JP3540448B2 - 丸編機における編みツール制御装置 - Google Patents

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    • D04B15/66Devices for determining or controlling patterns ; Programme-control arrangements

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、丸編機において、編みツール、例えば、シンカー、編針(ラッチ針、複合針)、中間部材(ジャック等)、フック部材等の動作を電磁的に制御し、柄模様を編成するジャカード装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シンカーによるパイル柄出し装置を例にとると、従来の装置は、例えば、特開平3−45755号に記載されているようなものである(添付の図11参照)。すなわち、回転シリンダーCの針溝に装着され、カム部材で制御される編針Nと、前記回転シリンダーCの上部外周側にシンカーダイヤルSDを設け、このシンカーダイヤルSDのカム溝に複数の上下一対をなすシンカーS及びセレクトジャックSJを水平方向に各カム部材で押動するように摺動自在に嵌装している。この各セレクトジャックSJの外端部に各バットSJ1を形成し、この各バットに対応して設けられたアクチュエータAを選択的に押動することにより前記セレクトジャックSJの各バットSJ1を押動し、このセレクトジャックSJに係合するシンカーSを水平方向に押動すると共に、編針Nの編成作用によりパイル柄出し動作を行っていた。
【0003】
また、特開平5−239751号には、揺動片により制御される編みツールを使用した丸編機が記載されている。
【0004】
【問題点を解決しようとする課題】
前記特開平3−45755号のパイル柄出し装置は、アクチュエータの作動片によってパイルシンカーの外端部のバットを押動しているが、これらの動作伝達速度が速くないため、丸編機の回転速度が制限され高速運転が困難であっただけでなく、図11からもわかるように、編成要部の外周部にある保持部材やアクチュエータによって編成要部の視界が妨げられているため、編成要部の編成状態を確認する事や編み糸が切断された時に編み糸を糸道部材を介して編針に供給する事が困難であった。
【0005】
また、特開平5−239751号には、編針だけでなく、シンカーにも揺動片を使用した制御ができると記載されているが、シンカー制御の具体的な実施例は示されていない。また、編針の制御に関しては、揺動片には複数の突出した制御バットが設けられているが、糸の節などを編込み編針の動作バットが破損した時には、編針自身の制御が不能となって揺動片のバット折れが発生する危険性がある。さらに、制御バットと係合する編成カムは垂直断面となっているため揺動片に何らかの外力が作用すれば、制御バットが編成カムから外れる可能性があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る編みツール制御装置は、以上のような課題を解決するものであって、次のようなものである。
すなわち、編みツールが移動可能に装着された、丸編機におけるジャカード編地の制御装置であって、前記編みツールと同一溝に装着され、編みツールを制御する揺動片母材と、前記揺動片母材により揺動自在に支持された少なくとも1個の揺動片と、前記揺動片の両端にそれぞれ対応した、少なくとも一対の吸着部材と、前記揺動片を上昇させる少なくとも1個の揺動片レージングカムと、前記編みツールを制御する制御カムと、揺動片母材を制御する中間カムからなり、前記揺動片には前記揺動片レージングカムと係合するバットがなく、前記揺動片の端部が前記揺動片レージングカムと係合することを特徴とする
代表的な編みツールは、回転シリンダーの上部に固着されたシンカーダイヤルのシンカー溝に装着され、単独に動作制御可能な制御手段によって制御されるシンカー、または、回転シリンダーまたはダイアルの針溝に装着され、単独に動作制御可能な制御手段によって制御されるシリンダー針である。
揺動片母材には少なくとも1個のバットを設けるのが好ましい。
また、揺動片母材とシンカーの間に独立して移動可能な少なくとも1個のバットを持った中間部材と、前記中間部材を上昇させる中間部材レージングカムを設けることが好ましい。
さらに、揺動片レージングカムの昇り傾斜部が台形断面で、前記昇り傾斜部に係合する揺動片の端部がくさび形の形状となっていることが好ましい。
【0007】
【作用】
本発明において、柄情報信号に基づいて吸着部材によって吸着された揺動片が揺動片レージングカムと係合し揺動片をピボット支持している揺動片母材と共に押し出す。揺動片母材の内側のシンカー溝に挿入されている中間部材を揺動片母材が押し出し、中間部材を上昇(前進)させる。上昇(前進)した中間部材のバットが中間部材レージングカムと係合し、中間部材はさらに上昇(前進)する。中間部材は中間部材の内側のシンカー溝に挿入されている編みツールを上昇(前進)させる。上昇(前進)した編みツールにより、ジャカード編地が形成される。
【0008】
【実施例】
以下、添付の図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
【0009】
<第1実施例>
図1〜7は、本発明第1実施例に係るシンカー制御装置の要部である。図1はカム、シンカー2、中間部材(中間ジャック)3、揺動片母材4、揺動片5の配列図及び編針1とシンカー2の動作線1L、2Lを示す。
【0010】
図2に示すように、丸編機の回転シリンダー15の上部にシンカーダイヤル16が固着され、シンカーダイヤル16の上部には半径方向にシンカー溝があり、シンカー溝には、シンカー2が設定されている。
【0011】
シンカー2の上部に、パイル編成におけるグランド糸GYとパイル糸PYの2種類の編糸を編針に供給するヤーンキャリア6(図1,図2−6参照)が設けられている。ヤーンキャリア6には、グランド糸GYを供給するグランド糸供給口6aとパイル糸PYを供給するパイル糸供給口6bとが固着されている。
【0012】
前記シンカー2は、シンカーダイヤル16に対応するシンカーキャップ17に取り付けられているインナーシンカーカム7、アウターシンカーカム8の作用によりシンカー溝を半径方向に摺動する。シンカー2は、その縦縁部2e、2dがインナーシンカーカム7の側端部7a、7bにより挟持され、さらにそのバット2aがカムトラックT2(図1参照)により制御されている。
【0013】
シンカー2の外周方向のシンカー溝には、中間部材3が設定されている。中間部材3には、少なくとも1つのバット3aがあり、対向するシンカーキャップ17に取り付けられているアウターシンカーカム8と第1中間カム10によって形成されたカムトラックT3(図1参照)に沿ってシンカー溝内を半径方向に摺動する。
【0014】
中間部材レージングカム9(図1,図6参照)は、中間部材3のバットを作用・非作用の位置に制御する。中間部材レージングカム9が作用位置にある場合には、パイルまたは非パイルの選択が可能で、非作用位置では非パイルのみとなる。
【0015】
中間部材レージングカム9は、出没可能な機構とすることが好ましい。図12において、つまみ9cを回すことにより、つまみに固着されているネジ9bがシンカーキャップとの螺合作用で中間部材レージングカム9を引き込むことができる。中間部材レージングカム9が図6のように出た状態では、非パイルの選択のみとなり、例えば度目を調整するときに使用することができる。さらに、中間部材レージングカム9はスプリング9aにより支持されているため、中間部材レージングカム9に異常な外力が加わったときには、中間部材レージングカム9は引っ込み、中間部材3のバット3aの破損を最小限とすることが出来る。
【0016】
図1および図10に最も明瞭に示されているように、中間部材3の外周方向のシンカー溝には揺動片母材4が設定され、この揺動片母材4の上部には揺動可能に揺動片5が嵌合されている。揺動片母材4は、第1中間カム10と第2中間カム11によって形成されたカムトラックT4により制御される少なくとも1つのバット4aを持つ。揺動片母材4の上部は、半円状のくぼみ4eとなっている。このくぼみ4eに対応するように、揺動片5の下部から円形の突起部5eが突出し、前記くぼみ4eと突起部5eはピボット的に支点連結されている。揺動片5の左右端部は、左右対称であり、上方にくさび部5c、5dを、下方に被吸着部5a、5bを形成している。左右被吸着部5a、5bと中央下端部の間には段差が設けられている。
【0017】
前記揺動片5に対向して、吸着部材13a、13b(図1,図3参照)がシンカーキャップ17に取り付けられている。予め設定した所定の柄情報によってコントローラから出力された信号に基づき、これらの吸着部材13a、13bが揺動片5の被吸着部5a、5bを選択的に吸着する。なお、揺動片5が吸着部材13a、13bに進入する前に、揺動自由な状態にある揺動片5を揺動片キャンセルカム14(図1,図10参照)の傾斜面により水平に揃え、その後、揺動片5が吸着部材13a、13bを通過することが望ましい。さらに、吸着部材13a、13bとして制御電磁石を使用するのが好ましい。
【0018】
シンカー2を前進させる時は、吸着部材13bにコントローラから信号を送り、吸着部材13bに対応した揺動片5の被吸着部5bを吸着させる(図3<図1のB−B断面図>参照)。このときまでに、前記グランド糸供給口6aからグランド糸GYが前記シンカー2のシンカートップ2f上を跨いで編針1に供給されている。
【0019】
前記被吸着部5bが吸着部材13bを通過後、揺動片5のくさび部5dが揺動片レージングカム12の台形断面の昇り傾斜部12aと係合し、揺動片5は揺動片母材4と共に編機の中心方向に押し出される(図4a<図1のC−C断面図>参照)。
【0020】
押し出された揺動片母材4の前側端部4bは中間部材3の後側端部3bを押し出す。中間部材3のバット3aは中間部材レージングカム9の昇り傾斜部9aに係合し、中間部材3は編機の中心方向に押し出される(図5a<図1のD−D断面図>参照)。
【0021】
押し出された中間部材3の前側端部3cによりシンカー2の後側端部2cが押し出される。中間部材3が中間部材レージングカム9の頂点9bに達したときに、押出された中間部材3によってシンカー2がシンカーノーズ2b上でパイルループを編成できる位置まで前進する(図6a<図1のE−E断面図>参照)。このとき、前記パイル糸供給口6bからパイル糸PYが前記シンカー2のシンカーノーズ2b上を跨いで編針1に供給される。図7は、前進したシンカー2によりシンカーノーズ2b上でパイルループPLを編成している状態を示している。
【0022】
なお、中間部材レージングカム9の頂点9bでは、押し出されたシンカー2のノーズ2bの先端部が編針の円周動作線より内側に0.3mm以上移動するように設定することが好ましい。このように設定することにより、シンカーノーズ2bの先端より0.3mm以上離れた位置でパイルループを確実に形成することができるからである。
【0023】
揺動片母材4により中間部材3が中間部材レージングカム9に係合する位置に押し出された後、揺動片母材4のバット4aが第1中間カム10の下り傾斜部10bに係合し、揺動片母材4は揺動片5と共に非パイル位置まで戻される。
【0024】
上記構成において、中間部材3と中間部材制御カムを省略することも可能である。その場合、揺動片レージングカム12が揺動片5を揺動片母材4と共に押し出し、揺動片母材4が直接シンカー2を押し出すことになる。
【0025】
シンカー2を前進させない時は、吸着部材13aにコントローラから信号を送り、吸着部材13aに対応した揺動片5の被吸着部5aを吸着する(図3参照)。なお、図3では、作図上の限界により、被吸着部5a,5bのいずれが、吸着部材13a,13bのいずれに吸着されているかが明瞭ではない。
【0026】
吸着部材13aに吸着された揺動片5は、揺動片レージングカム12の昇り傾斜部12aと係合しないで、揺動片5は揺動片レージングカムの昇り傾斜部12aの下側を通過し、揺動片5・揺動片母材4・中間部材3は、前後方向に移動しないで円周方向を進む(図4b,図5b,図6b参照)。シンカー2は、中間部材3と係合せずに、シンカーカム7、8のみで制御される。このとき、パイル糸PYを供給してもシンカートップ2f上で編まれるためパイルループPLを形成しない。グランド糸GYはパイル糸PYと共に前記シンカー2のシンカートップ2f上を跨いで編針1に供給される(図6b<図1のE−E断面図>参照)。
【0027】
このように、本発明のシンカー制御装置を使用することにより、コントローラから出力した柄信号に基づいてパイルと非パイルの選択を行い、凹凸のジャカードパイル編地を編成することができるのである。
【0028】
なお、図1の編針の動作線を示す1Lは、便宜上、ニット選針の動作線のみを図示しているが、公知の編成装置(メカニカル選針、電磁選針、電子選針)により、ニット、タック、ウエルトの3ポジションの選針が可能である。
【0029】
また、図1のカム部材は、便宜上、直線的で一体形で図示しているが、丸編機製作の都合上、円周方向、半径方向に複数に分割されたものを組み合わせてもよい。
【0030】
<第2実施例>
図8は、本発明第2実施例に係る装置要部の、カム、シンカー、中間部材、揺動片母材、揺動片の配列図及び編針とシンカーの動作線を示す。この装置では、複数のシンカーノーズ21b,22b(図8では2段のシンカーノーズを示す)を備えたシンカー21と複数の制御部によって、複数の異なった高さのパイルループ21PL,22PLと非パイルの3レベルの編地(図9参照)を編成することができる。
【0031】
すなわち、第1吸着部材131bにおいて吸着された揺動片5は、第1揺動片昇り傾斜部121aと係合し、揺動片母材4と共に上昇する。揺動片母材4の上昇により押し出された中間部材3は、第1中間部材レージングカム91と係合し、第2シンカーノーズ22bが高さYのパイルループ22PL(高いパイルループ)を形成する位置まで前進する。
【0032】
さらに、第2吸着部材132bにおいて吸着された揺動片5は、第2揺動片昇り傾斜部121bと係合し、揺動片母材4と共に上昇する。揺動片母材4の上昇により押し出された中間部材3は、第2中間部材レージングカム92と係合し、第1シンカーノーズ21bが高さのパイルループ21PL(低いパイルループ)を形成する位置まで前進する。
【0033】
一方、第1吸着部材131aおよび第2吸着部材132aで吸着された揺動片5は、第1揺動片昇り傾斜部121aおよび第2揺動片昇り傾斜部121bの下部を通過するので、シンカー21を前進させず、したがって、非パイルの選択となり、パイルループが形成されない。
【0034】
なお、図8の2段ノーズのシンカー21を図1のシンカー制御装置に使用し、コントローラから出力した柄信号に基づいて低パイル21PLと高パイル22PLの2レベルの選択を行ない、高低のジャカードパイル編地を編成することも出来る。
【0035】
<第3実施例>
本発明は、ジャカードパイル編地を製造する装置に限定されるものでない。シンカー・シリンダー針・ダイヤル針・ジャック等の編みツールを少なくとも2種類の通路に選択的に制御する装置に幅広く応用することが可能である。
【0036】
第3実施例はシリンダー針を選択的に制御する装置に関する。図13、14は、本発明の第3実施例に係る装置要部を示す。図13は、カム、シンカー2、中間部材31、セレクトジャック41(第1実施例と用語を統一させるために、以後「揺動片母材41」と呼ぶ)、揺動片51の配線図及び編針とシンカーの動作線1L2,2L2を示し、図14は、編成要部縦断面図を示す。
【0037】
図14に示すように、シリンダー15の外周にはシリンダー軸線方向に伸びる針溝15aが形成され、その針溝内で編針1、中間部材(中間ジャック)31および揺動片母材41が一直線上に収容されている。
【0038】
編針1は、カムホルダー35に取り付けられた編成カム71,72のカムトラックT10に係合するバット1aを有し、通常のカム作用により上下に滑動する。
【0039】
中間部材31は、シリンダー軸線方向に移動可能である。図13に示すように、中間部材31は、その上端31a付近にカムトラックT11により制御されるバット31bが設けられ、ほぼ中央部にカムトラックT12により制御されるバット31cが設けられ、さらにその下には長手方向に延びる延長部31dが設けられている。
【0040】
揺動片母材41は、選針装置36により非作用位置から作用位置に選択的に移動可能である。図13に示すように、揺動片母材41は、その上端に前記延長部31dを挟持するU字型部41fが設けられ、その下端に湾曲部41gが設けられている。湾曲部には揺動可能に揺動片51が嵌合されている。揺動片母材41は、カムトラックT13により制御されるバット41bと、カムトラックT14により制御されるバット41aを有する。揺動片母材41の上部は、半円状のくぼみ41eとなっており、このくぼみ41eに対応するように、揺動片51の下部から円形の突起部51eが突出し、前記くぼみ41eと突起部51eはピボット的に支点連結されている。
【0041】
前記揺動片51に対向して、吸着部材133a、133bが選針装置36に取り付けられている。予め設定した所定の柄情報によってコントローラから出力された信号に基づき、これらの吸着部材133a、133bが揺動片51の被吸着部51a、51bを選択的に吸着する。なお、揺動片51が吸着部材133a、133bに進入する前に、揺動自由な状態にある揺動片51を揺動片キャンセルカム141(図13参照)の傾斜面により水平に揃え、その後、揺動片51が吸着部材133a、133bを通過することが望ましい。さらに、吸着部材133a、133bとして制御電磁石を使用するのが好ましい。
【0042】
編針1を上昇させない時は、吸着部材133bにコントローラから信号を送り、吸着部材133bに対応した揺動片51の被吸着部51bを吸着させる。前記被吸着部51bが吸着部材133bを通過後、揺動片51のくさび部51dが揺動片レージングカム120の台形断面の昇り傾斜部120aと係合し、揺動片51は揺動片母材41と共に上側方向に移動する。そして、揺動片母材41のU字型部41fのすぐ下のキャンセルカム102と係脱作用するバット41bがキャンセルカム102の傾斜面102aにより中心方向に押し出される。
【0043】
押し出された揺動片母材41のU字型部41fは中間部材31の延長部31dを押し出す。中間部材31のバット31bは中間部材レージングカム93の昇り傾斜部93aに係合せずに、中間部材31は上下方向に移動しないで円周方向に移動する。このとき、編針1はウエルト位置をとる。
【0044】
揺動片母材41が揺動片レージングカム120の頂点120bを通過後、揺動片母材41のバット41aが中間カム110の下り傾斜部110bに係合し、揺動片母材41は揺動片51と共に元の位置まで戻される。
【0045】
編針1を上昇させる時は、吸着部材133aにコントローラから信号を送り、吸着部材133aに対応した揺動片51の被吸着部51aを吸着する。吸着部材133aに吸着された揺動片51は、揺動片レージングカム120の上り傾斜部120aと係合しないで、揺動片51は揺動片レージングカムの上り傾斜部120aの下側を通過する。
【0046】
揺動片母材41のバット41bはカムトラックT13を通過するため、揺動片母材41はキャンセルカム102で押し出されることなく円周方向に移動する。中間部材31のバット31bは中間部材レージングカム93の上り傾斜部93aに係合し、中間部材31は上昇する。上昇した中間部材31の前側端部31cにより編針1の後側端部1cが押し上げられる。中間部材31が中間部材レージングカム93の頂点93bに達したときに、押し出された中間部材31によって編針1がニット位置まで上昇する。
【0047】
このように、本発明の編針制御装置を使用することにより、コントローラから出力した柄信号に基づいてニットとウエルト(必要ならさらにタック)の選択を行い、ジャカード編地を編成することができるのである。
【0048】
【発明の効果】
本発明の装置によれば、本発明の揺動片は吸着された揺動片の被吸着部の端部にあるくさび形をしたくさび部が台形断面の揺動片レージングカムと確実に係合する。そのため、揺動片レージングカムと係合した揺動片は揺動片レージングカムから外れることがなく選択ミスのない制御が可能である。そして、揺動片は突出したバットを設けていないため、制御ミスが発生してもバット折れの危険性が皆無に近い。
【0049】
また、本発明のシンカー制御装置では、シンカーの半径方向の方向変換点で、シンカーの縦縁部はインナーシンカーカムの側端部により挟持された状態で、シンカーのバットがカムトラックにより制御されている。これにより、パイルジャカード編機を無地機と同様の高速回転で運転できる。
【0050】
さらに、単一種類の制御部材である揺動片を制御するため、制御装置の吸着部材も小型化でき、また、コンピュータによってジャカード柄を制御しているため、柄範囲の広い編地を製造することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すカム・針・シンカー・中間部材・揺動片・揺動片母材の配列図である。
【図2】この発明の実施例を示す図1のA−A断面におけるシンカー制御過程を示す断面図である。
【図3】この発明の実施例を示す図1のB−B断面におけるシンカー制御過程を示す断面図である。
【図4】この発明の実施例を示す図1のC−C断面におけるシンカー制御過程を示す断面図であり、図4aはパイル選択、図4bは非パイル選択を示す。
【図5】この発明の実施例を示す図1のD−D断面におけるシンカー制御過程を示す断面図であり、図5aはパイル選択、図5bは非パイル選択を示す。
【図6】この発明の実施例を示す図1のE−E断面におけるシンカー制御過程を示す断面図であり、図6aはパイル選択、図6bは非パイル選択を示す。
【図7】この発明の実施例を示す図1のF−F断面におけるシンカー制御過程を示す断面図である。
【図8】この発明の第2実施例を示すカム・針・シンカー・中間部材・揺動片・揺動片母材の配列図である。
【図9】図8の配列により形成される2段パイルループと2段ノーズシンカーの斜視図である。
【図10】揺動片制御部における揺動片キャンセルカム、吸着部材、揺動片レージングカムおよび揺動片と揺動片母材の関係を示した斜視図である。
【図11】従来のパイル柄出し装置の断面図を示す。
【図12】出没可能な中間部材レージングカムを引き込んだシンカー制御装置の断面図を示す。
【図13】本発明の第4実施例に係る装置要部における、カム、シンカー、中間部材、揺動片母材、揺動片の配列図及び編針とシンカーの動作線を示す。
【図14】本発明の第4実施例に係る編成要部縦断面図を示す。
【符号の説明】
1 編針
2 シンカー
2b シンカーノーズ
3;31 中間部材
4;41 揺動片母材
4e;41e くぼみ
5;51 揺動片
5a,5c;51a,51c 被吸着部
5d;51d くさび部
5e;51e 突起部
6 ヤーンキャリア
7 インナーシンカーカム
8 アウターシンカーカム
9;91,92 中間部材レージングカム
10 第1中間カム
10b 下り傾斜部
11 第2中間カム
12;121 揺動片レージングカム
12a;121a 昇り傾斜部
13;131 吸着部材
14;141 揺動片キャンセルカム
GY グランドヤーン
PL パイルループ
PY パイルヤーン

Claims (8)

  1. 編みツール(2;1)が移動可能に装着された、丸編機におけるジャカード編地の制御装置であって、
    前記編みツールと同一溝に装着され、編みツールを制御する揺動片母材(4;41)と、
    前記揺動片母材(4;41)により揺動自在に支持された少なくとも1個の揺動片(5;51)と、
    前記揺動片(5;51)の両端にそれぞれ対応した、少なくとも一対の吸着部材(13a、13b;131a、131b;132a、132b;133a、133b)と、
    前記揺動片(5;50)を上昇させる少なくとも1個の揺動片レージングカム(12;121)と、
    前記編みツールを制御する制御カム(7、8;71)と、
    前記揺動片母材(4;41)を制御する中間カム(10、11;101;102,110)からなり、
    前記揺動片(5;51)には前記揺動片レージングカム(12;121)と係合するバットがなく、前記揺動片の端部が前記揺動片レージングカムと係合することを特徴とする丸編機における編みツール制御装置。
  2. 編みツールが、回転シリンダーの上部に固着されたシンカーダイヤルのシンカー溝に装着され、単独に動作制御可能な制御手段によって制御されるシンカー(2)である請求項1記載の装置。
  3. 編みツールが、回転シリンダーまたはダイアルの針溝に装着され、単独に動作制御可能な制御手段によって制御される編針(1)である請求項1記載の装置。
  4. 揺動片母材(4;41)に少なくとも1個のバットが設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の装置。
  5. 揺動片母材(4;41)と編みツールの間に独立して移動可能な少なくとも1個のバット(3a;31a,31b)を持った中間部材(3;31)と、
    前記中間部材(3;31)を上昇させる中間部材レージングカム(9;91;92;93)を設けた請求項1〜4のいずれかに記載の装置。
  6. 揺動片レージングカム(12)の昇り傾斜部(12a)が台形断面で、前記昇り傾斜部(12a;121a)に係合する揺動片(5;51)の端部がくさび形(5d;51d)の形状となっている請求項1〜5のいずれかに記載の装置。
  7. シンカー(2)が複数のシンカーノーズ(21b,22b)を有するものであり、吸着部材が複数対(131a、131b;132a,132b)設けられている請求項2に記載の装置。
  8. 揺動片母材(4)の上部は、半円状のくぼみ(4e)となっており、揺動片(5)の下部からは円形の突起部(5e)が突出し、前記くぼみ(4e)と前記突起部(5e)がピボット的に支点連結されている請求項1ないし7項のいずれか1項に記載の装置。
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