいては軸方向に移動させられ得るようになっている。
【0014】
このようなセンサは有利な形式で皿ばね状の構成部材によって形成することができる。該構成部材は皿ばねの上に固定されていることができる。この場合センサは半径方向外側の範囲で皿ばねの片側に固定されていることができ、他の半径方向範囲で皿ばねを軸方向で掴み、皿ばねの他方の側で第2の支持範囲で第2のリングに支持されていることができる。
【0015】
しかしながらセンサ、例えば皿ばね状の構成部材はカバーにしっかりと枢着され、第2のリングに向き合った支持範囲でカバーのストッパ範囲に、クラッチの遮断に際して橋絡可能な範囲で向き合って位置することができる。すなわち、遮断に際して、押圧板により保持された第2のリングはカバーに向かって移動し、これによって例えばカバーの他方の側に旋回可能に固定された、弾性的に構成されたセンサの制動作用が高められる。
【0016】
後調節リングを回動させるための搬送手段は少なくとも後調節リングの少なくとも1つのためにばねによって形成しておくことができる。この場合には第1のリングのためのばねはカバーに支えられ、第2のリングのためのばねは第1のリングに支えられていると有利である。この場合に有利なことは第1のリングのばねが第2のリングのばねよりも強いことである。
【0017】
特に簡単な構成は、第2のリングの回動が行われたあとで第1のリングの回動を解放し、かつ第2のリングの回動に相応して解放する係止装置が、第2のリングの半径方向のストッパ突起によって形成され、このストッパ突起に━周方向で見て━第1のリングの追送する半径方向の突起が向き合って位置していることによって得られる。
【0018】
特に有利な構成は、第2のリングがクラッチの遮断された状態で回動を阻止されていると得られる。これは例えば、第2のリングと構成部材の上の支持範囲との間で、該構成部材と第2のリングとの間で、クラッチの接続・遮断過程に際して軸方向の相対運動が行われ、遮断された状態で前記の間隔が橋絡され、第2のリングがこのストッパ範囲における支持によって回動が阻止されることで得られる。第2のリングがカバーに設けられている実施例においては、遮断された状態で皿ばねが第2のリングに支持されるように装置は構成することができる。第2のリングが押圧板に設けられている装置構成では、遮断状態で押圧板が軸方向に移動させられた場合に、押圧板がカバーに設けられた範囲でこの第2のリングに支持され、この第2のリングの回動をロックする。
【0019】
本発明の摩擦クラッチはいわゆる引張型クラッチとして単腕レバーとして有効な皿ばねを備えていることができる。この場合、第2のリングは第1のリングの半径方向内側に配置され、両方のリングは軸方向で皿ばねとカバーとの間に設けておくことができる。
【0020】
別の実施態様は皿ばねが引張型である場合に、第2のリングを第1のリングの半径方向外側に配置され、両方のリングが軸方向で皿ばねと押圧板との間に配置されていることによって得られる。
【0021】
別の実施態様においては摩擦クラッチがいわゆる押し型クラッチであって、2腕レバーとして有効な皿ばねを有し、第2のリングが第1のリングの半径方向内側に配置され、両方のリングが軸方向で皿ばねと押圧板との間に設けられていることができる。押し型クラッチとしての摩擦クラッチの実施態様では第2のリングは第1のリングの半径方向外側に配置でき、両方のリングを皿ばねとカバーとの間に配置できる。
【0022】
既に述べたようにリング自体がランプを有し、対応ランプは特に簡単な形式でクラッチカバーに押込み変形されたランプによって形成しておくことができる。この場合、摩擦クラッチを離反させるためには、個々のランプの間に、すなわち屋根状に起立させたランプのコルニスの範囲において透し孔をカバー材料に設けておくことが特に有利である。この場合、ランプの傾斜は有利には、クラッチが回転する場合に摩擦クラッチの内室に空気流が生ぜしめられるように選択されている。これによって特に摩擦ライニングの寿命が著しく改善されることが判明した。
【0023】
摩擦クラッチの構成とは無関係に、特に有利であるのは、第1のリング━摩耗補償リング━が同時に皿ばねのための旋回支承部を有しているか又は形成していることである。
【0024】
これまで述べた発明の特徴とは無関係に本発明の思想は、冒頭に述べた形式の摩擦クラッチにおいて、後調節装置をクラッチカバーと皿ばねとの間に設け、しかもこれらの構成部分の間の軸方向の構成スペースに設けることである。この場合、配置はカバーと皿ばねとの間の半径方向の構成スペース内に行うこともできる。
【0025】
別のそれ自体独立した本発明の思想は、冒頭に述べた形式の摩擦クラッチにおいて後調節装置が互いに半径方向の間隔をおいてかつ同心的に設けられた2つのリングを有しており、これらのリングがそれぞれ搬送装置の影響下で周方向に回動可能な後調節装置、例えばランプと対応ランプとを備えたランプ装置の作用下で軸方向に皿ばねに向かって移動可能であり、皿ばねが第1の半径方向範囲でクラッチが接続された状態で第1のリング━摩耗補償リング━に支えられて、その後調節装置の回動を阻止しており、第2のリング━摩耗フィーラリング━の後調節装置が、センサを有し、センサが第2のリングに第1の半径方向の範囲から離れた範囲において支持されることにより回動を阻止する抑止装置の作用に晒されており、該抑止装置の作用が摩耗に際してかつ摩擦クラッチが接続された状態で少なくとも減少可能で、第2のリングの、摩耗に相応する軸方向の移動が後調節装置の適当な軸方向の移動を可能にし、クラッチの遮断の間は抑止装置の作用が強められるようにしたことである。
【0026】
【実施例】
図1から図3までに応じて構成された摩擦クラッチ1は、ケーシング2と、このケーシング2と回動不能に結合されてはいるが軸方向に制限されて移動可能な押圧板3とを有している。軸方向で押圧板3と、薄板カバーとして構成されたケーシング2との間には圧着皿ばね4が緊定されている。該圧着皿ばね4は半径方向外側の範囲で押圧板3を、ケーシング2と不動に結合された対応押圧板6、例えばはずみ車の方向に負荷し、半径方向内側にある別の範囲で、カバーにより保持されたリング状の支持部5に軸方向で支えられている。この支持部5は図示の実施例では線材リングによって形成されている。摩擦クラッチを作動した場合もしくは皿ばね4を旋回させた場合には、2腕レバーとして有効な皿ばね4はリング状の支持部5を中心として傾動させられ、皿ばねの円錐性の変化させた場合にリング状の支持部5に支えられる。摩擦クラッチの接続された状態で皿ばね4により作用させられる軸方向力によってクラッチ円板8の摩擦ライニング7は押圧板3と対応押圧板6との摩擦面の間に締込まれる。作動皿ばね4は転動支持部5とは反対側でバイアスのかけられた皿ばね9の形をした蓄圧器により負荷される。この蓄圧器は作動皿ばね4とケーシング2との間に軸方向に緊縮されている。皿ばね9によって加えられる軸方向力は有利にはこの軸方向力がクラッチ1を遮断するために必要な遮断力よりも大きくなるように設定されている。前記遮断力は摩擦クラッチ1を作動するために皿ばね舌状部11の先端10に作用する。皿ばね舌状部11は公知の形式で弾性的な、リング状の皿ばね基体12に移行する。図示の実施例では支持皿ばね9は作動皿ばね4を押圧板突起13の半径方向の高さで負荷するので、支持皿ばね9は皿ばね4に、皿ばね4から与えられたモーメントとは反対に向けられた対抗モーメントが導入される。これによって皿ばね4によって突起13もしくは押圧板3に作用させられた軸方向力は皿ばね4により与えられる実際の力よりも小さくなる。これは押圧板3が効果的に、摩擦クラッチ1の十分なトルク伝達キャパシティを保証する力で負荷されるためには皿ばね4の設計に際して考慮されなければならない。支持皿ばね9は半径方向内側に皿ばね4に向かって軸方向に折曲げられた舌状部9aを有している。該舌状部9aは━周方向で見て━個々の押圧板突起13の間を延びている。皿ばね9はカバー2にバヨネット状の錠止装置を介して結合されていることができる。このためには支持皿ばね9のリング状の基体は半径方向外側の突起9bを有し、該突起9bはケーシング2の適当に構成された範囲に軸方向で支えられる。
【0027】
支持皿ばね9とケーシング2との間のバヨネット状の錠止装置を構成するためには皿ばね9はまず軸方向にバイアスがかけられる。したがって支持皿ばね9の半径方向外側の範囲もしくは張出し部9bは軸方向でケーシング2の支持範囲2bの上へ位置するようになる。そのあとで皿ばね状の構成部分9とケーシング2との間の適当な相対回動によって張出し部9bが軸方向で支持範囲2bに接触させることができる。しかしながらケーシング側の支持範囲2bはケーシング2の軸方向の範囲に設けられた押し込み変形部によって又は舌状の切出し部によって形成することができる。前記切出し部は皿ばね状の構成部材9を挿入しかつ緊定したあとで、この構成部材9の外側の縁範囲の下へ材料変形によって押し込まれる。さらにカバーに固定される付加的な構成部材を使用することもできる。
【0028】
さらに支持皿ばね9は作動皿ばね4を半径方向でさらに内方で支えるようにも構成できる。この場合には多くの使用例にとっては図1に示されかつ符号14で示されているように支持がカバー側の支持部5もしくは支えの半径方向の高さで行われると特に有利である。このような支持の場合には皿ばね9によっては皿ばね4の圧着力を減少させる対抗モーメントが皿ばね4に導入されない。
【0029】
押圧板3はケーシング2に周方向又は接線方向に向けられた板ばね15を介して回動不能に結合されている。図示の実施例ではクラッチ円板8はいわゆるライニングばねセグメント16を有しており、該ライニングばねセグメントは摩擦クラッチ1が接続された場合に漸進的なトルク形成を保証する。その際ライニングばねセグメント16は両方の摩擦ライニングが互いに近づくように限られた軸方向の移動することで摩擦ライニング7に作用する軸方向力を漸進的に上昇させることを可能にする。摩擦クラッチ1を遮断する場合には似たような形式で、伝達可能なトルクの漸進的な減少が達成される。しかしながら本発明による摩擦クラッチと関連しては摩擦ライニングが実質的に不動に保持円板に取付けられているクラッチ円板を使用することもできる。
【0030】
作動皿ばね4に作用する支持皿ばね9によっては、摩擦クラッチ1の普通の遮断距離もしくは皿ばね4の普通の旋回角度に亙って、この皿ばね4がカバー側の支持部5に対して負荷されかつこの支持部5に所定の軸方向の力で接触することが保証される。
【0031】
皿ばね状の構成部分もしくは皿ばね9は有利にはセンサばねとして構成されている。このセンサばねは所定の作業距離に亙って少なくともほぼコンスタントな力を生ぜしめる。このばね9を介して舌状部先端10に作用するクラッチ遮断力は少なくともほぼ受け止められる。遮断力とは摩擦クラッチ1を作動する場合に舌状部先端10もしくは遮断レバーに生ぜしめられかつ皿ばね9に導入される最大力であると解される。摩擦クラッチの申し分のない機能を可能にするためには皿ばね状の構成部分9と場合によっては他の構成部分、例えば板ばね15によって生ぜしめられた、皿ばね4に作用する軸方向力は最大遮断力よりも大きいが、皿ばね4によって押圧板3に作用させられた残留する力よりも小さいものでなければならない。他面においては支持皿ばね9の力は可能性のある妨害力、例えば軸方向の振動により発生する慣性力をも受け止めなければならない。有利な形式で皿ばね状の構成部分9は、該構成部分9が作動皿ばね4に最大遮断力の1.1から1.4の大きさの軸方向力を生ぜしめるように構成することができる。
【0032】
ケーシング側のリング状の支持部もしくは旋回支持部5は後調節装置17に統合させられている。この後調節装置17はまず皿ばね4を摩擦ライニング及び(又は)押圧板3もしくははずみ車6の摩擦面の摩耗に相応して軸方向に移動させ、さらに皿ばね4が押圧板3に向かってもしくは対応押圧板6に向かって軸方向に移動させられた場合に旋回支持部5とケーシング2との間もしくは旋回支持部5と皿ばね4との間に不都合な遊びが生じないことを保証しなければならない。これによって摩擦クラッチ1を作動する場合に不都合な死行程もしくは空行程が生じないことが保証され、摩擦クラッチの良好な効率及び申し分のない作動が得られるようになる。旋回支持部5の自動的な後調節の作用形式はさらに、図4から38までと図4aから8aまで詳細に説明されている。
【0033】
後調節装置17は周方向にばね負荷された、リング状の構成部分18を有している。この構成部分18は摩耗補償リングを形成している。摩耗補償リング18は周方向に延びる、軸方向に上昇する乗上げランプ19を有し、この乗上げランプ19は構成部分18の周方向に分配され、しかも図3に同様に後調節装置17の構成部分である別のリング状の構成部分20と関連して示されているように配置されている。摩耗補償リング18は乗上げランプ19がケーシング底2aに向き合うようにクラッチ1内に組込まれている。摩耗補償リング18の、乗上げランプ19とは反対側では、線材リングによって形成された旋回支持部5が溝状の受容部において同心的に配置されている。しかしながら旋回支持部5は摩耗補償リング18と一体に構成されていることもできる。
【0034】
乗上げランプ19は、図示の実施例ではケーシング2に直接的に、すなわちカバー底2aに形成された対応乗上げランプ21に軸方向で支えられている。この対応乗上げランプ21は図3においてリング状の構成部分20のための対応乗上げランプ22と関連して示したように設けられている。このリング状の構成部分20は摩耗補償リング18の乗上げランプ19と同じように楔又は突起状の成形部24により形成されている。
【0035】
対応乗上げランプ21,22はカバーに設けられた軸方向の押込み変形部により形成されている。この場合、周方向で見て、対応乗上げランプを形成する範囲の間には、図3において対応乗上げランプ22を形成するカバー範囲26で示したように透し孔もしくは切欠きが設けられている。この場合、押込み変形部26は、摩擦クラッチ1の回転方向で見て、押込み変形部26の前方範囲が隣接するカバー範囲に対してもしくは隣接する押込み変形部26の後方範囲に対して軸方向に突出するように構成され、これによって押込み変形部もしくは成形部26が送風機の羽根に似たように作用するようになっている。したがって摩擦クラッチ1の回転に際して開口もしくは切欠きを通って強制的にクラッチ内室へ流入する空気循環が生ぜしめられ、これによって摩擦クラッチ、特に摩擦ライニング7の熱的な負荷が著しく軽減され、寿命が相応に延長される。リング状の構成部分18、20はプラスチック、例えば耐熱性のサーモプラスチックから製作することができる。これによってこれらの構成部分18,20は簡単な形式で射出成形部分として製造することができるようになる。しかしながら、これらの構成部分を薄板成形部分又は焼結部分として構成することができる。送風開口25の有利な配置によってリング状の構成部分18,20の熱的な負荷も著しく減少させられる。これはプラスチックを使用する場合に特に重要である。
【0036】
乗上げランプ19と23並びにこれらの乗上げランプに配属された対応乗上げランプ21,22は周方向で見て、これらの対応乗上げランプがケーシング2に対して摩耗補償リング18及び摩耗フィーラリング20の回動を可能にするように構成されている。この回動角は少なくとも摩擦クラッチの全耐用年限に亙って、押圧板3、対抗押圧板6及び摩擦ライニングの摩擦面において発生する摩耗の補償が保証されるように選ばれている。この場合には個々のランプ19,21及び22,23の間に、最大許容総摩耗に達した場合にまだ存在する面接触が、これに作用する軸方向力を受け止めるために十分な大きさを有するようになることに注意しなければならない。これは特に皿ばね4の全圧着力を受け止める摩耗補償リング18と関連して有意義である。回動もしくは後調節角は乗上げランプ19,23及び対応乗上げランプ21,22の構成に応じて10〜90°、有利には30〜80°の大きさであることができる。乗上げランプ19,23及び対応乗上げランプ21,22の軸方向の起立角もしくは乗上げ角は有利な形式で4〜30°、有利には4〜15°の大きさであることができる。図示の実施例では前記角度27は約12°である。特に有利であるのは前記角度27が、乗上げランプ19,23と対応乗上げランプ21,22とが互いに押し合わされた場合に発生する摩擦が互いに接触しあうクランプの間のスリップを阻止するように選ばれ、実質的に摩擦による自縛作用が発生するようになっていると有利である。角度27を決める場合には後調節ばね28と29とにより摩擦補償リング18及び(又は)摩擦フィーラリング20に生ぜしめられた周方向の力を考慮しなければならない。摩擦補償リングと摩擦フィーラリングとに配属された乗上げランプと対応乗上げランプは同じであることができる。しかしながらこの両方のリングには大きさが異なりかつ異なる乗上げ角27を有するランプを配属させておくこともできる。
【0037】
摩擦補償リング18は周方向でばね負荷され、しかも後調節回転方向へ、すなわちランプ19が対応ランプ21に乗上げることにより摩擦補償リング18が押圧板3に向かって、すなわち半径方向のケーシング区分2aから離れるように軸方向に移動させられる方向へばね負荷されている。図1と図2とに示された実施例では摩擦補償リング18のばね負荷は少なくとも1つのコイルばね28によって保証される。図示の実施例では両方のリング18,20はばね29を間挿して作用的には直列に配置されているので、ばね28によって同様に摩耗フィーラリング20の後調節が行われる。コイルばね28はクラッチカバー2と一体に構成された舌片30に受容されている。舌片30はカバー2の薄板材料から例えば打抜かれたU字形の切抜き2cを形成することによって形成されている。舌片30は周方向で見て円弧状に又は接線方向に延び、有利には少なくともほぼ、直接的に隣接するカバー範囲と同じ軸方向の高さに設けられている。舌片30の幅はその上に設けられたコイルばね28が半径方向でも軸方向でも案内されるように決められている。
【0038】
ばね28によって後調節方向に負荷された摩耗補償リング18は内周に少なくとも1つの、半径方向内方に向いた張出し部31を有している。この張出し部31はカバー2と皿ばね4との間を延びている。張出し部31は半径方向内方に向けられたフォークもしくは切欠き32を有している。このフォークもしくは切欠き32の、軸方向に向けられた両方の歯33は案内舌片30を両側で掴んでいる。このためには両方の歯33は軸方向でカバー2の切抜き部2c内へもしくは該切抜き部2cを通って延びている。張出し部31もしくはその歯33には後調節ばね28が支えられ、ひいては摩耗補償リング18を周方向で負荷しており、適当に傾斜したランプ19と対応ランプ21と関連して軸方向に向けられた軸方向成分がリング18、ひいては支持部5にカバー2から離れる方向にかつ皿ばね4に向かって生ぜしめられる。
【0039】
半径方向外側に摩耗補償リング18は少なくとも1つの半径方向の張出し部34を有し、該張出し部34は周方向で見て、摩耗フィーラリング20の半径方向内側に設けられた張出し部35と半径方向でオーバラップしている。張出し部34,35には切欠き又は孔36が設けられ、この切欠き又は孔36には、両方のリング18と20との間で少なくともわずかにバイアスのかけられたコイルばね29が受容されている。張出し部34が張出し部35に当接することにより摩耗フィーラリング20に対する摩耗補償リング18の相対回動は制限される。
【0040】
摩擦クラッチ1はさらに摩耗センサ37を有している。この摩耗センサ37は図1に示された実施例においては皿ばね状もしくはダイヤフラム状の構成部分37によって形成されている。ダイヤフラム状の構成部分37は弾性的な、リング状の範囲38で皿ばね4の、押圧板3に向いた側を延び、皿ばね4に有利には所定の軸方向の予荷重で摩耗フィーラリング20に向かって支えられている。ダイヤフラム状の構成部材38は皿ばね4と半径方向内側で固定的に結合され、しかもリベット結合部39を介して結合されている。しかしながら他の結合装置、例えばバヨネット状の錠止装置を皿ばね4とダイヤフラム状の構成部分37との間に設けることもできる。弾性的なリング状の範囲38は支持皿ばね9の舌状部9aの半径方向の高さに切欠き40を有し、この切欠き40を通って舌状部9aの支持範囲が軸方向に延びることができる。これによって舌状部9aがダイヤフラム37の弾性的な変形が妨げられなくなる。半径方向外側にダイヤフラム状の構成部分37は摩耗フィーラリング20のための軸方向の支持範囲を形成する軸方向の支持範囲を形成する軸方向の範囲41を有している。
【0041】
ダイヤフラム状の構成部分37がリング20の上及び皿ばね4の外縁に支持される予荷重は、クラッチが閉じられた状態で摩耗フィーラリングが、まだ摩耗していない場合に又は摩耗がすでに補償されている場合に回動しないように選ばれている。ばねもしくはダイヤフラム状の構成部分37を設計する場合には摩擦クラッチの運転中に構成部分37に種々の構成部分によって生ぜしめられる妨害力、例えば慣性力も考慮されなければならない。したがって構成部分37の予荷重によっては、例えば構成部分20によって惹起される軸方向力による軸方向の振動に基づく軸方向力が構成部分37の変形なしで受止められかつこれが摩擦クラッチの接続状態で行われることが保証されなければならない。
【0042】
摩耗、特にライニング摩耗に帰因しないで摩耗センサ37が摩耗フィーラリング20から離れることは回避されなければならない。何故ならばさもないと、摩耗フィーラリング20の不都合な回動もしくは後調節が行われ、これによって摩耗センサ37にかけられた予荷重がそのままになり、摩擦クラッチ1のコントロールされない後調節が行われる危険が生じるからである。図4から8までと4aから8aまでと関連しては後調節装置17の作用形式だけを詳細に説明することにする。
【0043】
図4と4aにおいては構成部分が摩擦クラッチ1もしくはクラッチ円板8の摩擦ライニング7の新しい状態で、しかも摩擦クラッチ1が接続された状態でとる構成部分の位置が示されている。この状態では皿ばね4の外縁とそれに向き合った摩耗フィーラリング20の支持もしくはストッパ面20aとの間の間隔Lは、押圧板3の目標離反距離を決定する普通の目標遮断距離に相当する。この新しい状態では、摩耗センサを形成するダイヤフラム状の構成部分37は皿ばね4の外径の範囲に軸方向で接触し、摩耗フィーラリング20が回動することを阻止する。摩耗フィーラリング18は皿ばね4を介して与えられた支持力によって回動に対して固持される。
【0044】
図4aから判るように、制限ストッパを形成する突起34,35は互いに当接する。これによってリング18は同様に回動を阻止される。両方のリング18,20の間に設けられたばね29には後調節ばね28により生ぜしめられた力によってバイアスがかけられる。したがってばね28により与えられる後調節力は全寿命に亙って、したがってリング18,20の全回動距離もしくは後調節距離に亙って、ばね29により図4aに示した緊縮された位置で生ぜしめられる力よりも大きいものでなければならない。
図4に示された位置から摩擦クラッチ1を遮断するためには皿ばねは転動支持部5を中心として旋回させられ、図5に示されているように遮断距離Xのあとで外縁で摩耗フィーラリング20のストッパ面20aに当接する。この場合、押圧板3は離反距離L1だけ軸方向に移動させられ、したがって0位置から遠ざけられる。摩擦クラッチのこの遮断時相の間は、ばね作用を有する構成部分には付加的に軸方向のバイアスがかけられる。これによって摩擦クラッチを遮断する場合にまず間隔Lに相応する皿ばね外縁の旋回距離に亙って摩耗フィーラリング20が強められた力でカバー2の方向に負荷され、したがってリング20の不都合な後調節が回避されるようになる。図5aから判るように両方のリング18,20の角度的な位置は変化しない。
【0045】
距離Xは押圧板3の離反L1を達成するための最少遮断距離と後調節機能を保証するために必要な最少距離に相応する。
【0046】
この最少離反行程を達成するためには通常は自動車の遮断系にXよりもいくらか大きい遮断距離が設けられている。この遮断距離は製作誤差と振動に基づきさらに拡大することがある。この場合にはこれは距離ΔXで示されている。最少遮断距離Xを越えると皿ばね4は転動支持部5から離れるので、この皿ばね4と転動支持部5との間にはギャップ42が生じる。しかしながら摩耗補償リング18の後調節は可能ではない。何故ならば図6aに示されているように、両方のストッパ突起34,35は互いに接触し、摩耗フィーラリング20は付加的に皿ばね4によってもしくは皿ばね4をリング20に対して押す支持ばね9によって回動が阻止されているからである。図4,5及び6から判るように摩擦クラッチ1を遮断する場合には支持ばね9もその円錐性を変化させる。
【0047】
摩擦クラッチを作動させる場合もしくは摩擦クラッチを接続する場合に例えば摩擦ライニングにおいて摩耗が生じると、押圧板3は摩耗に相応する値43(図7)だけ軸方向で対抗押圧板6に向かって移動する。この軸方向の移動によって皿ばね4と支持ばね9との円錐性もしくは起立角が変化し、皿ばね4は舌状部先端範囲10で値ΔYだけ図4に示された位置に対して軸方向で右へ移動させられる。皿ばね4の円錐性の変化によって摩耗センサ37の支持範囲41も軸方向で左へ移動させられ、摩耗フィーラリング20から値XYだけ離される。これによって摩耗フィーラリング20にかかる負荷が除かれるかもしくはばね29の作用下で回動のために解放され、ランプ22,23を介して軸方向に移動させられる。摩耗フィーラリング20の回動はばね29の力が支持範囲41に当接するリング20を回動させるには十分でなくなるまで行われる。しかしながら摩耗補償リング18の回動はこの摩耗補償リングが軸方向で皿ばね4により負荷されているので可能ではない。摩耗フィーラリング20の回動によって、図7aに示されているように、両方のストッパ突起34,35の間にはギャップもしくは間隔45が生じる。この間隔45はほぼ、乗上げランプ23もしくは対応乗上げランプ22の角度27のタンジェントで割られた摩耗フィーラリング20の軸方向の移動44に相応する。
【0048】
摩耗43に基づき接続距離Yは遮断距離X+ΔXに対して値ΔYだけ増大している。
【0049】
摩耗を有する前述の接続過程に続く摩擦クラッチの遮断過程においては、図6と関連した記述と同じように摩耗補償リング18にかかる負荷が除かれる。しかしながらこの場合には図7aに示したように両方のストッパ突起34と35との間にいまや存在する間隔45に基づき摩耗補償リング18は後調節され得る。この後調節はばね29を圧縮するために必要な力よりも大きな力をもたらすばね28にかけられたバイヤスに基づき行われる。摩耗補償リング18を後調節することによって突起34と35は再び当接するので、したがって図8に示されているように、摩擦クラッチが再接続もしくは閉じられた場合に皿ばね4は、この皿ばねが摩耗に相応する値だけ軸方向に移動させられたにもかかわらず、実質的に再び図4に示されたのと同じ組込み位置をとることになる。しかしながら、図8aからは両方のリング18と20とが図4aに示された元の角度位置から後調節方向へ回動させられたことが判る。
【0050】
さらに図8からは摩耗後調節が行われたことに基づき皿ばね状の構成部分9の円錐性も変化させられたことが判る。
【0051】
図4から8までと4aから8aとに関連して記述した後調節は実地においてはきわめて小さなステップで行われる。すなわち、寿命に亘って連続的な後調節が行われるので、実地において生じる摩耗に基づく移動はきわめて小さい。図面においては相応する間隔もしくは後調節は理解しやすくするという目的でけで相応に大きく示されている。
【0052】
既に図5と6とに関連して記述したように、皿ばね4は所定の遮断距離Xのあとでは半径方向外側で摩耗フィーラリング20に支えられるので、皿ばね4の旋回線は転動支持部5から半径方向外側へ支持面20aの範囲へ移動させられる。したがって皿ばね4はまず、2腕レバーと同じように、転動支持部5の半径方向の高さで、この転動支持部5を中心として旋回可能である。しかし、遮断距離Xを越えると皿ばねは単腕アームと同じように支承される。何故ならば皿ばねは実質的に半径方向外側の縁範囲で旋回可能に支承されるか保持されているからである。これによってクラッチにおける皿ばね伝達比は少なくともほぼiからi+1に変化する。この場合、iは転動支持部5と、舌状部先端10の範囲における遮断力の負荷直径との間の半径方向の間隔と、転動支持部5と、皿ばね4と押圧板3との間の負荷直径との間の半径方向の間隔との比である。さらにこの場合には皿ばね4と摩耗フィーラリング20との間の支持は皿ばね4と押圧板3との間の支持と少なくともほぼ同じ半径方向の高さで行われなければならない。皿ばねの伝達比の変化もしくは拡大によってこの皿ばねの力−距離経過は伸ばすことができる。すなわち、伝達比が大きくなると即座に距離に対する力もしくは力変化は減少させられる。すなわち皿ばねは伝達比が大きい範囲では平らなもしくはゆるやかな力−距離経過を有している。これによってこの範囲における遮断力経過も行われる。
【0053】
図9に示された摩擦クラッチ101は同様に押し型の摩擦クラッチを形成する。皿ばね104は軸方向で不動にカバー102と結合された2つの転動支持部105,105aの間に旋回可能に支承されている。両方の旋回支持部105と105aとその間に設けられた皿ばね104とを軸方向で確保するためにはカバー102と結合された保持手段137が設けられている。図示の実施例では保持手段137は一体にカバーから成形された舌片102bによって形成されている。この舌片102bは軸方向で皿ばね104を通して延び、皿ばね104の、押圧板103に向いた側に設けられた転動支持部105aを軸方向で背後から掴んでいる。
【0054】
摩擦クラッチ101は摩耗センサ137を有している。この摩耗センサ137はリング状の、弾性的に変形可能な範囲138を有しており、この範囲138はカバー底102aに例えばリベット結合で固定されている。摩耗センサ137は軸方向に延びる範囲141を有しており、該範囲141は皿ばね104内の切欠きを通って軸方向に延びている。この範囲141は摩耗フィーラリング120のための支持範囲141aを形成する。
【0055】
軸方向で摩耗フィーラリング120と舌片102bの下方範囲との間には軸方向の遊びLが存在している。この遊びLは摩擦クラッチ101を遮断する場合の押圧板103の軸方向の移動を規定する。
【0056】
半径方向外側で皿ばね4は線材リング118aに支えられる。この線材リング118aは摩耗補償リング118により保持されている。
【0057】
摩耗補償リング118と摩耗フィーラリング120とは軸方向で押圧板103にランプ119,123と対応乗上げランプ121,123を介して支えられている。ランプ119,123と対応乗上げランプ121,123は周方向の経過と起立角とに関し、図1から8までと関連して記述したのと似たように構成されている。したがって図9の実施例においても有利には後調節装置117において後調節方向に抗する自縛作用が存在している。
【0058】
対応乗上げランプ121,122は直接的に押圧板103に一体成形することができるが、少なくとも軸方向で1つのリング118,120と押圧板103の間に対応乗上げランプを形成する構成部分を設けることもできる。この構成部分は同様にリング状に構成することもできる。この構成部分は有利には押圧板103と回動不能に結合されている。しかしながらリング118及び(又は)120を回動不能ではあるが軸方向に移動可能に押圧板103と結合されていることができ、対応乗上げランプを形成する構成部分は押圧板103に対して回動可能であることができる。
【0059】
摩耗フィーラリング120は少なくとも1つの軸方向に従動可能な構成部分によって形成された摩耗センサ137と協働する。摩耗センサ137は周方向に分配された複数の又は単数の、軸方向に弾性的に変形可能なフックによって形成されているか又は弾性的なリング状の基体138を有し、該基体138から半径方向内側へ個々の舌片141が延びており、この舌片141が摩耗フィーラリング120に接触する構成部分によって形成されることもできる。弾性的に従動する摩耗センサ137は摩耗が存在していない場合に摩耗フィーラリング120が後調節されないことを常に保証する基本変形力もしくは基本バイアスを有していなければならない。したがって摩耗補償リング118及び(又は)摩耗フィーラリング120に作用する個々のばねは適当に調和させられていなければならない。
【0060】
押圧板103はばね部材を介してケーシング102に対してバイアスがかけられ、クラッチ101が遮断された場合にも押圧板103が常に皿ばね104に向かってバイアスがかけられ、したがって転動支持部5が常に皿ばね104に留まることが常に保証されるようになっている。このバイアスをかける手段は例えば弾性的な手段、例えば板ばね部材により形成することができる。この手段は適当な予荷重で図1に示されたように組込むことができる。皿ばね104を設計する場合には、皿ばね104の力に抗して作用する前記手段により与えられる力が考慮されなければならない。さらに押圧板103とケーシング102とに軸方向でバイアスをかける手段を設計する場合には軸方向に可動な構成部分、例えば押圧板103の慣性に基づきかつこれらの部分の振動に基づき生じる加速が考慮されなければならない。
【0061】
クラッチ101を遮断する場合に押圧板103の離反距離を制限するためには、図示の実施例の場合には支持範囲141aが舌片137の下方範囲に接触することで形成されるストッパが設けられている。押圧板103の離反距離は遊びLによって規定されている。
【0062】
後調節装置117の後調節機能は図1から8までに示された後調節装置の後調節機能と比較可能である。図9には対応押圧板に取付けられた状態にある摩擦クラッチ101が新しい状態で示されている。図示されていない摩擦ライニングにおいて摩耗が生じると、押圧板103は摩耗に相応して左へ移動し、摩耗フィーラリング120はこの摩耗に相応して後調節される。これによって両方のリング118,120のストッパ突起の間に、図7aにおいて突起34,35のために示したように周方向の遊びが生じる。摩擦クラッチ101を遮断する場合には押圧板103と両方のリング118,120は軸方向でカバー底102aに向かってまず一緒に移動する。この場合にセンサ137は弾性的に変形される。遊びLを克服したあとで押圧板103と軸方向でこの押圧板103に対して摩耗センサ137を介してバイアスのかけられた摩耗フィーラリング120は停止させられる。摩擦クラッチ102の遮断距離は、少なくとも摩耗が存在している場合に遊びLを克服したあとで皿ばね104が所定の角度だけ円錐性を変化させ、これによって摩耗補償リング118が軸方向で負荷軽減され、存在するライニング摩耗に相応して後調節されるように選ばれている。しかもこの後調節は先行する摩耗フィーラリング120の回動に相応する回動によって行われる。この回動のあとで両方のリング118と120のストッパは再び互いに当接する。これは図8aにおいてストッパ突起34,35のために示したように行われる。このストッパ制限によって皿ばね104はリング118にかけられた負荷を完全に除くことができる。何故ならばリング118はストッパによってコントロールされずには調節されなくなるからである。
【0063】
図10に示した摩擦クラッチ201は作動皿ばね204がカバー側の旋回支持部205に対して押されるかもしくは引っ張られるいわゆる押し型クラッチを形成する。このためには皿ばね209の形をした蓄力器が設けられている。この蓄力器を成す皿ばね209はクラッチケーシングもしくはカバー202と押圧板203との間に緊縮されている。皿ばね209はカバー202の、作動皿ばね204とは反対側に配置され、結合手段209aを介して押圧板203と結合されている。結合手段209aは軸方向で皿ばね204に設けられた切欠きを通って延びている。しかしながら皿ばね209は直接的にカバー202と押圧板203との間に配置されていてもよい。蓄力器から与えられる軸方向力は、この力がクラッチ1を遮断するのに必要な、クラッチ201に組込まれた皿ばね204を旋回させるために必要な最大遮断力よりも大きくなるように選択されている。有利であるのは摩擦クラッチ201の寿命に亙って、蓄力器209から押圧板203に生ぜしめられた弾性的なバイアス力が最大遮断力の少なくとも1.1倍に相応していることである。しかしながら蓄力器209によって与えられる軸方向力は著しく高くてもよい。有利であるのは皿ばね209が摩擦クラッチ201の寿命に亙ってもしくは後調節装置217の最大可能な補償距離に亙って実質的に一定の力−距離経過を有し、したがって皿ばね204により押圧板203に生ぜしめられた圧着力が実質的に一定に保たれることである。しかしながら皿ばね209が後調節装置217の後調節範囲に亙って所定の力−距離特性値を有し、ケーシング202と押圧板203との間でトルクを伝達する板ばねの、ライニング摩耗の増加に伴って上昇するバイアス力を補償できるようになっていても有利である。このような板ばねは図1に示され、符号15で示されている。
【0064】
皿ばね204と押圧板203との間に軸方向に設けられた摩耗補償装置217は摩耗補償リング218と摩耗フィーラリング220とを有している。これらのリング218,220は図9の両方のリング118,120と同じように配置されかつ作用する。両方のリング218,220は乗上げランプ219,223を介して押圧板203の対応乗上げランプ221,222に支えられる。摩耗センサ237はダイヤフラム状もしくは皿ばね状の構成部分によって形成され、該構成部分は半径方向内側でリベット結合239の形をした結合装置を介して皿ばね204に固定されている。摩耗センサ237の、例えばリング状の弾性的な範囲238は皿ばね204に対し間隔Lを有し、該間隔Lは摩擦クラッチ201を遮断する場合の押圧板203の離反距離を規定する。弾性的にバイアスのかけられた摩耗センサ237は半径方向外側で皿ばね204の、リング218,220とは反対側で皿ばね204に支えられる。このためには弾性的な範囲238は半径方向外側に軸方向に延びる舌片241を有している。この舌片241は皿ばね204の軸方向の切欠きを通して導かれ、皿ばね204の、弾性的な範囲238とは反対側で皿ばね204に支えられている。したがって弾性的な摩耗センサ237は作動皿ばね204の上に弾性的に緊定されている。摩耗センサ237によっては摩耗フィーラリング220の不都合な後調節が回避される。両方のリング218,220は周方向で蓄力器によって、先の図面と関連して記述したように負荷されている。
【0065】
摩擦クラッチ201を図10に示された接続位置から遮断する場合には皿ばね204はリング状の支持部205を中心として旋回させられる。したがって押圧板203にかかる負荷が除かれかつ蓄力器209を介して遮断方向に移動させられる。遮断過程の間には摩耗フィーラリング210は皿ばね204に向かって移動させられ、摩耗センサ237は弾性的に変形される。この変形リング状の弾性的な範囲238が皿ばね204に接触し、これによって押圧板203の遮断方向での軸方向の移動が終了させられ、皿ばね204がさらに遮断方向に変形した場合に摩耗補償リング218にかかる負荷が除かれるまで行われる。ライニング摩耗が存在していないと、摩耗補償リング218は押圧板に対して移動しない。何故ならば両方のリング218,220のストッパは、図4aから6aにおいてストッパ突起34,35のために示したように接触するからである。摩耗フィーラリング220自体は摩耗センサ237によって押圧板203に対して負荷されているので、この摩耗フィーラリングも回動することはできない。
【0066】
例えば摩擦ライニングにおいて摩耗が生じると、押圧板203は左へ移動し、これによって皿ばね204もその円錐性をわずかに変化させる。この移動によって摩耗フィーラリング220にかかる負荷が除かれ、この摩耗フィーラリングは摩耗に相応して後調節される。この場合、後調節は摩耗センサ237で制限される。摩擦クラッチ201が再び遮断されると図9と関連して記述したように摩耗補償リング218にかかる負荷が除かれ、これによって摩耗補償リングが後調節される。これはリング218と220との間でストッパが有効になるまで行われる。
【0067】
図9によるリング118,120と図10によるリング218,220との間の後調節は図4aから図8aまでに示されたものに相応する。
【0068】
図11から13までに示した摩擦クラッチ301はいわゆる引張り型の摩擦クラッチを形成している。皿ばね304は半径方向外側で、ケーシング302の半径方向の範囲302aと皿ばね304との間に設けられた摩耗補償リング318に支えられている。半径方向でさらに内側に位置する範囲で皿ばね304は押圧板303の突起313を負荷する。皿ばね304の、押圧板303とは反対側には皿ばね304によって保持されかつ皿ばね304とバヨネット状の結合で錠止された摩耗センサ337が設けられている。このために皿ばねとして構成された摩耗センサ337は半径方向外側に軸方向の、フックとして構成された張出し部341を有している。この張出し部341は皿ばね内に設けられた軸方向の切欠き304aと協働して軸方向で錠止する差込み回転結合装置を形成する。両方の構成部分304と337を錠止を行う位置に固定するためには皿ばね337は舌状部先端の半径方向内側の範囲に軸方向に延びる舌片341aを有し、この舌片341aは−皿ばね337が軸方向に皿ばね304ぶ向かってバイアスがかけられたあとでかつ両方の構成部分337と304との間で錠止を行う回動が行われたあとで−皿ばね304の切欠き304b内に回動防止を行うために係合する。摩耗センサ337は摩耗が存在していない場合に摩耗フィーラリング320が後調節されることを阻止する。摩耗フィーラリング320は同心的にかつ摩耗補償リング318に対して半径方向内側に設けられている。
【0069】
両方のリング318,320は先の図面及び特に図1と2と関連して記述したように乗上げランプ319,323を介してケーシング302に保持された対応乗上げランプ321,322に軸方向で支えられている。
【0070】
図12に示されているように両方のリング318,320はリング18,20と同じように、間にコイルばね329が緊縮されるストッパ突起334,335を有している。
【0071】
図12に示すように摩耗補償リング318はコイルばね328の形をした蓄力器で後調節方向に負荷されている。蓄力器328は両方のリング318と320とのリング状の基体の間の半径方向の範囲に設けられている。ばね328は図1と図2と関連して記述したようにカバー302の舌片もしくは舌状部330に受容されている。摩耗補償リング318は−図1と図2とによるリング18と似たように張出し部331を有し、該張出し部はフォーク状の成形部332をばね328を支えるために有している。したがってこの場合にもばね328、摩耗補償リング318、ばね329、摩耗フィーラリング320、摩耗センサ337は作用的に直列に接続されている。
【0072】
摩耗センサ337は摩耗が存在していない場合には摩耗フィーラリング320の許容されない後調節を阻止する。この摩耗フィーラリング318は自体は摩耗補償リング318の許容されない後調節を阻止する。
【0073】
図11に示された、対応押圧板の上にクラッチ円板316を介在させて取付けられた摩擦クラッチ301の新しい状態から出発して、摩擦クラッチ301を遮断する場合には皿ばね304が半径方向内方で右へ旋回させられるので、皿ばね304は半径方向外側で摩耗補償リング318により保持された転動支持部5に支えられる。遮断期の間、センサ皿ばね337は軸方向で皿ばね304と摩耗フィーラリング320との間で緊縮され、しかも押圧板303の離反行程を規定する、リング状の弾性的なセンサ区分338の外側の範囲と皿ばね304との間に規定された遊びLが与えられ、皿ばね304が軸方向で摩耗フィーラリング320に支えられるまで緊縮される。遮断運動が継続されると皿ばね304は摩耗フィーラリング302に存在するリング状の支持範囲320aを中心として旋回させられる。これによって半径方向外側の転動支持部305に皿ばね304によってかけられた負荷は除かれ、摩耗が存在する場合にはこの摩耗はリング318の適当な軸方向の後調節により補償される。したがって皿ばね304は遮断期においてはまず単腕レバーのように外側の転動支持部305を中心として旋回させられる。遊びLを克服したあとで皿ばね304のリング状の旋回範囲は半径方向内方へ摩耗フィーラリング320の範囲320aへ移動させられる。したがって遮断運動が継続された場合には皿ばね304は2腕レバーのように旋回させられるかもしくは作用する。皿ばね304のリング状の転動支持部が摩擦クラッチの作動の間に前述のごとく半径方向に移動することによって伝達比もしくはてこ腕比が変化する。この伝達比もしくはてこ腕比は皿ばね304を作動するために必要な力をiからi−1に変化させられる。したがって皿ばね304が摩耗フィーラリング320に支えられると遮断力の上昇が行われる。伝達比iは皿ばね舌状部先端310の範囲における遮断力の作用範囲と、皿ばね304と転動支持部305との間の接触範囲との間の間隔と、この接触範囲と押圧板303の突起313のための皿ばね304の負荷範囲との間の間隔と比である。前述の伝達比の変化は、皿ばね304と押圧板303との間の支持が少なくともほぼ、摩耗フィーラリング320における皿ばね304の支持と同じ直径で行われるという仮定に基づいている。皿ばね304と摩耗フィーラリング320との間の支持範囲が半径方向外方へ転動支持部305に向かって移動すればするほど、皿ばね304が摩耗フィーラリング320に当接した場合の遮断力の上昇はわずかになる。
【0074】
接続期の間に摩擦ライニング307において摩耗が生じると、皿ばね304はその円錐性を変化させ、しかも舌状部先端310が左へ移動する。この円錐性の変化によって摩耗フィーラリング320にかかる負荷も除かれ、摩耗フィーラリング320は発生するライニング摩耗に相応して後調節される。したがって摩耗が生じた場合にはまず摩耗フィーラリング320が摩耗補償リング318を、図12に示されているように先行する。摩耗フィーラリング320の回動によって両方のリング318,320のストッパ突起334と335との間には摩耗に比例した間隔345が生じる。次いで行われる遮断過程に際して、先行する図面に基づき既に記述したように摩耗補償リング318に皿ばね304によりかけられた負荷は除かれる。したがって摩耗補償リング318は遊び345に相応して後調節される。これによって皿ばね304は再び新しい状態に相応する円錐性もしくは扁平位置をとる。摩耗が増すにつれて皿ばね304は軸方向でカバー底302aから遠ざらされる。この場合、全調節範囲に亙って皿ばねの組込み位置の適当な角度修正が行われる。この適当な角度修正はそれぞれ摩耗フィーラリング320によって検出もしくは測定された摩耗に関連する。
【0075】
図14に部分的に示された後調節装置417は図11と12に示された後調節装置317と似たように構成されかつ配置されている。図11による実施例に対する重要な差は摩耗フィーラリング420が押圧板403の突起413における皿ばね404の支持部と半径方向外側に配置された旋回支持部405における皿ばね404の支持部との間の半径方向範囲に設けられていることである。したがって摩耗フィーラリング420は大きな直径を有し、したがって摩擦クラッチの遮断期の間に行われる、皿ばね404と摩耗フィーラリング420との間の支持は摩耗補償リング418により近く位置している。これによって皿ばね404が摩耗フィーラリング420に接触した場合に行われる遮断力の増加は図11の実施例に対して減少させられる。センサ皿ばね438は皿ばね338と同じようにバヨネット状の結合装置を介して皿ばね404に固定されている。
【0076】
図14の実施例においては摩耗フィーリング420と皿ばね404との間の支持直径の半径方向の高さにおいてセンサ438が移動できるばね距離Sは、摩擦クラッチを遮断する場合に押圧板403が移動する離反もしくは離間距離にL2/L1の比を乗算したものが、少なくともほぼセンサ438のばね距離Sに相当するように設定しておくことができる。すなわち、摩耗フィーリング420と皿ばね404との間の支持直径の半径方向の高さにおいてセンサ438が移動可能であるばね行程Sと、押圧板403の一杯の離反もしくは離間距離との間には、少なくともほぼV=S×L1/L2の関係式が成立つ。
【0077】
図15に示された引張り型摩擦クラッチ501は、軸方向で皿ばね504と押圧板503との間に配置された後調節装置517を有している。皿ばね504は半径方向外側で、クラッチカバー502により保持された旋回支持部505に支えられ、さらに半径方向内側にある範囲で、軸方向で押圧板503に支えられた摩耗補償リング518を負荷する。摩耗補償リング518は摩耗フィーラリング520によって取囲まれている。リング518,520はこの場合にも押圧板503により保持された対応乗上げランプ521,522に軸方向で支えられる乗上げランプ519,523を有している。軸方向で皿ばね504と摩耗フィーラリング520との間にはこの場合にもダイヤフラム状の構成部分によって形成された摩耗センサ537が設けられている。弾性的な構成部分537は皿ばね504により保持され、この構成部分537を緊縮させるために必要な力が摩耗フィーラリング520に軸方向で作用する調節力よりも大きくなるように設計されもしくは組込まれている。軸方向の振動が存在する場合に押圧板503もしくは摩耗補償リング518が皿ばね504から持上がらないためには押圧板503は皿ばね509の形をしたばね部材を介してケーシング502に対して軸方向でバイアスがかけられ、しかもカバー側の転動支持部505に向かって負荷されている。これによって摩耗フィーラリング520は摩耗センサ537から持上がらないことが保証される。
【0078】
摩擦ライニングの摩耗が生じると皿ばね504の角度位置もしくは円錐性が変化する。この変化は皿ばね504の半径方向内側の範囲が左へ、押圧板503の軸方向の移動に相応して旋回させられるように行われる。これによって摩耗フィーラリング520にかかる負荷が除かれ、これは摩耗に応じて後調節される。この場合、この後調節は摩耗センサ537によって制限される。これに続く遮断期の間には押圧板503が所定の離反行程距離に達すると、摩耗補償リング518に皿ばね504によってかけられる負荷は除かれるので、摩耗補償リング518は摩耗フィーラリング520によって与えられた後調節距離に相応して移動させられる。
【0079】
押圧板503の軸方向の遮断距離の制限は皿ばね504の外側範囲における当接によって行われる。しかしながらストッパによる距離制限は他の個所で行うこともできる。例えば直接的にケーシング502と押圧板503との間に適当なストッパを設けることもできる。センサ537を緊張させるために必要な力は皿ばね509により押圧板503に生ぜしめられた軸方向の力よりも著しく小さい。したがって摩耗センサ537は皿ばね509を介して摩擦クラッチ501の遮断に際して緊張させられる。
【0080】
たいていの使用例にとっては、摩耗フィーラリングと摩耗補償リングとの転動もしくは支持範囲の間の半径方向の間隔は、カバーにおける作動皿ばねの支持部と作動皿ばねと押圧板との間の負荷個所との間の半径方向の間隔とほぼ同じ大きさであると有利である。これによって摩耗後調節に際して摩耗フィーラリングが移動した軸方向の距離が軸方向に発生した摩耗とほぼ同じ大きさになることが保証される。
【0081】
図16と17にはばねクランプ637として構成された摩耗センサ部材が示されている。このようなセンサ部材637は多数、作動皿ばね604の弾性的なリング体の周方向に均一に分配されて設けられていることができる。図16から判るようにこのようなばねクランプ637の1つは皿ばね604とスナップ結合によってもしくは両方の外側の脚部637aの端部範囲を通しかつ中央の脚637bを皿ばね604の外縁に係止させることで結合することができる。図16と17による摩耗センサ部材は例えば図1の摩擦クラッチの実施例に使用することができる。
【0082】
すでに図1との関連で記述したように摩擦クラッチは、遮断過程の間に摩擦クラッチにより伝達可能なモーメントを次第に消滅させるような手段を有していると有利である。何故ならばこれによって遮断力経過又は必要な最大の遮断力の減少もしくは減退が達成されるからである。図1に示された摩擦クラッチにおいては前記手段は摩擦ライニングの間に設けられたライニングセグメント16によって形成されている。このようなライニングセグメント16は例えばDE−OS3631863号により公知である。
【0083】
摩擦クラッチを遮断又は接続する場合の漸進的なモーメント形成もしくは消滅を達成する別の可能性はDE−OS2164297号により提案されている。この解決策でははずみ車が2部分から構成され、対応押圧板を形成する構成部分が軸方向で弾性的に、内燃機関の出力軸と結合された構成部分に対して支えられている。
【0084】
ライニングばね作用の代わりになる手段は圧着皿ばね4と押圧板3との間の力伝達経路に設けておくこともできる。このような配置は例えばDE−OS3742354号及びDE−OS1450201号によって提案されている。さらにライニングばね作用の代わりになる手段は圧着皿ばね4と固定個所、例えば対応押圧板6に対するケーシング2のねじ結合部との間の力伝達経路に設けておくこともできる。
【0085】
遮断力の減少の所望の効果を達成するためにはライニングばね作用もしくはこのライニングばね作用の代わりになる手段は作動皿ばね4と直列に接続されていることができる。これはライニングばね作用もしくはこの代わりをする手段が皿ばね4により与えられた力によって弾性的に変形可能であることを意味する。
【0086】
次にライニングばね作用もしくはライニングばね作用代替物の作用形式を図1と2との実施例と図18,19による線図に示した特性線で詳細に説明する。
【0087】
図18の線50は皿ばね4の円錐性の変化に関連してこの皿ばね4によって押圧板3に全体として加えられた軸方向力の部分範囲が示されている。部分範囲50は皿ばね4のリング状の基体12が旋回支持部5とカバー円板3の半径方向外側の支持部との間で変形される軸方向の変形に相当する。部分区分50においては支持皿ばね9とばあいによっては他の部材、例えば板ばね5によって加えられた力、皿ばね4の変形を助ける力、この変形に影響を及ぼす力が考慮されている。皿ばね4の実際の力−距離経過は図18においては破線50aで示されている。したがって皿ばね4は実際には線50よりも高い力−距離経過を有している。
【0088】
点51は閉じられた新しいクラッチ1における皿ばね4の組込み状態を表わしている。これはすなわち皿ばね4が適当な組込み状態で最大の圧着力を押圧板3に生ぜしめる状態である。点51は新しいクラッチにおける皿ばね4の円錐状の組込み位置の変化によって線50に沿って上方又は下方へ移動させられる。
【0089】
線52はライニングばねセグメント16により与えられる軸方向の拡開力を示している。この拡開力は両方の摩擦ライニングの間で作用しかつ押圧板3の上に作用する。この軸方向の拡開力は皿ばね4により押圧板3に生ぜしめられる軸方向力に抗して作用する。有利であるのはばねセグメント16の弾性的な変形によって与えることのできる最大軸方向力が、皿ばね4により押圧板3に生ぜしめられる最大力に相応していることである。この場合この軸方向の方が大きいことも可能である。したがって摩擦クラッチ1が完全に閉じられた場合にはばねセグメント16がばねリザーブを有し、所定の距離に亙ってまだ弾性的に変形可能である。摩擦クラッチ1を遮断する場合にはばねセグメント16は距離53に亙って弛緩する。この、押圧板3の軸方向の移動に相応する距離53に亙ってクラッチ1の遮断過程が助けられる。したがってライニングばね装置16がない場合に組込み点51に想到する遮断力よりもわずかな最大遮断力が与えられなければならなくなる。点54を越えると摩擦ライニング7は解放される。この場合、皿ばね4の漸進的な特性線範囲に基づき、まだ与えられる遮断力は点51に相当するであろう遮断力よりも著しく減少される。クラッチ1の遮断力は最低もしくは特性線50の谷点55が達成されるまで低下する。最低55を越えた場合には必要な遮断力は再び上昇する。この場合、舌状部先端10の範囲における遮断距離は、最低55を越えた場合でも、遮断力が皿ばね9によって生ぜしめられた支持力よりも大きくならないように選択されている。これはさもないと摩耗センサ37が摩耗フィーラリング20から不都合に離れることが遮断期の間に行われ、ひいては補償手段17が調節され、その結果として摩擦クラッチが少なくとも完全には遮断されなくなり、極端な場合にはもはや遮断できなくなり、摩擦クラッチによるトルクもしくは力流の中断がもはや可能ではなくなるために必要である。
【0090】
支持皿ばね9は図19の線57に相当する力−距離経過を有している。この特性線57は皿ばね状の構成9が弛緩された位置から円錐性において変化させられる。これはカバー側の旋回支持部と作動皿ばね側の旋回支持部との間の半径方向の間隔に相応する半径方向の間隔を有する2つの旋回支持部の間で行われる。特性線57から判るように皿ばね状の構成部分はばね距離58を有し、このばね距離に亙って特性線から生ぜしめられた軸方向力は実地においてコンスタントに保たれる。この場合、この範囲58に亙って生ぜしめられた力は、この力が常に、摩擦クラッチ1の寿命に亙って皿ばね舌状部先端10の範囲で生じる最大の遮断力よりも大きくなるように選択されている。センサばね9によって与えられる支持力は皿ばね4のてこ比に関連する。このてこ比はたいていの場合には1:3から1:5までの間の大きさでるが、しかし多くの使用例ではこれよりも大きいか又は小さいことができる。選択された皿ばね伝達比は旋回支持部5と両方の皿ばね4と9の支持直径との間の半径方向の間隔と、旋回支持部5と作動部材、例えば遮断軸受のための舌状部先端10の範囲における支持直径との間の半径方向の間隔の比に相応する。
【0091】
摩擦クラッチ1における皿ばね状の部材9の組込み位置は、この部材9が遮断距離に亙って弾性的に従動もでき、摩擦面と摩擦ライニングの摩耗に基づき生じる、対応押圧板6に向かう押圧板3の軸方向の後調節距離に少なくとも相応する、軸方向のばね距離を摩擦ライニング7に向かって有するように選ばれている。ばね9のこのばね距離に亙っては、このばね9によって皿ばね4に与えられた力が摩擦クラッチを遮断するために必要な力よりも大きいことが保証されていると有利である。この場合には、特性線57の範囲58が少なくとも最大摩耗距離に相当する長さを有しており、有利にはこの摩耗距離よりも大きいことが有利である。何故ならばこれによって組込み誤差も少なくとも部分的に補償されるからである。
【0092】
押圧板の離反を行うバイアスのかけられた板ばね9が使用されている場合には押圧板3は皿ばね4に向かってこの板ばね9で圧着されている。これによってこの板ばね9を介しても遮断過程が助けられる。したがって板ばね9によって生ぜしめられた軸方向力には皿ばね9によって生ぜしめられた軸方向力が重畳される。したがって板ばね部材9はカバー2と押圧板3との間に、摩擦ライニングの摩耗の増大に伴って、板ばね9によって作動皿ばね4に生ぜしめられた軸方向力が大きくなるように組込むことができる。例えば図19の距離58に亙って、ひいては後調節装置17の摩耗補償距離に亙って、板ばね15によって生ぜしめられた軸方向の力は線57bに示された経過を有している。この場合には板ばね15は摩擦ライニングの摩耗が増加するにつれて大きくなる戻し力を作動皿ばね4に生ぜしめられる。線57に応じた経過が望まれる場合には皿ばね9はこの皿ばねが、線57cに示された特性線経過を有するように構成されなければならない。
【0093】
さらに作動皿ばね4を転動支持部5に圧着する蓄力器、例えば皿ばね状の構成部分9は図19に示されたものとは異なる力−距離経過を有していることができる。例えばこのばねにより少なくとも範囲58において生ぜしめられた力−距離経過は上昇又は下降することもできる。重要であることはいずれの場合にもこのばね9及び場合によっては他のばね部材、例えば板ばね15によって与えられた作動皿ばね4のための支持力がこの力に抗して作用する摩擦クラッチの遮断力よりも大きいことである。
【0094】
本発明の摩擦クラッチの簡単な組立を可能にするためには摩耗フィーラリング及び(又は)摩耗補償リングが、摩耗後調節装置を後退した位置、すなわち摩擦クラッチの新しい状態に相当する状態にもたらすことのできる回動もしくは迎止部材のための係合範囲を有していることが有利である。図1の実施例では摩擦クラッチの製造もしくは組立に際して摩耗フィーラリングが工具で後退した位置へ回動させられる。何故ならば摩耗フィーラリング20の回動によって摩耗補償リング18も自動的に回し戻されるからである。この後退させられた位置では少なくとも摩耗フィーラリング20が確保部材で固定される。この確保部材あ摩擦クラッチ1を対応押圧板6に取り付けたあとで除かれ、これによって後調節装置17が活性化される。似たような形式で他の図面の摩擦クラッチの場合にも摩耗補償リング及び(又は)摩耗フィーラリングは確保されていなければならない。
【0095】
摩耗補償リングを摩擦クラッチの新しい状態に相応する出発位置に保つための別の可能性は、カバー円板とケーシングとの間もしくは作動皿ばねとケーシングとの間に少なくとも1つの迎止部材が設けられ、この迎止部材が設けられ、この迎止部材が押圧板及び(又は)圧着皿ばねを後退させられた位置もしくはケーシングに対して緊定された位置に保持することである。前記位置は前記構成部材が摩擦クラッチを対応押圧板に取付けたあとで有している構成部材の位置に相応する。このためには例えばケーシングとカバー円板との間又はケーシングと圧着皿ばねとの間に距離制限部材、例えばクランプ又はシムを設け、圧着皿ばねの許容されない弛緩を阻止することができる。
【0096】
本発明は図示及び記述した実施例に限定されるものではなく、種々の実施例と関連して記載した個々の特徴もしくは部材の組合せによるヴァリエーションをも含むものである。さらに図面と関連して記述した個々の特徴もしくは機能形式もそれ自体単独で独立した発明を成すものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摩擦クラッチの部分図。
【図2】図1のII−II線に沿った断面図。
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図。
【図4】摩擦クラッチを作動する第1段階を示した図。
【図5】摩擦クラッチを作動する第2段階を示した図。
【図6】摩擦クラッチを作動する第3段階を示した図。
【図7】摩擦クラッチを作動する第4段階を示した図。
【図8】摩擦クラッチを作動する第5段階を示した図。
【図9】本発明の摩擦クラッチの別の実施例を示した図。
【図10】本発明の摩擦クラッチの別の実施例を示した図。
【図11】本発明の摩擦クラッチの別の実施例を示した図。
【図12】本発明の摩擦クラッチの別の実施例を示した図。
【図13】本発明の摩擦クラッチの別の実施例を示した図。
【図14】本発明の摩擦クラッチの別の実施例を示した図。
【図15】本発明の摩擦クラッチの別の実施例を示した図。
【図16】本発明の摩耗センサの1実施例を示した図。
【図17】本発明の摩耗センサの1実施例を示した図。
【図18】本発明の摩擦クラッチの種々の特性線を有する線図。
【図19】本発明の摩擦クラッチの種々の特性線を有する線図。
【符号の説明】
1 摩擦クラッチ、 2 ケーシング、 3 押圧板、 4 圧着皿ばね、 6 対応押圧板、 7 摩擦ライニング、 8 クラッチ円板、 17 後調節装置

Claims (69)

  1. 摩擦クラッチであって、押圧板がケーシングに回転不能ではあるが、軸方向に制限されて移動可能にケーシングに結合されており、ケーシングと押圧板との間で皿ばねが作用しており、該皿ばねによって押圧板が、押圧板と対応押圧板との間に締込まれるクラッチ板の方向に負荷可能であり、クラッチが作動手段を介して接続・遮断可能であり、クラッチ板の摩擦ライニングの摩耗を自動的に補償する後調節装置を備えている形式のものにおいて、後調節装置が同じ構成部分(カバー、押圧板)の上に保持された、互いに半径方向の間隔をおいて配置された2つのリングを有し、該リングがそれぞれ、搬送手段の影響のもとで周方向に回動可能な後調節装置の作用下で、軸方向で皿ばねに向かって移動可能であり、一方のリングが摩耗補償リングを形成しかつ他方のリングが摩耗フィーラリングを形成しており、摩耗フィーラリングが摩耗補償リングによる、検出された摩耗を越える摩耗補償を阻止しており、抑止装置を有する摩耗センサによって、摩耗フィーラリングが実際に検出された摩耗距離を越えて回動することが阻止されるようになっており、抑止装置が軸方向に従動する部材を有し、この部材が、皿ばねと摩耗フィーラリングとの間の間隔を保証すると共に、回動ブレーキとして摩耗フィーラリングに作用するが、摩耗が発生すると摩耗フィーラリングにかかる負荷を除き、摩耗フィーラリングが摩耗に相当する回動を行なえるようにすることを特徴とする、摩擦クラッチ。
  2. 皿ばねが第1の半径方向の範囲で、クラッチが接続された状態で、摩耗補償リングに支えられ、その際に摩耗補償リングの後調節装置の回動が阻止される、請求項1記載の摩擦クラッチ。
  3. 摩擦クラッチが、摩耗した場合にかつ摩擦クラッチが接続された状態で抑止装置の作用を除くことができ、摩擦クラッチを遮断する間は抑止手段の作用が存在しており、抑止手段が少なくとも皿ばねと摩擦フィーラリングとの間で又はケーシングと摩耗フィーラリングとの間で作用可能である、請求項1又は2記載の摩擦クラッチ。
  4. 前記リングがランプを有し、周方向に作用する蓄力器により負荷されている、請求項1からまでのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  5. 抑止装置の作用が、摩耗に関連して行なわれる皿ばねの円錐性の変化に関連して除かれる、請求項1からまでのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  6. 抑止装置の作用が摩耗に関連して行われる押圧板の軸方向の位置の変化に関連して除かれる、請求項1から5までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  7. 後調節装置がクラッチカバーと皿ばねとの間で作用可能である、請求項1からまでのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  8. 後調節装置が皿ばねと押圧板との間で作用可能である、請求項1からまでのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  9. 後調節装置がクラッチカバーと皿ばねとの間の軸方向の構成スペースに設けられている、請求項記載の摩擦クラッチ。
  10. 後調節装置が皿ばねと押圧板との間の軸方向の構成スペースに設けられている、請求項記載の摩擦クラッチ。
  11. 両方のリングが摩擦クラッチの軸方向に移動可能な1つの構成部材によって保持されている、請求項1から10までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  12. 両方のリングが摩擦クラッチの、軸方向に不動な構成部材に保持されている、請求項1から11までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  13. センサ自体が抑止装置を形成している、請求項1から12までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  14. 抑止装置の作用を摩擦クラッチの遮断過程に応じて強めることができる、請求項1から13までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  15. 摩擦クラッチが接続された状態で、摩擦フィーラリングの軸方向の後調節を、その後調節装置を周方向に回動させることによってかつ皿ばねの円錐性の変化又はカバーに対する押圧板の軸方向の位置の変化に関連して許す摩耗センサが、軸方向に弾性的に従動する少なくとも1つの部材から成っており、該部材が摩擦クラッチが接続された状態及び新しい状態で又は後調節装置が摩耗に相応して後調節された状態で、力成分でクラッチ構成部材の1つ及び第2のリングに支持されて、該リング、周方向に有効な搬送装置の作用及び質量の作用下にあるリングが回動し、ひいては軸方向に移動することが阻止され、皿ばねの円錐性が摩耗に基づき変化した場合又は摩擦クラッチが接続された状態で押圧板の軸方向の位置が変化した場合にはセンサの支持範囲が第2のリングの負荷を少なくとも軽減するか又は第2のリングを持上げ、該リングが搬送装置により回動させられ、ひいては軸方向に移動させられる、請求項1から14までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  16. センサが板ばね又は皿ばね状の弾性的な構成部材によって形成されている、請求項1から15までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  17. センサが弾性的にバイアスをかけられた構成部材によって形成されている請求項16記載の摩擦クラッチ。
  18. センサが皿ばねの上に固定されている、請求項17記載の摩擦クラッチ。
  19. センサが1つの半径方向の範囲で皿ばねに枢着されており、他の半径方向の範囲で第2のリングに支持されている、請求項1から18までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  20. センサが第3の範囲で付加的に皿ばねに支持されている、請求項1から19までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  21. センサがカバーにしっかり枢着されており、第2のリングに向き合ったセンサの支持範囲がカバーのストッパ範囲に、遮断に際して橋絡可能な間隔で向き合っている、請求項1から20までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  22. センサが摩耗フィーラリングに設けられている、請求項1から21までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  23. 摩耗フィーラリングを有するセンサが互いに軸方向で弾性的にバイアスのかけられた2つの平行なリンクから成っている、請求項22記載の摩擦クラッチ。
  24. 摩耗フィーラリングが弾性的な構成部材から成っている、請求項1から23までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  25. 摩耗フィーラリングがばね状に成形された部分から構成されている、請求項1から24までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  26. 後調節リングの少なくとも1つのための搬送手段がばねによって形成されている、請求項1から25までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  27. 少なくとも1つのばねがリングを保持する構成部材に支えられている、請求項26記載の摩擦クラッチ。
  28. 両方のリングのばねが直列に接続されている、請求項27記載の摩擦クラッチ。
  29. 第1又は第2のリングのための一方のばねがリングを保持する構成部材に支えられ、第2又は第1のリングのための他方のばねが一方のリングに支えられている、請求項28記載の摩擦クラッチ。
  30. リングを保持する構成部材に一方のリングを支えるばねが、他方のリングのばねより強い、請求項26から29までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  31. 第2のリングの回動が行われたあとではじめて第1のリングの回動を解放するロック装置が、第2のリングのストッパ突起により形成されており、該ストッパ突起に、第1のリングの、周方向で見てあとを追う突起が向き合っている、請求項1から30までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  32. クラッチの遮断された状態で第2のリングが回動しないようにロックされている、請求項1から31までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  33. クラッチの接続された状態で第2のリングが、構成部分のストッパ範囲から、遮断状態で橋絡可能な軸方向の間隔を有し、前記構成部材と第2のリングとの間で軸方向の相対運動が行われる、請求項1から32までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  34. 皿ばねが遮断されて旋回させられた状態で第2のリングの上に支持されている、請求項32記載の摩擦クラッチ。
  35. 第2のリングが遮断状態でカバーに対して押されている、請求項32又は33記載の摩擦クラッチ。
  36. 押圧板に設けられた第2のリングが━遮断されかつ軸方向に移動させられた状態で━皿ばねに対して押されている、請求項1から35までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  37. 押圧板に設けられた第2のリングが━遮断されかつ軸方向に移動させられた状態で━カバーに対して押されている、請求項1から36までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  38. 第1のリングと第2のリングとの間の半径方向の間隔(L2)が、第1のリングにおける皿ばね支持部と対向する構成部材における皿ばね支持部との間の間隔(L1)の30%よりも大きい、請求項1から37までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  39. 第1のリングと第2のリングとの間の半径方向の間隔が第1のリングにおける皿ばね支持部と対向する構成部材における皿ばね支持部との間の間隔とも少なくともほぼ同じである、請求項1から38までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  40. センサのばね距離がクラッチ押圧板の離反距離と少なくともほぼ同じである、請求項1から39までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  41. クラッチ押圧板の離反距離(SD)に対するセンサのばね距離(S)がS<=SD×(L2:L1)の比を形成している、請求項1から39までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  42. クラッチがいわゆる引張型クラッチを形成しており、単腕のレバーとして作用する皿ばねを有し、第2のリングが第1のリングの半径方向内側に配置されており、両方のリングが軸方向で皿ばねとカバーとの間に設けられている、請求項1から41までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  43. クラッチがいわゆる引張型クラッチを形成し、単腕レバーとして作用する皿ばねを有し、第2のリングが第1のリングの半径方向外側に配置され、両方のリングが皿ばねと押圧板との間に設けられている、請求項1から42までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  44. クラッチがいわゆる押圧型クラッチを形成し、2腕レバーとして作用する皿ばねを有し、第2のリングが第1のリングの半径方向内側に配置され、両方のリングが軸方向で皿ばねと押圧板との間に設けられている、請求項1から35までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  45. クラッチがいわゆる押圧型クラッチを形成し、2腕レバーとして作用する皿ばねを有し、第2のリングが第1のリングの半径方向外側に配置され、両方のリングが軸方向で皿ばねとカバーとの間に配置されている、請求項1から35までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  46. 後調節装置のための対応ランプがクラッチカバーに押込み変形されたランプによって形成されている、請求項1から45までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  47. 個々のランプの間でカバー材料に透し孔が設けられている、請求項29記載の摩擦クラッチ。
  48. 後調節装置のための対応ランプが押圧板におけるランプによって形成されている、請求項44記載の摩擦クラッチ。
  49. 押圧板におけるランプが、個々のランプが押込み変形されている薄板部分により形成されている、請求項48記載の摩擦クラッチ。
  50. 押圧板とランプを保持する構成部分との間に半径方向に延びる通路が設けられている、請求項49記載の摩擦クラッチ。
  51. 摩耗補償リングが同時に皿ばねのための旋回支承部を有している、請求項1から50までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  52. 押し作動されるクラッチであって、後調節装置が皿ばねとカバーとの間に配置され、皿ばねが後調節装置とは反対側において支持ばねで支えられている、請求項1から47までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  53. 支持ばねがクラッチを遮断する際に、皿ばねの旋回支持部を遮断距離の第1の部分のために形成している、請求項1から52までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  54. 皿ばねが外縁でフィーラリングに支持され、遮断距離の第2の部分においてフィーラリングにおける支持部を中心として旋回させられるようになっており、皿ばねが第1のリングの支持部から離れかつ支持ばねが押圧板に向かって弾性的に変形される、請求項53記載の摩擦クラッチ。
  55. 後調節装置が皿ばねと押圧板との間に配置され、押圧板がばねを介してカバーと緊定されている、請求項1から51までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  56. 摩擦クラッチであって、押圧板が回転不能ではあるが、軸方向に制限されて移動可能にケーシングと結合されており、ケーシングと押圧板との間に皿ばねが作用しており、該皿ばねによって押圧板が、押圧板と対応押圧板との間に締込まれるクラッチ板の方向に負荷可能であり、クラッチが作動手段を介して接続・遮断可能であり、かつクラッチ板の摩擦ライニングの摩耗を自動的に補償する後調節装置を備えている形式のものにおいて、後調節装置が互いに半径方向の間隔をおいて、同心的に設けられた2つのリングを有し、これらのリングが搬送手段の影響のもとで周方向に回動可能な後調節装置の作用下で軸方向に皿ばねの方向に移動可能であり、皿ばねが第1の半径方向の範囲でクラッチが接続された状態で一方の第1のリング━摩耗補償リング━に支えられ、その際に該リングの後調節装置の回動を阻止しており、第2のリング━摩耗フィーラリング━の後調節装置が、センサを有する、該センサが第2のリングに第1の半径方向範囲から離れた範囲に支持されることによって回動を阻止する抑止装置の作用に晒されており、該抑止装置の作用が、摩擦クラッチの摩耗及び摩擦クラッチの接続状態で少なくとも減少可能であり、これによって摩耗に相応する第2のリングの軸方向の移動が後調節装置の適当な回動によって可能にされ、摩擦クラッチの遮断の間は抑止装置の作用が強められることを特徴とする、摩擦クラッチ。
  57. 摩擦クラッチであって、押圧板が回転不能ではあるが、軸方向に制限されて移動可能にケーシングと結合されており、ケーシングと押圧板との間に皿ばねが作用しており、該皿ばねによって押圧板が、押圧板と対応押圧板との間に締込まれるクラッチ板の方向に負荷可能であり、クラッチが作動手段を介して接続・遮断可能であり、かつクラッチ板の摩擦ライニングの摩耗を自動的に保証する後調節装置を備えている形式のものにおいて、以下の特徴の少なくとも2つの組合せ、すなわち、
    (イ) 後調節装置が互いに半径方向の間隔をおいて設けられた2つのリングを有し、該リングがそれぞれ、搬送手段の影響下で周方向に回動可能な後調節装置の作用下で軸方向に皿ばねに向かって移動可能であること、
    (ロ) 皿ばねが第1の半径方向の範囲で、クラッチが接続された状態で一方の第1のリング━摩耗補償リング━に支えられ、その際に該リングの後調節装置の回動を阻止していること、
    (ハ) 第2のリング━摩耗フィーラリング━の後調節装置が、センサを有する、回動を阻止する抑止装置の作用に晒されており、該抑止装置の作用が摩擦クラッチの摩耗及び接続状態で除かれ得るようになっており、これによって第2のリングが摩耗に相応する軸方向の移動を、後調節装置の適当な移動により行うことができるようになっており、摩擦クラッチの遮断の間は抑止装置の作用があること、
    (ニ) 第1のリングの後調節装置が摩耗に続く遮断過程に際して、先に行われた第2のリングの回動後にかつこれに相応し回動のためにロック装置によって解放可能であること
    を特徴とする摩擦クラッチ。
  58. 回動不能ではあるが、軸方向に制限されて、移動可能にケーシング(2,102)に結合された押圧板(3、103)を有する摩擦クラッチであって、ケーシング(2,102)と押圧板(3,103)との間で皿ばね(4,104)が作用しており、該皿ばね(4,104)が━対応押圧板(6)に摩擦クラッチが取付けられた状態で━押圧板(3,103)と対応押圧板(6)との間に締込み可能なクラッチ円板(8)の摩擦ライニング(7)に向って押圧板(3,103)を軸方向で負荷しており、摩擦クラッチが作動部材、例えば皿ばね舌状部(11)を介して接続、遮断可能であり、さらに摩擦クラッチが少なくとも摩擦ライニング(7)の摩耗を自動的に補償する後調節装置(17,117)を有している形式のものにおいて、後調節装置(17,117)が同じ構成部分(カバー(2)、押圧板(103))によって保持された2つの装置を有し、該装置がそれぞれ、少なくとも1つ乗上げ面(19,23,119,123)を保持する構成部分(18,20,118,120)を有しており、それぞれ少なくとも1つの乗上げ面(19,23,119,123)を備えた前記構成部分(18,20,118,120)が該構成部分(18,20,118,120)を保持する構成部分(カバー(2)、押圧板(103)に対し搬送手段(28,29,129)の影響下で回動可能であり、両方の回動可能な前記構成部分(18,20,118,120)の一方(20,120)が摩耗フィーラ装置の構成部分であって、該摩耗フィーラ装置により、少なくとも摩擦ライニング(7)において摩耗が存在している場合にこの摩耗を表わす遊び(45)が前記一方の構成部分(20,120)の回動によって生ぜしめられ、該遊び(45)の発生後に行われる摩擦クラッチの遮断作動とその際に行われる前記第2の構成部分(18,118)の回動とにより前記遊び(45)が除かれ、これにより皿ばねが摩擦クラッチの寿命に亘って少なくともほぼ変わらない締込み状態を有していることを特徴とする摩擦クラッチ。
  59. 前記第2の構成部分(118)が、少なくとも摩擦クラッチが接続された状態で、そのときに皿ばね(104)により生ぜしめられた圧着力により負荷されている、請求項58記載の摩擦クラッチ。
  60. 前記第2の構成部分(118)が軸方向で皿ばね(104)と押圧板(103)との間に配置されている、請求項58又は59記載の摩擦クラッチ。
  61. 前記一方の構成部分(120)が軸方向で皿ばね(104)と押圧板(103)との間に配置されている、請求項58から60までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  62. 少なくとも1つの乗上げ面(119,123)を有する前記構成部分(118,120)が摩擦クラッチの回転軸に対し半径方向で並べて配置されている、請求項58から61までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  63. 前記一方の構成部分(120)が前記第2の構成部分(118)の半径方向内側に配置されている、請求項58から62までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  64. 前記一方の構成部分(120)が該構成部分(120)と前記第2の構成部分(118)との間に張設されたばね(129)によって回動可能である、請求項58から63までの少なくともいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  65. ばね(129)が摩擦クラッチの周方向に作用するコイルばねである、請求項64記載の摩擦クラッチ。
  66. 前記第2の構成部分(118)がばね(28)、特にコイルばねにより回動可能である、請求項58から65までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  67. 前記一方の構成部分(20,120)と前記第2の構成部分(18,118)との間で有効なばね(29,129)が前記第2の構成部分(18,118)を回動させるばね(28)よりも弱い、請求項58から66までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  68. 少なくとも1つの乗上げ面(19,23,119,123)を備えた前記構成部分(18,118,20,120)がリング状に構成されている、請求項58から67までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  69. 後調節装置がランプ装置を有している、請求項1から68までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
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