JP3042936B2 - 記録再生装置及びこれに用いるローディング機構 - Google Patents

記録再生装置及びこれに用いるローディング機構

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JP3042936B2
JP3042936B2 JP4205233A JP20523392A JP3042936B2 JP 3042936 B2 JP3042936 B2 JP 3042936B2 JP 4205233 A JP4205233 A JP 4205233A JP 20523392 A JP20523392 A JP 20523392A JP 3042936 B2 JP3042936 B2 JP 3042936B2
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俊康 澤野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTR、DAT等の記
録再生装置に係り、特にテープ引出し機構を駆動する駆
動源の駆動力を、テープ引出し機構に伝える駆動力伝達
機構の最終段にカム面とモードスイッチとを有したギヤ
を配置することにより確実な動作を得るとともに、この
カムギヤによってテンションアーム及び供給側のブレー
キアームを操作し、更にブレーキアームに3つの機能を
合わせ持たせることにより、部品点数を減らして確実な
動作を得るのに適した記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ一体型VTR、いわゆるム
ービの需要が、民生用VTR市場の大半を占める状況と
なってきている。ムービ開発の重要な課題として、小
形、軽量化があげられる。これは、ムービが屋外での撮
影等、持ち運びを伴った使用となるためである。この小
形、軽量化に対しては、部品実装の高密度化、機構の簡
素化、部品点数の削減等の検討が行なわれる。この中
で、部品点数の削減は、低価格化に対しても有効な方策
となる。
【0003】VTRのテープ走行機構の中で多くの部品
を要する部分として、モード操作機構がある。モード操
作機構は、VTRの動作状態、例えば記録、再生、早送
り、巻戻し、あるいは特殊再生である高速再生、巻戻し
再生、スロー再生、スチル再生、更に停止、カセット取
り出し等の各状態に合わせて機構部品を所定の位置に動
かすための機構である。
【0004】このモード操作機構を動作させるための駆
動源としては、通常、モ−タが用いられる(該モ−ド操
作機構を動作させるためのモ−タは、通常”ローディン
グモータ”と呼ばれている)。このローディングモータ
は、カセットカートリッジ内のテープをガイドによって
引出し、ヘッドを搭載したドラムに所定角度巻き付け、
各ガイドによってテープ走行路を形成する動作(ローデ
ィングと称す)を行なうための動力を発生する。また、
このローディングモータは、ギヤ列を介して、モード操
作用のカム面を有したギヤ(カムギヤ)を駆動する。こ
のカムギヤは、直接あるいはギヤ列を介して、他の部品
を駆動している。また、このカムギヤ部分には、VTR
機構部のモードがどの状態にあるかを判定し、回路部に
伝達するためのスイッチ(該スイッチは、通常、”モー
ドスイッチ”と呼ばれている。)が設けられている。
【0005】従来のモード操作機構の具体例としては、
例えば特開平3−127367号公報に記載されている
ものがある。該従来例においては、ギヤ列の中段位置に
上記カムギヤを配置している。そして、そのカム面を使
って各モードごとに機構部品を操作している。また、モ
ードスイッチは、カムギヤからアームを引き出し、該ア
−ムによりカムギヤの動きに連動してスイッチを切替る
か、あるいは、カムギヤと噛みあうギヤの上面(または
下面)にスイッチのパタンを形成し、カムギヤの回転に
伴ってこのギヤを回転させ、スイッチを切替る方法をと
っていた。
【0006】上記カムギヤによる具体的動作、例えば、
供給側のリール台に対するブレーキ操作、リール台駆動
用の首振りアイドラの操作を、図14〜図16によって
さらに詳細に説明する。
【0007】図14において、2はテープ、3はカセッ
トカートリッジ、4はドラム、5はテープ引出し機構、
6はローディングモータ、18は首振りアイドラ、41
はキャプスタンモ−タである。
【0008】まず、テ−プ2の駆動系を説明する。
【0009】テープ引出し機構5のテンションピン5
9、入側ガイドローラ35、入側傾斜ピン36、出側傾
斜ピン37、出側ガイドローラ38、出側引出しガイド
60は、カセットカートリッジ3内からテープ2を引出
して、ヘッドを搭載したドラム4に所定角度巻き付ける
とともに図14に示すようなテープ走行路を形成する。
テープ2は、ピンチローラ39によってキャプスタン4
0に圧着され、キャプスタンモータ41の回転に伴って
走行する。
【0010】供給側リール台14および巻取り側リール
台15の間には、両者を駆動する首振りアイドラ18が
配置されている。該首振りアイドラ18のアーム26に
は、ギヤ22、23及びベルト24を介してキャプスタ
ンモータ41に連結された、ギヤ21を有している。こ
れにより、首振りアイドラ18は、キャプスタンモータ
41の正、逆回転の切替えに応じて、支点27を中心に
首振り動作を行なう。また、ギヤ21と、供給側リール
台14のギヤ16または巻取り側リール台15のギヤ1
7とが噛み合い、テープ2を巻取る方向に回転させる。
【0011】次に、ブレ−キ機構を説明する。
【0012】43は、供給側リール台14の回転を拘束
するメインブレーキである。また、44は、供給側リー
ル台14の回転に負荷を加えるサブブレーキである。4
5は、巻取り側リール台15の反時計方向の回転のみを
規制する一方向ブレーキである。
【0013】一方向ブレーキ45は、巻取り側リール台
15の動きを止めるものである。一方向ブレーキ45
は、巻取り側リール台15自身の回転に伴い回転する。
そして、ギヤ52がギヤ17と噛み合って、巻き取り側
リール台15の動きを止める。これにより、該一方向ブ
レ−キ45は、巻き取り側リ−ル台15の反時計方向の
回転のみを規制する。
【0014】メインブレーキ43およびサブブレーキ4
4は、供給側リ−ル台14の動きを規制するためのもの
である。メインブレーキ43は、支点46を中心に回動
自在に支持され、ねじりばね(図示せず)によって反時
計方向に付勢されている。サブブレーキ44は、支点4
7を中心に回動自在に支持され、ねじりばね(図示せ
ず)によって時計方向に付勢されている。
【0015】メインブレ−キ43およびサブブレ−キ4
4は、スライダ28,29を介して、ロ−ディングモ−
タ6により作動させられている。スライダ28は、その
一端がカムギヤ30に設けたカム溝31に係合してお
り、カムギヤ30の回転に伴い、矢印Aの方向に往復移
動する。32、33は、連結部材である。連結部材32
は、支点103を中心とし、また、連結部材33は、支
点104を中心として回動自在に支持されている。連結
部材32の一端は、スライダ28の一端と回動自在に連
結され、他端は、連結部材33の一端と回動自在に連結
される。連結部材33の他端は、スライダ29の一端と
回動自在に連結されている。スライダ28の矢印A方向
の往復移動は、連結部材32、33を介してスライダ2
9の矢印B方向の往復移動に変換される。スライダ29
にはカム面49が形成されている。
【0016】また、スライダ29には、首振りアイドラ
18の動きを制限するための突起54が設けられてい
る。
【0017】以上説明した各部が、各モ−ドにおいてど
のような状態にあるかを説明する。
【0018】図14は、テープ2の走行方向が正方向の
場合、すなわち記録、再生時の状態である。テープ2
は、キャプスタン40、ピンチローラ39によって矢印
Cの方向に走行する。キャプスタンモータ41の反時計
方向(図中矢印D方向)への回転に伴い、アーム26は
支点27を中心として反時計方向へ回動する。これによ
って、ギヤ21が巻取り側リール台15に設けたギヤ1
7に係合し、巻取り側リール台15を時計方向に回転さ
せる。そして、キャプスタン40、ピンチローラ39を
通過したテープ2を巻取る。
【0019】記録、再生時では、メインブレーキ43に
植立されたシャフト50、及びサブブレーキ44に植立
されたシャフト51が、スライダ29のカム面49に係
合し、ばねの付勢力に抗して図に示す位置に保持され
る。このため、メインブレーキ43、サブブレーキ44
は、どちらも供給側リール台14の外周面から離間して
おり、供給側リ−ル台14の動きを妨げることはない。
【0020】図15は、停止状態を示している。スライ
ダ28は、図14に示した位置から図の下方に移動す
る。これに伴い、スライダ29は、図14の位置から右
方向に移動している。このため、メインブレーキ43の
シャフト50は、スライダ29のカム面49との係合が
はずれ、メインブレーキ43は、ばねの付勢力に従って
図14の位置から反時計方向に回動する。そして、メイ
ンブレーキ43の先端が供給側リール台14のギヤ16
に噛み込み、供給側リール台14の回転を拘束する。こ
の際、サブブレーキ44は、供給側リール台14から離
間したままとなっている。
【0021】図16は、いわゆるローディング時の状態
を示している。ロ−ディング時には、テープ引出し機構
5が、テープ2をカセットカートリッジ3から引き出
す。該図においては、テープ引出し機構5の入側ガイド
ローラ35、入側傾斜ピン36、出側傾斜ピン37、出
側ガイドローラ38は、テープ走行系を形成する所定の
位置に達する途中の状態にある。
【0022】スライダ28は、図14に示した位置から
図の上方に移動する。これに伴い、スライダ29は、図
14の位置から左方向に移動している。サブブレーキ4
4のシャフト50は、スライダ29のカム面49との係
合がはずれ、ばねの付勢力に従って図14の位置から時
計方向に回動する。そして、その立ち上げ部が供給側リ
ール台14の外周面に接する。一方、供給側リール台1
4のメインブレーキ43は、ギヤ16から離間してい
る。このため、供給側リール台14からテープ2が引き
出される。この場合、テープ2は、サブブレ−キ44の
作用によりバックテンションを受けるため、テープ2が
弛むことはない。
【0023】また、このローディング動作に伴って、巻
取り側リール台15もテープ2が引出される方向に回転
しようとする。すると、ギヤ17と噛み合っているギヤ
52は、巻取り側リール台15の回転に伴い、図14の
位置から時計方向に回転する。一方向ブレーキ45の先
端が巻取り側リール台15のギヤ17に噛み込み、巻取
り側リール台15の回転を拘束する。その結果、テープ
2は巻取りリールからは引き出されない。
【0024】また、該ローディング時、キャプスタンモ
ータ41が正方向に回転するのに応じて、首振りアイド
ラ18は支点27を中心に反時計方向に回動する。上述
したとおりスライダ29は該図に示す位置まで移動して
いるため、アーム26の突起53と、スライダ29の突
起54とが、図16に示すごとく係合する。このため、
首振りアイドラ18は、図16に示す位置よりも更に反
時計方向に回転することはない。つまり、ギヤ21は、
ギヤ16とギヤ17のいずれとも噛み合うことはない。
【0025】以上の動作では、供給側リール台14のメ
インブレーキ43、サブブレーキ44は、それぞれ別の
部品で形成され、カムギヤ30のカム溝31に連結した
スライダ29によって、それぞれ独立に操作される。ま
た、首振りアイドラ18の回動をスライダ29の突起5
4によって規制している。
【0026】このような動作は、例えば特開平2−29
92764号に記載されている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術におい
ては、ロ−ディングモ−タ6の発生する動力を伝えるギ
ヤ列中、カムギヤ30は、ガイドロ−ラ35等を載せた
ガイドベースを所定の位置に固定するための圧着力を加
えるためのギヤ(以下、”圧着用ギヤ”という)よりも
上段側に配置されていた。該圧着用ギヤと、ロ−ディン
グモ−タ6との間に位置するギヤには、該圧着力の反力
が作用し大きな負荷がかかる。このため、カムギヤ30
の位置決めが不安定になり、モードの判定が不確実にな
っていた。そして、これは誤動作の原因となっていた。
【0028】また、リール台に対するブレーキ操作、及
びリール台駆動用の首振りアイドラの動作では、メイン
ブレーキ、サブブレーキを別々の部品とし、メインブレ
ーキ、サブブレーキ、首振りアイドラの操作を、それぞ
れ独立に行なっているため、部品点数が増加していた。
【0029】本発明の目的は、カムギヤの動作が確実
で、モ−ド判定の誤り等に起因する誤動作のない記録再
生装置を提供することである。
【0030】本発明の他の目的は、部品点数を減らした
記録再生装置を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたもので、その一態様としては、
ーディングモータと、予め決定された位置への移動に伴
ってテープを引き出す引出部材と、上記ローディングモ
ータの駆動力により上記引出部材を移動させる第1のギ
ヤと、上記引出部材が上記予め決定された位置に達する
と上記第1のギヤの回転を制限する制限手段と、上記記
録再生装置の動作モードに応じて他の部材を操作するた
めのカム面、及び自らの角度位置を検出することにより
動作モードを検知するモードスイッチが設けられている
第2のギヤと、を備え、 上記第2のギヤは、上記第1の
ギヤの回転で回転するよう、上記ローディングモータを
基準として該第1のギヤよりも後段に配置されているこ
とを特徴とする記録再生装置のローディング機構が提供
される。
【0032】ここで、上記ローディング機構は、上記ロ
ーディングモータと上記第1のギヤとの間に配置され、
上記ローディングモータの発生する動力を弾性変形を伴
って伝達する弾性伝達部材を有していてもよい。
【0033】
【0034】
【0035】本発明の他の態様としては、カセット内に
収められているテープに信号を記録し、また、該テープ
に記録された信号を読み取るヘッドと、上記ヘッドが
テープから読み取った信号およびテープに書き込む
信号を処理し出力する処理回路と、上記テープを上記カ
セットから引き出して上記ヘッドに巻きつける案内ピン
と、上記案内ピンを載置し、予め決定された位置にまで
移動可能に構成されたガイドベースと、上記ガイドベー
スを移動させる第1のギヤと、上記ガイドベースが上記
予め決定された所定の位置に達すると上記第1のギヤの
回転を制限する制限手段と、該記録再生装置の動作モー
ドに応じて他の部材を操作するカム面、及び自らの角度
位置を検出することにより動作モードを検知するモード
スイッチが設けられている第2のギヤと、上記第1のギ
ヤを回転させるローディングモータと、を備え、 上記第
2のギヤは、上記第1のギヤの回転で回転するよう、上
記ローディングモータを基準として該第1のギヤよりも
後段に配置されていることを特徴とする記録再生装置が
提供される。
【0036】ここで、上記記録再生装置は、 上記テープ
を上記ヘッドへ供給する供給側リール台と、上記テープ
を巻き取る巻取り側リール台と、上記供給側リール台又
は上記巻取り側リール台を駆動するアイドラと、上記供
給側リール台の回転を完全に拘束するメインブレーキ部
と、上記供給側リール台の回転に所定の負荷を加えるサ
ブブレーキ部と、上記アイドラを操作するアイドラ操作
部とを備え、 上記他の部材は、上記メインブレーキ部と
上記サブブレーキ部と上記アイドラ操作部とが一体形成
された操作部材を有しているものであることが好まし
い。
【0037】また、上記記録再生装置は、 上記第2のギ
ヤの一部は、装着された上記カセット内の上記テープ表
面と平行な方向で、且つ該テープの走行方向に直角な方
向において、該カセットと重なり合っていることが好ま
しい。
【0038】
【作用】ロ−ディングモ−タ等の駆動手段が発生する動
力は、第1の伝達部材(第1のギヤ)等により伝えら
れ、ガイドベ−スを移動させる。
【0039】ガイドベ−スが所定の位置に達すると、制
限手段が第1のギヤの動きを制限する。この状態でもさ
らに、駆動手段側からの力を受けると、両者の間にある
ギヤ等には余分な応力、負荷が発生しその位置決めが不
正確になりやすい。しかし、第2の伝達部材(第2のギ
ヤ)は、第1のギヤよりも後段側に配置されているた
め、第2のギヤには、このような応力等は作用しない。
従って、該応力等に起因する第2のギヤの位置決め誤差
が小さくなり、カムによる他の部材の操作やモードスイ
ッチによるモ−ドの判定が確実となり、誤動作が生じな
い。
【0040】なお、第1のギヤの動きが制限されている
状態で作用する上記力は、必ずしも駆動手段自身による
ものではなく、第1のギヤと駆動手段との間に配置され
たバネ等の弾性伝達部材に蓄えられた力であっても同様
である。
【0041】また、テ−プ供給リ−ル側のメインブレ−
キ、サブブレ−キ、アイドラ操作部材を一体化したこと
により、ブレーキ操作およびアイドラ離間操作を簡潔に
できる。従って、部品点数を削減できるとともに確実な
動作が得られる。
【0042】さらに、テンションアームの操作に関して
も、同様の手法により部品点数を削減することが可能で
ある。
【0043】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図6を用いて説明す
る。
【0044】本実施例は、本発明を適用した8ミリVT
Rである。
【0045】本実施例の主要部分の全体構成を図1に示
す。この図において、3は開口部101を有するカセッ
トカートリッジ、4はドラム、6はロ−ディングモ−
タ、12は供給リール、13は巻取りリール、55は入
側ガイドベース、56は出側ガイドベース、36は入側
傾斜ピン、37は出側傾斜ピン、35は入側ガイドロー
ラ、38は出側ガイドローラ、40はキャプスタン、4
1はキャプスタンモータ、39はピンチローラ、105
はピンチローラアーム、42はシャーシ、57は入側キ
ャッチャ、58は出側キャッチャ、59はテンションピ
ン、60は出側引出しガイド、61はインピーダンスロ
ーラ、2はテープである。
【0046】その他、この図には示していないが、テ−
プに記録する信号、テ−プから読み取った信号を処理す
る信号処理回路等も当然有している。但し、これらは本
実施例の特徴とは関係ないためその説明は省略する。
【0047】まず、ロ−ディング動作および機構の概略
を説明する。
【0048】入側傾斜ピン36および入側ガイドローラ
35は入側ガイドベース55上に配置されている。ま
た、出側傾斜ピン37および出側ガイドローラ38は出
側ガイドベース56上に配置されている。これら入側ガ
イドベース55、出側ガイドベース56は、ローディン
グの際に、カセットカートリッジ3の開口部101内の
位置から、ガイドバン62の入側案内溝63、出側案内
溝64に沿って、それぞれ入側キャッチャ57及び出側
キャッチャ58の方向へ移動する。これにより、入側ガ
イドローラ35、出側ガイドローラ38、及び入側傾斜
ガイド36、出側傾斜ガイド37によって、カセットカ
ートリッジ3内のテープ2を引出して、ドラム4に所定
の角度巻き付ける。また、テンションピン59、出側引
出しガイド60も、同様に、テープ2をカセットカート
リッジ3から引出す。
【0049】ピンチローラ39は、テープ2を、キャプ
スタン40に所定の圧力で圧着している。そして、キャ
プスタンモータ41によってこのキャプスタン40を回
転させることにより、テープ2を走行させる。例えば、
通常の記録再生時は矢印Aの方向に走行する。なお、該
記録再生時には、ドラム4は矢印Bの方向に回転し、ド
ラム4に搭載されたヘッド(図示せず)がテープ2を斜
めに走査してテープ2上に信号を記録し、また、テープ
2上の信号を再生する。
【0050】上述したローディングの機構を図2を用い
てさらに詳細に説明する。
【0051】64は入側ローディングリング、65は出
側ローデイングリングである。
【0052】ローディングリング64と65は、同心状
に重なって配置され、リングホルダ66、67、68に
よって回動自在に保持されている。ローディングリング
64、65には、長穴71、72を有する突起部69、
70が設けられている。
【0053】入側ガイドベース55及び出側ガイドベー
ス56の下面には、それぞれ2本のシャフト73、7
4、及び75、76が植立されている。入側ガイドベー
ス55のシャフト73は長穴71に挿入され、シャフト
73とシャフト74はガイドバン62の入側案内溝63
と係合している。同様に、出側ガイドベース56のシャ
フト75は長穴72に挿入され、シャフト75、76は
ガイドバン62の出側案内溝64と係合している。
【0054】ローディングの際、この入側ローディング
リング64には、ローディングモータ6の回転力がギヤ
78、79、80、81によって伝達される。これによ
り入側ローディングリング64は、図の時計方向に回転
する。また、同様に、出側ローディングリング65は、
ギヤ78、79、80、81、ギヤ82が伝達する回転
力により、図の反時計方向に回転する。なお、ギヤ8
1,82は、本願発明の原因である、カムギヤの位置決
めに影響をおよぼす圧着力の発生源であるため、後ほど
詳細に説明する。
【0055】ローディング時の、ローディングリング6
4,65、ガイドベース55,56の動きを順を追って
説明する。
【0056】ロ−ディング動作開始前の状態を図3に示
す。入側ガイドベース55、出側ガイドベース56がカ
セットカートリッジ3の開口部101内に位置してい
る。
【0057】ロ−ディングが開始されると、入側ローデ
イングリング64は、ギヤ81に駆動されて回転する。
また、出側ローデイングリング65もギヤ82に駆動さ
れて回転する。
【0058】ローデイング途中の状態を図4に示す。入
側ローディングリング64が回転すると、突起69も移
動する。このため、長穴71にシャフト73を挿入して
いる入側ガイドベース55は、図4に示すように移動す
る。出側ガイドベース56も同様である。
【0059】ローディングが完了した状態を図5に示
す。入側ガイドベース55、出側ガイドベース56は、
それぞれ入側キャッチャ57、出側キャッチャ58に達
している。この場合、入側ガイドベース55、出側ガイ
ドベース56は、以下において述べるようなギヤ81、
ギヤ82の機構により入側キャッチャ57、出側キャッ
チャ58に圧着されている。
【0060】ギヤ81及び82は、図6に示すごとく、
上下の2段構造になっている。ギヤ81は、ギヤ83、
84を同軸に組み合わせて構成される。ギヤ84は、中
空になっており、ここにねじりばね105が挿入され、
上段ギヤ83、下段ギヤ84に係合されている。ギヤ8
4を固定してギヤ83を回動させると、ねじりばねが変
形して軸周りに所定のトルクが生じる構成となってい
る。
【0061】ギヤ82も同様の構成であるが、トルクの
生じる方向が逆方向となっている。
【0062】ギヤ81は、下段のギヤ84が図1のギヤ
80と噛み合い、上段のギヤ83が入側ローデイングリ
ング64と噛み合っている。一方、ギヤ82は、上段の
ギヤ85がギヤ81の上段ギヤ83と噛み合い、下段の
ギヤ86が出側ローディングリング65と噛み合ってい
る。
【0063】入側ガイドベース55及び出側ガイドベー
ス56が、図5に示したように、それぞれ入側キャッチ
ャ57、出側キャッチャ58に到達して位置決めされる
と、ローディングリング64、65もそれ以上は回動で
きず、固定される(注:特許請求の範囲において言う”
制限手段”は、該入り側キャッチャ57,出側キャッチ
ャ58に該当する。)。このため、ローディングリング
64、65と噛み合っているギヤ81を構成するギヤ8
3、ギヤ82を構成するギヤ86も固定される。しか
し、ローディングモータ6は、更に回転しようとするた
め、ギヤ81は、ギヤ内部に組み込まれたねじりばね1
05が変形し、ギヤ84の部分が反時計方向に所定の角
度回転する。このため、ローディングリング64は、時
計方向にトルクを受け、入側ガイドベース55は入側キ
ャッチャ57に押しつけられる。入側ガイドベース55
の圧着力となる。
【0064】この場合、ギヤ84も、該圧着力の起因と
なるねじりばね105から、時計方向へのトルクを受け
る。なお、従来技術においては、該ギヤ84に作用する
ねじりばね105からのトルクがカムギアの位置決め精
度に悪影響をおよぼす原因となっていた。
【0065】出側ガイドベース56のローディングを行
うローディングリング65、ギヤ82についても、同様
の動作を行なう。
【0066】本実施例の特徴は、図1に示したように、
ローディングモータ6の回転を伝達するギヤ列の最終段
にカムギヤ1を配置した点にある。このような構成をと
ることにより、カムギヤ1は上述したねじりばね105
等からのトルクの影響を受けない。
【0067】カムギヤ1は、上面にモード操作用のカム
面87、88が形成されている。また、カムギヤ1の下
面には、モード判定用のモ−ドスイッチ(図示せず)が
取り付けられている。カムギヤ1は、後述するように、
供給側リール台14のブレーキアーム及びテンションア
ームを操作する。
【0068】また、モード判定用のスイッチによってモ
ードを判定する。
【0069】ギヤ列の中で、ガイドベース55、56を
キャッチャ57、58に圧着するための圧着力を生じさ
せるギヤ81、82には大きなトルクがかかる。このた
め、上述したとおりギヤ81,82と、ロ−ディングモ
−タ6との間に位置するギヤには、その反力が加わり、
位置決めの精度が不安定となる。しかし、本実施例で
は、モード操作用のカムギヤ1をギヤ81、82よりも
後段側に配置したことにより、カムギヤ1に圧着力の反
力が伝わることはなく、位置決めが正確になる。従っ
て、カム面87、88による他の部材の操作や、モード
の判定が正確に行われる。
【0070】なお、本実施例においてもモードスイッチ
はこのカムギヤ1の下面に取り付けている(図示せ
ず)。
【0071】次に、他の実施例を説明する。
【0072】本実施例は、ブレ−キア−ム89に、メイ
ンブレ−キとしての機能と、サブブレ−キとしての機能
と、首振りアイドラの操作機能とを兼ね備えた点に特徴
を有するものである。
【0073】本実施例のブレ−キア−ム89を図7を用
いて説明する。
【0074】ブレ−キア−ム89は、案内面97によ
り、首振りアイドラ18’を操作する。また、メインブ
レ−キ43’およびサブブレ−キ44’は、ブレーキア
ーム89と一体に成形されたばねにより構成されてい
る。なお、メインブレ−キ43’は供給側リール台14
のギヤ16に噛み込んで供給側リール台14の回転を完
全に拘束するものである。サブブレ−キ44’は供給側
リール台14の側面94に接触して供給側リール台14
の回転に負荷を加えるものである。
【0075】該ブレーキアーム89は、支点90の位置
でシャーシ42に回動自在に保持されており、ばね(図
示せず)によって支点90を中心に反時計方向に付勢さ
れている。これにより、案内面91はカムギヤ1のカム
面87に接した状態に保たれ、該カム面87から受ける
力により、上記支点90を軸として回動する構成となっ
ている。
【0076】なお、この図にはロ−ディングモ−タおよ
び該モ−タの力を伝えるギヤ列は示していないが、先に
説明した実施例と同様に、カムギヤ1がギヤ列の最後段
に配置されている。
【0077】95は、テンションアームであり、96
は、テンションアーム95とカムギヤ1のカム面88と
をつなぐ中継部材である。
【0078】通常の記録または再生時の状態を図8に示
す。
【0079】ブレーキアーム89は、上述したとおり、
案内面91がカムギヤ1のカム面87に押圧されること
により、該図に示す位置で位置決めされている。この状
態では、サブブレーキ44’及びメインブレーキ43’
は、供給側リール台14から離間している。また、ブレ
ーキアーム89の案内面97は、首振りアイドラ18’
のアーム26の突起部53から離間している。
【0080】記録再生時に、キャプスタンモータ41は
正方向に回転する。該回転は、図示しないギヤ等により
伝えられ、首振りアイドラ18’のアーム26’を、支
点27’を中心として時計方向に回転させる。
【0081】この結果、ギヤ21’は巻取り側リール台
15のギヤ17と噛みあい、巻取り側リール台15をテ
ープを巻取る方向に回転させる。一方、供給側リール台
14は、テンションバンド(図示せず)によるバックテ
ンションのみを受け、テープが引き出されるのに伴って
時計方向に回転する。
【0082】CUE、REVIEW、FF、REWIN
D時にもブレーキアーム89は図8に示す状態となる。
【0083】ローディングの際の状態を図9に示す。
【0084】カムギヤ1は、図8に示す位置から時計方
向に回動して該図9の位置に至る。その結果、ブレーキ
アーム89は図8に示した位置から反時計方向に回転し
て該図9に示す位置で位置決めされている。
【0085】この状態では、供給側リール台14の側面
94にサブブレーキ44’が接触し、供給側リール台1
4の回転に所定の負荷を加えている。これは、供給側リ
ール台14及びカセット内の供給リール12の回転慣性
力によって、テープ2が引き出される速度よりも速く供
給側リール台14が回転し、テープが弛んでしまうのを
防ぐためである。
【0086】なお、メインブレーキ43’は、当然、供
給側リール台14のギヤ16から離間している。
【0087】一方、巻取り側リール台15は、一方向ブ
レーキ45によって回転を完全に拘束されている。
【0088】上述した動きと並行して、キャプスタンモ
ータ41が正方向へ回転し、アーム26’を、支点2
7’を中心に時計方向に回動させる。従って、ギヤ2
1’が供給側リール台14のギヤ16と噛みあうことは
ない。また、ブレーキアーム89の案内面97が、首振
りアイドラ18’のアーム26の突起部53と係合し、
アーム26’が、この図に示す位置からさらに時計方向
に回転するのを規制している。
【0089】アンローディング及びアンローディング完
了時にもブレーキアーム89は、図9に示す状態とな
る。
【0090】STOP時の状態を図10に示す。
【0091】カムギヤ1は図9に示す位置から更に時計
方向に回動して該図10の位置に至る。その結果、ブレ
ーキアーム89は図9に示した位置から、さらに反時計
方向に回転して該図10に示す位置で位置決めされてい
る。
【0092】この状態では、メインブレーキ43’は、
供給側リール台14のギヤ16に噛み込み、供給側リー
ル台14の回転を完全に拘束している。また、サブブレ
ーキ44’は、供給側リール台14の側面94と当接し
て図9の状態から更に変形している。
【0093】ブレーキアーム89の案内面97は、該図
10に示す位置まで移動し、首振りアイドラ18’のア
ーム26’の突起部53と係合する。これにより、首振
りアイドラ18’のアーム26’の位置を規制してい
る。
【0094】本実施例では、メインブレーキ43’、サ
ブブレーキ44’を構成するばねをブレーキアーム89
と一体に成形しているため、部品点数を削減できる。ま
た、さらに、首振りアイドラ18’の操作の機能をも持
たせたことにより、アイドラ離間操作を簡潔にでき、よ
り部品点数を削減できる。
【0095】なお、本実施例はVTRのロ−ディング機
構について述べたが、これに限定されるものではなく、
あらゆる動力伝達機構に適用可能である。カムギヤに限
らず正確な位置決めの必要なギヤ等の伝達部材について
も同様の配置をとることにより正確な位置決めが可能と
なる。
【0096】次に他の実施例を説明する。
【0097】この実施例は、上記第2の実施例と、ブレ
−キア−ム89”、首振りアイドラ18”等の構成が異
なる点を除いて、ほぼ同様の構成である。
【0098】ブレーキアーム89”は、支点90”の位
置でシャーシ42に回動自在に保持されている。ブレー
キアーム89”の案内面91”は、カムギヤ1のカム面
87に接している。メインブレーキ43”は、ブレーキ
アーム89”に固定されており、ブレーキアーム89”
に設けられた突起99に当接することにより所定量たわ
んだ状態とされている。案内面97”は、首振りアイド
ラ18”のアーム26”に設けた突起53”と係合可能
に構成されている。
【0099】なお、95は、テンションアームであり、
96は、テンションアーム95とカムギヤ1のカム面8
7とをつなぐ中継部材である。
【0100】ローディングの際の状態を図10に示す。
【0101】サブブレーキ44”は、供給側リール台1
4の外周面98に接触し、その回転に所定の負荷を加え
ている。一方、巻取り側リール台15は、回転を完全に
拘束されている。
【0102】一方、メインブレーキ43”の先端は、供
給側リール台14のギヤ16から離間している。これと
並行して、キャプスタンモータ41が正方向へ回転し、
首振りアイドラ18”のアーム26”を、支点27”を
中心に時計方向に回動させる。従って、ギヤ21が供給
側リール台14のギヤ16と噛みあうことはない。ま
た、案内面97”が、アーム26”の突起53”と係合
し、アーム26”が図に示す位置からさらに時計方向に
回転し、ギヤ17と噛み合うのを防いでいる。
【0103】なお、サブブレーキ44”が供給側リール
台14の外周面98に接触してこれを押圧しているた
め、ブレーキアーム89”は支点90”を中心に時計方
向に付勢される。この付勢力は、ブレーキアーム89”
の案内面91をカム面87に押圧し、ブレーキアーム8
9”の位置決めに寄与している。
【0104】アンローディング及びアンローディング完
了時にもブレーキアーム89”は、図11に示す状態と
なる。
【0105】通常の記録または再生時の状態を図12に
示す。
【0106】カムギヤ1は図11に示す位置から時計方
向に回動し、該図12に示す状態に至る。これに伴い、
ブレーキアーム89”は図11に示した位置から反時計
方向に回転して該図12に示す位置で位置決めされる。
【0107】サブブレーキ44”は、シャーシ42に植
立したシャフト102と当接して変形する。その結果、
ローディングの際には、供給側リール台14の外周面9
8と接触していたサブブレーキ44”は、供給側リール
台14から離間する。なお、この時、ブレーキアーム8
9”自身もサブブレ−キ44”の変形に伴う力を受け、
支点90”を中心に時計方向に付勢される。該付勢力
は、ブレーキアーム89”の位置決めに寄与している。
【0108】メインブレーキ43”の先端も供給側リー
ル台14のギヤ16から離間したままである。
【0109】ブレーキアーム89”の案内面97は、首
振りアイドラ18”のアーム26”の突起部53との係
合がはずれる。これと並行して、キャプスタンモータ4
1は正方向に回転するので、首振りアイドラ18”のア
ーム26”は支点27”を中心に時計方向に回転する。
【0110】以上の動作の結果、ギヤ21”は巻取側リ
ール台15のギヤ17と噛みあい、巻取り側リール台1
5はテープを巻取る方向に回転する。一方、供給側リー
ル台14は、テンションバンドによるバックテンション
のみを受け、テープ2が引き出されるのに伴って時計方
向に回転する。
【0111】CUE、REVIEW、FF、REWIN
D時にもブレーキアーム89”は図12に示す状態とな
る。
【0112】STOP時の状態を図13に示す。
【0113】カムギヤ1は図12の位置から更に時計方
向に回動して該図13の位置に至る。これに伴い、ブレ
ーキアーム89”は図12に示した位置から更に反時計
方向に回転し、該図13に示す位置で位置決めされる。
【0114】サブブレーキ44”は、シャーシ42に植
立したシャフト102と当接したままで、図12の状態
よりも更に変形している。その結果、サブブレーキ4
4”は、供給側リール台14の外周面98から離間す
る。メインブレーキ43”の先端部は、ギヤ16に噛み
込み、供給側リール台14の回転を完全に拘束してい
る。この際、メインブレーキ43”は、図11、12に
示した状態から更にたわみ、突起99から離間する。こ
のメインブレーキ43”のたわみによってもブレーキア
ーム89”は時計方向に付勢される。
【0115】ブレーキアーム89”の案内面97”は、
首振りアイドラ18”のアーム26”の突起部53”と
の係合がはずれ、アーム26”の位置を規制しない。
【0116】本実施例によれば、供給リール台側のブレ
ーキアーム89”にメインブレーキ43”、サブブレー
キ44”、首振りアイドラ18”の操作の、3つの機能
を合わせ持たせることにより、供給側のブレーキアーム
のブレーキ操作、及びアイドラ離間操作を簡潔にでき、
部品点数を削減できるとともに確実な動作が得られる。
また、詳細な説明は行なわなかったが、テンションア
ームについてもスライダを介することなく操作すること
ができ部品点数を削減できる。更に、各モードにおい
て、サブブレーキ44”またはメインブレーキ43”自
身が常にブレーキアーム89”を付勢して、ブレーキア
ーム89”の一端をカム面に押し当てるので、ブレーキ
アーム89”の動作が確実になる。また、ブレーキアー
ム89”を付勢するためのばねが不要となり、部品点数
を削減できる。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、モ
ード操作用のカムギヤが、ガイドベースを所定の位置に
固定するための圧着力による負荷を受けることがない。
従って、該カムギヤの位置決めが正確になされ、モード
切替の動作、及びモードスイッチの判定が確実となり、
誤動作が生じにくい。
【0118】また、供給側のブレーキアームによるメイ
ンブレーキ及びサブブレーキ操作、更に首振りアイドラ
の操作を簡潔にでき、部品点数を削減できるとともに確
実な動作が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す説明図である。
【図2】本実施例のテープ引出し機構の分解斜視図であ
る。
【図3】テープ引出し機構の構成図である。
【図4】テープ引出し機構の構成図である。
【図5】テープ引出し機構の構成図である。
【図6】2段ギヤ81の分解斜視図である。
【図7】本発明の他の実施例の要部(ブレ−キア−ム8
9)の斜視図である。
【図8】記録、再生時の供給側ブレーキ機構の状態を示
す説明図である。
【図9】ロ−ディング時の供給側ブレーキ機構の状態を
示す説明図である。
【図10】STOP時の供給側ブレーキ機構の状態を示
す説明図である。
【図11】本発明の他の実施例の供給側ブレーキ機構の
ロ−ディング時の状態を示す説明図である。
【図12】記録再生時の供給側ブレーキ機構の状態を示
す説明図である。
【図13】STOP時の供給側ブレーキ機構の状態を示
す説明図である。
【図14】従来の供給側ブレーキ機構の記録再生時の状
態を示す説明図である。
【図15】従来の供給側ブレーキ機構の停止時の状態を
示す説明図である。
【図16】従来の供給側ブレーキ機構のロ−ディング時
の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1…カムギヤ、2…テープ、14…供給側リール台、1
5…巻取り側リール台、18…首振りアイドラ、43…
メインブレーキ、44…サブブレーキ、64、65…ロ
ーディングリング、87…カム面、89…ブレーキアー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤野 俊康 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (72)発明者 大内 敏 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (72)発明者 長井 究一郎 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所 映像メディア研究 所内 (72)発明者 上田 雅司 茨城県勝田市稲田1410番地 株式会社 日立製作所 AV機器事業部内 (56)参考文献 特開 平3−127367(JP,A) 特開 平2−292764(JP,A) 実開 平2−110043(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/665 G11B 15/22 G11B 15/44 602 G11B 15/61

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録再生装置用のローディング機構におい
    て、 ローディングモータと、 予め決定された位置への移動に伴ってテープを引き出す
    引出部材と、 上記ローディングモータの駆動力により上記引出部材を
    移動させる第1のギヤと、 上記引出部材が上記予め決定された位置に達すると上記
    第1のギヤの回転を制限する制限手段と、 上記記録再生装置の動作モードに応じて他の部材を操作
    するためのカム面、及び自らの角度位置を検出すること
    により動作モードを検知するモードスイッチが設けられ
    ている第2のギヤと、 を備え、 上記第2のギヤは、上記第1のギヤの回転で回転するよ
    う、上記ローディングモータを基準として該第1のギヤ
    よりも後段に配置されていること、 を特徴とする記録再生装置のローディング機構。
  2. 【請求項2】上記ローディングモータと上記第1のギヤ
    との間に配置され、上記ローディングモータの発生する
    動力を弾性変形を伴って伝達するばね部材を有するこ
    と、 を特徴とする請求項記載の記録再生装置のローディン
    グ機構。
  3. 【請求項3】カセット内に収められているテープに信号
    を記録し、また、該テープに記録された信号を読み取る
    ヘッドと、 上記ヘッドが上記テープから読み取った信号および
    ープに書き込む信号を処理し出力する処理回路と、上記 テープを上記カセットから引き出して上記ヘッドに
    巻きつける案内ピンと、 上記案内ピンを載置し、予め決定された位置にまで移動
    可能に構成されたガイドベースと、 上記ガイドベースを移動させる第1のギヤと、 上記ガイドベースが上記予め決定された所定の位置に達
    すると上記第1のギヤの回転を制限する制限手段と、 該記録再生装置の動作モードに応じて他の部材を操作す
    るカム面、及び自らの角度位置を検出することにより動
    作モードを検知するモードスイッチが設けられている
    2のギヤと 上記第1のギヤを回転させるローディングモータと、 を備え、 上記第2のギヤは、上記第1のギヤの回転で回転するよ
    う、上記ローディングモータを基準として該第1のギヤ
    よりも後段に配置されていること 、 を特徴とする記録再生装置。
  4. 【請求項4】上記テープを上記ヘッドへ供給する供給側
    リール台と、 上記テープを巻き取る巻取り側リール台と、 上記供給側リール台又は上記巻取り側リール台を駆動す
    るアイドラと、 上記供給側リール台の回転を完全に拘束するメインブレ
    ーキ部と、 上記供給側リール台の回転に所定の負荷を加えるサブブ
    レーキ部と、 上記アイドラを操作するアイドラ操作部と、 を備え、 上記他の部材は、上記メインブレーキ部と上記サブブレ
    ーキ部と上記アイドラ操作部とが一体形成された操作部
    材を有していること、 を特徴とする請求項3記載の記録再生装置
  5. 【請求項5】上記第2のギヤの一部は、装着された上記
    カセット内の上記テープ表面と平行な方向で、且つ該テ
    ープの走行方向に直角な方向において、該カセットと重
    なり合っていること、 を特徴とする請求項3及び4のいずれか一項に記載の記
    録再生装置。
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