JP3536335B2 - ビデオテープレコーダ - Google Patents

ビデオテープレコーダ

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JP3536335B2
JP3536335B2 JP02075794A JP2075794A JP3536335B2 JP 3536335 B2 JP3536335 B2 JP 3536335B2 JP 02075794 A JP02075794 A JP 02075794A JP 2075794 A JP2075794 A JP 2075794A JP 3536335 B2 JP3536335 B2 JP 3536335B2
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tape
rotation
tape reel
gear
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勝司 秋元
敏夫 間宮
昌毅 高瀬
昭浩 上竹
和良 鈴木
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Sony Corp
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Sony Corp
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  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対のリール装着部に
夫々装着される供給側テープリール及び巻取側テープリ
ールのうちの供給側テープリールに対してなされる回動
規制を必要に応じて適宜解除するテープリール回動規
制解除装置が備えられたビデオテープレコーダに関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気テープにビデオ信号を記録する記録
動作及び記録がなされた磁気テープからビデオ信号を再
生する再生動作を行なうビデオテープレコーダ(VT
R)においては、記録動作もしくは再生動作に先立っ
て、一対のリール装着部に夫々装着された供給側テープ
リール及び巻取側テープリールに巻装された磁気テープ
を引き出して回転ヘッドシリンダの外周面に巻き付け、
磁気テープの走行路を設定する、所謂、テープローディ
ングが行われる。このようなVTRにおけるテープロー
ディングに際しては、磁気テープの過度な弛みが防がれ
るとともに磁気テープに過度な張力が加えられないよう
にされることが望まれるが、斯かる点が考慮され、例え
ば、供給側テープリールに対してその回動が阻止される
回動規制がなされたもとで、回動可能な状態におかれた
巻取側テープリールから磁気テープの引出しが行われる
ようになすことが提案されている。
【0003】このように、回動可能な状態におかれた巻
取側テープリールから磁気テープが引き出されてテープ
ローディングが行われるようにされる場合、磁気テープ
の大部分が供給側テープリールに巻装されている状況に
あり、テープローディングの初期の段階において、巻取
側テープリールからその磁気テープにおける端部が引き
出されることになる事態がまねかれ得ることになる。斯
かる場合には、その後、テープローディングが適正に行
なわれるに足る量の磁気テープが巻取側テープリールか
ら引き出され得なくなり、その結果、テープローディン
グ動作に支障がきたされることになってしまう。
【0004】そこで、このような事態に対処すべく、例
えば、特開昭 62-257656号公報に示される如くに、供給
側テープリールが装着されるリール台と巻取側テープリ
ールが装着されるリール台とのうちの一方がそれに係合
するロック部材により回動規制状態におかれるとともに
他方が回動可能状態とされてテープローディングが行な
われ、それに関連して、ロック部材を制御すべく、キャ
プスタンモータあるいはリールモータとされる駆動手段
によりタイミングベルトを介して回転駆動される突起が
設けられたプーリが備えられたVTRが提案されてい
る。斯かるVTRにあっては、テープローディングに際
して、回動可能状態におかれた他方のリール台に装着さ
れたテープリールからの磁気テープの引出しが行えない
状況がまねかれたときには、駆動手段によりタイミング
ベルトを介して回転駆動されるプーリに設けられた突起
により、ロック部材の一方のリール台に対する係合が解
かれて、一方のリール台が回動可能状態とされ、それに
より、磁気テープの引出しが、他方のリール台に装着さ
れたテープリールに代えて、一方のリール台に装着され
たテープリールから行われるようにされる。
【0005】このようなVTRにあっては、例えば、供
給側テープリールに対してその回動が阻止される回動規
制がなされたもとで、回動可能な状態におかれた巻取側
テープリールから磁気テープの引出しが行われて、テー
プローディングが行なわれるようにされ、その際、テー
プローディングが適正に行なわれるに足る量の磁気テー
プが巻取側テープリールから引き出され得なくなった場
合には、供給側テープリールに対しての回動規制が解除
され、磁気テープが、巻取側テープリールに代えて、供
給側テープリールから引き出される状態とされ、それに
より、テープローディング動作に支障がきたされる事態
が回避されることになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如くに、供給側テープリールが装着されるリール台と巻
取側テープリールが装着されるリール台とのうちの一方
に対するロック部材による回動規制を解除するための、
キャプスタンモータあるいはリールモータとされる駆動
手段によりタイミングベルトを介して回転駆動される突
起が設けられたプーリが備えられたVTRにあっては、
リール台に対するロック部材による回動規制を解除する
ための機構全体が、極めて複雑なものとなってしまうと
いう不都合がある。また、斯かるVTRにおいては、供
給側テープリールが装着されるリール台と巻取側テープ
リールが装着されるリール台のうちの一方に対するロッ
ク部材による回動規制が一旦解除された後にあっては、
動作モード選択レバーがVTRの動作モードのうちの特
定のものを設定すべく移動せしめられるとき、その動作
モード選択レバーがロック部材を移動させて、ロック部
材に再度リール台のうちの一方を回動規制する状態をと
らせる。従って、リール台のうちの一方に対するロック
部材による回動規制が、一旦解除されると、再び、リー
ル台のうちの一方が回動規制状態とされるためには、V
TRが特定の動作モード状態におかれることが必要とさ
れ、そのため、課せられる動作要求に対する迅速な対応
が困難とされるという問題もある。
【0007】斯かる点に鑑み、本発明は、供給側テープ
リール及び巻取側テープリールが夫々装着される一対の
リール装着部を備え、供給側テープリールに対する回動
規制がなされるもとで回動可能とされた巻取側テープリ
ールからテープが引き出されテープローディングに際
して、テープローディングが適正に行なわれるに足る量
のテープが巻取側テープリールから引き出され得なくな
った場合に、比較的簡単な構成のもとに、供給側テープ
リールに対する回動規制を解除して、テープが、巻取側
テープリールに代えて、供給側テープリールから引き出
されるようになし、それによりテープローディング動作
に支障がきたされる事態を回避することができるものと
されるVTRを提供することを目的とする。
【0008】さらに、本発明は、例えば、供給側テープ
リールに対する回動規制が一旦解除された後、再び、供
給側テープリールを回動規制状態となす動作が、特定の
動作モード状態にされることを要することなく、任意に
行なわれ得ることになるVTRを提供することをも目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、本発明に係るVTRは、供給側テープリール及び巻
取側テープリールが一対のリール装着部に夫々装着され
もとで、供給側テープリールを選択的に回動規制する
規制手段と、一対のリール装着部に夫々装着された供給
側テープリール及び巻取側テープリールに巻装されたテ
ープを回転ヘッドシリンダの外周面に巻き付けないアン
ローディング位置、及び、そのテープを回転ヘッドシリ
ンダの外周面に巻き付けるローディング位置を選択的に
とるテープガイド手段がローディング位置をとるもと
で、回転ヘッドシリンダの外周面に巻き付けられたテー
プを走行させるべく作動せしめられるキャプスタンモー
タと、供給側テープリールが規制手段により回動規制さ
れたもとで巻取側テープリールからのテープの引き出し
が行われるとき、巻取側テープリールから引き出される
テープにおける端部を検出する検出手段規制手段に係
合してその規制手段に供給側テープリールに対する回動
規制を解除する状態をとらせる解除動作を選択的に行な
う規制解除手段、及び、規制手段により供給側テープリ
ールが回動規制されたもとで、検出手段によりテープに
おける端部が検出されたとき、キャプスタンモータの第
1の方向への回転をギアを介して伝達することにより規
制解除手段を駆動し、その規制解除手段に解除動作を行
なわせて、供給側テープリールからテープが引き出され
得る状態となす駆動手段を含んで構成されるテープリー
ル回動規制解除装置とを備え、テープリール回動規制解
除装置が、テープガイド手段がアンローディング位置を
とるもとで、巻取側テープリールから供給側テープリー
ルへと直接的にテープが高速移動する状態を得るべく、
キャプスタンモータの第1の方向への回転により、駆動
手段による規制解除手段の駆動を行わせ、その後、供給
側テープリールが回動規制された状態を得るべく、キャ
プスタンモータの第1の方向とは逆の第2の方向への回
転により、駆動手段による規制解除手段の駆動を行わせ
ものとされて、構成される。
【0010】
【作用】上述の如くの構成とされる本発明に係るVTR
においては、規制手段により供給側テープリールが回動
規制されたもとで、テープガイド手段によるテープロー
ディングが行われるべく巻取側テープリールからテープ
が引き出されるとき、そのテープにおける端部が検出手
段により検出されて、テープローディングが適正に行な
われるに足る量のテープが巻取側テープリールから引き
出され得なくなった場合には、規制解除手段が、キャプ
スタンモータの第1の方向への回転をギアを介して規制
解除手段に伝達するものとされた駆動手段により駆動さ
れて、規制手段に供給側テープリールに対する回動規制
を解除する状態をとらせ、それにより、供給側テープリ
ールからテープが引き出され得る状態とされる。そし
て、このような供給側テープリールが回動規制された状
態から供給側テープリールからテープが引き出され得る
状態への切換えが、検出手段,規制解除手段及び駆動手
段を含む、比較的簡単な構成とされたテープリール回動
規制解除装置により、確実に行なわれることになる。
【0011】さらに、本発明に係るVTRにあっては、
テープガイド手段がアンローディング位置をとるもとで
の巻取側テープリールから供給側テープリールへと直接
的にテープが高速移動する状態が、テープローディング
が適正に行なわれるに足る量のテープが巻取側テープリ
ールから引き出され得なくなった場合と同様にして、キ
ャプスタンモータの第1の方向への回転を利用した規制
解除手段の駆動による供給側テープリールに対する回動
規制の解除により、得られ、その後、キャプスタンモー
タの第2の方向への回転を利用した規制解除手段の駆動
によって、規制手段による供給側テープリールの回動規
制が行われる。従って、テープガイド手段によるテープ
ローディングが行われるとき、及び、テープガイド手段
がアンローディング位置とるときのいずれにおいても、
特定の動作モード状態にされることを要することなく、
供給側テープリールに対する回動規制が一旦解除された
後、再び、供給側テープリールを回動規制状態となす動
作が、任意に行なわれることになる。
【0012】
【実施例】図2及び図3は、本発明に係るVTRの一例
を示す。
【0013】図2及び図3に示されるVTRは、磁気テ
ープTが巻装された供給側テープリール1及び巻取側テ
ープリール2を内蔵したテープカセット3が装着される
ものとなされており、カセット装着部10が設定された
上方基板11を備えている。上方基板11上には、カセ
ット装着部10から所定の距離だけ離隔した位置に、回
転ヘッドシリンダ12が配されるとともに、テープロー
ディング機構の一部を成す複数の可動ガイドポストG1
〜G8,キャプスタン13を駆動するキャプスタンモー
タ14、及び、図示が省略された駆動手段により、キャ
プスタン13との間で磁気テープTを挟む位置を選択的
にとるものとされるピンチローラ15が配されている。
【0014】複数の可動ガイドポストG1〜G8は、上
方基板11に配されたローディングモータ16の作動時
に、所定の経路に沿って移動せしめられる。そして、図
2に示される如くの、可動ガイドポストG1〜G6がカ
セット装着部10内に配置されるとともに、可動ガイド
ポストG7及びG8が比較的大なる相互間距離を置いて
カセット装着部10外に配置されるアンローディング位
置と、図3に示される如くの、カセット装着部10に装
着されたテープカセット3から磁気テープTを引き出
し、カセット装着部10外において、可動ガイドポスト
G1〜G4が回転ヘッドシリンダ12に近接して配置さ
れるとともに、可動ガイドポストG5及びG6が比較的
大なる相互間距離を置いて配置され、さらに、可動ガイ
ドポストG7及びG8が比較的小なる相互間距離を置い
て配置されるローディング位置とを選択的にとるものと
される。
【0015】上方基板11におけるカセット装着部10
には、テープカセット3が装着されたとき、テープカセ
ット3に収容された供給側テープリール1が装着される
リール装着部を成すリール台17と、供給側テープリー
ル1と共にテープカセット3に収容された巻取側テープ
リール2が装着されるリール装着部を成すリール台18
とが設けられている。リール台17には、供給側テープ
リール1にそれを回動させ得る状態をもって係合するリ
ール係合部17Aが設けられており、また、リール台1
8にも、巻取側テープリール2にそれを回動させ得る状
態をもって係合するリール係合部18Aが設けられてい
る。
【0016】さらに、リール台17には、リール駆動ギ
ア19が噛合するものとされたギア17Bが設けられて
おり、また、リール台18にも、リール駆動ギア20が
噛合するものとされたギア18Bが設けられている。そ
して、リール駆動ギア19は、リール駆動モータ21の
回転が伝達されて回転し、リール台17を、図3におい
て矢印aにより示される磁気テープTを巻き取る方向
(a方向)に回動させ、また、リール駆動ギア20も、
リール駆動モータ21の回転が伝達されて回転し、リー
ル台18を、図3において矢印bにより示される磁気テ
ープTを巻き取る方向(b方向)に回動させる。
【0017】図2に示される如くに、カセット装着部1
0にテープカセット3が装着されていないもとでは、複
数の可動ガイドポストG1〜G8がアンローディング位
置におかれるとともに、ピンチローラ15が、キャプス
タン13から離隔した位置におかれる。そして、図3に
示される如くに、カセット装着部10にテープカセット
3が装着されて、テープカセット3に収容されるととも
に磁気テープTが巻装された供給側テープリール1及び
巻取側テープリール2が、カセット装着部10に設けら
れたリール台17及び18に夫々装着される状態がとら
れると、可動ガイドポストG1〜G6は、テープカセッ
ト3に設けられたテープ引出用開口部3Aにおいて、そ
のテープ引出用開口部3Aから外部に臨むものとされた
磁気テープTの内側に入るものとされ、その後、テープ
カセット3から磁気テープTを引き出して、回転ヘッド
シリンダ12の外周面に巻き付けるテープローディング
を行なうべく、アンローディング位置からローディング
位置に向かって移動するものとされ、また、それととも
に、可動ガイドポストG7及びG8も、テープカセット
3から引き出された磁気テープTに所定の経路をとらせ
るべく、アンローディング位置からローディング位置に
向かって移動するものとされる。
【0018】このようにしてテープローディングが行な
われる際には、リール台17が後述される規制手段によ
り回動が阻止される回動規制状態におかれるとともに、
リール台18が回動可能状態におかれ、従って、リール
台17に装着された供給側テープリール1が回動が阻止
される回動規制状態におかれ、また、リール台18に装
着された巻取側テープリール2が回動可能な状態におか
れることになる。それにより、テープローディング時に
は、カセット装着部10に装着されたテープカセット3
のテープ引出用開口部3A内から磁気テープTを伴って
ローディング位置に向かうものとされる可動ガイドポス
トG1〜G6によって、回動可能な状態におかれた巻取
側テープリール2から磁気テープTが引き出されること
になる。
【0019】テープローディング時における可動ガイド
ポストG1〜G6による巻取側テープリール2からの磁
気テープTの引出しは、巻取側テープリール2から引き
出される磁気テープTの始端が検出されない状況のもと
で行なわれる。磁気テープTの始端は、一端が巻取側テ
ープリール2のハブに固定されてハブの周囲に巻装され
た所定の長さを有する透明なリーダーテープの他端に接
続されており、その磁気テープTの始端が、巻取側テー
プリール2から引き出されたときには、磁気テープTの
始端と巻取側テープリール2のハブとがリーダーテープ
を介して連結される状態とされる。斯かる磁気テープT
の始端の検出は、テープカセット3がカセット装着部1
0に装着される際に、テープカセット3の底面に設けら
れた小なる透孔を通じてテープカセット3の中央部近傍
内に入り込むものとされる、図示が省略された、例え
ば、発光ダイオードとされる発光部から発せられる光
が、磁気テープTの始端と巻取側テープリール2のハブ
とを連結するリーダーテープを透過し、さらに、テープ
カセット3に設けられた窓部を透過して、テープカセッ
ト3の外部に導出され、その光が、上方基板11上にお
けるテープカセット3の外側となる位置に配された、例
えば、フォト・トランジスタ等とされる受光部22によ
って受けられることによってなされる。
【0020】従って、上方基板11上におけるテープカ
セット3の外側となる位置に配された受光部22が、テ
ープローディング時において、巻取側テープリール2か
ら磁気テープTの始端が引き出される事態が生じたと
き、巻取側テープリール2から引き出された磁気テープ
Tの始端を検出する検出手段を形成していることにな
る。そして、巻取側テープリール2から引き出された磁
気テープTの始端が受光部22により形成される検出手
段よって検出されることは、磁気テープTの巻取側テー
プリール2からの引出しがそれ以上行なわれないことを
意味する。
【0021】受光部22が形成する検出手段によって磁
気テープTの始端が検出されることなく、可動ガイドポ
ストG1〜G8の夫々が図3に示される如くのローディ
ング位置に到達して、テープローディングが完了する
と、その後、規制手段によるリール台17に対する回動
規制が解除され、それに伴って、リール台17に装着さ
れた供給側テープリール1が回動可能な状態にされると
ともに、ピンチローラ15が、キャプスタン13に向か
って移動せしめられ、キャプスタン13との間に磁気テ
ープTを挾む状態をとるものとされる。斯かるもとで、
キャプスタン13が、キャプスタンモータ14の作動に
よって回転し、それにより、ピンチローラ15により圧
着せしめられた磁気テープTを、供給側テープリール1
から回転ヘッドシリンダ12を経て巻取側テープリール
2に向かう方向、もしくは、巻取側テープリール2から
回転ヘッドシリンダ12を経て供給側テープリール1に
向かう方向に走行させる。
【0022】そして、磁気テープTが、供給側テープリ
ール1から回転ヘッドシリンダ12を経て巻取側テープ
リール2に向かう方向に走行せしめられるもとで、回転
ヘッドシリンダ12に備えられた回転磁気ヘッドによっ
てビデオ信号が磁気テープTに記録される記録動作、あ
るいは、回転ヘッドシリンダ12に備えられた回転磁気
ヘッドによって磁気テープTに記録されたビデオ信号が
読み取られて再生される通常再生動作,早送再生動作等
が行なわれる。また、磁気テープTが、巻取側テープリ
ール2から回転ヘッドシリンダ12を経て供給側テープ
リール1に向かう方向に走行せしめられるもとで、回転
ヘッドシリンダ12に備えられた回転磁気ヘッドによっ
て磁気テープTに記録されたビデオ信号が読み取られる
巻戻再生動作等が行なわれる。
【0023】このようにして行なわれる記録動作、通常
再生動作,早送再生動作,巻戻再生動作等の動作が終了
したときには、リール台17が再び規制手段により回動
規制され、それに伴って、リール台17に装着された供
給側テープリール1が回動規制されるとともに、ピンチ
ローラ15がキャプスタン13から離隔した位置へと移
動せしめられ、さらに、ローディングモータ16の作動
によってローディング位置におかれた可動ガイドポスト
G1〜G8がアンローディング位置へと移動せしめられ
る。その際、リール駆動モータ21が作動せしめられ、
その回転がリール駆動ギア20に伝達されて、リール駆
動ギア20によってリール台18がb方向に回動せしめ
られる。それにより、リール台18に装着された巻取側
テープリール2もb方向に回動せしめられ、可動ガイド
ポストG1〜G8の各々のローディング位置からアンロ
ーディング位置までの移動に同期して、磁気テープTを
巻き取っていく。
【0024】なお、巻取側テープリール2に巻き取られ
た磁気テープTが供給側テープリール1に巻き戻される
高速巻戻しが行なわれる際には、リール台18が回動可
能な状態とされたもとで、リール駆動モータ21の回転
がリール駆動ギア19に伝達されて、リール駆動ギア1
9によってリール台17がa方向に高速で回動せしめら
れる。それにより、リール台18に装着された巻取側テ
ープリール2が回動可能な状態におかれるとともに、リ
ール台17に装着された供給側テープリール1がa方向
に高速をもって回動せしめられ、磁気テープTが巻取側
テープリール2から直接的に供給側テープリール1へと
高速移動するものとされる。そして、高速巻戻しが終了
すると、リール台17が規制手段により回動規制され、
それに伴って、リール台17に装着された供給側テープ
リール1が回動規制される状態とされる。
【0025】リール台17に対する回動規制状態を選択
的にとる規制手段は、図1に示される如くに、リール駆
動ギア19の近傍に配された可動部材23と可動部材2
3に一端が連結されたコイルスプリング24を含んで構
成されている。可動部材23は、全体が「く」字状に形
成されており、その中央部において、上方基板11の下
方に配された下方基板25に植立された軸26によって
回動可能に支持されている。そして、可動部材23の一
端部には、ピン28及び爪状係止部29が設けられてい
る。ピン28は下方基板25から上方基板11に向かう
方向に伸びており、また、爪状係止部29は、リール駆
動ギア19に向かって突出するものとされている。斯か
る可動部材23は、それに設けられた爪状係止部29に
よりリール駆動ギア19を係止し、それによりリール駆
動ギア19の回転を阻止することによって、リール台1
7に対する回動規制を行なう。
【0026】可動部材23に一端が連結されたコイルス
プリング24は、その他端が下方基板25に植立された
ピンにより支持されていて、可動部材23に、軸26を
回動中心として爪状係止部29をリール駆動ギア19に
係合させる方向に回動させる付勢力を与えている。そし
て、図1に示される如くに、可動部材23に設けられた
爪状係止部29が、リール駆動ギア19に係合してリー
ル駆動ギア19を係止し、それによりリール駆動ギア1
9の回転が阻止されて、リール台17が回動規制された
状態におかれることにより、リール台17に装着された
供給側テープリール1が、その回動が阻止される回動規
制状態におかれる。
【0027】このようにしてリール駆動ギア19の回転
を阻止する状態をとる可動部材23には、可動係合部材
30が係合せしめられている。可動係合部材30は、下
方基板25に植立された軸31によって回動可能に支持
されており、また、可動部材23に設けられたピン28
に当接して、可動係合部材30を可動部材23に係合さ
せる突出係合部32が一体的に設けられたものとされて
いる。可動係合部材30には、VTRの記録動作,通常
再生動作,早送再生動作,巻戻再生動作等についての選
択がなされる動作モード選択に際して、下方基板25上
においてスライド移動せしめられる動作モードスライダ
35に、選択的に当接するストッパ部材33も一体的に
設けられており、ストッパ部材33には、所定の間隔を
おいて突出するものとされた突起33a及び33bが設
けられている。さらに、可動係合部材30には、下方基
板25から上方基板11に向かう方向に伸びるピン34
が設けられている。
【0028】可動係合部材30に設けられたピン34に
あっては、回動レバー部材40の一端部41が係合する
状態が選択的にとられる。回動レバー部材40は、全体
が「L」字状を成すように屈曲したものとされ、その屈
曲部分において、下方基板25に植立された軸43によ
って回動可能に支持されている。そして、回動レバー部
材40における屈曲部分から一端部41へと伸びる部分
40Aには、下方基板25上に配された大径ギア44に
形成されたカム溝45に係合するピン46が設けられて
おり、また、回動レバー部材40における屈曲部分から
他端部42へと伸びる部分40Bには、コイルスプリン
グ47の一端部が連結されている。コイルスプリング4
7は、その他端部が下方基板25に植立されたピンによ
り支持されていて、回動レバー部材40に、軸43を回
動中心として、部分40Aを一端部41が可動係合部材
30に設けられたピン34から離隔することになる方向
に回動させる付勢力を与えている。
【0029】回動レバー部材40における屈曲部分から
他端部42へと伸びる部分40Bは、下方基板25と上
方基板11に下方基板25側に突出するようにして取付
けられたキャプスタンモータ14との間に位置してい
る。そして、回動レバー部材40の他端部42の上方に
は、可動ギア50が配されている。可動ギア50は、上
方基板11から下方基板25に向かって伸びる軸51に
より中間部分が回動可能に支持された可動支持レバー部
材52の一端部に設けられた軸53に、回動可能に取り
付けられている。可動支持レバー部材52の他端部に
は、動作モードスライダ35に設けられた案内溝35A
に係合するピン54が設けられている。
【0030】可動ギア50には、軸53の周囲を略半周
するものとされて下方基板25側に突出する回転係合部
55が、可動ギア50と一体のものとして設けられてい
る。そして、可動ギア50は、可動支持レバー部材52
の軸51を回動中心とした回動に応じて、図1に示され
る如くに、キャプスタンモータ14により駆動されるギ
ア38に噛合する状態をとるものとされている。そし
て、可動ギア50がギア38に噛合する状態にあるもと
でキャプスタンモータ14が作動せしめられると、可動
ギア50は、キャプスタンモータ14の回転がギア38
を介して伝達されて回転せしめられる。その際、可動ギ
ア50が、図1に示される状態から、矢印cにより示さ
れる方向(c方向)に回転せしめられると、それに伴っ
て、可動ギア50と一体に回転する回転係合部55にお
ける突起55A及びそれに続く外周面部55Bが、回動
レバー部材40の他端部42に当接して、その他端部4
2をc方向に沿う方向に移動させる。それにより、回動
レバー部材40が、コイルスプリング47の付勢力に抗
し、軸43を回動中心として、部分40Aを一端部41
が可動係合部材30に設けられたピン34に係合してそ
れを押圧することになる方向に回動させるものとされ
る。
【0031】回動レバー部材40が、軸43を回動中心
として、部分40Aを一端部41が可動係合部材30に
設けられたピン34に係合してそれを押圧することにな
る方向に回動させるものとされると、可動係合部材30
が軸31を回動中心として回動せしめられ、それによ
り、可動係合部材30に設けられて可動部材23に設け
られたピン28に当接するものとされた突出係合部32
が、可動部材23を、コイルスプリング24の付勢力に
抗して、可動部材23に設けられた爪状係止部29をリ
ール駆動ギア19から離隔させるように回動させる。そ
れにより、可動部材23に設けられた爪状係止部29が
リール駆動ギア19の回転を阻止しないものとされ、リ
ール台17が回動規制が解除された状態におかれ、それ
に伴って、リール台17に装着された供給側テープリー
ル1の回動規制が解除される。
【0032】即ち、可動ギア50が、キャプスタンモー
タ14により駆動されるギア38に噛合する状態をとる
ものとされてギア38により回転せしめられ、それに伴
って、可動ギア50と一体に回転する回転係合部55に
おける突起55A及びそれに続く外周面部55Bが、回
動レバー部材40の他端部42に当接して、その他端部
42をc方向とされる回転方向に従う方向に移動させる
ときには、キャプスタンモータ14の回転がギア38,
可動ギア50及び可動ギア50に一体的に設けられた回
転係合部55を介して、回動レバー部材40の他端部4
2に伝達され、それにより、回動レバー部材40が軸4
3を回動中心として回動するとともに、可動係合部材3
0が軸31を回動中心として回動して、可動部材23が
それに設けられた爪状係止部29をリール駆動ギア19
から離隔させるように回動せしめられ、その結果、リー
ル台17に装着された供給側テープリール1の回動規制
が解除されることになる。
【0033】従って、可動係合部材30と回動レバー部
材40とが含まれる部分により、可動部材23とコイル
スプリング24とを含んで形成される規制手段に係合し
て、それに供給側テープリール1に対する回動規制を解
除する状態をとらせる解除動作を選択的に行なう規制解
除手段が形成されており、また、キャプスタンモータ1
4により駆動されるギア38と、可動支持レバー部材5
2の軸51を回動中心とした回動に応じてギア38に噛
合し、ギア38により回転せしめられる可動ギア50
と、可動ギア50と一体に回転して回動レバー部材40
の他端部42に当接する回転係合部55とが含まれる部
分により、キャプスタンモータ14の回転をギアを介し
て伝達することにより規制解除手段を駆動して、その規
制解除手段に解除動作を行なわせる駆動手段が形成され
ていることになる。この駆動手段おいて、可動ギア50
は、キャプスタンモータ14の回転をギア38を介して
伝達する回転伝達ギアを構成している。
【0034】上述のようにして、回動レバー部材40が
軸43を回動中心として回動する際には、その回動範囲
が、回動レバー部材40における部分40Aに設けられ
たピン46が係合するカム溝45によって規制される。
カム溝45は、大径ギア44の回動中心を包囲して設け
られており、幅寸法がピン46の直径より十分に大とさ
れた拡幅部分45Aと、幅寸法がピン46の直径より僅
かに大とされるとともに、拡幅部分45Aより大径ギア
44における外周縁部側に設けられた狭幅部分45Bと
が設けられたものとされている。
【0035】斯かるもとで、前述の如くに、ローディン
グモータ16が作動して、可動ガイドポストG1〜G8
がアンローディング位置からローディング位置まで移動
せしめられるテープローディングが行なわれる際には、
キャプスタンモータ14が非作動状態におかれ、また、
動作モードスライダ35が図1に示される位置におかれ
て、それに設けられた案内溝35Aに係合するピン54
が設けられた可動支持レバー部材52が、可動ギア50
をキャプスタンモータ14により駆動されるギア38に
噛合する状態をもって支持するものとされる。このと
き、可動ギア50に一体的に設けられた回転係合部55
は、その突起55Aが回動レバー部材40の他端部42
に当接しない位置におかれる。
【0036】それにより、回動レバー部材40は、図1
に示される如くに、その部分40Bに係合するコイルス
プリング47により付勢されて、部分40Aに設けられ
た係合ピン46が大径ギア44に設けられたカム溝45
における拡幅部分45Aの外周壁部に当接する第1の位
置をとる状態におかれる。また、可動係合部材30は、
コイルスプリング24によって爪状係止部29をリール
駆動ギア19に係合させるべく回動する方向に付勢され
た可動部材23に設けられたピン28により、ストッパ
部材33の突起33aを動作モードスライダ35に当接
させるべく回動する方向に付勢されており、ストッパ部
材33の突起33aの動作モードスライダ35に対する
当接によって位置規制されている。このとき、可動係合
部材30に設けられたピン34は、第1の位置をとる状
態におかれた回動レバー部材40の一端部41に係合し
ている。
【0037】このような状況にあっては、可動部材23
に設けられた爪状係止部29がリール駆動ギア19に係
合してリール駆動ギア19を係止し、それによりリール
駆動ギア19の回転が阻止されてリール台17が回動規
制された状態におかれ、その結果、リール台17に装着
された供給側テープリール1がその回動が阻止される回
動規制状態におかれる。従って、テープローディング動
作は、磁気テープTが回動可能とされたリール台18に
装着された巻取側テープリール2から引き出されるもと
で進行していく。
【0038】そして、斯かるテープローディング動作の
進行中に、巻取側テープリール2から磁気テープTにお
ける始端が引き出され、それが受光部22により形成さ
れる検出手段によって検知され、磁気テープTの巻取側
テープリール2からの引出しがそれ以上行なわれないこ
とになる事態がまねかれると、受光部22により形成さ
れる検出手段からの検出出力に応じて、キャプスタンモ
ータ14が、ギヤ38を介して可動ギア50をc方向に
回転させるべく作動する状態とされる。それに伴い、可
動ギア50に一体的に設けられた回転係合部55が、可
動ギア50と共にc方向に、例えば、略180度回転
し、その突起55A及びそれに続く外周面部55Bが回
動レバー部材40の他端部42に当接して、図4に示さ
れる如くに、回動レバー部材40の他端部42をc方向
とされる回転方向に従う方向に移動させる。それによ
り、上述の如くに、回動レバー部材40が軸43を回動
中心として回動するとともに、可動係合部材30が軸3
1を回動中心として回動して、可動部材23がそれに設
けられた爪状係止部29をリール駆動ギア19から離隔
させるように回動せしめられ、その結果、リール台17
に装着された供給側テープリール1の回動規制が解除さ
れる。
【0039】このとき、回動レバー部材40は、コイル
スプリング47の付勢力に抗して回動せしめられ、その
部分40Aに設けられたピン46が大径ギア44に設け
られたカム溝45における拡幅部分45Aの内周壁部に
当接する第2の位置をとるものとされる。そして、図4
に示される如くに、可動ギア50に一体的に設けられた
回転係合部55の外周面部55Bが回動レバー部材40
の他端部42に当接して、回動レバー部材40が第2の
位置をとる状態が維持されるもとで、キャプスタンモー
タ14の作動が停止され、それに伴って可動ギア50及
び回転係合部55の回転も停止される。従って、回動レ
バー部材40が第2の位置をとる状態が継続的に得ら
れ、リール台17に装着された供給側テープリール1の
回動規制が解除されて、供給側テープリール1が回動可
能とされる状態が維持される。
【0040】このようにして、図4に示される如くの、
リール台17に装着された供給側テープリール1が回動
可能とされる状態が維持されることにより、磁気テープ
Tの引出しが、巻取側テープリール2に代えて、供給側
テープリール1から行なわれる状態とされたもとで、テ
ープローディング動作が引き続き進行していく。即ち、
磁気テープTが巻取側テープリール2から引き出される
もとでのテープローディング動作の進行中に、巻取側テ
ープリール2から引き出された磁気テープTの始端が受
光部22により形成される検出手段によって検知され、
テープローディングが適正に行なわれるに足る量の磁気
テープTが巻取側テープリール2から引き出され得なく
なった場合には、磁気テープTの引出しが、巻取側テー
プリール2に代えて、供給側テープリール1から行なわ
れる状態に切り換えられて、テープローディングが適正
に行なわれるようにされるのである。
【0041】一方、磁気テープTが巻取側テープリール
2から引き出されるもとでのテープローディング動作の
進行中に、巻取側テープリール2から引き出された磁気
テープTの始端が受光部22により形成される検出手段
によって検知される事態が生じることなく、テープロー
ディングが適正に行なわれる場合には、可動ガイドポス
トG1〜G8がローディング位置に達してテープローデ
ィング動作が完了したとき、キャプスタンモータ14
が、ギヤ38を介して可動ギア50をc方向に回転させ
るべく作動する状態とされる。それに伴い、図4に示さ
れる如くに、可動ギア50に一体的に設けられた回転係
合部55が、回動レバー部材40の他端部42をc方向
とされる回転方向に従う方向に移動させて、回動レバー
部材40を第2の位置をとる状態となし、それによっ
て、リール台17に装着された供給側テープリール1の
回動規制が解除される。そして、回転係合部55により
回動レバー部材40が第2の位置をとる状態が維持され
るもとで、キャプスタンモータ14の作動が停止され、
リール台17に装着された供給側テープリール1の回動
規制が解除されて、供給側テープリール1が回動可能と
される状態が維持される。
【0042】テープローディングが適正に行なわれたV
TRにおいて、その後、記録動作,通常再生動作,早送
再生動作,巻戻再生動作等の動作が選択されて行なわれ
るときには、先ず、キャプスタンモータ14が、ギヤ3
8を介して可動ギア50をc方向とは反対の、図4にお
いて矢印dによって示される方向(d方向)に回転させ
るべく作動する状態とされる。それに伴い、可動ギア5
0に一体的に設けられた回転係合部55が、可動ギア5
0と共にd方向に、例えば、略180度回転して、その
外周面部55B及び突起55Aが回動レバー部材40の
他端部42に当接しない状態に戻され、回動レバー部材
40は、コイルスプリング47による付勢力に従い、軸
43を回動中心として、その他端部42をd方向とされ
る回転方向に従う方向に移動させるように回動する。
【0043】そして、可動ギア50に一体的に設けられ
た回転係合部55が、可動ギア50と共にd方向に回転
して回動レバー部材40の他端部42に当接しない状態
に戻されたとき、動作モードスライダ35が、図1及び
図4に示される位置から、図5に示される可動係合部材
30側に寄った位置へと移動せしめられる。それによ
り、動作モードスライダ35に設けられた案内溝35A
に係合するピン54が設けられた可動支持レバー部材5
2が、動作モードスライダ35の移動に伴う案内溝35
Aの移動により、軸51を回転中心として、可動ギア5
0をキャプスタンモータ14により駆動されるギア38
から離隔させるように回動し、その後、図5に示される
如くに、可動ギア50をキャプスタンモータ14により
駆動されるギア38から離隔した状態をもって支持する
ものとされる。
【0044】また、図1及び図4に示される位置から図
5に示される可動係合部材30側に寄った位置へと移動
せしめられた動作モードスライダ35は、図5に示され
る如くに、可動係合部材30におけるストッパ部材33
に設けられた突起33bが当接するものとされる。スト
ッパ部材33に設けられた突起33bの動作モードスラ
イダ35に対する当接に伴って、可動係合部材30が軸
31を回動中心として回動し、可動係合部材30におけ
る突出係合部32が、可動部材23に設けられたピン2
8を押圧し、可動部材23を、軸26を回動中心とし
て、それに設けられた爪状係止部29がリール駆動ギア
19から離隔せしめられることになる方向に回動させ
る。それにより、可動部材23が、図5に示される如く
に、コイルスプリング24による付勢力に抗して、爪状
係止部29をリール駆動ギア19から離隔させる位置を
とる状態に維持される。その結果、爪状係止部29がリ
ール駆動ギア19の回転を阻止しないものとされ、リー
ル台17が回動規制が解除された状態におかれて、リー
ル台17に装着された供給側テープリール1が回動規制
が解除された状態に維持される。
【0045】記録動作,通常再生動作,早送再生動作,
巻戻再生動作等の動作が終了し、ローディングモータ1
6の作動によってローディング位置におかれた可動ガイ
ドポストG1〜G8がアンローディング位置へと移動せ
しめられるにあたっては、動作モードスライダ35が、
図5に示される可動係合部材30側に寄った位置から、
図1及び図4に示される可動係合部材30から離隔した
位置に戻される。それにより、可動係合部材30におけ
るストッパ部材33に設けられた突起33aが、突起3
3bに代わって、動作モードスライダ35に当接するも
のとなるように回動し、可動部材23が、コイルスプリ
ング24による付勢力に従って、爪状係止部29をリー
ル駆動ギア19に係合させる位置をとる、図1に示され
る状態に戻される。さらに、動作モードスライダ35に
設けられた案内溝35Aに係合するピン54が設けられ
た可動支持レバー部材52が、動作モードスライダ35
の移動に伴う案内溝35Aの移動により、軸51を回転
中心として、可動ギア50をキャプスタンモータ14に
より駆動されるギア38に噛合させるように回動し、そ
の後、図1に示される如くに、可動ギア50をキャプス
タンモータ14により駆動されるギア38に噛合する状
態をもって支持するものとされる。
【0046】従って、ローディングモータ16の作動に
よってローディング位置におかれた可動ガイドポストG
1〜G8がアンローディング位置へと移動せしめられる
動作が、リール台17に装着された供給側テープリール
1が回動規制され、磁気テープTがリール台18に装着
された巻取側テープリール2に巻き取られる状態のもと
に行なわれる。
【0047】さらに、可動ガイドポストG1〜G8がア
ンローディング位置をとるもとにおいて、巻取側テープ
リール2に巻き取られた磁気テープTが供給側テープリ
ール1に高速で巻き戻される高速巻戻しが行なわれる際
には、キャプスタンモータ14が、ギヤ38を介して可
動ギア50をc方向に回転させるべく作動する状態とさ
れ、それに伴い、上述のテープローディング動作の進行
中に巻取側テープリール2から引き出された磁気テープ
Tの始端が受光部22により形成される検出手段によっ
て検知された場合と同様にして、リール駆動ギア19
が、可動部材23に設けられた爪状係止部29により回
転を阻止されないものとされて、リール台17に装着さ
れた供給側テープリール1の回動規制が解除される。そ
して、リール台18に装着された巻取側テープリール2
が回動可能な状態とされたもとで、リール駆動モータ2
1の回転がリール駆動ギア19に伝達されて、リール台
17に装着された供給側テープリール1がa方向に高速
をもって回転せしめられ、磁気テープTが巻取側テープ
リール2から直接的に供給側テープリール1へと高速移
動するものとされる。
【0048】その後、高速巻戻しが終了すると、キャプ
スタンモータ14が、ギヤ38を介して可動ギア50を
d方向に回転させるべく作動する状態とされ、それに伴
い、可動ギア50に一体的に設けられた回転係合部55
が回動レバー部材40の他端部42に当接しない状態に
戻され、回動レバー部材40が、コイルスプリング47
による付勢力に従い、軸43を回動中心として、その他
端部42をd方向とされる回転方向に従う方向に移動さ
せるように回動し、その結果、リール駆動ギア19が可
動部材23に設けられた爪状係止部29により回転を阻
止されるものとなされて、リール台17に装着された供
給側テープリール1が回動規制される状態におかれる。
【0049】上述の例にあっては、リール台17に装着
された供給側テープリール1についての回動規制及び回
動規制の解除が、リール台17に設けられたギア17B
に噛合ったリール駆動ギア19が、可動部材23に設け
られた爪状係止部29により回転を阻止される状態及び
回転を阻止されない状態をとるものとされることにより
行なわれているが、本発明に係るテープリール回動規制
解除装置にあっては、リール駆動ギア19に代えて、リ
ール台17に設けられたギア17Bが、所定の規制手段
により回転を阻止される状態及び回転を阻止されない状
態をとるものとされることにより行なわれるようにされ
てもよい
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明に
係るVTRにあっては、規制手段により供給側テープリ
ールが回動規制されたもとで、テープガイド手段による
テープローディングが行われるべく巻取側テープリール
からテープが引き出される状態がとられるとき、巻取側
テープリールからテープの端部が引き出されたことが検
出されると、規制解除手段が、キャプスタンモータの
1の方向への回転をギアを介して規制解除手段に伝達す
るものとされた駆動手段により駆動されて、規制手段に
供給側テープリールに対する回動規制を解除する状態を
とらせ、それにより、供給側テープリールからテープが
引き出され得る状態とされ、斯かる供給側テープリール
が回動規制された状態から供給側テープリールからテー
プが引き出され得る状態への切換えが、検出手段,規制
解除手段及び駆動手段を含む、比較的簡単な構成とされ
たテープリール回動規制解除装置により、確実に行なわ
れることになる。
【0051】さらに、本発明に係るVTRにあっては、
テープガイド手段がアンローディング位置をとるもとで
の巻取側テープリールから供給側テープリールへと直接
的にテープが高速移動する状態が、キャプスタンモータ
の第1の方向への回転を利用した規制解除手段の駆動に
よる供給側テープリールに対する回動規制の解除より、
得られ、その後、キャプスタンモータの第2の方向への
回転を利用した規制解除手段の駆動によって、規制手段
による供給側テープリールの回動規制が行われ、従っ
て、テープガイド手段によるテープローディングが行わ
れるとき、及び、テープガイド手段がアンローディング
位置とるときのいずれにおいても、特定の動作モード状
態にされることを要することなく、供給側テープリール
に対する回動規制が一旦解除された後、再び、供給側テ
ープリールを回動規制状態となす動作が、任意に行なわ
れることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るVTRの一例における要部を示す
平面図である。
【図2】本発明に係るVTRの一例におけるテープロー
ディングに関連する要部を示す概略平面図である。
【図3】本発明に係るVTRの一例におけるテープロー
ディングに関連する要部を示す概略平面図である。
【図4】本発明に係るVTRの一例の動作説明に供され
る図である。
【図5】本発明に係るVTRの一例の動作説明に供され
る図である。
【符号の説明】
1 供給側テープリール 2 巻取側テープリール 3 テープカセット 10 カセット装着部 11 上方基板 12 回転ヘッドシリンダ 13 キャプスタン 14 キャプスタンモータ 15 ピンチローラ 16 ローディングモータ 17,18 リール台 19,20 リール駆動ギア 21 リール駆動モータ 22 受光部 23 可動部材 24,47 コイルスプリング 25 下方基板 28,34,46,54 ピン 29 爪状係止部 30 可動係合部材 32 突出係合部 33 ストッパ部材 35 動作モードスライダ 38 ギア 40 回動レバー部材 41 回動レバー部材40の一端部 42 回動レバー部材40の他端部 45 カム溝 50 可動ギア 55 回転係合部55 55A 突起 55B 外周面部 T 磁気テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上竹 昭浩 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (72)発明者 鈴木 和良 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−117360(JP,A) 特開 昭62−232751(JP,A) 実開 昭62−57948(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/665

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給側テープリール及び巻取側テープリー
    ルが一対のリール装着部に夫々装着されたもとで、上記
    供給側テープリールを選択的に回動規制する規制手段
    と、 上記一対のリール装着部に夫々装着された上記供給側テ
    ープリール及び上記巻取側テープリールに巻装されたテ
    ープを回転ヘッドシリンダの外周面に巻き付けないアン
    ローディング位置、及び、上記テープを上記回転ヘッド
    シリンダの外周面に巻き付けるローディング位置を選択
    的にとるテープガイド手段が上記ローディング位置をと
    るもとで、上記回転ヘッドシリンダの外周面に巻き付け
    られたテープを走行させるべく作動せしめられるキャプ
    スタンモータと、 上記供給側テープリールが規制手段により回動規制され
    たもとで上記巻取側テープリールからのテープの引き出
    しが行われるとき、上記 巻取側テープリールから引き出
    されるテープにおける端部を検出する検出手段上記規
    制手段に係合して該規制手段に上記供給側テープリール
    に対する回動規制を解除する状態をとらせる解除動作を
    選択的に行なう規制解除手段、及び、上記規制手段によ
    り上記供給側テープリールが回動規制されたもとで、上
    記検出手段により上記テープにおける端部が検出された
    とき、上記キャプスタンモータの第1の方向への回転を
    ギアを介して伝達することにより上記規制解除手段を駆
    動し、該規制解除手段に上記解除動作を行なわせて、上
    記供給側テープリールから上記テープが引き出され得る
    状態となす駆動手段を含んで構成されるテープリール回
    動規制解除装置と、を備え 上記テープリール回動規制解除装置が、上記テープガイ
    ド手段が上記アンローディング位置をとるもとで、上記
    巻取側テープリールから上記供給側テープリールへと直
    接的にテープが高速移動する状態を得るべく、上記キャ
    プスタンモータの上記第1の方向への回転により、上記
    駆動手段による上記規制解除手段の駆動を行わせ、その
    後、上記供給側テープリールが回動規制された状態を得
    るべく、上記キャプスタンモータの上記第1の方向とは
    逆の第2の方向への回転により、上記駆動手段による上
    記規制解除手段の駆動を行わせるものとされることを特
    徴とするビデオテープレコーダ
  2. 【請求項2】規制手段が、供給側テープリールが装着さ
    れるリール装着部に設けられたギアもしくは該ギアに噛
    合する駆動ギアを係止して、上記リール装着部の回動を
    阻止する状態を選択的にとる可動係止部を備えることを
    特徴とする請求項1記載のビデオテープレコーダ
  3. 【請求項3】可動係止部が、供給側テープリールが装着
    されるリール装着部に設けられたギアもしくは該ギアに
    噛合する駆動ギアに係合せしめられる爪状係止部材とさ
    れたことを特徴とする請求項2記載のビデオテープレコ
    ーダ
  4. 【請求項4】規制解除手段が、規制手段及び駆動手段の
    両者に係合し、上記駆動手段によって回動せしめられる
    ことにより上記規制手段の状態を制御する回動レバー部
    材を備えることを特徴とする請求項1,2又は3記載の
    ビデオテープレコーダ
  5. 【請求項5】駆動手段が、キャプスタンモータによって
    回転駆動されるギアによって回転せしめられるとともに
    規制解除手段に係合する回転係合部を備えることを特徴
    とする請求項1記載のビデオテープレコーダ
  6. 【請求項6】回転係合部が、キャプスタンモータによっ
    て回転駆動されるギアに噛合する回転伝達ギアと一体的
    に回転するものとされたことを特徴とする請求項5記載
    ビデオテープレコーダ
  7. 【請求項7】駆動手段が、キャプスタンモータによって
    回転駆動されるギアと、該ギアに噛合する回転伝達ギア
    と、該回転伝達ギアと一体的に回転し、回動レバー部材
    に係合して該回動レバー部材を回動させる回転係合部と
    を備えることを特徴とする請求項4記載のビデオテープ
    レコーダ
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