JP3538851B2 - 映像信号処理回路およびそれを用いた表示装置 - Google Patents

映像信号処理回路およびそれを用いた表示装置

Info

Publication number
JP3538851B2
JP3538851B2 JP07988093A JP7988093A JP3538851B2 JP 3538851 B2 JP3538851 B2 JP 3538851B2 JP 07988093 A JP07988093 A JP 07988093A JP 7988093 A JP7988093 A JP 7988093A JP 3538851 B2 JP3538851 B2 JP 3538851B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
field memory
input
field
setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07988093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06292147A (ja
Inventor
邦夫 米野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP07988093A priority Critical patent/JP3538851B2/ja
Publication of JPH06292147A publication Critical patent/JPH06292147A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3538851B2 publication Critical patent/JP3538851B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Television Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、倍速変換回路を備えた
映像信号処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルを用いた映像表示装置では、
HDTVなどの高解像度信号を表示するためには、JA
PAN DISPLAY’89 予稿集p256−25
9「High Definition Liquid
Crystal Projection TV」に記載
されているように、デジタルによる信号処理回路が用い
られる。
【0003】図11に従来の信号処理回路の例を示す。
入力信号200はADコンバータ201によってデジタ
ル信号に変換され、時間軸伸長回路202により、例え
ば6倍に伸長した後、倍速変換回路203でインターレ
ースを順次走査に変換し、ガンマ補正回路204で液晶
パネルの特性に合わせてガンマを補正してからDAコン
バータ205でアナログ信号に戻し、液晶パネル206
に伝送して表示する。
【0004】ここで、HDTV信号のような高精細信号
を、例えば水平方向に1440画素の液晶パネルに表示
する場合を想定すると、映像信号のクロックは50MH
z以上と、非常に高い周波数になるため、液晶パネルの
ドライブ回路(図示せず)は動作させることができず、
映像信号を表示することができない。そこで、液晶パネ
ルを水平方向に例えば6個のブロックに分割し、それぞ
れに独立したドライブ回路を設け、同時に並列に信号を
書込むことによってそれぞれのブロックの周波数を下げ
てドライブ回路を動作させ、液晶パネルに信号を表示す
ることがおこなわれている。
【0005】図11にもとづいて説明すると、映像信号
は時間軸伸長回路202で6ブロックに分離される。図
12にタイミングを示す。入力信号210はADコンバ
ータ201でデジタル化されたもので、ここでは走査線
1本の有効走査期間を示す。時間軸伸長回路202では
入力信号210を6ブロックに分けるとともに、入力に
対して6倍に伸長し、出力信号211のa〜fとして示
すように、液晶パネル206の分割したそれぞれのブロ
ックに対応する信号として出力する。
【0006】また、有効走査線数1035本のHDTV
信号を、垂直方向の画素数が1035の液晶パネルに表
示する場合、走査線1本を垂直方向の1画素に対応させ
ることができるが、1フィールドの時間では半分の数の
走査線しか送ってこないので、画面全体を表示するのに
は2フィールド、即ち1フレームの時間が必要となり、
液晶パネルの電荷保持特性などからフリッカーが生じて
しまう。そこで、倍速変換回路203では、走査の速さ
を倍にすることにより、1フィールドの時間に2フィー
ルド分に相当する信号を補間によって作りだし、画面全
体が1フィールドの時間で書き込めるようにしている。
図13は倍速変換回路203の動作を示したタイミング
チャートで、a1、b1、a2、b2、a3、b3、・
・・・、an、bnの順に信号を入力すると、a1、a
2、a3、・・、an、b1、b2、b3、・・、bn
の順に並び替えて出力するもので、2本の走査線のデー
タをマルチプレクスして入力することで、倍速変換の出
力信号が得られる。ところが、入力信号は走査線1本づ
つしか送ってこないため、他方は補間信号を与えなけれ
ばならない。
【0007】最も簡易的には、同じ走査線のデータを補
間信号として、同じデータを持つ2本の走査線に変換す
る方がとられる。別の方法として、特開平4−1578
86公開に記載されているように、1本前の走査線と現
在の走査線の平均値を使うライン間補間と、1フィール
ド前の走査線を使うフィールド間補間があり、図示しな
いが、遅延線として、前者ではラインメモリ、後者では
フィールドメモリが必要である。さらに、画面各部分の
動きを検出して、静止部分には垂直解像度の高いフィー
ルド間補間を使い、動き部分では二重像とならないよう
にライン間補間に切換える、動き適応補間が使われる場
合もある。なお、これらの動作は、すべて入力映像信号
に同期しておこなわれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構成のた
めに、図11では省略したが、倍速変換回路203、ガ
ンマ補正回路204、DAコンバータ205はブロック
数と同じだけの数、すなわち以上の説明では各6回路が
必要であり、規模が大きくなってしまうという欠点があ
った。
【0009】また、すべての部分が入力映像信号のタイ
ミングに合わせて動作するような構成となっているた
め、例えばHDTVを液晶パネルに表示するように設計
すると、その他の走査周波数の異なる信号は表示できな
いといった問題点があった。CRTへの表示を目的とし
たものでは、日経エレクトロニクス’92.8.3.
(no.560)p154−156「多機能化進むスキ
ャンコンバータ」に記載されているものがあるが、液晶
パネルの表示に用いると、出力信号とパネルの画素の一
致が考慮されてないために、表示品位が劣るという問題
点があった。
【0010】そこで本発明はこのような課題を解決する
もので、その目的とするところは、小規模で、かつ各種
走査周波数の信号を劣化なく表示可能な、液晶パネルを
用いた映像表示装置の映像信号処理回路を実現すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の映像信号処理回
路は、入力映像信号をAD変換するADコンバータと、該AD
コンバータの出力を記憶する入出力が非同期の第一のフ
ィールドメモリと第二のフィールドメモリと、第一及び
第二のフィールドメモリの出力を倍速変換する変換手段
と、第一及び第二のフィールドメモリの書込みクロック
を入力映像信号の同期信号にロックさせる手段と、第一
及び第二のフィールドメモリの書込みイネーブルタイミ
ングと、第一及び第二のフィールドメモリの読出しイネ
ーブルタイミングとを設定する設定手段と、第二のフィ
ールドメモリの入力としてADコンバータの出力を使用す
る場合と第一のフィールドメモリの出力を使用する場合
との切換えを入力映像信号の種類に応じて設定する設定
手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】また本発明の液晶パネルを用いた映像表示
装置は、入力映像信号をAD変換するADコンバータと、該
ADコンバータの出力を記憶する入出力が非同期の第一の
フィールドメモリと第二のフィールドメモリと、第一及
び第二のフィールドメモリの出力を倍速変換する変換手
段と、該変換手段の出力を入力とするガンマ補正手段
と、該補正手段の出力を入力とする時間軸伸長手段と、
第一及び第二のフィールドメモリの書込みクロックを前
記入力映像信号の同期信号にロックさせる手段と、第一
及び第二のフィールドメモリの書込みイネーブルタイミ
ングを設定する書込みイネーブルタイミング設定手段
と、第一及び第二のフィールドメモリの読出しイネーブ
ルタイミングを設定する書込みイネーブルタイミング設
定手段と、第二のフィールドメモリの入力として前記AD
コンバータの出力を使用する場合と前記第一のフィール
ドメモリの出力を使用する場合との切換えを入力映像信
号の種類に応じて行う切換え設定手段と、書込みイネー
ブルタイミング設定手段の設定状態と読出しイネーブル
タイミング設定手段の設定状態と切換え設定手段の設定
状態とを各種入力映像信号毎に記憶する設定記憶手段と
を有することを特徴とする。
【0013】
【0014】
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0016】図1は、本発明による実施例である。本図
中、図11と同符号のものは、同じ機能である。入力信
号200はADコンバータ201によってデジタル信号
に変換され、第一の記憶手段である、入出力が非同期の
フレームメモリ1に入力される。また、入力信号200
のは同期分離回路7にも入力され、水平同期信号(以下
HD)と垂直同期信号(以下VD)からなる同期信号5
1が分離される。なお、図示しなかったが、映像信号の
種類によっては、あらかじめ映像信号とHD、VDを分
離して伝送してくるものもあるが、その場合は同期分離
回路7を通さずに、直接HD、VDとして接続すれば良
いことは明らかである。HD、VDは書込みタイミング
回路3と、読出しタイミング回路4に入力される。書込
みタイミング回路3からは、フレームメモリ1にADコ
ンバータ201の出力を書込むための書込みタイミング
信号52が入力される。さらに分周回路9を通じて、A
Dコンバータ201にも接続されている。また、読出し
タイミング回路4からは、フレームメモリ1の読出しの
ための読出しタイミング信号53が、フレームメモリ1
に入力されている。また、図示しなかったが、フレーム
メモリ1以降の段も読出しタイミング回路53で動作す
るように接続されている。動作設定回路8はフレームメ
モリ1の動作を設定するものである。さらに、書込みタ
イミング回路3、読出しタイミング回路4、動作設定回
路8、分周回路9には、CPU5のI/Oバス54が接
続されている。また、CPUには、第二の記憶手段で
あるデータメモリ6が接続されている。
【0017】倍速変換回路2は、従来の技術で説明した
倍速変換回路203と同じ動作をするものである。
【0018】フレームメモリ1の出力は、倍速変換回路
2で走査線変換し、ガンマ補正回路204で液晶パネル
の特性に合わせてガンマを補正してから時間軸伸長回路
202により、例えば6倍に伸長した後、DAコンバー
タ205でアナログ信号に戻し、液晶パネル206に伝
送して表示する。DAコンバータ205は6回路必要だ
が、図では省略して1回路のみ示した。
【0019】このように、時間軸伸長回路202をガン
マ補正回路204の後段に位置させたため、液晶パネル
を水平方向に例えば6のブロックに分割し、それぞれに
独立したドライブ回路を設け、同時に並列に信号を書込
む場合でも、ブロック数と同じだけの数が必要になるの
はDAコンバータ205だけであり、従来例と比較し
て、はるかに小規模な回路で構成できる。
【0020】図3は、図1の書込みタイミング回路3の
詳細な実施例を示すブロック図である。
【0021】位相比較回路101、VCO102、分周
回路103はPLL回路を構成しており、分周回路10
3の出力とHD511が同じ周波数と位相になるように
VCO102の発振周波数が制御される。VCO102
の出力は、書込みクロック521としてフレームメモリ
1に入力されるとともに、水平カウンタ104にも接続
されている。また、分周回路103の出力は、水平カウ
ンタ104と垂直カウンタ105に接続されている。こ
れらのカウンタの出力は書込みイネーブル回路106に
接続されており、フレームメモリ1に映像信号の書込み
許可を与える、書込みイネーブル信号522を出力す
る。また、垂直カウンタ105の出力は、書込みリセッ
ト信号523としてフレームメモリ1にも接続されてい
る。書込みクロック521は、図1の分周回路9にも接
続されている。なお、書込みクロック521、書込みイ
ネーブル信号522、書込みリセット信号523は、図
1の書込みタイミング信号52に相当するものである。
また、I/O107にはI/Oバス54が接続されてお
り、分周回路103の分周比、水平カウンタ104と垂
直カウンタ105のカウント値を、CPUによってそ
れぞれ設定することができる。
【0022】図4は、図1の読出しタイミング回路4の
詳細な実施例を示すものである。
【0023】位相比較回路111、VCO112、分周
回路113はPLL回路を構成しており、切換え回路1
21がa側に切換えられている場合、分周回路113の
出力とHD511が同じ周波数と位相になるようにVC
O112の発振周波数が制御される。また、切換え回路
121がb側に切換えられると、基準電圧120がVC
O112に接続されるため、PLL回路としては動作し
なくなり、VCO112の出力は例えば約56.7MH
z(=33.75kHz*1680)の発振周波数に固
定される。
【0024】VCO112の出力は、読出しクロック5
31としてフレームメモリ1に入力されるとともに、水
平カウンタ114にも接続されている。また、分周回路
123にも接続されており、分周回路113と分周回路
123の出力は、切換え回路122によって切換えられ
て、水平カウンタ114と垂直カウンタ115に接続さ
れている。なお、分周回路123は分周比が常に一定
値、例えば1680に固定されている。これらのカウン
タの出力は読出しイネーブル回路116に接続されてお
り、フレームメモリ1に映像信号の読出し許可を与え
る、読出しイネーブル信号532を出力する。また、垂
直カウンタ115の出力は、読出しリセット信号533
としてフレームメモリ1にも接続されているとともに、
水平カウンタ114の出力は、読出し水平リセット信号
(以下HR)124として、倍速変換回路203に接続
されている。なお、読出しクロック531、読出しイネ
ーブル信号532、読出しリセット信号533は、図1
の読出しタイミング信号53に相当するものである。さ
らに、図示してないが、倍速変換回路2以降の段にも読
出しタイミング信号が接続されている。また、I/O1
17にはI/Oバス54が接続されており、分周回路1
13の分周比、水平カウンタ114と垂直カウンタ11
5のカウント値、切換え回路121、122の切換え状
態をCPUによってそれぞれ設定することができる。
【0025】図2は図1のフレームメモリ1の詳細な実
施例を示すブロック図である。
【0026】フィールドメモリ(1)130、フィール
ドメモリ(2)131、ラインメモリ132、係数器1
33、134、加算器135、136、動き検出回路1
37、スイッチ138、139、140、141、1/
2係数器142、143から構成される。図3の書込み
クロック521、書込みイネーブル信号522、書込み
リセット信号523、図4の読出しクロック531、読
出しイネーブル信号532、読出しリセット信号533
は、図示してないが上記のフィールドメモリ(1)13
0、フィールドメモリ(2)131、ラインメモリ13
2に接続されている。また、図1の動作設定回路8の出
力は上記のスイッチ138、139、140、141を
切換える作用を行うものである。なお、フィールドメモ
リ(1)130、フィールドメモリ(2)131は、入
出力が全く非同期で動作するものである。
【0027】図1において、CPU5のI/Oバス54
は、書込みタイミング回路3、読出しタイミング回路
4、動作設定回路8、分周回路9に接続されており、前
述した各設定をおこなうとともに、設定値をデータメモ
リ6に記憶することや、データメモリ6から読出すこと
ができる。さらにデータメモリ6の内容は、キーボード
10によって追加、変更などができる。このような構成
により、入力信号200の種類に応じた最適な調整がで
きるとともに、複数の調整状態をデータメモリ6に保存
しておき、必要に応じて設定することができる。
【0028】図5は、CPUにより、データメモリ
から設定値を読出し、各回路へデータを設定する一例を
示したフローチャートである。また図6は、設定データ
を保存するために、CPUによりデータメモリへ書
込む例を示したフローチャートである。
【0029】次に、液晶パネル206の画素数を水平1
440、垂直1035として、図14に示す各種類の映
像信号に対応する動作を説明する。
【0030】信号No.1は、コンピュータの場合であ
る。まず、書込み分周回路103の設定は、水平周期の
1400に合わせる。コンピュータ信号の場合、文字情
報が多いために、情報を欠落させないように、文字を構
成するドットにサンプリングタイミングを合わせること
が必要になるが、前記のように、書込み分周回路103
を水平周期のドット数に合わせればよい。分周回路8の
設定値は、1とすることで、ADコンバータ201のク
ロックは書込みクロック521と同じ周波数となる。信
号No.1では、水平周期、垂直周期ともに液晶パネル
の画素数よりも少ないので、書込み水平カウンタ10
4、書込み垂直カウンタ105は、動作を停止させて、
書込みイネーブル信号が常にアクティブになるように設
定し、フレームメモリ1には、ブランキングをかけずに
連続的に書込む。また、スイッチ138は走査線ごとに
切換え、スイッチ140は読出しクロックで切換える。
スイッチ139はc側、スイッチ141はh側に設定
し、フィールドメモリ(1)130とフィールドメモリ
(2)131に走査線1本おきのデータを書込み、読出
しクロックでマルチプレクスして倍速変換回路2に入力
することにより、例えば図12でa1、a2、・・、a
nが1本目の走査線、b1、b2、・・、bnが次の走
査線となるように、走査線順の表示ができる。また、読
出しタイミング回路3では、切換え回路121はb側に
設定し、VCO112を固定の発振状態にする。また、
切換え回路122はd側に設定し、分周回路123によ
り1680分周させる。水平カウンタ114、垂直カウ
ンタ115はそれぞれ信号の水平周期のドット数、垂直
周期のライン数と等しくして、この間だけ読出しイネー
ブル回路116からフィールドメモリ(1)130とフ
ィールドメモリ(2)131の読出しをおこなわせ、液
晶パネルの画素数との差の期間は読出しを停止させる。
このようにすれば、図7に示すように、液晶パネル20
6には斜線に示したようにウインドウ状に、入力映像信
号のドットと液晶パネルの画素が一致した表示をおこな
わせることができる。なお、フィールドメモリ(1)1
30とフィールドメモリ(2)131のそれぞれの読み
書きは全く非同期になるが、コンピュータ信号の場合は
ほぼ静止画とみなすことができるので、不都合は生じな
い。
【0031】信号No.2は、別のコンピュータの場合
である。信号No.1と異なり、水平周期が1680を
越えているため、連続的に書込み、前述のように読出し
の分周回路123の1680分周でイネーブルをかけて
読出すと、1本の走査線のデータを読出しの水平周期で
読出し終えずに次の走査線のデータの先頭に入ってしま
い、正常に表示することができない。そこで、書込みの
水平カウンタ104を1400から1680の間の任意
の値に設定して、書込みイネーブル回路106により、
このカウンタの動作中のみフレームメモリ1に書込み、
読出しカウンタ114を同じ値に設定して読出せばよ
い。その他の設定、動作については、前述の信号No.
1の場合と同じである。
【0032】信号No.3もコンピュータの場合である
が、水平有効画素、垂直有効走査線ともに液晶パネルの
水平画素数、垂直画素数の半分以下であり、前述の信号
No.1と同様に扱うと、表示は液晶パネルの面積の1
/4以下にしかおこなわれず、無駄が生ずる。そこで、
フレームメモリ1では、スイッチ138をa側、スイッ
チ140をe側に固定し、フィールドメモリ(1)13
0のみを用い、この出力を倍速変換回路203に入力す
れば、同じ走査線の信号を2ラインづつ出力するので、
液晶パネル上では、垂直方向に2倍の大きさで表示する
ことができる。またフレームメモリ1の書込みにはブラ
ンキングはかけないが、書込み分周回路103を入力信
号の2倍に設定し、読出し分周回路113、読出し水平
カウンタ114も同様に2倍に設定すれば、入力信号の
1ドットを2ドットとしてサンプリングして扱うことが
できるため、液晶パネル上では、水平方向にも2倍の大
きさで表示することができる。この場合、さらに分周回
路8の分周比を2に設定して、入力信号の1ドットをA
Dコンバータ201では1点としてサンプリングし、そ
の後の処理を2ドットとして扱えば、入力信号の立上が
り、立下がりのなまった波形でも最適点だけをサンプリ
ングし、2画素幅で出力できるため、図8の下端に示す
ように、2倍に広げたにもかかわらず輪郭が急峻な画質
を得ることができ、画質改善効果がある。
【0033】信号No.4は、インターレースしたコン
ピュータ信号である。スイッチ139をc側、スイッチ
141をh側に設定して、スイッチ138を入力信号の
フィールドごとに切り換えれば、フィールドメモリ
(1)130とフィールドメモリ(2)131にはフィ
ールド別の信号を書込むことができ、スイッチ140を
読出しクロック531で切り換えれば、倍速変換回路2
03の出力は両フィールドの走査線を1本ごとに出力し
たことになり、順次走査した信号がえられる。その他の
動作は、信号No.1の場合と同様である。
【0034】信号No.5は、外部でNTSC信号を倍
速変換した、いわゆるIDTV信号である。この場合、
信号No.3と同様に扱って表示することもできるが、
コンピュータ信号と異なり、動画が主となる。もしフレ
ームメモリ1の読み書きが全く非同期であると、フィー
ルドメモリ(1)130、フィールドメモリ(2)13
1において、書込みと読出しのアドレスが、片方が他方
を追い越す場合があり、このとき追越し点の前後で異な
るフレームの信号が表示されてしまい、動画では不自然
な不連続部分が生じてしまう。そこで、読出しタイミン
グ回路3の切換え回路121をa側、切換え回路122
をd側に設定して、読出しタイミング回路をPLLとし
て動作させる。ここで、分周回路113を1800と設
定し、水平カウンタ114、垂直カウンタ115への信
号を、スイッチ122で分周回路123から供給するこ
とを想定すると、分周回路123の分周比は1680で
あるから、ドットクロックは、1800*31.468
kHz=1680*33.716kHzとなる。右辺に
着目すると、ほぼHDTVの水平周波数に近く、VCO
112は、前述の固定の発振周波数をわずかに変えるだ
けでよい。従って、フレームメモリ1以降のブロック
は、動作タイミングはほとんど変化することがなく、最
適条件で動作させることができる。また、書込みタイミ
ング回路2と読出しタイミング回路3は、同じHD51
1によってロックされているため、同じVD512でリ
セットをかければ、フレームメモリ1の書込みと読出し
はHDの周期で一致し、前述のような不連続部分は生じ
ない。
【0035】信号No.6はHDTV信号である。書込
みタイミング回路2の分周回路103は1680に設定
し、読出しタイミング回路3では、切換え回路121を
a側、切換え回路122をd側に設定し、両方のPLL
を同じタイミングで動作させる。フレームメモリ1にお
いて、スイッチ138はa側、スイッチ139はd側、
スイッチ141はg側に設定する。また、書込みタイミ
ング設定回路2及び読出しタイミング設定回路3によ
り、フィールドメモリ(1)は562ライン、フィール
ドメモリ(2)は563ラインの遅延線として動作させ
る。従って、動き検出回路137の2つの入力は112
5ライン、すなわち1フレームの違いとなり、差分を求
めることによって、動きを検出することができる。この
出力によって、例えば図9に示すように、動きが大きい
ときは係数器134の係数を大きくするとともに係数器
133の係数は小さくし、動きが小さいときは逆にする
ことにより、1/2係数器143の出力には、動きに応
じた補間信号が得られる。また、スイッチ140は読出
しクロックによって切り換える。このような構成によっ
て、倍速変換回路203の出力には、図10に示すよう
な走査線構造の信号が得られる。図中の数字は走査線番
号を示すもので、aの部分には図4の1/2係数器14
3の出力が補間走査線として入るが、動画の場合は56
4と565の平均値が入り、静止画の場合は2が入る。
また、動きのレベルに応じて、両者を混合したものが入
る。以上のように、HDTV信号の場合は、完全に入力
信号に同期した、倍速変換装置として動作する。
【0036】以上、液晶パネル206が1枚で、さらに
6分割した場合について説明したが、カラー化のために
液晶パネルを複数枚使用する場合や、分割数をドライバ
に合わせて増減した場合にも対応できることは明らかで
ある。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
順次走査信号、インターレース信号、IDTV信号、H
DTV信号のそれぞれに適した信号処理方法が設定可能
で、またドット数の少ない信号の拡大表示が可能である
ため、さまざまなメディアで使われているほとんどの映
像信号を表示する装置が構成できる。
【0038】さらに、時間軸伸長手段をガンマ補正手段
の後段に備えたことにより、回路規模を小さくでき、ま
たADコンバータの出力と倍速変換回路の間に第一の記
憶手段を備えたこと、及び調整状態を記憶する第二の記
憶手段を備えたことにより、各種走査周波数の映像信号
を切り換えて液晶パネルに表示することが可能となる。
【0039】これらのことから、液晶パネルを使用する
にもかかわらず、CRTを用いたいわゆるマルチスキャ
ン方式のモニターやプロジェクターと同等の機能をもた
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示したブロック図である。
【図2】 本発明のフレームメモリの構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 本発明の書込みタイミング回路の詳細を示す
ブロック図である。
【図4】 本発明の読出しタイミング回路の詳細を示す
ブロック図である。
【図5】 本発明の、各回路へのデータ設定を説明する
フローチャートである。
【図6】 本発明の、各回路の設定値をデータメモリへ
書込むことを説明するフローチャートである。
【図7】 本発明の液晶パネルへの表示例を示す図であ
る。
【図8】 本発明の分周比と出力の関係を説明する図で
ある。
【図9】 本発明の動き検出回路の出力と係数器の係数
の関係の一例を示す図である。
【図10】 本発明の倍速変換の走査線構造を示す図で
ある。
【図11】 従来例を説明するブロック図である。
【図12】 従来例と本発明の時間軸伸長回路の動作を
説明するブロック図である。
【図13】 従来例と本発明の倍速変換回路の動作を説
明するタイミングチャートである。
【図14】 本発明の、各種信号による設定状態を示す
図である。
【符号の説明】
1 フレームメモリ 2 倍速変換回路 3 書込みタイミング回路 4 読出しタイミング回路 5 CPU 6 データメモリ 7 同期分離回路 8 動作設定回路 9 分周回路 10 キーボード 51 同期信号 52 書込みタイミング回路 53 読出しタイミング回路 54 I/Oバス 101 位相比較回路 102 VCO 103 分周回路 104 水平カウンタ 105 垂直カウンタ 106 書込みイネーブル回路 107 I/O回路 111 位相比較回路 112 VCO 113 分周回路 114 水平カウンタ 115 垂直カウンタ 116 読出しイネーブル回路 117 I/O回路 120 基準電圧 121 切換え回路 122 切換え回路 123 分周回路 130 フィールドメモリ(1) 131 フィールドメモリ(2) 132 ラインメモリ 133 係数器 134 係数器 135 加算器 136 加算器 137 動き検出回路 138 スイッチ 139 スイッチ 140 スイッチ 141 スイッチ 142 1/2係数器 143 1/2係数器 511 水平同期信号 512 垂直同期信号 521 書込みクロック 522 書込みイネーブル信号 523 書込みリセット信号 531 読出しクロック 532 読出しイネーブル信号 533 読出しリセット信号
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/00 - 7/088

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号を表示するための映像信号処理
    回路において、入力映像信号をAD変換するADコンバータ
    と、該ADコンバータの出力を記憶する入出力が非同期の
    第一のフィールドメモリと第二のフィールドメモリと、
    前記第一及び第二のフィールドメモリの出力を倍速変換
    する変換手段と、前記第一及び第二のフィールドメモリ
    の書込みクロックを前記入力映像信号の同期信号にロッ
    クさせる手段と、前記第一及び第二のフィールドメモリ
    の書込みイネーブルタイミングと、前記第一及び第二の
    フィールドメモリの読出しイネーブルタイミングとを設
    定する設定手段と、前記第二のフィールドメモリの入力
    として前記ADコンバータの出力を使用する場合と前記第
    一のフィールドメモリの出力を使用する場合との切換え
    入力映像信号の種類に応じて設定する設定手段とを備
    えたことを特徴とする映像信号処理回路。
  2. 【請求項2】 前記第一及び第二のフィールドメモリの
    読出しタイミングと前記変換手段のタイミングとを、前
    記入力映像信号の同期信号に同期させる手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の映像信号処理回路。
  3. 【請求項3】 前記書込みクロックの周波数と、前記第
    一及び第二のフィールドメモリの読出しクロックの周波
    数と前記変換手段のクロックの周波数とを整数比の関係
    に設定する手段とを備えたことを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の映像信号処理回路。
  4. 【請求項4】 前記第一のフィールドメモリの出力デー
    タを該データと等しいデータを持つ2本の走査線に倍速
    変換する変換手段とを備えたことを特徴とする請求項1
    記載の映像信号処理回路。
  5. 【請求項5】 前記ADコンバータのクロックを前記第
    一及び第二のフィールドメモリの書込みクロックの整数
    分の1に設定する手段を備えたことを特徴とする請求項
    1から4いずれかに記載の映像信号処理回路。
  6. 【請求項6】 入力映像信号をAD変換するADコンバータ
    と、該ADコンバータの出力を記憶する入出力が非同期の
    第一のフィールドメモリと第二のフィールドメモリと、
    前記第一及び第二のフィールドメモリの出力を倍速変換
    する変換手段と、該変換手段の出力を入力とするガンマ
    補正手段と、該補正手段の出力を入力とする時間軸伸長
    手段と、前記第一及び第二のフィールドメモリの書込み
    クロックを前記入力映像信号の同期信号にロックさせる
    手段と、前記第一及び第二のフィールドメモリの書込み
    イネーブルタイミングを設定する書込みイネーブルタイ
    ミング設定手段と、前記第一及び第二のフィールドメモ
    リの読出しイネーブルタイミングを設定する書込みイネ
    ーブルタイミング設定手段と、前記第二のフィールドメ
    モリの入力として前記ADコンバータの出力を使用する場
    合と前記第一のフィールドメモリの出力を使用する場合
    との切換えを入力映像信号の種類に応じて行う切換え設
    定手段と、前記書込みイネーブルタイミング設定手段の
    設定状態と前記読出しイネーブルタイミング設定手段の
    設定状態と前記切換え設定手段の設定状態とを各種入力
    映像信号毎に記憶する設定記憶手段とを有することを特
    徴とする液晶パネルを用いた映像表示装置。
  7. 【請求項7】 前記第二のフィールドメモリの入力とし
    て前記第一のフィールドメモリの出力を使用する場合
    に、前記第一のフィールドメモリの出力が入力されるラ
    インメモリと、前記第一のフィールドメモリの入力と前
    記第二のフィールドメモリの出力とを比較する動き検出
    手段と、前記動き検出手段の出力に応じて前記第二のフ
    ィールドメモリの出力と前記ラインメモリの出力とを加
    算する加算手段と、前記加算手段の出力と前記第一のフ
    ィールドメモリの出力とを切換える出力切換え手段とを
    有する請求項1~5いずれかに記載の映像信号処理回
    路。
  8. 【請求項8】 前記第二のフィールドメモリの入力とし
    て前記第一のフィールドメモリの出力を使用する場合
    に、前記第一のフィールドメモリの出力が入力されるラ
    インメモリと、前記第一のフィールドメモリの入力と前
    記第二のフィールドメモリの出力とを比較する動き検出
    手段と、前記動き検出手段の出力に応じて前記第二のフ
    ィールドメモリの出力と前記ラインメモリの出力とを加
    算する加算手段と、前記加算手段の出力と前記第一のフ
    ィールドメモリの出力とを切換える出力切換え手段とを
    有する請求項6記載の液晶パネルを用いた映像表示装
    置。
JP07988093A 1993-04-06 1993-04-06 映像信号処理回路およびそれを用いた表示装置 Expired - Fee Related JP3538851B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07988093A JP3538851B2 (ja) 1993-04-06 1993-04-06 映像信号処理回路およびそれを用いた表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07988093A JP3538851B2 (ja) 1993-04-06 1993-04-06 映像信号処理回路およびそれを用いた表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06292147A JPH06292147A (ja) 1994-10-18
JP3538851B2 true JP3538851B2 (ja) 2004-06-14

Family

ID=13702561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07988093A Expired - Fee Related JP3538851B2 (ja) 1993-04-06 1993-04-06 映像信号処理回路およびそれを用いた表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3538851B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06292147A (ja) 1994-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100246088B1 (ko) 화소수변환장치
US5134479A (en) NTSC high resolution television converting apparatus for converting television signals of an NTSC system into high resolution television signals
EP1164568B1 (en) Video signal conversion device and video signal conversion method
US6384867B1 (en) Video display apparatus capable of displaying video signals of a plurality of types with different specifications
US5243421A (en) Signal processor for a wide televison receiver
AU4651599A (en) Video display apparatus and video display method
JPH10319928A (ja) フォーマット変換用マルチスキャンビデオタイミング発生器
US7486334B2 (en) Image display system
US6040868A (en) Device and method of converting scanning pattern of display device
JPH10319932A (ja) ディスプレイ装置
JPH0810912B2 (ja) ス−パ−インポ−ズ装置
JP2001320680A (ja) 信号処理装置および方法
JP3538851B2 (ja) 映像信号処理回路およびそれを用いた表示装置
EP1109146A2 (en) Sync frequency conversion circuit
JP4708528B2 (ja) 映像信号変換装置
JP3230405B2 (ja) 液晶表示装置及びその駆動方法
JPH114406A (ja) 画像処理装置、画像メモリの読み出し方法及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP3473093B2 (ja) 表示システム
JP3804893B2 (ja) 映像信号処理回路
JP3217820B2 (ja) 映像合成方法および外部同期表示装置
JP2000338926A (ja) 画像表示装置
JP2000148059A (ja) ライン数変換処理回路およびこれを搭載した表示装置
KR100192949B1 (ko) 투사형 화상표시시스템의 순차주사변환장치
JP3338173B2 (ja) 映像信号処理装置
JPH1013795A (ja) 線順次画像生成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040122

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080402

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees