JP3541832B2 - 電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炭化珪素等のワイドバンドギャップ半導体を用いた電界効果トランジスタ及びその製造方法に係り、特に、オン抵抗を低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
炭化珪素(以下、SiCという)はバンドギャップが広く、また最大絶縁破壊電界がシリコン(以下、Siという)と比較して一桁も大きい。更に、SiCの自然酸化物はSiO2であり、Siと同様の方法により容易に炭化珪素の表面上に熱酸化膜を形成することができる。
【0003】
このため、SiCは、例えば電気自動車にて用いる、高速/高電圧スイッチング素子、特に、高電力ユニ/バイポーラ素子として用いた際に非常に優れた材料となることが期待されている。
【0004】
このような電力用半導体素子としては一般的に、MOS構造を有するパワーFET、とりわけ溝ゲート型MOSFET、プレーナ型MOSFETの2種類の構造が使用される。溝ゲート型MOSFET構造は、プレーナ型MOSFETよりも狭い表面積で低オン抵抗化することができ、高いチャネル密度とすることができるので、Siを用いた素子にあっては、溝ゲート型MOSFET構造が優れた特性を有していた。
【0005】
ところが、SiCで溝ゲート型パワーMOSFETを作製すると、SiCの絶縁破壊電界がSiより一桁も大きいので、溝底部のゲート絶縁膜に電界が集中して絶縁電界に達し、半導体が絶縁電界に達する前に素子が破壊するという問題が発生する。また、ドライエッチングにより形成される溝の側壁、即ち、チャネル形成面には、イオンエッチングによるダメージが生じるため、MOS界面特性が劣化してチャネル抵抗が高くなるという問題があった(特願平10−308510号公報記載)。
【0006】
そこで、プレーナ型MOSFET構造がSiCの電力用トランジスタ素子として再び注目を集めている。図10は、従来におけるSiCプレーナ型MOSFETの構造を示す断面図であり、高濃度N+型SiCからなるワイドバンドギャップ半導体基板10上に、N-型SiCからなるエピタキシャル領域20が形成されている。
【0007】
そして、該エピタキシャル領域20の表層部における所定領域には、P-型ベース領域30、及びN+型ソース領域40が形成される。また、N-型SiCエピタキシャル領域20の上にはゲート絶縁膜50を介してゲート電極60が配置され、このゲート電極60は、層間絶縁膜70にて覆われている。P-型ベース領域30、及びN+型ソース領域40と接するように、ソース電極80が形成されると共に、N+型SiC基板10の裏面には、ドレイン電極90が形成されている。
【0008】
図11は、このプレーナ型MOSFETの、電流の流れを模式的に示す説明図であり、同図(a)はオフ時、(b)はオン時をそれぞれ示している。
【0009】
同図(b)に示すように、ドレイン電極90とソース電極80との間に電圧が印加された状態で、ゲート電極60に正の電圧が印加されると、ゲート電極60に対向したP-型ベース領域30の表層に反転型のチャネル領域150が形成され、ドレイン電極90からソース電極80へと電子を流すことが可能となる。
【0010】
また、同図(a)に示すように、ゲート電極60に印加された電圧を取り去ることによって、ドレイン電極90とソース電極80との間は電気的に絶縁される。これにより、スイッチング機能を示すことになる。なお、このとき素子の耐圧は、P-型ベース領域30とN-型エピタキシャル領域20間のPN接合のアバランシェブレークダウン(なだれ降伏)で決まり、ゲート絶縁膜にかかる電界は、PN接合部から伸びる空乏層(図11(a)の符号160参照)によってシールドされるから、ドレイン耐圧が高い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に示した如くのSiCプレーナ型MOSFETでは、ゲート絶縁膜50と反転型のチャネル領域150との界面に不完全な結晶構造、即ち、多量の界面準位が存在することが知られている(V. V. Afanasev, M. Bassler, G. Pensl and M. Schulz, Phys, Stat. Sol. (A) 162 (1997) 321.)。
【0012】
このため、ゲート電極60に電圧を印加して形成した、チャネル領域150表層の反転型チャネルに多量の界面準位が存在し、これらが電子トラップとして働くため、チャネル移動度を大きくすることができず、結果的にSiCプレーナ型MOSFETのオン抵抗が高くなってしまうという問題があった。
【0013】
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、低オン抵抗の高耐圧電界効果トランジスタを提供することにある。特にワイドギャップ半導体装置を対象とし、ノーマリーオフの電圧駆動型で、チャネル領域の抵抗が極めて小さい低オン抵抗の高耐圧電界効果トランジスタを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、珪素よりバンドギャップの広い半導体からなるワイドバンドギャップ半導体基板を有する電界効果トランジスタにおいて、前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に形成され、該ワイドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度の第一導電型の半導体エピタキシャル層と、前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に形成され、所定深さを有する縮退していない第一導電型のチャネル領域と、前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に前記チャネル領域と接続するように形成され、前記チャネル領域よりも深い位置まで形成される縮退した第二導電型のソース領域と、前記チャネル領域の表面に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項2に記載の発明は、珪素よりバンドギャップの広い半導体からなるワイドバンドギャップ半導体基板を有する電界効果トランジスタにおいて、前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に形成され、該ワイドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度の、第一導電型の半導体エピタキシャル層と、前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に形成され、所定深さを有する溝と、前記溝に沿って、前記半導体エピタキシャル層の所定領域に形成され、所定深さを有する縮退していない第一導電型のチャネル領域と、前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に、前記チャネル領域と接続されるように形成され、所定深さを有する縮退した第二導電型のソース領域と、前記縮退した第二導電型のソース領域の下側に、前記チャネル領域よりも深い位置まで形成される第二導電型の低濃度ソース領域と、少なくとも前記溝内における前記チャネル領域の表面に形成されたゲート絶縁膜と、前記溝内における前記ゲート絶縁膜の内側に形成されたゲート電極と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項3に記載の発明は、珪素よりバンドギャップの広い半導体からなるワイドバンドギャップ半導体基板を有する電界効果トランジスタにおいて、前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に形成され、該ワイドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度の第一導電型の半導体エピタキシャル層と、前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に形成され、所定深さを有する縮退していない第一導電型のチャネル領域と、前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に前記チャネル領域と接続するように形成され、所定深さを有する縮退した第二導電型のソース領域と、前記縮退した第二導電型のソース領域の下側に、前記第一導電型のチャネル領域よりも深い位置まで形成される第二導電型の低濃度ソース領域と、前記チャネル領域の表面に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、を備えたことを特徴とする。
【0017】
請求項4に記載の発明は、前記縮退していない第一導電型のチャネル領域は、前記ゲート電極に正の電圧を印加したとき、前記チャネル領域表層に、電子濃度が非常に大きい縮退した状態が実現される程度の不純物濃度とされることを特徴とする。
【0018】
請求項5に記載の発明は、前記ワイドバンドギャップ半導体基板の裏面に、ドレイン電極を形成したことを特徴とする。
【0019】
請求項6に記載の発明は、前記ワイドバンドギャップ半導体基板として、炭化珪素半導体からなるものを用いたことを特徴とする。
【0020】
請求項7に記載の発明は、珪素よりバンドギャップの広い半導体からなるワイドバンドギャップ半導体基板を有する電界効果トランジスタを製造する方法において、前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に、該ワイドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度の第一導電型の半導体エピタキシャル層を形成する第1aのステップと、前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に、所定深さを有する縮退していない第一導電型のチャネル領域を形成する第2aのステップと、前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に、前記チャネル領域と接続するように、所定深さを有する縮退した第二導電型のソース領域を形成する第3aのステップと、前記チャネル領域の表面にゲート絶縁膜を形成する第4aのステップと、前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する5aのステップと、を備えたことを特徴とする。
【0021】
請求項8に記載の発明は、珪素よりバンドギャップの広い半導体からなるワイドバンドギャップ半導体基板を有する電界効果トランジスタを製造する方法において、前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に、該ワイドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度の、第一導電型の半導体エピタキシャル層を形成する第1bのステップと、前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に、所定深さを有する第二導電型の低濃度ソース領域を形成する第2bのステップと、前記半導体エピタキシャル層の所定領域に、前記低濃度ソース領域と接続されるように、所定深さを有する縮退していない第一導電型のチャネル領域を形成する第3bのステップと、前記半導体エピタキシャル層の表層部に、縮退している第二導電型のソース領域を形成する第4bのステップと、前記半導体エピタキシャル層の表層部の、前記縮退していない第一導電型のチャネル領域を形成した部位に、所定深さを有する溝を形成する第5bのステップと、少なくとも前記溝内における前記第一導電型のチャネル領域の表面にゲート絶縁膜を形成する第6bのステップと、前記溝内における前記ゲート絶縁膜の内側にゲート電極を形成する第7bのステップと、を備えたことを特徴とする。
【0022】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、ゲート電極に正の電圧を印加することで第一導電型チャネル領域の表層に高濃度の電子が誘起され電子濃度が非常に大きい縮退した状態となり、半導体表層におけるP+/N+接合でのトンネル現象を利用し、ドレイン・ソース間にトンネル効果による大きなトンネル電流を流すことができる。トンネル電流の大きさは第一導電型チャネル領域の表層に誘起される電子の濃度に依存するので、ドレイン電流はゲート電極に印加する電圧により制御することができる。
【0023】
更に、このトンネル電流は、酸化膜/SiC界面からの影響が少なく、また、通常のPN接合の注入による拡散電流と同等であるので、反転型のチャネルと比較して飛躍的にチャネル抵抗を低減することができる。また、素子の耐圧は、第二導電型のソース領域と第一導電型の半導体エピタキシャル層とのPN接合のアバランシェブレークダウンで決まるように設計できるため、破壊耐量を大きくすることができる。
【0024】
以上より、請求項1に記載の発明によれば、ノーマリーオフの電圧駆動型で、チャネル領域の抵抗が極めて小さい低オン抵抗の高耐圧電界効果トランジスタを得ることができる。
【0025】
請求項2に記載の発明によれば、溝ゲート型構造としたことで、請求項1に記載した効果に加え、更に、より狭い表面積で低オン抵抗化でき、高いチャネル密度とすることができる。
【0026】
請求項3に記載の発明によれば、第二導電型の低濃度ソース領域を、縮退した第二導電型のソース領域と接続するように設けたことで、素子の耐圧はこの第二導電型の低濃度ソース領域と第一導電型の半導体エピタキシャル層とのPN接合のアバランシェブレークダウンで決まるように設計でき、破壊耐量をより大きなものにできる。
【0027】
請求項4に記載の発明によれば、ドレイン電極とソース電極との間に電圧が印加された状態で、ゲート電極に電圧を印加しない場合は、第一導電型のチャネル領域の電子濃度は、第二導電型のソース領域にトンネル電流を流すことができるほど十分に高くない(縮退していない)ので、第一導電型のチャネル領域と第二導電型のソース領域は逆方向バイアスになり、ソース・ドレイン間には電流が流れない。
【0028】
一方でゲート電極に正の電圧を印加すると、第一導電型チャネル領域の表層に高濃度の電子が誘起されて電子濃度が非常に大きい縮退した状態が実現され、ドレイン・ソース間にトンネル効果による大きなトンネル電流を流すことができる。また、トンネル電流の大きさは第一導電型チャネル領域の表層に誘起される電子の濃度に依存するため、ドレイン電流はゲート電極に印加する電圧により制御できる。
【0029】
以上より、請求項4に記載の発明によれば、電界効果トランジスタのスイッチング機能を、MOSゲートの印加電圧により効果的に行うことができる。
【0030】
請求項5に記載の発明によれば、縦型構造の電力用トランジスタを作製できるので、横型構造と比較して、より狭い表面積で低オン抵抗化ができる。
【0031】
請求項6に記載の発明によれば、ワイドバンドギャップ半導体基板として、最大絶縁破壊電界が珪素と比較して一桁も大きいSiCからなるものを用いるので、電気的な耐圧特性に優れ、高耐圧化が容易となる。
【0032】
請求項7に記載の発明方法によれば、プレーナ型の電界効果トランジスタを容易に作製することができる。
【0033】
請求項8に記載の発明方法によれば、ゲート溝型電界効果トランジスタを容易に作成することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、ゲート絶縁膜上にポリシリコン電極を形成するMIS型電界効果トランジスタを例に説明するが、ゲート電極にショットキーメタルを用いたMESFET型とすることも可能である。
【0035】
また、以下では、第一導電型としてN型、第二導電型としてP型を例に説明する。更に、本発明の主旨を逸脱しない範囲での変形を含むことは言うまでもない。
【0036】
[第1の実施形態;プレーナ型パワートンネル電界効果トランジスタ(その1)]
図1は、本発明の、第1の実施形態に係るSiCプレーナ型パワートンネル電界効果トランジスタの、単位セルの断面図である。
【0037】
同図に示すように、ドレイン領域となるN+型SiC基板11上に、N-型エピタキシャル領域21が積層されたウエハにおいて、N-型エピタキシャル領域21の所定の領域に、縮退した(即ち、フェルミ準位が価電子帯にあるように不純物密度が多くなっている)P++型のソース領域110が形成されている。
【0038】
同様に、N-型エピタキシャル領域21の所定の領域に、縮退していないN+型チャネル領域100が形成されている。また、N+型チャネル領域100の表面には、ゲート絶縁膜51を介してゲート電極61が配置され、ゲート電極61は層間絶縁膜71にて覆われている。ここで、N+チャネル領域100は、ゲート電極61に正の電圧を印加した時、チャネル領域100の表層に、電子濃度が非常に大きい縮退した状態が実現される程度の大きな不純物濃度となるように設計されている。
【0039】
また、P++型ソース領域110上には、ソース電極81が形成されるとともに、N+型SiC基板11の裏面にはドレイン電極91が形成されている。
【0040】
次に、本実施形態に係るSiCプレーナ型パワートンネル電界効果トランジスタの製造方法の一例を、図2(a)〜(c)、図3(d)〜(f)に示す断面図を参照しながら説明する。
【0041】
まず、図2(a)の工程では、N+型SiC基板11の上に、例えば不純物濃度が1E14〜1E18/cm3、厚さが1〜100μmのN-型SiCエピタキシャル領域21を形成する(第1aのステップ)。
【0042】
次いで、同図(b)の工程では、マスク材130を用いて、N-型SiCエピタキシャル領域21の所定の領域に、例えば、100〜1000℃の高温で燐イオンを100〜3MeVの加速電圧で多段注入し、N+型(縮退していない)チャネル領域100を形成する(第2aのステップ)。この際、総ドーズ量は、例えば1E14〜1E16/cm2である。N型不純物としては、燐の他に窒素、ヒ素等を用いてもよい。
【0043】
図2(c)の工程では、マスク材131を用いて、例えば、100〜1000℃の高温でアルミニウムイオンを100〜5MeVの加速電圧で多段注入し、P++型(縮退している)ソース領域110を形成する(第3aのステップ)。この際、総ドーズ量は、例えば、1E14〜1E17/cm2である。P型不純物としてはアルミニウムの他にほう素、ガリウムなどを用いてもよい。
【0044】
なお、この例ではN+型チャネル領域100を形成するための燐イオン注入を先に行ったが、P++型ソース領域110を形成するためのアルミニウムイオン注入を先に行った後に、N+型チャネル領域100を形成するための燐イオン注入を行うようにすることも可能である。
【0045】
次いで、図3(d)の工程では、例えば、1000〜1800℃での熱処理を行い、注入した不純物を活性化する。
【0046】
図3(e)の工程では、N+型チャネル領域100の上面を含むエピタキシャル領域21の表面にゲート絶縁膜51を、例えば、900〜1300℃での熱酸化により形成する(第4aのステップ)。その後、例えばポリシリコンによりゲート電極61を形成する(第5aのステップ)。
【0047】
図3(f)の工程では、SiC基板11裏面にドレイン電極91として金属膜を蒸着する。また、層間絶縁膜71を形成した後にコンタクトホールを開孔し、P++型ソース領域110上にソース電極81を形成する。そして、例えば600〜1400℃程度で熱処理してオーミック電極とする。このような手順により、図1に示した電界効果トランジスタが完成する。
【0048】
図4は、上記した電界効果トランジスタにおける電子の流れを模式的に示す説明図であり、以下、同図を参照して、この電界効果トランジスタの動作について説明する。
【0049】
図4(a)は、電界効果トランジスタがオフ時の状態を示しており、ドレイン電極91とソース電極81との間に電圧が印加された状態で、ゲート電極61に電圧が印加されない場合は、N+型チャネル領域100の電子濃度は、P++型ソース領域110にトンネル電流を流すことができるほど十分に高くない(縮退していない)ので、チャネル領域100とソース領域110は、ドレイン電極91に印加された電圧で逆方向バイアスになり、ソース・ドレイン間には電流が流れない。
【0050】
なお、このとき素子の耐圧は、P++型ソース領域110とN-型エピタキシャル領域21間のPN接合のアバランシェブレークダウンで決まり、ゲート絶縁膜にかかる電界は、PN接合部から伸びる空乏層によってシールドされるから、ドレイン耐圧が高い。
【0051】
一方で、図4(b)に示すように、ゲート電極61に正の電圧を印加すると、N+型チャネル領域100の表層に高濃度の電子が誘起されて電子濃度が非常に大きい縮退した領域170が形成され、この縮退した領域170とP++型ソース領域110間のPN接合境界にできる空乏層の幅も10nm程度の薄さとなる。この空乏層を電子がトンネル現象で通過できるようになるため、チャネル領域100からソース領域110へと、トンネル効果による大きなトンネル電流を流すことができる。
【0052】
その結果、ノーマリーオフの電圧駆動型で、チャネル領域の抵抗が極めて小さい低オン抵抗の高耐圧電界効果トランジスタを得ることができる。
【0053】
特に本発明の方法を適用することにより、ゲート電極61に正の電圧を印加することで、半導体表層におけるP+/N+接合でのトンネル現象を利用し、ドレイン・ソース間にトンネル効果による大きなトンネル電流を流すことができる。トンネル電流の大きさは、N+型チャネル領域100の表層に誘起される電子の濃度に依存するため、ドレイン電流はゲート電極61に印加する電圧により制御することができる。
【0054】
更に、このトンネル電流は、酸化膜/SiC界面からの影響が少なく、また、通常のPN接合の注入による拡散電流と同等であるため、反転型のチャネルと比較して飛躍的にチャネル抵抗を低減することができる。更に、素子の耐圧は、P++型ソース領域110と、N-型エピタキシャル層21との間の、PN接合のアバランシェブレークダウンで決まるように設計することができるため、破壊耐量を大きくでき、ドレイン耐圧が高い。
【0055】
[第2の実施形態;ゲート溝型パワートンネル電界効果トランジスタ]
図5は、本発明の第2の実施形態に係るSiCゲート溝型パワートンネル電界効果トランジスタの単位セルの断面図である。同図に示すように、ドレイン領域となるN+型SiC基板12上に、N-型エピタキシャル領域22が積層されたウエハにおいて、エピタキシャル領域22の一主面の所定の領域には溝140が形成されている。そして、この溝140に沿って、縮退していないN+型チャネル領域101が形成される。
【0056】
また、エピタキシャル領域22の所定の領域に、縮退した(即ち、フェルミ準位が価電子帯にあるように不純物密度が多くなっている)P++型ソース領域111が、N+型チャネル領域101と接続されるように形成されている。更に、溝140にはゲート絶縁膜52を介してゲート電極62が埋め込まれ、該ゲート電極62は、層間絶縁膜72にて覆われている。P++型ソース領域111上にはソース電極82が形成される。そして、N+型SiC基板12の裏面にはドレイン電極92が形成されている。
【0057】
次に、本実施形態に係るSiCゲート溝型パワートンネル電界効果トランジスタの製造方法の一例を、図6(a)〜(c)、図7(d)〜(f)に示す断面図を参照しながら説明する。
【0058】
まず、図6(a)の工程では、N+型SiC基板12の上に、例えば、不純物濃度が1E14〜1E18/cm3、厚さが1〜100μmのN-型SiCエピタキシャル領域22が形成される(第1bのステップ)。
【0059】
図6(b)の工程では、マスク材132を用いて、N-型SiCエピタキシャル領域22の所定の領域に、例えば100〜1000℃の高温で、ほう素イオンを100〜5MeVの加速電圧で多段注入し、P-型(低濃度)ソース領域120を形成する(第2bのステップ)。総ドーズ量は、例えば1E13〜1E16/cm2である。P型不純物としては、ほう素の他にアルミニウム、ガリウムなどを用いてもよい。
【0060】
図6(c)の工程では、マスク材133を用いて、N-型SiCエピタキシャル領域22の所定の領域に、例えば100〜1000℃の高温で燐イオンを100〜3MeVの加速電圧で多段注入し、N+型(縮退していない)チャネル領域101を形成する(第3bのステップ)。総ドーズ量は、例えば1E14〜1E16/cm2である。N型不純物としては燐の他に窒素、ヒ素などを用いてもよい。
【0061】
図7(d)の工程では、例えば100〜1000℃の高温でアルミニウムイオンを100〜3MeVの加速電圧で多段注入し、P++型(縮退している)ソース領域111を形成する(第4bのステップ)。総ドーズ量は、例えば1E14〜1E17/cm2である。P型不純物としてはアルミニウムの他にほう素、ガリウムなどを用いてもよい。
【0062】
その後、例えば1000〜1800℃での熱処理を行い、注入した不純物を活性化する。
【0063】
なお、この例では、P-型ソース領域120→N+型チャネル領域101→P++型ソース領域111の順に形成したが、各領域の形成順序はこれに限定されるものではない。
【0064】
図7(e)の工程では、マスク材134を用いてP++ソース領域111の一主面の所定の領域に、深さ方向にN+型チャネル領域101を貫通してN-型SiCエピタキシャル領域22に達するように、例えば0.1〜5μmの深さの溝140を形成する(第5bのステップ)。なお、溝140の底面は曲面であってもよいし、溝の断面形状はV字型溝のように底面が無い形状であってもよい。
【0065】
図7(f)の工程では、溝140の表面にゲート絶縁膜52を例えば900〜1300℃での熱酸化により形成する(第6bのステップ)。次に、例えばポリシリコンによりゲート電極62を形成する(第7bのステップ)。その後、特に図示しないが、SiC基板12裏面にドレイン電極92として金属膜を蒸着する。また、層間絶縁膜72を形成した後にコンタクトホールを開孔し、P++型ソース領域111上にソース電極82(図5参照)を形成する。そして、例えば600〜1400℃程度で熱処理してオーミック電極とする。こうして、図5に示した電界効果トランジスタが完成する。
【0066】
次に、この電界効果トランジスタの動作について説明する。図8は、第2の実施形態に係る電界効果トランジスタの、電子の流れを模式的に示す説明図であり、同図(a)はオフ時、(b)はオン時の状態を示している。ドレイン電極92とソース電極82との間に電圧が印加された状態で、ゲート電極62に電圧が印加されない場合には、図8(a)に示すように、N+型チャネル領域101の電子濃度は、P++型ソース領域111にトンネル電流を流すことができるほど十分に高くない(縮退していない)ので、チャネル領域101とソース領域111はドレイン電極92に印加された電圧で逆方向バイアスとなり、ソース・ドレイン間には電流が流れない。
【0067】
このとき、素子の耐圧は、P-型ソース領域120とN-型エピタキシャル領域22間のPN接合のアバランシェブレークダウンで決まる。特に、溝底部のゲート絶縁膜にかかる電界はPN接合部から伸びる空乏層によってシールドされるから、ドレイン耐圧が高い。
【0068】
他方、ゲート電極62に正の電圧を印加すると、図8(b)に示すように、N+型チャネル領域101の表層に高濃度の電子が誘起されて電子濃度が非常に大きい縮退した領域171が形成され、この縮退した領域171とP++型ソース領域111間のPN接合境界にできる空乏層の幅も10nm程度の薄さとなり、この空乏層を電子がトンネル現象で通過できるようになる。よって、チャネル領域101からソース領域111へと、トンネル効果による大きなトンネル電流を流すことができる。
【0069】
その結果、ノーマリーオフの電圧駆動型で、チャネル領域の抵抗が極めて小さい低オン抵抗の高耐圧電界効果トランジスタを得ることができる。特に、本発明により、ゲート電極62に正の電圧を印加することで、半導体表層におけるP+/N+接合でのトンネル現象を利用し、ドレイン・ソース間にトンネル効果による大きなトンネル電流を流すことができる。
【0070】
トンネル電流の大きさはN+型チャネル領域101の表層に誘起される電子の濃度に依存するため、ドレイン電流はゲート電極62に印加する電圧により制御できる。更に、このトンネル電流は、酸化膜/SiC界面からの影響が少なく、また、通常のPN接合の注入による拡散電流と同等であるため、反転型のチャネルと比較して飛躍的にチャネル抵抗を低減することができる。
【0071】
また、素子の耐圧は、P-型ソース領域120とN-型エピタキシャル層22とのPN接合のアバランシェブレークダウンで決まるように設計できるため、破壊耐量を大きくできドレイン耐圧が高い。
【0072】
また、このような溝ゲート型構造を採用することで、第1の実施形態と比較してより狭い表面積で低オン抵抗化することができ、高いチャネル密度とすることができる。
【0073】
[第3の実施形態;プレーナ型パワートンネル電界効果トランジスタ(その2)]
図9は、本発明の第3の実施形態に係るSiCプレーナ型パワートンネル電界効果トランジスタの単位セルの断面図である。構造上、図1に示した第1の実施形態と異なるところは、P++型ソース領域の下部にP-型(低濃度)ソース領域121を配置したことである。このP-型ソース領域121を設けたことで、素子の耐圧は、P-型ソース領域121とN-型エピタキシャル層23とのPN接合のアバランシェブレークダウンで決まるように設計できるため、破壊耐量を第1の実施形態に示した電界効果トランジスタと比較し、より大きくすることができる。
【0074】
なお、炭化珪素(SiC)には、3C−SiC、4H−SiC、6H−SiC、15R−SiCなど非常に多くのポリタイプがあるが、この発明において半導体基板として使用する炭化珪素はSiCであれば、Si上に3C−SiCがある構造、6H−SiCや4H−SiCの上に3C−SiCがある構造でもよい。
【0075】
また、本実施形態では、ドレイン電極をN+型SiC基板裏面に配置する縦型構造の電界効果トランジスタで説明したが、ドレイン電極を、ソース電極が設置してある面と同一の面に形成する横型構造としてもよい。
【0076】
更に、上述した各実施形態では、Si(珪素)よりもバンドギャップの広い半導体として、SiC(炭化珪素)を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、GaNや、ダイヤモンド等の材料を用いることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの構成を示す断面図である。
【図2】(a)〜(c)は、第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの製造工程を示す第1の説明図である。
【図3】(d)〜(f)は、第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの製造工程を示す第2の説明図である。
【図4】第1の実施形態に係る電界効果トランジスタの、電流の流れを模式的に示す説明図であり、(a)はオフ時、(b)はオン時の状態を示す。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る電界効果トランジスタの構成を示す断面図である。
【図6】(a)〜(c)は、第2の実施形態に係る電界効果トランジスタの製造工程を示す第1の説明図である。
【図7】(d)〜(f)は、第2の実施形態に係る電界効果トランジスタの製造工程を示す第2の説明図である。
【図8】第2の実施形態に係る電界効果トランジスタの、電流の流れを模式的に示す説明図であり、(a)はオフ時、(b)はオン時の状態を示す。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る電界効果トランジスタの構成を示す断面図である。
【図10】従来のSiCプレーナ型MOSFETの構成を示す断面図である。
【図11】従来のSiCプレーナ型MOSFETの、電流の流れを模式的に示す説明図であり、(a)はオフ時、(b)はオン時の状態を示す。
【符号の説明】
10,11,12,13 N+型SiC基板
20,21,22,23 N-型SiCエピタキシャル領域
30 P-型ベース領域
40 N+型ベース領域
50,51,52,53 ゲート絶縁膜
60,61,62,63 ゲート電極
70,71,72,73 層間絶縁膜
80,81,82,83 ソース電極
90,91,92,93 ドレイン電極
100,101,102 N+型(縮退していない)チャネル領域
110,111,112 P++型(縮退している)ソース領域
120,121 P-型(低濃度)ソース領域
130,131,132,133,134 マスク材
140 溝
150 チャネル領域
160,161,162 空乏層
170,171 N++(縮退している)領域

Claims (8)

  1. 珪素よりバンドギャップの広い半導体からなるワイドバンドギャップ半導体基板を有する電界効果トランジスタにおいて、
    前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に形成され、該ワイドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度の第一導電型の半導体エピタキシャル層と、
    前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に形成され、所定深さを有する縮退していない第一導電型のチャネル領域と、
    前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に前記チャネル領域と接続するように形成され、前記チャネル領域よりも深い位置まで形成される縮退した第二導電型のソース領域と、
    前記チャネル領域の表面に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、
    を備えたことを特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 珪素よりバンドギャップの広い半導体からなるワイドバンドギャップ半導体基板を有する電界効果トランジスタにおいて、
    前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に形成され、該ワイドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度の、第一導電型の半導体エピタキシャル層と、
    前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に形成され、所定深さを有する溝と、
    前記溝に沿って、前記半導体エピタキシャル層の所定領域に形成され、所定深さを有する縮退していない第一導電型のチャネル領域と、
    前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に、前記チャネル領域と接続されるように形成され、所定深さを有する縮退した第二導電型のソース領域と、
    前記縮退した第二導電型のソース領域の下側に、前記チャネル領域よりも深い位置まで形成される第二導電型の低濃度ソース領域と、
    少なくとも前記溝内における前記チャネル領域の表面に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記溝内における前記ゲート絶縁膜の内側に形成されたゲート電極と、
    を備えたことを特徴とする電界効果トランジスタ。
  3. 珪素よりバンドギャップの広い半導体からなるワイドバンドギャップ半導体基板を有する電界効果トランジスタにおいて、
    前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に形成され、該ワイドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度の第一導電型の半導体エピタキシャル層と、
    前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に形成され、所定深さを有する縮退していない第一導電型のチャネル領域と、
    前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に前記チャネル領域と接続するように形成され、所定深さを有する縮退した第二導電型のソース領域と、
    前記縮退した第二導電型のソース領域の下側に、前記第一導電型のチャネル領域よりも深い位置まで形成される第二導電型の低濃度ソース領域と、
    前記チャネル領域の表面に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上に形成されたゲート電極と、
    を備えたことを特徴とする電界効果トランジスタ。
  4. 前記縮退していない第一導電型のチャネル領域は、
    前記ゲート電極に正の電圧を印加したとき、前記チャネル領域表層に、電子濃度が非常に大きい縮退した状態が実現される程度の不純物濃度とされることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
  5. 前記ワイドバンドギャップ半導体基板の裏面に、ドレイン電極を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
  6. 前記ワイドバンドギャップ半導体基板として、炭化珪素半導体からなるものを用いたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電界効果トランジスタ。
  7. 珪素よりバンドギャップの広い半導体からなるワイドバンドギャップ半導体基板を有する電界効果トランジスタを製造する方法において、
    前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に、該ワイドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度の第一導電型の半導体エピタキシャル層を形成する第1aのステップと、
    前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に、所定深さを有する縮退していない第一導電型のチャネル領域を形成する第2aのステップと、
    前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に、前記チャネル領域と接続するように、所定深さを有する縮退した第二導電型のソース領域を形成する第3aのステップと、
    前記チャネル領域の表面にゲート絶縁膜を形成する第4aのステップと、前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する5aのステップと、
    を備えたことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
  8. 珪素よりバンドギャップの広い半導体からなるワイドバンドギャップ半導体基板を有する電界効果トランジスタを製造する方法において、
    前記ワイドバンドギャップ半導体基板上に、該ワイドバンドギャップ半導体基板よりも低い不純物濃度の、第一導電型の半導体エピタキシャル層を形成する第1bのステップと、
    前記半導体エピタキシャル層の表層部の所定領域に、所定深さを有する第二導電型の低濃度ソース領域を形成する第2bのステップと、
    前記半導体エピタキシャル層の所定領域に、前記低濃度ソース領域と接続されるように、所定深さを有する縮退していない第一導電型のチャネル領域を形成する第3bのステップと、
    前記半導体エピタキシャル層の表層部に、縮退している第二導電型のソース領域を形成する第4bのステップと、
    前記半導体エピタキシャル層の表層部の、前記縮退していない第一導電型のチャネル領域を形成した部位に、所定深さを有する溝を形成する第5bのステップと、
    少なくとも前記溝内における前記第一導電型のチャネル領域の表面にゲート絶縁膜を形成する第6bのステップと、
    前記溝内における前記ゲート絶縁膜の内側にゲート電極を形成する第7bのステップと、
    を備えたことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方法。
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