JP3541180B2 - 緑茶粒及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱湯または温湯を注ぐだけで緑茶の飲用を可能にする緑茶粒及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
日本古来の食文化の象徴と言われている緑茶は、味覚および香りにおいて優れたものがあり、その茶葉にはフラボノイドのカテキン類のほか、ビタミンE、ビタミンC、βカロチンなどの抗酸物質や有用物質が多数含まれ、保健効果が高いとされている。
【0003】
ところが、この保健効果が優れた緑茶を飲用する場合には、茶葉を受けて、温湯を注ぐことにより、茶葉のエキスの抽出を可能にする特殊なフィルタや急須などを用意する必要があり、また、抽出後の茶がらの処理が面倒であるなど、茶を飲用する前後の作業が面倒であった。また、外国旅行などの旅行や出張においては、茶葉が手荷物として嵩ばり、携帯および取り扱いに不便であるという問題があった。
【0004】
一方、これに対して携帯に便利なように、例えば、茶葉を水抽出して得たエキスと、茶葉を蒸留または溶剤抽出して得たエキスと、茶葉粉とを混合した即席タイプの粉末茶が提供されている。また、可溶性の緑茶粉末と凍結粉砕した緑茶葉粉末とを混合した即席タイプの粉末茶なども提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような即席タイプの粉末茶にあっては携帯や取り扱いが必ずしも容易でなく、しかも保存や飲用に際しての分量管理が難しく、適量でないと十分に良好な香りと味を楽しむことができないという不都合があった。
【0006】
本発明は前記のような課題を解決するものであり、茶葉からの水溶性物質のみでなく、脂溶性のビタミンE、βカロチン、カテキン類の抗酸化物なども同時に飲用に供することで、人体に対する十分な保健効果を得られるようにするとともに、携帯、商品管理および飲用時の分量管理を容易化できる緑茶粒及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的達成のために、請求項1の発明にかかる緑茶粒は、茎を除去した生茶葉を蒸し、揉処理および乾燥処理した茶葉を臼でひいて粒状物とし、この粒状物の焙煎を行なったものと焙煎を行なわないものを混合して錠剤形状に成形打粒してなる緑茶粒である。これにより、茶葉からの水溶性物質のみでなく、脂溶性のビタミンE、βカロチン、カテキン類の抗酸化物なども同時に飲用でき、人体に対する十分な保険効果が得られるとともに、携帯、商品管理及び引用時の分量管理を容易化できる。
【0008】
請求項2の発明にかかる緑茶粒の製造方法は、茎を除去した生茶葉を蒸し、揉処理および乾燥処理した茶葉を臼でひいて粒状物とし、この粒状物の焙煎を行ったものと焙煎を行わないものを混合し、さらに別に用意した抹茶、固化剤、茶の素および崩壊剤を加えて撹拌混合し、この混合物を錠剤形状に成形打粒したものである。これにより、カップなどに投入した緑茶粒に熱湯を注ぐだけで、簡単、迅速に緑茶本来が持つ香りおよび味を楽しむことができる。
【0009】
また、請求項3の発明にかかる緑茶粒の製造方法の実施の一形態は、前記臼でひいた茶葉を篩にかけ、篩に残った所定メッシュを超える茶葉を臼でひき直して前記その後の製造に使用することを特徴とするものである。これにより、原料の茶葉を有効利用でき、さらに茶葉を錠剤形状の成形打粒に適した粒状物とすることができる。
【0010】
また、請求項4の発明にかかる緑茶粒の製造方法の実施の一形態は、前記臼でひいた茶葉の粒状物を40メッシュ以下とすることを特徴とする。これにより、茶葉からのエキスの抽出を能率的に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図について説明する。図1は本発明による緑茶粒の製造手順を示すフローチャートである。まず、一番摘みとして摘採した生茶葉を蒸気により蒸し、この生茶葉に含まれる酸化酵素を不活性化し、続いて粗揉、揉捻、中揉、精揉、乾燥といった一連の作業によって荒茶を製造する。さらに、この荒茶のうち葉の部分から茎の部分を選別、除去した後、再乾燥して、水分を例えば5%以下に仕上げる。
【0012】
続いて、この乾燥した茶葉を臼でひき、例えば40メッシュの篩にかけて粒状物(粒状化)にする。このとき、篩に残るものは繰り返し臼でひき、略全ての茶葉を粒状化する。なお、この粒状物には少量の粉状物が含まれる。このような臼による粒状化操作では、茶葉の品質を損なわずに任意の粒サイズにすることができる。
【0013】
次に、このようにして粒状化した茶葉の一部を焙煎する。この焙煎は、従来から行われている焙煎機による番茶の焙煎方法のような深煎りをせずに、例えばフライパンに粒状の茶葉を入れ、手早く強火で浅煎りする。一方、前記粒状化した残りの焙煎していない茶葉を、この浅煎りした粒状の茶葉と混ぜ合わせる。これにより焙煎していない茶葉に浅煎りした茶葉の香りが移る。
【0014】
また、このようにして得た茶葉の混合物と、色付け用として別途用意された上質の抹茶、サイクロデキストリン(包接剤)、例えばセルデックスB−100(商品名)などの固化剤、苦みを補うための無水カフェィンなどの茶の素およびカルボキシメチルカルシウムなどの崩壊剤を混ぜ合わせた混合物とを、適当な割合で再び混ぜ合わせて撹拌する。なお、このときの各材料の配合割合は、例えば、この緑茶粒10人前(10錠分)について、焙煎茶葉0.8g、緑茶葉0.7g、抹茶0.03g、固化剤1.0g、茶の素0.05g、崩壊剤0.3gとされる。
【0015】
そして、得られた混合物を、1粒が例えば重量で0.5gとなる所定サイズにて打粒する。この打粒により、錠剤形の茶が得られる。この錠剤形の茶は、通気性のない包装材に脱気封入して保存する。また、携帯や取り扱いを容易にするために、薬剤の包装で実施されているTPT包装により、例えば、2行5列で計10個ずつの包装とすれば、全体形状が極めて薄形化、小形化できるため、海外旅行や小旅行、出張などの携帯および取り扱いに極めて便利となる。なお、通常の家庭生活では、前記のように製造した緑茶粒を、例えば50〜100粒分を蓋付きびん容器などに収納して食卓などに設置しておくことにより、これを随時取り出して飲用に供することができる。
【0016】
なお、この飲用は、前記緑茶粒を湯呑に投入し、例えば70℃〜80℃の熱湯を注ぐことにより可能となる。この緑茶粒は適当な割合で混入された溶解剤により、熱湯の注入とともに速やかに溶解および拡散を始め、一部は下方へ沈澱し、このとき芳香およびエキスが拡散する。そこで、一杯目を飲用する。このとき、湯呑の底部には、沈澱した一部の緑茶粒が滞留しており、従って、一杯目の飲用後、湯呑に再び熱湯を注ぐと、前記のように溶解して湯呑の底部に残った緑茶粒は再び熱湯内で拡散し、味覚の良好な茶として2杯目を飲用することができる。このとき、最も比重の大きい緑茶粒の一部が湯呑の底に残留しており従って、今度は熱湯を注いだ上で、スプーンやマドラーなどによりその残留する緑茶粒を掻回す(撹拌する)。これにより、緑茶粒の固まりは完全に湯に溶けて拡散され、こくの味のある3杯目を飲用することができる。
【0017】
従って、このような方法により製造された緑茶粒はすべて残らず飲用可能であり、熱湯の注入により茶葉から抽出される成分のみならず、茶葉に含まれるすべての成分、例えばアミノ酸、カテキン類、ビタミン類、カフェィン類、タンニン類、その他の種々の栄養素もすべて体内に摂取可能となり、高い保健効果が得られる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本発明の緑茶粒によれば茎を除去した生茶葉を蒸し、揉処理および乾燥処理した茶葉を臼でひいて粒状物とし、この粒状物の焙煎を行ったものと焙煎を行わないものを混合して錠剤形状に成形打粒してなり、得られた緑茶粒を湯呑に投入して、湯を注ぐだけで極めて簡単、迅速に香りが高く味の良好な茶を飲用できるとともに、この緑茶粒の携帯や取り扱いが容易になるため、海外や国内の旅行先や出張先でも手軽に緑茶をたしなむことができるという利点が得られる。また、茶かすが出ないため、その処理が不要になるという利点も得られる。さらに、このように茶葉を熱湯に溶解して分散し易い錠剤状とすることにより、従来の粉末茶のように熱湯の注入によってダマが生じるというようなた不都合も回避できる。また、本発明の製造方法によれば、前記緑茶粒を容易かつ有効に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緑茶粒の製造方法による製造手順を示すフローチャートである。

Claims (4)

  1. 茎を除去した生茶葉を蒸し、揉処理および乾燥処理した茶葉を臼でひいて粒状物とし、この粒状物の焙煎を行なったものと焙煎を行なわないものを混合して錠剤形状に成形打粒してなることを特徴とする緑茶粒。
  2. 茎を除去した生茶葉を蒸し、揉処理および乾燥処理した茶葉を臼でひいて粒状物とし、この粒状物の焙煎を行ったものと焙煎を行わないものを混合し、さらに別に用意した抹茶、固化剤、茶の素および崩壊剤を加えて撹拌混合し、この混合物を錠剤形状に成形打粒することを特徴とする緑茶粒の製造方法。
  3. 前記臼でひいた茶葉を篩にかけて、篩に残った所定メッシュを超える茶葉を臼でひき直して、前記その後の製造に使用することを特徴とする請求項1に記載の緑茶粒の製造方法。
  4. 前記臼でひいた茶葉の粒状物を40メッシュとすることを特徴とする請求項1又は2に記載の緑茶粒の製造方法。
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